大河「士郎は私のだーっ!」(396)

士郎「いって!」

士郎「何だ、蜂にでも刺されたかな?」

士郎「あれ、令呪がある・・」

セイバー「シロウ、これはあれです、聖杯戦争のフラグです」

士郎「もう解体したんじゃなかったっけ」

セイバー「だいぶ後の話ですよ、それは」

大河「あーあー、マスターたちに告ぐ・・・」

士郎「うおっ!?何だ何だっ!?」

大河「お気付きの通り令呪が三画、配られたと思う」

大河「これは知っての通り聖杯戦争だ!」

士郎「ちょっと待てこれはどういうことだ」

セイバー「シロウ、なんだか街が変な雰囲気の頭悪そうな結界に包まれています」

士郎「あの変なほうの聖杯の話か・・・」

大河「ルールは簡単、最後までやられなかったチームの優勝!」

大河「ただし私も参加する!」

士郎「えっ」

セイバー「えっ」

大河「覚悟しなさいセイバー!士郎は私が貰う!」

士郎「えーっ!?」

大河「では、聖杯戦争を開始する!」

凛「これはどういうことなのかしら」

アーチャー「せっかく鮎が解禁されたというのに、時期を選ばん奴だまったく」

凛「・・・貴方そういうキャラだったかしら」

アーチャー「多分結界の影響だろう。今なら釣竿工場を超えられそうな気もする」

凛「まあそんなことは後でいいわ。それより作戦を考えましょう」

アーチャー(真面目にやったところで、まともなオチが待っているとも思えんがなあ)

桜「・・・先生、いまの言葉は聞き捨てなりませんね」

桜「先輩は自分のですって・・・!?」

ライダー「サクラ、色が変わってますよ」

桜「・・・それにあろうことか私の存在は完全スルー?」

桜「・・・いいでしょう、そちらがその気ならいい機会です」

桜「先輩は私が独占する!邪魔する奴らなんて皆飲み込んでやる!」

ランサー「なんかまた変な事に付き合わされそうだな」

バゼット「放っておけばいいのではないですか」

ランサー「呼ばれた以上、仕事をしないのもどうかと思うのだが」

バゼット「どうせ話の内容的に我々はカマセですよ。真面目に付き合う必要もないでしょう」

ランサー「そうか、んじゃ釣りに行ってくる」

イリヤ「ししょーといえども、シロウをお姉ちゃんである私に黙って持って行かせるわけにはいかない!」

イリヤ「・・・でも、なんで私のところにはサーヴァントが来ないのかしら。バーサーカーが来るはずよね?」

切嗣「・・・残念だが、その期待には答えられそうにないな」

イリヤ「えっ!?キリツグ!?」

ギルガメッシュ「・・・なるほど、雑種にしては気配りが出来ているではないか」

ギルガメッシュ「我にセイバーを手に入れる機会を準備するとは上出来だ」

ギルガメッシュ「・・・しかし、我のマスターはどこにいるのだ?」

大河「はーい!私でーす!」

ギルガメッシュ「・・・はぁ?」

ギルガメッシュ「なぜ貴様のような魔術師でもない人間に我が呼び出さなればらんのだ!?」

大河「えー、WINWINの関係じゃない」

大河「私はシロウを手に入れてハッピー、貴方はセイバーちゃんを手に入れてハッピー」

大河「これ以上ない関係だと思うんだけど?」

ギルガメッシュ「乗った」

ライダー(大戦略が好きな方)「ふははははは!どうやらこの地には縁があるようだな!」

ウェイバー(Zeroのヒロインのほう)「ちょっと待て!なんで僕達がいるんだよ!」

ライダー(ワイン盗んだほう)「ふむ、実は急遽一枠空きができてな」

ライダー(ひげの生えてる方)「なんでもキャスター(5次)の奴が旦那と愛を育むのに忙しいから代わりに出て欲しいと言われて」

ライダー(地図盗んだほう)「それで急遽余が参戦することになったのだ、付き合え、ウェイバー」

ウェイバー「・・・こんなんで大丈夫なんだろうか」

大河「さーて、サーヴァントの召喚もすんだらしいことだし」

ギルガメッシュ「後は雑種共の潰し合いでも見るとs・・・」

大河「早速衛宮邸に突撃だーっ!」

ギルガメッシュ「貴様、我にわざわざ働かせようというのか」

大河「何ニートみたいなことを言ってるの!セイバーちゃんを手に入れるなら今でしょうが!」

ギルガメッシュ「・・・仕方がない、付き合うとしよう」

凛「さて、早速衛宮くんの家に行くわよ」

アーチャー「なんだ、作戦はどうした」

凛「作戦なんてどうでもいいでしょ!流れ的に先手必勝よ!」

凛(アイツひとりじゃ心配じゃない)

アーチャー「仕方ないな、それではさっさと向かうとしよう」

セイバー「で、どうするのですかシロウ。とりあえず私はお腹が空きました」

士郎「・・・まあ、迎え撃つってことでいいんじゃないか」

セイバー「珍しく消極的ですね。まあ私としてはご飯が食べれるのでそれで構いませんが」

士郎「なんか家を出るとバッドエンドな気がする」

セイバー「さすがタイガー道場に通いつめただけのことはありますね、シロウ」

士郎「やめて」

―衛宮邸、門前

大河「たーのーもー!」 ドンドンドン

ギルガメッシュ「セイバー!我が迎えに来てやったぞ!素直に開けろ!」

大河「ちょっと士郎!居留守は良くないんだからねー!大人しく私のモノになりなさい!」

ギルガメッシュ「・・・セリフが被っているぞ」

(ヒュッ―)

ギルガメッシュ「――!! 退がれ、大河!」

大河「え、わっ!」



アーチャー「チッ」

凛「仕損じたか・・・」

ギルガメッシュ「我とセイバーの逢瀬を阻むとは無粋な雑種め!」

凛「別に貴方がセイバーをどうしようが私はどうでもいいしむしろルート選択肢が減る分プラスだけど!」

凛「衛宮くんのことを取られるわけにはいかないのよ!」

アーチャー「・・・だそうだ、悪いな、英雄王」

ギルガメッシュ「―貴様、本人の癖に」

大河「えっ!?ちょっと!?どういうことなのそれ!?」

ギルガメッシュ「かくかくしかじか」

大河「えーっ!アーチャーってなんか色々間違って第五次聖杯戦争では黒歴史を消そうと思って参戦したけど結局性根は変わってなくて
今の士郎のことを助けちゃったりしててツンデレキャラ扱いな未来の士郎なの!?」

アーチャー(グサッ)

ギルガメッシュ「そういうことだ」

アーチャー「・・・貴様、他人の黒歴史を暴くとはどういうつもりだ!」

ギルガメッシュ「フン、結局はセイバーも、そこの女もモノに出来ずに失い続けた雑種の黒歴史など隠してやる価値もないわ!」

凛(やっぱりどう見ても別人よねえ・・・)

アーチャー(なんだろう、この親にエロ本が整理されていた思春期の学生のような気持ちは・・・)

ギルガメッシュ「黒歴史は黒歴史らしく大人しく消えろ!セイバーは我のモノだ!」

???「・・・おっと、そういうわけにはいかないんですよね」

大河「桜ちゃん!?」

桜「私だってセイバーさんが貴方のものになること自体はどうでもいいですが」

桜「やはり藤村先生に先輩を取られるわけには行きません!」

ギルガメッシュ「・・・だそうだ、アーチャー。生前の貴様は随分モテていたようだな」

アーチャー(・・・帰りたい)

???「その通り!シロウはモテモテ!でも私だけのシロウなんだから!」

ギルガメッシュ「・・・また増えたのか」

イリヤ「ロリっ娘ブルマは正義の証!イリヤスフィール・フォン・アインツベルン只今参上!」

イリヤ「シロウは誰にも渡さない!やっちゃえ、キリツグ!」

イリヤ「―って、あれ?」

イリヤ「ちょ、ちょっとキリツグ!どこ行ったの?」

-衛宮邸 居間
セイバー「ハムッ!ハフハフッ!ハムッ!」

士郎「よく噛んで食べろよ、セイバー」

セイバー「無論です!」

士郎「さて、外は騒がしいけど今のうちちょっと洗濯でもするか。」

士郎「・・・結構溜まってるなあ」


―やあ、久し振りだね士郎

士郎「―――ええっ、親父!?」

切嗣「そうだよ士郎。元気でやっているようだね。良かった」

士郎「死んだはずじゃないのか」

切嗣「なに、ちょっとばかり化けて出たのさ」

士郎「えー・・・」

士郎(―待てよ、聖杯戦争中に「化けて出た」ということは)

切嗣「・・・多分考えている通りだよ。士郎」

セイバー「―私のアホ毛センサーに反応あり!シロウがさらわれました!一大事です!」

-衛宮邸、外
ギルガメッシュ「雑種共!そこをどけえ!我はセイバーをモノにするのだ!」

アーチャー「はいはい複製複製」

黒桜「先輩以外皆死ねばいいのにっ・・・」

大河「―体は竹刀で出来ている、血潮は竹で心は猛虎、幾度のソフトを越えてメインヒロイン無し、ただ一度のエンディングもなく・・・」

凛「宝石を全部使って破産してでもっ・・・」

イリヤ「キリツグー!どこー!?」

ライダー「・・・しばらく様子を見ているとしますか」

アーチャー(そうだ、聖杯で黒歴史をなかったことにしよう、そうしよう・・・ってあれ?前も似たようなことを・・・)

アーチャー(! この感じ・・・)

イリヤ「あーもー!こうなったら令呪を・・・!」

切嗣「・・・その必要はないよ、待たせたね、イリヤ」

イリヤ「え、わあっ!?」

ライダー「イリヤスフィールが離脱しました、か・・・」

ライダー「・・・しかしあれは、追いかける必要がありそうですね」

―たぶんアインツベルンの城

士郎「で、これはどういうことなんだよ」

切嗣「かいつまんで言えば僕はアサシンで、イリヤが士郎を手に入れたがった結果こうなったというわけさ」

士郎「いや、それにしても俺の意思とかはどうなったんだよ」

切嗣「まあいいじゃないか、結局イリヤ√はなかったんだ、一度くらい楽しんでおくといい」

士郎「・・・」

イリヤ「そうそう、だいじょーぶ!セイバー√のBADみたいにはしないから!キリツグに怒られちゃったし」

士郎「まあ、たしかにイリヤルートはなかったしなあ」

切嗣「僕としても一度は娘が幸せになるルートが見たい」

イリヤ「そーそ!このまま一緒にいようよシロウ!」



ライダー「・・・親子水入らずのところ申し訳ありませんが少々待って貰いましょうか」

士郎「ら、ライダー!?」

ライダー「個人ルートが存在しないのはイリヤスフィールに限った話ではない!」

ライダー「百合ルートの作れそうなはずの私も!一ルートも無いんですよ!」

ライダー「他のルートで桜とイチャイチャしてもよかったのに!そういうのも無いんですよ!」

ライダー「私はライダー√を要求する!」

切嗣「・・・付けられていた、か」

切嗣「やむを得ないな、僕は親として子供のために譲る訳にはいかない」

士郎「お、おい、親父・・・」

一方の衛宮邸前

アーチャー「・・・もらった!覚悟しろ英雄王!」

ギルガメッシュ「ぐっ・・・貴様っ・・・」

ギルガメッシュ(くそっ・・・エアが間に合わんっ)

大河「―士郎!そんなに、そんなに私が嫌なの!?」

アーチャー「なっ、藤ねえっ、なんでっ・・・」

大河「だって!そんなに凛ちゃんのために頑張って・・・私は・・・貴方のいた世界の私は・・・やっぱり・・・」

アーチャー「違うんだ藤ねえ!俺はただ俺の我儘に藤ねえを巻き込みたくなかっただけで!」

ギルガメッシュ「―弁解を邪魔させてもらうぞ、アーチャー」

アーチャー「・・・しまった!」

ギルガメッシュ「アーチャー!女というものはな!常に自身を必要とする存在を求めているものなのだ!」

ギルガメッシュ「貴様はそれに気づいておきながら!結局!誰を選ぶ事もなかった!」

ギルガメッシュ「それは拒絶するのと同じ、―いや、それ以下だ!ハーレムヘタレの罪というのは重いのだぞ!アーチャー!」

ギルガメッシュ「その罪、王である我が裁いてくれる!」

ギルガメッシュ「―乖離剣、エア!」

アーチャー「くっそおおおおおおおおおおおおっ!」

大河「これで、アーチャーは、未来の士郎は、脱落、か・・・」

大河「凛ちゃんと桜ちゃんも見当たらないし、一気に二人減ったと考えていいのかな」

ギルガメッシュ「・・・そう寂しそうな顔をするな虎。話のノリ的に別に死んだわけではなし、アーチャーの奴にとっては良い灸だったろう」

大河「・・・そうじゃない」

ギルガメッシュ「?」

大河「別の士郎がああなら、今の士郎も私のことは二の次なのかなって」

ギルガメッシュ「―フン、なら無理にでも手に入れれば良いだろう」

ギルガメッシュ「第一そのつもりでコレを行なっているのだろうよ、お前は」

大河「そういうものかな?」

ギルガメッシュ「そういうものだ。我を見ろ、二次創作でさんざんストーカー扱いされてもセイバーを手に入れる思いは決して変わらん」

大河「むー、手に入れたらヤッただけですぐ飽きたじゃない」

ギルガメッシュ(ギクッ)

ギルガメッシュ「・・・蒐集は過程を楽しむものだ。集めたら仕舞い込めば良い」

大河「ま、そうだね!」

大河「私らしくなかった!士郎がどう思っていようと士郎は私のもの!絶対手に入れる!」

ギルガメッシュ「フン、いい眼になったではないか、大河」

一方その頃、多分アインツベルン城

イリヤ「ちょっとキリツグ!戦うんじゃなかったの!」

切嗣「譲らないとは言ったが、戦うとは一言も言っていない」

切嗣「第一僕はアサシンのクラスである以上不利だ。ならここは体制を立て直すべきだろう」

切嗣「・・・あっちの家の方での戦闘も終わったみたいだしね」

ライダー「待ちなさい!いや、待たなくてもいいから士郎はおいていきなさい!」

士郎「あー、もうなるようになればいいや・・・」

―さらに同時刻、どっかの道
セイバー「大変です、メインヒロインであるはずの私の出番がないし、シロウは見覚えのある悪人面のオッサンにさらわれて仕舞いました」

セイバー「どことなく昔の聖杯戦争とデジャブですが、きっと気のせいでしょう」

ライダー(征服王のほう)「ようセイバー!久しいな!」

セイバー「ライダー!?、い、今は少々待ってください!私の食卓の危機なのです!」

ウェイバー「あら、行っちゃたよ」

ライダー「なんだ、付き合いの悪いやつだな」

ウェイバー「追いかけないのか?」

ライダー「一応アレも女だ、食卓の危機なら仕方あるまい。それに現代大戦略を買った帰りに壊してもいられん」

セイバー(更にデジャブな気がしてきましたが、もう考えないようにしましょう)

ちょっと眠いんで休みたい

すまんだめだちょっと眠いんで寝る

もし明日帰ってきて残ってたら書く

ただいま
台風で散々だった

ギルガメッシュ「それで、セイバーはどこにいるのだ」

大河「家の中は誰も居ないね」

ギルガメッシュ「照れて隠れているのか、可愛いやつめ」

ギルガメッシュ「ならば我が直々に見つけ出してやらんとな!」

大河(このポジティブさはどこから来るんだろう・・・)

ギルガメッシュ「ほら、何をグズグズしている、いくぞ大河」

一方そのころ別の場所
セイバー「どこですかシロウ!メインヒロインの可愛いアルトリアちゃんが迎えに来ましたよ!」

ライダー「・・・また面倒なのが増えたわね」

セイバー「あの胸の無駄な脂肪!ライダーですね!」

ライダー「なんで胸で私なのかどうかを見分けるのですか」

セイバー「成長しなかった者の恨み!今晴らしてくれる!」

ライダー「待ちなさい!シロウがあそこにいます!」

セイバー「それは本当ですか、ライダー!」

イリヤ「ついてないなあ、セイバーまで来ちゃった」

セイバー「あれは・・・イリヤスフィール」

切嗣「・・・チッ」

セイバー「き、切嗣!?なぜここに」

セイバー「しかしそんなことはどうでもいい!今はまとめて吹き飛ばすのみ!」
       エ ク ス
セイバー「約束された―――」

イリヤ「させない!シロウガーード!」

士郎「え、ちょっと!オイ!」

セイバー(しまった、これではシロウも巻き込んでしまう・・・)

セイバー(しかし、今更発動は止められないっ・・・)

セイバー「ならば・・・」

セイバー「向きを変えるのみ!」
         カ リ バ ー
セイバー「―勝利の剣!」

ライダー「え」

ギルガメッシュ「む、あの光は」

ギルガメッシュ「くく、嫌よ嫌よも好きのうち、ということか」

ギルガメッシュ「態々我に位置を知らせるとはな!待っていろセイバー!」

大河(絶対違うと思うけどなあ)

―冬木市内、小洒落た喫茶店―

バゼット「あ、あの」

ランサー「ほら、あーんしろバゼット」

バゼット「ッー!」

バゼット(モグモグ)

ランサー「どうだ、美味いかバゼット」

バゼット「――おいしい、です」

ランサー「そりゃ良かった」

ランサー(それにしてもここはいいデートスポットだな)

ランサー(洒落ているし、静かだし、言う事なし―)

ブオンブオンブオンブオンブオン!

ランサー「ん、なんだあの音は」

ライダー(胸の広い方)「ふははははは!バイクというものがこんなに楽しいものだとはな!」

兵士「ヒャッハー!流石王様っす!」

兵士「オラオラ、道を開けろっー!」

兵士「ちわーっす!三河屋でーす!」

ウェイバー「それ明らかに間違ってるよね!」

ランサー「なんだ、暴走族か。どうでもいいな」

ライダー「続け野郎ども!オケアノスに浮かぶ夕日まで競争だ!」

ウェイバー「それもなにか間違ってるよね!絶対になにかおかしいよね!」

兵士「「「「「ヒャッハー!王様に続け-!」」」」」

大河「あ、セイバーちゃんがライダーさんに攻撃してる」

ギルガメッシュ「態々露払いをしておくとは気が利いているなセイバー!益々気に入った!我のモノになれ!」

大河「たまには違うパターンの挨拶はないの?」

ギルガメッシュ「様式美だ」

セイバー「ええい、一難去ってまた一難ですか!ぶっちゃけありえません!」

切嗣「よし、今のうちに退こう」

イリヤ「ふふ、たーっぷり遊ぼうね、シロウ!」

セイバー「あ、待ちなさいイリヤスフィール!」

ビュン!

セイバー「!!」

ギルガメッシュ「くく、相変わらず素直でないなセイバー」

ギルガメッシュ「わざわざ俺を呼んだにも関わらずいざ近づいたら雑種の話題か」

ギルガメッシュ「・・・だが、我も少しばかりその扱いには腹が立つ」

ギルガメッシュ「この俺のモノとして相応しくなるよう、直々に躾てくれるわ!」

セイバー「そこを退きなさい英雄王!私は今はシロウを―」

セイバー「あぐっ!」

ギルガメッシュ「・・・躾けてやると言ったのが聞こえなかったか、セイバー」

大河「それに士郎は私のだ!あげない!」

ギルガメッシュ「・・・大河もそう言っている。人の恋路を邪魔する無粋な真似をセず、大人しく我の躾を受けるんだな!」

セイバー「くっ・・・」

セイバー「いいえ、シロウは私のもので、私はシロウのものです!」

セイバー「それは決して譲りません!」

大河「なんだとお!セイバーちゃんが来るずっと前から士郎は私だけの士郎だ!」

セイバー「違う!大河がシロウに会う前からシロウは私の鞘だ!」

セイバー「だからシロウは私のものだ!」

大河「士郎は私のだーっ!」

ギルガメッシュ「ええい、好い加減にしろ貴様ら!」

ギルガメッシュ「なにはともあれセイバーは我のモノ!断じて他の雑種のモノではない!」

ギルガメッシュ「我のモノになると言うまで何度でも躾直してやる!」

ギルガメッシュ「・・・我よりその鞘が相応しいと言いはるのなら!」

ギルガメッシュ「我は我が宝物庫の鞘のみで貴様を倒してみせるわ!」

セイバー「・・・舐められたモノですね!」

セイバー「その慢心ごと、お前を切り伏せてみせる、英雄王!」

大河(わわ、なんだかまずい雰囲気に・・・)

ギルガメッシュ「往くぞセイバー!貴様の覇を示してみせろ!」

セイバー(乖離剣を抜かないのなら先手必勝あるのみ、宝具で一撃を・・・)

ギルガメッシュ「―我がそれを許すとでも思ったか、セイバー?」

セイバー「ぐふっ!」

ギルガメッシュ「刺さらぬと思うのは早計、鞘とて武器として捨てたものではない」

セイバー「くっ!」

ギルガメッシュ「・・・そして、な」

ギルガメッシュ「ただまっすぐにしか飛ばぬ訳でもないのだぞ?」

セイバー「うあああああっ!」

ギルガメッシュ「どうしたセイバー、先程迄の威勢はどこへ消えた?」

ギルガメッシュ「それとも理解したか、この我に逆らうことなど無意味だと」

セイバー「・・・まだまだあっ!」

ギルガメッシュ「―それで攻撃のつもりか?」

ギルガメッシュ「鞘というのは防具としても使えるのだぞ?」

セイバー「っ・・・ぁ・・・」

ギルガメッシュ「諦めろセイバー、所詮貴様では我には勝てぬ」

セイバー「負ける・・・訳には・・・」

ギルガメッシュ「まだ強情を張るか、セイバー」

セイバー「私は・・・シロウに・・・」

大河「!」

ギルガメッシュ「この期に及んで、まだ奴の名を口にするか」

ギルガメッシュ「大した根性だ。だが―」

大河「待って」

ギルガメッシュ「ん?どうした大河」

大河「私が戦う」

ギルガメッシュ「―正気か、貴様」

大河「セイバーちゃんが士郎のために戦うなら、私は私の力でそれを打ち破る」

ギルガメッシュ「・・・我がセイバーを手に入れるのを邪魔する、と?」

ギルガメッシュ「そのつもりなら我のマスターであっても容赦はせぬぞ」

大河「・・・力ずくでも手に入れろって教えてくれたのは貴方じゃない」

大河「―令呪を以って命ず。英雄王ギルガメッシュ、私が士郎を手に入れるためセイバーを打ち破るのを邪魔するな」

ギルガメッシュ「フン・・・」

ギルガメッシュ「やむを得ん、令呪を持ってまで我を諦めさせるのなら引っ込んでやるとしよう」

ギルガメッシュ「手段を教えてやったのは我だ。結果を見届けてやるのも悪くはない」

大河「―ありがと」

ギルガメッシュ「なに、すぐ死ぬ、時間に余裕のない雑種に気紛れに道を譲ってやっただけだ」

ギルガメッシュ「―そうさせた以上、我を興じさせて見せよ、大河」

セイバー「・・・大河」

ちょっと風呂入って飯食ってくるからしばらく待って

ギルガメッシュ「大河、くれてやる。使え」

大河「・・・長い竹刀?」

ギルガメッシュ「セイバーの剣とも打ち合える。我が保障しよう」

セイバー「タイガ、どうしても貴方がやるというのですか」

大河「腕の面なら心配ないよ、セイバーちゃん」

大河「虎聖杯の影響下・・・私に大きな勝機がある」

セイバー「わかりました。ならば私も全力で臨みます」

セイバー「風王結界―!」

ギルガメッシュ(全力?我の時には手加減していたとでも言うつもりか、面白くない)

セイバー「シロウは・・・」

大河「士郎は・・・」

「「私のだーっ!」」

大河「体は剣で出来ている」

大河「血潮は竹で、心は猛虎」

大河「幾度のソフトを越えてメイン無し、ただ一度のエンディングもなく、ただ一つのラブシーンもない」

大河「一番可愛いはずのキャラはここに一人、たまに道場でロリブルマと説教に酔う」

大河「―ならば、我が生涯の意味は」

大河「この身を滅ぼしてでも、士郎を手に入れること!」
   UNLIMITED BUSHIDO STICK
大河「無限の―――竹刀―――!!」

セイバー(あれは、アーチャーとシロウの宝具・・・)

セイバー(だが竹刀一種であれば、弾き返せるはずだ)

セイバー(タイミングを作って、宝具で巻き返す!)

大河「いけええええええええええええ!」

セイバー「防いで―」

セイバー「!」

ズウゥウゥゥゥウウウウン!
                  セイバー
ギルガメッシュ「ほう、流石は俺の嫁、アレの見た目に惑わされんとはな」

(シロウの宝具ってのはちょっとおかしい気がするがまあいいや)
セイバー「なんです、この威力は・・・」

セイバー「受けていたら剣と鎧ごと砕かれていた―」

大河「おらおらおらおらおらおらおらおら!!」

セイバー「くっ!」

ギルガメッシュ「ほほう、言うだけのことはあるな、大河」

ギルガメッシュ「我に割り込んだ無礼はそれで不問にしてやろう」

ギルガメッシュ「かつてとある国に貧乏な剣術師範の男がいた」

ギルガメッシュ「男の息子は親を助けるために日々農作業に励んだが、それが災いしてある時大敗を喫した」

ギルガメッシュ「それに発奮した息子は日々吊るした岩に突きを打ち続け」

ギルガメッシュ「ついには鉄面をも砕き、眼球を抉る突きを編み出すことに成功した」

ギルガメッシュ「気をつけろよセイバー、その美しい顔が台無しになっても知らんぞ?」

大河「あたれええええええええええ!」

セイバー(大河は熱くなってるように見えて、私の回避を読んで竹刀を打ち込んできている・・・)

セイバー(どうすれば、どうすればいい)

ギルガメッシュ(しかし、竹刀で鉄面を破る突きを開発するくらいなら普通の槍を使えば良いと思うのだが、その男は阿呆だったのだろうか)

ギルガメッシュ(セイバーの眼がえぐられるのも多少心配ではある、素直に虎竹刀の原典を渡すべきだったか?)

ギルガメッシュ(いや待て、隻眼というのも悪くはないな)

ギルガメッシュ(身に余るモノを抱いたがゆえに失う、それを端的に示しているといえる)

ギルガメッシュ(これは、どう転んでも我が楽しめるような結末になりそうだな)

大河「面!突きぃ!胴!小手ぇ!」

大河「くらえ!愛と!また愛と!さらに愛の!シャイニングSINAIソードぉ!」

大河「突き!突きぃ!突きぃぃぃ!」

セイバー「大河が・・・金色に輝いている!?」

大河「これが私の!スーパーモードだぁぁぁぁあああ!!!」

セイバー(まずい、このままでは)

セイバー(ええい、一か八かっ!)

セイバー「ならこれが、私のスーパーモードです!」

                                 ブチッ!

大河「ああっ!アホ毛が取れた!」

ギルガメッシュ「・・・黒くなったか。我はその姿に興味は無いのだがな」

オルタ「―貴様の戯言を聞くために出てきてやったわけではない、金ぴか」

ギルガメッシュ「ふん、その姿の貴様など虫ケラほどの興味も沸かぬわ、さっさと破れて朽ちろ、帰れ」

オルタ「―生憎だが、そうもいかない」

オルタ「私はシロウを喰いたい。そのためにはここで散るわけにはいかん」

大河「―そんなこと、尚の事やらせはしない!」

オルタ「生憎だがその信念ごと打ち砕かせてもらうぞ、タイガ!シロウは私が喰らう!」
     ヴォーティ
オルタ「卑王――」
     ガーン
オルタ「鉄槌――!」

大河「―竹刀が全部弾かれた!?」

オルタ「まだだ!」

オルタ「二連鉄槌―ー!」

(竹刀の元ネタは「大石進」でググってね!)

大河「まだまだぁっ!」

オルタ「防いだかっ!」

オルタ「だが次は防がせん、これで終わる!」

オルタ「卑王―鉄槌―!」

大河「―行けるっ!」

大河「突きぃぃぃいいいっっ!」

パリイィィィィィン・・・

ギルガメッシュ「―ほう」

ギルガメッシュ「真名も解放せずに、伝承通り面を砕き眼球を抉るか」

ギルガメッシュ「やはり面白いな、流石だ」

オルタ(刺突で私の視界を奪い、それで創りだした死角に入り込み、躱す)

オルタ(只の人間がここまで出来るもの、か・・・)

大河「消え、た・・・」

ギルガメッシュ「喜べ大河、貴様の勝ちだ」

大河「―勝ったの?」

ギルガメッシュ「その通りだ、大したものではないか貴様」

大河「ありがと・・・」

大河「セイバー倒しちゃって、ごめんね。ギルガメッシュ」

ギルガメッシュ「―くく、くはははははは!」

ギルガメッシュ「変な奴だなお前は!我も納得ずくだ、何を気に病むことがある」

ギルガメッシュ「それに我は黒い方はどうでもいいのだ、手間を省かせたのみ」

ギルガメッシュ「ほらさっさと次のマスターを倒しに行くぞ、大河!」

大河「わ、ちょっと待って!」

ギルガメッシュ「我を待たせるんじゃない!さっさと往くぞ!」

―冬木市内―
警察「こらー!そこのバイク止まりなさい!」

兵士「ヒャッハー!俺たちを止めれるのはガソリン切れだけだぜぇ!」

ランサー「・・・まだやってるのかあいつら」

バゼット「ランサー、私は少し休みたい」

ランサー「ん、そうか、んじゃあ・・・」

バゼット「そ、そのっ・・・できれば・・ああいうところ・・で・・・」

ランサー「・・・ああいうところ?――っておい、アレは」

バゼット(ギュウウウウウウウ)

ランサー「―よ、よし、行くぞ!」

バゼット(コクコク)

~一方そのころ市内のどこか~
切嗣(セイバーの霊圧的な何かが消えた・・・)

イリヤ「シロウ・・・こっちに来て・・・」

士郎「い、いや、そのっ!ちょっと待って!イリヤ裸じゃ」

イリヤ「もう!何気にしてるのシロウ!姉弟なんだから一緒にお風呂に入るくらい普通じゃない!」

士郎(いやそれは絶対普通じゃないというかなんというかおかしいというか)

切嗣(・・・居づらい)

イリヤ「こらー!逃げるなシロウ!お姉ちゃんに大人しく綺麗にされてついでに溜まってるものも出してきなさい!」

士郎「いやそのだからえっとオレの意思というかなんというか」

イリヤ「シロウ、私のこと嫌い・・・?」

士郎「いっ、いや、その、全然そんなことは!」

イリヤ「良かった!なら大丈夫だよね!」

士郎「大丈夫って、何が―!」

切嗣(ちょっと外に行ってこよう)

切嗣(とりあえず隣の部屋に・・・)


バゼット「えっとそのあのあのえとえと」

ランサー「ああもう!黙ってオレに任せとけ!」

バゼット「は、はいっ!」


切嗣(やっぱり屋上に行こう)

切嗣(これは仕留めるべきなんだろうが)

切嗣(怪しまれないためにはチャンスになるまで待ったほうが・・・)

切嗣(チャンスになるタイミングは、やはり近場にいたほうがわかりやすいな)

切嗣(覗くか)

ランサー「そうだバゼット、あまり動くな」

ランサー「よっと・・・うん、いい感じで締まってるな・・・」

切嗣(・・・)

切嗣(しばらく続きそうだな、士郎の方もちょっと見てくるか―)

ドーン!!

バゼット「な、なんです!?」

ランサー「・・・落ち着け、隣だ!」

イリヤ「た、タイガ!?」

士郎「藤ねえ、なんでこんな所に・・・」

大河「しーろーうー!!!」

大河「ロリは犯罪だってちゃんと教えたでしょ!」

大河「私だって!私だってそんなシーンが欲しいのに!」

大河「独占しちゃってロリブルマのバカバカバカ!」

ギルガメッシュ(だからこいつらは後にしようと言ったのだが・・・)

イリヤ「シロウは私が独占するんだもん!」

イリヤ「弟を姉が独占して何が悪いの!」

イリヤ「まんねんばーじんのタイガと違って私はちゃんとイクところまでイッたんだから!」

大河「なんで・・・すって・・・」

士郎「えっ」

イリヤ「シロウだってイクところまでイッたしシロウはおねーちゃんのわたしがずーっとわたしのものにするんだから!」

大河「認めん!認めんぞおおおおおお! おねーちゃん認めません!」

イリヤ「私だっておねーちゃんだもん!としまのおねーちゃんよりピッチピチのほうがシロウだって嬉しいはずだもん!」

大河「むおおおおおおお許さん!許さんぞ!」

大河「あまつさえ士郎の初めてを奪った挙句ぅ!私をトシマ呼ばわりだとお!」

ギルガメッシュ(オバサンと言わないだけ親切だと思うがな)

士郎(それは言わないほうがいいと思うぞ)

大河「ええいやってしまえギルガメッシュ!あのロリブルマに年功序列というモノを全身全霊を持って叩きこめーっ!」

大河「誕生日の度にケーキにろうそくが増えて微妙な気持ちになる私の悲しさを思い知らせてやれ―っ!」

士郎(今度から20本で固定しよう)

あら、書けた
さっきはダメだったのにwww

あれ、さるさん2時間以上じゃなかったんだ・・・

>>1本人でございます

只今自宅天井で雨漏りが発生し、自宅警備隊である>>1はそれの対処に派遣され、続きが書けない状態となりました

申し訳ありませんが、本日はコレにて終了させて頂きます

PCの真上だから直さない訳にはいかない

残ってたら続き書く

ただいまー
雨漏りの修理を大家に掛け合おうと思ったら大家が留守だった>>1ですよー

イリヤ「ふーんだ!としまなんかに負けないんだから!」

イリヤ「ハタチすぎた女は皆オバサンって、この前、街でじょしこーせーがいってたもん!」

大河「おば・・・さん・・・?」

ギルガメッシュ「あ」

士郎(もう俺しーらね)

???「おばさん・・・?」

ドカーン!

士郎「なっ、いきなり壁が!」

バゼット「・・・今の言葉は聞き捨てなりませんね、イリヤスフィール!」

バゼット「私にはあまり関係なさそうな話題だったのでやり過ごすつもりでしたが気が変わりました!」

バゼット「その生意気な口を二度と聞けないようにしてあげ―」

―ザシュッ!

バゼット「いったあああああ!?」

切嗣「令呪を以って命ずる。ランサー。僕に従え」

ランサー「っておい!またこのパターンかよ!」

切嗣「奇遇だね。僕にとってもこういうことは初めてではないよ」

バゼット「・・・また・・・令呪を・・・奪われるとは・・・」

イリヤ(キリツグは確かに似たようなことやってるけど微妙に違うような気が・・・)

切嗣「さらに令呪を以って命ずる。ランサー、命に変えてもその悪趣味なサーヴァントを倒し、僕達が引く時間を稼げ」

大河「え、切嗣さん!?」

切嗣「久しぶりだね、大河」

切嗣「積もる話もあることにはあるが、あいにく今は余裕がなくてね」

切嗣「また今度にすることにしよう、大河」

大河「あ!逃げられた!」

バゼット「こんなんだから私の扱いはダメットのままで・・・ブツブツ」

ギルガメッシュ「追うぞ大河!そこの青タイツは放っておけ!」

ギルガメッシュ「命拾いしたな青タイツ!我は急ぐから後回しにしてや―

ヒュン!

ギルガメッシュ「貴様・・・余程死にたいようだな」

ランサー「釣りの時の恨みぃ!調度良いから今ここで晴らしてくれる!」

ギルガメッシュ「フン!青タイツなど魚礁の代わりに沈めてくれるわ!我の釣果の足しになることを光栄に思うが良い!」

ギルガメッシュ「我の時間を浪費させるな!―さっさと沈め!」

ランサー「はっ!そんなノーコンで投げたところで俺には当たらないね!」

ギルガメッシュ「回避スキル如きで勝った気になるか、青タイツ」

ランサー「そりゃごもっともな意見だが・・・」

ランサー「生憎、回避だけが能ってわけでもないんでね!」

ランサー「こちらもあの目付きの悪いオッサンをさっさと追いかけたいんだ!一撃で決めさせてもらうぞ!」

       ゲイ
ランサー「刺し穿つ―」
       ボルグ
ランサー「死棘の槍―!」

ギルガメッシュ「・・・フン」

ヒュン!

ランサー「何事も無かったかのように外れた!?」

ギルガメッシュ「生憎だったな、青タイツ」

ギルガメッシュ「我のマスターの幸運はEXだ、幸運Eの貴様の宝具など当たるはずがないだろう」

ギルガメッシュ「ではな。大人しく魚礁になって天の我を見上げ続けるがいい」

ギルガメッシュ「―天の鎖!」

ランサー「くうっ!」

ギルガメッシュ「ええと、貴様の宝具の原典は・・・と」

ギルガメッシュ「貴様が動かなければ、我も簡単に心臓を貫けるというもの」

ギルガメッシュ「ではな」

ランサー「ぐはあああああああっ・・・」

大河「ねーねーギルガメッシュ」

ギルガメッシュ「ん?どうした大河」

大河「さっきランサーが投げた槍はどこに行ったの?」

慎二「いてて・・・くそっ!なんで今日はこんなに無駄に暴走族がいるんだよ!」

兵士「イヤッホー!俺たち亜礼苦旭日怒露須は無敵だぜぇー!!」

慎二「まったく、喧しくて嫌になる―」

慎二「ん、なにか空から・・・」

グサッ!

ギルガメッシュ「恐らく一足先に魚礁に成りに行ったのだろう」

ギルガメッシュ「青タイツと違って気の利くやつだ」

ウェイバー「ん、なんか後ろのほうで人に何か刺さってるような・・・」

ライダー「そのような小さいことを気にするなウェイバー!大音響の元爆走するのこそ王道!」

兵士「ヒャッハー!ワカメ野郎はどうでもいいぜーぇ!」

慎二「ひ、ひどい・・・」

ギルガメッシュ「よし、今度こそあの連中を追うぞ大河!」

大河「おーらい!私をオバサンとか言う失礼なロリブルマに天罰を下してやる!」

~某所~

切嗣「・・・なんだ、ランサーはもうやられたのか」

イリヤ「幸薄そうだったから出番も少なかったのよきっと」

士郎「非道い言われようだな」

イリヤ「だってろくに見せ場もないじゃない、アイツ」

イリヤ「ご自慢の宝具もまるで当たらないし、大体どのゲームでも最後死ぬし」

士郎(ランサーが聞いたら泣くな)

切嗣「・・・彼にはカラドボルグを投げるか目下の者に犬の肉を奨めてやれば間違い無く勝てるからね」

切嗣「僕の時の聖杯戦争に召喚されていたらまっ先に犬肉を奨めてやったのに」

イリヤ「さっすがキリツグ!げどーだね!」

士郎(そのゲッシュの設定あんまり生かされてないな)

イリヤ「ところで、さっきから何をしているの?キリツグ」

切嗣「ああ、ちょっとあの趣味の悪い英霊を立たけるよう、対策をね・・・」

イリヤ「シロウガードじゃだめなの?」

切嗣「・・・鞘で復活出来る程度の範囲攻撃でまとめて吹き飛ばされる危険性がある。有効ではあるが、あまり頼り切るべきではないね」

士郎「おい」

訂正
立たけるよう→叩けるよう

大河「・・・多分こっちの方に逃げんたんだと思うけど、見当たらないなあ」

大河「うわーん!古代メソポタミアの道具でなんとかしてよギルえもん~!イリヤに士郎を取られちゃうよ~!」

ギルガメッシュ「仕方ないな」

ギルガメッシュ(例のボイスで)「ド○ゴンレーダーの原典~!」

ギルガメッシュ「ポチッとな」

大河「すごい!あという間に表示された」

また誤字ったorz

ギルガメッシュ「よし、こちらの方角だな」

ギルガメッシュ「雑種共、この我に足を運ばせた車代は高く付くぞ!」

切嗣「来た、か」

切嗣「・・・いきなりエアを使って来なかったのは、幸運と考えるべきだろうな」

切嗣「イリヤ、準備はいいかい?」

イリヤ「もっちろん!ぱーぺきだよキリツグ!」

切嗣「1,2の・・・」

イリヤ「さん!」

ギルガメッシュ「―来たか!」

大河「二手に分かれて、何を企んでいるのか・・・」

切嗣「行くよ、大河―」

大河「狙いは私の令呪か!」

大河「させるかー!突きーっ!」

切嗣「士郎ガード!」

大河「わ、士郎!?」

ギルガメッシュ「小娘、大人しく器となれ!」

イリヤ「―悪いけど」

イリヤ「私が用があるのは、貴方じゃないの!」

大河「わっ、イリヤもこっち狙い!?」

ギルガメッシュ「チッ・・・」

ギルガメッシュ「無駄な策を弄しおって!まとめて吹き飛ばしてくれる!」

切嗣「――かかったね」

イリヤ「タイミングばっちり!いけるよキリツグ!」

切嗣「その魔力、そのまま、いや倍以上にしてお返しさせてもらう!」

切嗣「――起源・・・切断!」

ギルガメッシュ「がああああああっ!」

大河「ギル―!!」

切嗣「悪いね大河、もらったよ!」

大河(――やられ)

ズドォオオオオン!

切嗣「な・・・」

ギルガメッシュ「残念だったな」

ギルガメッシュ「我の魔力量を・・・過大評価・・・しすぎたな!」

ギルガメッシュ「我の・・・宝具は、ともかく!我の・・・魔力量は侮っ・・・ても・・・構わんの・・・だぞ!」

切嗣「まだ、動けるのかっ・・・」

ギルガメッシュ「バカ親は・・・大人しく・・・あの世にっ・・・帰れ!」

イリヤ「キリツグーッ!」

ギルガメッシュ「・・・がぁっ・・・」

大河「ギルガメッシュ!大丈夫!?」

ギルガメッシュ「宝具のほうからの・・・ダメージが・・・いささか強すぎた・・・」

ギルガメッシュ「あとは・・・貴様一人で・・・どうにかしろ・・・大河」

ギルガメッシュ「俺は一足先に帰って・・・セイバーと戯れることにする・・・」

大河「・・・ギルガメッシュ」

大河「ここまで付き合ってくれてありがとう」

キィン―

大河「・・・あれは、虎聖杯!? もう出てきたの!?」

イリヤ「!!」

イリヤ「キリツグの死は無駄にしない!私が先に手に入れる!」

大河「させるかーっ!」

イリヤ「アレは私が手に入れる!」

イリヤ「手に入れて、シロウとイチャラブの専用ルートを手に入れる!」

大河「そうはいくかぁーっ!」

大河「士郎とのイチャラブ専用ルートはこの私のものだあーっ!」

大河「―足の速さなら私に分がある!」

イリヤ「大人しく走ってるだけだと思ってるの!?」

ヒュンヒュンヒュン!!

大河「なんとぉー!!」

イリヤ「―躱した上に、反撃すらしてこない」

イリヤ「なんとしてでも先にたどり着く気!?」

大河「士郎は、私の、ものじゃぁああああああ!!」

イリヤ「―クッ!止まれ止まれ止まれ止まれーっ!!」

大河「つぅっ!!」

イリヤ「当たった!今のうち・・・」

大河「舐めんなぁあああああ!!」

イリヤ「きゃああっ!!」

大河「この竹刀・・・っ、なかなか投げやすいじゃないっ・・・」

大河「もらっ・・・た・・・」

???「よくぞここまでたどり着いた私よ!ここは虎聖杯の中!」

大河「・・・やった・・・ついに」

???「さあ願いを言ってみろー!」

大河「士郎が欲しい!ついでに私の専用ルートも欲しい!」

???「よっしゃあー!まかせとけー!」

ウェイバー「おいライダー、どうすんだよ!」

ウェイバー「聖杯、取られちゃったぞ!」

ライダー「・・・あーそうか、すまん坊主」

ウェイバー「すまんで済むかーっ!!」

ライダー「いや、言うのをすーっかり忘れとったわ」

ウェイバー「え?」

ライダー「この聖杯戦争はな・・・」

大河「よっしゃあー!士郎ゲーット!」

大河「・・・」

大河「あれっ」

大河「なんで私、布団の中にいるんだろう」

士郎「・・・なに叫んでんだよ、藤ねえ。日曜だからって寝ぼけてるのか?」

大河「え?え?」

士郎「朝ごはんできてるからな、早く着替えて来なよ」

大河「これってまさか・・・」

大河「夢オチー!?」

大河「・・・あれがまさか全部夢だったとは・・・」

凛「おはようございます先生、オーラがいつもと違うようですが」

セイバー「おはようございます、(むしゃむしゃ)朝から随分浮かない顔をしていますねタイガ(むしゃむしゃ)」

大河「うー・・・おはよー」

士郎「なんだい、悪いもんでも食ったのか藤ねえ」

大河「うー、ちがうよー」

大河「恋の病だよー」

士郎「え」

セイバー「え」

凛「ええっ」

大河「うー、士郎癒して・・・愛してるのー・・・結婚してー。お嫁にもらって-」

士郎「別に構わないよ?」

大河「えっ」

大河「やったー!!」



~了~

~英雄の座とかそんな名前のところ~
ギルガメッシュ「見ろライダー、セイバーのやつこの世が終わったかのような顔をしておるぞ」

ライダー「まったく、嬉しそうにしおって。貴様の趣味は理解できん」

ランサー「・・・もしかしたらコレを見るためだけに態々俺達を狩りだしたのか」

ギルガメッシュ「貴様の希望通りバゼットとやらと過ごさせてやったろう。文句を言うな青タイツ」

ライダー「まあたまには、臣下の顔を見に行くのも悪くはなかったがな」

アーチャー「・・・オイ」

ギルガメッシュ「どうした黒歴史」

アーチャー「夢オチになるはずじゃなかったのか」

ギルガメッシュ「夢オチには違いない。ただちょっと夢に影響されただけだ」

ランサー「むしろ貴様としては厨二病のまま人生を終えず本望だろう赤いの」

アーチャー「ぐっ・・・」

ランサー「しかし、なんでイリヤスフィールの親父が出てきたんだ」

ギルガメッシュ「アサシンにはちゃんと声をかけたはずなのだがな」

ライダー「ま、そんな細かいことはどうでも良いではないか」

ギルガメッシュ「一理あるな。よし、今日はセイバーの顔を肴に呑むとするか」

ライダー「おうよ!」

ランサー「おら、多めに注げよ英雄王」

アーチャー「黒歴史じゃないっての・・・ブツブツ」

~蛇足編、了~

お、規制解除されてる
保守してくれた人ありがとー

またねー

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