ソリッド「俺と」リキッド「貴様の」ソリダス「タイムスリップ」 (37)

2015年大雪。
各地を巡礼してきたデイビット一行だったが、その朝_
オタコン「デイビット?いつまで寝てるんだい、そろそろ…」ガチャ
デイビット。かつてソリッドスネークの名を持ったその男は既に痩せ細り、老人なのは誰にでもわかることだった。
オタコン「………そんな、デイビット…?あ、あああ…」
身体はとうに限界に達していた

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?「待っていたぞ、兄弟」

デイビット「…ここはどこだ?」
?「さあ知らんな。少なくとも天国では無いだろう」
デイビット「ということは夢か。夢にまで出てくるとは、どういう嫌がらせだ?リキッド…」
リキッド「貴様がそう思いたければそうでもいい。」

?「ふん、やっと来たか」
デイビット「その声、ソリダス?」
ソリダス「あの世にも行けず、こうしてリキッドとお前を待っていたんだ。礼くらいはしてほしいな?」

デイビット「待っていた?俺を?」

リキッド「生まれ変わるためだ」
ソリダス「同じ兄弟として、な。」

デイビット「何を寝ぼけたことを…」
「成仏もできないまま、ずっと俺に憑依でもしてたのか。ご苦労だな」


リキッド「つべこべ言わずに一緒に来い。」

デイビット「選択肢は?」

ソリダス「無い。」

デイビット「わかったわかった、どうせ戻ることもできないんだろう?少しの間だけだぞ」

ソリダス「さあ、過去からやり直すときが来た…」
リキッド「ああ…この時をずっと待っていた」

眩い光に包まれながら、三人は消えた。

_1972年、北米バージニア州のとある施設。

?「三時間前に彼女が無事、出産を終えたそうです」

?「む、報告ご苦労。」

?「…直接見に行ってはいかがでしょうか?元気な男の子と…想定外な事に、女の子が一人。」

?「悪い、耳がつまっていたようだ。……もう一度言ってくれ。」

?「ええ、直接m…「違う」」
?「女の、子?馬鹿な!?」

そういうとその男は勢いよく書斎を飛び出して行ってしまった。

バターン!!!
?「研究員とパラメディックをここに越させろ!EVA はいるか!?」

EVA「大声を出すものじゃないわよ、ゼロ?」

ゼロ「母体に異常は無さそうだ…」

パラメディック「幼体の検査が終わったわ」

ゼロ「ああ、何て事だ…。いったいどこの計算が間違えたというのだ!?」

研究員「スーパーベイビー法は間違ってないはずです…。これは想定外としか。」

~~~~~~~~

?「 はい・・・わかりました。それと、例の"息子
たち…いいえ、息子と娘は?」

ゼロ「二歳の誕生日を迎えた。相変わらず息子のほうは無愛想でな…娘が息子のことを好きなようだ。」

?「それでは、早めに引き離したほうがよろしいのでは?」

ゼロ「ふむ…それもそうだな」

1984年、南アフリカ。

ソリッド「まさかこんな事になるとは。」

リキッド「ああ…ソリダスとはぐれた。」

ソリッド「違うだろ」
「なぜ、貴様が女で!しかも美女なんだッ!」

リキッド「知らんな」

ソリッド「口調はそのままなのが余計に腹が立つ」

リキッド「そう言われてもな」

ソリッド「研究所の通路に只置いたり、電源パネルをメチャクチャにしたりして悪戯しまくった結果がこれだからな…」

リキッド「ほとんどお前だろ!!!!!!!」
「悪戯を楽しんでいたんだよ貴様は!」

ソリッド「反省はしない。また同じことを繰り返す」キリッ

リキッド「俺までとばっちり喰らってこのザマだ!何が悲しくて無理矢理HARO降下させられなきゃならんのだ!」

ソリッド「うるさい黙れ絞りカス」

リキッド「よしわかった。ここでぶっk「正史ならどうなっていたか、知らないワケじゃないだろ。」チッ…」

ソリッド「むしろ、外に出るために悪さしまくったんだ。感謝してほしいな?」

リキッド「ほう?猿見たいなお面とアヒル柄のズボンの格好で悪戯を楽しんでいたのはどこのどいつだ?」

ソリッド「知らん。」

仲が良いのか悪いのか、2人の不法入国者は呑気にも喧嘩をしていた。一応、ここは戦場である。

ブロロロ…
リキッド「おい、車が来たぞ。」

ソリッド「代金はお前で払うか」
L:イッテヨシ S:オマエモナー

軍用ジープからは物陰に隠れている2人が見えない。少し通過すると、有刺鉄線が両脇に。道路には倒木があって退ける他無い道だった。男が一人だけ降りて爆薬を設置するなり、起爆して破砕してしまった。しかし隙を逃さず、リキッドがまず男を投げ_ソリッドが男の小銃と拳銃を奪い、空かさず気絶させる。

ジープを一台拝借して、町のほうへ走らせた。

ソリッドが運転するジープで砂塵が舞う荒れ地を走る。
どんなところでも道路があればその先に繋がるのは人が生活する街。ただし、見通しが悪い。

ソリッド「ジープをかっぱらおうと言い出したのはお前だが、街に向かって何をするんだ?」
リキッド「wwwwww」

ソリッド「何がおかしい」イラッ

リキッド「やはり貴様は馬鹿だな」
「飯に決まってるだろうが!」

ソリッド「飯?その辺の動b…「却下」」

かなり既視感というか、そんな会話を交えながら走っていると風が止んだ。

しかし、残念なことに道路は街になど通じてはなく
どこかの軍の駐屯地に走っていたようで

つまり方向違いだった

リキッド「」

ソリッド「wwwwww」

リキッド「ま、まあ…そんな小さいことはどうでもいい。」「ここにも飯はあるだろう」

ソリッド「逝ってらっしゃい、健闘(笑)を祈る」

リキッド「兄弟に(言葉の)銃口を向けるのか!?」
ソリッド「お前にだけは言われたくない」

かくして、ソリッドは頑なに断ったためリキッド一人で飯を頂戴することになってしまった。

リキッド「さあて、METAL GEAR LIQUIDの時間だ。操作の仕方は兄弟と同じだ。ただし、ソリトンレーダーも無線も無い。手持ちはM16A2のみだ。くれぐれもミスってくれるなよ…」ボソッ

誰に言ったかもわからないが、その駐屯地に単身潜入していった。


敷地の外周を警備する兵士を殴り倒し、少しサイズが大きめではあるが野戦服を手に入れた。

ついでに煙草も入手した。もちろんあとでソリッドの前で自慢してやるためである。


異常に気づかれないよう、下着以外裸の男を物陰に隠して少し進むとゲートが見えた。


リキッド「胸元がキツいな…。しょうがないか」
「フェンスの上には有刺鉄線。通用口には警備が4人」

フェンスのどこかに穴が空いてないかと探すと、車か何かが突っ込んだ跡の残ったところがあった。通るには十分だった。


リキッド「しかし、警備はかなりザルだな。兵士もそうだがガンカメラはおろか監視カメラさえない。…いや、まだ無いんだったな。」

数台のトラックがあり、中に何かあるかと入ってみると…一台目には雑誌。
二台目には拳銃とマガジン。

三台目を覗くと…兵士が中にいた!



兵士A「お前誰d…ぐあ!!」
腹に膝蹴りを入れ、間伐入れずに直投げをして拳銃の銃口を突きつけた。

リキッド「静かにしてくれないかな?食糧庫はどこにあるのかなー」

一応、猫なで声で尋問する。

兵士A「………殺れよ」

兵士の肩に提げていた小銃で、兵士を拘束して再度、銃口を強く押し付ける。

リキッド「言え」

兵士A「う、撃つな。ここからすぐだ、南側に仮設の物資集積所があr」ゴン!!
殴って意識を失わせた。

聞き出したとおり、さほど経たないうちに仮設集積所の近くに来てはみたが、兵士がどうも少ないと思ったのはここで積み卸しをしていたようだった。

リキッド「4人ぐらいか。気絶した奴が目を醒ます前にとっとと頂戴したいものだが…」

さっき手に入れた雑誌三冊(エロ本)を並べて置くなり、すく近くのコンテナ横から窺いつつ物音を立てる

欠伸をしてダルそうにしていた一人が反応し「おおっ!!」と言うと、他の三人が釣られてきた。

その隙に別方向からテントの下に色々積み込みされている集積所に近づき、[軍用の携帯食糧]ことレーションをダンボール二箱。水のポリタンクを三つ頂戴して台車に積んだ。
あとは運び去るだけである。

が、良いものを見つけた。
リキッド「ふん、懐かしいものだな…。鹵獲したやつかな?」

一方、リキッドが潜入し始めたその頃。

ソリッドが運転するジープは他の二台に追われていた
外周を警備していた兵士に見つかってしまったのが原因である。

ソリッド「クソッ!!ハンドガンじゃ歩が悪すぎる」

二台のうち、その一台から射手が小銃を乱射する。
運悪くタイヤに当たってしまった!

ジープを止めて、影から銃を撃つ。

ソリッド「こう銃撃されては動けない!!何か無いか…何か!」

銃撃の中で動くに動けないソリッド。
かといって迂闊に前進できない敵兵達。

両者ともに膠着し、持久戦になってしまった



ソリッド「………ん?」
ソリッドの耳に、ヘリのローター音が聞こえる。

それも段々と近くに……即座にジープの影から脱した次の瞬間、ミサイルが一発ジープもろとも敵兵達が吹っ飛んだ。
ハインドDである。


ソリッド「随分と手荒いじゃないか、ああ!?」

リキッド「なに、手元が狂っただけ。そんなことより飯にしないか」

地表にハインドが近づき、ソリッドが乗り込んだ。
他のスペースには食糧や水がかなりある。

リキッド「囮になって敵の目を引き付けてくれるとはねー」

ソリッド「別に…そんなつもりは無いが」←事実

リキッド「そんなに照れちまって…」←誤解



北の方向に飛び、夜は機内で二人とも過ごした

作者です。
ここまででチュートリアル(?)的なものを終えます

一週間ほど時間を空けます。テストが控えてるので…

余談ですが、ソリッドとリキッドのカップリングになるかもしれません(←!?)

こうご期待を


ソリッド「…ん」

ソリッドが起きる頃にはすでに陽は昇っていた。

リキッド「相変わらず寝覚めは悪いようだな?」
「ほら、さっさと食べろ」つレーション

ソリッド「ああ」
「今日はどのへんで道草を食う気だ?できることなら早めにアメリカに戻りたいところだが」

リキッド「…その………」
ソリッド「?」

リキッド「親父、BIG BOSSを捜してみない?」

ソリッド「!?」
「この時期のBIG BOSSは相当殺気立ってる……ような気がする。悪いことは言わn「よし、親父狩りだ!」バカ野郎、意味が違うぞ!?」

なんだかんだ言ってるうちに結局BIG BOSSを捜す羽目になってしまった。


?「ぶぇっくし!……?」

?「風邪か?アンタも老いたな」

?「…さあ、どうだかな。老いてもまだまだやることがありそうだ」

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