あかね「安価であかりを追いかけたい」(178)

【あかねの部屋】
あかね「はぁ……。今日もあかりは可愛かったわぁ……」ホワ

あかね「晩御飯のときも、明日のお出かけが楽しみだって嬉しそうに話してたわね」

あかね「お出かけ……。ちょっと、いえかなり気になるわ」

あかね「あの期待に胸をふくらませた様子、今までに無い感じだったもの」

あかね「これまで、妹を尾行するだなんて、人としてどうかと思って踏みとどまってきたけれど」

あかね「明日はついに実行することになりそうね……」

あかね「そうと決まれば明日に備えてリラックスしなくちゃ」

あかね「あかりのパンツをかぶって、妹本を読む……。ふふ、至福のひと時……」ホワ

【翌日】
あかり「行ってきまーす」

あかね「気をつけるのよー?」   ハーイ

あかね「……」

あかね「帽子にサングラス、そしてマスクで顔を隠して、と……。よし、尾行開始ね」

【数十分後】
あかね(あっかりあっかり歩くあかり可愛い……)ホワ

あかね(立ち止まったわ。目的地に着いたのかしら……。あれは、>>5

東京ビックサイト

あかね(え?あれは、東京ビックサイト……?え?)

あかね(え!?ビックサイト!?え、ここは富山のはず……よね?)

あかね(!せいぜい数十分しか経過してないと思っていたけど……数時間経過してる)

あかね(あかりに夢中になりすぎて時間の経過も移動方法も忘れたっていうことなの?)

あかね(特急にでもいつの間にか乗ったのかしら……)

あかね(……)

あかね(だとしたら、一人で特急に乗れちゃうあかりすごいわ!)

あかね(後でほめてあげなくちゃ、ふふ)

あかね(それに……あかりが視界にいるっていう事実は確かに真実)

あかね(そう、経過なんてどうでもいいわ)

あかね(目的はあかりが今日なにをしようとしているのかなんだから)

あかね(!?……誰かあかりに近づいてくる。あれは>>10?)

頬を赤らめた娯楽部の3人

あかね(!?……誰かあかりに近づいてくる。あれは……)

あかね(京子ちゃん、結衣ちゃんと……、たしかちなつちゃん、吉川さんの妹さんね)

あかね(でも妙に顔が赤いように見えるけど……、
     待ち合わせに遅刻しそうだから走ったのかしら?)

あかね(……こういう時のために読唇術をマスターしてはいるけど、
     さすがに同時に4人は難しいわね)

あかね(リスクはあるけど、もうちょっと近づきましょうか)ササッ

あかね(この距離ならなんとか聞こえるわね……)

あかね(とりあえずこの場は京子ちゃんが仕切ってるようね。なんて言ってるのかしら)

京子「>>17

あかりはどこにいるのかなー?

京子「あかりはどこにいるのかなー?」キョロキョロ

あかね(?……目の前にいるのに何を言っているのかしら京子ちゃん)

ちなつ「こんなところに来てまでそのネタやるんですか?」ハァ

結衣「そうだぞ京子。……って、お前まさか、いつもの影薄いネタであかりを見なかったことにして
   先に着いたフリして、遅刻をごまかすつもりじゃないだろうな?」

京子「ぎくっ。そ、そんなことあるわけないじゃないか結衣くん。あはははは」

あかり「もうっ、ひどいよ京子ちゃん!せっかく東京まで来たのに!」プンスカ

あかね(影薄い……え、誰が?……あかり?)

あかね(あのいつもキラキラしてて誰もが見惚れちゃうあかりのことじゃないわよね……)

あかり「あかり主人公なんだからね!影薄くなんてないよっ」プリプリ

あかね(……京子ちゃん。いつも私のあかりをそんないじりかたしてたのね)プルプル

あかね(お、おちつくのよあかね。おしおきは後にしないとバレちゃうわ)

京子「あはは、ごめんごめん!ジュースおごるから許して。な?」

あかり「わーい!じゃああかりプカリね」

あかり「それで、これからどうするの?」

京子「それはだなー。>>27

あかりと恋人つなぎ

京子「それはだなー」ギュッ

あかり「え?///」

あかね(え?突然手を繋いで……あれって、恋人繋ぎ、よね?)

あかね(そ、そういうことなの!?あかりと京子ちゃんは、その、こ、恋人同士!?)

あかね(さっきの度を越した冗談も、深い仲である二人だからこそ許されてるってこと?)

あかね(そ、そんな……)ガーン

あかね(いつかは巣立ってしまう覚悟はしていたけれど、まだ中一よ?)

あかね(まだ数年は猶予があると思ってたのに……!)

あかね(……でも恋人に会うのなら昨日の嬉しそうな様子も納得が行くわね)

あかね(あ、移動を始めたわ。どこに行くのかしら)

あかね(もう帰ろうかしら……)

あかね(い、いいえ、諦めるのはまだ早いわ。帰るのは恋人の確証を得てからでも遅くない!)

あかね(……建物に入っていったようね)

あかね(なにかイベントをやってるみたい)

イベント内容>>35

あかりを愛でる会

あかね(ホールの一角を使っているようね……。なんのイベントなのかしら)

あかね(『あかりを愛でる会』……)

あかね「あかりを愛でる会!?」

あかね(い、いけない、つい大声を出しちゃったわ……)

あかね(え?この『あかり』っていうのは、私の『あかり』のことよね……?)

あかね(あかりは可愛すぎるから七森中でファンクラブくらい余裕で作られているかとは思っていたけど)

あかね(まさか全国規模になっていたとは……!)

あかね(あかり……我が妹ながら恐ろしい子。みんなあかりの虜なのね)

あかね(情報収集が疎かになっていたみたい。
     身近にあかりがいる生活に満足しているからかしら)

あかね(……まだ恋人つなぎしてるわね。……あら?揉めてる様ね)

ちなつ「京子先輩ばっかりずるいですよ!」

結衣「今度は私の番だぞ!?」

京子「だってあかりが話してくれないんだも~ん。ね、あかり?」

あかり「>>42

あかね(ホールの一角を使っているようね……。なんのイベントなのかしら)

あかね(『あかりを愛でる会』……)

あかね「あかりを愛でる会!?」

あかね(い、いけない、つい大声を出しちゃったわ……)

あかね(え?この『あかり』っていうのは、私の『あかり』のことよね……?)

あかね(あかりは可愛すぎるから七森中でファンクラブくらい余裕で作られているかとは思っていたけど)

あかね(まさか全国規模になっていたとは……!)

あかね(あかり……我が妹ながら恐ろしい子。みんなあかりの虜なのね)

あかね(情報収集が疎かになっていたみたい。
     身近にあかりがいる生活に満足しているからかしら)

あかね(……まだ恋人つなぎしてるわね。……あら?揉めてる様ね)

ちなつ「京子先輩ばっかりずるいですよ!」

結衣「今度は私の番だぞ!?」

京子「だってあかりが離してくれないんだも~ん。ね、あかり?」

あかり「>>42

みんな大好きだよ

あかり「えへへ。みんな大好きだよ」ニコ

結衣「ほ、ほんと?聞いただろ?あかりが私のこと好きだって言ったぞ!」

ちなつ「いくら結衣先輩でもこれだけは譲れません!私を好きって言ったんですよ!」

京子「ささ、あの二人は仲良くしてるみたいだから私といっしょに行こ?」

あかね(……みんな自分勝手ね。あかりは誰も傷つけないようみんなが好きって言ったのに。
     あかりの優しさを理解しないなんて、悲しいわね)

あかね(それに、あかりが一番好きなのはお姉ちゃんたる私なんだけどね、ふふ)

あかね(……そんなことしている間に会場に着いたようね)

あかね(これは……!)

会場内の様子 >>49

\アッカリ~ン/

会場内\アッカリ~ン/

あかね(これは……、誰もいない!?)

あかね(ど、どういうことなの)

京子「ようこそ、あかりを愛でる会へ!」

あかり「え、誰もいないよ?あかりのその……ふぁ、ファンのみんながいるんじゃ」

京子「それはただの口実、あかりをぬか喜びさせたとしたら、ごめん」

結衣「そう。ここは私たちがあかりを愛でまくる会」

ちなつ「そして、あかりちゃんを一番愛でているのは誰なのかを決める会」

あかり「え?え?」

京子「つまりだ!いつも中途半端な態度を取っているあかりに
   誰が一番好きなのかを決めてもらう会なんだよ!!」

あかり「ええええええええ!?」

あかね(な、なんですって!?)

京子「さあ、決めてもらうよ、あかり……」ユラーリ

あかり「>>58

やっぱり決められないよぉ……

あかり「やっぱり決められないよぉ……」

京子「あかり……。コムケの行われるこの聖地なら、と思ったんだけどやっぱり無理だったのか」

結衣「あかり、そうだよな。あかりは優しいから決められないよな?」ギュ

あかり「ゆ、結衣ちゃん?///」

結衣「だって一人を選ぶってことは、残り二人を拒むってことだもんな……」キラキラ

あかり「結衣ちゃん……///」ホワー

京子「おい!結衣お前なに理解してる振りして口説いてんだ!」

ちなつ「いつも以上にイケメンじゃないですかー!ずるいです!」

ちなつ「こうなったら……、>>68

京子「私だって負けてられない!>>70

結衣「受けて立つよ。>>72

ミラクるんに変身

あかりに襲いかかって既成事実作る

耳たぶ甘噛み

結衣「やる気みたいだね。受けて立つよ」フッ

京子「完璧イケメンモードじゃないか!あんな結衣初めてみたぞ!?
    本気ってことなのか……!」ゴクリ

ちなつ(妄想の中の結衣先輩に近い!?)ドキドキ

結衣「まあ今あかりは私の目の前なんだけどね。止められるかな?」

結衣「あかり……」ハムッ

あかり「……んっ!///」

ちなつ「きゃー!耳たぶ甘噛みって……う、羨ましい!するのもされるのも!!」

京子「やりやがったな結衣!うおおおおおお、とうっ!!」

結衣「あ、あれはルパンダイブ!?まずいっ、角度タイミングともにバッチリだ!!」

ちなつ「くっ、そうはさせませんよ!私の早着替えを見なさい!変身!!」

京子「!み、ミラクるん!?……し、しまった!!」

結衣「うわっ!こ、こっちに来るな!!」

ドガーン

あかり「……う、うぅ、いたたた。なんでこんなことに……」グスッ

あかね(あかりが泣いてる……!?>>80

娯楽部3人と”お話”する

あかね(あかりが……泣いてる!?)

京子「……ってー。おい、結衣邪魔だどけよー!」

結衣「お前こそどけよ!」

ちなつ「今のうちよ!あかりちゃーん!」ダダッ

謎の声「待ちなさい!!」

3人「だ、誰!?」

シュタッ

謎の人「私よ」

京子「あかりの姉ちゃ、いやお姉さん!!」

結衣「え?帽子にサングラスかけた上マスクしてるのによくわかるな……」

ちなつ「えっ嘘っ!?」ガクガク

あかね「よくわかったわね、京 子 ちゃん?」ニッコリ

京子「ひっ」ゾクッ

京子「ど、どうしてここに……!?」

あかり「お姉ちゃーん!」グスグス

あかね「もう大丈夫よ、あかり」ナデナデ

あかり「うう~、怖かったよう」ギュー

あかり「で、でもどうしてここに?」グス

あかね「ふふ」

あかね「お姉ちゃんはね、大好きなあかりがピンチの時にはどこにいようとすぐに駆けつけるのよ」

あかね「例え……富山から東京だろうと、ね」ニコ

あかり「……!お姉ちゃん!あかりもお姉ちゃん大好き!!」ギュー

あかね「ふふ。あかりったら」

あかね「さて、3人にはちゃーんと『お話』しないとね?」

3人「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」

あかり「待ってお姉ちゃん」

あかね「あかり?」

あかり「>>90

あかり、お姉ちゃんの部屋の中見ちゃったんだ

あかり「あかり、お姉ちゃんの部屋の中見ちゃったんだ」

あかね「え!?」

京子(うわー、すっごい爆弾投げたな)

あかね「う、嘘、よね?お姉ちゃん絶対入っちゃ駄目って言ったもの」アセアセ

あかり「ごめんね……、あかりどうしてもお姉ちゃんの部屋が見たくなってつい……」

あかり「あかり、悪い子だよね……」クスン

あかね「そ、そんなことないわよ!あかりが悪い子だなんて、絶対に無いわ」

あかり「よかったぁ!お姉ちゃんならそう言ってくれるって思ってた!」パァ

結衣「ど、どうなってんだこれ?」

ちなつ「よくわかりませんが、助かったってことでしょうか?」

京子「私たちを助けてくれた……のかも」

あかね(うう……、あかりを見てもその心が読めない。あの部屋に入ってどう思ったの?)

あかね(自分からじゃ怖くて聞けない……。
     あかりが追求してこないならこのままでも)

あかね「そ、それじゃ帰りまsy」

あかり「あかりね。お姉ちゃんの部屋を見て思ったんだ。>>102

お姉ちゃんはあかりのことが大好きなんだ

あかり「あかりね。お姉ちゃんの部屋を見て思ったんだ」

あかね(……!こ、これ以上、言わないで……お願い、あかり)

あかり「お姉ちゃんはあかりのことが大好きなんだ、って」

あかね「え……?」

あかり「最初はね、すっごくびっくりしたんだぁ」

京子(そりゃそうだろうなぁ……)

あかり「でもね。お部屋にいっぱいあったあかりの写真には、
    あかり自身が知らなかった表情がたくさんあって驚いたり」

あかり「あかりが描かれてる抱き枕もぼろぼろになってて
    たくさんお姉ちゃんが抱っこしてくれたんだなぁって思ったり」

あかり「書きかけの日記にも、あかりのことばっかり書かれてて」

あかり「お姉ちゃんは、あかりよりあかりを知っててくれてるんだって思ったら」

あかり「胸の奥がキュってなって、嬉しい気持ちでいっぱいになっちゃって」

あかり「それからあかり、お姉ちゃんといると、ちょっとドキドキするようになっちゃったんだ……」
    
あかり「あかり、おかしくなっちゃったのかな?
     お姉ちゃんを見て、ドキドキするなんておかしいよね?」

あかね「あかり……。>>112

>>109

あかね「あかり……。そのドキドキは気のせいよ」

あかり「え?」

あかね「きっと、お姉ちゃんの部屋へ入った時の驚きがまだ少し、続いちゃってるだけよ」

あかり「そ、そんなこと、ないよ!このドキドキは、びっくりしたドキドキとは違うよ……」

あかね「あかり。お姉ちゃんはあかりのことが大好きよ」

あかり「あかりだって……!」

あかね「でもね。それは妹として、家族として、好きなの」

あかり「え……」

あかね「ごめんね、あかり。お姉ちゃんの部屋のせいであかりが勘違いしちゃって」

あかり「違うよ!あかり感じたもん!お姉ちゃんの部屋で、
    お姉ちゃんがあかりに、こ、恋してくれてるって、感じたんだもん!」

あかり「それなのに……酷いよ!お姉ちゃんなんか……大っ嫌い!!」ダッ

あかね「……」

京子「……あかり」

京子「いいんですか?これで」

あかね「いいのよ、これで。……いいのよ」ニコ

京子「……私は、私はよくないっ!」

京子「ここにいるみんなわかってた!あかりには、ずっと一番好きな誰かがいるってことを」

京子「私も、結衣も、ちなつちゃんも……!」

京子「それでも諦めきれなくて、こんな場所を用意してまであかりの一番になりたくて」
    あかりを泣かせてまで競ったのに」

京子「その一番の人は……」

京子「かっこよく登場して、おいしいところを掻っ攫って、あのあかりに告白までされて」

京子「私たちも、この人ならって思えた瞬間、ごめんなさい、だって」

京子「笑えないよそんなの!!」

京子「こうやってかっこつけるのが大人だっていうなら、私は絶対にならない!」

京子「お姉さんがあかりを放っておくなら、いいよ!私が無理矢理にでも恋人にしてやる!」

京子「傷心のあかりにつけこめるなんて、こんなチャンス二度と無いもんね!」

京子「……。いいんですね?私、本気ですよ?」

結衣「京子……」

ちなつ「京子先輩……」グスッ

あかね「……>>140

みんな……あかりを頼むわね
私はもうあの家にはいられないだろうから

あかね「みんな……あかりを頼むわね。
     私はもうあの家にはいられないだろうから」

京子「自分をごまかした上にあかり自身からも逃げる……、そう言うんですね」

京子「……」

京子「お姉さんなら……お姉さんならいいかって少しでも思った自分が恥ずかしいよ!」

京子「もうこれ以上あかりを放っておけない!」

京子「あかりー!!」ダダッ

結衣「ちなつちゃん……私たちも行こう」ダッ

ちなつ「……はい!」

ちなつ「私のお姉ちゃんは、お姉さんのこと『自慢の友達』って言ってました」

ちなつ「でもきっと、今のお姉さんを見たら……悲しい気持ちになると、思います」

あかね「……」

ちなつ「……失礼します」ダダッ

あかね「……ふふ。独りぼっちになっちゃった」

あかね「だって……。だって仕方ないじゃない!」

あかね「私とあかりは……家族、なんだもの!!」ポロポロ

京子「いた!あかりー!!」ハァハァ

あかり「京子ちゃん……」

あかり「えへへ……、振られちゃった」

あかり「初恋が実らないって話、ほんとなんだねぇ」

京子「あかり……」ウルッ

京子「……」グシッ

京子「安心しろ、あかり!あかりの分までお姉さんに言いたいことぶちまけてやってきたから!」

あかり「あはは、京子ちゃんたら」

あかり「でも……お姉ちゃんのことは、悪く思わないでね」

あかり「きっとあかりのことを思って、ああ言ったんだろうから……」

京子「あかり……。お前、強いな」ナデ

京子「私だったら、相手のことなんて考えてる余裕なんて、きっと無いよ」

あかり「ううん、強くなんか無いよ。ただ……あかりは信じてるの」

京子「信じてるって……なにを?」

あかり「お姉ちゃんは、あかりの幸せを一番に考えてくれてる、ってこと」

あかり「だからね。いつか……、いつか分かってもらえると思うんだ」

あかり「あかりにとっての一番の幸せは、お姉ちゃんに本当の意味で、
    『大好き』って言ってもらうことだって」

京子「はあ……、なんというか」

あかり「?」

京子「付け入る隙がないっつーの!」

京子「泣いてるあかりをなぐさめて、京子ちゃん好き好きー!
   って状態にしてやろうと思ったのに」ハァ

あかり「あははっ、ごめんね京子ちゃん」

京子「でもあかりが笑ってくれててよかった」

京子「泣いてるあかりなんてやっぱり見たくないからなあ」

あかり「……」パチクリ

あかり「……ふふ、お姉ちゃんがいなかったら、惚れちゃってたかも」

京子「お、お前///そんな冗談言えるようになったのかよ!」

結衣「おーい」

ちなつ「あかりちゃーん」

あかね「あんなに泣いたのは久しぶりね……」

あかね「……はぁ。帰りましょっか」

あかね「家を出るならバイト増やさないといけないわね」ハァ

オネエチャーン

あかね「あかり?」

あかり「お、お姉ちゃん……、
    可愛い妹を放っておいて、一人で帰っちゃうの?」ハァハァ

あかね「え?……だ、だって私あかりに酷いこと」

あかり「あかり、大丈夫だよ!お姉ちゃんに振られて、
    初恋は終わっちゃったけど、もう新しい恋見つけたから!」

あかね「……そう。よかったわね」ニコ

あかり「あかりね。いつもにこにこして、あかりを優しく見守っててくれるお姉ちゃんしか知らなかったけど」

あかり「でも今日は、かっこいいお姉ちゃん、怒ってるお姉ちゃん、慌ててるお姉ちゃん、
    そして……悲しそうな、お姉ちゃん。いろんな新しいお姉ちゃんを見ることが出来たよ」

あかり「だからね。あかり、その新しいお姉ちゃんにまた恋しちゃった!」

あかね「え……!」

あかり「あかり、このくらいじゃ負けないんだから!」

あかね「……あかり」ウルッ

あかり「行こっ、お姉ちゃん」グイッ

あかね「あっ、あかり、引っ張らないで」

あかり「早く早く!京子ちゃんたちが待ってるんだから~」グイグイッ

あかね「も、もう。仕方の無い子ね……。ふふふ」


あかりに引かれる腕を見ながら思った。
小さい頃、私についてまわっていた甘えん坊のあかりが、
もう一人でちゃんと歩いていっているんだと。
私を引っ張っていけるくらいの強さを、持っているんだと。

そして、このままあかりに引っ張られていたい、そんな甘えたような
気分を味わいながら、東京を後にした。

どんどん成長していくあかりに、嬉しさと、ほんの少しの寂しさを感じながら
帰りの電車の中、寝ているあかりの頬にキスをした。

さっき、自分が隠したはずの恋心を抑えきれずに。



おわり

どうしてシリアスになったのか自分でも分からない
付き合ってくれた人たちありがとう

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom