茜「！！！！」ﾋﾞｼｯ

卯月「えっ、敬礼って……いきなり何？」

茜「……！！！！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

卯月「なんで泣いてるの！？　えっ、私何かした！？」

茜「今゛ま゛で゛あ゛り゛が゛と゛う゛ご゛ざ゛い゛ま゛し゛た゛！！！！！！！！！！！！！゛」ｽﾞﾋﾞﾋﾞ

卯月「なんなのー！？」

ヘレン「お困りのようね」

卯月「ヘレンさん！？　いつの間に？」

ヘレン「女が涙を流す理由なんて一つだけ。それは……別れよ」

卯月「はい……？」

ヘレン「つまり、そういうこと」

卯月「どういうことなの……？」

茜「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！！！！！！！！」ﾀﾞｷｯ

ヘレン「……」ﾖｼﾖｼ

卯月「えっ、茜ちゃん……もしかして、正解なの……？」

茜「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

ヘレン「ｱﾝﾀﾞｽﾀﾝ。……卯月、短い付き合いだったわね」

卯月「だからなんなのー！？」

ヘレン「貴女のアイドルに掛けたパッション……忘れないわ。私が世界に伝えてあげる」

卯月「もうやだ……助けて未央ちゃん凛ちゃん……」

ヘレン「ドントフォアゲット、卯月」

茜「ど゛ん゛と゛ふ゛ぉ゛あ゛げ゛っ゛と゛卯゛月゛ち゛ゃ゛ん゛！！！！゛」

卯月「あっ、凛ちゃんごめんねー今何処かな？うん、ちょっとお話しない？ねー良いでしょー」

凛『たく……後ろで泣いてるのは茜？　何したの？』

卯月「何もしてないよ！　もう皆して私のことなんだと思ってるの……」

凛『……』

卯月「……あれ？凛ちゃん？もしもーし？」

凛『あっ、ごめん……それよりもさ、知ってた？』

卯月「？　何が？」

凛『加奈とこずえちゃん、同じ高知県出身なんだって』

卯月「またそれ……さっき茜ちゃんに聞いたよぉ。そしたら茜ちゃんが突然泣き出しちゃってさー」

凛『……去年の運動会のこと、覚えてる？』

卯月「運動会？　覚えてるよー。もーあの恰好とっても恥ずかしかったんだからー」

凛『……それだけじゃないよね』

卯月「えっ、何……私、何かした……？」

凛『……加奈のこと、パシッたよね……』

卯月「へっ……？いやいや！　あれは違うよ！！手伝うって言ったんだけど加奈ちゃんが一人で行っちゃっただけで……！」

ヘレン「世界のメモリアルが改ざんされた……？　高知県民、まさに世界レベル……」

茜「卯月ちゃん、謝ろう」

卯月「いやいやいやいやいや！！」


ｶﾞﾁｬｯ


卯月「もう今度は何ー！！」


こずえ「ふわぁー……」