豊音「ぼっちじゃないよー…」(359)

キーンコーンカーンコーン

豊音「お昼休みだー」

「みんなー。食堂行こう!」ガタッ

豊音「あ、じゃあ私も…」

「うん、行こう行こう!!」ガタッ

「今日私何食べようかなー!」ガタッ

「私今日お弁当ー!」ガタッ

豊音「あ…」

ゾロゾロ


「お腹空いたよー」

「今日の数学メチャクチャ難しくなかったー?」

「うんうん!」

「っつーか、また宿題出ちゃったんだけど」

「マジ面倒くさいよねー」

ピシャン

豊音「…」ポツーン

豊音「…あはは」

豊音「私はやっぱりここでお昼食べるよー…」

豊音「お母さんの作ってくれたおべんとー」パカッ

豊音「おいしそう」

豊音「いただきまーす」

豊音「」パクパクパク

豊音「うん。おいしいよー。お母さんありがとう」

豊音「」パクパクパク

豊音「」パクパクパク

豊音「」パクパクパク

豊音「ううー…」クスン

豊音「ごちそうさまでした」ペコリ

豊音「ふう、それじゃあお弁当箱をカバンにしまってっと」

豊音「それじゃあ、お仕事お仕事ー」スクッ

豊音「まずはお花にお水をあげましょうー♪」トテトテ

豊音「ジョウロにお水を汲んできてー」スタスタ

ガラッ…ピシャン






ガラッ…ピシャン

豊音「おまたせしました、無事汲んできたよー」スタスタ

豊音「はい、どうぞ。今日の分のお水だよ。元気に芽を出してねー」チョロチョロ

豊音「んー。これくらいかな?」クビカシゲ

豊音「あんまりお水あげすぎても、根腐れしちゃうしねー。ジョウロしまっちゃうよー」ゴソゴソ

豊音「ふふふ」ジーッ

豊音「君はどんなお花が咲くのかな?黄色かな?青色かな?白いのなんかもいいなー」

豊音「とりあえずは、早く芽を出してねー」ニコニコ

豊音「あっ…!でもでも、焦らないでもいいんだよ?」

豊音「自分のペースで咲いてくれたらいいんだから。ね?」ニコッ

豊音「急がせるような事言ってごめんなさいでした。すみません」ペコリ

姉帯さんもいつかは男のチンポでよがるという現実

豊音「さてさて、次はハムスターのハムちゃんのお世話だよー」

豊音「ハームちゃん♪ハームちゃん♪はむはむは~♪」

豊音「おまたせっ!」ピョンッ

ハムちゃん「…」カラカラカラ

豊音「おーおー。君は相変わらずヤンチャだね。今朝替えたばっかなのに新聞紙がボロボロだよー」

豊音「けど大丈夫!今日は私がおうちから新しい新聞紙持ってきたから!」

豊音「えへへへへ~。じゃーん」サッ

豊音「このように、姉帯家からの尽きることない補充によって、ハムちゃんのおうちの新聞紙は朝・昼・部活帰りに交換しても大丈夫なのです」

豊音「はい、ちょっとごめんねー?今取り替えるから」

ハムちゃん「ヂュッ!!」ガリッ

豊音「いたっ!」

豊音「…もー。いつになったら君は私になついてくれるのー?」クスン

豊音「よっし。エサとお水の交換も完了」

豊音「ふふふ。昨日おじいちゃんにおこづかいもらったから、君にもおすそ分け!行きつけのペットショップでひまわりの種買って来ちゃったー♪」

豊音「はい!どぞ~」サッ

ハムちゃん「…」プイッ

豊音「あれ…」

豊音「ま、まだおなかいっぱいかな?」

ハムちゃん「…」

豊音「それとも、手渡しは嫌?」

ハムちゃん「…」

豊音「クラスの他のみんなからは手渡しでも喜んで食べてくれるのに…」

豊音「やっぱり、私が大きいから怖いのかな?それとも、まだ転入して来て数ヶ月だから慣れてないだけ?」

豊音「…ここに置いておくね」トン

豊音「…うう、情けない。お花も芽が出ないし、ハムちゃんもなついてくれないし、2ヶ月も前から生き物係を任せてくれたクラスのみんなに申し訳が立たないよー」

豊音「こんなんだからみんなも私をクラスの一員として認めてもらえないんだ」

豊音「…泣き言言っててもしょうがないよね。よーし。もっと頑張ろう」グッ

豊音「…ところで、次は何の授業だっけ」

豊音「英語だ。確か宿題あったよね」

豊音「暇だし、今のうちに予習しておこうっと」

豊音「…あれ?プリントが無いよー?忘れちゃったのかな?」ゴソゴソ

教室の前

ゾロゾロ

「あー美味しかった!」

「次何の授業だっけ?」

「英語」

「げ!宿題やるの忘れてた!」

「あ…」ピタッ

「ん?何さ。そんなトコで止まられたら教室に入れないじゃない」

「見なよ。教室の中」

「あ、デカ女」

「なにやってんのアイツ」

「半泣きでカバンひっくり返してるね」

「あいつ異常にでかいからキモイんだよね」

「キモイよね。世間知らずだし、喋り方とか変だし」

「ド田舎から出てきたんだってさ」

「うわ。流石田舎モンは違うね。行動が全部カッペ臭くてキモイ」

「あいつにウチのクラスの生き物の世話任せてるけどさ、一人になったら嬉しそうに一々話しかけてたりすんだよね。この間見ちゃった」

「うわ。何それ、キモッ」

「世話にしたって、必死過ぎで怖いよね」

「わかる。芽も出ない鉢植えに2ヶ月も水やり続けるとかマジキチ」

「そういえばあの鉢植えさ、実はアイツが生き物係やる事になったから私が用意したんだけど…」

「えー?そうだったの?」

「おっ。いいトコ有るじゃん」

「実はなんにも種とか球根とか入れてないんだよねww」

「wwwwwwwwwww」

「ひでえwwwwwwwwwww」

「英語の宿題どうしよう…」

「ふっふっふ。安心しな。こんなこともあろうかと、さっき教室出るときにアイツのプリントパクッて来たから」

「素敵!抱いて!」

「はい。名前後で変えときな」

「うん!」

「うはは。じゃああのデカ女が探してるの、宿題か。うける」

「wwwwwwwwwwwwwwwwwww」

シロ「いじめはやめろ!」

女「はい!抱いて!」


おわり

豊音「やっぱり無いよー…」グスン

豊音「どうしよう…」

豊音「ううううう…」グスン

豊音「やっぱり忘れちゃった?それともまた失くしちゃった?転校してきてから、私色々失くし過ぎだよー…」

豊音「うええええええ…」シクシクシク

5時間目

先生「はーい。授業始めるぞー。まず宿題集めるからなー」

豊音「…っ!」ビクッ

先生「んー?おい姉帯、今お前ビクッてしたろ」

豊音「…」

先生「まさかまた宿題忘れたのか?お前転校して来てまだ間もないのに忘れ物多過ぎだろ」

豊音「…ごめんなさい」

先生「おい姉帯。ごめんなさいじゃ誠意は伝わらないぞ。謝る時はきちんと謝りなさい。そういうのは目上の人間に対する謝罪の言葉じゃないぞ」

豊音「えっと…その…」オロオロ

先生「なんで謝ってるのか、お前ちゃんとわかってるのか?自覚が無いから何度も宿題を忘れるんだ。謝罪ももっと丁寧な態度と言葉で示しなさい」

豊音「しゅ、宿題を忘れてすみませんでした」ペコリ

クスクスクス

先生「それだけじゃないぞ。お前は今自分の不真面目さのせいでクラスのみんなの貴重な勉強時間も奪ってるんだ。みんなにも謝罪しなさい」

豊音「ひっ、す、すみませんでした。みなさん。私のせいで授業時間を奪ってしまいました」

ププッ…クスクスクス…イヒヒヒ…

先生「大体な。転入試験の成績の時点でお前は…」クドクドクド

豊音「グスッ」

先生「おい姉帯、泣いてるんじゃない。自分が被害者のように考えてるだろう。そういう態度だからお前は駄目なんだよ」クドクドクド

豊音(うええええ…)

クスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクス

放課後

豊音(あれから結局20分もお説教されたよー…)フラフラ

豊音(もう今日は疲れちゃったな。けど、放課後は麻雀部だ!)

豊音(みんなもう来てるかなー)

豊音(今日の部活も頑張るぞー!)

豊音「みんな、こんにちわー」ガラッ

胡桃「…」タンッ

塞「…」タンッ

白望「…ダルい」タンッ

エイスリン「~♪」タンッ

豊音(あれ?聞こえてなかったのかな?)

豊音「みんな、こんにちわー!」

胡桃「…」チッ

塞「…」チッ

白望「…ダルい」

エイスリン「…アッ!トヨネダ!コンニチワ!」ニコッ

豊音「うん、こんにちわエイスリンさん!」

胡桃「…ああ、豊音。ごめんごめん。気付かなかった」

塞「ホントだ。豊音だ。ごめんごめん。私も身体の大きさの割りに存在感が薄いから気付かなかったよ」

白望「ダルい」

豊音「あ、そ、そうなんだー!良かったー。一瞬無視されてるのかと思っちゃった、あははははー。ごめ…すみませんー」

胡桃「なら来んなよ」ボソッ

豊音「え?」

胡桃「ううん。なんでもない!それじゃあ、私が抜けるから豊音卓に入んなよ」

豊音「え?いいのー?」

胡桃「うん。私はもう結構打ったしね」

塞「待ってよ胡桃。それなら私が抜けるよ」スッ

豊音「え?」

胡桃「いいから塞は座ってなよ」

塞「胡桃こそ」

胡桃「嫌。なんか、いきなり部屋が臭くなったから、換気しなきゃ」

塞「あー。確かに田舎臭いにおいが充満し始めたけどさ」

胡桃「でしょ?だから急いで古い漬物みたいなくっさいくっさい臭いを追い出さなきゃ」

塞「だったら私が購買でファブリーズ買ってくるから」

胡桃「ファブリーズで足りるかな?」

塞「だったら、トイレの芳香剤とかの方がいいかな?ならコンビニにするよ」

豊音「…」

白望「…トヨネ」

豊音「…シロ?なに?」

白望「私と代わろう」

豊音「あ…」

胡桃「!!」

塞「!!」

ヤバい。死ぬほどダルい。ちょっと寝て、残ってたら続き書くわ

豊音「えっと…」モジモジ

白望「本格的にダルい。ちょっと横になるから」スクッ

胡桃「…分かった。おやすみ、シロ」

塞「…じゃあ、始めようか、豊音」

エイスリン「シロ、ダイジョウブ?」

白望「ん」スタスタ

豊音「う、うん。…それじゃあ、よろしくお願いしまーす…」

胡桃「…」チラッ

塞「…」コクリ

胡桃「…」タンッ

塞「…」タンッ

エイスリン「~♪」タンッ

豊音「えへへ。やっぱり、みんなとする麻雀は楽しいよー」タンッ

胡桃「…」タンッ

塞「…」タンッ

エイスリン「~♪」タンッ

豊音「やっぱり、一人でテレビ見て牌弄るより何倍もワクワクするしー」タンッ

胡桃「…」タンッ

塞「…」タンッ

エイスリン「~♪」タンッ

豊音「こうやって、麻雀を通じて色んな人と仲良く…」

胡桃「エイちゃん、それロン」

エイスリン「アウ」

豊音「あらら」

豊音「ん…あれ?ねえ、それってチョ…」

塞「胡桃、それチョンボだよ」

豊音「…ンボ…だよね…」モゴモゴ

胡桃「あ、本当だ。ごめんエイちゃん、間違えちゃった」

エイスリン「エ?クルミ、チョンボ?」

胡桃「うん。チョンボ。ごめんね、エイちゃん。はい、親だから罰符4000点」スッ

エイスリン「ワーイ」

胡桃「はい、塞に2000点」スッ

塞「ありがと」

豊音「あ…あはは。胡桃ちゃんもそんなドジするんだねー…」

胡桃「さ、それじゃあ次局行こうか」

豊音「え…」

豊音「えっと…あれー?」モジモジ

豊音(あ、あれー?わ、私の分の罰符…もらってないよー)

胡桃「そういえばさ、昨日深夜テレビ見てたら面白い映画やっててさ」カチャカチャ

豊音(も、もしかして胡桃ちゃん、忘れてるのかな…)

塞「映画?なんかやってたっけ」カチャカチャ

豊音(だったら言わなきゃだけど、でもでも、それ言ったら罰符要求してるみたいでなんだか意地汚い気もするしー…)

エイスリン「エイガー?」カチャカチャ

豊音(それに、胡桃ちゃんだってチョンボしたの恥ずかしいだろうし、話題をぶり返すのも申し訳無いしー…)

胡桃「うん。ホラーものなんだけどさ、どこかの地方のド田舎が舞台で、結構怖かったよ」

豊音(仕方ないよね、2000点くらいでわざわざ場の空気悪くしてもいいや。忘れようっと)

塞「へー。どんな映画だったの?」

エイスリン「ワタシ、コワイ、キライ…」

胡桃「ああ、八尺様ってタイトルなんだけど…」

塞「ああ。それなら私も前に借りて見た事があるよ。面白いよね」

エイスリン「オモシロイ?」

胡桃「そうだよ。エイちゃん。怖いけど面白いよ」

エイスリン「ドンナノ?」

胡桃「気持ち悪い大女の妖怪が人を呪ってく話」

塞「そうそう。あの大女、怖かったよね。3mくらいあって、なんかいっつもニヤニヤしてるの」チラッ

胡桃「主人公が居るところならどこにでも現れるんだよね」チラッ

エイスリン「コワイ…」

胡桃「髪が長くて」チラッ

塞「意外とお洒落なワンピースとか着てるんだよね」チラッ

胡桃「現実にあんなのいたらヤバイよね」チラッ

塞「うわ…こわ…」チラッ

豊音「…」

塞「そういえば、あの八尺様の女優、ちょっと豊音に似てたよね」

胡桃「わかる」

豊音「えっと…そ、そうなんだー…あはは、私、女優さんに似てるって言われたの初めてだからちょっと嬉しいかもかもー…」

胡桃「…」チッ

塞「…」チッ

胡桃「…話戻すけど、現実にあれだけ大きい女いたら、怖いよね」

塞「うん。気持ち悪いよね」

胡桃「早く妖怪の世界に帰ればいいのに」ボソッ

塞「そういえば、豊音って身長どれくらいなの?223cmくらい?」

豊音「いや、私そんなに高くは…」

胡桃「あー。私もなんだか疲れちゃったなー」

塞「休憩にしようか」

エイスリン「キュウケイ!」

豊音「…」

豊音「…あ、そ、それじゃあ、私お手洗いに行って来るねー」スクッ

胡桃「…」

塞「…」

エイスリン「ハーイ」

トテトテ…パタン

胡桃「…」チラッ

塞「…」コクン

胡桃「ごめん、エイちゃん。私たちもトイレ」

塞「シロと休憩してて」

エイスリン「ウン!」

女子トイレ

豊音「…はあ」

豊音(…なんで二人とも、最近あんなに冷たいんだろう)

豊音(ちょっと前まではあんなに親切で仲良くしてたのに…)

豊音(私、なんか悪い事したのかなー)

豊音「…」

バシャッ

豊音「うわっ!?冷やっこい!」

豊音「うわわわ…水が降ってきたよー…」

豊音「ううう…びしょびしょだ…」

クスクスクス

豊音「だれー?だれか居るのー?」ガチャッ

豊音「…あれ?」

豊音「よいしょ」ガチャッ

豊音「」ガチャガチャガチャ

豊音「開かないよー…」

バシャッ

豊音「うわっ!また!?」

豊音「つめたい…つめたい…」ビショビショ

ポイッ

豊音「ひゃあっ!」ベチョッ

豊音「ううう…なにこれー…雑巾…?くさいよー…」

ドンドンドンドン

豊音「ひゃああ!?」ビクッ

豊音「だれー?誰が壁叩いてるのー?お願い、ドア開けてよー」

ポイポイポイッ

豊音「うわっ!痛い痛い痛い!」ドサドサドサ

豊音「ううう…今度のは何ー?」

豊音「…教科書?」

豊音「…」

豊音「…これ、私の教科書だ…」

バシャッ

豊音「うわっ!…あああ!」

豊音「きょ、教科書濡れちゃった…どうしよう…」

豊音「とりあえず、早くここから出ないと…」ガチャガチャ

豊音「うう…やっぱり開かないよー」

クスクスクス

豊音「すみませーん。お願いします。もう許してください。ここから開けてくださいー…」

ドンッ!!

豊音「うわっ!」ビクッ

スタスタスタ…バタン

豊音「…行っちゃった。困ったなあ」

豊音「…濡れちゃったから、ちょっと寒いよー…」ガチャガチャ

豊音「…やっぱり開かない」

豊音「どうしよう…」ガチャガチャ

豊音「どうしよう…」ガチャガチャ

豊音「どうしよう…」ガチャガチャ

豊音「どうしよう…」ガチャガチャ

豊音「どうしよう…」ガチャガチャ

豊音「どうしよう…」ガチャガチャ

豊音「どうしよう…」ガチャガチャ

豊音「どうしよう…」ガチャガチャ

豊音「…誰か助けてよー」ガチャガチャ

豊音「シロ…」

豊音「エイスリンさん、胡桃ちゃん、塞ちゃん…」

豊音「怖いよぉ…寂しいよぉ…」

豊音「うえ…」ジワッ

豊音「うええええ…」

豊音「えええええん…えええええん…」シクシクシク

豊音「…」

豊音「…」

豊音「…」ガチャガチャ

豊音「…やっぱり開かない」

豊音「今何時だろー?」

豊音「みんな心配してるかな…」

豊音「トイレって言ったから、探しに来てくれないかなー…」

豊音「ううう…」グスッ

豊音「うええええ…」

白望「すー…すー…」

エイスリン「シロ!シロ!」ユサユサ

白望「…むー?なに?」ムクリ

エイスリン「ミンナ、オソイネ!」

白望「…そうだね」コテン

エイスリン「ダイジョウブ?」

白望「大丈夫」ゴロン

エイスリン「サガシニイコウヨ?」

白望「やだ。ダルい」ゴロン

白望「すー…すー…」

エイスリン「ムー…!」

胡桃「ただいまー」ガチャッ

塞「お待たせ」

エイスリン「ア。オカエリ!」

エイスリン「あれ?トヨネハ?」

胡桃「あれ?まだ帰ってきてない?」ニヤニヤ

塞「おかしいな。私たちも会ってないよ」ニヤニヤ

エイスリン「ソウナノ?」

胡桃「どこか別のトイレに行ってるのかもね」

塞「例えば職員用トイレとか」

エイスリン「ソッカー」

胡桃「さて、それじゃあ、4人揃ったし、麻雀始めますか!」

塞「そうだね。ほら、シロ起きて」ユサユサ

白望「うー…」グラグラ

エイスリンは見るからに天使だからな

すまん。ちょっとご飯買いに行って来る

胡桃「それじゃあ、親は私からだねー。いくよー」

エイスリン「…」

塞「どうしたの?エイちゃん」

エイスリン「ゴメン。トイレ」スクッ

塞「…」

胡桃「ん。わかったー。行ってらっしゃい」

白望「それじゃあ三麻か。…だる」

エイスリン「イッテキマス」タッタッタ

胡桃「…」

塞「…」

白望「ダルい」


エイスリン(…ゴメン、ミンナ。ヤッパリトヨネ、オソイ。ドコ…?)トタトタ


豊音「うううう…寒い…寒いよ…」ガタガタ

豊音「誰か…誰か…お願いだから探しに来てー…」

トタトタ

豊音「!!」

豊音「誰か!誰か居るの!?」

豊音「お願い!助けてよー!」

「コエ…。トヨネ?」

豊音「エイスリンさん!?」

「ウワ。ドアノマエ、モノイッパイ」

豊音「ああ、良かった…お願い、エイスリンさん。誰かにイタズラされて困ってたんだよ。助けて欲しいなー…」

「ウン。チョットマッテテ」ゴソゴソ

豊音「ありがとうねー…ありがとう…ありがとう…」

エイスリン「オワッタ」ガチャッ

豊音「っ!!ありがとう!エイスリンさん!」

エイスリン「ア…トヨネ…」

豊音「?」

エイスリン「」カキカキ

エイスリン「」サッ

豊音「鼻つまんでる絵…あはは。そうだよね。うん。私今ちょっと臭いよね…」

エイスリン「ドウシタノ?」

豊音「なんでもないよ…」

エイスリン「ソウ?」

豊音「うん…さあ、遅くなっちゃった。みんなに悪いから、早く部室に戻ろう」

エイスリン「ウン!」

部室

胡桃「あ、エイちゃん帰って来た」

塞「お帰り。エイちゃん」

白望「お帰り。…だる」

エイスリン「タダイマ!トヨネ、ミツケタ」

豊音「え…えへへ…お騒がせしましてー…」

胡桃「…」

塞「…」

豊音「…えへ。とかとか…言ってみたり…」

胡桃「…ああ、お帰り豊音」

塞「どこ行ってたの。待ってたんだよ」

豊音「え…?」

胡桃「ほら、早く混ざりなよ。…って、うわ。アンタ服濡れてるじゃん」

塞「向こうにタオルあるから、先に身体拭きなよ」

豊音「あ、う、うん…ありがとー」パアアア

豊音「お待たせー。早く麻雀やろー」

エイスリン「ナラ、ワタシミテル!」

胡桃「うん。ありがとう」

塞「ごめんね。エイちゃん」

白望「…ねえ」

豊音「ん?なーに?シロ」

白望「…トヨネ、臭い」

豊音「…」

白望「なんか、腐ったような臭いする。生理的に無理」スクッ

豊音「あ…」

塞「シロがそう言うなら、しょうがないか。それじゃあ、今日はもう部活止めにしない?」スクッ

胡桃「そうだね。たまにはそんな日があってもいいかも」スクッ

塞「それじゃあ、今日は解散ー」

豊音「…」

白望「ダルいから帰って寝る」スタスタ

エイスリン「ア…ウ…」オロオロ

エイスリン「マ、マッテ!シロ!」スタタタタ

胡桃「…」

塞「…」

豊音「あ…あはは…残念…だな」ショボン

豊音「…」ショボン

豊音「…あ、あはは…それじゃあ、私も帰ろうかなー…」

胡桃「ちょっと待った」

豊音「…え?」

塞「…何があったの?」

胡桃「帰り遅かったし、服濡らして帰ってきたし」

豊音「あ…」

塞「まさかアンタ、いじめにでもあってるんじゃないでしょうね」

豊音「あ…そ、そんな事ないよー…?」

胡桃「本当に?」

豊音「…」

塞「私の目を見て言える?」

豊音「…」

胡桃「何があったか、話してみてよ」

豊音「…じ、実は…」

豊音「…って言う事があって」

塞「ふーん」

胡桃「それは災難だったね」

豊音「うん…」

塞「ところで、エイちゃんには、ちゃんとお礼した?」

豊音「あ、うん。それはもう、何度もお礼言ったよー」

胡桃「他には?」

豊音「え?」

胡桃「いや。え?って、豊音、何言ってるの?助けてもらったんだから、言葉だけじゃなくて、何か形のあるものでお礼するのが常識だよ」

豊音「そうなの?」

塞「当たり前でしょ。口だけならなんとでも言えるからね。ちゃんと気持ちの篭った、物でお礼をしなきゃ」

豊音「そ、そっかー。こっちじゃそれが常識なんだね。ごめんね、私田舎者だからそういうの知らなくて…」

胡桃「しっかりしなよ?田舎者の世間知らずは仕方ないけど、だからってそれで全部許されるわけでもないんだから」

塞「うんうん」

豊音「二人とも、教えてくれてありがとうねー。すっごく助かったかもかも!」

胡桃「いいのいいの。それより、何をお礼に渡すの?」

豊音「うーん…そうだなー。何にしようかなー?エイスリンさんの好きなものー…好きなものー…」

胡桃「…」チラッ

塞「…」コクン

塞「…もしまだ決めかねてるようならさ。良いアイディアがあるんだけど…どう?」

豊音「ええ!本当?うわー!ありがとう。なになにー?」

塞「…明日のお昼ご飯作ってきてあげるってのはどうかな?」スッ

豊音「おおー!いいアイディアかも!」

塞「ふふ…でしょ?」

豊音「それじゃあ、何作っていってあげようかなー?タコさんウインナーとか可愛いよね?あとは、からあげ、フライに玉子焼きー。おにぎりの方がいいかな?サンドイッチにしようかなー?」

豊音「あ、そうだ。エイスリンさん、嫌いなものとか無いよね?私あんまりよく知らなくて…」

胡桃「うん。確か、エイちゃんは好き嫌いなんにも無い筈だよ。日本食にもいっぱいチャレンジしたいって前言ってたし」

塞「けど、納豆とか梅干は可哀想だから止めてあげなよ?」

豊音「うん!そうかー。じゃあ、張り切ってお料理しちゃうぞー!うちの地元の郷土料理に美味しいのあるんだー♪」クルクル

胡桃「…あ、だったらさ」

豊音「ん?なーにー?」

胡桃「これなんか…どうかな?」スッ

豊音「んー?…缶詰?どれどれ…」

豊音「…鯨大和煮かー」

豊音「珍しいね。鯨の缶詰なんて」

胡桃「でしょでしょ?これもお弁当に入れてあげなよ。外国じゃあまり食べないらしいから、きっと喜ぶよ!」

塞「そうだね。あ、でも私たちからって言っちゃ駄目だよ?これはあくまで豊音のお礼なんだから」

豊音「うん。ありがとうねー」

胡桃「いいのいいの。私達、友達でしょ?」

塞「友達が困ってたら、助けるのが当たり前。そうでしょ?」

豊音「二人とも…あはは。大好き!」

胡桃「さあ、豊音、今日は水被ったり色々大変だったんでしょ?早く帰ってゆっくり休みなよ」

塞「うん。部室の戸締りは私達がやっておくから」

豊音「うん。うん。ありがとー!それじゃあ、私は今日はこれで失礼しまーす!」テクテク

胡桃「…」

塞「…」

翌日・昼休み

豊音(来た!お昼休み!)

豊音(まずは急いで生き物のみんなのお世話をしてっと…)イソイソ

豊音(完了!)

豊音「えーっと…エイスリンさんのクラスは…」スタスタ


エイスリン「~♪」カキカキ

豊音「エイスリンさん!」ガラッ

エイスリン「…アレ?トヨネダ」

豊音「あの…よ、良かったら、一緒にご飯とかどうかなー…とかとか」

エイスリン「イーヨ」

豊音「…あれ?そう言えば、このクラス、シロも一緒だったよね。シロは?」

エイスリン「~♪」カキカキ

エイスリン「」サッ

豊音「あ、そうなんだ、胡桃と塞が連れてったんだー」

豊音(なんか用事でもあったのかなー?)

エイスリン「トヨネ、ドーシタノ?」

豊音「ん?あー、えっとね。昨日エイスリンさんに助けてもらったじゃない?」

豊音「それで、お礼代わりと言ってはなんだけど、今日エイスリンさんの分のお弁当を作ってきたんだけど…良かったら、食べてもらえないかな…」

エイスリン「エッ、ホント!?ウレシイ!!」

豊音「えへへへ…ちなみにこんな感じです」パカッ

エイスリン「オイシソウ!トヨネスゴイ!」

豊音「ありがとねー。そう言って貰えるとちょーうれしいよー」ニコニコ

エイスリン「タベヨ!ハヤクタベヨ!」

豊音「うん!それじゃあ、前の席に失礼して…と」チョコン

エイスリン「イタダキマス!」

豊音「いただきまーす!」

エイスリン「!オイシイ!トヨネ!コレオイシイ!」

豊音「あはは。これはね、ウチ地元のお豆腐を使った揚げだし豆腐なんだよー」

エイスリン「コレモオイシイ!」

豊音「あ、これはネギのマリネだよー。ちょっと洋風っぽいのも作ったほうがいいかなーって」

エイスリン「タマゴヤキ!タマゴヤキ!アマイ。オイシイ」

豊音「えへへ。この玉子焼きは私の自信作だよー。ちょっとだけね、溶き卵に麹で作った甘酒を入れるの。するとすっごく優しい味になるんだよー」

エイスリン「ン?コノオニク、ナニ?タベタコトナイ…?」

豊音「あ、それはね。鯨の大和煮。缶詰のままだったらちょっと臭かったから、生姜とネギを入れて煮詰めなおしてみたの」

エイスリン「…エ?」

あかん

豊音「あ、鯨って、わかんないかな。ホエール。ホエール。わかる?」

エイスリン「クジラ…クジラ…?トヨネ、クジラタベサセタノ?」ジワッ

豊音「あれ…エイスリンさん?」

エイスリン「ヒドイ…ヒドイ…トヨネ…」ポロポロポロ

豊音「え?え?えっ?」オロオロ

エイスリン「クジラ…カワイイ…」

豊音「?うん。かわいいよねー。鯨。わたしも好きだよー」

エイスリン「デモトヨネ、ナイショデタベサセタ」

豊音「うん?」

エイスリン「ショクブンカ…ソンチョウ…ダイジ…ケド…ダマス、ヒドイ…」ポロポロポロ

豊音「えっ?あれっ?え、エイスリンさん…」オロオロ

エイスリン「~~~~ッ!!ユルセナイ!!」キッ

豊音「ひっ!」ビクッ

エイスリン「Fuck off !!(あっちいけ!!)」バンッ

豊音「えっ……」

エイスリン「トヨネサイテイ!ダイキライ!!」

豊音「ちょ…」

エイスリン「ッ!!」バシッバシッ

豊音「痛っ!ちょ、やめてエイスリンさん。教科書で叩かないで…」

エイスリン「ダマレ!!」ゲシッ

豊音「あうっ!?」

豊音(痛い…蹴られた…)

豊音「ご、ごめんねエイスリンさん、何か悪い事したんなら謝るから…」

エイスリン「ウルサイ!デテケ!」ゲシッ

豊音「あうっ!」

エイスリン「Take a hike ! And don't show your face here again ! (アンタほんっとウザイから早くどっか行け!二度と顔も見たくない!)」ゲシッゲシッゲシッ

豊音「あわわわ…えっと…痛い…痛いよエイスリンさん…」オロオロ

エイスリン「ハヤクデテケ!!バカ!!アクマ!!シネ!!!」バシッ!バシッ!バシッ!バシッ!

豊音「いたいいたいいたい…やめてごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ブルブルブル

エイスリン「I'm gonna kick your fucking ass !」ドカッ

豊音「ごふっ…お、おなか…蹴るのは…痛い…よ…」ペタン

エイスリン「…ペッ」

豊音「…うう」ビチャッ

エイスリン「…コンナノモウイラナイ」ヒョイ

豊音「ああ…お、お弁当…」

エイスリン「ゴミバコイキ」ポイッ

豊音「あああ…」

エイスリン「…バイバイ。トヨネ」スタスタ

豊音「…」

豊音「どうしてー…?」

豊音「…ちょーかなしいよー…」

>エイスリン「…ペッ」

>豊音「…うう」ビチャッ



なんだよこのご褒美

豊音「うう…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ

白望「…あれ、豊音だ」

豊音「あ…シロ…」

白望「さっきエイスリンとすれ違ったよ。なんか怒ってた」

豊音「私が悪い事しちゃって、怒らせちゃったみたいなんだー…」

白望「ふーん」

豊音「本当、私馬鹿だよねー…」

白望「…ねえ、豊音」

豊音「なにー?」

白望「そこ、私の席」

豊音「あ、そ、そうなん…」

白望「そこに転がられてたら座れない。早くどけて。ダルい」

豊音「ご、ごめん…」スクッ

白望「ん」スチャッ

白望「だる…」グテン

豊音「…」

白望「…何」

豊音「あ、いや…そのー…」

白望「…あのさ」

豊音「なにー?」

白望「…あんまこっち見られてるとダルいから、どっか行って」

豊音「…ごめんね」シュン

豊音「…」トボトボ

豊音「…もういいや。クラスに帰ろう」

豊音「…次の授業なんだっけなー…」ガラッ

豊音「…あ、あれ…?」

豊音「…私の机の上に…植木鉢が…それと…お花?」

豊音「どうしたんだろう?何かあったのかなー?」

豊音「…あっ!もしかしたら、芽が出たとか!?」パアアア

豊音「そ、それで、クラスの誰かが私に分かりやすいように、机の上に置いておいてくれたのかもかも!?」

豊音「だったらいいな~。うれしいなー♪」トテトテ

豊音「どうなってるかなー?」ヒョイッ

豊音「…ん?」

豊音「あれ…これ、私の写真…?」

豊音「…あはは」

豊音「顔のとこにいっぱい穴空いてて…落書きされてるよー…」

『死ね大女 でか過ぎワロタ 早く学校辞めろ ウドの大木 妖怪 ブス 田舎者は山に帰れ 気持ち悪い 死ね 生理的にキモイ

 一人民族大移動 死んでね。化けて出ないでね Tさんに浄化されろ 麻雀辞めて男子プロレスに行け 警察に捕まれ

 生活保護受給部落民死ね 進撃の巨人 セミとか食ってそう 熊と間違えられて撃たれればいいのに 動く粗大ゴミ  

                                                             クラス一同より愛を込めて 』

豊音「…」クスン


クスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクス…

ちょっと日課のランニングしてくる

放課後

豊音「…この後、部活だよー…」

豊音「早く帰る仕度して、部室に…」

豊音「…部室に行って、エイスリンさんに謝らなきゃ…」ブルブル

豊音「…あ、あれ…?私、なんで震えてるのかな?」

豊音(…許して貰えるか…怖いの…?)

豊音(…でも、許して貰えるかじゃなくて、せめて誠意をみせなきゃダメだよねー?…ごめんなさいって…すみませんでしたって…)

豊音「…行こうっと」スタスタスタ

部室

豊音「こんにちわー…」ソーット

胡桃「あ、来た。豊音」

塞「待ってたよ。豊音」

豊音「ふえ?なになにー?」

胡桃「アンタ、エイちゃんに鯨食べさせたんだって?」

塞「しかも鯨だって事隠して」

豊音「ええ!?」

エイスリン「…」シクシクシク

白望「…すー…すー…」

胡桃「ニュージーランドの人にそんな事するだなんて…最低」

塞「大丈夫?エイちゃん。悪いのは全部豊音だからね?」ナデナデ

エイスリン「…ウン…ウン…」シクシクシク

豊音「え…でもでもー…」

胡桃「何?なんか言い訳有る?一応聞いてあげてもいいけど」

豊音「だってだって、缶詰くれたのはふた…」

胡桃「なに?」ギロッ

豊音「あう…」

塞「人の所為にするの?豊音って、どこまで恩知らずのなのさ」チッ

胡桃「助けて貰ったお返しがこの仕打ち?これだから田舎者は嫌だよね」チッ

エイスリン「トヨネ…」

エイスリン「…」カキカキ

エイスリン「」サッ

豊音「この絵…私?…首が千切れてるよー…」

胡桃「ところで、今日って熊倉先生はどうだっけ?」

豊音「えっ?」

塞「ああ。先生なら、奈良の赤なんとかって人に用事があるって言って、何日かお休みとったらしいよ」

胡桃「そうなんだ。なら好都合だね。今のうちに色々やっちゃおうよ。エイちゃんも、その調子だよ。元気出して」

塞「いつまでも泣いてたら、アイツに負けた事になっちゃうからね」

エイスリン「ウン…」

豊音「あれ…?ねえ、ちょっと…?みんな、なんだか怖い顔してるかもかもー…」ズサ…

胡桃「それじゃあ、エイちゃんの仕返し行くよっ!」ジリッ

塞「まずは何してやろうか」ジリッ

エイスリン「…シカエシ!クジラノ!」ジリッ

豊音「あれ…ねえ、ちょっと…みんな…?」ズサ…

白望「んー…うるさい…」ゴロン

胡桃「ねえ、豊音。まずは、エイちゃんに言わなきゃいけない事あるよね?」

豊音「あ…う、うん…」

塞「まったく、そんな事もすぐに思いつかないの?エイちゃん泣いてたの見たでしょ?すぐ思い出しなさいよ」

豊音「うん…。エイスリンさん。さっきは申し訳ありませんでした」ペコリ

エイスリン「…」

胡桃「…はあ?何その謝り方」

塞「それが豊音の精一杯の謝罪?ねえ、ふざけてるの?日本人がそんな薄情な民族だって思われたらいい迷惑なんだけど」

豊音「え…で、でもでも、これ以上って言われても思い浮かばないのでー…」

胡桃「土下座しろよ。アンタ頭下げても無駄に大きいから、普通に頭下げられても見下されてる気しかしないから」

塞「そうだね。土下座して、これでもかってくらい頭地面に擦りつけて謝りなよ。そしたら認めてあげる」

エイスリン「エ?ドゲザ?ワー!ミタイミタイ!トヨネ!ドゲザ!ドゲザ!ドゲザ!」

豊音「あ…は、はい。わかりましたー…」

豊音「よいっしょーっと…」スッ

胡桃「うわ。土下座しても邪魔だコイツ」

塞「本当、無駄にでっかいよね。無駄に」

エイスリン「ワーイ!ドゲザ!ドゲザ!」

豊音「エイスリンさん、本当にすみませんでしたー」コツン

エイスリン「ンー…クルミ?ドウ?」

胡桃「あー。ダメダメ。もっと頭を思いっきり擦り付けないと。こういう風に」グリッ

豊音「痛っ!」ゴリッ

胡桃「うんうん。こんな感じ」グリグリ

豊音「痛いよ…痛い…ごめんなさい…ごめんなさい…」ゴリゴリ

エイスリン「ヘー」

塞「出来ない人には、こうやって協力してあげるんだよ」

胡桃「エイちゃんもやってみる?」

エイスリン「ウン!エイッ!」ゴツッ

豊音「あぐっ!?」ガッ

塞「お、おおー…随分きっついの入ったねー…」

胡桃「さすが外人…攻撃に容赦が無い…」

エイスリン「エイッ!エイッ!エイッ!」ゴスッゴスッゴスッ

豊音「あっ!あっ!あうっ!」ガッガッガッ

エイスリン「フウ。チョットスッキリ」ニコッ

塞「よっぽど腹に据えかねてたのかな?」ヒソヒソ

胡桃「結局白人様でしょ?黄色人種なんて、心の奥底じゃ対等に見てないんだよ」ヒソヒソ

塞「あー。私たちも気を付けないとね」ヒソヒソ

豊音「いたいよー…ごめんね…ごめんね…」

胡桃「さってと。それじゃあ、次どうしようか」

塞「うーん。怪我させるのは流石にあれだよね。ねえエイちゃん。その辺にしておいてあげて」

エイスリン「エー…ザンネン…ケルノタノシイ…」ショボン

胡桃「流石かわいい顔してても狩猟民族だね」ヒソヒソ

塞「ほら、やっぱ暴力大好きな犯罪者の血が…」ヒソヒソ

エイスリン「ツギ、ナニスル?」ニコッ

豊音「ううー…」

胡桃「ん?あ、えーっと…そうだねー。何しようっか!」

塞「うーん…あっ」

エイスリン「ん?どうしたの?」

塞「折角だし、お金になることにしようよ。ほら、私この間モノクル壊れちゃって、用入りで…」

胡桃「なるほど。賛成!」

エイスリン「オカネニナル?」キョトン

胡桃「お金になる事ねー。でも、どうするの?こんなデカイの、そう簡単に客見つからないでしょ」

塞「うーん。それもそうか。万が一スタイルはオッケーでも、こいつ性格がキモイしなー」

エイスリン「オカネ…」

胡桃「取り敢えず、財布は貰っとこう」

豊音「あ、ちょっと待って、やめて…」

胡桃「帰り賃用に1,00円だけ返してあげるね」ポイッ

豊音「あわわわ…」パシッ

塞「じゃあどうしよっか?」

胡桃「うーん…あ、そうだ。ねえ豊音」

豊音「な、なーに…?」

胡桃「イメチェンしてみない?」ニコッ

豊音「イメチェン…?」

胡桃「エイちゃん、はさみ持ってきて」

塞「ん?はさみ…何に使うの?」

胡桃「トヨネの髪って、綺麗で長いから、切ったら高く売れそうでしょ」

塞「ああ。なるほど」

エイスリン「ハサミ…ワカッタ」トコトコ

胡桃「シロ。起きて起きて」ユサユサ

白望「んー…何…」

胡桃「ちょっと豊音押さえつけるの手伝ってよ」

白望「えー…ダルい…あとちょっと怖い…」

胡桃「塞と二人でやれば大丈夫だから」

白望「でもダルいし…」

胡桃「髪が高く売れたら、部室に四角いコタツ買ってもいいよ」

白望「やる」スクッ

塞「顔写真乗っけてオークションかけたらいい値段行くかな。身長は隠して」

白望「なら、ついでに裸の写真も取っとこうよ。誰かにチクったらばら撒くって事で。それならあとでダルい事になんない」

エイスリン「モッテキター」トテテテ

豊音「ちょ…やだ…」

胡桃「それじゃあ、抑えててねー」

塞「塞ぐのは任せて」ガシッ

豊音「やめて…」ジタバタ

白望「ダルいから暴れないで」ガシッ

豊音「あう…」

エイスリン「ワタシ、シャシントル!」

豊音「助けて…」

胡桃「暴れたら怪我するよー?」チョキチョキ

豊音「や…誰かー…あうー…」

胡桃「じゃあ、まずはリボンタイをチョッキン!」チョキン

豊音「あっ!」

塞「シロ。強めに間接極めておくね」ギュッ

豊音「痛たたたたたたた!!」

白望「ん。じゃあ、今のうちにブレーザー脱がす」ファサッ

豊音「あわわわ」

白望「で、ブラウスを適当にボタン外してくしゃくしゃにして…」

白望「出来た。まるでレイプされた後みたいな感じ」

エイスリン「シャシントルヨ」

塞「顔隠したからいいよ」

白望「ん」

エイスリン「ハイ、チーズ」パシャパシャ

豊音「ううう…」

胡桃「じゃあ、そろそろ髪切ろっか」チョキチョキ

豊音(うそ…本当に…?)

塞「はいはいー」

豊音(じょ…冗談…だよね…?)

白望「ダルいから早くして」

豊音(しゃ、洒落にならないよー…?)

胡桃「はい、それじゃあ、第一刀めー…」

豊音「う…」ジワッ

豊音「うわあああああああん!!」ブンッ

塞「おわっ!?」ドサッ

白望「おう…」ドサッ

胡桃「あ!!シロ!塞!」

エイスリン「フットンダ…」

豊音「うわあああああああああああん!!」

胡桃「やっば…コイツ切れた!」

エイスリン「トヨネ、コワイ…」

塞「あいたたた…でかいだけあってやっぱパワーあるわ…」サスサス

白望「ダル過ぎる。この展開…」ムクリ

胡桃「どうしよっか…正直、これはちょっと予想してなかった…」

塞「喧嘩になったらちょっと分が悪いよねー…」

エイスリン「サンタイイチ!カテル!!」フンッ

白望「いやいや…ダルい。吹っ飛ばされるのやだよ」

豊音「消してよ!そのデジカメのデータ消してよ!お願いだからー!」

胡桃「」チッ

塞「このデータだけは死守しよう。どうせだからこれだけでもお金にするよ」

白望「了解」

胡桃「それじゃあ、各自でなんとかコイツを振り切ってー…」

豊音「うわああああん!」ダダダ

エイスリン「トッシン!クル!」

胡桃「うわああっ!」サッ

塞「おおお!?怖っ!」サッ

エイスリン「ノロマ!」サッ

白望「あう」ガシッ

白望「…捕まった…」ブラーン

塞「早ッ!!」

胡桃「マヌケ!!」

エイスリン「シロカエセ!」ゲシッ

豊音「痛い!もう怒ったよー!」ブンッ

エイスリン「ワッ!」サッ

エイスリン「ハンゲキ!」ゲシッ

豊音「痛ぁああいよぉおお!うえええーん!」ブンッ

エイスリン「フッ!」ヒョイッ

豊音「あわわわ…」ヨロヨロ

エイスリン「トウ!」ゲシッ

豊音「あうっ!」スッテーン

胡桃「足払い!?」

塞(なんでエイちゃんこんな喧嘩慣れしてるんだろう)

エイスリン「オマケ!」ドゴッ

豊音「おえっ!」

胡桃(強ッ!!さすがオールブラックスと同じ人種)

豊音「はあはあ…うええええええん!」ガシッ

エイスリン「シマッタ!」

胡桃「エイちゃん!」

塞「あ、足掴まれた。終わったなこれは」

エイスリン「ハナセ!ハナセ!」ジタバタ

豊音「ふー…ふー…!もう怒ったんだもん!怒ったんだもん!許さないもん!」

胡桃「興奮してるね。目が血走ってる」

白望「いたた…コブできた」ナデナデ

エイスリン「アハハ!ケド、タノシクナッテキタ!ゼッタイブットバス!」

豊音「私は楽しくないもん!なんでみんなそんな意地悪ばっかりするの!?なんで!?私そんなに悪い事した!?なんでみんなでそんなに意地悪するの!!?」

エイスリン「シラナイ!」

豊音「だったらなんで意地悪するの!!」

胡桃「別に理由なんかないよねー」

塞「しいて言うなら、変わってるからいじめっ子の目に付き易い?一回目付けられたら、もう終わりだよ」

白望「ああ、もうダメだねあの二人。ダルい事になりそうだからもう帰ろうよ。…部屋掃除もダルそうだなー」

豊音「なにさそれ!なんなのさ!信じらんないよ!なんでそれだけであんな意地悪できるの!?もうやだ!もうやだ!もう私この部辞めるから!!」

胡桃「好きにすれば?けど、アンタ麻雀部に入る事が条件の特待生みたいなもんなんじゃないの?学校も辞めるんならどうぞ。これオススメ」

塞「恩人の熊倉先生の顔に泥塗っちゃうかー。まあ、それもアンタの人生だ。うん」

白望「仕方ない。友達に名義だけ借りて部の存続だけはさせよう。色々ダルいし」

豊音「もうこんな学校も辞めてやるーー!!もうみんなだいっきらいだよー!!」ブンッ

エイスリン「アウッ!」ドカッ

豊音「ええええん!!ええええん!!」ポカッポカッポカッ

エイスリン「グ…shit !」

塞「うん。これはもう駄目だ。どっちが勝っても血を見そうだね。私血はちょっと苦手」

胡桃「じゃあ、帰ろうか」

白望「ん…」

豊音「このこのこのー!」ポカポカポカ

エイスリン「ク…コノイリョク…テウチノクセニ…」

白望「今のうちがベスト。ダルい…」


「何やってるのみんな!!」

胡桃「…あれ?」クルッ

塞「この声…」クルッ

白望「…」クルッ

豊音「え…?」クルッ

エイスリン「グウウ…」

トシ「なんでこんなに部屋が荒れてるの!?」

胡桃「先生…」

トシ「それに、なんでトヨネがエイスリンをタコ殴りにしてるんだい!」

豊音「あ…えっと…」

トシ「エイスリン!大丈夫かい!?」

エイスリン「ウウ…」

豊音「こ、これは…その…」

トシ「ああ、口を切ってる…可哀想に。トヨネ!何してるの、早くどきなさい!!」

豊音「あ…は、はい…」スッ

エイスリン「shit…shit…shit…」ブツブツ

トシ「はい、これで手当て完了」スッ

エイスリン「アリガトウゴザイマス…」

胡桃「大丈夫?エイちゃん…」

塞「ごめんね。すぐ助けたかったんだけど、ほら、豊音って大きいから、私たちも怖くて…」

白望「無事で良かった」

エイスリン「ミンナ、シンパイサセテ、ゴメンネ」

豊音「ご、ごめんね。エイスリンさん。私、頭に血が昇っちゃって…」

エイスリン「…」プイッ

豊音「…」シュン

トシ「それで、何があったか話して貰えるんだろうね?」

豊音「あ…それは…」

胡桃「実は、豊音がエイちゃんを騙して、彼女に鯨肉を食べさせたんです」

トシ「ええ!?」

エイスリン「ホントウ。シラナカッタ」

トシ「なんだってそんな事したの!?トヨネ!」

豊音「そ、それは…」

塞「先生、そこに関しては豊音を責めないで下さい。折角日本に来たから、向こうじゃ中々食べれないものをって、言ってたんで」

白望「純粋に親切心だったんだよね。ただ、間違った親切心だった」

豊音「や…その…え…!?ちが…」

胡桃「私たちも、豊音に相談された時点で注意しておけば良かったんです。エイちゃん鯨の事可愛いって好きだから、止めてあげてって…」

塞「ただ、まさか私達も、ニュージーランドの子に黙ってクジラを食べさせるような事になるとは思ってなかったんです。…これはただの言い訳ですけれど」

白望「豊音は田舎の子で、一般常識がちょっと乏しい。失礼な言い方だけど、私たちがそこをカバーしてあげなきゃいけなかった」

トシ「そうだったのかい…」

豊音「え…ちょ…だ…うそ…」

胡桃「それでさっき部活でエイちゃんと口論…っていうか、エスカレートして喧嘩になっちゃって」

エイスリン「ワタシモ、イイスギタ…」

塞「私たちも止めなきゃとは思ったんですけど、どうしても体格的に」

白望「私、止めようとしたら豊音に吹っ飛ばされた。これその時のタンコブ」サッ

トシ「トヨネあんた…」

豊音「あ…あうう…」ジワッ

トシ「…いいかい?トヨネ。あんたは、普通の女の子と違ってちょっとだけ体が大きいんだから、他の子と喧嘩なんてしたら、簡単に怪我させちゃうんだよ。その辺の自覚はある?」ジッ

豊音「あ…あう…あうう…」ウルウル

トシ「はあ…それに、担当の先生達から聞いてるよ?アンタ、随分と忘れ物や提出物の未提出が多いらしいじゃないか」

トシ「いくら私の口利きで半分麻雀部の特待生扱いとは言え、そんな態度じゃ私も他の先生達に示しがつかない」

豊音「あ…それ…は…」

トシ「…まあいいさ、あんたの言い分だってあるだろうしね。けど、例えどんな理由があろうと、こんな、部活で大暴れまでされては、私ももう何も言える事は無い」ハァ

トシ「…ところで、みんなにごめんなさいはしたのかい?トヨネ」

豊音「え…」

トシ「みんなは、アンタに申し訳無いことをしたと思ってるみたいだよ?自分達のフォロー不足も有ったって言ってくれてるじゃないか」

豊音「それはー…」

胡桃「豊音。改めて言うよ。ごめんね。私の配慮不足でこんな目に合わせちゃって」ペコリ

塞「私も、ごめん。豊音だって、エイちゃんやシロの事怪我なんてさせたくなかったよね。そこで止めてあげられれば良かったのに…足がすくんでさ。情けない友達でごめん」ペコリ

白望「私もごめん」ペコリ

エイスリン「トヨネ、シンセツシン?オコッテゴメン」ペコリ

豊音「え…」

トシ「…ほら。みんなもこう言ってくれてる」

豊音「そんな…」

豊音(みんな、ずるいよー…)

トシ「…さあ、トヨネ。アンタは?」

豊音「私…私は…」

豊音(私は悪くないのに…)

トシ「…」

豊音「…」

トシ「…トヨネ」

豊音(…あ、そうだ!私、まだ事情を話してなかったよー!ここで先生に本当のことを言ったら、私のちょー逆転勝利じゃない?)

豊音(だってだって、コナン君もいっつも言ってるもんねー?真実はいつもひとつ!それでそれで、みんなの嘘のムジュンを付いていけば、先生もきっと納得してくれるはず…)

豊音「せ、せんせい!その前にちょっと聞いて欲しい事が…」

トシ「トヨネ。そういうのは、今言うべき事じゃないよ。今は謝罪の場面」

豊音「え…?」

トシ「言い訳にしろ、何にしろ。まずはきちんと謝ってからにしなさい。喧嘩になった以上、どちらにも非はあるんだから」

トシ「それにアンタは、二人に怪我までさせてる。特にエイスリンは、私が止めるのが遅かったら大怪我をしていたかもしれない」

エイスリン「…」ギリッ

トシ「わかるね?トヨネ」

豊音「わ…わたし…わた…うう…」ジワッ

トシ「泣かないの」

豊音「…」

豊音「…」

豊音「…」

豊音「…やです。私、悪くないよー…」

トシ「…そうかい」フウ

トシ「ならいいや。トヨネ。もう今日は帰りなさい」

豊音「…はい」

トシ「そして、明日から部活に来なくてもいいよ。…クビだ」

豊音「…」

トシ「正直、どっちに非が有るのかまでは、私にはわからないんだけどね。だけど、この場面でみんなに謝れないって事は、お前はまたきっと皆とトラブルを起こす」

トシ「…私の勝手で連れて来ておいて悪いけど、お前が麻雀部に居たって、もうお互いに不幸にしかなれないよ」

豊音「…」

トシ「すまないね。私の責任だ」

豊音「いえ…みなさん、ご迷惑をおかけしましたー…」

胡桃「…」

塞「…」

エイスリン「…」

白望「…だる…」ボソッ

トシ「ああ。気をつけて帰るんだよ。なんとか、学校には居られるように頼み込んであげるから。アンタなら、他の部活だってなんでも出来るだろう。もうウチの部の事は早く忘れなさい」

豊音「…失礼しました」ガラッ…ピシャン

豊音「…」トボトボ

豊音「…えへへ…」

豊音「…追い出されちゃったよー…」ポロポロ

豊音「こ、これから…わ、私…ど、どうし…よ…っ」グスッ

豊音「うえ…うえええええ…」

豊音「えええええええええええん…」トボトボトボ

豊音「…また、ぼっちになっちゃったな」

豊音「…」

豊音「…取り敢えず、今日は帰ろうっと…あ、お金無い…」

豊音「……教室に体操着入れたかばん有ったよね。あの中探したらいくらか入ってないかなー…」トボトボ

豊音「あと、ハムちゃんのお世話もしてかなきゃ…」

豊音「…あっ!」パアアア

豊音「そうだった…!!」

豊音「私にはまだ、ハムちゃんと、まだ芽の出てないお花さんが居る…!!」

豊音「私、まだ…!!」

豊音「ぼっちじゃないよー…」

豊音「…ちょーうれしいよー!」ポロポロポロ

豊音「あはは…うれしいなー…うれしいなー…」タッタッタッタ

豊音「私、まだ誰かに必要として貰えてる!」タッタッタッタ

豊音「まだ、必要とされてるんだ!」タッタッタッタ

豊音「ただいま!ハムちゃん!お花さん!」ガラッ

豊音「…あれ?」

豊音「…鉢植えが、落ちてる」

豊音「あわわわわ。地震でもあったかな?早く助けてあげないと…」ゴソゴソ

豊音「…あれ?」

豊音「…あれー?お花さんの種…無いよー?」ゴソゴソ

豊音「…目に見えないくらい小さい種なのかな?」

豊音「あ、なんか有った…これは…え?ゴム…?」

豊音「こ、これ、コンドームってだよー…」カアアアア

豊音「…あ、何か先っちょに紙が入ってる…」

豊音「ううう…な、なんか恥ずかしいけど、ちょー気になるから、取ってみようっと…」クルクル

豊音「…文字だ」

『ドッキリ大成功!いつこのメッセージに気付きましたか!日付を書いてください!実はこの鉢植えには、何にも種とか入ってません(笑)ま、気付いたらこの鉢植えはあげるからなんか植えれば?タンポポとか(笑)』

豊音「え…」

豊音「お花さん、居ないの…?」

豊音「な、なんだ。そうだったんだ…」ペタン

豊音「そりゃあ、そうだよね…よく考えてみたら、2ヶ月も芽が出ないとか、ありえないし…そんなの、死んじゃってるか、最初から無いかの、どっちかだよ…ね…」

豊音「…むしろ、死んじゃったお花が無かったって、喜ぼう。あはは…ちゃんとドッキリって種明かししてくれてるし、みんな優しいなー…ドッキリ番組の騙された素人みたいだよ私ー…あはははは…」

豊音「…」

豊音「…」

豊音「…」

豊音「…ハムちゃんのお世話して返ろう」

豊音「ハームちゃんっ♪」ピョンッ

豊音「…あれ?」

豊音「…居ない」

豊音「…あれー?」ヒョイ

豊音「おーい?」サッ

豊音「…もしもーし?」ササッ

豊音「…あれ?」

豊音「…どこ?ハムちゃん…」

豊音「…あ、紙がある」サッ

『ごめん、みんな。脱走したハムちゃん間違って踏んじゃった。 姉帯豊音』

豊音「…え」

豊音「…私の…名前…?え?なんで?どういう事?え?」

豊音「つ、机…!」トテテテ

豊音「っ!!」

豊音「机に彫刻いっぱい…」

『ふざけんなカス! ハムちゃん返せ! ハムスターの世話もろくに出来ねーのかよゴミ! 食ったんじゃないの? お前が代わりに死ねば良かったのに

 鼠食い 妖怪 早く首吊れ 殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる 呪われろ 飛び降りろ ネズミ食い弁償しろ 学校辞めろ お前虐め殺すから

 図体ばっかりデカイ糞 流石ウルトラマン 止めろよみんな!怒らせたら踏み殺されるぞ! コロスコロス ハムちゃん殺し         お前が殺した       

                                                                           クラス一同憎しみを込めて』

豊音「え…」

ポロッ

豊音「あれ…机から何か落ちてき…」

ハムちゃん「」

豊音「…た」

豊音「あ…」

豊音「ハムちゃんだ」

やっと眠くなってきたから終わりにするわ。やり過ぎたわ

この後姉帯さんは

1.絶望に囚われて妖怪八尺様と化し、全員に復讐しようとする

2.電車賃が無いのでウロウロしていた所で怪しい男に出会い、もうこんな街嫌だとばかりに東京へ。騙されて風俗嬢に

3.全部夢だった。起きたらそこは部室で、寝ながら泣いてたよ?って心配してこちらを覗き込んできたみんなに大泣きしながら抱きつく

どれかだ。おやすみ

エイスリン「…キル、…オ…ヨネ」

豊音(うーん。誰か…呼んでる?)

エイスリン「オキル、トヨネ!」

豊音「は、はぃ!?」

塞「くすっ。おはよートヨネ 」ニコッ

豊音「お…はよー。あ、あれ?…夢?」

胡桃「なにが?」

豊音「うっ、うぅっ、ぐすっ」

塞「ちょっ!?なんで泣いてんの!?」


豊音「…ってな感じの夢見たよー」

胡桃(ひ、ひどい!)

塞「あちゃー、ごめんごめん。昨日遅くまであんな映画見ちゃったからね」

シロ「…だから、あんなダルいのやめようって言ったのに」

胡桃「でも、せっかくのお泊り会だし、人気のビデオ借りるってなったじゃん」

エイスリン「アレ、コワカッタ」

シロ「…エイスリンも泣いちゃったじゃん」

胡桃「ぐぬぬ」

塞「もっと明るいのにすればよかったね」

豊音「でも夢でよかったよー。現実だったらどうしようかと…」

シロ「…なに言ってんの?」

豊音「え?」

エイスリン「トモダチ!」フフン

豊音「あ」

胡桃「エイちゃんの言うとおり!そんなの夢に決まってるじゃん!」

豊音「うん、うん、うん!」ポロポロ

塞「まぁ、トヨネも不安だったんだろうね。不安がることなんて何もないよ」

豊音「み、みんなぁ」グスッ

シロ「…胸張って友達だって言えばいいよ。変な心配しないで」

豊音「そ、そうだよね」



豊音「えへへ、ちょーうれしいよー」

ハッピーエンド

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom