れんげ「同じなのん」ほのか「同じだね!」 (43)

ミーン ミンミンミンミーーーーン

ほのかちんと会ってから二度目の夏
ひさしぶりにほのかちんと会えると思うとどきどきが止まりません
早起きして、着替えて、髪を結んで、パンを齧りながらかそくそーちするん

れんげ「はっ」ガバッ

れんげ「今日はほのかちんが帰ってくる日」

れんげ「うおー」ダッ バババッ シュバババ

れんげ「着替え完了なのん!」

一穂「…れんちょんボタン掛け間違えてるよー」

れんげ「はっ うちとしたことが」

一穂「朝ごはんはー?」

れんげ「パン齧ってくん!」

一穂「気をつけていきなさいねー」

れんげ「わかってるん!」

チュン チュン


れんげ「こーとりーさんー こーとりーさんー あーさのめざめをしーらせーるのーん」

ピタッ

れんげ「どうしましょう」

れんげ「ほのかちんのおうちに近づくたび土器が胸胸してきました」

れんげ「おまけになんだか恥ずかしいようなもどかしいような」

れんげ「き、急に足に重りが付いた感じなのん」

れんげ「ぬおー」


れんげ「ついてしまったのん…」

れんげ「ここは落ち着いてしんこきゅーなん」スーハー

れんげ「よし!」

ピーンポーン

ガラガラガラ

ほのか「あっ!れんげちゃん!!」

れんげ「ほのかちん!!」

ほのか「久しぶりだね!」

れんげ「久しぶりなん!」

むぎゅっ

れんげ「!?」

ほのか「ごめんね、お別れも言えなくて…」グスッ

れんげ「仕方ないのん、だから泣かないでほのかちん」ぎゅっ

ほのか「…あり、がと、れんげちゃ、ほんとに、ごめんね、うぇぇ」ぎゅー

れんげ「よしよしなん」なでなで



この時うちは、ほのかちんと抱き締めあってるとどきどきの感じが違うことに気付いてしまったん

れんげ「落ち着いたん?」

ほのか「うん!もう大丈夫!ありがとう」にこ

れんげ「良かったのん」どきっ

れんげ(ほのかちんの笑顔…すごくらいちんぐが集まってて眩しいのん)

ほのか「それじゃ、今日はどうしよっか?」

れんげ「前行けなかった、ちっさい滝のあるところに連れてくん!」

ほのか「うん!あ、カメラも持ってくね!」

れんげ「今日も良い絵を沢山撮るん!」

れんげ(今日は一段と楽しい日になりそうなん)

ザーーーーーー

ほのか「滝だー!」

れんげ「ここはマイナスイオンが溢れて涼しいのん」

ほのか「早速写真撮るね」パシャ

れんげ「少しここで涼んでいくん」

ほのか「うん!」

れんげ「水が冷たくて気持ちいいん」パチャパチャ

ほのか「えいっ」バシャッ

れんげ「わっ やったのんなー!」バシャ

ほのか「あはは つめたーい!」バシャバシャ

ミーンミンミンミーン

れんげ「ずぶ濡れになったのん」

ほのか「だねー」

れんげ「でもすぐ乾くん」

ほのか「お日様照ってるもんね…くしゅん」

れんげ「大丈夫ん?」

ほのか「うん…ねぇれんげちゃん」

れんげ「どしたのん?」

ほのか「抱きついてもいーい?」

ミーンミンジワジワ


れんげ「あ、う、どんときなさい!」

ほのか「えへへ、ありがと」ぎゅー


うちとほのかちんの濡れた服が、最初は変な気持ち悪さがあったけれど、
そのままじっとしてるとほのかちんの体温が 鼓動が伝わって不思議な気持ちだったん

れんげ「…」

ほのか「…」


ほのかちんの吐息が、うちの肌に触れる
うちの鼓動が、ほのかちんの鼓動と合わさる
うちとほのかちんの汗が、なるべくしてなるようにひとつになる

柔らかな風がうちとほのかちんをそっと包み 木漏れ日がうちとほのかちんに滴る水をきらきらさせて


れんげ「…」

ほのか「…」


ずっとこのままでいたい、そんな気持ちでいっぱいになったん…

れんげ「同じなのん」
ほたる「同じだね!」

カナカナカナカナ…



れんげ「日も落ちてきたし、そろそろ帰るん」

ほのか「そうだね」

れんげ「おくってくん」

ほのか「ありがと!」

れんげ「どういたしましてなん」

トテトテ


ほのか「…ねぇ、れんげちゃん」

れんげ「?」

ほのか「手、つないでも…いい?」

れんげ「…」ぎゅっ

ほのか「…えへへ」

れんげ「今日は、とっても楽しかったん」

ほのか「わたしも!」

れんげ「同じなのん!」

ほのか「同じだね!」

れんげ「…着いたのん」

ほのか「うん」

れんげ「…」

ほのか「…送ってくれて、ありがとう」

れんげ「いつでも送るん」

ほのか「今度はれんげちゃんのおうちにも遊びに行きたいな」

れんげ「じゃあ、明日はうちで遊ぶん!」

ほのか「楽しみ!具ちゃんにも会いたいな」

れんげ「具も喜ぶん!」

ほのか「それじゃ…また、明日ね」

れんげ「また明日なのん」

ほのか「…」

れんげ「…」



繋いでいる手が、なかなか離れなかったん

それほどまでに うちとほのかちんにとって、あの時の別れは辛かったん

この手を離したら、また長い時間離れ離れになってしまうのではないか

まだほのかちんが来てから一日なのに、わかっていてもその手を離すことは出来なかったん

お互い少し悲しげな顔をして、それでも大丈夫と目と目で交し合ったん

そして ゆっくりと 力を緩めて 最後の一秒まで 指と指を触れ合わせて



とうとう 離してしまったん


ほのか「…それじゃ」

れんげ「…」


ゆっくりと背中を向けて玄関に歩き出すほのかちんを見て 止まらなくなったん

ガバッ

ほのか「!!れんげちゃ…」


その時はうちもどうしてそんなことをしたのかわからなかったん
気付いた時には、うちとほのかちんの唇が重なり合ってたん

つまり…まうすとぅーまうすをしてしまいましたん


カナカナカナカナカナ…


ほのか「んっ…」

れんげ「…」

ほのか「あっ…」

れんげ「…ま、また明日なん!!」ダダダ

ほのか「…うん!!」


その場から逃げるように、その日は帰ったん
恥ずかしすぎて、顔から火が出てしまいました

翌日、ほのかちんに合わせる顔はないのではと思いながらも、そうこうしてるうちにほのかちんのおうちに着いてしまったん


れんげ「…昨日以上に、合歓の木がドクドクなのん」

れんげ「嫌われてたら、どうしよう…」


ガラッ


れんげ「!!」ビクッ

ほのか「…」

れんげ「あ、あの、」

ほのか「…」スッ

ちゅっ


れんげ「!!!!!」

ほのか「…おはよ、れんげちゃん」

れんげ「お、おはよぅ…なん」

ほのか「…昨日の、仕返し///」

れんげ「…ぁ ぁ///」

れんげ「きょ、今日はうち来るん!」

ほのか「うん!」



まだ夏は始まったばかりなん




おわり

くぅ~百合w
ID変わる前に終わってよかったわ

れんほの流行れ ほのれん流行れ 流行れ

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