上条「希望ヶ峰学園か……」 (426)



上条「はぁ……なんで俺がこんな学校に来てんだ?」

上条「希望ヶ峰学園か……」

上条「調べた限りだと『超高校級のお嬢様』とか『超高校級の秀才』とかがいるんだっけ」

上条「本当にやっていけるのかな」

上条「……悩んでても仕方ないよな!俺だって『超高校級の幸運』なんだし!」

上条「行くか……!」

上条「あ、あれ……?」バタッ



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386243329

イマジンブレーカーなければ幸運だよな

超高校級の不運の間違いやろ
というか幻想殺し役に立たないけど、どうするの?
江ノ島には説教や説得なんか無意味だし



 ~~???~~


上条「……ん?」

上条「ってて……。ここどこだ?教室?」

上条「校門の前にいたはずなんだけど、なんでだ?」

上条「うっわ。窓に鉄板、だよな。意味分かんねぇよ」

上条「誰もいないのか。ん?紙?」


 『入学案内

あたらしいがっきがはじまりました。しんきいってんこの学えんがオマエラのあたらしいせかいとなります。』


上条「手書きかよ。しかも安っぽい紙だし」

上条「それにしても心機一転って、もしかしてここって希望ヶ峰学園なのか?」


???『ピーンポーンパーンポーン』

???『校内放送。校内放送。希望ヶ峰学園の生徒は至急、体育館に集合してください』


上条「……いって、いいんだよな?」


 ~~体育館前~~


上条「廊下にも誰もいなかった。窓も全部封鎖されてたな」

上条「一体、どうなってんだ?」

上条「っと、早く入んなきゃな。誰かいるかもしれないし」


 ガチャ


垣根「まーたきやがった」

土御門「これで十五人目だにゃー」

食蜂「ちょうどいい数字だしぃ、これで最後かもねぇ」

御坂「はぁ……一体どうなってんのよ」

上条「あー、えっと。お前らもこの学園の新入生なのか?」

御坂「自己紹介は一通り終わってたんだけど、もう一度しないといけないわね」




食蜂「それじゃ私から。『超高校級の心理学者』食蜂操祈っていいまーす
よろしくねぇ」

上条(すげぇおっぱい。なんだろう、夢を感じる)

御坂「私は御坂美琴。ちょ、超高校級の……やっぱこれ言いたくない!」

食蜂「『超高校級のお嬢様』よぉ」

御坂「言うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ///」

上条(流石に自分の口でお嬢様、なんて言うのはきついよな)



青髪「ヤッホー。かみやん!」ドン

上条「グェ!?な、なんで俺の名前……」

青髪「結構かみやんて有名なんやで。なんの努力もせずに人生が成功された男って」

上条「え」

土御門「かみやんにはちゃんと幸運っつー才能があるから問題ないにゃー」

青髪「やね」

上条「あ、あはは」

上条(俺ってそんな風に思われてたのか。不幸だ……)



 青髪『超高校級の紳士』   土御門『超高校級の諜報員』



吹寄「上条!なぜ来るのが遅れたんだ!?」

上条「ひぃ!?」



 吹寄『超高校級の学級委員長』




吹寄「時間通りに来ないといけないでしょうが!」

上条(初対面なのになんか厳しい!)

上条「いや、さっきまで寝てたんだよ。なんか、知らない教室で」

滝壺「きみも?」

上条「あぁ、ってことはみんなもか」

浜面「そうみてぇだな」



 滝壺『超高校級の電波少女』 浜面『超高校級の総長』



麦野「クソッ、どうなってんだ。オイ、木原!テメェの才能でどうにかなんねぇのか!」

円周「えぇ……!?そんな事言われても無理だよ」

削板「根性でどうにかなるはずだ!!」

麦野・円周「「んなばかな」」



 麦野『超高校級の戦闘力』 円周『超高校級の解析力』 削板『超高校級の根性』



初春「これからどうなるんでしょうか」

黒子「さぁ?何とも言えませんわね」



 初春『超高校級の守護神』 黒子『超高校級の風紀委員』



上条「なんて言うか、その」

垣根「クセのあるやつばっかだろ?」

上条「あぁ、って誰?」

垣根「おぉ、こりゃ失敬。『超高校級のホスト』垣根帝督だ」

上条「その年でかよ!どんな人生歩めば、そうなるんだよ!」

垣根「どうって言われてもな。ズッコンバッコン?」

上条「薄っぺらいな。その才能」

垣根「お前には言われたかねぇよ」



垣根「そんなことよりあそこ見てみろよ」

上条「ん?」



一方通行「……」


垣根「『超高校級の秀才』だとよ。いけすかねぇ野郎だな」

上条「秀才……」

垣根「ちょっと気にならねぇか?」

上条(確かに、秀才ってどんなやつなんだろう)

上条「そうだな」

垣根「あの髪、染めてんのかな」

上条「うん、今それは関係ないよね」

なるほどこういう式か
てか壁余裕でぶち抜けるやつが…

見てるぞ

SSではお馴染み謎の男口調吹寄な予感


>>2
ホントもったいないですよね。

>>3
苗木くんもそんな感じだからいいかなって……

あ、江ノ島は出す予定はありません。ひとまず禁書(科学)で行こうかと

>>10
現状、能力は上条さん以外使用不可ということで

>>11
もっと頑張るよ

>>12
善処はする。善処は


明日も8時半頃投下予定でーす。ではノシ

青髪君場違いすぎじゃありませんか……

超高校級の紳士と超高校級のホストw
面白そう期待しとるで

困ってる人を見捨てず体張って助ける、は成功や信頼を得るために必要な努力には入らないんだな

上条さんとフラグ立てたやつから殺されていくのか…

学級委員は
吹寄じゃなくて青髪という事実

委員長じゃないのに委員長と間違われまくる辺りが超高校級

超高校級の健康オタク

>>14
青髪「なんやて!?僕は超高校級の守備範囲を持っとるんよ!」

>>15
ありがとうございます!完全にクマ吉影響ですね。

>>16
まぁ、その辺は後ほど

>>17
うん。俺の絹旗には問題ないな

>>18
お、覚えてるし

>>19
ですよねっ!

>>20
これも案にはありました。没キャラはちょいちょいあるんですよ。


皆さん、たくさんのレスありがとうございます。

今回はアイツの登場回ですね。書きだめあんまりないんで、遅くなるかもしれませぬ



???『ピーンポーンパーンポーン』

上条「なんだ?」

御坂「可愛い声ね。青いタヌキみたい」

上条「そういうこと言わない」

吹寄「何かしら。今の声?」

滝壺「う~ん。あの辺から信号が来てる」

初春「信号?あの教卓(?)からですか?」

初春「どれどれ」



モノクマ「ぴょ~ん」シュバッ

初春「うわわわわわわわ!」ドテッ

青髪「女の子のスカートがめくれた気がしたぁ!」ダッ

土御門「お前は西方向から行け!俺は東から攻める!」ダッ



青髪・土御門「「うぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」
 
麦野「やめろ、童貞ども」バキィ!

青髪・土御門「「ゴハッ!?」」

上条(瞬殺……だと……!?)



浜面「人形が動いてる……?」

円周「う~ん。どっかで見たな~。あういうの」

モノクマ「人形じゃないよ。モノクマだよ。君たちの学園長なのだ!」

一方通行「誰が操作してやがる」

モノクマ「なんのこと?」

一方通行「チッ。ンなら質問を変えよォか」

モノクマ「なになに?」

一方通行「何が目的だ。俺達をどうしよォってンだ。
これが希望ヶ峰学園のやり方なンですかねェ」

モノクマ「うぷぷ。せっかちだね。今から教えてあげようってのに」

モノクマ「とりあえず……」



モノクマ「オマエラ、おはようございます」

削板「おう!」

初春「どういう事なんでしょうか……?」


モノクマ「え~、君たちは全世界の希望です」

青髪「うんうん。せやな」

モノクマ「そんな希望達をこんな薄汚れた世界においては腐ってしまいます。みかんのごとく」

モノクマ「ということで」



モノクマ「君たちはこの学園で一生保護させていただきます!」

一方通行「な……っ!?」

垣根「マジかよ……」

御坂「え……?」

モノクマ「もちろん外の世界とはシャットダウン。君たちには一生ここに住んでいただきます」


浜面「ふ、ふざけんな!ここから出しやがれ!」

モノクマ「うぷぷ」

麦野「チッ、どうなってやがる」

吹寄「え?なにこれ?そうだ、先生は!?先生達の悪ふざけよ。きっと」


モノクマ「悪ふざけなんて傷つくなぁ……そんなに出たいの?」


食蜂「総意だと思うわよぉ」


モノクマ「そっかぁ。じゃあ、特別処置をしてあげるよ!電子生徒手帳を見てみて」


上条「うわ。いつの間にか胸ポケットに」

御坂「みんなあるみたいね」


モノクマ「そこには校則が載っています。そこに書いてある校則を破ると『オシオキ』しちゃうからね」


上条「なんだよ、これ……?」


 校 則


1  生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。
  共同生活の期限はありません。


2  夜10時から朝7時までを”夜時間”とします。
 夜時間は立ち入り禁止区域があるので、注意しましょう


3  就寝は寄宿舎に設けられた個室でのみ可能です。
 他の部屋での故意の就寝は居眠りと見なし罰します。


4 希望ヶ峰学園について調べるのは自由です。
 特に行動に制限は課せられません。


5  学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。
 監視カメラの破壊を禁じます。


6  仲間の誰かを殺したクロは”卒業”となりますが、
 自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。  





垣根「くだらねぇ。なんの悪ふざけだ」

モノクマ「クマーっ!ふざけてなんかないよ!こっちは真面目に言ってるのに」

食蜂「ちょっとぉ……」

吹寄「なによ、これ……?」

円周「意味わかんないよぉ」

麦野「この校則を破れば『オシオキ』ってわけか」



一方通行「オイ。クマ野郎」

モノクマ「だからモノクマだってば」

一方通行「『仲間の誰かを殺したクロは”卒業”となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません』」

一方通行「まさかこの中の誰かを殺せばこっから『卒業』出来ンのか?」

モノクマ「そうっ!わがままな君達のために校則を追加したんだよ?」


垣根「イかれてやがる……!」

削板「な、なぁ俺がバカなのか?状況についていけないんだが」

黒子「みんなも同じですの……」



御坂「ねぇ!モノクマ」

モノクマ「何?」

御坂「殺すって……」

モノクマ「そのまんまの意味だよ。刺殺絞殺撲殺、その他諸々。
とにかく誰か一人でも殺せばここから出してあげるよ」

モノクマ「詳しいことは生徒手帳に載ってるから熟読するように」

モノクマ「じゃ」ノシ



上条「いなくなった……」

垣根「オイ、もやし野郎」

一方通行「アァ!?そりゃあ俺の事を言ってるンじゃねェよなァ?」

垣根「テメェはゴキブリの事を『偉大なる昆虫』とでも呼ぶのか?過大評価ってのはよくねぇんだぜ?」

一方通行「糞虫が。テメェはゴキブリにツノがついたカブトムシレベルだな」

垣根「OK。向かい付いた。表出ろやゴラァ!」

一方通行「上等だ。このカブトムシがァ!」

上条「お、おい。やめろよ。っていうか表なんて出れないからこうなってんだろ」

垣根「うるせー!」ガン!




上条 超高校級の幸運

御坂 超高校級のお嬢様

一方通行 超高校級の秀才

垣根 超高校級のホスト

青髪 超高校級の紳士

土御門 超高校級の諜報員

食蜂 超高校級の心理学者

削板 超高校級の根性

吹寄 超高校級の学級委員長

初春 超高校級の守護神

黒子 超高校級の風紀委員

麦野 超高校級の戦闘力

滝壺 超高校級の電波少女

円周 超高校級の解析力

浜面 超高校級の総長

残り十五人ってわけで今回は終了です。

質問等あればどうぞ。明日も8時半頃投下予定です。


ダンロン2すらやってない(´・ω・`)


とりあえず軍覇が誰かに殺される姿が思い浮かばない

乙です

ロンパは2もやるべき
ついでにゼロも読むべき

まぁこの構成なら、2やってなくても出来るだろうけど
やれるならやるべき

超高校⑨の目録さんがいない…

>>31
ふっふっふ(ゲス顔)

>>32
>>33
2絶対買います。本屋で表紙を見て即決して、よく見たらゼロで「うぇ!?」という地味なエピソードが……

>>34
没メンバーです。一応没メンバーの紹介でも

インデックス 『超高校級の記憶力』

ドレスの女 『超高校級のキャバ嬢』

結標 『超高校級の保育士』

ぐらいです。


それじゃ投下していきます


~~???~~


上条「ん……ってて」

上条「ここどこだ?」

上条「あ、生徒手帳にあった個室ってやつか」

上条「窓には鉄板、監視カメラ付き。留置所かよ」

上条「鍵もあるんだ。持って行っとこうっと」

上条「みんなどこにいるんだろ。外出てみるか」ガチャ



御坂「うおぉう!?」ビクゥ

上条「うえぇえ!?」ビクゥ

御坂「あ、アンタ。もう大丈夫なの?」

上条「えっとよく覚えてないんだけど……」

御坂「垣根さんに殴られたのよ。
はぁ……どこが『超高校級の幸運』なんだか」

上条「あ、アハハ」

上条(俺が知りてぇよ……)


上条「みんなどこにいるんだ?」

御坂「学校の探索ね。アンタが気絶してる間にみんなでそうしようって。
もうそろそろ帰ってくる頃じゃないかしら。食堂で待ち合わせだからさっさと行っちゃいましょ」

上条「あぁ」



~~食堂~~


御坂「まだ、誰もいないみたいね」

上条「そうみたいだな」

御坂「……」

上条「……」

御坂「あ、あのさぁ」

上条「ん?」

御坂「なんであの時止めに入ったの?みんな混乱してて、関わりたくなさそうな顔してたのに」

上条「なんでだろうな。なんか行かなきゃ上条当麻じゃなくなる気がしてさ」

御坂「何それ。どうなってもアンタはアンタでしょ」

上条「そうなんだけどさ。なんていうか……その……わかんねぇや」

御坂「アンタ絶対損するわよ。その生き方」

上条「これしきの不幸なんて上条さんには誤差ですよ」フンス

御坂「なんか泣きたくなるわね」




浜面「おう、上条。大丈夫だったか?」

上条「まあなんとか。慣れてるし」

浜面「慣れるべきことではないよな」

滝壺「そんなかみじょうをわたしは応援してる」



円周「あ、上条くん起きてる」

上条「おかげさまで、えっと……木原さん」

円周「円周でいいよ。上条くん」

麦野「まぁ、あんくらいじゃ死なねぇだろ」

削板「そうだな。あのくらい根性でどうにかなる!!」

麦野「万能ね。根性」



吹寄「あら、もうみんな来てるみたいね」

黒子「集合時間にはまだ早いですの」

初春「上条さんも起きてるみたいですしね」

浜面「あ、上条大丈夫か?」

上条「あぁ。慣れてるからな」

浜面「なんか…その……頑張れよ」

滝壺「そんなかみじょうをわたしはおうえんしてる」



吹寄「あら、もう来てるわね」

黒子「集合時間もギリギリですの」

初春「皆さんも来てるみたいですよ」



~~PM7:10 食堂~~


吹寄「……よし。みんな集まったわね。これから情報交換会を行います」

黒子「あの食蜂さんと一方通行がいませんの」

初春「えぇ!?まさか……」



モノクマ『そのまんまの意味だよ。刺殺絞殺撲殺、その他諸々。
とにかく誰か一人でも殺せばここから出してあげるよ』



麦野「なんでもいい。早く始めちゃいましょう」

垣根「そうだぜ。そんなことで悩んでたら日が暮れちまう」ダラー

御坂「もう暮れかけてるけどね」



吹寄「じゃあ始めましょう。最初は垣根さんから」

垣根「俺は俺達をここに閉じ込めた『犯人』を調べてみた。
が、なんのてかがりもなし。わかったことは……」

吹寄「分かったことは?」

垣根「ずっと見張られてるってことだ。その『犯人』さんとやらに」

上条「そういや俺の部屋にも監視カメラあったぞ。多分全員の部屋にもあるんじゃないか?」



垣根・青髪・土御門「何ィ!?」

上条「うっわ!」



垣根「(これじゃおちおち自家発電もできないじゃないか!?)」ヒソヒソ

土御門「(やばいにゃー)」ヒソヒソ

青髪「(いや、逆にこう考えるんや!
僕達はエロい女の人に監視されていると……)」ヒソヒソ

垣根・土御門「(なるほど……!)」

浜面(こいつらとは俺は絶対に関わらない!!)



上条「どうしたんだ?」

垣根「いや問題ない。次に行こう」


吹寄「そ、そう。じゃあ次は私から」

吹寄「私も個室の方を調べたわ。それぞれネームプレートまで付けてあるみたい。それと鍵も」

吹寄「そして完全防音。これは白井さんと初春に手伝ってもらったわ」

白井「えぇ。おっきな声を出しても一切聞こえませんでしたわ」



円周「私は沈利ちゃんと削板くんと窓を調べてみたよ」

麦野「びくともしなかったわ」

削板「隙間一つなかった。あれは恐らくとてつもない根性の持ち主がしたに違いない」



滝壺「私達は外の連絡手段を調べてみたんだけど」

浜面「一切なし。出口みてぇなとこもあったが文字通り鉄の塊だったぜ」

滝壺「あ、それとにかいにつづくかいだんみたいなものがあったよ」

上条「階段?二階には何があったんだ?」

浜面「シャッターがしまってて行けなかったぞ、チクショウ……」


吹寄「いい発見ね。そこの二人は何かある?」

土御門「銭湯があったなにゃー」

青髪「混浴はなかったで……っ!」

ドレスって心理定規のこと?
能力なしで考えるとみさきちと才能が被りそうだな……


一方通行「何しけた面してやがる」

垣根「よぉ。秀才さん。今までどこ行ってたんだ?」

一方通行「お前はそんなに俺のプライベートを知りてェのか」

垣根「世界で一番いらねぇ情報だ」

一方通行「……ほらよ」ヒラッ

上条「これは……?」

一方通行「希望ヶ峰学園の見取り図だ。一階の分しかねェけどな」



御坂「ここってホントに希望ヶ峰学園なんだ……」

垣根「誘拐されたってわけじゃないみたいだな」

浜面「信じられねぇ……一体なんのために……」



一方通行「まァ、調査の意味はあったみたいだな」

麦野「そうね」

黒子「何がですの?何一つわかったことはありませんの!」

麦野「わかったじゃない。ここから出ることはできないってことが」

上条「……」

一方通行「そォでもねェだろ」

初春「へ?」

一方通行「殺せばいいンだろ?」

浜面「ばっ!?」

削板「ばかでもそうこと言うな!」

一方通行「そォかい」

上条「おい、どこ行くんだよ」

一方通行「眠ィからなるんだよ」



全員「「「……」」」



上条(みんな疑ってる。ここから卒業生が出るかもしれないことを……)

上条(そして卒業生になろうとしてる奴もいるのか?)



モノクマ『校内放送。校内放送。夜時間です。皆さん食堂は閉鎖しますので出てってください』

>>42
まぁ今は能力を使えませんので。でも個人的には垣根と被るかと

学級裁判の方式をいろいろ考えてますが難しい!ではまたノソ


吹寄「はいはい。御坂さんは何かあるかしら?」

御坂「私はこの食堂を調べてみたんだけど。奥に食料があったわ」

垣根「15人もいるんだぜ?すぐなくなっちまいそうだな」

御坂「あ、その心配はないみたい」

吹寄「どうして?」

御坂「モノクマが毎日補給するんだって」

浜面「ゲッ。お前あったのかよ」

御坂「うん。言うだけ言ってすぐにきえちゃったわ」

黒子「全く……危機感がないというか……しっかりしてくださいな。
襲われてしまってからではもう遅いですの」

青髪(犯されてだったらいいんやけどなー)



食蜂「あらぁ?みんなもう来てたのねぇ」

円周「あ、食蜂さん……」

削板「大丈夫だったのか!?」

食蜂「えぇ、別に何ともないわぁ」

吹寄「なんでアナタは誰にもなんにも言わずどこか行っちゃうの!?」

食蜂「なんでって……」



食蜂「逆に聞くけどぉ、アナタ達は思わないの?目の前の人がこれから自分を殺しちゃうんじゃないかって」

全員「「「……っ!?」」」

食蜂「私はアナタ達を信じることはない。それだけ言っとくわねぇ。
それじゃ」


麦野「なんだよ……アイツ……」

吹寄「……何よ。そんなわけないじゃない!そんな事する人は絶対にいない!」

垣根(そんな事言ってもあの発言で全員の心が揺らいじまうよなぁ……)




本日は9時頃に投下させていただきます。

さて誰からいなくなるのか

>>49
さぁ、どうでしょう?

え~昨日は貼りミスすいませんでした。今日はきっとないと信じて投下シマス



~~上条部屋~~


上条「……」

上条(あの後みんな帰っちまった。全員を疑ったまま)



黒子『……今日は帰らせていただきますの』

初春『じゃ、じゃあ私も失礼します』

麦野『私も行くわ』

円周『沈利ちゃん……』



上条「どうすりゃいいんだよ、こんなの……」

上条「……寝よ」


~~朝~~


モノクマ『ピーンポーンパーンポーン』

モノクマ『オマエラ、おはようございます。朝です起床時間ですよー』



上条「うるせぇな……」

上条(あんまり寝れなかったし、気分は最悪だ)

上条「……腹減った」

上条「悩んでても仕方ない!昨日はなんの役にも立てなかったんだから頑張んないとな!」ガチャ



御坂「あ、おはよう」

上条「おはよう。よく眠れたか?」

御坂「まぁまぁね。ベットも結構いいやつだったし」

上条「そうだな」

上条「そうだ、朝ごはん一緒に食べないか?」

御坂「ほぅ……『超高校級のお嬢様』と一緒に朝食をとりたいと?」

上条「うっ……」

御坂「いいわよ。さっさと行っちゃいましょ」

上条「……」


~~食堂~~


上条「誰も……いないな」

御坂「そりゃそうでしょ。こんな状況なわけだし」

上条「なぁ、御坂?」

御坂「?」

上条「お前はどうするんだ?」

御坂「どうって……私は人殺しなんかしないわよ」

上条「だよな……」



上条「よしっ!今日も探索するか!」

御坂「そうね。何人か集まればいいんだけど」



――その後、数人で探索をしたがそれといった収穫はなかった。


~~夜時間手前 食堂~~


上条「結局、なんの手がかりもなしか……」


 ガサ……ゴソ……


上条「ん?誰かいるのか?」

吹寄「うわぁ!?」

上条「うお!?ってなんだ、吹寄か」

吹寄「いつまで起きてるのよ。もうそろそろ夜時間よ?」

上条「喉渇いたんだ。そういうお前もだろ」

吹寄「私は牛乳飲まなきゃ寝れないのよ」

上条「あっそ。何かないかなー?」

吹寄「……」

吹寄「……上条は怖くないのか?」

上条「何が……あぁ、この状況がか」

吹寄「そう……」

上条「確かに怖いけどさ……それじゃ何も変わんないだろ?
それにさ……俺は信じてるんだ。みんなを」

吹寄「私には信じられない。上条みたいに強くないからかな?」

上条「お前は『超高校級の学級委員長』だろ?充分強いと思うけどな」


吹寄「……私さ中学の頃、虐められてたんだ」

上条「……っ!?」

吹寄「そりゃ嫌われるよね。だって彼らを私は縛る立場だったんだし」

吹寄「じゃまだったんだよね。私もやめちゃおっかなって思ったこともあった」

吹寄「……でもある時から『超高校級の学級委員長』候補だなんて言われて後戻りもできなくなってしまって」

吹寄「私はただみんなの役に立ちたかっただけなのにっ!それだけなのにっ!
私はっ!私はっ!!」

上条「おい、吹寄落ち着けって!」

吹寄「……ごめん……もう、寝るね」スタスタ

上条「……」



~~夜時間 上条部屋~~


上条「吹寄……大丈夫だったかな」

上条「もう寝よう」


~~三日目 朝~~


モノクマ『ピーンポーンパーンポーン』

モノクマ『オマエラ、おはようございます。朝です起床時間ですよー』


上条「はぁ、もうあれから三日経つのか」

上条「食堂に誰かいるかな?」

上条「ん?ドアになんか挟まってる。紙か?」


 『起きたら食堂集合! 削板』


上条「……字、汚いな」



~~食堂~~


青髪「お、かみやん。おはよう」

削板「よし、上条。早く席につけ」

上条「お、おう」

上条「(何が始まるんだ?)」ヒソヒソ

浜面「(さぁ?みんな呼ばれてるみたいだけど)」ヒソヒソ

削板「今日、集まってもらったのは約束をするためだ!」

麦野「ハァ?」

削板「昨日、俺は根性無しのごとくうだうだと悩んでいた。しかーしその俺とはオサラバだ!」

垣根「要点を言え。脳筋」

削板「すまん!つまりだな……
『誰も人殺しはしない!』そう約束するために集まってもらったんだ」

一方通行「そンな約束で済むンだったらこいつらはこンなしけた面はしてねェだろ」

削板「そ、そうなのか!?」

食蜂「……帰っていいかしらぁ?」


全員「「「……」」」

上条(もっと空気がわるくなってんじゃねぇか)



モノクマ『ピーンポーンパーンポーン』

モノクマ『校内放送、校内放送。至急、体育館に集合してください』




垣根「ホラ、こんなくだらねぇことやってねぇで行くぞ」

削板「くだらないことって……」

垣根「あのさぁ……今だから言うけど
根性ごときでどうにかなる状況じゃないんだわ」

削板「……」

土御門「まぁそんなこともあるぜい。元気出すにゃー」

削板「す、すまん」

上条「じゃ、じゃあ行こうか」



~~体育館前~~


上条(あの時は急いでたから見逃したけどトロフィーとかいっぱいあんだな)ジー

円周「どうしたの?」ヒョコ

上条「いや、なんでもない。早く行こうぜ」


~~体育館~~


モノクマ「やっと来たね」

麦野「なんのようだ」

モノクマ「僕はずっと考えていたんだ」

モノクマ「場所、状況、標的。たくさん殺人に必要な物は揃ってるのになんで事件が起きないんだろうって」

モノクマ「足りないのはそう『動機』だよ」

滝壺「……どうき」

モノクマ「ということで!その動機を用意させて頂きました!」


 ドンッ!


上条「ダンボール?」

モノクマ「そこにみんなに必要な動機が入ってるよ。それをどう感じるかは君達次第だけどね。うぷぷ」

一方通行「オイ」

モノクマ「なーに?」

一方通行「何故そこまで必要に殺し合いをさせようとする。保護が目的ならそんな必要はねェはずだ」

モノクマ「うぷぷ。それじゃ意味ないからね」

モノクマ「じゃ」ノシ

一方通行「……」



御坂「何が入ってるの?」

上条「これは……DVD?全員分あるぞ「」

滝壺「みるならしちょうかくしつだね」

黒子「動機ってどういう事なんでしょうか?」

土御門「行ってみる価値はありそうだな……」

垣根「ホラ、上条。行くぞ」

上条「え、俺が持っていくの?」

垣根「え、お前以外誰が持っていくの?」

上条(なんていうか……不幸だ)


~~視聴覚室~~


上条「よいしょっと」ドン

御坂「お疲れ様」

食蜂「さっさと見ちゃいましょ。今、見なくてもどうせ見ちゃうだろうしぃ」



上条「これが、俺のか……」カシャ

上条(ヘッドフォンつけて、と。ここにDVDは入れんのか?)カシュ

上条(何が写ってるんだ。この中に……!)



御坂「何が入ってるの?」

上条「これは……DVD?全員分あるぞ「」

滝壺「みるならしちょうかくしつだね」

黒子「動機ってどういう事なんでしょうか?」

土御門「行ってみる価値はありそうだな……」

垣根「ホラ、上条。行くぞ」

上条「え、俺が持っていくの?」

垣根「え、お前以外誰が持っていくの?」

上条(なんていうか……不幸だ)


~~視聴覚室~~


上条「よいしょっと」ドン

御坂「お疲れ様」

食蜂「さっさと見ちゃいましょ。今、見なくてもどうせ見ちゃうだろうしぃ」



上条「これが、俺のか……」カシャ

上条(ヘッドフォンつけて、と。ここにDVDは入れんのか?)カシュ

上条(何が写ってるんだ。この中に……!)




刀夜『お、これもう写ってるのか?』

詩菜『あらあら、何してるのかしら』

刀夜『当麻。お前が「ザザザザ」で希望ヶ峰学園に選ばれるなんて親として誇らしいぞ』

詩菜『当麻さん。無理しないようにね』


上条「父さん。母さん……」


刀夜『そうだ、当麻。あの娘も選ばれたらしいじゃないか。美鈴さん言って「ザザザザザザザザッ!」』


上条「なん、だ?」



ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザッッッ!



上条「なん、だ。これ……?」

モノクマ『あの二人はどうなってしまったんでしょうねぇ』ニヤニヤ

上条「……っ!?」

上条「モノクマ……っ!お前がやったのかッ!」

モノクマ『正解発表は卒業のあとで!』


 ブツッ!



上条「……」



御坂「嘘……でしょ?」



吹寄「いや……いや……っ!」



初春「うぅぅぅぅぅぅ……」



垣根「こんなこったろうと思ったぜ……」



上条「御坂……」

御坂「……ゴメン。一人にさせてもらっていいかな……」

上条「あ……ゴメン」



麦野「胸糞悪ぃ……私は帰るぞ」

円周「き、きっと合成とかそんなんだよ!」

初春「そうですよね!」

一方通行「お前らだったらあれが作り物じゃねェってことぐらい分かってンだろ」

初春「……」



~~食堂~~


上条「みんな部屋にこもっちまった……」

上条「とか言う俺もここでボーってしてるだけだけど」

上条「あの映像はきっと捏造だよな。やっぱそうだよな」


 ガチャ


上条「ん。誰か来たの「ガンッ!」」

上条「うっ!?」バタッ

上条「だ、誰だ……?」ガクッ

???「……」



~~個室前廊下~~


黒子「喉が乾きましたの」

黒子「あ、あれは上条さんの部屋?ドアが開きっぱなしですの」

黒子「上条さん、いらっしゃいます……の?」


黒子「え、あ、あ……」

黒子「いやぁぁぁあああああああああああああああああっ!」



御坂「白井さん!?どうしたの?
……え?」

垣根「どうした。……オイオイ、マジか……!?」



モノクマ『死体が発見されました。一定の時間を経て学級裁判を始めます』



吹寄「……」

上条 超高校級の幸運

御坂 超高校級のお嬢様

一方通行 超高校級の秀才

垣根 超高校級のホスト

青髪 超高校級の紳士

土御門 超高校級の諜報員

食蜂 超高校級の心理学者

削板 超高校級の根性

 DEAD

初春 超高校級の守護神

黒子 超高校級の風紀委員

麦野 超高校級の戦闘力

滝壺 超高校級の電波少女

円周 超高校級の解析力

浜面 超高校級の総長




 残り14人


区切りのいいところで終わりたくて少し駆け足になってしまいました。

第一の犠牲者は吹寄さんです。誰が犯人なのか!?

よければ明日もどうぞ

時間ないんんでさっさと投下シマス


~~保健室~~


上条「……ここは……?」

食蜂「保健室よぉ」

上条「そういや、誰かに殴られて……ってて」

食蜂「それよりアナタ。自分の部屋に行ったほうがいいわよぉ」

上条「え?」

食蜂「早く行かないと殺人犯にされちゃうゾ☆」

上条「はぁ!?……まさか、ホントに殺人が!?」

食蜂「百聞は一見にしかず……とりあえず行ってみなさい」

上条「お、おう。ありがとうっ!」



食蜂「あの人、どこかであった気がするのよねぇ……」


~~上条部屋~~


浜面「オイ、上条!こりゃテメェがやったのかッ!」

上条「な、んだ、これ……」

上条「吹……寄……?」

上条「誰がこんなことをしたんだ!?」

浜面「テメェ以外に考えられるか!ここはお前の部屋だぞ!」

上条「な……っ!?」

麦野「ぶっちゃけお前なんだろ?」

上条「ち、違う!俺なんかじゃ……!」




垣根「よぉ、上条」

上条「聞いてくれ、垣根。俺は今まで倒れてて……っ!」

垣根「まぁ、落ち着いて俺の話を聞け。
どうやらあと何十分間後に『学級裁判』っつーもんがあるらしい」

垣根「そこで全てが決まるそうだ。生徒手帳とか使って証拠をいろいろ集めて見たらどうだ?お前がやったんじゃないんだろ?」

垣根「俺が手伝えるのはここまでだ。一応お前も容疑者だからな」

上条「……ありがとう」



上条(とか言ったけどどうすればいいんだ?このままじゃ俺が犯人になっちまう!!)

上条「ひとまず、調べてみるか」

上条(うっ……逃げるな。ここで引いたらダメだ……!)

上条「そういえば生徒手帳になんかあるって垣根が言ってたな」



―モノクマファイル―

・ 被害者、吹寄制理は上条当麻の個室にて壁にもたれかかるようにして死亡。

・ 死因は頭部への鈍器による殴打。死後から三時間も立っていない模様

・ 壁や床には複数の斬撃の跡有り


上条「なんだよ、これ。あ、体育館前にあった模擬刀か?腹に刺さってる……」

上条「鞘は……これか。うわっ!金箔が手に付いた!?」


言弾 『金箔の模擬刀』


上条「他に手がかりは……これは……?」

上条「吹寄の手に金箔がコベリついてる。どういうことだ?」


言弾 『手に付いた金箔』


上条「犯人はこの模擬刀で殺したのか?嫌でもそんなはずは……」

上条「あれ?吹寄のポケットになんか入ってる」

上条「……」

上条「吹寄すまん!」

上条「……」ガサゴソ

上条「これは……っ!?」チャラ


言弾 『上条の個室の鍵』


上条「なんで……吹寄が持ってるんだ?」




一方通行「まだそンなとこを調べてンのか。だからオマエは三下なンだ」

上条「三……っ」

一方通行「オマエは自分の身の心配をした方がいいンじゃねェの?」

上条「そうだった。アリバイを証明しなきゃ……」

上条「そうだ!食蜂ってまだ保健室いるかもしれないな。行ってくる」

上条(改めて見ると壁も傷がすごいな……時計が壊れてる?)


言弾 『壊れた時計』




~~保健室~~


上条「食蜂、いるか」

食蜂「ずぅっといるわよぉ。どう?調子は」

上条「最悪だよ。そうだ、食蜂」

食蜂「?」

上条「俺っていつからここにいたんだ?」

食蜂「さぁ?そんなの気にしてなかったしぃ。でも、土御門クンならわかるかもねぇ」

上条「?」

食蜂「あなたをここに連れてきたのは彼よ?」

上条「そうなのか……ありがとう!」



~~体育館~~


土御門「お、かみやん。捜査の方はどうだ」

上条「そのことなんだが、俺を保健室に連れて行ったのは土御門なんだよな?」

土御門「そうだぜい。腹が減ったから食堂に行ったらかみやんが倒れてやがった」

上条「それって何時頃だ?」

土御門「11時頃だぜい」

上条「11時……」


言弾 『土御門の証言』


土御門「かみやん」

上条「?」

土御門「……頑張れよ」

上条「当たり前だ」



~~体育館前~~


上条「あの模擬刀ってここのだよな」

円周「そうだよ」ヒョコ

上条「おわっ!?」

円周「それのことなんだけど……」

円周「トロフィーも足りないんだよね」

上条「トロフィー?あ、ホントだ。一個分スペースがある」



言弾 『円周の証言』



モノクマ『ピーンポーンパーンポーン』

モノクマ『校内放送。校内放送。皆さん、学級裁判を開始します。急いで集合してください』


上条「もう!?早すぎる……」

円周「上条くん?」

上条「このままじゃ……このままじゃ……っ!」

円周「早く行かないと逃げてるって思われる。それじゃ不利になっちゃうよ?」

上条「……」

上条「分かった。行こう」



上条(このままじゃ俺が犯人になっちまうのか?)

上条(大丈夫なのか……!?)

今日は都合が悪く投下できません。

明日の8時頃に学級裁判開廷!

来たぜ。ちまちま投下していくぜ


~~エレベーター前~~


浜面「よぉ、よく逃げなかったなぁ?」

上条「俺は犯人じゃない……」

浜面「言ってろ」

初春「……」

上条(クソッ!最悪だな……)

一方通行「オイ、三下」

上条「なんだよ……」

一方通行「良くも悪くもオマエがこの学級裁判の起点だ」

上条「!」

一方通行「全部オマエにかかってる」

上条「わかってるよ……」

一方通行「まァ、頑張れよ」



上条(始まるんだ……全てがかかった学級裁判が!)



~~????~~


上条「ここは……?」

モノクマ「学級裁判の会場。ぽくていいでしょ?」

麦野「さっさと始めんぞ」

モノクマ「せっかちだなぁ、もう」


モノクマ「それじゃ、学級裁判のルールを説明させていただきます!」

モノクマ「君達はこの議論で犯人、つまり『クロ』を一人選んでください」

モノクマ「このクロが本当に犯人ならばクロのみがオシオキ」

モノクマ「犯人でないのならば、本物のクロ以外がオシオキとなります」


削板「オシオキって……なんだ……?」

モノクマ「何って……」

モノクマ「処刑だよ?あんまり具体的に説明したくない感じのね」

御坂「殺すってこと……!?」

モノクマ「そだね」

垣根「……」

モノクマ「ホラ、早く始めちゃおうよっ!」

垣根「そうだな。いろいろ言いてぇことはあるがまずはこれを消化しねえとな」



学 級 裁 判

開廷!


言弾『モノクマファイル』


上条「ホントにこの中にクロがいるんだよな……?」

モノクマ「モチロン。僕は監視カメラで見てたからねぇ?」

浜面「っていうか、結局お前が犯人なんだろ?」

上条「違うって言ってんだろ……っ!」

浜面「おーこわっ!」

垣根「その答えは今からだしゃあいい」

御坂「そうね……まず吹寄さんを殺した凶器の話しからね」

黒子「そんなの、一目瞭然ですの」

黒子「あの『模 擬 刀』ですの!」


上条「……!」 『モノクマファイル』

上条「それは違うぞ!」

黒子「な、なんですの?じゃあ一体何が凶器だと?」

上条「鈍器だよ」

初春「鈍器……ですか?」

上条「あぁ。モノクマファイルにはこう書いてあるんだ」

上条「『死因は頭部への鈍器による殴打』」

麦野「確かに……」

浜面「殴り殺したとか?」

土御門「いや、それは考えにくいな。手に付いた血を洗うには水が必要だ。
かみやんのシャワールームも乾いてたし、台所で洗うにも青髪がいたからな」

  
言弾『壊れた時計』

青髪「結局あの模擬刀は何なんや?」

垣根「カモフラージュだな。凶器が鈍器だとバレないようにしたんだろ」

浜面「鈍器だとバレたらなんでダメなんだ?」

垣根「さっきも土御門が言ったが血を洗うのは大変だ。
バレたらその鈍器を探し出されてアウトだしな」

浜面「ってことは、それを持ってるのが犯人なのか」

削板「上条がそれを部屋に隠した可能性もあるな!」

食蜂「……さっきから聴いてるとぉ、上条くんをクロだと思ってるみたいだけどそれは勘違いだといつ気づくのかしらぁ?」

麦野「状況的には上条がクロだろうが」

麦野「『上 条 が ク ロ』で決まりだろ!」



上条「……!」『壊れた時計』



上条「それは違うぞ!」

麦野「……はぁ?」



上条「俺にはアリバイがあるんだよ」

麦野「アリバイ?」

上条「俺の部屋の時計壊れてたんだけどさ……11時10分で止まってたんだ」

一方通行「そォだな」

上条「でも、俺がクロだとそれじゃおかしいんだ」

上条「だって俺は11時に土御門に保健室に連れて行かれたんだからな」

土御門「間違いないにゃー」

垣根「あぁ……なんか倒れてたらしいな」

上条「そうなんだよ。食堂にいたら誰かに殴られたんだ……」

御坂「それって……」

上条「あぁ……多分そいつが真のクロだ」


削板「真の……」

円周「クロ……」



垣根「完全に詰まったな」

御坂「真のクロの情報が少なすぎるのよ……」

初春「そういえば……」

一方通行「どォした」

初春「ひぃ!?」

垣根「ぷっ!?」

一方通行「……チッ」

垣根「いやぁ、すまんな。あいつが。で、何か情報があるのか?」ニコ

初春「真のクロはどうやって上条さんの部屋に入ったのかなぁって」

浜面「ピッキング?」

滝壺「それはむりだよ。ピッキング防止がしてあったし」

浜面「じゃあ、どうやって?」


言弾 『上条の個室の部屋』


麦野「クロが上条に罪を擦り付けるために上条の部屋で殺人を犯した……」

円周「どうやって入ったんだろう?」

浜面「やっぱピッキング以外『無 理』か……?」


上条「……!」 『上条の個室の部屋』

上条「それは違うぞ!」


浜面「じゃあ、どうやって入ったんだ?」

上条「吹寄のポケットに……入ってたんだよ」

上条「――俺の鍵が」

垣根「ハァ!?どういう意味だそりゃ!?」

円周「なんで制理ちゃんが……」



一方通行「そいつが上条の鍵を盗んだんじゃねェのか?」

御坂「なんで吹寄さんが……?」


上条(『俺の部屋の鍵』……『金箔の模擬刀』……『手に付いた金箔』……)

上条(ここから導き出される答えは……)

上条(これだ!)

 
上条「いや…自身はないんだけど」

上条「もしかしたら……吹寄がもともとクロなのかもしれない……」

削板「!?」

円周「どうして?」

一方通行「なるほどな……」


一方通行「吹寄の手の金箔、覚えてっかカブトムシ」

垣根「そういやあったな。てっきり刺された時に握ったのかと思ったが」

初春「え?え?」

御坂「ちょっとアンタ達だけで話進めないでよっ!」

上条「いや、だからさ」

上条「吹寄はもともとクロだったんだ」

上条「多分模擬刀で殺すつもりだったんだろ」

御坂「なんでわざわざ模擬刀で……」

滝壺「ほうちょうでもいいのかもしれない。
でも『ひょうてき』が私達女の子のちからを超えるんだったら」

御坂「じゃあクロは男?」

上条「だろうな」


黒子「結局、鈍器とはなんですの?それを探した方が早いと思うのですが」

上条「鈍器……それは」

円周「体育館前のショーケース。多分この中のやつだね」

垣根「そうなのか?」

円周「うん。一個足りなかった」

削板「なるほど……クロはその『ト ロ フィ ー』で吹寄を殺したんだな」

垣根「……!」

御坂「……!」

円周「……!」


上条(まさか……)

上条「それは……違うぞ……!」


削板「何がだ?」

上条「円周は一度も『トロフィー』だなんて言ってない。
なのになんでお前はトロフィーだと思ったんだ……?」

削板「……っ!?」

垣根「チェックメイトだな」

一方通行「じゃ、俺も切り札を出すか」

上条「これは、メモか?」

一方通行「吹寄は自分上条だと思い込ませるため手紙を削板の部屋に滑り込ませたンだろォな」

一方通行「それに対する返答が上条の部屋に落ちてた」


 『ちょっと待ってくれ。すぐ来る』


垣根「ははーん。この間にトロフィーを持ってきたんだな?」

御坂「しかもこの字……あの時の」



 『起きたら食堂集合! 削板』


上条「この字にそっくりだよな」

一方通行「答えが見えてきたな」

上条「あぁ、もう全部わかったよ……」



上条「これが事件の真相だ」



上条「まずは食堂。吹寄が俺を気絶させたんだ」

上条「その後、俺のポケットから鍵を奪い、クロの部屋に俺の部屋に来るように、とメモを持っていった」

上条「そして吹寄は俺の部屋に侵入しクロを待ち伏せた。
だけど、完璧に思えた作戦もここで崩れた」



上条「クロも凶器を持ってきたんだ」

上条「俺の部屋にクロが入った瞬間、どちらとも慌てたんだろう。
だって、予想外だらけだったんだから」

上条「二人はそれでも殺し合いを始めた。いや、恐らくクロが圧倒的だったんだろうな」

上条「クロは吹寄を殺したあと、犯人探しをされた時の保険に模擬刀を吹寄に刺し、カモフラージュをしたんだ」

上条「恐らく凶器のトロフィーはクロの部屋にある」




上条「そうだよな」

クロ「……」

上条「削板軍波」

削板「……っ!」


削板「ホ、ホラ。冗談はよそうぜ……」

垣根「冗談?頭湧いてんのか?」

削板「こんなのでっち上げだ!俺がこんなことするわけ……っ!」

上条「じゃあ、確認してみるか。お前の部屋にトロフィーがあるはずだ」

削板「うぁ……んなわけ……っ!」

モノクマ「うぷぷ。議論は終わったみたいだね」

削板「ま、待て!」

モノクマ「投票スタート!」

削板「待てぇぇぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええ


削 板 軍 波


モノクマ「うぷ。うぷぷぷぷぷうぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ」

削板「あ……あ……」

御坂「アンタが吹寄さんを……」ギリッ


モノクマ「うぷぷ。正解。吹寄さんは『超高校級の根性』削板くんに殺されてたのでした☆」

削板「ち、違うんだ。俺は……っ!」

モノクマ「違っても君にはオシオキするけどね」

削板「……え?」

モノクマ「だってもう君は『超高校級の根性』だなんて名乗れないでしょ?
この『卑怯者』」

削板「う、うわぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!!」

モノクマ「それじゃ、オシオキスタート!」

削板「嫌だぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


モノクマ「なになに?オシオキが文字じゃ見えない?」

モノクマ「じゃあ、僕が実況してあげるよ。オシオキ部屋からね」





削板「……!」


モノクマ「削板くんの周りに突如現れたあっつあつの鉄の棒数百本!」

モノクマ「うぷぷ。熱そうだね、ここまで熱気が来てるよ」

モノクマ「それじゃあ、行くよ~」



根 性 焼 き



削板「ぎゃあああああああああああ!熱いっ!?ア゛ァ!?」

削板「ムグゥ!?」

モノクマ「もうほとんど体が鉄の棒で覆い尽くされちゃったぁ」

モノクマ「うん、いい匂い☆」


垣根「……」

上条「……最悪だ」

初春「は、吐きそうです」



モノクマ「うぷぷ。はい、終わり。各々帰っていいよー」



一方通行「良かったな、あそこにいるのがお前じゃなくて」

上条「……」




――人肉の焦げた匂いが充満するオシオキ部屋で俺はずっと立ち尽くしていた。

第一章終了です。推理パート作るのムズすぎィ!

明日からは第二章が始まります。よかったらどうぞ。

それじゃノシ

えぇ、皆さんにご連絡があります……





動機を書くのを完っっっ全に忘れておりました。なんとか、今日の分にねじ込む形で。

投下は9時過ぎ頃となります。よかったらどうぞ

結局あんまし書きだめ出来なかったのでのろのろ投下します。

あの人がいてよかったと思う今日この頃。


~~翌日 朝時間 上条個室~~


上条(何も……出来なかった。全部俺の知らないところで進んでしまう。
この部屋もいつの間にか綺麗に治ってるし……多分黒幕の仕業だな)

上条「」グゥ~

上条「腹は……減るんだよなぁ」


~~食堂~~


垣根「ねみぃ……」

食蜂「あ、ちょうどいいところに来たわねぇ」

上条「え、何?」

食蜂「朝食セットを一つ」

垣根「俺も」

上条「……別にいいけど」



垣根「相変わらず、だな。ここの空気は」モグモグ

食蜂「そうねぇ」モグモグ

上条「空気?」

食蜂「えぇ。みんな人を信じようとしない。当たり前だろうけどぉ」モグモグ

上条「そりゃ、そうだろうな。実際にあんなことが起きたんだし」

垣根「(ゴクん) そういえばお前さっき妙なこと言ってなかったか?殺人が起きるのがわかってたって」

上条「は?」

食蜂「私の才能を忘れたの?『超高校級の心理学者』よぉ?」

上条「分かってて何もしなかったのか……!?」

食蜂「えぇ。全部わかってた。吹寄さんが削板クンの言動にイラついてた時からね」

上条「……!」

食蜂「あの娘、もともと殺人を犯すつもりだったのよ」

食蜂「多分あのDVDを見たときからねぇ」

上条「でも、なんで削板を殺したんだ?」

食蜂「それはぁ――気に入らなかったんじゃない?」

上条「え?」

食蜂「あんないい加減に生きてきた人を許せなかったんじゃないかしら、あの食堂の一件のことね。だから、標的として狙った。
こんなところかしらぁ?」

上条「なんだよ、それ。
それじゃあホントに……」

食蜂「殺人犯とでも言いたいのかしらぁ?」

食蜂「それに偽りなんてないでしょう?」

食蜂「削板クンのことはイマイチわからないわねぇ」

垣根「何?あいつの心は読めませんてか」

食蜂「単に興味がないだけだしぃ」

上条「……」

食蜂「ごちそうさま。美味しかったわよぉ」



垣根「上条モノは相談なんだが」

上条「どうした?俺は朝には肉は入れない派だったんだけど」

垣根「飯の話じゃねぇよ。うまかったよ。っつうかあんなもん見せられて『焼けた肉』食うなんて無理だっつうの」

上条「じゃあ、何なんだよ」

垣根「――二階が開放されたらしい」

上条「ホントか!?」

垣根「あぁ、さっき青髪と土御門が来てな。シャッターが上がってたって。あいつらは先にいるよ」

上条「早く行こう!何かあるかもしれない!」

垣根「元気出たな」

上条「う……」




~~廊下~~

上条「吹寄のこと、お前はどう思った?」

垣根「俺、あいつのDVD見たんだよね」

上条「盗み見たのか?」

垣根「いや、学級裁判が終わったあとに吹寄の部屋に行ったんだがな、ゴミ箱に捨ててあったよ」

上条「……何が映ってたんだ」

垣根「ありゃ、友達かな。多分『心の支え』ってやつなのかな。俺にはそういうのわかんないけど」

上条「そういえばアイツ言ってたな。クラスメイトから煙たがられていたって」

垣根「仕方ねぇよな。そういう役なんだから」



上条「ホントだ。空いてる」

垣根「さぁ、行こうぜ。新しい世界に」

上条「ちょいちょいうざいよね」


上条「ここが二階……」

垣根「あれ?あいつらどこだ」


青髪『モノクマ!』

土御門『どういうことだにゃー!!』


垣根「あっちの方か?」

上条「おーい、お前らどうしたんだ?」

青髪「聞いてくれ、かみやん。僕達二階の捜索をしてたんやけどな」

土御門「図書室とな……」

青髪・土御門「「更衣室があった!」」

垣根「プールらしいな」

上条「あぁ、電子生徒手帳にもそう追加してある」



モノクマ「更衣室に入るときは自分の電子生徒手帳をそこにかざしてね」

上条「いつの間に……」

モノクマ「異性の部屋に入ろうというのなら」

モノクマ「その体にガトリングガンで風穴開けたるクマーっ!」

モノクマ「じゃ」ノシ



垣根「だから叫んでたのか」

青髪「まぁ、でもスク水が見れそうやし問題ないな」

上条「とりあえず他のやつにも知らせてこようぜ」

土御門「更衣室を?」

上条「二階だよ!」

少なめですが終了です。

友達にダンロン1貸しちゃってなんの部屋が開放するかわからずアニロン見てました。

まだ殺人は起きないようです。そんじゃノシ

上条さんが朝食セット作ったのか

吹寄の心の支えだった友達は姫神さんだったと信じたい

>>112
そうですね。調理スキル半端じゃないと思いますよ

>>113
残念ながら、吹寄は姫神を覚えておりません。


9時頃に投下するよ


~~宿舎廊下~~

上条「」コンコン

上条「御坂、いるか?」

黒子「どなたですの?」

上条「あ、部屋間違えた?」

御坂「あってるわよ」ヒョコ

上条「なんで白井さんがいるんでせうか……?」

初春「私もいますよ」

上条「ま、いっか。ちょうどいいや」

上条「朗報だ。二階へのシャッター開いたみたいだぞ」

黒子「ホントですの?」

初春「……どうします?」

御坂「行きましょ。この馬鹿もそれ目的できたんでしょうし」

上条「わーい。いつの間にか馬鹿認定だー」

黒子「さっさと行きますの」トテトテ

御坂「前向きに行かないとね!」トテテ




上条「……」

初春「皆さん、結構傷ついてるから。あんな風に振舞ってるんですよ。
そういう私もですけどね……」

上条「やっぱりか」

初春「だからみんなで集まってたんですよ?」

上条「なるほどな」

初春「さぁ、私達も行きましょう」

上条「いや、俺は他のメンバーも呼んでくるよ」

初春「分かりました。先にイってますね」

初春「御坂さーん、白井さーん。待ってくださ~い!」トテテテ


>>116
誤字
×初春「分かりました。先にイってますね」

○初春「分かりました。先に行ってますね」


上条「浜面。起きってっか?」コンコン

浜面「な、なんだよ」

滝壺「はまづら、かみじょうは大丈夫だよ」

上条「……二階へのシャッター開いたって」

浜面「おぉ!そうかそうか、じゃあ早く行こうぜ」

滝壺「はまづらビビリ過ぎ」

浜面「そそそんなことあるわけないでしょう!?さっさと行きますわよ!?」ダッ



滝壺「ごめんね。はまづらが残念で」

上条「俺が殺しに来たのかと思ったんだろうなぁ……」

滝壺「はまづらはけっこうせんさいだから」

滝壺「わたしもさきにいくからね」



上条(待て、あいつらなんで二人でいたんだ?そういえばあいつらいっつも二人でいたな。おいおい嘘だろあのおっとり系滝壺さんが不良さんと付き合うなんて。いやいやでもさっきの浜面の様子を見れば不良と見えない。まさかそんな高等技術がッ――)



麦野「上条、二階が開放されたらしいわね」

上条「知ってたのか」

円周「うん。さっき美琴ちゃんが教えてくれたんだ」

食蜂「言ってたわぁ」

上条「さき行っててくれ。俺は一方通行呼んでくるから」

麦野「わかった」

円周「うん」



上条「一方通行、起きてるかー?」

一方通行「……」ギィ

上条「二階が開放されたんだ。行こうぜ」

一方通行「まだ寝る……」バタン

上条「……」


~~二階 プール~~

上条「へぇプールなんてあるんだな」

御坂「そうね」

黒子「泳ぎます?」

初春「ヨダレ出てますよ」

黒子「ハッ!?条件反射でしょうか?申し訳ありません。初春さん、御坂さん」

上条(前世でなんかあったレベルだな~)

黒子(どうしてでしょうか?御坂さんにとても水着を着て欲しいですの!)


~~図書室~~


青髪「エロ本なし……」ガックリ

土御門「同人誌なし……」ガックリ

垣根「結構いろいろあるな」

麦野「ツッコミは無しかよ……」

円周「うわぁ~」キラキラ

食蜂「はしゃいでるわねぇ……」



垣根「ホントいろいろあるな。シュレティンガーの猫、量子力学……」

垣根「なんだこれ、書類?どれどれ」



垣根「学園都市、だって?」

垣根「聞いたことねぇな、しかも東京を開拓してるだぁ?」

垣根「フィクションにしちゃ出来すぎだよな……?」




垣根「なんだよ、学園都市って……!?」

結構重要な回ですた。

予定では明日の9時過ぎに投下です

投下していくぜー


垣根(ハハッ!面白ぇもん見つけたぜこりゃあ……!?)

円周「どうしたの?」

垣根「あ?いや、なんでもねぇよ」ササッ

円周「何か隠したよね?」

垣根「エロ本だ」キリ

円周「うわぁ……」

垣根「ホラ、女子供はさっさとどっかに行きやがれ」

円周「うん」


円周『おーい。帝督くんがエロ本見てるよ~』

麦野『はぁ?んなもんほっとけ』



垣根(『学園都市』超能力開発機関)

垣根(こんなもん俺の記憶にはねぇし恐らくあいつらも知らねぇはずだ)

垣根(何かある……)

垣根(何か手がかりになる……)

垣根(黒幕を出し抜ける何かになるかもしれねぇ!!)


~~食堂~~

御坂「探索は一通り終わったわね」

上条「あぁ、でも図書室とプールだけだろ?」

黒子「プールの前には更衣室がありましたの。そこに一通り道具と言えるものがありましたね」

初春「図書室には何があったんですか?」

浜面「無駄に本がいっぱいあった」

麦野「特に脱出するためのもんはなかったよ」

上条「そっか……垣根はどうだった?」

垣根「いや、『何もなかった』よ」

土御門「……」

青髪「ん~。進展なしやな」



モノクマ「うぷぷ。進展が欲しいの?」

上条「なっ!?」

滝壺「いつの間に……」

モノクマ「そうか、そうだよね。こっちのスポンサーも退屈してるみたいだし」

垣根「スポンサー、だと?」

モノクマ「うぷぷ。こっちの話。ホラ、一応形式だからさ」

モノクマ「体育館で待ってるよ」

モノクマ「じゃ」ノシ


上条「どうする……」

食蜂「行くしかないでしょう?」

青髪「あっくん呼んでくるで」タタタッ


御坂「(どう思う?)」

上条「(多分、動機だ……この前みたいなことになっちまうかもしれない)」

御坂「(この前みたいなことって……)」

上条「(行くぞ。時間もねぇからな)」

御坂「え、ちょっと……」

御坂「……」


~~体育館~~

モノクマ「うぷぷ。やっときたんだね。遅すぎてカップラーメンがたけちゃったよ」

一方通行「ふざけてンじゃねェ。さっさと要件を済ませろ」

モノクマ「せっかちだねぇ。ま、いっか」

モノクマ「もう予想はついてるかも知れないけど今回は『動機』を配るために来てもらいました」

浜面「なぁ、おかしくねぇかそれ。俺達って保護対象なんだろ?わざわざ殺し合いをさせて何になる」

モノクマ「……別に?」

垣根「……!」

モノクマ「ハイ!気を取り直して『動機』を配りましょうかねっ!」

初春「……」ビクビク

モノクマ「今回の動機はぁ……」



モノクマ「これなのだ!」



パラパラ……
  パラパラ……

上条「袋……?名前が書いてある。これが俺のか」

御坂「一体何が……」

一方通行「……」

モノクマ「おっ!流石一方通行。すぐあけちゃうんだ」

一方通行「時間がもったいねェ」



上条「これは……メモ?」


 『御坂美琴の封筒には拳銃が入っている』


上条「……っ!?」バッ

上条(オイ……マジかよ……)



上条(だからって俺の袋に毒薬を入れる必要はねぇだろ!!)

上条(あからさまにドクロマークのビン入れやがって)

上条(英語読めなくてもわかっちまう)


上条(まさか……)

上条(全員これを……?)


モノクマ「そこに書いてあることは全て本物です。そうじゃないとフェアじゃないからね」

モノクマ「あと」


モノクマ「その凶器は自由に使ってください」

モノクマ「これでみんな殺しやすくなったね」

モノクマ「早く誰か殺さないと殺されちゃうかもしれないけどね。うぷぷ」

モノクマ「じゃ」ノシ


上条「……」

御坂「……」

初春「……」



上条(みんなまた疑ってる。黒幕の思い通りじゃないか……)

上条(どうやれば切り抜けられる……?)

終了です。動機といえますかねこれ

新約の表紙出たよ!(今更)

明日も9時頃に投下予定

>>138
それは違うぞ!

パソコンが大破してしまいしばらく書き込めませんでしたがようやく書き込めました。

書き溜めも消失しましたがなんとか頑張ります。

9時頃に投下再会!

いろいろ間違えてるけど頑張れ 乙

>>135
すまん


~~上条個室~~

上条(……)

上条「チクショウッ!どうすりゃいいんだよ!」ガンッ


 【毒薬】


上条「割ったら割ったで気化しそうだな……」

上条「棚の中にでも入れとくか」ガララ

上条「それよりも……これが問題だな」


 『御坂美琴の封筒には拳銃が入っている』


上条「これが本当だとしたら……」

上条「いや、でも使ったら銃声が響――」

上条「個室の中では響かない、よな……」


モノクマ『ピーンポーンパーンポーン』

モノクマ『10時になりました。皆さん夜時間ですよー』



上条「……寝よう」



~~深夜~~


上条「zzz……ん?」

???「……」

上条「……なっ!?」

???「……」ジャキ

上条(拳銃!?)バッ

???「……」ガン

上条(うっ……)フラ

上条「」バタッ

???「……」




~~上条個室~~


ピーンポーン

ピーンポーン

ピーンポーン


上条「……いてて」ムク

上条(部屋に変わりはない。夢だったのか?)

上条「誰か来た?」


ガチャ


垣根「起きてっか?」

上条「垣根……どうしたんだ?」

垣根「朝ごはん、俺に、作って」

上条「なんで片言なんだよ。幼児かお前は」

垣根「なんだよ!俺だってずっとここでお前呼んでたんだからな」グゥ~

上条「アホかよ……」

垣根「ホラホラ行こうぜ?」

上条「あ、あぁ」

上条(あれは夢だったのか?)



~~食堂前~~


垣根「腹減った、早く」

上条「わかったよ」


ガチャガチャッ


上条「あれ?閉まってる?」

垣根「はぁ?とっくにチャイムはなってんぞ。30分ぐらい前に」

上条「そんなに待ってたのか……」

土御門「どうしたんだにゃー?」

上条「食堂が空いてないんだよ」

土御門「(ガチャガチャッ)ホントだ」

垣根「おーい、モノクマ」

モノクマ「何ー?」ヒョコ

垣根「食堂開け忘れてんぞ」

モノクマ「そんなことないよ。僕は開けたもん」


言弾『モノクマの証言』


垣根「なんか突っかかってんのか?」

土御門「早く開けてくれ」

モノクマ「そうだね、いいよ」

モノクマ「スゥ~……」

モノクマ「(゚д゚)」カッ

モノクマ「開いたよ、それじゃ」ノシ



上条「あれで開くのかよ」

垣根「さっさと行くぜ!」ガチャ



青髪「……」



垣根「オイ、青髪。何寝てんだよ」

青髪「……」

上条「青、髪……?」

青髪「……」

上条「青髪!」

青髪「……」



モノクマ『死体が発見されました。一定時間の捜査後、学級裁判を始めます』




土御門「うそ、だろ……?」

土御門「オイ、起きてくれ!青髪!」

青髪「……」ユサユサ

上条「……土御門、もう……」

土御門「かみやんは黙ってろ!」

上条「もう、そいつは……」

土御門「うっ……うぅ……」



麦野「オイ!こりゃどういう状況だ」

円周「また、始まったんだね……」

一方通行「さっさと捜査を始めンぞ」

土御門「そうだな……」

上条「土御門……?」

土御門「クロ、覚悟してろよ。さぁ」



土御門「復讐の時間だ」




~~捜査開始~~


上条(土御門……気にしてる暇はないか……)

上条「まずはモノクマファイルだな」



―モノクマファイル―

・ 被害者は『超高校級の紳士』通称、青髪ピアス。食堂内で机に突っ伏すようにして死亡

・ 死因は即効性の毒薬。後頭部に打撃痕有り

・ 食堂には荒らされた形跡無し


上条「毒殺……だって……!?」

上条(まさか……)ダッ

浜面「オイ、どうしたんだ?」

上条「すぐ戻る!」ダダダ

土御門「……っ」ギリ



~~上条個室~~

上条「クソ、やっぱりないか……」

上条「なんで……」

上条「あの時か……」




上条『zzz……ん?』

???『……』

上条『……なっ!?』

???『……』ジャキ

上条(拳銃!?)バッ

???『……』ガン

上条(うっ……)フラ

上条『』バタッ

???『……』



上条「あの拳銃を持ってたのってやっぱり……」


言弾『上条の封筒』


円周「上条クン。調子はどう?」

上条「おぅわ!?なんだ、円周か」

円周「ちゃんと鍵閉めなよ。」

上条「すまん」

円周「こんなコロシアイの場で鍵をかけないなんて戦場で鎧を着ないのとおんなじだよ」

上条「そうだよな」



言弾『円周の証言』


上条「青髪の死体も見とかないとな……」



~~食堂~~


上条「あれ、土御門は?」

麦野「さぁな。アイツ大分切れてたからもうクロをぶっ殺してるかもよ?」

上条「んなわけねぇだろ」

上条(とにかく死体を見ないと)


上条「ホントに毒殺なんだな。傷一つない……」

滝壺「でも、ふくはみだれてるよね?」

上条「ホントだ。普通に歩いたらこんな乱れ方しないよな」


言弾『乱れた服』


滝壺「それとさ、どくさつにはこのみずをつかったのかな?」

上条「青髪の隣のコップのことか?それしかないだろ?」

滝壺「でも、のんだ跡みたいなのがないよね?」

上条「確かに……」


言弾『水の入ったコップ』


上条「死体の周りはこんなもんか」

上条「他には……」

上条(そういえば…なんで鍵ってしまってたんだ?)

上条「そんなことより御坂を探さなきゃな……」


上条「青髪の死体も見とかないとな……」



~~食堂~~


上条「あれ、土御門は?」

麦野「さぁな。アイツ大分切れてたからもうクロをぶっ殺してるかもよ?」

上条「んなわけねぇだろ」

上条(とにかく死体を見ないと)


上条「ホントに毒殺なんだな。傷一つない……」

滝壺「でも、ふくはみだれてるよね?」

上条「ホントだ。普通に歩いたらこんな乱れ方しないよな」


言弾『乱れた服』


滝壺「それとさ、どくさつにはこのみずをつかったのかな?」

上条「青髪の隣のコップのことか?それしかないだろ?」

滝壺「でも、のんだ跡みたいなのがないよね?」

上条「確かに……」


言弾『水の入ったコップ』


上条「死体の周りはこんなもんか」

上条「他には……」

上条(そういえば…なんで鍵ってしまってたんだ?)

上条「そんなことより御坂を探さなきゃな……」



御坂「……」ソワソワ

上条「オイ、御坂」

御坂「な、なに?」

上条「ちょっとここじゃ話せない。購買部に行こう」

御坂「いいけど」


~~購買部~~


御坂「話しって何よ」

上条「お前が昨日もらった武器って拳銃なのか?」

御坂「……それが何よ」

上条「それは今どこにある?」

御坂「なくなったわ」

上条「は?」

御坂「朝確認したら、なかったのよ」

上条(コイツも?)

御坂「早く行きましょ。青髪くんを殺したクロを見つけないと」

上条(御坂……)


言弾『御坂の拳銃』

言弾『なくなった武器』





~~廊下~~


上条「青髪の部屋に何かあるかもしれないな……」

上条「ここ、だな」


ガチャガチャッ


上条「開かない?鍵がかかってるみたいだな」

モノクマ「任せなさーい」

モノクマ「(゚д゚)」カッ

モノクマ「それじゃ」ノシ

上条「……ま、いっか」



~~青髪個室~~


上条「結構整ってんな。ゴミ箱のティッシュはやばいけど」

上条「あれ、テーブルの上のこれって」


言弾『青髪個室の鍵』


上条「青髪はどうやって鍵を閉めたんだ?」




上条「これも一応見とくか」


言弾『青髪の封筒』


上条「武器は……あれ何も入ってない」



~~食堂~~


上条(やっぱり青髪は何も持ってないよな)

上条「誰かが盗んだってことか……?」




モノクマ『皆さん、時間切れです。早速、裁判場へと集合してください』



~~エレベーター前~~


一方通行「俺で最後見てェだな」

土御門「……さっさと始めるぞ」

食蜂「……そうね。早く終わらせちゃいましょ」

土御門「覚悟してろよ、クロ」



上条(この中にクロがいる。青髪を殺した犯人が!)

最後ものすっごい駆け足でしたが終了です。
しばらくの間投下できず、すみませんでした。

こんなSSですが明日もよかったらどうぞ

ミサカはミサカは明日も楽しみに待っているとコッサクダンスしながら乙ってみる

待ってたわ
これって原作のゲームの流れを禁書キャラでやってる感じなの?

>>154
オリジナル展開

原作だと第2の動機が違う

>>153
パンツ丸見えだから

>>154
>>155
そんな感じ。ちょいちょいいじっていくけど。
文字化け先輩解説さんきゅ


 言弾『モノクマファイル2』

 言弾『モノクマの証言』

 言弾『上条の封筒』

 言弾『円周の証言』

 言弾『乱れた服』
 
 言弾『水の入ったコップ』

 言弾『御坂の拳銃』

 言弾『なくなった武器』

 言弾『青髪個室の鍵』

 言弾『青髪の封筒』




モノクマ「おそーいっ!カップラーメンが10個もできちゃったよ!」

麦野「一気に作ったんだろ」

モノクマ「うるさーい。さっさと始めなさーい!」

黒子「ものすごい強引ですの」


学 級 裁 判

開 廷 !!


初春「また始まってしまいましたね……」

浜面「あの青髪が死ぬなんてなぁ……」

土御門「殺されたんだよ……この中の誰かになぁ!」

一方通行「まずは事件を振り返ろォぜ」

上条「そうだな」


言弾『モノクマファイル2』 


滝壺「青髪くん死んじゃったんだね……」

麦野「凶器ってなんなんだ?」

初春「きっとあの『打 撃 痕』ですよ!」


上条「……!」 言弾『モノクマファイル2』


上条「それは違うぞ!」

初春「え?」

一方通行「モノクマファイルに『毒殺』って書いてただろォが」

初春「す、すみません……」

垣根「いや、死因を確認するのは大事なことだと思う。みんなも確認できたしな」

食蜂「毒殺、ねぇ……」

土御門「食蜂、お前しょっちゅう保健室にいたよな」

食蜂「ざんねーん。あそこにはそんなものはないわよぉ?」

円周「やっぱりあれじゃないのかな?」

黒子「あれってまさか……」

浜面「配られた凶器のことだろ」

黒子「自分用の武器一個と他人の武器の詳細が一つ書いてありましたの」



言弾『なくなった武器』


垣根「ふふっ」

麦野「どうしたんだよ、キモ王子」

垣根「素敵なあだ名をありがとう。こっから出れたらお礼にゴミに埋めてやんよ」

麦野「なんだと、オラァ!」

垣根「そんなことよりだな、毒薬の持ち主、俺は知ってんだぜ?」

土御門「ホントか!?」

黒子「誰ですの、それは!」

垣根「それはなぁ……」



垣根「お前だよ、上条」

上条「うっ……!?」

麦野「そういや、私のにも書いてあったわね」

円周「ってことは」

浜面「『上条が犯人』なのか!」


上条「……!」 『なくなった武器』

上条「それは違うぞ!」



浜面「はぁ!?じゃあ垣根が嘘付いてんのか?」

上条「いや、垣根の証言は正しいんだけど」

上条「なくなったんだよ、それ」

土御門「なくなるだって……?」


言弾『上条の封筒』


上条「あぁ、机にしまってたんだけどさ」

円周「じゃあさ、心当たりとかないの?」

上条「夜に誰かに襲われたんだけど……多分その時だと思う」

滝壺「おそわれた?」

上条「拳銃を持ってさ……」

御坂「……」

垣根「拳銃っていやぁ……あいつか?」

上条「御坂、お前だよな」

御坂「ち、違う……私拳銃なんて持ってない……」


上条「……!」 『上条の封筒』

上条「それは違うぞ!」


上条「俺の封筒にはそう書いてあった。これは絶対だよな、モノクマ」

モノクマ「ハイ、それは揺るぎませんなぁ」

御坂「うっ……」

垣根「ってことはよ。その拳銃持ってた奴は御坂なのか」

麦野「それじゃあ決定じゃねぇか」

黒子「そんなはずは……」

御坂「ち、違う、そんなわけないじゃない!」

浜面「苦しい言い訳だな」

垣根「早く投票しちまおうぜ」



円周「ちょっと待って」

垣根「なんだよ」

円周「御坂ちゃんは上条クンの部屋に入って毒薬を奪ったんだよね?」

浜面「そうじゃねぇの?」

円周「御坂ちゃんはどうやって上条クンの部屋に入ったのかな?」

滝壺「そうだね、そこがもんだいだよね」

御坂「あ、あのさ。私の拳銃もなくなったんだよね」

食蜂「御坂さんもかぁ……」

麦野「御坂はクロじゃないってことか」

黒子「当たり前ですの!」

浜面「じゃあ誰かが御坂の拳銃を奪ったのか?」

食蜂「初春さんと白井さんなら可能なんじゃないのぉ?」

黒子「な……っ!?」

初春「もしも私達がクロだとしても、上条さんの部屋には入れませんよ?」

食蜂「そうねぇ……」



上条(やっぱそこに来るのか……)


言弾『円周の証言』


上条(これが関係してんのか?)



言弾『水の入ったコップ』

一方通行「このままじゃラチがあかねェし、一回青髪の死体の方に目を向けよォぜ」

垣根「そうだな」

土御門「あれが死因なのか、やっぱり。青髪を殺した……!」

浜面「あれって?」

土御門「コップだ。青髪は朝から食堂に行きコップに水を注いたんだ」

土御門「もしかしたらこの時、クロはかみやんの毒を入れたんだろうな」

土御門「そして青髪は『水を飲んで』死んでしまったんだよ!」



上条「……!」 『水の入ったコップ』

上条「それは違うぞ!」



土御門「はぁ!?あれが凶器に決まってるだろう」

御坂「でも、あのコップって飲んだ痕跡なかったわよね?」

一方通行「あァ。青髪はあれを飲ンじゃいねェよ」

垣根「お前らの勘違いじゃねぇの?」

円周「う~ん。勘違いではないと思うよ」

浜面「じゃあ青髪はどうやって死んだんだ?」

黒子「毒を飲まずに毒殺……難しいですの」


上条(何かあるはずだ。何かが……)


『乱れた服』


上条(これだ!)


上条「青髪はどこか別の場所で毒を飲まされたんじゃないか?」

麦野「別の場所?」

上条「青髪の服を見てくれ。普通に歩いてたらこんな乱れ方しないよな」

御坂「確かに……誰かが運んできたってかんじね」

浜面「運ぶ、か。それなら容疑者は男と麦野に絞られるな」

麦野「一方通行は抜いとけよ」

一方通行「チッ……」



円周「クロはどうして青髪クンを食堂に運んだんだろ。朝から運ぶにしたって誰かに見つかるかもしれないのに」

麦野「だよなぁ」

浜面「つーかどこで殺したってんだ?」


『青髪個室の鍵』


上条(これだ!)


上条「青髪の部屋じゃないかな」

黒子「どうしてですの?」

上条「アイツの部屋に鍵が置きっぱなしだったからだ」

浜面「鍵?」

上条「あぁ、でも青髪の部屋の鍵はしまってたんだよ」

土御門「また鍵か……」

円周「鍵……」

一方通行「これではっきりしたな。クロが持ってた凶器が」

浜面「え?」

初春「本当ですか!?」

一方通行「あァ。多分青髪はこの事実を知っていたから殺されたンだろォな」


上条(クロが持ってた武器?それってもしかして……)


上条「『マスターキー』か……?」

御坂「マスターキー……確かにそれなら一連の犯行が可能……!」

上条「それに青髪の鍵が部屋にあったのも納得できる。マスターキーがあればいちいち持ち出す必要はないからな」

土御門「なるほど『マスターキー』で食堂も閉めたのか」

上条「あぁ、そしてそのマスターキーで御坂の部屋に侵入し、その後、俺の部屋に来て『拳銃』というイメージをつけて毒薬を奪った……あれ?」

浜面「どうした?」

上条「クロはどうやって三人の凶器を知ったんだ……?」

滝壺「ひとりぶんしかしらないはず」

一方通行「逆に、だ。それを知ってる人間がクロだよな」


上条(そんな奴いるのか……?いや、アイツは議論中に!)



上条「垣根、お前はあの時俺が毒薬を持ってるって言ったよな?」

垣根「そうだな」

上条「だけどさ、その後お前の口ぶりからして御坂の分を知ってるみたいだったよな?」

垣根「……っ!」

垣根「そ、そんなわけないだろ……!」

垣根「そもそも俺は朝からお前の部屋の前にいたんだ」

垣根「しかも、食堂は『閉まってた』んだぞ!」


上条「……!」 『モノクマの証言』

上条「それは違うぞ!」


上条「モノクマは確かに開けたらしいんだ」

モノクマ「開けましたよ~ん」

上条「それにマスターキーを持ってるお前なら食堂だって閉められる!」

垣根「……」

上条「お前は夜のうちに青髪を運び食堂に放置した。そして朝、密室を作り出すため再度閉めたんだ!」

垣根「……」

土御門「垣根、なんとか言え!」

垣根「……」

モノクマ「じゃあ投票タイムと行きますか!」




モノクマ「大正解。クロは垣根クンなのでした☆」




垣根「……は」

垣根「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」

上条「かき、ね……!?」

垣根「流石は『あのやろう』のお気に入りだぜ。まぁ、正解だ」

垣根「殺すんなら誰でも良かったんだがな」

垣根「アイツが俺の情報を知ってたみたいだから殺したよ。後、他の推理も正解。俺の紙には全員分の凶器が書いてあった」

土御門「そんな理由で……殺したのか……!?」

垣根「こんなのお前だって何度もやってきたはずだ。『グループ』」

土御門「なに言って……」

垣根「ハハ!モルモット風情が俺に楯突いてんじゃねぇよ」

上条「モルモット?」

モノクマ「うぷぷ……!垣根クンしゃべりすぎかな」

垣根「あ?うるせぇよ」

モノクマ「調子乗ってんじゃねぇぞ。第2位」

モノクマ「……」

モノクマ「オシオキを開始します」

垣根「上条、これを渡しとく」

上条「これって……!?」

垣根「後は頑張れよ」




~~???~~

垣根『……』


モノクマ『はぁ~い。こちらモノクマ。さっきは機嫌が悪くてごめんね。それじゃ、早速行っちゃうよ!』


垣 根 冷 蔵 庫


モノクマ『極寒の中、垣根クンはいつのなったら凍死するのかな?』


-50


垣根『俺はお前らには負けねぇよ……』ガクガク


モノクマ『……』


-150


垣根『お前ら『ザザザ』に一言言っておく』ピキピキ

垣根『俺の『ザザザザ』に常識は通用しねぇ』ピキピキ

垣根『うらぁぁぁ!』


バチッ!ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザッ!





上条「なんだ……?カメラが壊れた……?」

モノクマ「ったく、手間かけさせて……」

上条(なんだったんだ今の……)



――『超高校級のホスト』垣根帝督は俺達の『何か』に響き、コロシアイ学園生活から姿を消した


上条 超高校級の幸運

御坂 超高校級のお嬢様

一方通行 超高校級の秀才

 DEAD

 DEAD

土御門 超高校級の諜報員

食蜂 超高校級の心理学者

 DEAD

 DEAD

初春 超高校級の守護神

黒子 超高校級の風紀委員

麦野 超高校級の戦闘力

滝壺 超高校級の電波少女

円周 超高校級の解析力

浜面 超高校級の総長




残り11人



二章終了!

次の投下は明後日9時頃。よかったらどうぞ!

ミサカはミサカは明日も楽しみに待っていると壁ドンしながら乙ってみる

垣根がああああ…

>浜面「運ぶ、か。それなら容疑者は男と麦野に絞られるな」

ワロタw


原作以上に才能が活用されてねぇwww

>>174
パンツ見えてるって

>>175
垣根くん退場は決まってました。すいません

>>176
難しいんですよ!?

もうそろそろのろのろ投下


~~???~~

モノクマ「やぁやぁ、ホントお疲れさんだよ~」

???「……」

モノクマ「な~に、約束はきちんと守るからさ。心配しないで殺しちゃってよ」

???「……」コクッ

???「……」スタスタ



モノクマ「うぷぷ……!」


~~朝 浜面個室~~


浜面「うぅ……なんで俺がこんなのに巻き込まれなくちゃいけないんだよぉ……」

浜面「意味分かんねぇし」

浜面「一睡もできねぇじゃねぇか、チクショウ……」


コンコン


浜面「滝壺か?」

上条「あ、俺だけど」

浜面「……」

浜面「……お疲れ様でした」

上条「オイオイ、何閉めようとしてんだコラ」

浜面「んだうるせぇんだよ!」ギロ

上条「……どうしたの?」

浜面「……はぁ……」

上条「あ、滝壺呼んできたほうがいいか?」

浜面「いや、いいよ」

上条「……」

浜面「……」

上条「そ、そうだ!食堂行こうぜ!飯作ってやるよ」

浜面「じゃあ頼むわ」



~~食堂~~


浜面「うまいな……」パクパク

上条「よぉし、食べたら三階の探索だ!」

浜面「開いたのか!?」

上条「あぁ、朝モノクマが来て教えてくれたんだ。絶対何かあるはずなんだ。だからみんなで行かなきゃ」

浜面「……なんでお前はそんな前向きなんだよ」

上条「ん?なんで?」

浜面「いや、なんでもねぇよ。さっさと行こうぜ!」

上条「っと俺は他の奴も呼んで来るから」

浜面(……あれ?一方通行以外女じゃね?ってことはほとんど女部屋!?)

浜面「俺も行くぞ!上条!」タタタッ



~~三階~~

御坂「美術室、娯楽室、物理室。探索する場所はたくさんあるわね……」

上条「集まったのは俺と」

御坂「私と」

浜面「俺と」

滝壺「わたしだね」

御坂「やっぱり少ないわよね……こういう状況だし」

滝壺「しかたないよ。わたしたちだけでもがんばろ?」

浜面「……やっぱり無駄なんだって」

滝壺「むっ……!」

滝壺「それじゃだめだよ。がんばらないと、みんなのためにも」

浜面「頑張るって!?もしかしたらあいつらは俺を殺すかもしれないんだぞ!なんであんな奴らのために頑張らなくちゃいけないんだよッ!」

滝壺「みんなっていうのは『みんな』だよ。しんだみんな。かれらのおかげでこの階があいてるんだから
ね?」

浜面「……わかったよ」

上条「……じゃ、行くか」


~~娯楽室~~


上条「すごいな。ダーツからビリヤードまである」

上条「う~ん。出口みたいなのはないな」

上条「だめか……」

浜面「……な、なぁ?」

上条「どうした?」

浜面「アンタはなんでそんな前向きでいられるんだ?」

浜面「お前だけだ。そんな風なのは」

上条「あぁ、えっとな。俺ってさ昔っから『不幸』なんだよ」

浜面「はぁ?お前は『超高校級の幸運』じゃねぇのか?」

上条「実は俺もよくわかんないんだよね。『幸運』なんて一番縁のない言葉だし」

浜面「……」

上条「でもさ、諦めたっていいことないだろ?」

浜面「……!」

上条「なんて、俺が言えたことじゃないけどさ」

浜面「お前やっぱりすごいよ……俺なんかよりめちゃくちゃ強い」

上条「お前だって『超高校級の総長』じゃないか」

浜面「俺なんか、誰も必要としない。どうせ社会のゴミなわけだし」

上条「それは違うだろ」

浜面「え……?」

上条「その辺のチンピラとはお前は違うはずだ。なんたって『超高校級の総長』なんだからな」

浜面「……ありがとう」

上条「よしっ!次行くぞ!」



浜面(俺もあんな人間だったらちゃんとした人生を歩めたのかな)



~~美術室~~


御坂「なんにもないわね。美術準備室には凶器になりそうなものはあったけど」

滝壺「ん~。どうなんだろ」ボー

御坂(この人……いまいちわからないのよね)

御坂「ねぇ……滝壺さん?」

滝壺「なに?」

御坂「なんでさっきあんなこと言ったの?」

滝壺「ともだちにさ、こじいん育ちの子がいたんだ。おやにすてられたんだって」

滝壺「でも、その子はいつもえがおでこういってたんだ」

滝壺「『生きてればいいことなんて超たくさんありますから』って」

滝壺「どうしてかな。かおもなまえもこえも何一つおぼえていないけどそれだけおぼえてるんだ」

御坂「……」

滝壺「はなしすぎちゃったね。次にいこっか」

御坂「え、えぇ……」

御坂(そんな子を忘れるなんて……何かありそうね)

あんまりかけなかった……

明日は書けるかわかんないから、予定としては明後日9時

皆さん、よかったらどうぞ。






スーダン2やって絶望中……orz

すいません、遅れました。

ゆっくりになりますが投下



~~物理室~~


浜面「なん、だ……これ……」

上条「機械、だよな……ぐぉんぐぉん言ってるし」

モノクマ「やっほー」ヒョコ

上条「うぉい!急になんだよ、モノクマ」

モノクマ「うぷぷ。なんだよせっかく教えのに来たのに」

浜面「教えに来たって……何をだ?」

モノクマ「あれだよ、あれ」

浜面「あの機械のことか?」

モノクマ「うん。あれはね、簡単に言うと空気清浄機だよ」

上条「空気清浄機……?」

モノクマ「そう、この学園は完全に閉ざされているからね。こんなものがないと生きていけないでしょ?」

上条「ホントに脱出口がないんだな、チクショウ……」

モノクマ「うぷぷ。当たり前じゃん。君達はここから出れないんだから……!」

浜面「……!」ゾクゥ

浜面(忘れていた。俺の命はコイツが握ってるんだ……)

モノクマ「それじゃあねっ」ノシ

上条「……」

上条「……帰ろうぜ」

浜面「そうだな」



~~食堂~~


御坂「結局、なんにもなかったわね」モグモグ

滝壺「しゅうかくなし……」モグモグ

浜面「上条おかわりっ!」モグモグ

上条「俺はお前らの執事か!なんで三人分に昼飯作んねぇといけないんだよ!」

御坂「他のみんなは何してるのかしら?」

滝壺「一時すぎだしみんなもうごはんをすましちゃったのかな」

浜面「……」

上条「あ~疲れた」ドス

滝壺「これからどうする?」

御坂「一回解散しましょ。私もちょっと横になりたいし」

上条「それもいいな。一回解散しよう」

上条「あ、あと御坂」

御坂「何?」

上条「白井や初春と一緒にいてやってくれ」

御坂「……わかってる。みんなで支えあわないとね」

滝壺「はまづら、いこっか」

浜面「いや、俺はちょっとやりたいことあるからさ」

滝壺「そっか」

御坂「じゃあ私はこれで」

滝壺「じゃあね」




上条(……俺もそろそろ動くか)



~~垣根部屋前~~


上条「アイツはあのタイミングでこれを渡した理由。そんなのはわかんないけど、ここに何かがあるかもしれない」

上条「マスターキー、頼むぞ」ジャララ


ガチャ


上条「結構綺麗にしてんだな、っつても本当に『何か』なんてあんのか?」

上条「う~ん、あ」

上条「机の引き出し……これってこの鍵使えるんだよな」


ガチャ


上条「開いた……これは、書類か?」



ペラ、ペラ、ペラ



上条「学園都市だって?東京の西部を開発したなんてそんなのおかしくないか?聞いたこともねぇし」

上条「超能力開発機関か……なんかの漫画の話なのか、これ?」

上条「でも、鍵までして保管してたんだからきっと何かあるんだよな……」


ペラ


上条「これって、垣根の文字か?なんでこんなところに……」


『学園都市の秘密。俺にはわからないが、おそらく黒幕に関係することだろう。引き続き調査を進める』


上条「アイツも生き延びようとしてたんだ……それなのに……っ!」


『もしかしたら、図書室のもう一つの部屋に何かあるかもしれない』


上条「図書室か……行ってみる価値はありそうだな」


~~一階廊下~~


食蜂「あらぁ?上条クン、何してるのかしらぁ?」

上条「ちょっとな。お前こそ何してんだ?」

食蜂「私は、土御門クンのカウンセリングよぉ。今は強制的に落ち着かせて眠らせてるわぁ」

上条「強制的って……鎮静剤でもうったのか?」

食蜂「違うわ。なんていうか心を安らげる方程式みたいなものがあるのよぉ」

上条「よくわかんないけど、土御門は任せていいんだな?」

食蜂「えぇ。ただし保健室には来ないでね。催眠が溶けちゃうから」

上条「わかったよ。ドアの前にも張り紙とかしといたらいいんじゃないか?」

食蜂「わかったわ」

上条「じゃ、頼んだぞ」

食蜂「りょーかいっ」



~~図書室~~

上条「あ、一方通行もいたのか」

一方通行「チッ、何しにきやがった」

上条「ちょっと黒幕の手がかりを探しにね」

一方通行「……あァ、垣根がお前になンか渡してたな」

上条「そこの扉ずっと開かなかったろ。でもコイツを使えば開くかもしれないからな」ジャラ

一方通行「なるほど……俺も手伝ってやろォか」

上条「いや、何かあったら一方通行も危ないし」

一方通行「いいから」

上条「モノクマに邪魔されるかもしれないし」

一方通行「食い下がってンじゃねェ」

上条「わかったよ、じゃあ開けるぞ?」

一方通行「……」ゴクリ

上条「……」ゴクリ



上条(ここには一体何があるんだ!?)



……ガチャ

少ないけど終了っ!
異論は認める!

次は明日9時だ!(多分)

乙じゃん!

コチュジャン!

それは違うよ!
>>1ならもっともっと希望に溢れる続きが書けるはずなんだ!!

>>195
>>196
ありがとじゃん!

>>197
ダメだ。スーダンやったあとだと君が狛枝にしか思えない

リアルタイムd書いてくから遅い&少ないよ!


~~図書室 小部屋~~

上条「本棚、か。あっちと同じ感じだな」

一方通行「そォだな。だが、鍵がしてあったつゥことはなンかあるはずだ」

上条「『クローン作成手順』?なんだこの本」

一方通行「ハッ。胸糞悪ィもンばっかじゃねェか」

上条「どれもこれも現実離れしてるよな。こっちにも何かある」

上条「『脳波リンクによる疎通』作者は木山って人みたいだ」

一方通行「一応ここも捜査対象に入れとくか。暇な時に覗こォぜ」

上条「あぁ、そうだな……なんだこれ?」

一方通行「どォした?」

上条「なんか変な紙切れが……」


『君達の力を信じている。どれだけ怪我をしたっていい。僕が全て治してみせる。だからみんなで帰ってきてくれ』


一方通行「もしかすると……ここの外の人間かもな」

上条「じゃあ、なんでこんなとこにメモを?」

一方通行「知るかよ、オラ手ェ動かせ」ガサゴソ

上条「あ、あぁ……」


上条(あのカエルのシールって何なんだろう?)


モノクマ『ピーンポーンポーンパーン』

モノクマ『君達っ!今すぐ体育館に来るように!以上!』


~~体育館~~


浜面「一体何だっつうんだよ」

麦野「つまんねぇことだったらぶっ殺すからな」

モノクマ「うぷぷ。君達は理由がないと何もできないゆとりなの?」

御坂「何が言いたいの?」

モノクマ「だーかーらー、『動機』がないと殺せないのかって言ってるんだ!」

上条「ふざけたこと言ってないで俺達をここから出せよ……!」

土御門「……」ボー

食蜂「はぁ……」

モノクマ「うるさいな!これが今回提示する動機だよ!」


ドん!


モノクマ「10億円、どうだい?初めて見る額でしょ?」

食蜂「……」

初春「それが今回の動機……?」

黒子「そんなもので人を殺す人などいませんの!」

モノクマ「君は自分の大好物は他人も大好きって行っちゃう人?」

モノクマ「人の価値観なんて人それぞれなんだよ……!」

黒子「……っ!?」

モノクマ「とにかく、今回脱出出来た人にはこの10億円を差し上げます」

モノクマ「豪邸を買うもよし、性奴隷を買うもよし、人生をやり直すもよし。足りないというのならいくらでも追加してあげるよ?」

一方通行「くだらねェ……」スタスタ

モノクマ「うぷぷ。それじゃ解散!」


~~食堂~~

上条「zzz」グデー

食蜂「……」

上条「zzz」

食蜂「……」プニッ

上条「zzz」

食蜂「……」プニプニ

上条「zzz」

食蜂「……!」パァ

食蜂「……っ!」プニプニプニプニプニプニプニ

上条「……何してんの?」

食蜂「な、なんでもないわよぉ。ただ、私はえーとあれよ。蚊を払ってあげたのよ」

上条「こんな密室に蚊がいんの?」

食蜂「気のせいだったのかしらぁ?」ダラダラ

上条「ま、いっか。眠いし……」

食蜂「……」ニコニコ

ちょいちょい自由行動っぽいのを入れてく作戦。

明日も9時頃行くぞ!きっと殺人が起きる気がするよ!

今日の投下は無理っぽいっす。明日なら投下できそうなんでどうぞよろしく


~~浜面個室~~


浜面「……」

浜面「……俺も」

浜面「俺も覚悟を決めねぇとな……!」


~~夜時間 保健室~~

食蜂「調子はどうかしら?」

土御門「まぁまぁだな」

土御門「……」

食蜂「何?」

土御門「いや、扉の前に誰かいる……?」

食蜂「だれかしら?」


ガラッ




~~上条個室~~


モノクマ『ピーンポーンパーンポーン』

モノクマ『皆さん、おはようございます。朝時間ですよー!』


上条「……もう、朝か」

上条「……」

上条「金で殺人を犯す、なんてことないよな……?」

上条「ちょっと見回りに行くか」


~~廊下~~


上条「食堂にもどこにも誰もいないな」

上条「後は、保健室だけだな」



御坂「……っ」ギリ

御坂「どうして……」ポロポロ

浜面「……」

御坂「どうしてこんなことができるのよッ!」

上条「どうした!?」

浜面「……」クイ

上条「保健室の中……!?」

上条「こ、これは……チクショウ……」


食蜂「……」

土御門「……」


上条「……」

上条(まただ……またなんにも出来なかった……)


モノクマ『死体が発見されました。一定時間後、学級裁判を始めます』


~~保健室~~


黒子「何がありましたの!?」

初春「死体!?しかも二つ……」

麦野「また始まんのかよ……」ガシガシ

御坂「……」

黒子「お姉さま、しばらく休んでましょう?」

御坂「……うん」ポロポロ

一方通行「……チッ」

滝壺「……」

次回から捜査開始です。二日ぐらいの投下になるかと思います。


よいお年を!!

おっふ、風邪ひいちまったぜい。

投下していきマース



―モノクマファイル―

・ 被害者は『超高校級の心理学者』食蜂操祈

・ 死因は背後からのメスによる刺殺。心臓周辺に数箇所傷がある。

・ 椅子に座った状態で発見



―モノクマファイル―

・ 被害者は『超高校級の諜報部員』土御門元春

・ 死因は頭部の打撃痕。側頭部や顔面に 多くの打撃痕が確認できる。

・ また、腹部にも殴られた形跡がある



上条「……っ」

上条「なんだって二人も殺さなきゃいけないんだよ!」

一方通行「おちつけ。今はそンな場合じゃねェだろォが」

上条「わかってるよ!」

上条(確かに一方通行の言うとおりだ。こんなことしてる場合じゃない)

上条(クロを見つけないと俺達も殺されるんだから……)



上条「まずは土御門の死体から調べるか……」

上条「顔面と側頭部をメッタ打ちか……血は出てるけどそんなにたくさんは出てないな」

上条「その割には手術衣っていうのか?これにいっぱい血がついてるし」

上条「不自然に大量についてんな」


言弾『血まみれの手術衣』


上条「手にもたくさん血がたくさんついてる……土御門の血か?」


言弾『手に付着した血』


上条「それ以外の外傷はないな」

円周「ねぇねぇ。両手に血がついてるの?」

上条「だよなぁ。血を触ったんなら片手のはずだし……」


言弾『手に付着した血』アップロード


上条「食蜂の方は……うっ」

上条(背中をメッタ刺し……血が多い分きついな……)

上条「椅子にもたれかかって死ぬなんて……」

一方通行「これっておかしくねェか?」

上条「どこが?」

一方通行「椅子に座った状態で『背中』を刺されたンだぞ」

上条「あ……確かに。ってことはクロが移動させたのか?」

一方通行「ま、そォだろォな」


言弾『食蜂の椅子』



上条「移動させたって……これか」


言弾『引きずった血の痕』


上条「これって扉につながってんのか」

上条「なんか違和感がある、よな……」

初春「ねぇ、上条さん」

上条「ん?」

初春「扉の前に血があるってことは保健室内から刺されたってことですかね」

上条「保健室側から……確かにそう言えるな」


言弾『初春の証言』


一方通行「オイ、上条。こっち来てみろ」

上条「なんだ?」

一方通行「水道だ」クイ

上条「……ってことは!?」

一方通行「凶器に付いた血を洗い流すことができる。使ったあと跡もあるみてェだしな。血の匂いもする……」


言弾『水道』


上条「クッソ。保健室しか調べるとこがねぇなんてきつすぎんぞ」

麦野「あ?なんだこれ」

上条「どうした?」

麦野「メスと鉄の棒があるぞ」


ガシャンガシャン


上条「よくそんなにたくさん持てたな……やっぱきんりょk(ミシィ)なんでもないです」

麦野「鉄の棒ってか鉄パイプっぽいな」

上条「血も付いてるし凶器か?」


言弾『血痕の付着した血』



モノクマ『時間切れです。早速、裁判所に集合してください』

投下終了。冷や汗がやばいんで駆け足で行きました。

みんな風邪に気をつけろよ!次回は七日頃予定!

あけおめでございます
お大事にね

>>222
あけおめでございます。

完全復活!ということで一日は早いですが投下していきます



学 級 裁 判

開 廷 !


浜面「じゃ、じゃあ始めるか……?」

モノクマ「そうだね、ちゃっちゃと済ませちゃってくださーい」

円周「それじゃあ、始めよっか」


麦野「食蜂と土御門……二人も殺すなんてな……」

初春「ひどすぎますよね……」

浜面「なんで二人も殺したんだ……?」

上条(そこが問題なんだよな……)

一方通行「一つずつ解決していこォぜ。まずは食蜂からだ」

浜面「それがいいかもな」


言弾『モノクマファイル』


黒子「クロは食蜂さんが保健室にいることを知っていた人ですわね」

御坂「全員よね。それ」

麦野「ってことはだ。クロは保健室に行き、食蜂が『扉 を 開 け た 瞬 間』グサッと行ったんだな!?」


上条「……!」 『モノクマファイル』

上条「それは違うぞ!」



麦野「は?なんでわかんだよ」

上条「モノクマファイルによると食蜂は後ろからメッタ刺しにされてるんだ」

浜面「それだけじゃねぇぞ」

上条「?」

浜面「食蜂は『メス』で刺されてるんだよ!」

初春「何が言いたいんですか?」

黒子「さっさとしますの」

浜面「あれ?なんか俺への当たり厳しくない?」

滝壺「はまづら、かいせつおねがい」

浜面「お、おう。メスで刺されてるってことはよ。保健室内部からの犯行ってことだ!」


上条「……!」 『初春の証言』

上条「それに賛成だ!」


初春「私もそう思います」

黒子「どうしてですの?」

初春「もともと私食蜂さんの死体っておかしいって思ってたんです」

滝壺「?」

初春「だって食蜂さんって背中を刺されてるんですよ?」

円周「そっか。椅子があるからさせないよね」

御坂「なるほど……ってことは食蜂さんはクロが運んだってこと?」

上条「多分そうだ。そしてもともと殺された場所は恐らく扉の前だ」

滝壺「そしてクロがいすのうえにはこんだ……」

黒子「でも、どうして?」

御坂「隠蔽、かしら?」

黒子「?」

御坂「きっとクロは死因が背中に関係していることを隠そうとしたんだと思う」

浜面「なんでそんなこと……」




上条(背中から刺されたことを隠す……?そして扉付近で刺された食蜂……これらは全て保険室内部からの犯行……)

上条(……!)

上条「そうか、わかったぞ!」

一方通行「よォやく気づいたか」

上条「あぁ、わかったよ。食蜂を殺したクロがな」

御坂「ホント!?」

上条「食蜂を殺したのは……」




上条「土御門だ」




黒子「へ?」

浜面「土御門は死んでるはずじゃ……まさか悪霊!?」

上条「いや、違うって……」

一方通行「ハァ……」


言弾『手に付着した血』


上条「つまりだな、この事件にクロは二人いたんだよ」

初春「食蜂さんが土御門さんに……!?」

上条「だからモノクマファイルも二つもあったんだ。別々の事件が二つ起きたんだからな!」

麦野「本当にそうなのか?」

麦野「第一、そんな証拠どこにもねぇだろ」

麦野「私達の命もかかってんだ。そんな『証 拠 も な い』推理、はいそうですかって認めるか!」


上条「……!」 『手に付着した血』

上条「それは違うぞ!」






上条「証拠ならちゃんとあるんだ。土御門の手をよく見てくれ」

上条「これって返り血じゃないかな?」

初春「そう言われてみれば……」

黒子「むしろそう言われた方がしっくりきますの!」

浜面「土御門自体に出血がほとんどないのに手術衣に血が大量についてたのは……」

一方通行「返り血の線がたけェな」

麦野「じゃあ本当みてぇだな……」

滝壺「ってことはさ、つちみかどくんをころしたくろをあばけばいいんだね?」

浜面「そうだな」



言弾『血痕の付着した武器』


浜面「っても、もう証拠もなんにもねぇぞ?」

一方通行「凶器があンだろ」

初春「凶器……それって」

黒子「あのロッカーから出てきた『鉄 パ イ プ』ですの!」


上条「……!」 言弾『血痕の付着した武器』

上条「それは違うぞ!」


上条「それが凶器なわけない。血のつき方が不自然すぎる」

一方通行「ありゃカモフラージュだな。血は食蜂のでも使ったのか?」

浜面「だよなぁ……そんなので殴ったりしたらスイカ割りみたいに頭が割れるし」

黒子「……っ」

御坂「……っ」

一方通行「鉄パイプ以外の凶器か……」

黒子「……そ、その殿方がクロなんじゃありませんの?」

浜面「え?」

黒子「だって、喧嘩慣れしてるようですし」

浜面「いや、確かにそうだけど……」

黒子「絶対そうですの!不良ということはお金に目が暗んだと言われれば納得しますし」

浜面「……っ!」パクパク

麦野「そいつがきっと殴ったんだ!殴打なら血はそこまででねえ!」

初春「確かに土御門さんの体には喧嘩……いや殴りあった痕がありました」

浜面「い、いやでも手に血がつくだろ?」

麦野「水道で洗い流したんだろ!」

浜面「ち、違うって……っ!」

御坂「そういえば食堂を出るとき『やることがあるって』言ってたわね」

浜面「は、はぁ!?あれは」

麦野「なんだよ」

浜面「い、言えねぇ」

黒子「……」

初春「……」

滝壺「はまづらはそんなことしない!」

麦野「なに言ってんだ!コイツに命がかかってんだ。感情論でモノ語ってんじゃねぇ!」

滝壺「……っ」ギリ





上条(浜面がクロ……?)

中途半端な終わり方とか言わないで。

次投下は8日だよ!ではではノシ

待ってる

>>233
>>234
皆さんレスサンクス!

書き溜めはいつものように少ないですが投下していきたいと思います


上条(ホントに浜面が?違うアイツはこんなことをするはずじゃない!)

上条(でも、今までだって……信じてたのに裏切られた……)



麦野「テメェなんだろ!?」

黒子「なんとか言いますの!」

浜面「違うって!俺はそんなことはしない!」

黒子「じゃ、じゃあ……!」

御坂「黒子!」

黒子「はい……!?」

御坂「証拠も何もないでしょ!浜面くんだけを疑うわけにはいかない」

黒子「しかし……」

麦野「テメェは何言ってんだ?アイツがクロで決まりだろ」


浜面「……」

麦野「コイツがクロなんだよッ!」

御坂「でも、この『証 拠 だ け じゃ』浜面くんをクロと決められないでしょ!」



上条「……!」

上条「それに賛成だ!」


上条(そうだ、浜面は殺人なんてしない。俺は信じてる。アイツは人の上にたてる人間なんだ)

上条(そんな浜面を俺は信じる。疑うのはその後だ!)


上条「確かに土御門と戦ったっつぅんなら容疑者の中に浜面は入る」

浜面「上、条……?」

麦野「だろ!?なら――」

上条「だけど!」

上条「その中にはお前も入ってるんだよ、麦野」




麦野「なっ!?」

一方通行「そして、もう一つ。クロは土御門を殺すのに鉄パイプなンか使ってねェ」

麦野「なんで、そんなことわかるんだよ……ッ」ギリ

上条「血だよ」

上条「土御門の出血はほとんどない。あれは恐らく食蜂の血をつけたんだ」

麦野「じゃあ何を使ったっつぅんだよ!」

上条「クロはいつでも凶器を持ってた。どんなときでもすぐに使える凶器を」

上条「それだよ、麦野」

麦野「……ッ」

御坂「手……そっかクロは戦闘してそのまま殴り殺したんだ」

麦野「そんなわけ……ないだろ……ッ!?」

上条「そうして手を洗った」

上条「こんなことできるのはお前だけだ。『超高校級の戦闘力』麦野沈利」

麦野「あ……」


上条「これが事件の真相だ」


上条「まず一つ目の事件のクロは土御門。食蜂が何らかの拍子にドアに向かったところをメスで背中からメッタ刺しにしたんだ」

上条「恐らく、すぐその後。麦野が保険室に食蜂と土御門を殺すためにやってきたんだ」

上条「しかし、きてみれば食蜂は死に土御門は武器を持っていた。が、麦野にそんなことは関係なかったんだ」

上条「土御門と麦野の戦闘の末、麦野が勝ち土御門を殴り殺した」



上条「シンプルな事件が絡み合ったせいでわかりにくかっただけだったんだ」

上条「そうだろ!麦野沈利!」

麦野「……」

麦野「……」

麦野「……ふふ」

初春「麦野さん……?どうしちゃったんですか!?」

円周「麦野ちゃん……?なんとか言ってよ」

麦野「は?何か?」

麦野「何かお涙頂戴のストーリーでもありゃあ同情でもしてくれたのか?」

麦野「残念。私はただ金が欲しかっただけさ」

上条「金なんかで……」

麦野「人生をやり直したかった、それだけさ」

麦野「親にも家柄にもとらわれない人生を送ってみたかった」

麦野「……モノクマ始めてくれ」

円周「いや……」


モノクマ「ではでは投票ターイム」


モノクマ「麦野沈利さんがクロに決まりました。まぁ、正解でーす、つまんねぇ」

円周「うぅ……」

麦野「アンタが私の初めての『友達』だったよ」ポン

モノクマ「お仕置きターイム、スタートゥ!」


ガシャンガシャン

麦野「……貼り付け……」


モノクマ「ではでは、彼女には土御門クンの分オシオキを二倍にしよっかな」

モノクマ「まず、一つ目!」


ハ リ セ ン ボ ン の ー ま す


モノクマ「君が今まで受けてきた悪意の数だけの『ドライバー』を刺していきます」


グサッ……グサッ……


麦野「くっ……くっ……」ダラダラ


ぐさぐさぐさぐさぐさぐさぐささささささささささささささささささささ



麦野「はぁ……はぁ……」

麦野「これぐらいじゃ死なねぇんだよ……」ゼェゼェ


モノクマ「う~ん、流石だね」

モノクマ「よし!じゃあ二つめ」


金 髪 少 女 の 復 讐


ヒュンヒュンっ

モノクマ「横に回転するギロチン」

モノクマ「もちろん彼女は貼り付けだから逃げられないよね」

モノクマ「じゃあ行ってみよー」


ヒュンヒュン

麦野「……」

ヒュンヒュン

麦野「来るな……」

ヒュンヒュン

麦野「や、やめ……ッ!?」


だちゅ


ガシャンガシャン

麦野「……貼り付け……」


モノクマ「ではでは、彼女には土御門クンの分オシオキを二倍にしよっかな」

モノクマ「まず、一つ目!」


ハ リ セ ン ボ ン の ー ま す


モノクマ「君が今まで受けてきた悪意の数だけの『ドライバー』を刺していきます」


グサッ……グサッ……


麦野「くっ……くっ……」ダラダラ


ぐさぐさぐさぐさぐさぐさぐささささささささささささささささささささ



麦野「はぁ……はぁ……」

麦野「これぐらいじゃ死なねぇんだよ……」ゼェゼェ


モノクマ「う~ん、流石だね」

モノクマ「よし!じゃあ二つめ」


金 髪 少 女 の 復 讐


ヒュンヒュンっ

モノクマ「横に回転するギロチン」

モノクマ「もちろん彼女は貼り付けだから逃げられないよね」

モノクマ「じゃあ行ってみよー」


ヒュンヒュン

麦野「……」

ヒュンヒュン

麦野「来るな……」

ヒュンヒュン

麦野「や、やめ……ッ!?」


だちゅ


円周「麦野、ちゃん……」バタ


――うずくまって呻き泣く円周をよそにモノクマはゲスな笑いを続けていた。

この学校での命は軽い。

もうちょっと浜面を活躍させたかった。

麦野の二個目のオシオキは腰からスパッと行かれた感じです。

次の投下はちょっと遅めの11日予定です。ではでは!



上条 超高校級の幸運

御坂 超高校級のお嬢様

一方通行 超高校級の秀才

 DEAD

 DEAD

 DEAD

 DEAD

 DEAD

 DEAD

初春 超高校級の守護神

黒子 超高校級の風紀委員

 DEAD

滝壺 超高校級の電波少女

円周 超高校級の解析力

浜面 超高校級の総長




残り8人


麦のん素手でつっちーに勝ったんかいw
そして相変わらずゲスいお仕置きタイム


~~???~~

モノクマ「うぷぷ。だいぶ面白くなってきたよねぇ」

モノクマ「うぷぷ。ホント笑いがこみ上げてきちゃうよっ!」

モノクマ「君もそう思うでしょ?」

???「……」

モノクマ「あれれ?そんな顔しちゃって、面白くなかった?」

???「――」

モノクマ「なになに?いつまでこんなことを続けるのかって?」

モノクマ「そりゃ……ってコラー!ここで言ったら意味ないでしょ!」

???「……」テクテク

モノクマ「あれ、もう行っちゃうの?ねぇーちょっと?」


~~図書室~~


一方通行(ここにいれば大分資料が読めるな……)ズズ…

一方通行(『学園都市』……超能力……信じられねェもンばっかだが頭に入れとくだけでもしとかねェとな)

一方通行(あんなところにこの資料があったつゥことは学園都市はこの状況に関係している可能性が高い)

一方通行(ン?)パラ

一方通行(この写真は……!)



~~食堂~~

上条(あんまりショックにならなくなってきたな……)

上条(慣れちまったのか?クソ)

モノクマ「……」テクテク

上条「モノクマ……!」ガタッ

モノクマ「……」

上条「何しに来たんだよ」

モノクマ「……フヒッ」

上条「あ?」

モノクマ「フヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」バタバタ

上条「な、なんだよっ」

モノクマ「ふひゃwwwwwwwwwwwwwゲヒィwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

上条「うるせぇよ!」

モノクマ「アへェwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

上条「……」イライラ

御坂「うるさいっ!ってこれ何……!?」

モノクマ「アヘェwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

御坂「故障かしら?」

上条「故障?」

御坂「そりゃあ壊れることもあるでしょ」

上条「そっか」

御坂「じゃあみんなよんで来るわねっ!」ダッ

上条「……」

モノクマ「アヒャwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

上条「押し付けられた!?」



~~食堂~~


浜面「なんだよこれ……」

モノクマ「」チーン

滝壺「こわれたの?」

黒子「なんか変な表情してますの」

一方通行「……分解するか」

上条「危ねぇだろ!」

浜面「だいたい誰がするんだよ」

一方通行「お前」

浜面「結局俺かよ!?」



カチャカチャ……

上条「お前がもらった凶器役にたったな」

御坂「ドライバーが凶器……」ウーン

浜面「一方通行、交代しない?」

一方通行「さっさとしろ」

浜面「ヘイ、軍曹」


初春「あれ、皆さん。こんなとこにいたんですか?」ヒョコ

黒子「初春、今までどこにいましたの?」

初春「何って四階の探索ですよ」

上条「そっか。裁判後は開放されるのか」

初春「それでこれ見つけたんですよっ!」

一方通行「パソコンか」

初春「そうなんですっ!これで私も皆さんの役にたてますよっ!」

浜面「うっわなんだこれ」カチャカチャ

初春「モノクマ!?」

御坂「壊れてたみたいだから分解してるのよ」

初春「そうなんですか……」


浜面「これ何かわかるか?」

一方通行「何かの部品だな。なンに使うのかは解ンねェが」

初春「それって……ちょっと見せてもらっていいですか?」

浜面「おう、ホラ」

初春「これは……でもこんなものがあるはずは……」

黒子「どうしたんですの?」

初春「う~ん」

浜面「それなんなんだ?」

初春「簡単に言ったらCPUですけど……」

浜面「しーぴーゆー?」

滝壺「こんぴゅーたーのあたまみたいなものかな」

浜面「なるほど、俺には関係ないな」

上条「俺もだな!」

御坂「馬鹿はほっといて「オイ」初春さん説明してもらっていい?」

初春「一方通行さんがこれが何かわからなかったのは仕方ないと思います」

一方通行「?」

初春「だってこれ……」





初春「2,30年後ぐらいに開発する予定の奴ですから」

>>247
麦野さんならやってくれるはず。
土御門の分のハリセンボンも入れましたからねぇ


新刊発売したよっ。読んだよ!面白かったよっ!みんなも読めよっ!

明日も投下予定。よかったらどうぞ


浜面「……は?」

初春「いや、だからですね。これは開発されるには2,30年かかるんです」

上条「……どういう意味?」

円周「ここにあったらおかしいものがあるんだって」

上条「ふ~ん」



初春「でも、これすごいですよ。こんなものがあるなんてびっくりです!」

御坂「じゃあ、それが核になってモノクマは動いてるのね」

初春「そうですね」

一方通行「つまり、だ」



一方通行「俺達をここに閉じ込めた奴はそれだけの技術力を持ってるってことだ」


浜面「ただものじゃねぇってことはわかるけどよ。それって黒幕の手がかりになるのか?」

御坂「少なくとも個人の仕業ではないことは確かね」

黒子「とか言いつつほとんどわからないことばかりですの……」

滝壺「でも、ちょっとずつまえにはすすめてるよ」

上条「そうだな、少しでも前に進めたんだ。価値はあるさ」

一方通行「……」

上条「どうかしたか?一方通行」

一方通行「……」ウーン

上条「?」

浜面「よし、とにかくみんなは四階に行っといてくれ。俺はもうちょいこれをいじってみるよ」

初春「あ、じゃあ私も残りますよ。少しは役にたちたいですし」

上条「そっか。じゃあ俺達も行こう」


~~四階~~


上条「相変わらず薄気味悪いな……」

御坂「そんなこと言わないでさっさと行くわよ」

黒子「行きますの」

円周「おー、ってあれ?滝壺ちゃんは?」

上条「浜面のトコ」

円周「おっふ……」



上条「よかった。円周大分元気になれたみたいだな」

一方通行「(オイ、上条)」コソコソ

上条「ん?」

一方通行「(ちょっとこい)」コソコソ

上条「(……おう)」コソコソ


~~一階 浴場~~


一方通行「よし、ここなら大丈夫だ。ここならカメラはねェからな」

上条「なかったんだ……」

上条「で、どうしたんだ?」

一方通行「あの、壊れたモノクマ。お前が見つけたンだよな」

上条「あぁ、そうだけど……」

一方通行「あンなもンがあるのか……」

上条「どう言う意味だ?」

一方通行「モノクマはたくさんあるンだろな」

上条「いっ!?」

一方通行「そしてあれは見られてもダメージはないから黒幕は何もしなかった」

上条「ノーダメージなのかよ……クソ!」

一方通行「そしてここからは俺の推測だが……」

一方通行「今までモノクマを二匹以上見たことはねェっつゥことは一度に二つは動かせねェのかもしれねェ」

上条「……!」

一方通行「これらを踏まえて聞いてくれ」



一方通行「黒幕に一矢報いようと思う」


ひとま終了です。ではではノシ

主人公(ヒーロー)達は死ぬのかな?
・・・浜面が小物っぽくてすぐ死んじゃいそうだけど

よく見たらこれまでのクロは3人共レベル5じゃないか・・・

>>260
レスサンクス。元気出るぜ

>>261
左右田「せやな」

>>262
(―A―∩)え?何?聞こえないんだけど


~~職員室~~

御坂「職員室みたいね……」

黒子「何ですの?この植木鉢は」

御坂「……気にしないでおきましょ」



御坂「特に変わったものはないわね」

黒子「相変わらずですの」

御坂「ん?これって何かしら?」

黒子「これは……学園長の顔写真という感じですかね?」

御坂「血で×って書いてある……」

黒子「名前は書いてないですの」

御坂「後であのバカに報告しときますか」

黒子「……」ムー


~~廊下~~


円周「あーかーなーいー」ガチャガチャ

御坂「どうしたの?」

円周「なんか開かない部屋が二つあるの」

黒子「めちゃくちゃ怪しいですの」

御坂「これもあのバカに報告しときますか」

円周「(何あれ)」ヒソヒソ

黒子「(恋する乙女って感じですの)」ヒソヒソ

御坂「『学園長室』と『情報処理室』ね……」


~~音楽室~~


円周「わーお。広いねぇ」

御坂「そ、そうね……」

黒子「お姉さまはこれが普通でしたのね……」ハァ

円周「チッ」

御坂「これ、私が悪いの!?」


~~化学室~~


御坂「薬品の匂いがすごいわね」

黒子「毒薬もありますの」

円周「健康食品もあるみたいだね」

御坂「一方通行辺りが喜びそうね」



御坂「そういえばあのバカ達はどこ行ったの?全然見ないんだけど」

黒子「そういえばですの。サボってるんでしょうか?」

円周「……」



~~しばらくして~~


上条「(作戦はそれでいいんだな)」ヒソヒソ

一方通行「(あァ、夜にまた集合だ)」ヒソヒソ

御坂「あ、きたきた。どこに行ってたのよ」

上条「すみませーん」

一方通行「すぐ行きまァす」

黒子「なんでいなかったんですの?」

一方通行「ちょっと用事があったンですの」

黒子「」イラッ

御坂「と・に・か・く、食堂に一度戻るわよ」

円周「うぃ!」


~~食堂~~


浜面「が~!疲れた」

初春「お疲れ様です」

滝壺「zzz」


御坂「ただいま」

黒子「今帰りましたの」

上条「どうだ?調子は」

浜面「俺は分解してるだけだからわからん」

初春「一応ハードウェアには詳しいはずなんですけど全然分からないです」

一方通行「俺も……わかンねェわ」


モノクマ『ピーンポーンパーンポーン』

モノクマ『皆さん、夜時間です。就寝時間ですよー』


上条「じゃ、一回解散するか」

一方通行「そォだな」

御坂「みんなおやすみ」

浜面「滝壺さーん、起きてー」

滝壺「zzz」

初春「どうするんですか?」

浜面「おぶっていくよ」

浜面「よいっしょ、おぶっ!?」ガク

浜面(oh……マシュマロが!?)

黒子「……」ジトー

滝壺「zzz」

浜面「じゃ、じゃあおやすみ」



~~深夜~~

ガチャ


上条「」キョロキョロ

上条「……」テテテ


~~浴場~~


上条「お、早いな」

一方通行「遅いンだよ、だから三下って言われンだよ」

上条「すいません……」

一方通行「それじゃ早速始めンぞ」

一方通行「例のモノを」

上条「これだな」⊃【マスターキー】

一方通行「お前はモノクマを引きつけておいてくれ。俺が御坂達の言ってた学園長室へと行く」

上条「気をつけろよ」

一方通行「こっちのセリフだ」


~~食堂前~~


上条「オイ!モノクマ」

モノクマ「んぅ。なんだよ!こんな深夜に」ヒョコ

上条「ちょっと食堂開けてくれよ。喉渇いたんだ」

モノクマ「えぇ~。ダメだよ、校則だもん」

上条「そこをなんとか」

モノクマ「御坂ちゃんとか初春ちゃんとかに頼みなよ」

上条「なんでそいつらの名前が出てくるんだよ?」

モノクマ「いやぁそりゃ……ね?」

上条「はっきり言えよ」

モノクマ「聖水でも貰えばいいんじゃないかなぁ……?」

上条「ぶっ!?」

モノクマ「呼んでこよっか?」ニヤニヤ

上条「アホかァァァああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

モノクマ「うるさいよ……」

御坂「ふぁ~。何騒いでんのよ」

上条「!?」

モノクマ「では、ごゆっくり」ニヤニヤ

御坂「……」

上条「……」

御坂「……何よ」

上条「いえ、なんでもありませぬ」




~~浴場~~


上条「ちゃんと時間は稼げたはずだけど、大丈夫かな?」

一方通行「チッ」

上条「どうだった」

一方通行「ちゃンと時間稼ぎしたンだよな?」

上条「ちゃんとしたけど?」

一方通行「俺はモノクマに足止めされたンだ」

上条「え?」

一方通行「……もしかしたら黒幕は二体同時に操れんのかもしれねェ」

上条「はぁ!?でも今までそんなことなかっただろ!」

一方通行「わかンねェが二体同時捜査ができるってことは確定だろォな」

上条「なんだよ、チクショウ……」

一方通行「一回帰って寝るか」

上条「そうだな」


~~翌日 食堂~~


上条「ねみぃ」モキュモキュ

御坂「あいかわらずクオリティ高いわね。『超高校級の主婦』だっけ?」

上条「不名誉すぎるぞ、それは。っていうか男だぞ」


ギィィィ


初春「あのー、お二人だけですか?」

上条「そうだけど?」

初春「白井さん見てませんか?」

御坂「……まさか」

上条「……やばいかもな。クソ、急ぐぞ!」ガタッ


~~廊下~~

ガチャガチャッ!


上条「オイ!白井!起きてるか!」ドンドン

御坂「黒子!返事して!」

初春「……」

上条(そうだ、マスターキー!一方通行に預けたまんまだった!)

上条「ちょっと待ってろ!」



上条「一方通行!起きろ!」ドンドンピーンポーン

一方通行「……朝っぱらからなンだよ」

上条「緊急自体なんだ。マスターキー返してくれ!」

一方通行「お、おう」ヒョイ

上条「サンキュー!」ダダダ

一方通行「……俺も行くか」



上条「鍵持ってきた!」

御坂「早く!」

上条「わかってるよ!」ガチャ

御坂「黒子!」


黒子「……」


御坂「……」

上条「……なんでだよ」

一方通行「白黒……ダメだ。死ンでるな」

上条「……動機すら提示されてないのに」

御坂「黒子……ゴメン……なんにも出来なかった……」ガクッ


モノクマ『死体が発見されました。一定時間後、学級裁判を開始します』


動機の提示は一切なしの殺人であります。さてさて誰がクロなのか?

投下は水曜の15日と予定しております。ではではノシ

乙ですの
無念ですの…

マスターキー……あっ

乙だぜ
さて、一体どんな死に方してるのかなっと

>>276
黒子ファンの皆さん。ホント申し訳ない

>>277
オイ、やめろ

>>278
これから投下しちゃいます。

っつうことで本日も投下スタート



―モノクマファイル―

・ 被害者は『超高校級の風紀委員』白井黒子

・ 死因は窒息死である。外傷はほぼない



上条「こんだけかよ……」

上条「情報が少なすぎる……っ」

御坂「いいから始めましょ……黒子のためにも……」ギリ

上条(……負けんなよ、御坂……)



上条「俺もそろそろ始めるか」

上条「モノクマファイルには、窒息死って書いてあるけど……」

円周「窒息死なんて部屋の中なのにおかしいよね」

上条「俺もそう思ってたんだ。やっぱりそこが肝になるな」

上条「っても白井の死体におかしいとこなんてどこにもない……ん?」

上条「なんだこの指?」

円周「内出血かな?」


言弾『内出血した指』


上条「青髪の時と同じで密室か……」


言弾『密室』



上条(あの時に使われたトリックは……)

上条(『あれ』だよな?)


一方通行「オイ、初春。ちょっとこい」

初春「は、はい」


言弾『マスターキー』



上条「御坂、何か見つかったか?」

御坂「ちょっとしかないわよ」

上条「ちょっとでもいいんだ。この事件を解決するためには必要かもしれない」

御坂「そうね……」

御坂「一つ気になったんだけど、床がところどころ濡れてるのよね」

上条「床?ホントだ。ちょいちょい湿ってるな」


言弾『濡れた床』


上条「水……水……」

御坂「水言ったらあれでしょ?」クイ

上条「シャワールームか」

御坂「何かあるかもね……黒子を殺したクロの何かが……ッ!」

上条「……」


ガチャ


上条「ここも濡れてるな」

御坂「朝シャワーの可能性もあるけどね」


言弾『使用済みのシャワールーム』


モノクマ「やぁ、二人でシャワルームに入るって何か卑猥だよね……」ハァハァ

上条「毎度毎度いきなり出てくるなよ」

モノクマ「うぷぷ。せっかくボク専用通路があるんだからいいでしょ」

御坂「専用通路、ですって?」

モノクマ「あ、いちゃった。うぷぷ」


言弾『モノクマ専用通路』


上条「白井の部屋はこんなもんか……」

滝壺「かみじょう」チョイチョイ

上条「ん?どうした?」

滝壺「はまづらがいない」

上条「そういえば……」キョロキョロ




<ぎゃああああああああああああああああああああああああッ!?


上条「今のは、浜面の声か!?」

滝壺「いこう!」



~~トラッシュルーム~~


上条「どうし「だいじょうぶ!?はまづら!」」

上条「……」

浜面「滝壺……!?」

上条「何があったんだ?」

浜面「あ、あれ……」

上条「モノクマ……!?」

一方通行「チッ。変なモン見つけやがって」

御坂「この前のと同じで壊れてるみたいね」

初春「一緒に調べておきますよ。前のモノクマの解析も途中ですし」

上条「あぁ、頼むよ」


むんず


上条(これ……濡れてる……?)

初春「はい、預かっておきますね」



~~黒子個室~~


上条(密室トリック……できるのなんて『あれ』を持ってたアイツぐらいしかできないよな?)

上条(でも、不可解な点だってある……)


モノクマ「やぁ、上条クン」ヒョコ

上条「なんだよ」

モノクマ「これはさ、みんなに言ってる事なんだけどね……」

モノクマ「この中に『裏切り者』がいるよ」

上条「……ッ!」ギリ

上条「ふざけんな!」ガン

モノクマ「うぷぷ、らしくないね。物に当たるなんてさ」

モノクマ「熊一番嘘をつかないボクが言うんだからさ信じた方がいいと思うよ」

モノクマ「裏切るような仲間(笑)よりね?」

上条「クソ……」


言弾『裏切り者』



モノクマ『制限時間になりました。皆さん、裁判所にお集まりください』

終了です。先に言っておきますが生き残りメンバーは最初から確定しておりますので。

週末にカピバラ見に行くぞーっ!よかったら明日もどうぞ

乙だぜ
俺様が毎日チェックしてやってるんだからこれからも頑張れよなっ!

おつですよ~

乙  

おぉ、レスがこんなに!?

>>288
こういうの見るともっと頑張ろうって気になります。っていうか頑張りますっ!

>>289
ありがとうなのですよ~

>>290
>>292
レスサンクス。今後もヨロシクです

>>292
アルパカ←もふもふ カピバラ←くっっっっっそかわいいい

ではでは投下行きますよ!



学 級 裁 判

開 廷 !


モノクマ「はい、というわけで始めちゃいましょう」

モノクマ「ワックワクのドッキドキの学級裁判!」


上条「……」

一方通行「……」

上条「みんなから何かあるか?」

御坂「今回も密室なのよね」ジー

一方通行「あ?何見てンだ」

御坂「アンタが当麻のマスターキーを持ってたのはなぜかしらね?」

一方通行「……それは言えねェ」

御坂「なぁっ!?」

上条「御坂、よせ。あの鍵は俺が手渡したんだ」

御坂「なんで!?」

上条「今は言えないんだ……」

御坂「アンタまで……ッ」ギリ

初春「や、やめましょう?ほらアリバイとか犯行時間とかいろいろ調べましょうよ」

御坂「そうね……」



浜面「犯行時間か、少なくとも俺達が別れたくないあとから上条達が白井を見つける前だな」

上条「俺達が白井を見つけたのは朝の連絡から一時間ぐらいはたってたから……」

御坂「夜時間の初めから朝の連絡の一時間後ぐらいね」

滝壺「う~ん。もうちょっとしぼれないかな?」

上条「夜時間から深夜にかけては誰も廊下にはいなかったぞ」

御坂「私も見てたわ」

浜面「なら犯行時間は深夜から朝にかけてか」

円周「そうだね」

円周「もうそろそろ凶器の話題に言っていいんじゃないかな?」



言弾『モノクマファイル』


浜面「凶器か……窒息死に使う凶器なんてあるのか?」

初春「手があればいいんじゃないんですか?」

初春「きっと手で『首を絞めた』んですよ!」


上条「……!」 『モノクマファイル』

上条「それは違うぞ!」


上条「首を絞めたんなら首のその痕が残るはずだ。だけどアイツの体には指の内出血しかなかったぞ」

滝壺「ないしゅっけつ、あれってなになのかな?」

浜面「思いっきりものを掴むと爪があんな感じになるぞ」

御坂「じゃあやっぱり何かで口と鼻を塞ぎ窒息させたのね。そして黒子はその『何か』を必死に掴んで離そうとしたけどそのまま死んでしまった」

浜面「手で抑えるのは後ろからならいけるけどそれじゃ指を解く感じだから指に内出血は残らないな」

円周「じゃあ何を使ったんだろ」



上条(黒子の部屋には何かあったはずだ)

上条(不自然だけど窒息死させることのできるもの……)

上条(『濡れた床』……『使用済みのシャワールーム』……)

上条(これだ……!)


上条「水じゃないか?」

御坂「水?」

浜面「溺死みたいにするの?」

上条「いや何か布状のものをシャワールームで湿らしたんだ」

滝壺「たしかにそれなら……」

御坂「ってことは凶器は布みたいなもの?」

上条「だと思う」

御坂「布……バスタオルとか?」

上条「そんなのみんな取る暇ないしな」

浜面「白井の部屋のも乾いてたぞ」

一方通行「チッ。また行き詰ったな……」

御坂「……ッ」ギリ



上条(まだ御坂は一方通行を疑ってるのか)

上条(それにしても布状のもの……濡れた布……)

上条「そうか!」

初春「ど、どうしました!?」

上条「わかったんだよ。この殺人に使われた凶器が」

一方通行「ホントかよ……」

上条「クロはこれを使ったんだ」


むんず


モノクマ「ちょ、ちょっとー頭から手離してよー!?」バタバタ

御坂「モノクマ……!?」

上条「あぁ、コイツも布だろ?」

浜面「確かにそうだが……」

一方通行「確かに布だがそれだけだろ」

上条「みんなトラッシュルームに落ちてたモノクマを覚えてるか?」

浜面「そりゃもちろん」

上条「あのモノクマ、濡れてたんだよ」

円周「……なるほど」

一方通行「本当にそれであってるのか?」

一方通行「じゃあどうやってクロはモノクマを手に入れたんつゥンだ?この前壊れていたモノクマとは別個体なはずだ」

一方通行「クロはモノクマを取得する『手 段』がねェだろォが!」




上条「……!」 『裏切り者』

上条「それは違うぞ!」


上条「ここには裏切り者がいる。そうだよな、モノクマ?」

モノクマ「ハイ、それは間違いありません」

初春「……!?」

浜面「あれって本当なのかよ……!?」

御坂「またモノクマの罠じゃ……」

上条「なんでじゃああのタイミングで言うんだ?動機として機能しないタイミングで!」

一方通行「……仮に裏切り者がいるとしてで、だ」

一方通行「あの密室はどうやって作り出したんだ?」

初春「そうですよ。モノクマを凶器にしたところで『バ ス タ オ ル と 変  わ り な い』でしょ!」


上条「……!」 『モノクマ専用通路』

上条「それは違うぞ!」


浜面「どういうことだ?」

上条「モノクマが言うにはモノクマしか通れない専用通路がいたるところにあるらしい」

上条「みんなもみたことあるだろ。ひょこひょこ急に出てくるのを」

御坂「いや……でもそれって」

上条「あぁ、そうだよ」

上条「クロは壊れたモノクマを使ったんじゃない」

上条「操ったんだ」




浜面「操った……!?モノクマをか!?」

御坂「そんなことって」

一方通行「……いや、出来るかもしれねェ」

一方通行「裏切り者ならCPUのこととか遠隔操作のこととか色々聞けるしな」

上条「それだけじゃないんだ」

滝壺「それだけじゃない?」

上条「みんなよく考えてみてくれ」


上条「みんなはコツがわかったとしてモノクマを操る技術はあるか?」

上条「そもそも操る機材はあるか?」

上条「答えはNOのはずだ」









上条「たった一人を除いてな」




上条「機材……いやパソコンも技術も持ったお前のことに言ってるんだよ」

上条「初春飾利!」

初春「……ッ!」

御坂「え……」

初春「なな何言ってるんですか?」

初春「私がクロなわけないでしょ?」

上条「……」

初春「……なんでですか」

初春「なんで私をクロだって思うんですかッ!」

初春「そんな『証 拠 な ん て な い』でしょ!?」


上条「……!」

上条「それは違うぞ!」


上条「じゃあお前はあの時どうしてあんな反応をしたんだ?」

初春「あの時って……」

上条「お前にモノクマを渡した時だよ」

上条「お前は眉一つ動かさず『それが当たり前だというように』受け取った。そうだろ?」

初春「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」

御坂「そ、そんな……」

一方通行「上条……さっさと終われせてやれ」

上条「あぁ……」



上条「これが事件の真相だ」


上条「まずクロはモノクマをパソコンで操り、専用通路を通らせて白井のシャワールームに行かせモノクマ自体を濡れさせた」

上条「多分白井はその音に気づいたんだろうな」

上条「シャワールームの扉を開けた途端モノクマに顔に飛びつかれ、口と鼻を塞がれた」

上条「この時、白井は必死に抵抗したんだ。指に内出血がでるほどな」

上条「そしてモノクマで殺した後、それを処分しようとトラッシュルームまで操ったがそこでモノクマ自体が力尽きたんだ」


上条「こんなことができるのは一人だけだ。モノクマを操ることのできるパソコンを持ち、モノクマを解析し裏切り者となり、モノクマを操ることに成功した……」


上条「『超高校級の守護神』初春飾利!」





初春「……」

御坂「……」

御坂「なにか言ってよ……」

御坂「何か言ってよ、初春さん!違うなら違うって!」

御坂「何か言えって言ってるのよ――ッ!」

初春「……」

初春「……ほんっとに」

初春「本当に哀れなんですね、皆さん」

浜面「コイツ……」

滝壺「……」

初春「私は皆さんを助けてあげようとしたのに。あんな地獄のような世界に行かなくていいようにしたのに」

上条「……どう言う意味だ」

初春「無知は罪なんです」

初春「私は知ってしまったからこそ皆さんを生きることすら辛い世界から逃がそうとしたのに」

初春「白井さんだけは救えましたけどね」

上条「何を言ってるんだ!?」

初春「いずれわかりますよ」

一方通行「意味がわかンねェぞ!」

御坂「どうして……」

初春「本当の天才ならわかると思いますよ。お二人共」

円周「……」

上条「何なんだよ……」



モノクマ「ワックワクのドッキドキの投票初めていいんだよね?答えはイエスかはいのみ!」

モノクマ「投票スタート!」




モノクマ「クロが初春飾利さんに決定しました。オシオキを開始します」






~~???~~


プシュー

初春「……」


モノクマ『椅子に縛られた初春さん。そして真四角の部屋に充満していく謎の気体』

モノクマ『それじゃはっじっまっるよー』


頭 は お 花 畑


初春「あ……あ……」


モノクマ『このガスは超強い覚せい剤です。これにより幻覚と快楽を両方に得られるんです!』


初春「うぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅうぅぅ!!」


モノクマ『さぁーてどんな幻覚を見てるのやら。このまま放置知っちゃお☆』


初春「アハ☆いひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ」

初春「いやっ……そんな……」

初春「うひゃひゃひゃひゃ!」


モノクマ『……うるさいね』

モノクマ『くらえ!最高の快楽と共に!』


グサッ


初春「いぎぃぃぃぃぃぃぃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっぃぃぃ!!」



御坂「……もう無駄なんだ」

御坂「ここには希望なんてないんだ」

上条「そんなこと――」

御坂「じゃあなんでこんなに人が死ぬのよ!」

上条「――っ」



――俺はなにも言えなかった。御坂に何も声をかけられなかった。

こんなどうしようもない奴なのにみんなは何故ヒーローと呼ぶのだろう?













ヒーロー?



上条 超高校級の幸運

御坂 超高校級のお嬢様

一方通行 超高校級の秀才

 DEAD

 DEAD

 DEAD

 DEAD

 DEAD

 DEAD

 DEAD

 DEAD

 DEAD

滝壺 超高校級の電波少女

円周 超高校級の解析力

浜面 超高校級の総長




残り6人



今さらだけど超高校級の電波少女ってなんだよ

次回の投下は土曜日の9時。よかったらどうぞ

乙  何か見えてきたな

乙です
うむ、次の投下も楽しみにしてる

乙で~す
次も早くお願いしますよ~?
あんまり待たせると光りますからね!?ワクテカですよ!?


~~ざつだんこーなー~~


上条「ハイ、というわけで>>1が5章のトリックの細部を今さらになって変更中and息抜きに、ちょっととあるメンバーとダンロンメンバーで雑談していきマース」

浜面「いぇーい!!」パチパチ

苗木「い、いぇーい……?」

霧切「……」

浜面「テンション引くっ!?」

霧切「それはアナタ達が急にこんなところに呼び出したからでしょ」

上条「葉隠クンに頼んだら運んできてくれました」

霧切「……」ムスー

苗木「ほ、ほら霧切さん。せっかくだから仲良くやろうよ」アセアセ

霧切「苗木くんがそういうのなら……」



上条「え~というわけで早速お手紙の方読んでいきましょう!」

苗木「あ、これラジオ風なんだね」

上条「ペンネーム、『噛ませメガネとは呼ばせない』さん。お手紙ありがとうございまーす」

苗木「……」

苗木「(完全に根に持ってるね)」ヒソヒソ

霧切「(今度おいしいコーヒーでもおごりに行きましょう)」ヒソヒソ

上条「『皆さんにご質問があります。どうすれば友達が増えるでしょうか?』」

苗木「おっふ……」

霧切「……」

上条「ものすごい真面目な字で書いてありますのでちゃんとした答えを出してあげましょう!」

上条「苗木クンは友達とかどうやって作るの?」

苗木(この発言に十神くんの人生がかかってるのか……)

苗木「そ、そうだなぁ?やっぱり友達って作るものじゃなくてなるものじゃないかな?」

霧切(あ、メモメモ……)

上条「そうだよなー。俺もいつもそんな感じだな」

浜面「そうそう!」

苗木「例えば銀行強盗に襲われた時に喋った相手とかね」

浜面「そうそ――あれ?」

上条「そのとおり。なくした通帳を持ってきてくれた人とかもな!」

苗木「階段でつまずいてぶつかった人とかだよねっ」

上条「そういうのだよなっ!」

上条・苗木「「HAHAHAHAHAHAHAHA」」

浜面「……」

浜面「え~。『噛ませメガネとは呼ばせない』さん。これからも友達作り頑張ってください」


苗木「じゃあボクもお手紙読んじゃおっかな」

霧切(結局ノリノリね)

苗木「ペンネーム、『巫女……』さん。お手紙ありがとうございます」

苗木「『とっても主人公な皆さんに質問です』」

上条「そういえばそうだな」

浜面「俺だけなんか浮いてるけどな」

霧切「私は一応小説版で」

苗木「『私は。昔からとても。影が薄いです』」

苗木「『これでは。あの人に振り向いてもらえません』」

苗木「『どうしたら良いでしょうか?』」

浜面「色恋沙汰ですか」

上条「恋愛なら俺がアドバイスできることはないなぁ」

苗木「ボクもだなぁ。だって」

上条・苗木「「モテないし」」

浜面「ハイ、全国からのブーイングありがとうございます」

霧切「そもそもこの質問の回答にはどうしたら影が濃くなるかを答えるべきじゃないのかしら?」


苗木「おぉ、霧切さん流石!」

霧切「べ、別に……」

上条「影を濃くかぁ……」ウーン

浜面「髪とか染めたらいいんでねぇの?」

霧切「悪目立ちしそうね」

苗木「これはやはりアホ毛を立てることだよっ!」

浜面「一気に主人公と化すな」

上条「お前今度妹もアホ毛立つんだろ?すごいな」

苗木「そうなんだよ……」

浜面「どうした?」

苗木「ボクって背が低いんだけどこのアホ毛のおかげでこまると同じ背になってたんだ」

浜面(身体測定の時でもへこたれないのか。このアホ毛は)

苗木「それなのにこまるにもアホ毛が立つなんて……」


上条「でも男は身長じゃないだろ」

上条「なぁ霧切?」

霧切「べ、別に気にしなくていいんじゃないかしら?」

苗木「そうかなっ」パァァ

霧切「っ」

上条「と、一段落終わったところで 「どういう意味よ」 今回の雑談は終了です。きっと明日にはトリックも考えられ投下も再会するでしょう!」

苗木「ボク達の出番は終了だね」

霧切「そもそも出る予定なんてなかったでしょ」

浜面「じゃあこの辺で」

上条「さよーならー」

勢いで書いてしまった。明日から本気出す。レス返もその時にします

おつ
霧切さんきゃわわっ

レス返すのは要らなくね?
ssスレなんだし

俺のせいでトリック考え直すハメになってたらすまぬ、すまぬ……

でも、レス返してくれると嬉しいよね


>>311
もうそろそろ終わりですからね

>>312
来たぜ

>>313
どこが光ってるのかは聞かないっ!

>>320
だよね。っていうか自分は日笠さんが好きなだけですけど

>>321
そうなの?初めてだからわからないっす

>>322
いや、自分が改変したかったんですよ

>>323
じゃあ、返す方向で


ポケモン始めたんだけど楽しいね。のろのろ投下してきます


~~深夜 職員室~~


一方通行「何か黒幕につながる手がかりがあればいいンだが……」

一方通行「ったく。悪趣味なことしやがる」


ピラっ


一方通行「何だこれ?メモ用紙みたいだが」

一方通行「……!」

一方通行「ハハッ。そォいうことかよ」

モノクマ「どうしたの?こんな夜に」

一方通行「一つ聞きてェことがある」

モノクマ「うん。いいけど?」

一方通行「ここには今死体も含めて何人いる?」

モノクマ「そんなこと聞いてどうなるのかな?」

一方通行「さっさと答えろ」

モノクマ「うぷぷ。恐らく君の答えが正解だよ」

一方通行「ッつゥことは――」

モノクマ「もう眠いから行くねっ」

一方通行「……」




~~食堂~~


上条「あれ、今日は俺の方が遅かったな」

御坂「たまには……ね?」

上条「おぉ!御坂さん特製昼食だと!?」

御坂「ふふん。私だってご飯ぐらい作れるのよ」

上条「ありがとな」

御坂「ふふ。……あの二人にも食べさせたかったけど」

上条「御坂……」

御坂「でも、いいの!後ろは向かないって昨日決めたから」

上条「……そっか」

御坂「ホラホラ、私の料理が冷めちゃうよ」

上条「うぃー」


~~食堂~~


浜面「うぃーす、おはよう」

滝壺「……いいにおい」

上条「おはよ」

御坂「さぁさぁみんなも食べて。御坂さんの手料理ですよ」

浜面(女子の手料理……)

滝壺(こんどわたしもつくろう)グッ



浜面「これ食い終わったら五階の探索に行こうぜ」モグモグ

上条「その前に円周と一方通行を呼びに行かないとだろ」

浜面「じゃあ俺と上条が一方通行を呼びに行こう」

御坂「それじゃ円周ちゃんは私達が」

上条「よっしゃ、行くぞ!」

浜面「え?まだ食ってないんだけど」


~~一方通行個室前~~


ピーンポーン


上条「おーい、一方通行!」

浜面「朝ですよー」


ガチャ


一方通行「ンだよ。人が寝てる時に」

上条「五階の探索に行こうっと言う話になったんだけど」

一方通行「二分待ってろ。その間にコーヒーも持ってきてくれ」

浜面「インスタントしか無理じゃね?」

一方通行「上条がいつもする奴でいい」

浜面「流石『超高校級の主婦』」

上条「早く仕度しろよー」



~~円周個室前~~


滝壺「わたしがぴんぽんおす」

御坂「どうぞ」

滝壺「……」ソー


ガチャ


円周「五階の探索でしょ?私も行くよ」

滝壺(ぴんぽんおしたかった……)ズーン

御坂(『超高校級の解析力』なのかな?)


~~五階~~


一方通行「これ以上上はないみたいだな」

浜面「つまり、ここが最後だな」

円周「それじゃここに何か手がかりがあるかもね?」

滝壺「それじゃれっつごー」


~~武道場~~


浜面「なんだここ?」

滝壺「ぶどうじょうみたいだね」

浜面「なんつーかザ・和みたいな感じだな。馬鹿でかい桜もあるし」

滝壺「きゅうどうとかもできるみたい」

浜面「地味に気をつけたほうがいいな……」



~~植物庭園~~


上条「気持ち悪ぃ……」

一方通行「こりゃ食虫植物みたいだな」

モノクマ「そんなもんじゃないよ」

上条「だったらなんだっつぅんだよ」

モノクマ「全てを食べ尽くす『雑食植物』だね。プラスチックだってなんだって食べちゃうよ」

一方通行「そンなもンあるわけねェだろォが」

モノクマ「そうかな?頭のおかしい人達が作ったんだよね、これ。名前忘れちゃったけど」



上条「こっちは物置か」

上条「ホコリっぽいな」

上条「ん?これは写真……」

上条「誰だ?この白いシスター、でいいのか?」

上条「裏に何か書いてある……」


『とうま、必ず戻ってきて』


上条「当麻……俺の名前……」

上条「知り合い……でもないよなぁ?」


一方通行「これは……?」

一方通行「スプリンクラーの制御パネルって書いてあるな」

一方通行「朝十時に動くのか」


上条「鶏……」

鶏「コケーッ!」

上条「しかも五匹もいるし……」

鶏「コケコッコーッ!!」



~~生物室~~

滝壺「さむい……」

円周「なんか嫌な感じだねぇ」

御坂「これは……」ガタン

御坂「いっ!?死体!?」

滝壺「ここにあったんだ」

円周「そのランプがついてるとこに入ってるみたいだね」

御坂「と、とにかく早く出ましょ」


~~5-C~~


浜面「~~っ」パクパク

一方通行「チッ、ここでも何かあったみたいだな」

上条「血と……傷がいっぱいだな」

上条「俺達以外にも誰かがコロシアイしたのか?」

一方通行「だが、もう大分経ってるよォだな」

浜面「誰がこんなことしたんだよ……」

とりあえず終了ー。明日も9時頃投下

よかったらどうぞ

おつおつ
ここら辺は原作にそって進むのね
じゃ、また明日見に来ます

乙  

おつおつ
いよいよ大詰めかな~?

>>337
流石にそうしないと自分の文才じゃ無理なのです

>>338
スペシャルサンクス

>>339
一応最終章でーす

じゃ、投下してきまーす


~~食堂~~


上条「……と報告はこんなもんか?」

浜面「……」

滝壺「はまづら、だいじょうぶ?」サスサス

浜面「あ、あぁ。ちょっと気持ち悪いだけだ……」

上条(あんなの見ればそうなるよな……俺も臭いが鼻から離れないし)

上条(でも、もう慣れてしまったな……)

円周「……」ジャララ

上条「そのスマフォも使えればいいんだけどな」

円周「……無駄じゃないかな?」

御坂「ここまで一切の助けなし。外で何かが起きてる可能性は少なくないわね」

円周「そんな状況じゃ誰も来れないだろうしね」

浜面「……本当に俺達こっから出れるのか……?」

御坂「……」

滝壺「だいじょうぶだよ。きっとだいじょうぶ」

一方通行「なンでそンなこと言えンだよ」

滝壺「なんというか……かん?」

上条「なんだよそれっ」

滝壺「みんなならきっと……」

円周「……」



~~昼過ぎ 上条個室~~


上条(一刻も早くここからでなくちゃな……)

上条「そうだ、あそこに行ってみるか……俺にはこれがあるし」

上条「一方通行も行くかな?」



~~一方通行個室前~~


ピーンポーン


一方通行「どォした?」

上条「ちょっと行かねぇか?」

一方通行「学園長室と情報処理室だな、わかった」

浜面「よぉ。俺も連れて行ってくんね?」

上条「いいけど……もう大丈夫なのか?」

浜面「あぁ、俺もこのまま雑魚キャラのままじゃいやだしな」

一方通行「さっさと行くぞ」


~~学園長室前~~


浜面「ここ、開かなかったんだっけ?」

一方通行「さァ、開けよォぜ」

上条「おう……」ゴクリ


ガチャ


上条「ここは……」

一方通行「辛気臭ェ場所だな」

浜面「本棚もあるな」

上条「机の上に書類があるな……」


『上条くん。必ず生きて帰って来てくれ』


上条「また、カエルのシール……」

上条「これはレポートか?」


『魔術師と名乗る物達により学園都市は壊滅した』

『しかし、学園都市の本質は消えなかった』


上条「……また学園都市か……」



一方通行「こっちにも扉があるぞ」


ガチャ


上条「棚か」

上条「……!」



浜面「なんだこれ?プレゼントボックス?」


パカッ


浜面「……?」

浜面「……は?」

浜面「……」

浜面「え……?」

浜面「うわぁぁぁぁああああああああ!!」

一方通行「どォした!?」

浜面「~~っ」

上条「これは……ッ」ギリ

一方通行「骨……?しかも全身の……」

浜面「ク……ソ……ッ」

上条「一体誰の……」



モノクマ「あぁー!なんでここにいるの!?」

モノクマ「ホラホラ出てって」グイグイ

上条(これは持っていく……!)サッ




~~浴場~~


浜面「うぇ……気持ち悪……」

一方通行「大分黒幕が見えてきたな」

上条「?」

一方通行「少しだけお前らに教えておく」

一方通行「16人目の高校生についてだ」

上条「16人目……!?」

一方通行「あァ。そして恐らく奴が黒幕だ」

浜面「なんでそんなこと言えんだよ」

一方通行「モノクマが言ってたンだよ。この学園には16にしかいないってな」

上条「そっか。アイツなんだかんだで嘘はつかないからな」

浜面「で、誰なんだよ。そいつは」

一方通行「そいつの名前は……」



一方通行「『超高校級の絶望』藍花悦だ」

投下終了。明日は9時頃となります。

よかったらどうぞ

乙です
まさかの16人目

藍花悦をもってくるとは…!

カス条厨は死ね
他のss荒らしてて恥ずかしくないの?

一瞬、16人目でポカンとしたぜ。
ちょくちょく禁書側の状況が語られているな。
上条さんも最初のDVDの謎が残っているけど。

>>348
>>349
ドヤァ……

>>350
IDとか色々見ましたが誤爆ですかね?自分はポケモンの幽霊とか無口とかシリーズしか見てないので

>>351
16人目は一応決めておりました。アイツSSで見たことないから使いたかったんです

禁書側も語らないとねっ


上条「藍花悦、だって?」

浜面「そいつが黒幕……」

一方通行「その可能性が高ェってことだ」

浜面「なんでそんなことが言えるんだよ」

一方通行「これを見てくれ」


上条「希望ヶ峰学園に集めるメンバー?」

上条(生徒とは書かないのか……)

一方通行「そこには俺達の名前がズラッと書いてあるンだ」

浜面「こういうの作るのならちゃんとしたデータとかに取らないか?」

一方通行「そンなこと知らねェよ。それより最後に書いてある奴の名前見てみろよ」

上条「藍花悦……現状コイツが一番怪しいんだな」


一方通行「お前なンかあの部屋から持ってきてたろ。あれどォした?」

上条「DVDのことか?初春の部屋のPC持ってきたからそれで見よう」


ウィーン


『ザザッ』


上条「画面には何も写ってないな」


『上条くザ済まな、ザザ。僕のザザちかざざでは、何も出来なかった』

『君は今ザザ奴らのザザ手に落ちているだろうザザザザ』

『ここも、もうダメだろう……』

『あの娘や君の家族ザザザザ……』

『済まない……』


上条「な……」

一方通行「これは上条に向けてのビデオレターみたいだな」


ザザザ


浜面「ん?」


『絶対助けに来てってザザザザザザザ』

『早くしろよ、バカ!ミサザザザザザザザザ』



浜面「これは、全員分なのか……!?」


ザザザ


『ザザザザザさん!超早く帰ってきてください。フレザザザが!』


ザザザ


『先生は必ず皆さんを助けますからっ!』


ザザザ


『助け、て』


ザザザザザザッ

ブツッ




上条「これって……外の世界から当てられた俺達へのビデオ、なのか……?」

一方通行「そォとしか考えられねェよな?」

浜面「チッ。何なんだよ、これ……」

浜面「……おかしいだろッ!なんで俺達が助けを求められなくちゃいけないんだよ!」

浜面「クッソ、ふざけんなよ。知らねぇよ、こんな奴ら!」

浜面「身に覚えねぇっつってんだろ!」

上条「落ち着けよ!浜面!」

浜面「落ち着けるかよ!俺はお前らみたいに強くないんだよ!」

浜面「余裕があるんなら助けてくれよ!」

上条「浜面!」

浜面「……もう……限界なんだよ……」

浜面「頑張ってついていこうとしたけど無理なんだよ」

浜面「所詮俺なんかには何も決められねぇよ。俺は弄ばれる側の人間だからな!」


ガン!


浜面「いって……」

一方通行「ちょっと頭冷やせ……」

浜面「……すまん」

浜面「帰るわ……」


上条「……」

一方通行「俺達は俺達のできることをするだけだ」

上条「……わかってるよ」

上条「わかってる……」

一方通行「もォ夜だ。俺達も寝るぞ」

上条(あぁ……)


~~翌朝 上条個室~~

上条(俺にできること……か)

上条(俺にはこの鍵しかないしな……)


ジャララ


上条「もうそろそろ、食堂行くか……」


~~食堂~~


上条「おはよう……」

御坂「……」

上条「どうしたんだ?御坂、顔色悪――」

御坂「……」カタカタカタカタ

上条(震えてるッ!?)

上条「どうしたんだ!」

御坂「なん、でも……」カタカタ

上条「どうしたって言うんだ!?」

御坂「……」カタカタ

上条(なんだ!?どうし――)

上条「オイ!滝壺と円周はどうしたんだ!?」

御坂「ヒッ……」ビクッ

上条「クソ!」ダッ



御坂「どう……して……」ガタガタ


~~廊下~~


上条「滝壺!円周!返事しろッ!」

上条(なんで……クソ……!?)


~~植物園~~


浜面「うっ……おかしいだろ……」

浜面「どうして俺達がこんな目に会わなくちゃいけないんだよ……」ポロポロ

浜面「どうして滝壺がッ!」ポロポロ


浜面「なんで殺されなくちゃいけないんだよ……」ポロポロ


上条「……もう手遅れか……」


モノクマ『死体が発見されました。一定時間後、裁判を開始します』




―モノクマファイル―

・ 被害者は『超高校級の電波少女』滝壺理后

・ 死因は下半身の欠除によるショック死である



―モノクマファイル―

・ 被害者は『超高校級の解析力』木原円周

・ 死因は不明である。




上条「円周もか……」

上条「滝壺の隣の血だまりに落ちてるスマフォと靴って円周のものなんだろうな……」

御坂「あ……あ……」

浜面「あぁ……」ポロポロ

一方通行「……捜査、始めンぞ」

浜面「チクショウ……」

一方通行「オイ、お前も……」

浜面「はぁ!?俺は滝壺の死も悲しめず!嘆くこともできず!また、あんなとこに行かないといけないのかよ!」

上条「……そうだよ」

上条「お前は戦わなくちゃいけないんだ」

浜面「っざっけんな!もういっぱいだ!こんなこと!」

浜面「もう……終わらせていいだろ……」

上条「……お前はそれを滝壺の前で言えんのか?」

浜面「……」

上条「滝壺だけじゃない!今まで死んだみんなの希望を俺達は背負ってんだぞ!」

浜面「……」

上条「……無理なお願いだとは思ってけどさ、今だけでも頑張ってくれないか?」

浜面「……ちょっとだけ待ってくれ。もう少しだけ滝壺の傍にいさせてくれ……」

上条「あぁ……」

区切り悪いけど終了です。

次回投下は水曜日の22日。よかったらどうぞ


生き残ってるメンバーは予想通りだけど誰が二人を殺したのか

とあるシリーズ4主人公が残った…が…

この5人の中だと誰を犯人にしても違和感が出るだろうから…キャラ崩壊は必須かな?

原作宜しく誰かが誰かの振りをしてた、って手もあるしどうとでもなるべ

まぁ、そこは>>1の手腕によるところが大きいよね


>>1君、がんばだよっ!ww

>>363
この前のドヤァを取り消したい……

>>364
が……

>>365
原作とかで起きるキャラ崩壊は見てて胸糞悪くて気持ちいいですよね

>>366
そんなこともあるかもだべ

>>367
お前のせいでハードルが急上昇したぞ


~~植物園~~


上条「俺も捜査頑張んないとな」

上条「よし……モノクマファイルから見るか……」

上条「……あれ?円周の死因は不明?」

一方通行「気づいたか。死体も見当たンねェしな」

上条「クロが隠したのか?」


言弾『紛失した死体』


上条「浜面、大丈夫か?」

浜面「あぁ、もう大丈夫だ」

上条「滝壺の死体調べてもいいか?」

浜面「俺に聞くなよ」

上条「ごめん……」


上条「これって滝壺の上半身だけしかないんだな」

御坂「ホントいつものよりグロイわよね」

上条「包丁とかで切った感じじゃないな」

御坂「断面がキザキザだもんね」


言弾『ギザギザの断面』


コケーッ!

上条「鶏、そういやいたな」チラッ

鶏「コケ」

上条「あれ?4匹しかいないんだけど」

御坂「脱走したんじゃない?」

上条「そうなのか?」


言弾『消失した鶏』


上条「ここの倉庫に凶器とかありそうなものだけど」

上条「……切るものはないな」


言弾『倉庫』


上条「相変わらずでかいな。雑食植物……」

上条「こんなの誰が作ったんだよ……」



言弾『雑食植物』



上条(何か、足りない)

上条(何か……足りない)

上条「別のとこにも行ってみるか」


~~情報処理室前~~


ガチャガチャ

上条「マスターキーでも開かないのか……」


ガチャリ


上条「ん?勝手に開いたのか?」

上条「失礼しまーす」

上条「……なんか機械ばっかだな」

上条「誰もいないけど……」

モノクマ「やっほー」

上条「……なんだよ」

モノクマ「どう調子は?」

上条「お前に言う必要はない」

モノクマ「うぷぷ。まぁ頑張ってよ」

モノクマ「この裁判が全てを決まるんだからさ」

上条「どう言う意味だ?」

モノクマ「うぷぷ。最後って意味だよ」

上条「……ホントなのか?いや、お前がそんなこと言うってことは本当なんだな」

モノクマ「まぁまぁ頑張りたまえ」

上条「ちょっと待て」

上条「お前は……藍花悦、なのか?」

モノクマ「さぁね?」

上条「……」



~~5-C前~~


上条「……」ゴクリ

上条「ここにも……何かあるかもしれないよな」

上条「……よし!」


ガララ


御坂「あれ?来たの?」

上条「御坂、こんなとこにいたのか」

御坂「ま、まぁね」

上条「ホント酷い場所だよな」

御坂「そうよね」

上条「おい、御坂電子生徒手帳落としてるぞ」

御坂「え?持ってるけど」

上条「じゃあこれは……?」


ブゥン


上条「藍花悦……!アイツのか」

御坂「でもなんでこんなとこに?」

上条「さぁな。でもここで何かあったんだろ」

御坂「ねぇこれ何?」

上条「血文字……?」


『希望 峰プ ジェクト』


上条「文字がかすれてるな」

御坂「希望ヶ峰プロジェクトって読むのかしら?」


言弾『希望ヶ峰プロジェクト』



~~上条個室~~


上条「この裁判は今までよりも重要なんだよな」

上条「垣根のレポート、つかえるか?」

上条「科学の発達した学園都市……超能力……?やっぱりわからないな」

上条「この理事長も現実味を帯びてないし」


言弾『垣根のレポート』


モノクマ『うぷぷ、時間です。さっさと集合してください』


~~エレベーター前~~


上条「みんな、準備はいいか?」

一方通行「良くなくても行かなくちゃいけねェだろ」

御坂「情報は少ないけどみんなで力を合わせればいけるはず!」

浜面「絶望なんかに負けてたまるか……」ガタガタ



上条(証拠は少ない……しかも重要な裁判……)

上条(それでも……)

上条(希望があれば進める!)

終了です。

次の投下は金曜日の24日予定。もしかしたら遅れるかも。その時は報告します

ではではノシ

乙  御坂は最初何に動揺してたのか  あの時点で二人の死を知ってたから?

乙乙
>>376
そう考えるのが自然だけどどうだろ

垣根がなにげに生きてそう
いや生きててくれ垣根

おっつおっつ!

ここから先は原作も常識もすべてぶち壊してしまうくらいの展開になる…と勝手に予測してる
…なぜなら>>1は出来る子だからww

なんか死体が発見されてないのにモノクマファイルが出されると生きてるんじゃないかと期待しちゃうね

チェックしに来たら明日投下って事忘れてたの巻

2も書きたいと思うんだけどメンツが若干……一応現段階


トール『超高校級の???』

アリサ『超高校級の幸運』

御坂妹『超高校級の妹』

番外『超高校級の軍人』

海原『超高校級の天体観測』

絹旗『超高校級の殺し屋』

黒夜『超高校級のサイボーグ』


こんな感じ?誰か案くれると嬉しいな?│ω・)

超高校級の天体観測ってなにそれロマンティック

超高校級の地味 姫神
超高校級のシスター インデックス
超高校級の鍛冶職人 マリアン
超高校級の忍者 半蔵
超高校級のオペレーター 馬場
超高校級のくの一 郭
超高校級の戦略家 芹亜

ここまで考えてめんどくなった

インデックス『超高校級のシスター』
ステイル『超高校級の神父』
フレンダ『超高校級の人形コレクター』
とか?

上条 超高校級の不運

とかも面白いかも

今のメンバーとメッセージ送ってたキャラ以外でないとダメなんじゃ…

能力と魔術だけ使えないってのは相当不利だな

>>376
>>377
そうですね。死体発見は御坂(1)の後に上条浜面(2、3)です

>>378
>>380
(-A-∩)キーコーエーナーイ

>>379
最近ハードルをあげてくる奴がいるな

>>381
気まぐれでおまけ書くときもありますからねぇ……

>>383
自信作 フンス

>>384
>>385
>>386
みんなありがとう。半蔵とか使ってみたいな。幾つか参考にさせていただきます

>>387
どうとでもなると思う……多分

>>388
使えたらトリックがヤバイことに……

今週で終わるかも


モノクマ「さてさてみんな集まったかな?」


上条「あぁ……」

一方通行「……」

御坂「……」

浜面「……っ」


モノクマ「おーおー、みんな希望を持った顔をしちゃって、うぷぷ」

モノクマ「今からその顔を踏み躙れるかと思うとゾクゾクするね」

上条「……俺達は負けないよ」

モノクマ「うぷぷ、そういうことは学級裁判で言ってもらっていい?」

モノクマ「最後の裁判ってことだから僕も参加するけどね」ヒョイ

浜面「最後だって……!?」

浜面「最後って言ったのか!?」

モノクマ「うぷぷ。そうだよ」

上条(重要な裁判ってこのことか……?いや、重要な裁判だからこそモノクマがでてくるのか……)


一方通行「まずは滝壺の死体から探りを入れて行くか」


言弾『ギザギザの断面』


御坂「滝壺さんの死因って……」

モノクマ「下半身の切断が主だよ」

浜面「あぁ、上半身しかなかったよ……」

御坂「切断か……」

御坂「ということは『刃 物 で 切 り 落 と し た』のかしら?」


上条「……!」 『ギザギザの断面』

上条「それは違うぞ!」


上条「滝壺の死体の断面ってなんかギザギザじゃなかったか?」

浜面「確かに……」

御坂「倉庫にノコギリでもあったんじゃない?」

一方通行「それらしきものは何もなかったぞ」

モノクマ「へぇ~」

上条「……」

上条「だとしたら凶器はなんなんだ?」

一方通行「あの断面は……なンだ?」

浜面「あの断面ってさ……」

上条「どうした?」

浜面「いや、なんでもないよ」

一方通行「いいから言ってみろ」

浜面「あれってパンをかじったみたいだったよな?」

上条「かじった?……言われて見ればそうだな」

モノクマ「だからと言って凶器の問題には関係ないよね」

上条(いや、何かあるはずだ。『かじる』……しかも人間の体ほどの大きさを)

上条(そんな動物は……いや、生物なら!)



上条「凶器が、わかったかもしれない……」

モノクマ「えぇ?ホント?」

上条「あの雑食植物だ」

一方通行「なるほど……」

御坂「……なくなった下半身は消化されたってわけね」

モノクマ「きっと円周ちゃんもだねぇ」

浜面「それなら消えた死体の謎が解けるな」

上条「……そうだろ?」

一方通行「ちょっと待て」

上条「?」

一方通行「クロはどうやってあの『口』の位置まで二人を持っていくンだ?」

上条「そ、それは……」

モノクマ「あれぇ?やっぱり違うみたいだね」

上条(間違ってる……?でもこれ以外であんな断面になんないだろ……)

御坂「振り出しに戻ったわね……」

一方通行「こンなの誰にも『不 可 能』だろ」


上条「……!」

上条「それは違うぞ!」



一方通行「なンだと……?」

浜面「俺もそう思うぞ。その方法が解かればクロもわかると思んだけど」

御坂「一歩引いてみるわけね」

一方通行「じゃあ、問題はその方法だな」

上条「アイツなら出来たはずだろ」

モノクマ「えぇ~何こっち見てるの?」

浜面「やっぱテメェかよ……」

御坂「そもそもモノクマの中の人が黒幕なのね……」

一方通行「今一番の最有力候補は藍花悦か……」

上条「『超高校級の絶望』か……」

御坂「完全に『黒 幕 っ て 才 能』ね」


上条「……!」 『電子生徒手帳』

上条「それは違うぞ!」


御坂「え……?」

一方通行「どォいうことだ?」

上条「5-Cにこれが落ちてたんだ」

一方通行「電子生徒手帳……!?」

上条「これは藍花悦の電子生徒手帳なんだ」

浜面「マジか!」

一方通行「なンて書いてあったンだ?」

上条「『超高校級の格闘家』らしい……」

一方通行「なるほどな……」

一方通行「ちなみにコイツはどこに居るンだ?」

モノクマ「さぁ?」

御坂「でも結局藍花悦が黒幕ってことには変わらないんでしょ?」


上条「……本当にそうなのかな?」

浜面「おいおい、藍花悦が黒幕じゃないって言いたいのか?」

上条「そうだよ」

浜面「今さら――」

一方通行「待て、少し話を聞こォぜ」

上条「俺ずっと思ってたんだけどさ、あの5-Cの血って……」


上条「藍花悦だと思うんだ?」

一方通行「なンでそォ思う?」

上条「ダイイングメッセージがあったんだ。しかも影の方に」

上条「きっとあれは黒幕に一矢報いようとしたんだよ」

上条「もしかしたら藍花悦は俺達がコロシアイをする前から死んでいたのだと思う」

浜面「……マジで?」

一方通行「じゃあ黒幕は藍花悦ではないと?」

上条「あぁ、黒幕は別にいると思うんだ」

御坂「……一応頭に入れておくべきね」

モノクマ「うぷぷ。ホントにそうなのかな?」

上条「何?」

モノクマ「あの惨劇はあの骨のものじゃないのかなぁ?」

御坂「骨?」

浜面「耳塞いでろ」

モノクマ「ねぇ?あの骨は誰のものなのかな?」

上条「それは……ちょっと待ってくれ」

モノクマ「は?」

一方通行「うるせェな、モノクマ。ちょっと黙ってろよ」

モノクマ「……」

上条「それは黒幕を探すことができればわかると思うんだ」

御坂「やっぱり、黒幕を当てるのが必要なのね」

浜面「黒幕か……」

一方通行「黒幕……」



上条(『消失した死体』……そして『スマートフォン』……これらのことをつなげれば……)


上条「まさか……」

上条「まさか……」

上条「まさか!」


上条「お前……だったのか?木原円周……」


モノクマ「…どうしてそう思うのかな?何の根拠もないのに」

上条「……血だまりの中に落ちてたスマートフォンだ」

モノクマ「それが何?」

上条「アイツは……いや、お前はあれをいつも首にかけてたんだ」

上条「だけどあれは紐ちぎられることもなく画面にひびが入ることもなく落ちてた」

上条「もしも円周が本当に殺されたんなら紐がちぎれてスマートフォンは落下した衝撃で画面にひびが入ってるはずだからな!」

モノクマ「だけど、その理論じゃあれは論破できないよ?」

モノクマ「血だまりは確実に『彼 女 の も の』だよ」



上条「……!」 『消失した鶏』

上条「それは違うぞ!」



上条「あの血は恐らく鶏のものだ!」

浜面「確かに、鶏が一匹いなかったぞ!」

モノクマ「ムグゥ!?」

一方通行「偽装工作」

一方通行「……滝壺の下半身をわざと消化させたな?」

一方通行「木原もそォだと誤認させるために」

モノクマ「ムグゥ!」

上条「どうなんだ」

上条「答えろよ!円周!」


モノクマ「……」

モノクマ「…………」

モノクマ「……………」シュー

モノクマ「うぷぷぷぷぷぷぷぷ……」クルクル


クルクルクルクルクルクルクルクル……スタッ!


浜面「モノクマが回って煙が出て……何なんだよ!?」

???「ここまでたどり着いちゃったか」

モノクマ「でも、ここからが本番」

???「今までのは悪魔でも前座に過ぎない」

モノクマ「ここからがこの実験の大本命」

???「君達はどこまで来れる?」

モノクマ「この私の考えについてこれる?」

???「来れなくたって置いて行っちゃうけどね」

???「さぁ……」








木原「始めようか」

黒 幕 登 場

明日の投下も9時頃。ではではノシ

乙です
木原表記ってことは真の黒幕は円周ちゃんじゃないんだな

まあ、木原って時点で最初から予測はしていたけど。

そーだなー、木原だからなー

>>398
黒幕っぽくしたくて木原表記にしただけです。紛らわしくてゴメンなさい

>>399
ぐぬぬ……

>>400
所詮木原なんですな


ちょっと今日の投下は無理っぽいです。スミマセンが投下は明日ということで

>>401
いーよいーよww
むしろ良くここのところほぼ毎日投下してくれてるよ。
また今度楽しみにしてる

>>271の聖水のくだりで円周の名前が無かった事から大体予想してた

>>402
おーありがとうございます


>>403
こういう地味なところを気づいてくれるととても嬉しい

多分最終回!



木原「うぷぷ……」

浜面「木原……ホントに……」

一方通行「……チッ」

御坂「そんな……嘘でしょ……?」

木原「ざーんねーん、これが現実なんだなぁ」

御坂「で、でも!麦野が殺された時の涙は……!?」

木原「あぁ、あれ?笑いをこらえるのに必死だったんだ☆」

浜面「ふ、ふざけんな!人の命をなんだと思ってやがる!」

木原「実験道具」

浜面「なっ……」

一方通行「ちょっと待て。今実験って言ったのか?」

木原「……よし、ルールを変更しよっか」

一方通行「オイ、質問に答えろ」

木原「まぁまぁ」

木原「変則的になりますがルール変更でぇす!」

木原「ルールは簡単。この学園のことを解き明かしてくださぁい!」

上条「学園のこと……?」

木原「そ!まァ、簡単だから頑張ればいいンじゃねェの?」

上条(よし、やってみるか……)




一方通行「ここの秘密……今までたくさんヒントはあったぞ」

浜面「ずっと気になってたんだが他の生徒ってどこにいるんだ?」

御坂「それは……どこだろ?」

浜面「ここが本当に『希 望 ヶ 峰 学 園』だって言うんなら他にも誰かいるはずだ」


上条(『希望ヶ峰プロジェクト』……『円周の実験』という発言……)


アップデート 『希望ヶ峰プロジェクト』

上条「それは違うぞ!」 『希望ヶ峰プロジェクト』



浜面「え?」

上条「さっきの円周の実験という言葉……」

上条「そして5-Cにあった藍花のダイイングメッセージ……」

上条「ここはもしかしたら希望ヶ峰学園じゃないのかも知れない……!」

浜面「はぁ!?」

一方通行「……確かに言われて見ればこの名簿には生徒という文字は一切ない」

一方通行「メンバーだなンて呼び方学園がするわけない」

御坂「ここが希望ヶ峰学園じゃない!?じゃあ本物はどこにあるって言うの?」

上条「……もともとの大前提から狂っていたのかも知れない」

浜面「っ!?」

上条「もとからこの世界には『希望ヶ峰学園』なんてなかったんだ!」

木原「その根拠は?」

上条「……」

木原「ないんだったら言わないでよねーっ!って感じ」

御坂「そ、そうよ。根拠もないのに」

上条「……俺には希望ヶ峰学園じゃなくて他のものがあるようにしか思えないよ……」

御坂「他のもの?」



上条(『垣根のレポート』……『モノクマ』……)


上条「……学園都市だ」

浜面「は、はぁ!?んなわけ――」

上条「……俺だってこの答えが合ってるなんて思いたくねぇよ……」

浜面「……」

一方通行「……まさか」

上条「今までありえないものをたくさん見てきた」

上条「モノクマは数十年後に開発できるものだ。オシオキマシーンだって今の技術力じゃ作れるとは思わない」

上条「今回の凶器だってそうだ。あんな植物あるなんて聞いたこともない」

上条「でも!ここが学園都市だって言うんなら全てつじつまが合うんだ……!」

浜面「でも、俺達はそんな場所聞いたことも見たこともないだろ!」

一方通行「あンのかもな」

浜面「え……?」

上条「俺達は……」

上条「みんな……」







上条「記憶喪失だったんだ……」


浜面「……」

御坂「……」

浜面「ちょ、ちょっと待ってて。いくらなんでもおかしいだろ」

浜面「俺は何年も昔から希望ヶ峰学園のことを知ってるぞ!」

上条「その記憶は多分学園都市の超能力やら精神操作やらで書き換えたんだろうな」

浜面「じゃ、じゃあ!」

木原「そう!」

木原「君達はずっと、ここに来たときからずっと……」

木原「ありもしない場所に帰ろうと必死にもがき」

木原「待ち続けている人を忘れて」

木原「挙句の果てには嘘の記憶のために人まで殺したんだ」

木原「君達は『希望』を掲げて虚無を追い求めてたんだよ!」

御坂「も、もうやめてよ……」

浜面「じゃあ、全部嘘だったのか……?」

浜面「すっと俺が追い求めていた日常は嘘だったっていうのか……?」

木原「まぁ学園都市の記憶を抜いてるわけだからそれ以外のものは全て真実だよ」

木原「君の親のこととかね?」

上条「……っ」

木原「彼らも洗脳でちょちょいとやったんだ」

上条「そのいい方……もしかして俺達は学園都市の人間だったのか?」

木原「おぉ!流石!そう、君達は学園都市の人間さ」

木原「特に浜面クン以外はアレイスターのお気に入りだったんだよ」

一方通行「学園都市の理事長の名前か」

木原「もう殺しちゃったけどね、うぷぷ」

浜面「……」

木原「君達も見たでしょ?あの骸骨。あれだよ」



上条「……」

木原「どう?絶望した?てかしろよ」

上条「理事長が殺された……!?」

木原「アハハ。何言ってんの?」

上条「ッ!?」

木原「絶望ってのはこの程度で終わるもんじゃないんだって」

木原「絶望を司る木原である私がこのぐらいの絶望で終わらせるわけねぇだろーっ!」

上条(これ……だけじゃない?)

上条(そうだ……初春はあの時……)

上条「クソ!そういうことか!」ギリ

一方通行「……チッ」

木原「うぷぷ。頑張りな」

上条「もう……ないんだろ……」

上条「学園都市も……」

木原「うぷぷ……」

木原「ハイ、よくできましたぁ!」パチパチ

浜面「……」

浜面「は……!?」

浜面「もう……ないのか……?」

浜面「偽物の日常も……本物の日常も……」

浜面「笑って、遊んで、仲間とバカやって……」

浜面「そんな当たり前の日常も……?」

木原「あると思ってるなんて……さっさと諦めてください」

浜面「……」

御坂「もう、会えないんだ……ママにもパパにも」

御坂「何も、ないんだ……」

一方通行「……どォすりゃいいンだ?」




木原「そんな君達に一つ提案があります」

木原「それはオシオキの内容です」

木原「今回のクロで私を選んだ場合君達の『能力』を返して外の世界に出してあげます」

木原「そして、ん~そうだな」

木原「……」

木原「私はヒーローをぶっ潰せればいいからさ」

木原「今回のクロで上条を選んだ場合、君達にはオシオキとして『老衰』していただきます」

浜面「老衰……?だったら!」

木原「そう!君達は生きれるんだよ?」

浜面「……!」

御坂「……!」

一方通行「……」

上条(なん、だよそれ?)

上条(みんなが俺の運命を決めるのか?)

上条「……」

上条「………」

上条「…………」


木原「さぁ、決めようよ。希望が勝つのか絶望が勝つのか」

木原「この実験でそれを決めよう」



木原「さぁさぁ上条クンこっちだよ」

上条「ここでするのか……?」

木原「みんながいる前でしないと意味がないんだよね」

木原「浜面クン、ハイこれ」

浜面「……これは……」

木原「殺傷能力100%の拳銃。君がどっちを裁くかこれで決めてよ」

浜面「……」

御坂「……」

上条「浜面……」




上条(どうして俺がこんな目に……?)

上条(不幸だから?疫病神だから?)

上条(だからどうしようもないって?)

上条(神様のイタズラだから諦めろって?)

上条(……それで納得するわけないだろ)

上条(抗ってやるよ)

上条(神様だろうが絶望だろうが!)



御坂「……」

上条「御坂!ここで諦めんのか?」

御坂「諦めるも何も、もうゲームオーバーよ」

御坂「詰みってやつ?」

御坂「外に出たってどうせ何もないんだし……」

上条「無くたって作れるだろ」

上条「お前はずっと同じものだけを持ったままそれが落ちないように必死に手を閉じるのか?」

御坂「……」

上条「欲しいもんは自分の手で取れよ!自分の手で掴み取れよ!」

上条「もうすぐそこにあるんだろ!」

上条「美琴!手を伸ばせ!!」

御坂「……」ギリ



一方通行「……」

上条「一方通行」

上条「お前なら戦える!そんだけの力があるだろ!」

一方通行「……ねェよ、ンなもン」

一方通行「どォせ俺はここで終わるンだよ」

上条「そう思ってるんからお前は三下なんだよ」

一方通行「……」

上条「そういう言葉は俺らみたいな三下が使うんだよ」

上条「お前は三下じゃないだろ?」

上条「答えろよ、一方通行!」

一方通行「……ッ」



上条「浜面……」

浜面「もう、いいだろ。平穏を求めたっていいだろ」

浜面「うんざりなんだよ!感情論なんてこんなものの前じゃ霞んじまうんだよ!」

浜面「俺の最後くらい俺で決めさせてくれよ!」

上条「そうやって自分が選んだ道で!滝壺や、みんなを救えると思ってるのか!」

浜面「死んだんだよ!滝壺は死んだ」

上条「それでお前まで死んだら滝壺は誰が覚えてるんだ!?」

上条「お前は滝壺の命を無駄にしてのうのうと生き延びるつもりなのか!?」


木原「カウントダウンを始めるよ」

御坂「……」

木原「3」

一方通行「……」

木原「2」

浜面「……」

木原「1」

浜面「……その通りだよ、クソッタレ」


パァン……



上条「……」

木原「……」

木原「……うぷぷ」





上条「はま、づら……」

木原「そういう結果かよ……チクショウ……!」ダラダラ

上条「浜面!」

浜面「このまま死んだらあっちの世界で滝壺に胸はれないしな」

御坂「なんだって作ってやるわよ。大丈夫きっと」

一方通行「オマエに三下呼ばわりなンて癪にさわるしな」

上条「みんな……ありがとう」



上条「円周、これで終わりだよ」

上条「お前が何をしようとも俺らは折れない」

上条「俺達を絶望で染め上げようって言うなら」

上条「まずはその絶望をぶち壊す!」



木原「……」

木原「うぷぷ!これでいいんだよっ!」

上条「何……!?」

上条「失敗したはずだ!お前の実験は!」

木原「はぁ?予想と違うからってそれがミスとでも?」

木原「それは違うよ」

木原「これが『実験結果』木原はどうやっても『超高校級のヒーロー』には勝てない」

木原「あ、はい。このボイスレコーダーの音を聞けば能力は使えるようになるから」

上条「……」

木原「あぁ……それにしても私が育てた『希望』がこれから木原と言う『絶望』を次々と打ち砕いていく……」

木原「私はきちんとした木原になれたんだ。これだけで私の人生の価値はあった」

木原「う~ん?なんだかんだで後10秒くらい持ちそうだね」

木原「……じゃあ最後に」

木原「君達にはこれから幾つもの絶望が襲いかかる」

木原「まぁ、でも君達『超高校級のヒーロー』なら大丈夫だよねっ」

木原「……できれば私もそっちに居たかったよ」

上条「……円、周?」

木原「……」

上条「……」

一方通行「死ンだな……」

浜面「あぁ……」

上条「……」



~~扉前~~


一方通行「能力は使えるよォになったが記憶は結局戻んなかったな」

御坂「さ、行きましょ」ビリビリ

上条「おぉ、なんか俺の右手って能力消せるっぽいな」

浜面「俺だけ暗示解けてないみたいなんだけど?」



上条「みんな準備はいいか?」

一方通行「当たり前だろ、ヒーロー」

御坂「私達だったらなんだってやれるわよ」

浜面「漢浜面、滝壺のためだったらなんだってできるぜ!」

上条「……」

上条「一方通行、頼む」

一方通行「あァ」シュッ


ドゴォォォオオオオオオオオン……


上条(光が眩しい……こうやっていろんな絶望が待ち構えてるんだろうな)

上条(でも、みんななら)

上条(希望を持った俺達だったら――)




END……?


完☆結

420ぴったしで終わりました。


今まで呼んでくださった方、レスをくださった方、本当にありがとうございました。
皆さんのおかげで完結することができました。


と、あとがきはここまでにして次回作の話を。

多分来週中には トール「それは違うぞ!」みたいな感じで立てます。

よかったらそちらもどうぞ ではではノシ




みんなありがとー

続編 トール「それは違うぞ!」

トール「それは違うぞ!」 - SSまとめ速報
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