富野由悠季「進撃の巨人は読みたくないし、評価もしたくない」 (144)

「絶対に読みたくないし、評価もしたくない作品」=『進撃の巨人』
表現者として、相容れないものとは・・・?!

■『進撃の巨人』は作者の気分がストレートに出ている作品
『ワンピース』が少年漫画としての制御の効いた、万人が親しみやすい娯楽作品だとすると、
『進撃の巨人』は非常に私的な読みづらい漫画です。僕は作者の諫山創さんをニュース番組で二度見ているのですが、
彼の話を聞いてすごく腑に落ちたんですよね。こういう人だからああいう漫画を描いてるんだって。
要するに、かつては意気地なしのいじめられっ子で、その鬱憤を漫画を描くことで晴らしている。
『進撃の巨人』というのは作者の気分がストレートに出ている漫画なんですね。

ただ、少し安心したのが、あの巨人の絵を描くために、彼は人間の嫌な顔の写真をとにかく集めて、
それを参考にして描いているんです。つまり、全部が全部作者の気分ではない。
僕、本当に絵が描けないんですと言いながら、自分にとって一番嫌なものを描くための努力はきちんとしていて、

そこまで承知してあの漫画を連載しているということは、彼も漫画家である前に作家になる努力をしているのです。
その作家性の部分は、物語を作るという部分にものすごく傾斜しているということからもわかります。
だけどその根本にあるのは、子供時代のいじめ体験であり、その鬱屈ゆえにああいう敵やテーマを設定することができた。
そういう背景がわかったので納得もしたのですが、それにしてもあれだけのグロい世界を漫画で表現することに関しては、
じいちゃんの立場で言わせてもらうと絶対に認めがたい部分なのです。

まさにエロとグロが同居していて、あれは絵にしてはいけないだろうということです。
だから僕個人としては絶対に読みたくないし、評価もしたくない作品なのです。
そういう漫画がこうも受けているというのは、今という時代がかなりひどいということと、同時に
もう一つ理由があるような気がします。
http://chokumaga.com/magazine/?mid=101&vol=19
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