P「貴音と過ごす夏」 (33)

P「おはよう……あっちー」

貴音「あなた様、おはようございます」ゴソゴソ

P「……何してんだお前?棚に顔突っ込んで尻突き出して……」

貴音「いえ、あまりにも暑いのでらぁめんをいただこうと思いまして」

P「理由になってないぞ」

貴音「ですが……見当たらないのです。あと一つ残っているはずなのですが」

P「……そのラーメンって、あの赤くて辛そうな奴か?」

貴音「ええ。知っているのですか?」

P「それなら昨日の夜俺が食った」

貴音「……はて?聞き間違いでしょうか?『食った』と聞こえたのですが……」

P「うん……まぁ、食ったよ。悪かった」

貴音「」

P「貴音?」

貴音「……ど」

P「ど?」

貴音「どうして食べてしまわれたのですか!」

貴音「何故!?何故ですか!?」

貴音「きちんと蓋に名前を書いておいたでしょう!この痴れ者!恥を知りなさい!!」

P「ど、どうした貴音!いつもはそんなに怒らないのに!?」

貴音「あれは……あれは……」

貴音「期間限定品なのです!」

P「な、なんだってー!?」

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P「す、すまない貴音・・・・・・・残業の空きっ腹にあのパッケージは我慢できなかったんだよ……」

P「それに俺がしっかり確認していれば、期間限定だと知っていれば絶対食べなかった……のに……うん」

貴音「その間は何なのですか!間は!?」

P「本当に済まんかった!お詫びに何でも好きなラーメン買ってやるから!な?」

貴音「……いくつですか」

P「好きなだけ買ってやらぁ!べらんめぇ!」

貴音「ふむ……分かりました、それで手を打つとしましょう」

P「あ、ありがとう貴音様!」



数日後

P「」

貴音「満足です」

貴音「あなた様」

P「ん?どうした?」

貴音「夏、ですね」

P「ああ……夏だな」

貴音「夏といえば何ですか?」

P「え?そうだなぁ……花火?」

貴音「違います」

P「夏祭り?」

貴音「違います」

P「じゃあなんだ?」

貴音「ひと夏のあばんちゅーる、です」

P「何言ってんの君は」

貴音「昔の歌にもあるではありませんか。『パパとママごめんネ秘密のアバンチュール』と」

P「そんな昔でもないけどな」

貴音「そんなことはどうでもいいのです」

P「あ、はいすいません」

貴音「して、あなた様」

P「なんだ?」

貴音「あばんちゅーるとは、どのような意味なのでしょうか?」

P「知らずに言ってたのかよ!」

暑い日だらだら

P「貴音汁かぁ…」ペロペロ

貴音「貴方様…やぁ///」

P「マジでとんこつの味すんのな」

貴音「」

P「もともとは冒険という意味のフランス語だ」

貴音「ひと夏の冒険……ですか。両親に秘密にする必要性はないと思いますが」

P「まあ聞けよ。実際日本で冒険という意味でつかわれることはまずない」

貴音「そうなのですか?」

P「ああ」

貴音「それではどのような意味が……」

P「説明は難しいが、なんというかこう……アダルティーな感じのだな」

貴音「あだるてぃーですか?それはどのような……」

P「性的冒険……みたいな?」

貴音「な……なんと!?そそそそのような意味が……」

P「いやまあそこまでハードな意味でもない」

貴音「私は……私はなんということを口走ってしまったのでしょう……!」

貴音「あなた様!私普段からそのような破廉恥なことを言っているわけではないのですよ!?」

P「いや、うん、落ち着けって」

貴音「落ち着いてなどいられません!」

P「はいラーメン」サッ

貴音「ふぅ……取り乱してしまいました、申し訳ございません」

P「ラーメンすげぇ」

そして正しいアバンチュールの使い方を教えてもらった貴音ちゃんは紆余曲折の末Pとデートに出かけましたとさ。
おわり

ダンスレッスン城・昼

貴音「はぁ、ふぅ……っ!」キュッキュッ

P「もっとしっかりバランスを保て!」

貴音「は、はいっ……!」グッ

————————————————————

P「よし、ちょっと休憩入れよう」

貴音「はぁ、はぁ……」

P「しんどそうだな。ほれ、スポドリだ」

貴音「ありがとうございます、あなた様……んっ、んっ」ゴクゴク

P「暑そうだな……座ってても体中から汗が噴き出してきたし」

貴音「そうですね……今日はいつにもまして暑いですね……」

P「しかも割ときつめのダンス曲だからな……」

貴音「さすがの私もばててしまいました……」

P「そういえば貴音が息を切らしてるところってあんまり見たことないな」

貴音「そうでしょうか?」

P「どれだけ走っても平然としてるしな……どんな体してるんだ?」

貴音「触ってみますか?」

P「えっ」

貴音「ふふっ、冗談ですよ」

P「あなた様はいけずです……」

何の歌詞だっけ。それ。

話の終わり目分かりにくいし次からタイトルつけるわ
>>22
サニー

「貴音はかわいい」


P「なあ貴音」

貴音「なんですか?」

P「貴音って髪綺麗だよな」

貴音「そ、そうでしょうか?」

P「ああ。頭突っ込んでもふもふしたい」

貴音「も、もふもふですか?それは……面妖な……」

P「その『面妖な』ってのも可愛いよな」

貴音「そんなことを言われたのは初めてですね……」

P「というか貴音って可愛いよな」

貴音「あ、あなた様?今日はどうしたのですか?」

P「なに、こんなに可愛い貴音のプロデュースが出来るって幸せだなぁって再認識しただけさ」

貴音「そ、そうですか……あなた様が幸せだと言うのなら、それでよいのですが……」

P「貴音って可愛い歌を歌ったら別人みたいになるよな」

貴音「別人ですか?」

P「キラメキラリとかキミはメロディとかさ」

貴音「あまり気にしたことはありませんが、あなた様がそう感じたというのならそうなのでしょうね」

P「スタ→トスタ→とか可愛いじゃんか。『あなた様』って所とか」

貴音「そうですか……少し恥ずかしいですね」

P「貴音って怖がりじゃん」

貴音「はい……お恥ずかしい限りです……」

P「恥じることなんて何もないさ!誰だって怖いもんは怖いさ!な!」

貴音「……もしや、あなた様も」

P「いや俺はお化けなんて怖くないけどな!あはは!」

貴音「……」

貴音「わっ!」

P「うっひぇ!!」

貴音「ふふっ」

P「やややめろよ貴音!!」

貴音「あなた様の悲鳴、大変可愛らしかったですよ」

P「くそ……」

P「……」

P「あ、貴音、後ろになんかいるぞ」

貴音「ふふ、あなた様?そんな手にはかかりませんよ?」

P「い、いや、本当に、何か黒い影が……」

貴音「え?」クルッ

お化け「ウィ」

貴音・P「ヒャアアアアアアアアアアァァァッッッ!!!!」

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