夏樹「だりなつ……か」 (21)

モバP「どうしたんだ夏樹?」


夏樹「いや、だりなつってコンビをプロデューサーが組ませただろ?」


モバP「あぁ。李衣菜のにわかだけど熱いロックな心と、夏樹の正統派のロッカーアイドル。この二人がコンビとしてアイドルをやったら売れると確信したから俺はコンビを組ませた。それがどうしたんだ?」


夏樹「……確かに、アタシは以前よりも仕事が増えた。だりーにギター教えたり、単独で小さいイベントもやったりしてる。……けどな、どうしても、だりーのほうが目立っちまうんだ」


モバP「……」


夏樹「だりーはアタシから見ても十分子供でさ。まだ幼い少女って感じがするんだ」


モバP「そこがかわいいんだけどな。ロックなことに対しては無邪気な子供みたいにさ。天真爛漫なんだよ」


夏樹「だろ? アタシがクールのほうがあってるって話をきいたりしてさ……」


モバP「……俺は、夏樹のほうが大人でさ、李衣菜はあんなだから、夏樹がだりなつを引っ張っていかないと思ってるんだ。夏樹には、それだけ期待と不安を背負わせてるかもしれない。そこは俺が悪いんだ……」


夏樹「プロデューサー、わかってるんだ。でも、どうしても、だりーを見ると、アタシもあんな風に輝けたんじゃないかって思ってさ……」


モバP「……わかった。俺のせいでもある。とりあえず、次の仕事がはいってるから、いったんこの話は終わりにしてくれ」


夏樹「……あぁ」








李衣菜「…………」

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-数日後-


ちひろ「うーん……」


モバP「どうしたんですか?」


ちひろ「あ、プロデューサーさん、いやね、最近李衣菜ちゃんに元気がないなーって」


モバP「……?」


モバP(もしかして、李衣菜、あのはなし聞いていたか?)


モバP「ちょっと、李衣菜のとこいってきます!」


ちひろ「はーい」










トレーナー「……よし、終わり!」


李衣菜「はぁ……はぁ……」


トレーナー「……李衣菜ちゃん、なにかあったの?」


李衣菜「……大丈夫ですよ? そ、それより、もう少しレッスンを……」


トレーナー「え!? 今のレッスンでも、李衣菜ちゃんの今のレベルに合わせた内容なんだけど……」


李衣菜「わ、私は、もっとうまくならないとダメなんです! ロックも、レッスンも、ダンスも!」


李衣菜(私がなつきちに迷惑をかけてるから、私がもっとしっかりしてたら……)


モバP「李衣菜!」


李衣菜「ぷ、プロデューサーさん!?」


トレーナー「あ、プロデューサーさん、聞いてください!」

モバP「……李衣菜」


李衣菜「はい」


モバP「…………とりあえず、外で話そう」


李衣菜「わかりました……」








モバP「李衣菜、あのときの話を聞いていたのか?」


李衣菜「!!」


李衣菜「そ、そんなわけないですよ! ただ、もっとロックになろうと……」


モバP「……確かに李衣菜は最近仕事をたくさんこなしてるし、知名度もあがってきた。それに応えてレッスンするのはいい。けど、俺はそんながむしゃらにレッスンする李衣菜は見たくない。李衣菜はレッスンでも楽しくやってて、ロックとかいいながらわけのわからないことをしてて、俺はそんな李衣菜が好きなんだ」


李衣菜「プロデューサーさん……」


モバP「だから、そんな無理にしないでくれ。徐々にやっていけばいいんだから」


李衣菜「……はい!」









夏樹「…………」

その後、だりなつの二人は必至にレッスンをした。
李衣菜は自分がふがいないから夏樹に迷惑をかけているからと。
夏樹は李衣菜に向いてるプロデューサーの目を自分に向けてもらいからと。
それぞれの意思がありながら、だりなつの二人はどんどんうれていった。
しかし、それと反比例するように二人の間に少しずつ、少しずつ溝ができてきた。

二人はそれぞれの思いを知らないまま、月日は流れていく……。







ちひろ「……夏樹ちゃん、その、言いにくいんですけど……」


夏樹「……わかってます。最近、だりーとうまくいってないってことでしょ?」


ちひろ「……はい。今では二人は事務所のエースです。テレビの出演、フェスの出演も増えてきました。けど……」


夏樹「……わかってます。わかってるんです。それくらい……」





-数日前-


李衣菜「……なつきち、あのね」


夏樹「なんだよ」


李衣菜「っ。ちょっと話そうとしていっただけでその言い方はないと思うよ!」


夏樹「ああ悪いって」


李衣菜「……なつきち、最近私と一緒にいるのが嫌なの?」


夏樹「…………」


李衣菜「なつきち!!」


夏樹「……ちょっと頭ひやしてくる」


李衣菜「なつきち!」

夏樹「あれはアタシが悪いんだ。だりーは今の関係が嫌だから、元の通りに仲良く話したいから言ってきたのに、アタシはその時答えられなかったんですよ」


ちひろ「夏樹ちゃん……」


夏樹「知ってますか? だりー、アタシがプロデューサーさんと話してた内容きいてて、だりー自身が悪いと思ってるんですよ? アタシの環境、アタシの努力、アタシの力がない……そんなことが原因かもしれないのに、だりーは、真っ先に私が原因だって思ったんですよ?」


ちひろ「それはどこから?」


夏樹「プロデューサーさんとだりーが話してるのをきいて」


ちひろ「……」


夏樹「アタシはだりーにはまけてられないし、頑張った。ギターだって、曲だって、アイドル活動だって。フェスにも頑張って参加したりした。……けど、それでもプロデューサーはアタシを見てくれなかった。プロデューサーの目は、だりーを見てたんだ」









夏樹「アタシ、見たんだよ。プロデューサーとだりーがキスしてるとこ」










李衣菜「…………なつきち」

夏樹「アタシさ、だりーの姉御みたいな感じで、頑張ってきたのに、プロデューサーが好きになって、それで、プロデューサーに好かれてるだりーに嫉妬して……アタシ、なんだろう……」


ガチャ(扉の開く音。ガチャを回してる音ではない)


李衣菜「なつきち……」


ちひろ「李衣菜ちゃん!?」


李衣菜「私ね、なつきちが憧れだったの。私よりロックなことしってて、私よりロックに熱くて。……なにより、とっても楽しそうで」


夏樹「そ、それはだりーも」


李衣菜「それはなつきちのおかげだよ! なつきちがいたから、もっと頑張ろうと思えたんだよ!」


李衣菜「だから頑張ってレッスンしたし、プロデューサーに告白もできたんだよ!」


夏樹「だりー……」







夏樹「だりー、ごめん。これからも、アタシといてくれるか?」


李衣菜「!! ……うん! なつきちだーいすき!」


ちひろ(あれー? 私空気ー?)








終わり

なんか書いてたら途中からえらいことに……
ツイッターでこんなのを見たいってのがあったのでそれで書こうとしたらこんな内容に……
李衣菜がうまくかわいくかけなかったです。
拙い文章でしたが、読んでいただきありがとうございました。

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