チャド「一護の霊圧が…消えた…?」(243)

一護「ん? なんか言ったか?」

チャド「…いや、なんでもない…」

一護「なんだよ、言いたい事あるならハッキリ言えよ」

チャド「だから…なんでもないんだ」

一護「俺の霊圧がどうこうとか、言ってただろ」

チャド「…」

浦原「…で、結局正直に白状した結果思いっきり顔面を殴られた、と」

チャド「…ああ」

浦原「しかもその上絶交を言い渡された、と」

チャド「……」

浦原「で、どうにかして黒崎さんに謝りたい、と」

チャド「…頼む」

浦原「そりゃぁね、無理があるってもんですよ」

チャド「…何故だ、あんたならこういうときの対処法を知っているはずだ」

浦原「そりゃ知っているには知っていますが」

チャド「後生の頼みだ」

浦原「大体、なんでそんな笑えないようなこと言っちゃったんですか」

チャド「…つい、出来心で」

浦原「出来心ってあなた…」

チャド「仕方ないだろう、俺は今まで『チャドはすぐ霊圧が消える』と散々弄られてきたんだ」

チャド「そんな状況を、一気に逆転してやりたかったんだ」

浦原「だからって、ホントに霊圧消えちゃった黒崎さんに対してドヤ顔で言うことないでしょう」

チャド「別にドヤ顔なんか…」

浦原「してなかったんですか」

チャド「……」

浦原「……」

チャド「ともかく頼む! あんただけが頼りなんだ!」

浦原「…困ったなぁ」

鉄裁「おや、どういたしましたかな」

浦原「ああテッサイさん。それがですね…」

鉄裁「…なるほど、事情は分かりました」

チャド「…手を貸してくれるのか?」

鉄裁「私で良ければ、力になりましょう」

浦原「おおよかった。ではアタシは用事があるんで」

チャド「…え?」

浦原「後は頼みましたよ、テッサイさん」

鉄裁「承知」

チャド「…」

鉄裁「……」

チャド「……」

鉄裁「……」

チャド「……」

鉄裁「……」

チャド「……」

鉄裁「……」

チャド「……あの」

鉄裁「何か?」

チャド「……いやあの、近くない……ですか?」

鉄裁「おっと、これは失礼」

チャド「……」

チャド「それで、俺は一体どうすれば…」

鉄裁「ふむ、まぁお茶でも飲みなさい」

チャド「あ、いや……」

鉄裁「どうぞどうぞ、遠慮なさらず」

チャド「お茶なんか飲んでる暇ないと思うんだが…」

鉄裁「おや、どうしてですかな?」

チャド「もし一護が、石田や井上に今回のことを話したりすれば……」

鉄裁「…まぁ、仲間内でのあなたの評価はガタ落ちでしょうな」

チャド「急がないと、俺の霊圧どころか居場所まで消えてしまう」

鉄裁「自分でも言ってしまってるではありませんか」

チャド「……」

鉄裁「……ともかく、一旦落ち着きましょう」

鉄裁「ほら、気分が落ち着きますよ」

チャド「……じゃぁ、一杯だけ」

チャド「ズズッ」

鉄裁「……」

チャド「……美味い茶だな」

鉄裁「……」

チャド「……ッ」

鉄裁「……」

チャド「クッ……これは……!?」

鉄裁「……」

チャド「ッ……テッ、サイ……さ……」

バタッ

チャド「……う……」

チャド「……こ、こは……?」

チャド「……俺は……一体……」

チャド「確か……浦原さんの店に行って……」

チャド「……ッ!テッサイさん!」

鉄裁「おや、お目覚めですかな」

チャド「これは一体なんだ!」

鉄裁「見れば分かるでしょう。拘束されているんですよ、あなたは」

チャド「な、なんのために!」

鉄裁「それは……」

一護「……目、醒めたか」

チャド「……! 一、護……!?」

チャド「一護!なんのつもりだ!」

一護「……チャド、俺は今まで、お前のことを誰よりも信頼してきた」

一護「どんなときでも、お前に背中を預けておけば、怖いものは何もなかった」

チャド「……一護……?」

一護「まぁそれは喧嘩のときの話で、尸魂界や虚圏の時はほとんど役立たずだったけど」

チャド「」

一護「藍染が侵攻してきた時なんか、もう完全に消えてたよな。霊圧も出番も」

チャド「」

一護「でも、例えそうだとしても、俺はお前のことを誰よりも信頼してきた」

チャド「一護、説得力が無さ過ぎるんだが」

一護「そんなお前が、あんな、あんなことを言うなんて……!」

チャド「いや、今お前が俺に言ったことのほうが五倍はきついぞ」

石田「全くだよ、茶渡くん」

チャド「!石田!?」

石田「キミはもっと、人に配慮する性格なのだと思っていたよ」

石田「正直、失望した」

チャド「そこまで言うか……」

織姫「……あの、チャドくん」

チャド「……井上もいるのか……」

織姫「チャドくんは、外見はおじさんだし、なんか無口で少し怖いけど」

チャド「」

織姫「で、でも!優しい人だから、私、チャドくんのこと好きだったよ!」

チャド「……だった?」

恋次「おう、そろそろいいか」

チャド「あ、阿散井まで!?」

一護「あぁ、恋次もう来てたのか」

恋次「……そうだよな、俺のこと見えてねぇんだよなコイツ」

チャド「な、なんでお前が……」

恋次「あぁ、えっとだな。なんか一護がスッゲェ馬鹿にされたって聞いたもんでな」

チャド「尸魂界にまで伝わるほどなのか……そんなに酷いこと言ったのか俺」

恋次「そんで、二つの世界を救った一護がそんな風に馬鹿にされたんじゃ、下の連中に示しがつかないんだとさ」

チャド「示しって……」

恋次「そういうわけで、今からお前を罪人として尸魂界に連行する」

チャド「……は?」

恋次「悪く思うなよ、馬鹿にした相手と馬鹿にする内容が悪かったんだ」

チャド「え、ちょっと……え?」

一護「話、終わったか?」

チャド「おい一護!いくらなんでもこんな仕打ちは……」

一護「俺がそう言ったんじゃねぇよ。向こうのお偉いさんが勝手に決めたんだ」

チャド「……あんまりだ」

一護「俺だって、何もそこまでする必要ないって言ったんだけどな……どうも取り合ってくれないみたいでさ」

一護「そういう訳だから、じゃあなチャド」

石田「向こうでも元気で」

織姫「た、たまには面会に行くからね!」

恋次「あぁ、そういえば、投獄される場所は藍染のとこの隣だぞ」

チャド「そ、そんなに罪重いのか!?」

  ~獄中~

チャド「……」

チャド「……」

チャド「……」

チャド「……」

チャド「…………冗談だろ……」

藍染「……」

チャド「……」

藍染「……」

チャド「……」

藍染「……」

チャド「……」

藍染「……」

チャド「……」

藍染「……そこにいるのは、……誰だ?」

チャド「……しゃべれるのか」

藍染「……その声……どこかで聞いたことがあるぞ」

チャド「……」

藍染「…………そうだ、思い出した。黒崎一護の仲間の一人だな」

チャド「……もう、仲間じゃない……と思われてるだろうが……」

藍染「……そうだろうな。そうでもない限り、こんな場所に君がいるはずがない」

チャド「……こんなことになるなんて、思ってもみなかった」

藍染「まぁ君が誰であろうと構わないさ。ここではそんなもの、誰も気にしはしない」

藍染「あと二万年、ともに生きていこうじゃないか」

チャド「……あんまりだ……」

藍染「……それでは、しりとりでもしようか」

チャド「……藍染、イメージというものを大切にしたほうがいいぞ」

藍染「さっきも言っただろう。ここでは誰もそんなことを気にしないと」

藍染「では私から。『りんご』」

チャド「……『胡麻』」

藍染「『マングース』」

チャド「尸魂界にマングースなんているのか」

藍染「いいから」

チャド「……『西瓜』」

藍染「『カブ』」

チャド「……『ブラソデレチャデヒガンテ』」

藍染「……は?」

チャド「……俺の、右腕の名前……」

藍染「プッ」

チャド「」

藍染「いや、すまない」

チャド「流石に、泣いていいか?」

藍染「いやいや……かっこいいじゃないか」

チャド「……」

藍染「……えっと、で、『デスガロン』」

チャド「……」

藍染「……」

チャド「……」

藍染「……『でんぷん』」

チャド「……自分で終わらせるのか……」

藍染「いや、この雰囲気で続行は無理だろう」

チャド「……というより何故言い換えた」

藍染「いや……君よりもっとネーミングセンスがオサレな名前を言おうとしたんだが……無理だった」

チャド「……それで……でんぷんか」

藍染「……すまない」

藍染「じゃ、じゃぁ、何か私の思い出でも語ろうか」

チャド「遠慮しておく」

藍染「」

チャド「あんたの過去なんか聞いたらもっと鬱々とした雰囲気になるだろう」

藍染「……そうか」

チャド「……」

藍染「……」

チャド「……」

藍染「……将棋でもしようか」

チャド「……盤も駒もないだろう」

藍染「……」

チャド「……」

藍染「……そういえば、君はどういう罪を犯したんだい?」

チャド「……どうだっていいだろう」

藍染「気になるな、私は」

チャド「笑うに決まっている」

藍染「何を笑うというのだ。私以上に滑稽な罪を犯した者など、いるはずがない」

藍染「世界を変えると、神になるとのたまっておきながら、この姿はなんだ?」

藍染「世界を裏切り、部下を裏切った結果が、こんな地の奥底深くの牢獄だ」

藍染「笑うしかないだろう。さぁ、言ってみなさい」

チャド「……」

藍染「……」

チャド「い、一護を……馬鹿にした……から」

藍染「」

藍染「……えっと」

チャド「……」

藍染「……その、なんだ」

チャド「……」

藍染「……すまない……いや、すいませんでした」

チャド「……あぁ、いいさ」

藍染「……その、生きていれば、いいことあるって」

チャド「……こんな牢獄で二万年生きたところで、いいことなんかおこるはずない」

藍染「……出所というか、ともかくここを出れば、明るい未来が……」

チャド「……」

藍染「……ごめん、無責任なことを言ってしまって」

チャド「……」

ゴォォン

チャド「……!なんだ!?」

浮竹「よーし、おーらいおーらい」

藍染「……浮竹か」

浮竹「……二人とも、喜べとは言わないが、新しい仲間だ」

チャド「……何?」

浮竹「本来ここはこんなホイホイ人を入れるような場所ではないんだけど……」

藍染「……で、誰だ」

浮竹「それは本人から聞くといい」

???「……」

浮竹「……では」

ゴォォン

???「……」

チャド「……」

藍染「……」

チャド「……だ、誰だ……」

???「……」

藍染「……まさか、黒埼一護の仲間、か?」

???「……」

???「……」

チャド「……」

藍染「……」

???「……」

チャド「……」

藍染「……」

???「……」

チャド「……」

藍染「……」

???「……お、俺は……」

チャド「!?」

藍染「……」

???「俺は!」

チャド「だ、誰なんだ!」

藍染「……」

???「お、俺の名は、志波岩鷲だ!」

チャド「……」

藍染「……だ、誰なんだ!」

岩鷲「」

岩鷲「お、おい!なんだそのリアクションは!」

チャド「……いや、ねぇ」

藍染「すまない、これは本当にすまない。本気の本気で、君は一体誰なんだ」

岩鷲「お、俺は、あの志波海燕の弟の!志波岩鷲だ!」

チャド「……いや、知ってるが」

藍染「……志波海燕の……、弟がいたなんて初耳なのだが」

岩鷲「……そりゃ、俺は死神でもねぇし、噂になってなくて当然だけどよ」

チャド「……」

藍染「……」

岩鷲「……」

岩鷲「おいおい、そんな暗くなってたって面白くねぇだろ!もっとテンションあげていこうぜ!」

チャド「……無理を言うな」

藍染「……あぁ、虚圏に帰りたい」

チャド「……帰る場所じゃないだろう」

藍染「……そうか」

岩鷲「……たっくよー! あ、そうだ、しりとりしようぜ、しりとり!」

チャド「」

藍染「」

岩鷲「俺からな!『りんご』」

チャド「『ゴローン』」藍染「『五トン』」

岩鷲「」

チャド「……寝るか」

藍染「……そうだな」

岩鷲「えぇ!?ちょっと、おいマジかよ!」

チャド「……」

藍染「……」

岩鷲「」

ちょっと風呂入ってくる


残ってたら続き書く

ここでシバタユウイチが登場してチャドが覚醒するんだな
分かります

てかソウルソサエティの裁判所怖いんだけど
ヨン様が「お前らごときが私を裁くとか(笑)」って挑発しただけで刑が数千年単位で重くなるっていう

>>104
チャド「ちがっ、俺は別に」

裁判官「言い訳は見苦しい三千年追加しておこう」

チャド「いやそれはひどい」

裁判官「口が減らないもう三千年追加」

とかこんな感じになったのか

岩鷲「……あの、よ」

チャド「……なんだ」

岩鷲「俺が連れてこられた理由とk」

藍染「寝ろ」

チャド「そうだ、寝ろ」

岩鷲「……わかった、寝る」

  ~三ヵ月後~


チャド「なぁ藍染」

藍染「どうしたチャド君」

チャド「岩鷲が一言もしゃべらなくなって早二週間が過ぎた訳だが」

藍染「君時間の流れが分かるのか?」

チャド「大体なら」

藍染「そうか……流石に伝えるべきかな」

チャド「まぁ次に誰かが投獄される時にでも」

藍染「そうだな……でも、ここはそんなホイホイ人が送られるような場所じゃないs」


ゴォォン

藍染「おい浮竹」

京楽「浮竹じゃないよ」

チャド「なんだ京楽さんか」

京楽「やぁ、こんなことになって残念だね」

チャド「全くです」

藍染「それで、何の用事だ。まさかまた誰かを連れてきたって訳じゃないだろう」

京楽「そのまさかさ。新しいお仲間の……って、ちょっと君たち、この人凄いぐったりしてるけど大丈夫?」

チャド「あぁ、二週間前から喋らなくなったんです」

京楽「それは大変だ、早く様子を見ないと」

京楽「それじゃ、新しいお仲間と仲良くね。……山じい、一人様子がおかしいからちょっと連れてくね」

京楽「んじゃ」


ゴォォン

チャド「で、お前は誰だ?」

藍染「できるだけそこそこの知名度を持っている人が望ましいんだが」

???「……あぁ、知名度で言ったらそこそこだな」

藍染「ほう。してその正体は」

チャド「どうした喋り方」

藍染「いやなんとなくだよ」

???「……名乗っていいか」

藍染「あぁ、どうぞ」

???「あ、その前にヒント出すわ」

チャド「もったいぶるな」

???「いいじゃねぇか、名乗るだけじゃ面白みねぇし」

藍染「いいだろう、さぁ」

???「じゃぁヒント、元隊長です」

チャド「!?」

藍染「!?」

チャド「おいちょっと待て」

???「なんだ」

チャド「流石にこれは名乗らないほうがいい」

???「なんでだよ」

藍染「いや……だって、元隊長がここにいちゃまずくないか」

???「お前だって元隊長だろ」

藍染「それはそうだが……、ん? そういえばこの声……」

藍染「……あぁ、なんだ君か」

???「リアクション薄いぞ。まぁいい」

???「そうだな、第二ヒントいくぞ」

チャド「だから名乗らないほうが……」

???「ここに来た時点でプライドも藍染への憎しみも全部かなぐり捨ててやったわ」

チャド「……憎しみ云々は分からないが、そこまで言うならもう止めはしない。というかヒント言われても俺にはわからないからもう答え言ってくれ」

???「……そうか、まぁそこそこ知名度だし、お前とは多分初対面だしな」

???「六車拳西だ、よろしくな」

チャド「やっぱり知らない人だった」

藍染「それもそうだろう、そこそこだし」

拳西「元隊長⇒元仮面の軍勢⇒元隊長と来て、なんやかんやでここ送りになった」

チャド「仮面の軍勢……一護と一緒にいたってやつ等か」

拳西「まぁそんなとこだ」

藍染「君隊長になってたのか」

拳西「あぁ、あの一件の後な」

藍染「どうして君がここへ?黒埼一護の悪口を言ったから?」

拳西「はぁ? なんだその理由……そんなくだらねぇ理由でこんなとこに送られるわけないだろ」

藍染「あっ」

チャド「……」

拳西「……喧嘩しちまったんだ」

藍染「……は?」

拳西「真子と喧嘩した結果がこれだ」

チャド「」

藍染「」

拳西「なんだよ」

チャド「いや、十分すぎるほどくだらないんだが」

藍染「チャド君と大差ないじゃないか」

拳西「あのな……喧嘩っつっても、隊長同士の喧嘩だぞ?」

チャド「そりゃ凄まじそうではあるが」

拳西「俺は卍解して真子に殴りかかったんだが、いつの間にかあいつ、『逆や』を発動してやがってな、あらぬ方向へ攻撃が行っちゃったわけよ」

藍染「あぁ、『逆や』ね」

チャド「わからないんだが」

拳西「あいつの能力だ。まぁそれはいいとして、誤爆した先がまずかったんだ」

藍染「というと?」

拳西「山本総隊長がよく一人でこっそり鍛錬してる山」

藍染「おやおや」

拳西「しかも、ちょうどそのとき総隊長が鍛錬する時間でな」

チャド「なんでそんなところで喧嘩したんだ」

拳西「成り行きで……・で、結果総隊長の怒りに触れ、ここへ来たって訳さ」

藍染「ところで、平子隊長は罪に問われなかったのか?」

拳西「あぁ、真子は俺に攻撃しなかったし、引き換え俺は卍解まで使っちまったからな」

チャド「卍解ってそんな軽々しく使っていいのか」

拳西「ダメだからここにいるんだろ」

藍染「いや、『逆や』をされた結果こうなった訳なのだろう?っていうか『逆や』って、攻撃されてるではないか」

拳西「まぁ難しい話は俺にはわかんねぇよ。出たときにでも聞いてくれ」

チャド「そういえば、隊長だった、と言っていたな」

拳西「あぁ。ところで、お前誰だ?さっきから気にはなってたんだが」

チャド「……茶渡だ、一護の仲間だった」

拳西「へぇ。それで、さっきの話の続き」

チャド「ん……隊長だったということは、現世の情報もある程度持っているよな?」

拳西「あぁ、総隊長にボッコボコにされる前までなら、知ってるぜ」

藍染「よく生きていられたな君」

>>159
けど真子が刀解放した回の終わりに「ついに卍解が…」的な事書いてあった
そのジャンプ捨てたからソースはないが確実に書いてた

チャド「それで、俺が投獄されてから……三ヶ月前から、現世で何か起こってないか?」

藍染「三ヶ月って……もうそんなに経っているのか」

チャド「俺の体内時計での話だが」

拳西「三ヶ月前な……現世では色々あったみたいだぞ」

チャド「何があった?一護たちは無事か?」

拳西「無事も何も、あいつ死神に戻ったぞ」

チャド「……は?」

藍染「うそ…だろ…」

>>163
あれ編集側のミス。平子は始解までしかしてない

絶対愛染さん後の方でオサレに再登場するわ

チャド「死神に戻った?そう言ったか?」

拳西「あぁ」

藍染「何が『俺自身が月牙になることだ』だよ、『最後の月牙天衝』だよ、ふざけんなよ」

拳西「おいキャラ崩壊してるぞ」

チャド「……そうか、死神に……」

拳西「……おい、どうした?」

チャド「……よかった」

チャド「本当に哀しそうだった、死神の能力を失ってからの一護は」

拳西「……」

藍染「……」

チャド「そうか……死神に戻ったのか、そうか……」

藍染「……チャド君……」

カァン!カァン!カァン!カァン!


チャド「!?」

拳西「!?」

藍染「この警鐘音は……!」

拳西「まさか!」

チャド「なんだ、どうした!?」

拳西「俺は初めて聞くが……おい藍染、この警鐘、そういうことだよな!?」

藍染「あぁ、間違いない……、ここまで聞こえてくるとは驚きだが……」

チャド「おい、だからなんなんだ!」

藍染「この警鐘が鳴らされるのは、『瀞霊廷に何者かが侵入した時』……」

チャド「……!?」


藍染「旅禍だ」

石田「これを使えば僕はクインシーの能力を失う」

苺「俺自身が月牙になることだ。そして死神の力はなくなる」

マジ二番煎じ

『緊急伝令!緊急伝令!瀞霊廷内部に何者かが侵入!霊圧の痕跡から、黒埼一護とその一行だと思われます!』

拳西「一護!?なんで……あいつらなら入廷許可下りるはずだろ!」

藍染「何か目的があるのだろう……大体見当はつくが」

チャド「……一護……!」


『黒崎一護を肉眼で確認!黒埼一護は現在瀞霊廷北西部を猛進中!……これは…、黒埼一護は、すでに卍解している模よ…ヒッ!』

『おい、それ地獄蝶だろ。ちょっと貸せ』

『あー、死神のみなさん、特に隊長格のみなさん、こんにちわ』

『今から俺の仲間を助けに行くんで、死にたくない奴は邪魔しないでくれ』

『以上、死神代行・黒埼一護からでした』

藍染「らしいよ」

拳西「らしいな」

チャド「……一護……!」







   ~三日後~



チャド「……」

藍染「……」

拳西「……」

???「……」

チャド「……あの、一護」

???「い、イチゴじゃねぇ」

藍染「いや、あの時は崩玉でバランス変えてたからこそ、朽木隊長と互角に戦えてたわけで……」

???「ななな、なんのことだか私にはさっぱり」

チャド「……」

拳西「流石に虚化ありだったとしても、一人で隊長格全員と喧嘩したらそりゃあな」

???「さ、さっきからなんのことを言ってるんだ君たちは」

チャド「……」

藍染「調子乗っちゃったんだよね」

拳西「あぁ、『ただの剣圧だ』、だもんな」

???「ぐっ……」

イヒって織姫の事か?
そうなら腐女子乙と言っておこうww

藍染「まぁ、隊長たちもかなり強いし、実際」

拳西「あんた一人であしらってたじゃないか」

藍染「いやぁまぁ」

拳西「あ、別にほめてないからな」

藍染「ともかく、隊長達にフルボッコにされたって、落ち込むことないよ、死神代行・黒埼一護くん」

???「う、うるせぇ!」

チャド「……一護……」

チャド「俺のせいで……すまない」

???「いや、チャドが謝る必要は……」

チャド「いや、元はといえば俺があんなことを言ってしまったばっかりに……すまない」

拳西(あんなことって?)

藍染(いや、私も知らない)

???「いや、そもそもを言えば、チャドの霊圧が消えるたびに毎回同じようなリアクションとってた俺が悪いわけであって……!」

拳西(霊圧ってそんな消えるもんか?)

藍染(個人差があるんだろう、多分)

???「俺が、俺が悪かった!許してくれチャド!」

最上級の罪人が入るはずなのに…

チャド「いや、そのそもそもの前に、いちいち霊圧が消える俺が悪かったんだ!」

チャド「すまない一護……俺に力がなかったばっかりに……!」

一護「そんなこと言うんじゃねぇよチャド!ルキアを助けるときも、井上を助けるときも、お前は戦ってくれた!」

チャド「……役立たずとか言ってたじゃないか」

一護「あ、あの時は、……その、あれだ、俺もいらいらしていたし!」

一護「とにかくチャド!お前がなんと言おうと、悪いのは俺だ!俺なんだ!」

チャド「いや、一護、お前は悪くない!悪いのは~……」


拳西(これ俺たちには見えてないけど、実際周りから見たら固定されたミイラ男二人で一緒に懺悔しあってる、っていうなかなかシュールな画になってるよな)

藍染(まぁ……それは言うな)

ゴォォン


重國「……気分はどうじゃ、黒埼一護」

一護「!総隊長!?」

重國「全く、阿呆な真似をしおってからに」

一護「む……」

重國「護廷十三隊へ宣戦布告をし、あまつさえ多くの隊士に刃を向けるなど、本来ならば極刑物だぞ」

一護「仕方ないだろ……どうせ言っても聞かないんだし」

重國「いや……聞かないなどと一言も言っていないのじゃが」

一護「え?」

チャド「え?」

重國「たかが一般人に、世界規模の反逆者と同等の罪を与えるのは如何なものか、と批判を浴びせる輩もおっての」

一護「いや、当然だと思うんだけど」

重國「わしに言われても困る。人を裁くのは我々ではなく四十六室じゃ。あやつら、お前が言うように頭が堅くてのぉ。融通が利かぬというか、なんというか……」

一護「利かないにもほどがある」

重国「まぁ待て。先日、お前が侵入する直前に、四十六室で議会が開かれての。そして、この者の刑期を大幅に短縮することが正式に決定したのじゃが……」

チャド「」

一護「」


  ~現世~


石田「結局、僕達だけが帰ってきちゃったわけだけど」

織姫「大丈夫かな……二人とも」

恋次「まぁ、殺されはしないから安心しろよ」

ルキア「それにしても、藍染と同格か……あやつも出世したものだな!」

恋次「目を輝かせるな、目を」


石田「……当然といえば当然か」

織姫「ん?何が?」

石田「いや、現世では感じ取れないんだなぁ、って」

ルキア「何を……あぁ、そういうことか」

恋次「確かに、消えちまってるな、完全に」

織姫「……黒崎君のはちょっと残ってるけど……チャド君のはもう、ね」


「チャド達の霊圧が…消えた…!」

すいませんオチ適当です。眠すぎてもう無理です。

読んでくださった皆さん、保守してくださった皆さん、ありがとうございました。


このスレは雑談にでも使ってやってください。

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