両津「アイドルの女子寮管理人のバイトか!こりゃあいい!」 (44)

両津「うひょー寒い寒い」

中川「おはようございます」

両津「おう。最近急に寒くなったな」

中川「もうすぐ冬ですね」

両津「それと同時にわしの懐も冬を迎えそうだ…」

中川「ボーナスがあるじゃないですか」

両津「ふん、あんなもん色々あってカットだよ、カ・ッ・ト!」

中川「それはまた厳しいですね」

両津「そもそも部長がイカンのだ。いつもいつもわしを怒鳴り散らして人のやる気を削ぐんだからな。わしが問題を起こすのも巡り巡って考えれば全てそれに起因するに違いない。あれじゃどんな部下もついてこんな」

中川「それは先輩の為を思って…」

両津「どこがだ!わしみたいな自由な人間はあんな昭和堅物マイホーム主義人間とは合わんのだ。人の顔見りゃ貯金貯金結婚結婚仕事仕事と壊れたレコードみたいに繰り返すんだぞ。わしの親か!」

中川「ま、まあ貯金は大切ですよ」

両津「ふん、わしは宵越しの金は持たん主義なのだ。それすら何十年の付き合いの中で感じ取れん部長は愚鈍としか言いようがないな!お前、わしがコツコツ貯金する姿想像してみろ。賽の河原で石積むほうがまだ早く目標に届くぞ」

中川「ははは…」

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両津「話が逸れた。とにかく部長が悪い!それに加えて…」

中川「あの…」

両津「何だ?」

中川「」チョイチョイ

両津「あ~?どうせまた新しいアイドルとかだろ…げげっ!!!!」

部長「」

両津「い、いつからいらしてたんです?」

部長「自由がどうこうとかの辺りからかな」

両津「いや、あっしはですね、自由を愛する人間として…」

部長「何が自由だ!最低限の仕事も真面目にせんくせに権利ばかり主張するんじゃない!そんなに自由が好きなら警官を辞めたらどうだ?」コンコン

両津「ぐぬぬ…」

部長「それとな、前作の件でお前は1ヶ月謹慎だそうだ。一時的とはいえ自由になれて良かったな。このまま永遠にいなくなってもいいんだぞ」

両津「」

両津「ちぇっ、今日のことはパーッと無駄遣いして忘れるに限るな。何かいいバイトねえかな。バイトバイトっと…」ペラペラ

両津「ん?」

広告「女子寮の管理人募集!体力に自信のある方大歓迎!」

両津「ほう、女子寮か…これはまたすばらし…いや、けしからん仕事だな、どれどれ、日当は…5万円!?こりゃあいい!」ピポパ

両津「はい!はい!相馬町のフェイフェイ寮ですね!緑の服が目印!はい!はい!すぐ行きます!」ピッ

両津「即採用とは運がいい!女に囲まれ金も稼げるなんてウハウハだぜ!ガハハハハ!」シャカシャカ

両津「相馬町はこの辺だが…おっ、緑の服の奴がいるぞ。こんにちは!よろしくお願いしまーす!」シャカシャカシャカシャカ

ちひろ「どうもー♪」

両津「」ズシャアアアアアアアアアアア

ちひろ「あら、久しぶりなのにずいぶんひどい反応の仕方ですね?」

両津「くそ…1番会いたくない奴に会ってしまった…」

ちひろ「あら、私は何もしてませんよ?ひどい言い草です」

両津「とぼけやがって!お前のせいで減給食らうわ警察に捕まるわ…!」※前作参照

ちひろ「まあそんなことはどうでもいいじゃないですか。それよりバイトしたいんでしょう?」

両津「そうだそうだ!広告に書いてあったことは本当なんだろうな!?」

ちひろ「もっちろん♪寮を建てるにあたって、さすがにプロデューサーさん1人じゃ管理できないからってことで募集したんです」

両津「そうか。とりあえず仕事の内容を説明してくれ」

ちひろ「はい、まず大前提として、とにかくうちはアイドルの安全が第一ですから、なるべく24時間寮にいてくださいね。管理人用の部屋は用意してありますから、両津さんはそこに住むようにお願いします。具体的な仕事内容はまた説明するので、とりあえず引越しをお願いしますね」

両津「もし長時間外出するときはどうすればいいんだ?」

ちひろ「この携帯電話を差し上げますので、これで事務所に連絡してください。その時はプロデューサーさんがエナジーチャージで警戒モードに入ります」

両津「…やっぱりお前んとこのプロデューサーってロボットなんじゃ…」

ちひろ「まあそれも一時だけで、しばらくすれば晶葉ちゃんが防犯用メカを導入してくれますから楽になりますよ」

両津「そうか。じゃあとりあえず荷物をまとめてくるぞ」

続いてるなら前作貼っておくれ

引越し後

両津「さて、次はどうすればいいんだ?」

ちひろ「はい。仕事といっても、業者さんに委託した掃除以外の雑用をこなしてくれれば大丈夫です。ちなみにアイドルから何か苦情が出たり何かあったりするたびにお給料から1万円引かれますからね」

両津「シ、シビアなシステムだな。まあとにかく頑張ればいいんだろ。あとは任せな」

ちひろ「それじゃ、今いる娘たちに紹介するので、ロビーに来てください」



両津「この寮の管理人になった両津だ。よろしくな」

みく「よっろしくにゃー」

李衣菜「よろしくお願いしまーす」

裕子「よろしくお願いします!」

小梅「よ、よろしくお願いします…(こ、この人…いっぱい霊が憑いてる…!)」ワクワク

輝子「よ、よろしく…フヒヒ…」

両津「これだけか?」

ちひろ「今いるのはそうですね」

両津「そうか。じゃあお前ら節度ある生活をするようにな!わしはパチンコしに行ってくるから騒ぎを起こすなよ」

みく「初球から矛盾の塊にゃ…」

李衣菜「だ、大丈夫かな…」

だりーなかわいい

>>5
両津「何?わしが1日プロデューサー代理?」ちひろ「はい♪」
両津「何?わしが1日プロデューサー代理?」ちひろ「はい♪」 - SSまとめ速報
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すみませんこちらです

コンコン

両津「ん?何だ?」

小梅「こ、こんばんは…」

両津「お前は…赤坂男梅だったっけ?」

小梅「し、白坂…小梅です…」

両津「ああそうだそうだ。で、何の用だ?」

小梅「こ、今度…し、心霊スポットに連れて行ってほしい…」

両津「心霊スポットォ?そんなもん1人で行けばいいじゃねえか」

小梅「プ、プ、プロデューサーが、危ないから…、1人で行っちゃダメ…って」

両津「えーめんどくせえなあ。拓海とかどうだ?あいつ絶対ビビりだから面白いぞ」

小梅「い、1万円…」

両津「何?」

小梅「1万円って、い、言えば、両津さんがお願い、き、聞いてくれるって…ちひろさんが…」

両津「あのアマ…」ワナワナ



両津「しょうがねえ、ついて行ってやらあ」

小梅「や、やった…約束…ま、守ってね」

両津「わかったわかった。ほら、もう遅いから寝なさい」

小梅「え、ま、まだ夜の10時…い、今からホラー映画、見る…」

両津「ダメダメダメ!お前らが不健康になればなるほどわしの給料が減るんだから!」

小梅「わ、わかった…我慢、する…そのかわり、絶対ね…」

3日後

阿野湖 午前2時

両津「で、来た訳だが…」

小梅「こ、ここ、有名な心霊スポット…お、男の幽霊が、出るって…」

両津「幽霊だ~?そんなもん出るわけないだろ。オカルトってのは、金儲けしたい奴とビビりが一緒になってバカ騒ぎしてるだけだ」

あの子「」ドドドドドドド

小梅「あ、あっちに良さそうな…ボ、ボロ家が…」トテテ

両津「あ、おいこら走るな!はぐれたらどうする!」

小梅「だ、大丈夫だよ…!」

両津「バカモノ!お前に何かあったら給料引かれるのはわしなんだぞ!」

小梅「きゃああああああああ!!!」

両津「言わんこっちゃない!どうした小梅!」

小梅「こ、この家ゴ、ゴキブリだらけ…」

両津「」ズルッ

両津「そんなもんでいちいち騒ぐんじゃない!」

小梅「で、でも…これじゃ探索、できない…」

両津「はあ~…待ってろ。退治してきてやる」

小梅「りょ、両津さん、た、頼りになる…。すごい…」

両津「なに、わしはゴキブリを億単位で育てたことがあるからな。なんてこたあねえ。」

小梅「(…ぜ、前職は研究者なのかな…?)」

両津「とりあえず目に付くのは全部潰しといたぞ」

小梅「あ、ありがとう…。う、噂だと、こ、この家に出るんだって…」

両津「ほう。幽霊くん出てきなさい!君は完全に包囲されている!お母さんも泣いているぞ!」

小梅「べ、別に犯人とかじゃないよ…」

両津「ほら見ろ、出ねえじゃねえか」

小梅「りょ、両津さんの顔が怖いからかも…」

両津「何だと!」

小梅「冗談…ふふっ」

両津「もう全部の部屋見て回ったし、写真とって帰るか」

小梅「う、うん」

両津「はい、たくみんスマイル!」パシャ

小梅「」ニタァ

拓海「へーくしょい!うう、今日も寒いなあオイ…」



翌日



両津「ふああ。昨日は夜中まで外にいたから眠いなあ」

小梅「お、おはようございます…」

両津「おっす」

小梅「りょ、両津さん体調とか、わ、悪くない…?」

両津「ん?わしはいたって健康だぞ?」

小梅「ほ、本当…?」

両津「当たり前田のクラッカーだ。わしは生まれてこの方風邪などひいたことないからな!」

小梅「そ、それならいい…。じゃ、い、行ってきます…」

両津「おう、気をつけて行って来い」



小梅「ね、ねえ見た…?両津さんに、こ、怖い顔した男の人が、おぶさってるの…」

小梅「うん、うん…。で、でも本人が平気そうだから、い、いいよね…」

みく「おっはようにゃー。今日もみくの出勤を見守るなんて両津チャンは偉いのにゃー」

両津「おいコラ待て」

みく「何にゃ?スーパーアイドルは忙しいのにゃ。手短に済ますにゃ」

両津「お前今日の朝飯も魚残しただろ」

みく「ぎくっ!な、何の話にゃ。猫アイドルのみくが魚を食べられないわけないにゃ~」

両津「とぼけんじゃねえ!昨日もおとといもさきおとついも残しただろ!」

みく「ぎくぎくっ!」

両津「こっちはお前が魚を残すたびに給料から5000円引かれてんだよ!」

みく「それは知らないにゃ!」

両津「これ以上お前に魚を残されたらわしが生活出来なくなるからな。今日から徹底的にわしが特訓してやる」

みく「み、みくにもスケジュールってものがあるにゃ!そういうのは事務所を通してから…」

両津「心配するな。緑の服に、お前に魚を食わせる特訓をさせると言ったら喜んで1週間休みにしてくれたぞ。良かったな」

みく「」

両津「まずは二徹のところで漁だ。おら、こっちに来い」

みく「鬼、悪魔、ちひろさんにゃあ~……」ズルズル

鬼、悪魔「誠に遺憾である」

ザッパーン

みく「」

両津「よし、これで漁の手伝いは終わりだな」

みく「魚…魚がいっぱいにゃ…」

両津「さあ、魚を獲る特訓の後はいよいよ食べる特訓だな」

みく「食べるのだけは無理にゃ!許してほしいにゃ!」

両津「心配するな。そろそろ来るはずだが…」

キキーッ!ドンガラガッシャン!

ちひろ「きゃあ!この門のちひろ像、つくるのに100万円以上かかったのに!」

両津「来たな」

絵崎「やあミスター・ゴリラ君、久しぶりだね」

みく「誰にゃこの人?」

両津「わしの知り合いの怪しい発明品を売り歩いてるトンデモ教授・絵崎コロ助だ」

絵崎「違う!れっきとした大学教授だ!今日は君が私を呼んだんだろう」

両津「そうだそうだ。前本田にやってた催眠術で、こいつの魚嫌いを治してやってくれ」

みく「コロチャン先生お願いしますにゃ」ペコリ

絵崎「はっはっは、人懐っこいお嬢さんだ。どれ、私が催眠術で克服させてあげよう」

両津「いきなり服を脱がせたりするなよ」

絵崎「するか!」



みく「みく、さかにゃ、すきにゃ」

絵崎「うむ、これで克服できるはずだ!」

みく「みく、にく、すきくない」

両津「目が虚ろだぞ。やっぱり何かしたんじゃないか?」

絵崎「そんなことはしてない!」

みく「みく、さかにゃ、すきにゃ」



数日後



李衣菜「たいへんたいへん!みくちゃんがロケ先でお刺身食べてるって!」

裕子「嘘でしょ!?まさか超能力!?」

小梅「あ、明日…地震が、くる…」ガクガク

輝子「キ、キノコも…怖いって…」プルプル

両津「お前ら…」

李衣菜「フゥー!いぇーい!ウヒョー!」ジャーンジャーン

両津「」ドンドン!ドンドン!

李衣菜「誰?気分壊れるなあー。はーい」ガチャ

両津「やかましい!何時だと思ってやがる!」

李衣菜「へへへー、いいでしょこのギターの音。この前なつきちに見繕ってもらっ…ふぇっ!?」グイッ

両津「や・か・ま・し・いと言ってるんだ」

李衣菜「わ、わかりましたよーだ。ちょーっと弾いてただけなのに」

両津「あ~ん?ヘッタクソなギターのくせによく言うぜ」

李衣菜「へたくそとは失敬な!私のギターの良さがわからないなんて、両さんもまだまだロック魂が足りないですねー」

両津「何がロック魂だ。今からお前に寄せられてる苦情を読み上げてやるからよっく聞くように」

李衣菜「ええー…」

両津「『ギターがうるさくてキノコが枯れた』、『ギターがうるさくてスプーンが曲がらない』、『ギターがうるさくて魚が食べられない』、『ギターがうるさくてあの子が寮に寄り付かない』」

李衣菜「いやっほー!ひゅー!ろけんろー!」ジャカジャカ

両津「お前の頭もいっぺんリペアに出したほうがいいんじゃないか?」グリグリ

李衣菜「痛い痛い痛い!だって私ぜんぜん関係ないもんそれ!」

両津「ダメだ!アイドルから苦情が出ている以上わしの給料に響くからな。それにあまりにもジャカジャカやられると、わしもおちおち競馬の予想もできん」

>両津「お前の頭もいっぺんリペアに出したほうがいいんじゃないか?

言いそうwwwwww

李衣菜「ちぇっ、みんなロック魂が足らないよー」

両津「じゃあ聞くが、ロックって何だ?そもそもお前、ロックって英語で書けるのか?」

李衣菜「どこまで馬鹿にするんですか!こうですよ、こう!」トントン

紙「L O C K」

  iリ
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     ,》}i}レ

 ァ'''γ"。  4‐-、
 | / ,.ィツ    .ゝ
 ノ   '彡'  γ   〉
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  i      `'''、 、',
  , ',     .、’   i
  .ゝ'      γ"フ~"ヽ
、   =    し'    .',
.\            [

、 リj           .v'

両津「お前…本当にロック好きなのか?」

李衣菜「あ、当たり前じゃないですか!この間だってなつきちと一緒にライブ見に行ったんですから!」

夏樹「音がうるさいって途中で帰ったけどな」

李衣菜「げげげ!な、なつきちいつからそこに!?」

夏樹「だりーが迷惑かけてるっつーからこうしてわざわざ来たんじゃねえか。楽しむのはいいけど、それで人に迷惑かけるのはダメだぜ」

李衣菜「はーい…」ショボン

夏樹「しっかり反省しろよ」

両津「ところで、やっぱりこいつにわかなのか?」

夏樹「おっ、両津さんも察したのか」

李衣菜「に、にわかなんかじゃないです!」

両津「何、にわかは悪いことじゃないぞ。何事も最初のほうはみんなにわかなんだからな」

李衣菜「両さん…。って、だからにわかじゃないですー!」

両津「そこでだ、お前のそのにわか根性をわしが叩き直してやろう。さあ行くぞ」ズルズル

李衣菜「いーーやーーだーー…」

夏樹「大丈夫かな、だりーの奴…」

だりーなェ・・・

看板「イカれたバンド天国」

李衣菜「ここってどんなバンドが出るんですか?」

両津「ん?すごいロックなバンドばかりだから楽しみに見てろ」

李衣菜「はあ…」



バンドの人「アギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドガシャーン!!!!!ギュインギュインギュイン!!!!!!!

李衣菜「」

バンドの人「ヴォオオオオオオオ!!!!!ヴォ、ヴォ、ヴォ、ヴォオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!」

ピロピロピロピロドコドコドコドコドコドコギュオンギュオン!!!!!!!

李衣菜「無理無理無理無理、耐えられないです!鼓膜が破れちゃいます!」

両津「逃げたらなつきちとか言う奴に、前そいつのギター壊したことバラすぞ」

李衣菜「うええええええええええええええん!やだあああああああああああああ!!!」



両津「うーむ、素晴らしいサウンドだったな」

李衣菜「」

両津「おい、大丈夫か。耳聞こえるか?」

李衣菜「え、あ、はい、何とか…」

両津「よし、じゃあ帰ったら今度はデスメタル100本ノックな」

李衣菜「」

数日後

輝子「ヒャッハーーーーー!!!!!!ゴーーートゥヘーーーーーール!!!!!!」

李衣菜「イェエエエエエエエエエエエエエイ!!!!!!!!!!!!!ゴーーーートゥヘーーーーーーヴン!!!!!!」

ジャーンジャーンドコドコピロピロギュイイイイイイイイン

夏樹「おい、だりーがロックじゃなくてメタルに進んでるじゃねえか!」

両津「うーむ、魔改造しすぎたか…」

輝子「フヒヒ…」ジュージュー

小梅「ス、ステージでソーセージをや、焼いてるけどあれ何…?」

裕子「さあ?」

李衣菜「あちち!」

みく「あ、ヤケドしたにゃ」

裕子「う~ん…う~ん…」

両津「おい」

裕子「ぐぬぬ…ぐぬぬ…」

両津「おい」

裕子「ムンッ!ムンッ!」

両津「おいこら」パカッ

裕子「痛っ!はっ、スプーンが曲がった!超能力!?」

両津「お前のデコが当たっただけだろ」

裕子「というかひどいじゃないですか、ちゃんと呼べばわかりますよ!」

両津「2回も呼んだぞ」

裕子「え、そうなんですか?」

両津「まったく。また燃えないごみの日以外の日に大量のスプーン捨てただろ」

裕子「えへへ」

両津「えへへじゃない!超能力なんかあるわけないだろ!」

裕子「そんなこと言って、このエスパーユッコのさいきっくニーを見て驚いても知りませんよ?」

両津「あ~?」

裕子「両さんにやってあげます!そこに座ってください」

両津「座ったぞ」

裕子「いいですか。私があなたを叩いたらあなたの体が勝手に動き出します。それっ!」トン

右脚「」ピョコン

裕子「どうです?すごいでしょこのさいきっくニーは!」

両津「ただの脚気検査じゃねえか!コントやってんじゃねえんだぞ!」

面白いなあ シリーズ化してたら全部みるのに

裕子「でも、両さんだって超能力が使えるって聞きましたよ?」

両津「何?確かに以前インチキマジシャンとコンビを組んだことはあるが…」

裕子「何でも、いくらお酒を飲んでも酔っ払わない超能力、バイクにはねられても何ともない超能力、ヘリコプターから落ちても死なない超能力に、それから…」

両津「もういい…聞くだけで誰が言ったか容易に想像がつく…」

>>27
両津「何?元特攻隊長アイドルだと?」
両津「何?元特攻隊長アイドルだと?」 - SSまとめ速報
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を初めとしていくつかシリーズ的に書かせてもらってるので、もし良かったら読んでもらえたら嬉しいです

両津「そういえば前に超能力を開発してくれる研究所に行ったことがあったな。ちょっとそこでやったことを試してやる」

裕子「えっ本当ですか?やったあ!」

両津「まずはこの機械を頭につけてと…」

裕子「それで、それでどうするんですか?」ワクワク

両津「この数字を覚えろ『2547831982045』」

裕子「えーっと、うーーん…はい大丈夫です」

両津「じゃあ順番に言ってみろ」

裕子「むむむ…254…78…2…?」

両津「」クイッ

ビリビリビリビリ!!!!!

裕子「ぼええええええええええっ!!!!!」

両津「間違ってるぞ。ほら早く次の数を言わんか」

裕子「そんなの今ので全部忘れましたよ!ただの拷問じゃないですか!」

両津「そういえば超能力といえば、あいつがいたな…。しかし今は2013年だしなあ」

裕子「?」

両津「まあいいや、ついてこい。本当の超能力を見せてやる」

裕子「えっ、本当ですか!?じゃあすぐ行きましょう!さいきっく瞬間移動、ヘイタクシー!

両津「金はお前が払えよ」



両津「さて日暮が寝てる所に着いたわけだが」

裕子「その日暮さんってどんな人なんですか?」

両津「お前と違って本物の超能力者だ。念写、念力、未来予知、透視、テレポーテーション、何でもありだ」

裕子「すごい!でもどうしてそれで有名になったりしないんですか?」

両津「超能力が使えるかわりに4年に1回しか起きられないんだ。それまではずっと熟睡してる」

裕子「へえー。で、今年が4年目ってことですか?」

両津「いや、去年起きた。オリンピックの年に起きるからな」

裕子「…それって大丈夫なんですか?」

両津「まあこのSSの展開上仕方ない。無理やり起こす。死にはしないだろ」

裕子「大丈夫かなあ…」

両津「さて、あいつの部屋の前に着いたぞ」

裕子「何か…禍々しいですね」

両津「たった1年でもこんだけなるのか。さて開けるぞ」ギギィ…

バサバサブーーーンブーーーン

両津「ぬおっ!見たことのない巨大な虫が大量に!」

裕子「任せてくださいっ!虫程度、このエスパーユッコの超能力で簡単に仕留め…」バッ

ゴン!

裕子「…っ…!」

両津「フクロウまで飛んでくるとはな」

裕子「そ、そんなのまでいるんですか…」

両津「まあな。わしは以前この部屋で三葉虫を見たことがある」

裕子「もしかしてこの部屋だけタイムスリップする超能力とか!?」

両津「あながち間違いではないかもしれん…」


両津「さて中に入ったが、相変わらずジャングルみたいな部屋だ」

裕子「見たことないキノコとかいっぱい生えてますね」

輝子「フヒヒ…」

裕子「ん?今何かいたような…」

両津「気のせいだろ」

両津「お、いたいた。おい日暮起きろ!超能力出せ!」

日暮「う…む…う~ん…」

裕子「サイキックアイドル、エスパーユッコですよっ。起きてくださーい!ぼえええええええええっ!!!!」

日暮「」バリバリバリバリ

両津「よし起きたな。おい逃げるぞ!」

裕子「え?」

日暮「俺を起こしたのはどいつだあああああああ!!!!!」

ゴオォォォォォォォォォォ

裕子「うわっ!壁が崩れてる!人が浮いてる!」

両津「やはりこうなったか…」

裕子「すごーいっ!私にも超能力を教えてくださいっ!」スタタタ

両津「バカ!危ないだろ!」グイッ

裕子「ひゃっ」

ドゴーン!

日暮「うおおおおおおおお!!!!!!!」

バリバリドギューンガッシャン

裕子「あれっていつ収まるんです?」

両津「また眠りにつくまでだな。今日中には収まるからもう帰るぞ」

一般の方「そろそろ家の洗濯機買い換えなきゃな」ウィーンガタガタ

ガシャーン

一般の方「うぉっ!?」

裕子「いいんですか?普通の人の家に思いっきり洗濯機が飛んでいきましたけど…?」

翌日

みく「ユッコチャンは何してるにゃ?」

小梅「よ、4年間寝たら超能力に目覚めるから、お、起こさないでって…」

李衣菜「ご飯とかどうするんだろ?」

輝子「み、見たことないキノコ…フヒヒ…」

両津「ここまで来るともはやただのバカだな」

両津「輝子ー。おーい輝子ー。いないのか?」

輝子「い、いるよ…」

両津「うおっ!いきなり出てくるんじゃない!」

輝子「さ、最初からいたけど…。まあどうせぼっちですし…キノコーキノコーボッチノコーホシショウコー…」

両津「そう言うな。今日はお前にいい知らせがあるぞ」

輝子「?な、何…?」

両津「以前山でキノコを採る権利を買ったことを思い出してな。今度そこへ連れて行ってやろう」

輝子「フヒ…?それ本当…?」

両津「本当も本当だ。嘘ついてもしょうがないからな」

輝子「ヒャッハーーーーーーー!!!!!エリンギ!!!!シイタケ!!!!ブナシメジ!!!!!テンション上がるぜええええええええええ!!!!!!」

両津「そ、そうか良かったな。マツタケ採り放題だぞ」

輝子「フヒャーーーーーーッハッハッハ!!!!!ハッハ…!!!!!」パタリ

両津「嬉し過ぎて気絶したか…」

木野此乃山

両津「うーむ、いい天気だ」

輝子「ジメジメしてたほうが好き…でも、キノコ採れるから嬉しい…フヒ…」

両津「さて、ここからちょっとした崖を登らにゃならんからな。この鞄の中に入れ。顔は出してていいぞ」

輝子「フヒ…入った…」

両津「よし、わしが背負って登るからな。暴れるなよ」

輝子「な、何か…某芸人になった気分…」

両津「よっし着いたぞ!思う存分マツタケ採って来い」

輝子「ヒャッハーーーーーーーー!!!!!!!」ガサガサ

???「」ザザザ

両津「何だお前?」

マツタケ泥棒①「し、しまった!」

両津「お前マツタケ泥棒だな?今日は連れがいるから見逃してやるが、次見つけたら全身の関節を逆に曲げるからな。いいな!」

マツタケ泥棒①「は、はいぃ…」

輝子「マツタケは人気だから…泥棒も多い…」

両津「そうだな、今日もまだいそうだな。わしが一緒とはいえ気をつけろよ」

輝子「う、うん…」

泥棒②「この辺はかなりの穴場だな」

泥棒③「ああ、結構いい感じのサイズが多いな…おっ、これもいただこう」

両津「そうはイカの金時計!」ザッ!

泥棒②「うおっ!?落ち葉の中から人が!?」

両津「輝子、それも採っていいぞ」

輝子「フヒ…これで20本目…と、とっても嬉しい…」

両津「貴様ら、今から黙って帰るのと抵抗してボコボコにされてから帰るのどっちを選ぶんだ?ん?」

泥棒③「ぜ、前者でお願いします…」

輝子「あっ…ここにもキノコ…」トテテ

両津「? いかん、危ないぞ輝子!」

輝子「…?」

ザンッ!

輝子「ひぃっ…!?」

両津「いかんいかん、ボルボの仕掛けた罠を解除するのを忘れていた。大丈夫かー?」

輝子「Yeahhhhhhhhhhhhh!!!!!!!!!!!!キノコを採るのも命がけだァーーーー!!!!!」

両津「…大丈夫そうだな」



両津「もう随分採ったな。そろそろ満足したか?」

輝子「う、うん…。今年1番楽しかった…。あ、ありがとう…。両津、私のキノコと友達になれる…」

両津「帰ってみんなでキノコ鍋でもするか」

輝子「ノォー!マイフレーンズ!」

グツグツ

両津「まあそう落ち込むな。採れたてのキノコは食べるのが1番だ」

輝子「う、うん…両津がそう言うなら…」

李衣菜「あれ?小梅ちゃんは?」

みく「今日は心霊スポットでロケだってにゃ」

李衣菜「あらら。せっかくでコタツで鍋なのに、残念だねー」

裕子「おーっ、煮えてきましたよー!」

両津「美味そうな匂いだ。いただき!」

裕子「あっ、ちょっとずるいですよ!さいきっく横取り!」

みく「みくもみくもー!」

李衣菜「この状況…ろっくだ!」

輝子「お、美味しい…」

みく「美味しいにゃ!」

李衣菜「ほんとに食感がいつも食べてるキノコと違う気がするよ」

両津「うむ、本当に美味…わっはは、わははははは!」

李衣菜「今のセリフ笑い所ないですよ!?」

両津「いや、何か笑いが止まらな…わははははははは!!!!」

裕子「ふふふ、これは私の超能力、さいきっくラフメイカー…あははははははは!!!」

みく「にゃははははははは!!!み、みくにもき…にゃははははは!!!」

輝子「あ、こ、これ、食用じゃないキノコ…『クサハヤシダケ』…。め、珍しいから持って帰った…、すまん。フヒヒ…フヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!!ヒャッハーーーーーーーハハハハハハ!!!」

李衣菜「そ、そんなギャグ漫画に出てくるようなキノコ…あははは、あははははははは!!!」

翌日

ちひろ「あら?他の4人は?」

小梅「な、何か笑いがと、止まらないって…」

ちひろ「???ガチャで目玉SRでも引いたのかしら?」

両津「こうしてみると、アイドルと一緒に生活しているというのはかなりのアドバンテージだな…そうだ!」

両津「『あなたもアイドル女子寮の管理人になってみませんか?1時間3万円から要相談』っと…」カタカタ

ガヤガヤガヤガヤ

両津「はいはい押さないで押さないで!まずそこのチェックシャツ眼鏡の君!」

A「!?」

B「!?」

C「!?」

両津「チャックシャツ眼鏡多すぎだろ…最前列のチェックシャツ眼鏡の君はいくら出すんだ!?」

A「1時間5万出します!」

D「俺は7万だ!」

E「じゃあ僕は10万出すぞ!」

部長「ずいぶんな盛況っぷりじゃないか両津君?」

両津「ぶぶぶ部長!?」

部長「謹慎中にアルバイトどころかその上不当な商売をするとは何事だ!」

両津「ご、ごめんなさーい!」

ちひろ「そんなあなたにとっておきのお仕事がありますよ♪」




両津「も、もう勘弁してくだひゃ~い…もう60時間も寝てないんれすよ…。3000本は作りましたよ~…」

部長「ダメだ!わしがいいと言うまでここでスタミナドリンクを作り続けろ!」

ちひろ「今イベント中なので、プロデューサーさんは1分に1本は飲みますから頑張ってくださいね♪あ、遅れたら1回につき10万円ペナルティですからね。ギフトのほうもサボらず作ってくださいよ」

両津「ちくしょう!もうこいつの所で働くのはごめんだ~!」

おわり

終わりです。久しぶりに書いたら長くなってしまいました。読んでくださった方、ありがとうございました。後でHTML依頼を出しておきます

せっかくなので言わせていただくと、僕はデスメタル大好きです。そして1番好きなのはスラッシュメタルです

せっかくなので言わせていただくと、僕はデスメタル大好きです。そして1番好きなのはスラッシュメタルです

デスはCannibal CorpseやNile、Decideとかいいよね
抜けるわ

>>43
NIileいいですよね~。そんなには詳しくないですが、Originなんかも好きです

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