ほむら「この時間軸の2人は……」(734)

ほむら「はぁ、はぁ、はぁ……くっ……!」

一瞬でもあいつから目を離した私が馬鹿だった。
まさか見失うなんて……!
しかも、この反応……あいつは今、結界の中に居る。
間違いない、使い魔に襲われたフリでもして、まどかを結界内に誘い込むつもりね……!

……着いた、ここに、まどかとキュゥべえが居るはず!
早く、探し出さないと……

 「ティロ・フィナーレ!」

ほむら「ッ……!」

まどか「す、すごい……!」

マミ「ふぅ……。もう安全よ、2人とも」

さやか「あ、ありがとうございます!」

QB「まさか、君が助けに来てくれるなんてね」

まどか「あ、あの……」

マミ「訊きたいことは山ほどあるだろうけど、ちょっと待ってね。
   ……そこに居るんでしょう?隠れてないで出てきたら?」

ほむら「…………」

まどか「えっ!?ほ、ほむらちゃん……!?」

さやか「その格好……!」

QB「……君は……」

マミ「あら……2人の知り合い?」

さやか「は、はい。今日転校してきたばかりの、確か……暁美さん、だっけ」

まどか「で、でもまさか、ほむらちゃんまで……」

マミ「……そう。暁美、ほむらさんね。それで?あなたはこれからどうするつもり?」

ほむら「……どうすると言うのは?」

マミ「わからない?私の縄張りを奪うつもりなのかって、そう訊いてるの」

……相変わらず、敵意むき出しね。

ほむら「そんなに警戒しないで。私はあなたと敵対するつもりはないわ」

マミ「……本当に?」

ほむら「本当に。私は、縄張り争いなんて興味ないもの」

マミ「そう……それを聞いて安心したわ。じゃあ、もし良かったら私たちとチームを組まない?」

ほむら「……?」

マミ「あら……もしかして、馴れ合うのはイヤってタイプ?だったら、無理にとは言わないけど……」

ほむら「あ、いや、そういうわけじゃ……」

……何か、違和感がある。
この反応はなんというか……巴マミらしくない。
巴マミは、何よりも自分と一緒に戦ってくれる仲間を欲していたはず。

それに、今なんて言った?
“私たちとチームを組まない”?
“私たち”……?

 「ごめんマミさん!遅くなっちゃった!」

ほむら「…………え?」

マミ「ううん、仕方ないわ。2つも同時に結界が出来上がったんですもの。
   むしろ、思ってたよりずっと早い到着だったわよ?さすがね」

 「そ、そう?へへ……」

うそ……なんで。
どうしてこの子が、ここに……?

まどか「あ、あのぉ……」

さやか「もしかして、その子も……?」

マミ「あぁ、ごめんね。紹介するわね。この町で私とコンビを組んでる、佐倉杏子さんよ」

杏子「ん?どーも」

杏子「ていうかマミさん、何なの?この子たち」

マミ「さっき、結界に取り込まれてるところを助けたんだけど……」

杏子「うわ、3人も同時に?良かったね、あんたたち……って、ん?」

ほむら「…………」

杏子「あんた、まさか……魔法少女か!?」

ほむら「……あなた、どうして……」

杏子「そっか、わかったぞ……!あんた、あたしたちの縄張りを奪いに来たんだろ!
   そうはさせるか!ここはあたしとマミさんがずっと守ってきたんだ!
   これからもこの町はあたしたちが守る!」

ほむら「町を、守る……?あなたもしかして、正義の味方を目指しているの?」

杏子「ふん!あたしとマミさんは、あんた達みたいな自己チュー魔法少女とは違うんだ。
   悪い魔女からみんなを救う、正義の魔法少女になるって決めてんだよ!」

マミ「さ、佐倉さん」

杏子「良いか、もしマミさんに傷1つでも付けてみな!そんときゃあたしが……」

マミ「佐倉さん、落ち着いて。大丈夫よ、この子は敵じゃないわ」

杏子「へっ……?そうなの?本当に?」

ほむら「少なくとも私は敵対するつもりはないわ」

杏子「なーんだ、そういうことは早く言いなよ。紛らわしいっての!」

ほむら「……あなたが勝手に勘違いしたんじゃない」

QB「盛り上がってるところ悪いけど、ちょっと良いかな」

さやか「あのですね……あたしたち完全に置いてけぼりなんですけど……」

まどか「その、魔法少女って……?」

マミ「あ、ごめんなさい。えーっと……取り敢えず、場所を移しましょうか。
   2人とも、今からウチに来ない?お茶でも飲みながら、ゆっくりお話しましょう。ね?」

杏子「ケーキもある!?」

マミ「えぇ、もちろん」

杏子「やった!さっすがマミさん!」

マミ「あなたも来るでしょう?暁美ほむらさん?」

ほむら「…………えぇ。そうさせてもらうわ」

前も立ってたな、これ

ほむら「どうして、杏子が……」

前スレ




杏子「いっただっきまーす!ゥンめぇ~!」

さやか「ん~!ケーキめちゃうまっすよ~!」

まどか「とっても美味しいです!」

マミ「ふふ、ありがとう」

QB「さて、早速本題に入らせてもらっても良いかな?」

マミ「えぇ、そうね。じゃあ説明しましょうか。魔法少女と、魔女について」

ほむら「…………」

昨日投下して誰からも支援されなくてやめた可哀想な>>1なんです
応援してあげてね

書き溜めある感じなのに勝手に投下やめたクズだけど支援してあげて




マミ「……こんな感じで、だいたい理解できたかな」

まどか「魔女……そんなのが、わたしたちの周りに居たなんて……」

さやか「それに魔法少女も、別にみんなが正義の味方ってわけじゃないんだね……」

マミ「えぇ、残念だけど……」

杏子「……それで?まだ肝心なところを聞いてない。あんた達は何か叶えたい願い事とかあるわけ?」

まどか「え、っと、その……」

さやか「うーん……」

杏子「やっぱり。あんた達、今のままで十分幸せなんだろ?
   だったらそれが一番だ。幸せな人間がわざわざ魔法少女になんてなる必要ないよ」

ほむら「同感ね。魔法少女にならなくて済むなら、それに越したことはない」

マミ「願い事も、無理して考えるようなことじゃないものね」

まどか「そっか……そうだよね。わたしには、命がけで叶えたい願いなんて……」

QB「ちょっと良いかな。1つ提案があるんだけど」

マミ「提案?」

QB「うん。まどか、さやか。2人とも、マミと杏子の魔女退治に付き合ってみるというのはどうだい?」

ほむら「っ……キュゥべえ……!」

杏子「ちょっとキュゥべえ、あんた……」

QB「今はまだ迷ってるんだろう?だったら、魔女退治がどういうものなのか、
実際にその目で見てからじっくり考えてみれば良い。
危険を冒してまで叶えたい願い事があるかどうかをね。どうだい、2人とも?」

まどか「えっと……も、もしマミさんたちさえ良かったら……」

さやか「だね、せっかくだし……。ちょっと興味もあるしさ」

マミ「うーん……確かに、悪くない考えかもね。じっくり考えるに越したことはないんだし。
   良いわ。だったら魔法少女体験、やっちゃいましょうか」

杏子「えっ!?ちょ、ちょっとマミさん!本気なの!?」

マミ「ふざけてるつもりはないけど……」

杏子「あたしは反対だよ!こんな、覚悟もできてないトーシロ連れてくなんて」

さやか「と、トーシロ?」

杏子「あのね、あんた達。この際はっきり言わせてもらうけど。
   魔法少女ナメてもらっちゃ困るんだよ。
   そんな『ちょっと興味あるからー』みたいな理由で付いて来られちゃこっちも迷惑だ」

まどか「え、えっと……」

杏子「命張る覚悟がないなら帰ってくんない?
    こっちは本気で命がけなんだし、あんた達みたいなヒヨっ子とは覚悟が違うんだよ。
    居ても邪魔なだけだっての」

さやか「ひ、ヒヨっ子って……な、何よ、偉そうに……!」

ほむら「でも言ってることは間違ってない。私も一般人を危険に巻きこむような真似には反対よ」

さやか「それは分かるんだけどさ、もうちょっと言い方ってもんが……!」

マミ「まぁまぁ、落ち着いて。そうね。佐倉さんと暁美さんの言うことも、もっともだわ」

まどか「マミさん……」

マミ「魔女退治に付き合えば、戦いがどんなものか知ることはできるけれど、
   それはつまり危険だってことだものね。
   もちろん、もし本当にあなた達を連れて行くことになれば私たちは全力で守るけど
   それだって100%じゃない……。だから、そうね。もう一度、真剣に考えてみて。
   その上で、しっかりとした覚悟が決まったら、一緒に魔女退治に行く。
   それでどうかしら?佐倉さん、暁美さん?」

杏子「まぁ……そう言うことなら」

ほむら「……私はあくまで反対。それだけ言っておくわ」

マミ「……今日はこのくらいでお開きにしましょうか。
   もう遅いし、早く帰らないとご家族が心配しちゃうしね」

まどか「わっ、もうこんな時間!」

さやか「ちょっと長居しすぎちゃったかな……それじゃ、お邪魔しました!」

まどか「あれ、ほむらちゃんは……」

ほむら「私は、もう少し残るわ。良いかしら、巴さん」

マミ「あら……わかったわ。それじゃ、鹿目さん、美樹さん、気を付けてね。
   魔法少女体験のこと、軽い気持ちじゃなくて真剣に考えるのよ?」

ここまで昨日の分
あとは頑張ってね




帰り道

まどか「さやかちゃん、どうする……?」

さやか「うーん……最初は行く気まんまんだったけど、
    暁美さんにああもはっきり反対されちゃあ、ちょっとなぁ」

まどか「やっぱり、危ないんだよね……」

さやか「でもこのままあの佐倉杏子って奴に言われっぱなしなのもなんかシャクだし……」

まどか「そ、その考え方はちょっと……」

さやか「わ、わかってるよ!あたしだって変な意地で命かけるほど馬鹿じゃないって!
    ん~……あーでも思い出したらちょっとずつ腹立ってきた!」

さやか「トーシロだとかヒヨッ子だとか、いちいちカチンと来るのよ!
    マミさんを見習いなさいっての!ムカツクぅ~!」

まどか「で、でも実際そうだよね、わたしたち……。反論できないって言うか……」

さやか「だから余計ムカツクんだよ……ぐぬぬ……」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「……ま、良いやそのことは!今はとにかく、魔女退治のことだよ!
    とりあえず、あたしたちなりに今日一晩じっくり考えよ?
    ほむらは反対してたけど、実際魔法少女になるかどうかってのはまた別の話なんだしさ」

まどか「う、うん。そうだね」

俺もまとめのおかげでまどかに出会えてよかった
だからこれも載ってほしいなw




マミ「佐倉さん、今日はどうしたの?
言いたいことは分かるけど、ちょっと言い過ぎだったと思うな」

杏子「……だって、2人とも普通の奴だったじゃん。
   あんな、幸せそうな奴らがさ、わざわざ魔法少女になったりなんて……」

ほむら「…………」

杏子「生きるためだとか、仕方なく契約するんなら別だけどさ、あたしはやっぱり……」

マミ「気持ちはよく分かるわ……。でも、わざわざ仲が悪くなるような言い方をする必要はないでしょ?
   もしあの子たちが願いと覚悟をきちんと決めて、魔法少女になったら、佐倉さんが先輩になるんだから。
   もう少し優しくしてあげて?ね?」

杏子「……頑張ってみる……」

マミ「うん、頑張って!……それで、暁美さん?」

いつもの◆DbnXmdHAoC8/さんマジ頑張れ

速報でもまとめ載るよなw
俺も数スレ跨ぎのまどかSSがエレ速載ったしwww

マミ「あなた、何か話したいことがあるんじゃない?だから残ったんでしょう?」

ほむら「……えぇ。佐倉さんに、訊きたいことが」

杏子「あたしに?何だよ?」

ほむら「単刀直入に訊くわね。あなた……家族は?」

杏子「っ……」

マミ「暁美さん、あなた……」

ほむら「ごめんなさい……。でも知りたいの」

杏子「…………」

ほむら「答えて、くれないかしら」

杏子「……みんな、居なくなっちまったよ」

>>50
のくすさんにしか載らなかった

>>56
参考までに過去作教えてください

ほむら「……そう」

杏子「なんだよ……。まるで知ってたみたいな反応だね」

ほむら「…………」

杏子「おいおい、そんな顔しないでくれよ。
   確かに一時期は色々ヤバかったが、もう立ち直ったんだ。へっちゃらさ」

ほむら「立ち直ったって……」

今までそんなこと、一度だってなかった。
全ての時間軸で、佐倉杏子は巴マミと決別し、二度と正義に憧れることなんて……。
この時間軸の杏子は……。

ほむら「……そう」

杏子「なんだよ……。まるで知ってたみたいな反応だね」

ほむら「…………」

杏子「おいおい、そんな顔しないでくれよ。
   確かに一時期は色々ヤバかったが、もう立ち直ったんだ。へっちゃらさ」

ほむら「立ち直ったって……」

今までそんなこと、一度だってなかった。
全ての時間軸で、佐倉杏子は巴マミと決別し、二度と正義に憧れることなんて……。
この時間軸の杏子は……。

マミ「あなた、何か話したいことがあるんじゃない?だから残ったんでしょう?」

ほむら「……えぇ。佐倉さんに、訊きたいことが」

杏子「あたしに?何だよ?」

ほむら「単刀直入に訊くわね。あなた……家族は?」

杏子「っ……」

マミ「暁美さん、あなた……」

ほむら「ごめんなさい……。でも知りたいの」

杏子「…………」

ほむら「答えて、くれないかしら」

杏子「……みんな、居なくなっちまったよ」

すまん猫に悪戯されて何レスか変なの送信してしまった…orz

ほむら「……良かったら、どうやって立ち直ったか聞かせてもらえる?」

杏子「あー……どうしよ」

マミ「さ、佐倉さん……それはちょっと、は、恥ずかしいから……」

杏子「そんな、それを言ったらあたしの方だって……ほんとマミさんには色々迷惑かけちゃったしさ」

マミ「もう、それは言いっこなしって決めたでしょ?お互いにね」

杏子「あはは、そうだったね」

ほむら「………」

杏子「ま、そういうわけだ。色々あって、立ち直ったんだよ」

ほむら「……とにかく、良かったわ。2人の仲が良くて」

クリトリスとクリトリスを絡ませあったんだろうなぁ…ゴクリ

マミ「そう言えば、暁美さん?」

ほむら「何かしら」

マミ「まだはっきりとした返事を貰ってなかったわね。あなた、これからどうするの?
  わたしたちとチームを組むのか、それとも単独で行動するのか」

杏子「え、そうだったの?」

ほむら「そうね。……あなたたちさえ良ければ、一緒に行動させてもらいたいのだけど」

マミ「私は歓迎するわ。佐倉さんも、構わないでしょ?」

杏子「うん、もちろん。仲間は多いに越したことはないしね!」

ほむら「……ありがとう」

そういえばマミさんとあんこちゃんが師弟の初出ってなんだっけ?
大分後になってから判明したよね

マミ「それじゃ、決まりね!
  そうだわ、せっかくなんだし、暁美さんの歓迎パーティを開きましょう!」

杏子「おぉ!良いじゃん、パーティ!」

ほむら「えっ?」

マミ「今週末にでもどう?暁美さん、何か予定があったりする?」

ほむら「いえ、特には……」

マミ「良かったぁ。だったら、また細かい時間なんかは教えるね」

ほむら「……えぇ。わかったわ」

杏子「やった、ご馳走とケーキが食える!」

マミ「もう、佐倉さん?暁美さんの歓迎パーティなんだから、それを忘れちゃダメよ?」

杏子「えへへっ。はーい!」




杏子「良かったね、マミさん。まさか仲間が1人増えるなんてさ」

マミ「えぇ、そうね。一緒に戦ってくれる魔法少女なんて、佐倉さん以来だもの」

QB「そのことなんだけど、話しておきたいことがあるんだ」

マミ「キュゥべえ。どうしたの?」

杏子「何だよ?話したいことって」

QB「暁美ほむらのことだ。彼女には、不可解な点が多すぎる。
  まず僕には、暁美ほむらと契約した記憶がないんだよ」

マミ「えっ……?それって、どういう……」

杏子「あんたと契約する意外にも、魔法少女になる方法があるってことかい……?」

QB「僕の知る限りでは、無いね。今言えることは、暁美ほむらは極めつけのイレギュラーだということだ。
  注意するに越したことはないよ」

マミ「それじゃ、決まりね!
  そうだわ、せっかくなんだし、暁美さんの歓迎パーティを開きましょう!」

杏子「おぉ!良いじゃん、パーティ!」

ほむら「えっ?」

マミ「今週末にでもどう?暁美さん、何か予定があったりする?」

ほむら「いえ、特には……」

マミ「良かったぁ。だったら、また細かい時間なんかは教えるね」

ほむら「……えぇ。わかったわ」

杏子「やった、ご馳走とケーキが食える!」

マミ「もう、佐倉さん?暁美さんの歓迎パーティなんだから、それを忘れちゃダメよ?」

杏子「えへへっ。はーい!」

マミ「つまり……私たちの油断を誘って、縄張りを奪おうとしている、ということ?」

杏子「……ふん!仮にそうだとしても、そんなの無理に決まってんじゃん!
   あたしとマミさんのコンビなら、どんな奴にだって負けるもんか!」

QB「正攻法で適わないからこそ、油断させようとしているのかも知れないよ」

杏子「うっ……。マミさん、どう思う……?」

マミ「そうね……。疑ってかかる、とまでは行かなくても、心に留めておく必要はあるかもね。
   もう少しこのまま様子を見ましょう?暁美さんが本当に信用できるかどうか確かめられるまでね」

杏子「う、うん、わかった」

マミ「忠告ありがとう、キュゥべえ。油断しないよう、気をつけるわね」

QB「うん、よろしく頼むよ」

マミ「まぁまぁ、落ち着いて。そうね。佐倉さんと暁美さんの言うことも、もっともだわ」

まどか「マミさん……」

マミ「魔女退治に付き合えば、戦いがどんなものか知ることはできるけれど、
   それはつまり危険だってことだものね。
   もちろん、もし本当にあなた達を連れて行くことになれば私たちは全力で守るけど
   それだって100%じゃない……。だから、そうね。もう一度、真剣に考えてみて。
   その上で、しっかりとした覚悟が決まったら、一緒に魔女退治に行く。
   それでどうかしら?佐倉さん、暁美さん?」

杏子「まぁ……そう言うことなら」

ほむら「……私はあくまで反対。それだけ言っておくわ」

QB「盛り上がってるところ悪いけど、ちょっと良いかな」

さやか「あのですね……あたしたち完全に置いてけぼりなんですけど……」

まどか「その、魔法少女って……?」

マミ「あ、ごめんなさい。えーっと……取り敢えず、場所を移しましょうか。
   2人とも、今からウチに来ない?お茶でも飲みながら、ゆっくりお話しましょう。ね?」

杏子「ケーキもある!?」

マミ「えぇ、もちろん」

杏子「やった!さっすがマミさん!」

マミ「あなたも来るでしょう?暁美ほむらさん?」

ほむら「…………えぇ。そうさせてもらうわ」

翌日、学校

まどか「ほむらちゃん、ちょっと良いかな……?」

ほむら「鹿目さん、それに美樹さん……何?」

さやか「昨日の話さ、あたしたちなりに考えたよ。だから、報告しとこうかと思って」

ほむら「……そう。それで?結局どうすることにしたの?」

まどか「えっと……わたしたちね、やっぱり、よく考えてから決めたいなって思って、
    それで、よく考えるってことは、つまりその、魔法少女のことも、よく知っておかなくちゃって思って……」

ほむら「…………」

さやか「トーシロだとかヒヨッ子だとか、いちいちカチンと来るのよ!
    マミさんを見習いなさいっての!ムカツクぅ~!」

まどか「で、でも実際そうだよね、わたしたち……。反論できないって言うか……」

さやか「だから余計ムカツクんだよ……ぐぬぬ……」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「……ま、良いやそのことは!今はとにかく、魔女退治のことだよ!
    とりあえず、あたしたちなりに今日一晩じっくり考えよ?
    ほむらは反対してたけど、実際魔法少女になるかどうかってのはまた別の話なんだしさ」

まどか「う、うん。そうだね」

まどか「だからね、えっと、その……」

さやか「だから、魔女退治に付き合いたいって、そう決めたんだ!」

まどか「さやかちゃん……!」

ほむら「……そう」

さやか「お、怒んないの……?」

ほむら「魔女退治に付き合うこと自体は、本当はそれほど大きな問題じゃない。
    私が一番問題にしていることは、あなたたちが契約するかどうかだから」

まどか「ほむらちゃん……」

2人の意志が固まってしまった以上、もう仕方ない。
ここで私が何を言っても、問題の先送りにしかならない……。
あまり気は進まないけど……折を見て“戦いの現実”を見せるしかなさそうね。

ほむら「はぁ、はぁ、はぁ……くっ……!」

一瞬でもあいつから目を離した私が馬鹿だった。
まさか見失うなんて……!
しかも、この反応……あいつは今、結界の中に居る。
間違いない、使い魔に襲われたフリでもして、まどかを結界内に誘い込むつもりね……!

……着いた、ここに、まどかとキュゥべえが居るはず!
早く、探し出さないと……

 「ティロ・フィナーレ!」

ほむら「ッ……!」

猫起こらないでくれにゃん…

放課後

ほむら「ごめんなさい、待ったかしら」

マミ「ううん、大丈夫……あら」

まどか「こ、こんにちは」

杏子「……マジで来たのか」

さやか「今度は、ちゃんと覚悟の上だからね!文句ないでしょ!」

マミ「暁美さん、止めなかったのね」

杏子「……昨日あんだけ反対してたのに」

QB「盛り上がってるところ悪いけど、ちょっと良いかな」

さやか「あのですね……あたしたち完全に置いてけぼりなんですけど……」

まどか「その、魔法少女って……?」

マミ「あ、ごめんなさい。えーっと……取り敢えず、場所を移しましょうか。
   2人とも、今からウチに来ない?お茶でも飲みながら、ゆっくりお話しましょう。ね?」

杏子「ケーキもある!?」

マミ「えぇ、もちろん」

杏子「やった!さっすがマミさん!」

マミ「あなたも来るでしょう?暁美ほむらさん?」

ほむら「…………えぇ。そうさせてもらうわ」

マミ「それじゃ、決まりね!
  そうだわ、せっかくなんだし、暁美さんの歓迎パーティを開きましょう!」

杏子「おぉ!良いじゃん、パーティ!」

ほむら「えっ?」

マミ「今週末にでもどう?暁美さん、何か予定があったりする?」

ほむら「いえ、特には……」

マミ「良かったぁ。だったら、また細かい時間なんかは教えるね」

ほむら「……えぇ。わかったわ」

杏子「やった、ご馳走とケーキが食える!」

マミ「もう、佐倉さん?暁美さんの歓迎パーティなんだから、それを忘れちゃダメよ?」

杏子「えへへっ。はーい!」




マミ「佐倉さん、今日はどうしたの?
言いたいことは分かるけど、ちょっと言い過ぎだったと思うな」

杏子「……だって、2人とも普通の奴だったじゃん。
   あんな、幸せそうな奴らがさ、わざわざ魔法少女になったりなんて……」

ほむら「…………」

杏子「生きるためだとか、仕方なく契約するんなら別だけどさ、あたしはやっぱり……」

マミ「気持ちはよく分かるわ……。でも、わざわざ仲が悪くなるような言い方をする必要はないでしょ?
   もしあの子たちが願いと覚悟をきちんと決めて、魔法少女になったら、佐倉さんが先輩になるんだから。
   もう少し優しくしてあげて?ね?」

杏子「……頑張ってみる……」

マミ「うん、頑張って!……それで、暁美さん?」

ほむら「私だって、2人の意志を出来る限り尊重したいのよ」

マミ「そう、ね。……それじゃ、2人とももう一度訊くけど、危険は承知の上ね?」

さやか「はい!」

まどか「ちょっと、怖いですけど……」

杏子「ふん、ビビるくらいなら付いて来なきゃ良いのにさ」

マミ「佐倉さん?楽観的なままで来られるよりは良いと思わない?」

杏子「まぁ、そうだけど……。
   あんたら、付いてくるのは良いけど足引っ張らないでよね!」

さやか「むっ……」

まどか「さ、さやかちゃん、落ち着いて?ね?
    付いて行かせてもらってる立場なんだから……」

マミ「……今日はこのくらいでお開きにしましょうか。
   もう遅いし、早く帰らないとご家族が心配しちゃうしね」

まどか「わっ、もうこんな時間!」

さやか「ちょっと長居しすぎちゃったかな……それじゃ、お邪魔しました!」

まどか「あれ、ほむらちゃんは……」

ほむら「私は、もう少し残るわ。良いかしら、巴さん」

マミ「あら……わかったわ。それじゃ、鹿目さん、美樹さん、気を付けてね。
   魔法少女体験のこと、軽い気持ちじゃなくて真剣に考えるのよ?」




ほむら「ここで、間違いなさそうね」

杏子「この反応は……使い魔だね」

マミ「2人とも、私たちのそばから離れないでね?それじゃ、行くわよ!」

さやか「はい!」

まどか「お、お願いします!」

ほむら「…………」

使い魔、か。
まぁ良いわ。

マミ「…………」

まどか「す、すごい……!」

マミ「ふぅ……。もう安全よ、2人とも」

さやか「あ、ありがとうございます!」

QB「まさか、君が助けに来てくれるなんてね」

まどか「あ、あの……」

マミ「訊きたいことは山ほどあるだろうけど、ちょっと待ってね。
   ……そこに居るんでしょう?隠れてないで出てきたら?」

ほむら「…………」

まどか「えっ!?ほ、ほむらちゃん……!?」

さやか「その格好……!」

QB「……君は……」

猫隔離しました
これでしばらく大丈夫だと思います




マミ「ティロ・フィナーレ!」

使い魔「ギャァアアアアアア……!」

ほむら「今ので、最後だったみたいね」

杏子「ぃよっし、さすが!マミさ……」

さやか「すっげぇー!マミさん、めちゃくちゃかっこ良かった!」

マミ「ふふっ、ありがとう」

まどか「最後の大砲みたいなの、すごかったです!」

マミ「ティロ・フィナーレのこと?」

さやか「そう!ティロ・フィナーレ!
    やっぱ魔法少女って必殺技とかあるんですね!く~っ!カッコイイなぁ~!」

杏子「え……あんたたち、マジで言ってんの?」

まどか「へっ……?う、うん。かっこ良くない?」

杏子「いや、そういう問題じゃなくてさ……。
   戦いの最中に技名叫ぶとか、恥ずかしいだろ常識的に考えて……」

マミ「佐倉さん、昔からちょっと恥ずかしがり屋でね。
   あの子の必殺技に名前付けてあげたんだけど、なかなか使ってくれなくて……」

さやか「え、そうなんですか?変な奴ー」

杏子「は……?あ、あたしがおかしいのか?おい、ほむら!
    あんたはどうなんだよ?あんたは必殺技に名前付けたりしてないよな……?」

ほむら「付けるわけないじゃない……」

杏子「だ、だよな……」

QB「盛り上がってるところ悪いけど、ちょっと良いかな」

さやか「あのですね……あたしたち完全に置いてけぼりなんですけど……」

まどか「その、魔法少女って……?」

マミ「あ、ごめんなさい。えーっと……取り敢えず、場所を移しましょうか。
   2人とも、今からウチに来ない?お茶でも飲みながら、ゆっくりお話しましょう。ね?」

杏子「ケーキもある!?」

マミ「えぇ、もちろん」

杏子「やった!さっすがマミさん!」

マミ「あなたも来るでしょう?暁美ほむらさん?」

ほむら「…………えぇ。そうさせてもらうわ」

がんばって

がんばって

マミ「もう……まぁ良いわ。それより2人とも、初めての魔女退治体験はどうだった?
   と言っても、今日は使い魔だったけど……」

さやか「最初はやっぱりちょっと怖かったけど、全然平気でした!」

まどか「はい!みんなが戦ってるとこも、かっこ良かったし……」

杏子「……あのね。あんたたちさ、やっぱ緊張感足りないんじゃない?
   必殺技カッコイー戦うのカッコイーって、そんな能天気なままでこれからも付いてくるつもりかい?」

さやか「っ……な……!」

杏子「正直さ、あんたたちみたいな奴に魔法少女になられるのが一番迷惑なんだ。
   “魔法ってかっこいいよねー”なんて気分で契約なんてしてみな。
   あっという間に魔女に食われて死んじまうのがオチさ。
   そこんとこ、ちゃんと分かっててもらわなきゃ困るんだよね」

まどか「っ……」

さやか「誰がっ……馬鹿にすんな!あたしは、そんな軽い気持ちでここに居るんじゃない!」

QB「盛り上がってるところ悪いけど、ちょっと良いかな」

さやか「あのですね……あたしたち完全に置いてけぼりなんですけど……」

まどか「その、魔法少女って……?」

マミ「あ、ごめんなさい。えーっと……取り敢えず、場所を移しましょうか。
   2人とも、今からウチに来ない?お茶でも飲みながら、ゆっくりお話しましょう。ね?」

杏子「ケーキもある!?」

マミ「えぇ、もちろん」

杏子「やった!さっすがマミさん!」

マミ「あなたも来るでしょう?暁美ほむらさん?」

ほむら「…………えぇ。そうさせてもらうわ」

杏子「へぇ。そいつは悪かったね。あんた見てたら、とてもそうは思えなかったからさ」

さやか「くっ……この……!」

マミ「2人とも、やめなさい!」

杏子「っ!マミさん……」

マミ「美樹さん、落ち着いて。それに佐倉さん?昨日言ったこと、忘れちゃったの?」

杏子「あたしは、別に……間違ったこと、言ってないし……」

マミ「言い方が問題だって、昨日も言ったでしょ?
   言ってることは正しくても、それが相手に伝わるかどうかは別問題だってこと、
   あなたも分からないことじゃないはずよ?」

杏子「……あたし、先に帰ってる」

すまぬ…すまぬ…
猫を押さえつけられない…

まどか「あっ……い、行っちゃった……」

ほむら「…………」

さやか「っ……もう!何なのよあいつ!あの態度!ほんとムカツクなぁ!」

マミ「……本当はね、あの子とっても良い子なの。でも、時々ちょっと素直になれないことがあって……」

さやか「良い子って……あいつが?」

マミ「あなたたちにあんなに厳しくあたるのも、理由があってのことだと思うの。
   だから……ね?あんまり、あの子のこと嫌わないであげて?」

さやか「マミさん……」

マミ「私も、こうやって誤解したままっていうのは、やっぱり悲しいから……」

さやか「……マミさんが、そこまで言うんなら……努力はしてみるよ」

マミ「ありがとう、美樹さん」




マミ「佐倉さん、今日はどうしたの?
言いたいことは分かるけど、ちょっと言い過ぎだったと思うな」

杏子「……だって、2人とも普通の奴だったじゃん。
   あんな、幸せそうな奴らがさ、わざわざ魔法少女になったりなんて……」

ほむら「…………」

杏子「生きるためだとか、仕方なく契約するんなら別だけどさ、あたしはやっぱり……」

マミ「気持ちはよく分かるわ……。でも、わざわざ仲が悪くなるような言い方をする必要はないでしょ?
   もしあの子たちが願いと覚悟をきちんと決めて、魔法少女になったら、佐倉さんが先輩になるんだから。
   もう少し優しくしてあげて?ね?」

杏子「……頑張ってみる……」

マミ「うん、頑張って!……それで、暁美さん?」

最後までお読み下さり、誠にありがとうございます。
皆様、お気づきかもしれませんが、この話のテーマは“家族愛”です。
人と人との関係が希薄な昨今、やはり最後まで味方でいてくれるのは家族だけだと思います。
皆様にこの作品を通じて、家族の大切さを再認識していただけたらと思います。

長々とお付き合いいただき、重ね重ね感謝の言葉を述べさせていただきます。
最後にこのような駄文を載せることは蛇足と思いながらも、謝辞を言わせていただきます。

自分は、物書きとしてまだまだだと思いました。
力量不足のため、わかり辛い表現が多かったことも多々あったと思います。

それでもお読みくださった皆様に御一層の発展を願います。

杏子「ていうかマミさん、何なの?この子たち」

マミ「さっき、結界に取り込まれてるところを助けたんだけど……」

杏子「うわ、3人も同時に?良かったね、あんたたち……って、ん?」

ほむら「…………」

杏子「あんた、まさか……魔法少女か!?」

ほむら「……あなた、どうして……」

杏子「そっか、わかったぞ……!あんた、あたしたちの縄張りを奪いに来たんだろ!
   そうはさせるか!ここはあたしとマミさんがずっと守ってきたんだ!
   これからもこの町はあたしたちが守る!」

ほむら「町を、守る……?あなたもしかして、正義の味方を目指しているの?」

あぼーんしたら>>1の代わりに投下した分まで消えてしまう…
すまぬ…

猫ください!

>>122
かわいいからダメです!
金魚なら分けてあげる!




マミ「ただいまー。……あら?佐倉さん?」

杏子「…………」

マミ「……どうしたの?電気も付けないで」

杏子「……別に」

マミ「もしかして……拗ねてる?私が佐倉さんばかり叱るから?」

杏子「す、拗ねてなんかないよ!誰が拗ねたり、するもんか……」

マミ「……もう。ほら、こっちに来て」

杏子「わっ……ま、マミさん……」

>>123
>>1の代わりとか言って投下してるけど
邪魔なんだけど

>>125
すますすまぬ

まどか「あっ……い、行っちゃった……」

ほむら「…………」

さやか「っ……もう!何なのよあいつ!あの態度!ほんとムカツクなぁ!」

マミ「……本当はね、あの子とっても良い子なの。でも、時々ちょっと素直になれないことがあって……」

さやか「良い子って……あいつが?」

マミ「あなたたちにあんなに厳しくあたるのも、理由があってのことだと思うの。
   だから……ね?あんまり、あの子のこと嫌わないであげて?」

さやか「マミさん……」

マミ「私も、こうやって誤解したままっていうのは、やっぱり悲しいから……」

さやか「……マミさんが、そこまで言うんなら……努力はしてみるよ」

マミ「ありがとう、美樹さん」

マミ「こうしてあなたを抱きしめるのも、久し振りね。
   最近はあんまり拗ねたりすることもなかったから……」

杏子「だ、だから拗ねてなんか……。…………ごめん、マミさん」

マミ「?」

杏子「マミさんに、優しくしろって言われたのに……。
   なんか、あいつらがマミさんと仲良さそうにしてるの見たら、イライラしちゃって……」

マミ「まぁ……ふふっ、妬いてくれてたんだ」

杏子「…………そうかも」

マミ「あら、素直なのね」

杏子「ずるいよ、マミさん……。抱きしめられてたら嘘つけないの知ってる癖に」

マミ「だったら、ついでに訊いちゃおうかな。
   佐倉さんはあの子たち……鹿目さんと、美樹さんのことは嫌い?」




マミ「佐倉さん、今日はどうしたの?
言いたいことは分かるけど、ちょっと言い過ぎだったと思うな」

杏子「……だって、2人とも普通の奴だったじゃん。
   あんな、幸せそうな奴らがさ、わざわざ魔法少女になったりなんて……」

ほむら「…………」

杏子「生きるためだとか、仕方なく契約するんなら別だけどさ、あたしはやっぱり……」

マミ「気持ちはよく分かるわ……。でも、わざわざ仲が悪くなるような言い方をする必要はないでしょ?
   もしあの子たちが願いと覚悟をきちんと決めて、魔法少女になったら、佐倉さんが先輩になるんだから。
   もう少し優しくしてあげて?ね?」

杏子「……頑張ってみる……」

マミ「うん、頑張って!……それで、暁美さん?」

マミ「こうしてあなたを抱きしめるのも、久し振りね。
   最近はあんまり拗ねたりすることもなかったから……」

杏子「だ、だから拗ねてなんか……。…………ごめん、マミさん」

マミ「?」

杏子「マミさんに、優しくしろって言われたのに……。
   なんか、あいつらがマミさんと仲良さそうにしてるの見たら、イライラしちゃって……」

マミ「まぁ……ふふっ、妬いてくれてたんだ」

杏子「…………そうかも」

マミ「あら、素直なのね」

杏子「ずるいよ、マミさん……。抱きしめられてたら嘘つけないの知ってる癖に」

マミ「だったら、ついでに訊いちゃおうかな。
   佐倉さんはあの子たち……鹿目さんと、美樹さんのことは嫌い?」

杏子「……別に嫌いってわけじゃ」

マミ「だったら、今度こそ優しくできるわね?」

杏子「……うん」

マミ「ふふっ、良かった」

杏子「……あのさ、マミさん」

マミ「なぁに?どうしt」

 グ~キュルルルルル……

杏子「お、お腹空いたー……って言おうと思ってたんだけどな。
   口より先に、お腹の方が言っちゃった」

マミ「……ぷっ、あははは!もう、佐倉さんったら。待っててね、すぐ準備するから」

杏子「うん、ありがとう!」




マミ「佐倉さん、今日はどうしたの?
言いたいことは分かるけど、ちょっと言い過ぎだったと思うな」

杏子「……だって、2人とも普通の奴だったじゃん。
   あんな、幸せそうな奴らがさ、わざわざ魔法少女になったりなんて……」

ほむら「…………」

杏子「生きるためだとか、仕方なく契約するんなら別だけどさ、あたしはやっぱり……」

マミ「気持ちはよく分かるわ……。でも、わざわざ仲が悪くなるような言い方をする必要はないでしょ?
   もしあの子たちが願いと覚悟をきちんと決めて、魔法少女になったら、佐倉さんが先輩になるんだから。
   もう少し優しくしてあげて?ね?」

杏子「……頑張ってみる……」

マミ「うん、頑張って!……それで、暁美さん?」

杏子「……別に嫌いってわけじゃ」

マミ「だったら、今度こそ優しくできるわね?」

杏子「……うん」

マミ「ふふっ、良かった」

杏子「……あのさ、マミさん」

マミ「なぁに?どうしt」

 グ~キュルルルルル……

杏子「お、お腹空いたー……って言おうと思ってたんだけどな。
   口より先に、お腹の方が言っちゃった」

マミ「……ぷっ、あははは!もう、佐倉さんったら。待っててね、すぐ準備するから」

杏子「うん、ありがとう!」




マミ「佐倉さん、寝ちゃったわね」

杏子「すぅ……すぅ……」

QB「マミ、今良いかい?」

マミ「キュゥべえ……」

QB「今日は暁美ほむらと一緒に戦ったんだろう?彼女の様子はどうだった?」

マミ「えぇ。あの子、不思議な魔法を使うみたい。たぶん瞬間移動か何かだと思うんだけど。
   それより……少し気になることがあったわ。
   暁美さん、結界が使い魔のものだと分かって、少し残念そうな表情を浮かべてた」

QB「そうか。でもそれは言ってしまえば当たり前のことかも知れないよ」

QB「盛り上がってるところ悪いけど、ちょっと良いかな」

さやか「あのですね……あたしたち完全に置いてけぼりなんですけど……」

まどか「その、魔法少女って……?」

マミ「あ、ごめんなさい。えーっと……取り敢えず、場所を移しましょうか。
   2人とも、今からウチに来ない?お茶でも飲みながら、ゆっくりお話しましょう。ね?」

杏子「ケーキもある!?」

マミ「えぇ、もちろん」

杏子「やった!さっすがマミさん!」

マミ「あなたも来るでしょう?暁美ほむらさん?」

ほむら「…………えぇ。そうさせてもらうわ」

マミ「まぁまぁ、落ち着いて。そうね。佐倉さんと暁美さんの言うことも、もっともだわ」

まどか「マミさん……」

マミ「魔女退治に付き合えば、戦いがどんなものか知ることはできるけれど、
   それはつまり危険だってことだものね。
   もちろん、もし本当にあなた達を連れて行くことになれば私たちは全力で守るけど
   それだって100%じゃない……。だから、そうね。もう一度、真剣に考えてみて。
   その上で、しっかりとした覚悟が決まったら、一緒に魔女退治に行く。
   それでどうかしら?佐倉さん、暁美さん?」

杏子「まぁ……そう言うことなら」

ほむら「……私はあくまで反対。それだけ言っておくわ」

QB「グリーフシードを落とさない使い魔を好んで退治しようとする魔法少女は少ないからね。
  彼女もまた、無駄を省こうとする魔法少女の1人であっても不思議じゃない」

マミ「それって……私たちの考え方に賛同してくれているわけじゃない、ってことになるのかしら」

QB「そう考えるのが自然だろうね」

マミ「それじゃ、私たちと一緒に行動してるのは……やっぱり、油断を誘うため……?」

QB「現状で考えられる可能性としては、それが一番妥当じゃないかな」

マミ「……暁美さん……」

QB「…………」

マミ「まぁまぁ、落ち着いて。そうね。佐倉さんと暁美さんの言うことも、もっともだわ」

まどか「マミさん……」

マミ「魔女退治に付き合えば、戦いがどんなものか知ることはできるけれど、
   それはつまり危険だってことだものね。
   もちろん、もし本当にあなた達を連れて行くことになれば私たちは全力で守るけど
   それだって100%じゃない……。だから、そうね。もう一度、真剣に考えてみて。
   その上で、しっかりとした覚悟が決まったら、一緒に魔女退治に行く。
   それでどうかしら?佐倉さん、暁美さん?」

杏子「まぁ……そう言うことなら」

ほむら「……私はあくまで反対。それだけ言っておくわ」

まどか宅

QB「まどか、今良いかい?」

まどか「キュゥべえ!どうしたの?」

QB「初めての魔女退治体験はどうだったか訊いておこうと思ってね」

まどか「うん、最初はやっぱり怖かったけど……。
    でもやっぱり、みんな戦ってるの見て、かっこいいなーって」

QB「それは良かった。ところで、願い事は決まりそうかい?」

まどか「うーん……私は別に、欲しいものなんかも無いし……。
    ただ、誰かの役に立てるような、かっこいい自分になれたら、それだけで十分幸せなんだよね」

QB「それは、魔法少女そのものが君の願いということになるのかな?」

まどか「そう、なるのかな?」

QB「君さえ良ければ、今この場でその願いを叶えてあげられるよ?」

まどか「うーん……せっかくだから、もう少しよく考えてみるよ。明日も魔法少女体験やるみたいだし。
    それに、契約の前には一応みんなにも報告しておきたいんだ!」

QB「そうか。もし心が決まったらいつでも言ってくれ。待ってるからね」

QB「グリーフシードを落とさない使い魔を好んで退治しようとする魔法少女は少ないからね。
  彼女もまた、無駄を省こうとする魔法少女の1人であっても不思議じゃない」

マミ「それって……私たちの考え方に賛同してくれているわけじゃない、ってことになるのかしら」

QB「そう考えるのが自然だろうね」

マミ「それじゃ、私たちと一緒に行動してるのは……やっぱり、油断を誘うため……?」

QB「現状で考えられる可能性としては、それが一番妥当じゃないかな」

マミ「……暁美さん……」

QB「…………」

QB「盛り上がってるところ悪いけど、ちょっと良いかな」

さやか「あのですね……あたしたち完全に置いてけぼりなんですけど……」

まどか「その、魔法少女って……?」

マミ「あ、ごめんなさい。えーっと……取り敢えず、場所を移しましょうか。
   2人とも、今からウチに来ない?お茶でも飲みながら、ゆっくりお話しましょう。ね?」

杏子「ケーキもある!?」

マミ「えぇ、もちろん」

杏子「やった!さっすがマミさん!」

マミ「あなたも来るでしょう?暁美ほむらさん?」

ほむら「…………えぇ。そうさせてもらうわ」

まどかは皆に呼びかける。

「ちょっと待って!」

「どうしたのまどか…?」

ほむらは尋ねるがまどかの隣にはすでにキュゥべえが居た。

「私の願い…見つけたの!それは、VIPのキモオタたちを全て消し去ること!」

まどかは変身し光の矢を放った。全てのPCの前に座っているVIPPERのキモオタは円還の理に導かれた。

HAPPYEND

何度もすいません
猫です




放課後

まどか「びっくりしたよ、ほむらちゃんの方からそんなこと言い出すなんて」

さやか「恭介のお見舞いに行きたいなんてさ。ほむらみたいな美人見たら恭介もきっと喜ぶぞ~!あははは!」

まどか「でもどうして急に?」

ほむら「転校生として、挨拶くらいには行っておこうかと思って」

というのはもちろん建前。
本当の目的は、美樹さやかの監視にある。

この子が契約してしまう最も大きな要因は、上条恭介の精神状態。
だからこうしてお見舞いに付き添うことが、美樹さやかの契約を阻止するのに最も効率が良いはず。
それに、美樹さやかとある程度は親しくなっておいた方が後々都合が良いでしょうしね。

>>158
ええ~
必要ないとかおかしくねぇ?
さっさと死ねよ

うんこ

ほむほむの下痢弁食べたい

病院前

さやか「ほら、着いたよ。ここが恭介の入院してる病院」

まどか「そう言えば、ほむらちゃんも入院してたんだよね?それはこことは……」

杏子「ん?……よぉ」

さやか「っ!」

ほむら「……佐倉さん。どうしたの?こんなところで」

杏子「別に、ただの散歩だよ。マミさんがウチに居ない間は大体外をブラブラしてるからね。
   部屋の中にずっと居たって暇でしょうがないじゃん?だから、パトロールも兼ねて散歩。
   まぁ、もうすぐマミさん帰って来るから、あたしも帰る途中だけどさ」

さやか「まっ……毎日そうやって、パトロールしてるの?」

杏子「え?あ、うん。まぁそうだね」

杏子「昼間にこうして歩いて、結界が見付かったら戦って。
   真昼間から結界作る奴なんてなかなか居ないけどさ。
   んで、夜はマミさんと2人でまたパトロール」

さやか「たっ、大変なんだね!正義の味方っていうのもさ!」

杏子「ん……なんか変な感じだな、あんた。変なモンでも拾って食ったんじゃ……」

っと、いけないいけない。
マミさんと約束したばっかりなのに、またいらないこと言うとこだった。
そうだ、このさやかって奴と仲良くしなきゃいけないんだ。

あ、もしかして、こいつのこの変な感じ……。
さやかの方もあたしと仲良くしようとしてんのか?
だ、だったらあたしも頑張らないと……。

……やばい、意識したらあたしの方まで変な感じに……。

杏子「そっ、そうだよ!正義の味方ってのも、大変なんだ!
   なんだよー、あんたもやっと分かってきたんじゃん!」

さやか「い、いやー、きょっ……杏子には、適わないわー!
    まさかこんな大変な毎日を送っていただなんてー!
    いよっ!正義の味方!ヒーロー!」

杏子「お、おいおい!そんなに褒めんなってー!
   さっ、さやかもそれが分かりゃあ十分すごいぜー!」

まどか「……?2人とも、どうしちゃったのかな」

ほむら「どっちも不器用だとは思ってたけど……ここまでだったかしら」

さやか「そっ、そうだ、杏子ー!」

杏子「ど、どうしたさやかー!」

さやか「あの、えっと、そのー……ごっ、ごめんね!
    あ、あんたの忠告、とか、ちゃんと聞かなくて……ご、ごめん……」

杏子「えっ……?」

ほむら「!」

杏子「昼間にこうして歩いて、結界が見付かったら戦って。
   真昼間から結界作る奴なんてなかなか居ないけどさ。
   んで、夜はマミさんと2人でまたパトロール」

さやか「たっ、大変なんだね!正義の味方っていうのもさ!」

杏子「ん……なんか変な感じだな、あんた。変なモンでも拾って食ったんじゃ……」

っと、いけないいけない。
マミさんと約束したばっかりなのに、またいらないこと言うとこだった。
そうだ、このさやかって奴と仲良くしなきゃいけないんだ。

あ、もしかして、こいつのこの変な感じ……。
さやかの方もあたしと仲良くしようとしてんのか?
だ、だったらあたしも頑張らないと……。

……やばい、意識したらあたしの方まで変な感じに……。

杏子「そっ、そうだよ!正義の味方ってのも、大変なんだ!
   なんだよー、あんたもやっと分かってきたんじゃん!」

杏子「あ、いや、その……。あ、あたしの方こそ、嫌な言い方ばっかしちゃって、ご、ごめん……」

さやか「…………」

杏子「…………」

さやか「…………」

杏子「……食うかい?」

さやか「う、うん。ありがと」

杏子「……へへっ」

まどか「さやかちゃん……杏子ちゃん……!やったぁ!
    よく分かんないけど、2人が仲良しになったよぉ、ほむらちゃん!」

ほむら「えぇ……そうね。私も嬉しいわ」

2人がこんな形であっさり和解するなんて考えられなかった……。
美樹さやかが破滅していく原因の1つには、杏子との対立があった。
でも今回は、この時間軸は……。

杏子「それで?あんたたちは何やってんだ?こんなとこで」

さやか「あー、えっとさ。ここにあたしの友達が入院してるんだ。だから、お見舞い」

まどか「それから、ほむらちゃんの転校の挨拶も兼ねてるんだよ!」

杏子「転校の挨拶?あぁ、クラスメイトってわけか。なるほどね」

ほむら「そういうこと。……ここに美樹さんのお友達が入院してること、知らなかったの?」

杏子「知るわけないじゃん。さやかとだってこないだ会ったばっかりなのにさ」

ほむら「……そう言えばそうね。ごめんなさい、変なことを訊いて」

杏子「そんじゃ、クラスメイト同士ゆっくりやってくれ。あたしはもう行くよ」

さやか「えっ?杏子も来れば良いのに」

杏子「遠慮しとくよ。そいつだって知らない奴居たら気まずいっしょ」

まどか「上条くんはそんなことないと思うよ。それに、初対面のほむらちゃんの挨拶に行くんだし。
    一緒に杏子ちゃんも挨拶しちゃえば良いんだよ!」

さやか「そーそー。大勢居た方が楽しいしね!」

ほむら「魔女の反応もないし、良いんじゃない?」

杏子「そ、そっか?そこまで言うんなら……」

病室

さやか「恭介!来たよー!」

恭介「やぁ、さやか……あれ?」

まどか「こんにちは。久し振りだね、上条くん」

ほむら「こんにちは」

杏子「どーも」

恭介「えっと……鹿目さんは分かるけど、あとの2人は……?」

ほむら「初めまして。暁美ほむらです。先日、あなたと同じクラスに転校してきたの。
    だからクラスメイトとして挨拶しておこうと思って」

恭介「あぁ、君が。さやかから話は聞いてるよ。よろしくね、暁美さん」

ほむら「えぇ、よろしく」

恭介「えっと……君は?ウチの制服を着てないけど……さやかの友達かい?」

杏子「へっ?えーっと……」

さやか「そうそう、友達。まぁ、会ったのはつい最近だけど」

杏子「……!うん!さやかの友達の、佐倉杏子だ。よろしくね!」

恭介「うん、よろしく。佐倉さん」

いろんなスレで宣伝してきたよ
これでたくさんの人に読んでもらえるね




さやか「それじゃ、あたしたちそろそろ帰るね」

恭介「うん。今日は賑やかで楽しかったよ、みんなありがとう」

さやか「あははっ。それじゃ、これからは毎回みんなで来ちゃおうかな!」

まどか「そ、そんな。さすがに悪いよ」

さやか「わ、悪いって!?何が!?」

杏子「あー。やっぱさやか、そうなのか」

ほむら「まどかの言う通りね。せっかく2人きりにな……」

さやか「そっ、それじゃ恭介!またねー!ばいばーい!」

恭介「えっ?あ、うん。じゃあねみんな」

さやか「まーどかー?いらんこと言うのはこの口かー?おー?」

まどか「ふぁ、ふぁやふぁひゃん、いふぁいよぉ……」

ほむら「何もそんなに焦ることないじゃない」

杏子「そーだそーだ。さっさと告っちまえば良いのに」

さやか「って、なんで最近会ったばっかのあんたらにまで!?」

杏子「なんつーか、バレバレ。あれで隠し通せてると思ってんのが逆にすげぇよ。
   っていうかあいつが気付いてないのが不思議なくらいだ」

さやか「ま、マジでか……。あたしって、ほんとバカ……」

杏子「ま、それはそうとさ。そろそろ時間じゃないの?
   せっかくみんな揃ってるし、直接マミさんのとこ行こうぜ」

まどか「あ、ほんとだ。そうだね、直接行っちゃおう」

さやか「今日もよろしくね!頑張って、杏子、ほむら!」

杏子「ん、お、おう!任せとけ!」

ほむら「えぇ」



杏子「お待たせ、マミさん!」

マミ「あら、今日はみんな一緒だったの?私だけ除け者なんて寂しいなー」

杏子「ぐ、偶然会っただけだよ!そんなつもりじゃ……」

マミ「ふふっ、冗談よ。それじゃ、鹿目さん、美樹さん。
   今日も魔法少女体験コース、行ってみましょうか。準備は良い?」

さやか「はい!」

まどか「よろしくお願いします!」




杏子「だぁありゃあああ!!」

使い魔「ギャァアアアアアア……!」

マミ「ふぅ……今ので最後だったみたいね」

ほむら「えぇ……」

また今日も使い魔、か。

マミ「…………。みんな、お疲れ様。怪我はない?」

さやか「は、はい!お疲れ様です!」

まどか「ありがとうございました!」

マミ「あら、今日は2人ともなんて言うか……浮かれてないのね。緊張感を持ってるのは良いことだわ」

さやか「はい、また杏子に怒られちゃいますから」

杏子「ったく、そんなビビんなくて良いのにさ……ははっ」

マミ「まぁ……。2人ともすごいわ。昨日の今日で、もう仲良くなったのね」

杏子「えへへ……まぁね」

さやか「マミさんのおかげです!」

さやか「まーどかー?いらんこと言うのはこの口かー?おー?」

まどか「ふぁ、ふぁやふぁひゃん、いふぁいよぉ……」

ほむら「何もそんなに焦ることないじゃない」

杏子「そーだそーだ。さっさと告っちまえば良いのに」

さやか「って、なんで最近会ったばっかのあんたらにまで!?」

杏子「なんつーか、バレバレ。あれで隠し通せてると思ってんのが逆にすげぇよ。
   っていうかあいつが気付いてないのが不思議なくらいだ」

さやか「ま、マジでか……。あたしって、ほんとバカ……」

マミ「私も2人がお友達になれて嬉しいわ。
   ところで……今回が二度目の魔法少女体験ツアーだった訳だけど、どう?願い事は決まりそう?」

ほむら「…………」

さやか「……う~ん……」

まどか「えっと……それが、なかなか……」

杏子「まぁ、そうだろうね。普通に暮らしてる人間は、命がけで叶えたい願いなんてそうあるわけない。
   無理に捻り出してまでなるようなもんでもないしね、魔法少女ってのはさ」

さやか「あの……願い事って、自分のための事柄じゃなきゃ駄目なのかな?」

マミ「え?」

杏子「……あんた、まさか……」

支援だけじゃなくてSSの中身についても触れないとまとめに載らんぞ

さやか「ほら、例えばさ、あたしなんかよりずっと困ってる人が居て、その人のために、って言うのは……」

杏子「さやか、それは駄目だ。やめといた方が良い」

さやか「えっ……?」

杏子「契約の願い事は、自分のためにするべきだ。
   正義のため他人のためなんてのは、あくまで魔法少女の生き方の1つなんだよ。
   自分の祈りで他人を幸せにしようだとか、人生を変えようだとか、そういうことは考えるべきじゃない」

さやか「……杏子」

杏子「そんなことをすれば、あんたはきっと不幸になる。
   これは先輩として……いや、あんたの友達としての忠告だ」

さやか「……うん。わかった。ありがとね、杏子」

荒らされてるみたいだけどがんばってくれ
読んでるからさ。面白いよ

>>191
まとめは荒らし除外するからそのレス転載されんぞ
もっと感想とか書こうよ

エレ速さん、僕は赤字でお願いします

マミ「……それじゃ、今日はここで解散にしましょうか」

さやか「はい、ありがとうございました」

まどか「さようなら、マミさん。杏子ちゃん、ほむらちゃん、またね!」

ほむら「さようなら」

杏子「おう、じゃあね!」

マミ「気を付けてね」

ほむら「…………それで、私に話って何?」

杏子「わざわざあたしたちだけにテレパシーで伝えるなんて……」

マミ「ちょっとね。場合によってはあの子たちが居ない方が都合が良いから……」

ほむら「…………」

マミ「暁美さん……。あなた、使い魔を狩るのはあまり気が進まないみたいね」

こういうあまり人がこないSSスレであえて敵になることで
>>1を支援させる作戦は成功だな

いつもは魔女発生場所に先回りできるから使い魔が出る前に片付いちゃうんじゃない?

>>199
そうそう、こういうレスが必要なんだよ
もっと頑張れよお前ら

杏子「えっ……ほむら、そうなのか……?」

ほむら「……別に気が進まないというわけじゃ」

マミ「だったら、前回と今回のあなたの態度を説明してくれる?」

QB「それはぜひ僕からも訊きたいね」

マミ「!キュゥべえ」

QB「使い魔退治を快く思わない君が、なぜマミや杏子と行動を共にするのか。
  そこには何か決定的な理由があるはずだよ」

マミ「そう……。私も訊きたいのはそこ。どうしてあなたは私たちと行動を共にしてるの?」

ほむら「…………」

マミ「答えられない、ってわけ?だったら、残念だけど……」

ほむら「……仲間が、欲しいから」

マミ「……それだけ?」

ほむら「それ以外に何か理由が必要?」

マミ「…………」

杏子「ま、マミさん……。あの、さ。そいつ、多分そんな、悪い奴じゃないよ……」

マミ「……どうして分かるの?」

杏子「あ、いや……どうして、ってことはないんだけど……」

ほむら「巴さん。あなたは私を信用していないの?
    私があなたたちを騙して、裏切ろうとしている。そう考えているのかしら」

マミ「まぁ、極端に言ってしまえばね」

ほむら「どうすれば、信用してもらえるの?」

マミ「そうね……。あなたの、本当の目的を教えてもらえれば」

QB「…………」

ほむら「…………。およそ3週間後。この町にワルプルギスの夜が来る」

最初からこんな感じの支援がついてればな
まぁ多分エレ速には載るでしょ

マミ「えっ……!?」

杏子「お、おいおい!あんた、いきなり何を……」

QB「……君は、一体……」

ほむら「そいつを倒し、この町を守る。それが私の本当の目的。仲間を欲している理由」

杏子「け、けど、いきなりワルプルギスの夜とか言われても……」

ほむら「いきなり言ってもそうやって信じてもらえないから、
    もう少し信用を得てから伝えようと思っていたんだけど……。
    やっぱり、信じてはもらえないみたいね」

マミ「……ううん。ここでごまかそうと思えば、尤もらしい嘘なんていくらでもあるはず。
   いきなりワルプルギスの夜なんて突拍子もない嘘をつくメリットなんてないわ」

信じるのかよ
あっさり信じるわけねーだろ、豆腐メンタルが

ほむら「……それじゃあ」

マミ「えぇ……ごめんなさい、暁美さん。変にあなたを疑ったりして。
   使い魔退治に乗り気じゃないように見えたのは、
   少しでも多くグリーフシードのストックが欲しかったから……ということで良いかしら」

ほむら「……えぇ、そうね。そう考えてもらって良いわ」

杏子「し、信じるのは良いけどさ。まさか、あのワルプルギスの夜と戦うことになるなんて……」

マミ「あら、もしかして怖いの?」

杏子「ちっ、違うよ!別に怖くなんか!ただ、ちょっといきなりでびっくりしたって言うか……」

マミ「無理しなくて良いのよ?」

杏子「無理なんてしてないって!おい、ほむら!
   3週間後、絶対ワルプルギスの夜は来るんだろうね!」

2レスwwwww
たった2レスで和解しちゃったよwwwww

原作アンチだコイツ

へへいへへい

ほむら「えぇ、必ずよ」

杏子「ぃよっし!やってやる!あたしとマミさんが居れば、どんな魔女にだって負けるもんか!」

ほむら「……手伝って、くれるの?」

杏子「あたり前だろ!?あたしは正義の魔法少女なんだぞ!この町を守るのが使命なんだ!
   相手がワルプルギスの夜だからって、逃げたりなんかするもんか!ね、マミさん!」

マミ「ふふっ……そうね。暁美さん、私たちも協力するわ。
   3人で一緒に、ワルプルギスの夜を倒しましょう」

ほむら「……ありがとう、2人とも」

信用を得るのと順序が逆になったけれど……まぁ良いわ。
とにかく、これで戦力は集まった。
この2人が居れば、今度こそ必ず……!

週末

マミ「さぁ、佐倉さん、準備は良い?」

杏子「おー!って、準備の準備ってのも変じゃない?」

マミ「ふふっ、それもそうね。でも今日は気合を入れて行くわよ!
   暁美さんがびっくりするようなパーティにしちゃいましょう!」

杏子「はは……マミさんって昔からそういうの好きだよね。
   あたしの時もさ。もうびっくりしちゃったよ。1人であんなの準備できるもんなんだね」

マミ「だって、とっても嬉しかったのよ?佐倉さんとまた一緒に戦えるって思うと……。
   とにかく、今日は佐倉さんも準備頑張ってね!
   自分がされた時と同じくらいのものを、っていう気持ちじゃないと駄目よ?
   ううん、今回は2人なんだから、もっと盛大なパーティにしなくちゃね!」

杏子「たはは……。わ、わかったよ。そうと決まれば、あたしだって本気でやるからね!」




マミ「そろそろのはずだけど……」

 ピーンポーン……

杏子「おっ!来たんじゃない?」

マミ「そうね!はーい、今開けまーす」

ほむら「こんにちは……。っ!」

マミ「いらっしゃい、暁美さん。待ってたわ」

ほむら「……2人とも、その格好は」

マミ「ふふっ、パーティっぽいでしょ?」

杏子「あ、あたしはここまでやらなくても、って言ったんだぞ?でも、マミさんが……」

QB「盛り上がってるところ悪いけど、ちょっと良いかな」

さやか「あのですね……あたしたち完全に置いてけぼりなんですけど……」

まどか「その、魔法少女って……?」

マミ「あ、ごめんなさい。えーっと……取り敢えず、場所を移しましょうか。
   2人とも、今からウチに来ない?お茶でも飲みながら、ゆっくりお話しましょう。ね?」

杏子「ケーキもある!?」

マミ「えぇ、もちろん」

杏子「やった!さっすがマミさん!」

マミ「あなたも来るでしょう?暁美ほむらさん?」

ほむら「…………えぇ。そうさせてもらうわ」

マミ「あらなぁに?だったら、ご馳走もケーキもいらないって言うことかしら?」

杏子「わーっ!うそうそ!ぱ、パーティだもんね!このくらいはしなきゃいけないよね!」

マミ「でしょ?」

ほむら「……とりあえず、上がらせてもらっても良いかしら」

マミ「もちろん!さぁ、どうぞ?」

ほむら「おじゃまします」

マミ「そうそう、はい暁美さん、これ!」

ほむら「……これは?」

マミ「パーティ用のたすきよ!暁美さんがこれを掛けなきゃ始まらないものね!」

ほむら「…………」

杏子(「本日の主役」って……)

杏子「ま、まぁ良いや!それよりマミさん、早く料理食べよう!冷めちゃうよ!」




ほむら「……これ、全部2人が?」

マミ「えぇ。私と佐倉さんで、腕によりをかけて作ったのよ?」

ほむら「佐倉さん、料理出来たのね」

杏子「おいおい、あたしだって普段たまには料理手伝ったりもしてるんだぜ?」

ほむら「そう……」

杏子「そんなことより、早く食べようよーマミさん!」

マミ「はいはい。まったく、佐倉さんったら……ふふっ。それじゃ、手を合わせて」

杏子「いっただっきまーす!」

エレ速か森きのこに確実載るよ、このスレ

杏子「んぐ、んぐ……ん~!ゥンめぇ~!」

マミ「どうかしら、暁美さん?」

ほむら「……とても、美味しい……」

マミ「良かったぁ、お口に合ったみたいで」

杏子「何言ってんのさ!マミさんの料理が不味いなんて言う奴、居るはずないだろ!?」

マミ「ふふっ、ありがとう」

杏子「マミさん、おかわり!」

マミ「もう、佐倉さん?今日は暁美さんの歓迎会なんだから、あんまり食べ過ぎちゃ駄目よ?
   暁美さんに楽しんでもらわないといけないんだしね」

杏子「え~」

ほむら「良いの、気にしないで。私、そんなにたくさん食べる方じゃないし、
    それに……もう十分、楽しいから」

マミ「暁美さん……」

杏子「なんだ、あんたもそういう顔できるんじゃん」

ほむら「……?どういう意味?」

杏子「楽しそうな顔ってことだよ」

ほむら「だから、楽しいって言ってるじゃない」

杏子「ははっ、そうだね。その通りだ」

マミ「……ふふっ」

ほむら「……?」

私、そんなに変な顔してたかしら。
でも、確かに……。
言われてみれば、いつになく表情が緩んでいたかも知れない。

こんなに穏やかな気持ちになったのはいつ以来だろう。
この2人と、こんなに親しくなったのは……。

私は今まで、口では“仲間”と言いつつも多分、心の中でどこか距離を置いていた。
でも、2人の仲の良い姿を見続けて、
そしてこうして2人と時間を共有することで……。

何か、私自身が忘れていたものが思い出されるような。
そんな気がしてくる。

マミ「……暁美さん?」

ほむら「あ……ごめんなさい。少し、懐かしい気持ちになって」

マミ「あら。昔もこうして、誰かとお茶会を?」

ほむら「えぇ、まぁ。……巴さん、佐倉さん」

杏子「ん?」

ほむら「これからも、よろしくね」

マミ「?えぇ、こちらこそ。よろしくね、暁美さん」

杏子「ははっ、なんだよ急に。変な奴だね。ま、いっか。よろしくね、ほむら!」

翌日、放課後

まどか「さやかちゃん、ほむらちゃん、帰ろー?」

さやか「ごっめーん2人とも。今日あたし日直だからさ。先に帰っててくんない?」

まどか「そうなんだ。大丈夫、待つよ?」

ほむら「えぇ。志筑さんは習い事で先に帰ってしまったけど」

さやか「いや、悪いよ。今日も病院行くつもりだし」

まどか「あ、上条くんの……どうする?ほむらちゃん」

ほむら「そうね。美樹さんが2人きりが良いって言うのなら、仕方ないわね。先に帰りましょう」

さやか「ちょぉおい!だっ、誰もそんなこと言ってないでしょうが!
    分かったよ、そんじゃ待ってて!すぐ終わらせちゃうからさ!」




さやか「いやー、思ったより時間かかっちゃった。申しわけない」

まどか「ううん、大丈夫だよ」

ほむら「それより、面会時間の方は大丈夫?」

さやか「んー。ま、大丈夫でしょ。もうすぐ病院着くし……」

ほむら「ッ!?」

ソウルジェムが、反応を……。
しかも、この反応は……!

さやか「へっ?なに、どしたの?」

ほむら「……今すぐ巴さんたちを呼びに行ってくるわ」

ほむらの側から努力を全くせずに
状況に流されてなあなあで関係を取り付けたように見えるが
これが後で吉と出るか凶と出るか……

>>234
逆に言うとほむらがどれだけ頑張ってダメ
イレギュラー便りと

まどか「マミさんと、杏子ちゃん?みんなでお見舞いに行くの?」

ほむら「いいえ。それも良いけど、また別の機会に。
    ……近くに結界が出来上がってる。場所は多分……病院で」

まどか「えっ!?」

さやか「病院って……そんな……!」

ほむら「この時間なら2人とも巴さんの家に居るはず。
    あなたたちはここに居て。すぐ戻ってくるから」

まどか「う、うん!」

さやか「わ、わかった!頼んだよ!」




マミ「お待たせ!」

杏子「悪い、全然気付かなくて……!」

まどか「マミさん、杏子ちゃん!」

マミ「よりによって病院に結界を作るなんて……!」

杏子「しかもこの反応……こいつは魔女だね。
   まどか、さやか、気ぃ引き締めろよ。こいつは今までの奴らとはワケが違うぞ」

さやか「う、うん!」

ほむら「…………」

そう、2人が私たちに同行してから戦う、初めての魔女。
しかも、この魔力反応に、この場所……。
間違いなく、あの魔女だ。

……やるしかないわね。




マミ「着いた!ここが最深部!」

杏子「魔女は……あのちっこい奴か!」

ほむら「…………」

マミ「鹿目さんと美樹さんはここに居てね」

さやか「は、はい!」

まどか「み、みんな、頑張って!」

マミ「まずは私が動きを止める!はぁっ!」

まどか「!魔女が、リボンで……!」

さやか「やったぁ!さすがマミさん!」

杏子「こうなりゃこっちのモンだ!マミさん、今日はあたしから行くよ!でぇりゃあああああ!!」

ほむら「!佐倉さん、気を付け……」

杏子「……え?」

まどか「ッ!?」

マミ「く、口の中から!?」

さやか「き、杏子ぉお!!」

ほむら「っ……」

 カチッ

ほむら「…………」

杏子「っ……あ、あれ?あたし……」

マミ「さ、佐倉さん!暁美さん!」

杏子「あ、あんたが、助けてくれたのか……?わ、悪い、ほむら……」

ほむら「あれがあいつの本体よ。倒したと思っても分裂、再生する特性があるから注意して。
    分裂の限界が来るまであいつは倒せない」

マミ「あ……暁美さん!?何を……!」

ほむら「……来なさい。お前の相手は、私……!」




マミ「すごい……!あの魔女を、翻弄してる……!」

杏子「あれなら、あいつ1人で……!」

ほむら「…………」

……そろそろ、ね。

シャルロッテ「ッ……!」

まどか「きゃあっ……!」

さやか「うわっ!す、すごい爆発……!」

マミ「お、終わったの……?」

ほむら「…………」

杏子「ッ!?ほむら!後ろ!!」

杏子「てめぇが分裂するってんなら……こっちは分身だ!!」

シャルロッテ「!」

杏子「「「「「「「「「「さぁ!どれが本物か当ててごらんよ!ただしその前に、あんたがぶっ潰されるんだけどね!!」」」」」」」」」」

シャルロッテ「ッ……!」

杏子「「「「「「「「「残念、はずれ!どぉりゃあああああ!!」」」」」」」」」

シャルロッテ「…………!」

さやか「魔女が、消えて……!」

マミ「今度こそ、やったわね……」

戦闘描写が下手ね

ほむら「ッ……!あぐっ……!」

まどか「ほ……ほむらちゃあああああああん!!」

杏子「なっ……!あの野郎、まだ分裂を……!」

ほむら「ぐ……が、げほっ……げほっ……!」

マミ「暁美さん!酷い怪我……!すぐ治さないと!」

まどか「ほ、ほむらちゃ……!」

マミ「駄目よ!そこから動かないで!危険だわ!!」

まどか「っ……!」

杏子「くそっ!マミさんはほむらを頼む!こいつは、あたしがやってやる!!」

マジでマミ杏ageほむらsageのSSじゃん

まどか「ほむらちゃん……!ッ……そんな……!」

さやか「あ、あんた……うっ……!」

ほむら「だい、じょうぶ……怪我は……魔法で……」

マミ「暁美さん、喋らないで!今は、治すことだけに集中して……!」

杏子「……まだ、右で良かったかもな。
   ソウルジェムが食われてたら、どうなってたか……」

さやか「右で、良かった、って……こ、これでも良かった方、なの……?」

杏子「言ったろ、命がけだって。こういう世界なんだよ。
   正直あたしだって、マミさんが居なかったら死んでたはずの戦いが、ないわけじゃないんだ……。
   いつ死んでもおかしくはないんだよ、あたしたちは……」

まどか「ぅ……っ……」

【アフィ速の真実】

 ̄ ̄|                        ┌‐┐ オラ!もっと対立して叩き合え!!
__|_                    _l__|_ ┌‐┐
 ^ア^)     /⌒ヽ \  /       (^ア^) _l__|_
7 ⌒い    _( ;ν;)   X.   /⌒ヽ /   ヽ (^ア^) 今日も金になる書き込みを頼みますね
運  | l   /フ ̄⌒ヽ n/  \ (;ν; )_ ステマ l /   ヽ            家畜さんwww
用\ \ (/l、__\__ソ     (^Vヽ  ̄ 、\   アフィブロガー
家  \ /っ / ,(_\       ー' 人 ̄ )(つ
族  │/_/  /__ノ        〈__r‐\ \
___)─'   └--'       └-┘  (フ
│ | │       家畜(アフィ速民)

┤ ト-ヘ      
         ↓家畜のエサ(アフィブログ連合が立てるステマスレ)
         アンケ、ウヨサヨ、特ア、地域叩き、ゲハ、女叩き、童貞、ハゲ、etc・・・

マミ「大丈夫……?暁美さん、立てる?」

ほむら「えぇ……もう、っ……」

杏子「無理すんなって。ほら、肩貸してやるからさ」

ほむら「ごめんなさい……。私が、油断したせいで」

マミ「あなた、あの魔女と戦ったことがあったのね?だから、戦い方も知ってた。
   ……でも、だからこそ、気を抜いてしまったのね」

ほむら「……ごめんなさい」

マミ「気にしないで。あなたのおかげで佐倉さんは助かったんだし、こうして全員生きて戻って来れたんだから」

さやか「…………」

シャル相手にほむらが油断するなんてありえないだろww
アニメ観てないのかよwwww

杏子「……おい、まどか。あんた大丈夫かよ?」

まどか「ぁ……ご、ごめん……今、立つから……。あ、あれ?お、おかしい、な……あれ……?」

マミ「……掴まって、鹿目さん」

まどか「あ、ご、ごめんなさい……わたし…………ぅ、ぇぅっ……」

マミ「2人ともお家まで送るわ。今日はもう、ゆっくり休んで。
   ……これからのことは、また明日にでもお話しましょう?」

まどか「は……はい……」

マミ「佐倉さんは、暁美さんをお願いしても良い?」

杏子「うん、わかった。……それじゃ、また後で」

マミ「えぇ。さ、行きましょう、美樹さん」

さやか「あ……はい」




さやか「……マミさん……」

マミ「なぁに?」

さやか「今日みたいなこと、って……よくある、ことなの……?」

マミ「……わからないわ」

さやか「えっ……?わからない、って……」

マミ「ほとんどの魔法少女はね、1人で魔女と戦うの。だから……」

さやか「ぁ……」

マミ「きっと、私が見たことないだけで、みんなああやって……」

まどか「……ぅくっ……ぐすっ……」

マミ「ごめんね、余計に怖がらせるようなこと言っちゃって。
   でもね、これが、私たち魔法少女の世界……。
   あなたたちは、知っておかなきゃいけないことだから」




杏子「じゃあね。今日はもうゆっくり休みなよ?」

ほむら「えぇ、ありがとう。それじゃ。…………」

……正直、あまり気は進まなかったけれど、2人の様子を見ると効果は大きかったようね。
これで、魔女の危険性は十分に示せた。
あの子たちが抱いていた魔法少女への憧れは消え去った。
特に、まどかの契約する可能性はぐっと下がったはず。

けれど、まだ油断はできない。
美樹さやか……。
あの子が契約する可能性が残っている以上、まどかの契約の可能性も消えない。

こっちはまだ良い手というほどのものは浮かんでいないけれど……。
それでも、諦めるわけにはいかない。

魔力を消費したことは確かなのだし、とりあえず今日はゆっくり休みましょう。

翌朝、学校

まどか「あっ……ほむら、ちゃん……」

ほむら「……おはよう」

さやか「そ、その……体、大丈夫……?」

仁美「あら、昨日何かあったんですの?体調を崩されたとか……」

ほむら「えぇ、ちょっと。でももう大丈夫、治ったから」

仁美「まだ暖かいとは言え、体調管理には気を付けてくださいね?退院して、まだ日も浅いんですから」

ほむら「ありがとう、気を付けるわ」

まどか「…………」

昼休み

ほむら「……そう。やめるのね」

まどか「……ごめんね……」

ほむら「謝る必要はないわ。私はむしろ、その方が嬉しいんだから。
    何度も言ったでしょ?あなたたちが魔法少女になる必要なんて、ない」

さやか「……分かってたつもりなんだよ……。危険だってことも、命がけだってことも……。
    言葉では理解できてた、つもりだったんだ……でも……」

まどか「昨日、ほむらちゃんが、目の前で……怪我、して……。
    あんな酷い怪我……わた、し……見たこと、なくって……。
    じ、自分が、あんな酷い怪我するかも、って、思ったら……!
    弱虫なのも、ずるいのも、わかってるの……わたし、わたし……!」

ほむら「弱虫でも、ずるくもないわ。自分を責める必要もないし、
    誰もあなたを責めることなんてできない。居たら私が許さない」

はいはい、これでまたさやか契約ですね
もっと投下早くしてくれ

さやか「ほむら……」

ほむら「それじゃ、巴さんと佐倉さんには私の方から伝えておくわね」

まどか「あ、ほ、ほむらちゃん……」

ほむら「何?」

さやか「……それは、あたしたちが直接言うよ。せめてもの、責任……ってわけじゃないけど。
    せめてちゃんと、自分の口から伝えたいんだ」

ほむら「……そう。わかったわ」

できるだろうけど動きは鈍るから戦闘時は普通しないんじゃね

痛み遮断やろうと思えば出来るんだろうけど魔法少女特有の業って魔力使うんだろ?効率悪くね

>>285
俊敏には関係ないと思う、さやかは寧ろ痛みを吹っ切れて素早く成ったような

放課後

マミ「そう……」

まどか「……ごめんなさい」

マミ「気にしないで。仕方のないことだしね」

杏子「散々言ったろ?魔法少女は、あんたたちみたいな人間がなるようなもんじゃないってさ。
   良いんだよ。それで正解さ」

さやか「杏子……」

杏子「……あのさ、さやか」

さやか「え?」

杏子「その……これから、付き合いは少なくなるかも知れないけど……。
   これからも、あたしと友達で居てくれるかい……?」

さやか「……!う、うん!もちろん!」

杏子「そっか、良かった……へへっ!」

さやか魔法少女化のフラグが立ったな

このデブはダル

ほむら「……もちろん、私もあなたたちとの付き合いは続けるわ。
    今まで通り……とは行かないかも知れないけれど。登下校くらいは」

まどか「ほむらちゃん……!う、うん!」

マミ「せっかくみんなお友達になれたんだものね。これからも、時々はお茶会をしましょう?」

まどか「えっ?い、良いんですか?」

マミ「もちろん。魔法少女であることだけが繋がりってわけじゃないでしょ?
   きっかけはそうだったかも知れないけど、魔法少女とは関係なく、
   これからも付き合いは続けていけるものね」

さやか「マミさん……!ありがとうございます!」

ほむら「……ね、言ったでしょう?誰もあなたたちを責めたりなんかしないって」

まどか「うん……!」

>>294
あ?もう一度行ってみろよks!!!

ダルさんの事マミって言うのやめろよ!

>>297
  こ  の  デ  ブ  は  ダ  ル  

力士、巴マミさん(15)。

  ,'.:       〃 ,:1  ,  __/  // /         } ,     ',
__彡ァ       乂_ノ :!  ,′ ./ ̄/7=‐.、__ノノ     ,'∧      '
.. /            /i::, {  彳ア:::抃<     ( (、__,/'  i     }
 ,'/リ.,   ,イ  ./`¨´i.|:∧. 、 .c弋匕Z_         >、_`ヽ、」     ,'
_彡'厶イ./iヽ,′   |:::∧ {?Y//             ア:::抃、 |    /
       / i|:::{:     `(( .?Y .))       ‘     弋匕Zっ    /
     /  ∨:、     }}_口_{{     ,_-‐- 、      / //
.    i.|   ∨:\ .γ´,...-‐-ミメ、 └‐―-、、、    .辷´五ニ=一、
.    ヾ、   \,:´,´./ ,.-‐-、.刈ハ.     `~    /          \
-‐…‐-'_ヾ   / l l. {::::::::::::} l l≧:.. ___.... -‐=¬=-、― _....___〉

  /¨,-‐… 7 . 八圦 `‐-‐' ,' 厂`Y   /        `ヾ´/////

. /  {    /.Y¨Y .ゞ.,`=‐-‐ 彡.1辷7―‐-/               ∨―‐- 、
. !   ',     /  !:::::::::`¨ニ¨´::::::|// `ヽ/                 ∨   .〉
. | >'´`ヽ:. /.i⌒i:::::::::::::::::::::::::::::::|/⌒) (  , -―-         j   ./

\! .Уヽ   (./ ./:::::::::::::◯:::::::::::::!  / ∧/ , -‐-、. \        〈‐‐-、 j
. /   ヾ .〈  ヾ::::::::::::::::::::::::::::::! 入 _〈_/    \ \       ∨_)'
――――「お菓子が脂肪を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない!!」

テレビアニメ「脂肪少女まみか☆デブガ」の登場人物で、力士。愛称は「デミ」。(「マブ」のタイプミスとの説も)。
デブという設定は当初から明らかにされていなかったが、
その見事な肢体のパンパン張りと肉の垂れ下がり、直ぐに発砲する高血圧特有の気性の荒さ、そして腹の太さに痛々しいまでの厨二病っぷり、肥満のヲタクファンからは「同胞ではないか」と言われていた。
好きな物は三食のケーキ。特技は三食ケーキ。三食ケーキ。デブ☆ニナーレ。無限の間食~ハラヘッタラ・マミサン・オヤトゥー・インフィニータ~。

マミ「そうだ、提案なんだけど。これから毎日、放課後はみんなで鹿目さんと美樹さんを
  家まで送ることにしない?パトロールも兼ねて、どうかしら?」

ほむら「そうすれば今までと変わらないくらい、交流を続けられる。そういうこと?」

杏子「それ良いじゃん!大勢の方が楽しいしね!」

まどか「えっ?でも、そんな……なんだか、申し訳ないっていうか……」

さやか「そ、それになんか、護衛されるみたいで照れくさいな、あはは……」

杏子「良いんだよっ。あたしたちは町の人を守る正義の魔法少女なんだからさ。
   まずは身近な人間から、ってね!大人しく護衛されろってんだ!」

まどか「じゃ、じゃあえっと……よ、よろしくお願いしますっ」

さやか「ふつつかものですが……」

マミ「ふふっ。えぇ、任せて!」




杏子「うぉおりゃああああ!!」

使い魔「ギャァアアアアアアア……!」

マミ「ふぅ……今ので、最後だったみたいね」

杏子「よっし!どーださやか……ってそっか。もう居ないんだったね」

ほむら「もしかして……寂しいの?」

杏子「んなわけないじゃん!そりゃまぁ確かに最初は、
   もう付き合いなくなっちまうって思ってちょっと寂しくなったけどさ。
   でも、これからも友達で居てくれるって、さやか言ってくれたしね!」

ほむら「……そうね。余計な心配だったわね」

マミ「佐倉さんは本当に美樹さんのことが大好きなのね。
   私の方が付き合いは長いのになー。ちょっと妬けちゃうわ、なんてね」

杏子「ま、マミさんは特別だよ!家族みたいなもんなの!
   さやかはそう、ただの友達なんだからさ!」

マミ「はいはい、そんなに慌てて否定しなくても分かったわ……うふふ」

杏子「ま、マミさぁ~ん……」

マミ「これから毎日家を焼こうぜ」

かわいいけどらしくねえな…
かわいいけど




病院

さやか「…………」

まどか「あ、お帰り……さやかちゃん?」

マミ「美樹さん?どうしたの……?」

さやか「え?あ、ううん……なんでもないです。ちょっと、考え事」

ほむら「上条くんの怪我の具合……あまり良くないのね」

さやか「……うん。悪化してる、ってことはないんだけど……ちょっと、精神的に参ってるみたい」

杏子「……さやか、あんた」

さやか「わかってるよ、大丈夫。杏子の忠告、ちゃんと覚えてるからさ!
    ……でも、やっぱなんか、悔しいかな、って。
    恭介にとっては、一番大切なのはヴァイオリンで、恭介にとっては、ヴァイオリンが人生の全てで……。
    って、ごめん。暗くなっちゃったね!さ、帰ろう!」

マミ「……えぇ、そうね。帰りましょう」

ほむら「…………」

上条と言えば、正直まどポの髪の医師はどうかと思うの。

ミス
神の腕の医師だ




夜、マミ宅

マミ「美樹さん、大丈夫かしら……。前言ってた、“他人のための願い事”ってやっぱり……」

ほむら「えぇ。今はまだ佐倉さんの忠告のおかげで踏み止まってはいるけれど……。
    何かのきっかけで契約に踏み切ってしまう可能性が、ないわけじゃない」

杏子「くそっ……さやかのバカ。だからとっとと告白しちまえば良いのに……。
   そうすりゃ上条の奴だって、ちったぁ考えも改めるだろうしさ」

ほむら「そんな簡単に告白できるような子じゃないから、今この現状があるのよ」

杏子「それは分かってるけどさ……」

マミ「……現状、私たちにできることと言えば、助言くらい……。
   何か、告白の後押しになるようなことがあれば良いんだけど……」

数日後

まどか「さやかちゃん……今日も病院、行かないの?」

さやか「あー、うん。だってほら、宿題あるしさ!これやらないと、さすがに大目玉食らっちゃうよ!
    まったく、困っちゃうわよねー!あはははは!」

杏子「……ったく。無理してんのバレバレだっつーの」

さやか「ん、何?杏子何か言った?」

杏子「別に、なんでもない」

マミ「……あら?」

まどか「マミさん?どうしたんですか?」

マミ「向こうから歩いてくるの……確か、あなたたちのお友達の」

さやか「……仁美?」

このワカメは焼却処分で

仁美「!さやかさん、まどかさん」

まどか「仁美ちゃん、どうしたの?こんなとこで。今日、習い事じゃなかったっけ」

仁美「えぇ、ちょうど今から向かうところですわ。それから……」

まどか「それから?」

仁美「さっきまでちょっと、病院の方へ」

ほむら「っ……!」

さやか「病院……?え、なに仁美、怪我でもしてるの?大丈夫?」

仁美「……いえ、人のお見舞いですの。
   それでは、私そろそろ行かないと。失礼しますわ、みなさん」

さやか「あ、うん。じゃあね」

まどか「ばいばい、仁美ちゃん!」

俺も仁美ちゃんフォルダを開放してやるお^ω^
http://i.imgur.com/sLNEH.jpg
http://i.imgur.com/1UtwO.jpg
http://i.imgur.com/2C4QE.jpg
http://i.imgur.com/qBUbS.jpg
http://i.imgur.com/uso4M.jpg
http://i.imgur.com/c5Ifc.jpg
http://i.imgur.com/cBPvW.jpg
http://i.imgur.com/FE3RM.jpg

さやか「いやー、まさかこんなとこでバッタリ仁美に会うなんてね」

まどか「お見舞いって、仁美ちゃんの知り合いもあそこに入院してるのかな」

杏子「あんたらのクラスメイトなんだろ?案外、上条のお見舞いだったりしてね」

さやか「恭介の?あはは、それはないでしょ。だって、あの2人が話してるとこなんて見たことないもん」

ほむら「……いいえ。間違いなく、上条くんのお見舞いでしょうね」

さやか「へっ?」

マミ「暁美さん?どういうこと……?」

ほむら「単刀直入に言うわ。志筑仁美は……上条恭介に想いを寄せている」

まどか「えっ!?ひ、仁美ちゃんが!?」

さやか「は、はぁ!?あんた、いきなり何言って……」

ほむら「信じようと信じまいと、これは事実よ。
    そして、あの子が彼のお見舞いに行ったということは……志筑さんはもう、行動を起こし始めている」

この子が契約していない今、失恋が魔女化の要因となることはないけれど、
それでも美樹さやかの精神状態は大きく変わる。
この子が契約する可能性は、少しでも減らすべき。

ほむら「だから、美樹さん。あの子より先に告白しなさい」

さやか「は!?いやいやいやいや!そんなこと急に言われたって!
    それに、まだ仁美が恭介のこと好きって決まったわけじゃ……」

ほむら「言ったでしょう?これは事実。なんなら、本人に確認でも取ってみる?」

さやか「うっ……ほ、本当なの……?仁美が……まさか……」

杏子「だから言ったじゃんか。さっさと告白しちまえって」

さやか「そ、そんないきなり無理だよぉ!それに、仁美のこと知っちゃったら、余計……。
    なんか、抜け駆けしてるみたいでずるい感じするじゃん!」

マミ「抜け駆け、ね……。ねぇ美樹さん。
   どうしてさっき志筑さんは、わざわざ病院に行ったことを話したのかしら」

さやか「え……どうして、って……」

マミ「さっきの会話、別にそのことを言わないでおこうと思えばそうできたはずよ。
   なのに、あの子はそうしなかった。これってつまり……」

さやか「あ、あたしに知ってほしかった、ってこと……?」

ほむら「えぇ。もしかしたら、宣戦布告の意味もあるかも知れないわ」

さやか「せっ、宣戦布告って……!」

ほむら「とにかく……。今言えることは1つ。あなたは上条くんに告白するべきよ。
    それも、できるだけ早く。志筑さんより先に」

さやか「だ、だから!急に言われたって、心の準備ってもんが……!」

ほむら「いつ先を越されるのか分からないのよ。それでも良いの?」

さやか「っ……も、もう!ほっといてよ!あんたには関係ないでしょ!」

まどか「さ、さやかちゃん……」

さやか「あたし、先に帰る……!」

杏子「お、おい、さやか!」

さやか「……ごめん。ちょっと、1人になって落ち着きたいんだ。
    ここまで送ってくれたら、もう大丈夫だから。ありがと、みんな。それじゃ!」

杏子「ほ、ほむら!どうすんだよ、さやかの奴……」

マミ「ちょっと、急かしすぎだったかも知れないわね」

ほむら「でも、こうでもしないと……」

マミ「想いを伝えた方が良いのは確かだけど……それを決めるのは、美樹さんだから。
   私たちがあんまり急かしたりすることじゃないよね?」

ほむら「……ごめんなさい」

マミ「ううん、責めてるわけじゃないの。ただちょっと、タイミングが悪かったな、って。
  ……ごめんね、鹿目さん。あとでメールか何かで、美樹さんにフォローお願いできる?」

まどか「あ、はい!やってみます」

マミ「ありがとう。それじゃ、とりあえず鹿目さんのお家まで行きましょうか」

>>329=ほむら「安価で投げやりに行動する」の作者

いやはや…

ほむら「安価で投げやりに行動する」=ほむら「安価でまどかを救う」
だろ

さやか宅

さやか「はぁ……」

QB「悩んでるようだね、さやか」

さやか「おわぁ!き、キュゥべえ、いきなり現れないでよ……」

QB「ごめんよ、驚かせるつもりはなかったんだ。それで、上条恭介はどうするんだい?」

さやか「き、聞いてたのかよ。どうするって……その答えがすぐ出ればこんなに悩んでないって」

QB「僕なら、君の悩みを解決できるかも知れないよ」

さやか「それって、契約するってことでしょ?それは、駄目だよ……。
    杏子の言ったこと、忘れてないからさ」

QB「杏子が反対してたのは、“他人のために祈って魔法少女になること”だろ?
  だったら君は、自分のために願いを叶えて魔法少女になれば良い」

さやか「……どういうこと?」

そいつ殺せ

QBって、生きたまま拘束されたら無力じゃね?交代できないし

>>357
一度に一匹しか出られないって誰が言った?

QB「上条恭介が自分に振り向いてくれるよう、願えば良いのさ」

さやか「……。あのさぁ。そんなことしたって何の意味もないでしょ。
   魔法の力で自分のことを好きにさせるって。まるっきり悪役の発想じゃん」

QB「そうかい?合理的だと思ったんだけど」

さやか「合理的とか、そういう問題じゃないんだよ。
    まったくキュゥべえは乙女心が分かってないなー」

QB「うーん……。そうだね、僕には君たちの考えてることはよく分からないよ」

さやか「女の子相手に話すこと多いんだから、その辺ちゃんと勉強しときなよ?」

QB「努力はしてみるよ。でも、実際問題どうするつもりだい?
  このまま悩んでたって、何も解決はしないよ?」

さやか「うん……そうだね。……とりあえず、明日……」

学校

まどか「あ、おはよーさやかちゃん」

ほむら「……おはよう」

さやか「おっはよ、まどか、ほむら……。昨日はごめんね、先に帰っちゃったりしてさ」

ほむら「こっちこそ、ごめんなさい。無闇に急かしたりなんかして……」

まどか「それで、さやかちゃん……あっ」

仁美「みなさん、おはようございます」

さやか「仁美……うん、おはよ!」

ほむら「…………」

思ったより、普通ね。
もう少し動揺しているかと……

さやか「あ、そうだ仁美。あのさ……今日の放課後、時間ある?」

ほむら「っ……!」

まどか「さ、さやかちゃん?」

仁美「今日の放課後、ですか?えぇ、大丈夫ですけど……」

さやか「そっか、良かった。それじゃ、予定空けといてね!忘れて帰ったりしちゃイヤだからね!」

仁美「はい、わかりましたわ」



ほむら「……あなた、一体何を……」

さやか「あたしなりに、悩んだんだけどさ……まずは、ってね。
    大丈夫、変なことにはならないようにするからさ!」

放課後

マミ「えっ?美樹さんが志筑さんに、って……」

ほむら「多分、志筑さん本人に確認するつもりだと思う」

杏子「確認って……その後どうするつもりだよあいつ」

まどか「それは……わかんない」

ほむら「美樹さん自身は心配いらないと言ってたけど……」

マミ「自分で聞きに行ったんですもの。
  美樹さんも、それなりの覚悟があってのことのはずよ」

杏子「だったら、良いんだけどさ……」

マミ「きっと心配いらないわ。美樹さんを信じましょう。ね?」

ほむら「…………」




仁美「それで、2人きりで話がしたいと言うのは……」

さやか「えっと、さ。昨日の、ことなんだけど。
    仁美、病院にお見舞いに……って言ってたじゃん?
    あれってもしかして……恭介のお見舞い?」

仁美「えぇ、そうですわ。上条恭介くんのお見舞いに行ってました」

さやか「……!やっぱ、そうなんだ。……あのさ、仁美。仁美はさ、恭介のこと……どう思ってるの?」

仁美「お慕いしております。ずっと前から」

さやか「っ!」

仁美「……気付いてくれましたのね。昨日の、私の言動の意味に」

さやか「……。まぁね。あたしのおかげじゃないんだけどさ」

仁美「それで……あなたはどうですか?さやかさん」

さやか「……あたしは……」

さやか「……あたしも、仁美と同じだよ」

仁美「……そうですか」

さやか「…………」

仁美「今日、さやかさんの方から声をかけていただいて良かったわ。
   どちらにしろ明日、私の方から声をかけるつもりでしたから」

さやか「え……?」

仁美「私、明後日にまた上条くんのお見舞いに行きます。
   そしてその時に、自分の気持ちを彼に伝えます」

さやか「っ……!」

仁美「上条くんを見つめてきた時間は、あなたの方が上。
   あなたには私の先を越す権利があるべきです。
   今日と明日、私は都合があって上条くんにお会いできません。
   ですから、さやかさん。あなたはその間に、どうするか決めてください。
   どうか、後悔なさらないよう」

さやか「……仁美」

仁美「……お話は、これで終わりですね。では失礼します」




マミ宅

マミ「お疲れ様、佐倉さん。今日の使い魔、ちょっと数が多かったから疲れたでしょ?」

杏子「大丈夫、なんてことないよ!」

マミ「あら、そう?じゃあ時々ぼーっとするのは、何か別の理由?」

杏子「へっ?あ、えーっと……」

マミ「もしかして、美樹さんのこと?」

杏子「……うん」

マミ「ふふっ、本当に大好きなのね。大丈夫よ、心配しなくたって、
  美樹さんはあなたの言ったことを忘れたりなんかしないわ」

杏子「いや、そうじゃないんだ。ただ、その……あいつが上条を取られたりなんかしたら、って」

マミ「……美樹さんが傷付くのがイヤなの?」

杏子「うん……まぁ」

マミ「何度も言うけど……本当に大好きなのね。あなたが先に告白しちゃえば?美樹さんに」

杏子「はぁ!?な、何言ってんのさ!そんなんじゃないって!ただ、あたしは……!」

マミ「分かってる、冗談よ。お友達を大切に思う気持ち、私にもよくわかるわ」

杏子「マミさん……」

マミ「何もしてあげられなくてもどかしいのよね?
   でもこればっかりは仕方ないわ。私たちに出来ることは、助言くらい。
   それが私たちに出来る最大限の手助けだから……ね」

杏子「……うん」

……あたしたちに出来る、あたしに出来る、最大限の……。

木間市タワー

翌日

さやか「おっはよー、まどか!」

まどか「わっ、さやかちゃん!お、おはよう」

さやか「ほむらも、おはよ!」

ほむら「美樹さん、あなた……」

さやか「あ、そうそう。先に言っとくね。今日の放課後……あたし、病院行くよ」

まどか「さやかちゃん!じゃあ……!」

ほむら「……決めたのね」

さやか「ん、まぁね。結果はまぁ、全部終わってから教えるから。
    それでさ、昨日悩みまくったおかげで一睡もしてないんだよね……。
    というわけで、あたし今日の授業ほとんど寝て過ごす!
    板書よろしく、2人とも!」

まどか「う、うん!わかった!」

ほむら「はぁ……。今日だけよ」

放課後

さやか「よっし……そんじゃ、行って来る」

まどか「う、うん。がんばって!」

さやか「え、っと……」

ほむら「志筑さんなら、もう帰ったわよ。きっと、あなたに余計な気を遣わせないためでしょうね」

さやか「そっか……一言くらい声かけたかったんだけどな」

ほむら「……良い結果を聞けるのを楽しみにしてるわ」

さやか「ありがと。……じゃあね!」

……見たところ、もう迷いはないようだ。
これなら結果がどうであっても、今のあの子なら、きっと大丈夫。

病院

さやか「……やっほー、恭介」

恭介「さやか……久し振りだね」

さやか「ん、そうだっけ?あはは」

恭介「うん……。その、さやかには……酷いこと言っちゃったよね」

さやか「えっ……?い、いや、良いってそんなの、気にしなくて!」

恭介「でも……」

さやか「それよりさ、今日は、恭介に言いたいことがあって来たんだ」

恭介「言いたいこと……?」

さやか「……うん。あのね、恭介……」

恭介「……?」

さやか「あたし……ずっと前から、恭介のこと、好きだったんだ」

恭介「……えっ?」

さやか「……聞こえなかった?」

恭介「あ、いや……えっと……。さやか、それは何かの、冗談かい……?」

さやか「なっ……!じょ、冗談なんかじゃないよ!あたしは本気だ!」

恭介「えっ、あ……その……ごめん。えっと……もう少し、考えさせてくれないか?」

さやか「う、うん。わかった。でも、これは本気だからね!
    あたしは恭介のことが好きなんだよ!それだけは覚えておいてよね!」

病室の外

さやか「………………え?」

何、これ……。
どういうこと……?
なんで、あたしが……?
あたしが、病室で、恭介と会話してる?
なんで、あたしが……もう1人?
え……?

それに、何?
“あたし”と恭介、何話してた……?
なんで、なんで?

さやか「そんじゃ恭介、あたしもう帰るから。ちゃんと、真剣に考えてよね!」

恭介「う、うん。わかったよ、それじゃ、またね」

……!
病室から出てくる!

あたしは思わず隠れた。
そして、陰からこっそり“あたし”の様子を見る。
“あたし”は恭介の病室から出て、伸びをして、周りをキョロキョロと見回して……。

杏子「だっはぁ~……恥ずかしかったぁ……」

どうせさやかと強固が仲直りして告白エンドだろ
見え見えでつまらん

あーあ…

杏……子……?
なんで、杏子が……。

杏子「ふぅ……へへっ」

呆然とするあたしに気付かず、そのまま杏子は立ち去る。
あたしはしばらく、その場から動けないで居た。

さやか「…………」

なんで……?
杏子が、魔法であたしに成りすまして、恭介に告白を……?
どうして、そんなこと……。

……あたしへの、嫌がらせ……?

……ううん、違う。
杏子は、そんなことをするような人間じゃない。
そのくらい、あたしにだって分かる。
杏子にあったのはきっと……100%の善意だ。
あたしのために、杏子はやったんだ。

でも……違うよ。
そんなことされたって、ちっとも嬉しくない。
なんであんなことしたの?
あたしは、あたしの言葉で、あたしの気持ちを伝えたかったのに……伝えようとしたのに……。
杏子……なんで……?

……あぁ、そっか。
あたしが悪いんだ。
あたしが全部悪いんだ。

このホームレズと言ったら全く!!

あたしが、いつまでもウジウジしてるから悪いんだ。
そうだ、あたしが悪いんだ。

何なの?
あたし……。
こんな、自分の気持ちも自分の言葉で伝えられないなんて……。
こんな、ウジウジしてたせいで……

 『だったらいっそ、死んだ方が良いよね』

死んだ方が、良いかな……?

 『そう。死んじゃえば良いんだよ』

死んだ方が……。

さやか「……えっ……!?」

さやか「やっ、やだ……!これ、魔女の……!」

使い魔「キャハハハハ!」

さやか「ひっ……!く、来るな、来るなっ……!」

使い魔「キャハハハハ!」

さやか「やっ……!」

杏子「さやかぁああああああ!!」

使い魔「ギャァアアアアアアア……!」

さやか「っ……!」

マミ「危なかったわね、美樹さん!」

ほむら「まさか、あなたが結界に取り込まれるなんて……」




杏子「だぁりゃああああ!!」

魔女「ギャァアアアアアアアア……!」

マミ「……終わったわね……。それにしても今日は凄かったわね、佐倉さん」

ほむら「やっぱり、美樹さんが居たからかしら」

まどか「あっ……!みんな、終わったの?」

ほむら「鹿目さん……待っててくれたのね」

まどか「うん、良かったぁ……さやかちゃん、無事みたいだね!」

さやか「…………」

杏子「おい、大丈夫か、さやか!怪我とかしてないよな!?」

さやか「……なんでよ?」

杏子「え……?」

さやか「なんで、あんなことしたの……?」

杏子「さ、さやか?」

さやか「なんで?なんで……?なんで、恭介に……」

まどか「……上条くんに……?」

杏子「あっ……!あんた、見てたのか……?は、恥ずかしいな……。
   あれは、ほら。さやかのためだよ。さやかを手助けしてやろうと思って……」

さやか「ふざけないでよ!!」

杏子「っ……!?」

さやか「あんなことされても、嬉しくない!!あたしは、ちゃんと自分で、自分の言葉で……!」

マミ「佐倉さん……あなた、一体何を……」

杏子「あ、あたしは、ただ……」

さやか「あんたなんか……あんたなんか、大ッ嫌い!!」

杏子「さ、さやか……?お、おい、待って……」

さやか「付いてこないで!!」

まどか「あっ……!ま、待って、さやかちゃん!」

ほむら「…………佐倉さん、あなた、何をしたの……!?」

杏子「っ……あ、あたしは……」

マミ「……聞かせてもらえる?」

杏子「ま……魔法でさやかのフリして……上条に、告白したんだ……」

ほむら「ッ……あなた……!」

杏子「そしたら、さやかに見られてて……」

マミ「……そう。わかったわ。ごめんね、暁美さん。今日はもう、解散しましょう」

ほむら「巴さん……」

マミ「佐倉さんには、これからよく言って聞かせるから。
   暁美さんは美樹さんと鹿目さんのフォロー、お願いできる?」

ほむら「……やってみます」

マミ「ありがとう。それじゃ、また明日ね」




さやか「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」

まどか「さ、さやか、ちゃん……!ま、待って……!」

さやか「はぁ、はぁ……はぁ……ぅ……ぇぅ……」

まどか「はぁ、はぁ……さやかちゃん……」

さやか「あたし……バカだ……。分かってる、分かってるの……。
    杏子は、何も悪くない……杏子は、あたしのためにやってくれたんだって……。
    悪いのは、あたしの方なんだって……!」

まどか「ち、違うよ!さやかちゃん!さやかちゃんだって、何も悪くないよ!」

さやか「あたしが、もっと早く告白してれば良かったんだ!
    そうすれば、杏子にあんなこと言って傷付けることも、あたしが傷付くこともなかった!
    全部あたしのせい!あたしがいつまでもウジウジしてたから!あたしが……!」

ほむら「……そうね。そうかも知れないわね」

まどか「ほ、ほむらちゃん……!?」

さやか「ほむら……やっぱ、あんたもそう思うでしょ?あたしが悪いんだって」

ほむら「えぇ、あなたがいつまでも彼に想いを伝えられなかったことも、
    この現状を引き起こした要因の1つであると言えるわね。
    だから、あなたが自分を責めるのも無理はないわ」

まどか「そんな……!」

さやか「ほらね、まどか……。ほむらの言う通りだよ。やっぱり悪いのは……」

ほむら「でも、佐倉さんも悪い」

さやか「え……?」

ほむら「あの子には確かに悪気はなかった。でも、やったことは明らかに間違ってる。
    それに、あんなことを実践する前にせめて誰かに相談してれば、こんなことにはならなかったはずよ」

さやか「いや、でも……」

ほむら「あなたは確かに悪かったかもしれない。でも、あなたは変わった。
    ちゃんと、自分の言葉で想いを伝えようとしたんでしょう?」

ほむら「けれど佐倉さんは……あなたを信じていなかった。
    あなたは勇気を出せる人間なんだって、信じなかった。
    1人で勝手に先走って、そして、結果的にあなたを傷付けた。だから、佐倉さんも悪い」

さやか「…………」

ほむら「あなたも、佐倉さんも、両方とも悪かった。それに……そう。私も悪かった。
   私があなたに必要以上に詰め寄ったことも、きっかけになったかも知れないわ。
   ……ごめんなさい」

さやか「い、いや、あんたは、別に……」

ほむら「とにかく私が言いたいのは、確かにあなたも悪いかも知れないけど、
    それは佐倉さんも私も同じだと言うこと……。
    あなたが自分を責めたくなるのは仕方ない。でも、それなら私たちも同じように責めなさい」

さやか「……そんなこと……」

ほむら「それができないのなら、自分を責めないで」

野暮な事かも知れないけどさ
杏子が「能力」を以って恭介と接して、告白したわけだろ?
アレって洗脳の要素増し増しだったよね?
だったら即恭介がイエスって言ったと思うんだけど?

さやか「……なんだよ、もう。ずるいじゃん、そんな言い方さ……」

ほむら「…………」

さやか「……ごめん。心配かけちゃって。まどかも、ごめん」

まどか「さやかちゃん……!う、ううん、良いの!気にしないで!」

ほむら「良かった。わかって、くれたのね」

さやか「ん……ありがと、2人とも。……そうだ、杏子と、マミさんは……?」

ほむら「2人なら先に帰ったわ。今頃、巴さんが佐倉さんをお説教してるところでしょうね」

さやか「そっか……どうしよ。あの2人にも謝らなきゃ」

ほむら「明日で良いと思うわ。佐倉さんもあなたに謝りたい気持ちでいっぱいでしょうし。
   巴さんに叱られて、しっかり反省して。明日お互いに謝って、許しあって。
   そしたら巴さんにお願いして、またみんなでお茶会でもしましょう?」

さやか「あはは、うん、そうだね!」

幻影が能力であって洗脳じゃないでしょ
どうだっけ

>>411
杏子の魔法自体には洗脳要素ないだろ
「みんなが父さんの話を真面目に聞いてくれますように」で、親父の言葉にみんな洗脳されるようになっただけ




さやか「そんじゃ、また明日ね、まどか、ほむらー!」

まどか「じゃあね、さやかちゃん!」

ほむら「えぇ、また明日」

まどか「……ねぇ、ほむらちゃん」

ほむら「何かしら」

まどか「今日は、本当にありがとう。あの時、ほむらちゃんが来てくれなかったら、
    わたし1人だったら、何もできなかった……。
    きっとさやかちゃん、今も落ち込んだままだった」

ほむら「鹿目さん……。まさかあなたまで、自分を責めたりしてないでしょうね」

まどか「えっ……?そ、そんなこと、ないと思うけど……」

>>416
なんだ杏子は幻覚能力のみだったのか
サンクス

(杏子が態々幻覚を使って変装する必要はあったのだろうか)

ほむら「そう、だったら良いの。余計な心配だったわね。ごめんなさい、気にしないで」

まどか「えへ……やっぱり優しいね、ほむらちゃん」

ほむら「……あなたの方がずっと上だと思うけど」

まどか「えっ?」

ほむら「あの時、私は美樹さんをすぐには追いかけなかった。でもあなたは違う。
    あなたは、私なんかよりずっと優しい人」

まどか「そ、そう言われると……なんだか恥ずかしいな……」

ほむら「とにかく、自分が何も出来なかったとか役に立てないとか、そんなこと考える必要はない。
    何もしなくたってあなたの優しさに救われる人も居るってことを、忘れては駄目よ」

まどか「うん……えへへ。わたしまで、ほむらちゃんに励まされちゃったな」

ほむら「私は、思ったことを言っただけよ。……じゃあね、鹿目さん」

まどか「うん、また明日!」

マミ宅

杏子「…………」

マミ「……ねぇ、佐倉さん。私が今、ちょっとだけ怒ってるの分かる?」

杏子「……はい」

マミ「じゃあ、どうして怒ってるのかは分かるかしら?」

杏子「…………」

マミ「ふぅ……。あのね、佐倉さん。どうして私たちの誰かに相談してくれなかったの?
  そうじゃなくても前もって美樹さんに確認するとか、色々あったはずよね?」

杏子「……それは……さやかを、びっくりさせたくて……」

マミ「……ちょっとしたサプライズのつもりだった、ってわけ?」

杏子「っ……はい」

マミ「誰にも何も話さなかったこともだけど……私はね、佐倉さん。
  魔法の使い方を間違えちゃったってことが一番問題だと思うの」

杏子「……はい」

マミ「どうしてあなたのやったことが間違いだったのかは、分かってる?」

杏子「…………」

マミ「……あのね。あなたのやったことは、美樹さんの心を踏みにじることになるの。
   美樹さんの悩みも、葛藤も、何もかも台無しにするってことなのよ」

杏子「……っ……あ、あたしは、そんなつもりじゃ……」

マミ「あなたにはそのつもりがなかったかも知れないけど……。
  はっきり言うとね。これは魔法の悪用よ」

杏子「ッ……」

マミ「あなたは、魔法を悪用した。そのことをしっかり自覚しなさい。
   佐倉さん、あなたには罰を与えます」

杏子「……!」

マミ「明日1日、魔法を使うのを禁止します。外出も禁止。いわゆる自宅謹慎処分ね。
   少し厳しいかも知れないけど……私はもう二度と、
   あなたに魔法の使い方を間違って欲しくないから……。
   家でじっくり、自分の魔法の使い方をもう一度よく考えて、反省しなさい。良いわね?」

杏子「……はい……」

>明日1日、魔法を使うのを禁止します。外出も禁止。いわゆる自宅謹慎処分ね。

何の権限があってそんな罰与えんの?

翌日、放課後

さやか「マミさん、お待たせしましたー!」

マミ「美樹さん!その、昨日は……」

さやか「はい、えっと……ごめんなさい!マミさんに余計な心配かけちゃいました!
    でも、もう大丈夫ですから!まどかとほむらのおかげで、ほら、この通り!」

マミ「そう、良かったぁ。ありがとう、鹿目さん、暁美さん」

まどか「い、いえ!わたしは別に。ほむらちゃんのおかげです!」

ほむら「……ところで、巴さん。佐倉さんは?」

マミ「佐倉さんなら、今家に居るわ」

さやか「あれ、そうなんですか……?」

さやか「えっと……マミさん。今からウチに行っても良いかな。
    あたし、杏子に一番謝んなきゃいけないし……」

マミ「えぇ、もちろん。あの子も美樹さんに謝らなきゃいけないしね。
   それじゃ、今からウチに行きましょうか」

さやか「はい、ありがとうございます!」

まどか「でも、今日はどうして家に居るんですか?」

マミ「えっとね、私がそう言ったの。家で1日反省しなさいって」

さやか「えっ!じ、自宅謹慎とは……マミさん厳しいですね」

マミ「美樹さんが怒ってなくても、魔法の間違った使い方をしちゃったのは確かだから……。
   だから、今日1日は魔法を使うのも禁止って言って、ソウルジェムも没収してるの」

ほむら「…………え?」

ほむら「待って。巴さん、今なんて?」

マミ「え?だから、魔法を使うのを禁止って言って、ソウルジェムを……」

ほむら「ソウルジェムは、今どこに!?」

マミ「えっ、わ、私が持ってるわ。ほら、ここに……」

ほむら「ッ……なんてこと……!」

まどか「ほ、ほむらちゃん?どうしたの、急に……」

ほむら「巴さん!早くあなたの家へ!急いで!!」

マミ「なっ、ど、どうしたの?なんで……」

ほむら「説明してる暇はない!早く!!」

マミ「っ……わ、わかったわ!」

半日死体放棄か
鮮度保ってないからもう腐ってるな
ソースはまどポ

>>434
そんなのあるの!?

おぉ…!これだ…
良い話になってきたぞ…!

>>435
杏子が魔力で鮮度保ってるうちは大丈夫だったけど、
魔力供給やめた瞬間にさやかの死体が一気に腐敗した

マミ宅

ほむら「巴さん、早く鍵を!」

マミ「待って、今開けるから……!開いたわ!」

扉を開け、玄関に一歩踏み入った瞬間、私たちの目の前に飛び込んできたのは……。

マミ「さ、佐倉、さん……?佐倉さん?どうしたの、佐倉さん!?しっかりして!佐倉さん!!」

さやか「はぁ、はぁ、はぁ……!な、なに?どうし……ッ!?」

まどか「はぁっ、はぁっ……え……き、杏子ちゃん……!?」

マミ「どうしよう、佐倉さんが、佐倉さんが……息、してない……!」

ほむら「巴さん、落ち着いて!ソウルジェムを佐倉さんの胸の上に置いて……!」

マミ「えっ……?う、うん!」

杏子「…………っは……すぅ……すぅ……」

さやか「い、息が、戻った……?」

まどか「な、なに?何が、どうなってるの?」

ほむら「巴さん、念のため、佐倉さんに治療魔法を」

マミ「わ、わかったわ……」

ほむら「…………」

マミ「でも、どうして、どうして……こんな……」

ほむら「…………それは……」

QB「やれやれ、とんでもないことをしてくれたね、マミ。
  よりによって杏子を学校に持っていくなんて、どうかしてるよ」

えー簡単に生き返るのー?
心臓止まってるのに半日放置じゃ脳細胞完全に死んでるでしょ
回復魔法そこまで万能じゃないだろ

ほむら「ッ……キュゥべえ……!」

マミ「佐倉さんを、学校に……何、どういう……?」

QB「言葉通りの意味さ。君は今日1日、杏子を持ち歩いていたじゃないか」

マミ「え、え?な、何言ってるの、キュゥべえ……」

QB「君たち魔法少女が体をコントロールできるのは、せいぜい100m前後が限度だからね。
  学校にソウルジェムを持って行かれたとなると、こうなるのは当然だ」

さやか「ちょ、ちょっとあんた、さっきから何わけわかんないこと言ってんのよ……!」

まどか「ソウルジェムと、杏子ちゃんが倒れてたことと、何の関係が……」

QB「まだ分からないのかい?ソウルジェムこそが、君たち魔法少女の本体。つまり魂なのさ」

マミ「……え……?」

QB「僕の仕事はね。契約を結ぶ時に魔法少女の魂をソウルジェムへと変換し……」

ほむら「キュゥべえ。もう十分よ。消えなさい」

QB「暁美ほむら……。君はもしかして、このことを知っていたんじゃないかな。
  マミに治療魔法を指示したのも、既に杏子の体内が腐り始めていることを懸念したからだろう?」

ほむら「…………」

QB「やっぱりね。君は一体、どこまで知ってるんだい?」

ほむら「あなたに話す必要はない。消えろと言ったはずよ。それとも、ここで葬られたいの?」

QB「やれやれ、わかったよ」

ほむら「…………」

マミ「あ、暁美、さん……これは、一体……」

杏子「ん……あれ。なんで、あたし……」

さやか「ッ!杏子……!」

杏子「何が……え……?」

ほむら「……説明するわ。魔法少女の、真実について」

マジで死んだ脳細胞復活wwwww
マミさんいれば上条さんの神経も余裕ですね




杏子「なん、だよ……それ……」

マミ「私たち……キュゥべえに騙されてたの……?」

ほむら「あいつは、騙しているという自覚すらないわ。私たちとは全く違う価値観を持った生き物だから」

まどか「酷い……酷すぎるよ……」

杏子「そんなの、そんなのっ……!あたしたち、ゾンビにされたようなもんじゃないか!」

ほむら「佐倉さん、落ち着いて……」

杏子「なんで、なんでだよっ……くそ……!あたしは、あたしたちは……!」

さやか「き、杏子……」

杏子「……さや、か……。ッ……!」

さやか「えっ……!?」

マミ「さ、佐倉さん!?どこへ行くの!?」

心臓が破れても血を全部抜き取られても回復できんだから腐ったって余裕で回復できるだろ

マミ「待って、佐倉さ……い、居ない……?」

まどか「ど、どうしよ……杏子ちゃん……」

さやか「でも、なんでいきなり逃げたりなんか……!」

ほむら「……手分けして探しましょう。今のあの子の精神状態は……あまり良くない。
    取り返しのつかないことになる前に、早く見付け出さないと」

マミ「えぇ、わかったわ……!」

ほむら「巴さん……大丈夫?あなただって……」

マミ「確かに、すごくショックだけど……今は優先すべきことがあるもの」

ほむら「……巴さん、佐倉さんを探す時、自分のソウルジェムの穢れには十分注意して。
    ソウルジェムは、私たちの魂。魂が穢れてしまうということは……」

>>450
じゃあこのさやかちゃんはすぐにでもマミさんに上条を助けてと頼むべきだな、うん

>>452
上条君はいつから魔法少女になったの?ねえ

>>453
死んだ杏子の体はただの肉だ
魔法少女じゃない

マミ「……魔法が使えなくなる程度では済まないわよね。
  それこそ、本当に、死んでしまうとか……」

ほむら「えぇ……そうね。そう考えてもらって良いわ。
    この宝石が黒く染まりきった時、私たちは人としての死を迎える」

マミ「……わかった、気を付けるわ。それじゃ、行きましょう!」

ほむら「鹿目さん、美樹さん、あなたたちはもう家に……」

さやか「あ、あたしたちも手伝うよ!」

ほむら「……でも」

まどか「お願い、手伝わせて、ほむらちゃん!私たちも、杏子ちゃんが心配なの……!」

ほむら「……わかったわ。くれぐれも、無茶はしないで。何かあったら、すぐ私か巴さんに連絡を」

さやか「……!うん、ありがとう、ほむら!」

>>445
身体の大半が腐ってる状態でも動けるよ
まどポソースだがね

>>454
じゃあ高速の上からジェム投げられたさやかはもう魔法少女じゃなくなっちゃったんだね
ハッピーじゃん

>>459
ただの死体だからな




杏子「はぁっ……はぁっ……はぁっ……!……なんなんだよ、ちくしょう……!」

あたしの、この体が、ゾンビだって……?
もう死んじゃってるってことなのかよ……。
なんで、なんで……。

……さやかに、どんな顔して会えば良いんだよ……。
ただでさえ、あいつに合わせる顔がないってのに……こんな体にされちまって……。

……あたしはまた、間違っちまったんだ。
他人のために、他人を喜ばせるためになんて、意味もなく張り切って、勝手に突っ走って。
またあたしのせいで、人を不幸にしちまったんだ……。

へいへい杏子ちゃんオフィってるーwwwwwwwwwww




魔女「ギャァアアアアアア……!」

杏子「はあっ……はぁっ……はぁっ……!くそっ……!」

思ったより、手こずっちまった……。
なんか、体も重いし、魔法も上手く使えない……。

おかしい……あたし……。

さやか「杏子!!」

杏子「ッ!?……!」

さやか「待って、逃げないで!!」

杏子「くっ……離せ、離してくれ……!」

さやか「離さない……!」

杏子「離せよ、放っといてくれ……!」

さやか「嫌だ!今のあんたを放っておくことなんて、出来ないよ!!」

杏子「ッ…………やめて、やめてくれ……あたしはもう……」

さやか「杏子……昨日、酷いこと言ってごめん!!」

杏子「……え……?」

さやか「大嫌いとか、酷いこと言っちゃって……本当にごめん!!
    だから、逃げないで!お願い……!」

杏子「な、何言ってんだよ……。違うよ、そうじゃない……!
   あたしには、もうあんたに合わせる顔なんてないんだ……!」

なんだかなー
あっさりハッピーエンドに向かいそうで温すぎる

さやか「……杏子……」

杏子「あんたは謝ることなんてない。謝るのはあたしの方じゃん……!あたしが悪いんだ!
   あたしが勝手に間違えて、突っ走って、さやかを傷付けちまったんだ!
   自分勝手に、あんたのためとか言ってあんたを不幸にしちまったんだよ!あたしが……」

さやか「許す!!」

杏子「っ……な……!?」

さやか「あんたも悪かった!確かにあたしはショックだった!でも、許す!!」

杏子「ゆ、許すって、あんた、そんな……」

さやか「だから、杏子も許して……!お願いだよ、杏子……仲直り、しようよ……!」

杏子「……許して、くれるのか……?あたし、あんたを不幸にしたんだぞ……?
   勝手に、さやかの気持ち踏みにじって、傷付けて……」

さやか「……不幸になんて、なってないよ。確かに、杏子のやったことはきっと間違いだったけどさ。
    そもそもあたしが、もっと早く勇気出してればこんなことにならずに済んだんだよ。
    ……そのことも、ごめんね」

杏子「さやか……そ、そんなことない。あたしが、ちゃんと……」

さやか「杏子のやったことは間違いでもね……その気持ちは、すごく嬉しいよ。
    あたしのこと、幸せにしてくれようとしたんだよね?」

杏子「さ、やか……」

さやか「ありがとう、杏子。あたしのために頑張ってくれて」

杏子「さやか……さやかぁ……さやかぁあ……!ぅ、ぁあああ……あぁぁああああ……!
   ごめん、さやか……!本当にごめん、ごめんなさい……!ごめんなさい……!!」

さやか「……泣くほどとか、どんだけ気にしてたのよ、もう……ぐすっ……」




さやか「……落ち着いた?」

杏子「……うん……悪い、ありがとう」

さやか「ん。そんじゃ、帰りますか!みんなにメールしとかなきゃね」

杏子「……なぁ、さやか……」

さやか「ん?何?」

杏子「……いや、なんでもない。さぁ、早く帰ろうぜ。みんなに心配かけちまったしね」

さやか「……?」




マミ宅

マミ「良かった……!佐倉さんが無事で、本当に良かった……!」

まどか「うん、うん……!」

杏子「ごめん、みんな。心配かけちゃって……」

ほむら「良いの、気にしないで。それより佐倉さん、ソウルジェムは大丈夫?」

杏子「へっ?あ、ほんとだ……。おかしいな、別に大した魔力は使ってないはずなのに……」

ほむら「ソウルジェムは、私たちの魂。魔力を使うだけでなく、負の感情によっても穢れは溜まるの」

マミ「っ……」

杏子「……そういうことか……。悪い、助かったよ」

マミ「佐倉さん、その……本当に、本当に、ごめんなさい……!
  知らなかったとは言え、あなたをあんな危険な目に遭わせて……!」

杏子「そんな、良いよ。悪いのはあたしたちの魂をソウルジェムにしやがった
   キュゥべえの奴なんだからさ。マミさんは気にしないで」

マミ「で、でも……わたし、佐倉さんが、死んじゃったら、って……」

杏子「マミさん……でもさ、あたしは今、こうして……。……」

さやか「そうですよ!今はほら、杏子こうやって生きてるんだし!」

杏子「……!」

まどか「マミさん、だから、元気出してください……」

杏子「……あのさ、まどか、さやか」

まどか「え……?」

杏子「正直に、答えてくれ。
    あたしたちの体が、もう死んでて、ゾンビだって聞いて……どう思う……?」

さやか「……!」

ほむら「佐倉さん……それは……」

杏子「ごめん、おかしな質問だってのは分かってる……。でも、どうしても気になって……。
   普通の人間のあんたたちに、聞きたいんだ。正直に、答えて欲しい……」

さやか「……それは……」

まどか「し、正直に、って言われても……そんなの……」

杏子「……お願いだ」

まどか「……だ、だってそんな、みんなが、杏子ちゃんや、ほむらちゃんや、マミさんが、
    もう死んでるんだ、ゾンビなんだって言われても……全然、実感がなくて……。
    わ、わたしがそうじゃないから、こんな勝手なことが言えるんだと思うけど、
    だって、みんな普通に喋ってるし、死んでるなんて思えないし、
    普通の、生きてる人間と、全然変わらないし……」

杏子「…………」

まどか「だから、わたしは……実感がなくて……。ごめんなさい……」

杏子「……さやか、あんたは?」

さやか「私も……まどかと一緒、だと思う」

杏子「……そっか」

まどか「……ごめんね……」

杏子「ははっ……そっか……あはっ、ははははは!」

さやか「えっ……?き、杏子……?」

杏子「生きてる人間と変わらないから実感がないってか……。
   なんだよ、気にしてたあたしが馬鹿みたいじゃんか!
   あんたたちの言う通りだな。魂がソウルジェムになったって、生きてることには変わらないんだ。
   あたしたちだって、今まで全然気付かずに、そうやって過ごしてきたんだもんな」

マミ「……私たちが、気にしすぎだったみたいね。ありがとう、2人とも。
  あなたたちのおかげで、ずいぶん気が楽になったわ」

ほむら「……!」

下手な励ましなんかより、ずっと良かった……そういうこと……?

まどか「えっ……?あ、そう、なんですか……?」

さやか「だったら、良いんですけど……」

マミ「ふふっ……。あら、いけない。もうこんな時間?みんな、帰らなくて大丈夫?」

まどか「わっ!ほ、ほんとだ!いつの間に……」

遠視

杏子「な、なんか悪いな。あたしのために……」

さやか「そんじゃ、罰として今度のお茶会、杏子のケーキの苺はあたしがもらおっかな!」

杏子「えっ!?マジか……。わ、わかったよ」

さやか「えへへっ、悪いね!それじゃ、みんなバイバイ!またね!」

ほむら「お邪魔しました」

まどか「お、お邪魔しました!」

マミ「えぇ、みんな気を付けて帰ってね」

杏子「じゃあなー!」

ほむら「……2人とも、本当に大丈夫?」

杏子「ん?あぁ、まーね。あたしはさ、一番気にしてたのは、
   この体がさやか達からどう思われてるのか、ってことだったんだよ。
   だから、あいつらが気にしないってんなら、まぁいっか、ってさ」

マミ「私も、ちょっと拍子抜けしちゃった。
   てっきり“ゾンビなんかじゃない”とかって言われると思ってたから……。
   でも、今考えたらそうやって励まされるよりもずっと良かったかもね。
   “実感がない”なんて言われたのに本人だけがいつまでも気にしていても仕方ないって思えるもの」

ほむら「……そうね、その通り。気にしたって仕方のないこと。
    今まで生きてきた事実は変わりないんだし、今からの生き方も変わらないわ」

マミ「えぇ、もちろん!」

杏子「これからも今までと同じように、正義のために戦い続けるだけさ!」




さやか「……う~ん、結構遅くなっちゃったなぁ……って、あれ?」

マンションの前に、誰か……。
あれは……。

仁美「……さやかさん。お待ちしておりましたわ」

さやか「ひ、仁美!?なんで……」

仁美「あなたに、お訊きしたいことがありますの」

さやか「な、何……?」

仁美「さやかさん、きちんと上条くんに気持ちを伝えたんですよね?」

さやか「あっ……え、っと、それは……い、一応」

仁美「……それで、返事は?」

…ん?

さやか「……まだ。ちょっと、考えさせてくれ、って」

仁美「そう、ですか」

さやか「その……なんで、そんなこと……?」

仁美「今日上条くん、あなたと話がしたいと、そう仰ってました。
   あなたに、訊きたいことがあると。告白の返事をするのなら
   『訊きたいことがある』なんて言いませんから、少し、気になって……。
   でも、きちんと想いを伝えたのなら、それで良いんです。ごめんなさい、おかしなことを聞いて」

さやか「あ、えっと……」

仁美「私の用事はそれだけです。今日はもう面会時間は終わっているけれど、
   明日必ず、上条くんに会いに行ってくださいね」

さやか「わざわざ、そのためだけに、待っててくれたの……?」

仁美「私にとっては、とても重要なことですのよ?……それでは、失礼します」




翌日、病院

さやか「……うぅ……緊張するなぁ……」

わかっちゃいたけど、さすがに気まずいと言うか何と言うか……。
訊きたいこと、って何なのよ……。
今になって改めて杏子が恨めしい……。

……ううん。
どっちにしろ、いつかはちゃんと、自分の口から伝えなおさないといけないんだから。
気まずいとかなんとか言ってる場合じゃない!
……んだけど、何訊かれるんだろ……。

……えぇい!覚悟を決めろ、美樹さやか!

さやか「きっ、恭介~?入るよ~?」

恭介「……さやか。来てくれたんだね」

さやか「……う、うん……。それで、あ、あたしに訊きたいこと、って……?」

恭介「……この前、さやかが来た時のことなんだけど……」

さやか「っ……う、うん……」

恭介「あの時、さやか……告白、したよね」

さやか「え、えっと、それは、その……」

恭介「それでね。もう一度、確認したいんだ」

さやか「な、何を……?」

恭介「ねぇ、さやか……。本当に、冗談なんかじゃ、ないんだね……?」

さやか「……恭介……?」

恭介「……ごめん。告白されて、こんなこと言うのも酷いって思うんだけど……。
   あの時、僕にはどうしても信じられなかったんだ。
   なんていうか……本心じゃない、っていう感じがして……」

さやか「……え……」

恭介「だから……もう一度、さやかの気持ちを確認させて欲しい。
   もしあの時、何か理由があって好きでもないのに告白したのなら、そう言ってくれ。
   でも、もしそうじゃなかったら……」

さやか「好き……」

恭介「え……」

さやか「あたしは、あたしは……恭介のことが、好き……!
    ずっと言えなかったけど、ずっと、ずっと、好きだったの……!
    恭介のこと、好きだったの……!」

恭介「……さやか」

さやか「あたしは、本当に、本当に本当に、恭介のことが好き!
    嘘でも冗談でもなくて、恭介のことが大好き!ずっと前から、今も、大好き!!」

恭介「…………ごめん、さやか」

さやか「ッ……恭、介……」

恭介「疑ったりなんかして、本当にごめん。……ありがとう。すごく、嬉しいよ」

さやか「えっ……」

恭介「今のを聞いて、まだ冗談だなんて、そんなこと思えるわけがない。
   それに、嘘や演技なんかで涙を流せるほど、さやかは器用じゃないからね」

魔法少女じゃないさやかって良い子だよなぁ

幻覚って罹ってる人の主観で見たり感じたりするものだよね
それさえも見抜いちゃう恭介何者だよ

さやか「あ、えっと、その……」

恭介「この前、さやかに告白されてから、ずっと考えてたんだ。
   本心とは思えなくても、やっぱりどうしても気になるからね。
   それで、考え続けて、思ったんだ。僕は、僕の人生には、ヴァイオリンしかないんだって思い込んでたけど、
   本当にそうなのか、って。ヴァイオリンと同じくらい、大切なものもあったんじゃないか、って」

さやか「そ、それって……」

恭介「それでね。今の、さやかの言葉で、やっとはっきりしたよ。
   僕の人生には……ずっと、君が居たんだ。
   怪我をした僕を支え続けてくれたのは、さやかだった。
   僕が一番辛い時に側に居続けてくれたのは、さやかだった。
   さやかは……僕の人生の中で、ヴァイオリンと同じくらい。
   いや……ヴァイオリンなんかよりもっと、大切なものだったんだ」

さやか「恭、介……じ、じゃあ……!」

恭介「うん、僕からもお願いするよ。さやか。僕と……正式に付き合って欲しい」

さやか「き、恭介ぇ……!」

恭介「勝手かも知れないけど……これからも、僕を支えてくれるかい?」

さやか「うん、うん!支える!ずっと支える!」

恭介「……良かった、ありがとう。嬉しいよ、さやか」

さやか「あたしの方が嬉しい!嬉しい!恭介!恭介恭介ぇ!」

仁美「え?いきなり二股?」

これだからワカメは…http://i.imgur.com/qBUbS.jpg




さやか「……ぐすっ……えへへっ。ごめんね、病室でこんなに大騒ぎしちゃって」

恭介「ううん、大丈夫だよ」

さやか「あたし、明日から毎日お見舞いに来るよ!恭介が退院する日まで、ずっと……」

恭介「あ、そのことなんだけど……ごめん。
   せっかくさやかと付き合えたのに、もう少ししたらしばらく会えなくなるんだ……」

さやか「えっ……な、なんで!?」

恭介「すごい腕の先生が居るらしくて、その人の手術を受けられることになったんだよ。
   ただ、そのためにはちょっとここを離れないといけないんだ。
   実は前からあった話なんだけど、まだ決まらない内から言い出せなくて……」

さやか「えぇ!?で、でもなんでこんな時期になって、突然……」

恭介「それがね。志筑さんが、紹介してくれたんだ」

さやか「ひ、仁美、が……?」

恭介「うん。何日か前にお見舞いに来てくれて、その時にそういう話になったんだ。
   それで昨日、受けさせてもらえることになった、って……。
   本当に、志筑さんにも感謝の気持ちでいっぱいだよ。僕のために、そこまで手を尽くしてくれるなんて」

さやか「何日か前……?昨日、って……。それじゃ、仁美の言ってた“都合”って……」

恭介「さやか……?」

さやか「……ごめん、恭介!あたし、仁美に会わなきゃ!」

恭介「えっ?」

さやか「またお見舞い来るからね!じゃあね!」

恭介「わ、わかった、じゃあね……」

公園

仁美「……どうしましたの?急に呼び出したりして。
   まぁ、今日は特に用事もないので構わないんですけど……」

さやか「……恭介の、ことなんだけど……」

仁美「……返事はもらえたみたいですわね。
   大丈夫ですわ、報告なんてしていただかなくても……上条くんの昨日の様子から、察しは付きましたから」

さやか「そ、そんなんじゃないよ!……確かに、恭介は付き合ってくれるって言った。
    でも……聞いたよ。仁美、すごいお医者さん紹介してくれたんだって……」

仁美「えぇ、紹介しましたわ。素晴らしい実績をお持ちの方ですのよ?……それが何か?」

さやか「な、なんで?なんでそんな、恭介のこと助けてくれてたのに、あたしに……譲ったりなんか……」

仁美「お医者さまを紹介することと、告白することに、何か関係が?」

さやか「だ、だって……」

仁美「……彼の腕を治すチャンスをダシにして告白すれば良かったと、そう仰るのですか?
   “あなたの腕を治してあげるから、私と付き合ってください”。そう告白するべきだったと?」

さやか「っ……そういうわけじゃ……」

仁美「……ごめんなさい。今のは言い過ぎました。
   さやかさんは……引け目を感じているんでしょう?何もできない自分が付き合えて、
   腕を治すチャンスを与えた私が付き合えない……これで良いのか、って」

さやか「……だって、仁美の方が、ずっと恭介の役に立てるじゃん!
    何もできないあたしなんかより、仁美と一緒に居た方が、恭介だって幸せに……!」

仁美「引け目を感じる必要なんてありません。私は、たまたまそういう立場にあっただけ。
   さやかさんだって、立場が同じならきっと私と同じことをしたはずです。違いますか?」

さやか「……それは……」

仁美「それに、彼が幸せを感じるかどうかは、彼自身にしか分かりません。
   そして、その上条くんがあなたと一緒になりたいと言ってくれた。それのどこが不満なんですの?」

さやか「そりゃ、結果だけ見ればそうかも知れないけどさ。
    でも、仁美が先に告白してればきっと……!」

仁美「たらればを言っても仕方ありませんわ。もう済んだことですのよ」

さやか「……で、でも……」

仁美「それとも、もし私がさやかさんに“別れろ”と言えば……あなたは別れられるとでも?」

さやか「……仁美が、そう言うなら……」

わざわざ告白する前にちゃんと宣戦布告するとか普通にいい奴なのに

本編ではタイミングと相手が悪すぎたのだ

キャラ崩壊レベルのさやかの腰の弱さ

仁美「さやかさん……」

さやか「ううん……仁美が言わなくたって、あたしは……!」

仁美「……ふざけないで」

さやか「え……?」

仁美「上条くんのことも、考えてください……!」

さやか「……恭介の、こと……?」

仁美「彼はあなたに告白された時、即答したわけじゃない。
   返事を待ってもらって、よく考えて、その上で、
   さやかさん、あなたと一緒になりたいと思ったんです。
   私は私なりに、上条くんのことを理解してるつもりです。
   彼は、いい加減な返事をするような人じゃない。
   あなたへの返事も、きっと彼の真剣な想いが込められていたはずです!」

さやか「っ……」

仁美「あなたがここで上条くんと別れたら、彼のその想いを裏切ることになるということを、分かってますか?
   それに私は、たとえそんなことをされて上条くんと付き合えても……少しも嬉しくない!」

>>554
まどポで言うのもアレだが
どこか「諦めてくれれば」と思っての宣戦布告と言う話もあったぞ

>>554
腹パン・NTR・友達だから御見通しなのにさやかがグズる事を想定してなかった
もしくは想定した上での勝利宣言・自分から宣戦布告することに寄るNTRの正当化

仁美「それに、それはあなただって同じ……。
   何年間も想い続けてきた人とせっかく両想いになれたのに、
   友達に引け目を感じたくないからって別れて……それで幸せになれるはずがない」

さやか「っ……」

仁美「あなたが別れたところで、誰一人として喜びません。
   それどころか、3人とも不幸になってしまう……あなたがやろうとしたことは、そういう行為です」

さやか「で、でも、仁美は良いの?それで、良いの……?」

仁美「……失恋ですもの。悲しくないはずがありませんわ。
   でもそれと同じくらい、私の親友の長年の想いが実った嬉しさもあります」

さやか「仁美……」

仁美「おめでとうございます、さやかさん。心から祝福しますわ。
   絶対に、上条くんと一緒に、2人とも幸せになってくださいね。
   もしどちらかでも幸せになれなかったら、その時は本気で怒りますからね!」

さやか「……ありがとう、仁美。本当に……ありがとう……!」




さやか「というわけなのでしたー!」

まどか「すごぉい!やったねさやかちゃん!

マミ「おめでとう、美樹さん。本当に良かったわ」

杏子「…………」

さやか「ん?えっ、なに杏子。もしかして泣いてんの?」

杏子「なっ、泣いてなんかねーよ!ただ、安心したって言うか……」

マミ「佐倉さん、やっぱり気にしてたのね……。良かったわね、美樹さんが幸せになれて」

杏子「……うん」

さやかちゃんの恋が実った記念に、恭介のスク水画像をくれてやる
http://i.imgur.com/J3Y5Y.jpg

ほむら「それにしても……上条くんの指、治ると良いわね」

さやか「うん。やっぱ、あたしも恭介のあの演奏がまた聴きたいからさ。
    本人は“もし治らなくても作曲家かヴァイオリン教室の先生くらいはできるから”って言ってたけど。
    あ、あと“さやかが居てくれるから”とも言ってたな。んもー!照れちゃうわよね、恭介ったらー!」

マミ「あらあら、羨ましいわね。彼が退院したら、やっぱりデートとかもしちゃうのよね。
   憧れるなー、そういうの。うふふっ」

ほむら「巴さんも、そういうことに興味あったのね」

マミ「それはもちろん。やっぱり、年ごろの女の子としては素敵な彼氏に憧れちゃうものじゃない?
   デートかぁ……。朝は早起きして、お弁当作って、待ち合わせの30分前には着いちゃって、
   時間になって、“待った?”って言われても、“ううん、今来たとこ”とか答えちゃって……」

杏子「あ、ダメだ。マミさんが自分の世界に入っちまった」

恋愛なんかしたことないからわからんが
作品的にはNTR展開でしょう?

マミ「夜は素敵な夜景を見て、2人でお食事をして、それから……」

まどか「それから?あとは寝るだけじゃ……」

マミ「も、もう、鹿目さん!“寝る”だなんてそんな……」

まどか「へっ?」

さやか「あはは、まどかにはちょーっと大人のデートは早かったかなー?
    夜はそれだけじゃないのだよ……なーんて!きゃー!」

ほむら「そうね、鹿目さん。お風呂が抜けているわよ。
    大人はお風呂に入るのを忘れたりなんかしないわ」

まどか「あ、そっか!うーん、でもそれってデートと何か関係あるのかな?
    大人なんだから、一緒にお風呂に入ったりはしないでしょ?」

ほむら「あぁ……それもそうね。ごめんなさい」

                     /j
                   /__/ ‘,

                  //  ヽ  ', 、
                    //    ‘  ! ヽ             …わかった この話はやめよう
                /イ       ', l  ’
               iヘヘ,       l |  ’
               | nヘヘ _      | |   l            ハイ!! やめやめ
               | l_| | | ゝ ̄`ヽ | |〈 ̄ノ

               ゝソノノ   `ー‐' l ! ¨/
            n/7./7 ∧        j/ /     iヽiヽn
              |! |///7/:::ゝ   r===オ        | ! | |/~7
             i~| | | ,' '/:::::::::::ゝ、 l_こ./ヾ..     nl l .||/
             | | | | l {':j`i::::::::::::::::`ーr '         ||ー---{
              | '" ̄ ̄iノ .l::::::::::::::::::::::∧       | ゝ    ',
      , 一 r‐‐l   γ /、::::::::::::::::::::::::〉ー= ___  ヘ  ヽ   }
    / o  |!:::::}     / o` ー 、::::::::::::i o ,':::::::{`ヽ ヘ     ノ
   / o    ノ:::::∧   /ヽ  o  ヽ::::::::| o i::::::::ヽ、 /   /
   /    ノ::::::/    /::::::::ヽ  o  ヽ:::| o {::::::::::::::Υ   /

まどか「子ども同士なら洗いっことかするかも知れないけど……」

杏子「ん、そうか?あたしはたまにマミさんと一緒に入るけどなー。
   洗いっこもするし。ね、マミさん?」

さやか「えっ!洗いっこって!?ま、マミさん、もしかしてそういう……」

マミ「ち、違います!だって、佐倉さんはもう家族みたいなものだし……!」

ほむら「恋人だって、家族みたいなものだと思うけど……」

まどか「恋人の洗いっこって、普通の洗いっこと何か違うんですか?」

マミ「も、もう!鹿目さん!佐倉さんも、余計なこと言わないの!」

杏子「あたし、何か変なこと言ったかなぁ……」




ほむら「2人とも、今!」

マミ「おっけー!任せて!」

杏子「よっしゃ!どおりゃああああ!!」

魔女「ギャァアアアアアアア……!」

ほむら「……終わったわね」

マミ「お疲れ様。連携もずいぶん繋がるようになってきたわね」

杏子「そりゃ、あれだけ練習したんだもんね!反省会もがっつりやってるし」

ほむら「ワルプルギスの夜との戦いまで、もうあまり日はない。
    残りの日数でどれだけ質を向上させられるかにかかっているわ」

マミ「えぇ、頑張りましょう!それじゃ、今から早速、反省会兼ワルプルギスの夜対策会議ね!」

夜、マミ宅

杏子「……ねぇ、マミさん」

マミ「あら……まだ起きてたの?」

杏子「うん……ちょっと、眠れなくて」

マミ「……明日、だものね。緊張してる?」

杏子「……うん」

マミ「それじゃ、怖い?」

杏子「……ちょっとだけ」

マミ「そう……良かった。私も、ちょっとだけ怖いし、緊張してるから」

杏子「え……」

怖い……

マミ「相手はあのワルプルギスの夜だもの……さすがに、ね」

杏子「……そっか……」

マミ「でも、怖いし、緊張もしてるけど……逃げたいとは少しも思ってないわ」

杏子「……マミさん……。それってやっぱり、町を守る、正義の味方だから……?」

マミ「もちろん、それもあるわ。でも、それ以上に……佐倉さん、あなたを守りたいからかも」

杏子「えっ?」

マミ「佐倉さんは、私に唯一残った家族だから……。だから、本当はあなたには、逃げて欲し……」

杏子「あ、あたしもだよ!マミさんだって、あたしの、唯一残った……!
   だから、あたしは、マミさんを守るって、決めたんだ……!」

マミ「……佐倉さん……それじゃ、お互いに明日は頑張りましょう!
   お互いが、お互いを守れるように、ね!」

杏子「うん……!」

当日

ほむら「……いよいよね」

マミ「えぇ……」

ほむら「2人とも、作戦は頭に入ってる?」

マミ「えぇ、大丈夫」

杏子「もちろん、完璧だよ!」

ほむら「そう……良かった。佐倉さんが少し心配だったけど」

杏子「おい!あたしを何だと思ってるんだ!」

マミ「まぁ、確かに覚えるのにはなかなか時間がかかったけどね」

杏子「ま、マミさんまで……」



ほむら「……来る。2人とも、準備を!」



マミ「おっけー!作戦通りにね!」



杏子「やってやる!あたしたちは、正義の魔法少女なんだ!」



マミ「その通りよ。正義の味方が負けるもんですか!」



ほむら「今度こそ……決着をつけてやる!」

ワルプルギス「アハハハハ!アハハ、ウフフフフフフ、アハハハハハハハハ!」




避難所

まどか「……すごい風だね」

さやか「うん……これが魔女の仕業だって言うんだから、ねぇ」

まどか「3人とも、大丈夫かな……」

さやか「そりゃま、心配じゃないって言えば嘘だけどさ。
    信じようよ。みんなベテラン魔法少女なんだし、3人も揃えば勝てない魔女なんて居ないって!」

まどか「そ、そうだよね!」

QB「本当にそう思うかい?」

まどか「ッ……キュゥべえ……!」

はい営業

さやか「……何しに来たんだよ」

QB「そんなに邪険にしないでくれよ。僕は君たちのためを思って来たのに」

まどか「どういうこと……?」

QB「君たちは、ワルプルギスの夜についてどんな説明を受けてるのかな」

さやか「すごく強い魔女なんでしょ?だから、3人で協力して倒すって」

QB「すごく強い魔女……確かにそれは間違っていないね。
  ワルプルギスの夜は、史上最強、最悪の魔女だ。
  これまでの人類の歴史の中で、いくつもの文明を滅ぼしてきた。大災害といった形でね」

まどか「史上、最強……!?」

QB「そうさ。魔法少女の大半は名前を知ってるくらいだ。その程度の規模になるのは当然だろう?」

さやか「っ……だ、だからなんだって言うのよ!」

QB「だから、本当に彼女たちがワルプルギスの夜に勝てると思ってるのか、僕はそう訊いてるんだよ」

さやか「……あたしたちは、みんなを信じるって決めたんだ。
    例えどんな魔女が相手でも、絶対に勝てるんだって、そう信じるって……」

QB「仮に彼女たちが劣勢だとしても、まだそんなことが言えるのかな」

まどか「……え……?そ、それって、どういう……」

QB「そのままの意味だよ。彼女たちがワルプルギスの夜に負けそうで、
  全滅の恐れすらあるのだとしても、君たちはまだそんな楽観的で居られるのかい?」

さやか「う……嘘、でしょ?そんな……」

QB「嘘だと思うのなら、自分の目で確かめると良いよ。彼女たちの戦いの、結末を」




ワルプルギス「アハハ、アハ、ウフ、アハハハハハ!」

杏子「っの野郎!いつまでも、笑っていられると思うな!!」

ワルプルギス「ッ……アハハ、ウフ……アハハハハ……!」

マミ「くっ……効いてるのか効いてないのか、いまいち分からないわね……!」

ほむら「いいえ、大丈夫!攻撃は間違いなく通ってるし、ダメージも蓄積されてるはず!
    この調子で行けば、きっと……!」

杏子「そうか、そいつを聞いて安心したよ!」

マミ「グリーフシードは残り少ないけれど、それまでにケリを付けてやりましょう!」

ほむら「えぇ……!」

ワルプルギス「アハ……アハハハ、ウフフ……アハ、アハハハハ……」

間違いなく、ダメージは蓄積されている。
この調子で行けば、必ず……今度こそ、あいつに……

その時、視界の端にチラリと動く影が見えた。

……っ……!?

まどか「……あれが、ワルプルギスの夜……!?」

さやか「大きい……!」

マミ「えっ……!?鹿目さん、美樹さん!?」

杏子「なっ……お、おい!なんであいつらが……!」

ほむら「ッ……インキュベーター……!」

QB「参ったな。このままじゃ本当に、彼女たち3人でワルプルギスの夜を倒してしまうね」

まどか「えっ……!?」

さやか「あ、あんたさっき、劣勢だって……!」

おい、このパターン2度ぐらい見たぞ
今回含めて3度ぐらい

QB「僕は仮定の話をしただけだよ」

さやか「っ……騙してたんだね……!」

QB「騙す、という行為自体、僕には理解できないよ。
  ここに来たのは君たちの意思だろう?僕が無理矢理連れてきたわけじゃない」

まどか「そんな……!」

さやか「ふざけんな!お前は……!」

杏子「おい!あんたたちこんなとこで何やってんだ!」

さやか「ッ!杏子……!」

杏子「ここは危険だ!だから……」

1.保護結界を張って、2人を守る

2.安全な場所まで逃げるように言う

>>610

1

1.

杏子「この中でじっとしてろ!」

まどか「杏子ちゃん……!」

さやか「あ、ありがとう、杏子……!」

ほむら「……安全は確保できたわね。それじゃあ、行きましょう。
    もう一押しで、確実にあいつを倒せるわ」

杏子「よっし!そうと決まれば、さっさとぶっ倒しちまおうぜ!」

マミ「えぇ。後輩の前で、格好悪いとこ見せられないものね!」

QB「やれやれ、僕は結界の中に入れてくれないんだね」




ワルプルギス「アハハ……ウフ……アハ、アハハ……!」

杏子「へ、へへっ……!ようやくあいつ、笑えなくなって、来たみたいだな……!」

マミ「そうね……!本当に、あと一押しで行けるわ……!」

ほむら「ここで、一気に決める……!2人で、最大火力を打ち込んで……!
   まずは私が、こいつの動きを止める!」

マミ「た、対艦ミサイル……!?」

ほむら「これでも、喰らいなさい……!」

ワルプルギス「ッ……!アハ、アハ……ウフフ……アハハ……」

これだけだと、ワルプルギスの夜相手では決め手にはならない………。
でも、これだけじゃない。
佐倉さんと、巴さん、2人が居れば……!

ほむら「今!お願い!」

杏子「よっしゃあ!ぅおりゃあああああああ!!」

ワルプルギス「ッ……アハ、ウフ……」

杏子「マミさん!任せた!」

マミ「おっけー!飛びっきり大きいのをお見舞いするわよ……!ボンバルダメント!!」

ワルプルギス「アハ……ウフ……ア、ハ…………」

ほむら「っ……!ワルプルギスの夜が……」

杏子「消えて、いく……?」

マミ「……勝った、の……?私たち、本当に、ワルプルギスの夜に、勝っ……」

ワルプルギス「ッ……!アハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」

杏子「なっ!?」

ほむら「ッ!?巴さん!!」

嘘だろ!?
こんな、このタイミングで、そんな馬鹿でかい……!

杏子「マミさん!避けて!!」

マミ「っ……!」

杏子「ま、マミさん!?」

な、なんで避けないんだよ!?
あんな魔力の塊、まともに受けたら……!

まどか「ひっ……!」

さやか「う、うそ……こっちに……!?」

杏子「ッ……!?」

お、おい……そんな、そんなことって……!
あの攻撃の方向……さやか達が居る方向じゃないか……!
まずい、あたしの結界じゃ、あんなの……まさか!

杏子「まっ……マミさぁあああああん!!」

マミ「くっ……あ、あぁああああああああああ!!」

ワルプルギス「アハ、ハ……………………」

QB「ワルプルギスの夜が、完全に……どうやら今のが最後の攻撃だったようだね。
  やれやれ、まさか本当に倒してしまうなんて。
  ただ……代償がないというわけじゃなさそうだね」

杏子「マミさん!マミさん!!しっかりして、マミさん!!」

ほむら「……そんな」

まどか「マミさん……嘘、だよね?そんな、そんなことって……!」

さやか「ま、マミさん、マミさん……目を開けてよ、マミさん!!」

QB「残念だけど、マミが目を覚ますことはないよ。ソウルジェムを見れば分かるよね。
  あれだけの魔力の塊を受けたんだ。無事で済むはずがない。
  マミのソウルジェムは……完全に破壊されてしまった」

                                  __,,....,,__

                              ,.  ''"´     ``丶、               , ´ ̄ ̄`丶.
           ,. ´ ̄`丶.            ,. '′      ,.ヘ       `ヽ、             , '           ヽ
            , '        ヽ           /   ,/ / ./  ヽ ト、      \   .      {             '.,
        /           }          /     / ///   u. ヽ| ヽ l    ',           ',          }
          {            j         ,'      ,l/'"´``     '"´`` ,ソヽ     i          \        く
        )        ,. '′     __i    / 、 、 ,      、 、 ,    '.,  .l__         ヽ ..,,_  _,..へ. .\ __
    ,,__ / , ヘ,,_,,..  '".     ,.へ. ハl     /   ○    、    ○     l  l ハ  _,,_         ̄    ,ゝ、"´  `ヽ
   /  `Y `く            ヽ ヽ_人   l `ヽ.             /´ u l  人人_/ / _          {  (_    ,.}
.  ,'  .   !  }         ,へ.__Y´/  ヽ  l   )、ー------一ァ(   /,/  ヽ/ .ム-,' /          /    ̄\ \
  ヽ.,,_,, 人 ノ           \ ヽ. {    \|   ' Uヽ ..,,_,,.. !|′ ヽ  ′    jヽ/''"/ ./          , '       ,. ヘ〆
/ , へ    `ヽ.        r‐'ニ=ヽ'´ ゝ u             ‐-‐ |{          ノ    ソ〆ニ=-、  , '    u   .j
 / .  ',      ヽ      ノノ      _ ` 、...__..  \        /  、..,,__,,.. く_          ソ ,.'         /
'′    ',   u.   ヽ    '´   , '"´  `Y´    u   ` ー-----一'"     ノ      ``丶      /          ,.'
.      ',        ヽ   ./     _           __,,....,,_ __           __    ヽ__   /         , '
         ',         ヽ _,,/     , '´       ,..-◆-‐'::::。::::::}´: `~``ー-‐- 、_    `丶.   `ヽ′       /
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         , '                                                       ',
           /    u                                                       i
.          i                                                             l
        {                                                u              }

まどか「そんな……わ、わたしたちを、守って……」

さやか「あ、あたしたちが、あんなとこに居たから……!」

ほむら「……違うわ、あなたたちのせいじゃない。全ての元凶は……」

杏子「あたしだ」

ほむら「えっ……?」

杏子「あたしが、元凶だ。あたしが結界なんて張って、2人を守ろうとしたから。
   だから、まどかとさやかは逃げられなかった。あたしが結界なんて張らなければ、2人は逃げられたんだ」

ほむら「違う……!仕方なかった、あなたのせいなんかじゃない、これは……」

杏子「あたしの魔法が、2人を閉じ込めてたんだ……。
   あたしの魔法が、マミさんを殺したんだ……!」

てへぺろ!!!!!!!(<>><>ω・)★

杏子「あたしは、あたしはまた、自分の魔法で、家族を殺しちまったんだ……。
   あたしは、また、他人のために魔法を使って、家族を殺しちまったんだ……!」

さやか「き、杏子……!」

杏子「そうだよ、結局、そうなんだ!他人のために魔法使ったって、ろくなことになりゃしない!
   そんなことしたって、自分も、他人も、みんな不幸にするだけじゃんか!
   分かってたさ、分かってたはずなんだよ!
   でも、信じたかった、あたしは、他人の役に立つんだって、信じたかった!!
   でもダメだった!他人のために魔法を使って、ダメだった!あたしは、あたしは……!」

ほむら「杏子、落ち着いて……!あなたのせいじゃない!巴さんは……!」

杏子「……やめだ」

ほむら「えっ……?」

杏子「他人のためだ、正義のためだなんて、下らない。
   そんなことは、もうやめだ。あたしはもう二度と、他人のために魔法を使ったりしない」

おうふ…

http://i.imgur.com/mDyO0.jpg

ほむら「っ……杏子……。違う、巴さんは、そんなこと……」

杏子「そうさ。マミさんは、最後まで正義の味方だった。そのマミさんを、あたしは殺したんだ。
   マミさんだって、他人を守って死んじまった。
   だったらさ、正義の味方なんて、ならない方が良いじゃん。
   そんなもん目指したって、自分が不幸になるか、他人を不幸にするか、どっちかしかないんだよ」

さやか「杏子……あんた……」

杏子「悪い、さやか、まどか。あたしはもう、自分が傷付くのも、他人を傷付けるのも、まっぴらごめんだ。
   あんたたちはさ、せっかくマミさんに救ってもらった命なんだ。
   自分の命を大切に、平和な人生を幸せに生きなよ」

まどか「杏子ちゃん……」

杏子「あたしは、風見野に戻る。そこで、また自分のためだけに、生きることにするよ。
   あんたたちはさ……幸せになってくれよ。……じゃあね」

まどか「……どうして、どうしてこんな……」

さやか「……ワルプルギスの夜、倒したのに……マミさんが死んじゃって、杏子まで、あんな……」

ほむら「……何よ、これ……」

これが、私の望んだ結末……?
確かに、まどかは魔法少女になってない。
美樹さんだって、魔法少女になってない。
ワルプルギスの夜も倒せた。
町を救えた。
なのに……どうして、こんな……。

まどか「……ほむら、ちゃん?」

さやか「ど、どこ行くのよ……」

私は……こんな未来は、望んでない。



  おしまい

「猫飼ってる」この一言で文句言われずに荒らしたり妨害が出きるのか



今の今までそんなことあったかよ
だいたい猫がコピペしてレス投稿なんて出きるわけ無いだろ

>>649
NGにされてる事に気付かないのか

>私は……こんな未来は、望んでない。

結局は本編でまどか以外全員犠牲にしてしまったくせに何を言うか

2.

杏子「今すぐここから離れろ!」

ほむら「そうね。少しだけ待ってて。私が2人を安全なところまで逃がすわ」

マミ「残念ね、キュゥべえ。あなたの思惑通りに行かなくて」

QB「やれやれ……」

ほむら「2人とも、私に掴まって」

さやか「う、うん!」

まどか「あ、その……みんな、気を付けて……!」

マミ「ありがとう、頑張るわ」

杏子「まぁ、信じて待ってろっての!」

ほむら「……行くわよ」

 カチッ

お、きたきた

ワルプルギス「アハハ、ウフ……アハハハハ……!」

杏子「さーて……もう一暴れするとしますか!」

マミ「えぇ、この調子なら、きっと……」

ほむら「もう一押しで、確実に倒せるわ」

杏子「うおっ、戻ってくるの早いな!」

ほむら「それが私の魔法だもの」

マミ「それじゃ、3人揃ったところで……一気に決めちゃいましょう!」

マミ「くっ……!あ、危なかった……!」

杏子「マミさん!よ、良かったぁ……!」

ワルプルギス「アハ……ウフ、ア、ハ……」

ほむら「……今度こそ、本当に消える……!」

マミ「あれが最後の悪あがきだった、ってわけね。
   正直、まともに受けてたら危なかったわ……」

杏子「こ、今度こそ、終わったんだよね……勝ったんだよね、あたしたち……!」

QB「まさか、本当にワルプルギスの夜を倒してしまうなんてね。恐れ入ったよ」

ほむら「……勝ったんだ……。本当に、勝ったんだ……!
    ワルプルギスの夜に、やっと、やっと……!やっ、たぁ……やった、やったぁ……!」

マミ「まぁ……暁美さんのこんな顔が見られるなんて……」

杏子「ははっ!実は一番気ぃ張ってたってことか?意外っちゃ意外だね」

まどか「ほむらちゃん!杏子ちゃん!マミさん!!」

さやか「お、終わったんだよね!空も晴れてるし、ワルプルギスの夜も、居なくなってるし……!」

ほむら「ま、どか……まどか、まどかぁあ……!」

まどか「わっ!?えっ、ほ、ほむらちゃん?」

ほむら「私、やっと、あなたを守れた……!まどかを、守れた……!」

マミ「あらあら、うふふ」

さやか「ん、ん~……?ほむら、こんなキャラだっけ?」

まどか「……お疲れ様……ありがとう、ほむらちゃん!」

杏子「っていうか、マミさん。最後のアレ……」

マミ「“ボンバルダメント”のこと?実はね、ティロ・フィナーレよりも大きな技を考えてて、
   これだけはとっておきだって決めてたの。イタリア語で、“砲撃”っていう意味なのよ?
   ティロ・フィナーレは“最後の射撃”っていう意味だけど、射撃よりも砲撃の方が威力が大きいでしょ?
   そうだわ、私がもって強くなって、将来もっと大きな技を出せるようになったら、
   その時は“ボンバルダメント・フィナーレ”っていう名前を……」

杏子「あ、はは……そうだね、良いと思うよ」

さやか「っていうか、ほむら!あんたいつまでまどかにくっ付いてるのよ!
    あたしの嫁に手を出しおって許さんぞ!」

まどか「ま、まぁまぁ、さやかちゃん。今は、ね?」

ほむら「ぐすっ……ぇ……ぇうっ……まどかぁ……!」

QB「……やれやれ」




マミ「はい、それじゃこの中から、好きなケーキを取ってね?」

杏子「わーい!それじゃ、あたしこれ!」

ほむら「待ちなさい、杏子。まずはまどかに選ばせるべきよ」

まどか「ほ、ほむらちゃん。わたしは大丈夫だから……。
    それじゃ、えっと……あ、このケーキ可愛い!これ貰っても良いですか?」

さやか「そんじゃ、あたしこれもーらい!」

ほむら「私は……これにするわ」

マミ「みんな選び終わった?それじゃ、早速いただきましょうか」

杏子「うん!いっただっきまーす!」

>>678
このボンバルダメントのくだり前にも見たぞ。

やっぱりこのSSところどころに見覚えがあるぞ。
なんだったっけか。

まどか「ほむらちゃんのケーキ、ちょっと変わってるね。何が入ってるの?」

ほむら「良かったら、少し食べてみる?」

まどか「えっ?そんな、悪いよ」

ほむら「良いの、気にしないで。はい」

まどか「は、半分も?えっと、じゃあ私のも、はい、半分こ。えへへっ」

ほむら「ありがとう、まどか」

さやか「うひゃあー……。なんていうか、相変わらずラブラブだねぇ、この2人は」

マミ「あら……もう、佐倉さんったら。口の周りがクリームだらけよ?」

杏子「へっ?」

マミ「ほら、じっとして」

杏子「んむ……。えへへ、ありがとう、マミさん」

さやか「ぐぬぬ……なんか、あたし1人だけあぶれてるような……。
    ふーんだ!良いもん!今度恭介とデートの約束したし!
    あたしのために作った曲、演奏してくれるって言ってたし!」



   おしまい

あ、思い出した、コレだ。
ほむら「私の中に、もう1人……!?」 - SSまとめ速報
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1337767305/840)

840 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] :2012/05/24(木) 23:35:34.56 ID:5upi7xT/0 (167/176) [PC]
まどか「みんな……!大丈夫……!?」

ほむら「……鹿目さん……!」

まどか「勝ったんだよね、ワルプルギスの夜に、勝ったんだよね……!!」

さやか「あったぼうよー!このさやかちゃんが負けるはずないじゃんか!」

杏子「ていうかマミ、最後のは何だありゃ」

マミ「“ボンバルダメント”のこと?うふふっ、実はね、ティロ・フィナーレよりもっと大きな技を考えてて、
   この技だけはとっておきだって決めてたの。イタリア語で、“砲撃”っていう意味なのよ?
   ティロ・フィナーレは“最後の射撃”って言う意味だけど、射撃より砲撃の方が威力が大きいでしょ?
   あっ、そうだわ。私がもっと強くなってボンバルダメントよりもっと強い攻撃をできるようになったら、
   その時は“ボンバルダメント・フィナーレ”って……」

杏子「……そういうとこ相変わらずかよ……」

付き合ってくれた人ありがとう、お疲れ

ボンバルダメントは気に入ってる

そっか、約半日か
おつかれ

正直ボンバルダメント・フィナーレはダサいとおもうの

>>705
え、かっこ良くない?

>>707
なんか盛りすぎ
もっとスタイリッシュにしないと

裁きの砲撃~デル・ギュディジオ・ボンバルダメント~なるモノが思い浮かんだ

>>711
全然スタイリッシュじゃないんですけど

ティロ・フィニッシュとかでいいんじゃね

>>713
個人的見解だけどボンバルダメント・フィナーレだとさ、なんか無理矢理「フィナーレ」を取ってつけた感じがしてならない希ガス

>>714
イタリア語と英語混ぜんな

ジャッジメント・フィナーレ
裁 き の 砲 撃

>>717
かっこいいけどイタリア語と英語混ぜんな
マミさんのスタイルじゃないぞそれ

>>717はそれ以前に訳が間違ってるというギャグじゃないのか

>>722
ルビ付きの厨二技名でそこに突っ込んじゃう?

王・林田

まぁ、ほむほむならそれでいいんじゃね

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