クリスタ「ユミルが好き」(56)

ユミル「勿論私だって好きだ」

クリスタ「性的な意味で」

ユミル「えっ」

クリスタ「えっ」

ユミル「すまんクリスタ。……私はノンケなんだ」

クリスタ「えっ」(´・ω・`)


あとは任せた

クリスタ「何よ!」グイッ

クリスタ「結婚してって!」ミシッ

クリスタ「言ったじゃない!」ビリビリビリッ

ユミル「きゃぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」

クリスタ「ユミルの可愛い悲鳴いただきました!」



こうですか!?わかりません!!><


>>1でも>>2でもないが



クリスタ「ふふふ、じゃあ行くわよユミル」ジリジリ

ユミル「く、クリスタぁ!?」

クリスタ「覚悟っ!!」ギュウウ

ユミル「………………?」

クリスタ「…………ぁ」



クリスタ(しまった、ここからどうすればいいんだろ?)


クリスタ(えぇっと、どうしよう)

クリスタ(きちんとした恋愛って意味で性的って言ったけど)

クリスタ(振られちゃって、悲しい気持ちを吹き飛ばそうとしたら――なんかちょっと荒ぶっちゃって)

クリスタ(つい、勢いで洋服を破っちゃって)

クリスタ(そのまま抱き着いたけれど、これってどうすればいいの?)

クリスタ(目の前でたゆっている、胸でも揉めばいいのかな)

クリスタ(でも、揉んだあとは……?)


ユミル「……クリスタ?」

クリスタ(!!……い、いけない!!)

クリスタ「っとぉ!!」グニッ!

ユミル「いってぇえええええ!!?」

クリスタ「あ」

ユミル「クリスタ、このバカ!発展途上中の胸を思いっきり揉むなよ痛いだろ!!」

クリスタ「ご、ごめんユミル!えぇっと……や、柔らかくいくね?」クニクニ

ユミル「やめんかい!!」バシッ!

クリスタ「……っ」

ユミル「あ」


クリスタ「ふぇ……」ウルウル

ユミル「な、泣くなよクリスタ!」オロオロ

クリスタ「…………」グッ

ユミル「よ、よし!いいぞそのまま、そのまま我慢しろ!」



クリスタ(……ゆ、ユミルが慌ててる)

クリスタ(泣きたいけれど、頑張って我慢しなきゃ)

クリスタ(あれ、でも待って……このまま泣けば、ユミルはもっと構ってくれる?)

クリスタ(打算的、だなぁ。あぁ、でも……それにそんな我儘に縋ってでも、ユミルに構って欲しいよぉ)

クリスタ(泣いちゃおうかなぁ)


クリスタ「……ぅぅ」

ユミル「泣くなって!」ギュッ

クリスタ「!?」



クリスタ(ゆ、ユミルが抱き着いてくれたぁあ!?)

クリスタ(どうしよう、どうしよう!これって女の涙作戦が成功したって事!?)

クリスタ(とりあえず、ユミルの背中に手をまわして……)

クリスタ(あ、なんか温かい……幸せ)ホッコリ

クリスタ(…………)

クリスタ(えぇっと、これからどうすればいいんだろ)


ユミル(えぇっと、これからどうすればいいんだろ)

ユミル(告白貰って、驚いて――クリスタの気持ちを考えずに、一言で断ってしまって)

ユミル(なんかはっちゃけられて、服をビリビリに破られて)

ユミル(ぶっちゃけ今、めっちゃ寒い)

ユミル(ここが部屋の中で、本当によかった。外だったら確実に露出狂に間違えられていたんだろうな、私が)

ユミル(ま、とにかく)



ユミル「なぁクリスタ」

クリスタ「んぅ、なぁに……ユミル」

ユミル「服を着たいんだが」

クリスタ「だ、駄目!!」

ユミル(やっぱり拒否された、まぁ脱がした張本人だもんな)


ユミル(うーん、これからどうするべきか)

ユミル(…………)

ユミル(よくよく考えてみると、こいつにも悪いことをしちまったな)

ユミル(軽々しく、結婚してくれとか言いまくって)

ユミル(家族を無くした、いや――家族に迫害されたこいつにしたら)

ユミル(ようやく好き同士になれる奴を見つけたと、そう思っていたかもしれないのに)

ユミル(私は、こいつを大切にしたいのに)

ユミル(こいつを、傷つけたくないのに)

ユミル(その為には、どうしたら……)

ユミル(…………)

ユミル(簡単じゃねぇか)

ユミル(私がこいつに――こいつの気持ちに、答えてやれば)


ユミル「クリスタ」



名前を呼びながら、顔の下に手を差し込み

その表情が見えるように、顎を少し持ち上げる

不安に揺れる淡いブルーの瞳の中に、私の顔が見えた

目と目を合わせる事は、少し躊躇われたので視線をその下に移動させる

桃色の唇、色素の薄い肌

さらりとした頬を、両手で挟むとその肌は掌の湿気をすっと吸い込んでいく

柄にもなく、緊張しているらしい

――と、言うか

私は上半身裸で何をしているのだろう

あぁぁ、今は雑念よ出て行ってくれ!今は少しでも真剣さが欲しいシーンなんだ!!


ユミル(キスを――そうだ、キスを落とそう)

ユミル(告白をした後、キスで応えるのは普通だよな)

覚悟を決めて、少女の顔に自分の顔を近づける

その動きが、ピタリと止まった



ユミル(えぇー……っと)

ユミル(いつ、目を閉じればいいんだ?)

キターーー!!!


ユミル(いや、目を閉じるだけじゃない)

ユミル(唇と唇を重ねるんだから、今のうちに距離をきっちり把握して。歯と歯が当たらない様にしなくちゃ)

ユミル(えーっと、クリスタとの唇の距離は……)ジー

クリスタ「…………」ジー

ユミル(うっ!クリスタの視線が、なんだか「何やってんだこいつ」と言っている様な気がする!)

ユミル(早くしなくちゃ、早くしなくちゃ!!)アセアセ

ユミル(きょ、距離は……!)

ユミル(うわああああ!!キスする前ってこんなに色んな事を考えなくちゃいけない物なのか!?)

ユミル(世間の恋人たちは、みんなこんな事を考えながらチュッチュしているのか!?)

ユミル(世間の恋人ってすげぇええ!!)


ユミル(だ、駄目だ!私にキスはハードルが高すぎる!!)

ユミル(とりあえず、額の方にでも……)チュッ

ユミル(よし、これは前髪を掻き揚げた手を離さずにいたおかげで。大体の距離は把握してキスできたぞ)

ユミル(クリスタの反応は……)チラッ



クリスタ「…………!」キラキラ

ユミル(めっちゃ喜んでる!!よっしゃ!)

ユミル(…………)

ユミル(えぇっと、これからどうすればいいんだろ)


クリスタ(ユミルが!ユミルがキスしてくれたよぉおおお!!)

クリスタ(えぇえええ、好きな人にキスされるって!こんなに嬉しくなるものだったの?)

クリスタ(もう体が蒸発して、消えちゃいそうだよ!)

クリスタ(巨人が最後に体を消すのって、こんな感じなのかな?)

クリスタ(ってちがーう!なんて事を思っているの私!?いくら嬉しいからって突拍子もない事考えすぎ!)

クリスタ(でも、それでも……幸せだよぉおおお!!)



クリスタ「ユミルー!!」ギュッ

ユミル「わっ」

クリスタ(おかえし、おかえししちゃうんだから!)カプッ


クリスタ(……あれ)

クリスタ(なんか勢いで、ユミルの唇目指してチューしようとしたら)

クリスタ(思いの他、ユミルの身長が高くて)

クリスタ(下唇に、噛みついちゃった)

クリスタ(…………)

クリスタ(ど、どうしよう)

クリスタ(下唇にいきなり噛みつかれて、ユミルったら固まっているよぉ)

クリスタ(こ、これってキスにカウントされるの?どうなの、誰か教えて!)コンラン


クリスタ(えぇっと)

クリスタ(と、とりあえず!せっかく口に含んでいるんだから)

クリスタ(味でも、みてみよう……かな?)ペロペロ

ユミル「!?」

クリスタ「…………」ハムハム

クリスタ(うーん、あんまり味は無いけど。しいて言うなら、ほんのり塩味……?)ペロペロ

クリスタ(味って言うより、弾力の方がいい感じなのかな?)ハムハム

クリスタ(……あ。これからまた、どうすればいいんだろ?)ウーン

なんと初々しい…//


勢いで書いていたから、>>4が「この先どうすればいいんだろ?」になった
ちょっと休憩してくる

ところでこんな感じに変えてしまったが、需要はあるのだろうか

いいねいいね、乙
需要はここにあるぞー!
このまま無邪気に攻めてくクリスタが見たい


(´・ω・`)

と、

こんな感じになる様な文才だけど、もう少し続く
そしてIDにendが入っているし、今日中には終わらせたい……と思っていたが今日中は無理か

コメは最後にまとめて返信します


ユミル(く、クリスタァアアア!!?)

ユミル(お前……自分からキスするとか、唇を食んでくるとか!)

ユミル(まさかお前、上級者なのか!?)ショック

ユミル(え、え……でも上級者って事は、経験があるって事か?)

ユミル(それって、でもそう言う事は……私の事は、必要ないって事か?)

ユミル(誰だよ!私の知らない間に、クリスタの事を汚した奴はあああ!)



クリスタ「…………」ハムハム

ユミル(あ、なんかクリスタ困ってる)

ユミル(これは上級者って感じではないみたいだな、よかった)


クリスタ「…………」ハムハム

ユミル(うーん……最初は思いっきり戸惑ったけど、やっぱりときめきは無いんだよな)

ユミル(やっぱり私はノンケって事か)

ユミル(どうすれば、レズになれるのだろう。そうすれば誠心誠意、クリスタに尽くせるのに)

ユミル(と、言うかレズって最終的にどうなるんだ?)

ユミル(私が知らないって事は、クリスタも知らない様な気がするが)


クリスタ「…………」ペロペロ

ユミル(なんか、ずっと口を舐めたり噛んだりしてる。下唇だけ、ふやけてきた)

ユミル(しかもなんか、たまに一瞬悩んでいるかのような時間があるし)

ユミル(と、言う事はやっぱり。こいつのそっちの知識はここまで、って訳で)

ユミル(それは例え付き合ったとしても、キスどまりでこの関係を終わらせる事もできる……って事だよな)

ユミル(なんだよ、この悪女みたいな考え。そんな考えを持って、クリスタと付き合うなんて駄目だろ)

ユミル(……いや、でも。この現状のみだったら、甘受することは出来る)

ユミル(それに、クリスタも傷つかない――クリスタを憲兵団にやる事だって容易くなる)

ユミル(それは……私の望むところ、なんだよな)


クリスタ「…………」ハムハム

ユミル「…………」

クリスタ「…………」ペロペロ

ユミル「……なぁ、クリスタ」

クリスタ「は、はひ!?」ビクッ!カッ

ユミル(あ、びくついた)

ユミル(そして、少しだけ歯が当たった……微妙に痛い)

クリスタ「…………」

ユミル「……なぁ」


ユミル「付き合ってみるか」

クリスタ「――ぇ」

ユミル「私も、お前の事が嫌いな訳じゃない」

ユミル「むしろ大切だ、大好きだ。ただ、やっぱり今までお前の事をそう言う風に見ていなかったから」

ユミル「だから」

ユミル「お前が、私の事を惚れさえてくれるのなら。お前が私の事を、愛しているのなら」

クリスタ「やるっ!!」

ユミル「うぉ!?」

クリスタ「やる、やる!絶対にやる!」

ユミル「お、おぉ……えらいやる気だな」

クリスタ「そりゃあもう!」フンッ!


クリスタ「ぜぇったいに!ユミルを惚れさせてみせるんだから!」

ユミル「お、おぅ……頼むわ」

クリスタ「と、言う訳でユミル!」ギュッ

ユミル「ん?」

クリスタ「これから、どうすればいいか教えて!」キラキラ

ユミル「……あー」

クリスタ「どうすればいいの?」キラキラ

ユミル「えぇっと、それは……ここから先はだな。お互いの合意がなされてから…」

クリスタ「私、ユミルをメロメロにさせてあげたいの!」

ユミル「…………」ハァ


ユミル「あーそうか、じゃあメロメロにするんだったら――まずは服を着させてくれないか?」

クリスタ「え、あ!」

ユミル「…………」

クリスタ「きゃあ!ごめんなさい!!服、服ぅ!!」バタバタ

ユミル「…………」

クリスタ「はい、ユミル!持ってきたから!」

ユミル「あぁ」

クリスタ「はい、ここに手を入れて」

ユミル「……わかったよ」

クリスタ「…………」スルスル


ユミル「ん、やっと着れた」

クリスタ「ふふっ」

ユミル「なに笑ってんだよ、クリスタ。こうなったのはお前の所為なんだからな」

クリスタ「ううん、違うの。なんかね……キスをしていた時よりも、ユミルに洋服を着せてあげる時の方が」

クリスタ「あぁ、幸せだなぁ――って思えたんだ」

ユミル「そっか」ワシャワシャ

クリスタ「ふふ。私、ユミルの奥さんみたい」

ユミル「可愛い奴め」ワシャワシャ

クリスタ「惚れちゃった?」

ユミル「ポイント1、だな」ワシャワシャ

クリスタ「えぇー、なにそれ。何ポイントになったら、ユミルは私に恋に落ちてくれるの?」

ユミル「さぁな、私にだってわかんねぇよ」


ユミル(それにしても、こう言ったことで幸せになるって事は)

ユミル(やっぱり家族愛を求めての、愛情なんだろうな)



ユミル「……じゃ、そろそろ寝るか」

クリスタ「そうだね、だいぶ遅くなっちゃったね」

ユミル「だなぁ、誰かさんの所為だな」スタスタ

クリスタ「ぶー、もう彼女に対して何を言うのよぉ」スタスタ

ユミル「はいはい、すみませんでしたぁ」モゾモゾ

クリスタ「ふふ、ユミルだから許してあげる」モゾモゾ

ユミル「……あのぉ、クリスタさん」

クリスタ「なぁに、ユミル」


ユミル「ここは私のベットなんだけど」

クリスタ「知ってる。でも恋人同士なんだから、一緒に寝るものでしょ?」

ユミル「!?」ガバッ

クリスタ「もぉユミル!いきなりまくらないで、寒いじゃない」

ユミル「……なぁ、お前どこまで知ってんの?」

クリスタ「?」

ユミル「だから、その……そっちの知識」

クリスタ「??」

ユミル「女同士付き合って、愛情表現が最終的にどうなるのか」

クリスタ「知らない」

ユミル(安心した)


クリスタ「でも夫婦だったら一緒に寝る物なんでしょ?だったら一歩手前の恋人同士もそうじゃないの?」

ユミル「えっと……だな」

ユミル(どう説明したものか)



クリスタ「……!」ピコーン

クリスタ「あ!もしかして、ベットの中に入る前に何かやっておくものでもあった?」

クリスタ「えっと、こんな感じ?」モニュモニュ

ユミル「クリスタさーん、なんで私の胸を揉んでいるんですかね」


クリスタ「ベットに一緒に入るのは夫婦、なんでしょ」

ユミル「あぁ」

クリスタ「性的な事をするのが夫婦、でしょ?」

ユミル「……あぁ」

クリスタ「胸くらいを揉んだあと、ベットに入るのが――恋人として許される範囲かな?って」

ユミル(クリスタ、思考が混乱しているのか?微妙に解りづらい理屈だぞ)

ユミル(でも、ま。これくらいは許しておいた方が恋人同士っぽいのかな)

ユミル(クリスタが安心するなら、それくらいはいいか)

クリスタ「…………」ムー


クリスタ「ユミル」

ユミル「ん、なん……だぁあああ!?」

クリスタ「ユミルが私の事を構ってくれないから、ね。洋服の中に手を入れてみた」

ユミル「く、クリスタ」

クリスタ「さっきまで布団の中にいなかった所為かな。私の手、ちょっと冷たい?」

ユミル「…………」ボーゼン

クリスタ「ね、ユミル。キスしよ」

ユミル「ちょ、ま……んぅ!」


クリスタ「ん……ちょっとこれだけじゃ、押し付けているだけだよね」

クリスタ「この手と、同じ」

クリスタ「ユミルの体を、押しているだけ」

クリスタ「どうしよう、ユミル。まだ足りないの」

クリスタ「ユミルに、私の事を好きになってもらいたいのに……どうすればいいのか、わかんない」

ユミル「……ほら、おいでクリスタ。ぎゅっとしてやろう」

クリスタ「うぅ、ユミルぅ」ギュッ

ユミル「何を怯えているんだ、お前は」ナデナデ

クリスタ「嫌な夢を、見たの」

ユミル「夢?」

クリスタ「うん」


クリスタ「ユミルが、どこか遠くに行ってしまう夢」

ユミル「…………」

クリスタ「ごめんなって言って、私の手を振りほどいて行っちゃうの」

クリスタ「手を伸ばしても、伸ばしても。それでも届かなくて」

クリスタ「せめて声を届けようと思って叫ぶのに」

クリスタ「まだ、届かない」

ユミル「……そうか」

クリスタ「だから、口約束じゃなくて。きちんとした証で…」

ユミル「クリスタ、喜べ」

クリスタ「?」

ユミル「大サービスだ」ヌギッ


クリスタ「え、えぇ!?ユミル!?」

ユミル「キスよりも、夫婦よりもな……もっと繋がりの深い物の真似をしよう」グイッ

クリスタ(引き寄せられて、おっぱいが……ユミルの、女の人らしい部分が目の前に)

ユミル「咥えろ」

クリスタ「ぇ……えぇえええ!?」

ユミル「ほら」

クリスタ「う、ぅぅ……では、し…失礼いたします」

ユミル「あぁ」

クリスタ「……ん」チュッ

ユミル「ん」トン



トン……トン……


クリスタ(あ、鼓動の速さと同じくらいの速度で)

クリスタ(ユミルが背中を……柔らかく、叩いて…)ウトウト

ユミル「これやるとな、結構寝やすいだろ」

クリスタ「う……ん」ウトウト

ユミル「ふふ、クリスタ。お前はいい子だな」トン

クリスタ「…………ぅ」ウトウト

ユミル「今日はお前が寝るまで、こうしていてやるから」トン

クリスタ「…………」ウトウト

ユミル「ほら、いい子だからお休み」ナデナデ


ユミル「クリスタ、寝ながらでいいから聞けよ?」ヒソヒソ

クリスタ(なに、ゆみるぅ……こえがちいさいよ)

ユミル「いきなりな、お前の事を。恋人とか、奥さんには見れないんだ」ヒソヒソ

クリスタ(ききとり、づらいよぉ)

ユミル「けどな、子供のような“庇護対象”としては、みれるから」ヒソヒソ

クリスタ(でも、やさしいこえだなぁ……こもりうた、みたい)

ユミル「だから、今は――思いっきり甘やかしてやるよ」ナデナデ

クリスタ(て、あったかい)



ユミル「おやすみ、私のマイレディ」













.


サシャ「クリスタ、ユミル!朝ですよぉ」コンコン

サシャ「…………」

サシャ「あれ、反応がありませんね」

ミーナ「おはようサシャ。あれ、どうしたの?」

サシャ「あ、ミーナにアニ。おはようございます!いえ、まだクリスタとユミルが起きてきていないみたいで」

アニ「おはよう。――ふーん、珍しいこともあるもんだね」

サシャ「もうそろそろ食堂に行かないといけない時間なので、起こそうかと」

サシャ「そして体調が悪いのならば、スープくらいは持ってきてあげないといけないので」

ミーナ「ふーん、ちょっと珍しいね。サシャがパンを要求しないだなんて」

サシャ「そっちですか?」

アニ「あぁ、明日は雪だね」

サシャ「そんな事言わないで下さいよぉ」


ミーナ「ふふ、冗談だよ。でもホント、起こさないといけない時間だね」

アニ「だね。入るよ、二人とも」


ガチャ





アニ「…………」

サシャ「…………」

ミーナ「…………」

ユミル「――ん」

クリスタ「んぅ」


ユミル「ふぁ……朝、か?」ムクッ

アニ「!!」

サシャ「!?」

ミーナ「あら、まぁ」

ユミル「おぉ、お前ら…」ボー



サシャ「失礼しましたぁあああ!!」バンッ!!



ユミル「?――なんだ芋女、いきなりドアを締めやが…て?」

クリスタ「……ふふ、ユミル。おはよう」ニコニコ

ユミル(しまった)ハッ


――バタバタバタバタ!!



ユミル「芋女ぁあ!!」

サシャ「ひっ!?」

ユミル「違うからな違うからな違うからな!!あれは決してやましいものでは!!」

サシャ「は、はは……そうなんですね、信じますよ」

ユミル「そ……そうか」ホッ

サシャ「でも、ですね」

ユミル「あ?」

サシャ「どうしても、そうは思えない人がいるらしく……」

ユミル「――まさか」

サシャ「はい」ススッ

ユミル「待て、なんでお前も距離をと…って、それどころじゃねぇな」クルッ

ユミル「ミーナぁぁあああ!!」バタバタ


ミーナ「それでね、その時に見えたのがくっきりと歯型のついたユミルの…」ペラペラ

アニ「ミーナ、それくらいに」

ミーナ「何を言っているのアニ!こんな素敵なシチュエーション、まだまだ話したりない!」

ユミル「ほぉ、それで見えたのが私のなんだって?」

ミーナ「それはもちろんおっぱ…」ハッ

ユミル「…………」ニコッ

ミーナ「おっぱぁあああっ!?」

ユミル「はい、確保」ギュッ

アニ「さて、ミーナ終了のお知らせを放送するとするか」スタスタ

ミーナ「あ、あにぃいい!たすけてぇえええ!!」


――ガタッ



「う、嘘だよな……?」

ユミル「あ?」

ライナー「嘘だよなユミル、お前とクリスタが!にゃんにゃんしていたなんて!」ギュッ

ユミル(うげぇ、血の涙を流してやがる!またややこしそうな奴が)

ユミル(しかも肩を握られて、逃げられねぇじゃねぇか!)

ライナー「嘘だろ、嘘だと言ってくれぇえええ!!」ボタボタ

ユミル「う、うわ!やめろ、気持ち悪い!お、おいベルトルさん――お前の管理すべき奴が!」

ベルトルト「ぇ」

ユミル「なんでお前も血の涙を流しているんだぁぁあああ!!?」


<ワァ! ナンダァアアア!!

<ク、クリスタノ ジュンケツガ…

<ナ、ナニィイ!?

<クリスタァ…

<オイ アルミン!メヲサマセ!!

<アビキョウカンダァア!!





クリスタ「もぉ、ユミルぅ」タタタ…


ユミル「く、クリスタ!駄目だ、今来たらいけない!」

クリスタ「えぇ、なんで?もう先に行っちゃうから驚いたよ」ギュッ

ライナー「がはっ(吐血)」

ユミル「ぎゃあああ!吐血が掛かったぁあああ!!」

クリスタ「ユミル、ユミルぅ」スリスリ

ベルトルト「」パタン

ユミル「ベルトルさんまで倒れたぁ!?倒れる時まで静かなのかよお前!」

クリスタ「ユミル、ユミル」スリスリ

ユミル「くっ……こうなったらやむをえん。クリスタ、ちょっと離れ…」

クリスタ「え、なんで?」

ユミル「え」


クリスタ「離れる必要なんて、無いじゃない」

ユミル「で、でもとりあえず。誤解を解いて、教官も呼んで…」

クリスタ「誤解って、そのままでいいんじゃない?」

ユミル「は?」

クリスタ「だって、私たちが付き合うのは本当なんだし!」


<ガハッ!

<ウソダ メガミガ


ユミル「ちょっお前、馬鹿!声が大きい」

クリスタ「ふふ」ニコニコ


ユミル「……まさか、おまえ」

クリスタ「うん、わざとだよ」ニコニコ

クリスタ「ちなみに理由は。ユミルが元々乗り気じゃなかった事に、気付いていたからです!」ニコニコ

クリスタ「なので外堀から、埋めちゃいました」キラッ

ユミル「はぁ……私は、とんだ奴に捕まっちまったみたいだな」

クリスタ「みたいだね」

ユミル「じゃ、これはしょうがないって事か」

クリスタ「うんうん、しょうがないしょうがない」


ユミル「……ま、だったらしょうがないか」

クリスタ「ねぇ、ユミル」

ユミル「ん?」

クリスタ「私、ユミルが好き」

ユミル「知ってる」

クリスタ「性的な意味で」

ユミル「あぁ」

クリスタ「だから、ね」

クリスタ「ユミルを振り向かせて、そして離したくないの!」

ユミル「ま、せいぜい頑張れ」ポンポン

クリスタ「うん、頑張る!」





クリスタ「ユミルが好き」【終】


初乗っ取り、初即興短編、そして初百合
拙い部分がたくさんありましたが、これにて終了します

乗っ取りって、これでよかったのかと
思っていた以上にドキドキする物なんですねぇ

>>13 来たぞー!

>>19 それは文章の拙さからくる初々しさか!?

>>21 貴方様のコメのお蔭で書き上げられましたよ!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年09月03日 (土) 04:35:02   ID: 1jXVSsHt

百合キモイ。

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