塞「私たち、似たもの同士ね」 怜「せやなぁ」 (12)

・塞と怜って、結構共通点あるなという考えから、書いてみようと思いました

・話の設定上、水着回がなくなることになりますが、ssなので勘弁してください

>>1はあんまり文才ありませんし、更新も不定期になりますが、見ていただけたらありがたいです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1385994173

~2回戦副将戦~

「副将戦終了~」

和「お疲れ様でした」

和(いい位置で咲さんにバトンタッチできましたね)

絹恵「お疲れさん…」

絹恵(なんとか一位、守れたな) フゥ

初美「お疲れ様でしたぁ…」

初美(うぅ…全然稼げなかったですよー) グスッ

塞「はぁ…はぁ…」

塞「お疲れ…さま…」

塞(ラスで豊音にバトンタッチだなんて…)

塞(はは…こりゃ胡桃にどやされるかなぁ…)

絹恵「あの…臼沢さん? 大丈夫ですか?」

和「ひどくお疲れに見えますけど…」

塞「えっ…うん、だいじょーぶ」

塞(誰のせいだと思ってるのよ…)

塞「これくらい、いつものことだから…」 ハァ…ハァ…

塞「全然…ラクショー…」 ガタッ

フラッ…

塞(あ…やば…っ!)

ドサッ

初美「ふぇ…!?」

絹恵「臼沢さん!?」

和「だ、大丈夫ですか? しっかりしてください!?」

塞(…うぅ、力が…入らない…)

塞(今日はちょっと、塞ぎすぎたかな…)

初美「た、大変ですよー!!」

塞(ごめん、みんな…)

塞(迷惑…かけ…) フッ

絹恵「臼沢さんっ!!」

和「早く、救急車を…っ!」

ピーポーピーポー



2日後、病院

塞「……」

塞「うっ…うぅ…」 パチリ

胡桃「…っ! 塞!!」

エイスリン「サエ! 」

豊音「塞ー!」

塞「どこ…ここ…」

エイスリン「ココハ、ビョウイン」

塞「病院? …そっか私、副将戦で…」

胡桃「塞、倒れてから2日も寝てたんだよ!」

胡桃「ホント、心配したんだからね!!」

塞「ご、ごめん…胡桃」

エイスリン「デモ、ヨカッタ」

豊音「目が覚めて、ホントよかったよー」 ウワーン

胡桃「豊音、泣かない!」 グスッ

エイスリン「クルミモ、ナイテルヨ…」 ポロポロ

胡桃「エ、エイちゃんだって!」 グスッ

塞「みんな…」

ガラガラ

トシ「塞、目が覚めたんだね」

塞「トシ先生…」

トシ「まったく、あんたが倒れた時は寿命が縮むかと思ったよ…」

塞「すいません、ご迷惑をおかけして…」

トシ「まぁ、あんたが無事でひと安心だね…」




塞「そうだ…試合はどうなったんですか?」

エイスリン「…ッ!」 ビクッ

胡桃「……」

豊音「…グスッ」

塞「み、みんな…?」

トシ「…負けたよ、私たちは」

塞「…え?」

トシ「あの後、豊音ががんばってくれたんだけどねぇ…」

胡桃「結局、清澄と姫松に負けちゃったの…」 グスッ

塞「そう…なの…」

豊音「ウワーン、私が悪いんだよーー!!」

豊音「私が…私が大将戦でもっと頑張ってれば…」 ウワーン

エイスリン「ウウン、トヨネハワルクナイ」

カキカキ、パッ

塞「これ、エイちゃんと…清澄の次鋒?」

エイスリン「ワタシガ、ヤラレチャタセイデ…」 ポロポロ

エイスリン「ゴメンナサイ、サエ…」 ポロポロ

胡桃「2人とも、泣かないっ!」

胡桃「塞の前では泣かないって…決めたじゃない…」 グスッ

塞「……」 ギュ



塞「…あれ?」

塞「そういえば…シロは?」

エイスリン「シロ、ホテルデネテル」 グスッ

塞「…は?」 ピキピキ

豊音「ま、待って、塞!」 アタフタ

エイスリン「コレミテ!」 パッ

塞(これは…ベッドで寝てる私だ)

塞(その横にいるのは…シロ!?)

胡桃「シロ、塞が運び込まれてからずっと、寝ずにつきっきりで看病してたんだよ」

塞「えっ…あのシロが!?」

トシ「で、今日はその疲れが溜まって、ちょっとダウンしちゃったのよ」

胡桃「驚きだよね、いっつもダルいって言ってるシロが…」

塞(…シロ)

トシ「…おっと、もう面会時間が終わっちゃうわねぇ」

トシ「塞。先生の話だと…体力消耗が激しいから、もうしばらくは入院してなくちゃならないみたいだよ」

塞「そうですか…」

トシ「私たちもお見舞いに来るから、あんたも安静にしとくんだよ」

塞「はい」

トシ「じゃあ行くよ、あんたたち」

胡桃「じゃあね、塞」

エイスリン「ゲンキデネ!」

豊音「また明日、来るよー」

塞「うん、またねみんな」

ガラガラ

塞(……)



塞(そうか…)

塞(負けちゃったんだ…私たち…)

塞(寝てたから、全然知らなかった…)

塞(……)

塞(私が…)

塞(私が、副将戦でもっと清澄を警戒してれば…)

塞(もっと、点数を稼いでいれば…)

塞(もしかしたら、豊音は逆転できてたかもしれない…)

塞(……)

塞(何やってんだろ、私…)

塞(あんな試合して…)

塞(挙句の果てに、倒れて入院までして…)

塞(私たちにとって、最初で最後のインターハイだったのに…)

塞(一番みんなに迷惑かけたの、私じゃない…っ!) ギリッ

塞(部長なのに、情けないなぁ…私)

塞(……) ポロポロ

塞「…グスッ」

塞「…グスッ…ヒック」

塞(……)

塞(もう…寝よ…) ゴソゴソ

塞(……) ポロポロ

塞(涙…止まんないや) グスッ


数日後

塞(あれから、いろんな人たちが来たなぁ)

塞(姫松の人たちは、即興で漫才みせてくれたり…)

塞(永水の人たちは、大量に果物くれた…食べ切れそうにないけど)

塞(清澄は、大将の子が迷子になってトラブってたなぁ…) クス

塞(…だけど)

塞(…シロは、まだ来てない)

塞(夏風邪ひいたって聞いたけど、大丈夫かな?)

塞(…はぁ)

塞(…そういえば、今日はBブロックの準決勝ね)

塞(もう、関係ないけど…)

コンコン

塞「どうぞ」

看護士「臼沢さん、失礼します」

塞「あれ、点滴変える時間ですか?」

看護士「いえ、実はお願いがあるんです」

塞「なんですか?」

看護士「急に個室が必要な患者さんがいらしまして、もしよかったら、相部屋に移っていただけませんか?」

塞「別に、構いませんよ」

看護士「ありがとうございます」

看護士「あっ、相部屋の相手なんですがらど、その子も高校生です」

看護士「だから、大丈夫だと思います」

塞「はぁ…」

塞(男子だったらどうするのよ…)



看護士「ここです」 ガラガラ

塞(あっ…もういる)

塞(よかった…女の子みたいね)

「あ、どうも」

看護士「園城寺さん、こちら臼沢さんです」

看護士「今日から二人でこの部屋をつかってください」

塞「臼沢です、どうぞよろしく」 ペコ

怜「園城寺です、こちらこそよろしゅう」 ペコ

塞(口調からして、多分関西の人ね…)



今回はここまで

また書けたら投稿していきます

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom