リカルド・バンデラス「俺って一体何なんだ……」 (42)

リコ「キスレブ編で初登場した時は…」

リコ「多くの部下を従える度量、溢れ出る大物臭、フェイを軽く捻る実力、爆弾首輪を外せるのに外さないという魅力的な謎キャラ感……」

リコ「があったのにな……」

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リコ「……それなのに」

リコ「下水道に入って操作できるようになってからは…」

リコ「露呈するスピード不足、当たらない強攻撃、掴めない掴み技……」

リコ「……だもんな」

リコ「…ストーリーが進むにつれて全然本筋に絡めなくなるし……」

リコ「ギアはドラム缶担いでるとか言われるし、変わったら変わったでなんかダサくなったとか言われるし…」

リコ「ファンの皆には『キング(笑)』とか『リコ(笑)』とかバカにされるし…」

リコ「挙げ句の果てには監督から『メインのサブキャラ』とか言われる始末……」

リコ「……はぁ」

リコ「……しょうがねぇじゃねえか」

リコ「俺が遅いんじゃねえんだよ……先生が速すぎんだよ……」

リコ「何で俺が一回行動してる時に二回動いてんだよ……何でただでさえ強えのに後半になって剣なんか使いだすんだよ……」

リコ「…掴み技だってなぁ……」

リコ「敵がデカすぎんだよ…常識的に考えてあんなもん投げられる訳ねえだろ……」

リコ「……ちくしょぉ」グスッ

リコ「このままじゃ終われねえ……俺の強さを俺を舐めてる奴らに思い知らせてやる…」

リコ「キングここにあり、と分からせてやる……良い方の緑が誰のことか改めて問い直してやる…」

リコ「やってやるぜ!」



リコの果てなき汚名返上の闘いが今、幕を開ける!

リコ「……まずは誰と闘うか」

リコ「初戦に相応しい強敵か、もしくは肩慣らしに軽く倒せる程度の雑魚を相手にするか……」

リコ「……よし、まずは>>12と闘おう」

ガゼル法院

リコ「…よし」

リコ「初戦はガゼル法院だな」

リコ「既に肉体はなく、データとして生きるだけの存在。弱点であるメモリーバンクを破壊すれば消える、雑魚だ」

リコ「そうと決まればさっそくあの蛸壺に向かうぜ!」ダッ



ーー蛸壺の中

フォーンフォーンフォーンフォーン

「…む?」

「どうした?」

「生身でここまで向かって来ている愚か者がいるな…」

「ふん、下らん。今は我々にそんな阿呆を相手にしている暇などない」

「相応の出迎えを用意してやろう…」




リコ「うおおぉぉおぉお!!」ダダダダ

デレデデデデン デレデデデデン♪

ウェルス1「アアアァ」

ウェルス2「アアアァ」

ウェルス3「アアアァ」

ウェ(略)

バッ
ガシガシガシガシガシ
リコ「うおぉぉぉおおお!?」

『自爆』


ドォォオオォオン!


リコー1敗

リコ「……ぐぅ、危なかったぜ」

リコ「だが戦闘終了後にオメガソルを使えば完全回復だ、何度だって闘える」

リコ「まだまだやれる! 次の相手は>>17だぁ!」

加速

リコ「ケルビナだぁ!」

リコ「本編において俺は一度も話したことはないが、エレメンツの中で最も影が薄いと言ってもキャラのはずだ! 当然実力も大したことはねえ!」

リコ「さっそく殴り込みだぁ!」



ーーソラリス

モブ「!? 何者かが生身でゲートを破壊! 帝都エテメンアンキへ侵入しました!」

ラムサス「馬鹿な!? そんなことができるのは……まさか奴か!?
おい、モニターを回せ!」

モブ「は、はい!」ピッ



『リコ「ケルビナぁあぁあああ!! 出てきやがれぇぇえぇえ!」』



ラムサス「……何だあいつは」

モブ「わ、分かりません…」

ラムサス「……あー、ケルビナ。お前が狙いらしい。相手してやれ」

ドミニア「か、閣下!? 目が死んでいますよ!?」

ケルビナ「わ、私ですか…。分かりました、閣下のご命令とあらば」

セラフィータ「ファイトだよ~、セラフィーが応援してるからね! フレッ、フレッ、ケルビー! フレッ、フレッ、ケルビー!」

トロネ「うるさい! だいたい何だそのお菓子メーカーみたいな呼び方は!」

セラフィータ「え~、可愛いと思うんだけどなぁ」

トロネ「普通にケルビナでいいだろうが!」

セラフィータ「もー、トロネちゃん分かってないなぁ~」

ワイワイ ギャーギャー


ケルビナ「……行ってきます」




ーーエテメンアンキ

リコ「うぉりゃああああ!」

ウワー ワルイミドリイロダー

ケルビナ「そこの亜人!」

リコ「む? 来たかケルビナ…さぁ俺と闘ええええい!」ダッ

ケルビナ「くっ…話が通じる相手ではなさそうですね…」

デッデッデ デデデ デデデデデデ♪

リコ「うおおりゃあああ!」


□○ リコ・ロケット


ケルビナ「……」ヒョイ

miss!

リコ「ぬおおおりゃあああい!」


□□○ デスドライブ


ケルビナ「……」ヒョイ

miss!

リコ「チッ、やるじゃねえか!」


ケルビナ「……」

ケルビナ(…お、遅い。驚くくらいに遅い)

※リコの素早さ、最低値の7

ケルビナ(こんなに遅くて弱そうなラムズに全力をだす必要はなさそうね…)


リコ「どうしたどうしたぁ! かかってこないのかラムサスの腰巾着がぁ!」

ケルビナ「……」ピクッ

リコ「はーはっはっ! お前もよくあんな塵野郎について行くもんだな! ミァンとミァンミァンしてた変態黒パン野郎なんかの下によく就けるもんd」

ケルビナ「……」カッ

リコ(!? 目が見開いた!?)


ケルビナ「『レイ・ロード(水属性エーテル攻撃)』……消えなさい、筋肉ゴリラが」



ズドーン!

リコ「ぐぉあぁあああああ!」

※リコのエーテル防御、パーティ中最弱


リコー2敗

リコ「……くそ」

リコ「生身じゃ勝ち目がねぇ…ギアだ、ギアに乗って勝負に挑む!」

リコ「行くぜシューティア!」

シューテュア「……」ゴゥン…

リコ「狙いは>>28だ!」

リコ「先生の娘ミドリだ!」

リコ「はーはっはっ! 相手が誰だろうが関係ねえ! 勝って俺の強さを証明できればそれでいいんだよお!」ドヒュン



ーーシタン家

ミドリ「……」

チュチュ「いやー、ミドリしゃんは本当にお喋りでチュねぇ~」

ミドリ「……!」

チュチュ「え? 何かが近づいてきてる、でチュって?」


シューティア「……」ゴゴゴゴゴ

チュチュ「こ、これはリコしゃんのギア!? 何でこんな所に……」

シューティア「……」グオッ!

ミドリ「……!?」ガシッ

チュチュ「み、ミドリしゃーん! リコしゃん! ミドリしゃんを放すでチュ!」

リコ「ふん! このまま捻り潰してくれるわ!」

ミドリ「……おじさん」

リコ「何だ? 命乞いしても無駄…」



ミドリ「……泣いてるの?」

リコ「……」

リコ「……くそっ、くそおおお!」

シューティア「……」スッ

チュチュ「あ、ミドリしゃん! 大丈夫でチュか!?」

ミドリ「……うん」



リコ「…ちくしょおおぉおぉ!」

※リコのメンタル、意外と脆い

リコー3敗

リコ「……次だ」

リコ「次で最後だ。誰が相手だろうがシューティアで完膚無きまでに叩き潰してやる……」

リコ「行くぞ! 待ってろ>>32!」

先生

リコ「これで最後なんだ……名実ともに最強の相手に挑む!」

リコ「待ってろ先生!」ゴゥッ!



ーーシタン家

シタン「そうですか…リコが…」

チュチュ「いきなりミドリしゃんに襲いかかってきたんでチュ! もう何を考えてるのかさっぱりでチュ!」

ミドリ「……おじさん、泣いてた」

シタン「泣いていた、ですか?」

ミドリ「……」コクッ…

シタン「…なるほど。とにかく無事でよかった」

ゴオッ!

シタン「! この地鳴りは…!」

シューティア「……」ゴオオォォ

チュチュ「げぇーー、でチュ! またリコしゃんでチュ!」

リコ「……先生、俺と闘ってくれ」

シタン「……いいでしょう、二人とも下がっていなさい。ここにいると危険です」

ミドリ「……」コクッ

タタタ…

シタン「……さて、リコ。うちの娘を狙った理由を聞いてもいいですか?」

リコ「…誰かに勝ちたかった。ただそれだけだ」

シタン「ふむ…。無抵抗の子供を襲って倒す。この勝利には果たして何の意味があるというのですか?」


リコ「…うるせえ」

リコ「うるせえんだよ! あんたに俺の気持ちが分かるか!? 物語序盤から主人公のサポート役、更にどこか謎を持っている、能力値も非の打ち所がない。
素早さは俺がスピードシューズを装備してもまだあんたが早いくらいだ! そんなあんたに…虐げられてきた俺の気持ちが分かるか!?」


シタン「…なるほど、だいたいの事情は把握しました。いいでしょう、かかってきなさい。
あなたに何が足りないのか、私がその体に直接叩き込んであげましょう」



リコ「…あんた、ギアは?」

シタン「今のあなた相手にそんなものは必要ありません。素手で十分です」

リコ「……」ブチッ

リコ「なめんじゃねえぞ先生よおぉぉお!」ゴオオォォオ!

シタン「……」スッ…

リコ「オラぁ!」

シタン「…」ヒョイ

miss!


シタン「リコ、強さとは誰かに向けるものではありません。誰かを守るためにこそ使うものです」


○○ 奥義


シタン「せえっ! はいっ! しょおーーー!」ズバンズバンズバーン!



シューティア「」バガアァァァァン!

リコ(シューティアが……壊れ…)

リコ「…」ガクッ


※シューティアのギア装備ー初期状態

リコー全敗




リコ「……ちくしょう」

リコ「俺は結局誰にも勝てなかった…俺をバカにしてる奴らを見返してやりたかったのによ…」

リコ「…俺には何の価値もねえのかよ」



?「そんなことないっす!」



リコ「! おまえは……ハマー…」

ハマー「へへっ、話は聞いてたっすよ」

ハマー「キング…あんたの凄さは俺っちが一番よく知ってます……その証拠にほら! あれだけ何度も無茶な戦いをしたのに、あんたはピンピンしてるじゃないっすか!」

リコ「む……言われてみれば…」

※リコのHP、防御力ーパーティでもトップクラス!


ハマー「へへっ……それに俺っちから見れば、キングも他の皆さんも雲の上の人です。俺っちみたいな普通の人間が側にいていいのかって思っちまうくらい……」

リコ「ハマー…お前…」

ハマー「…だからこそ、キングには自分に何の取り柄もないなんて考えないで欲しいっす! またそんなこと考えてたら俺っちが引っ叩くっすよ!」

リコ「…へっ。言うようになったじゃねえかハマー。
そんじゃ今叩いてみるか?」

ハマー「じょ、冗談っすよ!」


ハマー(キング…いつかはキスレブに戻って下さいね…あんたは……)


リコ「……ふん、俺としたことがくだらねえことを考えちまったみてえだな」



リコ「俺の名はリコ! リカルド・バンデラスだ!」



おわり

設定資料集がいつまでたっても手に入らないのでむしゃくしゃしてやった、反省と後悔しかない。

今度出る高橋監督の新作楽しみです。

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