恒一「暇だから安価で女子とイチャつこう」(387)

恒一「うーん誰誘うかなー」カチカチ

>>5

谷亮子

恒一「もしもし谷さん? 榊原だけど今大丈夫?」

亮子「うん。大丈夫だよ」

恒一「暇なら遊ばない?」

亮子「夫がいるから…」

恒一「そっか。ごめんねいきなり」

亮子「ううん。いいよ、また今度ね」

恒一「うん。じゃ」ピッ

恒一「やっぱ谷さんは無理だな。三組の人で>>15

佐藤さん

佐藤(さ、榊原君に遊びに誘われちゃった…。ふ、服とかこれで大丈夫だよね? 変じゃないよね?)ソワソワ

恒一「佐藤さん?」

佐藤「ひゃい!?」

恒一「ご、ごめん。驚かせちゃった?」

佐藤「さ、榊原君…」ドキドキ

恒一「お待たせ。ごめんね急に呼び出しちゃって」

佐藤「う、ううん。いいよ、私も暇だったし」

恒一「そっか。じゃあ行こう」

佐藤「ところでどこ行く予定なの?」

恒一「うーん…実は決めてなかったり」アハハ

佐藤「そ、そうなんだ…」

恒一「まぁその辺ブラつこうか。佐藤さんとは殆ど話とかしたことないし、お喋りしたかったんだよね」

佐藤「そ、そうなの?」

恒一「うん。折角同じクラスなんだし…迷惑じゃなければだけど」

佐藤「迷惑なんてそんな! 私も話したい…です」

恒一「よかった。所で佐藤さん、その服…」

佐藤(へ? あ、やっぱり似合わなかったのかな…。だよね私でかいし…)シュン

恒一「可愛ね。佐藤さんって長身だからそういう服似合うなー」

佐藤「…あ、ぅ///」

佐藤(良かったぁぁぁ! 見え貼って買ったかいがあったよ…)

恒一「佐藤さんの趣味って何? 部活とかしてるの? 誕生日ってもう来た? 好きな食べ物は? 動物は? 勅使河原が巨乳って言ってたけどサイズは? 姉弟とかいる?」ペラペラ

佐藤「えっと、えっと…」

恒一「――って、ごめんね質問ばっかりしちゃって。驚いたよね」

佐藤「榊原君って意外とお喋りさん?」

恒一「そういう自覚は無いんだけどなぁ…」

佐藤「そうなんだ」クスクス

佐藤「趣味は…特に思い付かないかなぁ。無趣味かも」

恒一「そうなんだ。本とか読まないの?」

佐藤「あはは…活字を読んでると眠くなってきちゃって」

恒一「あぁ…確かに佐藤さんって良く寝てそう」

佐藤「む。それ私の目付きのこと?」

恒一「睡眠不足?」

佐藤「違いますっ。ちゃんと12時前には寝てるもん。これは生まれつき」

恒一「そうなんだ。可愛いよね、それ」

佐藤「…あ、ありがとう…///」

佐藤「榊原君は本が好きなの?」

恒一「うん。色々読むけど、一番好きなのはホラーかな」

佐藤「へぇ…私は苦手かなぁ、ホラー」

恒一「怖いのは駄目?」

佐藤「折角本を読むなら、こう…明るいのを読みたいかなぁ」

恒一「明るいホラーもあるよ? 陽気な黒人が…」

佐藤「いい! 言わなくてもいいから!」ブンブン

恒一「洋館に連れてこられて――」

佐藤「いいってばぁ!」

佐藤「うぅ…」プルプル

恒一(いい反応してくれるなぁ)

佐藤「も、もう。ひどいよ榊原君」

恒一「佐藤さんの反応が面白…いや、可愛いからさ」

佐藤「…もう! そうやって誤魔化す…」

恒一「? 僕おかしい事言った?」

佐藤「いいの! この話はおしまい!」

恒一「了解。じゃあ次はイタリアの――」

佐藤「ホラーも禁止!」

佐藤「榊原君は悩みとかある?」

恒一「うん。まぁ人並みにはね」

佐藤「…榊原君は、私の身長…どう思う?」

恒一「それが佐藤さんの悩み?」

佐藤「…うん」

恒一「うーん…女性にしてはおっきい、かな」

佐藤「だよねぇ…」ハァ

恒一「いいじゃない。僕はいいと思うよ、カッコ良くて」

佐藤「それが私にとってはコンプレックスなんだよ。驚くだろうけど、まだ成長してるんだよ、私」

恒一(巨乳が更に…!?)

佐藤「? 驚かないの?」

恒一「いや…十分驚いてるよ。何か特別な食生活をしてるとか? 牛乳とかそういうの」

佐藤「そう言う訳じゃないんだけどね。何でだろうなぁ…」

恒一「佐藤さんは大きいの嫌い?」

佐藤「嫌いって程じゃないけど…。ほら、松子とか由美とか見崎さんとか、小さくて可愛い子に憧れたりするの」

恒一「へぇ…」

佐藤「男の人って、ああ言う子が可愛いって思うんでしょ?」

恒一「否定はしない」

佐藤「ほらね…私も小さかったら可愛いって思ってもらえたりするのかなーって」

恒一「…僕は佐藤さん、とっても可愛いと思うよ?」

佐藤「ほぇ?」

佐藤「も、もう、お世辞はいいよ」

恒一「本気だよ。そうやって自分の事を悪い風に言うのは駄目だけど、女の子っぽくって凄く可愛いよ」

佐藤「…ホント?」

恒一「本当。それに最初に言ったじゃない。今日の佐藤さん、可愛いって」

佐藤「あ…///」

恒一「その服は佐藤さんだから似合うし、佐藤さんだから僕は可愛いと思うんだよ? 身長を気にするなとは言わないけど、佐藤さんはもっと自信を持っていいよ」

佐藤「…」

恒一「…って、僕は思うんだけど」

佐藤「…えっと、あの、その…ありがとうっ」ニコッ

恒一「お礼なんていいよ。思った事しか言ってないんだから」

佐藤「ううん、救われたかも。だから、ありがと」

恒一「…うん。どういたしまして」

佐藤「榊原君はいつもこうやって女の子を誑かすの?」

恒一「誑かすって…」

佐藤「あはは、気を付けた方がいいよ? 勘違いしちゃう女の子がいるかもしれないからね」

恒一「なんだよそれ…」

佐藤(私…とかね///)

恒一「さて次は誰がいいかな>>41

ぶりっ死

小椋「榊原君ちーっす」

恒一「こんにちは。いきなり誘って大丈夫だった?」

小椋「いーよアタシも暇だったし。で、どこ行く? ゲーセンとかどうよ」

恒一「いいね。小椋さんよく行くの?」

小椋「ふふふ…夜見山のウメハラとはアタシのことよ」

恒一「初めて聞いたなそれ」クスクス

小椋「行けば分かるわよ。さ、行こ」

恒一「うん」

ゲーセン

小椋「榊原君はゲーセンとか来るの?」

恒一「偶にかな。勅使河原達と学校帰りに。ウメハラさんは良く来てるんだよね?」

小椋「彩とかとプリクラ撮ったり、一人の時は格ゲーしたり音ゲーしたりするよ。あとやっぱりウメハラ呼びは止めて」

恒一「ゲーム好きなんだ」

小椋「兄貴の影響よ。榊原君は好きじゃないの?」

恒一「好きだけど、それほどでもないって感じかな」

小椋「男って皆がみんなゲーム好きじゃないんだ」フーン

恒一「あ、台空いたよ。対戦する?」

小椋「手加減しないわよ?」チャリン

恒一「こっちこそ」チャリン

恒一(うーん…ケンかな)

小椋(キャラは…いつものでいいや)

ジョインジョイントキィ

恒一(おいマジか)

デデデデザタイムオブレトビューションバトー

恒一(落ち着け…まさかいきなり来るとは思わなかったけど…。大丈夫、初っ端の流舞を――)

小椋「えい」ペシッ

恒一(終わった…)

小椋「命は投げ捨てるものではない」キリッ

小椋「榊原君よわーい」ケラケラ

恒一(ぐっ…! 言い返したいけど…我慢しよう)

小椋「ねーもう一回しようよ」

恒一「えーっと…僕音ゲーってあんまりしたことないんだよね。小椋さん教えてよ」

小椋「んーいいけど…これ終わってからね。向こう入れば?」ナギッ

恒一「いや、遠慮するよ…」アハハ

小椋「ほらちゃんとコンボ繋いでよ」ペシペシ

恒一「いや、これ速すぎて何がなんだか…」ペシペシ

小椋「上から降ってくる奴と同じの叩いて消すだけじゃん」ペシペシ

恒一「簡単に言わないで…って、あー」

小椋「終わっちゃった…」

恒一「だから僕イージーで良いって言ったのに…」

小椋「男が言い訳すんじゃないわよ。ほら、もう一回」チャリーン

恒一「スパルタだなぁ…」チャリーン

恒一「…よっ…っと…」ペシペシ

小椋「おお、もうちょいもうちょい」

恒一「っし…これで――」ペシッ

クリアー!

恒一「やった…」

小椋「おー! やるじゃん榊原君! 凄い凄い!」ダキッ

恒一「小椋さんのおかげだよ。ありがとう」ニコッ

小椋「ふふふ。そうだろそうだろ」

小椋(って、顔近…///)バッ

恒一「?」

小椋「つ、次いこ! ほら!」グイッ

恒一「う、うん…」

恒一「小椋さんアレは? 僕カーレースは得意なんだよね」

小椋「…アレは駄目」

恒一「え? なんで?」

小椋「…見りゃ分かるでしょ」

恒一「?」

小椋「…あ、足が、届かないのよ」

恒一「…あぁ」

小椋「その哀れみの目止めろ!」

タバコ吸ってくる

恒一「大丈夫だよ小椋さん。浅く座ればいいんだよ」

小椋「嫌よ恥ずかしい。小学生じゃあるまいし」

恒一(ランドセルさえあればまんまだけどね)ププー

小椋「…いいわよ。やってやろうじゃん」ガシッ

恒一「え?」

小椋「いいから来なさい」グイグイ

恒一「ちょ、ちょっと小椋さん?」

小椋「座って」

恒一「?」スワリ

小椋「よいしょ…」チョコン

恒一「お、小椋さん!? 何で僕の股座に…」

小椋「おー、届く届く。ほら百円入れて」

恒一「え、えぇ…」

小椋「実はアタシレースゲームってしたこと無いのよねー。榊原君得意なんでしょ? お・し・え・て?」

恒一「このまま?」

小椋「このまま」

オイアレミロヨ リアジュウガゲーセンクンナヨ シネ

恒一(晒し者じゃないかこれ…)チャリーン

小椋「よっしゃいけー!」グイッ

恒一「ちょ、アクセル踏み込み過ぎだって! クラッチ踏んでギア入れて!」

小椋「任せたー!」ギュイーン

恒一「あぁもう…!」ガチャガチャ

小椋「おっとっと」ブーン

恒一「ああもう暴れちゃ駄目だって」ギュッ

小椋「ひぅ!?」ビクッ

恒一「ほらハンドルちゃんと握って。手はここ、アクセルはこう…」ニギニギ

小椋「ちょ…どこ触って、んっ!」ピクッ

恒一「(触る程ねーよ)いいからほら」ギュ

小椋「も、もう!」

恒一「何とかゴール出来たね」フー

小椋「あぅぅ…///」

恒一「小椋さん?」

小椋「も、もういいから…その、下ろして…?」

恒一「あ…ごめんごめん」パッ

小椋(全然集中出来なかった…///)

カオマッカジャネーカ クソ!クソ! アレハイッテタヨネ

小椋「つ、次行こう!」ガシッ

恒一「はいはい」

小椋(クマちゃんかわいい…)ジー

恒一「小椋さんアレ欲しいの?」

小椋「へ!? べ、別にー?」プイッ

恒一(欲しいんだな…)

小椋「…」チラチラ

恒一(千円ぐらいで取れるかな…)チャリンチャリーン

小椋「あ…」

アーム「ウィーンwwwwwwwwwww」

小椋「…」ワクワク

アーム「ガシっとなwwwwwwww」

小椋「ぁ…」パァー

アーム「おっもwwwwwwwww」ポトッ

小椋「…」シュン

恒一(かわいい…)

恒一「小椋さんやってみる?」

小椋「へ? い、いいよ。アタシこういうの苦手なんだよね」アハハ

恒一「簡単だよ。ほら頭が全部出てるから、下半身を持ち上げたら落ちるよ。アームの力もそれなりだから、あと何回かで取れる」

小椋「いいって。榊原君のお金なんだから、榊原君やりなよ」

恒一「それでもいいんだけど、アレ取ったら小椋さんにあげるつもりだから」

小椋「マジ!? …あ///」

恒一「クマ、欲しいんでしょ?」

小椋「…ぅん」コクリ

恒一「それなら小椋さんが自分で取った方が嬉しいよね? ほら、頑張って」

小椋「…いいの? お金、もったいないとか思わない?」

恒一「好きな(友)人に使うお金をもったいないなんて思わないよ」

小椋「す、すっ…!?」

恒一「そろそろ勝手に動いちゃうから速く」

小椋「う、うん!」ガチャガチャ

恒一「もうちょっと奥に…あ、行き過ぎ。もうちょい前、ストップ。右に回して――今!」

小椋「…」ドキドキ

アーム「パワー漲るwwwwwww」ガシッ ウイーン

クマ「ハローお嬢ちゃんwwwww」ガタン

小椋「やったー!」

小椋「えへへ」ギュー

恒一「おめでとう。一回で取れるなんて凄いね小椋さん」

小椋「そ、そう?」フフン

恒一(あぁ、頭撫で回したい…)ウズウズ

小椋「…あ」

恒一「どうかした?」

小椋「このクマ、表情が二種類あるんだ…」ジー

恒一「…欲しい?」

小椋「欲しい…けどちょっと待って」ゴソゴソ

恒一「?」

小椋「はい。このお金で取って」

恒一「五百円入れたから後一回出来るけど…」

小椋「だったら財布の中に入れて。榊原君の気持ちは嬉しい、超嬉しい…けど、甘えるのはやっぱ嫌」

恒一「…うん、分かったよ。でも僕があれ取っていいの?」

小椋「それは…一個は榊原君が取った奴が欲しい、とか…」モジモジ

恒一(かわいいなぁもう!)

小椋「ね? 榊原君が取って?」

恒一「任せろー!」


恒一(結局あと千円使ってしまった…)ズーン

アーム「兄ちゃん弱いなぁwwwwwwwwwwww」

小椋「くまー」エヘヘ

恒一(…まぁいいか)

恒一「次はっと」ピポパポ

>>87

渡辺さん

恒一「もしもし渡辺さん? 榊原だけど」

渡辺『おーどうしたの。私に電話なんて珍しい』

恒一「今暇かな? 良かったら遊ばない?」

渡辺『あー…今かぁ』ウーン

恒一「都合悪い?」

渡辺『いや私も暇なんだけどさ、ちょーっと練習で疲れててさー』

恒一「練習?」

渡辺『そだ。暇ならウチ来る?』

恒一「渡辺さん家に?」

渡辺『そーだよ。住所分かるでしょ? じゃ、待ってるから』プチッ

恒一「あ、ちょっと――切れちゃたよ…。仕方ない、行くか」ヨッコイショ


渡辺家

恒一(来たのはいいけど…何か緊張するな)ドキドキ

ピンポーン

渡辺「お。いらっしゃい」

恒一「こんにちわ」

渡辺「暑かったっしょ? ほら入んなよ」グイッ

恒一「お、お邪魔しまーす」

渡辺「私の部屋でいいよね? 何か飲み物持って来るから先行ってて」

恒一「うん」

渡辺「二階の突き当たりだから。変なとこ漁るなよー」

恒一「しないって」

渡辺「しないの? 残念」スタスタ

恒一(…何か流れを握られてるなー)

恒一(ポスターと…英語の歌詞カード? 後はギターとそれに繋いだ機械が少しか…)キョロキョロ

渡辺「お待たせー。麦茶しかなかったや」ガチャ

恒一「ありがと」

渡辺「まぁまぁ一杯」トクトク

恒一「あはは…。ねぇ渡辺さん、練習ってギターの練習?」

渡辺「ん? ギターじゃないよ、ベース。ほら前教えたじゃん、バンド」

恒一「…あぁ! デスメタルの」

渡辺「ひどいなー。忘れてたの?」

恒一「忘れてたと言うか…思い出せなかっただけだよ」

渡辺「それ、忘れてたって事でしょ。乙女が一世一代の思いで伝えた想いを忘れるって有り得ないわー」

恒一「ご、ごめん…」

渡辺「その分じゃ私が貸したCDも聞いてないだろ」

恒一「…はい」

渡辺「あーあ。まさか君がそんな薄情な奴だったなんて…」

恒一「すみません…」シュン

渡辺「…ぷ。冗談だって。そんな可愛い顔しないでよ」クスクス

恒一「からかったの?」

渡辺「いやー結構本気でショックよ?」

恒一「…ごめん。CDは今日帰ったら聞くよ」

渡辺「よろしい。――そうだ、せっかくだし一緒に聞く?」

恒一「一緒に?」

渡辺「MDに録音してあんの。…はい、イヤホン」ヒョイ

恒一「本当にメタル好きなんだね」

渡辺「君と同じくらいかな」カチッ

恒一「…おぉ」シャカシャカ

渡辺「どう?」

恒一「何というか…引き裂かれる様な音だね」

渡辺「意外と詩人だな」

恒一「渡辺さんもコレをやってるんだよね」

渡辺「まだ遠く及ばないけどね。でもいいでしょメタル」

恒一「うん。結構好きかも…って」

渡辺「ん?」

恒一「な、何でそんなに近くに?」

渡辺「君が右側に座ってて、右耳用のイヤホンを使っているからだよ。こうやってないと耳から取れちゃうんだ」ギュー

恒一「じゃ、じゃあ取り替える?」

渡辺「何で?」

恒一「何でって…」

渡辺「私はこのまま聞きたい。君は?」

恒一「…まぁ、無理に取り替えたりする必要も無い、かな」

渡辺「ん」ムギュー

恒一(…いい匂いするな。香水? 薄くて甘い匂いだ)クンクン

渡辺「ちなみに私はさっきシャワーを浴びて来た」

恒一「へぇ!?」

恒一「しゃ、シャワーを…」ゴクリ

渡辺「…何故かは、言わなくても分かるよね?」ギュ

恒一「それは…」

渡辺「恥をかきたくはないの。ね?」ジッ

恒一(恥をかかせるなってことですかあああああああ!?)

渡辺「君が、私の初めての人だよ…」

恒一(えぇい! やってやるぜ!)

恒一「わ、渡辺さん!」ガバッ


渡辺「はいストップ」ガシッ

恒一「へ?」ポカーン

渡辺「ふ、ふふ…ふふふふ、ヤバ、お腹、お腹いひゃい…ふふふ」クスクス

恒一「ん? あれ?」

渡辺「ふふふ…。まさか君がこうも簡単に引っかかるなんて…ふふ」

恒一(? …………………………あっ。騙されたのか)

恒一「えっと、質問していい?」

渡辺「どうぞ」

恒一「シャワーを浴びた理由は?」

渡辺「練習で汗をかいたから」

恒一「恥が云々は?」

渡辺「汗臭いまま男子の隣なんて恥でしょ」

恒一「は、初めてって言うのは?」

渡辺「おめでとう。私の部屋に入った男一号君」

恒一「な、なーんだ。そうだったのかー」アハハ

渡辺「で? さっきのは何をする気だったの?」ニヤニヤ

恒一「うわああああああああああああああああ!!!」

渡辺「あはは。ナイスシャウト」

恒一「ご、ごめんなさい! そんなつもりじゃなかったんだ! 渡辺さんに襲いかかろうなんて微塵も考えちゃいませんでした!」

渡辺「前、隠して言ったら?」チラッ

恒一「」

渡辺「で、この事を――」

恒一「おじゃましましたあああああああああああああ!!」ダッシュ

渡辺「あ…行っちゃった」ポツーン

渡辺「ふー…」ゴロン

渡辺「…」ゴロゴロ

渡辺(あああああああああああああ!!! 何をしてるんだ私は!? あ、あんな淫売の様な真似を…ああああああああああ!!)ゴロンゴロン

渡辺(そ、そもそも彼が突然電話なんて掛けて来るから舞い上がって――ああああ…どうしようどうしよう。絶対誤解されたああああああああ!!!)


恒一「あああああああああああああああああああああああああ!!!」ダダダッ

ナンダナンダー ママナニアレー ミチャダメヨ

恒一(童貞! 僕の童貞! 何簡単に釣られてるんだよおおおおおお!!)

恒一(だってあれ仕方ないよね!? だってさぁ! 誘われたんだよ!? 誤解だったけどねええええええええ!!)


恒一・渡辺(つ、次はどんな顔して会えばいいんだ…///)

渡辺さん終わり
おれ飯食う

恒一「もしもし>>132さん?」

両目眼帯の鳴

恒一「見崎!」

鳴(両目眼帯)「…その声、榊原君?」

恒一「霧果さんから電話があって…見崎、その右目の眼帯は…」

鳴「…失敗しちゃってね。こうなっちゃった」

恒一「見崎…」

鳴「どうして榊原君がそんな悲しい顔するの? 今は何も見えないけど、分かるよ」

恒一「当たり前だろ。だって、見崎が…」

鳴「私は大丈夫。榊原君も、もう帰っていいよ」

恒一「何を言ってるんだよ。こんな状態の見崎を置いて帰れるわけないだろ。ほら、掴まって。部屋に行こう」

鳴「でも、これじゃ榊原君に迷惑かけちゃうよ…?」

恒一「…見崎。僕は君の一人で何でも出来ると思って、一人で無茶をやる所が嫌いだ」

鳴「…」

恒一「僕は頼りないかもしれないけど、それでも僕を頼ってくれ。僕の事を、す、少しでも好き、なら…。僕は見崎が傷付く事が何より怖いんだ」ギュッ

鳴「…わかった。今日は一杯迷惑かけるから、よろしくね」

恒一「! う、うん!」

恒一「それじゃあまずは部屋まで連れていくから、掴まっててね」ヒョイ

鳴「…か、抱えていいなんて、言ってないよ」

恒一「この複雑な家の中を歩いて怪我するよりマシだろ?」スタスタ

鳴「それは、そう…なの?」

恒一「どうせ今日は僕らだけなんだから、気にしないで。って言うか霧果さんこんな時に東京だなんて…」

鳴「仕方ないよ。前から決まってた事だし。悪いのは私だもの」スッ

恒一「…見崎、その眼帯の下は」

鳴「――うん。ものもらい。3日もあれば治るって」

恒一「良かった。ホッとしたよ。始め『鳴の右目用の義眼作ってくるから鳴よろ!』とか電話で聞いた時はどうしようかと」アハハ

恒一「はい。部屋着いたよ」

鳴「うん。ありがと」

恒一「ベットに下ろすけど、一応気を付けてね?」

鳴「ふぅ…」モフン

恒一「どこか痛いところない? 眼帯取り替えなくていいの? 暑いでしょ? クーラー付けるから待っててね。テレビ…は見えないから音楽でもかけようか? 静かな奴がいいよね。あとそれから――」

鳴「榊原君」

恒一「何?」

鳴「して欲しい事があったら呼ぶから、大人しくしてて」

恒一「…はい」

鳴「榊原君、いる?」

恒一「いるよ。何か用?」

鳴「…ううん。いるかなって思って、言ってみただけ」

恒一「居なくなったりしないよ」

鳴「そうなの?」

恒一「…じゃあ暫くこうしてよう」ニギッ

鳴「手?」

恒一「握ってれば分かるでしょ?」

鳴「…うん」ギュ

鳴「榊原君、今日の晩ご飯なに?」

恒一「折角だし、見崎が好きなもの作るよ。何がいい?」

鳴「えっと…グラタンかな」

恒一「了解。じゃあちょっと失礼するよ」ヒョイ

鳴「ま、また?」ヒシッ

恒一「見崎だけ置いて行く訳にもいかないからね。軽いから平気だよ」スタスタ

鳴「そ、そういう事じゃない…///」

恒一「ほら見崎、出来たよ」

鳴「ありがとう。いい匂い…」ジュルリ

恒一「はい。じゃあ口開けて?」

鳴「え?」

恒一「自分で食べられないでしょ? ほら熱いからふーふーしてね」

鳴「うぅ…ふーふー」パクッ

恒一「おいしい?」

鳴「お、おいしい…///」

恒一「沢山あるからね。好きなだけ食べて」アーン

鳴(榊原君にふーふーしてって言ったら…ど、どうしよ…)モグモグ

恒一「お風呂どうしようか…」

鳴「一日ぐらいいいんじゃない? 榊原君だけ入ってきなよ」

恒一「女の子だしそういう訳にもいかないでしょ。ちょっと待っててね」テクテク

鳴「あ…」

鳴「…」ソワソワ

恒一「お待たせ。さ、脱いで?」

鳴「ぬっ!?」

恒一「体拭いてあげるから。早く」

鳴「…ほ、本気?」ドキドキ

恒一「暑いから汗もかいてるだろうし、気持ち悪いでしょ?」

鳴「そ、そうだけど…だけど…///」

恒一「…因みに背中だけだからね? 前とか下とかは自分でするんだよ?」

鳴「ふぇ…?」

恒一「まさか全身僕にしてほしかったの?」ニヤニヤ

鳴「…ちっ、違います。というかニヤニヤしないで」

恒一「見えないのに分かるの?」

鳴「榊原君の事ぐらいお見通しです」

恒一「じゃあ僕が今何考えてるか分かる?」

鳴「…え、えっち///」

恒一(今日の見崎は弄り易いなー)

恒一「背中、少し汗かいてるね」ゴシゴシ

鳴「んっ…」ピクッ

恒一「動いちゃ駄目だよー。はい腕上げて」

鳴「そ、そこはいい――ひゃうっ!?」ビクビクッ

恒一「スッキリして気持ちいいでしょ?」フキフキ

鳴「あ、あぅ…んっ」ピクッ

恒一「今度は反対だよ」

鳴「ひぅ…!」

恒一「気持ちいい?」

鳴「は、はいぃ…」ピクッ

恒一「はい、終わり。前は自分でね?」

鳴「ふぁい…///」

恒一「それじゃあ僕はお風呂行ってくるね。大人しくしてなきゃ駄目だよ?」

鳴「うん/// 早く戻って来てね?///」

恒一「はいはい」ナデナデ

鳴「んっ///」ピクッ

恒一(…やりすぎたかな)ウーン

恒一「じゃあそろそろ寝ようか。お薬飲んだ?」

鳴「うん。大丈夫…」ネムネム

恒一「僕リビングに居るね。30分ごとに見に来るけど、何かあったら大声で呼んでね」

鳴「…待って」ギュ

恒一「?」

鳴「…ここに、いて」

恒一「…今日の見崎は随分と甘えん坊だなぁ」

鳴「いいじゃない。今日は迷惑かけるって言ったでしょ?」

恒一「そうでした」

鳴「私が寝るまで、横にいて」

恒一「うん」

鳴「…手とか、繋いでくれると嬉しい」

恒一「はい」ギュ

鳴「離しちゃ嫌だよ?」

恒一「うん」

鳴「…お、おやすみの…き、キス…///」ボソボソ

恒一「?」

鳴「お、おやすみ!」バサッ

恒一「…」ナデ

鳴「…それも、私が寝るまでして」

恒一「うん。ずっといるよ」

鳴「う、ん…やくそ…く…」スースー

恒一「…」ナデナデ


恒一「さて、見崎も寝たし服を着るか」

happy☆end

ごめん寝る
3時ぐらいに起きるから残ってたら>>210書く

綾野さんとラブラブエッチ

綾野「お邪魔しまーす。こういっちゃーん?」

恒一「あ、いらっしゃい。上がってよ」

綾野「おーう。いやーでもこういっちゃんからお誘いがあるなんてなー」テクテク

恒一「暇してたんでしょ?」

綾野「まーね」ヘヘヘ

恒一「でも良かったの? 遊ぶんなら僕ん家じゃなくったって…」

綾野「い、いーじゃんいーじゃん! ほら、いこいこ」グイグイ

恒一「お、押さないでって」

綾野(この鈍感さんめー)

綾野「ほー、ここがこういっちゃんの住処か…。なーんにもないねぇ」キョロキョロ

恒一「僕はこれぐらいが落ち着くんだよ」

綾野「机と箪笥、本が幾つかと布団だけかー」ゴソゴソ

恒一「な、何漁ってるの!?」

綾野「むふ。その反応…ここに面白いものを隠し持ってるなー」ゴソゴソ

恒一「(そ、そこには怜子さんの下着が…)ほ、ほら。駄目だよー」ガシッ

綾野「あん…こういっちゃんてば強引だなぁ…」

恒一「もう、僕飲み物持って来るから大人しくしててね?」

綾野「あ、そーだ。お土産持って来んだよー」ゴソゴソ

恒一「お土産? そんな気を使う事ないのに」

綾野「はいこれ」デデーン

恒一「…何コレ」

綾野「お酒」

恒一「はい没取ー」

綾野「ちょ、ちょっと待ってよ! いいじゃん一杯ぐらい」ガシッ

恒一「駄目に決まってるだろ。僕らまだ15歳だよ?」

綾野「チューハイだから! ジュースだよジュース!」

恒一「アルコールって書いてあるよ…。というかどうしたのコレ。お店で買ったんじゃないよね?」

綾野「ウチの冷蔵庫から美味しそうな奴を拝借して…」ヘヘヘ

恒一「はぁ…何でまたお酒なんて」

綾野「こういっちゃんと飲みたかったの」

恒一「なんで?」

綾野「いやー…それは…」モジモジ

恒一「…とりあえず、僕と飲みたかったの?」

綾野「うん」コクコク

恒一「ふー…怜子さんに見つかったら怒られるだろうなぁ」プシュ

綾野「あ」

恒一「甘っ…」ゴクゴク

綾野「…いいの?」

恒一「飲まないと足離してくれなさそうだからね」クスッ

綾野「へ? あっ///」バッ

恒一「はい、綾野さん」

綾野「あ、ありがとうございます」ヘヘー

恒一(これホント甘いな)プハー

綾野(な、なんかこういっちゃんが大人に見える…)

恒一「ん? どうかした?」

綾野「なんかこういっちゃん飲みなれてるなーと思って」

恒一「毎晩怜子さんの晩酌に付き合ってるから、多少はね。綾野さんは飲んだ事ないの?」

綾野「実はねー」プシュ

恒一(ま、飲み易いから大丈夫だろ――って!」

綾野「?」グビグビ

恒一「綾野さんストップストップ! 一気はマズいって!」

綾野「ぷはー。おかわり!」

恒一「もう空じゃないか…」

恒一「大丈夫? 気分とか悪くない?」オロオロ

綾野「ふぇ? なんともないょ――」フラッ

恒一「ちょっ!?」ガシッ

綾野「…」

恒一「綾野さん!? 綾野さーん!?」ペシペシ

綾野「…こーいっちゃん?」

恒一「綾野さ――んぐっ!?」

綾野「ん、んぅ、ん――んむ、んちゅー」ギュー

恒一(舌が!? 舌が入って来た!?)


綾野「ぷは…んちゅ、じゅる――ん…」

恒一(長い! 長いよ!)バタバタ

綾野「…もう、暴れなーいの」ギュー

恒一「あ、綾野さっ…痛い痛い!」

綾野「あぁ…こーいっちゃんだぁ…。こーいっちゃん、こーいっちゃぁん」スリスリ

恒一(酔っ払ったのか…)

綾野「ね、お布団いこ?」クイクイ

恒一「布団?」

綾野「私ね、こーいっちゃんとえっちしたいの」

恒一「ぶっ!!」

綾野「ね? ね? えっち、えっちしよ? 彩の初めて、こーいっちゃんにあげる」

恒一「だ、ダメダメダメ! 嬉しいけどダメ!」

綾野「なんでぇ?」

恒一「(いやもうビンビンだけど)い、勢いに任せるは駄目だよ。こういう事はきちんと段階的にした方が興奮…とにかく駄目!」

綾野「…キスしたじゃん」

恒一「そりゃそうだけど…」

綾野「こういっちゃん、私の事嫌い? 私じゃ駄目?」

恒一「大好きだし綾野さんならバッチコイだけど」

綾野「ならいいじゃん!」

恒一「ダメ!」

綾野「ぐぬぬ…じゃ、じゃあ強引に行くから!」ヌギヌギ

恒一「あーもう! 綾野さんこっち向いて!」

綾野「なに――ん!?」

恒一「ん、んじゅ…じゅる、んぅ…」

綾野(へ? へ!? こ、こういっちゃんからキスされてる!?)ビクッ

恒一「んー…んぷ、じゅるる」

綾野(んっ…! き、気持ちいい…こういっちゃんの舌おいひいよぉ…)

恒一「ちゅっ、ちゅっ…んちゅー」

綾野(もっと、もっと…きもちいいの、して…)ギュー

恒一「ぷは…綾野さん、舌出して」

綾野「こ、こう?」ベー

恒一「んっ…ちゅー」

綾野(っ! い、いい! これ凄く気持ちいいよぉ!)

さるの

恒一「じゅる、ん…」カミッ

綾野「んっ!」ビクッ

恒一「はむ…んぅ、ちゅ、ちゅ」ハムハム

綾野(くる…きちゃうよ…すごいのくるよこういっちゃん…!)ビクビク

恒一「ん…」カリッ

綾野「ぁっ…んむぅ…!」ビクビクッ

恒一「――ん、ぷは…はぁ…」フー

綾野「んっ…あ、ぁ…///」ピクッ

恒一「…綾野さん」

綾野「ふ、ふぁい///」

恒一「もっとしてほしい?」

綾野「う、うん…! もっりょ、ひひゅひひぇ…///」ベー

恒一「もう我侭言わない?」

綾野「いわにゃいかりゃ…ひたがさみひいよぉ…」

恒一「…ん、じゅるる」

綾野「ふみゅぅ…///」チュー

恒一(調教完了)

綾野「んっ…/// あ、ぅ…ん…///」ピクピク

恒一(五回でやっとダウンか…舌痛い…)ヒリヒリ
   (つーか僕これ生殺しだよね)ビンビン

綾野「こういっちゃん…しゅきぃ…///」ギュー

恒一「はいはい」ナデナデ

綾野「またしてね…? べろちゅー」

恒一「うん。綾野さんがいい子にしてたら、いつでもね」

綾野「んー///」ギュー

恒一(…ま、今は溜めとこう)ナデナデ

happy☆end

もう無理寝る

恒一「よく寝たな…あ、>>331さんから電話だ」

多々良さん

恒一「…」ボー

多々良「…お、お待たせしました」タッタラタッタラ

恒一「こんにちは。僕も今来たところだから。…走って来たの?」

多々良「は、はい…待ち合わせ、遅れそうだったので」ゼーゼー

恒一「気にしなくていいのに」

多々良「わ、私が誘ったんだから、遅れるのは駄目ですよ」

恒一「律儀だね」

恒一「それで相談って?」

多々良「はい…あのっ、榊原君」

恒一「うん」

多々良「りょ、料理って、どうやったら上手になるものなのでしょうか?」

恒一「料理?」

多々良「はい…。私家庭科とか、そういうのが苦手で…榊原君に教えて欲しいなって」

恒一「料理か…うーん」

多々良「だ、ダメですか?」

恒一「ううん。僕で良かったら教えるよ。でも意外だな、多々良さんって料理上手なイメージだったのに」

多々良「うぅ…///」

恒一「でもどうやって教えようか…口で言っても分からないだろうし…」

多々良「あ、それならウチに来て貰っていいですか? ここからすぐですし」

恒一「了解。それじゃ行こうか」

多々良「はい!」

恒一(…僕が料理出来るなんて多々良さんに教えた事あったっけ? ま、いいか)

多々良「…ふふふ」

多々良「さ、榊原君のお料理教室ー」

恒一「いえーい」

多々良「お願いします先生」

恒一「はーい。…って言っても、何から教えようか? 包丁の使い方とか分かる?」

多々良「だ、大丈夫、です…」プルプル

恒一「ち、力込めすぎだって。ほら、こう…軽く握って」ギュッ

多々良「ひゃっ…///」ビクッ

恒一「それで刃を立てて、こう」トントン

多々良(うううう後ろから抱き締めらららられてる!!)

多々良(幸せ…///)

恒一「多々良さん? 聞いてる?」ボソッ

多々良「え? あ、はい…こ、こうですね!」ザクッ

恒一「痛っ…!?」

多々良「へ?」

恒一「いてて…多々良さん、手元は確認してから包丁使おうね?」

多々良「ご、ごめんなさい! あ、あぁ…血、血が、どうしようどうしようどうしよう…」オロオロ

恒一「皮を切っただけだから平気だよ。舐めとけば血も止まるし」

多々良「な、舐めます!」パクッ

恒一「え」

多々良「ん、ちゅ…ちゅぱ」

恒一「…oh」

多々良(榊原君の指…榊原君の血…榊原君榊原君榊原君)チュパチュパ

恒一「…?」ゾクッ

多々良(…おいしい…ふふ、ふふふ)

恒一(何だろ今の悪寒は…)

恒一「も、もう止まったかな」チュポ

多々良「あ…」

恒一(ふやけてる…)

多々良「…」

恒一「と、とりあえず続きしようか。ほら多々良さん、包丁持って」

多々良「…指、大丈夫ですか?」

恒一「うん。もう血も出てないし、大丈夫。多々良さんが怪我しなくってよかったよ」

多々良「ごめんなさい。次は気を付けますから、嫌いにならないでくださいね?」

恒一「う、うん…」

多々良「よかったぁ…ふふ」

恒一「――うん、こんなものかな。お疲れ様」

多々良「はい。ありがとうございました」

恒一「上手に出来てるね。多々良さんセンスあるよ」

多々良「そ、そうですか? えへへ」テレテレ

恒一「味も申し分ないし、料理教室は今日で終わりかな?」アハハ

多々良「――それは、ダメですよ」ギュ

恒一「?」

多々良「まだ駄目ですよ…? 明日も明後日もずっと教えてください…ね?」

恒一「そ、それは…別に多々良さんがいいなら、いいけど」

多々良「…ふふ。これ、私の部屋でいただきましょう? 私用意してきますから、先に行っててください」

恒一「うん。手伝わなくて大丈夫?」

多々良「それくらい任せてください。ほら、私の部屋は二階ですから」グイグイ

恒一「わ、分かったよ」

恒一「…ふぅ、疲れた。人に教えるのって大変だな…」

恒一「…多々良さんの部屋、女の子って感じだな」キョロキョロ

恒一「ん? なんだコレ…ノート?」

恒一(何でベッドの下にノートが? とりあえず机に持っていくか)ヒョイ

『私の運命の人、榊原恒一まとめノート』

恒一「」

恒一「…」ペラッ

『5月10日(金)
今日はじめて転校生の榊原君とお話した。見た目通り穏やかで優しげな話し方が印象的だった。
明日もお話出来るかな…?』

恒一(はじめの方は普通の日記っぽいな…)ペラペラ

『5月22日(水)
榊原君から話かけてくれた。嬉しくてつい変な声が出てしまったけれど、彼は『可愛いね』と言って笑ってくれた。
榊原君の笑顔は意外と子供っぽくて、なのに胸がドキドキして頭がぼーっとなった。
運命を、感じた』

恒一(この辺から色々と危ない感じになってきてるな…)

『6月6日(木)
榊原君かっこいい。榊原君かわいい。榊原君の事知りたいな。教えてくれるかな?
とりあえず今日は後を追けてみた。今日も見崎さんと一緒。楽しげに話していた。死ねばいいのに。
榊原君は料理が得意らしい。私も料理してほしい』

恒一「…」ペラッ

『榊原君榊原君榊原君榊原君榊原君榊原君榊原君榊原君榊原君榊原君榊原君榊原君』

恒一「…ふー」パタン

恒一「見なかった事にしよう」

多々良「何をですか?」

恒一「!?」

多々良「お待たせしました。はい、これ榊原君のです」

恒一「(き、気付いてない?)う、うん。ありがとう…?」

多々良「どうかしました?」

恒一「…手、絆創膏貼ってるけど、いつ怪我したの?」

多々良「…ふふ。これはお仕置きです。榊原君を傷付けた悪い子…同じ所に同じ痛みを味わってもらいました」ニコッ

恒一「…この料理にかかってる、鮮やかな赤いソースは?」

多々良「それ、手作りなんです。榊原君に喜んで貰える様に、真心込めて作ったんですよ?」

恒一「………ソウナンダ」

多々良「飲み物はアイスティーでいいですよね? 榊原君、見崎さんと良く飲んでますもんね?」

恒一(そのアイスティーも下の方に白いモノが溜まってるんだけど…)

多々良「ほら、冷えちゃいますから早く食べましょ? はい、お口開けてください」アーン

恒一「あ、あー…」モグモグ

多々良「美味しいですか?」ドキドキ

恒一「うん(鉄臭い…だけど食べないともっと鉄臭くなりそうだし…)」

多々良「よかったぁ…。ふふ、ふふふ…」ニコニコ

恒一「あはは、はは…」

多々良「ゆっくりしていって下さいね? 今日ウチ、両親いないので…///」モジモジ

恒一(…マジかよ)

happy☆end

ごめん6時からバイトだからこれで終わりです
赤沢さんと有田さん誰かお願いします

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