妹「兄さんの鮮血が欲しい」(118)

妹「脳を改造して私だけのものにしたい」

兄「えっ今何か物騒なこと言ってなかった?」

妹「いえ、何も。幻聴じゃないですか」

兄「あー最近疲れてるからなー」

妹「マッサージでもしましょうか」

兄「いや、いいよ。とりあえず風呂入ってくる」

あ、続けんの?

兄「ふぅ…」チャポン

兄「本当にあれは幻聴だったのか」

兄「でも疲れてるのも事実だからなぁ…」

兄「にしても俺の鮮血とか脳を改造とか…」

兄「本当に言ってたとしたらブルッと来るよな」

兄「まあ本当にそんな事考えてたら口に出さないよな」

兄「しかもあの清楚な妹だぞ。この前何て映画の血を見ただけでペットの犬に抱きついてたからな」ハハッ

兄「おっとこれ以上入ってるとのぼせそうだな、そろそろ上がるか」

妹「兄さんがお風呂に入ってる間に道具を用意しておこう」

妹「糸鋸切り……包丁……あとは……」

妹「とりあえず、これだけあればいいかな」

妹「ふふっ……」

妹「兄さん、早く出てこないかな……」

ーー妹の部屋ーー

妹(兄さんに気づかれなかったのは幸いでしたね)

妹(あまりの欲望にまさか声に出してたなんて)

妹(ちょっと気をつけないと、ですね)

妹(しかし兄さんは最近疲れて帰ってきていますが…)

妹(明日は日曜日、少しずつやっていきますか)

ーー明日の朝ーー

父「じゃあ俺は出張で3日くらい帰らないから、留守番しっかりな」

妹「あれ、お母さんは?」

父「ああ、昨日の夜中くらいから町内会の旅行に行ってるよ、3泊4日だったかな」

妹「2人とも3日もいないんですか…」

父「大学生の兄もいるし、不安だったらばあちゃんの家に泊まればいいよ。じゃ、戸締りはしっかりな」

妹「はい」

バタン

妹「…」ニマ

妹「兄さん、兄さん。朝ですよ。日曜日だからって寝過ぎはダメです」

兄「うーん、もうちょい寝かせて…」

妹「あと3秒以内に起きないと大変なことになりますよ?」

兄「…」グー

妹「3…2…1…」

妹「3秒経ちましたよ、兄さん」

兄「zzz…」

妹「んっ」チュッ

兄「んー…」

妹「んっ、んっ、んん…」クチュ レロッ

兄「んー?」ゴクン

妹「ぷはぁ、起きました?」ニコニコ

兄「あれ、お前何で馬乗りになってんの…てか、顔近いよ」

兄「あれ、何か口の周り濡れてる?」

妹「妹の初めての味はどんな味ですか、兄さん」ニコッ

兄「えっ、ちょっ、お前!」ガバッ

妹「やん」

兄「もしかして…」

妹「キス…しちゃいました」ウワメ

兄「えっと……」

妹「3秒以内に起きないと大変なことになるって言ったじゃないですか」

妹「兄さんは起きなかった、だからですよ」

兄「いやだからって、何でキス…うっ」

妹「どうしました?」

兄「いや何でも…………ない………眠い……」

妹「さて兄さん、私が時間に至極厳しいのは分かってますよね?」

妹「あと10秒以内にベッドから降りないと…」

兄「うん………」ウツロウツロ

妹「刺します」スッ

兄「えっ…ん?えっ、ほ、包丁…刺すってえ?」

妹「さて10秒数えますよ。何、ベッドから降りる何て幼稚園児でもできることです。3秒もいりませんよ」

兄「ちょっ…とま…って…」クラクラ

妹「10…9…8…7…」

兄「…それ…は………だ…め…」

妹「6…5…4…3…」

兄「あ…………あ……力……はい…ら……な…」

バタッ

妹「2……10秒数える前にベッドの上でダウンですか…うふふふふ」

妹「えへ、えへへへへへへへ」

妹「兄さん、兄さんが今、無防備で目の前に」

妹「このちょっと癖のついた髪も黒くて大きな瞳も小さな顔も全部」

妹「私のものだ」

妹「えへへへへ…兄さん…大好きだよ……」

妹「兄さん…兄さん……えへ、兄さん…えへへへへへへへ」

妹「ヒヒッ、アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

さてリョナ展開に行くか否かどうしよう

恋人に危害を加えるタイプのヤンデレはNG

兄「妹の経血が飲みたい」

これで

ーー30分後ーー
兄「うーん……」

兄「…あれ、体が動かないってか、縛られてる?」

兄「しかも妹の部屋?何が起きたんだ」

兄「……………」

兄「そうだ、朝、妹に変なものを口移しさせられて」

兄「………包丁を突きつけられて…」

兄「体が言うこと聞かなくて寝たんだっけか」

なんかおっきした

疲れてんのかな…

>>23ここからそんな感じで進むと思うよ
まあ何かアレだったら>>19からロードすればいいだけだし大丈夫だ
あとリョナ上手くかけるかな、自信無い

>>24ごめん経血ってなに?生理で出る血?
ーーーーーーーーーーー
妹「兄さん、もう目が覚めたんですか」

兄「うわっ!」ビクッ

妹「うふふふふ…私の唾液がたぁっぷり絡んだお薬はどうでしたか?」

兄「……寄るな」

妹「ん?」

兄「寄るなって言ってんだ!このキチガイが!」

妹「……」

兄「兄貴に包丁向ける奴何かもう家族じゃねえよ!どっかに行け!」

妹「兄さん…」

兄「寄るなって言ってんだろ!」

妹「兄さん…」

兄「く、来るなって…」

妹「本当は…観念してるんでしょう…?」

兄「なっ…」

妹「朝に包丁を突きつけられた時から、『ああ、俺はこいつに殺されるんだ』って」

兄「んな訳ないだろうが!さっさと縄を解け!」

妹「兄さん…あなたは…今…」

兄「来るな…来るなぁ!」

妹「私の…お人形……なんだよ……?」スッ

兄(包丁…!)

妹「大丈夫ですよ…兄さん…」

妹「私は…あなたが……あなたが大好きです」

妹「好き過ぎて…愛し過ぎて…」

兄「…ひっ」

妹「その…髪…目…鼻…耳…四肢…胴体…全てを……」

兄「……やめろ…」

妹「私のものに……したくなるほどに………!!!」

兄「やめてくれぇえええええええ!!!!」

妹「兄さん…兄さん…兄さん…兄さん…兄さん…」

兄「いやだっ……いやだぁあ…!死にたくない…!」

妹「さぁ…まずは…その逞しい腕から…!」

しかしこれ以上書けない

はよ

腕切ったらどうなるとか知らないんだよね
切った後なにをどうしたら死なない程度になるのか
だから書けない

妹「心配しないで兄さん…」

妹「腕が無くても私が腕の変わりになりますから…」

兄「ひぃ…」

妹「いきますよ、兄さん…」


兄「やめろ…やめてくれ…!」

妹「兄さん…兄さん…兄さん…兄さん…兄さん…!」

ザシュッ

兄「ぎぃあああああああああ」ボタボタ

俺「そこまでだ!」バアン!

妹「な、なんだテメェは!?」

俺「問答無用!死ね!」ビビビビビビビビビ

妹「ぎゃああああああああ!!!」ドカーン

>>39
はよ

妹「…兄さん…の…血…」ハアハア

兄「…ぁぐ…うあ…」ボタボタ


妹「…兄さんの血…すごく暖かいです…」ペロ


兄「……うぅ……」

うおおおおおい何終わる流れになってんだ

妹「…兄さん…兄さんの血…とてもおいしいですよ…」ペロ

兄「…ひぃっ…」

妹「…さすがに…包丁では腕は切り取れませんでしたね…」


兄「………」ガタガタ


妹「…腕が…駄目なら…指なら…」


兄「…や、やめ…やめてく」


妹「…兄さん…兄さん…」ハアハア

ザシュ

兄「…うああああああああああ!」

妹「…取れましたよ…兄さんの…人差し指…」ハアハア


兄「………」


妹「…兄さん…」ハアハア


兄「…も…やめてくれ…」


妹「…なんで…そんなこと…言うんですか…」

ほっしゅ

妹「…私は、兄さんの事が…こんなにこんなに好きなのに……」

妹「兄さんはわかってくれないんですかっ!」バンッ


兄「…ひっ…」ビクッ


妹「なんで…こんなに好きで好きで好きで好きで好きで好きでしょうがないのにぃ!」


兄「」ガタガタ

妹「兄さん…兄さんは…私が嫌いですか?」

兄(返答次第では死ぬ…かと言って…好きなんて言ったら…)

妹「兄さん…あと……10秒ですよ…?」

兄「!」

妹「10…9…8…」

兄「お…俺は…」

妹「7…6…5…」

兄「妹が…」

妹「4…3…2…1…」

妹「…兄さんがわかってくれないなら…」


妹「…わかってもらうしかないですね…」ニヤリ


兄「………え…」


妹「…兄さん…これから…兄さんの腕と…足を…全て…切り落とします…」

>>53
ごめんミスった気にせず続けてくれ

切断したら死ぬだろ

>>56
今のところ切れてるのは指だけ
腕は運良く動脈はきれてないものとする

ーーーーーー
兄(どうせ…好きなんて言っても…死ぬんだ)

兄(ならせめて…理性を貫いて…死にたいよな)

兄「嫌いだ」

妹「」ビクッ

兄「俺はお前が嫌いだ。顔も見たくない」

兄「さぁ。殺せよ。スッパリと行けよ」

兄「俺を殺せよ…はやk「えへへへへへへへ」

妹「うふ…えへへへへ……兄さぁん」

妹「私…フられちゃったよぉ…」

妹「大好きな…壊れそうなくらい大好きな…兄さんに…」

妹「これは…兄さんじゃないの…」

妹「本当の…兄さんじゃない…」

妹「本当の兄さんは今…この兄さんの中で苦しんでる…」

兄「お…おい…」

妹「うるさいっ!!!」ザクッ

兄「うああああああああっ!!!」

妹「お前は…兄さんじゃない…」

妹「ほら…お前が喋るから…」グチュッ

兄「ぐぅっ!!!」

妹「兄さんのお腹に…穴が空いちゃったよ……?」

妹「兄さん…待ってて…今…引き出すから…」

兄「う…く…」

兄(もうダメだ…意識…が…)

兄「ん…」パチ

兄「ここは……?」

兄「あ…指…くっついてる…」

兄「てか…病院か…」

兄「い…妹は…!?」

兄「あいつが来る前に逃げないと…!」

妹「兄さん!?」ガラッ

兄「うわああああああああああ!!」

妹「兄さん!?どこに行くんですか!?」ガシッ

兄「やめろ!!離せ!!離せえええええ!!」

妹「兄さん!落ち着いて!落ち着いて下さい!」

兄「嫌だああああああああああ!!!!」

医師「おい!早く抑えろ!」

看護師「はい!」

兄「嫌だ!!!!やめてくれえええええ!!」プスッ

兄「あ……あぁ…あ…」

医師「落ち着いたか…?」

兄「やめ…て…」

医師「大丈夫だ、もう大丈夫。ゆっくり、ゆっくり深呼吸をして」

兄「…」スーハー

医師「大丈夫かい?君は妹さんと家にいる時に物好きな女が君の家に入ってきてね、君と妹は拷問されたみたいなんだ」

兄「え…?」

医師「隣の住民が君の悲鳴を聞きつけて、君の家を尋ねたところ、返事が無かったから警察を呼んだそうだ」

医師「今もその女は逃走中らしい。全く、逃げ足が早い女だよ。しかもあのマンション監視カメラとか無くてね、手がかりが全く無いそうだ」

飯食って来る

よし満腹

医師「君の指も、妹ちゃんがとっさに冷却保存してくれてないと危ないところだった」

兄「妹が…?」チラッ

妹「…」ニコ

医師「女は目撃情報も無くてね。妹ちゃんは後ろから襲われて目隠しをされて顔も見てないそうだ」

医師「君の指がきれた直後にお隣さんがチャイムを押してくれて、覆面を被って逃げたそうだ」

兄「なぜ、それで女ってわかったんですか?」

医師「妹ちゃんが女が覆面を付けて逃げる直前に目隠しを取って後ろ姿だけ見たそうだ。その時サラサラな長い髪が見えたから、女性の確立が高いってことだよ」

医師「妹ちゃんは、君と同じように腕を切られていて、首に締められた跡がある」

兄「首の包帯は…」

医師「治療も兼ねて隠しているよ」

医師「では…あとは警察に任せますね」

警察「さて、兄くん。辛いことを思い出させるようだが、何をされたか…思い出して欲しいんだ」

兄「…っ」

警察「我々は心身共に深い傷を負った君たちの為に、その女性を捕まえたい。いや、捕まえさせて欲しい!」

警察「勿論、さっきのように苦しくなって思い出してもらわなくていいんだ。ゆっくり…ゆっくり、思い出して欲しい」

兄「…」

警察「これは…僕の電話番号だ。いつでも繋がるようにしてあるから、話せるようになったら話して欲しい」

警察「今日は…これで、失礼します」ペコッ

医師「今時、珍しい正義感溢れる人でしたねぇ」

兄「…そう、ですね」

医師「どうします?一応最低限の日常生活は過ごせますので、退院することもできますよ。先ほど母親からも連絡があって、戻ってくるそうです」

兄「じゃあ…お言葉に甘えて」

妹「大丈夫なんですか…?兄さん」

兄「(…)大丈夫だよ」

兄「行こうか」

ーー帰路ーー
兄「…」

妹「こんな時くらい、迎えに来てくれてもいいんですがね、お母さん」

兄「…」

妹「まだ、傷は痛みますか?」

兄「…」

妹「兄さん?」

兄「…妹」ガシッ

妹「はい」

兄「お前は…お前…は…」

妹「?」

妹「どうしたんですか?兄さん」

兄(記憶があんまり無いけど…誰かに腕を切られて、指を切られたのも事実だ)

兄(それは妹だった気がする)

兄(実際に俺は、最初に妹を見て、それを思い出して悲鳴をあげたのかも知れない)

兄(でも、犯人が妹に似てただけかも知れない)

兄(妹……お前なのか?)

兄「妹」

妹「は…はい…」

兄「………」ジッ

妹「…」

兄「………」フゥー

兄(バカバカしい。妹な訳があるか!)

兄(何を考えてるんだ、俺は…)

兄(こんな純粋な妹が、そんなことするわけ無い)

兄(俺の指が今あるのも、妹のおかげなんだ)

兄「…ごめんな」

妹「…?」

兄「俺、お前が犯人なんじゃないかって、疑ってた」

兄「一瞬でも、そんな考えを巡らせた俺が馬鹿だった」

妹「兄さん…」

兄「俺が妹にそんなことされる理由が無いもんな。それに…この指も、妹のおかげであるんだ」

兄「ごめんな、疑って、ごめんな……グスッ」

わっふる

兄「お前が……犯人なんて、何考えてんだろうな」ズズッ

兄「ごめん…本当に、ごめん」

妹「いいんですよ…兄さん」

妹「兄さんは、いっぱいいっぱい傷ついた」

妹「だから、その分、いっぱいいっぱい泣いて、甘えていいんです」

兄「妹……妹っ……!」グスッ

妹「こんなところで泣いてると笑われますよ?いい男が台無しです。家に帰って、いっぱいいっぱい、泣きましょうね?」

兄「ばかやろう…子供扱いずんな…」

ーー30分後、帰宅ーー
妹「泣き止みましたか?」ニヤニヤ

兄「も、もういいだろ///」

妹「えへへ、もっと泣いていいんですよー?」

兄「もういいって、恥ずかしい///」

妹「えへへ…」ニコニコ

兄「にしても…見るもおぞましい血だな、これ」

妹「捜査の跡も何か嫌ですね」

兄「とりあえず…血を拭くか。見ていて気持ち悪い…」

妹「私もです…」

兄「何とか、掃除終わったな」

妹「やっぱり怪我をしていると不便です」

兄「ていうか、母さんいつ帰ってくるのかな」

妹「電話してみますか?」

兄「んー、めんどいしいいよ。夜には帰って来るだろ」

妹「しかし…私、あの部屋でもう寝れませんよ」

兄「ああ…俺も、正直中にいるだけで嫌気分だった」

妹「一応私の部屋なんですが」

兄「あはは、ごめんごめん」

んー、今のところオチは考えてないからどうなるか知らん


ーーーーーーーーーーーー
妹「それより兄さん、何か思い出しましたか?」

兄「いや…」

妹「このままじゃ、あの女が自由なままですよ」

兄「でも…もう、思い出したくないんだよ」

兄「思い出してそいつが捕まっても、俺の怨恨は解消されるわけでもない」

兄「あの警察官には悪いけど、諦めるよ」

妹「その方が兄さんにもいいかも知れませんね」

兄「うん…あ」

妹「どうしました?」

兄「ありがとうな、妹」

妹「…?」

兄「俺の指をくっつけてくれたこと」

妹「私がくっつけたわけでは無いですよ」フフッ

兄「いや、お前が冷却保存してくれなかったらくっつかなかったから、お前がくっつけてくれたも同然だよ」

妹「ふふ、じゃあ、そういうことにしておきましょうか」

兄「あと…な」

妹「な?」

兄「慰めてくれて、ありがとう」

妹「うふふ…どういたしまして」ニコッ

ガチャッ

母「ただいま!!二人とも大丈夫!?」

兄「あ、おかえり」

妹「おかえりなさい」

母「あら、意外に…元気ね…」ゼーハーゼーハー

兄「母さんは凄い疲れてるみたいだよ?」クスクス

妹「私たちの代わりに入院した方がいいかも知れませんね」フフッ

母「もう!からかわ…ゲホッ」

兄「ほら、無茶するから。はい水」

母「ゴクゴク…ハァーっ。年寄りが無茶するもんじゃないわねー!」

全員「あははははははは!!」

ーー3ヶ月後ーー
父「じゃあ、いって来るよ」

母「留守番しっかりね?」

兄「大丈夫だよ。もう完治もしてるし、前みたいに不用心なことはしないから」

父「しっかり者の妹もいるし、大丈夫そうだな」

兄「おい!俺の固い意思は無視かよ!」

妹・母「ふふっ」

父「さて…じゃあ、4泊5日のラヴラヴ旅行行って来るかな!」

母「やだあなた、ラヴラヴだなんて///」

父「あはははは!じゃあ行って来るぞ!」

兄・妹「いってらっしゃーい」

ーー3時間後ーー
兄「あの二人…そろそろ旅館着いたかな?」

妹「時間的に…そろそろでしょうね」

兄「なあ、今度俺らも二人で旅行行ってみないか?」

妹「いいですね、どこにしましょう?」

兄「そうだな、沖縄とか!妹はどこがいい?」」

妹「うふふ…私は、兄さんとなら、どこまでも行けますよ」ニコッ

兄「そ…そうか?あはは!照れるなぁ///」

妹「…兄さん」

兄「うん、なんだ?」

妹「私…最近…夢を見るんです」

兄「夢…?」

妹「あの…悪夢…を…」

兄「ああ…『あれ』か…」

妹「夢の中で、兄さんに…ずっと、ひどい言葉を浴びせて、ずっと、ずっとひどいことをするんです」

妹「あの女は……私の記憶から、出て行こうとしません」

兄「妹…」

妹「あの女は今頃…何をしてるんでしょうね…」

妹「何で!何で!まだ…私の中に!」

兄「…」

妹「嫌だ…もう…嫌だぁ…!」

兄「いもう…と…」

妹「うっ…うっ…グスッ……」

兄「俺…」

兄「俺、頑張って思い出してみるよ」

妹「…兄さん…」

兄「今まで自分が嫌だからって避けてたけど、妹がこんなに苦しんでるんだ」

兄「兄貴として…けじめつけなきゃな」

兄「妹、部屋に行っててくれ。あと、俺が叫ぼうがわめこうが、止めないでくれ」

妹「兄さん!」

兄「大丈夫だよ。これくらい乗り越えなくて何が男だ」

兄「大丈夫。大丈夫だ…」

妹「…ありがとう…ござい…ます…」グスッ

兄「いいって。『傷ついた分だけ、甘えていい』、だろ?」

妹「…はい!」

兄「よし、じゃあ部屋に行っててくれ。集中したい」

ーー10分後ーー
兄「ふー…」

兄(うう…ちょっと思い出しただけでも、クラクラする…)

兄(しかし、顔は何度も見ているはずなのに…)

兄(なんで…思い出せないんだ…?)

兄(くそっ、モヤモヤする…)

兄(何か…でも…出て来そうな…)

兄(少し浮かんでは…すぐ消える…)

兄(でも…でてきそうなんだ…)

兄(くそ!頑張れ俺!妹の為に!)

兄(うっ…)

兄(何で…妹と重なるんだよ…忌々しい…)

兄(お前と…妹を…一緒すんなよ…!)

兄(くそ!俺の目の前に現れろよ!一瞬で思い出して、ぶっ殺してやるのに!)

兄(何か、似ている顔でも見れば思いだせるのに…)

兄「俺の目の前に出て来いよ…くそっ!」

妹「…!」

兄「何で、妹と重なるんだ!」

兄「くそっ!」

ガタッ

兄「ん…妹?」

兄「ああ…ごめん、声に…出ちゃ……てた……」

妹「兄さん…」

兄「あ……」

兄「あああ………!」

妹「うふふ…」

兄「お前じゃ…ないよな…?なぁ…そうだよな?」

妹「兄さん…こっちに…来て…」

兄「いもうと…」スタ…スタ…

妹「兄さん!」ダキッ

妹「兄さぁん…」チュッ グチュ

兄「んっ…んぐっ…」ゴクン

兄「えっ…?」

妹「えへへ…」ニマ

妹「兄さん…」

兄「あ…また…意識……が……」

妹「……」

兄「…お前…なのか…?」

妹「…そうですよ…兄さん…。私が…あなたの……腕も………!指も………!」

兄「あっ…あああ…」

妹「兄さん……やっと帰ってきた、私の、兄さん…」

兄「いっ、いやだっ……」

妹「えへ」

兄「いやだぁああぁ…」

妹「えへへへへへへ」

兄「いや……だ……………」

妹「あはははははははははははははは」

ーー30分後ーー
兄「……」

妹「兄さん…」

兄「ん…?」

兄「…また…かよ…」

兄「もう…いやだ…いy「ムグッ!」

兄「ングングング」

妹「前みたいに叫ばれたら…困りますから…猿轡くらい許してくださいね…」

妹「口の中に布が一杯で、喋れないでしょう?」

妹「念の為防音カーテンもあるから大丈夫ですけどね…」

兄「んー!んー!」

妹「うふふ…大丈夫ですよ…全く……痛くありませんから…」

兄(そんなわけねぇだろ!ざけんなこのキチガイ!)

妹「兄さん…私の目をじっと…じっと…見てください」

妹「まぁ、そらしたくても…体が言うことを効かないでしょうがね」

妹「あの薬で全身の力は抜け、まばたきすらするのも辛い状況」

妹「そんな中にまぶたをテープで固定されれば…」

妹「まぁ、よそ見なんて、できませんよね」

妹「でも叫ぶ体力はあるんですね…ちょっと見くびってました」

妹「じっくり…じっくり…行きますよ」

妹「兄さん…聞こえますか…?」

妹「言う通りにしていれば…痛くありませんからね…?」

妹「兄さん…聞こえたら…指を動かして下さい…それくらいはできるでしょう?」

妹「まあ…できなければ…爪を剥がしていきますがね…」

兄(っ…!つくづく…キチガイじみてる…)ピクッ

妹「大丈夫ですね…」

妹「兄さん…あなたは…助かりたいですか…?」

妹「YESなら右手の指を、NOなら左手を」

妹「NOを選んでも大丈夫ですよ…爪が飛ぶことはありません」

兄(YES…)ピクッ

妹「やはりですかぁ…」

妹「でもですね…」ズイッ

妹「兄さん!」

兄「!」ビクッ

妹「助かりたければ…私の言うことを聞いて下さい…」

妹「正確には…私の言葉『だけ』に耳を傾けて……その通りにしていれば…いいです…」

妹「YESか…NOか…?」

兄(手でペンチ握りながら言うセリフじゃない…YES)

妹「うふふ…じゃぁ…まぶたを自由にしますね…」ペリリ

兄(ん…やっと目をつむれた)

妹「そのまま…目をつむっていて下さい」

妹「いいですか…あなたは…私の言葉だけに耳を傾けるんです」

妹「あなたは…今…意識の外…」

妹「何も…考えてなくていい…」

妹「ただ…聞くだけでいい」

妹「あなたは…私の……」

妹「……しもべ……」

兄(何……だこれ………やば……い)

さて、兄貴にパソコン取られるからここでいったん終了

ほしゅしておいてくれれば12時には再開できるかも
では。

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