俺「ストライクウィッチーズ~す~るなら~」(546)

ストパン世界に俺を入れてウィッチとイチャイチャしようずwwwwwwwっていうスレ

                    ‐…  .
.               ≦ . . : : : : : : : : .ミ .
          γ´    ノ . : : : : __ : : : : : : .> . 、
            }     ´. : : : : ´. : : : :/ : : : : : : ∧}
.          j    リ . : /. : : : : : :/:| : : : : : : : ∧
.         ,′  /..://. : : :/..:/.:小 :// :}: : ヽ: ',
.          /    //,'. : : : .:// //. |:|//}:∧ : l: : : Y
.       〃  .イ : :/./. .:ア7ナ ァf‐' :从イ⌒}|.:| : i!¦
        fーイ : j .:/./ :/z≠ミ、'|: ://斗=ミ.リ.:|: .:}:|
        |八 : : γ∧イ' イトノr'  |:// 'トノr }∧|: :八|
.         人 { { r乂  辷ソ  ″   ヒソ 〃/|:/  |
            ≧ヽ __  xxx       , xx.f   ′
.          くー ァ゙戈込、     _    八       妄想を垂れ流すのもよし
.           ヽ'/ ノ} 从}      ´   イ         初SSに挑戦してみるのもよし
           ノ. :廴〃\  ≧r‐ チ            そこのお前も書いてみたらどうだ?
         r .彡 ´   ヽ:. \_  ト、 __
.        〃 : :/      Y    >\ ヽ          野球拳……? よく分からんが確かに良い訓練になりそうだな
       //./ /      .:}≧  __,小ゝ}  }
.     /./ ′.:      :リ     N{∧V八
      { i:{ //      .:      ¨ゝ ‘, }         まとめwiki:ttp://www16.atwiki.jp/vip_witches/pages/1.html
.      |ソ      :/ ..:}        ',  . ,        避難所全般:ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/14336/
       /      :/.:. ソ : .      i    ′
.      /      :厶イ.:` : .    |    i′
     /        .:/! |:.  : .    |    | i
.    /       _.:/  }:¦             | |
   〈     `:.∧ ノ           ,'     | |
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前スレ
俺「ストライクウィッチーズが来るよー!」

避難所

雑スレ

まとめwiki運営スレ

避難所運営スレ

強さ議論スレ

俺スレのお約束

1、他の人が投下してるなら割り込まないでね
2、投下予約できるならしてね
3、長時間にわたるようなら分割するか、一旦切り上げて再度予約しよう
4、予約のすっぽかしは迷惑がかかるからやめよう 予約キャンセルの時は一声かけてね
5、>>1の一行目を第一に考えてほしいな

 (クロス・パロディについて)
書き手は、読み手のことをよく考えて設定を練っていこう
過剰なクロス・パロ要素は、読者を置いてけぼりにしてしまうかも
また、読む側にも「気に入らないなら読まない」という選択肢がある事を忘れないで

批判、スルーされても泣かないで!
ストパン愛を忘れない ←重要

       l/:::::::::::::::::::l:::/l::::::::/ハ:l \:::::l::!:::::::::::::::';::::',
     /::/::::::::::::::::::;ィ:/ l:://::l V!   ヽ!:l::::::::::::::::::';:::l
     /:/!:::::::::_::/::/ l::! /イ:::::::::! ヽ   l::ト、:::::::::::::::V!
.    /:/.l::::i:::::::::!:7>!K   ヽ::::::::l  ヽ _jノ x-:::::::::::ヘ
    j/ l:::;|:::::::レ' r≠=≧x ヽ:::::L _ ≦≠x、ヽ!:::::::::ハ:::!
.       !/ !:::::ハ く. lr'_ノ !   ヽl、 ' l_ノ l ) V::::ハ .ソ
      '  !:::::l ヘ  ヾ._ソ          V_,ク  .ハ:::!ノ
          ';::::l、 ハ                / _V
        V ヽ_l、        '          /≦ _
          iこヽ、      _      ノ くー-'
           /:::i>   ´ _`     .イ_ハ:::::':,    ここには紳士しかいないよな、うむ
          /:::::::/  ri>/ ヽ、イト、  l、:::::':,
         /::::::::::/ /r'i/ />ーヘ )! \ .V:::::':,
.        /::::::::::;;ノー'  !l   '´  / V l   iヽ V:::::':,
      /:::::::;イ /   . l!    ´ /V!   レニ\:::::.':,

(´・ω・`)   n
⌒`γ´⌒`ヽ( E)
( .人 .人γ /      ご覧のスレは

=(こ/こ/  `^´   人と人との心の壁も破壊します
)に/こ(           壁殴り代行㈱と

           l:::::::l   .置  ss
 け  置  ss ,ゝ::ノ   .い

 ! !   .い    (::::::::`ヽ  て
      て   (::::::::::::::::l   け
         /::r=≠、、 )  ! !
⌒ヽ    (:::::::::ヾ)___)从 ̄`ヽ    貴方の可能性を信じたい

___ノ  (´ ̄`:::::::::::\´´   __∨,/´ 妖怪ss置いてけ(おとよひさ)
  な  >\!\:厂 ̄  /⌒ゞi!

  あ (    /L...:::_ _//ィ⌒/' !
  ! !  ヽ..__/|    `ー,、ヽニ《_/
     (´厂| |    / `T´/i
/⌒ヽ(⌒|  l ヽ < <   _.У .!
      rfi   \   \///  |
    /| !!    ` ー/ .//   !
                           ,. -‐==、、
             ,. ===、、       .  i       :::ト、
           _,/      `ヾ´´`ヽ、 ゚ .l ウォトカ:::ト、\  新ss ウラーーーー!
           // COLA ::::/  :::::!===l      :::|ス. ',
             /./       .::::/トカ ::::l    |  __ ..... _::::|} ヽ l-、      万人の幸福を求める
.           ,ィク ,'..__    .::::/    ::::l ウォl '´    `)'`ヽ ヾ;\     同志達の提供でお送りします
       /::{゙ ヽ、 ``丶、;/‐‐- 、::::l     `'::┬‐--<_   } ./;:::::\    
     /::::::::!   ,>---‐'゙ー- ...__)イ ,. -‐‐-、ト、   |l::ヽ /;';'★:::\    
.     /|:::★;';'\/} (ヽ、  _/|   (´    _,.ィ!::ヽ.  ヾー'´;';';';';';';';';:: /ヽ、 
   / ,ノ:::;';';';';';';';';'/  /ヽ、二ニ-イ   ヾT ¨´ ,/;';';::`、. \';';';';';';';';';';〈::...

>>2ミス
雑スレ


予約表

25日
2200時~
2430時~

26日
2200時~



もうちょいしたら投下始めます

そんじゃ、そろそろ投下しますよっと

「淫獣さん恋をする」―501出向編―第2話後半です
今回はあんまり長い投下にはならない……はず

それでは、次から投下始めます


前回のあらすじ


ハルカ「私のお尻を襲おうなんて百万光年早いんですよ!」ブスリッ

ネウロイ「ひぎいいいいいいい」

よろしい、ならば>>1乙だ

俺「ストライクウィッチーズが来るよー!」>>42の続きから


―基地近く上空


ハルカ「~♪」

バルクホルン「さっきは見事だったな、迫水中尉」

ハルカ「あっはい、ありがとうございます!」

バルクホルン「ずいぶんと重そうな武器を持ちながらよくあれほどの動きが出来るな。怪力の固有魔法でも持っているのか?」

ハルカ「いえ、固有魔法は持っていません」

バルクホルン「固有魔法無しでそれほど大きな武器を使いこなしているのか……」

ハルカ「はい♪ 扶桑お得意の根性ですよ、根性! 頑張ればウィッチに不可能はありません! ねぇ、坂本少佐!?」

坂本「……………………ああ、そうだな」

ハルカ「それに、大好きな人が応援してくれているんです。いいとこ見せないと……♪」ニコニコ

バルクホルン「………」

ハルカ「? どうかされたんですか?」

バルクホルン「いや、何でもない。これからよろしく頼むぞ、迫水中尉」

ハルカ「はい!」

―501JFW基地


俺「おーい」ブンブン

ハルカ「あっ俺さーん!!」ブイイイイイイ

俺「着陸も油断すんなよー」

ハルカ「大丈夫ですって」

ブイイイイイイィィィィィィィィィィィ

ガチャッ

ハルカ「俺さーん!!」ダッ

ダキッ

俺「おっとっと……」ヨロヨロ

ハルカ「どうでした!? 私の戦いぶり!?」フリフリフリ

俺「相変わらず見事だったよ。っておいおい耳と尻尾が出たままだぞ?」

ハルカ「えへへー俺さんに褒めてもらったー」スリスリ

俺「まあいいか。かわいいし。フフッ尻尾モフモフ」

ハルカ「ひゃっ!? や、やめてくださいよぅ」テレテレ

あらやだ綺麗な淫獣ですこと支援

俺「やらかい」モフモフ

ハルカ「ウフフ」スリスリ

リーネ「ねぇ芳佳ちゃんやっぱりあの二人……」ヒソヒソ

芳佳「うん、どう見てもそうだよ、リーネちゃん……」ヒソヒソ



バルクホルン「少佐」

坂本「迫水についてか」

バルクホルン「ああ。ずいぶんと無茶しているように見えるが……」

坂本「私が言うことではないと思うが……確かに少々無茶がすぎるかもしれないな」

エーリカ「言ってあげた方がいいんじゃないの? あのままだときっとすぐに……」

バルクホルン「ダメだハルトマン。これは私達が口を出していいことじゃない。これは彼女の……彼女達の問題だ」

俺「ハルカ……」ナデナデ

ハルカ「………///」フリフリ

リーネ「あ、あのっ!」

俺「ん? 何だ?」

芳佳「お二人はどういう関係なんですか!?」

俺「おう、コイツ俺の彼女」ギュッ

ハルカ「はわわっ俺さん皆が見てるんですよ!?///」アウアウ

「「「「はあああああああああああああああああああああああああああ!?」」」」

リーネ・芳佳「「きゃーやっぱりー!///」」

シャーリー「う、ウソだろ……? あの女好きで有名な『味方撃ちの迫水』に恋人……? しかも男……?」

ペリーヌ「に、にわかには信じがたいですわね」

坂本「はっはっは! そうかやっと俺さんにも恋人ができたのか!」

「俺中佐ああああああああああアンタだけは一人身だって信じてたのにいいいいいいいい!!」

「ウィッチとだなんて……銃殺刑であります!」

「このロリコン!」

俺「ハハハッ元ウィッチの特権なのだよ、整備兵諸君!」

バルクホルン「貴様あああああああああああ私の妹をよくもおおおおおおおおおおお」ガシッ ブンブンブンブン

俺「ハハハッよろしくな、お義姉ちゃん!」

バルクホルン「殴るぞ貴様」

2200だが予約を2100に早めるよ、支援

ハルカ「えーと……自己紹介では言い忘れたんですけど、皆さんにはもうお馴染みの俺さんは私の恋人でして」テヘヘ

俺「そういうわけだ」ナデナデ

ハルカ「それでは改めて、今日からお世話になります、迫水ハルカ扶桑海軍中尉です! 不束者ですが、よろしくお願いします!!」ペコリッ



つづく

次回予告


ミーナ「緊急事態発生。何者かが基地内に侵入した模様」

ミーナ「総員ただちに捜索を実行すべし」

ミーナ「『淫獣さん恋をする』―501出向編―あっ……第3話『ムラムラするの』」

以上です
やっと2話が終わった……
というわけで、次は蟲回
続きは来週になると思います

それでは、支援してくださった方、読んでくださった方、ありがとうございました!!

12話構成ですか?DVDは買えますか?

>>35
9話構成ですハルカさんの映像化はいつかきっと来ます信じています

21:00まで時間もあるから少しだけ投下

ごーごー

今回もW√


娘「パパーおでかけしよーよーおでかけー」

俺「お出かけか……確かに今日は休みだから大丈夫だけど」チラッ

ミーナ「」にこにこ

シャーリー「」にこにこ

娘「ならおでかけするのー!おーでーかーけー」

ミーナ「確か今日は私も丁度休みだったわね」

シャーリー「いやー。休みって素晴らしいよなー」

俺「……」

娘「おーでーかーけーおーでーかーけー」

俺「仕方ないなぁ。ならアリーセ、街にお出かけしようか」

ハリー!ハリーハリー!ハリーハリーハリー!

娘「わーい!パパだいすきー!」ちゅっちゅ

俺「ははは、パパ幸せだなぁ!」

俺「で、……さっきからずーっとこっちを見てる二人も来るか?」

ミーナ「俺さんのお誘いなら……」

シャーリー「いやー、さすが俺。わかってるー」

俺「あんな露骨に自分の休みを伝えておいて何を……」

娘「みんなでおでかけしたほうがたのしいよね!」

俺「もちろんそうだね」

*ロマーニャ市街

シャーリー「ちぇーっ、また最短記録を更新しようと思ってたのにさー」

俺「アリーセが乗ってる以上危険な運転はさせん!」

シャーリー「別に事故らすわけじゃないからいいだろー?」

ミーナ「シャーリーさんの運転は事故を起こす可能性があるから俺さんは全力で止めたのよ?」

シャーリー「ちぇー・・・・・・」

アリーセー「シャーリーママのうんてんはとってもたのしーのに」

シャーリー「アリーセはよーくわかってるじゃないかー。こんどはあたしが運転してやるからなー」

俺「だ・め・だ!俺の目が黒いうちは絶対にさせん!」

シャーリー「アリーセだってあたしの運転がいいっていってるぜー?」

俺「それでもダメだ!命にかかわる事だから絶対にダメだ!」

シャーリー「はいはい。わかったよー、あたしが運転しても今度は安全運転するよー」

俺「絶対だからな?」

シャーリー「そりゃ、こうまで言われて安全運転しなかったら俺はあたしのことを嫌いになっちゃうだろ?」

シャーリー「だからアリーセが乗ってる時は安全運転するよ」

俺「アリーセが乗ってないときは?」

シャーリー「そりゃ攻めるしかないっしょ!」

俺「できれば普段も安全運転して欲しいんだけどなぁ……」


俺「シャーリーに怪我でもされたら困る」ボソッ

シャーリー「んー?今なんて言ったんだー?なー、もう一回いってくれよー?」ニヤニヤ

俺「さあて、何て言ったか忘れてしまったよ」

ミーナ「おほん!いつまでここで立ち話するつもり?アリーセちゃんはもういてもたってもいられないみたいよ?」

娘「パパー。はやくいこーよ」

俺「ああ、アリーセ悪かったね。早く買い物したいもんなー?」

娘「うん!」

俺「それじゃあ行こうか」

娘「うん!パパーかたぐるまー」

俺「承知しましたお姫様。落ちないように気をつけるんだぞー?」

娘「うん!」

シャーリー「それじゃいこうぜー」ギュッ

ミーナ「いきましょう、俺さん」ギュッ

俺「二人とも、腕にしがみつかれると凄く歩きにくいんだが」

ミーナ「気にしたらだめよ」

シャーリー「気にしなーい気にしなーい」

*デパート

俺「これも可愛いし、それも可愛いな……よし全部買おう」

娘「パパー、そんなにあってもぜんぶきれないよー」

俺「むぅ……」

娘「これとー、あれとー、それでいいよ」

俺「本当にその3つでいいのか?もっと買ってもいいんだぞ?」

娘「それじゃー、おようふくいがいもかってー?」

俺「いいぞー。おもちゃでも人形でもお菓子でも何でも買ってあげるからな!」

娘「わーい!」

俺「それにしても新しい服はよーくにあってるぞー。可愛すぎてパパ失神しちゃいそうだよ」

ミーナ「まだ失神してもらっては困るわ?俺さん、私の服……どうかしら」

シャーリー「あたしの方も見てから失神してくれよー。ほらほら」

俺「二人とも似合ってるぞ」

ミーナ「それだけ……?」

シャーリー「ちょっとがっかりだなー……」

ミーナ「ちょっと冒険してみたのに」

シャーリー「これで俺を魅了できると思ってたんだけどなー」

俺「別に適当に言ったわけじゃないんだがなぁ。それにそんな露出の高い服を着なくたって既に私は……」ゴニョゴニョ

ミーナ「何?」

シャーリー「ほら、もっとちゃんとしっかり言ってくれよー。俺は大事場部分を濁すんだからなー」

俺「私だって人前で口にするのが恥ずかしい事だってあるんだ、察してくれ」

シャーリー「口にするのが恥ずかしい事ってなんだろうなー?なあミーナ中佐」

ミーナ「ええ。一体何を言おうとしたのかしらね?基地に戻ったらしっかり口にしてもらわないとね」

俺「……基地に戻ったらな」

ミーナ「それじゃあこれとかはどうかしら?」

俺「……」

シャーリー「これなんかも中々いけてると思わないかー?」

俺「・・・…」

俺「ここって普通の服屋だよな?」

店員「はい。いたって普通の服屋ですが」

俺「なら、どうしてメイド服やバニー服なんかが出てくるんだ?」

店員「ええと、て、店長の趣味です」

俺「……」

ミーナ「俺さん、どうだったかしら?私はなかなかいいと思うんだけど」

シャーリー「最近マンネリ気味だったからこれを着ればすごく燃え上がるんじゃないかー?」

俺「二人の好きにすればいいんじゃないかな?」

店員「今夜は3人でお楽しみですね、羨ましい」

俺「はぁ……」

俺「で、結局買った訳か」

ミーナ「ええ。たまにはこういうのもいいんじゃないかと思って」

シャーリー「まずはどれから試すか俺が決めてくれよー?」

俺「気が向いたらな。お待たせアリーセ、ずいぶん待たせてすまったね」


俺「あれ?」

ミーナ「俺さんどうかしたの?」

俺「アリーセが……いない?」

シャーリー「さっきまでそこにいたよなー。隅にでも隠れてるんじゃないか?」

俺「……………………いない」



俺「どこにもいない!」

俺「ああああああああ!?アリーセどこだ!?どこ行った!?パパを驚かそうとしてるんだろ?だから早く出てきておくれ?」

俺「いないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいない」

俺「アリーセアリーセアリーセアリーセアリーセアリーセアリーセアリーセアリーセ」

俺「うわあああああああああ」

ミーナ「お、落ち着いて俺さん。さっきまでここに居たんだから遠くには行ってないはずよ?」

シャーリー「俺が落ち着かないでどうするんだよー。ミーナ中佐ならすぐにアリーセを見つけられるから落ち着けって」

俺「……誘拐。誘拐されたに違いない。アリーセは可愛いからあんなことやこんなことをしたいロリコンに攫われたに違いない……」

ミーナ「それは無いと思うけど……すぐに見つけ出すから」

俺「うおおおおおおおおおおおおおおお。アリーセェェェェェェェ!パパが今すぐ助けにいくからなぁぁぁぁぁぁぁ!」


シャーリー「おい!待てって!!!」

ミーナ「……どうしましょう?」

シャーリー「とりあえず、まずはアリーセを探してその後俺を探せばいいんじゃないかー?」

ミーナ「そうね。できるだけ早く見つけ出しましょう……犠牲者が出る前に」



次回に続く

支援ありがとうございました

次回はちゃんとこれの続きです


併せて明日の20:00から予約しておきますね

予約表

25日
2100時~
2430時~

26日
2000時~
2200時~
2400時~

ステンバーイ

それでは、行きます

あらすじ

アンジー「焦るなよ?死ぬぞ?」

俺「わかってる」

アンジー「お前は本当に親馬鹿だな」

俺「当然だ」キリッ

今回は個人的趣味爆発のネタ回となっております。正直反省してる

待ってたよ
支援支援

視界に広がるは、青空

空を駆ける魔女、千切れる雲

紅の光線、蒼の天空

神々しく光る魔力光、禍々しい呻き声を上げる怪異<ネウロイ>

時折舞い落ちる白銀の欠片、絶えず落ち続ける薬莢

……俺は今、戦場を翔けていた

視界の中には黒の怪異、そしてその周りをぴゅんぴゅんと小さな影が二つ

俺「……ふッ!」ガガガガガッ!

すれ違い様に機銃の引き金を引き、大型の怪異に銃弾を叩き込む

負けじとネウロイはその体表から紅の光線を撃ち出してくるが――――当然、シールドを出すまでもなく、ソレを難なく避ける

動体視力には自信があるのだ

俺「……」

10数機存在した小型機と、一機の中型は全て雪片と化し、残すは哀れな大型1機のみ

……その大型も、今の俺の掃射でようやく彼らの弱点たる『核』をむき出しにしてくれた

あとはあのクリスタルに――――銃弾をブチ込むだけッ!!!!



俺「ルチアナァァァァッ!!やれぇぇえええっ!!!!!!」


俺は、叫ぶ

自らの上空を舞う少女――――ルチアナ・マッツェイに向かって!

そして

ルチアナ「……!!」

可憐な少女にして赤ズボン隊の誇る魔女、ルチアナの返答は――――



ルチアナ「ボラーレ・ヴィーア……ッ!(飛んで行け!)」



ひとつの轟音となって、帰ってきた――――!!


………………。


俺「……ベネッ!(良し!)」

ガオン!……と、ルチアナの対戦車ライフルによる『返答』が、正確無比に黒き異形の怪異を撃ち抜く

支援だー

数瞬後、大型ネウロイはガラスが割れたかの様な音と共に白片へと化した

今まで屠って来た、小型共と同じ様に……

ルチアナ「……ふぅ」

俺の横に降下し、一息付くルチアナ

戦闘終了、ミッションコンプリートだ

俺「ん?」

ちらと周りを見ると、二つの影がこちらへと近づいて来た

「お疲れ様、いい一撃だったわよ?ルチアナ」

「うんうん、ボクも思わず見とれちゃったよー♪」

飛んで来たのはルチアナと同じ赤ズボン隊の隊員、フェルナンディア・マルヴェッツィとマルチナ・クレスピ

この2人もルチアナの様に、輝く才能を持っている

パンタローニ・ロッシの名は伊達じゃないと言う訳だ

俺「二人もお疲れさん、あ、それとフェルも小型機相手の立ち回り、凄かったぜ」

俺「マルチナも、相変わらずお前のトリッキー過ぎる航空技術には脱帽するよ本当に」

フェル「当たり前よ!私を誰だと思っているの?」

俺「ロマーニャの誇る赤ズボン隊、パンタローニ・ロッシだろ?知ってるさそのぐらい」

フェル「そう!その通りよ!」

どんなもんですか!と胸を張るフェル

マルチナ「トリッキーな機動って言われてもなーボクのは自然に身についちゃっただけだし、大したことないよ!」

イヤイヤイヤイヤイヤ

あの変態機動、真似できる奴がいたら見てみたい

マルチナ「それよりさー今日の奴(やっこ)さんなんだったんだろ?」

今日の奴さん……?

俺「ひょっとして、あの中型のことか?」

マルチナ「うん、そーそー!」

ルチアナ「えっと……あの分裂したタイプですよね?」

ビッ!と手を上げるルチアナと疑問の顔を浮かべるマルチ……ええい!紛らわしい!

ここに来て三週間が経つが、未だに間違えてしまう

……ごほん

手を上げるマルチナと、疑問の顔を浮かべるルチアナ

支援ー

ルチアナ「分裂タイプは何度か話には出てたんですけど……戦ったのは始めてでしたね」

フェル「まっ!この私達の敵ではなかったけどね!」

マルチナ「でもさ!ちょっとカッコ良かったよね!ガシャーンて分裂してびゅーんて突っ込んでくるの!問答無用でぶっ潰したけど!」

小さな体全体を使ってボディーランゲージを行うマルチナ、小動物と言う言葉がこれ程似合う少女などそうそういない

さらっとぶっ潰したとか言っているが……

……でもまぁ、敵ながらあの分離は痺れた。分離と合体は男のロマンだ、うん

ルチアナ「あ、あはは……」

苦笑いを浮かべるルチアナ

フェル「そうねー、ネウロイにしては随分とうぶなコトをしてくれて――――――じゃなくて、やぼなコト……は違うし……鯛なコトでもなくて……鯖な事……」

俺「味な事か?」

取り敢えず言いたそうにしていることを指摘する

フェル「し、知ってるわよそれぐらいッ!国語の先生なの!?アンタはッ!」

……逆ギレされた!

フェル「……ごほん!……ま、まぁいいわ……もーお腹減ったし、早く帰ってランチにしましょう?」

マルチナ「おーっ♪」

ルチアナ「はいっ!」

俺「ああ!」

さぁ、帰るか……

俺達の基地に!

異世界滞在三週間と一日目、こうして今日もまた、怪異との戦闘は終了した……

………………
…………
……

ランチタイムの時間だ

マルチナ「もぐもぐもぐもぐ……」

フェル「…………」

ルチアナ「…………」カチャカチャ

舌鼓を打つ俺

子供の様に箸を進めるマルチナ

優雅に食後のティーを嗜んでいるフェル

上品な手つきで料理を口に運ぶルチアナ

しーえん

そこにいる誰もが、食事を楽しんでいた

テーブルに並んでいるのはルチアナとフェルの両名が手をかけた、本場イタリア……いや、ロマーニャ料理だ

これがまた凄ぶる旨い!

娘に食べさせてやりたいぐらいだ!

俺「……」

そんな中……

フェル「ところで」

カチャリ、とティーカップ―随分と高価そうな―を置いたフェルが、何か話を切り出し始めた

フェル「菜食主義ってあるじゃない?」

俺「菜食主義?……ベジタリアンのことか?」

フェル「そう、それよ。……あれってチーズとかは食べてもいいワケ?」

俺「そりゃダメだろ、牛乳関係とか卵は牛、ニワトリが原料だからな」

俺「あんた達の好きなクリームとか使ってるケーキもきっとダメだろうな」

マルチナ「えええ~っ!!ケーキもダメなの!?」

ガタッと立ち上がり驚きの声を上げるマルチナ

いや、そんなに驚かなくても……

ルチアナ「でもその方が体の調子がよくなるんでしょうか?」

マルチナとは打って変わって、菜食主義の利点を考えるルチアナ

本当、二人は対照的と言うか、そう、まるで姉妹の様だ

……どちらが姉かは、言わなくてもわかるだろう?

俺「……俺は別に菜食って訳じゃないからそこらへんは知らないな。美味い料理が食えないのは嫌だし」

フェル「……じゃあ靴とかハンドバッグはどうなるのかしら?アレ革製よ?」

俺「そりゃ当然動物がカワイソーって言うんだからスニーカー履いてリュックとか背負ってんだろ」

マルチナ「うへぇー、そりゃケッコー気合入ってるねッ!オバチャンになってもバスケ選手みたいなカッコするんでしょ?」

フェル「ふふっ、きっとレストランとか入れてくれないでしょうね」

俺「……嫌な話だ」

そう言えば、肉食で知られるピラニアにも草食はいるらしい。何処かで聞いたことがある

………………。

「「「「ご馳走様でした!」」」」

食への感謝をする俺達四人

ほのぼのしてていいな
支援

……ところでいただきますとご馳走様はイタリア語で何と言うのだろうか?

どうやら俺の耳に入り込む言語は、どう言う仕組みか全て日本語――――この世界で言えば扶桑語に変換されて聞こえてくるのだ

フェデリカは俺の固有魔法では無いかと聞かれたが、真偽の程は定かでは無い

魔力を使っている感覚も無いしな

……まぁ、あまり深く考えない様にしよう

ルチアナ「それじゃあ、食後のお茶の準備をしてきます」

ルチアナが席を立ち、何処かへと歩いてゆく

マルチナ「はーっ、お腹いっぱいーっ」

気持ち良さそうにお腹をさするマルチナ、確かにこの娘は気持ちいいぐらいによく食べていた

俺「あんなに元気良く食って……太っても知らないぞ?」

マルチナ「いーのいーの!その分体を動かしてるから!」

フェル「俺?いくらマルチナでもレディにそんなこと言うのは失礼よ?」

俺「それは、失礼」

まぁ、たっぷりと食べておいたほうがこのちんちくりんな少女―まるで少年のような―にはいいのかもしれない

………………。

俺「それであんた達は『三変人』なんて呼ばれてる訳か」

フェル「ええ、そうよ……全く、心外ったらありゃしないわ」

マルチナ「ま、ボクはあんまり気にしてないけどねっ」

フェル「それに最近じゃあ他の部隊から四変人なんて呼ばれてるわ……アンタが加わってね」

俺「はぁ?」

何故俺まで?

フェル「鏡でも見て来なさい、この親馬鹿」

俺「……」

それ程俺の親バカっぷりは噂になっているのか…………だが、しかし

俺「俺が親馬鹿?……ありがとう、最高の褒め言葉だ」

親馬鹿?溺愛?娘の話をさせるな?

それがどうした!

我が生きる証にして大天使、スイートどーたー娘を前にすれば、『こう』なってしまうのも自明の理だ!はっはっはっ!

「「……」」

あきれ返る二人

……いかん

やっぱり俺は娘の事となるとかなり『ハイ!』ってヤツになるな

ルチアナ「お待たせしましたー」

俺「ん?」

そんな雑談を三人で続けていると、ルチアナが帰ってきた

手に持ったトレイの上に何かを載せている

マルチナ「おっ、来た来たっ♪」

マルチナが喜び、ルチアナは丸テーブルの上にそれら――――要するにケーキと紅茶、それにコーヒーを置いてゆく

フェル「……あら?」

フェル「このケーキの数……」

テーブルの上に置かれている美味しそうなケーキ達を指差す

数は、ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ

……五つ?

俺「……ひとつ多くないか?」


俺「……ひとつ多くないか?」

ルチアナ「あっ、それはですね」

マルチナ「僕が頼んだんだ、僕のぶんにもうひとつ多く作ってねってさ」

成る程

俺「食い意地が張っててよろしいことで……やっぱり甘いものは別腹って奴か?」

マルチナ「そそっ♪」

俺「……」

……でもまぁ、何となくだが

ケーキは5つで良かった。そんな気がする

フェル「ほらルチアナも突っ立ってないで、早く食べましょう?」

ルチアナ「は、はいっ!」

…………。

俺「ああ、そうだ、フェル、ルチアナ」

フェル「?」

ルチアナ「は、はいっ、何でしょう?」

俺「あー……もし良かったらの話なんだがな」

俺「俺に、イタリ……ロマーニャ料理を教えてくれないか?」

ルチアナ「え?あ、はいっ僕でよければ、いくらでも」

ケーキを食べ終え、ずずず、とコーヒーを飲みつつ、俺は二人にそんなことを訪ねた

フェル「別に私は構わないけど、急にどうし――――――ああ、娘さんね」

俺「その通りだ」

元の世界に帰るまでに彼女たちに教わり、娘に振舞ってやるのだ

料理スキルも多少は自信あるし、問題は無いだろう

マルチナ「本当に俺は娘さん思いなんだねー僕のパパみたい」

俺「む、ならお前の父親とはいい酒が飲めそうだ、はっはっはっ!」

笑い飛ばし、手に持つカップのコーヒーをすする……旨い

俺「……ふぅ」

ルチアナの淹れるロマーニャ・コーヒー……いわゆるエスプレッソはこの世界に来た俺にとっては格別の楽しみだ

信じられんぐらいに素晴らしい香りで、『まだまだ頑張れる』、『さらに先に進もう、もっと強くなろう』と言う気持ちになる……まさに高貴な魔女と母なる大地が生み出した恵みだ

俺「……旨い」

ルチアナ「あ、ありがとうございます!」

俺にもう少し語彙力があれば、この感動をうまく表現できたんだがな……残念だ

俺「毎朝こんなに美味いコーヒーが飲めたら、どれほど素晴らしいか……」

ルチアナ「ま、毎朝!?」

マルチナ「わおっ」

フェル「……あら、大胆ね」

……ん?

俺「ああ……いや、―俺の勘違いだったら悪いが―そういう意味で言ったんじゃない。ただあんまりにも旨いもんだったから、な」

ルチアナ「……で、でもっ僕でよければ毎日お淹れしますよ?」

俺「ははは、お気遣いは有難いがそれじゃあお前に悪いよ。でもたまになら淹れてもらえるか?」

ルチアナ「はいっ!喜んで!」

こうして、麗らかなロマーニャのお昼時は過ぎてゆく――――

おわりん
正直奇妙なネタを詰め込み過ぎたと言うかそのまんまと言うか……とにかく失礼

次回は多分ドミジェンのお話です

俺教官さんには敵いません!次回に期待しています!

乙!
次回のドムジェンに期待

次は24時半か
保守がてら10レスぐらい安価でもしようかな

短いですが、今から投下よろしいでしょうか?

おうカモンカモン

ごーごー

GO

では始めます。前回の続きです。





管野「やい班長! 用があるからって呼んどいてじゃじゃ馬ってのはどういうことだ」

曹長「な、この言葉遣い。じゃじゃ馬そのものだろう」

 曹長がコッソリと同意を求めるように耳打ちしてきた。その様子も管野少尉は気にくわないらしく、眉を顰める。

ロマニャン「うちの班長が失礼を。お姫様」

 いつの間にか少尉に近寄っていたロマニャンが妙にキザったい口調で言う。

管野「そのお姫様ってのも無しだ」

支援支援

来たか支援

ロマニャン「そりゃ無理ってもんだ」

 ロマニャンの背は男の中でも高い方で、少尉が見上げる形になるのだが堂々と物怖じせずに言い放つ。けれど、ロマニャンもまた平然としたものだった。

 その様子を見て心中穏やかではなかった。ロマニャンは軍曹で相手は少尉。つまりは上官だ。けれど、ロマニャンの口は止まらずに動き続けている。

ブリタニアン「心配ない。姫様はいつもブスッとして怒っている様子を振りかざし、威嚇して回るようなじゃじゃ馬だが、度量は狭くない」

 俺の心配が表情に出ていたのだろうブリタニアンが耳打ちしてきた。というか、アンタも姫様呼ばわりしてるのかよ。これはこの班の習わしなのだろうか。

 ついに堪忍袋の緒が切れたらしい少尉はロマニャンの腹にストレートを一発撃ち込んだ。

 小柄な割に腰の乗った良い一撃だったようでロマニャンが呻くが周りは平然としたものだった。いつも通りの風景と言うことだろうか。

 少し赤らんでいるように見える表情で少尉殿が俺の前まで来て立つ。

 不意にジッと顔を見詰められることになった。睨まれているのだろうか?

ごほうびですよね支援

 しばらく空気が固まったようにそのままだったが、痺れを切らしたらしい少尉殿が先に口を開いた。

管野「お前は……。その、なんだ・・・・・・言うことはないのか?」

俺「申し訳ありません少尉殿。挨拶が遅れました。扶桑陸軍の俺軍曹です。本日より少尉殿の専従班の四番に着任いたします」

 あれ? 一瞬、少尉の表情がこわばったように見える。

管野「・・・・・・」

俺「少尉殿、どうかなさいましたか?」

管野「少尉殿じゃない」

 え!?

俺「申し訳ありません。階級を間違えていましたでしょうか?」

管野「違う、管野直枝だ。それが私の名前!」

俺「存じていますが?」

 一体何が言いたいのだろうか? 少尉殿の体が震えていた。たぶん怒りで。俺としては何故そんなことになるのかとんとわからなかった。

ちょくえだちゃん支援支援

支援だ馬鹿野郎この野郎

管野「もういい。俺、少尉殿は禁止だからな。二度とそうやってオレを呼ぶんじゃない」

俺「ではどう呼べば?」

管野「決まってるだろそんなの――。いや、好きに呼んでくれ」

 ふむ。どうやら少尉殿に対する呼び方は決まり切っているようだ。となれば

俺「では姫様で」

 これで正解だろうと口にすると、少尉殿は絶句し、わなわなと震えて俯いてしまった。

管野「……他に言うことは無いのかよ?」

俺「これからよろしくお願いいたします」

 少しして少尉殿は徐に背を向ける。

管野「これからよろしく」

 ロマニャンへのあばれっぷりから想像できないほどに小さな声だった。

 そのまま少尉殿は真っ直ぐに倉庫から出て行ってしまった。

ロマニャン「どうしたんだ姫さん?」

 隣に忍び寄ってきたロマニャンの言葉には同意したいけど、今日が初対面の俺よりもそっちの方がよっぽどわかると思うんだ。


 ただなんとなく初っぱなから失敗しているようで、これから先のことが少し不安になった。




つづく。
ここまでです。
支援、ご静聴ありがとうございました。また、次回もよろしくお願いします。

日曜にwiki見てたら、エイラの姉のところに502のストライカーユニット回収班の隊長とかいうのを見つけてorzとなった。
この話が矛盾してしまってるよ……

乙乙
こまけえこたぁいいんだよ!

乙!細けぇ事は気にしない精神だ

誰かアウロラ姉さんと俺の話を書こうぜ!……別の世界線のナオちゃんみたいに馬鹿野郎この野郎な俺でどうにか……無理か

乙!
何か別の班とかにしとけばいいんじゃない?

続き待ってるぞ

>>148
別世界の直ちゃんは今日も元気にドラゴン相手に機銃ぶちかましてるよ

>>147-150
ありがとう。
とりあえず、おいおいとやっていきます。

くい

わけ
ない

はっ
きり
しろ

あき
らめ
んな

しあいは
まだ
おわってない

坂本「諦めたらそこで試合終了だぞ」

俺「説得力がすごい」

バスケが

なにその新しいスポーツ

眠いそれでは投下開始眠い

前回のあらすじ
・ローマにお買いものに来て3話くらい過ぎた
・フェルちゃんやパティがしっかりしてて色々と眩しい
・テメーはこの空条○太郎が直々にぶっ潰す(ションベン漏らしつつ)



俺「クソクソクソォォォ――――――――!!!」ダダダダッ!!

青年「ほーら、僕を殴るんだろ? 掛かっておいでよ、ほら!さぁ!!」スタスタ

俺(意気込んで挑発したものの生き残れる可能性がまったく見出せない!! このまま走ってどうするってんだ俺は!?
  勢いに身を任せて破滅する良い例だね!!ヒャッハー!!)

俺(このまま路地裏を駆け抜けて、それで、えーーと……)

俺(よし、聞いてみよう)

俺「てかお前そんなに俺をそんなに追いかけて最終的に何すんだ!? 俺をブッ殺すだけならビームでも撃ちゃ」

青年「ソーセージって美味しいよね」

俺「あぁ、パリッと茹でてて朝に」

青年「うんうん」ニコニコ

俺(あかん)

青年「ホースをケツに突っ込んでね?それでね」

俺「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ食人はNGィィィィィィィ!!!」ダッ!

青年「あっ、凄い加速した」



俺(――――状況を整理しよう)

俺(まず最終目標はあの人型ネウロイの破壊、は無理だろうから撃退。それ以外に俺の生き残る道は無い)

俺(あいつの能力は)

・再生能力
・黒い霧になる、物理攻撃は無駄っぽい
・501のウィッチを数瞬ほど呼び寄せる?(すぐに視界から消えた)
・腕をへし折れるだけの腕力 *推測

俺(って、とこか)

俺(攻撃手段はほぼ分からず仕舞いだったが、さっきの不意打ちでいくらか手札を切らせたのは大きいな)

俺(再生能力に関してはネウロイとして最低限は備えているだろう、それよりもやっかいなのは『霧』だな。たぶんこれのせいで銃弾や斬撃が通らずに
  混乱したウィッチ達を散らしたんだろう。ゲルトやリーネちゃんを呼びだしたのに関しては……辺りか)

俺(さて、501を壊滅させ。おそらくネウロイとしては破格の防御能力、これを怯ませるかどうか出来るかというと)



俺(――――『可能』だ)

俺(三回、サーニャちゃんも含めてそれだけ戦闘の情報が伝われば対処もいくつか思いつく。別にベクトル操作なんて使うチートじゃねぇんだ、相手は状況的にもおそらくもうすぐ…)

俺(……けど、それを実現まで持ってくにはこっちのカードが足りない。せっかく役が揃いそうでも1枚足りなきゃタダの役無しブタだ
  とびっきりのエースだ、それが舞い込んでこないと)

青年「考え事は終わったかい?」ヌッ

俺「!? ちかっ」

青年「それっ!」ガッ!!

俺「グギ――――ッ!」ゴキャ

ガシャーーン!

青年「……治りかけの腕を庇ったままの走りで僕と駆けっこが成立すると思われるなんて傷付くなぁ。遊びに決まってんじゃん」ツカツカ

俺「ち、く、しょぉぉぉぉぉ!!」

俺(時間が! 1,2分でいい!!それだけあれば!!!………あ)

青年「エーリカ」パチン

エーリカ?「――――――」ビュォ!

青年「そうだな……ここまで遊んでくれたお礼にまずは陰茎をズタズタに引き裂こう、そのあとは持ち帰って彼女たちの手で腸詰め
   ……それをさっき君と一緒に居た娘達に食べさせるのも良いなぁ」ウットリ

青年「ねぇ君は何かアイディアはある? チェーンソー使う感じのならポイント高いよ」

俺「なぁ、神様って信じるか?」

青年「……唐突になんだい? あんまり白けるようなことは喋らないでよ」

俺「答えてくれよ、映画じゃあ死ぬ前にこういうやり取りはよくあるじゃん」

青年「そうだね……僕としては唯一神とかなんてマイナーな宗教はあんまり興味ないかな?」

俺「だよな、俺も髭面のおっさん崇めるとかあり得ないわ………けどさ、今度から」

カチャ、パンパン!

青年「お―――――?」ボフン!ボフン!!

俺「ポニーテール女神教を広げるとするわ、アンジー女神マジ女神」

アンジー「……どういう状況だこれは?」

あ駄目だ寝る
きょうの18時過ぎにのこりおとすねおやすに

しっかりしろ俺
キリも良いタイミングなので、改めて今日の18時に予約を入れさせて貰って残り10レス程度落としますねー
おやすみなさーい

      \       ヽ           |        /        /
          \      ヽ               /      /
‐、、         殺 伐 と し た ス レ に 璃 々 が ! !    _,,-''
  `-、、               ,. '´ ム7              _,,-''
      ‐、、            ,..__ /_/__         ,,-''  _ ,,-''
        -、、      ,. ´: : : : : : : : : : : :∧__∧      ,,,-''

   ‐、、           /: : : : /: : : : : : :ヽ:(=゜ヮ゜=)、        ,,-''
     `-、、      ,:'/: : : : : /: :/: :/∧: : |: :ヽ: : i: : :.\     ,,-''
         ‐、、 ,. ' ,: : : : :l:/-:/:‐//  |ハ:lT: : ト: | : : ト: :
           / /:.l: : : : :|:.z弌ミ    ィキミ|:.:l: : |ヾj
          /  /: |: : : : く ヒ:::::::j      ヒ::::::j 〉:l : : l  _
──────.,  ,. : , l: :| : | 辷ノ  ,   辷ノ レ : : : ! し  ヽ ───────‐
         〈  . : / 、l : : ト    l    ̄l    /: : :/ /|    }
          }  , ' / ヘト、.:ト \    _ ノ  / : ∠ {:.ゝーイi
         //: / / /ヘl ヽ > ー‐ </:./f'/ ヾ: : : ノ
    _,,-'//    /:ム __「⌒わ \: : : :/    {   / ̄  `-、、
 _,-'   ,     /  ノ7: :ゝ_ノ   大      \イ         `-、、
      ./ 〈⌒レ'′ く__∧,/ /:ノ   /::::::\  _z‐             `-、、
     / (  _,,-'     廴/ /7 ∠:::::::::::::::::::ゝ |    `-、、
     |ノ_,-'        / /  ̄|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ヽ       `-、、
           /     / /   |: :>-‐  ヽ ̄:|: : : :.\   ヽ

              /'''7'''7  / ̄ ̄ ̄ / / ̄ ̄ ̄ /

              / /i  |   ー‐' ̄/ /  ー‐' ̄/ /
            _ノ / i  i__. ___.ノ /  ___.ノ / 
           /__,/  ゝ、__|/____./  /____./ 

同じ意味なんだよなぁ

行ってらっしゃいロンメル(ゴリ押し)

誰もいない感じか(´Д`;)
何もしないのもあれなのでリベンジで投下しよう。



「オエップ…最悪だ」


早朝を知らせるブザーとともに、目に差し込む強烈なライトの光に、俺は唸って舌を出した。

清潔感と味も素っ気も無い真っ白なクッションに囲まれただだっ広い空間。

無個性で無味乾燥で飽き飽きとした部屋。

そこに俺は後手に拘束着を着せられて寝転がされていた。

これが俺が丸々一年間過ごした場所だ。

二回の監視部屋から覗く、上等な軍服を着たいけ好かない上役の一言から俺のクソッタレな一日が始まる。


「おはよう、俺君。ごきげんいかがかな?」


俺「Guten Morgen. マロニー大将閣下 最低だ。

目と頭がグルングルン回って、今にも昨日の晩飯のカレー・ヴルストを戻しちまいそうだよ」


マロニー「それは済まないことをしたね。何分、昨日の投薬実験は非常に強力な物を使ったと聞いている。

…だが、安いものだろう。対ネウロイ戦が主流となった今、不要となった"君"という戦争屋が、

もう一度あの血臭と硝煙の戦場で栄誉を勝ち取るには、それ相応の代償を払わねばならん」


俺「はっきり言ってくれるな、大将さんよ。それで、今日は一体何の用だ?

実験の続きなら、今はあんたのせいで気分は最悪だから後にして欲しいんだがな」


マロニー「そんな君に朗報だ、俺君。

どうやら昨日の投薬の最終テストで、君の魔法力の安定性が99%以上で認められた。

実験は成功だ、これで君は我らが連合軍、人工航空歩兵第一号となる

無理を言ってカールスラントから君を借り受けた甲斐があったというものだ」


俺「…へえ、そいつはありがてえ。

ずっと頭や体の中をかき回されるばかりで、銃の一つも撃てずに飽き飽きしてたところだ」


マロニー「部隊配置は1週間後だ。その際は、思う存分暴れ給え」


俺「俺は、どこに行けばいい」


マロニー「第501統合戦闘航空団、階級は大尉だそうだ。

あのミーナ・ヴィルケ中佐率いるガリアのネウロイ開放の最前線だ」


俺「ああ、あの各国のエースを集めたとか言う。

・・・女子供が戦争などと、笑わせる。ティーパーティでもしてればいいものを」


マロニー「…そのことについては君と同じ意見だよ、俺君。

早くあの勘違いした女狐共から、真の闘争を取り戻さなければ。

我々は真なる軍人として、何としてもウィッチ共に頼り切りの現状を打破し、

軍事的イニシアチブを握らなければならんのだ」


俺「オイオイ、悪いが俺はあんたらの私欲やイデオロギーの為に駒になる気はねえぞ、大将さんよ」


マロニー「互いの利害の一致というものだよ、俺君。

君は君の求めるがまま"戦争"を楽しめばいい。

もちろんそれに必要となる弾薬やストライカー等は全てこちらが用意しよう

思う存分、我が軍の技術、"人工航空歩兵"の強力さを、連合各国にアピールしてきてくれたまえ」


俺「クック…あんた、長生きするぜ。

Jawohl, Herr(ヤヴォールヘア)! 承りました、どうかご期待ください、マロニー空将閣下殿…」




ーー501st. JFW基地:執務室

コンコン


「入るぞ、ミーナ」


ミーナ「ええ、どうぞ美緒」


ガチャ

坂本「なんだ、まだ書類が終わってなかったのか」


ミーナ「ええ、以前上層部の方に新たなウィッチの援軍を要請したのだけれど、ちょっとどうにも困ったことがあってね」ペラ


坂本「?なんだ、それは…ほう、新人か!」


ミーナ「ええ、今朝方カールスラント空軍から届いたのだけど、どうにも腑に落ちないことがあって…」


坂本「ふむ、確かに『男』で、しかも20歳はとうに超えているようだが…」


ミーナ「そうなのよ。で、それを上層部に代わりの人員を出してもらえるよう打診しても『これは命令である』の一点張りで…」


坂本「ふむ、戦績の方は・・・なんだこれは!?信じられん!」


ミーナ「ええ…ネウロイが出たばかりで人心が不安定な内戦地ばかりを傭兵として渡り歩いて、着々とスコアを伸ばしてきたみたいね」


公式確認戦果505名、その後もオストマルクやヒスパニアの戦場でまた反政府ゲリラを700名ほどナイフで殺害してるわ


つまりは完全に私達とは対をなす、生粋の"ウォーモンガー(戦争屋)"よ」


坂本「ついたあだ名は「人食い」、「クロコダイル」、「ワンマンアーミー」…コイツ、もうメチャクチャだな」


ミーナ「出来れば宮藤さんには絶対に会わせたくない人材だわ…あの子、こういうの一番嫌いそうだから」


坂本「しかしこんな奴が来てどうするんだ。

射撃教官などでは使えなくもないが、人殺しの技術など対ネウロイには何の役にも立たないぞ」


ミーナ「一応非公式だけど、ハルファヤ峠攻防戦で空戦型ネウロイも含め22機ほど破壊しているわ」


坂本「・・・ただの、人間なのにか?」


ミーナ「ホントにただの人間であって欲しいけどね…」


坂本「・・・」


ミーナ「・・・とにかく、かなり危険な人物であることは間違いない様なの


だからせめて少佐には、彼が怪しい行動を取らない様、逐一監視しておいて欲しいのよ」


坂本「…了解」


ミーナ「頼むわね…(まるで出来の悪い西部劇だわ…何事もなければいいのだけど…)」

ーーー一週間後、13:00
501st. JFW基地:ハンガー


輸送兵「1300(ヒトサンマルマル)俺大尉、到着いたしました!

後部のコンテナに食料などの本国からの支援物資も入れてありますので、ご自由にお使いください!」


ミーナ「ありがとう、ご苦労様。それじゃあ、後ろを開けてくれる?」


輸送兵「了解!」カチッ


俺「…」コツ...コツ...


ミーナ「…ようこそ、我が501統合戦闘航空団へ。

私が隊長のミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐です

歓迎いたしますわ、Mr.クロコダイル…

(お、大きい人ね…ダメよ…私の部下なんだから…気圧されてはダメ…)」


坂本「同じく、副官の坂本美緒少佐だ。貴殿の持てる力、ぜひとも我が部隊に役立ててほしい

(顔に傷が…しかし経歴通りの実力だとすれば、暴れたらただごとじゃすまんぞ…)」


俺「隊長副長自らお出迎えとは痛み入ります。ここではブリタニア語で?」


ミーナ「ええ、その様に」


俺「本日着任いたしました。私、カールスラント空軍所属人工航空歩兵、俺大尉と申します。

我が祖国を代表するトップエース、並びに扶桑海事変の英雄お二方にお会いできたこと、大変光栄に思います」


ミーナ「お噂はかねがね聞いております。なんでも、陸戦経験が大変に豊富だとか」


俺「いえ、所詮はそのようなもの空戦には全く役に立ちません。

それに私はウィッチとして戦う経歴に関しては素人です。かなりの部分をお二方にご指導を仰ぐことになると思います」


ミーナ「…ちょっと待ってください、貴方、ウィッチなの?」


俺「先程、人工航空歩兵と申し上げました。最も、男性であってもウィッチ(魔女)と言うのなら私もそうなるのかもしれませんね、ハハハ」


ミーナ「"人工"航空歩兵ですって…私はそんな話全然聞いてないわ!」


俺「いえいえ、どなたもご存じないでしょう。連合軍でも関係者か中将官クラス以上の方にしか知らされていない極秘裏のプロジェクトですから。

ああ、これが辞令書です。ご覧になられますか?」ピラッ


ミーナ「……ッ!(ハメられたわ…私達501をダシにして、新しい人工ウィッチの実戦テストをするつもりね…!)」


坂本「…?どうした?ミーナ」


ミーナ「…いいえ、なんでもないわ

(成果が出れば、上層部や連合国側の意向は「ウィッチ不要論」に傾き、ウィッチ全体の規模が縮小され、

成果が出なければ、私に管理責任を押し付けて、501を乗っ取る…相変わらず汚いやり口ね…誰の差金か想像はつくけど…)」


俺「…(へぇ…さすがキレ者で通ってるヴィルケ中佐だ。あんだけのヒントで気づくの早いのなんのって。

・・・だけどまあ上層部とウィッチの軋轢なんて俺には関係ないんでね。俺は俺で楽しませてもらうさ)」


坂本「…俺大尉はウィッチといったな?では、ストライカーは今どこにあるんだ?」

俺「ええ、私はストライカーは別の便で送っていますので、今はまだ手元にないんですよ。

3日ほど遅れて届くと思いますので、航空訓練はその日以降でお願いしてよろしいでしょうか?」

坂本「そうか、了解した。なんにせよウィッチが増えるのはありがたいことだ。

貴殿のご活躍、期待しているぞ」


俺「ハッ!ご期待に添えるよう、努力いたします!」ビシッ


ミーナ「それでは、基地の方をご案内しますので…(と言うことは、彼もグルという事なのかしら…)」


「(…面倒な事になってきたわ)」

1話終

ご支援いただきありがとうございました!途中で猿ったりしてグダグダになりかけでしたがなんとか書けました…。違うIDは全部同じ人です…。途中ウォーロックの話が出ましたがコイツ(俺)自体がウォーロック開発に深く関係してるという設定でござます。

さるが解けるまでgdgdROMってます(;´Д`)
それではお目汚し失礼しました

うぉ……

予約まで時間があるので、投下してみます。

支援

1945初頭 ロマーニャ 上空



俺「…………」

中尉「浮かない顔だな、そんなに配属先が気に入らないか、俺軍曹?」

俺「…………」


空を行く輸送機の内部、二人の男が会話を交わしていた。いや、会話とは言えない一方的な語りかけだ。
軍曹と呼ばれた少年は輸送機の後部に積み荷と共に座っており、肩には種類は分からないが鷲に似た燃えるような赤い毛色の鳥が止まっていた。
語りかけた中年の男は操縦席で機体の命運を司る操縦桿を握っていた。

更にもう一人、中尉の隣で座っている男もいる。この機の副操縦士の少尉だ。
だが、その表情は誰の目から見ても不満がありありと浮かんでいる。どうやら、その原因は後ろに座る俺であるらしい。


少尉「へッ、軍曹殿は俺等なんぞとは話したくもねぇってよ!」

中尉「……おい」

少尉「だいたい、前々から気に入らなかったんだ。テメェみてぇな――ッ!?」

中尉「――――それ以上、汚い言葉を吐くようだったら、パラシュートも持たせねぇで外に叩き出すぞ」


嫉妬と嘲笑混じりだった少尉の台詞は、中尉の静かな怒りと脇腹に押し付けられた銃口に遮られた。

中尉と少尉、それぞれの心中にどんな感情が渦巻いていたのかは余人が推し量る術はない。
しかし、少尉は俺を明らかに蔑んでおり、中尉は正当なる義憤をもって俺を庇い立てていた。


俺「そこまでにして頂きたい」


二人の間に割って入ったのは、何時の間にやら席を立っていた俺だった。その手は中尉の向ける銃口を握り、何とか銃を修めるように促している。


中尉「戦友を侮辱されて、引けってのか?」

俺「だとするのなら、戦友の言葉も聞くべきでしょう。それに、少尉もこれから戦友となる人だ」

中尉「………………はあ、お前なぁ、自分のことだぞ、ちったぁ気にしろよ。怒ってる俺が馬鹿みたいじゃないか」

俺「いえ、いつものことだし、俺自身も色々と思うところがあるので」


呆れたように銃をホルスターに収めた中尉を確認すると、俺は何事もなかったかのように席へと戻っていった。
赤い鳥は待っていたとばかりに事を終えた主人の方に再度止まると、ガァと鴉のように鳴く。まるで少尉の侮辱を咎めるかのようだ。
だが、俺は気にせず、手荷物にあったパンを食べさせ、微かに微笑みながら自分思いの使い魔をあやした。

その様子に嘆息しつつも、以前と変わりない戦友に笑みを溢す。俺と中尉が出会ったのは数年前。さる戦場での邂逅だった。

いつものように物資の空輸を行っていた彼であったが、運悪く戦線から離れた場所でネウロイと遭遇。
時はおりしもダイナモ作戦の実行中であり、戦線から離れた時点で護衛のウィッチはいなくなっていた。もう駄目かと諦めかけたその時、救援に駆け付けたの俺だった。

それ以降、何度か顔を合わせたことがあり、数年たった現在、彼をある基地へと送り届ける任務を仰せつかったのである。

少尉「チ、俺になんざ、興味ねぇってか。ますます気に喰わねぇ……」

中尉(……分かってねぇな、お前に興味がないんじゃねぇ。そんな罵倒、とうに聞き飽きてるだけだ)


隣で漏れる呟きを耳にしながら、胸中で嘆息する。

俺に命を救われて以後、様々な戦地において彼の噂を耳にした。
曰く“卑しい男が空を飛び、ウィッチの名を貶めている”、曰く“かの男こそ、英雄と呼ばれるに相応しい真の軍人である”

聞こえてきた噂は常に両極端であり、語る人物の主観で満ちていた。
独自に調べてみようにも、各地を転々と渡り歩く彼の戦果と戦歴は霞がかったように見通せず、まるで意図的に隠されているかのよう。
かつて見た彼の実力と固有魔法は、命の恩人という贔屓目を差し引いたとしてもエースと呼ぶに相応しいものだったにも拘らず、一度たりとて新聞を賑わせたことはなかった。

ただ一つ見えてくるのは、上層部と一部の兵士からの一方的な悪感情と戦場における味方の不在。
彼を嫌う人間は、その感情を元に手を貸さず。彼を好いてくれる人間は余りに大きな信頼故に肩入れの機会を見失う。


中尉(軍曹に言わせれば、“それもあり”ってところか? ……馬鹿言ってやがる。誰も彼もが、そんな考え方で生きていける訳がねえ)


中尉から見れば、ネウロイという強大な敵が跋扈する戦場において、味方が存在しないで戦い続けるなど想像すらできない苦痛だ。
一方的な恨み妬み。一方的な憧憬と尊敬の視線に晒されて、人並み外れた逆境であっても眉根一つ動かさない強靭かつ孤高の精神。成程、確かに英雄と呼ばれるに相応しい。


中尉(そんな評価なき英雄が、なぜ今になって、あの“501”に配属される?)

一時間後 ロマーニャ 第501統合戦闘航空団基地


ロマーニャ領海内、地中海に浮かぶ島にストライクウィッチーズの基地はあった。
基地の上部には戦女神がモチーフなのだろうか、剣を手に、背なに翼の生えた女神像が設置されている。何でも古のウィッチの遺跡を改装し、基地として使っているらしい。


俺「わざわざ見送りして下さらなくとも……」

中尉「いいんだよ、“それもあり”だろ?」

俺「……ですね」


彼の口癖であり、また考え方そのものである言葉を口にすると、笑みを浮かべる。
その表情に中尉は目を丸くした。彼が微笑んだのは何度か目にしたことはあったが、こうも破顔するのを見ると初めてだったのだ。


中尉「お前もそんな風に笑うんだな」

俺「面白いことがあれば、誰だって笑いますよ」

中尉「それもそうだな。……ま、若干一名、面白くなさそうだがな」


輸送機の操縦席から降りてこない少尉に、やれやれと呆れたように首を振る。
他人事とはいえ、無名の部隊からの栄転を素直に祝福できないなど、人としての性根が捻じ曲がっているとしか思えなかった。

が、そこまで考え、喉元にせり上がってきた悪罵を飲み込む。考えるだけならまだしも、態度や言葉にしてしまっては少尉と同類となる。
もっとも、当人はそれもありと言って、何一つ咎めることも、蔑むこともないのだろうが。それだけは目の前の戦友に見せたくはなかった。

俺「では、そろそろ行きます。見送り、感謝します」


それだけ言うと、荷物を手に、軽い会釈と共に基地へと向かっていく俺。
離れていく背中に何を背負って戦うのかを中尉は知り得なかったが、誇るべき戦友に何か声をかけるべきではないのか。唐突に、そんな気分になった。


中尉「軍曹!」

俺「何か……?」

中尉「出来ること少なく、共に戦えぬ身だが、貴官の無事を願っている!」

俺「中尉も、どうか息災で。それからご家族に手紙の一つも出すことを勧めます」


最後は言葉と共に敬礼を。互いの健闘と無事を祈り、俺は基地の中へと消えていった。


中尉「ふ、見抜かれてたかな……?」


正直なところ、中尉からすれば俺は戦友でもあったが、家に居るであろう息子の姿を重ねていた節があった。
しかし、彼は軍人であり、軍規に徹するということは、人並みの幸せを捨てるということに等しい。齢30を折り返した辺りで家庭の環境は決定的な崩壊こそ招いていなかったものの、どこか形骸化した寒々しい有り様になってしまった。

いつかあった暖かな家庭、良好であった頃の家族との関係を、知らず知らずの内に俺に求めていたのかもしれない。それに気付かされた中尉は、恥じ入ると同時に一つ思い立つ。
手紙を書き、どれだけ時間がかかっても、元通りとまでいかずとも暖かな家庭を取り戻すのだ、と。そして誘おう。修復された家庭に、誇るべき戦友を、と。

そうであれば劣悪な関係でしかない少尉とのフライトも、家族へ向けた手紙の内容を考え、届けるまでに気を揉むことに比べれば然したる苦痛ではないだろう。

同日・数時間後 ミーティングルーム



基地内のミーティングルームは黒板を起点とした扇状の部屋となっており、大学の講義堂を思わせる。


宮藤「ねえ、リーネちゃん。今日来る人って、どんな人なの? ファラウェイランドって、ブリタニア連邦の人だよね?」

リーネ「うーん、わたしもよく知らないの。でも、色々と噂が多い人かな?」

宮藤「噂って、どんな……?」

リーネ「えっと、それは…………」


中央二段目の机に陣取った宮藤芳佳は、隣に座ったリネット・ビショップに聞き返したが、リーネは返答に窮したらしく俯いた。
その様子に芳佳は首を傾げる。口にすることすら憚られる噂など、純粋無垢な彼女には想像も出来なかったのだろう。

そんな二人に反応したのは、彼女達の前段、中央最前列の机に腰掛けたペリーヌ・クロステルマンと坂本美緒であった。


ペリーヌ「全く、噂は噂ですわよ。そんなもの事実を知らなければ、ただの誹謗中傷と大差ありませんわ」

坂本「ふむ。その口ぶりから察するに、知り合いなのか?」

ペリーヌ「いえ、ただダイナモ作戦の折りには、ガリアのみならず、ヨーロッパ諸国の住民達を多く救ったのは事実ですわ。彼に感謝している者も少なくないでしょう」


そうなのか、と呟き、美緒は手元にある書類を確認する。ペリーヌの言葉を事実とするならば、書類との奇妙な食い違いはどういうことなのか、と首を傾げる。

シャーリー「んー? ということはバルクホルンやハルトマンも知ってるのか?」

ルッキーニ「うじゅー、シャーリーくすぐったいよー、あはは!」


美緒の不可解そうな様子に気付かないまま、シャーロット・E・イェーガーは同僚に声をかけ、フランチェスカ・ルッキーニは我関せずと机の上で頭を撫でる手と戯れていた。

話しかけられたのはゲルトルート・バルクホルンとエーリカ・ハルトマン。
バルクホルンは両腕を組み、エーリカは眠いのか、過去を振り返っているのか目を細めている。


バルクホルン「ああ、撤退戦の際に、彼が殿で押し寄せてくるネウロイを引き付けてくれたお陰で、全てではないが多くの一般人は危険から免れることができた」

エーリカ「凄かったよねぇ、遠目でしか見なかったけど、僚機も墜とされちゃったのか一人だったし、弾が尽きても戦い続けていたし」

シャーリー「ハルトマンが凄いって言うなんてどんな奴だよ。弾が尽きてもってことは、固有魔法は……」

エーリカ「そ、攻撃系。ペリーヌが雷で、私が風なら、アイツは炎かな?」


エーリカの言葉にへーと感心したように吐息を漏らしたのはエイラ・イルマタル・ユーティライネンと夜間哨戒明けで船を漕いでいるサーニャ・V・リトヴャク。
ふと、一つの可能性に思い到ったエイラは、隣に座ったサーニャに話を振った。


エイラ「もしかして、サーシャも知ってル?」

サーニャ「…………うん。ブリタニアへ撤退する時に、遠目で一度だけ。直接お話ししたことはないけど」

フェ…フェラウェイランドだと…?
支援

思っていた以上に鈍いレスポンスに、サーニャの体調を気遣ってこれ以上話しかけるのはやめようと心に誓うエイラ。
もっとも、サーニャの目の前に俺が現れたとしても、対人スキルの低さから言って会話が成立していたかは甚だ疑問ではある。


坂本「…………おかしい。やはりおかしいぞ、この書類」

ペリーヌ「はあ、一体どうしたっていうんですの、少佐?」

坂本「見ろ、ペリーヌ。それだけの戦歴を重ね、戦果を挙げて撃墜数が0など在りえないだろう」

エーリカ「いやいや、見間違いか脱字でしょう? だって実際、私達もアイツがネウロイを撃墜するのを見てるもん」

バルクホルン「すまない少佐! 見せて貰っても構わないか?」


やや語気を荒げらげながら席を立ち、美緒から引ったくるように書類を手にする。そして、余りにも空きの多い書類に愕然と双眸を見開いた。
確かに書類の撃墜数の欄には0の一文字が。どんな戦線へと赴き、どんな作戦に従事し、どれだけの戦果を挙げたかすら空白だ。

書類の更新に滞りがあったとしても、何年間も空白が埋まらないなど在りえない。最早、ファラウェイランド空軍の怠慢どころか、悪意しか感じられない扱いである。


バルクホルン「なんだ、これは!」

エーリカ「ちょ、落ち着きなよトゥルーデ」


バルクホルンの見せた激昂は義憤によるものだった。
俺について詳しくは知らなかったが、戦場で見た我が身の犠牲も厭わず戦い続ける姿は、彼女の思い描く軍人として正しい在り方だったようだ。
昇進や勲章が全てとは言わない。だが、あの男の戦いが、何一つ認められていない現実は、自身の認めた存在を否定されるようで腹が立つ。


彼女は更に何かを口にしようとしたが、ミーティングルームの扉が開き、隊長であるミーナと渦中の人物である俺が入ってきた。
ミーナに見咎められたバルクホルンは、あらゆる不満を飲み込み、席へと戻っていく。軍人として公私の分別はあり、また不満は兎も角として疑問の解消は俺本人に問えばいいと考えたのだろう。

そして、ペリーヌ、バルクホルン、エーリカ、サーニャはかつて戦場で見た男に目を向けた。
当時見えたあどけなさと幼さは消え去り、体格も一回りどころか二回りは大きくなっている。
美緒の目算では身長は175から180の間、体重はおよそ75といったところ。体格が重要となる武の道に通じた彼女が、目算を誤ろう筈がなかった。

顔立ちは精悍であり、俗に言う美丈夫といった印象だ。余人であっても、思わず溜息を漏らしたくなるような造形美。
だが、その全てを異様に鋭い目付きが台無しにしていた。まるで目に映る全てを咎めるかのような目付きの悪さ。十人いれば、十人の人間が怯え竦むような青い瞳と三白眼。
その部分だけが余りにも人間臭さすぎて、すっと伸びた鼻梁も柳眉も、男にしてはきめ細かい白い肌も、逆に人形染みていて薄気味が悪い。

様々な感情の入り混じった視線を受けながらも、俺は全く気にした様子のないままミーナの後に続き、部屋の黒板を背にしてウィッチ達と向かい合う。


ミーナ「この度、王立ファラウェイランド空軍から配属となった俺軍曹です」

俺「よろしくお願いします」


余計なことは一切口にせず、社交辞令気味に頭を下げる。
着任の挨拶に来た時から感じられた打ち解けるつもりがまるでないかのような態度に辟易しつつも、何とか笑顔を取り繕い次の言葉を探るミーナに助け舟を出したのはバルクホルンだった。


バルクホルン「軍曹、一ついいか!」

俺「はあ、何か?」

バルクホルン「これを見ろ!」

               _  -‐≠-       ノノ
                ,  ´ ̄ ̄ '     `丶 /'
          /,   / /⌒     ―\

.           ,   / / / /⌒          \
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          i: / . i |   i  |     l   |
           |/ i i il |│  |     |   |  |  i|
.       |   :|/i| ||-┼i|┼―<  \ |   |  |  i|i
.        |   iレへ| |L 」斗=ミー┘  x=ミー‐i /  /八
      |   i' ) ハハ|爪:::i|     ん::心/_/  //     <・・・…支援
        /八\八  とzソ      乂ソo//___//
.       / //  ト ニ、 xxxx    〉 xx {|
      / //  /| |  ト、          人|
.     / /ム=-く| 「´ \>    -―  イ i |
    / /^ヽハ//∧ ヽ  \  7=r</ ∠_ | .′
.   /

椅子を弾き飛ばすような勢いで立ち上がった彼女は足早に俺の前へと向かい、手にしていた書類を押し付ける。
バルクホルンの怒りの理由、先程まで行われていたこの部屋でのやり取りを知らぬ彼からすれば、目の前の少女は珍獣にしか見えなかっただろう。しかし、言われるがままに書類を流し読みをしてから、顔を上げる。これがなにか、と言わんばかりに。


バルクホルン「私のことを覚えているか!?」

俺「新聞で、ですが、大尉の名は聞き及んでおります」

バルクホルン「そういうことではない! ダイナモ作戦の折、ガリアでだ!」


猛犬が噛みついてくるような勢いにも、怯むことなくかつての戦場の記憶を引っ張り出していく。
その際、記憶の扉を開く鍵として目の前のバルクホルンを見て、続きその後ろで待機している数々のエースに目を向けた。

相棒の勢いに顔を引き攣らせながら笑みを浮かべ、手を振るエーリカ。
腕を組み、呆れたよう眉根を寄せているペリーヌ。
俺の視線に怯み、手にしていた枕で顔を隠すサーニャ、とその隣でサーニャをビビらセンナーとばかりに歯を剥き出しにして威嚇してくるエイラ。
そして、最後に檀上で頭痛に耐えるように眉間を揉みほぐしているミーナ。

成程、確かに何処かで見たことのあるような顔をしている。戦場で、それも視界の端でだった気もするが。
バルクホルンの言うように、ガリア撤退に際して見た顔だったかまでは思い出せない。エイラに関しては、当然のように記憶にない。


俺「失礼しました。どうやら確かにお会いしたことはあったようです。しかし、お言葉ですが、一度も言葉を交わさなかった人間に自分のことを覚えていろというのは、少々酷かと」

バルクホルン「だからそうではない! あの時、私とミーナとハルトマンの前で確かにお前はネウロイを撃墜したな!?」

俺「はあ、記憶が曖昧なので、確かなことは言えませんが、そのような気もしますね」

バルクホルン「ならば何故、撃墜数が更新されていないんだ!?」


その言葉を聞いて得心がいったのか、ああ、と呟きを漏らした。
だが、そこから先、バルクホルンの質問に答えても良いものかと懊悩する。
チラリとミーナに目を向けても、彼女もまた同じ疑問を抱いていたらしく、口を挟む様子はない。他の面々も同様だった。


俺(さて、困った。こんな話をしてもよいものか。だが、“それもあり”か)


わざわざファラウェイランド、ひいてはブリタニア空軍の恥部を明かす必要もないかと思ったが、こうも喰ってかかってくるバルクホルンがはぐらかした所で引き下がるわけもない。

質問には回答を。それは人として当然の心理だ。無論、俺も疑問を抱けば答えを聞かずにはいられない。
不快な思いをしても、回答を得られるのならば、納得くらいはしてくれるだろう。そう決めこみ、口を開いた。


俺「単純に上層部が俺の存在を疎んじているじゃないんでしょうか?」

バルクホルン「な、なんだその理由は、そんな、そんな理由で――」

俺「とはいえ、軍に入った時から言われ続けていたことですので。お前には撃墜数も昇進も必要ない、と」


人が認められずにいて良い訳がない、とバルクホルンは続けようとしたが、俺の素早い二の句に遮られた。

馬鹿も休み休み言え、と嘆きたくなるような現実だ。
戦場において誰もが命懸けで戦っている。なればこそ、戦いと仕事に見合うだけの報酬を与えることは軍にとって当然の責務であり、義務である。
それを疎ましいからという理由だけで奪われていい筈がない。それでは、お前の命は無価値であると突きつけられているも同然だ。


俺「男のウィッチは珍しいを通りこして伝説上の生き物ですから、上層部の顔も知らない連中からすれば、自身の立場を脅かされると戦々恐々としているのかもしれませんね」


ウィッチの昇進は異様に速い。
カールスラント空軍のアドルフィーネ・ガランドがいい例である。僅か数年の間で少将の地位にまで上り詰めてしまった。
無論、それは彼女自身の功績でもあるが、そこにはカールスラントに頂点に立つ人物の“お気に入り”という要素も少なからず存在する。他の将兵からすれば、業腹極まりない事実だろう。

魔法という異能をチケットに、権力者に愛され、階級という階段をあっという間にかけ昇っていく様は、それこそストライカーユニットを駆って空を行くウィッチの在り様そのもの。
多くの時間を費やし、友を蹴落とし、家庭を顧みず、軍規と昇進に邁進しつづけた彼等とは、正に地を這う虫と空を飛ぶ鷲ほども違う。

余りに力を持ち過ぎた者は、時として卑怯者と誹られる。多くの将兵にとって、ウィッチとはそういう類の者として映らないのだろう。

だが、そんな中にでも逃げ道はある。ウィッチの多くが十代半ばの小娘という事実。
異能というチケットがなければ何も出来ないと、将兵の多くは本気でそう思い込んでいる。自身のなけなしの誇りを守る為に。

しかし、ここにそんな誇りすらも砕きかねない現実が居た。
もし仮に、俺があらゆる面においてアドルフィーネ・ガランドを超える傑物だとしたら?
兵站の迅速な確保、ネウロイに対して有効な兵器の開発、あらゆる不義に鉄槌を下し、最善の策を実行する清廉さとカリスマ。
魔法と関係のない才能を如何なく発揮し、権力者の後ろ盾もないままに頂点に上り詰めてしまったとしたら?

その時、将兵の多くは野心と保身を奪われ、俺の傀儡となる。それは彼等にとって死も同然。何としても認めてはならない現実だ。
ならば、あらゆる手段を以って、阻止するだろう。例え、愚昧な妄想に過ぎなかったとしても。

とは言え、俺自身そんな人の上に立つような才能はないと断じている。
多くの人間に嫌われる性質である自分が、それ以上に多くの人間を纏められよう筈もなく、一兵卒としての器しかない。
上り詰めるとしても、一個小隊が限度。それも吟味に吟味を重ね、自身の言葉に耳を傾ける人物でなければ不可能だろう。


ミーナ「ファラウェイランドかブリタニア空軍に正式な抗議は?」

俺「戦場で知り合った世話好きなウィッチや戦友がしてくれたようですがね、一個人の処遇に対しての抗議など握り潰されて当然でしょう。連合軍を通したとしても、今度は逆に一個人のために動く組織でもない。まあ、今の状態も“それもあり”です」

美緒「……それの何処がいいんだ。お前の戦いが、命そのものが無価値だと言われているようなものなんだぞ」

俺「だが無意味ではない」

美緒「それ、は……」

俺「昇進だの何だのと面倒なことを考えなくても良いのは俺にとって福音だ。それは俺が戦いそのものに向けられる熱量が他者とは段違いだと物語っている」


俺からすれば、自身以外の者は余りに一つの物事に向ける熱量が明らかに少ない。あっちへふらふらこっちへふらふら、やりたいことやらねばならないことが多過ぎて、一つ一つに熱が分散してしまっている。

何一つ期待されなかった俺には、熱量の分散がない。ただ戦い、ただ軍規に徹し、ただ最善の戦果を挙げられる。
だからこそ、あらゆる戦地で生き延びることができた。だからこそ、より多くの命を拾い上げることができた、と。言葉もないままに語る。

生まれ持った固有魔法によるものなのだろうか。
エーリカが自由な風のように、気の向くまま生きているように。ペリーヌが“高貴なる者の使命”に従い、雷鳴のように鋭利に生きているように。
目的こそ見えないが、持ちうる全ての熱量を以って、向かいくる外敵と立ちはだかる障壁の悉くを焼き付くかのような太陽を想起させる生き様。


俺「どうでもいい話をしましたね。どれもこれも事実ではなく単なる推測だ。これでは上官を侮辱する行為、忘れてください」

美緒「……私は納得がいかんがな。こういう言い方はなんだが、お前を有効に使う方法はいくらでもある。いささかやり過ぎだ」

俺「では、一つだけ。私の悪い方の噂は事実というだけです」

ペリーヌ「…………ッ!」


総身を震わせてペリーヌは怒りを露わにする。
だが、その怒りを言葉にすることも、行動で示すことも出来なかった。

悪い方の噂を知っているのならば、わざわざ自分から口にする必要もないと判断したのか、俺はペリーヌからミーナへと視線を移した。


俺「ミーナ中佐、荷物を整理したいので、部屋へ向かっても構いませんか?」

ミーナ「え、ええ。貴方の部屋は三階の一番奥の部屋になるわ」

俺「了解しました。では、失礼します」


然したる自己主張もないまま、俺は部屋を後にしようと扉へと向かう。
連合軍内部では、実力や戦果の如何とは別のところで有名な人間だ。好奇や憐憫の視線になれているらしく、歯牙にもかけずに歩いていく。

そんな中、何故かシャーリーとだけ視線が交わった。
何一つお互いについて知らなかったとしても、通じ合うものもある。
彼女が更なるスピードを求めて専心する様は、向けているものは違えど、確かにただ戦い続ける俺と似通っている部分もあろう。

擦れ違う瞬間、シャーリーは部屋の気温が変化したのかと勘違いするほどの熱気を感じた。
固有魔法によるものなのか、はたまた別の要素なのかは分からない。
俺の冷酷なものしか感じさせない目付きとは真逆の熱意。それは彼女の視線を釘づけにするには十分な奇怪な印象だった。

バタン、と部屋の扉が閉められ、俺が消えると同時にウィッチ達の口から息が漏れる。緊張していた糸が緩むような吐息。


シャーリー「……なんていうか、大丈夫かなぁ」


漏らした呟きは決して俺を心配してではなく、これからの自分達の生活が、これまで通りに続いていくかを心配していた。
あの何とも打ち解けがたい雰囲気は、埋められた地雷を手探りで見つけて処理するようで居心地が悪い。
見回せば、仲間と認めた者達も同じように、重苦しい表情をしている。

悪い方の噂を知っているのならば、わざわざ自分から口にする必要もないと判断したのか、俺はペリーヌからミーナへと視線を移した。


俺「ミーナ中佐、荷物を整理したいので、部屋へ向かっても構いませんか?」

ミーナ「え、ええ。貴方の部屋は三階の一番奥の部屋になるわ」

俺「了解しました。では、失礼します」


然したる自己主張もないまま、俺は部屋を後にしようと扉へと向かう。
連合軍内部では、実力や戦果の如何とは別のところで有名な人間だ。好奇や憐憫の視線になれているらしく、歯牙にもかけずに歩いていく。

そんな中、何故かシャーリーとだけ視線が交わった。
何一つお互いについて知らなかったとしても、通じ合うものもある。
彼女が更なるスピードを求めて専心する様は、向けているものは違えど、確かにただ戦い続ける俺と似通っている部分もあろう。

擦れ違う瞬間、シャーリーは部屋の気温が変化したのかと勘違いするほどの熱気を感じた。
固有魔法によるものなのか、はたまた別の要素なのかは分からない。
俺の冷酷なものしか感じさせない目付きとは真逆の熱意。それは彼女の視線を釘づけにするには十分な奇怪な印象だった。

バタン、と部屋の扉が閉められ、俺が消えると同時にウィッチ達の口から息が漏れる。緊張していた糸が緩むような吐息。


シャーリー「……なんていうか、大丈夫かなぁ」


漏らした呟きは決して俺を心配してではなく、これからの自分達の生活が、これまで通りに続いていくかを心配していた。
あの何とも打ち解けがたい雰囲気は、埋められた地雷を手探りで見つけて処理するようで居心地が悪い。
見回せば、仲間と認めた者達も同じように、重苦しい表情をしている。

一人称でも三人称でもないから ちょっと混乱するが面白いなこれ

美緒「それで、アイツのいう噂とはなんなんだ。私は全く耳にしたことがないのだが……」


自身の疑問を解消したいのか、美緒は両腕を組んで噂とやらを仲間達に聞こうとしていた。
それはシャーリーも気になった。もし仮に、何か部隊を危険に晒すようなものであるならば、これからの俺の処遇も皆で考えていかなければならないだろう。

だが、噂を知っているであろう人物は皆一様に口を閉ざし、目を逸らすばかり。
その様子は、俺に対する嫌悪を示すものではなく、まるでこの世の不条理に唇を噛み締めているかのよう。
エイラと芳佳は、隣に座るリーネとサーニャの様子に疑問符を浮かべるばかり。唯一この空気に関係なかったのは、そうそうに昼寝をし始めたルッキーニだけだった。

やがて、ミーナは意を決して口を開く。


ミーナ「本当はこんなこと、口にしたくもないのだけれど…………」

美緒「構わんさ。だが、こんな疑問を抱えていては、な」

ミーナ「そう、俺軍曹の悪い噂というのはね、“母親が娼婦らしい”ということよ」


は、と呟きを漏らす。ミーナの口から語られた噂は、彼女達にとって予想外のものだった。
そう、美緒やシャーリーの予想していたのは何らかの理由で部隊を壊滅させた、作戦中に誰かを見捨てた、そういう類のものだと信じていた。
そうでなかったとしても、奴はウィッチに手を出しているとか、ロマーニャ軍によくあるような男女の痴情の縺れが精々だと思っていた。

しかし、蓋を開ければ何のことはない。
悪い噂と言っても、彼自身には何一つ非はなく、変えようのない生まれに関する蔑みであった。

考えてみれば当然だ。
品行方正、軍の規律こそ第一と考えるバルクホルンが、命令違反や友軍を危険に晒すような人間を、庇い立てするわけがないではないか。

一番駄目な書き方ダナ

>>295
おっとそこまでだ
一緒に深淵に堕ちていこうぜ…?


美緒「な、なんだそれは! そんな理由で納得できるわけがないだろう! 生まれの如何に関わらず、才あるものは評価されて然るべきだ!」

ミーナ「そうね、本当にその通り。……でも、誰もがそう思っているわけではないのよ」


遥か過去から人類を守り続けてきたウィッチ。儚い花と例えられるほどに特別視されている少女達。
だからこそ娼婦の子供という下賤極まる人間が、特別の中に混じることなど許されない。俺をあしざまに罵る人間は本気でそんな考えに囚われているのだろう。

シャーリーには信じられなかった。
人がそんな理由で人を蔑むことではなく、そんな境遇に立たされて恨みも妬みも見せなかった俺が何よりも信じられなかったのだ。
誰だって、そんな逆境の中では怒りを抱き、恨みを燃やし、悲しみに声を上げるだろう。人の悪意に晒されてこなかった彼女達だとしても、未体験のまま理解できる。

だが、俺には全くない。悪意に対する反応がまるで見られない。
事実、彼の表情には何かを耐えている様子はなく、実に淡々とした語り口調だった。
その余りの非人間的なさまに、俺に感謝しているであろうバルクホルンやペリーヌすらも、声をかけるタイミングを失っていたようだ。


ミーナ「せめて、私達と打ち解けてくれればいいのだけれど……」


その言葉に押し出されるように、シャーリーは席を立っていた。
背後では、自分の行動で目を覚ましたルッキーニが何やら声をかけてきたような気がしたが、耳に入ってこない。

立場を変えようとしない諦めきった俺に対する怒りによるものなのか、俺の不遇に対する憐憫によるものかは分からない。
自分でも何を考えているかは分からなかったが、とにかく何か一言いってやらねば気が済まない気分になっていた。

シャーリーはまだ何も知らない。
これより数分後、自分がとてつもない後悔に見舞われることを。そして、俺という人間が、忘れたくとも忘れられない存在になることを。

途中ですが次の方の時間が迫ってきたので、此処で区切らせてもらいます。長々と失礼しました

まだ題名も考えていませんが、近いうちにまた投下しにきます。
支援や感想をくださり、ありがとうございました!

あえて言わせてもらおう、乙であると
しかし三白眼か……主夫のあの人を思い出す

乙乙
40分から始める

予約いっぱいだなぁ。
じゃあ俺も明日19時からでオナシャス。

26日
1800時~
2000時~
2200時~
2400時~

27日
1900時~
2200時~
2400時~

リライトしてえええええええええええええええええええええええええ


真面目な話、推敲という意味でのリライトは重ねれば重ねるほど質が上がるとはいうよね

 それでは>>182より残り落とすとするよー

Let's GO GO GO

俺「まず一ケタナンバーの信者には女神お古の食器を進呈し、2ケタナンバーはあ、やめて銃をこっちに向けないでお願いしますチビる」

アンジー「事情を説明しろ! なかなか戻って来ないものだから探しいってたんだ、それなのになかなか見つからないし……」

俺「説明しよう! 殺されそう助けてアンジーヘルプミー説明終了!」

アンジー「うん、分かりやすいな」



俺「……とまぁ、冗談はここまでにして早く逃げてくれアンジー」

青年「おやおや、僕にも彼女を紹介してくれませんか? ぜひお近づきになりたい」

俺「お客さん、悪いけどこの子はあんた一人なんかとは釣り合いが取れない位に大きいものを背負ってるんですよー死ね」

青年「おぉ怖い怖い」

アンジー「……もう発砲して確認するのも変な話だが、こいつはネウロイなんだよな?」

俺「うん、ぽい」

アンジー「じゃああれか、俺は私にネウロイを前にして逃げろ、というのか」

俺「だって今の軽装じゃあ何をしてくるか分からない相手に向かったって危ないでしょ、ここは逃げて態勢を立て直してですねー」

アンジー「……言い方を変えよう、『お前』は逃げないのか?」

俺「もう何分か時間稼いでるんだし、同じことを繰り返して注意を惹きつけるくらい出来る、てか最初から俺狙いだったようだから都合が良かったよ
  もうすぐフェル達も俺が居なくなったのに気が付いて無線機で基地と連絡取り始めるだろうから、あとはまた何とかして、えーと」

アンジー「―――――」

アンジー「俺"さん"、ちょっとこっちを見てください」

俺「ん? なん」

アンジー「……」スッ



パァン!

俺「……え、あ、うぇ? ビ、ビンタ……?ななんで」ヒリヒリ

アンジー「あなたは………」ポロポロ

      ........................
アンジー「私に守るものをまた見捨てろというのか!?」


俺「――――――――あ」

アンジー「私は病院の時に話しましたよね? あのトラヤヌス作戦の時のようなことはもう嫌だと、仲間や見知った人たちが傷つく姿はもう見たくないと」

アンジー「あなたは、俺さんはそれを知った上で私に繰り返せというんですか!」

俺「ち、違うんだ……その、それは俺も思うけど、だから皆を遠ざけてだね?」

アンジー「違わない! あなたは死ぬ!そして私にそれを守らせない!!」

俺「くっそ!だから話を聞けって!! ただ俺はみんなを守りたいから!!」

アンジー「――――――」プチン

アンジー「もう、知らない」ダッ!

青年「おっ? やる気かい」グッ

俺「アンジー!?」

アンジー「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ヒュッヒュッ!

青年「はははははは!無駄無駄ぁ!!」スカッスカッ

ぼーっとして待っててくれる青年さんまじ紳士

支援

さすがはネウロイはだけはある支援

俺「やめろ!俺が惹きつけて逃げりゃ済むんだ!!もし君が目を付けられるようなことになったら!!!」

アンジー「知らない」

アンジー「――――――私達ウィッチのことが信じられない、弱いなんていう俺さんのことなんて知るものか!!」

俺「なッ!?」

アンジー「来い、ネウロイ。私と踊ってもらうぞ」

青年「……くくくくく、いぃ!実にいぃ!! 付き合わせてもらおうかお姫様!!!」

ガッ!ガガガカ!ドガガガ!!゙

俺「んな、何なんだよ……」


俺「――――あー!もう好きにしやがれ!! 俺も勝手にするぞ!!」ガシガシ!

タッタッタッタ……!

アンジー(行ってくれたか……)

アンジー(ただ、たぶん分かってくれてないだろう)ズキン

青年「んー?あれだけ息巻いてたのに女の子を見捨てて逃げるなんて意外に根性無かったなー、見込みが外れたか」

アンジー「そうなら良かった」

アンジー「けど違う」

青年「……おかしなことを言うね? まさかこれも何かの考えがあってのことだと?」

アンジー「考えてみろ、ただおとなしく守られてくれるような人なら最初からお前をわざわざ引き連れて走りまわったりしない。
                                        .......
      そんな無茶でバカげたことをしていたんだ、これも確実にやってしまう」

青年「まさか、この僕を倒せるとかな?」

アンジー(……まだ気付かないのか、これは…いや)

アンジー「さぁ、私はあんな人の話を聞かない頑固者のことなんて考えたくもない。勝手に推測してくれ」

青年「ふーん、けどさぁ」

青年「ペリーヌ」

アンジー「!?」バリバリィ!!

青年「王子様が到着するののと君が物を言えなくなるようになるのと、どっちが早いかな?」クスクス






俺『その俺は言ってやったのさ、”お前が死ぬのが早い”』




青年「へ?」(なんだ? マイクか何かかな?どこから声を―――)

ブォンブォンブォォォォォォォォ!!

青年「ッ!? こんな路地にた、タンクロー」

グシャァ!!!

俺『よく見えてるぞ、死ね』

ブォォォォォォォォ!!

青年「お、おおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」ガガガガガ!

青年(車体に押しつけられて!!き、霧になって回避を!!)

俺『避けれるならやってみろ、心臓にあるコアは置いてきぼりだがな』

青年「!?」

俺『俺が何も考えずに闇雲に飛びかかったりすると思うか…? ただの一般人がだぞ? 何か探ってるに決まってるだろタコが』

俺『鉄パイプを駆って上から振り落としても霧に成らずにミーナさんに頼って避けた肩、けど頭を狙っても普通に霧になった……じゃあ肩はなぜ?
  ……推測だったが、《心臓》の真上にあるからだな。霧になって避けたらガラ空きになったコアにあたっちまうからな、そりゃウィッチに頼るよなぁ」

青年「おおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」ガガガガガ!

俺『まぁけどコアの位置が分かってても普通に防がれたんじゃ意味がない、なら避けようが出来ない大質量でブン殴ろうと思ったが……なかなか見つけるのに苦労した』

青年(そ、そんな都合のいい話があるかぁぁぁぁぁぁぁ!!)

アンジー『……おい』
                   ..........
アンジー『そのタンクローリーを見つけたのは私だぞ”俺”』

俺『あ、わりぃアンジー』

青年(……は?)

このアンジー、黄金の精神持ちか……支援

俺『いやー、にしてもトラックで良かったのにこんなの見つけるとは凄いなー、さっきの演技もすごかったし』

アンジー『ふん……』プィ

俺『ん?どうした』

アンジー(あとでもう一回ひっぱたく)

青年(こいつら何を…?お前らはさっき合流したばっかりでそんな事をしてる暇は)

俺『分かんないか?分かんねーよなー、この耳に付けてるのに最後まで気が付かなかったしよー、けど良いんだよ。もうゴールだし』コンコン

青年「馬鹿がぁァァァァ!!こんな大きな車が速度を維持したまま突っ込んだら街の皆も死ぬぞ!? 僕を離せぇぇぇぇっぇぇ!!」

俺『広くて、誰も居なくて、大事故が起こっても問題ない場所に~~~?』

俺『あるんだなこれが、お客様ーー6時の方向にございますのが』


青年(……あ、あの屋敷は)

俺「もう拡声器もいらね―な」ポイッ

俺「おかえりなさいませー、『俺の家』でございまーす」ヒラヒラ

ブォォォォォォォォォォォ!!!

ガシャァァァァァァァァァァァァァァァン!!

【邸宅 玄関ホール(残骸)】

ガラガラ……ズルズル

青年「ハァ……ハァ……」

青年(くそくそくそくそ!!なんだよなんなんだよ!! 僕を馬鹿にしやがってーーーーー!!)

青年「ひゅーひゅー……」

青年(回復が追いつかない……早く、帰らないと……)ズルズル

俺「よう、もう帰るのかい?」ヒョイ

青年「………ひゃ」

青年「ひゃははははっはははは!!のこのこと僕に姿を見せるとは、大失態だったなぁ!死んでると思ったのか間抜けェ!!」

俺「いや、別に? アニメでもネウロイってゴキブリみてーにしつこいの居たし生きてるだろうなー、と」

青年「殺せェェェェッぇえ!!美緒!!!」

坂本「――――――」

俺「………しゃーない、借りもん使うか。セーフティはっと」カチャ

青年(今更銃なんざ効くかよォォォ! ウィッチを殺すにしても僕はこのまま這いずり出て!!)


パンパン! シュボ!!!

青年「…………? なんだ僕の傍なんか撃っても…あああああああああああああ!!!」

ボゥ…!ボボボボ

俺「……こんだけ派手にぶっ壊れてりゃガソリンも十分気化すんだろ、お前も浴びまくったし」

青年「あああああああ?あああああああああ!!ああああああ!!!」

俺「501との戦闘記録から、フリーガ―が有効なのは読み取れてたからな。本当なら森ひとつ吹き飛ばす爆薬大量に調達して今度の作戦に使おうと思ってたけど……まぁその必要は無くなったか」

俺(のたうち回ってるのもあんま面白くないな……早くコアを破壊して終わりにして、火事に巻き込まれる前に逃げねーと)

俺(ん? あいつのフードが取れて顔が……ちょうど良い、聞き覚えがあった声の違和感もこれで解ける、どれ)

青年「あーーーーー!あ”------!!!」バサァ



俺(黒くて長めにしてる髪、友達にお前幼いよなと馬鹿にされていた丸顔)

俺(けど母さんから受け継いだ二重には感謝したくっきりした目、面白い話をみたときは大口を開けて笑った口)


俺「――――――俺…?」


続く

おほう乙

今回でローマ篇が終わるといったが、あれは嘘だ
話を膨らませ過ぎて1話分が5話くらいに水増しされてるとかないわーないわー

それじゃ時間も迫ってきたのでここまででー

ウェイクアップ

W√進行中

あらすじ

娘が迷子になっただけなのに、誘拐と勝手に思い込んで暴走中

なにそれこわい支援

俺「どこだどこだどこだどこだあああああ!パパレーダーが反応しないなんて嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だぁぁぁ!」ドタドタドタドタ

男「な、何だ今の……」

女「さ、さぁ……でも凄い形相だったわね~」

男「何かを探しているみたいだったが……」

女「そんなことよりも次はあっちよあっち!」

男「はいはい、しっかしちょっと人使いが荒いぞ?もう少し老体を気遣ってくれと……ん?」

娘「……ぐすっ」

女「あなたーどうしたの?早く行きましょうよー」

男「ちょっとまった。迷子の女の子がここに……」

女「迷子の女の子?もしかしてさっきのお兄さんが探してたのってこの子じゃない?」

男「その可能性はあるなぁ……といってもどこかへ走り去ってしまった後だぞ?」

女「きっとまた戻ってくるわよ。それまでは面倒見て挙げればいいだけじゃない?」

男「そうだなぁ……」

男「お嬢ちゃん……一体こんな所で泣いてどうしたんだい?おじちゃんに言ってごらんなさい」

娘「うえーーーーん!」

俺「な、泣かないでくれ!ちょっと、私には無理だ!代わってくれ!」

女「しかたないわねぇ。ねえ、どうしたの?お姉さんに言ってごらん?」

娘「ぐすっ……はぐれちゃったの」

女「パパたちとはぐれちゃったのかな?」

娘「うん……ぐすっ。ちょっとあるいてたらかえれなくなって……うえーーーん」

女「泣かない泣かない。えーと……お名前は言えるかな?」

娘「……アリーセ」

女「アリーセちゃんのパパとママはお姉さんとあのおじちゃんが見つけてあげるからもう泣かないの」

娘「……ほんと?」

女「ほんとよ?アリーセちゃんのパパとママの名前は言える?」

娘「……俺パパと……ミーナママと……シャーリーママ……」

男「んん?聞いたことある名前だな。確か第501統合戦闘航空団の……」

女「あー、うちの妹から聞いたことあるかも」

女「よーし。アリーセちゃんのパパ達の事は少しだけ知ってるから必ず見つけてあげるわね」

娘「わーい!」

男「ミーナ中佐がいるということは……ここから動かないほうがいいだろう」


*ミーナ&シャーリー

シャーリー「ミーナ中佐、アリーセは見つかったか?」

ミーナ「ええ、多分見つけたわ!誰かと一緒に居るみたいね」

シャーリー「まさか本当に誘拐だったのか!?」

ミーナ「それはないわ。だって、さっきから同じ場所から動いてないもの」

ミーナ「もしかして、動き回ると分からなくなるからわかりやすい場所で一緒に待っていてくれてるんじゃないかしら」

シャーリー「それなら急いでアリーセを回収して今度は俺を探さないと!」

ミーナ「ええ。そうしましょう」

*俺

俺「居ない……何処にも居ない……アリーセェェェェェェェェ……うおおおおおん」

ガランド「どこかで見た事あるような顔だと思ったら……俺じゃないか」

俺「ガランド少将ぉぉぉぉ……俺はもうダメだ……生きていけない……」

ガランド「何を急に言い出すんだ?生きていけない訳ないだろう。もしお前が生きていけないなら娘はどうするつもりなんだ?」

俺「……」

ガランド「んん?」

俺「アリーセェェェェェェェェ……どこいっちゃったんだよぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」

ガランド「まさか生きてけないっていってたのは娘とはぐれたからか?」

俺「はぐれた!?違う!誘拐されたんだ!!!」

ガランド「誘拐だと?それは本当か!」

俺「だって、急に居なくなってしまったんだ。うちのアリーセが一人で勝手にどこかへ行ってしまうはずがない!」

ガランド「確かにあの子はいい子だから勝手に何処かへ行くとは考えられないな……」

俺「そうなんだよ!どこへ連れて行かれてしまったんだ……」

ガランド「落ち着け!まだそう遠くには行ってないはずだ。まだこのデパート内に残っている可能性が高い」

俺「!」

ガランド「安心しろ。お前の娘は私が探し当ててやろう!成長した暁には私の部下にくれよ!」

俺「……少し考えさせてください」

ガランド「お前の娘の命がかかってるかもしれないんだぞ!」

俺「……くっ!お願いしますガランド少将」

ガランド「よし、任された! 

『あー私だ、至急ロマーニャ内にいるウィッチ達を○○デパートへ集めてくれ。急ぎでだ!』

ガランド「よし、これで簡単には逃す事はあるまい!空からも地上からも徹底的に探してやる」

俺「ガランド少将……。あんたって人は……」

ガランド「そうかそうか。私が女神に見えるか」

俺「ちょっと職権乱用しすぎじゃないか?」

ガランド「……」

俺「もし、この隙にネウロイがロマーニャに攻めてきたらどうするつもりなんだ?この間も確かロマーニャ上空にネウロイが現れたよな?」

ガランド「はい……」

俺「くどくどくどくど」

ガランド「ごめんなさい……やっぱりお前はカールスラント軍人の鏡だな。娘一人よりもロマーニャ市民全員を心配するなんて……」

俺「ハァ?何いってるんです?」

ガランド「えっ……今そうやって」

俺「こういってるんですよ!ロマーニャだけじゃなくて周辺からもウィッチ集めてこいと!」

ガランド「……」

俺「もし、ロマーニャにネウロイが攻めてきてうちのアリーセが怪我でもしたらどうするんです?」

俺「そうならないように、周りからロマーニャ防衛用のウィッチを集めろとくどくどくどくど」

ガランド「だけどさっきは職権乱用しすぎって言ったよな?」

俺「どうせするならもっとぱーっと乱用すべきです!ついでに誘拐犯も木端微塵にしてやればいいんですよ、ははははは」

ガランド「……俺。落ち着こうな?ちょっと正気になるべきじゃないか?」

俺「ナニイッテルンデスカ。オレハサイショカラショウキデスヨ」

ガランド(うわぁ……だめだこいつ、早くアリーセを見つけてやらないと)

*娘

女「アリーセちゃん、おいしい?」

娘「うん!ありがとう」ペロペロ

男「うーむ、子供もいいものだなぁ」

女「そーでしょー?だ、か、ら。頑張ってね?」

俺「お、おう」


ミーナ「アリーセちゃん!」

シャーリー「アリーセ!」


娘「あっ!ママたちだ!」

ミーナ「アリーセちゃん!勝手にどこかへ行っちゃだめでしょ!」

シャーリー「急に姿が見えなくなって心配したんだぜー?」

娘「ごめんなさい……」

ミーナ「でも、よくここでじっとしてられたわね」

娘「あの、お姉ちゃんとおじちゃんが一緒にいてくれたの」

ミーナ「すみません、この子がお世話になったみたいで……」

女「お気になさらずにー。うちの妹もミーナ中佐にお世話になってますしー」

ミーナ「……妹?ウィルマ曹長?」

シャーリー「リーネのお姉さんかー。で、アリーセ、あのおじちゃんは誰なんだ?」

アリーセ「おじちゃんはおじちゃんだよ?」

女「ああっ、こっちは私の旦那でー」

男「ファラウェイランドの将校をやってます。最終回が近くてそろそろ続きを再開しそうなのでちょっと友情出演をね……」

女「何言ってるの……?」

男「さ、さぁ……」

女「とにかく、ママたちが見つかってよかったわね」

娘「うん!」

女「……ママ!?」

男「そういえば……ミーナ中佐もシャーリー大尉もまだ子供が居るような年齢じゃないはずだ」

ミーナ「ちょっとこれには訳がありまして……」

シャーリー「アリーセはあたし達の旦那の連れ子なんだよー」

ミーナ「ええ。だから私達の事をママって呼んでるんです」

女「そうだったのねー……!?」

男「!?」

女「私達って言ったわよね」ヒソヒソ

男「本妻と妾?」ヒソヒソ

女「ヒソヒソ」

男「ヒソヒソ」

メメタァ!

*その頃一方俺

俺「陸戦ユニットか。これを使うのは久しぶりだなぁ」

ガランド「走るよりはこっちを使ったほうが早いだろ。それに武器もいつもより大量に詰めるぞ!」

俺「これはいい……昔を思い出すようだ」

ガランド「ウィッチ達は空から監視させているし、デパート内にも既に数名潜り込んでいる。合図があったらいつでも突入していいぞ」

俺「OK。待ってろよアリーセ……もうすぐパパが助けにいくからな!」

『ターゲット見つけました!どうやら中年男性と一緒に居るみたいです』

ガランド「でかした!俺っ、アリーセは3F、アイスクリーム売り場前だ!犯人は中年男性!」

俺「……」ピクッ

俺「中年男性だと……うちのアリーセをあんなこんなにする変態め!許さん……!」ゴウッ!

『でも様子がおかしいです、別に何か変な事をしてるわけじゃなさそうな……!あっ!近くにミーナ中佐とシャーリー大尉……あとはウィルマ曹長もいますよ!?」

ガランド「どういうことだ……?まさか!俺っ、早まるな!その人は!!!」

*デパート内

ミーナ「そうなんですよー」

シャーリー「こっちの身が持たないからなー」

女「うらやましいわ~」

わいわいがやがや

ミーナ「あら?何か騒がしいわね……何かイベントでも始まるのかしら」

シャーリー「いやまて!この音……アフリカで聞いたことがある。陸戦ユニットの音だぜ?」

ミーナ「陸戦ユニット?ここはデパート内よ?」

ギャリギャリギャリギャリ

ミーナ「……」

シャーリー「な……聞こえるだろ?」

女「何が始まるのかしらねー」

娘「ねーおじちゃん。これなんのおとー?」

男「これはね。陸戦ユニットが走行する時の音だよ。……陸戦ユニット!?」

娘「パパのすとらいかーゆにっととどっちがすごいのー?」

男「このデパート内じゃ陸戦ユニット……かな」

ギャリギャリギャリギャリ……

俺「みーつーけーたーぞー……ロリコンの変態中年!うちの娘から離れろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」ブンッ

男「うおっ!?陸戦ユニットで蹴り!?」

俺「中年の癖に私の蹴りを避けただと!これならどうだ!!!」ズガガガガガガガガガガ

男「機銃!?おいおいおいおいおいおい」カンッカンッカンッカンッカンッカンッ

俺「何だ……?まるで分厚い鋼鉄に銃弾を撃ちこんでる感じだ。奴もウィッチか!」

男「落ち着きたまえ。君は何か誤解しているようだ、私の話を聞いてくれないか?」

俺「跡形もなく吹き飛ばしてやる……魔法力チャージ完了。弾丸のコート完了……」バチバチバチバチ……

男「あれ食らったら腹に穴が空くじゃすまないぞ……?」

俺「さあ死ね。特別大サービス、跡形もなく消し飛ぶように魔導電磁砲4発同時撃ちだ……!」

娘「パパだめーーーーーー!」

俺「アリーセ!?くっ……」カチッ

男「お嬢ちゃん危ない!!」

娘「バーリヤ!!!!」カンッ×4

俺「……」

男「……」

娘「やったー!できたー!」


ミーナ「何の騒ぎなの!」

シャーリー「あっれー?俺じゃないかー。陸戦ユニットなんて装備して何してるんだー?」

女「あなたも何してるのよー」

次回に続きます

支援ありがとうございました、次回もこれの続きになるはず

おちゅ

次は22時かな?

(あかん)

では、行きます

あらすじ
俺「四変人ってどう言う事だ」
フェル「アンタが親馬鹿って事よ」

今回は短め

よし来た支援

俺「……っ……ふぅ」

フェル・ルチ・マルの『三変人』―どうやら最近俺も変人の一人らしい―とのティータイムを楽しんだ後、俺は『貴婦人』竹井醇子大尉による連携・各隊員のレベルの底上げを目的とした訓練と、フェデリカ・N・ドッリオ隊長の『特別レッスン』とやらに励んだ

三週間目ともなれば、成果も少しずつだが現れて来ている

実に嬉しい限りだ

……だが、かなりハードな―主にフェデリカのレッスンが―ものであるため、毎日疲れ果てては泥のように眠るのが常

今もこうして訓練を終えた俺は、重い体を引きずってえっちらおっちら自室へと歩いているところだ

そんな時……

俺「……ん?」

基地内に設けられたベンチに座る、人影がひとつ

俺「……」

口元にはプクッと膨らませたガム、一目見てわかる鍛え抜かれた身体、風になびく黒髪

「よう」

俺「……大将か」

……女の名を、ドミニカ・ジェンタイル

リベリオンのワンマン・エアフォースにして504の誇るエースの一人だ

ドミニカ「……」

ベンチの背にもたれかかり、相も変わらずその澄んだ瞳でこちらを見ている

俺「……何か用か?」

このままスルーするのも何なので、一応問いかける

彼女とはつい先日の飲みの一件―俺が暴走し、延々と娘の話を朝までぶっ通しにしてしまった―以来、何処か避けられている

まあ、それはとにかく

俺の気怠げな問いかけに、彼女はたっぷりと間を置いて――――

ドミニカ「なあ、私と…………やらないか?」

そんな事を、言って来た

俺「……」

俺「ああ……いいぜ」

……。
…………。
………………。

俺「――――はっ!?」

意識が、覚醒する

視界いっぱいに紅く染まったロマーニャの夕空が映っていた

ああ、そうか……もう、夕方か

……早いな

俺「……」

後頭部には、柔らかい感触、体全身を蝕む鈍い痛み

……。

……えーと、俺は……ああ、そうだ

また、大将に逝かされたのだった

「あ、起きられましたか?」

すぐ近くから、聞き慣れた少女の声が聞こえる

俺「……ああ、なんとかな」

「ならさっさとそこをどけ、早く、今すぐにだ」

かすれるような声で答えると、直ぐに横から刺す様な忠告が放たれた

「大将、そんな事を言っては……」

俺「心配しなくても……もう、大丈夫だ」

ゆっくりと起き上がり、同時に頭の柔らかい感触が離れる

俺「ありがとな、ジェーン」

俺は少女――ジェーンに礼を言う

おそらく今まで膝枕をしてくれていたんだろう、優しい奴だ

……ジェーン、ジェーン・ゴッドフリー

……今まさに、俺の真横で鬼の様な視線を放ってくる『大将』の僚機を務める、リベリオンの航空魔女だ

ドミニカ「ほら、早くどけ」

俺「わーってるって……」

俺はぐっ、とベンチから立ち上がろうと――――

俺「あ?」

――――したが、疲弊しきった身体がそれを許さなかった

ジェーン「ああ、ほら……まだゆっくりした方がいいですよ」

だらりと力なくジェーンに寄りかかる

俺は分かってる、分かってるもん

……い、いかん。相当ガタが来ている、これはマズイ

肉体的にも――――精神的にも不味い

俺が彼女にもたれかかったおかげで、ウチの大将の怒気が一層強まったのだ

流石に彼女の鷲の様な眼光を一身に受けるのは……遠慮しておきたい

ドミニカ「おい、俺。いいから今すぐそこを離れ――――」

ジェーン「大将、元はと言えば貴方のせいなんですから、俺さんにはゆっくりさせてあげてください」

ドミニカ「……」

ジェーン「……心配しなくても、私はいつでも貴方の後ろにいますから」

ドミニカ「ジェーン……」

ジェーン「大将……」

ドミニカ「ジェーン……!」

ジェーン「大将……!」

ドミニカ「ジェーン……っ!」

ジェーン「大将……っ!」

……全くこの二人は

俺「随分とお暑いことで」

いちゃつく彼女達を伏目に、なんとか体を動かしベンチにもたれかかる

やはり、こう女性ばかりの部隊だとレズビアンが増えるのだろうか

そう言えばあのアンジーの親友のパティもどこか熱っぽい目でアンジーを見ていた気がするが……気のせいだと信じたい

まぁ色恋沙汰なんて人それぞれだ、俺がとやかく言っても仕方がない

馬に蹴られるのも嫌だしな

ジェーン「ご、ごほん!……今日はまた、随分とひどいですね」

ピンク空間から帰還したジェーンが、ため息混じりに言う

彼女の視線の先――――俺の顔面は、恐らく真っ赤に腫れていることだろう

俺「ああ、どっかの誰かさんがこっぴどくやってくれたお陰でな」

……つまるところ、俺と大将の二人は大将の十八番のボクシングを行っていたのだった

結果はご覧の通り俺の気絶で終了

最後に覚えているのは……

俺の渾身の右ストレートを避けた大将が放ち、右脇腹に叩き込まれた一撃目

続けてアゴにブッ込まれた、ブローともアッパーともつかない二撃目

最後に薄れる意識の中で見た、左右にゆらゆらと揺れる大将の身体

……それぐらいだ

ジェーン「私も俺さんが倒れる瞬間は見てましたけど……大将!アレはオーバーキルってレベルじゃないですよ!」

ドミニカ「いや……つい」

ジェーン「つい……じゃないですよっ!」

俺「下手したら骨が何本かイってた所だ」

ぼりぼりと気まずそうに頬を掻くドミニカと、ぷんぷんと怒るジェーン

と言ってもジェーンが怒ってる様は全くと言っていいほど怖くなかった、むしろ可愛いぐらいだ

大将もそれがわかっているのか、再び口元にガムを膨らませ、微笑ましそうにジェーンを見ている

ドミニカ「私もそれぐらいの手加減はしている」

つまりしていなかったら折れていたのか……だが

俺「……俺がアンタに頼んでこうやって鍛えて貰っているんだ、これ以上弱音吐いたりするもんかよ」

ジェーン「俺さん……」

この世界に来て数日後、俺は大将に勝負を―恐らくは俺の実力を図るために―挑まれ、完膚なきまでに粉砕された

そこで俺は彼女の強さと言うヤツに感嘆し、こうしてたまに稽古をつけて貰っているのだ

最も、大将の気分次第なので、三週間の間では数える程しか行われていないが

ドミニカ「初めに比べたら成長してるさ、私の右2発で沈んだ三週間前に比べればな」

ジェーン「むしろ大将の右に耐えた事自体凄いですよ……」

俺「……」

……そうか

俺「俺は、強くなっているのか……」

……良かった、これでより一層、彼女を守ることが出来る様になったのだ

こんなに嬉しいことはない

自分自身も、少しは強くなったという実感はあったが、やはり他人に認められる、られないのとでは全然違う

ドミニカ「だが、やはりまだまだだな」

俺「随分と手厳しいな」

ドミニカ「お前は私と同じで、ちょっとは動体視力に自信がある様だが……その目に頼り過ぎだ」

ドミニカ「お前の使い魔のお馬さんじゃないんだ、そうあちこち見えないのさ」

……。

確かに彼女の風神の如きラッシュは、例え目で追えたとしても避ける事は不可能だった

俺の身体が反応に追いつかなかったのだ

……動体視力には自信があると言っていたが、スマン。ありゃ嘘だった

俺「……ま、精進させてもらうとするかな」

苦し紛れの一言、だが、強くなろうとする意思は確かに俺の中にある

ドミニカ「その意気だ、期待してるぞ……よし、ジェーン、後で私とパブでもどうだ?」

ジェーン「はいっ!喜んでお供させて頂きます!」

ドミニカ「いい返事だ……俺、お前はどうする?」

俺「……悪いけど、今日は遠慮する。多分ベッドにたどり着いたらそのままバタンキューだからな」

ドミニカ「OK、解った」

いや、残念だ、もう少し体を鍛えていれば……

俺「また俺の娘の話をお前達に聞かせてやれたのにな」

「「っ!!」」

俺「……オイ、何でそんなに嫌そうな顔をする?」

ジェーン「あ、あはははは……」

ドミニカ「お前が話し始めたら朝まで止まらないからだ……一晩中付き合わされたこっちの身になってみろ」

俺「チッ、ノリの悪い」

ドミニカ「……軽い飲み程度なら今度付き合ってやる」

……ほう

俺「そうか、ならその日を楽しみにしておこう」

ドミニカ「その時は、抑えろよ?」

俺「それは、どうだか」

……その後二人と別れた俺は、軋む身体を引きずり何とか基地内へとたどり着いたのであった

お終い
ガゼルパンチはまだこの時代に生まれてないけど細かいことは以下略

次回は多分お風呂回……そろそろネウロイと戦っておかないと

おつつん

このスレは作品が豊富で嬉しいかぎりだ

乙乙
俺は騙されなかった、本当です(震え声)

しかしアルダーの面々は
某渋のあの人のせいで、俺の中では錦以外変態キャラ状態だから
書き手毎のギャップが激しくてもだえる

予約表。

26日
2400時~

27日
1900時~
2200時~
2400時~

えっ、明日もこれだけみっちりあるとか怖い(驚愕)

稀にある書き溜めの仕上がるタイミングが被るというやつか
今夜過ぎれば明日の日付けが変わる辺りで700~800くらい行きそうね

てすと

IDが変わってるけどそろそろ開始


いつもの3行

おケイ「あんたブリタニア送りね」

マイルズ「変態!変態!変態!変態!」

マルセイユ「まだ心の準備が…」

~訓練~

俺「母親譲りで優秀なスナイパーっと…」

リーネ「そんな…私は優秀じゃありません」

俺「でもバルクホルン大尉から聞くところによると、かなりの腕前らしいね」

リーネ「みんな私の事を買いかぶりすぎです…」

俺「それを判断するのは自分ではなく他人だよ。さて、さっそく訓練を始めようか」

リーネ「…はい」





リーネ「!」

ダンッ!

俺「はずれ」

ダンッ!

俺「…はずれ。どうした?さっきから全然的に当たってないぞ?」

リーネ「…ごめんなさい。次は当てます」

ダンッ!

俺「…はずれだ」

坂本「早速やっているな?どうだ、リーネの腕前は。中々の物だろう」

俺「坂本少佐、それがごらんの有様なんですよ…」

坂本「どんな有様なんだ?」

俺「ほら、あそこの的を見てください。さっきから一発も当たらずで…」

坂本「双眼鏡を貸してくれ。お前と違って私にはここからじゃ的が見えないんだ」

俺「おっと失礼」

坂本「…珍しいな。普段はこんな事は無いはずなんだが」

俺「バルクホルン大尉も太鼓判を押していたので期待していたのですが…」

坂本「いや、腕は確かだ。私も確認済みだ。考えられるとしたら体調が悪いか、別の原因があるか…」

俺「そうですか…」

別の原因かぁ…

俺「リネット曹長、今日は体調でも悪いのか?体調が悪いなら最初に言って貰わないと…」

リーネ「いえっ、体調は万全です」

俺「ならどうしていつも通りの力を発揮できない?この位の距離なら難なく撃ち抜けるはずだろ」

リーネ「ごめんなさい…」

俺「謝っているだけでは解決にならない。どうしていつもの力を発揮できないんだ?」

リーネ「…あの。理由を言っても笑わないですか?」

俺「ああ、笑いはしない。言ってごらん」

リーネ「俺大尉が側に居るからです…。お父さん以外の男の人とはあまり接したことが無くて…その…みられていると恥ずかしくて…」

俺「なるほど…そんな理由だったわけか」

俺「ならそうだな…なら俺の事は先生とでも思えばいい」

リーネ「先生…ですか?」

俺「先生。これなら少し位は意識せずに出来るんじゃないか?」

リーネ「…俺大尉じゃなくて先生…先生…」

俺「そう。俺は俺大尉でなくてリーネの先生。そう考えてもう一度やってごらん?」

リーネ「はい。もう一度やってみます」

リーネ(あそこで見てるのは俺大尉じゃなくて私の先生…)

ダンッ!

俺「やれば出来るじゃないか。さっきまでのは何だったんだ?」

リーネ「俺大尉の事を先制だと思ってやったら普段通りにできました!」

俺「だけど、先生といったって俺は男だぜ?」

リーネ「あ…///」

俺「ま、どうしてかは分からないけど…これで上手くいくならこれからも同じ調子でやればいい」

リーネ「はい!これからもよろしくお願いします、せんせ」

俺「…ああ」

あれ?これは予想以上にやばいぞ…。上目使いが+されて破壊力がががが

リーネ「せんせ、どうしたんですか?」

俺「いや、大丈夫だ」

大丈夫じゃない大丈夫じゃない。落ち着け俺…元々可愛い子だったけど、更に可愛く見える

俺にはグリンダが居るじゃないか…

俺「さ、まだ訓練は始まったばかりだぞ?いつどんな状況でもやれるようにならないといけないからな?例え男が側に居てもな」

リーネ「はい。頑張ります」





俺「今日の訓練はここまでにしておくか。途中からは言葉通り百発百中だったな」

リーネ「そんな…たまたまです」

俺「そんな謙遜しなくてもいいよ、もっと自信を持つべきだな」

リーネ「…」

俺「どうした?」

リーネ「…なんでもありません。明日からの訓練もよろしくおねがいします」

俺「ああ。こちらこそ、これからしばらくよろしく頼むよ」

リーネ「はい。せんせ…こちらこそよろしくお願いします」


次回に続く

今日はここまで

支援ありがとうございました

ついでに明日の24時半から予約

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