貴音「創作らあめん 麺や貴音」(116)

代行ID:5RKokNoE0

春香「おはようございまーす! ……あれ?」

真「どうしたのさ春香、入口で立ち止まったら事務所に入れないじゃないか」

春香「えっと……765プロの事務所ってこんなに狭かったっけ?」

真「え……? 本当だ、何か足りないような」

春香「あっ! いつも美希が寝てるソファーとか、テレビもなくなってる!」

真「っていうか、リビング自体がなくなって壁になってるね……ん、のれん?」パサッ



貴音「いらっしゃいませ、お待ちしておりました」

春香・真「えっ」

貴音「さあ、どうぞ席に」

春香「いや、あの……貴音さん? ここ事務所ですよ?」

真「うわ、カウンターにキッチンも……本格的だなあ」

P「まあまあ、いいから二人とも座れ」

春香「プロデューサーさん!? どうなってるんですかこれ、新手のドッキリですか!?」

貴音「春香、どっきりなどではありません。真剣なのです」

P「そうそう、正式な仕事だからな」

真「仕事……これがですか?」

P「『四条貴音のらあめん探訪』ってあったろ? あれを気に入ってくれたディレクターがいてな」

P「生放送は終了したが、ああいうグルメコーナーをニュースの1コーナーでやってみないかってオファーがあったんだ」

春香「凄いじゃないですか!」

真「でもあれって貴音がお店に食べに行くコーナーでしたよね? どうしてこんなセットを……?」

P「それがな……どうも貴音のやつ、食うだけでは飽き足らずラーメンのアイディアも書き溜めてたらしい」

P「俺にも黙ってディレクターに企画を持ち込んじまって……これがまたウケてな」

貴音「そうした経緯により、こうして『麺や貴音』が誕生したのです」

春香「貴音さんってたまに凄い行動力だよね……」

真「うん……まあ春香も人のこと言えないけど」

真「けど、それだったらセットもスタジオに作りません? 何で事務所の中にわざわざ」

貴音「それはわたくしの作るらあめんに、765プロがなくてはならないものだからですよ」

春香「え……ま、まさか事務所を材料に……!?」

P「春香のは特別メニューでそうするか?」

春香「ちょっと、プロデューサーさぁん! 意地悪言わないでくださいよー!」

貴音「もちろん建物は使いませんが……わたくしのらあめんは765プロの皆を表したものなのです」

貴音「今日用意したのは春香……あなたをいめえじしたものですよ」

春香「へー……って、え? 私!?」

貴音「というわけで、ご注文は」

P「春香ラーメン三丁!」

貴音「春香らあめん三丁、承りました!」ザッ

春香「春香らあめん……」

真「ん? 春香、複雑な顔してるけどどうかした?」

春香「何か、私が具のラーメンみたいで嫌だなあって」

P「はは……まあ、出てくるものはまともなはずだから安心していいぞ。ちゃんとプロの監修で試作してるはずだからな」

春香「はずって、何だか不安になる言い方ですね……」

貴音「3、2、1……」

貴音「今です!」ザパアッ ジャッ!! ジャッ!!


真「でも貴音、凄く手際いいね。期待していいんじゃない?」

春香「真……忘れたの? 亜美と真美が一緒の時の収録……」

真「あー……」

春香「さすがにあれが出てきたら私ちょっと……」

貴音「春香」

春香「わっ!? は、はいっ!」

貴音「確かに、わたくしにとってぼりゅうむ感は命題とも言うべき重要な要素です」

貴音「ですが、らあめんにおいてそれは一要素にしか過ぎません」

貴音「さ、お待たせ致しました。どうぞ召し上がれ」トンッ

春香「う……あれ? ヤサイの山がない……」

P「ネギ、チャーシュー、メンマ、煮卵……昔ながらの醤油ラーメンって感じだな」

真「春香だけに普通のラーメンってことか」

春香「ちょっと真、それってづいう意味?」

P「まあいいから、伸びないうちにほら」

「「「いただきまーす」」」

ズズーッ ズルズル ズズ…


春香「ん……!」

貴音「お味はいかがですか?」

真「うわ……! これ、美味しいよ!」

春香「う、うん……なんていうか、甘みがあって……」

P「ん。鶏がらと煮干しのスープの味が強く出てて、醤油っていっても塩辛さより旨みが強いな」

貴音「ふふ……普通とは王道、王道とは良いものだから王道なのです」

貴音「実直に王道を歩み続けるその姿勢は、もはや一つの個性であると言えましょう」

春香「王道も個性……え、えへへ……そんなこと言われたことないから困っちゃうな」

真「んー……でもやっぱり春香って普通なんだね」

春香「ちょっと真! せめてもう少し浸らせてよー!」

P「まあ、それでこそ春香らしいとも言えるかな」

春香「もー、プロデューサーさんまでひどいですよー!」


貴音「……本当にそうでしょうか?」

真「え?」

貴音「春香は普通……それだけでは決して春香たり得ません」

貴音「このらあめんには、もう一つの春香を表す仕掛けがあるのですよ」

春香「もう一つの私……?」

P「うおっ、何だこりゃ!?」

春香「わっ……プロデューサーさん、どうかしたんですか?」

P「煮卵を割ったら中から赤いスープが……」

真「ん、この匂い……カレー?」

ズズズ…

真「うわっ、辛い!?」

P「うおお……相当な辛口だぞ、これは……!」

春香「ん……でも、なんだか甘さも強くなったような……?」

真「あ……本当だ。それに醤油味からカレー味になったのに、全然変な感じもしない……」


貴音「そう、この半熟煮卵の中には注射器でカレーが注入してあるのです」

貴音「辛さを強くした代わりに加えているもの……それが鶏、そしてとまと」

P「チキンカレー……なるほど、だから鶏がらベースのスープと馴染むってわけか」

春香「この甘さってトマト? 最初よりもすっきりしてて、辛いけどどんどん食べたくなってくる……!」

ズズーッ ズルズル ズーッ! ハアァ…


「「「ごちそうさま!」」」


真「ふあ……スープまで全部飲んじゃったよ」

春香「私も……うわあ、体が熱い……」

貴音「ふふ、お粗末様」

P「しかし、何であんな辛いカレーなんだ?」

貴音「普通と言われる春香ですが、時に凄まじい情熱……そして切れ味の鋭いかりすま性を見せることがあります」

貴音「閣下、などと呼ばれていたでしょうか」

貴音「春香にはこの強く激しい部分が確固としてあり、だからこそ普通が、王道が映える……」

貴音「春香らあめんは……天海春香は、そう単純なものではないのです」ニコ

真「……だってさ、春香」

春香「え、ええっと……褒めすぎじゃないかなあ? あはは……」

貴音「春香……この一杯がわたくしの正直な気持ちです」

貴音「共に高みを目指す者として……時に強く、気高く王道を歩むあなたを、わたくしは尊敬しているのですよ?」

春香「あう……」

真「あーあ、トマトみたいに真っ赤になってるよ」

P「まさにイメージカラーだな」

春香「ううう……嬉しいけど、私の扱いってもう少し良くなりませんか……!?」

貴音「ふふ、そんな部分も含めて王道なのですよ」

P「さて、これで記念すべき第一回は成功間違いなしだな」

真「え、これってレギュラーコーナーなんですか?」

P「週1だけどな。もちろん次は別の誰かをイメージしたラーメンが出てくる予定だ」

春香「来週のももう決まってるんですか?」

貴音「ええ……来週は>>33ですよ」

やよい

翌週


P「……」

貴音「……」

ウッウー!! オッハヨウゴザイマース!!

P「!」ガタッ


アッ プロデューサー エ? ドコイクンデスカ? ナンデスカ?


P「はい一命様ご案内~」

貴音「いやっしゃいませ、やよい。お待ちしておりました」

やよい「え? あ、はい! おはようございまーす!」

伊織「……じゃないわよ! 朝っぱらからいきなりやよいだけ抱えていってどういうつもりよ!?」バサッ

千早「高槻さん、無事!?」バサッ

P「はい、続いて二名様ご案内~」

貴音「繁盛して参りましたね」

伊織「ちょっとアンタ、いったいどういうつもりなのよ!?」

P「どういうって……れっきとした仕事だが」

千早「この内装……立ち入り禁止になっていたけど、これは撮影用のセットなんですか?」

貴音「先週より開店致しました、『麺や貴音』です。どうぞ、よしなに」

貴音「本日はわたくしの765らあめん第二号、やよいらあめんを皆に食していただきましょう」

やよい「私ですか?」

伊織「なんていうか……もう完成図が予想できるんだけど」

千早「朝からラーメンだなんて、胃が受け付けないわ……」

貴音「それではさっそく」バシャ

伊織「ちょっと! まだ食べるって言ってないでしょ!?」

千早「私もその……一杯どころか半分も食べきる自信が……」

P「まあまあ、いいから座った座った」

やよい「うっうー! ラーメン食べさせてもらえるんですか!? 嬉しいですー!」

やよい「ラーメンなんていつぶりかな……ああっ、でも長介たちに悪いかな……?」

千早「高槻さん……」

P「やよい、家族の分も用意してもらおう……夕食時に連れてきていいぞ……」

やよい「本当ですか!? 夢みたいですー!」

貴音「さて、麺を茹でている間に……」ドサドサッ

伊織「やっぱり……」

やよい「うっうー! 凄い量のもやしです! もやし祭りができちゃいます!」

貴音「……はっ!」ジャーッ!!

千早「中華鍋で炒めるのね……量が多すぎて二つも鍋を使ってるわ」

P「なかなかの手さばきだろ? この一週間ずっと鍋振りの練習してたからな、貴音は」

伊織「アイドルに何やらせてんのよ……」

やよい「香ばしくっていい匂いがします……」クンクン

貴音「よし、そろそろ……!」ザバーッ ジャッ ジャッ!!

伊織「で、あのもやしの炒め物乗せて出来上がりでしょ? 何一つ予想外のことがないじゃない、テレビ的にNGよ!」

P「いや、まあ……あれだ、王道というものはいいものでな?」

千早「もやしラーメンは王道なのでしょうか?」

P「……」

やよい「王道です!」

P「……うん、王道だよな、やよい……スマン……」


貴音「……お待ちどう様です」ゴトッ

やよい「うわあ……! もやし祭りですー!」

伊織「って、馬鹿じゃないの!? 具がもやししかないうえに、麺も何も見えないくらい乗せてんじゃないわよ!」

千早「プロデューサー……あの、見るからに私には完食できなさそうで」

貴音「百聞は一見に……いえ、一食にしかずです。どうぞお早めに」

伊織「……わかったわよ、食べればいいんでしょ?」

千早「うう……あら? ごま油のいい匂いが……これなら確かに、ちょっと食べてみたくはあるかも……」


ズ… ズズーッ シャクシャク ズズッ!!

千早「んっ……!?」

伊織「おいしっ……!」

貴音「ふふ、光栄です」

伊織「ちょっ……別にアンタに言ったんじゃないわよ!」

伊織「でもまあ、シンプルな醤油ベースの味付けでいいんじゃない? 平打ちの麺にも合ってるとは思うわよ」

千早「え……?」

伊織「な、何よ千早? 伊織ちゃんの感想に何か文句あるわけ?」

千早「あの、確かに美味しいけど……醤油ベースじゃなくて、甘辛い味付けじゃない?」

伊織「え?」

千早「え……?」

やよい「うわあ……味が二種類あるんですね!? 美味しいですー!」

P「鍋を二つ使ったのはもやしが多いからじゃなく、もともと二つの味付けを作るからだったってことか」

貴音「はい。片方は伊織の言う通り、スープと醤油ダレをベースに味付けしたもの」

貴音「もう片方は千早の言う通り、コチュジャンやテンメンジャンを加えた甘辛い味付けにしています」

やよい「それに、何だか海の味がします!」

貴音「ええ、スープは魚介ダシを基本としたあっさり味に仕上げました……あくまで主役はもやしですので」

伊織「偉そうに言って……結局もやしラーメンじゃない」ズズー シャクシャク

千早「そうね……確かに味は素晴らしいけれど、炒め物をこんなに多くは……」ズズー シャクシャク

伊織「……」ズズーッ シャクシャク

千早「……」ズズーッ シャクシャク

伊織(……気のせいかしら? これって)

千早(おかしい、箸が止まらないどころかどんどん進んで……)

伊織・千早「時間が経つほど美味しくなってきてる……!?」

やよい「本当だ、スープがどんどん美味しくなってきてます!」

P「……二種類のもやしの味付けが、スープの味を変えてるのか?」

貴音「ご名答です」

貴音「スープはあえて魚介の薄味に仕上げましたが、もやしの醤油味と甘辛味がだんだん溶け出してきます」

貴音「さらに、もやしの味付けに使ったのは鶏がらスープ」

貴音「時間と共にもやしに絡んだスープが溶け出し、Wスープのラーメンへと変貌を遂げるのです!」

伊織「んくっ……ふう……え?」

千早「はあっ……ん、あら?」

P「おお、二人とも綺麗に完食したな。スープまで夢中になっちゃって」

伊織「違っ……だって、せっかく作ってもらったもの、残すのも礼儀知らずじゃない!」

千早「あの、プロデューサー、私本当にいつもはこんなに食べられるわけではなくて……」


やよい「美味しかったですー! 幸せ……」


伊織「あ……」

千早「う……」

伊織「ええそうよ、美味しかったわよ! 夢中になっちゃったわよ! 悪い!?」

千早「気付いたら丼が空っぽで、まだ食べられそうなくらいで……ラーメンは脂っこくて苦手だったのに、癖になりそう……」

P「で、やよいラーメンをもやしが主役のラーメンにした、その心は?」

貴音「安いというだけではなく、もやしというものは本当に素晴らしい食材であるということです」

貴音「本当に美味しく食すことができ、また違う味を取り持つこともできる存在……」

貴音「やよいはそうした存在だと思うのです」

貴音「こうして、決して素直とは言えない二人に慕われていることがその証明と言えましょう」

伊織「素直じゃなくて悪かったわね!」

貴音「そして、このらあめんが時を経てさらに味を良くするように、やよいには素晴らしい素質があります」

貴音「大器晩成。いつか高みへ昇る、やよいの未来をこの一杯に込めました」

やよい「……」

千早「高槻さん?」

やよい「えっと、あんあり難しいことはわからないですけど……」

やよい「大好きなもやしを使ってて、それがすっごい美味しいラーメンで、それが私を表してくれてるって……」

やよい「なんだか私、すっごく幸せかなーって!」

貴音「ふふ……そのように言ってもらえると、わたくしも自然と笑顔になりますね」

伊織「ま、そうでなくちゃやよいって感じしないわね!」

千早「ええ……私もあんな風になれたら……」

伊織「もう遅いんじゃない?」

千早「……くっ!」

浩司「うっめー!」

かすみ「うん、本当……」

やよい「ほら、みんな慌てないで! ちゃんと貴音さんにお礼言わないと駄目だよ?」

長介「うん。貴音姉ちゃん、ありがとう!」

貴音「こちらこそ……ふふ、皆の喜びの顔が何よりの報酬ですよ」


P「さて、来週は>>64だったな。また取材先に連絡入れとかないと」

雪歩

翌週


雪歩「な、何なんですか!? 私何されるんですか!?」

あずさ「あの、雪歩ちゃん? ちょっと落ち着いて~」

貴音「はて……雪歩はなぜこうまで怯えているのでしょうか」

P「この間出演したバラエティで、スタジオに大型犬が登場してな……仕込みのハプニングだったんだが相当応えたらしい」

雪歩「あの寸胴の中ですか? それともカウンターの陰に犬が隠れてるんですか!? 穴掘って離脱しますぅー!」

あずさ「駄目よ雪歩ちゃん! 事務所の床は掘っちゃダメって何度も言われてるでしょう~!?」

貴音「わたくしはどのような仕事も選り好みはしませんが……場合によっては選ぶべきかと」

P「今後はなるべく善処する」

貴音「雪歩、落ち着くのです」

雪歩「四条さんが仕掛け人だなんて……765プロには神も仏もいないんですぅー!」

あずさ「雪歩ちゃん! ここはそういう場所じゃないのよ~!」

貴音「あなた様…雪歩に何をしたのですか」

P「そういえばここに連れ込んだやり方が、前のバラエティに誘い込んだ時と似てたかも……」

貴音「それはどのような」

P「こう、脇に抱えてポイッと」

貴音「あなた様……自重なさいませ」

P「できる限り考えてみる」

貴音「雪歩、わたくしはただ雪歩にらあめんを食していただきたく」

雪歩「犬ラーメンなんですか!? そうなんですね!?」

あずさ「それは私も遠慮したいわね~……」

P「こりゃ駄目だ。貴音、とにかく作ってから考えよう」

貴音「釈然としませんが……わかりました」バサッ

貴音「さて、冷蔵庫のあれを泡立て直して……と」


ザバーッ ジャッ ジャッ!!

貴音「お待ちどう様です」ドンッ

あずさ「あら、綺麗……」

雪歩「え? わ……丼の上がフワフワでキラキラしてますぅ」

貴音「雪歩のイメージカラー、白で纏めてみました。乗っているのは卵白を泡立てためれんげですよ」

P「ん、スープも白いんだな……豚骨か?」

雪歩「え……私、豚骨ってちょっと癖が強くて苦手です……」

貴音「それなら大丈夫ですよ。さ、召し上がれ」

雪歩「ん……ん?」ズズ

雪歩「ふわ……これ、豚骨じゃない? 味はしっかりしてるけどさっぱりしてます……!」

P「なるほど、鶏白湯か」

あずさ「あら~、プロデューサーさんったら、こんな早い時間からパイタンだなんて……」

P「……俺何か変なこと言いました?」

雪歩「鶏なんですか? 鶏がらスープはわかりますけど、それよりずっと濃い感じがしますぅ」

貴音「元は同じ鶏ですが……鶏白湯の場合は強火で長時間炊くのです」

貴音「そうすることで白濁した、旨みとこらーげんたっぷりのスープがとれるのですよ」

雪歩「そうなんですか……濃厚そうなのに、あっさりしてて食べやすいんですね」ズズーッ

貴音「癖のない塩ダレを使っていますし、メレンゲにはレモンを加えてありますから……後味はさわやかになるかと」

P「塩ダレの絡んだ白髪ネギもいいな。いい感じに味を引き締めてくれてる」ズルズル

あずさ「あら? メレンゲの中に何か……まあ!」

P「鶏ダンゴ……つくねか!」

貴音「その通り。卵黄とみじん切りのネギをたっぷり加えた、特製のつくねです」

貴音「優しくなりすぎるくらいの雪歩らあめんにおいて、しっかりとしたぼりゅうむ感を担ってくれるでしょう」

あずさ「柔らかくって……ああっ、とってもジューシーだわ!」

雪歩「えっと、つくね、つくね……ありましたぁ!」

雪歩「んっ……なんだかメレンゲの中のつくねを探すだけで楽しくなっちゃいます!」

雪歩「ふはあ……ごちそうさまです!」

あずさ「美味しかったわ~、真っ白なラーメンだったけど優しいだけじゃなくて飽きない味なのね」

雪歩「……!」

貴音「ええ。雪歩のイメージカラー、白で纏めましたが……堂々とした、自信の溢れるらあめんに仕上げられたと思っています」

雪歩「これ、雪歩ラーメン……私のラーメンなんですよね?」

貴音「はい。わたくしの雪歩のイメージを形にしたものです」

雪歩「……私、前のショックを引きずっちゃうし、自信も持てないダメダメな子ですけど……」

雪歩「でも、四条さんのラーメンに近づけるように頑張ります!」


オイ イヌミ、ソッチイッチャダメダゾ!! ゴハンナラアルカラ!! イヌミッタラ!!

バササッ!!

雪歩「え?」

雪歩「……」

いぬ美「……」

雪歩「……」

いぬ美「……わふっ」

雪歩「……」プチン



雪歩「穴掘って埋まってますぅぅぅぅぅ!!」ザクッ ザクッ ガキンッ バキッ

あずさ「雪歩ちゃん駄目よ~! 落ち着いて~!」

貴音「この店は、来週までに復旧できるでしょうか」

P「無理だな」


≪おしまい≫

寝そうなので一旦終了で。

一応全キャラ分のレシピは考えてあるので、他のはまたいずれ。
ありがとうございました。

貴音「次はこのブタ太を使ってとんこつらあめんを作りましょう」
響「」

らぁめん

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