【幻想戦姫】玉藻「あんたが私の操者?」 (36)

こんばんは。初めましての方は初めまして。こんばんはの方はこんばんは。
【艦これ】熊野・鈴谷「入れ替わってる!?」
【艦これ】提督「ちっさくなってる!?」
などを手がけた>>1でございます。

今回は幻想戦姫のSSに挑戦します。まだまだ初心者故拙いところも多分にあるかと思いますが
生ぬるい目で見守ってやってくださいませ。
楽しんで頂けたなら幸いでございます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386153563

補足・注意事項

当SSはブラウザゲーム「幻想戦姫」の二次創作です。該当ゲームの設定をご存知であることを前提に書かれる
部分があるかもしれません。

今回も、というべきでしょうか。行き当たりばったりな作成となります。失踪しないように頑張りますが、
更新が遅いことはあるかもしれません。

二次創作の宿命でしょうか……。キャラクタ崩壊、オリジナル設定を多分に含みます。苦手な方はどうかブラウザバックを
お願い申し上げます。

では、始めさせていただきます。

ボウウゥンッ

玉藻「……」キョロキョロ

操者(……九尾狐……なのかな?)

玉藻「……」キッ

操者「ヒッ……」ビクッ

玉藻「あんたが私の操者?」

操者「そう……です」ビクビク

玉藻「頼りなさそうね……嫌になっちゃーう」

操者「っ……ごめんなさい」

玉藻「なんで謝るのよ?ま、いいわ。いくら文句言ったってあんたが操者なのは変わんないし……。
   私は玉藻。一応よろしく」

操者「よ……よろしく」

玉藻「ここ、他に戦姫はいないの?」

操者「月詠と須佐がいるね」

玉藻「それだけ?」

操者「うん」

玉藻「男臭っ……」ボソッ

操者「ごめん」シュン

玉藻「あ、聞こえた?いいわよ。謝ったって状況は変わらないし」

操者「そう……だよね……」

玉藻「さっきっから歯切れ悪いわね。なんなのよ?」

操者「い……いや、別に」オドオド

玉藻「あ!分かった、女の子と喋ったことあんまりないんでしょ?」ニヤニヤ

操者「そ、そんなことないよぉ?」ウラゴエ

玉藻「ホントのコト言わないと八つ裂きにしちゃうわよ?」

操者「……あんまり喋ったこと、ないです」

玉藻「アハハハ!かわいーんじゃない?そんなんで操者できるのー?」ニヤニヤ

操者「べ、別に今まで平気だったよ!月詠と須佐が頑張ってくれたから……」

玉藻「その様子だと上手く行ってないみたいなんじゃない?3人組も組めないし」

操者「うっ……」

玉藻「図星みたいねー?ま、せいぜい頑張んなさい。私もあんたのところに呼ばれちゃったからには
   協力しないといけないしねー」

操者「あ……ありがとう」

玉藻「で、私は何処で寝泊まりすればいいわけ?」

操者「部屋は有り余ってるから、月詠と須佐が使ってるところ以外好きなとこでいいよ」

玉藻「わかったー。じゃーねー」スタスタ

操者「あ、ちょっ……行っちゃった」

操者の部屋

操者「ふぅ……」

月詠「どうしましたか?」

操者「君達の新しい仲間が来たよ」

月詠「そうですか。何方です?」

操者「玉藻っていう子だね。九尾狐で間違いないと思うよ」

月詠「ほう、彼女が。ここも華やかになりますね」

操者「そう、だね」

月詠「どうされましたか?」

操者「いや……僕、玉藻にえらく嫌われちゃったみたいで……」

月詠「そんなことはないと思いますよ?彼女は棘がありますけど、頭ごなしに人を嫌うような人ではありませんから」

操者「そうだと……いいなあ」

月詠「ええ、きっと」ニッコリ

操者「そうか……」

月詠「これで部隊も三人編成になりますし、きっといいことばかりですよ」

操者「……頑張って、みるよ」

お久しぶりでございます。12月忙しすぎワロエナイ。「師走」だなんてよく言ったもんです。

さて、再開致します。

数日後、操者の部屋

操者「あれー?……っかしーなー?」ガサゴソ

玉藻「あれれー?どーしちゃったのー?」ニヤニヤ

操者「ここに置いておいた道具がないんだ……。見た目は紙切れなんだけど、召喚祭壇で使う道具なんだよね……。
   雰囲気的に見れば解るようなやつなんだけど、玉藻は見覚えないかい?」

玉藻「えー?知らなーい。自分でどこかにやっちゃったんじゃないの?」

玉藻(ほんとは玉藻が隠しちゃったんだけどね!ふふふっ!)

操者「片付いてることだけが取り柄のこの部屋で物がなくなるなんて……」ドヨーン

玉藻「いっつもいっつも、聞いてるこっちの気が滅入るようなこと言わないでくれる?」

操者「あっ……ごめん……」

玉藻「すぐ謝るのもやめてくれない?ほーんと、やんなっちゃうわ」

また別の日、廊下

須佐「のわあっ!?」ズテーン

操者「どうした須佐!?今何もないとこでコケなかったか?」

須佐「うっ、見てたか……。だが、言い訳するつもりじゃないが、確かにここに引っかかりがあってな」

操者「……本当だ。目には見えないけど何かあるね。術か何かの類だね」

須佐「詳しいことは解らねえが……なんでこんな所にそんなもんが?」

操者「解らないな……。普通ならわざわざこんな危なくなるようなことしないけどな……」

須佐「まあいい、足元には気を付けろってこったな。じゃあ、俺は部屋に戻るぞ」

操者「わかった」

操者「なんだろうな、これ……」クビカシゲ


玉藻(須佐之男、みっともなーい!)クスクス

更に別の日、広間

操者「お……おい、月詠……」

月詠「どうされましたか?引き攣った顔をして」

操者「いやだって……月詠そんな趣味あったか?」プププ

月詠「はい?」

操者「その服の背中、天上天下唯我独尊て……いつのヤンキーだい?」クスクス

月詠「そのような服は着ていないはずですよ?」ムッ

操者「いやー、でも本当に書いてあるぞ?」

月詠「どれどれ……」モゾモゾ

月詠「はっ!?……これはなんとも……ダサい!」ガビーン

月詠「このような服を用意した覚えは……」ブツブツブツ

操者「まあ、月詠の趣味じゃないみたいだね。着替えてくるといいよ」

月詠「はい……」


玉藻(ダサい……ダサすぎ……笑いすぎてお腹いたいっ……)プルプル

それからまた少し後、庭

操者「うーむ……。最近珍事件が続いてるなー。絆心召喚書の紛失を皮切りに須佐がコケたり、月詠の服が大変なことに
  なったり……」

操者「アレ以外にも須佐の額に肉って書いてあったり、溜めておいた箱が全部消えたり……」

操者「うーむ…………って!玉藻はダメージ0じゃん!」

操者「なんで気づかなかったんだ……。部屋に戻ってお説教だ」

玉藻「その必要はないんじゃなーい?」ニヤニヤ

操者「玉藻……」

玉藻「ちょっと気づくのが遅すぎよねー?折角目立つためにやってる悪戯なのに、被害者さんたちが鈍感だと
  困っちゃうわー」シッポフリフリ

操者「コラ玉藻!そこに直れっ!」

玉藻「いきなり大声出さないでよー……。びっくりするじゃん」

操者「びっくりも何も……僕だって玉藻を叱らなきゃならないのは心苦しいんだけど、これから先の僕らの
  為に必要だから言わせてもらうけど……」

玉藻「退屈な話はいや!もう、勘弁してよ」

操者「こうなったら実力行使だ……」ゴゴゴゴゴ

玉藻「きゃー!なになに?こわーい!」

サワサワサワサワ

玉藻「ふえっ!?ちょ……なに、くすぐったい!」

操者「案の定……!きっとここが弱点だろうと思ったんだ!尻尾の付け根!」ドヤッ サワサワサワサワ

操者(触ってみたかっただけだけどな!ま、正当な処罰ってことで)サワサワサワサワサワサワサワ

玉藻「ふ、ふん!そっ、それくらい、で……降参なんてしないんだから!ひゃっ!?」ビクンッ

――
――――

玉藻「ご、ごめんなさい……もうしません……」ハァハァ

操者「よろしい。では部屋に戻って。大将の仕事をいつもの倍やってもらうからね」

玉藻「はーい」

――
――――
――――――

同日の真夜中、操者の部屋

玉藻「仕事……終わったわよー」ゲッソリ

操者「ハハハ。お疲れ様。有難うね」ナデナデ

玉藻「ちょっと、子供扱いしないでよ……」

操者「ごめんごめん。でもまあ、今日は玉藻本当に頑張ってくれたね。有難う」

操者「疲れたろう?ゆっくり休んでね。お休み」

玉藻「うん……」

玉藻(あんなに悪戯したのに……許してくれるの?)


操者「……」スヤァ

玉藻「……起きてる?」ツンツン

操者「……」スヤァ

玉藻「寝るの早すぎ……」

玉藻「あ、ありがと……おやすみ」

翌朝、操者の部屋

操者「んー……おはよう……」

玉藻「おっはよー!」

操者「玉藻……?珍しいな、早起きなんて……」グシグシ

玉藻「ふふーん。朝ごはんだって作ったんだから!」ドヤァ

操者「そうなの!?有難う!」

玉藻「はーい、召し上がれ」ニコッ

操者「いただきまーす」ハムハムッ

操者「……旨い!玉藻、料理したことあったっけ?」モグモグ

玉藻「殆ど無いけど……あんたの見よう見まね。長く生きてれば勘も良くなるのよ」ドヤッ

操者「へー。そういうもんか」ムシャムシャ

操者「ごちそうさま!有難う、凄く美味しかったよ」ホクホク

玉藻「これくらいは、ね」

操者「ふーん、じゃあ毎日頼んじゃおうかな?」

玉藻「えっ」

操者「冗談だよ。でも、玉藻の料理、また食べてみたいな」

玉藻「あんたがそれでいいんだったら、いつでも作るわよ?」

操者「じゃあ、時々お願いするよ」

操者「さて……仕事仕事っと」

玉藻「私は何したらいい?」

操者「じゃあ、修練をお願いするよ。九界螺旋領で頼むよ」

玉藻「わかった。行ってきまーす」ミミピコピコ

操者「いってらっしゃい」

――
――――

操者「おかえり」

玉藻「ただいまー!今日はちょっと頑張ってきたんだから」フンス

操者「有難う、助かったよ」

操者「しかしどうしたんだい?今日はやけに機嫌がいいね?」

玉藻「あ、あんたがね……」

操者「え?俺?」

玉藻「あんたが、私の事……褒めてくれたから……」

玉藻「あんたに呼ばれる前もね、いっつも悪戯してたの。褒められたものじゃないのは解ってたけど、注目を
  浴びたくて。ずっとそんな風だったからいいことしても誰も褒めてくれなかったの……」

玉藻「自分のせいなのは勿論解ってたけど、今更どうしようもないって諦めてた。だけど……あんたはあんな風に
  悪戯ばっかりの私でもいいことはちゃんと認めてくれた、から……」

操者「……そうか。これから、頑張ろうな」

玉藻「うん」

――
――――

夜、操者の部屋

操者「お疲れ様。今日もそろそろ寝ようか」

玉藻「うん。お休み」

操者「お休み」

操者「……」スヤァ

玉藻「相変わらず、寝るのは早いのね」

大変お久しぶりです。再開致します。

翌朝

操者「……おはよう……」

操者「あれ……?玉藻……?」ボー

玉藻「きゃああああああっ!」

操者「……」ハッ

操者「玉藻!どうした!?」

操者「悲鳴は……広間の方からだなっ」

広間

操者「…………なんだよ……これ……」

巨大物怪「グオオオオオオオオオオオオン!」

玉藻「ちょっ!助けてえええええええ!」ジタバタ

須佐「何事だ!?」

月詠「これは……!?」

操者「僕も何事かは解らないけど……とにかく、玉藻を助けてくれ!」

須佐「……当然の報いだな!」

操者「え?」

須佐「ンッヒッヒ!散々俺達に悪戯した報いだってんだ。助けるってんならあんたでやんな」

月詠「……」

操者「おい……!須佐!それとこれとは別だろ!仲間の危機を助けようって気にはならないのかよ!?」

須佐「ああその通り。俺は部屋に戻るぞ」スタスタ

操者「くっそ……!」

月詠「仕方ありません。私達で何とかしましょう」

操者「ああ……有難う、月詠」

月詠「礼には及びません。当然のことですから。後で須佐にはお話をしないといけませんね……。いざ!」ヒュンッ

ドッ

月詠「くっ……!歯がたたない……!」

巨大物怪「ウオオオン!」ドゴオッ

月詠「ぐわああっ!」

操者「月詠っ!」

月詠「……情けない……直撃ですね……っ」

操者「無理はするな!マズそうなら上手いこと逃げろ!」

月詠「ですが……」

操者「なんとか、する。俺が……!」

月詠「…………解りました。お任せします」ズルズル

操者(とは言ったものの……どうするか……)

操者(皮膚は異様に硬いみたいだな……外から攻撃を仕掛けるのは賢いとは言えないだろう)

操者(人面だから……口にめがけて術を放てば……)

操者(ヘタを踏めば喰われそうだが……やるしかない!)

操者「うらあ!」ガシッ

操者「ぐっ……なんとか登れないことはなさそうだ」ヨジヨジ

物怪「ウオン!ウオン!」ユッサユッサ

操者「暴れるなよ!只でも運動は苦手なんだ!」ヨジヨジ

操者「くうっ!」ヨジヨジ

玉藻「ちょっ!何してるの!?」

操者「見て解って!助けるんだよ!」ヨジヨジ

操者「ふぅ…………っし……ついた……」

玉藻「何するのよ?」

操者「まあ見てて……」

操者「おら!その大口開けろ!」ゲシッ

物怪「ガアアア!」

操者「そらあ!喰らえっ!激昂風伯!」ビュオオオオオオオッ

物怪「ウオオオ!グガアアアアア!」ヨタヨタ

操者「効いてるな!もう一丁!狂流瀑布!」ゴオオオオオオオオッ

物怪「ウオオオオオオアアア!ゴワアアアアアッ!」ドデーン

シュウウウウウウウ

操者「蒸発して、消えてってる……。間違いなく倒したみたいだな……」

操者「玉藻、怪我とか、してないかな?」

玉藻「うん……へーき……」

操者「はあ……良かった……」

玉藻「助けてくれて、ありがと……」

操者「まあ……当然のことだよ。本当に良かった……無事で」

玉藻「……」ダキッ

操者「……ふぇ?」

玉藻「ふふっ、情けない声」クスクス

操者「……なんだい?」ソワソワ

玉藻「玉藻はね……あんたのこと、その……好き、だから。よろしく」//////

操者「え……?」

玉藻「やっぱり気づいてないんだから……」

操者「え?……え?」

玉藻「昨日の夜……あんだけ喋ったのに、あんたは『頑張ろうな』で終わらせちゃうんだもん……」ムゥ

操者「あれって……」

玉藻「ほんとに気づかないんだ……嫌になっちゃう」

玉藻「今だって、気の利いた返事がないし」ツーン

操者「返事って……」

玉藻「解るでしょ!?玉藻のこと、『女として』どう思ってるか教えて頂戴!」

操者「…………その、僕も……玉藻のことは……好き、だよ」

玉藻「じゃあ、両想いってことで。何処か出掛けましょ」

操者「……うん」


                                                     FIN

これにて当SSは完結です。

私としては、やはりまだまだ力及ばないところが沢山あるな、とひしひしと実感するところです。
こんな拙いSSでしたが、読んでくださった方には篤く御礼申し上げます。

では、また別の作品でお会いしましょう!

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