桃子「万引きするっすよ~」(172)

蒲原「おーいモモ、明日のプレゼントは決まったかー?」

桃子「えっ、何ですかそれ?知らないっすよ」

蒲原「え・・・?」

桃子「えっ」

蒲原「ワハハー、明日はゆみの誕生日だぞ?」

桃子「えーっ、聞いてないっすよ、もっと早く言って欲しいっすよ」

蒲原「すまんなー、モモならもう知ってると思ったんだがな」

桃子「はあ・・・どうするんすか、何も買ってないっすよ」

蒲原「ワハハー、それじゃあ私の車に乗るといいぞ、駅前まで連れてってやる」

駅前

桃子「さて、駅前まで来たはいいけど・・・今お金ないんすよねー」

桃子「出来れば金のネックレスくらいのを渡したいっすけど・・・」

万引き犯「うへへへへ」タッタッタ

店員「待てー」

桃子「あっ、いいこと思いついたっす、金がなけりゃ万引きすればいいんすね」

桃子「丁度あそこにジュエルショップがあるから入ってみるっす」

桃子「ジュエルショップ龍門渕っすか、高そうなお店っすね」

店員「ありがとうございました~」

社長らしき人「ひゃっひゃっひゃ・・・いい買い物をしたぞい・・・」

バタン

桃子「丁度客が出ていったっす、中には店員2人・・・いけるっすね」

ウィーン

桃子「こんちはーっす」

店員「さっきの客、本当気持ち悪いわよねー」

店員2「でも、おだてときゃ買ってくれるんだから、いい客よ」

「ふあーってゃっはっは」

桃子「・・・・・私が居ることに気づいてないみたいっすね・・・」

桃子「先輩に盗品だと気づかれたらマズイっすから、5万くらいの物を貰うっす」

店員「あー暇、早く終わんないかしら~」

桃子「ザルな警備っすね、この時計はもらってくっす」

ゴツン!

桃子「!?」

桃子「な・・・なんすかこれは・・・」

桃子「ショーケースっ・・・聞いてないっすよ、これじゃあ取れないっす・・・」

ガランゴロン

店員「いらっしゃいませー」

桃子「チッ・・・人が増えてきた・・・ここは一時撤退するっす」

桃子「でも覚えててください、必ずその時計は盗むっすから」

ウィーン

桃子「ふう・・・冷静に考えていきなり本命に行ったのがまずかったっすね」

桃子「ここは簡単そうな店で経験値貯めてから本命へ行くっす」

泥棒「ヒヒヒ・・・」

店員「ま、待てー」

桃子「あのコンビニ、また盗まれてるっす、あそこなら楽そうっすね」

ウィーン

桃子「さて・・・おっ、このコンビニは麻雀牌が置いてあるんすね」

桃子「丁度『中』の牌を無くしてたところだから丁度いいっすねー」

桃子「と、言うことでまずは>>27を盗むっす」

ワハハの心

桃子「蒲原先輩の心を盗むっすよ」

桃子「まずは電話で先輩を呼ぶっす」

PLLLLLLL


桃子「そんなこんなで来てもらったっす」

蒲原「ワハハーどうしたー?」

桃子「そのワハハってのやめてもらえないっすか?」

蒲原「ワハ・・・・え?」

桃子「ヘラヘラしてればなんでも済むと思ってんすか?気持ち悪いっす・・・」

蒲原「・・・・ごめん」

桃子(真顔になったっす)

桃子「それで・・・加治木先輩へのプレゼントっすけど・・・」

桃子「あれ・・・?どうしたんすか?」

蒲原「・・・」ポロポロ

桃子「どうして先輩泣いてるんすか?」

蒲原「私・・・迷惑だったかな・・・」ポロポロ

蒲原「私が笑うことで少しでも部が明るくなればと思ってたけど・・・」

蒲原「やっぱり私は・・・要らない子だったのかな・・・」

蒲原「ワハハ・・・後輩の前で泣くなんて・・・頼りない先輩だな・・・」

桃子「いやだから・・・そのワハハってのやめて欲しいっす・・・」

蒲原「・・・・」

チュッ

桃子「だって・・・口開けてたらキスできないじゃないっすか」

蒲原「あ・・・あ・・・・」

桃子(決まったァァ)

蒲原「ワ・・・ワハ・・・何をやってるんだ・・・モモにはかじゅが・・・」

桃子「私が好きなのは先輩っすよ、加治木先輩の誕生日を忘れてたのも、私には蒲原先輩しか見えてなかったからっす」

蒲原「そ・・・そんな・・・ワハ・・・ウヒ・・・ワハハハ」

桃子「さて、万引きをしなきゃ話が進まないっす、『中』を盗んで次は違う店で練習するっす」

ウィーン

店員「ちょっとお客さん・・・」

桃子「なっ・・・なぜばれたんすか・・・」

桃子「このまま走ってもいいけど・・・リスクが大きいっすね・・・」

桃子「盗もうとした麻雀牌を店内へ投げて返却してダッシュで逃げるっす!!」

店員「あっ・・・くそっ・・・逃げられた」

蒲原「ワハハー、どうしたー?」

店員「あいつめ・・・盗みやがった・・・」

蒲原「ワハハ、でも直前で返したっすよ」

店員「いいえ、たしかに盗んで行きました・・・あなたの心をね・・・」

蒲原「・・・・」

桃子「さて、次はデパートっす」

桃子「こっちは難易度が高そうっすね、Gメンとか居そうっす」

桃子「手始めに菓子パンをポケットに入れて盗むっす」

桃子「次にコーラもバッグに入れるっす」

桃子「そして盗んだものを・・・>>55してやるっす」

ワハハのバッグに入れて罪をかぶせる

桃子「ワハハのバッグに入れてやるっす」

桃子「まずは電話で・・・」


蒲原「コンビニの次はデパートか、どうしたんだー?」

桃子「あ、先輩、パーティーするならジュースとかお菓子とか買っといたほうがいいっすよね」

蒲原「ワハハー、それなら既に用意してるぞ」

桃子「先輩・・・ワハハってのやめてって言ったのに・・・忘れたんすか?」

蒲原「ん?ああ、キスなら口を開けたままでもできるんだぞー」ベロベロ

桃子「こいつ・・・・」

訂正
最後の行
桃子(こいつ・・・・)

桃子「とりあえず・・・今私は貯金いっぱいあるんで、足りないものがあったら買い足したいっす」

蒲原「ん、そうか、じゃあお言葉に甘えて・・・」

蒲原「コーラ2本に・・・サイダー4本・・・ポンジュースに・・・クリスタルガイザー」

蒲原「よしっ、それじゃあこれを買ってくれ」ワハハ

桃子「了解っす」

桃子「実はその飲み物・・・会計済んでるんすよ」

蒲原「え・・・そうなのか・・・用意が早いなー」

桃子「んで、ジュース持ってくの重いんで、先輩の車で運んでもらっていいっすか?」

蒲原「ようし、どんと任せろ」ワハハ

蒲原「バックの中身空っぽにして持ってきたぞーどんどん入れろー」

桃子「詰め込む、詰め込むっ・・・・」

桃子「どんどん詰め込む!」

桃子「何でも詰め込む!」

桃子「開いた隙間に詰め込むっ!」

桃子「終わったっす」

蒲原「ワハハーそれじゃあ・・・・明日の・・・んぐっ・・・重っ・・・・」

桃子「それじゃあさよならっす」

蒲原「ワハ・・・・ハ・・・また・・・あし・・・」

桃子「いいえ、明日は来ないっすよ・・・」

店員「すいませーん、まだ会計がお済みでないものがございませんか?」

蒲原「ワハハ・・・・え?」

店員「コーラ2本にサイダー4本ポンジュースにクリスタルガイザー」

蒲原「これは・・・会計が済んでるんじゃ・・・」

店員「あとハーゲンダッツにキットカットするめイカにマスクメロン」

蒲原「え・・・」ワハハ・・・

店員「ちょっと事務所まで来てください」

店員「あーあ合計5980円分の万引きだ」

蒲原「・・・」

店員「他にもなんか盗ってるんじゃないの?」

蒲原「いえ・・・何も・・・」

店員「本当にぃ・・・?」

蒲原「はい・・・」

店員「嘘つくなぁっ!!!」ダァンッ!!!

蒲原「!っ・・・・」ビクッ

店員「他にも持ってんだろうが、服の中見せてみろよ」

蒲原「本当に・・・私なにもやってないんです」

店員「ああ?盗った奴みんなそう言うんだよ、何年ここやってると思ってんだ」

蒲原「でも・・・」

店員「いいから服脱げよ、あ?それとも警察呼んで欲しいか」

蒲原「ワイシャツだけ脱げばいいですか・・・?」ワハ・・・

店員「笑ってんじゃねえよ、スカートも脱げ」

蒲原「・・・・」

ハラリ

蒲原「これで・・・いいですか・・・?」

店員「ああ、じゃあ最後に証拠になる写真撮って反省文書いたら許してやるよ」

蒲原「はい・・・」

店員「ほら、次はメロン盗んだ証拠になる写真だ、このメロンを抱えろ」

蒲原「うう・・・」

パシャッ

店員「よし、次はイカの証拠写真だ」

蒲原「うっ・・・ぬるぬるする・・・」

パシャパシャ

店員「よし、もういいぞ、さっさと帰れこのメス豚が!!」


蒲原「はぁ・・・」

蒲原「わ・・・ワハハ・・・私はやってないからな・・・ワハハ・・・・」

蒲原「これでよかったんだ、警察沙汰になったら皆にも迷惑かかるしな・・・」

桃子「蒲原先輩・・・」

桃子「ごめんなさいっす・・・私・・・」

ダキッ

蒲原「モモ・・・ごめんな・・・」

蒲原「モモは万引きなんてしない・・・これは何かの間違いなんだ・・・」

桃子「先輩・・・」

桃子(取り調べ中にいろいろと万引きしてたんすけどね・・・私)

蒲原「店も警察沙汰にはしないって言ったから安心して大丈夫だ」

桃子「そっすか」

桃子「さて・・・そろそろ本命のジュエルショップ龍門渕っす」

ウィーン

桃子「店には店員2人っすね」

桃子「この前は私の力不足によって盗めなかったっすけど」

桃子「いろんな店で万引き経験を積んだ私に盗めない物はないっす」

桃子「いざ尋常に・・・勝負」

ごつん!

桃子「ぐっ・・・ショーケースに鍵がかかってて取れないっす・・・」

桃子「こうなったら>>91

スタープラチナ!

桃子「くそっ・・・開けっ!開けっ!!」ガンガン

桃子「このままじゃ・・・加治木先輩のプレゼントが用意できなくなるっす・・・」

桃子「この店が閉店するまで27分・・・42秒・・・・27分42秒・・・?」

桃子「あれ・・・?時計が止まってるっす・・・いや」

桃子「私が・・・早く動きすぎているんすね」

ゴウン・・・

スタープラチナ「・・・・」

桃子「これは・・・私の精神・・・?」

桃子「いけるっす!スタープラチナ!時を止めろっす」

スタープラチナ「オラァッ」

桃子「この隙に目的の物をポケットに入れて何気なく帰るっす」

桃子「ふっ・・・ふふふふふっす」

桃子「ステルスに時止め、そして戦闘力・・・もう原村和だろうと宮永照だろうと負ける気がしないっす」

ウィーン

店員「ああ、すいません、万引きですか?」

桃子「えっ?」

店員「見えてましたよ?カメラ越しに・・・」

桃子「そんな・・・知らないっすよ、聞いてないっす」

店員「警察呼びますから、ここにいてください」

桃子「やってないんすけど」

店員「はいはい・・・」

警察「これ・・・君が盗ったんだね?」

桃子「知らないっす、聞いてないっす、わかんないっす」

警察「白状したらどうだ?」

桃子「やってないっす、なんすかそれ、帰りたいんすけど」

警察「ふざけるな!!証拠は揃ってんだぞ」

桃子「・・・・」

バァン

加治木「モモ!」

桃子「な・・・先輩・・・・っ」

加治木「モモ・・・お前本当にやったのか・・・?」

桃子「聞いてないっす、なんすかそ・・・」

バチィィン

桃子「!?」

加治木「馬鹿野郎っ!!!誰がこんな事しろって・・・頼んだんだ」

桃子「先輩私は・・・私はっ・・・うう・・・>>110

本当は先輩が欲しかったっす

桃子「先輩が欲しかったっす・・・だからっ・・・うう・・・・何か良いプレゼントを・・・」

加治木「モモ、ありがとう・・・だが万引きなんてしなくたって私はいつでもお前の側にいる」

桃子「先輩・・・・先輩・・・っ」

加治木「さて、警察の皆、私はモモの先輩だ、罰するなら私を罰してくれ」

警察「いや、まあ・・・^^;被害届出てないんでこちらは何も・・・」

加治木「そうか・・・すまなかった」

モモ「ワハハがやれって…」

加治木「モモ、何事も無くてよかったな」

桃子「先輩・・・私・・・馬鹿でした・・・プレゼントを用意するために万引きしてしまうなんて・・・」

加治木「誰だって間違えることはある、それよりもモモ、明日のお祝いパーティーは楽しみにしてるぞ」

加治木「気持ちさえあればプレゼントなんかなくていいんだ」

桃子「はいっす、それに先輩、私のプレゼントはもう用意できてました」

加治木「なに?」

桃子「>>119っす」

ワハハが取り調べの時に撮られた写真

翌日・・・

桃子「加治木先輩の誕生日会は盛大に行われたっす」

桃子「麻雀部の人たちだけでなく、同学年の友達、他校の麻雀部員と・・・先輩の人脈の広さがわかるっす」

桃子「そんな中私は・・・」

睦月「やーいやーい万引き犯~」

桃子「なっ・・・なんでそれを・・・」

睦月「バレてないと思った?警察沙汰になりゃ噂も広がるよねー」

桃子「・・・」

蒲原「ワハハー私からはこれをあげるぞ」

加治木「ああ、ありがとうな」

加治木「モモ・・・お前もプレゼントがあるんだよな?」

蒲原「ワハハー」

「あ、あの子昨日万引きした子よ」「まさか盗品プレゼントする気?」

桃子「・・・私がプレゼントするのは・・・身の潔白です」

桃子「この写真を見て下さい!!」

パラパラ・・・

蒲原「ワ・・・・」

桃子「万引きしてたのは私じゃありません!蒲原先輩っす!」

妹尾「ひどい・・・」

桃子「私は蒲原先輩の買い出しに付き合わされて・・・万引きがバレた時、私を身代わりにして逃げたんっす」

久「最低・・・」

蒲原「なっ・・・・」

モモ「ワハハがやれって…」

蒲原「違う・・・私は・・・」

桃子「蒲原先輩・・・私・・・何か悪い事しましたか・・・?」

桃子(ワハハ先輩はジュエルショップでの出来事を知らない、つまりはっきりと『違う』と言えないんすよ)

蒲原「確かに・・・私は・・・」ワハ・・・

睦月「やったんだろコラァ」

「そうだそうだ!」「笑ってんじゃねーよ」

睦月「おい!こいつのワーゲンバス破壊しようぜ」

「おーっ」「やろやろ」

桃子「うぅっ・・・ぐすっ・・・」

加治木「モモ・・・私は何も知らずに・・・」

桃子「いいんっすよ・・・でも蒲原先輩が・・・」

加治木「そんなことはいい・・・今はモモ、お前の方が大切なんだ」

桃子「うう・・・先輩・・・先輩ぃ・・・」



桃子「こうして私と先輩は、結ばれました。先輩の誕生日なのに、まさか私がプレゼントを貰ってしまうなんて・・・」

桃子「え?ワハハ先輩はどうしたって?>>160になってハッピーエンドになりましたよ」

終わり

肉奴隷

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