響「今夜も冷えるぞ…」 (16)

響「お疲れ様プロデューサー!これで今日の仕事は終わりだな!ちょこっとだけど疲れたさー…」

P「お疲れ様響。最後は大変だったな。まさかスタジオ内で動物達が暴れるなんて。
何かあったのか?」

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響「うん。どこからかは分からないけど、生肉の匂いがしたみたい。それでみんな興奮しちゃって…。
『食べられるー!逃げろー!』ってなっちゃったんだぞ。」

P「なるほど…。確か隣のスタジオで料理番組撮る予定だったから、食材を搬入してたのかもな。で、その中に生肉があったとか。」

響「そっか。それじゃきっとそういうことだったんだな。そっかそっか。」



響「うーん!無事謎が解決されて清々しい気分さー!それじゃスッキリしたし自分は直帰させてもらうぞ!お疲れ様プロデュ…」

P「ストップ。待て待つんだ響。今響は大事な事を忘れている。」

響「なんだっけ?なんかしたか自分?」

P「今朝事務所に忘れ物してっただろう?取りに帰らなくてもいいのか?明日でもいいならこっちで預かっとくけど…。」

響「わすれもの…?
…っあ!思い出したぞ!そうだぞ、アレを事務所に置きっ放しさー!」

P「どうする?事務所行くか?」

響「お願いプロデューサー。連れってって!」

P「了解。それじゃさっさと行くか。」






P「到着っと。鍵はどこだっけ…。あぁあったあった。開けゴマドレッシングはパスタにかけても美味しい。」

ガチャ

響「なんなのさー今の合言葉は…。無駄に長いぞ…。」

P「いいだろう?欲しくてもあげないよー。
ほれ、忘れ物とってこい。」

響「自分いらないぞそれ!?さっきの言葉のどこにおねだり要素があったさー…

ありがとう。すぐ取ってくる。」

スタスタ

響「あったぞ!次からは忘れないようにしないと。」

スタスタ

響「プロデューサー!あったぞ!ありがとう!」

P「良かった良かった。それじゃ帰るか。駅まで送るよ。」

響「…その事なんだけど、プロデューサーはまだ仕事あるのか?」

P「ん?あぁ、まだ少しだけ。響送った後事務所戻って片付けちゃうよ。」

響「やっぱり仕事残ってるんだな…。
それなら仕事終わるまで残っててもいいか?折角だし、静かな事務所を味わいたいぞ。」

P「少し遅くなるかもしれないぞ?それでもいいなら構わないが…。」

響「やったー!自分全然気にしないぞ!頑張って仕事片付けるんだよプロデューサー君!」

P「へいへい。やれせていただきます響社長。

…あぁそうだ。残るなら何か飲み物でも買ってくるよ。何がいい?」

響「なんでもいいさー。お願いしますだぞプロデューサー。」

P「承りました響社長。行ってまいります。」


ガチャバタン





ガチャバタン

P「ただいまー。いやー寒い!からあったかいの買ってきたぞ。ほれ。」

響「ありがとうだぞ。
…おしるこ、かー。久しぶりに飲むぞ。」

P「そうだろうと思って買ってきてみた。甘くてあったかいのなにかなぁーって探してたらビビッと感じたんだ。」

響「自分、まだこっち来てから自販機のおしるこ飲んだ事ないんさー。だからちょっと楽しみ。」

響「熱っ」

P「ハハハ。もっと落ち着いて飲めよ」

響「分かってるぞ...」ゴクゴク



P「どうだ?おしるこの味は」

響「思ったより美味しいぞ」

P「そりゃ良かった。響社長に気に入って頂けたようで」

響「もう...」

ーーーーーー


P「よーし、終わった。響、帰るぞー」

響「自分、待ちくたびれたぞ…」

P「ははっ、悪かったって。帰る用意はもう出来るのか?」

響「当たり前だぞ!なんたって自分、完璧だからな!」

P「あれ?その割には今朝宿題忘れてたTV局に行ったの誰だっけ?」

響「うがー、それは言わない約束さー!」

P「ごめんごめん、つい、な?」

響「つい、じゃないぞー」

すみません…

× 出来るのか?
○ 出来たのか?

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