父「働け」母「働け」男「……」(1000)


母「アンタ、何時になったら働くんだい?いい加減生活費の1円でも入れて欲しいね全く」

男「……」

父「おい、俺はお前にタダ飯食わせる為に働いてるんじゃ無いんだぞ?いい加減腹を括ったらどうだ」

男「……」

母「ほらっ、お父さんもこう言ってるんだし明日にでもバイトの面接でも行ったら?広告チラシに載ってたでしょ」

男「……」

父「おい…また無視か?いい加減にしないと本当にお前をこの家から出て行って貰うぞ」

母「ちょっとお父さん、いくらなんでもいい過ぎですよ」

男「……」スタスタスタ

父「ふんっ、良い機会だあいつには少しいい過ぎる位がちょうど良いんだ」

母「……」

~自分の部屋~

ガチャ……バタン

男「……」

男「ふううぅ……ふうううぅぅ……」

男「………あ"」

男「があ"ぁぁあぁあ!うっぜえぇぇえ!なんだよあいつ等くっそうぜぇええ!」

男「何が働けだ何が生活費入れろだ何が出て行って貰うぞだぁあぁ!?」

男「ふざっけんなふざっけんながぁぁあぁあ!!俺だって毎日毎日地獄だよ!答えの出ない毎日にうんざりなんだよっっ!!」

男「あぁぁあ"ぁ"!!分かってんだよ!働かないといけない事位な!けどなっ、けどなぁぁあぁあ!!」

男「俺にあった仕事が無いんだよー!!」


男「コンビニバイトだってやった!!」

男「深夜が良かったのにあのクソ店長に朝にぶち込まれて寝坊!レジ打ち間違えて客からクレームで一日で辞めたよ!」

男「はっ!本屋のバイトだってやったさ!ぶっちゃけ楽だと思ってたよ!!」

男「本の出し入れでこけて商品を床にぶち撒けて恥ずかしい思いしたよ!バイト先の素敵な女の子に笑われたのがキッカケで鬱になってボイコットだよ!!」

男「あー!そういやスーパーの品だしもやったな!」

男「ひょろいもやしの俺には商品が重過ぎてダンボールべっこべこにして速攻で首になったんだよぉぉおお!!」

男「俺だって努力してんだよ!あんな俺を人間として扱わない向こうが悪いんだよー!!!」

男「あ"あ ぁ"がっぎぎぎぁひぃいぁい?
!!」


男「はぁっはぁっはっ…はあぁ……ふうぅ…くそっ、くそくそくそっ!」

男「それなのにあのじじいとばばあは何も知らずに俺にはずけずけずけずけずけ」

男「お前等と俺は違うんだよー!!社畜の分際で俺にいちいちうるさいんだよ!」

男「社畜なら社畜らしく朝から夜まで仕事しとけよ!会社の事以外口にしてんじゃねーぞ畜生がぁあぁあぁぁあ!!」

男「……ふっふっふううぅう……」

男「あのばばあもばばあだ、専業主婦なら黙って俺を食わせとけば良いんだよ俺と同じで働いてねーじゃねーか!!」

男「がぁぁああぁぁあ?!むっかつくうぅぅう!!」


ガチャ

妹「……どしたの兄ちゃん、だいじょぶ?」

男「あっ……んだよ、入るなら入るって言えよ」

妹「いや、さっきから言ってたんだけど何か奇声が聞こえたから勝手に入って良いかな~って」

男「……で?なんの要だよ俺は忙しいんだよ」

妹「ニートなのに忙しいんだ」

男「あ"?」

妹「まっ、私には関係無いんだけどさ。勉強教えてよ!中学生の位なら兄ちゃんにも分かるでしょ?」

男「俺は中学時代はサラブレッドと言われてた天才だぞ?余裕だ余裕」

妹「兄ちゃんって高校からダメになったんだよね~」

男「……(高校時代かぁ…あぁ、懐かしいな)」

~高校時代~

男「す、好きです!付き合ってください」

クラスメイト「……ぷっww」

男「えっ」

クラスメイト「おーい!みんな出てきてよー!こいつマジで私に告ったよwww」

ワラワラワラワラワラ

クラスメイトA「マジかよwwwラブレター貰ったって聞いたけどマジで告ったのかwwww」

クラスメイトB「お前みたいなブサメンが付き合える訳ねーだろwww」

男「えっ…あ、あの…」

クラスメイト「ごっめーん、なんか面白そうだったから皆呼んじゃったんだwwwあっ、答えはNOだからwww」

男「えっ、あっあ…」

クラスメイトC「うわっ、こいつ泣いてるwwwwきめぇwww」

クラスメイトD「写メ撮ろうぜ写メwww」

パシャパシャパシャパシャパシャパシャ

男「あっあっあっ……」

~翌日の学校~

ガラララララララ

男「……」スタスタスタ

「おーい、ラブレターwwww」
「お前のあだ名ラブレターだからなww」
「俺さぁ、お前のラブレターグリーの日記に貼ったわwwww」

男「……」ガタッ

「ぷふうぅwwww無言wwwww」
「流石ラブレターww口じゃ何も喋れない臆病者www」
「Twitterで晒しとくわwww写メプリーズw」パシャ

男「……」ガタン

ダッタッタッタッタ

「逃げたwwwwラブレター逃亡www」
「また誰かに告りに行くのかー?www」
「ラブレター逃亡なうwwww」


男「……(高校2年の春だったよな…ふっ、俺の中の桜は咲かなかったよ、アレを機に学校に行かなくなり中退、で、現在に至る訳だ)」

妹「兄ちゃんもったいないよね~、高校でも一応頭は良かったんでしょ?」

男「あぁ……クラスでも上から数えた方が早かったさ…(つーか高校も頭いいとこ通ってたから中学時代の友達なんて誰も居なかったんだよなぁ…今覚えば一年の時も誰とも遊ばなかったな…)」

妹「ん~?兄ちゃん、ここなんだけどさぁ」

男「……お前は頑張れよ」

妹「へ?な、なにが?」

男「友達は大切にしろ…絶対に離すなよ」

妹「あ、うん…」

男「すまん……じゃあ教えてやるよ」

妹「に、兄ちゃん?なに泣いてんの?」

男「バーロー、これは汗だ…ほらっ、教えて欲しいとこ開けよ」

妹「あ、うん」

~1時間後~

妹「ふぅ、これで明日のテストも対策万全かな~。ありがとねぇ、兄ちゃん」

男「一応赤線引いたとこ、ちゃんと確認しとけよ?間違い無く出るとこだからな」

妹「へっへ~、兄ちゃんのヤマは当たるかんね~。じゃあね!ありがとう兄ちゃん」ガチャ

バタン

男「……あいつは大丈夫だよな、俺とは違って好かれる性格だから友達沢山居るみたいだし…」

男「はぁ……俺ももう21歳、職歴無し、か…たまんねぇな、たまんねぇよ」

ガチャ

姉「……ちょっと良い?」

男「あっ、姉ちゃん…」


姉「あっ、妹の世話ありがとね。勉強ならアンタの方が全然出来るみたいだし」

男「……で?なんの要」

姉「はいこれっ、履歴書」

男「……」

姉「と、バイトの求人案内表、さっきお母さんが渡してきてくれたからさ」

男「あ、うん…ありがと」

姉「私にお礼言うなら下のお母さんに言ってきたら?アンタ毎回履歴書ビリビリに裂いてわざわざ一階のゴミ箱に捨ててるでしょ?お母さんそれ見るたびに泣いてるんだよ」

男「……まだ俺が働く時じゃ無いんだよ、それに毎日毎日アルバイト云々言われるからカットなってやるだけだし」

姉「はぁ…まぁ良いんだけどね、頑張りなよ?私はアンタを応援してんだから」

男「……」

姉「あっ、そういえば今月の携帯の請求書は?」

男「はい…」スッ

姉「あ~、じゃあ8000円渡しとけば大丈夫だね。じゃあ机に置いとくから…じゃあね」ガチャ

男「……ありがと」

姉「んな~に言ってんだよ!がんばんなよ?」バタン


男「……(ちっ、とりあえずみれば良いんだろ見れば)」ペラッ

男「セブンイレブン、はい却下…スーパーのレジうち?はい却下~、ローソン店員募集?はい却下~」

男「……おっ!郵便配達?これならコミュ障の俺で……原付免許?はい持ってな~い、却下~」

男「はあぁ……なんもやれるバイト無いじゃん…」ポイッ

男「なんならハロワにでも行ってみっかな~、どうせならガツーンとデカイ仕事に就いてあのババア共を黙らせてみるか」

男「……よしっ!なら今日はもう寝ようっかな~、明日は朝ハロワに行って昼に面接で~、そっからぶらぶら散歩して~」

男「いよっしゃ!なら寝よっかな!」

男「………暇だし2ch見るか」

~深夜3時~

男「……うわぁ、もう3時じゃん…」カチカチ

男「ふわあぁあぁっ、えっと…とりあえず明日の朝にハロワだろう?で、昼に面接だっけ…」

男「で、夕方までぶらぶらして…えっど、ぞれ"…で…」

男「ふぁわあぁぁぁああっくうぅううあぁ…っあぁ……ふわあぁ、眠っ、早く寝よ」

男「お休み俺、明日は…いや、今日は頑張るぞ……あのババア共を黙らせ……」

男「zZZ」

~14:02~

男「……ん"、んうぅ…」

男「ふわあぁっくっ…あぁあはぁっあぁ…いやぁ、よく寝れたぁ」

男「えっと、今が朝の8時位だろ?」カチカチ

男「……(昼の2時…だと…?終わった、俺のプラン崩れたんだけど)」

男「うわぁ無いわ~、昼からハロワは無いわ~………明日で良いだろ、どうせあんま変わんないだしな!今日か明日かの違いなんだし」

男「う~ん、ならとりあえず携帯代払いにコンビニにでも行くかな…ついでになんか菓子買ってこよう」

男「……の、前にだ、やることが有るな」ガチャ

バタン

~妹の部屋~

男「えっと、確か前はこの辺に」ガサガサ

男「ん!……んふふ、はっけ~ん。妹の貯金箱~!!」

男「ふひひひひ、すまんな妹。馬鹿な兄ちゃんは菓子が食べたいんだ」カパッ

男「けどそんな無駄使い出来る程お金持ってないんだよ。ババアの財布からは絶対に抜けないからな~」ジャラジャラジャラジャラ

男「うっひょ~!500円玉貯金最高!とりあえず5枚位ならばれないだろ!」ササッ

男「すまんな妹、家庭教師代だ…」カパッ

男「さてとっ!コンビニ行きますか~」ガチャ

バタン

~コンビニ~

男「……(ここもバイト募集の紙が貼られてるな~、まぁ俺には関係無いがな)」

男「えっと、トッポとガリガリ君だろ~?それとポテチに……」

男「バイトかぁ…どっちみちこんなボサボサな髪じゃマズイよなぁ、どうせならワックス買っとくか」ガザ

男「っと、後は弁当とイチゴオレに…後はアンパンで良いかな」

店員「ありがとうございます」

男「あっ、これも一緒で良いですか?請求書と……あっ、あとラークの、あぁ、21番を3つ」

店員「はい、ありがとうございます」

~公園~

男「はぁ、とりあえず昼間に人気の無いとこで吸うタバコは美味いなぁ~」

男「すうぅぅう……っぷはあぁぁあ」

男「あ~、もうここで飯食うかなぁ…なんか部屋で食べたら弁当臭くなるし…」

男「そうするかなぁ、なんか良くね?公園で弁当食べるとかなんか良くね?」ガサガサ

男「うひひひ、温めてもらっておいて良かったぁ…」カパッ

男「じゃあいっただっきま~す……って、タバコ片手になにいってんだよ俺は、ポイ捨て安定」ポイー

男「じゃあ気を取り直して、いただきまーす」モグモグ


男「……」モグモグ

男「そういやどうすっかなぁ…なんか仕事無いかねぇ、どうせならめちゃくちゃ楽な仕事が良いわ~」モグモグ

男「定時帰りは絶対条件だろ?あっ、後はデスクワークで週休2も追加、まぁ給料は15位有れば文句は無いかな」モグモグ

男「う~~ん、中退ってのが痛いんだよなぁ、あと2年頑張れば中退じゃなくて高卒だったんだがなぁ~、もったいねぇ」モグモグ

男「まっ、中卒よかマシだけどな。あんな高校にさえ受からなかった底辺と比べられたら困るわ~、一応この辺じゃ屈指の進学校に通ってたんだしな」モグモグ

男「……ごちそうさま(まぁゴミもその辺にポイ捨て)」ポイー

男「おーいカラス共、少しだが残しといてやったからありがたく食えよー!」

スタスタスタ


男「……ん?」

土方A「お~っし!休憩入るぞ~」

土方B「ういっす、じゃあ皆に伝えてきます」タッタッタッタ

土方A「あぁ、頼むぞ~!……ふぅ、あっちでヤニ取ってくるかな」スタスタスタ

男「…ぷっ(土方とか無いわ~、まさにTHE・底辺職だしな。マジでダサいわ社会の負け犬め)」

男「俺はあんなのよか毎日クーラーがんがんの会社で机についてパソコンをカタカタ鳴らす仕事につくんだよ~っと」

男「っと、俺もタバコ吸いながら帰りますかな~」ガサガサ

男「……すううぅぅうぅ………ぷふううぅうぅう…」

~自宅~

男「よしよし、ババアはまだ出てったまんまだな。靴が無いのがその証拠だ」ガサガサ

男「弁当喰ったときにイチゴオレ飲んじまったからなぁ、冷蔵庫に牛乳かなんか有ったっけなぁ?」

男「まっ、今は良いか、とりあえず部屋に戻って菓子でも食べてよ。牛乳は菓子食べてて喉乾いたら取りに行けば良いんだしな」スタスタスタ

妹「おっかえりんごーう!」

男「おっ、ただいま。どうだったテスト?」

妹「ぶいっ!」

男「って事は出来たんだな?偉いぞ」ナデナデ

妹「まっ、兄ちゃんに教わったからね~。ねぇねぇ!なんなら家庭教師でもやれば?兄ちゃんの教え方って先生より何倍も覚えやすいんだもん!才能あるって!」

男「ばーか、中退にそんな仕事貰えないよ。じゃあな」

~自部屋~

男「……」

男「う~ん、今が昼の4時54分かぁ…なんかこの時間暇なんだよなぁ、2chもクソ共の馴れ合い気味でマンネリ化してきてるし」カチカチ

男「今から散歩ってのもなぁ、厨房共がチャリンコこいで下校してるんだしすれ違うのはウザいわ、まぁ怖く無いんだけどな。なんかウザい」カチカチ

ガチャ

妹「ねぇ兄ちゃん、コーヒー牛乳作ったんだけど飲む?」

男「へ?あぁ、ミルメークね、わざわざ俺の分までありがと」

妹「いやいや、テスト勉強に付き合って貰ったお礼だよ~。あっ!どうせなら兄ちゃんの部屋に居てもいい?暇だし」

男「う~ん、まぁ俺も暇だしいいよ」

妹「じゃあお邪魔しま~す」


妹「ねぇねぇ兄ちゃん、兄ちゃんって今日はなにしてたの?」

男「ん~?仕事探してた」

妹「ふ~ん、で?仕事見つけれたの?」

男「いや、見つからなかった。難しいんだよ今の世の中仕事を見つけるのって」

妹「うんうん、先生も言ってたよ!だからいっぱい勉強して良い高校、良い大学に通うんだってね」

男「大丈夫だよ、お前なら良い仕事に就けるって」

妹「そうかな~?兄ちゃんが仕事に就けないんでしょ?馬鹿な私が就けるかな~」

男「大丈夫大丈夫、俺だって出来る限りのサポートはやってやるよ。だから安心しろ」

妹「ほんと~?なら良いけどさぁ」

男「………美味いな、コーヒー牛乳」

妹「うんっ!」


妹「じゃあさ兄ちゃん、私と勝負しよっか!」

男「勝負?なんの勝負だよ」

妹「どっちが良い仕事に就けるかの勝負~!ねっ、ねっ?」

男「いや、お前なぁ…絶対に俺が勝つに決まってるだろ?お前が仕事ってあと何年後だと思ってんだよ」

妹「う~ん、今が2年生だからぁ……えへへ、わかんない」

男「はぁ…まぁいいよ、お前が頑張れるならその勝負、乗った」

妹「いよ~し!絶対に兄ちゃんより良い仕事に就くからね~」

男「はいはい、頑張って下さいよ」

妹「じゃあ兄ちゃん、また後で遊びに来るね~!多分お母さん帰ってきてるからご飯食べてくる」

男「あぁ、じゃあまたな」


男「……あいつは良いよなぁ、気楽で…つーか頭の中空っぽでさぁ」

男「まっ、あんな性格だから友達が寄って来るんだと思うけど…あいつ、きっとモテてるんだろうなぁ」

男「俺があいつの同級生なら間違いなく告白してるな!……告白か…あぁ、嫌な思い出が…」

男「………良い仕事に就けるか勝負、ね…」

男「うん、明日、明日は絶対に起きるぞ。そしてハロワに行く…うん、決めた」

男「何時までも妹に励まされてちゃ兄の面目丸つぶれだしな……うん、明日はハロワだ、明日はハロワ」

~20:13~

ガチャ

姉「お~い、何時になったらご飯食べに来るんだってさ。もう、私が持ってきてやったぞ」

男「あ、うん…ありがと」カリカリカリ

姉「おっ!なんだ~?履歴書にな~に書いてんのかなぁ?」

男「明日はハロワに行ってくるよ、どうせなら今日の内に書いとこうかなってさ」カリカリカリ

姉「へぇ~、やる気になるのは良い事だ!なら食事はここに置いとくよ?」

男「うん、ありがと…」カリカリカリ

姉「……ねぇ、どうせ言わなきゃならなかったんだけどさ…ちょっと良い?」

男「へ?あ、うん…」カリカリカリ


姉「あ、あのさ……ちょっと書くの止めて聞いてくれない?結構真面目な話だし」

男「……う、うん」

姉「私さっ、ほらっ、一応彼氏居るじゃん?」

男「あ、うん。あの金髪のかっちょえぇ人ね…で?それがどうしたのさ」

姉「……」

男「いやいや、どうしたんだよって、もしかして別れたとか?」

姉「あ~、いや…そうじゃ無いんだけどさ」

男「じゃあ何?彼氏に浮気されてるとか?なら俺じゃ無くて知り合いに相談すれば?」

姉「……彼とさ、同棲する事になった」

男「………あ、あ…そ、そう」


姉「あっ!けどね?ちょくちょくここに帰ってくるよ?私だってたまにはこの家でゴロゴロしたいし」

男「へ、へぇ~……よ、良かったじゃん。二人ともお似合いそうだしさ…あ、あはは」

姉「それで、さっ…あのぉ、一応彼氏の家じゃなくてね?アパート借りようって話になっててね?」

男「へ、へ~、もう決定事項なんだぁ…」

姉「……一応、二人でお金を出し合うって決まっててね?そのぉ……えっと」

男「な、なんだよそんなかしこまる必要無く無い?別にそれならそれで良いじゃ

姉「アンタにお金回せなくなっちゃった……ごめん」

男「……は?ま、マジで?」

姉「うん…決定事項です」


男「っちょっ!ちょちょちょっ!」

姉「アパートって言っても結構高くてさ、月7万で、彼が5万出す事になってて私が2万出す事になったんだ」

男「……」

姉「ごめんっ!だから来月から携帯代アンタに渡せないんだ…」

男「あ、あっあ……あ、うん…」

姉「け、けど大丈夫だよな!アンタだってこうしてやる気になったんだし!私が居なくても大丈夫だよな」

男「……う、うん」

姉「……だ、大丈夫だよね?私が居なくても大丈夫だよね?お母さんやお父さんに何か言われても挫けないよね」

男「あ、あはは…大丈夫だよ、心配しすぎだってば」

姉「う~ん……信じるよ?その言葉、本当に大丈夫なんだね?」

男「う、うん…じゃ、じゃあ俺、ご飯食べるから」

姉「あぁっ、ごめんごめん、じゃあね?とりあえず言ったからね!アンタもがんばんなよ」ガチャ

バタン


男「……ヤバいだろ、ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい」

男「別に二人を引き裂こうとは思わないよ?確かに二人はお似合いだし、姉ちゃんかわいいし彼氏だってイケメンだし…」

男「け、けど……携帯代無理ってマジかあぁぁあ…きっつぅ、マジで働かないといけねーじゃん。携帯無かったら2chできねーしつーかパソコン持ってねーし」

男「あぁぁあぁぁああ……マジかあぁぁ、マジなのかぁぁああぁあ」

男「うっわあぁ、萎える~、ヤバい、元気引き抜かれた感じ……とりあえず持ってきてくれたご飯食べるか」

男「う~わ~、じゃあ働かないと妹の貯金箱が俺の貯蓄?マジかよ」


男「今が13日だろ?で、明日にバイト先決めて明後日から働き始めて…えっと、だいたい28日とか月末払いだろ?」

男「まぁ時給800円で5時間働いて週に5回入れるとすると日に4000円、週2万で月に8万か……少な」

男「すっくな…いやマジで少ないな確かジジイが毎月48万とか言ってたな…6分の1、あのジジイの6分の1かよ」

男「うっわぁぁああ、何この差は、マジで働く前から萎えるんですけど~」

男「……か、考えてても意味無いしな…と、とりあえずご飯ご飯」ガサガサ

男「い、いただきます…(はあぁぁあ、マジで萎えるわ~)」モグモグ

~21:24~

ガチャ

妹「おっじゃましま~す!」

男「……あ、どうした?なんか用事か?」

妹「へ?もう、数時間前に言ったじゃん!また後で遊びに来るねって。ていうか兄ちゃん、どしたの?めちゃくちゃブルー入ってるね」

男「あ、あはは……ふっ、あはっ、はっ…なんでも無いよ」

妹「??なら良いんだけど、ねぇ兄ちゃん!ほらっ!マリテニ!一緒にやろうよ!」

男「へ?あ、あぁ…発売されたばっかだったよなマリテニ……えっと、3DSはっと」ガサガサ

妹「兄ちゃんって地味に運が良いよね~、ジャンプの懸賞で3DS当てるとか至難の技だよ!」

男「あ、あぁ……じゃあやろうか、ボコボコにしてやるよ」

妹「私が兄ちゃんにゲームで負ける訳無いじゃ~ん!」


妹「……ねぇ兄ちゃん」カチカチ

男「ん~?ゲーム中に話しかけるとか作戦か?」カチカチ

妹「あのさ……お姉ちゃんの事なんだけどさ」カチカチ

男「……」ピタッ

妹「あっ、チャンス」 カチカチ

男「あっ、一セット目取られた…秘境だぞお前」カチカチ

妹「……でね?お姉ちゃんの事なんだけどさ…出て行くんだってね、ここ」

男「あ、あぁ…お前もさっき聞いたのか」カチカチ

妹「うん………寂しいね」カチカチ

男「そう、だな…」カチカチ

妹「私さ、お姉ちゃん無しでこの家で楽しくやってけるか不安だよ…」カチカチ

男「……んな事言うなよ」ピタッ

妹「スマッシュ~」カチカチ


男「けどさ、別にちょくちょく帰って来るんだから良いだろ…」カチカチ

妹「そりゃそうだけど……やっぱ寂しいよ」カチカチ

男「お前、姉ちゃんに行っちゃヤダとか言って無いだろうな?」カチカチ

妹「うん、我慢したよ…だってお姉ちゃんと彼氏さんの中に入るのはいけないと思って」カチカチ

男「へぇ~、一応考えてんだなお前も…ちょっと意外かも」カチカチ

妹「んなっ!い、意外って何かな意外って!私だって一応考えてるよー!」

男「ほらっ、手を動かせ~」カチカチ

妹「あっ!あぁぁあ!ズルいよ兄ちゃん!」

男「お前が悪い」

妹「ぶー!」


妹「………でね?どうせならさ、お姉ちゃんに何かプレゼントしようかな~って」カチカチ

男「ぷ、プレゼントって…な、なんだよ」カチカチ

妹「う~ん、どうせなら指輪とかプレゼントしたいかな~って」カチカチ

男「ゆ、指輪?馬鹿!彼氏さんと結婚するかもしれないのに指輪は無いだろう」カチカチ

妹「え~?婚約指輪とプレゼントの指輪は
全然違うよ~!」カチカチ

男「……でさっ、金は有るのか?自慢じゃ無いけど俺は全く金持ってないぞ」カチカチ

妹「あ、あはは…一応私のお金で買おうと思って色々携帯で見たんだけどね?良いのがあったんだよね~……け、けどね」カチカチ

男「けど?」カチカチ

妹「お金……足りなかった」カチカチ

男「……」ピタッ


男「いいっ、いくらだよ…」

妹「う~んとね…2400円」

男「ゆ、指輪って……いくらするんだよ」

妹「3万ちょいかなぁ?えへへ、けど足りないんじゃあね…お父さんとお母さんには頼りたく無いし、けど……やっぱりあの指輪が良いかな~って」

男「……(どうしよ、返そうにもタバコや弁当、菓子で吹っ飛ばしちゃったし…)」

妹「も、もしかしたらお兄ちゃん持ってないかな~ってさ……というより、兄妹で渡したいな~って」

男「……それ、何処のサイトで見つけた」

妹「へ?あ、うん…えっと、このサイト…はい」スッ

男「……(な、なるほど…確かに3万ちょいだな……つ、つーか指輪ってこれじゃ無くても良い気が)」

妹「あ、あはは…どうせならって思ったんだけどね?プレゼントするなら思い切ろうかなって」


男「……」

妹「ま、まぁ無理なもんは無理なんだし!さっ、マリテニの続きやろ?」

男「……止め、止めだ止め」プチ

妹「わっ!な、なにすんのさー!兄ちゃんが切断しちゃったからエラーになっちゃったじゃん」

男「悪い、ちょっと行く場所出来た」

妹「ほへ?行く場所って……何処に?」

男「散歩だ散歩、つーかもう遅いんだしお前も早く寝ろよ?風呂は入ったのか?」

妹「う、うん…一応」

男「なら良いや、早く寝ろよ」

妹「は、は~い」ガチャ

妹「じゃあまた明日ね兄ちゃん!お休み~」バタン

男「……はぁ、3DSとPSPっていくらで売れっかなぁ」


男「えっと、3DSのゲームが…あっ、どうせならDSliteも売るかな。ソフトは何処に有ったかなぁ」ガサガサ

男「……ぐっばいカグラ、働き始めたらまた買い直すからな…さらばおっぱい」ガサガサ

男「ポケモンBWとか2000円位で売れるよなぁ?続編やりてぇなぁ…いやいや、どのみち買う金無かったんだし!さよならポケモン」 ガサガサ

男「……PSPとかろくなゲーム持ってないなぁ、つーかPSP自体姉ちゃんの彼氏に貰ったヤツだしなぁ…」ガサガサ

男「よっし!じゃあゲオにでも売りに行きますか」ガチャ

男「………3DSかあぁ、もったいねぇなぁ…カグラも続編出るんだよなぁ、テリーだって出るしなぁ…」

男「い、いやいやいや!ここは我慢だ我慢!タダでさえ俺のせいで指輪買えないんだし!」ガチャ

男「……っと、身分証って保険証で大丈夫だよか?……まっ、無理なら電話されるだけだし大丈夫だろ」バタン

~ゲオ~

店員「……」カタカタカタカタ

男「……(さらばゲーム達、さらば俺の思い出…妹と一緒にゲーム出来なくなるけど許してくれるだろ…)」

店員「合計で24580円ですね」

男「あ、はい。それで構いません(構いませんって何した手に出てんだよ俺は…まぁ良いや、コレだけ有ればな)」

店員「ありがとうございました、またのご来店お待ちしております」

男「……」スタスタスタ

~駐車場~

男「…………」

男「はああぁぁあぁあぁ……売るんじゃ無かった、マジで後悔してるわ」


男「いや、まぁ…姉ちゃんの為なんだしこれ位はやらないと罰当たるよな」

男「……はあぁ、煙草吸うかな」ガサガサ

男「っと、ライターライターっと……あっ」ポロッ

DQN「……」スタスタスタ

バキッ

男「あっ」

DQN A「いっつ~、んだよこんな何処にライター落としたバカはよぉ」

DQN B「寿くん、あいつじゃね?あのひょろいガキだろ」

男「……あ"?(んだよ中学生かこいつ等?無理に突っ張ってキンモー☆)」

DQN A「あ?んだよお前、やんのかよ」

男「は?寿くんだっけ?大人舐めんなよ」

DQN B「寿くん、こいつやろうよ」

DQN A「ん?あぁ、当たり前だのクラッカー」

男「寒いギャグ言ってんじゃね~ぞ厨房がぁあぁぁあ!!」


男「……」ピクピク

DQN A「しゅっしゅしゅ!!」ヒュバババ

DQN B「ばーか!寿くんはボクシングやってんだよ!地元の高校鎮圧した右ストレート舐めんなよ!」

男「……」ピクピク

DQN A「おい、こいつ財布持ってんじゃん」

DQN B「ん?……うっわ!寿くん寿くん!こいつ2万持ってるよ!」

DQN A「あ?ならテリー2つ予約するべ」

DQN B「余った金で宅飲みだね寿くん!」

DQN A「だな!いやぁ、まさか財布までくれるなんてなぁ、ありがとよ、おっさん」スタスタスタ

DQN B「寿くんかっちょいい~!」スタスタスタ

男「……っぐうぅ…いっつうぅ、んだよあのガキ…寿くん強すぎだろ…」

~公園~

男「……終わった…馬鹿だ俺、厨房に喧嘩で負けて財布パクられて……あはは、こんな痣つくって…あははは、いひひっ…あははは」

男「ち、畜生……畜生ぅ…っぁ"っぐ…うぅ…」ポロポロ

男「っかく金つくったのに…バカだよ俺……なに喧嘩なんかしてんだよ…しかも厨房相手に、しかも負けてるし…ぅっあっぁ…」ポロポロ

男「……泣いてなんになるんだよ、泣いて金が戻ってくんのかよ…」

男「はっはっ…落ち着こ、とりあえず……泣くのはやめよう、惨め過ぎる…」

男「……父さんに土下座してお金借りよう…無理かもしれないけどさ…一応、な…」スタスタスタ

~自宅~

ガチャ

男「…ただいま」

母「あら、遅かったわね……って、どうしたのその顔は…」

男「あ、あのね母ちゃん、父さんは…」

父「……」

母「あなた、この子の顔見てよ!擦り傷作って真っ赤に腫れて…」

男「あ、あの…と、父さん」

父「お前はほんっとうにどうしようも無い奴だな…喧嘩か?馬鹿馬鹿しい」

男「ご、ごめん……あ、あの!」

父「そんな不良に育てた覚えは無い!!出ていけっ!」

男「えっ…」

母「あなた、いくらなんでもそれは」

父「お前は黙ってさない!……出ていけっ!目障りだ、さっさと出ていけっ!」

男「っ……」ガチャバタン


母「あっ!……もう、お父さんどうしてあんなこと言ったのよ」

父「良いんだ、お前はあいつに甘すぎる、ストレスで喧嘩したならしたで良い。が、そんな不良、家には必要無い」

母「……あなた」

父「はぁ…分かっているさ、少し頭に血が登ってな……まぁあいつのことだ、すぐ戻ってくるだろう」

母「なら良いんだけど…」

父「心配なら電話すれば良いだけだ……じゃあ俺は風呂に入ってくる、最近仕事が上手く言ってなくてな…いや、言い訳など言っても変わらないのだがな」スタスタスタ

母「……」カチャ

「現在、電波の届かない所に ポチ

母「やっぱり…電源切ってるのかしら」


男「……」トボトボトボ

男「はっ、あはは…どうしよ、帰る家……無くなった」

男「今が何時だ?って、さっきの喧嘩で画面割れちゃってるし…あの厨房、マジで殺してやろうか」グググッ

男「……あ"ぁ"っくそっ!」ブンッ

ガシャンッガシャッ

男「はぁっはあぁっ…はぁ……っつ…あぁ"もうっ"!」

男「……はあぁ、せめて煙草部屋から持ってくりゃ良かったなぁ。あんのクソガキ共、煙草まで奪いやがって…マジで死ねよ」

男「っと、携帯……うっひぃ、真っ二つになってらぁ……あはは、終わった」

男「……何処行けば良いんだよ、友達の家?ははっ、友達居ねーよ」

~公園~

男「で、結局俺はここに彷徨い着くと…」

男「まぁ、ここなら時計も有るしあのドーム状の遊具の中で寝れるから良いかな」

男「……今が23:16分か…そりゃあ真っ暗な訳だ」

男「はっ、友達ねぇ……中学時代の奴等はどうしてっかなぁ…」

男「携帯持ち出したのが高校の頃だから連絡先なんか知らねーし、つーか……ニートな現状を晒すのも難儀だしなぁ」

男「……はぁ、馬鹿だよ俺…今更なにいってんだ」

男「もう、寝ようかな…遊具の中で一人虚しく……あはは、ホームレスかよ」スタスタスタ


姉「……ねぇお母さん、弟の奴、まだふらふらしてんの?電話にも出ないんだけど」

母「えっ?!あ、あはは…う、うん…」

姉「お母さん?……何か私に隠してない?」

母「いや……な、なんでもないわよ?ほらっ、あなたも明日早いんでしょ?早く寝ないと」

姉「お母さん…なにがあったの?あいつの事、心配で寝れないんだけど」

父「……俺が追い出した」

姉「う、嘘だよね?」

父「あんな奴知らん、帰りたく無いなら勝手にすればいい」

姉「はぁ……追い出されてひょこひょこ帰ってくる訳無いじゃん…あいつ一応お父さんに似て頑固なんだから~もう」

母「何処にいくの?」

姉「あいつ迎えにいってくる、大丈夫大丈夫、すぐあいつ連れて帰ってくるから。じゃあね」

バタン

~砂場~

男「……」ペタペタ

男「懐かしいなぁ、小学生の頃はよくここに来て皆と遊んでたよなぁ、こうやって砂場で砂のお城作ったりな…」ペタペタ

男「……中身なんてあの頃から一切変わって無いんだよな…歳だけとって、名前は餓鬼のまま……」ペタペタ

男「本当は……本当は高校だって皆と同じ様な普通の学校に行きたかった…」

男「ちょっと頭が良いからって親に期待されて……無理に突っ張って行きたくも無い学校に通って…虐められて、逃げ出して…引きこもって、迷惑かけて…」ポロポロ

男「本当は恐いんだ…口だけだってのも分かってる……何も無い日々が恐い…本当はこんな惨めな生活嫌だ…ぅ"っぐ…くぅ…」

男「けど……けどっ、頑張っても何も変わらなかった…何しても怖くて、他人を見るのが堪らなく嫌なんだ…」

男「……こうやって今は砂場で遊んでるけどさ…明日もここに来るのかな……嫌だな、皆と遊びたいな」

男「ゲーセン行ったりカラオケ行ったり色々してみたいな……」


男「……無理なんだけどさ、妄想なんていくらでも出来るんだけどさ……」ペタペタ

男「もう無理なんだよな、どうせ俺はこのまま年取って何時の間にか動けなくなって何時の間にか死ぬんだ…」

男「葬式だって誰も来てくれない、家族だけ……友達なんざいない虚しい葬式になるんだ…あっ、俺がじじいになったら父さんと母ちゃんは居ないんだな」

男「……孤独死か、それも何処で死んだか分からずに腐った死体が発見されるんだろうな」

男「ははっ、死ぬならこの公園が良いなぁ~……どうせ中身なんて変わらないんだ、
じじいになっても餓鬼のまま…」

男「……虚しいな…寒いし、もう寝よう」

スタスタスタ

~公園~

タッタッタッタッタ

姉「はぁっはぁ…もう、何処いんのよあの馬鹿!もう1時なのよ?」

彼氏「おーい!コンビニ付近探して来たけど居なかった。大丈夫なの?男くん」

姉「わかんない、だから探すの!」

彼氏「あ、うん…そうだけどさ」

姉「あっ、ごめん……こんな時間に呼んじゃって…怒鳴っちゃって」

彼氏「ううん、俺は別に良いよ、明日夜勤だから……けど、何処に居るんだろ」

姉「わかんない、あいつ本当に馬鹿!姉不幸者!」

彼氏「ははっ、君にそんなに心配されるなんてねぇ、ちょい羨ましいかも」

姉「は?なんか言った?!」

彼氏「いんにゃ、なんでも無いよ。さっ、別の場所探そうか」

姉「……うん、じゃあ私は

彼氏「待って、こっからは二人で探そう?男くんも心配だけど君の方も心配なんだよ」

姉「………う、うん、分かった」

~ドーム状の遊具の中~

男「……うるさかったなぁさっきの奴等、なんで1時に公園に来てんだよ、青姦か?マニアックな奴等」

男「まっ、俺には関係無いけどなぁ…彼女だって居ないし、つーかラブレターとか言うあだ名付けられて以来女って奴が信じれないし…」

男「……恐い、か…」

男「まともに話せるのは妹と姉ちゃんだけ……はははっ、一生童貞かねぇ俺は」

男「あ~もう!何考えて自爆しようとしてんだ俺は…さっきのウザい奴等も居なくなったんだし寝ますかぁ」ゴロン

男「……土の上ってこんな硬いんだな…腕枕で寝たら腕持ってかれそうだな」

男「ふわあぁぁあぁ……まぁ良いや、明日の朝、いや、今日の朝に家に帰って……zZZ」

~AM6:19分~

「はっはっはっはっはっ」ベロベロベロベロ

男「んっ…んん~…(んだよ、雨かぁ?)」ゴロン

「ちょ、ちょっと犬丸!ダメだってば!早く行くよ!こらっ!いくよー!」グッググ

「はっはっはっはっはっ!」ベロベロベロベロ

男「んぶっ!!(んぐっ!な、なんだ…息が出来ない)」ビクッ

男「……!!」

犬丸「はっはっはっはっはっ!」ベロベロベロベロ

男「ぶふっ!っぷわぁあ!ぐっ"!!(あがっ、身体、いった…うぁ"あ…)」

女「あっ、す、すみません!せっかく気持ちよく寝ていた所、あ、あっ!今すぐ出て行きますんで!ほ、ほら犬丸!」グッ

犬丸「はっはっはっはっはっ」ベロベロベロベロ

男「ぷっ、ぷっわぅっがっ…ぐっつ"ぁ"あぁ"!」ビクン

女「あ、あのっ……だ、大丈夫ですか?」

男「だ、大丈夫じゃないっです…」ピクピク

~公園~

男「……そう…なんですか…(うわぁ、女の子だよ…)」

女「は、はい…一応毎日の日課でこの犬丸の散歩に」

男「……」

女「あ、あの…その身体、ど、どうしたんですか?腕や顔が腫れてますけど」

男「なんでもないです…(いったぁ、身体マジで痛いわ…つーかなんなんだよこいつ、馴れ馴れしいな)」

女「すみません、絆創膏なんて常備してないんで…あっ!良かったらここから近いんで私の家に

男「結構です!ありがとうございました…じゃあ、俺は行きますんで」ムクッ

女「だ、大丈夫なんですか?ボロボロですけど」

男「……うぜぇよ…」スタスタスタ

女「あっ…」

~自宅~

ガチャ

男「……(よし、父さんは行ってるな、母ちゃんは…うん、リビングで音が聞こえるって事は朝ごはん作ってんだろ)」

男「靴は隠しとこ、とりあえず昼まで寝て体力回復しないとマジでヤバい、身体いったぁ…」ガサガサ

男「妹もまだリビングには居ないよな?うん、声はしないし」ソローリソローリ

男「……」

母「~♪」

男「……(うん、朝ごはん作ってるな…じゃあ俺は自分の部屋で寝ますかね)」ソローリソローリ

~自部屋~

男「……はあぁ!はぁっ、あぁ"ぁ、いったあぁ」ヌギヌギ

男「うっわぁ、身体ヤバくね?青痣だらけだし…うわっ!黒痣出来てる、そりゃ痛い訳だよ」

男「ほ、骨は折れてないよな?骨折れてたらもっと腫れるもんな…っしょ、とりあえず湿布貼っとくか」ガサガサ

男「あいたたたたた!あぁ、関節動かすだけでも激痛が走るよ…」ペタ

男「っそぉ、あんのクソガキ共があぁ……って、厨房相手に仕返しとかそんな恥ずい事出来るかっつーの」ペタ

男「……はぁ、寝よう…もう疲れた」ボフッ

男「あの犬丸とか言う犬を連れてた女の子…馴れ馴れしかったけど可愛かったなぁ」

男「ははっ、高校の時に告白したブスの何百倍も可愛かったなぁ……zZ」

~12:16分~

男「……ん~!!」

男「あいたたたた、痛いけどっ、痛いけっどぉお!今日はハロワに行くって決めてんだから、早く行きますか」

男「えっと、履歴書は大丈夫だろぉ?顔は……多少腫れてるけど大丈夫大丈夫、元があまり良くないから多少は、ね」

男「じゃあ行きますかぁ……あっ、一服してからね…」シュボ

男「ふううぅぅうぅぅ………ぷはぁぁあぁぁああ」

男「あ"~、タバコうめぇ…マジで堪らんわコレ」

~ハロワ~

男「……」

職員「あの、お待たせしました」

男「あっ、はい」

職員「えっと、一応貴方の履歴書と求人を照らし合わせた結果なんですけど…」

男「…」ゴクリ

職員「三葉工業と、2輪工業が有るのですが……二種とも内容は肉体労働、一般的に土方…ですね」

男「ど、土方…ですか」

職員「はい、若いのは良いんですけどやはり……あの」

男「学歴、ですか…」

職員「は、はい…すみません」

男「いえ…(謝られても困りますよ…つーか土方って…マジかぁ)」

職員「それで、ど、どうしますか?」

男「………」


男「で、結局三葉工業って何処に決めた訳だが……大丈夫かなぁ、土方とかこの身体で4日と持つか不安だぞ」

男「えっと……確かこの辺だった様な…いや、ここ……なの?まさか…(ボロっ!つーか小さっ!工業って言うから有る程度でかい事務所っぽいとこ想像してたのに)」

男「う、うわぁ…い、いや…もしかして案外楽なんじゃ無いかな……」

社長「……もしかして、君が我が社に入社する子かい?」

男「!!」クルッ

男「あ、は、はい!よろれっ、い、いやっ、宜しくお願いします!」

社長「あっはっはっはっ!いやぁ、不良かね?顔に痣を作って」

男「い、いや…あ、あの」

社長「いやっ、詳しくは事務所で聞くよ。さっ、入ってくれ」

男「あ、はい…お願いします」

~事務所~
社長「すまないねぇ、いきなり呼んでしまって」

男「あっ、いえ…こちらこそすみません」

社長「ふんふん、で、だ…一応聞いておくが逃げ出さないかい?直ぐに投げ出さないかい」

男「……は、はい!頑張ります」

社長「ふんふん、よしよし……じゃあ明日、この事務所に7時、来れるかい」

男「は、はい……あの、他には…履歴書とかは」

社長「それは明日で良いよ、それに、君のその姿を見ていたら此方も痛々しくなってくるからね」

男「す、すみません…」

社長「ふんふん、じゃあ明日、宜しく頼むよ」

男「あ、はい!宜しくお願いします」

ガチャ

女「あっ、ごめん。話し中だったんだ…」

社長「あぁ、君に紹介しておくよ、私の娘の

男「あ…」

女「へ?あ、あぁ!あ、あの時の青痣くん!」


社長「ふん?なんだ、娘と知り合いなのかね」

男「あ、いえ…(ヤバくね?ヤバくねヤバくね?俺、社長の娘にうぜぇとか言っちゃった系?)」

女「あははは、そうそう!朝に話したよね?公園で寝てた不思議な人が居るって、それが、この人」

男「あっ、は、はい…どうも」

社長「ふんふん、ならお前に任せても大丈夫だな。君、明日は娘に着いて行って何をするのかを教えて貰いなさい」

男「は、はい…わかりました(うっわぁ、マジかぁぁ…最悪な再会の仕方だよ、洒落になんねぇよ……)」

女「あっ!どうせなら今からちゃちゃっと説明しましょうか?すぐ済むんで」

男「……(嫌だっつーの!俺は早く帰りたいんだよ…)」

社長「ふんふん、どうだね?娘に案内して貰っては」

男「あ、はい…」

~事務所付近の倉庫~

女「えっと……何から話せば良いかな」

男「……」

女「と、とりあえずね?ここは所謂何でも屋さんみたいな所かな?一応保温屋なんだけどぉ、土方の仕事もしますよ~みたいな」

男「は、はぁ…」

女「保温屋って知ってる?機械の周りを保温材で巻いてね?あっ、保温材ってのがこれなんだけど、あまり素手で触らないでね?痒くなるから」

男「……(か、帰りたい…つーか知らない女の子と一緒とか吐きそうなんだけど)」

女「で、保温材を巻いて後はこの機械の形に合わせた材料でこうやって蓋をして…」カパッ

女「完成!」

男「は、はぁ…」

女「まぁ家は基本この保温屋の仕事だからあんまり力は関係無いかな?あはは、土方だと思ったでしょ?まぁ土方もやるんだけど基本はこれだから」

男「は、はい…(なんで二回言ったんだよ…けど、力あんまり関係無いなら俺でもやれるかな?)」


女「……あのさ、もしかして身体痛い?」

男「いえ、痛く無いです」

女「う~ん……じゃあ言わせて貰うけどさ、そうやって俯いてたら馬鹿にしてんのかって思われちゃうよ?私は別に気にしないけど、人の話は人の目を見て聞いた方が良いよ」

男「す、すみません…(ちっ、分かってるよんな事くらい…)」

女「いやいや……でさ、どうせなら聞きたいんだけど…なんで公園で寝てたの?」

男「……ちょっと色々有りまして…」

女「う~ん、その色々が知りたいんだけどな…まぁ良いや、明日は朝に服を合わせに行くから遅れないでね?」

男「は、はい…ありがとうございました」

女「………シャキッとする!」

男「は、はい!ありがとうございました!」

女「うんうん、良いよ良いよ~。じゃあまた明日ね、私は仕事に戻るから」

男「ありがとうございました」

~自宅~

ガチャ

男「ただいま~(…はああぁ、疲れた。けど一応仕事決まったんだから大丈夫だろ)」

母「!?あああ、あんた!だだっ、大丈夫なの!!」

男「へ?あ、うん…別に大丈夫だけど」

母「はぁぁ、良かったぁアンタに電話しても電話しても全然掛からないから心配してたのよ!あっ!お姉ちゃんには会った!?」

男「姉ちゃんに?いや…あってないけど」

母「だったら今すぐ電話しなさい!お姉ちゃんね、結局5時までアンタを探してたのよ!」

男「あっ、そうなんだ…」

母「そうなんだじゃないわよもー!ほらっ、早く電話しなさい」

男「……携帯壊れてるんだよね」

母「はぁ?!じゃあお母さんの携帯貸してあげるから早くお姉ちゃんに電話してあげなさい!」

男「は、はい…」

~自部屋~

男「……あっ、姉ちゃん?あの…」

姉『昨日、何処に居たの…』

男「あっ……こ、公園」

姉『はぁ!?公園なら1時に彼と一緒に探したのよ!?けどアンタ居なかったじゃない!』

男「ご、ごめん…(じゃああの時のが姉ちゃんだったのか…つーか彼氏さんも一緒だったのか……悪い事したなぁ、今度謝っとこ)」

姉『はぁ……けど良かった、大丈夫なんでしょうね?!お母さんから聞いたんだけど喧嘩した痣が有るんでしょ!?相手を良いなさい、私が殺して来てあげるから』

男「いや、大丈夫だから…あ、あとさ姉ちゃん」

姉『ん?本当に大丈夫なのね?昼休み終わっちゃったけど今日は早めに仕事上がらせて貰うから、絶対家に居るのよ』

男「あ、うん……でさ、俺……働く事になった…就職、バイトじゃなくて…」

姉『あはははは!そんな嘘は良いから!じゃっ、また後でね』

男「あっ、姉ちゃ ポチッ

男「……切れちゃった…」

~5分後~

男「……(まっ、これなら大丈夫そうだな…母ちゃんに電話返したし後はゴロゴロするだけか)」

男「あ~、明日までにこの腫れた顔、どうにかなんないかねぇ…流石にこれは無いわ……時間が経つに連れて黒痣になってきて惨い状態になってる」

男「顔に湿布って大丈夫かなぁ?かぶれたりしないよな…」ペタ

男「う~ん、まぁ良いかな…今が昼過ぎ、つーか2時過ぎ、寝るのもなぁ」

男「………あっ、そうだ。どうせなら今日は5時限目で終わる日だったよな妹の中学」

男「なんなら迎えに行ってやろうかな~、驚かせてやるか」

~校門前~

妹「うん、じゃあね~!」

妹友「ねぇねぇ、一緒に帰ろ!」

妹「あったりまえじゃ~ん、親友と帰りたいから皆のお誘い総スルーだよ~」

妹友「あっはははは、面白い冗談ありがと、嘘でも嬉しい」

妹「え~?嘘に聞こえたぁ?まぁ良いけどさ」

「きゃぁぁあぁぁあ!!」

妹友「ん?校門前が騒がしいね……ん~……ぶっ!なななな、なにあれ!」

妹「へ?」

教師「捕まえろー!あの化け物を捕まえろー!」

男「ちょっ!?(つーか化け物ってなんだよ!確かに目の上とか腫れて酷いし黒痣でやばいけど化け物は無いだろ!)」

妹友「ね、ねぇ……あ、アレってさ」

妹「見ないで…恥ずかしいから」


教師「おらぁぁあぁ!捕まえたぞー!」

男「あ、あの!違います!(ヤバいヤバいヤバいヤバい!せっかく就職決まったのに警察とか洒落にならねーって!)」

教師「何が違うんだー!」

男「い、妹を迎えに

教師「そうやってはいそうですかって言えるほど世の中甘く無いんだー!嘘をついて逃れようとするのが不審者の証!お縄だぁぁああ!」

男「ひいぃぃいぃぃいい!!」

妹「あの、先生…」

教師「あん?今近づくなよ!他の教師が来るまで私に近づくな!」

妹「あの……その人、私の兄ちゃんです…何故か顔が酷い事になってますけど、間違いなく兄ちゃんです」

男「た、助けてくれー!」

妹友「ありゃりゃ、これがあのお兄様なんだ…すんごい顔になってるね、パンパンだよ」

妹「もう、だから見ないでってば~」

~指導室~

男「はひ…す、すみませんでした…」

生徒指導員「まぁ、その顔で校門前に立ってたら叫び声を挙げるのも無理は無いですね…此方こそ変質者と勘違いしてしまい申し訳ございませんでした」

男「いえ……すみませんでした」

妹「ねぇ先生、じゃあ兄ちゃん連れてって良いですか?」

男「馬鹿、黙ってろ」ゴツン

妹「あいたぁあ!痛いよぉ…もう」

生徒指導員「すみませんでした、教師にはわたくしからキツく言っておきますので」

男「いえ…すみませんでした」

妹「じゃあ先生!また明日~」

生徒指導員「はい、また明日」


男「……ごめんな?お前に迷惑かけて、あっ、君もごめん…」

妹友「いえいえ、気にしてないですから、
ね?」

妹「もう、それは私の台詞な様な気がする……って、兄ちゃん、その顔どうしたの?」

男「……ちょっと、転んじゃって」

妹「へ~、あっ!今日はどうだったの!?仕事見つかった!?」

男「ふふふ、あぁ、良い仕事見つけたよ」

妹「お~!さっすが兄ちゃんだね!昨日勝負しようって言ったのにもう負けちゃったよ~」

妹友「へぇ、どんな勝負しようって言ったの?」

妹「ん?えっとねぇ…」

男「……(やっぱり友達と楽しそうにしてる人を見ると…妹でもなんかモヤモヤするな)」


妹友「じゃあまたね!あっ、お兄様もまた!」

男「お、お兄様?!」

妹「まぁまぁ、細かい事は気にしないでよ。じゃあねー!また明日ー!」

妹友「うん!また明日ね!」タッタッタッタ

妹「……よしっ、これで二人で帰れるねー ~」ギュッ

男「なぁ、家まで送らなくて良かったのか?友達なんだろ?(…つーかさりげなく手を握ってくるんだな…温かいや)」

妹「へ?違う違う、親友だよ親友!いっちばん仲良しな子!」

男「……なら尚更だろ、お前、今からでも送って行って」

妹「大丈夫だってば!友ちゃんの家ってこっから近いんだし」

男「………羨ましいよ、お前が」

妹「へ?羨ましいって……何が?」

男「いんにゃ…ただ羨ましいな~ってさ」

妹「えー?!何が羨ましいのか教えてよー!」

男「なーんでもない」


男「なぁ、お前はさ、今の子と離れる事になったらどうするんだ?」

妹「ん~?そんな事無いから考えた事ないかも」

男「いや、高校が違ったら離れ離れになるだろ?大丈夫とか言うがかなり違うからな」

妹「大丈夫大丈夫、私達は一緒の高校通うって決めてるから!」

男「……両親がここの学校に入れと言い出したらどうすんだ?お前がその子と同じ高校に通える保証なんて無いんだぞ?」

妹「その時は文句言う、絶対に嫌だって!一緒の高校に行くんだって言い通すよ、えへへ、だってもう決めたもん」

男「……(やっぱりこいつは違うなぁ…心配した俺が馬鹿らしいよ、うん、こいつなら大丈夫そうだ)」

妹「ん?なに黙っちゃってんの兄ちゃん?あっ!それよりさ!良い仕事ってなになになに?!」

男「ん~……家に帰ったら教えてやるよ」

妹「う~ん、だったら早く帰ろっか!あっ、それなら兄ちゃんと手を繋いでられる時間が短くなるんだよねぇ……うむむ、どうしたものか」

男「ははは、じゃあゆっくり帰ろうな」ギュッ

妹「え~!?気になるよ~兄ちゃんの良い仕事!」

男「じゃあ走って帰るか?」

妹「う~ん……やっぱゆっくりで良い」

~自宅~

ガチャ

妹「ただいまんとひひ~」

男「ただいま…(まだ父さんは帰ってないか、姉ちゃんも居ないし)」

母「あらお帰り」

男「あ、うん、ただいま…(母ちゃんには父さんが来た時に仕事決まったと話そう、昨日の事だって色々話さなきゃいけないみたいだし)」

妹「兄ちゃん兄ちゃん、早く手を洗って部屋に行こうよー!聞きたいよ兄ちゃんの良い仕ご

男「あーあー!!わかったから!わかったから早く行こうなぁー!(あっぶねぇ、いきなり俺の計画狂うとこだったよ)」

妹「??う、うん…」

~自部屋~

妹「ほ、本屋さん?」

男「違う違う、本屋じゃなくて保温屋な?メジャーじゃないから知らないかもしれないけどまぁそんな感じ」

妹「で?その保温屋さんってなにする仕事なの?」

男「う~ん……分かりやすく言うとぉ、羊さんに毛を与える仕事?かなぁ…裸の羊さんって寒いだろ?だから毛をプレゼントする仕事だ(…ま、まぁ間違いでは無い…よな?)」

妹「すっごーい!!羊さんを幸せにする仕事なんだぁ!!さっすが兄ちゃん!とっても素敵な仕事じゃん!」

男「あ、うん…(ぶっちゃけ俺もよく分からないから曖昧な説明で良いだろ…何よりこんなに喜んでるんだし)」

妹「へ~、羊さんに毛をプレゼントする仕事かぁ……絶対兄ちゃんに負けないよ!もっともーっと良い仕事に就くからね!」

男「あはは、頑張れよ」

妹「じゃあ……マリテニやろう!」

男「あっ…今は、ちょっと無理かな」


妹「へ?なんで出来ないの~?」

男「えっと……身体が痛いから、かな」

妹「あっ……そうだね、兄ちゃんボロボロだしゲームも出来ないんだね、大丈夫なの?」

男「大丈夫大丈夫、すぐに治るからな…そうだなぁ、来月にはマリテニやれるかな」

妹「うん!じゃあ来月に勝負だね!絶対負けないからね~」

男「あぁ、お前は早く自分部屋に戻りな」

妹「え~、お姉ちゃんも居ないから暇だもん。ならさならさっ!勉強!復習したいからお願いしまっす!」

男「……あぁ、分かった」

妹「じゃあ数学と国語いい?ちょっと数学で分からない何処有るんだよね~」


男「あ~、それはちょい覚えやすい方法が有るぞ」

妹「……」

男「ん?いつもみたいに教えてよとか言ってこないんだな」

妹「あのさ…その良い仕事はさ……やっぱりお父さんみたいに遅くなっちゃうよね」

男「あ、それは…」

妹「そっか、やっぱり遅くなっちゃうんだね……お姉ちゃんと兄ちゃんが居なくなっちゃうんだね」

男「お、おいおい、さっきまで凄いとか褒めてくれてたろ?つーか俺は姉ちゃんみたくでていかないんだから変な事言うなよ」

妹「けどさ……今日みたいな日、少なくなっちゃうんだよね…私が早く帰れた日でも兄ちゃんは仕事に行っちゃってるんだよね」

男「……」

妹「ごめんなさい、けど…やっぱ寂しいかもしんない……我慢出来ないかもしんない」

男「……バーカ、確かにこういう日は少なくなるけどお前には毎日会えるんだから凹むなっての!」

妹「あ、あはは……だよね、ごめん」


男「ほらっ、アンパン」ガサガサ

妹「あっ…で、どうすんの?このアンパン、一つしか無いけど」

男「半分こ…んしょ」パカッ

妹「……」

男「右と左、どっちが良い?」

妹「じゃあ……大きい方!」

男「え~?普通俺に大きい方譲るんじゃ無いの?ちょっといけませんね~」

妹「にひひ、じゃあちょっと下に牛乳取り入ってくるね!」

男「あっ、じゃあ俺はコーヒー牛乳で」

妹「ん~、どうしよっかなぁ~」

男「あ?じゃあアンパンやらないぞ?」

妹「失礼しましたボス!コーヒー牛乳ですね!」ガチャ

バタン

男「……そうだよな、こうして遊べる日も少なくなるんだよな」

~16:21分~

ガチャ
姉「……」

妹「あっ、お姉ちゃんおかえり~って、珍しいね。こんな時間に兄ちゃんの部屋に来るのって」

男「あ、あのさ…姉ちゃ ギュウゥ

男「う、うわっ」

姉「馬鹿野郎…マジで心配したんだぞ……」ギュウゥ

男「ご、ごめん…ちょっと色々有ってさ」

姉「もう良いから…姉ちゃん怒ってないから、ただね…今はこうさせて、本当に心配したんだぞ……この姉不幸者」

男「……ごめん」

妹「あっ!ねぇねぇお姉ちゃん!知ってた?兄ちゃんって羊さんを幸せにする仕事に決まったんだって!」

姉「………は?」

男「あ、あの…それは」

姉「羊?あ~、アンタ、妹に嘘ついてんだ」

男「いや、仕事決まったのは本当だよ、ただ羊はちょっと分かりやすいように説明しただけ」

姉「へ?ほ、本当なんだ…ウソかと思ってた」

すまねぇ…風呂に入らせてぐれ"ぇえ

俺とこの男にいったいどこで差が付いたのか

ほほほ

ほっほっ


姉「保温屋?あ~、あの板金を取り外して保温材を詰め込むヤツね」

男「し、知ってるんだ。意外だった」

姉「私の彼氏の友達が前に保温屋やってたからね、大抵の保温屋は保温材巻くだけなんだけど板金取り付けもしてたみたい」

男「ば、板金ってなに?」

姉「へ?いや、私も詳しくは分からないんだけど彼がそんな事言ってたからさ」

男「ふ~ん……あっ、そうだ!彼氏さんにお礼を言わないといけないんだ」

姉「いやいや、あいつはそういうの照れくさくて苦手みたいだよ。電話でアンタの事話したら安心してた、お礼は別に良いってさ」

男「……けど」

姉「まぁ今度どの道この家に来るんだしそん時にあの時はあざっした~みたいな感じで良いからね……じゃあ私は邪魔みたいなんで行きますかね~ごゆっくり」

妹「あっ、じゃあねお姉ちゃん!」

姉「はいは~い」バタン

待ってたぞ


妹「ねぇねぇ兄ちゃん、あのさ…指輪の事なんだけどね?」

男「あっ、それについて話しておきたかったんだ」

妹「へ?あ、あの…やっぱし少し安いのにしようかなって思ってさ」

男「いや、アレを買おう。お金は兄ちゃんが出すからお前は出さなくて良いよ」

妹「えぇ?だって兄ちゃんお金持ってないじゃん!それにお姉ちゃんが引っ越すのって今月の末なんだよ?」

男「だーいじょうぶ、兄ちゃんに任せとけって。だからお前はアレを自分の好きなものを買う時の為に貯金しときな」

妹「う~~、なんだか申し訳ないなぁ…」

男「あはは、妹の癖に大人ぶるなよ……よっしゃ、そろそろ父さんが帰ってくるからいってくる」

妹「へ?あ、うん……わかった」

男「ふぅ…」

~リビング~

男「お、おかえり…帰ってたんだ、早かったね」

父「あぁ、そう…だな」

母「もう、あなたったら……大丈夫よ、お父さん、少し恥ずかしがってるだけだから」

父「お前は黙ってさない……で、何の用だ」

男「先ずは昨日の事…本当にごめん、心配かけて迷惑かけて……あの日、考えてたよ。結局俺は何も出来ないただのガキなんだって」

父「……」

男「口先だけで暮らしてた寄生虫、ゴミ以下なんだって……だからさ、あの時、父さんに怒鳴られて良かったと思ってる」

男「自分を見つめ直すチャンスを与えてくれてありがとう、本当にすみませんでした」

母「も、もう、済んだ事は良いのよ、ほら、あなたも」

父「……すまなかったな、少し言い過ぎた、会社のいざこざで頭に血が登ってたんだ」


男「それと、もう一つ知らせておきたい事が有るんだ……俺さ、仕事見つかった。アルバイトじゃなくてちゃんとした仕事」

母「……ふふ、さっき言ってたわよ?兄ちゃんが良い仕事見つけたんだってね」

男「あ、あはは……結局妹のヤツが言ってたんだね」

父「それで……大丈夫そうなのか?すぐ辞めたりし無いんだろうな」

男「それは、大丈夫だとは言えないかもしれない。けど、頑張ってみたいとは思ってる」

男「自分でもさ、根拠は無いけど自信は有るんだ。だから……その」

母「はいはい、晩ご飯の準備するからそこ、どいてくれる?いい加減椅子に座りなさい」

男「あ、うん。ありがと」

母「ふふっ、頑張りなさいよ?別に辞めたってその時はその時なんだからね?」

父「それは許さん、アルバイトと社員は責任の重みが全く違うんだからな。簡単に辞めるなんて言い出したらまた追い出すからな」

男「……うん、わかった」


妹「お~、なんか良い匂いがするから降りて来たらご飯作ってるんだ~」

姉「……(ふ~ん、お父さんの隣座ってるんだ。何時もは端っこに座ってるのにねぇ)」

母「あっ、良かったら手伝ってくれない?アンタも今月で居なくなるんでしょ?なら最後までこき使うからね」

姉「ふわ~い、わっかりました~」

妹「じゃあ私は兄ちゃんの隣ね~」

男「……(明日から仕事かぁ、本当、父さんの言う通りだな。社員なんだから気軽にサボるとか出来ないぞ)」

父「お母さん、良かったら焼酎を出してくれないか」

母「自分でとってくださいよー?私は今料理中なんですから……あっ、そこにある卵とってくれない?」

姉「はいはい、そう言うと思って磨ぎましたよ~っと」

父「……」

~自部屋~

男「はぁ…結局飯食ってすぐに風呂入らせて貰ったな」

男「えっと、時間は……あっ、そういや携帯ぶっ壊れてたんだった。マズイなぁ、仕事の時、どうしよ」

男「う~ん、後で父さんにお金借りて明日仕事が終わったらショップに行って変えて貰うかなぁ」

ガチャ

姉「おっ~す、ちょっと良いかな」

男「うわっ、どうしたの姉ちゃん…」

姉「いやぁ、あのさっ、アンタに喝を入れようかな~って」

男「か、喝?なんでんな物いれるんだよ」

姉「はぁ?アンタ散々私達に迷惑かけといてもう超消しになったと思ってんだ?甘いね~、リプトンのミルクティーより甘いよ」

男「……で、喝ってなにさ」


姉「じゃあほらっ、ちょっと服脱ぎな」

男「なに?もしかして浮気?近親相姦とか無理だからね?」

姉「はぁ……私は彼氏が居るんだからそんな事しなーい!ほらっ、上着だけだからちょっと脱ぎな」

男「う、うん…」バサッ

姉「うんわぁ……ほんと酷いねこの痣、ううぅ、見てるこっちが震えて来るよ。全く、何処のどいつだよ私の可愛い弟の肌をこんなにしたのは」スリスリ

男「あいたっ!ちょっ、まだ痛いんだからさすらないでくれよ」

姉「うんうん、だってミミズ腫れみたいな線が背中に何本も有るんだもん、こりゃあリンチにでも有ったの?」

男「……あ、うん…そう、リンチに有ったから相手誰だったか憶えてないんだ」

姉「可哀想に、今度彼と一緒にその犯人探してみるよ」

男「い、いやっ!んなのしなくていいから!仕返し恐いし何より迷惑だろ?」

姉「あはは、嘘だよ嘘……しかしほんと痛々しい姿になっちゃって」スリスリ

男「あいたたたたっ!!な、なら触るなっての!冗談抜きに痛いんだから」

保守


姉「まぁ、喝と言うより治療なんだけどね。明日から仕事なのに身体の節々が痛いままじゃ仕事なんて出来ないだろ?」

男「なんだ、治療なら治療って言ってくれればいいのに…」

姉「はいはい、湿布なんかで治るわけ無いだろうに適当な位置に湿布貼っちゃって…アンタは腰痛に悩まされる爺さんか!」ペリベリペリ

男「仕方ないだろ?後ろ姿なんて分からないんだしとりあえず痛いとこに貼ってんだから」

姉「だから痣は湿布じゃ無いでしょうがっつーの!普通は温かいタオルとかを当てんの!ったく、適当やって湿布の無駄使いすんな」ペリペリペリ

男「ねぇ、さっきから何はってんの?後ろだから見えないんだけど」

姉「スパイラルテープ、コレが痣には良いんだってさ。彼が言ってた」ペリペリペリ

男「へぇ~、相変わらず物知りなんだね姉ちゃんの彼氏って」

姉「なにいってんたが、あいつは無駄な知識ばっかのボンクラだよ。アンタの方が賢いっての……よしっ!これで良いだろ」

姉「ほら、今度はこっち向きな。貼ってやるから」

男「あ、うん」クルッ


男「な、なんか面白い貼り方なんだねこのスパイラルテープって」

姉「ん?あぁ、確かにそうだね…んっしょ」ペリペリペリ

男「気持ち悪い、なんか牢屋みたいだ」

姉「はいはい、っとぉ、顔って貼っても良かったんだっけ?まぁ良いかな私の顔じゃ無いんだし」ペリペリペリ

男「さっきは私の可愛い弟云々言ってたじゃん…」

姉「あい終わり~、じゃあ私も風呂入って来るからアンタは早く寝るんだよ?」

男「う、うん。ありがと」

姉「……本当に大丈夫なんだね?仕事」

男「大丈夫大丈夫、なんとかやるから姉ちゃんは自分の事考えなって」

姉「あぁ~、うん…わかった、じゃあまた明日ね」ガチャ

男「うん、おやすみ」

姉「おやすみ」バタン

~翌日~

男「……(えっと、事務所の前で良かったんだよな?事務所の中に入らなくて良かったんだよな?)」ドキドキ

女「あっ!おっはよう、早いね~流石新人」

男「あ……おはようございます」

女「な、なにかなその奇妙な間は。まぁ良いや、今から服買いに行くみたいだけど茂さんの車に乗ってね」

男「し、茂さん?」

先輩「俺の車、お嬢が言ってた新人ってお前の事ね。よろしく」

男「は、はい!よろしくお願いします(うっひゃあめちゃくちゃガタイ良いなこの人、俺のふた周りはデカイぞ)」

女「も~、そのお嬢って呼ぶのやめてって言ったじゃん!茂ちゃんのバーカ」

先輩「ほらっ、早く乗れ、さっさと買ってさっさと仕事だ」

男「あっ、はい」

~車内~

先輩「あ~、紹介がまだだったな。俺はこの工場で一番の古株かな?41歳で、もうやり始めて23年位か?まぁあんま憶えてないん、よろしくな」

男「あ、俺は21歳です。職歴は無いんですけど…頑張ります」

先輩「21?あぁ、ならお嬢と近いな」

男「あっ、そうなんですか」

先輩「うん、お嬢が22だからな。いやぁ、お嬢とは産まれた時から知り合いみたいなもんだったからなぁ」

男「へ、へぇ…そうなんですか」

先輩「まっ、お嬢もお嬢で苦労してたんだよ。やんちゃなガキだったからなぁお嬢は……うん、今のお前みたいに痣ばっか作ってたな」

男「あ、あはは……あの人が痣っすか」

先輩「そうだぞぉ?まぁお前みたいにボロボロにはなってないけどな、つーかお前どうしま?殴り合いでもしたんか?」

男「あ、はい…まぁ、一応」


先輩「ふ~ん、殴り合いねぇ……お前の身体からじゃ想像つかないけど」

男「あはは…は、ははは」

先輩「つーかお前細いよなぁ、体重は?憶えとるか?自分の体重身長」

男「えっと……173の52です」

先輩「52?!そらちょっと馬鹿な位痩せてんなぁお前、大丈夫かぁ?作業中に倒れるなよ?」

男「は、はい。大丈夫ですよ。えっと、茂さんは因みに」

先輩「俺か?お前より4センチ低くて25キロ重いぞ」

男「……(つまり169の77キロね…こんなにガタイ良いのに77しか無いんだ、ちょっと意外)」

先輩「まぁ今は落ち着いて来てるけど前は足場組んだり土方の作業ばっかだったからなぁ、それが始まる前にお前は肉体改造しないとな。まずは太れ」

男「はい、頑張って太ります」

先輩「うんうん、最低でも65は無いと話にならんからなぁ…」

ゆっくりでいいから落ち着いて早く書け

~作業服屋~

店員「いらっしゃいませ~」

先輩「よっしゃ、まぁ好きな色の作業着選びな。金は社長が出してくれるみたいだから馬鹿高いのでも良いぞ?つーか馬鹿高いの買え、あのクソジジイの財布を少しでも減らしたれ」

男「あ、あはは……(これは仲が良いからの発言だよなぁ、普通は社長をここまで言えないよ)」

先輩「まぁ決まったら俺に言ってくれ、俺も作業着見てまわるから」スタスタスタ

男「……(さてと、作業着選べって言われても何を選べば良いのか分からないな…)」

男「まぁ、カーゴ色のこれで良いかなぁ?ズボンは私服にも使えそうなデザインだし」

男「先輩、決まりましたよ~」

先輩「早いな……って、下は?その作業着の下に着るハイネック」

男「ハイネック?」

先輩「んだよお嬢から聞いてなかったか?保温材扱うんだからハイネックは必須だ、ハイネックじゃなかったら死ぬぞ」

ほほ


男「し、死ぬって…保温材ってそんなに危険なんですか?!」

先輩「へ?あぁ、まぁ死ぬってのは言い過ぎ……いや、死ぬな、痒くて」

男「か、痒くて?ですか」

先輩「あぁ、前に入って来た奴はな?ハイネックが嫌だとかダサいとかほざいてそのまま作業してたんだが二日後にハイネック買ってたな。それ位必須なんだよハイネックは」

男「あの、痒くてってそんなに痒くなるんですか?」

先輩「あぁ、下手したら発狂するぞ?保温材ってのは繊維の塊みたいなもんだからな、痒く無いのも有るが基本痒いのしか使わないから」

男「は、はぁ……まぁ痒いのは苦手なんでハイネックかっときます」

先輩「うん、お前は聞き分けが良いな。前の奴とは正反対だ」

男「その前の人ってもうここには居ないんですか?」

先輩「あぁ、すぐ辞めたぞ?確かお前よりちょい年上だったかや?確か26歳だった」

男「は、はぁ…(ん?26って事は今は27?……あっ、もしかして姉ちゃんの彼氏さんの友達ってここで働いてたのかな)」

先輩「よっしゃ、じゃあ早く事務所に戻るか」

男「あっ、はい!」

~事務所~

先輩「う~っす、なんだ函ちゃん遅いべ?」

社員「あはは、茂さんが早すぎるだけよって!あれ?この子は」

男「あっ、今日から此方の会社に勤めさせて頂く事になりました男と申します!よろしくお願いします!」

社員「ほぇ~、随分と好青年が来たもんだ…顔は酷い事になってるけど、喧嘩でもしたんか?」

女「はいはい、あんまつっかかんで下さいよ!私が受け持つ最初の人なんですから」

社員「え~?お嬢にそんな事出来るのかぁ?たまに板金のサイズ間違える様なひよっこだぞぉ?」

女「なっ!函ちゃんだってよく間違えるじゃん!」

先輩「はっ、違いねぇ」

社員「うっわぁ、こりゃ一本取られたわ、ほんじゃまっ、よろしくな新人くん」

男「はい!よろしくお願いします」


先輩「じゃあお嬢、俺は現場に行くからトラック借りてくぞ」

女「は~い、じゃあ私達も行こっか」

男「……ど、何処にですか」

女「だからその間はなんなのかなぁ…まぁ良いけど。そりゃあ現場に決まってるよ、ほらっ、私が運転するから早く乗って」

男「え?茂さんとは違う現場なんですか?」

女「当たり前じゃん、茂さんは超ベテランだからね。私達が行ったら邪魔になるだけ、それに茂さんは一人で作業するのを好むから尚更だよ」

男「は、はぁ…」

女「じゃあ行ってきまーす!お留守番よろしくね函ちゃん」

社員「あいよ~、デート楽しんでこいよな~」

女「にひひ、じゃあね」

男「……(函ちゃんって人は留守番なのか…)」

~車内~

女「そう言えば君、免許は持ってないんだよね?」ガチャ

ギャギャギャギャブゥウォオン

男「あ、はい…持って無いです」

女「原付も?」

男「……はい」

女「不便じゃない?原付も無いなんてじゃあ自転車で来てるのかぁ」

男「ま、まぁ…そうです(うぅ、茂さんとの方が良かったなぁ。なんかこんな狭い空間に一緒とかマジで無理…あぁ、過去のトラウマが蘇る……)」

女「まっ、いつかはどの道トラックの免許取らなきゃいけないからね、因みに大型取らされるよ」

男「はぁ……そうなんですか」

女「うんうん、じゃあ行きますかぁ」

~現場~

ガチャ

女「う~ん……さてとっ、今が9時32分かぁ、よしっ!じゃあ荷台に積んで有る工具を取り出そっか」

男「え?あ、あぁ、はい…(工具?ハサミとかドライバーとかか?)」

女「君が使うのは前辞めてった人が残してったお古だけど気にしないでね?その人全然工具使おうとしなかったから数回使ってそのままのとか有るから」ガチャガチャ

女「はいっ!先ずは腰袋だね、コレを腰に巻いて…っと」カチャ

男「……」カチャ

女「まぁ後はドライバーとレンチ、それとマジックとかニッパーとかかな」

男「あ、はい…(うわっ、かなりの量が入ってるな…色んな工具が有るぞ)」ガサガサ

女「あ~、後はメジャーも居るかも。まぁ私が出す道具を腰袋の中につめれば良いだけだから」ガサガサ


職員A「……」

女「おはようございまーす!」

職員A「…」

女「ほらっ、君もあいさつする」

男「おはようございます!」

職員A「……」スタスタスタ

男「…あ"?(んだよあいつ、挨拶したんだから返事位しろや!!ぶち殺すぞ)」

女「はい怒らない怒らない、ああいう人って沢山居るんだからそんな事で怒ってたら身体持たないよ?」

男「けど、返事無しって……なんかムカつきますね」

女「あはは!やっぱ君って喧嘩っ早いのかなぁ?けどイラつくのは無し、私達は仕事しに来たんでしょ?喧嘩しに来たんじゃ無いんだから、さっ、行こうか」

男「……はい」

女「もう、まだ怒ってるね?」

男「いえ、怒って無いですよ」

女「あはは、じゃあいってみよ~」

~工場内~

男「……(あっつうぅ…ハイネックだから余計に暑い…死ぬ……)」

女「工場内って機械が稼働しっ放しだから暑いし五月蝿いけどそれも慣れるから大丈夫だよ」

男「え?!すみません、聞こえませんでした!」

女「工場内って機械が五月蝿いけど気をつけてねー!」

男「あっ、はい!分かりました!!」

女「ふぅ、じゃあ作業に移ろうか、先ずは板金を取り外すの」ガチャガチャ

男「……(なる程、板金と板金をくっ付けてる棒を引き抜いて板金を外すんだな)」

女「でね?板金を外すとほらっ!保温材が出て来たでしょ?コレを付け替えていくのが私達の主な仕事だよ」

男「うわっ、ボロボロですね」

女「うん、だってずっと稼働しちゃってるからすぐボロボロになるんだよ。さっ、あそこに保温材が有るから持って来てくれない?」

男「はい、分かりました」スタスタスタ


男「あのっ、コレで良いんですよね?」ドサッ

女「うんうん、これで良いよ。ていうよりこれ以外無かったよね?」

男「は、はい…」

女「たまに違う材質の保温材使う時が有るからその時はまた教えるから」スッ

男「??あ、あのっ!なんですかそれ」

女「へ?パン切りだけど」

男「パン切り?パン切りってあのパン切りですか?」

女「うん、あっ、保温材を切る時はコレが一番なんだよ。ほらっ、サクサク切れるでしょ?」スパー

男「おぉ~、マジだ。すっげぇ滑らかに切れてる」

女「そっ、で、この板金の型に入るようなサイズに切って、新しい保温材を板金の中に敷き詰めてまた板金を取り付けて…」ガチャガチャ

女「完成、どう?そんなに難しい作業じゃないと思うんだけど」

男「そうですね(…あぁ、ぶっちゃけこれなら俺でも余裕なんじゃね?)」

女「うんうん、最初はみんなそう言うんだよね~。う~ん、懐かしいなぁ」

~昼休み、休憩所にて~

男「……」ズーン

女「あはははは、どう?簡単?」

男「いや…めちゃくちゃ難しいです…」

女「うんうん、そりゃそうだよ、取り外すのは簡単なんだけどねぇ、また取り付けるのが面倒臭いのなんのって」

男「……(結局俺は取り外して中の保温材をゴミ袋に詰める作業しか出来なかった…)」ズーン

女「そんなに落ち込む事無いって、私だって最初は君と同じ様な事しか出来なかったんだし。ほらっ、ご飯食べに行こうよ」

男「は、はい…(ははっ、自分の不甲斐無さに涙が出て来るね)」

~飯屋ISSA~

男「……」カキカキカキ

女「ぷっ!どうしたの?さっきから首かいてるけど」

男「あ、いや…その……かゆいっす」

女「あはは、そうそう痒いんだよグラスウールって。最初の内はハイネック着てても痒くなるんだよねぇ」

男「……」カキカキカキ

女「まっ、最初はこの壁にぶち当たるんだけどねぇ。あんまり掻き毟ら無い方が良いよ?かぶれちゃうから」

男「けど…痒くて……あぁっくそ」カキカキカキ

女「ふふふ、昔の自分を思い出すなぁ。私もそうやって掻き毟ってて茂さんやお父さんに注意されたっけ」

男「……あ、あの…そう言えばど、どうして保温屋をやろうって思ったんですか?」カキカキカキ

女「へ?保温屋になった理由?う~ん……なんでだろ、なんとなくなってた」

男「な、なんとなく……ですか」

女「って、ちょっとカッコつけ過ぎかな、うん…正直言うとこれしか無かったのかなぁ、私ってちょっと馬鹿だったからなぁ、やんちゃだったって言えば良いのかな?学校も全然行かない馬鹿だったの」

男「は、はぁ…」


女「う~ん、君と同じ、不登校生、つまり不良って奴?なんか周りが見えなくてさ~、気づいてたら一人だった」

男「……(はぁ、俺とは違うけどぼっちだったのは同じみたいだな)」

女「私に近寄って来る人なんて同じ様な連中ばっか、それも嫌になって何時の間にかなんにもしなくなって……高校1年の秋かなぁ?学校辞めちゃった」

男「は、早いっすね…自分は2年まで頑張りましたよ」

女「まぁその分この仕事でキャリアを重ねる事が出来たんだし結果的には良かったかな~なんて思ってる……そこは茂さんとお父さんに感謝かなぁ」

店員「お待たせしました」ゴトッ

男「……(なる程、だからあんなに親しげに話しかけれてたのか…)」

女「まっ、今じゃ茂さんもただのエロ親父になっちゃってるんだけどねぇ…いっただきまーす」

男「あはは、なんかエロい事好きそうですもんね茂さん」モグモグ

女「あっ、やっぱ分かるよね?!うんうん、茂さんはこう、エロオーラが凄いんだよ!あ~、やっぱ分かる人には分かるんだよあの人の底しれぬエロさが」

寝かせてくーださい

寝たか

保守

寝る前に最後の保守

保守

保守

こっちも続いてるのか
保守で忙しいわ

俺で良かったら書こうか?

好きな子の

食べた

おしりも

匂いを

その袋を俺は

そしていよいよ堪えきれず

風呂に入ったのだが

といいながら

今日

好きな子の

去って行ったクラス委員長の

ほっす

今日

俺の

くわえて

女体化した




保守

保守

保守

ほす

ほす


支援

腰をすえて保守

待つわー

待つわ

支援

支援

はやく

待つわ

支援

保守時間目安表 (休日用) new!
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

保守時間の目安 (平日用) new!
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

保守時間目安表 (休日用) new!
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

保守時間の目安 (平日用) new!
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

保守

>>512
そのコピペを知ってるならどうして一人でほぼ一分単位で保守をするんだ

>>515
たくさん保守が付くと書き手は嬉しいもんだろ
大体そんなにうるさく言ってるお前らのレスもかなり無駄

保守

埋めるなks

埋めるな

埋めるな

>>531
はい

>>533
お前は誰だ

埋めんなって

埋めんなって言ってるのに
俺の怒りが有頂天

よしよし

保守

埋めるなよks

埋めるなよ

埋めるなよ

おつかれ

落ちないか心配だ

すまんまたせた
保守ありがとう。

いまから再開する。

男「そろそろもどりましょうか」カキカキ

女「あはは~まだ首、痒いんだ」ケラ

男「これって慣れるんですかね?」

女「最初のうちは気にするけどだんだん慣れてくるよ。
ていうかそれどころじゃないからねぇ~
あ!仕事量的な話でね!」

男「は、はぁ、(やっぱり仕事、増えるのか)」

女「男くんにしてもらってる仕事はまだ初歩的な段階の仕事ってことなんだ~、
だからこれから茂さんにもっと教えてもらってね!ていうか私が教えてあげるか♪」

男「お願いします。」

>>1じゃなかったわ。

側近「ええ、そのようですね」

魔王「馬鹿言っちゃいけないよwwwwまさかそんなww」

側近「はい、鏡です」スッ

魔王「はははwwwまーたそんな冗d」

パリーン

側近「あらあら・・箒と塵取をここへ」

魔物「はっ」ササッ

魔王「え?なにこれ?なんの呪い?」

側近「魔王様ともあろう方が呪いになどかかりませんよ」

魔王「え、じゃあなんなの?」

側近「なんでしょうね?」

うっわないわないわないわ・・・スレ立てようとしたけどもう寝よう・・・

下げちゃってごめんね おっさんもう寝る・・・明日また書き溜めて立てる・・・

すまないなぶっちゃけ仕事で逃げてたんだが落ちてないとは

~自宅~

妹「たっだいま~まれーど~!!」

母「あら~おかえりなさい、早かったわね?部活はどうしたの?」

妹「へ?うん、サボっち!あっ、兄ちゃん散歩にでもいってんの?靴無いけど」

母「へ?お兄ちゃんは今日から仕事よ?あぁ、忘れてたのね」

妹「あ……そっか、そだったっけ?はぁ~……今日から仕事だったんだよね忘れてた」ガサガサ

母「部屋に戻るまえに手を洗いなさいよ~?」

妹「うん!了解しました~」タッタッタッタ

母「……ふふっ、あの子が仕事ねぇ。今回は何日もつのかしら楽しみね~」

母「このままずっと仕事をしてくれたら助かるんだけどあの子の事だから1ヶ月もつかどうかしらかね…」

~妹部屋~

ガチャ

姉「あぁ、おかえり」

妹「わっ!!お姉ちゃんじゃん!どしたの私の部屋なんか物色しちゃって!」

姉「物色って…一応私達は同じ部屋でしょ?仕切りで二つに分けてるだけなんだから」

妹「えへへ、で?お仕事はどうしたの?あっ、もしかしてサボりとか~?いっけないんだ~、兄ちゃんは頑張ってるのに~」

姉「あははは、私は今日夜勤だからね。で、暇だったからアンタの部屋でゴロゴロしてた」

妹「ふ~ん、夜勤なんだ。兄ちゃんは夜勤じゃないよね?」

姉「う~ん、ああいう仕事で夜勤は無いんじゃないかなぁ?多分夕方には帰って来ると思うよ」

妹「そっか、ならいいや」ドサッ

姉「なぁに?あいつが居なくて寂しいとか?」

妹「お姉ちゃんが居るから別に寂しくないよ?居なかったら寂しかったけどね」

姉「あ、あはは……(相変わらず素直な奴、まっ、コレがモテる秘訣なんだろうねぇ)」

~休憩所~

男「……」ズーン

女「あはははっ、どうだった?今日の作業?別にむつかしく無かったでしょ?」

男「そう、ですね…(いやいやいや、難しい作業じゃないと思ってたけど板金取り外し取り付け難しいぞ…)」

女「まぁ普通、保温屋は板金まではやらないんだけどね。一応何でも屋なんだし仕方ないよ」

男「ははっ、そうっすね…(結局板金を取り外してウールをゴミ袋に入れるだけの作業しか出来なかったなぁ、役立たずすぎだろ俺…しかも工場内めちゃくちゃ暑いしウールのせいで身体中痒いし)」

女「……う~ん、そろそろ帰ろっか。今日の分はもう終わったしもう4時だよ4時?帰ろ帰ろ、長いは無用だよ~」

男「あ、は、はい…(はぁ、疲れた…いろんな意味で疲れた)」

女「事務所に帰るのに20分位だから……まぁ別に初日は早めに終わっても良いでしょ!じゃっ、帰ろっか」ガチャ

男「はい、分かりましたぁ」バタン

~車内~

女「ねぇ、どうだった?今日」

男「へ?あ、はい…疲れました」

女「あはは、そうじゃなくてさ。続けれそう?あっ!一応言っとくけど最初はああやって雑用係なんだから気を落としちゃダメだよ?私だって最初はあんなことしか出来なかったんだし」

男「頑張ります、続けれそうですし…」

女「……痒いでしょ?」

男「めっちゃ痒いです…」

女「うんうん、一応エアーで吹いたからだいぶ違うと思んだけどやっぱりくっ付くからねぇウールは」

男「あはは、ですね……あぁ、痒い」カキカキカキ

女「だから掻いたらかぶれるっての!知らないよ?身体中痒くなるよ」

男「……はい、分かりました、掻きません」

女「うんうん、その方が良いよその方が」

男「……(今日の仕事はこれで終わりかぁ…バイトの時と比べても時間経つの早かったな)」

~事務所~

女「函ちゃん居ないし、サボったなあいつ…」

男「……(函ちゃんさんサボったのかよ、なんちゅうフリーダムな会社だ)」

女「あっ、そこの日誌有るでしょ?今日何処に行ったかとか何時までやったとか書くんだけど分かるよね?前のページ参考にすれば書ける筈だもん」

男「あ、はい。分かりました…えっと(なるほどなるほど、女さんの場所と同じ場所で、作業時間が…)」

女「んしょっ」ヌギヌギ

男「あ、あのっ…な、なにしてるんすか」

女「へ?あぁ、ごめんごめん。何時も普通に脱いでたからついつい…」

男「あ、はぁ…」

女「君も脱いだ方が良いよ?私服に着替えて後はここの洗濯機にぶち込んでたら勝手に干しといてくれるからね、事務員が」バサッ

男「……」

女「ん?もしかして恥ずかしいとか?」

男「あ…は、はい」

女「ごめんね~、じゃあ先に上がるから君も作業着脱いで洗濯機にぶち込んだら帰って良いから。じゃね!」ガチャバタン

男「……はぁ、そうしよ」ヌギヌギ

~自宅~

男「ただいま…(うぁあ、痒っ!身体痒っ!!)」カリカリカリカリ

妹「おかえりんばせーん!」

男「あっ、ただいま」

妹「どうだったどうだったぁ!?お仕事楽しかった?」

男「な、なんでお前がテンション高いんだ?仕事は別に、始めたばかりだから楽だよ楽」

妹「へ~、さっすが兄ちゃんだねぇ。ねぇねぇ!今からお姉ちゃんと一緒に

男「すまん、ちょっと風呂入りたい。そこどいてくれ」

妹「へ?うん…そういえば兄ちゃん、顔ちょっと黒くない?頬の辺り真っ黒だよ?」

男「へ……うおっ!ま、マジだ!(うわぁ、だから車の中でも時折笑われてたのか…は、恥ずっ!)」

妹「頑張ってんだね~……私も頑張らないとね」タッタッタッタ

~リビング~

男「ただいま」

母「あら~、どうだった?仕事、頑張れそうなの?」

男「へ?う、うん。なんとかなりそうだよ…時間経つのめちゃくちゃ早くてもう参っちゃうよ」

母「そう、頑張れそうなのね……よしっ、じゃあご飯作るからもう少し待っててね」

男「あ、うん。ありがと、じゃあ俺は部屋に戻るから30分位したらまた戻って来るから」

母「は~い、おつかれさま」

男「な、なに?なんか気持ち悪いよ母ちゃん……なんかあった?」

母「い~や、アンタが頑張ってるのみたら私も頑張らなくちゃな~って思っただけ……頑張りなさいよ」

男「……うん、それじゃあまた」スタスタスタ

~自部屋~

男「………はあぁあ、づか"れだぁぁあ…痣のせいで身体動かないのに我慢して動かしたからなぁ」

男「はぁ、タバコも持って行かなかったからストレスマッハだ…明日から持っていこ」

男「う~~~っっん!!……あぁっ」ドサッ

男「ふわあぁぁあぁっ…ちょっと疲れたわ、やっぱ身体動かしてるから疲れるなぁ」

男「まっ、最初なんだから楽な仕事だった……けど、…うん、明日も………がんば、ろ…」

男「……zZZ」

~20:49~

姉「お~い、何時まで寝てんだぁ?」ユサユサユサ

男「……ん"っ…ん?」

姉「あっ、やっと起きたかこのお寝坊さん」

男「姉ちゃん…あ、あれ?俺、寝ちゃったんだ…うわ、外真っ暗じゃん…」

姉「だいたい9時だね、お母さんには起こすなって止められてたんだけど流石にご飯食べないのは身体に悪いでしょ?持ってきたげたよ」

男「………ぅ"ん、あいがと。 、」

姉「あはははは、まだ寝ぼけてるねぇ。じゃあ私は行くよ?」

男「あ、姉ちゃん」

姉「へ?もうすぐ私も仕事なんだから呼び止めるなっつーの」

男「うん、頑張れ…」

姉「やっぱ起こさない方が良かったかな……はぁ、アンタじゃないんだから頑張るっつーの!じゃあな」バタン

男「……(ご飯、忘れてた…後で母ちゃんに謝りに行かないと)」

ガチャ

妹「兄ちゃ~ん!マリテニしよー……って、煙草吸ってるし!」

男「ん~?あぁ、悪い悪い。マリテニ出来ねぇ……ふうぅぅうぅ、ぷはぁぁああ」

妹「え~!今日も出来ないの?せっかく寝る前の一戦だったのにぃ!ノリ悪いよう」

男「悪い悪い、つーかもう22時だろ?お前は寝ろ、俺は明日も仕事なんだから寝るぞ」

妹「……う、うん分かった。あ、あのさ兄ちゃん、明日は勉強教えてくれるかな」

男「はぁ?分からない、仕事終わりはめちゃくちゃ疲れるから教える元気無いかもなぁ」

妹「そっかぁ……残念」

男「まっ、期待はするな。疲れてなかったら教えてやっから」

妹「うん……じゃあ、おやすみなさい」ガチャ

男「おう、お前も夜更かしすんなよ?早く寝ろよ?」

妹「は~い」バタン

~それから10日後~

妹「……」ポケー

妹友「どうしたのぉ?休憩時間に動かないなんて妹ちんらしく無いよ」

妹「あ、うん……色々あってさぁ」

妹友「わわっ!妹ちんが考え事って明日は雪でも降っちゃう?」

妹「雪かぁ…それでお仕事が休みになるんなら降って欲しいかなぁ……はぁ」

妹友「……何かあったの?」

妹「う~ん?別になんでもないよ…(もたい26日、明日にはお姉ちゃんも出て行くし…指輪買えなかったなぁ)」

妹友「上の空は楽しく無いよって私に教えてくれたでしょ?つまらない事考えるなら楽しい事考えようねって」

妹「……うん、だね…」

妹友「……」

妹「ごめん、ちょっと保健室行ってくる、なんかだらしいし」

妹友「あっ…」

~保健室~

保健医「あらぁ、珍しい人が来たわね~。ふふっ、明日は雨でも降るのかしら」

妹「……先生、私、ちょっと変なんです」

保健医「変?うん、先生に聞かせてくれない?あなたの力になりたいから」

妹「ここ最近、ずっとモヤモヤしてて、ぐちゃぐちゃで、壊れちゃいそうな浮いちゃいそうな……フワフワでぽわ~んなんです」

保健医「え、えっと……つまり、困ってるって事よね?」

妹「……分かりません、けど、何かすっごく胸が苦しいって言うか…毎日が、その……当たり前が当たり前じゃなくなったって言うか…」

保健医「ふ~ん」

妹「先生、私どうしたら良いと思いますか?なんか私っ…自分がわかんなくなっちゃいました…」

保健医「うふふ、とりあえずお布団に横になりましょうか」

妹「え?けど先生、私、別に熱とかはありませんけど…」

保健医「いいのいいの、次は理科よね?理科の先生には私から連絡入れとくから休みなさい」

妹「……ありがとうございます」


女「……ふぅ、一先ずはコレで良いかなぁ」

男「床の掃除終わりましたー、女さん、次は何すれば良いですかね」

女「ん~、やる気まんまんだねぇ。けど保温と板金は終わっちゃったならねぇ、どうしよっか?」

男「へ?あっ、今日の作業もう終わったんですか」

女「うん、ここって案外五月蝿いからさ、一応決まってるんだよね今日はここまでって区切りが」

男「はぁ…」

女「まだ昼の3時過ぎなんだよねぇ……帰る?どうせやる事無いんだし」

男「ま、まぁ、帰れるなら帰りたいっすね」

女「ぷっ、あはは!さっきの威勢は何処行っちゃったの?まっ、良いんだけどさ…よし、なら事務所に帰ろうか」

男「は、はい!」

女「うんうん、やっと私とちゃんと喋れる様になったね!それで良いのだ」

男「あ、あはは…(まぁ嫌でもなれるよね、あくまで会社の先輩として見てるんだし)」

~事務所~

社員「ん?なんだお嬢、もう帰って来たのか?サボりかぁ?」

女「函ちゃんには言われたく無いっての!事務所で板金制作するしか脳の無いハゲちん!」

社員「んぁあ?!板金制作だって立派な仕事だろ?!俺のおかげでどれだけ助かってると思ってるんや!」

女「はいはい、函ちゃんには何時も感謝してますよ~」

男「あはははは」

社員「んだらぁ?!おい新入り!お前まで俺をバカにすんのか!」

男「いやいや、違いますよぉ」

女「ほ~ら、バカにされてる。嫌ならたまには私達を驚かせてくださいよ~」ヌギヌギ

社員「けっ!」

男「はははっ」ヌギヌギ

社員「お前は笑うな!」

お!>>1きてる!!
頑張って完結してくだせぇ


女「函ちゃん、そう言えば来月の中頃に行く所有るでしょ?」

社員「ん?あぁ、俺とお嬢、それに新入りと茂で行く場所だろ?」

女「うん、確か足場組むんだよね」ヌギヌギ

社員「はぁぁぁ、またあのクソ思い鉄持たなきゃなんねーのか嫌になるねぇ全く」

女「まぁ茂さんと函ちゃんが居たら私達は何もしなくて良いんだけどね。二人とも手際はすんごい良いんだし」

社員「あったりまえよぉ!伊達に土方業を齧っちゃいねぇ」

女「あっ、三日前に言ったよね?現場変わるんだよ。それで、私達は足場組むんだけど」

男「あ、はい。足場ですよね?まぁ初めてですからよくわからないんですけど」

女「まっ、私達がやるのは鉄骨運んだりとかだけだよ。まだ君には足場組むのは早すぎるからね」

男「は、はい。ですね、俺にはまだ早いですよね」

社員「まぁ仕方ないっての、人の命預かるんだから新入りにはまだ早い。それ位足場組みは慎重にしなきゃなんねーんだからな」

女「まっ、とりあえずは来月の中頃まではあそこだから気にしなくて良いよ。一応頭の中に入れとく程度でね」

男「は、はい…じゃあ日誌に今日の事書いて来ます」スタスタスタ


社員「……なぁ、あいつ、大丈夫そうなんか?前の奴みたく直ぐ辞めるとか無いだろうな」

女「ん~、私的には技量云々より辞めて欲しくは無いかなぁ」

社員「なんでいお嬢、あいつに惚れたんか?」

女「へ?いやいや、だって函ちゃんや茂さんって歳いってるじゃん。だから新鮮だなぁって思ってさぁ」

社員「あ~、確か前の奴はお嬢と5歳位だから離れてたんだっけな……って、あんま変わらねーじゃねーか!」

女「え~?違うよぉ、それに、1歳だけだけど年下が入って来てくれたんだよ?話し易いのも大きなポイントかも」

社員「は~、俺にゃわからねぇな」

女「だってさ?前の人は私より歳上じゃん?だから注意の時もなんか言い辛かったし休憩中もなんか声掛け辛かったもん」

社員「んだぁ?俺らにはボロクソに言ってくんじゃねーか!」

女「そりゃあ何年もの付き合いじゃん、それはそれ、これはこれなの…だから函ちゃんは結婚出来ないんだよ」

社員「う"ぉぉおおー!?」

男「終わりましたー!」スタスタスタ

女「はいご苦労さん、じゃあ私達は帰るから、函ちゃん、後はよろしくー!」

~事務所前~

男「……(さて、チャリで家まで帰りますかな)」ガチャン

女「あっ、あのさ…ちょっと良いかな」

男「へ?あ、はい。良いですけど」

女「うん、あっ、帰りながらで良いよ?別に私もその辺散歩したいし」

男「あぁ、犬丸ですか…(この犬、事務所で飼ってるんだよな)」

犬丸「はっはっはっはっはっ!!」

女「うん、どうせ早めに上がったんだし、
それに君と話したいし」

男「はぁ、そうですか」

女「一人で犬丸の散歩ってのも飽きちゃったしねぇ、ごめんね?なんか急に」

男「あはは、別に良いっすよ。それに社長の娘さんなんですから媚び売っといたら少しは楽になるかなぁなんて」

女「あははははは!たまにすっごく面白い事言うよねぇ?そんなにごますっても意味無いよ~っと」

男「え~?マジっすかぁ?」

女「マジだマジ」


女「へぇ~、ここに入るまではプー太郎だったんだ…って、だからここに入ってるんだけどね」

男「アルバイトとかも最長で7日とかでしたから…なんか俺、ここならやれそうですよ」

女「くへぇ、たかが10日位来ただけでバイトなんかと比べられても困るんだけどなぁ……函ちゃんなら良いけど茂さんには言っちゃダメだよ?」

男「え?あ、はい…分かりました」

女「一応茂さんって仕事にはめちゃくちゃ五月蝿いからさ、下手な発言しちゃったらマジ切れするからね」

男「そ、そうなんですか…」

女「うん、歳は函ちゃんの方がいってるけど茂さんの方が職歴は長いから、それに結婚して子供まで居るし」

男「へぇ、茂さん、子供居るんですか。初めて知りました」

女「何歳だったかなぁ?確か茂さんが41歳でしょ?で、27か8の時に子供貰ったとかなんとかだから今13か14だね」

男「じゃあ中学2年位ですね、俺の妹も中二ですから話があいそうです」

女「妹居るんだ?10日目にして衝撃の事実!私は一人っ子だからよくわかんないな~」

男「俺がニートの時とか良く遊んで貰いましたよ」

女「あははは、遊んでやったじゃなくて遊んで貰ったなんだ?」


男「まぁあいつは根がめちゃくちゃ明るいんでそりゃあクラスでも人気者っすよ」

女「ふ~ん、私はどっちかと言うと浮いてたなぁ。あまり人とは話さなかったし、おかげで友達なんてほぼ0だよ」

男「お~、なら俺と一緒ですね」

女「へ?君もあんまし友達いないんだ?意外だねぇ、私とかにも結構話してくるのに」

男「あははは、俺、こう見えても虐められてたんで」

女「あ、そ、そう…(うっわぁ、なにサラッとヘビー級な事言ってんだろこの人は…)」

男「まぁ……中学時代の奴等とは一切連絡とってませんし、一人っちゃ一人っすね」

女「はいはい、妹さんが居るんでしょ?なら一人じゃないじゃん」

男「あっ、一応姉も居ますよ」

女「じゃあ尚更一人じゃないじゃんか!」

男「あはは…」

女「はぁ、じゃあ私はそろそろ帰るよ。犬丸も帰りたがってるし」

男「あ、はい!おつかれさまでした!」

女「は~い、おつかれさん」

~自宅~

男「ただいま…はぁ、部屋行って煙草でも吸うかな。いや、先に風呂か?」

妹「あっ、おかえり~。あのさ兄ちゃん、お姉ちゃんの事なんだけど」

男「へ?あぁ悪い、ちょい風呂入るから後にしてくれ…」

妹「……うん、じゃあ部屋で待ってるね」タッタッタッタ

男「まずった、そういや姉ちゃん今日出て行くんだっけ?(て言っても必要な荷物は持ってってるからあんまし実感わかないな)」

男「……あ~、そういや指輪どうしよ…確か給料日だったよな今日?後で銀行行って確認してみますかね」

~自部屋~

妹「おっそいよ~、まちくたびれちゃったじゃん!」

男「あぁ悪い、つーか俺ちょっと出るからお前は自分の部屋に行ってな」

妹「あの、お姉ちゃんの事なんだけどね?その……指輪、結局買ってないんだ…」

男「そりゃ買えないだろうな、金足りないんだし。っと、通帳通帳」ガサガサ

妹「……なんか酷くない?その言い方」

男「はぁ?事実なんだし仕方ないだろ?っしょ、あったあった」

妹「そ、そりゃあそうだけどさ…」

男「じゃあ俺ちょっと出るから、部屋にもどっけよ?」ガチャ

妹「は~い……」

バタン

妹「……お姉ちゃんも居なくなる、兄ちゃんはもう前の兄ちゃんじゃなくなってる…さみしいな…」

妹ヤンデレ√

~郵便局~

男「あぶねぇあぶねぇ、夕方の5時には郵便局閉まるの忘れてた。今が4時過ぎだからまぁ大丈夫だな」ウィーン

男「えっと、残高証明っと」ポチ

男「まぁ言っても10日ちょいだからなぁ、それに残業とか無かったんだしたいした金額にはなってないだ ウィーンガガガガ

男「ぶっ!!!(は、はぁ?!10日しか出てないのに8万!?たかっ!たっかぁ!)」

男「うわ…ま、マジでこんなもらえるのか…ま、まぁ最初の月だから社長も保険代は引かないでくれるとは言ったけど…すっげ、たかがゴミ袋にウールつめて板金外して女さんと話すだけで8万か…」

男「これ、来月MAX出たらどれ位行くんだ?週休2だし出れて25日位だろ?」

男「……20万位貰えるな、保険でどれ位引かれるか知らんが20万は貰えるな」

男「は、ははは…すっげぇな……ぱねぇ」

「あのぉ、もう終わりましたか?」

男「あっ!す、すみません、もうすぐ終わりますんで(と、とりあえず5万おろすか)」ウィーン

~ブティック店~

男「う~ん、とりあえず来たのは良いんだけどどれが良いかなぁ…やっぱ妹呼んで来た方が良かったかなぁ」

店員「あのぉ、本日はどの様な物をお探しで」

男「えっ、あ、あぁ……えっと、今日姉が家を出るんですよ、それで妹と二人で指輪をプレゼントしようかなと思ってたんですけどまだ決めてなくて…あはは」

店員「指輪、ですか……そうですね、因みに家を出ていくとは…」

男「あっ、彼氏と同棲するみたいなんでその記念と言うかなんというか」

店員「かしこまりました、お祝い事や記念ですと此方の商品はいかがでしょうか」

男「……(うん、ぶっちゃけわからん。まぁ店員が言うならそうなんだろ、ちょっと高いけど関係無いな)」

男「あっ、じゃあこれでお願いします」

店員「はい、ありがとうございます。一点で合計34200円になります」

男「じゃあ…40200円からで」

店員「はい、ありがとうございます」

姉ちゃんの指環のサイズよく知ってたな

~妹の部屋~

コンコン

妹「は~い、お母さん?それともお姉ちゃん?」

男『姉ちゃんはまだ仕事だろ?入って良いか?』

妹「あっ、兄ちゃんか。良いよ~」

ガチャ

男「さっきは悪いな、素っ気ない態度とっちゃって」

妹「そんな事私が気にするわけ無いじゃ~ん、兄ちゃんみたくうじうじ悩むタイプじゃ無いんだしさぁ」

男「あはは、確かに」

妹「……ん?それ、なに?」

男「あっ、これは、俺達二人が姉ちゃんに今までありがとうってプレゼントする指輪」

妹「へ?に、兄ちゃん指輪買って来たの?!けどっ、お金は」

男「ばーか、働いてるんだぞ?それに給料日だったから買って来たの。あっ、お前は出さなくて良いからな?」

妹「えっ、けど…」

男「その代わり、コレはお前が姉ちゃんにプレゼントしろ。それがお代変わり」

男テライケメソ


妹「わ、わかった……でさっ!どんなの買ったのか見せてよ!」

男「ん?あぁ、俺じゃよくわからなかったから店員に選んで貰ったんだけど」カパッ

妹「ほえ~、すっごい綺麗だねぇ。これならお姉ちゃんすっごく喜ぶよ!兄ちゃんグッジョブ!」

男「……でさ、ぶっちゃけ言うと指のサイズ、合わせて無いんだよね」

妹「えっ…」

男「いや、一応俺の手って姉ちゃんと同じ位だろ?だから俺の指のサイズで合わせたんだけど……まぁ、大丈夫だろ」

妹「あっ、それなら多分大丈夫だね。兄ちゃんはか細いからね~」

男「バカ、これからゴツくなる予定なんだよ」

妹「ふ~ん、なら良いけど……しっかし綺麗だねぇ、高かったでしょ?」

男「ん~?値段は関係無いだろ?安かろうが高かろうが要は気持ちの問題なんだし」

妹「えへへ、そうだね」

この男 妹の金パクってたんだから妹にもなんか買ってあげれば最高だったのに(´・ω・`)


男「……じゃあ、始めるか」

妹「ん?始めるかって何を?この部屋デコレートすんの?」

男「いやいや、そうじゃなくて……勉強」

妹「べ、勉強…?兄ちゃんが勉強すんの?仕事の勉強なら自分の部屋で

男「だからー!そうじゃないっての……お前の勉強、最近全然教えて無かったろ?土日も部屋に引きこもって爆睡してたし」

妹「あ……」

男「ん?それとも良いのか?まぁ良いなら俺としても楽なんだけど」

妹「……ううん、教えて欲しいな」

男「なら早くしようぜ?あっ、姉ちゃんが帰ってくるまでな」

妹「うん!じゃあさじゃあさ、理科教えて欲しいな!すいへーりーべーのやつ!」

男「……(その内容って高校じゃ無いのか?ま、まぁ別に良いけど)」

ガチャ

姉「ただいま~、ちょっと遅くなっちゃった」

妹「あっ!おっかえりー!彼氏さんもお久しぶりー!」

彼氏「やぁ、久しぶりだね。元気そうで何より」

男「あっ、あの時は迷惑かけてすみませんでした」

彼氏「あはは、もう良いって、先週の土曜日に謝ってくれたじゃん。で、仕事の方は大丈夫?やれそう?」

姉「アンタが心配しなくても弟は大丈夫だっての!ほんっと心配性なんだから」

男「あはははは、じゃあ姉ちゃん、とりあえずご飯食べようよ。母さんも父さんも待ってるし」

妹「あっ、彼氏さんのぶんも有るからね~」

彼氏「いやぁ、悪いねぇ」

姉「悪いねぇじゃないっつーの、分かってたでしょ?わざわざ妹のノリに付き合わなくて良いよ。ほらっ、いくよ」

彼氏「あははは、わかった」

ニートな俺には時間なんて概念なかった(`・ω・´)

~リビング~

母「ほんとこんな娘と一緒に暮らせる?この子ったら口は悪いわがさつだわで大変でしょ?」

彼氏「あははは、そうですけど大丈夫ですよ。土日とか仕事休みの日とかは泊まってたんで、それが毎日になるだけですから」

姉「いや、せめてがさつとかは反論してよ…まぁ、私からは何も言えないんだけど」

父「そうだな、お前は彼に感謝しないといけないな…」

姉「お父さんまで……あぁもう、黙って引っ越しゃ良かった」

彼氏「それはいけないって、それにちょくちょく顔を出すんだから」

姉「はいはい分かってます分かってますよ、もう…バーカ」

妹「ねぇねぇ兄ちゃん、指輪っていつ渡すの?」ゴニョゴニョ

男「……ご飯終わって姉ちゃん達が部屋にいったらだろ」ゴニョゴニョ

妹「ラジャー」

姉「あん?!そこっ!私の悪口言わない!」

妹「わ、悪口じゃないよー!ね、兄ちゃん」

男「うん、悪口じゃないかな」

姉「ふ~ん、嘘じゃなきゃ良いけど」

ところで残り200くらいで埋まるけど完結できるのか心配(´・д・`)

~妹と姉の部屋~

姉「よしとっ、とりあえず後はもう無いかなぁ」

彼氏「服とかはまたここに取りにくれば良いんだしね、その方がここに寄れる口実だって作れるし」

姉「ばばば、ばかっ!口実なんて無くったって私は何時でもここに来るっつーの!」

彼氏「……はっ、どうだか」ボソボソ

妹「あ、あの…」

彼氏「ん?どうしたの妹ちゃん」

妹「えっと…その……少し、時間くれませんか?」ゴニョゴニョ

彼氏「……うん、分かった」

姉「ん"?なにまた二人して私に内緒話してんの!!」

彼氏「いや、ちょっとトイレにと思ってさ。じゃあ俺は少し離れるよ」スタスタスタ

彼氏「……ありがとね、あいつの為に」ボソボソ

男「え?」

彼氏「……いや、なんでもない」ガチャ

バタン


妹「あ、あのねお姉ちゃん」

姉「ん~?どうしたぁ、私と離れるのが寂しくて泣いちゃうよ~ってかぁ?」

妹「えと、そうじゃなくてね?……」ガサガサ

妹「これっ!私達からお姉ちゃんにプレゼント!!今までありがとう、これからも宜しくね!」スッ

姉「へ?私に……プレゼント?」

男「うん、まぁ…その、とりあえず開けて見てよ。気に入らなかったら捨てたら良いんだし」

姉「あ、うん…分かった」カパッ

妹「えへへ~、指輪だよ指輪!これで何処に居ても私達の事思い出せるでしょ?」

姉「あっ………」

男「ゆ、指のサイズは俺なんだけどさ…た、多分合うよ。俺と姉ちゃんの手って大きさも太さもだいたいおんなじだし」

姉「……」

妹「お姉ちゃん、早速つけてみようよ!私がつけたげるねー!」

姉「……うん…ぅん…」

男「姉ちゃん?」

姉「いや……っ…ちょっと……きゅ、急過ぎてさ…な、なんて言ったら良いかわかんない…」


妹「あ、あれ?気に入らなかった?」

姉「ぃや……違うっ…すっごく嬉しっ…嬉しいよ…」

妹「けど……お姉ちゃん、泣いちゃってるし」

男「……」

姉「…くははっ……ばかぁ…こんな物貰っちゃったらさ…あいつからの指輪、受け取れなくなっちゃうじゃんかよぉ…」

男「姉ちゃん…あ、あの」

姉「ごめん……い、今は泣かせて…とりあえず…泣きたい」

男「俺は、いや、俺達はもう大丈夫だから…今まで姉ちゃんに迷惑ばっか掛けてたけど、もう大丈夫」

妹「へっ?あ、うん!お姉ちゃん、私もさっ!いろいろ迷惑掛けちゃったけど、大丈夫だから!だからたまには遊びに来てね?待ってるよ!」

姉「……っ…うん、うん…」

男「彼氏さんと、仲良くやるんだよ?喧嘩とかしたゃいけないからね?姉ちゃん喧嘩っ早いから」

姉「ばぁか……知った様な口聞くんじゃないよ…ほんっと…ばか野郎…」

~部屋の前~
男「……はぁ」

彼氏「あっ、終わった?」

男「あ、いえ、もうちょっと掛かりそうです。すみません、姉ちゃんってば妹に縋って泣いちゃって」

彼氏「うん、ごめん…聞いてた、あっ、聞くつもりじゃなかったんだよ?たまたま聞こえたっていうか」

男「あ、あはは……」

彼氏「しっかし、ハードル上げてくれるね。アレより良い形で指輪渡す俺の気にもなってよ~」

男「はははっ、すんません」

彼氏「はあぁ、絶対彼女に言われるじゃんかぁ、アンタの指輪なんかよりこの指輪の方が良いからな受け取らない!ってね」

男「あはははは!なんか言いそうですね、姉ちゃんなら」

彼氏「まっ、ありがとね。あいつに大切な思い出プレゼントしてくれて」

男「いえいえ、俺の方こそいろいろとありがとうございます……あの、あんな姉ですけど、どうか宜しくお願いします」

彼氏「うん、お願いされます」

男「………ぷっ」

彼氏「あははは、じゃあ君の部屋のベランダで煙草でも吸おうか」

男「あははは、ですね」

ほっこりした。+゚(*ノ∀`)

~21:34分~

母「それじゃあ気をつけてね」

姉「大丈夫大丈夫、こいつが安全運転で送ってくれるから、な?」

彼氏「あ、あははは……はい、任せてください」

父「じゃあ、頑張ってな」

姉「うん、お父さんもがんばんなよ?お仕事」

父「お前に言われなくてもそのつもりだ、じゃあな」

妹「じゃあお姉ちゃんと彼氏さん!また来てね~」

彼氏「うん、俺は分からないけど彼女はちょくちょく来させるから安心して」

姉「なっ!ひ、人を物呼ばわりするな!」

男「じゃあ、また今度」

姉「うん、じゃあね!」

彼氏「それじゃあ、お邪魔しました」ガチャ

妹「ばいばーい!」

バタン

('A`)

~それから14日の月日が流れーの~

先輩「おっし、ちゃんと全員居るな」

男「はい!」

女「……(あはは、すっかり様になっちゃって)」

社員「茂さん、とりあえず鉄骨とクランプ積んどいたから何時でも出発出来ますよ」

先輩「おし、じゃあ大型に乗るから……アレだ、席をジャンケンで決めるぞ」

男「じゃ、ジャンケンっすか?」

先輩「あっ、お前は免許無いから良いぞ…現場まで1時間、ぶっちゃけ運転はシンドい……最初はグー!」

女「ジャンケンぽーん!」

三人「………」

先輩「ちっくしょう!!行きは俺かよぉ、おいお嬢、代わりに運転してくれ」

女「えー?ジャンケンふっかけてきたの茂さんじゃん。それに負けたのも茂さんだし…ドンマイ」

先輩「ぐっ……新入りが免許持ってないのが悪いんだぞ!」

男「お、俺っすかぁ?!」

女「あはははは!茂さんの負け~」

~車内~

先輩「くそっ、函ちゃん、ライター化して」

社員「はいよっ、煙草出しな」シュボ

先輩「あぁくそっ、イライラする…すうぅぅ………はあぁぁあ」

女「往生際が悪いよ~、茂さんが変にジャンケンなんかするからじゃ~ん」

先輩「うっせぇ!朝っぱらから集中しようって思ってやっただけだ」

男「……(運転席に茂さん、助手席に函さん、で、後ろに俺と女さんか)」

社員「あっ、朝飯買うからセブン寄るけど新入り、何か欲しい物有るか?」

男「えっ?あっ、奢ってくれるんですか?」

社員「馬鹿野郎、お前給料出たんだろ?もう会社から飯代は出ねーよ」

先輩「あははははは、生意気言う様になったな~。まぁ俺はこれ位威勢の良い方が好きだがな」

女「函ちゃん?自分の欲しい物は自分で買いに行かなきゃいけないんだよ?彼に任せようとかズルい事は無し」

社員「け~っ、二人とも新入りに甘いぞぉ」

男「あ、あははは」

男幸せすぎるだろ

~セブン~

社員「……」スタスタスタ

男「……(函さん、速攻でエロ本コーナー行ってるし)」

女「あぁ、あのエロハゲは気にしなくて良いよ。さっ、朝ごはんとお昼ご飯選ぼ?」

男「あ、はい(…っと言ってもぶっちゃけ弁当やらなんやら買ってて貯金がどんどん食いつぶされてってるんだよなぁ、明日から母さんに頼んで弁当作ってもらおうかな)」

先輩「なぁ新入りぃ、毎日弁当買ってちゃもたないだろ金、俺みたいに弁当作って貰ったらどうだ?」

男「そうですね、明日から俺もそうしよっかなぁ」

先輩「いや、強制じゃないんだけどな?まぁお前の好きにすれば良いよ」スタスタスタ

女「そうだよねぇ、私は別にコンビニ弁当で良いけど君は作って貰うの?」

男「あはは、とりあえずはそうしようかなと。やっぱ弁当代もバカにならないって言うか…」

女「まっ、人それぞれだからね。じゃあパパッと買っちゃおうよ」

男「はい」

社員「……」ペラッ

先輩「おいエロハゲ、早く決めろ。読みたきゃ買えよみっともねぇ」

保守と称した荒らしが沸いてきた('A`)ハア…

~車内~

女「本当に買ってるし…最低、一応女の子が乗ってるのに普通買う?」

社員「お嬢は女の子って年じゃねーだろなーに言ってんだ」ペラ

先輩「あはははは!ちげぇねぇ、もう成人なんだから女の子じゃねーよな」

女「失礼な!まだ22歳だよ?!」

男「……(からあげ棒うまうま)」モグモグ

先輩「ほらな?新入りだって黙ってるって事はそういうことだ」

男「へぅ?!」

女「違いますー!彼は今ご飯食べてるから返事しないだけですー!」

先輩「いや、ご飯関係無しだろ」

女「………本当?」

男「え?いや、あの……」

社員「お嬢、新入りを困らせるなよ~?」

女「うっさいエロハゲ!さっきまで雑用頼もうとしてたエロハゲに言われたく無いですー!」


新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

わかったか?無駄に埋めるな
俺もうROMるわ

~現場~

先輩「うっし、じゃあとりあえず休憩所行く前に鉄骨運ぶぞ」

女「あっ、一応ここは腰袋とこのシールが貼ってあるヘルメット着用を義務付けられてるからね?監視の人にバレたらいろいろ五月蝿いから」

男「あ、はい…(まぁ何処に行ってもヘルメットと腰袋は付けてたから今更っちゃ今更だけど)」カチャカチャ

先輩「新入り、一応言っておくが当たり前だと思って油断はするなよ?多分お嬢が言った事も適当に流してるだろうから一応忠告だ」

男「は、はい!」

社員「まぁどの現場でも腰袋とヘルメット着用は当たり前なんだけどな」

先輩「あん?!なにか言ったか!?」

社員「いえいえ、何も言ってません」

女「じゃあ鉄骨運ぼうか、君は2mのとか1mの短い奴で良いからね?…よいしょ」グッ

男「!?(さ、3mの鉄骨を4本同時?!)」

社員「まぁ、新入りだからな」グッ

男「……(函さんは6本…ば、化け物ですかあなた達は)」


男「よっと」グッ

先輩「……」グッ

先輩「あっ、一応言っとくがただ運ぶだけじゃ無いんだぞ?」

男「え?」

先輩「周りがどうやって運んでるかよくみとけよ?こういう持ち方なら楽に運べるとか、この持ち方なら一度に沢山運べるとか、そういうのを見て盗むんだ」

男「あっ……は、はい」

先輩「まっ、最初の方はそんな余裕無いと思うけどな。頑張れよ」スタスタスタ

男「……(茂さんは5mの鉄骨を両腕に4本ずつ……あ、あれ?もしかしたら鉄骨って軽いんじゃね?)」ググッ

男「ずぉぉお"お"!!」グググググ

男「っだぁ!む、無理無理無理!5mとかまず持ち上げれないし……はぁ、黙って1mの鉄骨運んでよ」スタスタスタ

女「あっ、どうせ持つならね?茂さんがやってるみたいに腕で包んじゃった方が楽だよ」グッ

男「あ、はい」

女「仕事は効率だからね、10本あって一度に2本運んで5往復するのと5本運んで2往復するのじゃ掛かる時間が全然違うから…よっしょ!」スタスタスタ

男「たかが鉄骨運び、されど鉄骨運び…うん、深いな」スタスタスタ

~休憩所~

先輩「まぁ、今日は足場組むだけで終わるだろうな」

社員「そうっすねぇ、結構掛かりそうですよねぇ……ふうぅぅうぅ、ぷはわぁぁあ」

男「あの、そんな掛かるんですか?」ゴニョゴニョ

女「ん?うん、意外に足場組むのって時間掛かるんだよ?それに4人しか居ないからね」

男「へぇ、けどまだ8時ですよ?17時まで足場組む時間有るんだから終わりそうな気がするんですけどね…ふうぅぅうぅ、ぷはぁぁぁあぁ」

女「う~ん、まぁやってみたらわかるよ。本当に時間掛かるから」

男「はぁ、そうなんですか」

女「うん、とりあえず私達は茂さんと函ちゃんのサポートだからね」

~現場~

先輩「おし、じゃあインパクト有るな?」

男「あっ、はい!これですよね、インパクトドライバ」ガチャ

先輩「あぁ、それでな?お前には鉄骨にクランプを付けてって欲しいんだ」

男「クランプ、あぁ、コレですね」

先輩「そう、まぁお嬢もそれやるからお前は隣で教わりながらやってみろ」

男「はい!分かりました」

先輩「うん、返事は完璧だ。返事の出来る人間は出来る人間だからな、期待はしてないが……頑張れよ」

男「は、はい!」

先輩「お~っし、函ちゃん、とりあえず5m使って土台作りからだな」

社員「あいよぉ」

男「えっと、女さんのとこに行けば良いんだな」スタスタスタ


女「……」ガチャ

男「あ、あの」

女「へ?あぁ、私の手伝い頼まれたの?じゃあ教えるね」

女「えっと、1mの鉄骨の橋からだいたい15cm位の何処にクランプを持ってきて…」スイー

男「ふむふむ、15cmですね」

女「それで、インパクトでクランプを鉄骨にくっ付けるっと」ガガガガカガ

女「これを両端に取り付けたら完成、ね?別に難しく無いでしょ?」

男「ですね、簡単そうです…えっと…」ガサガサ

女「あぁ、別にそんなメジャーでぴっちり15cm図らなくて良いよ。そんな事してたら時間喰っちゃうし」

男「あっ、はい…」ガチャ、ガガガガガガガ

女「あわわわ、クランプの向きが違う」

男「へ?あっ、すんません」

女「あははは、まぁドンマイドンマイ、何回かしたら慣れるから。頑張ろうね」

男「は、はい…(うむむ、意外に難しいんだな)」

~休憩所~

男「……」

女「あ、あはは…んな凹む事無いってば、初めてだったんだから、ね?」

男「ははは…(結局俺が1本作る間に女さんが5本位作るから殆ど役に立たなかった…)」

先輩「う~ん、函ちゃん、5mってあれで足りるかな?もしかしたら足りないんじゃ無いか?」

社員「あ~、確かに足りないかもしれないですね。まぁそんときは4mでなんとかしますよ。別に無理に5m使わなくても余裕有りましたし」

先輩「まぁそれなら良いんだけどよ、あと鉄骨クランプも足りるかわかんないんだよなぁ、ったくあの社長はもっと材料出せって話なんだよ」

社員「あはははは、まぁ社長さんは計算してるんですから大丈夫ですよ」

先輩「はぁぁ、それで過去に何度材料を取りに帰らされた事か…」

女「まぁ今が10時だからあと2時間じゃそんなに進まないかな」

男「そうですね、この2時間でも全然進んでませんし」

女「でしょ?案外足場組むのって時間掛かっちゃうんだよ」

~学校~

妹「……」ポケー

妹友「ねぇ、また最近そうやって考え事って言うかバカみたいになる時あるよね」

妹「ん~?大丈夫大丈夫、ちょっと考え事」

妹友「……私に話せる?」

妹「ん?うん、兄ちゃんの事でねぇ。ここ最近仕事で帰りが夕方になっちゃうからさぁ、どうやってからかおうか決めてんの」

妹友「お兄様にイタズラ?」

妹「そだよ~、兄ちゃんの困る姿見るのが楽しくってさぁ。あはは、ちょい悪女になってんだ私」

妹友「ふ~ん……楽しそうだね」

妹「やっぱ分かる?実際楽しいよ兄ちゃんからかうの」

妹友「そうやって兄ちゃん兄ちゃんって言ってるからね~」

妹「へ?なにがぁ?」

妹友「なんでもないよ~」

妹「えー?教えてよー!」

~15:48~

先輩「おっし、今日はやめだ、上がるぞ」

男「あ、はい…(そっか、帰りも1時間掛かるからこの時間に上がるのか……しかし)」

女「全く進んでないな~、でしょ?」

男「うわっ!!」

女「足場ってそんなもんだよ?それにベテラン二人が居てこのざまだからね、土方の人ってほんと凄い」

男「……(土方、か…前の俺がボロクソに言ってた人達か……今思い出すと恥ずかしいな)」

女「まっ、あの人達は基本足場組んだりしてるから速さは私達と比べ物にならないんだけどね。さっ、上がろ」

男「あ、はい…(うん、こんなに大変だとは思わなかった…土方の人に謝らないといけないかも)」

社員「はぁ、疲れた~おい新入り、金渡すから皆の分の飲み物買ってきてくれ」

男「はーい、分かりました」タッタッタッタ

~事務所~

社員「はあぁぁ、疲れたぁ」

女「帰りの運転ご苦労様でした」

社員「お嬢…早く新入りに免許取らせてくれ、帰りは地獄だ」

男「あ、あはは……すんません」

先輩「まぁ足場は良くて明日か明後日に完成だろうなぁ」

女「やっぱそん位掛かっちゃうよねぇ、それにあそこに組むのは初めてだから尚更かぁ」

先輩「まっ、仕方ないさ。お嬢も社長に言っといてくれよ、外注でも良いから人をよこせって」

女「あははは…言うだけ無駄だと思うけど」

先輩「はぁ、過労死させたいのかよあのジジイは……ったく、じゃあまた明日な、お疲れさん」

男「お疲れ様っしたー!」

社員「はいお疲れさん、じゃあ俺も帰るわ」スタスタスタ

~自宅~

男「ふわあぁぁあ、疲れた、つーか眠い」

母「あら、おかえりさない」

男「ただいま、あっ、ねぇ母さん。一つ頼みたい事が有るんだけどさ、明日から弁当って作れるかな?」

母「弁当?お昼ご飯?」

男「うん、毎日コンビニ弁当じゃお金がいくらあっても足りないんだよ、ちゃんとお金は払うからお願い出来るかな」

母「ええ、毎日お父さんの弁当作ってるから同じので良ければ作るわよ?」

男「ほんと?助かる!ありがと、じゃあ俺は二階で待ってる妹に勉強教えて来るね」

母「あっ、お風呂はいいのー?」

男「うん、勉強教え終わったら入るからいいよ!」タッタッタッタ

~妹の部屋~

妹「うっわ、兄ちゃん汗臭いよ~!なんでシャワー浴びて来なかったの?」

男「兄妹なんだから別に良いだろ?ほらっ、教科書プリーズ」

妹「……兄ちゃんさ、結構仕事に余裕出てきたの?」

男「へ?んなわけ無いだろ」

妹「じゃあさじゃあさ、なんで毎日私に勉強教えてくれる様になったの?仕事始めたときはろくに相手してくれなかったのに」

男「ん~……内緒」

妹「ふ~ん、まっ、私は今の兄ちゃんの方が良いんだけどね。はいっ、今日は保健体育と数学だよ」

男「……あ、のさ」

妹「ん?どしたの兄ちゃん」

男「今度、つーか今月の給料入ったらさ、どっか買い物行かないか?なんか買ってやるよ」

妹「へぇ~、なんか兄ちゃん気前良いね」

男「……あ、あぁ…(そりゃあ今まで金パクって来たんだしこれ位は、ね…)」


妹「う~ん、だったら買い物よりお姉ちゃん達と遊びに行きたいかなぁ」

男「遊びに?」

妹「うん、どっちかって言うと思い出作りに行きたい!彼氏さんも誘って4人でどっか遊びに行きたい」

男「……」

妹「別に欲しい物って特に無いしさ、だから思い出が欲しいかなぁ…無理?」

男「いや、別に。お前がそれで良いなら」

妹「にひひ、やったね」

男「けど姉ちゃんと彼氏さんの都合が合う日って何時になるか分からないぞ?」

妹「良いよ別に、それまでの間ワクワクして待っとけるもん」

男「えらいポジティブなんだなお前……まっ、それがお前らしさなんだけどな」

妹「私らしさねぇ~、とりあえず兄ちゃん!勉強始めようよ勉強!明日小テストが有るんだから点数は兄ちゃんに掛かってるんだよ!」

男「はいはい、分かりましたよ~」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年05月15日 (金) 23:34:28   ID: WhQnZI8K

なんだ、クズの話か。

2 :  SS好きの774さん   2016年08月27日 (土) 21:13:07   ID: itaAg2VS

↑クズは黙ってろ死ね
うるせぇんだよテメェみたいな生意気な餓鬼がよぉ

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