恒一「僕たちに」 鳴 「明日はない」(499)

鳴 「私たちをいじめ続けてきた赤沢さんたちを、絶対に許さない」

恒一「お怒りはごもっともだね。僕はまだしも、見崎は2年の時から『いない者』なんでしょ?」

鳴 「そう。もはや我慢の限界、生半可な復讐では済まさない」メラメラ

恒一「まさか転校早々、見崎と話してただけで僕まで『いない者』にされるとは思わなかった」

鳴 「自分に従わない者は徹底的に弾圧する、それが彼女のやり方。榊原くんは、他の皆への見せしめとしてちょうど良かった」

恒一「完全な独裁者だね。確か赤沢さんの父親って、市議会議員とかで偉いんだっけ?」

鳴 「そう。開発や助成金に口出しできるから、下手に逆らうと親の仕事に影響する……だから誰も逆らえない」

恒一「でも、復讐すると」

鳴 「私の家は独立企業みたいなものだから」

恒一「うちもまあ、大学教授だからあまり関係ないかな……じゃあ、やろうか」

鳴 「協力、してくれる?」

恒一「うん。汚されたおかげで買い直すはめになった教科書とか上履きとか、結構かかってるし」

鳴 「目的は金銭的な弁償?」

恒一「いや、それは二の次。僕自身がだいぶ頭にきてるから、お金で買えない物で支払ってもらう」

鳴 「一心不乱の大復讐。それしか、私たちの怒りを静められない」

恒一「目標としては?」

鳴 「社会的抹殺。私たちの『今』を奪った代償に、彼女たちの『未来』を壊す」

恒一「結構だね。具体的には?」

鳴 「私の『左目』を使う」

恒一「左目?」

鳴 「耳を貸して」ヒソヒソ

恒一「……俄かには信じがたいね」

鳴 「そう言われると思った。でも、これは事実。私の身に宿った、悪魔の力」

恒一「信じがたいけど……見崎が言うなら、信じるよ」

鳴 「いいの? 私に騙されているだけかもしれない」

恒一「嘘なの?」

鳴 「いいえ、本当」

恒一「なら、僕はそれを信じるだけだ。復讐に燃える同志として、パートナーの事を信じるよ」

鳴 「……ありがとう。なら、この力をどう使うか……」

恒一「いや、その前に。僕も見崎に言っておかなきゃいけない事がある」ヒソヒソ

鳴 「……想定の斜め上だった」

恒一「軽蔑してくれていいよ。正直、僕は生きてちゃいけないと思ってる」

鳴 「ダメ。死ぬなら復讐を遂げてから、私と一緒に」

恒一「えっ」

鳴 「確かに酷いと思う。でも、これから私も榊原くんと同じになる。復讐に狂って道を外した、鬼になる」

恒一「僕はきっと、地獄に落ちるよ?」

鳴 「二人で堕ちれば、きっと素敵。だから」チュッ

恒一「んむっ……」

鳴 「約束の証に、私をあげる」

鳴 「……想定の斜め上だった」

恒一「軽蔑してくれていいよ。自分でも、やり過ぎたと思ってる」

鳴 「猛々しい榊原くん……恒一くんも、いいと思う」

恒一「えっ……見崎、今なんて」

鳴 「見崎、じゃない。でしょ?」

恒一「……め、鳴」

鳴 「よくできました。これで私たちは一蓮托生。さあ、復讐を始めましょう」

恒一「標的は?」

鳴 「私たちをいじめ続けた四人の女子。赤沢泉美、杉浦多佳子、小椋由美、綾野彩」

恒一「そして、男子でありながら唯一加担していた望月優矢」

鳴 「望月くんも対象にする? 気の弱さで、赤沢さんの命令に逆らえなかっただけに思えるけど」

恒一「実行犯の罪は消えないよ。僕たちを敵に回した以上、彼も含めて全員の人生を壊す……やり過ぎだと思う?」

鳴 「いいえ。その容赦のなさこそ、私のパートナーに相応しい」

恒一「やり始めたら、もう止まれない。世間にバレなくても、僕たちの心は僕たちを許さない」

鳴 「人が何と言おうと決して許されない存在になる」

恒一「人を呪わば穴二つ。赤沢さんたちは、僕たちに手を出した報いを受ける」

鳴 「二人でどこまでも堕ちて行く。いつか見たあの映画のように。まずは、何から手をつける?」

恒一「道具と場所の確保かな」

鳴 「アテはある?」

恒一「なくはない。病院勤務の、水野のお姉さんを使う。構わないね?」

鳴 「もちろん。恒一くんが誰に手を出しても、愛してくれるのが私だけなら」

恒一「僕が愛せるのは鳴だけだよ」

鳴 「よろしい」チュッ

一週間後――

赤沢(おかしい……多佳子たちが学校に来ていない)

赤沢(三連休明けなのに、望月、綾野、由美まで休みなんて……私には何の話もなかった)

赤沢(まさか、行方不明? 何が起こって……あら? 私の下駄箱に……)

赤沢「手紙? 今時流行らないわね、下駄箱にラブレターなんて……」カサ


『四人は預かっている。下記の場所に一人で来い。要求が守られない場合、四人の安否は保証しない』


赤沢「!?」

赤沢(どういう事……預かっている? つまり、誘拐? でも、どうして……)

赤沢(警察に……でも、安否を保証しないって)

赤沢(……いえ、逆にこれはチャンスよ。もし私一人で四人を助ければ、私の名声は揺るぎないものになる)

赤沢(行ってみて、危険そうなら警察を呼べばいい。犯人だって、いきなり襲い掛かってはこないでしょう)

赤沢(場所は……)

『旧』夜見山病院――

赤沢(……どう見てもただの廃墟だけど、場所はここで間違いない)

赤沢(なんでこんな所に……それに、私に何をさせるつもりで呼び出したのかしら)

赤沢(どうでもいいけど、わざわざ要求どおりに一人で来てやったのよ。早く誰か……)

鳴 「……」ガバッ

赤沢「!?……む、ンムっ……」ガクッ

鳴 「低濃度酸素。効果は抜群」

恒一「うまくいったね。さ、いよいよ本番だ」

鳴 「ふふっ。赤沢さんは、どんな声で絶望してくれるかしら?」

恒一「プライドだけは人一倍だからね。期待できると思うよ」

鳴 「楽しみだわ」



18歳未満とキャラが酷い目に遭うのが嫌な奴と勝手な設定が嫌な奴はここでスレを閉じろ、それがお前のためだ

赤沢「ん……う……ハッ! こ、ここは」ガチャガチャ

赤沢「!? 何、これ……台? 椅子? 私、縛られてる……それに、体にかけられてるのは……シーツ?」

恒一「あ、起きたんだ。おはよう、赤沢さん」

赤沢「さ、榊原くん……! 一体どういうつもり? 私にこんな事をして、ただで済むと思ってるの?」

恒一「予想どおりのセリフだね。そういう赤沢さんこそ、自分の状況分かってる?」

赤沢「私の状況ですって?」

恒一「まあ、見てもらった方がいいかな」バサッ

赤沢「えっ……い、イヤアアアアアアアア! どうして、どうして私裸なの!?」

恒一「キンキンうるさいなあ。どうしてって、そりゃ脱がせたからさ」

赤沢「ぬ、脱がせたって……」

恒一「赤沢さんが縛られてる台は分娩台っていうんだ。本来は出産の時に使う道具なんだけど、ちょっといじって
拘束機能をつけてある。手足を縛ってる皮バンドは、多分プロレスラーでもなければ千切れないよ」

赤沢「くっ……」ガチャガチャ

恒一「ところで赤沢さん、結構胸大きいんだね。脚もすらっとしてるし、綺麗だよ」

赤沢「なっ、こんな状況で何を言い出すのよ!」

恒一「いや、素直にそう思ったからさ」

赤沢「……何よ、復讐のつもり? 女の子を裸にして縛り付けて、いい気なものね」

恒一「……」

赤沢「あの程度のいじめで、随分思い切るじゃない。絶対に許されないわよ、あなたの方が罪が重くなるわ」

恒一「……」

赤沢「今ならまだ、この件については忘れてあげる。多佳子たちもすぐに解放しなさい、そうすれば……」

恒一「ふっ。あはは、あははははは!」

赤沢「!?」



いやこの先の展開でがっかりさせちゃうと申し訳ないから先に断っとこうかなって

赤沢の子宮摘出はよ

予防線張るとかそっちのがゲンナリするんでやめてください

恒一「あはははは……いや、ごめんごめん。赤沢さんがあまりにも場違いな事を言ってるのがおかしくて」

赤沢「ば、場違いですって?」

恒一「もう遅いんだよ。赤沢さんたちは、絶望するしかない。僕たちの『今』を奪った代償として、君たちの『未来』を壊す」

赤沢「い、一体何を……それに、僕『たち』って」

鳴 「もう一人は、私」ヌッ

赤沢「ひっ!」

恒一「鳴、そんなに驚かせちゃダメだよ。心臓発作でも起こされたら復讐ができない」

鳴 「そうね、気をつけるわ」

赤沢「み、見崎さん……」

鳴 「赤沢さん、少し顔色が悪いみたいね。最近眠れてないのかしら? ちゃんと食事してる?」

赤沢「うるさいわね、大きなお世話よ!」

鳴 「心配してあげたのに」

恒一「まあ、気にする事ないよ。どうせ赤沢さん、これから先はそんな事関係なくなるし」

赤沢「え?」


>>27 さすがにねーよwwww

おぐりんいじめるなら閉じるけどどうなんだ

結構前にあった安価でクラスメイト殺すss書いた奴?

>>28そういうもんか。じゃおとなしく投下だけする


恒一「あはははは……いや、ごめんごめん。赤沢さんがあまりにも場違いな事を言ってるのがおかしくて」

赤沢「ば、場違いですって?」

恒一「もう遅いんだよ。赤沢さんたちは、絶望するしかない。僕たちの『今』を奪った代償として、君たちの『未来』を壊す」

赤沢「い、一体何を……それに、僕『たち』って」

鳴 「もう一人は、私」ヌッ

赤沢「ひっ!」

恒一「鳴、そんなに驚かせちゃダメだよ。心臓発作でも起こされたら復讐ができない」

鳴 「そうね、気をつけるわ」

赤沢「み、見崎さん……」

鳴 「赤沢さん、少し顔色が悪いみたいね。最近眠れてないのかしら? ちゃんと食事してる?」

赤沢「うるさいわね、大きなお世話よ!」

鳴 「心配してあげたのに」

恒一「まあ、気にする事ないよ。どうせ赤沢さん、これから先はそんな事関係なくなるし」

赤沢「え?」

>>30.31
>>28に怒られるからそれは答えられない

>>32
いやそれは知らん。

ところでさる回避ってどんぐらい時間あけてレスしてきゃいいんだ

赤沢「ちょ、ちょっと。今言ったのって、どういう……」

鳴 「そうね、関係なくなる。じゃあ恒一くん、例の物を」

恒一「了解」ガラガラガラ

赤沢「……テレビ?」

鳴 「もう少し手前……オーケー。角度もバッチリ」

恒一「じゃあ、始めようか。赤沢さんの人生で一番長い、そしてまともな人生で最後の夜を」

赤沢「なっ……」

鳴 「赤沢さん。私たちの復讐、しっかりと受け止めてね」フフッ

恒一「スタート」ピッ

赤沢(何が……一体、これから何が始まるの?)

赤沢(私はどうなるの? 多佳子たちはどこ?)

赤沢(……テレビが、カウントダウンを……これは、ビデオ?)

3

2

1

杉浦「んっ……じゅるっ、ンブッ……ぐぶっ、ジュるルッ……」

赤沢「なっ……」

杉浦「あぷっ……ん、チュッ、んム……ん、はプッ……」

鳴 「なかなかいい角度で撮れてる」

恒一「オープニングには派手な映像を使いたくて」

赤沢「た……多佳子!」

――ブラウン管に映っているのは、見間違えようもなく私の幼馴染、杉浦多佳子だ。
頭がよく、いつも冷静で、決して自分を崩さない。
その多佳子が。画面に大写しの多佳子が、口の端に涎の泡までつけて。
太く長い『何か』に、必死の形相でしゃぶりついている。
知っている。私だってこの年になれば、そういう話ぐらいは聞いた事がある。
多佳子がしゃぶっているあれは――あんなに大きいなんて信じられないけど――男性の、性器だ。
保健の本で読んだ、成人男性のサイズより遥かに大きい。浅黒くて、太い。
首を必死に前後させる多佳子の動きから見れば、長さはおそらく二十センチ近い。
まるで棍棒のようなそれに。

杉浦「んじゅっ、ずズズずっ……ちゅぱっ、んぷっ……」

私の親友が、屈していた。

恒一「どう、赤沢さん。素人仕事だけどよく撮れてるでしょ?」

赤沢「あ……」

鳴 「撮影は私。恒一くんは、画面の中」

画面の中……まさか。あの巨大な性器の持ち主が、榊原くんだと言うの!?

恒一「どうも人より大きいらしくて」

鳴 「まさに女殺し。私も、初めての時は死ぬかと思った」

恒一「あの時は悪かったと思ってるよ。抑えがきかなくて」

鳴 「私だったから?」

恒一「もちろん」

鳴 「特別に許します」

この二人……狂ってる。いじめられていた相手とはいえ、クラスメートにこんな事をして。
その隣で、何事もないかのように惚気あっている。この二人、狂ってる!

恒一「あ、そろそろだよ。赤沢さん、よく見ておいて。杉浦さんがどれだけ壊れたのかをね」

杉浦「ふっ、んムッ、じゅぷっ、ンぶゥッ」

多佳子の動きが速くなった。小刻みにガクガクと首を振って、あれは……射精を促す動きなのだろう。
ところが、画面の中の男性――榊原くんは、多佳子の頭を両手で掴むと、性器を口から引き抜いた。
じゅぽん、と耳を覆いたくなるような音で飛び出した性器は――多佳子の唾液でぬらぬらと、凶悪に光っていた。
そして私は、多佳子の言葉に耳を疑った。

杉浦「ぷはっ……お、お願いです! お願いですから、おち○ちんください! しゃぶらせてください!」

赤沢「!?」

杉浦「もっと、もっと心を込めてしゃぶります! だから、おち○ちんください! 精液飲ませてください!」

理解できない。多佳子の口から、飛び出すはずのない言葉ばかり。あんな単語を、恥ずかしげもなく。
むしろ、必死になって。私の親友が、男性器に向かって懇願していた。

杉浦「あっ……あ、はあ……ありがとうございます!」

懇願が聞き届けられたのか、男性器が向かう。その先には、口を大きく開けて、舌をいっぱいに伸ばした多佳子の顔。

杉浦「んあっ、は……! あ、ア、あ……!」

勢いよく、まるで消防ホースの放水のように。男性器の先から白い粘液が撃ち出され、多佳子の顔を染め上げる。
多佳子の表情は、恍惚そのものだった。

杉浦「ん、じゅるっ、じゅるるるっ」

舌を動かし、届く範囲の粘液――精液を、舐め取っては飲み込む。その度に、多佳子は悦んでいた。

恒一「はい、というわけで第一部は杉浦さんでした。まあこれは最終段階で、ここに至るまでは多少抵抗してたけどね」

鳴 「一度堕ちてからは簡単だった。もう今では、どこに出しても恥ずかしい生き物」

赤沢「あ、あ、あなたたち……こ、こんな事が……」

恒一「許されると思ってるのかって? 許されるわけないじゃない、そんな事は百も承知だよ」

鳴 「私たちは許されない。そして、あなたたちを許さない。徹底的に、破壊し尽くす」

恒一「僕が転校してきた理由、赤沢さんたちは病気療養だと思ってるでしょ? でも、実際はそうじゃない」

恒一「東京で僕は、今と同じようにいじめを受けていた。いじめられていた奴を助けたら自分が標的に変わったっていう、
まあどこにでもある話だけどね」

恒一「相手は女子三人。放っておいてもよかったんだけど、いい加減うるさくなったから性的な意味で躾けたんだけど」

恒一「やり過ぎて、三人とも廃人になっちゃったんだ。心が壊れたっていうのかな、意識が切れたままの植物状態。
僕がやったっていう証拠は残さなかったけど、さすがに周囲の目があったからね……それで夜見山に逃げてきたわけ」

赤沢「な、何を言ってるの……?」

恒一「あれ、分からない? 簡単に言うと、僕は『こういう事』に関してそれなりの腕を持ってるって事だよ」

恒一「忘れもしない七歳の時だ。父さんがインドから持って帰ってきたお土産の中に、危険な代物があってね……
赤沢さん、カーマスートラって聞いたことある?」

赤沢「な、名前ぐらいは」

恒一「インド三大性典の一つと言われてて、簡単に言っちゃえば性愛に関する色々を載せた文献なんだ。情欲目的の
ものではないんだけど、実はこれには裏版があってね……要するに、人を堕落させる為の性技ばかりのバージョンだよ」

恒一「たまたま紛れ込んでただけで、父さんも中身をチェックしてなかったんだ。図説入りで、子供心に興味を持ったのが
間違いの元。辞書と首っ引きで調べて、気付いた時にはもう大変。試した相手は僕の忠実な奴隷になっちゃった」

赤沢「ど、奴隷って……」

恒一「そのままの意味さ。で、そんな技を本気で使ったもんだから三人とも廃人になっちゃった」

鳴 「使い方を間違えなければ、相手に極上の快楽を与えてくれるけど」ポッ

赤沢「それで、多佳子をあんな風に?」

恒一「まあね。ただ、ああなったのは鳴の協力あってこそだよ」

鳴 「……赤沢さん。私の眼帯の下、見た事ある?」

赤沢「えっ……ない、けど」

鳴 「私は小さい頃、ある病気で左目を失くした。それ以来ずっと、義眼を入れているの。でも、ただの義眼じゃない」スッ

鳴 「この緑の瞳は、悪魔の瞳。50cm以内に近付いて相手の目を覗き込めば、呪いをかけられるの」

赤沢「……はっ……呪いって、そんな子供騙しな」

鳴 「そう思うでしょう? でも、この力は本物……『あなたは、呼吸ができなくなる』」

赤沢「!……!?……ッ……ッ!」

鳴 「『あなたは、呼吸ができるようになる』」

赤沢「ぷはっ!……はあっ……はっ……」

鳴 「もっと早い段階でこれを使っていても良かったけど、改心してくれないかと思ってた。でも、あなたたちはそうしなかった」

鳴 「そして恒一くんというパートナーを得て、私たちはあなたたちに見切りをつけたの。もう救えない、諦めようって」

赤沢「そんな……じゃあ、多佳子にかけた呪いって」

鳴 「言ったでしょう、あなたたちの人生を壊すって。私が杉浦さんにかけた呪いは」

鳴 「『顔または口内に、精液か尿を受けない限り性的絶頂を迎えられない』」

赤沢「なっ……!」

恒一「鳴の呪いは鳴にしか解けない。杉浦さんは理性を残してはあるけど、ちょっと体に細工をしたから性欲を我慢できない」

鳴 「杉浦さんはこれから一生、相手も選ばずに舐め続けるの。滑稽でしょう?」クスッ

赤沢「う、嘘! たかが中学生に、そんな事できるわけがないわ!」

恒一「中学生だけなら、ね。大人の協力だってあるよ」

鳴 「恒一くんの力だけでも充分だけど、そこに私の力も使えば、およそ女性である限り完璧な奴隷」

恒一「うちのクラスにいる、水野のお姉さん。夜見山病院の看護婦さんでね。この場所が人気がなくて防音もきいてるとか、
その分娩台や他の道具、薬なんかも用意してくれたんだよ。現役の医療関係者は強いね」

赤沢「信じられない……」

鳴 「恒一くんがさっき言った、体に細工っていう話。簡単に言ってしまえば、徹底的に性感を高める薬を投与した」クスッ

恒一「敏感にもなるし常習性はないんだ。でも薬の効果自体は残り続けるし、結果として定期的に性行為が必要になる」

鳴 「だから、一般の市場には出回っていない。理性を残しておくように量を調節するのが大変だった」

恒一「その甲斐あって杉浦さんはご覧の通り。今の彼女は、顔にオシッコをかけられただけでイッちゃう。相手が誰でもね」

鳴 「性感は高まる一方。にも関わらず、どうやっても絶頂できない。誰でも堕ちる」

恒一「さすが頭がいいだけあって、フェラ指導も飲み込みが早かったよ。うまくできたらご褒美にオシッコを飲ませてあげるって言えば、大抵の事はやるね」

鳴 「涙を流して謝りながら私の股間に顔を埋めて、必死に奉仕してる姿は良かった」クスッ

恒一「普段冷静なだけに、ギャップがね」アハハ

赤沢「あ、あなたたち……狂ってるわ! こんな、こんな事まで……たかが中学生のいじめで、ここまでやる事ないでしょう!」

鳴 「たかが?」ギロッ

赤沢「ひっ」

鳴 「……」

鳴 「恒一くん。次の映像を」

恒一「了解」ガチャガチャ

赤沢「……」

鳴 「たかが中学生のいじめで、私と恒一くんの学校生活は言葉に出来ないほど苦しかった」

鳴 「たかが中学生の復讐を、甘く見るな」ギリッ

赤沢「ひいっ……」

恒一「まあまあ鳴、今は抑えて」

鳴 「……そうね。私とした事が、冷静さを欠いたわ」

恒一「よしよし」ナデナデ

鳴 「もっと撫でて」

恒一「お望みのままに」ナデナデナデ

3

2

1

綾野「んいっ……あ、ア、ああ゛ア゛あ゛ッ!」

綾野「ひギぎっ、い、おふぉオおおオっ!?」

――ブラウン管に映し出された次の犠牲者は、綾野彩だった。快活な顔立ちを苦痛に歪ませ、涙と涎と鼻水を撒き散らして
悶えている。後ろ手に縛られた状態で、椅子に座った男性――きっと榊原くんだろう――と、後ろ向きに腰で繋がっていた。
背面座位というのだろうか、下から突き上げられる度に小ぶりな胸が揺れ、獣のような叫びが上がる。

綾野「もっ……もお、許し……あひイっ!」

綾野「た、助けて……お願い、何でもぉおおオほおォっ!?」

綾野「す、すみませんでした……うぁっハっひィいいい!」

一回……いや、一撃という方が正しい。男性の腰に突き上げられると、綾野の全身が痙攣する。
凶悪な大きさの男性器が、綾野の女性器を抉るように突っ込まれ、下腹部に浮き出ているほどだ。
しかし、綾野の表情はただの苦痛とは違った。もちろん巨大な男性器に突かれる痛みはあるだろう。
ただ、それだけではない。同時に与えられる――快楽に、翻弄されている。

綾野「お、お願いでずぅ……お願いですからぁ……」

綾野「わ、私を見てぇええええっ! もっと見て、イかせてぇええええっ!」

恒一「なんとなく想像はついてると思うけど、綾野さんにも杉浦さんと同じように薬を投与あるんだ。次に登場予定の小椋さんもね」

赤沢「わ、私を見てって……どういう事?」

鳴 「この撮影をしていた時、私は目を背けていた。綾野さんをイかせないため」

赤沢「えっ……ま、まさか」

鳴 「綾野さんにかけた呪いは『他人に見られながらでなければ性的絶頂を迎えられない』。セックスの相手は対象外」

恒一「これから先、綾野さんは一対一のセックスでは絶対にイけない。少なくとももう一人、別の誰かに見られてないと」

鳴 「自分で慰めても無駄。それを誰かに見られながら、その事実を理解しながらでなければ、快感は高まるだけでイけない」

恒一「なかなか業が深い呪いだよね。覗き部屋とかで働くにはぴったりだけど」

鳴 「人の目さえあればセックス自体は普通にできる。そういう意味では他の人たちより易しい」

赤沢「な、な……」

鳴 「このあたりで、私が綾野さんを見た」

綾野「あ、あ、あっ! もっと、もっと見て! いいの、気持ちいいの! 見られてると気持ちいいのォおおおっ!」

綾野「あ、ダめ、あ、もう、あ」

綾野「あひぃィいいいイィっ!!」

一際強く、振りかぶった腕を叩きつけるような勢いで、男性器が綾野の腰に撃ち込まれた。
恍惚を通り越して、神経が焼き切れているんじゃないかと思う程の表情で、綾野は絶頂する。
だらしなく開いた口、涙も涎も鼻水も垂れるがまま。

恒一「その辺の中学生男子ならこの表情だけでもオカズにできるね。人の視線さえあれば、いつでもどこでもこうなれる」

鳴 「性的欲求に人は逆らえない。個人差はあるけど、特に綾野さんは薬の効果が高い」

恒一「そう遠くないうちに、夜の公園あたりで痴女が出るかもね」アハハ

鳴 「公開オナニーショーぐらいやってくれると面白い」フフッ

赤沢(し、信じられない……クラスメートにこんな事をしておいて、笑えるなんて……)

赤沢(人並みはずれた性技とか呪い、これも確かに怖い。でも本当に怖いのは、薬も含めてためらわずにそれらを使ってしまう点!)

赤沢(私たちでさえ、それなりの一線は守っていた。なのに、この二人はそれを易々と越えてしまう……)

赤沢(私たちは、手を出す相手を間違えた……!)

恒一「さてさて、お次に登場してもらうのは小椋さんだよ。体格的に鳴と近いところがあるから、結構楽しかったな」

鳴 「浮気は許しません」ギュウウウ

恒一「痛い痛い、つねらないで」

鳴 「小椋さんにした事全て、私にもしてくれるでしょう?」

恒一「もっと激しい事をするよ」

鳴 「ふふっ」

恒一「あはは」

赤沢「……」

3

2

1

小椋「いっ、あはああァああア! 無理、もう無理! やめて、助けてぇええええっ!」

小椋「そんなの、絶対入ら……あっ、ギィいいいっ! 無理、壊れちゃ……ああアあああアっ!」

――画面の中では、小柄な少女が天井から下がった鎖に吊るされていた。片脚を男性に抱え上げられ、さっきの綾野と
同じように後ろから女性器を――いや、違う。
男性器がめり込んでいるのは小椋の女性器ではない、女性器は見えている。あそこは――

小椋「無理ぃいいいいい、許してえぇええええっ! お尻が、お尻が壊れちゃうぅぅううぅっ!」

肛門、だ。本来は排泄器官でしかないそこに、杭のような男性器が押し入って進む。小椋は必死の形相で逃れようとするが、
後ろから胴と片脚を抱えられた状態では何も出来ない。よく見れば床についた足さえ鎖に繋がれていて、せいぜいが身をよじる
ぐらいの行動しか取れていなかった。
二人の結合部が大写しになり、カメラが舐めるような動きで上に向かう。陰毛のない女性器の入り口では真っ赤に腫れあがった
淫核が自己主張しており、かすかに開いた割れ目からは粘り気のある液体が垂れ続けていた。
なだらかな腹から薄い胸が映ったところで、小椋を抱えている男性の手が小さな乳首を思い切りつねり上げた。

小椋「あッひィィッィィぃいいイッ! ダメ、胸だめえっ! 許してえ、もう許してえっ!」

恒一「最初の内は随分反抗的だったよね。殺してやるとか喚いてたけど、浣腸以降おとなしくなった」

鳴 「排泄シーンを三回も見られたら、大抵は心が折れる」

恒一「意外だったのは下の毛が生えてなかった事だね。全裸で目を覚ました時、顔を真っ赤にして凄い剣幕だったよ」

鳴 「それを言ったら杉浦さんは生え過ぎ。あの濃さはグロ画像レベル」

恒一「あはは、確かに僕もちょっと引いたなあ」

鳴 「綾野さんもどっちかといえば薄い。体の発育に関係している気がする」

恒一「確かに、綾野さんも胸は小さい方か……」

恒一「あ、もうすぐフィニッシュだよ」

小椋「ごめんなさい、ごめんなさい! もう二度と、絶対に二人には何もしません! だから助けて、これ以上イかせないで!」

小椋「本当にもう無理なの、戻れなくなっちゃう! あんな気持ちいいのダメ、おかしくなる! お願い、お願いだから……」

それはまさに懇願だった。恥も外聞もなく、ただただ現状から解放されるためだけに全てを捨てていた。
しかし画面の中の男性は、小椋の言葉など聞こえていないかのように、更に強く腰を打ちつけた。

小椋「あオぉっ! ……ひっ、熱い! やめて、中で出さな……あっ、ひっ、おほォオオおおおおっ!」

抱えられた足の指がいっぱいに伸び切って、全身がびくびくと痙攣している。目が裏側にひっくり返らんばかりに見上げられ、
絶叫が消えるのと同時にがっくりと首を垂れた。そしてチョロチョロという音とともに、股間から黄色い液体を漏らし始めた。

赤沢「……」

恒一「小椋さんお漏らしの図。体は小さいけど、イキっぷりが一番派手なのは小椋さんだったね」

鳴 「もう予想はついてるでしょう。小椋さんの呪いは『直腸で射精されなければ性的絶頂できない』」

恒一「これから先、お尻に入れてもらうためには何でもするようになるだろうね」

赤沢「……あなたたち、狂ってるわ」

赤沢「絶対におかしいわよ! そりゃ私たちだって悪いと思うけど、ここまでするほどの事じゃないでしょう!」

恒一「それを決めるのは赤沢さんじゃない。僕たちだよ」フフッ

鳴 「原告も検事も陪審員も裁判長も、全て私たち。ただし弁護人はいない」ククッ

恒一「狂っているというならそれでも結構。僕と鳴、二人で狂うならきっと楽しい」

鳴 「いっその事、あなたも狂ってしまった方が楽。ただ、それは私の呪いが止めているけど」

赤沢「えっ……」

鳴 「他の人たちもそう。『決して発狂しない』という呪いのせいで、どれだけの苦痛と快楽を与えられても理性が
消える事はない。一時的に、快楽欲求に流されるぐらい。ついでに、自殺も禁じてある……絶対に逃がさない」

恒一「ふふっ。さて、それじゃ最後だね……これは滅多にない絵面だよ」ガチャ

3

2

1

――画面に映っているのは、線の細い男子だった。どこかおどおどした、小動物的な可愛らしさのあるクラスメート。

赤沢「も、望月くん……」

恒一「赤沢さんの命令で、僕たちの私物を随分いたずらしてくれたからね。対象に加えたんだ」

望月「ここは……僕は、一体……うわっ、どうしてこんな恰好で……」

画面の中の望月は、不安げな面持ちで周囲を見回していた。後ろ手に縛られて、なぜかブリーフ一枚という恰好で床に
座り込んでいる彼は、ともすれば女の子にも見える。手を縛る縄は首にも巻きついていて、下手に動けば首が絞まる仕掛けだ。
その時、画面の中から足音が聞こえてきた。コツ、コツと床を打つその靴は、女性用の靴に他ならない。

望月「あっ……」

そこに現れたのは、予想外の人物だった。すらりとした脚、艶やかな長い髪、口元に引いた赤いルージュ。
私たち3年3組の副担任、三神先生だ。

望月「せ、先生! 助けて下さい、気付いたらこんな場所で……」

三神「望月くん。私は悲しいわ」

望月「え……?」

ラーメン作るからちょっと待ってください

先生に睾丸を握りつb」

三神「話は聞いています。君、榊原くんと見崎さんのいじめに加担していたそうね」

望月「そ、それは……」

三神「私の可愛い甥っ子をいじめるなんて、酷いじゃない」

望月「ご、ごめんなさい……」

三神「いいえ、許さないわ。君にはこれから罰を受けてもらいます」

望月「罰って……どんな」

三神「ねえ、望月くん。君、私の事が好きなんですって?」

望月「――っ!」

一瞬で望月の顔が真っ赤になった。言葉にせずとも、それこそが何より明確な答えだった。
三神先生はその反応を見て、くすくすと笑いながら望月の傍にかがみこんだ。

三神「じゃあ早速ご対面」

モゾモゾ

三神「ちっちゃwwwwww」

先生は踵を返し笑いながら部屋から出て行った

三神「望月くん。セックス、したい?」

望月「なっ……あっ、そんな!」

ゆっくりと伸ばされた三神先生の手が、白布に包まれた望月の股間を優しく撫で回している。

望月「ひあっ……せ、先生……」

三神「どうしたの? こういう事を、私にしてほしかったんじゃないの?」コネコネ

望月「うあっ、ひっ……」

三神「ふふっ、女の子みたいな声ね……じゃあ、脱がすわよ」

望月「あっ、待っ……!」

三神「あら……可愛い顔に似合わず、ここは立派じゃない」

望月「う、うう」

中性的な顔立ちの望月だけど、その股間には彼が男性である証がしっかりと天を向いていた。ついさっきまで画面に映っていた
規格外の代物からすれば確かに小さいけど、あれは相手が悪い。望月のそれだって、決して小さくはない……と思う。
下着を下ろされて膝立ちの望月は、手を縛られているために前を隠す事もできない。
恥ずかしそうに背けた顔を、三神先生が掴んで向き直らせた。

三神「ねえ、望月くん。もう一度訊くけど、セックスしたい?」

望月「……」

三神「したくないのなら、助けてあげるけどそれでおしまい。明日からもずっと、私は君を生徒としてしか見ないわ」

望月「……たい、です」

三神「なあに? 聞こえないわ、もっとはっきり言いなさい」

望月「し、したいです! セックス、セックスしたいです!」

三神「はい、よくできました……でも、言ったわよね。罰を受けてもらうって」

三神「セックスはさせてあげる。でも、相手は私じゃないわ……入っておいでなさい」

また別の足音が、室内に響く。望月が、驚きに目を見張る。そこに現れた、第三の人物は――私も、よく知っている人だった。

てっしー

望月「ね……姉さん……」

智香「元気そうね、優矢。先生すみません、不出来な弟で」

三神「まったくだわ。いじめなんて、夜見北の先輩として恥ずかしい限りよ」

智香「姉としての指導が足りなかったと反省しています」

三神「望月くんは、私の事が好きで私とセックスしたいそうよ。姉としてはどうするべきかしら?」

智香「いけませんね。こんな情けない弟が先生で童貞を捨てるなんて、許されない事です……だから、私がやります」

望月「なっ……」

耳を疑う発言だった。智香さんは、望月の異母姉なのだ。姉自身が、弟とセックスすると言い放ったのだ。
唖然とする望月を前に、智香さんは着ていた服を手早く脱ぎ、あっという間に全裸になってしまった。
私たちとは違う、成熟した大人の体がそこにあった。

望月「姉さん、落ち着いて! どうしちゃったの!?」

智香「私は落ち着いてるわよ。これは優矢への罰。好きな人の目の前で、別の女性……それも姉とのセックスで、
童貞を捨てるという罰。甘んじて受けなさいね」

望月「ひあっ、や、やめて……姉さん、やめて! 先生、助けてください!」

三神「何を言ってるの。さっきあんなに元気よく『セックスしたい』って言ってたくせに」ニヤニヤ

望月「だ、だってそれは」

三神「私は一言も『私と』なんて言ってないわよ。さ、諦めてさっさと食べられちゃいなさい」

智香「んっ……ふ……」

望月「あ、あ、あ……」

智香「ふふっ……いい所に当たってるわ。どう、優矢? 初めてのセックスは気持ちいい?」

望月「うっ……あっ……」

三神「望月くん、答えなさい」

望月「……い、です……」

三神「聞こえないわ。もっとはっきり!」

望月「き、気持ちいいです!」

三神「あら、そうなの。相手は血の繋がった姉なのに、困った子ね」

智香「弟がこんな変態だったなんて、姉として恥ずかしいわ」

望月「そ、そんな……ぐすっ」

智香「あら、泣いちゃった? もう、男の子のくせにしょうがないわね……でも、これだけじゃ許されないわよ?」

望月「えっ……」

三神「ねえ、望月くん。お姉さんの中が気持ちいいって言ってたけど、射精できそう?」

望月「……!」

三神「できないでしょう。きっと今、君の精液は外に出たくてしょうがないはずよ。でも、そのままではできないの」

三神「智香さん。望月君を立たせてちょうだい」シュルッ カチャカチャ

望月「あっ……う」

智香「ほら、ちゃんと立ちなさい。おち○ちんが抜けちゃうじゃないの」

三神「さて、望月くん。これは何でしょう?」

望月「え……え、え?」

服を脱ぎ捨てた三神先生の股間には、黒く無機質なモノがあった。下着のような物に据え付けられたそれは、男性器を
模した張形。恒一くんのそれにはかなわないけど、かなりの大きさだ。

三神「ペニスバンドっていうんだけど、初めて見るかしら。今からこれで、君の初めてを奪ってあげるわ」

望月「な、何を……うぷっ」

智香さんが、正面から望月の口にむしゃぶりついた。ねぶるような舌使いであっという間に望月の口内に舌が侵入し、
望月はされるがままになっている。

智香「ぷはっ……ふふっ、これで優矢の童貞だけじゃなくファーストキスも私ね」

望月「う、あ……そんな」

三神「なかなか粋な罰でしょう? 好きな人に捧げたい初めては別の人に奪われ、好きな人には別のものを奪われる」

智香「感謝しなさい、優矢。これから三神先生が、あなたのお尻の初めてを奪ってくださるのよ」

望月「おし……そ、そんな! やめてください、先生!」

三神「ダメ。さ、おとなしくしなさい」

冷たく宣言した三神先生が、無理やり立たされた望月の後ろからお尻を掴んで割り開いた。じたばたともがく望月は智香さんに
抱きすくめられて、殆ど動けていない。そしてついに、ペニスバンドの先端が……望月の、お尻を捉えた。

三神「はい、力抜いて。痛いわよ」

望月「うっ……く、あはあぁああっ!」

メリメリと、音が聞こえそうだった。センチ単位、ミリ単位でペニスバンドが侵入していき、望月の背が
それに合わせるように反っていく。

望月「ひぎっ……い、あ、はァああッ!」

三神「あら、なあに? 艶っぽい声出しちゃって、こっちの方がいいのかしら」

智香「信じられないわ。弟がお尻を掘られてヨガる変態だったなんて、恥ずかしくて表を歩けないじゃない」

望月「違っ……」

三神「血が? そうね、たしかに少し出てるわ。ちょっと切れたかもしれないけど、大した事ないわよ」

望月「ひっ……先生、やめて……こ、こんな事、おかしい……あうっ!」

望月の体が、びくんと震えた。脚が突っ張り、歯の根がガチガチと音を立てて震えている。
智香さんが、望月の男性器の根元。あの、袋の部分を――思い切り、握り締めていた。

望月「うあっ……かっ、は……」

智香「優矢。さっきからあなた、反抗的過ぎるわよ」

望月「ひうっ……く、ひ……」

智香「あなたがいじめなんて事をするから、罰を受けているんでしょう。自分が悪いくせに、反省もしないの?」

智香「そんな女々しい弟はいらないわ……いっその事、『コレ』千切っちゃう?」ギリリッ

望月「あひいッ!」

智香「いっそ、本当に女の子になっちゃえば? あなた結構可愛いから、違和感ないわよ」

三神「ほらほら智香さん、落ち着いて。『やり過ぎないように』って言われてるでしょう?」

智香「そうでしたね。すみません、この子があまりにも不甲斐なくて」

三神「でも、可愛い弟なんでしょう? さ、私たち二人で彼を優しく壊してあげないと」

そう言うと、三神先生はペニスバンドを突き上げ始めた。初めのうちは苦悶に満ちていた望月の声は、突き上げの回数が
増すごとに喜悦の色を見せ始め、いつの間にか明確なあえぎ声に変わっていた。

望月「あっ……はあっ……アふっ、だめぇ……そこ、だめぇ……」

三神「奥の方がいいみたいね。この辺かしら?」コツコツ

望月「ひゃアん!」

智香「もう、はしたない声出さないの。ほら、こっちもシャンとしなさい」キュッ

望月「あはアん、姉さんだめぇ! し、締め付けちゃだめぇ!」

智香「何を締め付けちゃだめなの? ほら、大きい声で言わないともっと酷いわよ」

望月「お、おち○ちん! 僕のおち○ちん、助けてぇっ!」

智香「嘘ばっかり。気持ちよくてしょうがないくせに」キュキュッ

望月「い、ヒいィいいいッ! どうして、どうして射精できないの!? もう、もう破裂しちゃうよ!」

三神「それはね、望月くん。今は私が動いてないからなの」

望月「ふえっ……?」

三神「君はね、そういう体になってしまったのよ。つまり――」

三神「『女性に犯されながらでなければ射精できない』の。これから先、一生よ? オナニーしても、男性に犯されてもダメ」

望月「そ、そんな……」

三神「今のように、女性に犯してもらうの。ちょっと特別なお薬を飲ませたから、君の性欲は二十四時間膨らみ続ける」

智香「解消する方法は射精する事。射精するための方法は一つだけ。ふふっ、あなたこれからどうなっちゃうのかしらね?」

望月「い、嫌だ! そんなの、そんなの僕は嫌だっ!」

三神「もう遅いわ。さ、いい加減に諦めて……あら、よく考えたら膣内射精も初めてよね」

智香「それも私が奪っちゃうんですね。もう、しょうのない子」

三神「それじゃあ望月くん。お姉さんの中に出しちゃいなさい」ズドンッ

望月「ひっ……あ、アハぁああああっ……」

三神先生が一際強く腰を打ち付けると、望月の腰がガクガクと震えた。そして智香さんとの結合部から、どろりとした精液が
零れ落ちてくる。

智香「ふふ、量はそれなりに出るのね」

三神「さあ、次に射精できるのはいつかしら……男の子に犯させるのも考えたけど、君は女の子に飼われてるのがよく似合うわ」

智香「私と三神先生なら、頼み方次第では犯してあげてもいいわよ。ただ、一人は姉でもう一人はあなたの好きな人」

三神「そんな相手に頼めるものなら、頑張って頼んでごらんなさい。フフッ」

望月「うっ……は……あ……」

恒一「いやあ、編集が難しいからそのまま出しちゃったよ。長くてごめんね、疲れたでしょ?」

鳴 「私は平気。でも、赤沢さんが放心状態」

恒一「ほんとだ。ちょっと刺激が強過ぎたかな……おーい」ペチペチ

赤沢「……はっ!」

恒一「あ、起きた。もう、困るよ赤沢さん。僕たちの復讐の記録、ちゃんと見てくれないと」

鳴 「そして次はあなたの番。これから自分が復讐されるっていう覚悟は決まった?」

赤沢「あ、あなたたち……先生たちにまで手を出していたの?」

恒一「まあね。智香さんは望月を壊す役回りに参加してもらうためだし、水野のお姉さん……沙苗さんも。ナース服っていいね」

鳴 「今度、着てあげる」

恒一「期待してるよ。あとは怜子さんだけど、厳密にはあの人が一番最初なんだ……さっき言ったでしょ。
『試した相手は忠実な奴隷に』って」

赤沢「じゃ、じゃあもしかして……」

恒一「当時、僕は七歳。怜子さんは二十一歳。不慣れだったから一週間もかかっちゃった。今では智香さんも沙苗さんも、僕たちの
ためになんでもしてくれる」

鳴 「あなたが権力で人を縛ったように、私たちは快楽で人を縛った。それだけの事」

恒一「さあ、それじゃそろそろ始めようか……鳴、例の協力者を」

鳴 「もう連れてきてる」

赤沢「な、何……一体、何の話をしてるの?」

恒一「ふふっ。赤沢さんの呪いが何か、気になるでしょ? 教えてあげるよ」ヒュイッ

  「ガウウウウ……」

赤沢「ひっ……い、犬? ……ま、まさか!?」

恒一「『人間以外の動物とのセックスでしか絶頂できない』。彼もそろそろ、我慢の限界だってさ」

鳴 「カメラも回ってる。いつでもオーケー」ゾクゾク

赤沢「いや、いやぁあああっ! お願いやめて、それだけはやめて! 犬なんていや、絶対にいやぁあああ!」

恒一「うん、いい感じの悲鳴だ。素晴らしいよ、赤沢さん」

赤沢「違うの、私じゃないの! あなたたちをいじめてたのは、あれは違うの! 多佳子たちがやろうって、それで!」

赤沢「私はやめた方がいいって、止めようとしたの! でもみんな聞いてくれなくて、仕方なく私も!」

鳴 「だ、そうよ」

赤沢「!?」

杉浦「泉美、あんた……自分可愛さに、私たちを売ったわね?」

綾野「ちょーっと許せないなあ……いずみんが言い出しっぺだったくせに」

小椋「おかげであたしたち、こんな体にされちゃって……これからどうやって生きていけばいいのかな」

望月「酷いよ、赤沢さん。自分だけ助かろうなんて」

赤沢「あ、あ、あ……」

恒一「予想どおりといえば予想どおりの展開だね。どうせ赤沢さんの事だから杉浦さんたちに罪をなすりつけるだろうと思ったよ」

鳴 「仲間だからこそ、裏切りがある。裏切られた者は、敵に対してよりもずっと強い憎しみを抱く」

恒一「さあ、四人とも。君たちを酷い目に遭わせたのは確かに僕たちだけど、元凶はそこに縛り付けられてる赤沢さんだ」

鳴 「私たちに復讐する権利が、あなたたちにもある。ただしその場合、私たちはさらなる報復として撮影したビデオをばら撒く」

恒一「僕たちへの復讐なんて、できるわけないよね。だったら……どうしようか?」

杉浦「……こんな体をかかえて生きていくのは、死ぬほど辛いわ。頭ではダメだと分かってるのに、榊原くんのおち○ちんを
咥えたくてしょうがないの。もう、どうしようもないぐらい」

綾野「今、いずみんに見られてる。それだけでもうイっちゃいそうだよ」

小椋「あたしはお尻が疼いて疼いて我慢できない。じっとしてるだけなのに、ずっと痺れっぱなしなの」

望月「あのあと三神先生と姉さんが、僕の目の前で、僕に見せつけるように榊原くんに抱かれたんだ。本当に、気が狂いそうだったよ」

赤沢「いや、やめて……来ないで、お願い許して……」

  「グルルルル……」

杉浦「とりあえず、口もお尻も含めて処女は犬に捧げてもらうわ」

綾野「私たち全員のオシッコ飲ませようよ。一滴でも零したら罰ゲーム」

小椋「いいね、それ。三リットルぐらい浣腸してみようか」

望月「安心して、赤沢さん。道具も薬も、いくらでもあるからね」

赤沢「い……」


いやぁあああああああああああああああああああああああああああああああっ!

恒一「んー、もう朝か……今日もいい天気になりそうだね。五人はどうしてる?」

鳴 「赤沢さん以外は疲れて寝てる。赤沢さん自身は汚物同然、色んなモノにまみれてて近付きたくない」

恒一「四人と犬で一晩中、車掛かりで責めてたもんね。望月なんか綾野さんに掘ってもらいながら、赤沢さんの顔にかけてたし」

鳴 「犬に処女を奪われた時の悲鳴は最高だった。やっぱり四人に復讐させて正解」

恒一「鳴の呪いがなかったら廃人になってるところだ」

鳴 「そんな逃げ道は残さない。正常な意識を持ったまま、狂気に翻弄されてくれなければ」

恒一「五人とも、これから先まともなセックスはもうできない。人としての大事な物をなくしたままで生きていく」

鳴 「手を出した相手が私たちだった、それが彼女たちの失敗。世の中、やっていい事と悪い事がある」

恒一「僕たちがやったのは、完全にやって悪い事だけどね」

鳴 「やったらやり返される。当たり前の真理」

恒一「ははっ」

鳴 「ふふっ」





e n d
             ?

勅使河原「絶対に、サカキと見崎が何かやったよな」

風見「そう考えるしかないだろうね。他に、二人の扱いが解除された理由が見当たらない」

勅使河原「ただ、何をしたのかが分からねえんだよな……杉浦、綾野、小椋。久し振りに出てきたと思ったら
なんか上の空で熱っぽい顔してるし……」

風見「逆に榊原と見崎さんは、ここしばらく来たり来なかったりだったけど今日はやけに晴れ晴れとした顔だ。
望月と赤沢さんが来ていないのが気になるが」

勅使河原「裏に何かあるぜ。でも赤沢たちに逆らえないで無視してた手前、今更サカキたちに訊くのはなあ……」

風見「確かにそうだな……それでも、事情は知っておくべきだろう」

勅使河原「気にはなるけど、そんなに無茶しなくてもいいんじゃねえの? 赤沢たちがおとなしいに越した事はねえんだし」

風見「クラス委員である以上、そういうわけにはいかない。何があったのか、杉浦さんたちに直接あたってみよう」

勅使河原「お前、その思い込んだら一直線なところ……変わってねえなあ」

風見「はは、仕方ないさ」

放課後、視聴覚室――

杉浦「……で、私たちに実際何があったのか訊きたいってわけ?」

風見「ああ。今日の君たちの態度は、明らかにいつもと違う」

勅使河原「サカキたちに仕返しされたんだろうけど、だからっておとなし過ぎる。それに赤沢と望月が来てないのも気になるしな」

杉浦「だからってね……あんた、私たちがどんな目に遭ったか想像つかないでしょ?」

綾野「そうそう話せるような事じゃないよ。しかもクラスメートに」

小椋「思い出すだけでも辛いよ。それでも訊くの? あたしたちの傷、抉るの?」

風見「……そんなに、キツい仕返しだったのか?」

杉浦「仕返しなんて可愛いもんじゃないわ。常軌を逸してるわよ」

綾野「私たちの人生、もうメチャクチャ。冗談抜きでね」

小椋「ま、簡単に言っちゃえばとんでもなくヤラシー事されたわけ。そりゃもうとんでもなくね」

勅使河原「やっ……」

風見「榊原たちがそんな事をするとは思えないが、本当なのか?」

杉浦「はっ。あの二人は、人の皮かぶった悪魔よ」

綾野「どうしても聞きたいんなら、教えてあげてもいーよ。こういっちゃんと見崎さんの『力』を信じるならね」

勅使河原「なんだそれ。あいつら、そんなもん持ってるのか?」

小椋「そこが理解できないと話は進まないからね。とりあえず教えてあげるよ」

風見「……性的な接触で、人を廃人にまでできる……?」

勅使河原「なんだよ、見崎の呪いって。わけわかんねーぞ」

綾野「信じられないでしょー? 私たちも最初はそうだったよ、それで地獄を見たんだよ」

小椋「どうするの? 信じないなら話しても無駄だから、回れ右して帰りなよ」

勅使河原「……そう言われちまったら、なあ」

風見「否応なし、だな」

杉浦「……ま、いいでしょ。ただし絶対に他言無用、この場限りの話として忘れる事。あと勅使河原は出てって」

勅使河原「なっ、なんでだよ!?」

綾野「だってさ、てっしー誰かに喋っちゃいそうだもん」

勅使河原「おいちょっと待て! 俺そんな口軽くねえよ、しかもこんな重い話!」

小椋「口が軽いって言ってるんじゃないの。勅使河原バカだから、弾みでポロっと言っちゃいそうだって事よ」

勅使河原「うっ、否定できねえ……いやマジでスパッと忘れるから! な!?」

杉浦「……本当に? もし喋ったら、冗談抜きに刺し殺すからそのつもりでいなさい」

勅使河原「お、おう。全力で忘れるぜ」

綾野「もう、スギーは甘いなあ」

小椋「で、誰が話すの?」

この三人今性欲高まってるんじゃないのか

杉浦「……ん……」

ここはどこだろう。室内のようだけど薄暗くて、部屋の状況はよく分からない。どうしてこんな場所にいるんだろう?
いつもどおりに学校を出て、家に帰る途中だったはず……

杉浦「! ……そうだ、あの時……」

思い出した。後ろから声をかけられ、振り向いた瞬間に何かを口に当てられた。そこまでは覚えている――
私を呼んだあの声が、見崎鳴のものだった事も。

杉浦「あいつ、一体どういう……なっ、何これ」

後ろ手に、縛られていた。腰の辺りで手首同士を結び付けられていて、身をよじる程度では解けそうにない。
とりあえず立ち上がろうとした、その時。

杉浦「ひうっ……!?」

股間に、じわりと熱が宿った。

杉浦(な、何なのこれ……おかしい、どう考えてもおかしい)

自分を取り巻く環境はさておき、体の状態は分かる。ごくまれに、こういう気分になる事がないわけじゃない。
性欲ぐらいはあるし、自分で慰めた事も当然ある。だけど、この状態は異常だった。
これほどに性感が高まった経験は、ない。

杉浦(うっ……まずい、ちょっと動くだけでも痺れそうになる)

股間の熱は、存在に気付いてしまったその時からゆっくりと全身に広がっていた。身じろぎ一つしていないのに、
まるで見えない手に触られ続けているようだった。
少しずつ早まっていく呼吸に合わせるように、手で直接触れたいという欲求が高まっていく。

杉浦「……んっ……ふぅっ……」

ついに、微かなあえぎ声が出てしまった。そしてそれを待っていたかのように、薄暗かった部屋に電気が灯った。

杉浦「くっ……な、なに?」

恒一「おはよう、杉浦さん」

鳴 「遅いお目覚め」

普通に鳴をころしたとしても呪いは消えないだろから下手な手は打てないよな

扉を開けて入ってきたのは、榊原と見崎だった。電気がついた事で室内の状況は分かるようになったけど、それでもここが
どこなのかは分からない。扉は一つだけで窓もなく、リノリウムの床にはうっすらと埃が積もっている。
恐らくはどこかの廃墟なのだろう。

杉浦「……ふん、私をさらって仕返しでもするつもり? いい度胸じゃない、明日からどうなるか分かってるんでしょうね」

榊原「……」

杉浦「今のうちに解放すれば、まあ何もなかった事にしてあげてもいいわ。だから早く自由にしなさい」

鳴 「……」

杉浦「ちょっと、聞いてるの!? 黙ってないで早く……」

榊原「ふふ。あはは」

鳴 「くくっ」

杉浦「!?」ゾクッ

榊原「杉浦さん、立場が分かってないね。もう今までとは違うんだよ」

鳴 「これまではあなたが強者だった。でも、今からは私たちの下」

杉浦「ハッ……何をバカな」

榊原「そろそろ、体の疼きに耐えられないんじゃない? さっきも声が出てたし」

杉浦「! ……ま、まさかあんたたちが何かしたの?」

鳴 「ふふっ」

私は、二人に対する認識を改めさせられた。性感を強制的に高める薬の投与、そんな冗談みたいな事を実行するような
危険な連中だなんて考えていなかった。説明されて実感したせいか、さっきまでよりもずっと強く、下腹部が疼く。
下着が擦れるだけで、痺れるような熱が後から後から生じてくる。
こんな、こんな状態でこれから生活しろというの?

杉浦「あ、あんたたち……これはさすがに冗談になってないわよ。仕返しだからって、やり過ぎよ」

恒一「仕返し? そんな簡単なものじゃない、これは復讐だよ。ここはまだ地獄の一丁目、本番はこれからさ」

鳴 「じゃあ、そろそろ始める?」

恒一「そうだね。まずは裸にしてあげようか」

杉浦「!?」

鳴 「杉浦さん。『あなたの手足は動かなくなる』」

杉浦「……なっ! ちょっと、どういう事!?」

恒一「さて、腕を自由にしないと上を脱がせられないね」

杉浦「は、離しなさい! くっ、どうして動けないの……!」

シュルシュル

杉浦「やめて、やめなさい! 脱がせないで、やめろって言ってるでしょう! ちょっと、聞いてるの!?」

ファサッ

杉浦「くっ……うう」

鳴 「大変立派な胸。憎たらしい」

恒一「確かに大きい方だね。でも、僕は鳴の胸が一番好きだよ」

鳴 「……」カア

恒一「さて、それじゃ下も脱がせよう」

杉浦「ちょ、ちょっと! いくらなんでもそれは酷いわ、やり過ぎよ!」

鳴 「もちろん。酷いからこそやるの」

杉浦「お願い! 本当にそれは……」

恒一「見られたくないのは分かるよ。あんなに濃いと、やっぱり恥ずかしいよね」フフッ

杉浦「!?」

鳴 「薬はクリ○リスに打った。だからとっくに確認済」ククッ

杉浦「な、な……」

屈辱。これほどの屈辱があるだろうか。拘束され動く事もできず、着衣を一枚ずつ剥ぎ取られていく。
それをするのは同い年のクラスメート二人、しかも一人は同性。

恒一「武士の情けでソックスは残しておいてあげるよ」

鳴 「むしろその方が恥ずかしい……ふふっ、やっぱり何度見ても濃いわ」

杉浦「ううっ」カアア

確かに、自分でも下の毛が濃いとは思う。同年代に比べて、ではなく、成人女性よりも濃い。普段はこっそりと整えているけど、
最近やっていなかったのが裏目に出た。

杉浦「も、もういいでしょう! お願い、この事は誰にも言わないで! 何が望みなの!?」

こんな恥ずかしい秘密を、他の人に知られてはたまらない。それだけは避けたい、ある程度は二人の要求を呑んでもいい。
そういう考えから、私は交渉を申し出た。しかし、二人は――

恒一「望み? そんなもの、決まってるじゃない」

鳴 「あなたの破滅。覚悟はしなくていい、ただ絶望して」

あっさりと、拒否した。
そして、榊原が――私自身、どこかで気付いていた可能性だった――自分の服を、脱ぎ始めた。

辱ゲーのシナリオ書けるんでね

杉浦「ひっ」

それを目にした時、思わず知らず息を呑んでいた。全裸になった榊原の股間で天を向く、二十センチ近い長大なモノ。

杉浦(あ、あんな……あんなに大きいものなの!? 保健の本には書いてなかったわよ!)

恒一「さ、それじゃ始めようか」

鳴 「待って。テープを換えておく」

杉浦「テープ……ま、まさか! ねえ、まさか撮影するなんて言わないわよね!?」

恒一「撮影するとは言わないよ。だって、もうしてるから」

鳴 「あなたが目を覚ましたところからずっと、録画しっぱなし」

杉浦「そんな……」

鳴 「準備完了。恒一くん、やっておしまいなさい」

恒一「はい、ご老公」

緊張感の欠片も感じさせないやり取りをして、榊原が私の両脚を大きく開いた。長大な凶器の先端が、誰にも
触れさせた事のない私の秘部に当てられる。熱い。怖い。今まで自分でいじった事はあっても、何かを入れた事はない。
そこに、あんな大きなモノが果たして入るのだろうか。私の体は、耐えられるのだろうか。

恒一「いい具合に薬も効いてるね。もう結構濡れてるから挿れやすい」

鳴 「杉浦さん、お別れを言わなくていいの? あなたの処女膜に」クスッ

杉浦「お、お願い……許して、謝るからぁああアあああああッ!?」

焼けた鉄の杭を打ち込まれたような、熱と激痛。股間から脳天まで、衝撃が突き抜けた。

鳴 「言う暇もなかったわね。どう? 恒一くんの、大きいでしょう」

恒一「聞こえてないみたいだよ、鳴」

痛みと、熱さ。処女を喪ったという悲しさ。見下していた者にいいようにされているという屈辱。
頭の中は、ぐちゃぐちゃだった。ところが――数秒もしないうちに。
それらを、別の感覚が覆い尽くそうとし始めた。

杉浦(なに、なんなのこれ……)

杉浦(有り得ない! こんな状況で、こんな辱めを受けているのに!)

杉浦(服を脱がされて、処女を奪われて……有り得ない! 認めない!)

杉浦(そう思っているのに……否定できない)

杉浦(榊原と繋がっている場所から、押し寄せてくる……)

杉浦(どうして、どうしてこんなに――気持ちいいの!?)

恒一「あ、目がトロンとしてきた。そろそろイきそうだね……でも、早いなあ」

鳴 「体の準備はできていた。必要なのは、最後の一押し」

恒一「じゃあ、さっさとやっちゃおうか」ズドンッ

杉浦「いっ……」

杉浦「あハぁアあああアああああッ!」

頭の中に、電流を流されたような快感。勝手に腰が浮いて、目の前がチカチカする。
自分のはしたない叫びが、遠くから聞こえてくる。こんなに大きな絶頂は、人生で初めてだった。

恒一「よしよし、いい反応だね。しっかり撮れた?」

鳴 「ばっちり。このまま第二段階へ」

恒一「了解」

頭の芯まで痺れていた。それでも、榊原のモノが私の中から引き抜かれた事は分かった。

恒一「ほら、杉浦さん。いつまでも飛んでないで、戻ってきて?」ペチペチ

杉浦「う、あ……」

恒一「気持ちよかったでしょ? あの感覚、また味わいたいよね?」

杉浦「あ、ふ」

鳴 「でも、ダメ。ここから先は、自分自身との戦い。あなたがプライドを捨てられるかどうかにかかってる」

鳴 「あなたは、『顔または口内に、精液か尿を受けない限り性的絶頂を迎えられない』」

杉浦「えっ……」

鳴 「私たちはこの部屋を出る。右手だけは自由にしてあげるから、イきたければオナニーしてみればいい」

恒一「絶対にイけないけどね。僕のを咥える気になったら、そこのビデオに向かってそう言ってね」

杉浦「ま、待って……待ってよ、こんな状態で」

こんな、こんな体の芯に火が付いた状態で――

杉浦「置いていかないでよぉっ!」

音を立てて、扉が閉まった。

大好きな恒一くんが別の女抱いてるのに、鳴ちゃんは平然としてられるのか・・・
ちょっとリアルなオナホを使ってるくらいにしか思わないのかな

>>11
>恒一「なくはない。病院勤務の、水野のお姉さんを使う。構わないね?」
>鳴 「もちろん。恒一くんが誰に手を出しても、愛してくれるのが私だけなら」
>恒一「僕が愛せるのは鳴だけだよ」
>鳴 「よろしい」チュッ
って言ってるし

勅使河原「……ゴクリ」

風見「……」

杉浦「最初のうちこそ、なんとか耐えようとしたわよ。隙を伺って逃げ出そうとも考えた。でもね、無理。どうにもならない」

杉浦「一度イかされて、体が言う事をきかなかったわ。イきたい、ただイきたい。それなのに、自由な右手でいくら弄ってもダメ」

綾野「私の時と同じだなあ。あの疼き、耐えられないよねー」

小椋「あたしもそうよ。まったく、とんでもない堕とし方よね」

杉浦「時間が経つにつれて加速度的に性感が高まるのよ。結局、十分と保たなかったわ。二人を呼んで、戻ってきた二人の足元で土下座して」

杉浦「プライドも何もかもかなぐり捨てて言ったわ。『お願いです、精液を飲ませてください』って」

勅使河原「……」

風見「」

地震だ! てめえら大丈夫か!?

杉浦「プライドを代償にしただけあって、すごい絶頂だったわ。榊原のモノを咥えて、初めてながら何とか射精まで導いて……
精液を口で受けた時、意識が飛ぶかと思った。まあ結局、その後見崎にオシッコをかけられた快感で気絶したけどね」

勅使河原「オシッ……いや、何でもねえ」

風見「……」ボーゼン

綾野「スギーも結構キツい事されたねえ。ていうか、こういっちゃんも鳴ちゃんもかなりエグいよね?」

小椋「エグいなんてもんじゃないわよ。あたしの時なんて、そりゃ酷かったわ」

杉浦「で、綾野はどうだったの?」

綾野「私? まあ処女破られたあたりまではスギーと同じだね」

小椋「その後は?」

綾野「はひっ……あ、あ、ダメ、もう……」

恒一「イっちゃいそう?」

綾野「う……」

恒一「ちゃんと言わなきゃ分からないよ?」ピンッ

綾野「あハぁんっ!」

敏感な淫核を指で弾かれて、腰が浮いてしまった。たった今、人生で初めてのセックスを――予想もしなかった形で――
したばかりの秘所を、こういっちゃんの指が出入りしていた。
入り口の裏側を引っ掻くように、こういっちゃんの指が動く。おち○ちんを突っ込まれて、初めてなのにイってしまった
私の体は、本当に自分の体かと疑いたくなるほど敏感になっていた。

恒一「イきそうなら、ちゃんと自分の口で言うんだ。じゃなきゃイかせてあげないよ」

両手を縛られて床に転がされ、だらしなく脚を開き、股間を弄られている私。しかも相手は、ついこの間まで私たちが
いじめていた人。そんな相手に、自分が絶頂しそうだなんて言えない。
言ってしまったら、この先一生かけても挽回できない格付けができてしまう。

綾野「ひっ、あ、ア、あ」

それが分かっていながら。心のどこかで、言ってはいけないと叫ぶ声を聞きながら。
私の体は、自分で情けなくなるほどにあっさりと、快楽に屈した。

綾野「い、イっちゃう! もう、イっちゃう!」

恒一「はい、よくできました。じゃあ綾野さん、次の試練だよ」

綾野「えっ」

恒一「さっき鳴が出て行ったから、今この部屋には僕と綾野さんしかいない。実は、この状態じゃ何時間
弄り続けても綾野さんはイけないんだ」

綾野「な、何それ……どういう事?」

恒一「味わってみた方が早いよ。綾野さん、今クリ○リスを思いっきりつねり上げたらどうなると思う?」

綾野「そっ……」

そんな強烈な刺激に、耐えられるはずがない。間違いなくイってしまう。

恒一「ところが無理なんだ」ギリッ

綾野「ひあっ! ……えっ?」

腰は浮きっぱなしで、秘所をまさぐるこういっちゃんの手は、私がこぼした愛液でびしょ濡れだった。
そんな状態で一番敏感な部分を責められたのに、私はイけなかった。

綾野「ど、どうして……?」

恒一「鳴が出て行く時に言ってた事、覚えてる?」

出て行く時……そういえば、私の目を見ながら何か言ってた。あれは、確か……そう、思い出した。
『他人に見られながらでなければ性的絶頂を迎えられない』。

綾野「う、嘘……」

恒一「当事者同士は該当しない。僕以外の誰かが、この場で見ていないとダメなんだ。鳴?」

こういっちゃんの呼びかけに答えて部屋の扉が開き、鳴ちゃんが入ってきた。相変わらずの無表情で私のそばまで
やってくると、腰を落として顔を近づけてきた――ただし、目を閉じて。

鳴 「どう? イきそうでイけないもどかしさ」

綾野「ひ、あ……」

鳴 「ふふ、艶っぽい声。恒一くん、随分いじめたのね?」

恒一「そりゃあ、ね」

鳴 「綾野さん、私たちはあなたをこのまま放置していてもいいの。疼きっぱなしの体を抱えて悶えるあなたを
見ているのも、それはそれで面白い」

鳴 「でも、どうしてもイきたいのなら――私たちに、ちゃんとお願いする事」

綾野「お、お願いって?」

鳴 「そうね……ふふっ。『どうか、私がはしたない声を上げてイってしまうところを見てください』って」

愕然とした。そんな――そんな言葉を、私の口から言わせるつもりなのか。無理だ。
いくらなんでも、そんな恥ずかしいセリフは言えない。そんな事を言うぐらいなら、このまま――

恒一「鳴が言ったとおり、僕たちはどっちでもいい。ただ実際のところ、綾野さんに選択肢はないと思うよ」キュキュッ

綾野「ひあっ!? こういっちゃん、そこ弄っちゃダメ!」

恒一「別にいいじゃない。どうせ今のままじゃ、丸一日続けてたってイけないんだし」

確かに、彼の言うとおりだった。今の刺激だけでも、イってしまうには充分過ぎる強さだった。
なのに――まるで、見えない柵に阻まれているように。私の体は、快楽の沼に飛び込めないのだ。

綾野「あ、あ、あ……」

恒一「さて……何分我慢できるかな?」フフッ

綾野「って感じだったよ、うん。それでまあ、結局私も十分は保たなかったなー。鳴ちゃんに言われたとおりのセリフ、
涎垂らしながら言っちゃったよ」

勅使河原「……うわあ」

風見「……まったくもって、とんでもない話だ……」

杉浦「あんたたちも分かっただろうけど、榊原と見崎はあんたたちが思ってるような奴じゃないわよ」

小椋「榊原くんは人畜無害そうな顔して、考える事も実際の行動も常識から外れてるよ。ほんと、手を出すべきじゃなかったわ」

綾野「鳴ちゃんだって相当だよ。私がイきそうになったら目を閉じて、ギリギリのところで止めてくるの。で、同じように
お願いしなきゃ見てもらえない。そんなの二十回も繰り返されたら、もう何もかもどうでもよくなるよ」

杉浦「一箇所だけ逃げ道を残しておいて、その先に一番キツい罠を仕掛けておく……悪魔みたいなやり口だわ」

綾野「ほんとだよねー。さ、そんじゃ次は由美の番だよ」

小椋「あたしも、最初の部分は二人と大体同じだったよ。でも、その後が酷かった」

告白しながら愉しんでねーか?この三人
そしてオッキしてそうな男二人

小椋「嫌っ、嫌ぁっ! それだけはやめて、お願いだから!」

私の恥ずかしいところを、全部見られた。気にしている小さい胸、それよりも気にしている未だ毛の生えていない秘所。
目を覚ました時は既に全裸にされていて、何もかも見られた後だった。
羞恥に怒り狂った私の罵声なんて意にも介さない様子で、榊原くんは躊躇せず私を犯して処女を奪い、見崎さんは
その間中ずっと私を撮影していた。初めてのセックスも、それによる絶頂も、全て見られて撮られた。

小椋「本当に、本当にやめて! 謝る、全部謝るからぁ!」

なのに、今。私は憎いはずの二人に、必死になって許しを求めていた。ついさっきまでの怒りはどこかに消え失せ、
とにかくこの場を逃げ出したい一心で言葉を切らずに訴え続ける。
見崎さんの妙な力で、私は恐ろしいほど屈辱的なポーズをとらされていた。犬のような四つん這いならまだ良かった。
膝をつき、後ろにいる二人に向かってお尻を突き出した恰好、それだけならまだ良かった。
こんな屈辱があるだろうか。私は――自分の手で自分のお尻を割り開き、肛門を曝け出しているのだった。

恒一「うん、いい感じだよ小椋さん。そのまましっかり開いててね」

鳴 「顔がちゃんと入るように写真も撮った。現像したら見せてあげる」

恥ずかしい、などという言葉では片付かない。自分の体で他人に一番見られたくない場所を、自分の手で見せているのだ。
処女を奪われた時にはまだ残っていた怒りは、既にどこかに消え去っていた。この体勢に体を固定されてから榊原君が
取り出した道具を見れば、きっと誰だってそうなる。

恒一「じゃあ小椋さん、浣腸の時間だよ。鳴先生から詳しい説明を受けてね」

鳴 「こほん。通常は医療用の浣腸としては、人体への影響や排便を促進する催下効果も含めて、水で薄めたグリセリンを用います。
濃度は三十パーセントから五十パーセント、催下効果が高いため量は十ミリリットルから二百ミリリットルで充分」

小椋「ゆ、許して! 土下座でも何でもして謝るから、か、浣腸だけは……」

鳴 「ちゃんと説明を聞かない悪い子は、お腹が破裂するまで空気浣腸」

小椋「ひっ」

鳴 「静かにしていなさい。さて、さっきの説明を踏まえて今回使用するのは、グリセリン溶液・濃度六十パーセント。
腸に対してかなりの刺激が期待できます。そして気になる量ですが……」ニヤリ

鳴 「五百ミリリットル」

小椋「ちょ、ちょっと待ってよ! さっき二百で充分て言ってたじゃない、しかも医療用でその量でしょ!?」

鳴 「勘違いしないでほしい。私たちはあなたを健康にしたいわけじゃないく、苦しめたいだけ。ただ、極端に危険な事を
して死なれたりすると困る。後始末も大変だし、何よりそこで復讐対象がいなくなってしまう」

恒一「長く遊ぶためには、壊さないように多少手加減する必要もあるんだよ」

ご主人様たちが不利になるようなことをわざと漏らす
杉浦、綾野、小椋の三人は飽きちゃったから、口の軽い勅使河原に噂広めさせて
クラス、学校中の男子に輪姦させようって恒一くん達の腹積もりか

もしくはイジメ首謀者の徹底調教で構ってくれないご主人様に再調教を受ける為の計画とか
ご主人様たちの目が自分らに向けばベストだけど、それが叶わなくても噂が広まって、
他の男子達に蹂躙されるなら良しってことだったり

小椋「ごめんなさい、ごめんなさい! 今までしてきた事全部謝ります、二人の事無視してごめんなさい! 教科書とか隠したり
水をかけたりしてごめんなさい!」

鳴 「いつの間にか敬語に」

恒一「すごいね。さっきまで顔を真っ赤にして殺してやるとか言ってたのに」

小椋「う、嘘です! そんなの嘘、これからは絶対にそんな事言いません! お願い、心の底から謝ります! 許してください!」

鳴 「小椋さん。そんなに浣腸は嫌?」

小椋「い、嫌……これだけは、嫌……」

恒一「そうだろうね、女の子は恥ずかしいよね。それに今日でちょうど一週間だっけ?」

小椋「!? な、なんで知ってるの!」

鳴 「あなたが今現在便秘な事ぐらい調べてある。一週間分溜まったところに浣腸なんてしたら……」

背筋に、冷たいものが走った。そう、浣腸というのはそれだけが目的ではない。むしろ手段でしかなく、目的はその先なのだ。

小椋「嫌ぁあああああああっ、絶対に嫌ぁああっ! お願い、本当にダメ! なんでも、なんでもするからそれだけは許して!
お金でもなんでも、言われたとおりにします! だから、お願いだから助けて!」

恒一「うーん、なんだか可哀想になってきたなあ」

鳴 「そうね。もう泣き出してるし、鼻水も垂れてる」

小椋「うっ……ぐすっ……」

鳴 「泣くほど嫌? そんなにやりたくない?」

小椋「は、はい……どうしても、嫌です……」

鳴 「そう……」

鳴 「だからこそ、やる価値がある」ニヤリ

小椋「そんな……ヒィッ!?」

見崎さんの冷たい微笑みに合わせるように、私が自分で広げている肛門に冷たい硬質な物が触れた。
そして間を置かず、温かい液体が私の中に侵入してくる。

小椋「あ、あ、あ」

恒一「さっき見崎が言ってたように、医療用でもせいぜい二百ミリリットル。回数を繰り返せばいいんだけど、今回は
家畜用の大容量タイプを取り寄せたよ」

小椋「うあ、ひ、入って、くる……」

恒一「それから、四十度以上の高温だと体に良くないんだ。最適とされる三十八度だから安心していいよ」

鳴 「ふふっ、そろそろ半分」

半分、まだたったの半分。もうお腹には苦しさの芽が出ているのに、まだ半分も残っているなんて。
注入が続けられているというのに、私の体はもう既に限界だ。

小椋「あ、や、嫌ぁ……」ゴロゴロ

恒一「あれ? 今の音って」

鳴 「これは予想外。こんなに早く効くとは思わなかった」

火照ってるんだろ

あとどの位あるんだろか結構長くて凄いぞ

恒一「うーん、どうしようか? ここで一旦止めるか、このまま続けるか」

鳴 「小椋さんは、もう限界みたいね」

小椋「あ、うあ、ひ……」ゴロゴロ

恒一「じゃあ、せーのでどうするか決めようよ」

鳴 「そうしましょう。せーの」

鳴・恒一「「このまま続ける」」

小椋「なっ……」

恒一「そういうわけだから小椋さん、せいぜい頑張って耐えてね」

鳴 「もしかしたら止めてもらえるかも、って思った? 今の怯えた表情、すごく良かった」クスクス

スクロールバーでざっと見たところ6合目から7合目あたりだと思う

是非頂上まで踏破して欲しいぞ

小椋「くっ……う、ひ……」ゴロゴロ

恒一「はい、全部入ったよ」

鳴「さて、ここからが本番。何分我慢できるかしら」

小椋「む、無理! もう無理、出ちゃう! お願い、トイレに行かせて!」

恒一「何言ってるのさ。僕たちの前でするんだよ」

鳴 「忘れたの? 私たちはあなたに復讐している、だからあなたの嫌がる事をする。当たり前の話」

小椋「そ、そんな……嫌、お願い……」ゴロゴロ

小椋「ひっ……ダメ、もう無理ぃ……」ゴロゴロ

恒一「大分苦しそうだね……そうだ、鳴」ヒソヒソ

鳴 「……いいと思う。すぐに準備しましょう」

二人が、私の後ろで何かごそごそやっている。でも、便意が強過ぎて振り返ることさえできない。自分の額、首筋、背中、
脂汗が伝っているのが分かる。これ以上は、もう――

恒一「はい、小椋さんもういいよ。うまく頑張れたらトイレに行かせてあげる」

耳を疑った。トイレに行かせてもらえる? うまく頑張れたら、って何をだろう。便意に翻弄されて考えがまとまらない私を、
見崎さんが立たせて振り返らせる。
後ろにあったのは、踏み台昇降運動に使うような箱型の台が二つ。そして、その先には――どこから持ってきたのか、大きな鏡。

鳴 「さ、台に上って。両足をそれぞれに乗せたら、腰を落として」

言われたとおりに動くしかない。一分一秒を争う状況なのに、それでも僅かな希望に縋りながら私は従った。
二つの台は間を空けて置かれていて、私の体勢は――和式便器で用を足す時のそれと、同じポーズになっていた。
しかも、正面の鏡がその状態を視覚的に伝えてくる。恥ずかしい、恥ずかし過ぎる。

鳴 「一分間、我慢できたらトイレに行かせてもいい。でも、我慢できなかったら自分の排泄姿を自分で見る事になる」

とんでもない話だった。今から一分なんて、耐えられる自信がない。でも、クリアできれば――

恒一「それじゃ、スタート」

小椋「……うっ……」ゴロゴロ

鳴 「十秒経過」

まだ、たったの十秒? 無理、絶対に無理。でも、耐えなきゃいけない。人に見られる事も、それを自分で見る事も、絶対に嫌。

鳴 「二十秒経過」

台の間には、透明で大きな洗面器のような容器が置かれている。もし出してしまったら、ここに――いや、考えたくない。

鳴 「三十秒経過。小椋さん、『両手でお尻を広げて』」

小椋「なっ……ひあっ、ダメっ……」

抵抗なんてできない。私の意志とは関わりなく、私の手が動いてお尻を広げてしまう。
全神経をお尻に集中していなければ、すぐにも漏らしてしまいそうだった。

鳴 「四十秒経過」

ああ、半分を越えた。大丈夫、油断はできないけどここまでの具合なら大丈夫。きっと、耐えられる。

鳴 「五十秒経過」

恒一「はい、ゲームオーバー」

自分でお尻を広げた時から、私は目を閉じていた。視覚も塞いでお尻に意識を集めなければ、とても耐えられなかったから。
だけど、耳元で榊原くんに囁かれた時――目を、開けてしまった。もちろんここまで耐えたのだし、そのぐらいなら大丈夫。
鏡の中で、みっともない恰好をしている私がいた。そしてそんな私の隣に榊原くんが立ち、私の――股間に。手を。

小椋「やめっ……!」

無言のまま、榊原くんが私の淫核を指で弾いた。腰全体が震えるような衝撃に、たった一発で私の意識はそちらに向けられる。
向けられてしまう。そして、破滅が訪れた。

小椋「あっ……あぁアああァああああああッ!!」

耳を塞ぎたくなる音。鼻を刺す臭い。鏡の中で、泣いている私。
その隣で、二人の悪魔が。嬉しそうに、手を打ち合わせていた。

杉浦「……さすがの私たちも」

綾野「ドン引きですよ由美さん」

小椋「ちょっと、遠ざからないでよ! 仕方ないでしょ、あんなのに耐えられたら人間じゃないわよ!」

杉浦「だって……ねえ?」

綾野「うん、いくらなんでもねえ……」

小椋「何言ってんのよ、あの二人がこれだけで許してくれるはずないじゃない」

勅使河原「えっ」

風見「バカな」

小椋「二回目は八十パーセント濃度で一リットル。三回目は百パーセントで一.五リットル。その後にぬるま湯で二リットルよ」

小椋「最後なんか妊娠したみたいにお腹が膨れて、頭は発狂寸前だったわ。やっと全部出し尽くしたと思ったら、そこからがまた地獄よ」

小椋「榊原くんのアレで、ひたすらお尻をいじめ抜かれたわ。五時間ぐらいかしら、最後なんかオシッコ漏らして気絶したわよ」

綾野「うひゃあ」

杉浦「まったく、あの男……爽やかな顔して、とんだド変態ね」

小椋「見崎さんだって大したものよ。自分の彼氏が他の女の子抱いてるのに、その手助けなんかするんだもの」

綾野「あ、でもさ。こういっちゃんも他の子と鳴ちゃんで区別してると思うよ?」

杉浦「どうしてそう思うの?」

綾野「あのねー。こういっちゃん、私を弄ってる時に一回も射精しなかったんだ」

綾野「スギーと由美は何回も出されたでしょ? でもそれって、そうしないと二人がイけないからだと思う」

綾野「私は精液関係なくイけちゃうからさ。だから多分、こういっちゃんは鳴ちゃんでしかイかないんじゃないかなー」

杉浦「……いい話にも聞こえるけど、ド変態である事は変わらないわね」

小椋「そうよ。あたしなんか挿れられる前に、一時間近くお尻の穴舐められたんだから……あ、二人とも大丈夫? ついてきてる?」

勅使河原「いや……正直、杉浦の話の途中で振り落とされた」

風見「ああ、僕もだ……」

誰か絵描いてくれない?

ごめん、ちょいちょいさる食らって止まる

勅使河原「っつーか、お前らおかしいだろ! 聞きたいって言ったのは俺らだけど、ここまで全部話していいのかよ!?」

杉浦「何よ、期待に応えてやったってのに逆ギレ?」

綾野「どうせ今夜、寝る前に思い出して一人エッチとかするんでしょ? やだなークラスメートにそういう事されるの」

小椋「そんな事したら、榊原くんに言いつけてあんたのお尻も同じように調教してもらうからね」

勅使河原「ひいっ!」

風見「しかし、今の話では……三人とも、体を弄られているんだろ? 割と普通に話していたようだけど」

杉浦「まあ、今はある程度落ち着いてるわ。昼休みに一回ずつイかせてもらってるから」

風見「なっ!」

綾野「ごはん食べてから屋上でちょちょいっとね」

小椋「そうでもしてもらわなきゃ体が保たないんだもん。夜まではなんとか我慢できるわ」

勅使河原「は、はは……もう何でもありだな」

杉浦「学校でそんな事を、とか言わないでよ? こっちは死活問題なんだから」

綾野「バレたらそりゃ大変だけど、他に方法なんかないんだもん」

小椋「倫理とか常識とか、そんな話はどうでもいいの。いくらお説教されたって、あたしたちの疼きが治まるわけじゃないし」

風見「……そんな状況だったのか」

勅使河原「な、なあ。ところで望月はどうしたんだ? 学校来てねえみてーだけど」

杉浦「しばらく休むと思うわ。まだ立ち直れてないから」

風見「一体、何があったんだ」

勅使河原「……何でもありとは言ったけど、まさか三神先生まで関わってるなんて思わなかったぜ」

風見「望月が憧れているのは傍目にも明らかだったからな。よりによって、その相手と姉とは……察するに余りあるな」

杉浦「発狂と自殺はできないから、そのうち来るわよ。かなり疲れてたみたいだし、回復してないんでしょうね」

綾野「先生たち、凄い楽しそうにやってたもんね。もっちー、多分もう戻れないよ」

小椋「男だからこそキツいわよね」

勅使河原「望月については、まあ分かった。んじゃ、赤沢は?」

杉浦「ああ……あの裏切り者?」ククッ

綾野「いたねー、そんな人。今頃ベッドで布団被って泣いてるんじゃない?」ククッ

小椋「お金持ちだから、パパに頼んで犬買ってもらってるかも」ククッ

杉浦「あはは、それいいわね」

綾野「由美、頭いいなー」

小椋「性格的にもやりそうじゃない? あいつ」

勅使河原「な、なあ……」

風見「君たち……友達、というか仲間じゃないのか?」

杉浦「ついこの間まではね」

綾野「はっきり言っちゃうけど、今はもう違うよ」

小椋「あたしたちを売って、自分だけ助かろうとしたのよあいつ」

杉浦「でも、榊原たちもそれには気付いてた」

綾野「だから、私たちが好きにしていいって事にしてくれたんだよ」

小椋「あの時の泉美の泣き顔、今思い出しても傑作だったよね」

赤沢「ひっ……嫌、お願いやめてぇっ! 犬なんて、犬なんて嫌ぁあっ!」

杉浦「情けない声出さないでよ。いつもみたいにビシッと、『やってみなさい』とか言えないの?」

綾野「普段攻めてばっかりの人は、自分が攻められると弱いんだよねー」

小椋「天下の赤沢泉美がこんなに弱々しいのなんて、あたし初めて見た」

望月「いつもは僕にやらせてる役回り、自分でやってみた感想はどう? あ、それどころじゃないね」

恒一「うーん、四人ともノリノリだね」

鳴 「潜在的に不満が溜まっていたんじゃない?」

杉浦「じたばたしたって無駄よ。この皮バンド、かなりがっちり固定してあるから」

綾野「ねえ、こういっちゃん。いずみんへの復讐、私たちにやらせてくれない? さっきのあの発言、許せなくてさー」

恒一「鳴、どうする?」

鳴 「犬に初めてを捧げさせるなら、それ以外はお好きにどうぞ」

小椋「やった!」

恒一「あ、でも体に傷をつけちゃダメだよ。痣ぐらいならいいけど、骨折とかはさせないで」

望月「うん、気をつけるよ」

赤沢「あっ……」

赤沢「あんたたち、ふざけないでよ! この……裏切り者!」

杉浦「どの口でそれを言うのよ。ついさっき、あんたが私たちを裏切ったんでしょうに」

赤沢「今まで仲良くやってきたじゃない! それなのに……」

綾野「いずみん、勘違いしないでよ。あたしたちさ、いずみん助けようと思ってたんだよ?」

赤沢「えっ……?」

小椋「でもね、榊原くんが言ったの。『赤沢さんはきっと君たちを捨てる。よく見ておきなよ』って」

赤沢「あ……あ……」

望月「僕たちが酷い目に遭ってるのを見て、赤沢さんが自分もそうなる覚悟を決めてくれてたら、僕たちは助けたよ。でも、もう遅い」

杉浦「長年の付き合いの私まで、あんたは捨てた。榊原の言ったとおりに」

綾野「私たちは自分が悪い事は認めたよ。でも、他の人を売ったりはしなかった」

小椋「なのに、あんたはあっさりと私たちを売ったよね。絶対に許さない」

望月「そろそろ始めようよ。『彼』も我慢しきれないみたいだし」

  「グルルルル……」

赤沢「や、やめて! その犬をこっちに近づけないで!」ガチャガチャ

杉浦「凄いわね、この分娩台。拘束具だけじゃなく、ご丁寧に犯す側の足場までついてるじゃない」

恒一「水野のお姉さんがどこかから探してきてくれたんだよ」

綾野「ね、このコかなり大きいけどなんて種類?」

鳴 「グレート・デーン。犬の中では最大クラスの体格」

綾野「うわっ……凄い、真っ赤でギンギンになってる」

望月「あらためて見ると、結構グロいね……これが今から赤沢さんの中に入るんだ」

赤沢「ね、ねえ……まさか、本当にやらないわよね? じょ、冗談……よね……?」

限界だ、8時ぐらいまで寝させてくれないか

赤沢「い、痛……え、嘘……」

杉浦「泉美、処女喪失おめでとう」

綾野「あ、血が出てきたよ」

小椋「初めてが犬って、なかなかないよね」

望月「赤沢さん、分かってる? ぼーっとしてないで、ちゃんと理解してよ」

赤沢「うそ……こんなの、嘘よ……」ポロッ

杉浦「あ、泣いた」

綾野「えー、なんかつまんないな。ねえ君、もうちょっと激しく動いてみない?」

  「ガウ」ゴリュ ゴリュ

赤沢「いっ……痛、ひっ……」

小椋「あ、いい反応になった」

赤沢「やあ、やだ……こんなの」

赤沢「こんなの、嫌ぁああああああああああああッ! 助けて、誰か助けてえっ!」

望月「こうでないと面白くないよね。ほら赤沢さん、もっと泣き叫んでよ」

赤沢「嫌、抜いてぇっ! お願い助けて、許してえっ! こんなの、こんなの嫌ぁっ!」

恒一「杉浦さんたちの目の色が変わってきたね」

鳴 「私たちと同じ、復讐に燃えて道を外した者の目」

3時間だけ……

保守を……頼……

勅使河原「……い、犬……」

風見「その話は、本当……なんだな?」

杉浦「ええ。見崎の説明どおり、三十分ぐらい繋がりっぱなしの注ぎっぱなしだったわ」

綾野「で、いずみんは泣きっぱなしの喚きっぱなし。その後はワンコのおち〇ちんを舐めて綺麗にさせて」

小椋「体を引っくり返して、後ろから今度はお尻の処女も犬に奪わせて」

杉浦「で、宣言どおり私たち全員のオシッコ飲ませたわよ」

綾野「スギーと私のは何とか飲んだんだけど、由美の時にむせてこぼしちゃったんだよねー」

小椋「きっちり三リットル浣腸してやったわ。お腹の張り具合が凄くて、死に掛かってた」

勅使河原「お前ら、相当な事やったんだな……」

杉浦「ところが、これで終わりじゃないのよ。あいつのクリ〇リスの包皮、手術で切除してやったの」

勅使河原「……はい?」

綾野「薬で感じ易くなってる体なのに、空気に触れてるだけでもビンビン感じちゃうよ。もう二十四時間感じまくり」

小椋「それなのに、犬が相手でないとイけない。まあ、まともな神経じゃ耐えられないわよね」

勅使河原「それでさっき、犬を買ったんじゃないかとか言ってたのか……あいつ、生きてんのか?」

杉浦「自殺はできないし、不慮の事故でもなけりゃね。最終的には犬にまでオシッコかけられたわね」

綾野「人間としての大事なもの、なくしまくりだったよー」

小椋「いい気味よ。仲間を売って助かろうとするなんて、あんな奴だとは思わなかったわ」

勅使河原「……聞いといてなんだけど、よくぶっちゃけたなあ」

杉浦「榊原たちにやられ過ぎたんでしょうね……私たちは、ある意味で吹っ切れちゃったのよ。だからここまで話したの」

綾野「ま、二人が他の人に喋ったりしないって分かってるのもあるけどねー」

小椋「あたしたちだって相手は見るわよ。誰彼構わず話すなんて思わないでね」

風見「……」

杉浦「……風見。変な事は考えない方がいいわよ?」

風見「なに?」

杉浦「あんた、榊原たちをどうにかしようとか考えてるんじゃない?」

勅使河原「えっ、そうなのか?」

風見「……」

綾野「それはちょっとまずいと思うよー。へたな事したら怒らせるだけだもん」

小椋「同感。あたしたちはもう抵抗しないし」

風見「しかし、二人を放っておいて大丈夫だろうか……もし、他の人まで手にかけ出したら」

勅使河原「いやでも、こっちから余計な事しなけりゃサカキたちも何もしないんじゃねーの?」

風見「僕だってそう思いたいけど、分かるものか」

杉浦「あんたたちやクラスの皆は、泉美に直接命令されてない。消極的賛同は、辛うじて見逃すって榊原が言ってたわ」

杉浦「それに……もしあんたが榊原たちに敵対したら、多分桜木が標的にされるわよ」

風見「!?」

綾野「やるだろうね。だってかざみん、ゆかりんの事好きでしょ?」

小椋「絶対にそこを突いてくるよ。桜木さんが可愛いなら、榊原くんたちを信じておとなしくしてる方がいいよ」

勅使河原「俺もそう思うぜ。あいつらを敵に回すのは、絶対にまずい。今の話聞いてただろ、何するか分かんねーぞ?」

風見「……そう、だな。危なかった、つまらない正義感に騙されるところだった。ありがとう」

勅使河原「別にいいって、気にすんなよ。けど……」

風見「けど、なんだ? 何か気になるのか」

勅使河原「いや……あいつら、これからどうすんのかな、ってさ」

鳴 「はっ……く、ふぅっ……」

恒一「鳴、大丈夫? 無理しなくていいよ」

鳴 「へ、平気。私に、任せて」

私の体は、あまり発育がよくない。胸は小さいし、下の毛も薄い。そして膣も、浅く狭い――らしい。
他の人と比べた事はないけど、恒一くんが言うにはそうらしい。
反対に、恒一くんのアレは尋常じゃなく大きい。『そういう』本でもお目にかかれないぐらい、悪魔じみた大きさ。
杉浦さんたち三人を絶望の淵に叩き込んだ、凶器の器官。
でも、あの時はまだ――恒一くんは、本気じゃなかった。手を抜いていたわけじゃないけど、廃人にさせては意味がない。
だから、大きさをセーブしていた。今は、違う。

鳴 「恒一くんと私は、一蓮托生。だったら、恒一くんの全てを私にぶつけてほしい」

恒一「だけど、さすがにこれは……」

鳴 「大丈夫。私なら、きっと受け止められる」

二十センチを優に越える長さと、私の手首ほどの太さを備えた肉の槍が。恒一くんに跨る私の体を、貫こうとしている。
ベッドの上、お互いに全裸。私たちは旧夜見山病院の中の一室で、体を重ねている。

鳴 「でも、さすがに大変。だから、手を貸してほしい」

恒一「どうすればいいの?」

鳴 「私を、狂わせて」

私の下で仰向けに寝ている恒一くんが、膝立ちの私に向かってゆっくりと身を起こしてくる。
優しい動きで手を伸ばし、私を抱き寄せる。
唇が、触れ合う。

鳴 「んッ……!」

私の唇を割り開いて、熱い舌が口に侵入してくる。それだけで、軽い絶頂を覚えるほどの快感。
恒一くんは、何人もの女性を抱いてきた。でも、キスを交わすのは私とだけ。
彼の唇がどれだけ情熱的で、彼の舌がどれだけ熱くて、彼の唾液がどれだけ甘いのか、知っているのは私だけ。

鳴 「……ッ……むうっ……!?」

恒一くんは、キスしながら胸を触るのが好き。私の小さい胸を、愛おしそうに弄る。
掌で回すように、時々強くもみしだきながら、敏感な突起を刺激する事も忘れない。

鳴 「ぷはっ……はあっ、はあ……」

恒一「鳴、ちゃんと息しないと危ないよ?」

鳴 「呼吸より、恒一くんとのキスが大事」

恒一「そんな事言われちゃったら、手加減できないなあ」

半分ほど埋まっていたアレを引き抜き、左手で私を抱き寄せる。背中から回した手が、私の左胸を撫で続ける。
右手は秘所に伸び、入り口と淫核を同時に攻め始めた。
普段の私なら、もう喘ぎ声しか出せなくなっている。

鳴 「いっ……ひあっ……」

今は、その余裕さえない。抱きかかえられて、右の胸と脇腹を。
彼の舌が、這うように舐めている。

鳴「ふっ、くあっ、は、うあ、う」

言葉になんてならない。三箇所から別々に、時に同時に襲ってくる快楽。
手も足も言う事をきかず、満足に動かす事もできない。呻き声をあげる事と、呼吸する事。
そして、恒一くんの愛撫を感じる事。それ以外の機能を、私の体は失っていた。

恒一「鳴。僕の全てをぶつけてほしいって言ったよね」

鳴 「……」コクリ

恒一「だったら僕も、鳴の全てがほしい。僕の言ってる事が分かる?」

鳴 「……?」

恒一「鳴の、一番奥まで。僕を突き入れたい」

私の下腹を撫でる、恒一くんの右手。その掌の下にあるのは――

鳴 「……あげるわ。私の、全て」

恒一くんが触れたところ全てが性感帯になるかのようで、そして私の体で恒一くんが触れていないところは
1cm四方たりともない。頭を撫でられ、足の指をしゃぶられ、全身が電流に晒されているみたいだった。
ベッドに寝かされ、脚を開いた私の秘所に、恒一くんのアレが突き立てられる。

鳴 「くっ……!」

さっきは、全部を収められなかった。でも、私の体は恒一くんの手で開ききっている。

恒一「やっぱり、きついね……でも、さっきよりは楽になったんじゃない?」

鳴 「だい、丈夫……今度は、今度こそ大丈夫。だから、来て」

恒一「鳴の初めては、全部僕がもらった。キスも、セックスも、お尻も、全部僕がもらった。だから、この部屋も僕の物にするよ」

灼熱の硬い槍、その先端が、私の体内で壁に阻まれている。本来、そこより先はない。でも、今は違う。
恒一くんのキスが、手が、私をこじ開けた。

そして、私は――子宮を、愛しい人に捧げた。

鳴 「あっ……かはっ……」

恒一「苦しい? やっぱり、やめておこうか」

鳴 「へ、平気……」

恒一「でも、ここでやめなかったら止められる自信がないよ。それでもいいの?」

鳴 「でも、優しく、してくれるでしょ?」

喘ぎながら途切れ途切れにしか話せない。少しだけ笑った恒一くんが、腰を動かす。子宮からアレを抜かないように、小刻みに。
私の中の小部屋が、少しずつ少しずつ、恒一くんに馴染んでいく。
下腹部から伝わってくる熱と快感が、全身を走り抜けていく。
恒一くんが、私の左目から眼帯を外した。感覚のないはずの義眼に、恒一くんがキスしたのが分かった。
脚を恒一くんの腰に巻きつけ、縋るようにして首に抱きついた時、子宮の奥で熱い塊が弾けた。

鳴 「さすがに、抜かずの十二回は出し過ぎ」

恒一「面目ない。我を失っちゃって」

鳴 「それは、相手が私だから?」

恒一「そりゃもちろん」

鳴 「特別に許します」

日付が、変わろうとしていた。お互いの汗と匂いに包まれ、私たちはベッドに並んで寝ていた。
今この時、世界には私たち二人しかいないのではないかと思えた。
でも――事実は、違う。この世界には、私たち以外の者も存在する。

恒一「……警察、じゃないね」

鳴 「訓練されたプロの動き。体格的に見て、日本人じゃない」

急ごしらえでも、監視用カメラは役に立ってくれた。玄関口や裏口、あえて開けておいた侵入経路に仕掛けた目。
私たちの前のモニターに、複数の人影が写っている。
見るからに動きやすそうな暗い色の服と、黒の目出し帽。脇に抱えているのは、黒い――銃。

恒一「となると、赤沢家お抱えの私設軍隊か。予想どおり投入してきたね」

鳴 「かなり本格的な装備。はっきり言って勝ち目はないわ」

恒一「目的は僕たちの確保かな?」

鳴 「多分恒一くんを人質にして、私に呪いを解除させるつもり。私を殺したら、赤沢さん自身が解放されない」

恒一「となると、僕は相当酷い目に遭わされそうだなあ。怖いから想像しないでおこう」

鳴 「杉浦さんたちはどうしてたの?」

恒一「視聴覚室で勅使河原と風見に説明してたよ。不幸自慢みたいな心理なのかな?」

鳴 「これから先はもっと不幸なのにね」クスクス

恒一「ダビングしたビデオをもうバラ撒いたんでしょ? えげつないなあ」

鳴 「これで、学校中の男子が杉浦さんたちに『協力』してくれる。助けてあげただけ」

恒一「物は言い様だね。望月を犯してくれる女子が出てくれればいいけど」

鳴 「あの顔立ちだから、苛めたいと思ってる女子は実は結構いる」

恒一「え、そうなの?」

鳴 「前に藤巻さんと多々良さん、江藤さんがそんな話を女子トイレでしていた」

恒一「うーん、見てみたいけど時間切れだね」

鳴 「始めましょう。トラップくん一号、作動」

恒一「了解」

恒一くんが手元のリモコンを操作すると、複数のモニターの画面が突然噴出した白い煙で隠れた。
遠隔操作で消火器を噴射しただけの事だけど、画面の中の侵入者たちは慌てふためいている。
中学生二人に抵抗されるなんて、想定外だろう。

鳴 「間を置かず、トラップくん二号も発進」

画面の中で、人体模型と骨格標本が踊る。天井に貼り付けて、スイッチ一つでテグスでぶら下がるというだけ。
でも、白煙で視界が悪い中で人型が動くとなれば。

ガガガガッ! パンパンパン!

恒一「撃ったね。音声なしなのに、直接聞こえてきた」

鳴 「そんな勢いで弾をバラ撒くなんて、捕まえる気がないのかしら」

恒一「あ、通信してる。多分上司に怒られてるんだろうね」

鳴 「命よりも指示が優先。宮仕えの辛いところ」

恒一「とは言っても、実際に仲間が死んだりしたらその限りではいられないだろうね?」

鳴 「そう願いたいわ。じゃあトラップくん三号」

恒一「起爆」

侵入者たちが階段に近付いてきたところで、手作り対人地雷が弾ける。ガラス片を
ぎっしり詰め込んだクッキー缶が吹き飛び、数人が一度に薙ぎ倒された。火薬の量が多かったかもしれない。

恒一「さすがに防弾チョッキ相手だと効果が薄いかな?」

鳴 「人体の急所は胴体だけじゃない」

画面の中は、音は伝わってこないけど大騒ぎだった。赤い血がそこら中に飛び散り、顔や足を手で抑えている者が殆ど。
その中に、倒れたまま動かない者がいた。周りの者が駆け寄って肩を揺すっても、反応らしい反応をしていない。

恒一「……どう見る?」

鳴 「……首に大きいのが刺さってる。あれは助からない」

恒一「そう。じゃ、そろそろ準備しようか」

シャワーを浴びたかったけど、さすがにそんな贅沢が言える状況じゃない。ウェットティッシュと清潔なバスタオルで、
手早く体を拭いて身支度を整える。制服をきちんと着て、髪も梳かす。左目の眼帯も、新品に替える。
今の時点での、出来る限りのおめかし。私たちはこれから、二人で遠くに出かけるのだ。

恒一「うん、やっぱり鳴は綺麗だね」

鳴 「恒一くんも、素敵」

恒一「鳴。怖い?」

鳴 「いいえ、少しも。一人じゃないから」

恒一「ふふっ」

私の右手と、恒一くんの左手。しっかりと絡めるように握り合って、舌を絡めるように口付けて。
繋いでいない方の手で、ポケットの中の長方形の箱を握る。きっと、恒一くんも同じようにしている。
近付いてくる無粋な足音を聞きながら、箱の上についている小さなスイッチを強く握り込む。

恒一「何しろ仲間がやられてるんだし、僕たちが抵抗する素振りを見せれば」

鳴 「きっと容赦なく撃ってくる。私たちの期待どおりにしてくれるはず」

二つ向こうの部屋。そして、隣の部屋。怒りと焦りを感じさせながら、足音は大きくなる。
もう一度――これが最後と、私も恒一くんも理解している――小さく、唇を触れ合わせるだけのキスを交わして、
私たちは部屋の扉に向き直る。
鍵もかけていない、ただの板切れのような扉が蹴破られ、銃を持った男たちが三人――いや、五人。踏み込んでくる。
彼らに向かって、私と恒一くんは、ポケットの中の手を素早く彼らに向かって構える。

彼らは、優秀だった。銃を向けられたら撃てと、教育を受けている。予想したとおり、ここまでに仕掛けられていた罠が彼らを刺激して、
冷静な判断力を失わせてくれていた。私たちが持っている物が何なのかも確認せず、私たちの動作だけで、取る行動を決めた。
全身を同時に、無数の小さな熱い塊で貫かれた。想像していたよりもかなり痛いけど、これはしょうがない。
銃で撃たれる痛みなんて、例える材料が見つからなかった。
全身から抜けそうになる力を、恒一くんと繋いでいる右手だけに集めて、彼の手を強く握り直す。
恒一くんも、同じように私の手を握ってくれた。
物を持っていられないほどに脱力した左手からは、黒い長方形の箱が飛んでいく。恒一くんの右手からも、飛んでいく。
私たちが押し込んだスイッチが、押さえを失って飛び出す。
それが、最後のトラップ。私たちの死で起動する、デス・スイッチ。
手を繋いだまま床に倒れるよりも早く。
鼓膜が破れるほどの轟音が、部屋を――いや、建物を包み込む。

私の隣に、恒一くんが横たわっている。小さく咳をするたびに、血の塊が口からこぼれる。二人とも、制服が穴だらけの血まみれだった。
地獄とはこんな場所かと思うほどに、空気が熱い。侵入者たちは千切れ飛んでいて、皮肉な事に人の形を残しているのは、
散々に撃たれた私たちだけだった。
デス・スイッチの仕掛けは、建物中に仕掛けた爆薬の同時起爆。智香さんのお客の米軍関係者から横流ししてもらった物を、
惜しみなく使わせてもらった。もうじき私たちも炎に包まれて、倒壊に巻き込まれるだろう。

恒一「め、い……」

鳴 「……うん……」

恒一「結末は、ちょっと、違う……演出だけど」

恒一「ご希望に、添えた、かな?」

鳴 「これ以上なんて、ない」

恒一「そう……なら、良かった」

血に汚れた口の端を上げて、恒一くんが微笑んだ。私たちは、まだ手を繋いだままでいる。これからも、ずっと。

恒一「昔、見た」

鳴 「あの、映画みたいに」


恒一「僕たちに」

鳴 「明日はない」

私たちは、同時に目を閉じた。




end

三年くらい前にこんな感じのやつ携帯小説で見たわ
vipperてこんなんみて喜んでるのかなるほど

乙さんでした

>>364
へぇ、携帯小説って浣腸とか獣姦あるんだ
ちょっとだけ興味湧いたかも

支援してくれた人たち本当にありがとう。朝方に一度抜けちゃって申し訳ない

読んでくれた人は分かってると思うけど俺が言いたいのは

①いじめ、カッコ悪い
②仲良き事は美しき哉
③何事もほどほどに

って事だ
分かるよな?

こんなに時間かかると思わなかったわ


よかった

>>385
あんたに、幸いあれ

まだ読んでないから分かんないんだけどこれってキャラアンチの自己満足SS?

>>388
小椋ちゃんとこういっちゃんがラブラブエッチするのも書けや

>>388
次は女キャラ全員性奴隷にする話書いてくれ

>>389
はい

>>390
機会があれば

>>392
藤巻と多々良と江藤は出す予定だったんだけど書ききれなかった。未熟なので。

生存ルートでそのまま全員調教か

鳴ちゃんが赤沢さんに「イキながら排卵しろ」って命令するとこ見たかったな
で、恒一くんが「犬の精子と人の卵子でも受精するからね」とか言って赤沢さん発狂
裂傷や雑菌なんかで腫れた膣の違和感のを、着床して犬の子供を妊娠したと思って精神崩壊、的な

だよなー自分で書いといてなんだけどこんだけ鳴ちゃんマンセーだとさすがに引くわwww

別にいいんじゃね原作からしてそんなもんでしょ

>>395
ちゃんと読んでなかったけどあんた頭おかしいんじゃねーのwww
何だその発想www

この後赤沢さんは屋敷の離れの地下で、一日中犬と交尾だろうな
そのうち食事や排泄も獣じみてきて、完全に雌犬に成り下がる
餌をもらう為世話係の醜い男たちに輪姦される姿が目に浮かぶ

こういう同人を誰か夏コミで出してくんないかね

さて

あれから――三ヶ月が過ぎた。
榊原恒一と見崎 鳴の行動は、3年3組に大きな影響を及ぼした。
五人の生徒の痴態が記録された、数本のビデオテープ。3年3組の生徒の家に届けられていたそれらはクラスの中でやり取りされ、
赤沢泉美を除いた四人は『それなりの』扱いを受ける事になった。
性的な事については興味のある年頃、特に男子は色めき立ち、女子三人は文字通り連日、輪姦され続けている。
クラス内で高い地位にあった赤沢派に反感を持つ者は多く、ゆえに反動は大きかった。
せっかく手に入った性欲のはけ口を、みすみす手放すのは惜しい。美味しい思いをするのはできるだけ少なく、選ばれた者だけに留める。
暗黙の了解が生徒間で走り、五人の秘密は3年3組の生徒と一部の関係者にしか流れなかった。
赤沢以外の四人は今も普通に登校している。ただ、休み時間や放課後は常に性行為をさせられている。
家族にバレたりしては大変だから、その辺りには皆が細心の注意を払った。
だから四人は、表向きは今までと変わらずに生活している。

赤沢だけは、扱いが異なる。市議会議員だった赤沢氏はある日突然に辞職し、一家で国外に引っ越してしまった。
しかし、娘の泉美は同行していない。彼女の痴態が赤沢氏の知るところとなり、要するに捨てられたのだ。
警察に手を回し、旧夜見山病院の爆発事故の現場に娘の死体があった事にさせ、世間的には赤沢泉美は死亡した事になっている。
実際は、三神先生が引き取って『飼って』おり、毎日泣きながら犬とまぐわっている。
一部のマニアックな生徒が、たまに犬と一緒に相手をしてやる事もある。
社会的には存在しない彼女は、文字通り皆の情けに縋って生き延びている状態だった。

風見「あらためて考えてみると、狂っているとしか言えない状況だな」

勅使河原「まあしょうがねえだろ。男子じゃお前だけだからなー、あいつら犯すのに参加してないのは」

風見「僕はゆかりがいるからな。そういう事には手は出さないよ」

勅使河原「お堅いこって。ま、委員長カップルは二人でお幸せにな」

風見「これから行くのか? 気をつけろよ、この間は外で綾野を犯している所を見つかりそうになったらしいじゃないか」

勅使河原「あれはちょっとした手違いだって!」

本編は書き溜めだったんだけど今は違う

こんな会話が、まともに成立している事が既におかしい。
が、3年3組の中では――もちろん教師や他クラスの者がいない場で――ごく当たり前の会話だった。
榊原と見崎は、旧夜見山病院の爆発事故で死亡した。損壊の激しい複数の死体の中に、彼らの死体もあったという。
僕は以前から想いを寄せていた桜木ゆかりに告白し、今は恋人同士だ。
クラスの連中からは冷やかされたが、輪姦に参加しないからといって吊るし上げられたりもない。
赤沢派のような事は、皆が避けたがっていた。だから僕とゆかりだけは、3組の中で一番まともに近い所にいる。

風見「手は出さないが、今日は久し振りに同好しようかな。四人の状態を見ておきたい」

勅使河原「お、来るか? いい加減参加しちまえよ」

風見「いや、外から全体を見る目がないとこういう状況は維持できない。だから僕は見学だけにするよ」

勅使河原「桜木はいいのか?」

風見「今日は用事があるらしくて、先に帰ったよ」

勅使河原「そっか。んじゃ行こうぜ!」

明日仕事だから今日中しか書けない。できるだけは頑張る

3年3組は、夜見山市内にいくつかの『隠れ家』を持っている。
智香さんが店の客から手配してくれた物件を、僕らに提供してくれているのだ。
中学生が出入りしても怪しまれず、防音に優れた物件――カラオケのビル。普通に営業もしているが、ワンフロアだけは
夜見北の3年3組の生徒でなければ入れない。
従業員などに知られるわけにもいかないから、使用後はもちろん皆で掃除をして帰る。こんなところも歪だ。

勅使河原「今日は、と……701が杉浦、702が綾野、703が小椋、704が望月だな。誰んとこ行くんだ?」

風見「そうだな……」



誰んとこ行くんだ?
>>445

綾野

702号室の扉を開けると、二人の男子が全裸の綾野の両側から、胸と秘所を撫で回しているところだった。
三人とも制服を着たままで、日常にとても近い恰好なのにやっている事は非日常極まりない。
多分、その落差を楽しんでいるんだろう。綾野はどうか知らないが。

川堀「あれ? 珍しいな、お前が来るなんて」

風見「定期視察みたいなものだよ。邪魔はしない、気にせず続けてくれ」

前島「そうか? じゃあまあ、お言葉に甘えて」

綾野「そ、その声……か、風見くん?」

綾野は、制服はいつもどおりに着ている。手足を縛られたりという事もない。ただ、黒い布で目隠しをされていた。
川堀と前島の手が絶え間なく動き、その度に甘い吐息が口からこぼれる。

綾野「やっ……あ、ちょっ……お、お願い……これ、外してよ……」

前島「ダメだって。今外したら、一発でイッちゃうだろ」

川堀「今日はお前、ずっと目隠しのまんまだからな。昼休みに俺らの弁当引っくり返した罰だ」

綾野「そ、それは……あンっ、もう謝った……じゃん……!」

『人に見られながらでなければ絶頂できない』。より踏み込んで言えば、
『見られていると実感しながらでなければ絶頂できない』。
見崎が綾野に施した呪いはそういう性質のものらしく、目隠しをされてしまうと
『自分が見られているかどうかを判断できない』のだ。
確かに今、綾野は僕を含めて三人が見ている。しかし、綾野自身が自分の目でそれを確認しないといけない。
つまり、目隠し状態では永久に絶頂できないという事だ。

川堀「メシ食えなかった恨みが、謝ったぐらいで許されると思ってんのか?」

前島「俺たちの気が変わるように祈ってろよ。自分で目隠し取ったりしたらもっと酷いからな?」

綾野「ひぅっ!」

ビクン、と綾野の体が仰け反った。もし目が見えている状態なら、絶頂に充分至れる刺激である事は間違いない。
体育会系の二人はまだ綾野を許すつもりはないらしく、引き続き責め立てている。

風見「ちょっと失礼」

綾野のもとに近付き、素早く一瞬だけ、目隠しの布をずらして戻す。一秒の何分の一か、僕と綾野の視線がぶつかった。

綾野「あ、ひ、ぃあっ……! ダメ、風見くん、それじゃ足りないっ……!」

川堀「エグいなー風見」

前島「ああいう細かい芸当は俺たちに向かないからな」

風見「ちょっかいを出した僕が言うのもなんだけど、手足を縛っておいた方がいいな。今の刺激で見境なくなるかもしれない」

川堀「ご忠告どうも」

綾野「やっ、やだ……見えないの、やだあ! 見てくれないの、やだあ! 取って、これ取ってよぉおっ!」

綾野がいくら暴れても、あの体育会系二人なら充分捻じ伏せられる。
後を任せて702号室を出た僕は、他の部屋をおざなりに確認してから帰宅した。

杉浦は三人の男子を相手に、口と両手で同時に対応するという器用な技を身につけていた。
小椋は最近、拒否しつつも排泄行為を見られる事に快感を感じてきているらしい。
望月は、完全に女子の玩具だ。悲しい事によく似合う。

風見「今日も平常運転だな、我が3組は……ん?」

家のポストに僕宛の、消印のない少し重い封筒が届いていた。
警戒しながら開封すると、中に入っていたのは一本のカセットテープ。
どこにでも売っている、何の変哲もないテープなのに、どうしてか禍々しい気配を感じる。
封筒に差出人の名前もなく、とにかく聞いてみない事には始まらない。
カセットデッキにテープをセットし、再生ボタンを押す。
若干のノイズが数秒流れてから、人の声が聞こえた。

「やあ、風見。久し振りだね」

耳にした瞬間、背筋に冷たいものが走った。
聞く者の心胆を寒からしめる、地獄の底から届けられた声。
間違えようもなく、その声は――榊原恒一のものだった。

恒一「驚いてるかな? まあそうだろうね、僕も鳴も死んだ事になってるのは知ってる。あ、鳴もちゃんと生きてるよ」

鳴 「こんにんちは、風見くん。ご機嫌いかが?」

恒一「この声を聞いてるからにはよろしくはないと思うよ」

鳴 「そうね。ふふっ」

あくまでも軽いやり取り。信じられない――まさか、二人が生きていたなんて。

恒一「僕たち自身も死んだと思ってたんだけど、不思議と助かってね。警察より早く来てくれた怜子さんに保護されたんだ」

恒一「僕も鳴も、なにしろ銃で撃たれてたものだから重体でね。最近やっと動けるようになったんだよ」

恒一「助かったのは本当に予想外だった。で、どうして僕たちが死んだままにしておいたかっていうと――
ちょっと調べたい事があってね。なんとなく、見当がついてるんじゃないかな?」

心臓が、早鐘のように鳴っている。聞きたくない、この先を聞きたくないと警告している。
が、まるで金縛りにあったように、僕の体は動けずにいる。

恒一「怜子さんが君の尻尾を掴んだのが、ちょうど爆発事故の日だった。一日でも遅れたら、僕たちは助からなかっただろうね」

鳴 「私が赤沢さんたちにいじめられる前――1年生の頃。桜木さんが、赤沢さんたちの標的だったわね?」

恒一「助けたくても手も出せず、君はただ見ているしかできなかった。2年生になって、赤沢さんたちの興味が鳴に移るまで」

鳴 「いいえ、正確には違う。風見くんが、それと分からないように移した」

恒一「眼帯の事もあってクラス内で浮いた存在だった鳴を、赤沢さんたちにいじめさせる。元々目立つわけだから、ほんの少し
後押しするような噂でも流せば簡単に桜木さんから興味が逸れる」

恒一「悪口と言えない程度の小さい事でも、数が集まれば反応される。努力は買うよ、涙ぐましいね」

恒一「どうして僕がそんな事を知ってるのか、気になるよね? 怜子さんが掴んだ情報は、鳴の前に桜木さんがいじめられてたって
事だ。仮説段階だったけど、僕たちを死なせない方がいいと判断して助けに来てくれたわけ」

鳴 「何か裏にあるんじゃないか――という恒一くんの直感は、間違ってなかった。事情を知ってる人が、全部話してくれたわ」

どうして。どうして、二人がこの話を知っているんだ。おかしい、例え三神先生だってこんな事まで調べられるはずがない。
二人は、どうやって――まさか。

恒一「勅使河原曰く、『風見は昔から思い込んだら一直線』。好きな人のためとはいえ、悪事を黙っていられなかった」

鳴 「桜木さんに告白した時に、全部話したそうね。正直なところは評価するわ」

恒一「ただ、それとこれとは話が別だ。君の小さな努力が、結果的に今の3組の状態に繋がっている」

鳴 「その過程だった、私たちへのいじめも。風見くんが動かなければ、起こらなかった」

恒一「もう、分かってるよね……これは復讐に値する。頭のいい風見なら、もう想像はついてるだろうね?」

鳴 「桜木さん……今日、用事があって先に帰ってるわよね」

頭を、鈍器で殴られた気がした。

恒一「聞きたかった事は全部、彼女から聞けた。もし間違いだったらとは思ったけど、結果的には正解だったよ」

鳴 「全ての仮説は裏付けられた。そして、私たちはまだ生きている」

風見「あ、あ、あ……」

恒一「風見、君は知ってるはずだよね。僕たちの復讐は、ちょっときついって」

思い出した。あの日、視聴覚室で杉浦たちの話を聞いた時に、確かにそう言われた。
だけど、まさか――まさか、生きていたなんて。まさか、バレたなんて。まさか、本当にやるなんて――!

恒一「僕たちは、今はまだ生きてる。でも、長くない。今日は越せても、何日保つか分からない」

鳴 「今生きている事が奇跡と言える重体だった。仕方ないといえば仕方ない」

恒一「だから、最後にこの復讐だけは間に合わせたかったんだ。鳴が桜木さんに、ある呪いをかけた」

鳴 「それが何なのかは、自分の目で確かめる事ね」

恒一「じゃあ、風見。短い間だったけど、楽しかったよ……僕は、嫌いじゃなかった」

鳴 「さようなら」

テープの録音は、そこで終っていた。再生が終ると同時に、玄関のチャイムが鳴った。

ぐちゃぐちゃの頭で機械的に体を動かし、僕はゆっくりと歩いて玄関に向かう。
ギッ、と音を立てて扉を開ける。そこにいたのは――

風見「がっ、はっ……!」

熱い。痛い。喉に、焼け付くような痛みと熱。長い、何かが。僕の喉に、突き立てられている。
その棒の先を、持っているのは。掴んでいるのは。

風見「ゆ、が……り……」

桜木「智、くん……」

泣いている、ゆかり。持っているのは、畳んだ傘。そう、彼女の傘は――先端が、尖っていたっけ。

桜木「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……!」

壊れたテープが再生を繰り返すように、何度も謝りながら。ゆかりは手に力を込め、傘をさらに深く突き刺してくる。

風見「がぼっ……」

血を吐くという行為は、人生で初めてだった。そして、最後だった。
これが、あの二人の復讐か。ゆかりに僕を殺させる、それが呪いか。

感覚のない体で、僕はゆかりを見上げている。死を間際にして、頭の中が不思議と落ち着いていく。
ゆかりは傘から手を離さず、涙を拭おうともせず、顔をくしゃくしゃにしている。
これで、これで全てが終るのか。僕が死ぬ事で、確かにあの二人の復讐は完成する。
しかし、行きながら地獄を見る道を僕に与える事もできたはずだ。事実、赤沢たちはそうなっている。
なぜ、僕だけが――辛いとはいえ、死ぬ事を許されたのか。

(じゃあ、風見。短い間だったけど、楽しかったよ……僕は、嫌いじゃなかった)

テープの最後にあった、榊原の言葉。穿った見方をするなら、あれは僕への情けの表れだろうか。
好きな人がいて、その人を助けるために許されない事に手を染めた。
程度の違いこそあれ、同じ道を進んだ僕に対して、情けを――いや、分からない。
ただの気まぐれ、なのかもしれない。いずれにしても、答えは永久に出ないのだ。
暗くなる視界、混濁する意識。
ああ、もう――何もかも、分からない――



True end

今度こそ本当におしまいです。
蛇足、不要との批判は当然と思います。
にも関わらずここまで読んでくれた方々、本当にありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年11月22日 (日) 13:04:04   ID: FMW8nm8t

新しい…惹かれるな……

2 :  SS好きの774さん   2017年03月17日 (金) 13:10:11   ID: c_0kl5CL

グロだけど引き込まれる

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