真尋「ニャル子の嫉妬してる顔がかわいいからわざとクー子を可愛がる」(257)



はよ

真尋「ほらクー子お前が欲しがってたゲーム買ってきたぞ」


クー子「少年…ありがとう…///」


ニャル子「真尋さん…私には…」


真尋「何も買ってないぞ」


ニャル子「…」プクゥー


真尋「…(かわいいなぁ///)」


何か違うな…

ニャル子「まーひーろーさんっ。どこかに二人でお出かけしませんか?」

真尋「え、いいよ別に」

ニャル子「そんなつれない事をおっしゃらずに。どこか行きましょうよー」グイグイ

真尋「あーうっさいなー。そんなに出かけたきゃ一人で出かければいいだろ」バッ

ニャル子「あんっ。真尋さんのいけずー。私一人じゃ意味ないじゃないですかやだー!」ジタバタ

クー子「…ニャル子、だったらわたしと一緒に出かけよ…? 行き先はラヴホテル。きゃっ」ポッ

ニャル子「バカなこと言ってんじゃねーです。アンタとは死・ん・で・も・お断りですよ!」

クー子「しょぼん…」

クー子「じゃ、じゃあ、今日はダゴモンの新作が発売されるから一緒n

ニャル子「お断りします(AA略」

クー子「…しょぼぼん」

真尋「…じゃあクー子、僕と一緒に買いに行くか?」

ニャル子「!?」

クー子「…いいの、少年?」

真尋「ああ、いいぞ」チラ

ニャル子「ぐぬぬ…!」

真尋(いい表情だ…!)ゾク

ニャル子「真尋さんが行くのなら私も行きます! ええ行きますとも」

クー子「…ニャル子も行くんですか? やったー」ガシ

ニャル子「ちょ、クー子! 勝手に腕を組むんじゃねーです!」

ニャル子「私と腕を組んでいいのは真尋さんだけなんですから!」

クー子「うう…ニャル子が冷たい…」

真尋「しょうがないな…クー子、こっちこい」チョイチョイ

クー子「? わかった…」テコテコ

真尋「ほら」クイ

クー子「…?」

真尋「僕と組もう」

クー子「!」

ニャル子「!?」

真尋「ニャル子じゃないから嬉しくないだろうけど…」

クー子「…少年、もしかして慰めてくれてる?」

真尋「う、ん…まぁそうなるのかな?」

クー子「…ありがと」ギュ

真尋「ど、どういたしまして」チラッ

ニャル子「ぐぬぬぬぬぬ…!」

真尋(…可愛い)

真尋「じゃあ行こうか、クー子」

クー子「うん…ニャル子も早く」

ニャル子「その前に…真尋さんから離れなさいよー!」グワァ

クー子「ニャル子が切れた。少年、逃げよ」グイッ

真尋「うわっ!?」

ダダダダダダ

ニャル子「待てぇぇぇクーぅぅぅ子ぉぉぉ!」ダダダ

真尋(嫉妬に狂うニャル子…やっぱりイイな!)

クー子「…ねんがんの『うふふー捕まえてごらーん』『あははー待てよー』がニャル子とできるなんて…」

クー子「生きてて良かった…」

真尋「いや、どう見たって昼ドラの修羅場シーンだろ…どういう眼をしてるんだお前は」

…それから僕たちはゲームショップまでノンストップで走った



クー子「…新作のダゴモン、ゲットだぜ」

真尋「はぁ、はぁ、良かった、な。はぁっ…」

ニャル子「大丈夫ですか、真尋さん? どうぞ、海洋深層水です」

真尋「あ、ああ。ありが…」

ディープ・ワン
『深きもの印の海洋深層水』

真尋「………」ポイ

ニャル子「ああ! どうしてポイ捨てするんですか真尋さん!」

真尋「誰があんなもの、飲むか…」ハァハァ

真尋「というか、接点が『深』しかないじゃねーか。ネタにもなってないぞ…」

ニャル子「い、いやネタとかじゃなくてですね! あれ体にいいんですよマジで!」

真尋「うるさい…喉カラッカラなんだから喋らせるな…」

ニャル子「まひろさぁん…」

クー子「少年、少年」

真尋「ん、どうしたクー子?」

クー子「…これ」スッ

真尋「これは…ポカリ? わざわざ買ってきてくれたのか?」

クー子「…すぐそこに自販機があったから」

真尋「…ありがとな」ナデナデ

ニャル子「!?」

クー子「ん……別にいい、さっきのお礼」

真尋「そっか…」チラ

ニャル子「うぅぅ…!」

真尋(あ、ちょっと泣きが入ってきてる…可愛い)

真尋「さて、帰るか」

ニャル子「えぇ! もう帰るんですか!? せっかく外に出たのに」

真尋「いや、だってゲーム買ったんだし、家でじっくりやりたいだろ?」

ニャル子「買ったのはクー子のアホンダラじゃねーですか!」

真尋「そうだな」

ニャル子「じゃあクー子だけを家に帰せばいい話ですよね?」

真尋「なんというか、僕もちょっとダゴモンを見てみたいなーって」

ニャル子「!?」

真尋「遊んでるところを見せてもらってもいいか? クー子」

クー子「…いい。なんなら少年もやる? わたし、もう一個持ってるから」

真尋「それは遠慮しとく。見るだけならいいけど、遊ぶのはSAN値が下がりそうだからな」チラ

ニャル子「…ってなんでですかー…」ブツブツ

ニャル子「私の海洋深層水はダメで、ダゴモンならいいんですかー…」ブツブツ

ニャル子「私よりもクー子の方が大事なんですかー…」ブツブツ

真尋(…嫉妬より哀しみのほうが強くなってきたな…これはこれで可愛いけど)

真尋「おいニャル子」

ニャル子「…っあ、はい! なんですか真尋さんっ?」ニコニコ

真尋(空元気可愛い)

真尋「お前はどうするんだ? まだ帰らないのか?」

ニャル子「いえ、帰ります。真尋さんが帰るなら、町をぶらついても意味ないですし」

真尋「そうか…じゃあ帰るぞ」

ニャル子「はい!」

真尋「クー子」

ニャル子「!?」

クー子「…え? あ、うん」

ニャル子「ちょ、どこで会話の相手がクー子に変わったんですか!?」

真尋「おーい、さっさとこないと置いてくぞー」

ニャル子「ま、待ってくださいよ真尋さぁーん!」


……

真尋「ただいまー」

ハス太「あ、おかえりなさいまひろくん、ニャル子ちゃん、クー子ちゃん!」

ニャル子「ただいまです、ハス太君!」

クー子「…ただいまハス太君」

ハス太「みんなひどいよー、ぼくだけのけものにするなんてー!」

真尋「い、いや、除け者にしたわけじゃないんだ。ニャル子のやつがな」

ニャル子「えっ! 私のせいなんですか!?」

真尋「えっ、違うの?」

ニャル子「違いますよ! 元はといえばクー子のアンチキショウが真尋さんに色目使ったのがですねぇっ」

クー子「ダゴモン、ダゴモン…♪」

ニャル子「クー子ぉ! 逃げようったってそうはいかん崎ぃ!」

真尋「おい、邪魔してやるなニャル子」

ニャル子「そうは言われましてもねぇ! 私の怒りh

ハス太「まひろくん、まひろくん」クイクイ

ニャル子「ハス太君、お前もか!」

真尋「なんだハス太?」

ハス太「あのね、あのね…こんど、ぼくともいっしょに…」

ニャル子「阻止、阻止します!」

真尋「ええい黙ってろ!」ヒュッ

ニャル子「あうんっ」トスッ

真尋「一緒に、なんだい?」

ハス太「う、うん…いっしょにおでかけしてほしいのっ」

ハス太「…だめ、かな?」ウルウル

真尋「なんだ、そんなことか。大丈夫だよ、一緒に出かけよう」

ハス太「ほ、ほんとに? やったぁ!」ダキッ

真尋「おわっと、ふふ…じゃあ、来週の休みに出かけようか。どこに行きたい?」ナデナデ

ハス太「ぼくがきめていいの?」

真尋「ああ、もちろん」

ハス太「それじゃあ、えっと、えっと…」ウーン

真尋「ゆっくり決めな。まだ一週間はあるんだから」チラ

ニャル子「うぅ…今日は明らかに、私たちに対する扱いがおかしい…」ウルウル

ニャル子「二人が優遇されすぎ…いや、私に対してだけ冷たい…?」ウルウル

ニャル子「私、何か悪いことしましたか…? まひろさぁん…」ウルウル

真尋(もうほとんど泣きの表情だな…)

真尋(嫉妬してる顔を見るのが今回の趣旨だから、泣き顔はなぁ)



真尋(優しくしたらテンションも上がって泣き顔から嫉妬の表情に戻るかな?)

真尋「ニャル子」

ニャル子「アレがいけなかったんでしょうか…それとも…」ブツブツ

真尋「ニャル子」ナデナデ

ニャル子「…ふぇ?」

真尋「なに辛気臭い表情してるんだよ」ナデナデ

ニャル子「ま、ひろさん…?」

真尋「なんだ?」ナデナデ

ニャル子「真尋さんが私の頭を撫でてくれてる…」

真尋「うん、撫でてるよ」

ニャル子「真尋さんが私の頭を撫でてくれてる!」

真尋「あ、ああ」ナデナデ

ニャル子「よかったぁ…私に対して冷たかったのはただの気のせいだったんですね!」

真尋(立ち直り早いなおい)

真尋(もうちょっと冷たくしたら良かったかな)ウーム

ニャル子「真尋さん真尋さん」

真尋「なんだ?」

ニャル子「えへへ、呼んでみただけです!」ニコニコ

真尋(見事な完全復活だ)

真尋(さて、気を取り直して…)スタスタ

真尋「クー子」

クー子「…なに、少年?」ピコピコ

真尋「ダゴモン、おもしろいか?」

クー子「…おもしろい。英語で言うとインタレスティング」

真尋「そっか、よかったな」

クー子「うん」ピコピコ

真尋(しかし…触手玉や液体に目玉が無数に沈んでたりと、SAN値の下がるモンスターばかりだな)

クー子「…少年もやる?」

真尋「…僕は見てるだけでいいよ」

真尋「自分でやるより、うまい人がプレイしてるのを見るほうが楽しいんだ」

クー子「…つまり、実際にヤるより他人がヤってるのを見たほうが滾ると…?」

真尋「違う。僕の言い方とそう変わらないけど意味が凄く違う!」

クー子「…まぁ冗談は置いといて、試しにやるべき。おもしろいから」

真尋「いや、僕は」

クー子「少年、遠慮する子はおばあちゃんに嫌われるよ」

真尋「だから遠慮とかじゃなくて…はぁ、わかったよ」

クー子「…物分りのいい子は好き。さぁさぁ座って、これ持って」ズイ

真尋「はいはい…」

真尋「それで、どうすればいいんだ?」

クー子「…まず、今は戦闘中だから……」スッ

真尋「!」

真尋(この体勢はいいぞ。座っている僕に、クー子が後ろから僕を覗き込むように密着している)

真尋(これを見ればニャル子も嫉妬せざるを得ないだろう)チラ

ハス太「ニャル子ちゃん…ぼく、まひろくんとどこにお出かけしたらいいかなぁ?」

ニャル子「うーん、真尋さんと出かけるならラヴホテル一択なんですがねぇ…」

ニャル子「ハス太君と一緒だと…」

ハス太「ニャル子ちゃんも一緒なの!?」

ニャル子「モチのロンですよ! 光あるところに影あり、真尋さんのあるところに私ありってね!」

ハス太「ニャル子ちゃんは今日まひろくんとお出かけしたんだから! つぎのお休みはぼくにゆずってよ!」

ニャル子「そんなのダメですよ! 今日はクー子というおまけが付いていたんですから」

ニャル子「私にも次のお休みに真尋さんと一緒にお出かけする権利はあるはずです!」

真尋(見てない…だと…)

真尋(まぁいいか、こっちに注意を向けさせればいいんだし)

真尋「おーい、ニャル子ー」

ニャル子「あ、はい! どうしましたか真尋さ…ん?」

真尋「悪い、冷蔵庫にジュースが入ってるはずだから持ってきてくれないか?」

クー子「あ、ニャル子、わたしの分もお願い。…少年、そこでかみなり」

真尋「ん、これか。おお、こうかは ばつぐんだ!」

ニャル子「な、な、な…」プルプル

ニャル子「なんでクー子とイチャついてるんですか!」ズカズカズカ

ニャル子「は・な・れ・な・さい! 真尋さんにあすなろ抱きしていいのは私だけなんですから!」グイグイ

クー子「やっ…ニャル子、強引…そんなに引っ張らなくてもすぐ離れるよ」ピト

ニャル子「だからって私にくっ付くんじゃねーですよ! ってちょハァハァすんなやめぬわーっ!」

真尋「どうでもいいけどあすなろ抱きとか古いな…」

ハス太「…まひろくん」ダキ

真尋「は、ハス太?」

ハス太「クー子ちゃんばっかりずるい…ぼくもその、あすなろだき? するもん…」ギュー

真尋「そうか、まぁほどほどにな」

ハス太「うん!」ギュー

ニャル子「あ、ああ…ハス太君が漁夫の利を…ぐぬぬ」

クー子「ニャル子、ニャル子…」ペロペロ

ニャル子「ひぃぃ…た、助けて真尋さ…」

真尋「なぁ、この道はどうやって通るんだ?」

ハス太「えっとね、それはいあいぎりってわざをつかってね…」

ニャル子「まひろさぁん」



オチのないまま尾張

眠いしSAN値が下がったから寝る
ごめんちゃい

食卓

ニャル子「真尋さん、はい、あーn真尋「食事中は静かにしてろ」
      「…はい、すみません」

クー子「……少年のハンバーグ、美味しそう」

真尋「全部同じ材料だっての。自分のは…もう食ったのか、早いな」

クー子「……あーん」

真尋「食わせねーよ」

クー子「…………あーん」

真尋「半分やるから黙って食え」

クー子「……わーい。少年だいすき」

真尋「そいつはどーも」ハァ

ニャル子(真尋さんのハンバーグはすでに半分。つまり食べかけということ。それをクー子に分けるということは…間接キス!?!?!?!?!?)

ハス太「ニャル子ちゃんがウィンキー時代の人工知能みたいな顔してる…」

ニャル子(さっきも『……少年』『ん、しょう油か?』なんて阿吽の呼吸してやがりましたし…あの二人いつの間にそんなに仲良く…)ぐぬぬぬぬ

真尋(たいして怖くない形相でこっちを睨んでる…かわいい…)

よくわかりません。これ…保守です

真尋(ダゴモンをやっても、危惧したほどSAN値が下がることはなかった)

真尋(…知らないうちにあいつらに毒されてるのか?)

ニャル子「うぅ…まひろさぁぁん…」ヨタヨタ

真尋「な、なんだよ。ゾンビ的な動きで迫ってくるな気色悪い」

ニャル子「今の私のハートはクー子とハス太君のせいでブレイク寸前なんですから。しくしく」チラ

真尋(…こいつ、頭なでなでで味をしめやがったな。全く、優しくするとすぐ付け上がるんだから)

真尋(一度がつんと突き放すか)

真尋「そうかよ」スタスタ

ニャル子「あ、あれ? 真尋さん、どちらに?」

真尋「台所」

ニャル子「どうしてですか? …ああそっか、ご飯を作るんですねっ。もういい時間ですもんね」

ニャル子「私もお手伝いしますよ! 夫婦の初めての共同作業…キャッ♪ なんちゃって。えへへ」

真尋「お前は怪しい食材使うからダメ」

ニャル子「そんなつれないことを言わずにー。お手伝いさせてくださいよー」グイグイ

真尋「引っ張んな。服が伸びるだろ」バッ

ニャル子「あ…す、すいません…」シュン

真尋「邪魔だから、自分の部屋でおとなしくしてろよニャルラトホテプ星人」

ニャル子「……え?」

ニャル子「真尋さん、今なんて…」

真尋(いつもは名前で読んでたからな。いきなり種族名で呼ばれたら突き放されたように感じるだろう)

真尋「おっといけない。ニャラルトホテプ星人のせいでちょっと時間食っちゃったな」

ニャル子「!」

真尋「んー、今日のメニューは何にしようか…」スタスタ

真尋「あ、そうだ。おーいクー子ー」

ニャル子「!?」

クー子「…なに、少年。いまいいところだから手短に」テコテコ

真尋「前に料理の作り方を教えてくれって言ってたろ? 教えてやるよ」

クー子「えー…。今日はいい。また今度」

真尋「…ニャル子にお前の愛情のこもった手料理を食べさせたくないのか?」

真尋「…ニャル子にお前の愛情のこもった手料理を食べさせたくないのか?」

クー子「…食べさせたくない道理がどこにあるだろうか。いやない(反語)」

真尋「じゃあ今日はダゴモンのことを忘れて台所に立て」

クー子「もう…少年は強引。でもそんなところが好き」

ニャル子「な…っ!?」

真尋「僕にそんなことを言ってどうする」

クー子「…お手柔らかにお願いします」

真尋「ああ、そういう意味か。まぁなるべく優しく教えるよ」チラ

ニャル子「…なんで私が種族名であいつが名前…おかしい」ブツブツ

ニャル子「しかも好きって…私の真尋さんになんてことを…」ブツブツ

ニャル子「おのれクー子…おのれクー子ぉぉ…」ブツブツ

真尋(うわ、黒いオーラが…。嫉妬の度合いが強くなりすぎてる)

真尋(…死傷沙汰はイヤだな…)

ハス太「にゃ、ニャル子ちゃん…その、だいじょうぶ…?」

ニャル子「大丈夫です…大丈夫ですよ…ふふ」

ハス太「ひっ」

クー子「…少年、少年」チョイチョイ

真尋「あ、ごめん。今行くよ」

クー子「…そろそろやめてあげたほうがいい」

真尋「…気づいてたのか、お前」

クー子「普段とあれだけ扱いが違っていればさすがに気づく」

真尋「まぁそうだな。でもなんで黙ってたんだ?」

真尋「お前がニャル子いじめに気づいたら、制裁を加えてくると思ってたんだけど」

クー子「…たしかに、いつもだったら少年を消し炭にするけど…」

真尋「さらっと怖いこというな」

クー子「…わたしも、ニャル子のしっとマスクを見てみたかったから…」ポッ

真尋「あいつ、しっとパワー使えるのか?」

真尋「まあそれは置いといて…今回は計らずとも利害が一致したわけだな」

クー子「うん…次はない」

真尋「わ、わかったよ…レバー、じゃない肝に銘じておく」

クー子「…あのね、少年」

真尋「ん?」

クー子「ニャル子をいじめるって理由でわたしに優しくするなら、少年を大文字焼きにするけど…」

クー子「…単純に『好意』でわたしに優しくするなら…その、許す」

真尋「あははっ、『厚意』な。了解」ナデナデ

クー子「なんだかコウイの字が違う気がする…」

真尋「でもまぁ、せっかくだし今日ぐらいは嫉妬してる顔を楽しませてくれよ」

真尋「明日からは普通に接するからさ」

クー子「…嘘だったら承知しない。それじゃあ少年、今日は何を作るの?」

真尋「そうだな…ひき肉がいっぱいあるから、ハンバーグにしようか」

ニャル子「ううう、私を差し置いてイチャつくなんて…」

ニャル子「…悲しみを背負った今の私ならあの奥義を使える気がする…」ゴゴゴゴ

ハス太「にゃ、ニャル子ちゃん、どうどう」


…僕とクー子でハンバーグを作って皆で食べた。

その光景がこれだ>>127

真尋(さて、夕飯を食べ終えて、寝るまでのリラックスタイム…終わりは近い)

真尋(仕掛けるなら…やっぱり風呂か)

ハス太「おふろわいたよー」

真尋「沸いたか。じゃあ誰が先に入る?」

クー子「…なら私が」スク

真尋「ん、じゃあ僕も一緒に入ろうかな」スク

邪神's「「「…は?」」」

邪神's「「「…はあああああぁぁあああ!?」」」

ニャル子「ちょ、何言ってるんですか真尋さん!」

ニャル子「今日の真尋さんはなんかおかしいなとは思っていましたが、さすがにおかしすぎですよ!」

ハス太「そうだよまひろくん! ふたりで入るならぼくもなかまに入れて!」

ニャル子「え、ちょ、ハス太君!?」

真尋「ああ、いいぞ」

ニャル子「な!? だったら私も!」

真尋「風呂場に四人はちょっと狭すぎる。ニャル子は我慢してくれ」

ニャル子「そ、そんなぁ…」

真尋「いいよな、クー子」

クー子「…少年、ほどほどに」

真尋「わかってる」

ニャル子「ほ、ほどほどってなんですか? まさかお風呂であはんやうふんなことをするんですか!?」

ニャル子「いけませんよそんなこと! 私だってまだしたことないのに!」

真尋「じゃあニャル子、俺たちがあがるまで待っててくれ」スタスタ

ニャル子「ま、まひろさあああああん!」

ニャル子「………」ギリ

カポーン

ハス太「はふぅ…まひろくんといっしょに入るおふろ…さいこうだよぉ…」ウットリ

クー子「…少年は悪い子」

真尋「うん、僕もそう思う」

真尋(あの表情はよかったな。絶望感が色濃く浮かんでて、クー子とハス太を見る目がぎらついてて…)

真尋(そして歯軋りだもんなぁ…ザ・しっとって感じ)ニヘラ

平日になったら所定の時間までに所定の場所に出かけなければいけない…人ってそんな悲しい生き物なの
中途半端でゴメンね

クー子「少年、だらしない顔してる…」

真尋「…え? そ、そんな顔してたか?」

クー子「してた…少年のヘンタイ」

真尋「誰が変態だ!」

ハス太「まひろくん、へんたいさんなの…?」

クー子「…そうだよハス太くん」

クー子「少年は気になる子をいじめて楽しむようなヘンタイさんなんだよ…?」

真尋「クー子、お前なぁ…」

ハス太「気になる子って…もしかしてニャル子ちゃん?」

真尋「はぁっ!? どうしてそこでニャル子が出てくるんだよ!」

ハス太「だ、だって。今日のまひろくん、いつもよりニャル子ちゃんにたいしていじわるだったんだもん」

ニャル子「たしかに、今日の真尋さんはいつもより冷たい感じでしたね」

真尋「そ、そんなのただの気のせいだ」

真尋「だいたいなぁ、あいつのことなんて気になるわけがないだろ」

真尋「不真面目だし、いつもふざけてるし、ことあるごとに迫ってくるし、いつもニコニコしてるし…」

ニャル子「真尋さん、弱い犬ほどよく吠えるんですよ?」

真尋「はぁ? どういう意味d…」クルッ

ニャル子「………」ニコニコ

真尋「う、うわあっ!? お、お前、なんでここにっ」

ニャル子「うふふ、真尋さんのあるところに私あり! ですから」ギュー

真尋「ちょおまやめっ! く、くっつくな! 胸がっ」

ニャル子「当ててるんですよ?」ポニュポニュ

真尋「余計悪いわっ!」

クー子「少年、相手の悪いところがいくつも言えるってことは、相手をよく見てる」

クー子「…つまり、相手のことが気になってる…と言い換えられる」

真尋「べ、別に気になってるから見るわけじゃない、こいつが勝手に視界に入ってくるから…」

ハス太「まひろくんはすなおじゃないねぇ」

ニャル子「ツンデレですね♪」

真尋「違うわっ!」

クー子「…じゃあ少年、今回のいたずらはどう説明する?」

真尋「説明って…僕はただ単に、日頃の鬱憤を晴らそうと」

クー子「ダウト」

真尋「えっ」

クー子「…この写メが目に入らぬかー」スッ

真尋「これは…僕?」

ニャル子「見事に鼻の下が伸びてますね」

ハス太「おかおもあかいねー」

クー子「…この写真は、ニャル子のしっとマスク、じゃない、嫉妬した表情を見たときの少年を撮影した貴重な一枚」

真尋「…僕、こんな顔してたのか?」

クー子「うん、それが動かぬ証拠」

クー子「…少年はこのとき『ニャル子可愛いな…』って思ってたはず」

ニャル子「そそそそうなんですか真尋さん!?」

クー子「ちなみにわたしはそう思ってた」

ニャル子「アンタの感想はいらないです」

クー子「…くすん」

真尋「…僕の負けだ。全部クー子の言った通りだよ」

ハス太(BGM)「るーるーるるー、るーるーるるー」

真尋「そうさ、僕はニャル子の嫉妬や、哀しみ、怒りの表情に夢中になってた」

ニャル子「真尋さんが私に夢中…」ジーン

真尋「…ニャル子はいっつもニコニコして、明るくて、悩みなんてなさそうで」

真尋「僕はそんなニャル子にだんだん心が惹かれていって、いつしか明るい面だけじゃなくて、違う面も見たいと思うようになった」

ハス太「それでこんないたずらを…」

真尋「…笑えよハス太、クー子。高校生のくせに好きな子にいじわるをする、小学生みたいな幼稚な僕を」

ハス太「まひろくん…」

クー子「…少年、顔を上げて…」

真尋「……?」

支援!

クー子「プギャーm9(^Д^)」

ニャル子「本当に笑うんじゃねーです!」ガツッ

クー子「…くすん。ほんの冗談だったのに」

ニャル子「…ところで真尋さん」

真尋「…なんだよ」

ニャル子「DAN DAN 心魅かれてく、じゃなくて惹かれたって本当ですか?」


                       )
               _..:─v'::─-、/⌒ヽ
             .:´.::.:⌒.::.⌒::.::. ヽ.::.:::

              /::.::.::人::.:リ\::ハ ::. i::.::.|  はよはよ!
                |/|::.i ト、∨/八}::.:i:|::.: |
              _ _jハN●   ●ノ::.从::.::ヽ  バンバン
             (__}乂八" 「 ̄ ̄!ーァ(__}ヽ:.::.::.、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄) ̄¨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)¨ ̄ ̄ゝ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

        ´γ⌒^       ´γ ̄ ̄ ̄

真尋「…ああ」

ニャル子「そ、それってつまり、私のことが…その、えっと」モジモジ

真尋「…ああそうだよ、好きだよ! 悪いか! 悪いよな散々つれない態度をとったりフォークで刺したりしたもんな!」

ニャル子「ちょ、ちょっと真尋さん? 落ち着いてください!」

にゃる子が欲しい!
にゃる子じゃわからん!

真尋「こんな暴力二男がいまさらどのツラ下げて『ニャル子が好きだ』なんて言えるなって感じだよな!」

ニャル子「いやそんなことありませんから! むしろバッチコイって感じでs」

ハス太「…まひろくんってひとりっこだよね?」

クー子「…少年、きっとあなたつかれてるのよ」

真尋「もうお前ら帰れよ! こんな最低なやつの所にいたって何の意味も無いだろ!」

ニャル子「うー、にゃーあもう! 落ち着いてくださいってば!」グイッ

真尋「僕なんか、僕なんk、うわっ――」

ぶちゅう。

真・ク・ハ「「「!?」」」

ニャル子「んっ…」

真尋(ニャル子の顔がすぐ目の前に…唇に凄く柔らかい感触…これって)

ニャル子「は、ん…」

にゅるり。

真尋「!」

ニャル子「ん、くちゅ、はむ、ぺろぺろ…ちゅ、ちゅっ、じゅるる」

はわわ…

ハス太「あわわわわ…///」gkbr

クー子「…子供は見ちゃいけません」ササッ

真尋(ニャル子とのキス…すごく気持ちいい…)ポワー

ニャル子「ん…ふぅ。ごちそうさまでした」ペロリ

ニャル子「真尋さん、気分は落ち着きましたか?」

真尋「あ、ああ…」ポケー

ニャル子「そうですか、それはよかったです」

真尋「にゃ、ニャル子。今のって」

ニャル子「えへへ…二回目ですねっ」ニコニコ

真尋「いや、そうなんだけど、そうじゃなくて」

ニャル子「真尋さんっ!」

真尋「は、はい」


                       )
               _..:─v'::─-、/⌒ヽ
             .:´.::.:⌒.::.⌒::.::. ヽ.::.:::

              /::.::.::人::.:リ\::ハ ::. i::.::.|   
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        ´γ⌒^       ´γ ̄ ̄ ̄

ニャル子「私と、結婚を前提に付き合ってください!」

真尋「………」

ニャル子「だめ、ですか…?」

真尋「…そのセリフは僕に言わせてくれよ、全く」クスクス

ニャル子「え、それって…」

真尋「まぁ、僕が言うよりニャル子の方が早いか」

ニャル子「…えっと、その、お返事は…?」

真尋「ああ…喜んでお受けするよ」

ニャル子「………っっっ!」

ニャル子「っっっぃぃぃやったああああああああああああ!!!1」

ニャル子「本当ですよね? 嘘じゃないですよね!?」

ニャル子「あとで『ああ、ありゃ嘘だ』とか言いませんよね!?」

真尋「言わないよ! どんだけ僕は鬼畜なんだよ!?」

ニャル子「だって、だって! 嬉しすぎて! 確認せずにはいられないんです!」

ニャル子「これで嘘だったらもうね! ショックで死んでしまいますよ!」

真尋「嘘じゃないから、そんなにはしゃぐな! 忘れてたけどここ風呂場なんだぞ!」

真尋「また壊されたらたまったもんじゃない!」

キャーキャー ワー キャー

ハス太「…よかったの、クー子ちゃん?」

クー子「ハァ、ハァ、全裸でガチはしゃぎするニャル子エロ可愛い…ハァ、ハァ…」ダラー

ハス太「うわわっ、クー子ちゃんはなじはなじ!」

クー子「…本当の所を言うと、よくない。ニャル子は私のものだから」

クー子「でも、あんなに素敵な笑顔が見られるなら、少年に譲るのも悪くはない」

ハス太「…そっか」

クー子「…それに」

ハス太「?」

クー子「ニャル子を私の夫、または妻。そして少年を共用の愛人にすれば丸く収まる」

ハス太「!?」

クー子「…愛しのニャル子と、料理上手の少年…この二人がわたしのハーレムに加わればもう何も怖くない」

ハス太「ダダダダメだよそんな! まひろくんはぼくの…じゃなくてニャル子ちゃんのなんだから!」

ハス太「そーいう、ふしだらなかんけい? ってやつはダメだと思うな!」プンプン

クー子「…大丈夫、そんなに怒らなくても、ちゃんと少年は貸してあげるよ」

ハス太「!?」

クー子「三人共用の愛人にしよう。それならハス太くんも文句は無い」

ハス太「そんな…そんな…」ワナワナ

ニャル子「…さっきから黙って聞いていたら好き勝手なことを…!」

クー子「…ニャル子も異存はない?」

ニャル子「大有りまくりですよ! 真尋さんは私の恋人なんですから!」

ニャル子「絶対誰の好きにもさせません! ぜぇぇぇっっったいですっ!」

真尋「…僕とニャル子の関係が変わっても、この騒がしさだけは変わらないんだな」


…こうして4月10日、通称しっとの日は終わったのだった



END

ノリと勢いだけで書いた
反省はしている

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