男「僕はマジョだよ、女さん」(34)


男「それで、何の話だっけ?」

女「だからさぁ、私は思うわけよ。これ以上こんなこと続けていてもなーんの意味もないんだって」

男「ずいぶん悲観的な考え方をするんだね」

女「悲観的?馬鹿いうんじゃないわ。私は思ったことを正直に言っただけ」

女「まったく…いつ来てもここはいいところじゃないわ。幸福が逃げてしまいそうな気がする」

男「不幸かどうか決めるのは自分じゃないと思うけれど」

女「どういうことよ」

男「例えばだよ?いくら自分が不幸だと思っていたとしても、誰かから見た君の姿は幸福に映っているかもしれない」

女「それこそ勝手な妄想じゃない。だからどうした?って感じ」


男「例えば、君が信じている幸せってモンが間違っているとは考えないのかい?」

女「考えない」

男「なぜ?」

女「だって私は本当に幸せだと思っているからよ。それが正しいか、正しくないかなんて関係ないじゃない」

男「…君の言うとおりだと思うよ」

女「じゃあ逆にきくけど、あんたは自分がいま不幸か、幸せか、どっちなのよ」

男「君はどう思う?」

女「私は、あんた自身に聞いているんだけれど」

男「…僕は、正直なところ分からない、かな」

男「僕がいま幸せなのか、不幸なのか、わからない。しいて言えば中間かな」


女「答えになってないんだけど」

男「いつも、幸せか?不幸か?なんて考えている奴なんていないだろう?」

男「いつもどっちつかずなのさ。どちらに偏っているかどうかは別として」

男「僕の幸せを決めるのは、他人さ。他人の目に映る僕の姿が正解なんだよ」

女「…あんたは、いつも不幸そうな顔をしてる」

男「だとしたら、そうなんだろうね」

女「気に食わない」

男「それは残念」

女「結局、みーんな屁理屈じゃない。良く考えもしないで、言い訳ばかり。いつかボロが出るわよ」

男「忘れてしまうから、言っても言わなくても同じことさ」

女「忘れない人だって…」

男「僕自身が、忘れるんだ」

男「自分で言ったことを、思ったことを、感じたことを、大切にしていたものを、価値があると思っていたものを」

男「簡単に捨てるんだ。そんな人間なんだよ、僕は」

男「いや、人間だった。かな?どちらでもいいけれど」

女「…なにそれ」

男「君が僕を間違っていると言えば間違っているし、正しいと言えば正しい」

女「……」

男「確かなのは、僕はとことん打たれ弱くて、流されやすい。それを言い訳にして他人から同情を買おうとしているってことさ」

男「なぁ?これで、君も僕と話をする気がなくなっただろ」

女「…悲しくないの」

男「……」

女「そんな強がってて、悲しくないの?」

男「悲しいさ」

女「じゃあ!!」

男「でも、それ以上に寂しい。そして、怖い」

女「怖い?」

男「生きることが、怖い」

女「……」


男「その結果が、こうさ。嫌われたくないって右往左往していたら、いろいろ拗らせてしまった」

男「いつだって、物事の根っこは単純さ。僕は他人から嫌われたくなかったんだ」

男「その延長戦だよ。人に嫌われたくないから…」

女「…もう、いい。吐き気がしてきた、帰る」

男「そうかい。お話しできて楽しかったよ」

女「私は最悪だったわ。お皿、食べ終わったら外に出しておいて」

男「ありがとう。もう、暗い。帰り道には、恐ろしいマジョがでるから気をつけて」

女「…っ!!」ビクッ

男「冗談だよ。それじゃあね」

女「…村長が仕事があるって言っていたわ。そのうち来るかも」

男「わかった。じゃあ、暫く僕はここでのんびりしておくことにするよ」

女「…それじゃ」

ギィ バタン


男「あぁ…また嫌われてしまったかな」


ギィ

男「おや、いらっしゃい。見ない顔だね、始めましてかな?」

?「こ、ここは…?」

男「ん、なんだい。分からないでここに来たの?物好きだなぁ」

?「お、お前は誰だ?」

男「人の住んでいるところにいきなり入ってきて、お前は誰だ、なんて面白いこと言うんだね」

?「ここは…牢屋か?」

男「うん、まぁそうだね。つまらない所さ。食って寝て、それくらいしかすることがない牢屋だよ」

男「まぁ、仕事はあるっちゃあるけれどね」

?「何か罪を犯したのか」

男「さぁ、どうだろう。それを決めるのは僕じゃないから」

?「どういうことだ…?」

男「そろそろ村長さんが来るんだ。用がなければ帰って欲しいな、まぁ別に居てもいいけれど」


?「お、お前、ニーナさんとど、どんな関係なんだ?」

男「ニーナ?ニーナ…ニーナ…ごめん、誰だい?」

?「とぼけるなよ!さっきここから泣きながら出てきたところを見たんだ!」

男「さっき…・?あぁ女さんのことね。うん、女さんならさっきまでココに居たよ」

?「女さん…?」

男「僕、人の名前覚えられないんだ。だから女さん」

男「関係って言われても良く分からないけれど、女さんにはご飯を作ってもらってるよ」

?「な、なんだと!?」

男「うわっ、大きな声を出さないでよ…びっくりしたじゃないか…」


?「なんでニーナさんが、罪人の食事なんて作ってるんだ…?」ブツブツ

男「女さんは料理が上手だからね。ここでの唯一の楽しみだよ」

?「当たり前だろう!ニーナさんはあの【ノスティモ】の看板娘なんだぞ!?」

男「はぁ、そうなんだ」

?「あの旨い酒と料理を食べに遠くから来る人だっているんだ。も、もちろんニーナさん目当ても多いけれど…」

男「ふぅん」

?「じゃあ、別にお前とニーナさんとは何の関係もないんだな?」

男「君がそう思うのなら、そうだね」

?「?、ま、まぁいい。なんだ、心配して損した…」


ガチャ

村長「ん、来客ですか?」

男「あぁ村長さん、丁度いいところにきたよ。この青年くんがなかなか帰ってくれなくて困っていたんだ」

村長「…誰かと思えば、新しく来た【正義官】の方じゃないですか…えっと確か…」

青年「はいっ!俺…じゃなかった。私は正義官のジアス・スティと申しますっ」

村長「そうだった、そうだった。いや、もうこの村には慣れましたかな」

青年「えぇ!それはもう、全力で慣れました!」

村長「ふむ。何もない村だが、よろしく頼むよ」

青年「当たり前です!それが名誉ある正義官の仕事ですから!!」


男「その正義官って言うのは一体なんなんですか?」

青年「お前…正義官がなんなのか知らないのか?」

男「ずっとこの箱の中に居るもので」

村長「…この方は、村の安全と治安をを守ってくださる方なんですよ」

男「へぇ、立派な方なんだね」

青年「いや、俺…私はまだこれに就いたばかりで…」

男「そんなことはないよ。他人のために頑張っている、それだけで十分立派さ」

青年「……」


村長「そうだ、スティさん。これから丁度仕事があるんですよ、よかったら付き添ってください」

青年「仕事、ですか?しかし、もう日も暮れていますが…」

村長「えぇ特別な仕事ですよ。あなたはそばで見ているだけでいい」

青年「は、はぁ…」

村長「…それでは、少し下がっていてください」

青年「へ?一体なんなんですか」

村長「…ほら、早く手錠を着けなさい」ガシャン

男「投げなくたっていいじゃないですか。もっと丁寧に渡してくださいよ」

村長「黙りなさい」

男「ごめんね、怒ったなら謝るよ。ほら、これでいいだろう?手首にしっかり巻きついたよ」ガシャン


村長「…出なさい」ガチャン ギイ

男「久しぶりの外だなぁ、まったくワクワクするよ」

村長「喋るな!!」

男「…あなたがそう言うのであれば」

青年「あ、あの…」

村長「ささ、それでは行きましょうか」

青年「行くって、どこにですか?」



村長「マジョ狩り、ですよ」


青年「それで、村長。マジョ狩りというのは…?」

村長「おや、聞いていなかったのですか」

青年「あの、その。すいません…」

村長「いやいや謝らないで。君はまだ新人なんだ、知らないことのほうが多いだろう」

村長「マジョ狩りというのは、文字通りマジョを見つけ出し、制裁を加えること…です」

スティ「マジョ…というと、近頃騒がれている、あのマジョですか?」

村長「その通り。アクマと契約を果たしたオゾマシキ者です」

スティ「はぁ、でもそんな人本当にいるんですか?」

村長「えぇ、困ったことに。この村にも、いえ世界中にマジョは隠れ潜んでいます」

村長「そして、知らないうちに人の魂を狂った世界へと連れ去るのです」


青年「狂った世界…」

村長「私たちはそれを、マホウと呼びます」

村長「マジョたちはマホウによって人々を狂わせ、同じようにマジョにしてしまうのです」

村長「まぁ、直接アクマと契約をしてなってしまう奴が多いとは聞きますがね」

青年「それは…なんとも恐ろしい」

村長「あはは、大丈夫ですよ。そのためにこのマジョ狩りがあるのですから」

青年「見つけ出したマジョを制裁する…でしたっけ?」

村長「えぇ、それがこいつの仕事、なんです」

男「……」

青年「制裁、とは具体的に何をするのでしょうか」

村長「決まっているでしょう?殺すのですよ」

青年「こ、殺す…?」

村長「えぇ、何かおかしなことでも?」


青年「いや…なんというか、ずいぶんと過激な制裁だな…と」

村長「いいですか、スティさん。マジョは人ではありません。悪魔に魂を操られた奴隷です」

村長「そうなってしまった以上、もう救いようがありません、殺すしか救う道はないのです」

男「……」

青年「ま、まぁ大体分かりました」

青年「それでなぜこの男をつれてきたのですか?たしか仕事、と言っていましたけれど」

村長「…マジョは、マジョにしか殺せないのですよ」


青年「へ?」

村長「こいつは、マジョです。えぇ、この村で人間に飼われている唯一のマジョなのですよ」

青年「ひっ!?」

村長「あぁ、そんなに驚かなくてもよろしい。大丈夫ですよ、そいつはマホウを使えません」

青年「そ、そうなんですか?」

村長「えぇ、村娘のニーナがおるでしょう?ニーナは毎日そいつに会っているがマジョになっていない」

村長「ま、できそこないのマジョってところですかな。あっはっは」

男「……」

青年「そ、そうですか」

村長「さて、そろそろ着きますぞ」


村長「さて、ここですかな」

村人「あぁ、村長。待っていましたよ」

村長「待たせて悪かったね、それでマジョになってしまったというのは?」

村人「えぇ、あの家の奥さんですよ。近頃、顔を見ないと思っていたら急に騒ぎ出して」

村長「ふむ…ご主人はどうしてらっしゃる」

村人「…先日、病気で亡くなっています」

村人「奥さんは、亡くなったご主人の遺体にずっとすがり付いて…」

村長「うーむ。主人はマジョだったのか…?まぁいい、いまどこに居るんだ?」

村人「はい、家の中で泣き叫んでいます。きっとすでにマジョになってしまったのでしょう…」

村長「わかった。それでは、さっそく始めよう」


村長「仕事の時間だな。これは仕事用のナイフだ、使いなさい」ガチャン

男「…あぁ、外の空気は美味しいなぁ」

村長「戯言を抜かすな!!さっさと行かないか!!」

スティ「そ、村長さん。そんな怒鳴らなくたって…」

村長「あ、あぁ。すまないね、つい」

男「…わかりました。それじゃ、行ってくるよ」

スタスタ

スティ「いいのですか、一人で行かせてしまっても」

村長「まぁ、仮にあいつもマジョですからな。一人殺すのなんて簡単でしょう」

スティ「は、はぁ…」


トントン

男「ごめんよ、いるかい?」

?「来るんじゃないよ!!私は、何があってもこの子を守るからね!!」

男「…この子?」

?「私の可愛い子、あああああきっとこの子は神の子だよ…悪魔になんて売り渡すものか・・・!!」

男「どうか、ドアを空けてくれないか。僕ははやくこの仕事を終わらせないといけないんだ」

?「いやだ!やめて!連れて行かないで!私をひとりにしないで!お願いだよ!」

男「……」ギィ

男「鍵がかかっていない…か」スタスタ

?「なぜ!???なんでわたしから大切なものをうばっていくのさ!!!!!なぜ!??なぜ?!!!?」

男「いつだって、理不尽って言うモノは突然現れるものなんじゃないかな」

?「やめてええ!!やめてえええ!!!この子だけは!神の子なの!奪わないで!奪わないで!」


男「…その大事そうに抱えているお人形が、君の大切なものなのかい?」

?「なんでわたしだけが、こんなめにあわあなくちゃいけないの…???なんで…??なんで…?」

男「……」

?「ああああああああああああああああああああああああああああがあがああああああ」

男「……」ギュッ

?「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

男「……」ブシュッッ!!

?「ぎゃああああ!!!!!!」

男「……」ザクッ!! ザクッ!!

?「あっ、がっ、あっやめっ、あっ、………かっ……」

男「……」グシャッ!グシャッ!

?「…………………………………………」

男「…ハァ…はぁ…はぁ…おえっ」ビチャビチャ

男「……くそったれ」


?「…お母さん?」

男「っ!?」バッ

男「君は…」

?「…お母さん…死んじゃったの?」

男「僕が、君の、お母さんを…」

?「…ごめんね」

男「えっ…?」

?「お母さん、ずっと死にたいって言ってた。苦しそうだった。だから…」

?「私、ずっと怖くて隠れていたから…代わりにしてくれたんでしょ?」

男「違う…違うんだ…僕は」

?「ううん、いいの。お母さんマジョになっちゃっただもん。しょうがないよ…」

男「悲しくないのかい…?」

?「…わかんない。わかんなくなっちゃった」

?「かなしいのか、うれしいのか、わかんなく、なっ、ちゃ…」ジワッ


?「……っ」グッ

男「あのさ、」

?「……」

男「泣きたいときは、ちゃんと泣かなきゃ。だめだよ」

?「…え?」

男「えっと、だから…」


?「うっ、うっ、うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!!!うああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」

?「おがああさんっ…!!おかああさんっ…!!」

?「ごめんなさいっ…!!なにもしてあげられなくて…!!ごめんなさいっ…」



血溜まりの中で、少女は男に抱きつき、泣いた。
男はどうしたらいいかわからず、何もしないまま、女性の死体を眺め続けていた。


青年「遅いですね…」

村長「…ん、出てきました」

男「終わったよ」ポイッ
ゴロン

村長「ご苦労」

青年「うっ!!」

村長「おやっ?スティ君、どこに行くんだい!!」

青年「ちょっと…気持ち悪く…おええええ…」

村長「もう少ししっかりしてくれよ、君はこの村の正義官、なんだからね」

青年「…はい、すいません。突然だったのでびっくりしただけです…」

青年「…マジョには、いつもこのような制裁、を与えているのですか…?」

村長「あぁ。今日から3日間、この生首を村外れに晒すんだ」

男「ごめん、僕はもう帰ってもいいかな。なんだかいつもより疲れたんだ」

村長「ふん…呪われたマジョの癖に、情けない奴め…」


男「あ、それと、この子なんだけど」

?「……」ジー

村長「うわあああああああ!!!ちっ近寄るな!!」ドサッ

?「…!!」ビクッ

男「あーあーちょっと村長さん。大きな声出さないでくださいよ。うるさいなぁ」

村長「ななななな何でマジョの子供を殺さないんだ!!仕事は最後までする約束だろう!?」

男「僕が頼まれたのは、あのおばさんのことでしょう?この子のことは言われてないからなぁ」

村長「ここここ殺せ!!今すぐこの場で殺すんだ!!」

男「あなたが、そう言うのであればそうするけれど」


男「ねぇ、そこの青年君?僕はどうすればいいかな」

青年「な、なんで俺に聞くんだ?」

男「君、えらい人なんでしょ。どうしたらいいか、君に任せるよ」

?「……」

村長「す、スティ君!!即決だ!!殺してしまえ、晒してしまえ!それが正義のためだ!」

青年「正義…のため」

?「……」

青年「ねぇ、君はなんていう名前なんだい?」

?「…!?」ビクッ

?「………」


男「君の大切だった人がつけてくれた名だろう?」

?「…!!」

青年「お前…」

少女「フィ…フィリア…」

青年「フィリアって言うのかい?」

少女「……」コクコク

男「僕は覚えられそうに無いなぁ」

少女「……」ムスッ

青年「それじゃ、フィリア。君は…マジョなのかい?」

少女「…違う、と思う」

村長「嘘だ!!妄言だ!!信じてはいけないよスティ君!!マジョは人を惑わせるんだ!」

青年「村長は黙っていてください!!」

村長「ひっ…」


青年「本当に、君はマジョじゃないんだね?」

少女「…うん」

青年「おい、お前はどう思う」

男「え、僕?どうって、一体何がさ」

青年「この女の子が、マジョかどうかって話しさ。マジョの君にはどう見える」

男「うーん、そうだなぁ」

村長「スティ君!!これ以上マジョの妄言を聞いてはいけませんぞ!魂が腐り…」

青年「……」ギロッ

村長「うっ…お任せします」

青年「どう思う」


男「え、僕?どうって、一体何がさ」

青年「この女の子が、マジョかどうかって話しさ。マジョの君にはどう見える」

男「うーん、そうだなぁ」

村長「スティ君!!これ以上マジョの妄言を聞いてはいけませんぞ!魂が腐り…」

青年「……」ギロッ

村長「うっ…お任せします」

青年「どう思う」

男「小さくて、髪が綺麗で…あっ目が青いね」

青年「…そういうことじゃなくてだな」

男「僕には、どこにでもいる女の子に見えるけれど」

青年「…そうか」

男「うん」

男「ふあーあ,僕は疲れた。さっさと帰って寝ることにするよ」

スタスタ


青年「あっ!!おい待てって…行っちまった…」

少女「……」ソワソワ

青年「…あいつのところに行きたいのか?」

少女「…!!」コクコク

青年「……」

少女「…駄目?」

青年「あいつは、すごい悪いマジョだからなぁ。どうなっても知らないぞ?」

少女「…へいき」

青年「そうか。じゃあ好きにしな」

少女「…!!」ダッ


少女「…あ」ピタッ

少女「…あの」

青年「ん?どうかしたか」

少女「名前、フィルって呼んで…?お母さんからそう、呼ばれていたの」

青年「あぁ、わかったよフィル。さぁ見失ってしまう。行きなさい」

青年「…うん、ありがとう。おじさん」

青年「お、おじっ!?」

タタタッ


青年「おじさん、かよ…」


村長「スティ正義官殿…どういうおつもりですかな」

青年「いえ、あの娘はマジョではありません。そう判断しました」

村長「いや、しかしですな。あれはマジョの娘でありましてからに…」

青年「今のところは、これでご勘弁を…」スッ

村長「おっ…ほぅほぅ、なーるほど。まぁ、仕方ないですな」

村長「そういえば、あの娘は目が澄んでいたような気がします。あんな瞳をしたものがマジョなわけがありません」

青年「………」

スティ「あいつの名を聞くのを、忘れてしまったな…」

つづく?

いろいろミスしててすいません

つづく?

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