エルメェス「神父を倒したけど」 (22)

承太郎「すまない徐倫……スタープラチナ!」オラオラオラオラオラ

プッチ「ぐぎゃああああああ」ドッゴーン

エルメェス「や……やった! 神父を倒したぞ!」

エンポリオ「でもおねえちゃんが!」

徐倫「ふ…ふせぎきれなかった……」ガクッ

アナスイ「じょ……ジョリーーン!」

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アナスイ「とりあえず止血だ! 傷口に布を当てるんだ!」

徐倫「」

エルメェス「チクショウこの豚野郎!」ゲシッゲシッ

プッチ「」

エンポリオ「そういえば時間の流れが元に戻っている……神父が気絶したからか?」

エンポリオ「時の流れが元に戻ったとはいえ……どんな人間でも失血死はする!
      早くおねえちゃんを岸まで……病院まで連れて行かないと!」

 
  
  
承太郎「……」

 
 
   

   @ @
  ,゙"ノリヾ.、
,,ッ'∩ ゚∀゚)')  ……という回想だった
  〉  / 
.(_/ 丿

徐倫「神父を倒して早幾年……か」

徐倫「いや~人間ってさ 案外丈夫に出来てるわね」

エルメェス「そうだなぁ…… 正直、10本近くのナイフが刺さったもんだから
      「あ、徐倫死んだな」と思った」

徐倫「勝手に殺すな!」

エルメェス「ハハハ冗談だって!」

エルメェス「……こうして話すのも今日が最後、なんだよな」

徐倫「おめでと、エルメェス」

エルメェス「……ありがと」

エルメェス「一生の別れじゃないとはいえ……やっぱりこういうのはクるものがあるな」

徐倫「……そうね」

徐倫「今度は窃盗なんてしないでよ」

エルメェス「はいはい」


201×年――エルメェス・コステロ:釈放

 

徐倫「~♪ ~♪」

グェス「ねえ、徐倫。アタシがいなくなったら、悲しんでくれる?」

徐倫「いやぁ、むしろ喜ぶわ」

グェス「だからそんなに嬉しそうだったのね……」


202×年――グェス釈放

ミューミュー「この刑務所も随分と落ち着いてきた」

ミューミュー「囚人たちが、という意味ではなく、なんというか……雰囲気が、という意味で」

ミューミュー「それはおそらくスタンド使いの囚人が減ったからだろう」

 
アナスイ「徐倫……どうか今日こそ、この指輪を受け取ってくれないか?」

徐倫「いいわよ」

アナスイ「え、マジで?!」

徐倫「マジよ」

アナスイ「じゃあついでに婚姻届けにサインも!」

徐倫「別にいいけど、父さんから許可を貰ってからね」

アナスイ「Oh…」

 
徐倫「最後に会ってからもう1年……父さんに会いたいなぁ」

徐倫(あたしを助けなかったこと、気にしてるのかな)

徐倫(あたしはもう気にしてないけど、父さんは気にしてるんだろうな)

徐倫「……壁が出来てしまったような気がする」ハァ

 

ミューミュー「空条徐倫、面会だ」

徐倫「ちょっとタイミング良すぎない?」

 
徐倫「久しぶり……父さん」

承太郎「久しぶりだな……徐倫」

徐倫(……ちょっと老けた?)

徐倫「実は相談があるんだけど……あたしの今後について」

承太郎「……アナスイと結婚するのか?」

徐倫「うん……彼、結構良い人だから。したいの。殺人鬼だけどね」

承太郎「駄目だ。結婚はさせない」

徐倫「どうして? アナスイが犯罪者だから?」

承太郎「ただの犯罪者なら許した。だが彼は殺人鬼だ」

徐倫「殺人ならあたしだって――」

承太郎「言い方を変える。分解フェチだからだ」

承太郎「いつ性欲が爆発して、お前を分解するか分からないからだ」

承太郎「彼のスタンドは頼もしい。が、恐ろしい」

承太郎「不意をつけば、お前だってすぐに殺せる」

承太郎「プッチ戦の事は感謝している。だがそれとこれとは話が別だ」

承太郎「私は彼の事を信用できない……だから結婚はさせたくない」

徐倫「……」

 
 エンポリオはあの戦いのあと、孤児院に預けられた。
現在、一人暮らし。本屋のバイトとかで生活費を稼いでいるらしい。

 あたし(エルメェス)はエンポリオ同様一人暮らし。飲食店の厨房で働いている。
交際中の男性がいるが――詳しい事はヒミツだ。

 アナスイはすぐに結婚できなかった。
アイツの恋路がどうなるか――それはまだ分からない。

 徐倫は脱獄の罪が増えたせいで、30年近く囚人をやっていくことになった。
だが、元恋人・ロメオが何らかのアクションを起こすようなので、たぶん刑期は短くなるだろう。
もしかしたら釈放されるかもしれない。

 神父は後遺症が残ったらしい。完全に戦闘不能だ。


 神父を倒したからといって、世の中が平和になるわけじゃあない。
麻薬中毒者はどんどん増えていくし、犯罪だって一向に減らない。
だが神父を倒さなければ平和になった、というのは違う気がする。


エルメェス「あんな黒魔術みたいな真似で成り立つ世界なんか、ロクなもんじゃあないよな。きっと」



完 

こんなにgdるなら最初から書かなければよかった
お目汚しすみません

やっぱり6部はハッピーエンドと言い切れないあの終わり方がいいな
ということを再確認した

ハッピーエンドのはずなのにもやもやが残るな

ていうかSW財団の出番でしょそこは

こうなるよなそりゃ

魔法の存在を公のもとに晒そうとしたネギまみたいに、
スタンドの存在を周知の物にして
情状酌量狙っていくスタイル

スタンドは大多数には見えないからな
周知させるには難しいだろ

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