穏乃「憧って良い匂いするなぁ」(223)

憧「あーもう!あんたさっきからそうやって抱きついてばかりじゃない」

穏乃「だって憧、良い匂いする」スリスリ

憧「せっかくの休みなんだから外に出かけない?」

穏乃「今日はいい。こうやって憧に抱きついている方が楽しい」

憧「・・・仕方ないわね」ナデナデ

穏乃「んふふー。この感じ久しぶり」

憧「何よ。変な笑い声出して」

穏乃「いやー、やっぱり憧と二人きりでいるのが一番好きだなーって思って」

憧「ば、バカ!何恥ずかしいこと言ってるのよ」

穏乃「え~、本当のこと言っただけなのに」

憧「・・・」ドキドキ

憧「もう…////」

穏乃「へへー」

憧「そんなことより玄イジメない?」

穏乃「へ?」

憧「あれ?私だけ?玄にイラついてるの」

穏乃「」

穏乃「わ、私は…」

憧「しずも玄のこと嫌いでしょ?そうだよね!?」

穏乃「え、えっと…」

憧「違うの……?」

穏乃「あ、憧!!」

憧「……」

穏乃「私も……玄さん苦手……かな」

憧「だよね!!しず、大好き!!」

穏乃「ふぁ////」

ガチャ
玄「遅れてごめーん、あ、まだ二人だけ――」

バチンッ!!!!

玄「あぅッ!?!!」

憧「遅いのよ!!!!このノロマ!!」

玄「え……、え……?」

玄「あ…、憧……ちゃん……?」

憧「何突っ立ってんの?邪魔なんだけど」

ドカッ!!!!

玄「ひゃっ!!!!ご、ごめん……なさい……」

憧「しずー、一緒に17歩しよ」

穏乃「う、うん…」

憧「あ、それよ!!ロン!!」

穏乃「あぅ…、やっぱ憧には敵わないな」

憧「玄、ちょっと来て!そこ座りなさい」

玄「わ、私…そのゲームよく知らない……」

憧「はぁ?こんなの普通の麻雀と大して変わらないから」

玄「で、でも…」

憧「うるさい!!早く開いて手役作って!!三分以内ね」

玄「あ…う、うん!!えっと……えっと……」


憧「出来た?なら玄の先攻でいいから早くきりなさい」

玄「じゃ…じゃあ……」

パシッ!打、北

憧「ロン、国士」

玄「えぇ…!?」

憧「弱……、まぁでも玄じゃしょうがないか」

玄「ごめんね…」

憧「えーと、じゃあ役満への振り込みだから……32000円ね」

玄「な…!?お金賭けてたの!?」

憧「当然でしょ?早く払いなさいよ」

玄「そんな…でも、今お金……」

バシッ!!!!

玄「痛っ!!!!」

憧「は?」

玄「ご、ごめんなさい!!でも…これは……」

ガチャ

宥「こんにちは…」

憧「……」

宥「??」

バシッ!!!!

宥「あぅっ!!!!」

玄「お姉ちゃん!?」

宥「な…何……??」

憧「あんたの妹が金払わないからよ」

宥「玄ちゃん……お金借りてるの……?」

玄「ち、違うよ!!私…そんなこと……」

宥「ごめんなさい、玄ちゃんの代わりに私が払うから……、い…いくら……?」

憧「32000円」

宥「そ…そんなに沢山……?今はこれだけしか……」

憧「はぁ…、なら残りは明日まで待ってあげるわ」

玄「うぅ……」

宥「玄ちゃん……」

憧「しず、帰るわよ」

穏乃「お、おう…」

―――――――――

玄「うっ…うぅ……ひぐっ…」

宥「玄ちゃん……」

玄「ひっく…ごめんね……、ごめんね、お姉ちゃん……、ひぐっ…」

宥「玄ちゃん、いいの…私は玄ちゃんのお姉ちゃんなんだから」

玄「お姉ちゃん…、ひぐっ…ぐすっ……」

ガチャ

灼「……どうしたの?」

――――――――――

穏乃「あのさ…憧、やっぱりさっきみたいなのは……」

憧「ん~いい匂い、しずもクレープ食べる?奢ってあげる」

穏乃「いいの!?じゃあバナナチョコ」


憧「おいしーい」

穏乃「はふはふっ…」

憧「明日も買ってあげる」

穏乃「本当!?憧、大好きー!!」

再開

――――――――――

灼「へぇ…、そんなことが」

玄「うっ…えぇ…ひぐっ……」

宥「もう泣かないで玄ちゃん、憧ちゃんにも何か事情が……あったんだと……思うから……」

玄「ひぐっ…で、でも…っ、お姉ちゃんまで…ぶたれて…っ……」

宥「私なら大丈夫だから……」

灼「……」

翌日―――――

憧「お金用意できた?」

宥「う、うん…、これ……」

玄「お姉ちゃん……」

バシッ!!!!

宥「あぅっ!?!!」

玄「お姉ちゃん!!憧ちゃんどうして!?」

憧「何これ?全然足りないんだけど」

宥「で…でも、昨日渡した分で……」

憧「はぁ?あれは利子分で元金はまだ貰ってない」

宥「そ、そんな……」

玄「憧ちゃん!!酷いよ…こんなの…、あんまりだよ!!」

憧「何すんのよ!!自分で負けた金も自分で返せないくせに」

バシッ!!!!

玄「あぐっ!!!!」

宥「も、もう…やめ……て…」

玄「で、でも!!」

灼「これ…」

玄「灼ちゃん!?」

憧「え?灼さんが代わりに払ってくれるの?」

灼「……」
コクッ

灼「お婆ちゃんの薬を買う為のお金だったけど……」

玄「だ、駄目だよ!!灼ちゃん!!」

灼「でも玄が困ってるみたいだから」

玄「私なら大丈夫だから、灼ちゃんはお婆さんに薬買っていってあげて」

灼「……わかった」
タッタッタ…


憧「……で、どうすんの?玄」

玄「わ、私が……」

憧「しょうがないな、私がバイト紹介してあげる」

玄「バイト……?」

憧「そ、バイト」
ニヤッ

玄「あの…バイトって……どんな……」

憧「そりゃバイトってったら>>42でしょ」

脱衣麻雀専門雀荘の従業員

――――――――――

玄「こ、ここが憧ちゃんが紹介してくれた雀荘……」

玄「でも私なんかが働けるとこなんてそう無いからね、頑張るぞ!!」

ウィーン…

玄「あ、あの…」

井上「あン?誰?客?」

玄「いえ…、今日から働かせて頂く――」

井上「あぁ!君が松実さんね、はいはい」

玄「よ、よろしくお願いします!!」

井上「俺が店長の井上だ、よろしく」

池田「にゃー!!!!また振り込んだし!!」

玄「な、何であの人裸なんですか!?」

井上「え?だってウチのルールだからな」

玄「え!?え…??」

衣「おーい!!衣と遊んでくれる者はもういないのか?」

井上「あ、やべ!!じゃあアンタさっそくあの卓についてくれ」

玄「え…?あの…私……その……」

井上「あぁ格好ならその制服のままでいいからさ」

玄「」

衣「うん?初めて見る顔だな、新人か?」

玄「よ、よろしくお願いします……」

衣「楽しみだな、衣を楽しませてくれ」

玄(うん…大丈夫、用は負けなければいいんだよね……)

カラカラカラ…

衣「衣の親だー」


玄(ツモも悪くない、これで…)
パシッ…

衣「ロンだ、18000」

玄「!?」

玄「な…!?」

優希「新入りがいきなり親ッパネに振り込んだじぇ!!」

衣「わーい!!ほら脱げ脱げー」

玄「嘘…!?そんな……テンパイ気配なんて…しかもハネ満……!?」

井上「さぁ脱いでもらおうか」

玄「わ、私…そんな…脱ぐなんて……」

池田「さっさと脱げし!!」

優希「もたもたしてんじゃないじょ!!」

衣「早くしろー、でないとせっかくの興が冷めてしまう」

玄「あの…あの……」

――――――――――

憧「それで…?逃げてきたわけ?」

玄「う、うん……、ごめんね」

ドゴッ!!!!

玄「ぐぇぇぇっ!!!!!!げほっ…げほっ…!!」

憧「あんた私のことナメてんの?」

玄「ち、違…っ…ごほっ…ごほっ…!!!!」

憧「アンタの貧相な身体のドコ見られんのが恥ずかしいのよ!!」

ビリっ!!!!

玄「きゃっ!?!!」

憧「チッ…」

玄「も…もうやめ…て、憧ちゃん…」

憧「アンタみたいなグズを雇ってもらえるとこ探すのどんだけ苦労したと思ってんのよ!!」

ドゴッ!!バキッ!!!!

玄「あっ…が…っ…はぐっ…!!ごほっ…!!ごほっ…!!」

憧「ねぇ玄、苦しい?やめてほしい?」

玄「も…もう、許し…て……お願い……っ」

憧「死んじゃえば?」

玄「あ、憧ちゃん…」

憧「金さえ払ってくれればいいの、私だって本当はこんなことしたくないし」

玄「ほ、本当?お金払えば今までみたいにまたみんな仲良く…」

憧「うん、今麻雀部がこんな状態なのも玄のせい…玄が全部悪いのよ」

玄「私の……せい……?」

憧「アンタにもう一度チャンスをあげるわ、>>72のバイト、今度はしくじんじゃないわよ」

オナホ

憧「そうねぇ…あんた、オナホにでもなれば?そんくらいしか使い道ないでしょ」

玄「お…おな……!?い…イヤ…!!」

憧「中学ん時の連れに金持ってそうな男いるからさっそく呼ぶね」

玄「ま、待って…!!憧ちゃん…私……」

憧「もっしー♪タクム?久しぶりー」

玄「いや…っ…いや……」

憧「うん、これから♪え?ハルユキも一緒にいんの?なら二人で」

玄「いやあああああ!!!!」
タッタッタッ!!!!

穏乃「どったの?憧」

憧「玄が逃げた」

穏乃「憧…、もういい加減に……」

憧「私、玄に嫌われてるのかな?でもいい、私にはしずさえいれば…」

ギュッ

穏乃「あ、憧!?////」

憧「しず…、しずだけはずっと私のそばにいてね」

穏乃「……もちろんだよ(憧…可愛い////)」

翌日――――

玄「あ、憧ちゃん……ごめんね、昨日は……」

憧「……」

玄「でも…やっぱり私……ああいうのはちょっと……、でももっと普通のだったら……」

憧「……」

玄「憧ちゃん……?何この臭い……血……?」

憧「玄にプレゼント、そこのロッカー開けてみて」

玄「こ、ここ……?」

ギギィー…ガチャッ

ドスンッ……!!

玄「きゃぁぁ!?!!ひ、人……!?え……?お…お姉…ちゃん……??」

宥「」

憧「キャハハハハハハ!!!!」

玄「お姉ちゃん!?お姉ちゃん!!!!何で…何でこんな……!!??」

憧「キャハハハハハハハハハハハ!!!!!!あー可笑しい!!!!」

玄「お姉ちゃん…お姉ちゃん!!!!しっかりして!!」

憧「そんな心配しなくても大丈夫よ、殺してはないから…まだ」

玄「なんなの…憧ちゃん……、私のこと嫌いなら私だけにすればいいじゃない!!」

憧「うるさい!!!!」

玄「ひっ…!!」

憧「おーい宥姉、そろそろ起きなよ」

ガシッ!!

玄「やめて!!!!これ以上、お姉ちゃんに――」

憧「邪魔すんな!!!!」
ドカッ!!!!

玄「あぐっ…!!!!!!」

憧「あれー?宥姉?」

グチャッ!!!!

宥「ぎゃあああああああああああああ!!!!!!!!ひっ…ひぃ……っっ!!!!」

憧「なんだ…目覚ましてんじゃない」

玄「やめて…やめてよ……」

憧「もう宥姉、用済みだから殺しちゃおっか♪」

玄「やめ…っ…、もうやめてぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

――――――――――

玄「――――――――――はっ……!?」

宥「ん…っ、玄ちゃん……?どうかした?こんな夜中に……」

玄「お姉……ちゃん……?」

宥「すごい汗……、それに…泣いてるの?玄ちゃん」

玄「え…?私……あれ……?」

宥「大丈夫……?具合悪いの?」

玄「う、ううん…、平気だよ…お姉ちゃん」

―――――――――

ガチャ

穏乃「玄さん、宥さん、こんちはー」

玄「……」

宥「こんにちは……」

穏乃「??」

ガチャ

灼「今日、ハルちゃん会議で練習来れないかもって」

穏乃「憧もちょっと遅れるみたいなんで4人で始めちゃいましょうか」

灼「うん」

玄「……」

ガチャ

憧「遅れてごめーん」

玄「!?」

穏乃「遅いぞ、憧ー」

憧「あ、丁度終わったとこ?私も打ちたい!」

灼「えと…二着抜けだから…」

玄「わ、私…二着だから抜けるね……」

憧「悪いね、玄」

玄「……」

憧「宥姉、それロン!!」

宥「あ…あぅ……」


憧「キャハハ!!玄の座ってた席だからか知らないけどドラが集まってくるわ」

穏乃「むぅ…ズルいぞ、憧ー」

玄「……」

憧「いいの?しず、そんなの切っちゃって」

穏乃「え?」

憧「タンヤオ、三暗刻、ドラ――ゴホッ!?!!え――あ……――」

グサッ…!!

穏乃「あ、憧……!?玄さん何して」

宥「く…玄ちゃん……?」

灼「玄……?」

玄「……ふふっ…やった……、これで私もお姉ちゃんも……」

憧「……―――――――」

灼「し、死んでる……」

穏乃「嘘だ…そんな……憧!?憧!!!!嫌だ…嫌だ……うあああああああああああ!!!!!!!」

宥「玄ちゃん…!!どうしてこんなこと…」

玄「どうして?そんなの決まってるじゃない、私とお姉ちゃんが幸せに生きていく為だよ」

玄「コイツのせいで今まで私とお姉ちゃんは辛い目に…!!でもこれでやっと…やっと……、お姉ちゃん……」

宥「あなたは……誰……?私はこんな玄ちゃん…知らない……」

玄「え…?」

玄「何で……?私はお姉ちゃんの為に殺ったんだよ」

玄「私ひとりなら何されても耐えることができた!!私さえ我慢してればすぐいつもの楽しい麻雀部に戻るんだって…」

灼「玄、何言って…」

玄「でもお姉ちゃんにまで手を出されるのは我慢できなかった、私のたった一人のお姉ちゃん…いつも優しいお姉ちゃん…私が困った時、そっと助けてくれるお姉ちゃん…私の大好きな…お姉ちゃん…!!」

宥「玄ちゃん…?」

玄「そんなお姉ちゃんをこの女は……、いつか殺してやると決めてた」

玄「何度も何度も心の中で殺した、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も…――――」

玄「そして今…やっと願いが叶ったの、この手でお姉ちゃんを酷い目に合わせる女を殺すことができた」

玄「ふ…ふふっ…、もう脅えなくていいんだよ、お姉ちゃん、また前みたいな楽しい麻雀部に戻ったんだよ」

宥「あ…、何…言ってるの……?」

穏乃「……んな、……ふざけんな!!!!」

穏乃「憧が…憧が玄さんに何をしたっていうんですか!?」

玄「……惚けないで、穏乃ちゃんもよく知ってるでしょう?」

穏乃「知らない!!今の玄さんはおかしいよ!!」

玄「そういえば……穏乃ちゃんも憧ちゃんの味方だったよね?」

穏乃「え……?」

玄「私やお姉ちゃんが辛い目にあっても何もしてくれなかった……」

穏乃「な…!?ひ…ひっ……」

玄「穏乃ちゃんも今すぐ憧ちゃんと同じとこに逝かせてあげる」

穏乃「や…やめ…っ…助け……」

玄「ふふふふっ…♪」

バシンッ!!

玄「痛っ…、え……?お姉ちゃん?」

宥「もうやめなさい!!玄ちゃん!!これ以上…」

玄「え…?え……?お姉ちゃん……どうして……??」

灼「今だ!!」

ガシッ!!

玄「あ…、包丁が……」

灼「これで大丈夫」

まさかとは思いますが、この「姉」とは、あなたの想像上の存在にすぎないのでは
ないでしょうか。もしそうだとすれば、あなた自身が統合失調症であることに
ほぼ間違いないと思います。
 あるいは、「姉」は実在して、しかしここに書かれているような異常な行動は
全く取っておらず、すべてはあなたの妄想という可能性も読み取れます。
この場合も、あなた自身が統合失調症であることにほぼ間違いないということになります。

玄「うっ…、は…離して…!!」

灼「それはできない」

穏乃「じゃあ私、赤土さんと警察に連絡してきます」

宥「うん…、玄ちゃんは私たちで見ておくから……」

灼「はやく行って」

穏乃「はい」
タッタッタッ…

穏乃「はぁ…っ、はぁ…っ!!」

穏乃「玄さん…!!何で…何で!?」

穏乃「あんなに…全国に向けて、順調だった麻雀部なのに…、どうしてこんなことに…」

穏乃「憧…っ!!憧っ……!!クソッ!!」

グサッ…!!

穏乃「はぐっ!?あ…か……っ…え…!?」

玄「玄ちゃんでしたー♪」

高鴨穏乃は命にこそ別状はなかったものの意識不明の重体…

鷺森灼は全身を包丁で刺され出血多量で死亡

松実宥は灼が刺されているのを見てショックで意識を失い、外傷なく放置されていた

それ以来、阿智賀で松実玄を目撃した人間はいない…

赤土「何があったんだ……?」

風越――――

福路「みんな、今日の練習はここまでにしましょう」

池田「疲れたしー!!それにしてもキャプテン調子いいですね」

福路「そうかしら?」

池田「この調子なら個人戦優勝も余裕だし」

福路「そうね、華奈の…みんなの期待に応えられるように頑張――――かはっ!?」

グサッ!!!!

池田「キャプテン……?」

福路「はっ…あ……ひゅ…っ……――」

池田「キャプテン!?キャプテン!!!!キャプテン!!!!」

玄「玄ちゃんでしたー♪」ヒョコッ

何故キャップまで殺したし・・・

清澄――――

優希「のどちゃんのおっぱいまた大きくなってるじぇ!!」

和「や、やめてください!!」

優希「けしからん乳だじょ!!」

和「もう!!宮永さんも笑ってないで止めてください」

咲「でも優希ちゃんの気持ちもわかるな、私も羨ましいな」

和「み、宮永さんまで…////」

優希「京太郎も揉んでみるじぇ!!」

京太郎「い、いいのか!?それじゃ…」

和「よくありません!!!!」

咲「京ちゃん、さすがにそれは…」





玄「」

ガチャ

まこ「なんじゃ?いつにも増して賑やかじゃの――うっ!?」

グサッ!!!!

バタッ…!!

まこ「ぐっ…あ…あぁ…何…で、わしが……だ、誰……――――」

玄「玄ちゃんでしたー♪」ヒョコッ


和「く、玄…!?」

龍門渕――――

智紀「……」

玄「」

智紀「……」

玄「……」

グサッ!!!!

智紀「う…っ……――――」

ドサッ…!!

玄「玄ちゃんでしたー♪」ヒョコッ

どうしてこうなった

鶴賀――――

蒲原「わはは」

加治木「……」

玄「」

蒲原「どうしたー?ゆみちん、さっきから黙って」

加治木「ん?いや、こうして精神を集中させればモモの気配を察知できるかと考えてだな…」

蒲原「それで成果は?」

加治木「むむ…」

蒲原「わはは、ゆみちんもまだまだだな」

玄「……」

桃子「おたく誰っスか?」

玄「!?」

桃子「鶴賀の生徒ではないみたいっスね、先輩のお友達さんっスか?」

玄「……」

桃子「なんか怪しいっスね…」

玄「み、道に迷っちゃって…」

桃子「なんだ、そうだったんスか、それなら学校の外まで案内するっス」

玄「ありがとうございます」

桃子「お礼なんていいっスよー、さ、こっちっス」

玄「……」

グサッ!!!!

玄(あ、あれ……?感触が……)

桃子「どこ狙ってんスか?」

玄「!?」

桃子「私のステルスの前では刃物なんて無意味っスよ」

玄「ス…ステルス……?」

桃子「何が目的かは知らないっスけど早くお縄についた方がいいっスよ?」

玄「くっ!!えいっ!!」

スカッ…

桃子「投げても無駄っス」

桃子「武器を手放したってことは降参ってことでいいスか?」

玄「くっ…!!」

桃子「さぁ大人しくするっスよ」

玄(よし、もっと…もっと…近付いてきて、今だ!!)

ガシッ!!

玄「あうっ!?」

桃子「残念だったっスね、まだ刃物を隠してることくらい私のステルスの前では丸裸っス」

玄「そんな…」

桃子「おたくは一体何者なんスか?」

ドカッ!!バキッ!!!!

玄「うぐっ…!!がはっ…げほっ…げほっ…!!!!」

桃子「はやく吐かないと色々大変なことになるっスよ」

ドゴッ!!!!

玄「はぐぇっ…!!!!あ…ぐっ…はぁ…はぁ……っ!!!!」

桃子「あれ?さっきまでの威勢はどうしたんスか?ほらほらっ」

ドカッ!!バキッ!!ドゴッ!!!!

玄「ひぐっ…がっ…あああぁぁぁ!!!!!!!!!」

玄(こうなったら…………)

ピィー!!!!

桃子「何の音っスか……?」

ザザッ!!

桃子「か、囲まれてる!?」

池田(こんなやつに協力するのは嫌だけどキャプテンの命には代えられないし)

和(玄が何を考えているのかはわかりませんが、染谷先輩の為に…)

井上(おいおい、よく見りゃアイツ初日バックレしたヤツじゃねぇか…ま、仕方ねぇ)

桃子「な、何スか!?これは」

玄「“玄の騎士団”、私の剣であり盾となる存在」

玄「鶴賀、覚悟!!!!」

桃子「ま、マズイっス!!はやく消えないと……」

和「消える?そんなオカルト有り得ません、そこです!!」

井上「よっしゃ!!池田ァァ!!!!」

池田「にゃっ!?!!」

ガシッ!!ビューン!!!!

桃子(!?風越がこっち目掛けて飛んでくるっス!!)

桃子(こ…これは避けれないっス)

ドーン!!

桃子「うっ…痛たた……っ」

ガシッ!!
玄「ふふっ…、捕まえた♪」

風呂行く

―――――

コンコン…
穏乃「はーい」

ガチャ
宥「こんにちわ…」

穏乃「宥さん!!」

宥「穏乃ちゃん、具合どう…?」

穏乃「もうほとんど完治しました、来週には退院できるみたい」

宥「そう、よかった……」

穏乃「あの宥さん、その……玄さんは」

宥「……まだ」

穏乃「そうですか…」

宥「本当に……何てお詫びをすればいいか……」

穏乃「ゆ、宥さんは全然悪くないですよ!!」

宥「でも玄ちゃんは…私の……大切な妹だから……」

穏乃「……」

――――――――――

玄「ふぅ…、ホントにすごいね、モモちゃんのその能力は」

桃子「私から離れちゃダメっスよ、もし誰かに見られたら通報されるかもしれないんスから」

玄「うん、こうしてれば平気かな?」

ギュッ…

桃子「はわわわ…、せ…先輩////」

玄「ありがとうね、モモちゃん」

桃子「先輩…?」

玄「こんな私みたいな犯罪者なんかの……」

桃子「そんなの関係ないっスよ…私が先輩と一緒にいたい、それだけっス////」

玄「モモちゃん…////」

玄「見えてきた…」

桃子「あの病院っスね」

玄「お姉ちゃん……待っててね……」

桃子「……本当に行くつもりっスか?」

玄「え…?」

桃子「だって先輩、死ぬつもりっスよね…?」

玄「そこまでバレちゃってたなんて…やっぱりモモちゃんには隠し事はできないね」

桃子「ステルスモモの独壇場っスから…」

玄「もう私はお姉ちゃんの傍には居られない…だから、お姉ちゃんの敵になりそうなのは排除しないと……」

病院――――

桃子「静かっスね…」

玄「もう消灯時間過ぎてるからね」


玄「ここ…」

【高鴨穏乃】

桃子「私は部屋の前で誰か来ないか見張っておくっス」

玄「ありがとう、モモちゃん…じゃあ行ってくるね」


桃子「先輩……」

穏乃「すぅ…すぅ……すぅ………」

玄「ふふふ…、よくも図々しく生きていたものね、それもお姉ちゃんの近くで……!!」

玄「あの時、ちゃんと殺しておくべきだったよね…ごめんね」

「そうやって憧の次は穏乃を殺すのか?」

玄「!?」

赤土「もうこれ以上罪を重ねるな、玄」

玄「あ…赤土……さん?何で……?」

赤土「そろそろお前が来る頃と思ってな」

玄「く…玄の騎士団!!」

ガシッ…!!

玄「なっ!?」

井上「悪く思うなよ……」

玄「どういうこと……?あなたたち、大事な人がどうなっても…」

赤土「そいつらは私が保護しておいた」

池田「キャプテンを刺された怨み、ここで晴らすし!!」

和「もう逃げられませんよ、玄」

玄「そんな……、裏切ったの……?あなたたち…、私を……」

桃子「先輩!!!!」

桃子「先輩を…先輩を返せっス!!」

ガシッ!!

井上「うぉっ!?こいつ…また消え――」

和「向こうです!!」

池田「逃がさないし!!!!」

桃子「どけ…」

池田「にゃ?」

桃子「どけぇぇ!!!!!!!!」

ドカッ!!!!

池田「ぎにゃあああああああ!!!!!!!!」

桃子「先輩、早く逃げるっスよ!!」

玄「モモ……モモ……っ!!」

井上「ちっ…!!見失っちまった」

池田「にゃああああ!!!!」

和「あの…大丈夫ですか?」

赤土「ふぅ…、玄のやつめ」

井上「いいのかよ?」

赤土「玄にとってここで拘束されるのが一番の救いだった、今からあいつが辿るのはとても残酷な運命なのさ」

井上(何言ってんだ……?)

玄「!!」

桃子「先輩、早く阿智賀から出ないと追っ手が!!」

【松実家】

玄「……」

桃子「ここって……先輩の……」

ガチャ…

桃子「!?」

玄「お姉…ちゃん……」

宥「おかえり、玄ちゃん……」

玄「お姉ちゃん、一緒に阿智賀を出よう…?」

宥「玄ちゃん、ごめんね…それはできない……」

玄「どうして!?私はお姉ちゃんと一緒にいたいの!!それにまだ敵はいるんだしお姉ちゃん一人じゃ――」

宥「玄ちゃん!!」

玄「…!?」

宥「わがままもいい加減にしなさい…」

玄「お姉…ちゃん…?どうしたの?」

宥「あなたのせいでどれだけの人が酷い目にあったか…か、考えてみなさい……!!」

玄「でもそれは全部お姉ちゃんの為に――」

宥「迷惑なの!!」

玄「ひっ…!?え…お姉…ちゃん……?」

宥「私がいつ助けてなんて言った?玄ちゃんの勝手な妄想論を押し付けないでよ……」

玄「ひっく…だって…、お…お姉ちゃんは……ひぐっ…!!」

宥「でも玄ちゃんは私の大切な…大好きな妹……」

玄「わ…わだじもお姉ちゃん…大好き…っ!!」

宥「だからせめてもの償いとして私の手で…殺してあげる」

パンッ!!

玄「え――あぐッ…はっ……お姉…――ッ―……!!」

玄「あ…っ…がッ…!!ゴホッ…!!ゴホッ…………」

宥「……っ」

桃子「先輩!?!!イヤ!!死なないで!!」

玄「も…もも……っ、今まで…ついてきて、くれて…っ、…ありがとう……」

宥「玄ちゃん…」

玄「お…ねぇ、ちゃん……、わたしね…おね…ぇちゃんの、いもうと…、で、しあわせ…だっ、た……よ……――――――――」

宥「玄ちゃん……玄ちゃん……!!うわあああああああああああ!!!!!!!!」


――おわり―――

玄「こんな茶番に付き合ってもらい恐縮です。ありがとうございました!!
以上、玄ちゃんでしたー♪」ヒョコッ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom