妹「取り憑かれた」(965)

兄「そ、そうなんだ…」

妹「……」

兄「で、相談てのは?」

妹「だから!取り憑かれたっつってんだろ!」

兄「何に?」

妹「幽霊」

兄「ゆ、幽霊?」

妹「……うん」

兄「えー……」

妹「旧校舎行ってから体の具合が悪いんだよ」

兄「出るって噂の旧校舎か。たしか立ち入り禁止だっただろ」

妹「ほんとに幽霊がいるかどうか確かめてみようって、友達とこっそり入った」

兄「それで取り憑かれたのか…」

妹「……うん」

兄「嘘だろ」

妹「ほんとなんだってば!なんか肩重いし、寒気がするし……」

兄「風邪だろ」

妹「後お腹モヤモヤするし」

兄「腹が減ってるんだよ」

妹「……違う」

兄「じゃあ別の病気だ。明日んなっても治らなかったら病院行ったほうがいいな」

妹「……」

兄「何か食べたいもんあるか?あればコンビニで買ってくるぞ」

妹「……ない」

兄「熱がないなら冷えピタはいらないか」

妹「……」

兄「妹?」

妹「もういい!バーカ!!」

兄「あ、おい!」

兄(なんなんだ、あいつ……)

~その夜~

兄「むにゃむにゃ」

妹「♪」

兄「ねむねむ」

妹「♪」

兄「……?」

妹「兄さん♪」

兄「なっ!?」

兄「なんで俺のベッドにいるんだ!」

妹「久しぶりに兄さんと一緒に寝たくて。ご迷惑でしたか?」

兄「だからっていきなり……兄さん?」

妹「はい、兄さん♪」

兄(妹は兄さんて呼ばないよな。つか、いつもと雰囲気も違うような)

妹「あの……?」

兄「い、妹だよな?」

妹「妹というのは私が取り憑いてる女の子のことですね」

兄「……取り……え?」

妹「妹さんから言われませんでしたか?」

兄「そういえば取り憑かれたとかなんとか言ってた」

妹「はい♪」

兄「はいって……」

妹「だから、私が妹さんに取り憑いてる幽霊なんです」

兄「えー……」

兄(幽霊さんの話を要約すると……)

兄(数十年前に病気で亡くなった女の子の幽霊で、偶然にも妹と同い年だという)

兄(そして俺とそっくりな兄がいたらしい)

兄「仮にその話が本当だったとして、なんで妹の体に取り憑いたんだ?」

妹「私にも分かりません。ただ、妹さんを旧校舎で見かけたときに、その……」

兄「?」

妹「近しいものを感じたと言いますか、ビビッときたんです」

兄「きちゃったか」

兄「どうすれば君は成仏してくれるんだ」

妹「先ほども言いましたが、私身体弱くて、ほとんどの時間を病室で過ごしたんです」

兄「……」

妹「兄さんは……あ、私の本当の兄さんは、病気が治ったらいつか外に遊びに行こうって」

妹「でも私は……」

兄「……」

妹「だから私は兄さんと一緒に遊びたいです」

兄「遊ぶ?」

妹「はい!映画館に行ったり、一緒にお買い物したり!」

兄「それだけでいいの?」

妹「それだけ、がいいんです」

兄「でも、俺は君の兄さんじゃないぜ」

妹「フリをしてくれませんか?少しの間だけでいいんです」

兄「……」

妹「お願いします、兄さん」

兄「……しょうがないな」

妹「やった!」

兄「ちょっ!!」

妹「あ、ごめんなさい。抱きつかれるのは嫌でしたか?」

兄「い、いきなりだからびっくりした」

妹「自分で言うのもなんですが、私甘えん坊なんです」

兄(うちの妹とは正反対だな。口を開けば俺の悪口ばっかだし)

兄「邪魔だの退けだの、最近になってますます口が悪く……」

妹「兄さん?」

兄「こっちのことだから気にしないで」

妹「?」

兄「もう遅いし、そろそろ寝ようか」

妹「はい、兄さん」

兄「……」

妹「♪」

兄「寝ようかなっ」

妹「はい、兄さん」

兄「えーと…」

妹「?」

兄「ここ俺の部屋だよね」

妹「はい」

兄「妹の部屋は隣なんだ」

妹「はい」

兄「……ね?」

妹「おやすみなさい」

兄「違う!」

妹「ひゃっ!?」

兄「一緒に寝るのはさすがにまずいよ」

妹「なぜでしょう?」

兄「もう高校生じゃん?」

妹「死ぬ前は兄とよく寝ていましたよ」

兄「でもさ……」

妹「私は一緒に寝たいです」

兄「!」

妹「お願いします、兄さん」

兄「……しょうがないな」

妹「ありがとうございます、兄さん♪」

兄「だ、抱きつくのはだめ!」

~よく朝~

兄(なんだか寝つけなかった)

兄「……学校休みてぇ」

妹「……」

兄「あ、おはよう」

妹「ご飯は?」

兄「もうすぐ出来るよ(いつもの妹か)」

妹「……ん」

兄「お待ちどうさま」

妹「もぐもぐ」

兄「今日はどうだ?」

妹「まずまず」

兄「いつも通りだな」

妹「……」

兄「ん?」

妹「私の話、ほんとだったろ」

兄「取り憑かれたって話か」

妹「うん」

兄「……信じられないけど、マジっぽいな」

妹「だから言っただろ、馬鹿」

兄「すまん」

妹「そのくせデレデレしやがって」

兄「し、してねーよ」

妹「先学校行ってるから!」

兄(朝からご機嫌斜めだな)

兄「……朝飯がそんなに気に入らなかったのかな」

兄「……ハァ」

女「朝から元気ないね」

兄「お前は朝から元気だな」

女「元気だけが私の取り得だかんね!」

兄「……」

女「否定するとこだよ!?」

兄「むにゃむにゃ」

女「まさかの寝オチ!?」

女「妹ちゃんが?幽霊に?」

兄「信じられないだろ」

女「旧校舎の幽霊話はよく聞くけど、取り憑かれたーって話は初めてだよ」

兄「それがマジっぽいんだよなぁ」

女「どーするの?」

兄「幽霊さん曰く、お兄さんそっくりな俺と遊びたいんだと。それで成仏出来るらしいぜ」

女「それデートじゃ……」

兄「兄妹だから違うんじゃねーか?」

女「そ、そーだよね。うん、そうだね」

女「お、お寺!」

兄「寺?」

女「こういうのはさ、本職の人に頼んだほーがいいんでないかな!?」

兄「坊さんに念仏唱えてもらうってのか」

女「そうそう!はーっ!ってな感じでさ!」

兄「成仏っていうか、消滅しちゃうんじゃ」

女「……うぅ」

兄「なんだか可哀相だしさ、とりあえず遊んであげることにするよ」

女「わ、分かったよ。私に出来ることがあったらいつでも言ってよね!」

兄「あいよ」

兄(遊ぶ、か。ほんとに一緒に遊ぶだけでいいのかな)

兄「……?」

兄「メールか。妹から?」

兄「……」

妹「……」

兄「学校で一緒に昼飯食うなんて初めてだな」

妹「……」

兄「しかもお前のほうから誘ってくるなんてさ」

妹「っさい」

兄「そのカレーうまそうだな。俺のカツ丼一口あげるから、カレーも一口くれよ」

妹「い、いや!」

兄「一口くらい、いいだろー」

妹「食べたかったら自分で頼め!」

兄「ちぇ~」

兄「そういやさ、お前取り憑かれてる幽霊さんとは話したり出来んのか?」

妹「まーな」

兄「今も話してる?」

妹「今は話してない。朝になると寝ちゃうからな」

兄「夜型か。さすが幽霊」

妹「……」

兄(となると、これから毎晩ベッドに潜り込んでくるのか)

妹「おい」

兄(少なくとも嫌ではない。妹とは小さい頃よく一緒に寝たし)

妹「おいって!」

兄「わ、悪い。考え事してた」

妹「もう一緒に寝るとかねーからな」

兄「へ?」

妹「だ、だってありえねーだろ。妹が兄貴と一緒に寝るとか」

兄「小さい頃は寝てたじゃん」

妹「小さかったから!高校生になったらもうダメなの!」

兄「中学生んときもちょくちょく寝てた」

妹「あ、あれは……!」

兄「あれは?」

妹「と、とにかく寝ないったら寝ないからな!兄貴のベッド臭いんだよ!」

兄「!」

兄(臭かったのか……俺のベッド臭かったのか……)

兄「この歳で加齢臭とか出ちゃってんのかな」

女「何ブツブツ言ってるのさ。お昼休み終わってからなんか変だよ?」

兄「ちょっとな」

女「私でよければ相談にのるよ」

兄「……なぁ」

女「うん?」

兄「俺って臭いかな」

女「……え?」

女「そ、そんなことないよ!むしろいい匂いだよ!私は大好きです!」

兄(気を遣われてる……!これは間違いなく気を遣われてる!)

女「あっ……(勢いに任せて何言っちゃってるんだ私は~!)」

兄「うん、ありがとね」

女「わ、私が何が言いたかっていうとね、君は臭くないってことだから!」

兄「……」

女「……分かってくれたかな?」

兄「はい」

女「わ、分かったのならよし!(バレてない、よね?)」

兄「……ハァ」

妹「ま、まずい?」

兄「いや、妹が作ってくれたカレーは上手いよ」

妹「じゃあなんだよ」

兄「ちょっと、ね……」

妹「……」

兄(加齢臭に効く石鹸とかあったよな。でも高校生が買うってどうなんだろ)

妹「お皿かして」

兄「……あ」

妹「はい」

兄(カレーとご飯を大盛りに盛られた。こんなには食べられないぞ)

兄「あのさ……」

妹「学食で食いたそうにしてたじゃん」

妹「いっぱい作ったから」

兄(だから今日の晩飯はカレーなのか)

妹「……」

兄(しょうがない)

兄「妹の作ったカレーはとびきりおいしいからな」

妹「そ、そう?」

兄「学食のカレーより俺は好きだ」

妹「ふーん?」

妹「ち、ちがっ!」

兄「どうした?」

妹「な、なんでもない!」

兄「?」

幽霊(兄さんに褒められて嬉しかったんじゃないんですか?)

妹(そ、そんなことないもん!)

幽霊(嘘です。取り憑いてる私には分かりますよ~)

妹(もう!早く成仏してよ!)

幽霊(兄さんとたくさん遊んだら成仏します~)

妹(お兄ちゃんは私のお兄ちゃんだよ!)

幽霊(妹ちゃんも兄さんが大好きなんですね)

妹「ち、ちがっ!」

兄「どうした?」

妹「なんでもない!」

兄「?」

~そして夜~

兄「……」

兄「くんくん」

兄(臭くないけど、自分じゃ分からないもんなのかな)

兄「……ハァ」

妹「失礼します、兄さん」

兄「なっ!?」

兄「どうして?」

妹「兄さんと一緒に寝るために来たんですよ」

兄「もう寝ないって妹が言っただろ」

妹「だから、妹ちゃんには内緒です」

兄「内緒に出来るの?」

妹「今は妹ちゃん寝てますから、大丈夫です」

兄「な、なるほどー」

妹「兄さん♪」

兄(で、一緒に寝ると)

兄「あの」

妹「はい?」

兄「一緒に寝るのはいいとして、抱きつきながらってのはやめてほしいんだけど」

妹「でも、こうしたほうが落ち着きます」

妹「いい夢も見れるんですよ!」

兄「それはすごいね」

妹「はい、すごいんです♪」

兄(押しに弱いなぁ……)

兄「あ、ちょっといいかな?聞きたいことがあるんだ」

妹「はい?」

兄「い、言いにくいんだけどさ、俺って臭くない?」

妹「兄さんが?」

兄「うん」

妹「ふふ、臭かったからこんなことしませんよ」

兄「ちょっ!?」

妹「私は兄さんのニオイ大好きです~」

兄「つ、つまり?」

妹「兄さんが大好きです!」

兄「えーと……」

兄(どうやら本当に臭くはないようだ。にしても、妹はなんで臭いなんて言ったんだろ)

妹「兄さんはどうなんですか?」

兄「どうって?」

妹「私のこと、好きですか?」

兄「嫌いじゃないよ」

妹「はっきりしないところも私の兄とそっくりですね、ふふ」

兄「はは……」

妹「なら、妹ちゃんのことは?」

兄「……好きだよ」

妹「家族としてですか?」

兄「……うん」

妹「家族だもんね」

兄「何か言った?」

妹「独り言、だから……気にしないで……ください」

兄「あ、うん」

妹「休憩?」

俺「……はい」

妹「お昼までですか?」

俺「……うん」

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

天気がいいからお布団干してくる

~翌朝 学校~

女「ご、ごめんね、今なんて?」

兄「妹と一緒に寝てる」

女「え~!?」

兄「声がでかいよ!」

女「だって妹ちゃんと一緒に寝てエッチなことしてるって!」

兄「してない!性格に言えば幽霊さんのほうと寝てるんだよ」

女「幽霊とエッチしてるのぉ!?」

兄「だから!」

女「なんだ、私の勘違いか~」

兄「何度もそう言ってる」

女「いや~、てへへ」

兄「どうして俺と妹をくっつけたがるんだ」

女「そんなこと思ってないよ!」

兄「どうだかな」

女「む、むしろその逆と言いますか……」

兄「逆?逆ってなんだ?」

女「へ?あ、その、つまりだね!き、気にしないでってこと!」

兄「よく分からない」

女「あ、あはは~!」

女「よく考えたら一緒に寝るぐらい大したことないもんね!なんたって私も一緒に寝たことあるし!」

兄「大声で言うなよ。それ小学校ぐらいのときの話だろ」

女「久しぶりにまた一緒に寝よっか?」

兄「……」

女「どきどき」

兄「馬鹿なこと言ってんじゃねーよ」

女(照れてる?私のこと意識しちゃってるってことかな!?)

女「む、むふふ……!」

兄(気味が悪いな)

女「やっほー!」

兄「朝から無駄に機嫌がいいな」

女「まっねー!それより昼休みですよ!」

兄「分かってるから」

女「君は今日も学食なの?」

兄「その予定だよ」

女「そっかー!なら私も学食行こっかな!」

兄「女が学食で食べるなんて珍しいな」

女「うんうん♪」

兄「俺は妹と一緒に食う約束してるから。それじゃ」

女「うんうん♪……え?」

女「……あれぇ?」

兄「よっ。待った?」

妹「いいえ、私も今きたところですよ」

兄「幽霊さん?」

妹「妹ちゃんに無理を言って交代してもらったんです」

兄「妹のやつ、朝は元気なかったけど具合が悪いのかな」

妹「そんなことないですよ~。体調というよりは、どちらかという心の問題ですね」

妹「はいはい、分かってます。言いませんよ」

兄「何のこと?」

妹「内緒で~す」

妹「わぁ!すごい人ですね」

兄「お昼時の学食はいつもこうだよ」

妹「まるで戦場のよう」

兄「そうかもね」

妹「……」

兄「どうして手を繋ぐの……」

妹「兄さんとはぐれたら困ります」

兄「たしかに人は多いけど」

妹「手を繋いでいれば大丈夫ですね♪」

兄「……(恥ずかしい)」

妹「兄さん!あれは何ですか!?」

兄「ひ、引っ張らないで!」

妹「もぐもぐ……」

兄「どう?学食のカレー」

妹「おいしいです!これで250円なんて驚きの安さです!」

兄「うちのカレーはとくに評判いいからね」

妹「もぐもぐ♪」

兄(妹が笑った顔久しぶりに見た気がする……妹じゃないけど)

妹「私の顔に何かついてますか?」

兄「口の周りがカレーまみれになってる」

妹「嘘!?」

兄「嘘だ」

妹「もぉ!にーさん!?」

兄「あはは、ごめんごめん」

女(うぅ、あの二人すごく楽しそう)

女(こっちは一人寂しくモシャモシャ食べたって言うのに~!)

女「……」

女(あんなに楽しそうな男、久しぶりに見たなぁ……)

生徒「あの、食べ終わったらなら席譲って欲しいんですけど」

女「ひゃい!?ご、ごめんなさい!」

生徒「いえ……」

女「一名様ですか!?」

生徒「え?えと、三人です」

女「大変お待たせいたしました!三名様ご案内で~す!」

生徒「……」

妹「……」

兄「……」

妹「……」

兄「大丈夫か?」

妹「な、何が?」

兄「落ち込んでる風だからさ。幽霊さんも昼飯んときに言ってたぞ。心の問題がどーのって」

妹「兄貴には関係ない」

兄「俺でよければ相談のるし」

妹「……どうせ真面目に聞いてくれないだろ」

兄「あのときのことまだ怒ってるのか?」

妹「……」

兄「……悪かったよ」

妹「……」

兄「……」

妹「兄さん、一緒にお風呂は入りませんか?」

兄「はい?」

妹「なっ!?」

妹「勝手に出てきて変なこと言うな!」

兄(今のは幽霊さんか)

妹「あ、アピール!?なんでお兄ちゃ……兄貴になんかに!」

兄「幽霊さんに聞きたいんだけど、なんでお風呂?」

妹「私兄さんと一緒にお風呂に入るのが夢だったんです。背中の洗いっことか♪」

妹「私はしたくない!」

妹「一緒に入るのは嫌じゃないんですよねー」

妹「思ってない思ってない~!!」

妹「絶対嫌だからな!」

妹「素直じゃないですね」

兄「妹も本気で嫌がってるからさ、風呂に入るのは勘弁してくれないかな」

妹「兄さんは本気で妹ちゃんが嫌がってると思ってるんですか?」

兄「違うのか?」

妹「ち、違わない!」

妹「……仕方ありませんね」

兄「他のことならちゃんと付き合うからさ、風呂はごめんね」

妹「強行手段に出ちゃいます」

兄「……?」

妹「脱ぎます」

兄「!」

妹「や、やめてー!!」

兄「ゆ、幽霊さん?」

妹「一枚~……二枚~……」

妹「お兄ちゃん見ちゃだめぇ!」

兄「ダメって、お前のほうでなんとか出来ないのかよ!」

妹「身体が動かないんだもん!」

妹「あっという間に下着だけになっちゃいました」

兄「こうなったら俺が……!」

妹「触るな見るな~!!」

兄「どうしろってんだ!」

兄(結局一緒に入ることになりました)

兄(しょうがない、か?)

妹「は、入るぞ」

兄「あ、うん」

妹「あんまジロジロ見るなよなっ!」

兄「分かってるよ」

妹「……っ」

兄「……」

妹「……見るなって言っただろ」

兄「わ、悪い」

妹「きっと妹ちゃんの身体に見惚れてるんですよ。ね、兄さん♪」

兄「へ?」

妹「そんなわけないじゃん……」

妹「ありますよ。妹ちゃんお肌白くて綺麗だし、細くてモデルさんみたいです。ね、兄さん♪」

兄「たしかに肌綺麗だよなぁ」

妹「……スケベ」

兄「変な意味で言ったんじゃないぞ!?」

妹「まずは背中の洗いっこからいきましょうか♪」

兄「……ハァ」

兄「……」

妹「ごしごし……」

兄「なぁ」

妹「こっち見んな」

兄「タオル巻いてるだろ」

妹「それでも!」

兄「わ、分かったよ……」

妹「……」

兄(落ち着かない)

妹「かゆいとこある?」

兄「とくにないかな」

妹「……ん」

兄「もういいよ。今度は俺が背中洗ってやるから」

妹「もうちょっとだけ」

兄「?」

妹「ゆ、幽霊の奴がそう言ってるんだ」

兄「なら、しょうがないな」

妹「うん……しょうがない……」

兄「……」

妹「ごしごし」

妹「……お兄ちゃん」

兄「!」

妹「……」

兄「後ろから抱きつくのは反則だよ、幽霊さん」

妹「……っ」

兄「幽霊さん?」

妹「わ、私がしてるんじゃないからな」

兄「分かってるよ」

妹「幽霊の奴が無理矢理……」

兄「分かってる」

妹「し、しばらくこのままがいい」

兄「幽霊さんがそう言ってるのか?」

妹「……うん」

兄「しょうがないな。妹も嫌だろうけど……」

妹「嫌じゃない!」

兄「え?」

妹「……嫌じゃないよ」

兄「……」

妹「す、好きって意味じゃないからな!勘違いするなよ!?」

兄「はいはい」

~翌朝 学校~

女「ぱ、ぱーどぅん?」

兄「妹と一緒に風呂に入った」

女「……」

女(お風呂→裸の付き合い→なんだかエッチな雰囲気→エッチ)

女「兄妹でエッチなんておかしいよっ!!」

兄「曲解し過ぎだろ!」

女「だって!年頃の男女が一緒にお風呂入ったらエッチなことするんでしょ!?」

兄「年頃って言っても兄妹だぜ?」

女「漫画だと兄妹でもエッチしてたよ?」

兄(普段どんな漫画読んでるんだ)

女「うぅ~、君はそんな人じゃないって思ってたのにぃ」

兄(……誤解を解くのも面倒だな。昨日も散々苦労したし)

女「みんな聞いてぇ。このお兄さんは実の妹とちょめちょめ……」

兄「オアーッ!!」

女「私の勘違いでよかったよ♪」

男「俺はシスコンの変態野郎にされるところだったんだぞ」

女「どんまいどんまい」

男「誰のせいだと思ってんだ!」

女「ご、ごめん。何かお詫びに……あっ!」

男「?」

女「さっきのお詫びにね、お昼奢ってあげるよ!」

男「学食?」

女「そうそう!デザートも付けちゃうよ!……どうかな?」

男「悪くないな」

女「でしょ!?」

女「だ、だからね、今日こそはお昼一緒にね、学食でね……」

兄「弁当持ってきてあるから、また今度頼むよ」

女「……お、お弁当?」

兄「幽霊さんが作ってくれたんだ。兄さんのお弁当を作ってあげたいって言ってさ」

女「ならお昼ご飯は……」

兄「妹と食べる」

女「……」

兄「お、そろそろ先生が来る時間だな。早いとこ席つこうぜ」

女「そうだね……えへ、えへへ……」

女「もぐもぐ」

女「むしゃむしゃ……」

女(一人学食で食べるカレーは殊更おいしいよぉ)

女「二人で食べたらもっとおいしいだろうなぁ」

女「うぅ……」

女(最近口を開けば妹ちゃん妹ちゃんて、妹ちゃんのことばっかり)

女(そりゃ妹ちゃんはお人形さんみたいでかわいいし、幽霊とかで大変なのは分かるけど……)

女(このままいくと本当に漫画みたいな展開になっちゃうかも)

女「兄妹であわわして、ちょめちょめして……はわわ……!」

女「~~っ!!」

生徒「……あの」

女「ふひゃっ!?」

女「せ、席ですか!?ごめんなさい!すぐ食べるのでもうちょっと待っててください!」

生徒「席じゃなくて、顔が赤かったから体調が悪いのかなと心配になって」

女「……へ?」

生徒「大丈夫ですか?」

女「あ、は、はい!平気ですよ!?顔が赤いのはエッチなこと考えてたからです!」

生徒「……え、えっち?」

女(何言ってんだ私は~!!)

女「……」

生徒「……」

女「これ、あげるから」

生徒「これはあなたの食べかけのカレーですよね」

女「食べかけでも学食のカレーのおいしさは変わらないよっ」

生徒「いや、でも……」

女「どうかこのカレーで穏便に、穏便にお願いします」

生徒(さっきのことを黙ってろことかな。でも、食べかけのカレーって……)

女「じゃ!」

生徒「……」

生徒「……どうすりゃいいんだ、このカレー」

女「……ハァ」

女(ここんとこ空回りしてばっかり)

女(何がいけないのかな……)

女「……」

女(らしくない、らいしくないぞ、私!)

女(きっと運が悪かっただけだよ!君がにぶいのは今に始まったことじゃないしね!)

女(こうなったら行動あるのみ!当たって砕けてやるぅ~!)

女「ね、一緒に帰ろうよっ!」

兄「ん?いいぞー」

女(よしっ!)

女「二人で帰るのは久しぶりだねぇ」

兄「言われてみればそうだな」

女(このまま寄り道して公園でおしゃべりとか悪くないかもっ)

女(夕日に染まるベンチ。揺れるブランコ……)

女「揺れるハート……ムフフ……」

兄「蒸れるハート?」

女「揺れるハートだよっ!」

兄(余計分からん)

女「あ、あのさ!よかったらそこの公園でお茶しませんか!?」

兄「……あ」

女「いいの!?」

兄「ブランコに座ってるあの子」

女「……妹ちゃん、だね」

兄「何してんだろ」

女「……っ」

兄「女?」

女「ううん、なんでもない!心配だから声かけてみようよ」

兄「そうするか」

女「いもーとちゃん!」

妹「!」

兄「どうしたんだ、こんなとこで」

妹「……兄貴と女さんこそ」

女「水臭いなぁ。前は女ちゃんって呼んでくれたのにぃ~」

妹「わっ!」

兄「引っ付くな。妹が嫌がってる」

女「はぁ~、妹ちゃんのほっぺはすべすべで頬ずりのし甲斐がありますなぁ」

妹「や~め~て~!」

女「えへへ、ごめんね」

妹「はぁ……はぁ……」

兄「調子に乗りすぎだ」

女「いやぁ!まいったなぁ!」

兄「褒めてねーよ」

妹「……」

女「いやぁ!まいったなぁ!」

兄「褒めてねーよ」

幽霊(この人が女さん?)

妹(……そう)

幽霊(見るからにいい人そうですね)

妹(いつも元気で明るくて、一緒にいる人も元気にしてくるの)

幽霊(胸も妹ちゃんと随分差があります)

妹(む、胸は別に……)

幽霊(男の人にとっては重要だと思いますよ?)

妹(どうせ私はぺったんこですよーだ)

妹(性格もいいし、頭もいいし、私なんかじゃ勝負にすらならないよ)

幽霊(胸も負けてますもんね!)

妹(胸はもういいでしょっ!)

幽霊(ふふ、ごめんなさい。妹ちゃんの反応があまりにもかわいいのでつい)

妹(……私なんか、かわいくないよ)

幽霊(……)

兄「……妹……妹!」

妹「な、何?」

兄「晩飯出来たぞ」

妹「……うん」

兄「学校で何かあったのか?」

妹「別に」

兄(そんな顔で言われても説得力ねぇよ)

妹「ご馳走様」

兄「もういいの?」

妹「もうお腹いっぱい」

兄「そっか……」

妹「残した分、明日食べるから。食べちゃだめだよ?」

兄「食べないよ」

妹「……」

兄「……?」

妹「……お、お風呂」

兄「一緒に入るか?」

妹「ばっ、ばか!」

~そして夜~

兄「……」

妹「し、失礼します……」

兄「あー、幽霊さんか。また妹に内緒できたの?」

妹「……うん」

兄「?」

妹「そ、そうです!」

兄「なんだか、いつもと雰囲気が違うね」

妹「き、きき、気のせいです!!」

兄(ベッドに潜り込むの速いな)

妹「……」

兄「……」

妹「……っ」

兄「今夜は静かだね」

妹「今日はその、しゃべりたくない気分、なんです」

兄「眠いのかな?」

妹「そ、そうです!」

兄「抱きつかないのも、今日は抱きつきたくない気分だから?」

妹「なっ!?」

妹「……」

兄「違うの?」

妹「寝るときは、いつもぎゅってしながら寝てたんだよね」

兄「うん」

妹「……っ」

兄「いつもはもっとベタベタしてくるのに、今日はやけに初々しいじゃん」

妹「こういう日もあります……」

兄「……」

妹「……お兄ちゃん」

兄「ん?」

妹「……すやすや」

兄「寝言か」

全裸で奇声を発しながら
俺「おぴんこおぴんこ!マヨネージュ!」
って言いながら街中を駆け回りたい

~翌朝~

兄「戸締りおっけー。んじゃ学校行くか」

妹「ん」

女「おっはよー!」

妹「!」

兄「朝っぱらから大声だすなよ。つかなんでうちの前にいるんだよ」

女「愛しの妹ちゃんのことが心配でさぁ。いてもたってもいられなくなって来ちゃいました!」

兄「お前いい奴だけど、ちょっとウザいよな」

女「率直過ぎない!?もっと包んで言ってよ!」

女「妹ちゃ~ん!お兄さんが私をいじめるんだよぉ~」

兄「またそうやって妹にくっ付く。それがダメだっつの」

女「これはスキンシップだからいいのっ!ね、妹ちゃん♪」

妹「たしかにちょっとウザいかも……」

女「ガーン!」

妹「でも、いつも元気いっぱいで、そんな女ちゃんが私は……」

女「?」

妹「……す、好き」

女「な、なんと!?」

女「私も大好きだよ~!!」

妹「ん~~!!」

幽霊(どいうつもりですか?)

妹(……)

幽霊(昨日も妹ちゃんのままで兄さんと一緒に寝たいだなんて)

妹(自分の気持ちに素直になろうって思っただけだよ)

幽霊(ということは、いよいよ兄さんに愛の告白ですか?)

妹(それはまだ無理!)

幽霊(ふふ、じゃあいずれしちゃうわけですね♪)

妹(……じ、自信がついたら)

幽霊(妹ちゃんは十分魅力的だと思います)

妹(え?)

幽霊(だって……)

兄「いくらなんでも調子に乗りすぎだぞ」

女「うへへ♪」

兄「中年オヤジか、お前は……」

幽霊(兄さんも女さんも妹ちゃんのことが大好きなんですから)

妹(……)

幽霊(勿論私も♪)

妹(ありがとう)

幽霊(ふふ!油断はいけませんよ?私と妹ちゃんは兄さんを奪い合うライバルなのですから)

妹(ふぇっ!?)

幽霊(モタモタしてると、私が兄さん奪っちゃいます!)

妹「に~さ~ん♪」

兄「おわっ!?ゆ、幽霊さんか!?」

妹「だ、抱きつくなぁ!」

妹「本当は嬉しいくせに~」

妹「う、嬉しくなんかないもん!」

兄「どっちでもいいけど、離してくれないかな」

女「こ、これは一体どういう状況……」

兄「女もボケッと見てないで、離すの手伝ってくれよ」

女「ここはどさくさに紛れて私も君にくっ付くのが正解と見ましたっ!」

兄「不正解だ!」

妹「ふふ、兄さん♪」

妹「やーめーろー!」

女「えへへ、ラッキー♪」

兄「二人とも離れろ~!!」

大円団

スレタイ『妹「おぴまよ!」』にすれば良かった

風呂入ってくる

自分で言うのもなんだけど、おぴまよは最高に語呂がいいと思う

~ある日の休日~

兄「みんなでお出かけ?」

妹「はい♪女さんも誘ってみんなで仲良く、です」

兄「俺は別にかまわないけど、発案者は幽霊さんか?」

妹「妹ちゃんと私の二人で考えました~」

兄(……前に比べると妹の奴社交的になったなぁ)

妹「まずは映画館です。私映画館に行ったことがないので是非行ってみたいんですよ」

兄(女ともよく話してるみたいだし、いい傾向だ)

妹「その後はバイキングへ行って~。ふふ、これも初体験です♪」

妹「兄さん?兄さん!もぉ!ちゃんと話聞いてください!」

兄「ごめんごめん。俺は女を誘えばいいのね」

妹「お願いしますね♪」

兄「あいよ」

兄(女のことだから二つ返事でオッケーだろーな)

女『オッケー!』

兄『まだ何も言ってないだろ』

女『休日に電話かけてくるってことは遊びのお誘いでしょー?』

兄『う、うん』

女『そうだろうそうだろう!』

兄『明日の午後から空いてるか?』

女『平気だよ』

兄『駅前に13時集合な』

女『君んちまで行くから、集合は君の家の前にしよーよ』

兄『悪いな』

女『一分でも早く会いたいからねっ!』

兄『お前ほんとに妹が大好きなんだな』

女『ニブチン!』

兄『?』

女『妹ちゃんも一緒ならダブルデートになるねぇ』

兄『この場合ダブルとは言わないよ』

女『んー……?』

兄『……』

女『君と私と妹ちゃんでしょ?……トリプルデート!?』

女『あ、でも幽霊ちゃんもいるから……フォースデートだ!』

兄『明日13時にうちの前な。それじゃ』

女『ちょまっ!……ツーツー』

~お出かけ当日~

女「にこにこ」

兄「……」

女「にこにこ」

兄「約束の時間覚えてるか?」

女「13時だよね!」

兄「今10時」

女「……えへ♪」

女「どうして閉めちゃうの!?せめて中に!中に入れてよぉ!」

女「うぅ、暑いよ……」

女「蝉の鳴き声が聞こえてくるような暑さだよぉ」

妹「……うちの前で何してるの?」

女「嗚呼、妹ちゃんの幻覚まで見えてきたよ」

妹「??」

女「幻覚なら好き放題やっちゃってもいいよね……」

妹「お、女ちゃん?」

女「う、うへへへ」

妹「ひぃ!?」

兄「限度ってもんがあるんだろ」

女「はい」

兄「家の目の前で妹に襲い掛かるとかさ、通報もんだぜ?」

女「反省してます」

妹「元はと言えば中に入れてあげないお兄ちゃんが悪いんじゃん」

女「妹ちゃん良い事言った!」

兄「お前は襲われかけたんだぞ?」

妹「でも、結局お兄ちゃんが助けてくれたし……」

兄「助けなかったら間違いなく大変なことになってたな」

女「妹ちゃんと大変なこと……え、えへへ……」

兄「また変なこと考えてないか」

女「か、考えてじゅび……考えてないよ!」

兄「垂れてるよ、もう涎垂れちゃってるよ」

女「ゆ、床がフローリングで助かったぜぇ」

妹「……」

兄「昼飯にしようか」

妹「うん」

女「お!丁度お腹空いてたんだぁ。なんだか悪いねっ!」

兄「ないよ」

女「へ?」

兄「お前の分はない」

女「……」

妹「素麺おいしいね」

兄「暑いときはやっぱり素麺だよな」

女「……」

妹「ちゅるちゅる」

兄「ぞるぞる」

女「ぐぎゅるるる」

妹「……(お腹の音?)」

兄「……」

女「うぐぅ……!」

兄(泣き出した!?)

女「えへ、えへへ♪素麺おいしいねっ!」

妹「そうですね~♪」

兄(妹と幽霊さんに諭されてしまった)

女「もう食べないの?だったら私が全部食べちゃうぞ~」

兄(たしかにきつくあたりすぎたかもしれないな。これからはもっと優しく……)

女「ふぅ、食べた食べたぁ」

妹「ふふ、あっという間に食べてしまいましたね」

兄「……て、あれ?」

女「うん!でもデザートならまだ入りそうかな」

妹「丁度アイスがあります。一緒に食べましょう♪」

女「ほんと!?アイスだって、アイス!」

兄「うん……(俺の食べる分の素麺までなくなってるよ)」

女「アイスおいしいね~」

妹「うん」

兄「もぐもぐ」

女「……君の食べてるのもおいしそう」

兄「まぁ、一口だけならいいぞ」

女「ありがとう♪あー……」

兄「……なんだそれ」

女「た、食べさせてくれるんじゃないの?」

妹「!」

妹「お、お兄ちゃん!」

兄「んん?」

妹「私もお兄ちゃんの欲しい……」

女「ず、ずるい!言いだしっぺは私なんだからね!」

妹「こういうのは、かわいい後輩に譲るべきだと思うよ、女先輩」

女「ぬぬ……!ね、年功序列だよ!」

妹「お兄ちゃん!」

女「私が先だよね!?」

兄「えー……」

妹「私からもお願いします、兄さん」

女「幽霊さんまで!?二対一なんて卑怯だぞぉ!!」

兄「お、俺は……」

妹「……」

女「……」

兄「うぉおお!」

女「ああっ!?」

兄「頭いてぇ……」

妹「あんな勢いでアイス食べれば、誰だってそうなります」

兄「……だ、誰にも渡したくなかったんだよ」

妹「分かってますよ、兄さん」

兄「……?」

妹「ふふ♪」

女「具合どーお?」

兄「ああ、だいぶ落ち着いた」

女「全く、君の食いしん坊ぶりには呆れたよ」

兄(お前には言われたくない)

妹「時間過ぎちゃったね」

兄「……ごめん」

女「ちょっと過ぎちゃっただけだよ。まだまだこれから!」

妹「女さんの言う通りです。今から出かけても遅くはありませんよ」

兄「そう、だな」

妹「これからだよね」

女「そうと分かれば早速出発だ!戸締りは任せたぞー!」

兄「お、おい!!」

兄「あいつ、テーブルの上に財布と携帯忘れてったよ」

妹「あらあら、それは大変ですね」

兄「あのまま駅まで突っ走っていきそうな勢いだったな」

妹「早く追いかけないと!」

兄「……しょうがない」

妹「お兄ちゃん早く早く!」

兄「おう!」

大円団

長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!

ライフがゼロに近いから寝る
お昼まで残ってたら頑張って完結させる

ho

おきて

ほしゅ

ほしゅ

ほしゅ

ホッシュ

ほsy

保守しよう

保守

保守

保守

保守

男「まずこのssにて注意していただきたいことが」

1、>>1はss初心者。「いくらなんでもこれはないわ」とか「キモ過ぎる」
とか思った人はブラウザの戻るを押してください。
2、メタ発言があります。ご容赦ください。
3、更新が遅くなります。

男「まあこんぐらいか。あとは…まぁキャラの設定としては>>1の知り合いなどが使われている。
  ちなみに主人公の設定はほとんど作者だ。」

男「次から口調かわる」

男「じゃぁ温かい目で見てやってください。はじまりはじまりー」

保守

保守

保守

おきて

おきて

紫煙

紫煙

保守

保守

続きが楽しみだ

保守

保守

うむ  はよ

保守

保守

保守

保守

まだか

まだか

ほしゅ

続きが楽しみだ

はよ

ほしゅ

ほしゅ

ほしゅ

保守

おそい

おそい

保守

保守ありがとう書く

保守

女「ん~!映画面白かったね!」

兄「期待してなかったけど、あのラストは良かったな」

女「私なんて終始ドキドキしっぱなしだったよぉ」

兄「……妹は?」

女「……き、消えた!?」

兄「んなわけあるか」

女「トイレじゃない?」

兄「……」

保守

保守

保守

保守

支援

はよ

支援

妹「お、お待たせ……」

女「遅かったねー……て、妹ちゃん顔色悪くない?」

兄「具合が悪いのか?」

妹「ちょっとした立ちくらみだと思うから、しばらくすれば治るよ!」

女「ほんと?」

妹「……うん」

支援

支援

保守

女「ならさ、喫茶店にでも入って甘い物でも食べよーよ!」

女「ポップコーンばかり食べてたから、甘い物が食べたくなっちゃったんだ」

兄「一人で半分食べればそうなるよ」

女「えへへ♪どうかな、妹ちゃん?」

妹「あ、うん。いいよ」

女「うし!決まりだねっ!」

wktk

保守

保守

さるよけ

さるよけ

女「なんにしよ~かな~」

兄「時間がかかるなぁ」

女「分かってないなぁ、君は。この悩んでる時間が一番楽しいんじゃないかっ」

兄「じゃあお前は食べなくてもいいな。すみませーん、注文お願いしまーす」

女「私まだ決まってないよっ!?」

保守

保守

さるよけ

紫煙

保守

兄「これ3つとあとコーヒー3つ。以上で」

店員「かしこまりました~」

女「うぅ、結局みんな同じものかぁ」

兄「妹は俺と同じでいいって言ってたし」

女「ま、いいや。君が選んだケーキもおいしそうだしね」

兄「……」

女「どったの?」

兄「妹の奴遅いなって」

女「映画館が終わった後もトイレに行ってたよね」

兄「ああ」

女「ほんとにただの立ちくらみなのかな」

兄「分からない」

女「もしかしたら、私たちに気を遣ってるのかも」

兄「え?」

女「妹ちゃんの体調が悪かったら、君はどうする?」

兄「そりゃ、帰ってゆっくり休ませるさ……あ……」

女「そうなると思ってるから、隠してるのかもしれない」

兄「……」

女「今日は大事をとって、ケーキ食べて帰ろうよ」

兄「……それがいいな」

女「元気になったらいつでもこられるしね!」

兄「だな」

妹「あ、もうケーキ来てたんだ。先に食べててよかったのに」

女「かわいい妹ちゃんを一人残して食べるなんてとんでもない!」

妹「女ちゃんは大げさなんだから」

兄「大丈夫か?」

妹「え?な、何が……」

兄「具合よくないんだろ」

妹「やだなぁ、ただの立ちくらみだよ。あはは……」

兄「……」

妹「それよりケーキ食べよーよ!すごくおいしそーだねー」

保守

保守

保守

はよ

はよ

レイプはよ

店員「ありがとうございました~」

妹「ケーキおいしかったね」

兄「そうだな」

女「……」

兄「……分かってる」

妹「何のこと?」

女「あ、あのね、妹ちゃん……」

妹「?」

兄「今日はもう帰ろう」

はよ

                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                   \

         .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                      ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
    .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙      .'                            ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:               ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                             ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙ i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,   ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙ -;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙ /`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´

う~ん……

保守

妹「なん、で……」

兄「無理してるんだろ」

女「つらそうな妹ちゃんを見てはいられないよ」

妹「そ、そんなことないよ!これだってただの立ちくらみだし!」

兄「本当にそうなのか?」

妹「……ほんとだもん」

女「こんなこと言いたくないけど、このまま悪化して倒れたら、それこそ迷惑かけることになるんだよ?」

妹「!」

保守

俺「!」

さるよけ

さるよけ



妹「……」

兄「元気になったらまたこうよ」

女「またみんなで、ね?」

妹「はぁ……はぁ……」

兄「い、妹?」

妹「お兄ちゃん、女ちゃん……ごめん、ね……」

兄「妹!!」

女「妹ちゃん!?」

死亡か

兄「……」

女「ぐっすり寝てるね」

兄「よっぽど無理をしてたんだろうな」

女「お医者さんはなんて?」

兄「極度の疲労が原因だとさ」

女「疲労?」

兄「心身ともにかなり衰弱してたらしい」

女「……どうして」

兄「俺にもさっぱり分からない。今日は大事をとって入院させる」

女「そう」

妹「……兄さん」

兄「気がついたか。えと、幽霊さんの方かな?」

妹「はい。今日はすみませんでした」

女「どうして謝るの?」

妹「妹ちゃんの体調のことは知っていたんです。でも絶対に言わないでくれと口止めされていて」

兄「そうだったのか」

妹「すみません」

兄「君が謝ることじゃないよ」

妹「いいえ、私が謝らなければいけないんです」

兄「?」

妹「妹ちゃんが倒れた原因は、私にあるから……」

妹「妹ちゃんの身体は元々丈夫ほうじゃありませんよね」

兄「最近は落ち着いてきたけど、小さい頃は病気がちだった……」

妹「そこへ私が憑依してしまった。妹ちゃんへかかる負担は重かったと思います」

兄「で、でもそんなそぶりは全然!」

妹「私も自分に起こったことの驚きと嬉しさで、気付いてあげることができませんでした」

女「妹ちゃんはそんな前から無理してたの……」

妹「始めは小さな物だったのかもしれません。でも、それが積もりに積もり重なって……」

兄「……」

女「ちょっと休憩すれば、またよくなるよね?」

妹「……」

女「よくなったら、またみんなで映画館に行って、その後はショッピングして……!」

妹「すみません」

女「あ、謝る必要ないよっ!ほんのちょっとの辛抱だもん!」

妹「……無理なんです」

妹「私がこれ以上妹ちゃんに取り憑いていれば、妹ちゃんはますます衰弱していって……」

女「……」

妹「死んでしまいます」

女「そんなのって……ないよ……」

兄「……どうすればいい」

妹「私が妹ちゃんの身体を離れれば、体調は回復するはずです」


女「残念だけど、この場合は仕方ないのかな」

兄「妹の体調が回復したら、また取り憑けばいいんじゃないか?」

女「毎回そんなことしてたら妹ちゃんの身体がどうにかなっちゃうよ」

兄「そうだよな」

妹「……」

兄「……お別れか」

妹「出来ないんです」

女「え?」

妹「さっきから何度も妹ちゃんの身体から出て行こうとしているのに、離れることが出来ないんです!」

兄「!」

兄「なんでだよ!このままじゃ妹は死んじゃうんだぞ!?」

妹「ご、ごめんなさい……」

女「落ち着いて!何か理由があるんだよ。そうでしょ?」

妹「まだ未練があるからだと思います」

女「未練?」

兄「まさか、俺と遊ぶって言ってたあれか?」

妹「……はい」

兄「衰弱してる身体じゃ、遊ぶことなんて出来ないじゃないか」

妹「……」

兄(どうすりゃいいだよ、ちくしょう……)

~一週間後~

女「妹ちゃんは?」

兄「二階で寝てる」

女「体調はどうなの?」

兄「前にも増して弱ってきてるみたいだ」

女「……」

兄「俺、もうどうしていいか分からないよ」

女「弱気にならないで。きっと何か方法があるはずだよ」

兄「方法ってなんだよ!車椅子に乗せて、連れ出して遊べって言うのか!?弱ってるのに!?」

女「それは……」

兄「……ごめん」

女「き、気にしてないよっ!私も一緒に考えるからさ、諦めずに頑張ろうよ!」

兄「……うん」

妹「兄さん……?」

兄「ダメじゃないか、起きてきちゃ!」

妹「大きな声が聞こえたので、気になってしまって」

兄「!」

妹「女さん、来てたんですね」

女「やっほ。久しぶりだね」

妹「ええ、本当に」

女「……」

妹「兄さん、さっきの声は女さんと喧嘩してたんじゃありませんか?」

兄「……」

妹「……私のことで」

女「なわけないじゃ~ん!学校の話で盛り上がってたんだよね!」

兄「あ、ああ、そうなんだよ」

妹「……」

女「あまりにの盛り上がりっぷりについつい声が大きくなっちゃって。起こしちゃってごめんね」

妹「いえ、私は別に……」

女「さ、ベッドに戻ろっか。寝るまで私が付き添っててあげるよ!1H10円が今ならタダからね!」

妹「お得ですね、ふふ」

女「しかも!男の子なら泣いて喜ぶ添い寝サービス付きだよっ!」

妹「添い寝……」

兄「……?」

妹「……」

女「なんならお姫様だっこで、寝室まで連れて行くサービスもお付けしますがっ!?」

妹「ステキですね、それ……」

女「でしょ~♪」

妹「兄さん、私はもう一眠りしてきます」

兄「分かった。何かあったら俺もすぐ行く」

妹「……ええ」

女「ふぃ~……」

兄「お疲れさん。色々とありがとな」

女「いいってことよー。私と君の仲じゃない」

兄「……妹は?」

女「ベッドに入ったら、すぐ寝ちゃった。今は落ち着いてるみたい」

兄「よかった」

女「問題はこれからどうするかだね」

兄「……ああ」

紫煙

まだかな

女「幽霊さんはまだ未練があるから離れることが出来ないって言ってたよね」

兄「うん」

女「未練がなくなれば、成仏出来ると思う。幽霊さんも救われるんだよ」

兄「だから、あの身体じゃ遊びに行くのは無理なんだ」

女「……」

兄「これ以上無理したら、妹は……っ」

女「私の考えとは違うかな」

まだかな

保守

保守

兄「無理を押し通して、遊びに行かせるってのか!?」

女「違うよ。話を最後まで聞いて」

兄「わ、悪い」

女「幽霊さんと君が初めて会った夜、幽霊はどうすれば成仏するって言ったの?」

兄「それは……えと、映画館とか買い物したり、遊びに行きたいって……」

女「遊ぶだけ?」

兄「それだけでいいって言ったんだぜ」

女「誰かと一緒にって言ったんじゃない?」

兄「……!」

保守

保守

保守

紫煙

続きが楽しみだ

女頑張れ

追いついた

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守

兄「……俺と一緒にって言われた」

女「元気なときも、弱ってるときも、好きな人には側にいて欲しいものだよ」

兄「……」

女「好きな人が側にいれば、自然に笑顔になる……好きな人が側いれば、それだけで元気が湧いてくる……」

兄「それだけで……」

女「君が側にいるだけで良かったんだよ」

兄「……お、俺!」

女「ん、いっといで!」

終わるな終わるな

保守

保守

保守

保守

妹「……んぁ」

兄「よぉ」

妹「お兄ちゃん?」

兄「ああ、お兄ちゃんだぞ」

妹「どうして、お兄ちゃんが私のベッドにるの?」

兄「お前のお兄ちゃんだからな」

妹「あはは……理由になってないよぉ……」

兄「そうだな。よしよし」

妹「ん……くすぐったい……」

兄「頭撫でられるの嫌か?」

妹「……嫌じゃない」

保守

保守

保守

妹「お兄ちゃん……」

兄「俺は臭いんじゃなかったのか?」

妹「あれね、嘘」

兄「……」

妹「ほんとはね、お兄ちゃんのニオイ大好きだよ」

兄「俺はかなりショックだったぜ」

妹「ご、ごめんなさい」

兄「加齢臭予防の石鹸買おうとしたぐらいだ」

妹「あはは……」

保守

保守

保守

保守

保守

保守

保守

妹「……」

兄「妹?」

妹「ふぇ?」

兄「眠いなら寝てもいいぞ。ずっと側にいてやるから」

妹「ん、ありがとう」

兄「……」

妹「ね、お兄ちゃん」

兄「なんだ?」

妹「私ね、一度だけ幽霊のフリしてお兄ちゃんと一緒に寝たことあるんだよ」

兄「そうなのか?」

妹「もぉ、やっぱり気付いてなかったんだ」

兄「ごめん……」

妹「鈍感なんだから」

妹「あのとき、すごくドキドキしたな」

兄「……」

妹「今もドキドキするけど、不思議と落ち着く感じ」

兄「俺もだよ」

妹「……お兄ちゃん」

兄「ん?」

妹「大好き……」

妹「すぅー……すぅー……」

兄「寝ちゃったか」

妹「……はい」

兄「幽霊さん、今の聞いてた?」

妹「ええ。聞いてるこっちが恥ずかしくなっちゃいましたよ」

兄「あはは」

妹「それと、すごく羨ましかったです」

兄「……」

妹「わ、わだしのせいで……妹ちゃんは……っ!」

妹「ごめんなさい……!ごめんなさい……!」

兄「幽霊さんは何も悪くない。妹が一人増えて、俺は嬉しかったよ」

妹「……に、兄さん?」

兄「俺たちは兄妹なんだぞ。迷惑だなんて思わけないじゃないか」

兄「お前は俺の大好きな妹なんだから」

妹「!!」

妹「お、想い出しました……私、死ぬ前にも兄に同じことを言われて……」

兄「本当のお兄さんに?」

妹「嬉しくて、涙が出て……お礼を言いたかったのに出来なくて……」

兄「……」

妹「私は、兄さんにお礼を言いたかったんです」

妹「……兄さん」

兄「なんだい、妹」

妹「今まで、こんな私のためにありがとう。病気がちでしたけど、私は幸せでした」

兄「こちらこそ、たくさんの想い出をありがとう」

妹「兄さん……大好き、です……」

兄「俺も大好きだよ」

妹「……」

兄「……?」

妹「……」

兄「妹?」

妹「……」

兄「ね、寝たのか?おーい」

妹「……」

兄(まさか……!)

妹「……う~」

兄「妹!」

妹「あ、おはよー」

兄「おはようじゃねぇよ。人の気も知らないで」

兄「ま、いいや。身体の具合はどうだ?」

妹「前よりいいかな。胸のつっかえがとれたみたい」

兄「良かったな」

妹「ん」

兄「そうだ、食べたい物あるか?持ってきてやるぞ。喉乾いたなら飲み物を……」

妹「……まだ、行かないで」

兄「?」

妹「話を聞いて欲しいの」

兄「なんだよ、改まって」

妹「……私に取り憑いてた幽霊ね、成仏したみたい」

兄「寂しいけど、良かったな」

妹「お兄ちゃんにすごく感謝してたよ」

兄「……」

妹「勿論私も」

兄「……?」

妹「お兄ちゃん、今までありがとね」

兄「……お前、何言ってんだよ?」

妹「それからね…………」

兄「おい」

妹「……」

兄「ね、寝てんだよな?そうだろ!?目を開けろよ!話の途中だろうが!!」

女「どうしたの!?」

兄「妹が!妹が!!」

妹「……」

女「!」

兄「なんでだよぉ、なんで、どうして……!」

女「救急車呼ぶから、君は妹ちゃんに側にいてあげて!」

妹「……」

兄「妹ぉっ!!」

~半年後~

女「いい天気だねぇ~」

兄「……うん」

女「眺めもいいし、ここでお弁当食べたらおいしそう」

兄「墓地で弁当食うなよ」

女「あはは、そだね」

兄「……」

男「まずこのssにて注意していただきたいことが」

1、>>1はss初心者。「いくらなんでもこれはないわ」とか「キモ過ぎる」
とか思った人はブラウザの戻るを押してください。
2、メタ発言があります。ご容赦ください。
3、更新が遅くなります。

男「まあこんぐらいか。あとは…まぁキャラの設定としては>>1の知り合いなどが使われている。
  ちなみに主人公の設定はほとんど作者だ。」

男「次から口調かわる」

男「じゃぁ温かい目で見てやってください。はじまりはじまりー」

おじいさん「……」

兄「……?」

女「ぺこり」

おじいさん「ぺこり」

兄「……」

女「どうかしたの?」

兄「さっきすれ違ったおじいさん、泣いてなかった?」

女「そう?よく見てなかったよ」

兄(気のせいか)

女「あ、花がいけてあるね。まだ新しいよ」

兄「最近誰かきたみたいだな」

女「……誰だろ?」

兄「考えてもしょうがないだろ」

女「それもそっか」

兄「線香と新聞紙あるか?」

女「うん、ぬかりはないよ~」

兄「……」

女「……」

兄「……」

女「泣いてる?」

兄「泣いてねーよ!」

女「君の目じりに大粒の涙がっ!」

兄「ないっ!」

女「いたっ!もぉ、ぶつなんてひどいよぉ……」

兄「今のはお前が悪い」

女「ちぇー」

ho

ho

ho

保守

男「まずこのssにて注意していただきたいことが」

1、>>1はss初心者。「いくらなんでもこれはないわ」とか「キモ過ぎる」
とか思った人はブラウザの戻るを押してください。
2、メタ発言があります。ご容赦ください。
3、更新が遅くなります。

男「まあこんぐらいか。あとは…まぁキャラの設定としては>>1の知り合いなどが使われている。
  ちなみに主人公の設定はほとんど作者だ。」

男「次から口調かわる」

男「じゃぁ温かい目で見てやってください。はじまりはじまりー」

女「白状するとさ、私も時々思い出してウルッとなっちゃうんだけどねぇ」

兄「何恥ずかしい告白しだしてんだよ」

女「君が落ち込んでると思って言ったのにぃ!」

兄「……まぁ、俺もそうだから、恥ずかしいなんて言えないけどな」

女「だと思ったよ」

兄「に、ニヤニヤすんな、気持ち悪い」

女「ひどいっ!」

さるよけ

兄「そういえばあいつは?」

女「あー、水汲みお願いしたまま帰ってこないね」

兄「まさか迷子になってるんじゃないだろうな」

女「この墓地広いからねぇ」

兄「世話が焼ける……」

女「とかいいつつ、しっかり探しに行くんだよね!さっすがお兄ちゃん!」

兄「うるさい」

  「や、やっと見つけたぁ~……」

女「どうやら本当に迷子になってたみたいだよ」

兄「だな。……遅いぞ、妹!」

つまらん

妹「広いんだからしょうがないじゃん!地図とかないし!」

兄「墓地に地図があるわけないだろ」

妹「うぅ~……」

女「墓地で迷子になりながら、怖くて震えてる妹ちゃんかわゆいよ~」

妹「ちょっ!?お水こぼれちゃうよぉ~!」

兄「はいはい、お約束はその辺にして、さっさと取りかかろうぜ」

女「分かってるって。幽霊さんのお墓掃除するんだよね!」

妹「それが終わったら、みんなで遊びに行くんだから!」

女「よっしゃ~!私のお墓洗いテクを魅せてやるぜぇ~!」

兄「見たくないし、お前しばらく口閉じてろ」

女「えぇっ!?」

兄「幽霊さんもうるさくてゆっくり眠れないと文句言ってるぞ」

女「ご、ごめんなさい!!」

妹「女ちゃん、騙されてるよ」

女「貴様、たばかったなぁ!?」

妹「女ちゃん、ちょっとウザいよ」

女「……すみません」

女「二人ともひどよぉ~」

妹「口じゃなく、手を動かす」

女「動かしてますぅ」

妹「なら口は閉じる!」

女「うぇぇん」

兄「……ん?」

妹「どうしたの、お兄ちゃん?」

兄「……」

妹「?」

兄「いや、きっと空耳だ」

妹「なんでニヤニヤしてるの?」

兄「べっつに。さ、早いとこ終わらせて、遊びに行こうぜ」

妹「うん♪」










              ありがとう……私のもう一人の兄さん……










大団円
これでマジで本当におしまい
支援と保守ありがとございました

キチガイ乙

乙乙

 発 者 同         . 。_   ____           争
 生 同 .じ     .    /´ |  (ゝ___)          い
 .し 士 .レ      .__/'r-┴<ゝi,,ノ   ro、      は、
 .な で .ベ      ∠ゝ (ゝ.//`   ./`|  }⌒j     
 .い し .ル        } ⌒ /`ヽ、_∠l,ノ ・ヽ´
 .! ! か の       /  ´..:.} >、、___,  .r、 ソ、`\
             /   ..:.:.}   /   |∨ ` ̄

            /   ..:.:./    |   丶
           / _、 ..:.:.:.{    .{.:.:.   \
          {   ..:Y  .ゝ、   {.:.:.:.:.    ヽ
          |、  ..:/ 丿 .:〉   >.- ⌒  .  ヽ
          / {. ..:./ ソ ..:./  .(    ..:.:.:`  ..:}
         ./..:.:}.:.:./ ヘ、 ..:./   .\ ..:.:r_,ノ、.:.:}
        ./..:.:/|.:/   {.:./     X.:.:}.}   X X
        /..:.:/ .}.:|    }:/       .Y丶ヽ  Y.:Y
  . __/.:/ { }  《.〈、     _,,__>.:》丶   Y.:\
  /.:.:.:.:.::/   !.:.:ゝ  ゝ.:. ̄ヾ ´:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾゝ   \.: ̄>

  (  ) オピンコピンコ……
  (  )
  | |


 

 ヽ('A`)ノ マヨネージュ!
  (  )
  ノω|

 

 __[警]

  (  ) ('A`) 
  (  )Vノ )
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