八幡「いいだろう」

八幡「まず、お前らは2ちゃんねるという巨大掲示板を知ってるか？」

雪ノ下「聞いたことはあるわ」

由比ヶ浜「びっぷらなら毎日見てるよ？」

八幡「…」

八幡「えーと、由比ヶ浜さん？」

由比ヶ浜「ん？」

八幡「お前ねらーなの？」

由比ヶ浜「ねらーって言うほどでもないかな～」

由比ヶ浜「ちょっと前に人に相談しにくいこととかをスレ立てて相談したぐらいだよ」

八幡「スレ立てまでしてんのかよ…」

八幡「ちなみいつからだ？」

由比ヶ浜「えー？覚えてないけど電車男よりは前かな」

八幡「割りと前じゃねーか」

由比ヶ浜「あ、でも古参って言うほどでもないし～中途半端だよ？」

八幡「そ、そうか」

雪ノ下「ちょっと、2人で話を進めないでくれるかしら？」

八幡「あ、あぁすまん」

八幡「どこまで話したっけ？」

雪ノ下「巨大掲示板を知ってるってところまでよ」

雪ノ下「というかまだ話を始めたことにすらなってないわ目だけでなく頭も腐ってしまったのかしら？」

八幡「あーすまんすまん」

八幡「それでな2ちゃんねるってのはたくさんのネット掲示板の集合体」

八幡「例えるなら一つの街と言ってもいい」

八幡「様々なジャンルやカテゴリにわけられていてその中に更にわけられているジャンルを板と呼ぶ」

八幡「そしてその中には個人個人が立てた、まぁ便所の壁のことをスレと呼ぶんだ」

雪ノ下「板やらスレやら便所やらあなたの説明はわかりにくいわね」

八幡「便所の壁については内容があまりに稚拙で下らないために便所の落書きと例えられてそう呼ばれている」

八幡「板の由来は俺にはわからんスレは英語のスレッドの略だ」

雪ノ下「つまり2ちゃんねると言うのはたくさんの掲示板の総称であり、その中にはたくさんのジャンルで別けられた板があり、その中にも更にたくさんのスレがあると言うことね？」

雪ノ下「実際に書き込み？する際には恐らく最小単位であるスレに書き込む、という認識でいいのかしら？」

八幡「ああだいたいあってる」

八幡「ちなみに書き込むことをレスという」

雪ノ下「理解したわ続けてちょうだい」

由比ヶ浜「スレタイ：お前らまとめサイトって知ってる？本文：なんか友人がまとめサイトについてうるさいんだけど」

由比ヶ浜「スレ立てっと…」

八幡「…」

八幡「それでな、さっき稚拙で下らない書き込みとは言ったが中には為に成る事や面白い事もあるんだよ」

雪ノ下「？それは矛盾していないかしら？」

雪ノ下「稚拙で下らないから便所の落書きと呼ばれているのではないの？」

雪ノ下「為になるのであれば誰もそんなことは言わないと思うのだけれど」

八幡「中にはって言ったろ？」

八幡「つまり9割、いや8割は下らないことなんだよ」

八幡「でも例えば、パソコンのことを聞きたい、ニュースを知りたい、趣味について聞きたい、などなど」

八幡「こういう事を聞いて質疑応答がきちんと成立する板も存在するんだ」

八幡「というか全体の6割から7割はだいたいこんな感じだ」

雪ノ下「案外まともなのね」

雪ノ下「よくニュースでの報道をみるとまるで犯罪者予備軍、いいえ犯罪者が溢れかえっていると思ったわ」

八幡「確かに実際に犯罪をする奴もいるし」

八幡「よ～しパパ今から田端で大量殺戮しちゃうぞ～っと書き込んで捕まった奴もいる」

八幡「でもそれはほんの一部だ」

雪ノ下「気持ち悪いわね」

雪ノ下「無事に出所できて良かったわね比企谷君」

八幡「いや俺じゃねえし」

由比ヶ浜「伸びないなあ自演でもしようかな」

雪ノ下「ん？ちょっと待ちなさい」

雪ノ下「その気持ち悪いのはほんの一部でその他の6割がまともならなぜ便所の落書きと呼ばれるのかしら？」

雪ノ下「なおさら矛盾よ」

八幡「それはだなまた説明がややこしいんだが」

八幡「ジャンルによって人が多く集まるところとそうでないところがあるんだよ」

雪ノ下「と、いうと？」

八幡「つまり人から興味を持たれるジャンルとそうでないジャンルがあるってことだ」

八幡「人が少ないところでは荒らしなどが少なく比較的平和だが人が多いところとなると」

雪ノ下「分母が大きい分頭のおかしいのが多くなり質疑応答などが成立しなくなる、というわけね」

八幡「その通りだ」

由比ヶ浜「機内モードでID変えてっと」

八幡「それで人が多く集まるとこってのは俺が知る限りは雑談系の板に集まりやすい」

雪ノ下「雑談系というのは？」

八幡「パソコン、趣味、文化、などのジャンルは俗に専門板と呼ぶんだが」

八幡「専門板に比べると雑談系は定まったルールがないからな過ごしやすいんだろう」

八幡「まあ中でも多いのがニュー速VIPや由比ヶ浜が見ていると言ったニュー速VIP+などだな」

八幡「そして、ここからがやっと本題だ」

雪ノ下「長かったわね」


由比ヶ浜「あ、落ちた」

八幡「人が多く、ルール無用、これが何を意味してるかわかるか？」

雪ノ下「だいたい想像できるわね」

八幡「そう、大量の話題のが次から次へと出てくる」

八幡「そうすると」

由比ヶ浜「クソスレが増えるんだよ」

雪ノ下「…クソスレとは…なにかしら？」

由比ヶ浜「んーと、こう、バカみたいなことというか…んー」

由比ヶ浜「見たほうが早いかも！」

由比ヶ浜 スマホポチポチ

由比ヶ浜「はい」

雪ノ下「これは…」

由比ヶ浜「http://i.imgur.com/yYG4MWk.jpg
http://i.imgur.com/XUk4nXj.jpg
http://i.imgur.com/kvY44Id.jpg」

雪ノ下「本当にたくさんの話題があるのね…」

由比ヶ浜「この一つ一つがスレだよ」

雪ノ下「たしかに文字面から溢れ出る稚拙さを感じるわ…」

由比ヶ浜「まあ実際この板は中学生とか高校生が多いかも！」

八幡「お前も高校生だろ」

由比ヶ浜「ちょｗｗｗこんな奴らと一緒にすんなしｗｗｗｗ」

八幡「…」

由比ヶ浜「ヒッキーくっさｗｗｗｗ」

雪ノ下「たしかに比企谷君からは腐敗臭がするわね」

八幡「あ、雪ノ下今のはそういう意味じゃなくてな」

雪ノ下「はやく話を進めてちょうだい」

由比ヶ浜「はーい」

由比ヶ浜「それでね、スレを開くとこんな感じなの」

雪ノ下「なんというか…すごく読みにくいわね…」

八幡「そう、そこでこの書き込みを"まとめ"て見やすく読みやすくしたのがまとめサイトだ」

雪ノ下「なんとなくわかって来たわ」

雪ノ下「この大量のスレッドの中から先ほど比企谷君が言っていた為になったり面白いものをまとめるのね？」

八幡「そうだ」

雪ノ下「しかしそれだけならなんの問題もないと思うのだけれど」

八幡「問題はそのまとめサイトの作りにある」

雪ノ下「作り？」

八幡「ああ、実際にまとめサイトを見てみるか」

由比ヶ浜「あたし初めてみるかもー落ちて最後まで見れなかったスレとかもあるかな？」

八幡「まああると思うが」

八幡「こんな感じだ」

由比ヶ浜「へー」

雪ノ下「作りと言ってもさっきの由比ヶ浜さんが見せてくれたようなタイトルの記事が並んでいるだけじゃないのかしら？」

八幡「ページの左右や途中に貼られているURLをよく見ろ」

由比ヶ浜「んー？普通にAmazonとかの商品情報とかじゃないの？」

八幡「おかしいと思わないか？ただのブログ記事だぜ？Amazonのリンクを貼る必要はないだろ」

雪ノ下「そう言われるとなんだかそう思えてくるから不思議ね」

由比ヶ浜「ヒッキー、なんでAmazonのリンクが貼ってあるの？」


八幡「それこそがアフィリエイトだからだ」


由比ヶ浜「？！」

雪ノ下「？！」

由比ヶ浜「ヒッキー、アフィリ…なんとかってなんなの？」

八幡「アフィリエイト通称アフィはゴミクソ人間の教養も常識も教育されなかった乞食野郎が唯一稼げる方法のことだ」

雪ノ下「急に口が悪くなったわね」

八幡「ここにあるAmazonの商品情報あるだろ？」

八幡「そして気になった商品があるとする」

八幡「そしたら由比ヶ浜、お前ならどうする？」

由比ヶ浜「え？普通にクリックしてページ飛ぶけど」

八幡「するとな、このブログの管理者に金が入るんだ」

由比ヶ浜「？！？！」

雪ノ下「？！？！」

雪ノ下「ど、どういうこと？」

八幡「システムについては知らん」

八幡「だがこの糞アフィサイトについては腸が煮えくりかえるぜ」

由比ヶ浜「もしかしてあたしのレスがこのゴミサイトに利用されてるってわけ？！」

八幡「大掴みで言えばそういうことになる」

由比ヶ浜「はぁ？！許せないし！なに勝手に他人の書き込みで金稼ぎしてんだし！」

由比ヶ浜「ちょームカつく！！」

雪ノ下「確かにあまり感心したやりかたじゃないわね」

雪ノ下「とにかくやり口が姑息でずる賢く最低だわ」

八幡「ああアフィカスまとめブログは管理人もろとも一つ残らず死滅したらいい」

八幡「しかもアフィブログの重ねた罪はそれだけじゃない」

由比ヶ浜「他にもなにかあるの？」

八幡「ああ、それは糞ガキを大量に2ちゃんねるに流入させていることだ」

八幡「まとめブログは今は数が増え過ぎている、そしてTwitterなどのSNSで関連ツイートされたりするからタチが悪い」

八幡「ツイートを見た奴やまとめを見ていた奴が2ちゃんねる、特にVIPに来るともう酷い」

八幡「クスリともしないクソつまらねえクソスレにもなれない駄スレの乱立」

八幡「もよりの駅名かぶったら、などの出会い系まがいのスレ」

八幡「そしてSSと呼ばれる二次創作の文章スレ」

由比ヶ浜「あ、確かに最近VIP酷いかも！」

由比ヶ浜「なんかいつのまにか香ばしいがくっさとかになってるし」

由比ヶ浜「お前のほうがくっせーだろｗｗｗとかレスしそうになる」

雪ノ下「駄スレというのは主にどんなスレッドのことなのかしら」

八幡「そうだな、見せてやる」

八幡「http://i.imgur.com/knkTlGv.jpg
http://i.imgur.com/AmJgNO2.jpg
http://i.imgur.com/8QYmeyi.jpg」

八幡「まぁここにあるほぼ全てが駄スレッドだ」

雪ノ下「90%異性を惹きつける体臭になる10%口臭がうんこになるボタン…」

雪ノ下「最高に下らないわね」

八幡「だろ？こういうつまらんスレはガキが立てたと思っていい」

由比ヶ浜「賞味期限切れたパンとか知らないしー勝手に食って死ねよっと…｣ﾚｽﾚｽ

由比ヶ浜「あとコンマスレも増えたよねー」

由比ヶ浜「なにが面白いのか全然わかんないし」

雪ノ下「コンマスレ？」

八幡「書き込み時間のコンマ以下の数字によってなんやかんやするスレだ」

八幡「スレタイで期待して開いたらコンマスレだった時は>>1を殺したくなったな」

雪ノ下「そういうのもあるのね」

八幡「コンマスレはまだいいんだ酷いのは安価スレだな」

雪ノ下「安価スレ？」

八幡「安価って言うのはアンカー、>>←これのことだ」

八幡「これで指定したレスの内容を実際に実行して実況したりするんだが」

八幡「最近はただの立て逃げスレと化している」

由比ヶ浜「昔は本当に行動する人とかいて面白かったのね～」

由比ヶ浜「酷さで言えばついたレス分の○○を買ってくるとか言うスレも酷くない？」

八幡「ああいうのは開かないに限る」

雪ノ下「2人とも詳しいのね」

由比ヶ浜「まぁなんだかんだ言ってもついつい見ちゃうんだよね」

八幡「俺もぼっちだからな暇な時見てるROMが大抵だが」

由比ヶ浜「ヒッキーROM専なんだ？レスしたくないの？」

八幡「いや別に」

由比ヶ浜「へー」

雪ノ下「さっきから気になっていたのだけれど」

由比ヶ浜「なぁに？ゆきのん？」

雪ノ下「SSとは一体なんなのかしら？」

八幡「SSってのはショートストーリーの略で」

八幡「既存の作品のキャラや兄、妹、姉、などのキャラに鍵かっこをつけて喋らせる」

八幡「小説にもなりえないクソみたいな文章を垂れ流すモノの事だ」

八幡「基本的な型としてキャラクターの会話のみで物語が進行するSRPGによく似ている」

由比ヶ浜「最近は増えたよねー」

雪ノ下「そういうモノもまとめられたりするのかしら？まとめたとしてそんなモノを読む人はいるのかしらね」

八幡「あるんだな、それが」

雪ノ下「モノ好きもいたものね」

由比ヶ浜「エレファント速報とかだよヒッキーね」

雪ノ下「エレファント速報？」

八幡「あそこ本当にゴミクソブログだからな」

八幡「名前を聞くだけでも俺の目が濁る」

雪ノ下「元々じゃない」

由比ヶ浜「たまーに覗いたりすると本当に酷過ぎて笑っちゃうｗｗ」

由比ヶ浜「コメント欄がなんj語で埋め尽くされてるの見ると鳥肌立つよ」

由比ヶ浜「マジで大草原不可避」

八幡(お、jか？)

雪ノ下「その、なんじぇい？というのはなんなのかしら？」

八幡「なんjってのは実況カテゴリにある板の一つでな」

八幡「平たくいうとクズ集まりだ」

雪ノ下「理解したわ」

由比ヶ浜「ゆきのん理解早すぎンゴｗｗｗｗ」

八幡「まぁつまりだな」

八幡「乞食アフィカスブログは死ねってことが言いたいんだ俺は」

雪ノ下「その一言をいう為にずいぶん説明してくれて感謝するわ」

雪ノ下「明日には忘れていると思うけれど」

由比ヶ浜「ヒッキー、なにか対策とかないの？」

八幡「…あるにはある」

由比ヶ浜「あるんだ？！どんな？？」

八幡「大きくわけて4つ…かな」

由比ヶ浜「教えて！今度からそれ使うから！」

雪ノ下「私も知っておこうかしら？一生役に立つことはないと思うのだけれど」

八幡「一つは【転載禁止】だ」

八幡「スレタイや名前欄や本文などに転載禁止の文字を入れる」

雪ノ下「それだとただ書いてあるだけで勝手にまとめられるんじゃないかしら？」

八幡「いや、まとめる時には一度編集しなければいけないからな余分な文字などが入ってるとそこだけ消したりいちいち書き直したりしなければいけないから手間なんだ」

雪ノ下「なるほど、その手間を増やすことで編集させる気を削ぎまとめさせないってことね」

由比ヶ浜「あーたまに見るかも」

八幡「二つめは大量安価コピペを貼る」

雪ノ下「なにかしら？それは」

八幡「これのことだ」

八幡「アフィカスさんチ～ス
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由比ヶ浜「うわ？！なにこれ？！」

八幡「正直これがアフィ対策には1番かもしれない」

八幡「これによって名前欄の前か後に余分なマークをつけて編集をめんどくさくさせたり」

八幡「スレ内の安価を混乱させることができる」

雪ノ下「かなりの荒技ね」

八幡「そうなんだよ」

八幡「確かに転載はされないかもしれないがスレを潰すことにもなりかねん」

八幡「ハイリスクハイリターンだな」

八幡「三つめは一つ目と二つ目の複合技だな」

八幡「というかそうなったらそのスレはもう死んだと言ってもいい」

雪ノ下「あんなのがたくさん書き込まれていれば誰も興味なくすわよね」

由比ヶ浜「なるほど～コピーしてメモ帳に保存しとこ」

雪ノ下「四つめはなんなのかしら？比企谷君」

八幡「四つめは未完にすることだ」

由比ヶ浜「蜜柑？」

雪ノ下「未完…？」

八幡「ああ、これはSSスレにのみ使える方法だ」

八幡「SSスレってのはまとめられる可能性も高い」

八幡「だが、そのストーリーが未完に終わってしまっていたら？」

八幡「先が気になるのに続きが書かれない」

八幡「そんなスレをまとめたところでまとめのコメント欄でくっさい文句を書かれるだけだ」

八幡「だから未完というのはある意味アフィ対策でもあるんだよ」

由比ヶ浜「たまに>>1が寝ちゃってそのまま表れないことがあるけどまとめブログ対策だったんだ」