照「咲とかいう人に舐めプされる」(920)

照(長野の全国出場校は、と……龍門渕かな?)パラパラ

照(清澄?聞いたことない。えーっと、選手は……)

照(……なんだろう。疲れてるのかな、おかしな名前が……)

菫「お前……妹いたんじゃなかったっけ?」

照「いや、……いない」

照(私に妹なんかいない。いないんだ)

照(IH個人2連覇、団体2連覇の立役者、絶対無敵の王者の私が)

照(妹にまるで歯が立たないなんてことは……)

照(幾度となく挑んでも、プラマイ0を止められないなんてこと……)

照(そんなこと、あってはいけないんだ)

照(だから、咲は妹じゃない。というかあの子人間じゃない。もっとおぞましい何かだよ)

照(……先鋒で良かった。咲は大将だから万が一にもやりあうことはないよね)

照(咲の性格なら高校一年から個人戦で全国に出ることもないだろうし)

照(で、こっちが長野個人戦の結果か……)

照(天江が出場してたら多少厄介かな。後は全中王者の原村くらいか)パラパラ

照(…………えっ?)

照(え?は?ちょっ……え?)

照(何これ意味分かんないなんで咲が個人戦全国に来るの?だってほら途中まで舐めプして

るじゃんなんでなんでなんで?)

照(意味分かんない意味分かんない意味分かんない。咲とやりあうとかマジで無理なんです

けど勝てないんですけど!)

照(いや、……落ち着こう)

照(私は、東京に来て強くなったはずだ。麻雀に全てを捧げた。強くなるためにだ)

照(咲にトラウマになるほど蹂躙され、挙句舐めプされまくった私はもういない!)

照(私は自他ともに認める最強なんだ!咲なんて怖くない!)

照(いい加減、過去のしがらみから解放されなくちゃいけない。さすればこれは絶好の機会)

照(いずれ世界を獲るためには、超えなくちゃいけない壁だ。私は、全国の場で咲を打ち破る!)

~個人戦優勝決定戦~

針生「さあ遂に個人戦優勝決定戦となりました。決定戦は半荘二回の前後半戦。今年度最強の学生が今日決まります」

照(遂にここまで来たか)

針生「なんといっても大本命は、団体戦3連覇を成した白糸台高校不動のエース、宮永照選手」

照(団体戦はラッキーだったな。副将戦で他校がトんでくれた)

照(咲の牌譜を研究する機会が一つ減ったのは残念だが、3連覇には代えられないしね)

照(母校に恩は返した。これは私個人の戦いだ。咲に勝つんだ!)ギロッ

咲(うぅ……お姉ちゃん睨んでるよぉ……)オドオド

咲(でも頑張らないとっ……!全力で打って、絶対に仲直りするんだから!)キリッ

~後半戦南3局~

咲「カン、嶺上開花2000,4000です」

照(……流石に強い。これで点差は14600か。トップの咲から出あがりは期待できない、となると親かぶりでハネ満以上か)

照(このままの状況でトップを獲られると前半とのトータルで負ける)

照(いきなり大きい手を作るのはそんなに得意じゃない。親なら連荘が狙えたのだがラス親は咲か)

照(条件は多少厳しいが、何故かいける気がする。咲を相手にこんな感覚になるとはな)

~7巡後~

照(倍満確定のテンパイ、か。必要以上に高い手になった。する必要はないが)

照「リーチ」

照(これはけじめなんだ。ただ勝つだけじゃない、新しい自分を始める。そのためのリーチ)

咲「カン」

照(え?)

針生「咲選手、照選手のリーチに対してカン!これは嶺上開花への絶対の自信からでしょうか!?」

照(そんな……嶺上…負ける?嫌だ、負けたくない)

咲(えっ……?二索じゃ、ない?白……どうして?)

針生「あーっと!嶺上開花ならず!!嶺上牌からは危険牌の白、これは咲選手にとっては珍しい展開です」

咏「あっちゃー、嶺上ちゃんの支配も一歩及ばず、かな。知らんけど」

咲(白は、切れない。降りるしか……でも、流局までなんて、もたないよ)

照(和了らない?)

針生「咲選手、一索切り。ここからの打ちまわしは厳しいでしょうか」

咏「流石に降りでしょ。河を見ると対面リーチに加え上家もテンパイ気配濃厚、決まるんじゃないのー?」キコキコ

針生「決まる、とは?」

咏「王者(チャンピオン)の3連覇かなー、知らんけど」フリフリ

照(一索切り?テンパイしてなかった?いや、そんなことは……咲、何を考えて)

照(くっ……考えてもしょうがない。リーチしてるんだぞ、ツモることだけ考えるんだ)

照(来い!)

照「ツモ!」

針生「決まったー!!個人戦を制したのはIH絶対王者の宮永照選手!堂々の3連覇達成です!」

咏「第一和了から高めの点数、王者にしてはちょーっと珍しい和了りかたかなぁ。この子、まだまだ成長するかもね、知らんけど」パタパタ

照(勝った……勝ったんだ。私、咲に勝った……!)フルフル

咲(負けちゃった、お姉ちゃんはすごいや。本当に、本当に強いよ)

咲「おめでとう、お姉ちゃん」

照「咲……ありがとう!私、勝ったんだね?やったよ、私、やったんだ!咲に勝ったよ!!」ガッツポーズ

咲「もう、大げさだよお姉ちゃん」

照「そんなことないよ!麻雀しててこんなに嬉しいことなんて初めて!ほら、見てよこの点s……え?」ボーゼン

咲「?」

照「そん、……な……嘘……」ガタガタ

咲「お姉ちゃん?」

照「咲……なん、で?……したの?」

咲「え?」

照「なんで手加減したの!?」ガタンッ

咲「ど、どうしたの突然?」ポカーン

照「どーしたも何もない!!こんなことしてっ……!私が喜ぶとでも!?気付かないと思った!?」クワッ

咲「何言ってるか全然わかんないよ。私、本気で」

照「本気だったら!こんなこと、こんな点数になるわけない!!」台バンバン

咲「こんな点数って……変なとこなんてどこにも」オロオロ

照「まだしらばっくれるの?こんな露骨なことしてっ……!」プルプル

咲「だって、マイナス18のどこが変なの?」

照「前半戦」ギロッ

咲「え?」

照「前半戦、プラス18だったじゃない。合わせてプラマイゼロ。咲はどこまで私を馬鹿にするの?」

咲「そんな……そんなのただの偶然だよ!!私、ホントに、最初からずっと全力で」

照「しらじらしいよ!!」バンッ

照「偶然?そんなこと信じると思う?子供の頃から、ずっとずっとあんなことしてきて」

照「私のほうがずっと麻雀好きなのに、真剣なのに……咲のほうが、ずっとずっと強い……」

照「だから、頑張って頑張って、せめて、咲が真剣に勝負できるくらいに強くなろうって……」

照「でも、届かなくて。それに咲は、麻雀なんか好きじゃないって……」

照「枕を噛み切るくらい悔しかった。だから、東京に来たのに!麻雀だけに集中するように!」

照「なのに。なんで……ずるいよ、咲、ずるいよ……つよいよぉ……」ポロポロ

咲「お、お姉ちゃん!?」アタフタ

照「つよいよぉ……咲がぁ、咲に、勝てないよぉ……」ボロボロ

咲「私、本当に本気で、全力だったよ!嘘じゃない!全部出して、それでもお姉ちゃんのほうが強かったんだよ!?」

照「プラマイゼロじゃん!プラマイゼロじゃーん!!」ウワーン

咲「そんなの偶然だって!こんな場面でそんなことしないよ!お姉ちゃんがどれだけ嫌がるか分かるつもりだよ!?」

照「じゃあなんでプラマイゼロなの!?」ビャービャー

咲「だから偶然d……ほら!東一局!お姉ちゃんあれ使ったでしょ?照魔鏡だっけ?本気だっとことわかったよね!?」

照「一局だけじゃん!どーせ東二局から手加減始めたんだー!!」ビャービャー

咲(あぁ……最悪だよ……こうなったらもう私じゃ手がつけられない)

咲(もう誰でもいいからお姉ちゃんをとめてよ)

~翌日朝~

咲「あ、おはようございます。三尋木さん」

咏「うん、おはよー」フリフリ

咲「あの、昨日はありがとうございます。姉を落ち着かせていただいて」

咏「王者もかわいいところあるもんだねー。あの後一時間以上延々と暴れちゃって。昔は嶺上ちゃんも苦労した?」ヘラヘラ

咲「いえ、そんなこと」

咏「そう。でさぁー、なんとなくなんだけど、王者の照魔鏡は嶺上ちゃんが原因かなーって」ヘラヘラ

咲「え?」

2回戦で咲さんがナメプしてるのを見たから準決勝で荒れ狂ってる説

咏「いやぁ、今はどーだか知らんけど、ちっちゃい頃は王者より嶺上ちゃんのほうが強かったんでしょ?」

咲「……だと思います」

咏「で、あんまりバカ勝ちすると拗ねちゃうもんで、点数を調整し始めた?」

咲「……」

咏「最初はそれでよかったんだろうけど、まあ、流石に王者も気付き始めるだろーね」

咲「……はい」

咏「手加減するなー。してないよー。の水掛け論になったんじゃないの?知らんけど」アハハハハ

咲「……よく、推測なされますね」

咲「たぶん、三尋木さんの想像通りです。お姉ちゃん、私が本気かどうか見るために」

咏「東一局は様子見するようになった?」ニヤニヤ

咲「……はい。それで見破られて、また喧嘩になっちゃって、『嘘つきー!』バンバンって」

咲「なんか、もう、大変でした」

咏「いやぁ、個人的に思うんだけどさー、君たち二人、一緒に居たほうが強くなれるんじゃないの?知らんけど」フリフリ

咲「はぁ」

咏「点数調整も対戦相手の本質を見るようになったのも、一緒にいたからじゃん?知らんけど」

咲「でも、お姉ちゃんと麻雀すると、やっぱり喧嘩になっちゃいます。昨日だって」

咏「ふふーん。でも仲直りはしたいんじゃない?」パタパタ

咲「それは、そうですけど」

咏「それがさー、あの後、帰り際に王者と話してたらなんだけど」

咲「はぁ」

咏「嶺上ちゃんともう一勝負したいってさ」ニヨニヨ

咲「え?」

咏「半荘10回でプロが一人以上同卓する上でってことなんだけど、どう?」チラッ

咲「どうして、そんなこと」

咏「王者も色々思うことあるんだろうけどさー、嶺上ちゃんも、プロと同卓して手加減は難しいでしょ?」パタパタ

咲「……そういうこと、ですか」

咲(異常な長丁場も、何か理由があるのかな。というか半荘10回はやりすぎだよ)

咏「結果次第では、卒業後長野を拠点に活動するってとこまで、話はついてるんだけどねー」ニヨニヨ

咲「……さっきの話、強くなれるって、お姉ちゃんにも言ったんですか?」

咏「それはおいといてー。どう?受けるって言うんなら私が同卓するけどねー」フリフリ

咲「あの、どうしてそこまでしてくれるんですか」

咏「いやぁ、面白い打ち手は多いほうが楽しーじゃん?知らんけど。で、どう?」チラッ

咲「……受けます。受けさせてください!」

咏「おっけーい、じゃ、この紙の、ここにサインよろしくねー」サッ

咲「え?」

咏「いいからいいから、プロになると色々あるのよね。それより、さっさとしないと日が暮れるよー。なんたって半荘10回なんだから」ホラホラ

咲「あ、はい。わかりました」カキカキ

咏(はーいこれで嶺上ちゃん捕獲に一歩前進っと。他に渡すには勿体ない才能だからねー)

咏「よーし、じゃあ行こうか」

咲「はい、お願いします!」

おわり

は?

てか捕獲って咏さんは何が目的なんだよ
派閥でも作って麻雀界の覇権を握るつもりか

~白糸台~

照「今日は一日第二対局室借りるから」

菫(照……昨日のことは、触れない方がいいか)

菫「好きにすればいい」

照「……菫、今日の予定は?」

菫(特にないけど、なんかめんどくさそうだしなぁ)

菫「挨拶回りで忙しいな、お前がそういうことは全くやらないせいでな」

照「そう。じゃあ大星でいいや。十時に第二対局室、遅刻厳禁」

淡「はい?」

淡「あの、どういうことですか?」

照「団体決勝は出番なくて退屈だったでしょ?」

淡「それは、まあそうですけど。私の出番が無いなら、それが最適ですから」

照「だから、今日はこの前退屈だった分打たせてあげるよ」

淡(一日借りてるって言ってたなぁ。せっかくのオフだし、映画見に行きたいし)

照「プロも呼んでる。面子が足りないと私が恥をかくんだけど?」

淡(恥なら昨日存分に晒したじゃないですか)

淡「そんな、宮永先輩にプロだなんて、私じゃ場違いですよ」

照「そっか、じゃあ大星は誰がいいと思う?」

淡「はい?」

照「大星より強くて、すぐに呼べる、場違いじゃない人。誰かいる?」

淡「え、いや、その……」

照「ね?じゃあ十時に第二対局室ね」

淡「あ、はい……」

淡は性格キツそう

~9時50分~

淡(あーあ、劇場版バキは当分おあずけか。まあプロと打てるならいい機会なのかな)

淡(プロかぁ、誰なんだろ?小鍛冶プロは……流石にないか。)

淡(ま、いいとこ藤田プロかな。あんま好きじゃないけど)

淡「失礼します」ガチャリ

咏「お邪魔してるよー」フリフリ

咲「あ、今日はわざわざありがとうございます」ペコリ

実力は
アラフォー>大沼>トシさん>三尋木>カツ丼>レジェンド
なイメージ

大沼プロ鹿児島の解説しかしてないのかな
Bブロック準決勝あたりで出てきてほしいわ

>>128
南浦プロは?

>>130
ち○ぽプロはカツ丼よりは強そう

淡(うわぁ……三尋木プロ、それに清澄の大将……)

淡(これはひどいなぁ……一局ごとの疲労感半端ないでしょこれ)

淡「よろしくお願いします。まさか三尋木プロに来ていただけるなんて、光栄です」

咏「いやー、単なる成り行きってやつだからね、大宇宙ちゃんも今日はよろしくってことで」パタパタ

淡「清澄の大将さんも、昨日は残念でしたね」

咲「あ、すみませんでした。少し、恥ずかしいところをお見せしてしまって」

淡(恥ずかしかったのはこっちなんだけどね)

>咲「あ、すみませんでした。少し、恥ずかしいところをお見せしてしまって」

これ完全にお姉ちゃんを馬鹿にしてるよね

>>136
咲「お姉ちゃんの存在は宮永の汚点」

咏「うーん、今日は公でもなし、気楽にいかね?家族麻雀みたいなのノリで」

咲「……はい、そーですね」

淡(あーあーこの人は。これが家族麻雀の面子ですか?どんな家族よ一体)

淡「いやいや、三尋木プロは私の尊敬する人の一人ですから。否が応にも緊張してしまいますよ」

淡(こう言っとけば多少無愛想でもごまかせるでしょ)

淡「あれ?そーいえば宮永先輩はまだいらしてないんですか?」

咏「さっきまでいたんだけどねー。なんか準備があるんだってさ」

淡(準備?麻雀打つのに必要なものなんてこの部屋に全部あるのに)

照「おまたせ」TVガラガラ

照ちゃんかわいそう

淡「あ、先輩……ってなんですかその液晶TV」

照「あぁ、今日のテーマは家族麻雀だからね。居間っぽさを出すにはTVが必要だから」

淡(何考えてるんだこの人)

咏「おほぅ!いーねーTV!いいとも見よういいとも」パタパタ

淡(まだ十時前じゃないですか。というか対局中にTVとか真剣に邪魔なんですけど)

照「これを、こーして……よし、OKだ。じゃあそろそろ始めようか」

淡「あの、ルールは」

照「あぁ、大星にはまだ言ってなかったね。ルールは五万点持ち以外は大会と同じで、半荘10回のトータルで勝負ね」

淡「は?」

照「何?」

淡「えっと……半荘1回?」

照「10回だよ。ちなみに無いとは思うけど、チョンボは東一局から打ち直しね」

淡(なんなんだこの人。こんなおかしな人だったっけ?一昨日まではまともだったのに)

淡「あの、10回なんて、その、ほら、三尋木プロも忙しいお方ですし、迷惑じゃないかなぁ、なんて」

咏「あ、今日明日とオフだから気にしなくて全然おっけーおっけー」フリフリ

淡「えと、咲さんは、ほら、今日中に長野に戻らないと、親の方が心配なさるかと」

咲「お父さんと部長のほうにはさっき連絡いれましたので大丈夫ですよ」

淡(あーもう完っ全に嵌められてる。とっとと飛び終了しようにも……)

淡(宮永先輩、本気で打たないと鬼のように怒るからなぁ。原因は昨日分かったわけだけど)

照「時間ももったいないし、始めようか」TVスイッチオン

TV「さん♪さん♪さん♪さわやか三組~♪」

咏「おっ!起家げっと~。つーかこの卓かなりの高級品だね~、いい艶してる」

咲(あ、この椅子、大会の時より座り心地がいいよ)

いつの間にか淡たんが主人公になってた

~40分後~

淡(また……流局……)グッタリ

咏「テンパイ」バラッ

照「テンパイ」咲「ノーテン」淡「ノーテン」

淡(……何回目なのよもう。まだ東一局ってなんなのこれ?)

咏「うーん、テンパイまではいくのになぁー惜しいなー」パタパタ

淡(全然悔しそうじゃないし。支配されてるんだろうな、最悪に悪趣味な支配だけど)

TV「ピタ、ゴラ、スイッチ♪」ガヤガヤ

淡(さっきからTVがうるさくて全然集中しきれない……ホント、勘弁してほしい)

>>175
しんめんなぎ

>>180
15位のことなら新免じゃなくて射水の帽子かぶってた奴

咏「あー、なんか喉渇かね?嶺上ちゃんは大丈夫ー?」フリフリ

咲「えと、私は大丈夫です」

咏「そう?宇宙ちゃんなんか疲れてそうだし、一旦お茶いれよお茶。誰も和了れてないし、仕切りなおさないとさー」

咲「あ、なら私、何か買ってきます」

照「大丈夫、そこの冷蔵庫に色々入ってる」チラッ

咏「へー、つくづくいい部屋だねーここは。じゃあ遠慮なく」テクテク

咏「おぉ!抹茶オレ発見!宇宙ちゃんは何かいるー?」ゴソゴソ

淡「いえ、私も大丈夫です」

淡(どうにかしてプロの親を流さないと……)

咏「そんなこと言わずにさー」ピトッ

淡「うひゃあっ!」

咏「はい、宇宙ちゃんにはキンキンに冷えたコーラを進呈ー」

淡(……炭酸苦手なんだけど)

~4分後~

淡(テンパイが遠い……先輩にも張ってる気配はない)

淡(プロはどーせ和了るつもりなんか無いだろうし)

淡(ここは、咲さんを援護しないと、ポンかカン出来そうな牌……)

淡(捨て牌的には……この辺か)

咏「ポーン!」パタ

淡(あんたじゃないから!あーもう、このままじゃまた流局する)

咲「カン」

淡(っ!?)

淡(大明カン!咲さん!来い、嶺上開花!なんならスーカンツでも歓迎します!)

咲「嶺上開花、300,500です」

淡(~~っ!!嶺上和了られてこんなに嬉しいのは初めてだよ)

咏「おおーぅ。嶺上ちゃんは相変わらず冴えてるねー」パタパタ

淡(やっと局が進んだ!よし、次の親は……)

照「私の親番か」

淡()

淡(何が何でもこの局は先輩に和了がらせるわけにはいかない!)

淡(配牌~、安くていいから手が早いの来て)

淡(……7種7牌)

淡(なんで!?なんでこんな!?私、こんなに辛い麻雀なんか知らない……)

~数巡後~

淡(手が進まない……咲さん、貴女だけが頼りです、あぁ、今局はプロでもいいのか)

淡(お願いします。さっきまでの支配力で和了っちゃってください!三尋木プロ!)

照「ロン」

淡「え……」

照「迂闊だな、大星。さっきから集中が足りてないんじゃないか?」

淡「え?」

てるてる怒りの説教

~東二局4本場~

淡(なんで、なんで私がこんな目にあわなくちゃいけないの?)

淡(荷物を置きに、軽い気持ちで学校に来ただけなのに……)

淡(だいたい何なの?私、この場に全く無関係じゃない!)

淡(家族問題だか何だかわからないけど、重い理由でもなく子供の喧嘩みたいなもんだし)

淡(TVはガヤガヤ煩いし、苦手な炭酸飲まされるし、挙句なんか集中してないとか怒られるし)

淡(ふざけないでよ……こんな、こんな茶番で私が振り回されるなんて、認めない。絶対に認めない!)クワッ

咏「おぉー!」パタパタ

照(雰囲気が)咲(変わった)

淡(来た、理想の配牌……!)

淡(トばしてやる。こんな人たち、全員トんでしまえばいい)

淡(ふざけたプロも、ふざけた先輩も、その妹も、容赦なんかするもんか)

照(かなりの気迫、今までの大星とはまた一味違う)タンッ

咲(大星さん、すごい迫力……)タンッ

淡「ロン、人和!!」

咏、照、咲「へ?」

淡「32,000よ。早く出して」

咏「あー、そのー……言いにくいんだけどー……」

淡「なんですか?」ギロッ

咏「大会ルールで人和は採用してないんだよねー」

淡「は?」

咏「だからそれ、ルール的には……残念だけど役なしチョンボってことでー」

淡「は?」

咏「また東一局からなんだよねー」 パタパタ

淡「」

淡「」ポカーン

咲「あ、あの!まだ東二局でしたし、傷は浅いというか……その、役満は残念でしたけど」オロオロ

咏「まーねー、南二局とかで出されるよりはね」フリフリ

照「大会ルールだと言っただろう?まさか大会規約を今知ったとかじゃないよな?」ギロッ

淡(帰りたい……おうちに帰りたいよ……)

咏「ってことで、点数リセットは……と」キョロキョロ

照「このボタンです」ピッ

咏「どーもどーも、じゃ、また私の親からってことで、仕切り直しねー」

咏「しっかし、80分近く打って進んだのが、東一局の配牌のみとか」ヘラヘラ

照「何千局と打ってきましたけど、ここまで進まない対局は初めてですよ」

咲「誰かに話しても信じてもらえそうにないよ」

咏「全中王者が言いそうだねー、そんなオカルトありえません、だっけ?知らんけど」パタパタ

淡「あ、あの!私、やっぱり御三方と打つには、実力不足だったようで!その、キリがいいですし、」

咏「大丈夫でしょー、流れたとはいえ東二局で役満和了がるくらいなんだから」

淡「でも!その、初歩的なチョンボで迷惑をおかけしてますし!」

照「大星」ギロッ

淡「……はい」

照「迷惑をかけて悪いと思うなら、言うことを聞いて素直に卓についたらどうだ?」

淡「」

これどうやったら終わるんだ…?

淡(だめだ、これ……)

淡(この局も、流れる……)

咏「テンパイ」パタッ

照、咲、淡「ノーテン」

淡(この人たち、こんな麻雀打ってなんでまだこんな元気があるの?)

淡(こんなの、絶対おかしい……人間じゃないよ、こんなの)

淡(なんとか、脱出しないと……)

淡「お、お腹空きませんか?もうすぐお昼ですし、ほら、親睦を深めるために食事にしましょうよ」

咏「おーもうそんな時間かー。私は大丈夫だけど二人はどーだい?」

咲「全然気がつかなかったです。意外と時間が過ぎてますね」

照「そうだね。密度の濃い麻雀を打ってると時間なんて気にならなくなるけど」

淡「だ、駄目ですよ!ちゃんと食事をとらないと体に悪いですし!」

咏「ふーん、そんなもんかねー?」

淡「そーですよ!あっ、私この辺りに美味しいお店知ってるんですよ!電話で席確認するので少し外に出ますね」イソイソ

咏「あっ、ちょっとタンマ。そのお店って何料理?」

淡「えっ……その……あー、中華です!美味しいですよ!」

咏「中華かー……そんな気分じゃないなー」キコキコ

淡「だ、大丈夫ですよ!絶対美味しいですから!」

照「お寿司でも頼みましょうか?」

咏「あ、いいねーお寿司。それにしよーよ!私が奢るからさ、特上4人出前で」パタパタ

淡「出前!?」

咏「待ってる間も麻雀出来るじゃん。外に行くなんて時間もったいなくね?」

照「では注文しますね」

淡「先輩!わ、私が注文してきますよ!この中一応携帯禁止で、外に出ないとだめですし!」

照「大丈夫だ、電話かけるだけのことまで後輩に押しつけるわけにはいかないしね」スタスタ

淡「そんな……」ガクッ

咲「大丈夫ですよ大星さん。中華じゃなくてお寿司も美味しいですよ?」

淡(……そういうことじゃないんだよ)

照「40分ほどで届くそうです」

咏「へー意外と早いね。いや、相場とか知らんけど」

淡(40分……通常なら半荘1回程度楽に終わる時間……でも、この面子……)

~40分後~南一局~

淡(あぁ……終わりが見えない……)

淡(点差も、プロが少し抜き出てる以外は平らだし、というかなんで私連荘なんかしたんだろ……)

淡(でもわざと振り込んだりしたら後が怖いし……)

コンコン  「ご注文の特上4人前お持ちしましたー」

咏「お、来たねー。じゃあ南入するまえにお昼ご飯にしよーか」パタパタ

淡(2時間以上打って南入か……全部で半荘10回だから、あと……38時間?)アハハハ

咲「あ、あの、お昼の前に、……その……」モジモジ

咏「んー?あーあれね。いーよ、行ってきなー」フリフリ

淡(その手があったか!!)

淡「私も行きます!」ガタンッ

照「そーだな、大星と一緒に行けば迷うこともないだろう」

淡「はい!わかりました!」スタスタ ガチャリ

淡(ぃやったー!!ついに魔の部屋から脱出が!二度とあんな部屋なんかに戻ってくるもんか)

咲「大星さんってとっても麻雀強いんだね!私、大星さんと打ってるととってもワクワクするよ!」

淡(……この子がいたら逃げられないじゃん)

淡(というか、逃げたとしてその後どうなるんだろう?その後二度と顔を合わせないなんて不可能だろうし……)

『照「大星、勝負の途中で逃げるとはとんだ小物だな。いや、捕まるとわかって逃げるとは逆に度胸があるのか?」コークスクリュー ズドン』

淡(あんなの何発も打ちこまれたら死んじゃう……死んじゃうよ)ガクガク

咲「あの、大星さん?大丈夫?」オロオロ

淡「あ、うん、大丈、夫。うん、大丈夫、トイレ、ここだから」

咲「はい、ありがとうございます」ペコリ

淡(麻雀やってないと別人だなぁ……牌を触るとあんなんなのに)ハァ……

淡(あと38時間……流石に夜が更けたらお開きだよね?)

~12時間後~4回戦終了~

淡(もう無理……もう死ぬ……殺される……私、麻雀で殺される)ガシャァン

咏「おぉ!宇宙ちゃんが瀕死だ」ツンツン

淡(集中して……集中して……変なミスすると、怒られるし……)ピクピク

淡(無理だよ……許して……私、何も悪いことしてない……寝たい……)

照「大星、大丈夫か」ユサユサ

淡(大丈夫な、わけ、ない……)

照「こんな状態じゃ続けられない、か……仕方ない、今日はここまでにしましょうか」

淡(終わり?……解放、してくれるの……?)

咏「うーん、そだね、続きは明日かなー」パタパタ

照「そうですね。では明日、午前八時にここでということで」

淡(まだ?……まだ、続くの……?いやだ、死んじゃう、死んじゃう、死んじゃう……)

照「寝室は白糸台の仮眠室を使いますか?4人部屋もありますし、なにより近いですから」

咏「おーう、わざわざありがとねー。あ、あと今日の牌譜ってとれる?」

照「あ、申し訳ないです。今日は記録取ってなくて」

咏「ないなら別にいいっていいって。明日のために軽く見直そうかと思っただけだから」フリフリ

淡(…………人間じゃない、こいつら……)

咲「大星さん大星さん」ポンポン

淡「……何?」(お願い、もう寝かせて……)

咲「麻雀って、楽しいよね」ニコッ

淡「」

おわり

出かけないといけないから無理やり終わらせた
のっとりたい人はご自由に

照より淡のほうが強いって噂

>>337
淡ちゃん自重しようね(ニッコリ

~深夜~

咲(…………)フルフル

咲(……眠れない)

咲(もう2時過ぎてるのに、心が落ち着いてくれないよ)

咲(今日は楽しかったなぁ……とっても強い人とあんなに沢山麻雀が出来て……)

咲(それに、明日も打てるんだよね、ワクワクして落ち着かないよ)ソワソワ

咲(どーしよう、夜風にでもあたったほうがいいのかな……でも道わかんなくなりそうだし)ソワソワ

照「咲、まだ起きてるの?」ゴソゴソ

咲「お姉ちゃん……うん、なんか、うまく眠れなくて」

照「そっか……」

咲「うん……」

照「……咲」

咲「……うん」

照「少し外に出ない?」

咲「……いいの?」

照「大丈夫、ちょっと屋上に出るだけだから」

咲「……うん、わかった」ムクリ

照「はい、これ着けて」ファサッ

咲「これ、上着?」

照「うん、夏でも、もし冷えたら困るから」

咲「うん、ありがとう、お姉ちゃん」

照「こっちだよ、この先が屋上になってるんだ」ガチャリ

咲「鍵とか、ついてないの?」

照「学生証で開けられるようになってるから」

咲「そーなんだ」

照「ほら、見てみてよ」

咲「うわぁ、綺麗な星空……!」

照「白糸大は都心から少し離れてるから、それなりに星が見えるんだ、流石に長野の夜空には敵わないけどね」

咲「ううん、そんなことないよ。とっても綺麗。星一つ一つの輝きがよくわかるよ」

照「ここは、この場所は大星に教えてもらったんだ」

咲「大星さんに?」

照「そう、あの子、星空が好きなんだって。だからこういう場所は結構知ってるみたい」

咲「へー、なんかちょっと意外だなぁ。そんな風に見えなかったから」

照「そう?一人が好きそうな、そんな雰囲気あるけどね。咲と少し似てるかも」

咲「……私、そんな風に見える?」

照「……少し、ね」

咲「そっか……」

照「……」

咲「……」

咲「……お姉ちゃんは、まだ、怒ってるの?」

照「麻雀のこと?」

咲「うん」

照「……怒ってるよ。だから今日ここに呼んだんだ」

咲「今日の勝負?」

照「うん。……見る?」バサッ

咲「何、それ」

照「今日のスコアと結果表。牌譜は記録してないけど、点数の移動とかは全部卓に残るから」

咲「……見なくていいよ」

照「そう?」

咲「見ても見なくても、私がどんなふうに打っても、10回全部終わったときに、また怒るんでしょ?」

照「……私、そんな風に思われてる?」

咲「思われてるよ」

照「……信用されてないのかなぁ」

咲「たぶん、逆だよ」

照「逆?」

咲「うん、信用してるんだと思う」

照「理由、聞いてもいいのかな?」

咲「雑誌とか、TVとかに映るお姉ちゃんは、いつでもカッコよくて礼儀正しくて完璧な感じなんだけど……」

咲「根っこの部分は変わってないんだって。プライド高くて、負けず嫌いで、泣きながら叫んじゃうようなところ」

照「もしかして馬鹿にしてる?」

咲「本当のこと言うとね、自分でもまだよくわからないんだけど、個人戦の決定戦でお姉ちゃんがあんなことになっちゃって……」

咲「ちょっと、安心したのかも。あぁ、お姉ちゃんはお姉ちゃんなんだって。それで、私は妹なんだなって嬉しかったのかも」

照「素直に喜べないね」

咲「私も、整理とかついてなくて、ごめんね?でも、なんかちょっとすっきりしたよ。ありがとう、お姉ちゃん」

照「そっか。……もう寝れそう?」

咲「うん」

照「じゃあ、戻ろうか」

淡「ちょっとなにいい話にまとめようとしてるんですか(憤怒)」

咏「あれー?まだ起きてたんだ?」フリフリ

照「三尋木プロこそ、何してるんですか?」

咏「んー、雑誌用のIH個人戦の総評書かないとねー。これがなかなか厄介でさー」

照「そうですか。まぁ明日、寝坊されないなら好きにしてもらって構いませんけど」

咏「徹夜しよっかなー」

照「……寝不足で適当な麻雀打たないでくださいよ?」

咏「大丈夫っしょー。相手は単なる高校生だしね」パタパタ

照「……大人げない、安い挑発ですね」

咏「冗談だって、私は君たちのこと評価してるしねー。まぁ皆評価してるんだけど」アッハッハ

照「……もう寝ますね。プロも無理なさらないように」

咏「おーおやすみー」フリフリ

ハゲそう

>>477
ヅラの話は今関係ないだろ!いいかげんにしろ!

~朝7時30分~

照「朝だ、起きろ大星、いつまで寝てるんだだらしない」ユサユサ

淡「う~……う~……無理です……限界です……」ウーンウーン

照「朝から辛気臭いことを言うな、あと30分で5回戦開始だぞ」

淡「え……は?もう、そんな時間……?」ウトウト

照「場所は昨日と同じだ、私は向こうで待っている。遅刻は許さんからな」スタスタ

淡「あと30分!?ちょっと、あの!シャワー浴びたいんですけど!?」ガバッ

照「そんな時間あるか。どうせ外に出ないんだからそのままでいいだろ」

淡「無茶言わないで下さいよ!」アタフタ

照「だったらもっと早く起きたらどうなんだ?姿を見ないと思ったらこの体たらく、それでも白糸台の次期エースか?嘆かわしい」

淡「せめて朝ごはんを……」

照「そこにサンドイッチが置いてある。色々あるから好きにしろ」スタスタ

淡(……入る高校間違えたかなぁ)ハァ……

~八時~対局室~

淡「……おはようございます」

咲「おはようございます」

咏「おはよー」

淡(元気だなーこの人たちは。まぁいいんだけどね、根はいい人なんだろうし)

照「ようやく来たか」

淡(この人間は例外だけど。とっとと卒業しないかなー)

咏「5回戦からだったね。んじゃーとっとと始めよっかー」パタパタ

淡「あの、もし今日で10回戦終わらなかったらどうするんですか?三尋木プロは明日から予定がありそうですけど」

咏「心配ないんじゃなーい?明日は朝九時にここ出たら間に合うし、25時間もあれば終わるでしょ」

淡(あーはいはい、眠る気ないんですね。プロってこんな世界なのかなぁ)

~11時~麻雀部部室~

先生「弘世さんいますか~?」ガラッ

菫「はい。どうかしましたか」

先生「昨日貸出願いが出ていたTVなんだけど、返却されてないのよ。延長届も出てないし、困るのよね」

菫「TV、ですか?」

先生「ほら、これ。弘世さんの名前で書いてあるでしょ?」ペラッ

菫(まさか、照の奴……)イラッ

先生「はい、これ延長届ね。ちゃんと記入して正午までに持ってきて。弘世さんは日頃優秀だから、今回は反省文を免除しますけど、以後気をつけなさいね」

菫「……はい、申し訳ありませんでした。以後、気をつけます」

菫(ちっ……めんどくさいことしやがって)イライラ

あわあわは一番弱そうなシズをわざと見逃して決勝でフルボッコにするくらいのことはやりそう
そもそも大将戦までいくか怪しくなってきたけど

~正午~対局室~

菫「おい照、どういうことだよこれは」ガラッ

菫(なっ……!!)ゾクゾク

菫(なんという、圧倒的な気配……!卓の中心に発電所でもあるみたいだ)

菫(火山口に放り込まれたかのような、居心地最底辺の環境だなこれは)

菫(打ってるのか、どれどれ……)

菫(照は……流石に綺麗な5面待ちだな、場を見る限り、三尋木プロと大星もテンパイ濃厚か)

菫(清澄は……流石に降りか)

咲「カン」

菫(おっ?)

咲「もいっこ、カン。もいっこカン。スーカンツ、流局ですね」

菫(これはまた、上家のカンを利用して手早く流したな。見事なもんだ)

照「菫、何しに来たの?」

菫「何ってわかるだろうが、そこのTVだよ……ってなんでTVつけてるんだ?」

照「演出、深く考えなくていいよ」

菫「あぁ……まあ、いいや。そんなことより私の名前で何してるんだよ。お前のせいで私がどんだけ迷惑を」

淡「先輩……よくもまあ平然と私の前に顔を出せますね……!」ギロッ

菫「なんだ大星、そんな顔で睨みつけて何か用か?」

淡「何か用?……用なら大有りですよ!あんな涼しい顔で嘘をついて私を生贄にするなんて!」

菫「なんのことだか見当もつかないんだが……照、大星は一体どうしたんだ?」

照「さあ?」

淡「何が挨拶回りで忙しい、ですか。昨日の夜、部室で見ましたよ。スケジュール表、挨拶回りは明日じゃないですか!?」

照「大星がなんか言ってるけど、本当?」

菫(おいおいめんどくさいな、交代とかゴネられたらたまらないぞ。ここはどうするかな……)

菫「まぁ、本当のことだな」

淡「認めた!やっぱりこの人も最低だ!宮永先輩の次に最悪だ!」

照「何か言ったか大星?」

淡「あ……いえ、なんでもありません。それより!どうせ今日も暇なんでしょう!?もともと私じゃなくて弘世先輩が面子だったんですから!」

淡「今すぐ私と交代するべきですよ!交代してくださいよ!交代しないとおかしいですよ!!」

照「落ち着け大星」

淡「でも!」

照「うん、少し黙ってて。菫、まず確認するけど今日は暇なの?」

菫「特に予定はないが?」

照「で、昨日は確かに私に嘘をついた、と」

菫「間違いないな」

照「じゃあもういいや、出てっていいよ」

菫「悪かったな、嘘をついて」

照「うん、今度何か奢りね、それでチャラでいいよ」

菫「ああ、またな」スタスタ

淡「ちょっ!何をするっと帰してるんですか!?あの人、嘘つきで暇人なんですよ!?麻雀にピッタリの人材じゃないですか!?交代を」

照「嘘つきだから罰を与えただけだ」

淡「は?」

照「嘘をついたからな。三尋木プロと打てる機会なんてもったいなくてやるわけにはいかないだろ?」

咏「いやいや、お世辞だろうが悪い気はしないねー」アッハッハ

淡「いやいや騙されてますって現在進行で!あの人、本音では絶対に打ちたくないって思ってますよ!?」

照「まあどうでもいいよ。菫はもう出てっちゃったし。横やりが入ったけど早く次の局に行こう」

淡()イラッ

淡「ちょっとまってくださいよ。私はまだ納得してませんよ」

照「何?まだ何かある?」

淡「先輩、私と賭けませんか?」

ごめん、機械の様子見に行くからちょっと中断
23:30くらいまで

落ちたら打ちきりでお願い

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

こーこちゃんも「ひきょーでいけすかないですね」とか言ってるしなぁ
これで「あの臨海が2回戦敗退!?」とかやらかした日には……
王道だけどさ

外人が多いと強いってのもおかしな話やけどな

>>566
世界で活躍してる人材を集めてる
1年生3人がそれぞれ世界ジュニアで活躍・アジア大会銀メダル・世界ランカー

そんな金かけて世界から探さんでも日本におるやろ

>>572
肩書きに目がいっちゃうんじゃない?
トシさん並のスカウト力ないと能力者5人とか無理じゃね

ガイトさんって転校生なんかな
去年まで全員留学生だったっぽいし

辻垣内さん去年個人戦3位だけど臨海女子は去年団体戦全員外人だったんだもんな
もしかして個人戦は本当に強い奴出ないんじゃね?
守り薄いとか言いつつも玄にいいようにやられてた富山の寺崎さん全国15位なんだろ

>>582
今回は魔物や能力者が勝ちあがってくるシステムっぽいしなぁ
6位の銘刈も塞さんに完封されてるし

小走「データさえあれば余裕だった」

和より強い一年生って咲と恐らくラスボスである淡くらいだから
それほど無茶ってわけでも……

>>595
和の強さがイマイチわからん
普通の麻雀なら間違いなくトップレベルだろうけど
あの世界は次にくる牌がわかったり好きな牌ひけたり
相手のひきを悪くしたりデジタルじゃむしろカモられそう

SOAがちょっと弱すぎんよー

>>602
アニメだけど井上兄貴が「流れを変えてもおかまいなしかコイツ」って言ってるから
よっぽど酷い相手じゃない限り大丈夫じゃないかな
全国二回戦ははっちゃんと塞ぐさんが潰しあったから助かった節があるけど

そーいやPSPのゲームってどうだったよ

>>612
能力者(特に咲さん)使うと普通の麻雀にイラついてしまうようになるからやめとけ

>>612
一部能力者除いて無能力者の方が普通の麻雀出来て上がりやすい

麻雀はミニゲームに留めてキャラごとのオリジナルストーリー重視でやってほしい

>>617
風越とか鶴賀が全国に行くifストーリーとか欲しかった

>>619
風越はクリアできるんですかねぇ・・・

>>622
平滝から南浦さん強奪すればイケル

照「賭け?なんのつもり?」

淡「宮永先輩のトータルを私が上回ったら、先輩は卒業まで私に敬語を使ってくださいよ」

照「くだらない」

淡「くだらなくありません、呑んでくれないなら私はもうこれ以上打つ気はありませんよ」

照「大星」ギロッ

淡「威圧したって無駄ですからね。先輩が何言ったって私は降りませんから」

照「……」

淡「もちろん代わりに、先輩が勝った時は一つ要求をききますよ?」

照「必要ない」

淡「え?」

照「いいよ、負けたら敬語を使ってやっても。だが、私が大星に勝っても何もいらない」

照「大星、お前から貰いたいものなど何もない」

淡「そうですか、ではご自由に」

咏「んー、それは流石にないなー。そんな賭けは成立しないって」パタパタ

淡「三尋木プロには関係ないじゃないですか」

咏「いやいやいや、同卓してる私と嶺上ちゃんを指して出る台詞じゃないねー」

咏「仮に、今の賭けが成立するなら、私は宇宙ちゃんにどんどん差し込んでいくなー、王者が後輩に敬語使うなんて面白そうじゃん?」

咏「でもさー、そういうアシストしちゃったらこの対局の大前提のが崩れるからね、それはダメでしょ?」

咏「ただどーしても賭け事したいってんならさー、そんな二人の間じゃなくて、私たちも入れてくれなきゃねー?」

淡「どうしろって言うんですか?」

咏「一人一人、願望を言って、で、トップとった人がゲットってとこでしょ。1対1対1対1を成立させるにはね」

咏「私が1位なら君らの処女を貰おうか」ニヤリ
咲「ウフフー☆オッケー☆」

咏「それで宇宙ちゃんは、王者に敬語を使わせる、でおっけー?」

淡「そーですね、今はそれ以上のものはいりませんから」

咏「了解了解。で、王者はどうする?」

照「……なんでもいいんですか?」

咏「まぁ大概のことはね」パタパタ

照「では、引退してください」

咏「お、おぉう!?」

照「単なる高校生に負けるようなプロは、引退してください」

咏「あー……もしかして、根に持ってたり?」ヒラヒラ

照「受けるんですか?受けないんですか?」

咏「まあ、うん、なんとかなるでしょ。了解、王者がトップなら私がプロ引退ね」

照さんパねえww
プロ負けられねえじゃん

咲で最強のチーム編成はなんだろ?

>>677
他所でやれ

咏「う~ん、しかし私は引退を賭けるのか~……じゃあリターンはどうしよっかなー」パタパタ

咏「私が勝ったらー、そーだねー、私の遊び相手になってもらうってとこでいいかな?」

照「どういうことですか?」

咏「私が暇だなーって思ったら、三人に召集かけるから。集まって麻雀とかしようってこと」

照「暇なときって、曖昧な条件ですね」

咏「まーねー、私もオフの日が決まってるわけじゃないし」

照「平日がオフになることも十分あり得る、と?」

咏「まあ基本平日なんじゃない?知らんけど。学校とか勿論休んでもらうからよろしくねー」

淡(あれ?なんか結構とんでもないことになってるような……)

咲さんはどうくるんでしょうね

咏「で、残るは嶺上ちゃんなんだけど……嶺上ちゃんって賭け事嫌いなタイプじゃない?知らんけど」

咲「あ、はい……そうですね。気が進まないです」

咏「だからさ、嶺上ちゃんがトップとった時はこの話はお流れってところでどう?」

咲「いや、でも……みんなが何か賭けているってところは変わらないんじゃ……?」

咏「そうそう、だからこそさ、嶺上ちゃんが嫌いな賭け事を、トップを獲ることで蹴散らせるんだよ?」

咲「そうでしょうか?」

咏「そうだって。嫌いなものを自分の力で、あくまでも正当に、排除出来るんだよ?気分いいでしょ?」

咲「勝てば、いいんですよね?」

咏「そう、勝てばおっけー。誰も悲しまないよ。たぶんお姉ちゃんもそれを望んでるんじゃないかなー?」

咲「わかりました。受けます」

咲さんが体の関係を迫らないなんて

プロ→三人奴隷化
照→プロ退職
咲→賭け無効

淡→敬語(笑)

あわちゃん…

淡ちゃんワロリッシュ

淡ちゃんを幸せにしてあげて

淡(……これきっついなぁー。賭けとか言い出したの私だし、咲さんの心証悪くしてるだろうし)

淡(万が一どころか十分あり得る確率で『プロがトップ』が起こるし)

淡(さらに私って今先輩の眼中にないような感じになっちゃってるし)

淡(私が勝ったところで何か、本当、小物っぽい願いになってるし)

淡(『あの、やっぱり止めにしません(汗)』とか口が裂けても言えない雰囲気だなぁ)

淡(咲さん援護が合理的な解なんだろうけど、言いだしっぺの私がそれするとなんか空気読めない奴だし)

淡(……ここ最近で一番裏目ってんじゃん)

萌えた

淡(とりあえず今できることは……)

淡「あの、トップの決め方は10回戦トータルですか?」

咏「トータルでいいんじゃない?せっかく10回もやってるんだからさ、もったいないじゃん?」

照「もともとが10回戦勝負だからな」

淡「うーん、でもなんかずるくないですか。今1,2位のプロと先輩が一番大きな報酬狙ってますし」

淡「不公平じゃないですか次の6回戦からの収支で決めてくれないと、私と咲さんが不利だと思います」

淡(咲さんの心証を良くして水面下での協力体制を築いていこう)

咏「不利っていってもねー、最初から本気でいこうってのがコンセプトだったんだし、そっちこそ今更って気がするかなー」

淡「それでも、勝ってるから賭けしよう、みたいな感じが透けててこっちはいい気分じゃないですよ」

照「賭け云々を言い出したのは大星だがな」

淡「そんな!先輩なら後輩の小さなハネっ返りくらい可愛いもんだと受け取ってくれると思ってたんですよ」

照「そんな甘えた心があるなら余計気に食わないな」

咲(自分から言い出しといて何言ってるんだろう)

咲「今から本気を出せば問題ないよ」

淡(駄目だ、作戦を変更しないと……)

淡「……入学した当初から思っていたんですけど、先輩ってなんか私にだけ厳しくないですか?」

照「……何が言いたい?」

淡「別に……エースの座が奪われるのが怖かったのかなーって。いや、知りませんけどねー」

照「自惚れた口をきくな」

淡「自惚れてるのはどっちなんですかねー。ちょっと個人戦で連覇したくらいで偉そうにして。本物のプロ相手に引退とか迫っちゃうし」

淡「その実、妹に泣かされるような泣き虫さんなんですから」

淡「はっきり言いますけど、私、あなたのこと最早これっぽっちも尊敬していませんので」

照「……」

淡(さあ怒ってくださいよ、怒りまくって暴れて全部うやむやにしてください!お願いします!宮永先輩!)

淡ちゃんそれはアカン…

咲「大星さん少し黙ろうか」ニコッ

魔王様のお目覚めですか

淡(さぁ来い!もはやコークスクリューの一発二発、受ける覚悟なら出来てる!)

淡「……」

照「……」

淡(あれ?動かないんですけど?)

淡「あの、先輩……?」モシモーシ

咲「大星さん、6回戦始めよう?」

淡「咲さん?いや、でもトップの定義も決まってないし、なにより先輩が石像みたいなんですけど」

咲「大丈夫、牌が配られれば動き出すと思うから」

淡「あの、自分でやっといてなんですが、とても大丈夫には……」

咲「大丈夫だよ」

咏「まあまあ、ここは一番王者を知ってる嶺上ちゃんの言葉を信じてみようか」

淡「あ、はい。まぁみなさんがそうおっしゃるなら」

淡(本当に大丈夫かな……?あっ……マジで動いた)

淡(うわー……危なっかしい手つきだなぁ)

淡(配牌は終わったけど、これ、どーなんだろう……麻雀やってるってわかってるのかな)

淡(先輩らしい覇気がないというか、あ、ドラ切りした)

~数順後~

淡(いや、全然ダメでしょこれ!ツモった牌を手牌右に置いて左端切るの繰り返してるだけじゃん!)

淡(ネットで回線落ちした人と大差ないんですけど!)

淡(もしかして先輩がずっとこのままだったら、悪いのって私?)

淡(え?なに?私加害者になっちゃうの?え?え?)

全国大会第二回戦の部長みたいな感じか

>>780
やめろ!末原は関係ないだろ!

>>782
名前出しちゃアカン!

~数順後~

淡(駄目だ、先輩が気になって全く麻雀に集中できてない)

照「……グス」ポロポロ

淡(え、あの……泣き始めたんですけど……しゃくりあげながらツモっては切ってを繰り返してますけど)

照「ヒック……エグ、エグ……なんで、なんで……」ボロボロ

淡(これ、麻雀してる場合じゃない気がする。なんでプロと咲さんは何食わぬ顔で打ってるんですか?)

照「なんで……ヒック……はず……」ボロボロボロボロ

淡(あーもう駄目だこれ。なにより私が駄目だ。なんか不思議な罪悪感で締め付けられてるよ)

~数順後~

淡(これで流局か……もう麻雀どころじゃないんだけどなぁ)

咲「ノーテン」咏「ノーテン」淡「ノーテン」

照「う……う……う、うわああああああああん!」ガシャーン

照「うわあああああああん!ああああん!なんで!こんな……こんなはずじゃなかったのにぃぃぃ……」ビャービャー

照ちゃんかわいい…

ここで咲さんが追い打ちでもかけたらなおよし

咏「あーなるほど、こうなるのね……」

咲「はい、お姉ちゃん、本当に限界まで追いつめられると感情のタイムラグが生まれちゃって」

咏「この後はー……?」

咲「こうなっちゃったら後は、待つくらいしかないんですけど……」

咏「どれくらい?」

咲「三日、くらいでしょうか」

咏「三日かぁ……うん……なんとか今から宥めてみるから、嶺上ちゃんと宇宙ちゃんはちょっと席外してもらっても?」

咲「あの、大丈夫ですか?」

咏「まあ、やれるところまではねー、一昨日のでなんとなーくは分かる気がするから」

咲「ありがとうございます」

淡「ほ、本当に申し訳ございません!私が無配慮なことをして!」

咏「うん、多分、誰が悪いって訳じゃないと思うよ、たぶんね」

まさか、これを見越して?……

これで帰れるよ!やったね淡ちゃん!

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

ガチャ、バタン

淡「……」

咲「……」

淡「あの、……ごめんなさい」

咲「うん」

淡「あんなこと、するつもりじゃなかったんです。ただ、なんか、本当に、いつの間にか、話が大きくなっちゃって、それで、なんとか、なんとかしようって」

咲「ありがとう」

淡「へ?」

咲「伝わるよ、大星さんの気持ち。二日間の短い間だったけど、あれだけ濃い時間を一緒に居たんだもん。分かるつもりだよ」

淡「咲さん……!本当に、ごめんなさい!」

咲「ううん、謝るのは私のほうだよ。勝つことに意識がいきすぎてて、お姉ちゃんが追いつめられてるの、気付けなかった。ごめんね、大星さん」

~対局室~

咏「あー……大丈夫、もう二人とも出てったよ」

照「私、私……うわああああああああぁっぁぁぁ……」ビャービャー

咏「どうしたのさ、急にあんなんなっちゃって、まああの二人が関係してるってのはなんとなく思うんだけど」

照「だって!IHで、カッコ悪いところ、出しちゃったから!!私は、カッコよくて、完璧で、お姉ちゃんで、先輩なのに!そのはずなのに!」

照「だから、取り返そうって!あんなのうそだって、本当の私は!もっと凄いんだって!咲と、淡に!見せる、はず、だったの、にぃぃぃぃ……」ビャービャー

咏「まあ、そういう気持ちはわからんでもないけどさー」

照「昨日は、うま、く、いってたのに……今日、賭け、話、になって、負けらえないって、思った、ら、緊張して、緊、張……」

照「そしたら、淡が、あんな、こと、思って、た、、うあああああああああああああああ!」

咏「あんなの本心じゃないって」

照「わたし、淡、良いと、思って、つよくしよう、って、でも、あんな、あんなこと、思って、た……」

照「咲も、ぜったい、がっかり、してるんだ、って、思って、私、こんな、はずじゃぁぁ……」ビャービャー

咏「あー、今日は悪かったね、変に悪乗りしちゃってさ。なんか嶺上ちゃんがどーにかするだろーって気になっちゃってね」

咏「あんな妹がいるとさ、まあ、多分誰だって、姉としては大変なんだろうな、とは思うよ。後輩にも、よくやってるほうじゃない?知らんけど」

咏「妹も後輩も、たぶん、そんな深く考えてないんじゃない?よく喧嘩する姉だとか、うっとうしい先輩だとか、そんな感じでしょ」

照「そんな、そんな風に思われて……」

咏「無理して繕ったところでそんなもんでしょ、知らんけど。それも受け入れて妹後輩やってんだから、良い子じゃん、あの子たちは。あんたよりはさ」

咏「麻雀の腕も、今はまだだけど、直ぐに抜かれるだろうし」

照「そんな……!じゃあ、私、どうすれば……」

咏「駄目な奴でいいんじゃね?あの二人にぶらさがってりゃ楽に生きられそうだし」

~数週間後~

淡「三尋木プロ!!」咲「三尋木さん!!」

淡、咲「いったいこれ、どういうことなんですか!?」

咏「んー、何の話?」

淡「宮永先輩ですよ!」咲「登録証ですよ!」

咏「あー……じゃあ宇宙ちゃんからで」

淡「あの時先輩に何吹き込んだんですか?うっとうしくて怖い先輩がうざったくて悲しい先輩になってるんですけど?」

咏「ふーん、どの辺が?」

淡「ことある度に妹自慢するわ、『淡に任せれば大丈夫だよ』が口癖になってていい迷惑なんですけど!?」

咏「いやー、それ私のせいじゃないでしょー」

淡「あの日以来急変したんですよ?他に原因がないじゃないですか!」

咏「まああれは連帯責任でしょー、誰が悪いとかないし。はい次嶺上ちゃん」

咲「これ、なんなんですか?私こんなのに登録した覚えないんですけど」ピラッ

咏「あーこれね、やっと届いたんだ。これ登録証じゃなくて証明書ね。うちの団体の非常勤講師ですよっていう」

咲「全く身に覚えがないんですけど。紹介者、三尋木咏って書いてありますよ」

咏「嶺上ちゃんはまだ高校生だからね。たまーに団体の公式戦に出てくれればおっけーだから、楽なもんでしょ?ま、学生は給金もでないけどねー」アッハッハ

咲「私、こんなのに登録してませんよ!」

咏「いいじゃん、減るもんでもないし。ちなみに非常勤講師2年で講師資格試験の条件満たせるから、卒業したら本格的にうちに来なよ、優遇するよー」パタパタ

咲「勝手に私の進路を決めないでください!」

咏「強制じゃないってー、ただ、もし嶺上ちゃんがプロを目指すんなら、うちに来ると有利だねーってだけだからさ」

咲「まぁ……その程度なら、その、ありがとうございます」

咏「そうそう、素直にお礼を言える子は好きだよ」パタパタ

おわり

>>854
え おわり?

もうだめだ、gdgdになって申し訳ない
好きなキャラで好き勝手書いてみたかっただけなんだ
1咲
2照
3咏
4衣
5淡

なかなか面白かった
乙です

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