雪ノ下「比企谷くん、あなたいくら眼が濁ってるからって……」 (707)

雪ノ下「眼鏡なんかはめて……、そんなに私の罵倒が堪えたのかしら?」

八幡「別にお前に言われたから眼鏡で誤魔化してるわけじゃないぞ」

雪ノ下「ではいきなり眼鏡をつけた理由を教えてもらえないかしら?」

八幡「最近視力が落ちてきたからだよ、コンタクトレンズは俺には合わないからな」

雪ノ下「そう………」



ガララッ

由比ヶ浜「やっはろー」

雪ノ下「由比ヶ浜さん、こんにちは」

八幡「うっす」

由比ヶ浜「そういえばヒッキーなんで今日眼鏡なんかつけてきたの?」

八幡「最近視力が落ちてきたからだよ……、そんなに変か?」

由比ヶ浜「いや全然変じゃないよ!むしろちょっと頭良さそうに見えて似合ってるかも……」

雪ノ下「そうね……確かに悪くはないわね………」

八幡「なんだよ………」

カシャッ

八幡「勝手に撮るなよ」

由比ヶ浜「眼鏡ヒッキーとか珍しいからね、もう一枚!」 カシャッ

雪ノ下「由比ヶ浜さん、後で私の携帯に送ってもらえないかしら……」

八幡「これからも眼鏡つけていくんだから珍しくもなくなるだろ…、てか人の写真を勝手に拡散させんな」

比企谷宅


小町「お兄ちゃん、その眼鏡の事で何か言われなかった?」

八幡「別に………あぁ由比ヶ浜とか雪ノ下は似合ってるとか言ってたかな………まぁどうせお世辞だろ」

小町「ほうほう……他には?」

八幡「いつもより周りの視線を感じる気がした」

小町「なるほどなるほど……」

八幡「俺が眼鏡かけると変か?」

小町「全然変じゃないよ、むしろ逆!お兄ちゃん顔自体はそんなに悪くないんだよ、眼が台無しにしてたわけだから
    その眼の濁りを眼鏡でカバーしたおかげで、お兄ちゃんの魅力に気がつく人が増えたんだと思うよ」

八幡「そんなに変わるもんか?」

小町「全然印象変わるよ、オシャレで眼鏡つける人も最近多いからね」

八幡「まぁ最初だけだろ……すぐ周りも気にしなくなる」

小町「お兄ちゃんが考えてるほどそんなに甘くないと思うけどなぁ………」

翌日 学校


戸塚「八幡、おはよう」

八幡「おう、戸塚おはよう」

戸塚「その……八幡……似合ってるねその眼鏡…」

八幡「あぁこれから……戸塚にそういってもらえるなら24時間ずっと眼鏡つけるか」

戸塚「あはは………でも普段の八幡もいいけど、眼鏡はめてる八幡もとっても良いよ……」

八幡「そうか…ありがとな」

戸塚「それじゃ教室行こっ、八幡」

八幡「おう」

ガララッ

由比ヶ浜「あっヒッキーきたー!やっはろー」

八幡「お前教室で俺に話かけない方がいいんじゃねーの…?」

由比ヶ浜「もうそういうの気にしない事にしたの」

八幡「またどういう風の吹き回しだよ………」


葉山「やぁヒキタニくん」

八幡「お、おう……」

葉山「その眼鏡………似合ってるね」

八幡「あぁ……そりゃどうも……」

八幡「それだけかよ………何か話でもあるのかと思って身構えた俺が馬鹿みたいだな……」





川崎「比企谷………」

休み時間


川崎「ねぇ」

八幡「…………………」

川崎「あんた」

八幡「……………………

ドンッ!

八幡「おいっ、いきなりなんだよ」

川崎「いやさっきからあんた呼んでるんだけど無視するからさ」

八幡「それで…俺になんか用か?」

川崎「あんたなんで眼鏡なんかかけてんの?」

八幡「その質問何回目だよ……視力悪くなったから眼鏡かけてんだよ」

川崎「あっそ………」

八幡「なんだよ……なんか言いたそうだな」

川崎「似合ってるじゃん………」

八幡「………………そりゃどうも」

ちょっと飯食ってきます

昼休み

八幡「平塚先生からまた呼び出しか……授業真面目に受けてたんだがな……」




城廻「あれ……比企谷くんだよね?」

八幡「城廻先輩、こんにちは……どうかしましたか?

城廻「眼鏡なんかかけてたかな~と思って」

八幡「あぁこれですか、最近視力が落ちてきたんでかけてるんですよ」

城廻「へぇ~そうなんだ~」 グイグイ

八幡「先輩……ちょっと近くないですか?」

城廻「うんうん、いいね眼鏡かけた比企谷くん」

八幡「そうですか……ありがとうございます……平塚先生から呼び出しくらってるんで、そろそろいいですか?」

城廻「呼び止めちゃってごめんね、またね比企谷くん」

八幡「はい、それでは失礼します…」

ガララッ


平塚「きたか比企谷、まぁそこに座れ」

八幡「失礼します、呼び出された理由を教えてもらえないでしょうか……」

平塚「そう急ぐな……どうだ?カレーパンでも食べるか?」

八幡「いえ、すでに昼飯は買ってるんで大丈夫です」

平塚「そうか…………」

八幡「それで用件はなんでしょうか?」

平塚「比企谷……昨日から眼鏡をかけてるようだが……何かあったのかね?」

八幡「視力が落ちてきて文字が見えづらいんでかけてるんですよ」

平塚「ほう………真面目に授業受ける気はあるようだな…」

八幡「もういいですか?」

平塚「………………………」 ジー

八幡「………………………」

平塚「あぁ時間をとらせてしまって悪いな、戻っていいぞ」

八幡「はい…失礼しました」

八幡「はぁ……なんか皆の態度がおかしいな………」

八幡「ここでの昼食だけが唯一俺の安らげる時間……」 ムシャムシャッ




一色「あれ~先輩そんな所でなにしてるんですか~?」

八幡「どなたですか………?」

一色「先輩~忘れないでくださいよ~、生徒会長選挙の時いろいろあったじゃないですか~」

八幡「冗談だよ、……今は昼食中だ」

一色「え~こんな所で食べてるんですか~?教室で皆で食べた方がよくないですか~?」

八幡「別にいいだろ……ここが落ち着くんだよ」

一色「ふ~ん…………そういえば先輩眼鏡なんかかけてましたっけ?」

八幡「最近かけてるんだ、悪いか」

一色「眼鏡かけてると先輩………なんか知的な感じがしますね」

八幡「普段の俺はどう見られてるんだよ……」

一色「別にかけてない時の先輩が悪いって意味じゃないですよ~、でも今の先輩なかなか男前ですよ♪」

八幡「そうか………まぁそう言われて悪い気はしないな……」

八幡(昼休みも全然休まる暇なかったな……)

ガララッ


三浦「ヒキオちょっとこっちきな」

八幡「えっ、俺?」

三浦「あんたしかいないっしょ」

八幡(何されるんだ俺………)



八幡「で、なんか用か……」

三浦「……………………」 ジー

八幡「……………………」

結衣「どう…優美子?」

三浦「隼人ほどじゃないけど……なかなかいいんじゃないの」

結衣「だよね??ヒッキー良かったじゃん、優美子のお墨付きだよ!」

八幡「なんのことだ………」

放課後

ガララッ

八幡「うっす」

雪ノ下「こんにちは、比企谷くん」



八幡「……………………」 ペラッ

雪ノ下「……………………」 ジー


八幡「……………………」 ペラッ

雪ノ下「……………………」 ジー


八幡「あのさ……さっきからなんでこっちジロジロ見てんの…?」

雪ノ下「自意識過剰もいい所だわ、私は由比ヶ浜さんが来るのが遅いからドアの方を見てただけよ」

八幡「そうでございますか……」 ペラッ

雪ノ下「……………………」 ジー

八幡(やっぱ俺の方見てんじゃねーか……)

ガララッ

陽乃「ひゃっはろー」

雪ノ下「姉さんっ、何しにきたの!」

陽乃「いいじゃないー私この学校のOBだし~」

雪ノ下「早く帰って」

陽乃「雪乃ちゃんひど~い、比企谷くん雪乃ちゃんがいじめる~」 グイグイ

八幡「ゆっ雪ノ下さんちょっと近いですっ」

陽乃「あら、比企谷くんいつのまに眼鏡にしたの?」

八幡「あーこれですか、視力落ちたんで眼鏡かけてるだけです……それよりちょっと離れてください」

陽乃「へぇ~、比企谷くん眼鏡似合うじゃん、雪乃ちゃんもそう思わない?」 ニヤニヤ

雪ノ下「そうね………」

陽乃「あれ、雪乃ちゃん顔赤いよ~、もしかして眼鏡かけた比企谷くんがかっこ良くて惚れちゃったかな…?」 ニヤニヤ

雪ノ下「そっそんな訳ないでしょ……////」

陽乃「照れてる雪乃ちゃんもかわいいな~」

OBは間違いです

ちょっと夕飯いってきます

ガララッ

陽乃「ひゃっはろー」

雪ノ下「姉さんっ、何しにきたの!」

陽乃「いいじゃないーねぇ比企谷くん」

雪ノ下「早く帰って」

陽乃「雪乃ちゃんひど~い、比企谷くん雪乃ちゃんがいじめる~」 グイグイ

八幡「ゆっ雪ノ下さんちょっと近いですっ」

陽乃「あら、比企谷くんいつのまに眼鏡にしたの?」

八幡「あーこれですか、視力落ちたんで眼鏡かけてるだけです……それよりちょっと離れてください」

陽乃「へぇ~、比企谷くん眼鏡似合うじゃん、雪乃ちゃんもそう思わない?」 ニヤニヤ

雪ノ下「そうね………」

陽乃「あれ、雪乃ちゃん顔赤いよ~、もしかして眼鏡かけた比企谷くんがかっこ良くて惚れちゃったかな…?」 ニヤニヤ

雪ノ下「そっそんな訳ないでしょ……////」

陽乃「照れてる雪乃ちゃんもかわいいな~」

陽乃「比企谷くんこっち見て~、うわ~これは雪乃ちゃんにはもったいないわねっ、私がもらっちゃおうかしら」 ニヤニヤ

雪ノ下「いい加減にしてちょうだい、今部活中なのよ」

陽乃「雪乃ちゃん嫉妬?ホラホラこんなに比企谷くんに触れた事ないでしょ」 プニュプニュ

八幡「雪ノ下さんやめてください……」

陽乃「そんな事言ってるけど全然抵抗しないよね、比企谷くん」

雪ノ下 イライラッ

八幡「じゃあ俺そろそろ帰るわ……、由比ヶ浜も三浦とカラオケ行ったみたいだしな……」

雪ノ下「そうね…今日は邪魔が入ったようだし、部活はこれで終わりよ」

陽乃「つまんないの~、ねぇ比企谷くんこれからデートしない~?」

八幡「いや…俺にも用事が……」

バンッ!!

陽乃「……………あらら、雪乃ちゃんそんなに怒らなくても……」

雪ノ下「今すぐでてって!!」

陽乃「しょうがないな~、じゃあまたね~雪乃ちゃん!比企谷くん今度デートしようねー」

八幡「まぁ………お前の姉ちゃん相変わらずだな………」

雪ノ下「…………なにデレデレしてるのよ……気持ち悪い………」

八幡「俺がいつデレデレしたんだよ……雪ノ下さんから一方的に…」

雪ノ下「でも嫌がってるようには見えなかったわね」

八幡「そんな事はないぞ、あの人怒らせると怖いからあまり抵抗できなかっただけで」

雪ノ下「あなたの言い訳は聞き飽きたわ」

八幡「もう終わった事だしどうでもいいだろ、それじゃ俺は帰らしてもら

雪ノ下「待ちなさい」

八幡「なんだ……?」

雪ノ下「あなたには罰を与える必要があるわね」

八幡「はぁ?なんでだよ、嫌に決まってんだろ」

雪ノ下「そう……それじゃあなたが姉さんを誘惑してたって噂を広めようかしら……」

八幡「お前な………絶対やめろよ、これ以上学校に居づらくさせる気か」

雪ノ下「それじゃ罰を受けなさい」

八幡「なんだよ………その罰って……」

ららぽーと


雪ノ下「今日1日あなたは荷物持ちよ」

八幡「部活さぼってこんな所でお前の買い物に付き合うって、部長様のやる事かい」

雪ノ下「奉仕部で使う備品の購入も兼ねてよ」

八幡「まぁどうとでも言えるよな……とりあえず俺は早く帰りたいからさっさと済ませっぞ」

雪ノ下「えぇ………」









八幡「もういいだろ、おい」

雪ノ下「これもいいわね………、でもこっちの方が……」

八幡「パンさんコーナーで30分も時間使うなよ」

雪ノ下「とりあえず今日はこっちにしようかしら………でもやっぱりこっちも……」

八幡(帰りてぇ………)

八幡「雪ノ下……メガネ売り場なんかに行ってどうするんだよ」

雪ノ下「あなたの事だからどうせ一つしかもってないんでしょ、学校用とそれ以外で使い分けた方がいいと思うのだけれど」

八幡「そんな金俺は持ちあわせてないんだが」

雪ノ下「お金はだすからいいわよ」

八幡「いや…さすがにそれは悪いだろ…それに気軽に買える金額でもないし…」

雪ノ下「そうね………じゃあ今回は私が払うわ……いずれその対価を払ってもらう、それでいいいいかしら」

八幡「別に俺この眼鏡だけで十分……」

雪ノ下「あなたが姉さんを誘惑したことを

八幡「わかりました、雪ノ下さん私めに眼鏡を買ってくださいませ……」

雪ノ下「わかればいいのよ」 フフフ

雪ノ下「次、行くわよ」

八幡「あぁ………なんでお前もメガネ買ったんだ?しかも俺とお揃いじゃねーか……」

雪ノ下「私も最近視力が落ちてきたのよ……」

八幡「ほんとか…………?」

雪ノ下「えぇ、私が嘘をつくとでも?」

八幡「別に…………とりあえず早く買い物すませて帰るぞ」

雪ノ下「いつの間にか7時すぎてるわね………先に食事にしようと思うのだけれど」

八幡「そうだな……飯にするか……」

ちょっとペース落ちます、夜中から本格的に書く予定

店内


雪ノ下「私はカルボナーラにするわ、あなたは?」

八幡「俺はミートスパゲティ」

店員「かしこまりました」



八幡「もう買い物はいいのか?」

雪ノ下「えぇ、必要な物は揃ったわ、後はその荷物をマンションに運ぶだけよ」

八幡「じゃあ俺飯食ったら帰っていいんだよな、お前どうせ迎えくるだろ」

雪ノ下「何を言ってるの?私のマンションに運ぶ所までが罰ゲームに決まってるじゃない」

八幡「はぁ………あまり遅くなると小町が心配

雪ノ下「小町さんには連絡済みよ」

八幡「………………」

雪ノ下「今日は帰ってこなくていいとも言ってたわね」

ID変わってますが1です

都築「お嬢様、比企谷様、ごゆっくり…」

雪ノ下「えぇ、ありがとう」

ブーン


雪ノ下「行くわよ」

八幡「このマンションにくんのも2回目か………、といっても荷物置いたらすぐ帰るんだがな」

雪ノ下「……………………」




ガチャッ

八幡「ただいま」

雪ノ下「????」

八幡「あぁ、いつものくせでな………」

雪ノ下「………おかえりなさい」

八幡「…………おう」

八幡「荷物も運び終わったし、俺帰るぞ」

雪ノ下「紅茶いれるから飲んでいって……」

八幡「いや別にいいよ」

雪ノ下「飲んでいって」

八幡「時間も遅いし」

雪ノ下「飲んでいって」

八幡「そうだな……少しもらうか……」

雪ノ下「そこに座ってて」



八幡(なんか様子がおかしいな…………)

雪ノ下「どうかしら?」

八幡「あぁ……お前がいれた紅茶だからな、そりゃ美味しいだろ…」

雪ノ下「そう………」

八幡「……………それにしても広い部屋だな」

雪ノ下「そうね、もう少し狭い所でもよかったのだけれど」

八幡「贅沢な悩みだな………」

雪ノ下「………………………」

八幡「………………………」

八幡(会話が続かんな………)




八幡「紅茶ごちそうさん、もう俺帰るわ……」

雪ノ下「………………………」

八幡「それじゃ、またな………」 ギュッ

八幡「急に腕掴んでどうしたんだよ………」

雪ノ下「時間も遅いし泊まっていった方がいいと思うのだけれど……」

八幡「泊まっていけっつったって………着替えなんか持ってないぞ俺…」

雪ノ下「男性用の下着なら予備が置いてあるわ」

八幡「また何のために……」

雪ノ下「勘違いしてもらっては困るのだけれど、男の人を家にあげた事はないわよ、もちろん父もね」

八幡「いや別にそういう事を言ったわけじゃ………」

雪ノ下「それで、まだ何か不満があるのかしら?」

八幡「俺なんかと一晩過ごして大丈夫か……?襲ったりするかもしれないぞ…」

雪ノ下「あなたにそんな度胸があるのかしら?」

八幡「ないです……」

雪ノ下「そう……それじゃ小町さんには私から泊まる事は伝えておくわ、あなたは先にお風呂に入ってきていいわよ」

八幡「あぁ…………ほんとに泊まるのか……俺…」

ジャージャー

トントン  雪ノ下「タオルと着替えはここに置いておくわね」

八幡「あぁ、すまんな」


ジャージャー

八幡「にしても……いつも雪ノ下が体洗ってる所だよなここ……」

八幡「………………想像するとやばいな……早めにあがるか……」







ガチャ

雪ノ下「あら、早いわね………」

八幡「シャワーだけだしな」

雪ノ下「布団ひいてあるから先に寝ててもいいわよ」

八幡「おう……んじゃお先に、おやすみ」

雪ノ下「おやすみなさい」

八幡「布団ひいてるって言ってたが………なんで2つ並べてあるんだよ、あいつ自分のベッドあるだろ……」

八幡「とりあえず離しとくか…………」   ズズズ

八幡「これでよし………さぁ寝るか」







ガチャッ

雪ノ下「あら……並べて置いたのだけれど………しょうがないわね……」 ズズズ

雪ノ下「比企谷くんは寝てるのかしら………」

雪ノ下「寝てるわよね?」

八幡「…………………」

雪ノ下「おやすみ」  チュ

翌朝


八幡「ん……………朝か………………あれ………なんだこの腕………」

雪ノ下「……………………」 スー スー

八幡「寝るか………………」









雪ノ下「いつまで寝てるのかしら、比企谷くん起きなさい!」

八幡「……んだよ……………ふぁ~あ…………」

雪ノ下「早く朝飯食べて学校に行かないと遅刻するわよ」

八幡「あぁ……今行く………」

八幡「朝から豪勢だな……いつもこんなんなのか…?」

雪ノ下「いつもはもっと簡単に済ませてるわよ」

八幡「そうか……………」 ムシャムシャ

八幡「うめぇ……」

雪ノ下「………比企谷くん、学校へは昨日買ったこの眼鏡をかけていきなさい」

八幡「別にいいけど………お前とお揃いなのはちょっとまずくないか……?」

雪ノ下「あなたが気にする事ではないわ、眼鏡なんて他の人とかぶる事くらいあって当然よ」

八幡「そんなもんなのか……まぁいいけどよ」

学校

由比ヶ浜「やっはろー、あれなんでヒッキーとゆきのん一緒に登校してるの?」

八幡「あぁ、たまたまそこで出くわしたんだ……」

雪ノ下「そうね…」

由比ヶ浜「ふ~ん、あれ…ゆきのん眼鏡なんかかけてたっけ?」

雪ノ下「私も最近視力が落ちてきたのよ……それで眼鏡を買ったの」

由比ヶ浜「そうなんだ……大変だね………ん……ヒッキー眼鏡変えた…?」

八幡「あぁ……今日は気分転換に予備の方を使ってるんだ……」

由比ヶ浜「そうなんだ………でもヒッキー………なんでゆきのんとお揃いなの……その眼鏡……」

雪ノ下「たまたまよ、私がこの男とお揃いの眼鏡を買うなんてありえないでしょ」

由比ヶ浜「それもそうだよね……ゆきのんとヒッキーがお揃いの眼鏡ってまるでカップルみたいだし、絶対ありえないよね……あははは……」

雪ノ下「カップル………/////」

由比ヶ浜「ゆきのん今何か言った…?」

雪ノ下「いえ、何も言ってないわよ……さぁ早く教室いかないと遅刻するわよ」

由比ヶ浜「む~………」

そろそろ寝ていいですか?

ガララッ

八幡(相変わらず俺を見る視線がきついな………)



葉山「やぁヒキタニくん」

八幡「おう……なんか用か?」

葉山「眼鏡変えたんだね」

八幡「よく気づいたな…………」

葉山「君の事は良く見てるからね」

八幡「………………………」

葉山「その眼鏡も似合ってるよ」

八幡「そりゃどうも…………」

もう寝ます、残ってたらまた書きます

休み時間


川崎「あんた眼鏡変えたんだ…」

八幡「………………………」  コツンッ

八幡「痛っ、なにすんだよ」

川崎「なんで毎回あたしの事無視してんのさ」

八幡「お前俺にそんな話しかけてくるような奴じゃなかったろ……」

川崎「…………それでなんであんたいつからそんな眼鏡マニアになったの」

八幡「眼鏡マニアじゃねーよ、これと昨日かけてた奴の2つしかもってねーから」

川崎「あっそ…………それどこで買ったの?」

八幡「んなの忘れたよ…………ららぽだったかもな………んでそれ聞いてどうすんだよ」

川崎「別に」

八幡「話はそれだけか?」

スタスタ

八幡「無視かよ………」

昼休み

八幡「2日連続の呼び出しとか、教師の特権使いすぎだろあの人……」


ガララッ

八幡「失礼します」

平塚「きたか、まぁそこに座れ」

八幡「それでなんで俺を呼び出したんですか、授業なら真面目に聞いてましたよ」

平塚「あぁ、最近は真面目に授業を受けてるようだな、良いことだ」

八幡「それで何の用ですか?」

平塚「比企谷、お前眼鏡好きなのか?」

八幡「はい?」

平塚「昨日とはまた違う眼鏡かけてるじゃないか、いろいろお前もオシャレに気を使うようになったんだと感心したんだが」

八幡「はぁ……別に眼鏡以外はいつもと変わらないですよ、むしろ眼鏡もまだ2つしか持ってないですし……」

平塚「それに最近のお前は、なかなか優等生にみえるぞ…………」

八幡「そうですか……基本俺は昔から優等生ですよ」

平塚「このままいけば、お前の更生も順調に進み、奉仕部にいる必要もなくなるな………」

放課後


八幡(奉仕部にいる必要もなくなるか…………)

雪ノ下「何を考え事してるの比企谷くん?」

八幡「いや別に…」

雪ノ下「そう……」

八幡「あのさ…………」

雪ノ下「なにかしら?」

八幡「俺がもし奉仕部にいなかったらお前は今頃どうしてたんだろうと思ってな」

雪ノ下「あなた奉仕部辞めたいの?」

八幡「いやそういう意味で言ってるわけじゃないぞ、純粋な疑問としてだ」

雪ノ下「そうね…………今まで通り一人で依頼者がくるのをずっと待ってたんじゃないかしら」

八幡「由比ヶ浜はいないのか?」

雪ノ下「あなたがいなかったら由比ヶ浜さんも奉仕部には入らなかったと思うわ」

八幡「俺にそんな影響力あるかよ……」

雪ノ下「……………………もっと自分に自信をもった方がいいと思うのだけれど……」

雪ノ下「あら、由比ヶ浜さんからメールだわ……………今日は大事な用があるからこれないそうよ」

八幡「そうか……ならこのへんで俺たちも帰るか?」

雪ノ下「そうね…………比企谷くんよかったらまた

八幡「断る」

雪ノ下「まだ最後まで言ってないのだけれど…………」

八幡「俺とお前はそういう関係でもない……何度も寝泊まりするのはさすがにおかしいだろ」

雪ノ下「でも一度泊まったのだし二度や三度同じ事じゃない………」

八幡「じゃあさ、雪ノ下俺と友だ

雪ノ下「ごめんなさい」

八幡「だろ?俺とお前はは友達ですらない」

雪ノ下「………………………」

八幡「じゃあな、雪ノ下」

ガララッ


雪ノ下「友達じゃ満足できない……のよ………比企谷くんの……ばか…」

比企谷宅


ガチャ

八幡「たでーま」 ダダダダダッ

小町「お兄ちゃん~おかえり~、ジャーンこれどう!?」

八幡「どうって………なんでお前まで眼鏡してんの」

小町「いや~お兄ちゃんが眼鏡してるの見てたらね~小町も買いたくなったんだよっ」

八幡「それにお前俺とお揃い?よくわかったな俺が買った眼鏡、それとも偶然か……?」

小町「小町はお兄ちゃんの事ならなんでもお見通しなんだよ~♪」

八幡「こわっ、お前俺のストーカーかよ」

小町「こんな美少女ストーカーなんかいたらお兄ちゃん嬉しいくせに」

八幡「まぁな………」

小町「雪乃さんの所に泊まったんでしょ?何があったか教えてよ?」 ニヤニヤ

八幡「別に何もねーよ……時間も遅かったから泊まっていけって言われただけだ」

小町「何もないわけないでしょー、男と女が一晩同じマンションで過ごすんだよ?それも相手は超美少女」

八幡「まぁ普通の男なら勘違いして襲ってもおかしくないだろな……でも俺は中学の頃の苦い経験を元にそういうたぐいの勘違いはしないように鍛えられてんだよ」

小町「ほんとに何もなかったの?」

八幡「だからないっていってんだろ」

小町「っちぇ、つまんないの~、小町的にポイント低いよお兄ちゃん」

八幡「あのな………」

小町「さ~て根性なしのお兄ちゃんはほっといてごはんの準備しよ~っと」

翌日学校


由比ヶ浜「あっ、ヒッキーやっはろー!」

八幡「おう………………」

由比ヶ浜「えっそれだけ!?他になにか言う事は??」

八幡「んで、何がしたいのお前」

由比ヶ浜「いや~私も最近視力落ちてきたし、眼鏡かける事にしたの!」

八幡「………俺とお揃いにした意味は?」

由比ヶ浜「これはたまたまだしっ、店員さんが薦めてくれただけだしっ、ヒッキーと同じのにしたかったわけじゃないよ!」

八幡「あっそ………」

由比ヶ浜「ほら早く教室いくよっ」







雪ノ下「由比ヶ浜さん………………チッ」

ガララッ


三浦「隼人似合うじゃん~」

隼人「そうか?優美子も似合ってるんじゃないかな……」

戸部「いや~やっぱこれからの時代は眼鏡っしょー、まじ隼人くん時代の先端いってるわー」

隼人「いや俺なんかまだまだだよ……………俺なんか……………おや比企谷くんがきたみたいだね」

テクテク

八幡(こっちくんな………てかなんでこのクラス眼鏡増えてんだよ、葉山が流行らせたか…?)


葉山「やぁヒキタニくん」

八幡「おう………なんでお前眼鏡かけてんだ…?」

葉山「最近視力が落ちてきたら買おうと思ってたんだよ、そしたら君が眼鏡かけてるのを見てね、決意したんだ」

八幡「別に俺がかけてるとかどうでもいいだろ、それより俺とお揃いの眼鏡なんかかけてたら……」





海老名「はぁ…はぁ………ハヤハチがお揃いの眼鏡をかけて仲良さ気に談笑してる……………ジュビーッッ!!」 ドボドボ

ガララッ


三浦「隼人似合うじゃん~」

葉山「そうか?優美子も似合ってるんじゃないかな……」

戸部「いや~やっぱこれからの時代は眼鏡っしょー、まじ隼人くん時代の先端いってるわー」

葉山「いや俺なんかまだまだだよ……………俺なんか……………おやヒキタニくんがきたみたいだね」

テクテク

八幡(こっちくんな………てかなんでこのクラス眼鏡増えてんだよ、葉山が流行らせたか…?)


葉山「やぁヒキタニくん」

八幡「おう………なんでお前眼鏡かけてんだ…?」

葉山「最近視力が落ちてきたら買おうと思ってたんだよ、そしたら君が眼鏡かけてるのを見てね、決意したんだ」

八幡「別に俺がかけてるとかどうでもいいだろ、それより俺とお揃いの眼鏡なんかかけてたら……」





海老名「はぁ…はぁ………ハヤハチがお揃いの眼鏡をかけて仲良さ気に談笑してる……………ジュビーッッ!!」 ドボドボ

休み時間

八幡(それにしてもほんと眼鏡増えたな………クラスの半数以上はかけてるぞ………)


川崎「比企谷」

八幡「なっなんだよいきなり名前で呼ぶなよ……恐喝されんのかと思ったわ……」

川崎「あたしの事どういう目で見てんのさ………」

八幡「それで何かようか…………?」

川崎「………………………」

八幡「………………………」

川崎「何か言う事ないの?」

八幡「特に   バンッ!!

八幡「なんだよ………んでその眼鏡どうしたんだよ……」

川崎「買ったんだよ、品薄で最後の1つだったんだ」

八幡「そんなに人気があんのかその眼鏡……」

川崎「あんたも同じのかけてんでしょ」

八幡「まぁそうだけど…」

昼休み

比企谷「平塚先生からまた呼び出しくらったが……さすがに今日は無視してもいいだろ……」





八幡「やっと落ち着けるな……」  ムシャムシャ


雪ノ下「こんな所でいつも食べてるのね……隣いいかしら?」

八幡「お前由比ヶ浜と部室で食べるんじゃないのかよ…」

雪ノ下「今日は断ってるわ」

八幡「あっそ……………お前今日は眼鏡かけてないんだな」

雪ノ下「えぇ……………」

ヒョイッ

八幡「なにすんだよ」

雪ノ下「やっぱりこっちの方が比企谷くんらしいわね」

八幡「どういう意味だよ」

雪ノ下「あなたにはその捻くれて濁った眼の方がお似合いよ」

八幡「それは褒めてんのか……?」

雪ノ下「そう受け取ってもらっても構わないわ」

八幡「そうですか………もういいから返してくれよ」  ヒョイッ  カチャッ

雪ノ下「あ………」

八幡「玩具とりあげられた子供みたいな声だすなよ……」

雪ノ下「ねぇ……もう眼鏡かけるのやめてもらえないかしら……」

八幡「なんでだよ……眼が悪いんだからしょうがねーだろ」

雪ノ下「それならコンタクトレンズがあるじゃない……」

八幡「ああいうのめんどくさそうだから嫌なんだよ」

雪ノ下「お願い………」

八幡「………なんでいきなりそんな事言い出すんだ」

雪ノ下「……………」

八幡「なぁ雪ノ下………」

雪ノ下「比企谷くんの事をわかってあげられるのは私しかいないわ…………」

八幡「え?なんだその変な自信は」

雪ノ下「皆があなたの中身もみないで見た目で寄ってくるのが気に入らないのよ……」

八幡「見た目つったってお前いつも俺の事馬鹿にしてたろ、特に眼が濁ってるとか」

雪ノ下「私が本心であなたの事を馬鹿にしてたとでも思ってるのかしら?」

八幡「俺はそう思ってたけど」  パチッーン!

雪ノ下「私を舐めないで!!」

八幡「痛っ、さすがに今のは理不尽だろ、油断してたからまじで痛っ」

雪ノ下「あっ…ごめんなさい…ついかっとなってしまったわ………」

八幡「もういいけどよ……それで本心で馬鹿にしてないんだったら、なんでいつも俺の事罵倒するの?
    こうみえても俺意外とメンタル弱いんだが……」

雪ノ下「それは……………



平塚「好きな子には意地悪したくなるって言うじゃないか、そうだろ雪ノ下?それと比企谷、なぜ私が呼び出してるのにこなかったのか理由を聞こうか?」

雪ノ下「ひっ平塚先生…………」

八幡「いや先生さすがに3日連続で呼び出しとか横暴です  ドスッ

八幡「グフェッ」

平塚「まぁ今日の所は許してやろう……次からは絶対くるんだぞ、そうじゃなかったらまた鉄拳制裁だ」

平塚「それじゃ、私は戻る。二人とも仲良くな」


雪ノ下「………………………」

八幡「あーこの学校暴力蔓延りすぎだろ……痛てぇ……」

八幡「それじゃ俺もう戻るぞ……あと今日は用事あるから奉仕部にはこれない」

雪ノ下「えっ………わかったわ……」

八幡「じゃあまた明日な」

雪ノ下「えぇ、また明日………」









比企谷宅


八幡「たでーま」

小町「お兄ちゃんおっそーい、どこいってたの」

八幡「ちょっとな」

小町「ふ~ん………」

翌朝

八幡「じゃあ小町行ってくる……あれは捨てといてくれ」

小町「お兄ちゃん本当にいいの?別に捨てなくてもいいんじゃないー?」

八幡「いや、持ってると使いたくなるからな………いいんだ……」

小町「わかったよ……いってらっしゃお兄ちゃん~!」




学校

由比ヶ浜「ヒッキーやっはろー!」

八幡「おう」

由比ヶ浜「あれ、ヒッキー眼鏡どうしたの?」

八幡「あぁ、やっぱり俺に眼鏡は合わないと思ってな、お前も無理につけなくてもいいんじゃないか…?」

由比ヶ浜「別にヒッキーがつけてるからマネしてるわけじゃないもんっ!……でも眼鏡かけない方がいつものヒッキーっぽくて良いね」

休み時間

八幡(今日は葉山も話かけてこなかったな……)



川崎「あんた眼鏡やめたんだ……」

八幡「あぁ」

川崎「っそ………まぁそっちの方があんたらしいよ」

八幡「そうか………お前も眼鏡かけない方が良いよ」

川崎「…………あっそ」




戸塚「はちまん!」

八幡「うお、戸塚か、どうした?」

戸塚「はちまんと同じ眼鏡探したけどどこにも売ってなかったよ……」

八幡「あぁ戸塚、俺はもう眼鏡やめたから、一緒のにしても意味ないぞ……」

戸塚「え、そうなのはちまん?…………そうだね、やっぱり今のはちまんがほんとのはちまんっぽいよ」

八幡「なんか戸塚にそう言われると、昨日あれだけコンタクトつける練習した努力が報われた気がする……ありがとな戸塚」

放課後

ガララッ

八幡「うっす」

雪ノ下「こんにちは比企谷く…………眼鏡はどうしたの?」

八幡「やめた、俺には眼鏡は合わないはやっぱ」

雪ノ下「そう………………」

八幡「別にお前に言われたからやめたわけじゃないぞ………」

雪ノ下「………………比企谷くん」

八幡「なんだ?」

雪ノ下「私にその濁った眼向けないでもらえるかしら、お願いだからこれから部活中はずっと目を瞑っててちょうだい」

八幡「いきなり人を罵倒しだすのやめてくれね?せっかくお前に買ってもらった眼鏡も処分したのに」

雪ノ下「今聞き捨てならない事を聞いたような気がするのだけれど………まぁいいわ、今日の私は機嫌がいいから特別に許してあげる」 ニコッ






終わり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年12月07日 (土) 10:31:55   ID: eUdclNe9

待ってます!

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