アスカ「まーたシンジが何かに影響されたみたいよ」ミサト「え?」(309)

アスカ「なんかアニメを一気に通しでみたっぽいわね」

ミサト「べーつにいいじゃないの」

アスカ「よくないわよ!!私のことも少しは考えなさいよ!!」

ミサト「どういうこと?」

アスカ「あのバカが映画とかドラマを見た後、必ず私が標的になるんだから!!」

ミサト「嫌なの?」

アスカ「あったりまえでしょ!!鬱陶しいんだから!!」

ミサト「ほーん」

シンジ「アスカ」

アスカ「来た……。なによ?」

シンジ「シンジ・ヴィ・ブリタニアが命じる!!晩御飯を作れ!!キュィィィン!!」

アスカ「……」

シンジ「がはははは!世界中の美女は僕様のもの!」ボッキ

アスカ「ひぎぃ!?」ズンッ

ミサト「え?なんの遊び?楽しそうなんだけど」

アスカ「知らないわよ。私に聞かないで」

シンジ「……」

アスカ「えっと……晩御飯を作ればいいわけ?」

シンジ「違うよ。アスカ。間違っているよ」

アスカ「あ?」

シンジ「そこはイエス、ユア・ハイネスって言わなきゃ」

アスカ「なんで?」

シンジ「皇族に対して敬意を表すのは当然だろ?」

アスカ「……イエス、ユア・ハイネス」

シンジ「僕も手伝うから」

アスカ「はいはい」

ミサト「……」

レイ「…記録」

シンジ「アスカ、塩とって」

アスカ「イエス、ユア・ハイネス」

シンジ「アスカ、こういうときは言わなくていいんだよ?」

アスカ「はぁ?」

シンジ「ギアスによって命令されたときだけでいいから」

アスカ「そうなの?」

シンジ「うん」

アスカ「はい、塩」

シンジ「ありがとう」

ミサト「ねえ、シンちゃん?そのギアスってなに?」

シンジ「平たく言えば強力な催眠術みたいなものです。絶対遵守の力なんですよ」

ミサト「それってぇ、どんなギアスにかかったらどんなことでも従うってこと?」

シンジ「はい」

アスカ「なにそれ?無敵じゃない」

シンジ「違うよ、間違っているよ。アスカ。ギアスは万能じゃないんだ」

その名を名乗るならギアスの時以外にも使っていい
このシンジはにわかだな

それを今から語るんだろが…

アスカ「……」

シンジ「ギアスは一人に対して一回まで使えないんだ。胡椒とって」

アスカ「へー……どうでもいいけど」

シンジ「でも、その一回は死ぬまで実行され続ける。ギアスはすごい」

アスカ「はい、胡椒」

シンジ「ありがとう」

ミサト「面白そうね。私も見ようかしら」

アスカ「やめてよ」

シンジ「さてと、これで前提条件は全てクリア」

アスカ「……」

シンジ「仕上げにかかるとするか」

アスカ「ミサトー、お皿ぐらい出してよ」

ミサト「ほいほーい」

シンジ「フハハハ」

アスカ「……」

アスカ「でも、私にかけた催眠術は『晩御飯をつくれー』だからもう付き合わなくていいわけね」

シンジ「え……?」

アスカ「あー、よかった」

シンジ「しまった……」

ミサト「どうしたの?」

シンジ「ミサトさん。お願いがあるんですけど」

ミサト「なになに?」

シンジ「全力でジェレミア・ゴットバルトを演じろ、キュィィィン」

ミサト「……ジェレ……え?」

シンジ「ギアスキャンセラーを持つ人で、すごい忠義に生きる人なんです」

ミサト「ふーん……わかったわ」

シンジ「違います」

ミサト「あ、えーと……イエス、ユアハイネス」

シンジ「じゃあ、アスカにかかったギアスをキャンセルしてください」

ミサト「おっけー」

ミサト「アスカー」

アスカ「なによ?」

ミサト「ギアスキャンセル~」

アスカ「……は?」

シンジ「これでアスカのギアスは無効化されたよ」

アスカ「で?」

シンジ「僕の言うことを聞け、キュィィィン」

アスカ「……」

シンジ「……」

アスカ「イエス、ユア・ハイネス」

シンジ「よし」

アスカ「なにがよしなんだか……」

ミサト「まぁまぁ、楽しくていいじゃない」

アスカ「こんなの鬱陶しいだけでしょ!!なんで私がこんなことに……!!」

ミサト「嫌ならやめればー?私は止めないわよ?」

ノリノリじゃないかww
他のギアス能力者が誰になるか楽しみだ
支援

アスカ「できるならやってるわよ!!」

ミサト「じゃあ、なんでやめないの?」

アスカ「だって……」

シンジ「アスカ、お皿を並べて!!」

アスカ「はいはい」

シンジ「違うよ」

アスカ「イエス!!ユア!!ハイネス!!!」

シンジ「うん」

アスカ「もう……」

ミサト「なんでやめないのー?愛のパゥワーってやつぅ?」

アスカ「ちがうわよ!!ふざけないで!!」

ミサト「じゃあ、どうして?」

アスカ「ミサト、覚えてないの?前にミサトが殆ど相手にしなかった所為で何回もシンジが臍曲げたことあったでしょ?」

ミサト「あー。そういえば。いきなり、事件は会議室でなんとかって叫ばれたわ」

アスカ「ミサトのおかげでご飯もお弁当もシンジが作らなくなったでしょうが。あれが嫌なの。お腹空くし」

ミサト「なるほどねー」

アスカ「はぁ……まあ、一週間ぐらいで飽きると思うけど」

シンジ「ミサトさん、どうぞ」

ミサト「ありがたく頂戴いたします」

シンジ「ジェレミアよ。僕のために忠義を尽くしてくれ」

ミサト「イエス、ユア・ハイネス」

アスカ「ミサト……」

ミサト「いやー、前のは仕事でテンパッててシンジくんを怒らせちゃったけど、今回はなんか楽しそうだし」

アスカ「あんまり調子に乗らせないようにしてよね」

ミサト「イエス、ユア・ハイネス」

アスカ「……」

シンジ「ミサトさん。アスカに対してはそれを使うのはおかしいよ。皇族じゃないんだから」

アスカ「なんですって?!」

シンジ「アスカ、お茶をとってきて」

アスカ「……イエス、ユア・ハイネスっ!!」

ミサト「―――ごちそうさまでしたっと。アスカー、ビール」

アスカ「もう自分でとりなさいよね」

シンジ「アスカ」

アスカ「なによ?ブリタニアの貴族さん」

シンジ「上官に対してはイエス、マイロードといわないとダメだよ」

アスカ「……」

ミサト「はやくぅ」

アスカ「イエス!!マイロード!!」

ミサト「あっはっはっは」

シンジ「ミサトさん、お風呂は先に入りますか?」

ミサト「うーん……そうねえ。そうしよっかな」

アスカ「酔って溺れないようにね」

ミサト「イエス、マイロード」

シンジ「ミサトさん、アスカは上官じゃないからその返事はおかしいですよ」

アスカ「なんか腹たつわね」

アスカは誰のポジションなんだろww
かわいいからいいけど

アスカ「ふわぁぁ……」

シンジ「アスカ」

アスカ「んー?」

シンジ「アイスいる?」

アスカ「いらなーい」

シンジ「そう」

アスカ「……」

シンジ「……」バッ

アスカ「……?」

シンジ「……」ババッ

アスカ「なにポーズ決めてるの?」

シンジ「ギアスをかけるとき、かっこいいポーズをしたほうがいいだろ?」

アスカ「しらないけど」

シンジ「シンジ・ヴィ・ブリタニアが命じる・貴様たちは……死ね!!」ババッ

アスカ「随分と物騒な作品なのね」

>「シンジ・ヴィ・ブリタニアが命じる・貴様たちは……死ね!!」

このセリフ100回は言ってるわ…

翌日 学校

アスカ「はぁ……」

ヒカリ「おっはよ、アスカ」

アスカ「んー」

ヒカリ「どうしたの?元気ないね」

アスカ「ちょっとね……。気疲れってやつ?」

ヒカリ「なにかあったの?」

アスカ「あれよ」

ヒカリ「え?」

トウジ「シンジぃぃぃ!!!」

シンジ「トウジぃぃぃ!!!」

ケンスケ「おお!!あの神根島の名場面だね!!」

ヒカリ「な、なにあれ?」

アスカ「知らないわよ……。本当にいい迷惑……」

ヒカリ「た、大変ね」

昼休み

シンジ「綾波」

レイ「……」

シンジ「ごめん。お弁当、渡すの忘れてたよ」

レイ「いつもありがとう」

シンジ「ううん。気にしないで」

レイ「碇くん」

シンジ「なに?」

レイ「朝、大声でなにしてたの?」

シンジ「え?ああ、あれ?―――シンジ・ヴィ・ブリタニアが命じる、僕の命令を聞け。キュィィィン」

レイ「……」

シンジ「で、綾波は一生僕のいうことを聞かないとだめなんだ」

レイ「え……」

シンジ「それがギアスの力だから」

レイ「そんないきなり……酷いわ……」

シンジ「それじゃあ」

レイ「あ……」

レイ「一生……碇くんの言うことを……」


トウジ「せんせー、飯にしようや」

シンジ「うん」

ケンスケ「そうかー、ついに全話みたんだね」

シンジ「ありがとう。あんなに面白いものとは知らなかった」

ケンスケ「いやー、いいよね。エヴァもローラーで走るように改造したらいいのに」

シンジ「そうだね。言ってみるよ」

トウジ「なあ、シンジ?」

シンジ「なに?」

トウジ「輻射波動だーってやらせたいやつがおるんやけど」

シンジ「だれ?」

トウジ「アイツしかおらんやろー」

シンジ「まさか……アスカ?」

ヒカリ「アスカは今度の日曜日暇?」

アスカ「まぁ、出撃がなければ」

ヒカリ「じゃあ―――」

シンジ「アスカ」

アスカ「なによ?」

シンジ「紅月カレンを演じるんだ!!」

アスカ「……誰?」

シンジ「大声で輻射波動っていって」

アスカ「ふくしゃはどうってなによ?」

トウジ「ええやん。やれや」

アスカ「ふざけないで。こんなところでそんな恥ずかしいことできるわけないでしょ!!」

ケンスケ「勿体無い」

アスカ「ふんっ」

ヒカリ「もう鈴原!!」

トウジ「ノリわっるいなぁ。つまらん、いこいこ」

放課後

アスカ「シンジー、先かえるわ。掃除、さぼるんじゃないわよ」

シンジ「うん」

レイ「……」

シンジ「綾波、塵取りお願いできる?」

レイ「分かったわ」

シンジ「ありがとう」

レイ「……」

シンジ「―――これでよしっと。ゴミ捨て手伝ってくれる?」

レイ「分かったわ」

シンジ「ありがとう、綾波」

レイ「……」

シンジ「明日、訓練だっけ?」

レイ「1700時から本部で」

シンジ「そっか」

ゴミ捨て場

シンジ「これでよし。帰ろうか」

レイ「分かったわ」

シンジ「綾波?」

レイ「なに?」

シンジ「よかったら、なんだけど、家に寄っていかない?掃除を最後まで手伝ってくれたお礼になにか―――」

レイ「分かったわ」

シンジ「え?いいの?」

レイ「ええ」

シンジ「よかった」

レイ「……」

シンジ「それじゃあ行こうか」

レイ「ええ」

シンジ(てっきり断れるかと思ったけど……よかった)

レイ「……」

健気や…

葛城宅

シンジ「あがって」

レイ「お邪魔します」

アスカ「ぶっ!?―――なんで!?」

シンジ「掃除を最後まで手伝ってくれたから、何かお礼をしたいと思って」

アスカ「ふーん」

レイ「……」

アスカ「……」ジーッ

シンジ「綾波、飲み物はなんでいい?」

レイ「ええ」

シンジ「了解」

アスカ「……」ジーッ

レイ「……なに?」

アスカ「なんでも」

シンジ「はい、どうぞ」

ナンww

シンジ「綾波、お弁当でなにかリクエストとかある?」

レイ「……」

シンジ「あれを入れてほしいとか、これは外してほしいとか」

レイ「特に無いわ」

シンジ「そう」

アスカ「……」ジーッ

シンジ「飲み物のおかわりは?」

レイ「いい」

シンジ「えっと……」

アスカ「……」ジーッ

レイ「……」

シンジ「ごめん、やっぱり迷惑だった?」

レイ「ギアスの力だから」

シンジ「え?」

アスカ「は?」

レイ「私は碇くんに逆らえないわ」

シンジ「……」

アスカ「ちょっと!!バカシンジ!!なにしたのよ!!!」

シンジ「確かにお昼にギアスはかけたけど」

レイ「私はもう一生、碇くんの奴隷だから」

シンジ「綾波……」

アスカ「あんたバカぁ!?」

シンジ「……じゃあ、綾波」

レイ「はい」

シンジ「僕に飲み物をもってきて」

レイ「分かったわ」

シンジ「……」

アスカ「ちょっと!!」

レイ「どいて」

アスカ「そんなの本気にしてどうするのよ!!?」

シンジ「アスカ、綾波の道を遮るな」

アスカ「いや……」

シンジ「……」

アスカ「イエス、ユア・ハイネスぅ!!」

レイ「……なにそれ?」

アスカ「え?シンジに命令されたらこう返事しなきゃだめなんだって」

レイ「……碇くん」

シンジ「え?なに?」

レイ「イエス、ユア・ハイネス」

シンジ「うん」

レイ「これでいいのね」

アスカ「私に訊かれても」

レイ「……」スタスタ

アスカ「もう……」

シンジ(綾波って真面目なんだ……)

レイ「はい」

シンジ「ありがとう」

アスカ「はぁ……」

シンジ「綾波、今日はここで晩御飯を食べていきなよ」

アスカ「ちょっと!!」

レイ「イエス、ユア・ハイネス」

シンジ「これで前提条件は全てクリアだ」

アスカ「シンジ!何いってんのよ!!」

シンジ「アスカ、とりあえずお茶を飲むんだ!!」

アスカ「……ちっ」

レイ「……」

シンジ「果物食べる?」

レイ「いい。私のことは気にしないで」

シンジ「そう」

アスカ(くそ……早く、ギアスごっこに飽きなさいよね……)

夕方

シンジ「そろそろご飯の支度しようかな」

レイ「……」

シンジ「綾波、手伝ってよ」

レイ「イエス、ユア・ハイネス」

アスカ「……」

シンジ「じゃあ、えっと……これを切ってくれる?ああ、まずは皮をむいてね」

レイ「イエス、ユア・ハイネス」

シンジ「ふふ……」

レイ「どうして笑うの?」

シンジ「……綾波レイ。お酢を一気飲みしろ」

レイ「それは……」

シンジ「あはは、冗談だか―――」

レイ「……体にはいいから問題ない」

シンジ「綾波!!ダメだって!!」

アスカ(何よ……バカシンジのやつ……デレデレして……)

ミサト「たっだいまー!!あっれー?レイじゃないのー。どうかした?」

レイ「これを……飲まないと……!!」

シンジ「綾波!!ごめん!!取り消すから!!」

レイ「……っ」ググッ

ミサト「なんでイチャついてるわけ?」

シンジ「ミサトさ―――ジェレミア!!ギアスキャンセラーだ!!」

ミサト「……!!」

レイ「ギアスキャンセラー?」

ミサト「レイっ!!」

レイ「はい」

ミサト「ギアスキャンセル~♪キュィンっ」

レイ「……」

シンジ「もう綾波にかかっていたギアスの呪縛はないよ」

レイ「そう……」

私エヴァーってアニメ見たことないけどミサトってのが一番かわいいと思うわー

アスカ「ちょっと、ミサトー、私のもキャンセルしてよ」

ミサト「シンジ様、ああいってますが」

シンジ「アスカのギアスは解かなくていいよ」

アスカ「この……!!」

シンジ「アスカはお皿を並べるんだ」

アスカ「……イエス、ゆあ、はいねす~」

シンジ「ミサトさんは手を洗ってきてください」

ミサト「イエス、ユア・ハイネス!」

レイ「……」

シンジ「綾波、それが切れたら次はこっちもお願い」

レイ「イエス、ユア・ハイネス」

シンジ「あ、いや、もう強制されているわけじゃないから別に言わなくてもいいよ」

レイ「いいえ。今、ギアスにかかったから」

シンジ「え?」

レイ「碇くんはそれも切れと私にギアスをかけたわ」

>>81
三佐さんちーっす

シンジ「かけてない!!」

レイ「だから、私はこを切る」

シンジ「……はっ!!」

シンジ(まさか……ギアスの暴走……!!)

レイ「……」トントン

シンジ(早い……早いよ……!!)

アスカ「なにしてるわけ?」

シンジ「綾波……」

レイ「……切る……切らなきゃ……」

ミサト「シンちゃーん、ごはんまだー?」

シンジ「ミサトさん、ギアスキャンセラーを」

ミサト「え?また?次は何をかけたの?」

シンジ「ギアスが暴走してしまったらしいんです」

ミサト「なんですって?!暴走……!!」

アスカ「ねー?お皿ならべたけどー?次はー?」

休憩する

>>89
舞ってる

ミサト「とりあえず、ギアスをキャンセルするわね」

シンジ「お願いします」

ミサト「レイ」

レイ「はい」

ミサト「きゃんせる~」

レイ「……」

ミサト「これでよし」

シンジ「まさかもう暴走するなんて……」

ミサト「何か対策はあるの?」

シンジ「特殊なコンタクトレンズがあれば……」

ミサト「……じゃあ、はい」

シンジ「これは」

ミサト「ギアスを遮断するコンタクトレンズよ。こんなこともあろうかと作っておいたの」

シンジ「ジェレミア……」

アスカ「何ももってないわよね?ミサト、恥ずかしくないの?」

アスカェ…

ミサト「いただきまーす」

レイ「いただきます」

シンジ「よかった……これでなんとか」

アスカ(いつまで続ける気かしら)

レイ「……」モグモグ

ミサト「アスカー、ビールとって」

アスカ「もう!!なんで―――」

ミサト「違うでしょ~?」

アスカ「……イエス、マイロードっ!!」

レイ「なんですか、今の?」

ミサト「あれは上官に対する返事よ」

レイ「了解という意味ですか」

ミサト「そうそう。よかったら使ってね」

レイ「イエス、マイロード」

アスカ「……」

レイ「今日はありがとう、碇くん」

シンジ「ううん。僕のほうこそ付き合ってくれて楽しかったよ」

ミサト「じゃあ、私はレイを送っていくから」

シンジ「おやすみ、綾波」

レイ「おやすみなさい」

アスカ「……やっと帰ったか」

シンジ「アスカ、お風呂掃除は?」

アスカ「ああ、忘れてた」

シンジ「今すぐお風呂掃除をするんだ!!」

アスカ「イエス、ユア・ハイネス~」

シンジ「そうそう」

アスカ「これいつまで続けるのよ?」

シンジ「ギアスは一生ものだよ?」

アスカ(はぁ……これ以上は付き合ってらんない……)

アスカ(今回はミサトがノリノリだし、私は抜けても問題ないか)

綾波宅

ミサト「それじゃあ、また明日ね」

レイ「あの」

ミサト「なに?」

レイ「ギアスってなんですか?」

ミサト「あー、最近、そういうアニメをみたらしいわ」

レイ「アニメ?」

ミサト「そうそう。シンジくん、結構影響されやすいから」

レイ「そうですか」

ミサト「おやすみ、レイ」

レイ「はい」

レイ「……」

レイ「……」トゥルルル

レイ「もしもし、赤木博士?はい、綾波です。あの、すこし気になることがあるのですが」

レイ「はい。ギアスについて資料集めてくれませんか?お願いします」

翌日 ネルフ本部

リツコ「はい、レイ。約束のものよ」

レイ「これは」

リツコ「各設定資料集と映像ディスク。それからこっちはグッズね」

レイ「こんなに……」

リツコ「でも、どうしてこんな俗なものを?」

レイ「碇くんが能力者になったらしいので」

リツコ「え?」

レイ「それでは。ありがとうございます」

リツコ「……」

マヤ「先輩、そろそろシンクロテストですよ」

リツコ「今、行くわ」

マヤ「あの、今何を渡したんですか?」

リツコ「ギアス」

マヤ「……なんですかそれ?」

>リツコ「でも、どうしてこんな俗なものを?」
許さない

更衣室

アスカ「はー、今日も疲れた」

レイ「……」ペラッ

アスカ「……ん?」

レイ「なるほど……」

アスカ「ちょっと、何見てるわけ?」

レイ「ギアスの資料」

アスカ「え?」

レイ「よっと……」

アスカ「あんた……そのコンタクトレンズ……なに?」

レイ「ギアス能力者は瞳にコードが浮かび上がるらしいの。だから、こうやってコードが浮かび上がるカラコンをつけてみたわ」

アスカ「……」

レイ「私のギアスは未来を読むギアス。そう、私はナイトオブワンだから」

アスカ「何言ってるわけ……?」

レイ「キュィィン」

かわえぇぇぇぇぇ

廊下

ゲンドウ「冬月、例の件はどうなった?」

冬月「ああ、それなら―――」

レイ「……」

ゲンドウ「レイ」

レイ「キュィィン」サッ

ゲンドウ「……」

レイ「今、私は碇司令の軌道を予知しました」

ゲンドウ「レイ……どうした?」

レイ「失礼します」

冬月「目になにかの模様が浮かんでいたな」

ゲンドウ「ああ」

冬月「そうする、碇?」

ゲンドウ「……第一種戦闘配置だ」

冬月「落ち着け、碇」

>>116
冬月「そうする、碇?」

冬月「どうする、碇?」

休憩所

シンジ「どれを飲もうかな……」

加持「やあ、シンジくん」

シンジ「あ、加持さん」

加持「奢ってあげよう」

シンジ「そんな、いいですよ」

加持「大人の好意は素直に受け取っておくものだ」

シンジ「そうですか?」

加持「そうそう、それに大人もかっこつけたいときもあるからな」

シンジ「わかりました。じゃあ」

レイ「碇くん」

シンジ「綾波?」

加持「ん?」

レイ「私はナイトオブワン、綾波レイ」

加持「……」

シンジ「綾波……」

レイ「キュィィン」

シンジ「……違うよ。間違っているよ、綾波」

レイ「え?」

シンジ「綾波はどちらかというと、ナイトオブゼロじゃないかな」

レイ「……そう」

シンジ「うん」

加持「あの……」

レイ「でも……私……生きろってギアスはかけられてないから」

シンジ「綾波……こっちをみろ!!」

レイ「……!!」

シンジ「生きろ!!キュィィン

レイ「……!!」

加持「シンジくん?」

レイ「私は……生きる!!」

シンジ「そのコンタクトも外して。目に悪いよ」

レイ「そうね……。ごめんなさい」

シンジ「僕にくれない?」

レイ「はい」

シンジ「ありがとう」

レイ「洗ってからつけたほうがいいわ」

シンジ「うん。そうするよ」

加持「なにをやっているんだ?」

シンジ「加持さん……」

加持「え?」

シンジ「綾波の分のジュースも奢ってください!キュィィン」

加持「それはいいけど」

レイ「碇くん、ジェレミア三佐がいるからって無駄遣いはいけないわ」

シンジ「そうだね、気をつけるよ」

加持(最近の中学生はよくわからない遊びをするんだな)

加持「それじゃあ、また」

シンジ「ありがとうございます」

レイ「ありがとうございました」

シンジ「綾波?」

レイ「なに?」

シンジ「どうして急にそんなにギアスに詳しくなったの?」

レイ「迷惑だった?」

シンジ「むしろすごくうれしいけど」

レイ「ギアスのことよくしらないと、碇くんが困ると思って」

シンジ「綾波……」

レイ「いっぱい勉強したから」

シンジ「そうなんだ」

レイ「ええ」

シンジ「じゃあ、トウキョウ租界にフレイヤ打ち込む場面でも再現しようか」

レイ「なら、碇司令にエヴァの出撃許可とN2爆雷の使用許可をもらってくるわ」

生きろギアスかかってるしな

司令室

ゲンドウ「レイは一体……なにを……。それにあの瞳に浮かび上がっていた紋章は……」

レイ「碇司令。綾波レイです」

ゲンドウ「入れ」

レイ「失礼します」

ゲンドウ「……」

ゲンドウ(よかった……瞳に刻まれていた模様はなくなっている)

レイ「あの、エヴァの出撃許可を」

ゲンドウ「何故だ?」

レイ「これを」スッ

ゲンドウ「ん……?」ペラッ

レイ「大量破壊兵器と同等の能力を有した使徒との戦闘を想定した訓練を行いたいのです」

ゲンドウ「……」

レイ「使徒はこちらの予想を遥かに上回る力を持っていることが多いように思います。ですので、こういった訓練も必要だと考えました」

ゲンドウ「レイ……そうか。お前もそんな考えを持つようになったのか」

レイ「はい」

ゲンドウ「分かった。しかし、どうしてエヴァを出撃させる?シミュレートでも十分だろう」

レイ「実戦的な訓練というものを一度も行っていませんから」

ゲンドウ「いや、戦闘シミュレーションでもかなり実戦的な訓練は行えるはずだ」

レイ「碇司令は現場のことを考えていますか?」

ゲンドウ「な……」

レイ「苦しむのはいつもパイロットです」

ゲンドウ「しかし、予算のこともある……」

レイ「日本を守るのにお金の心配なんて」

ゲンドウ「……」

レイ「碇司令は悪魔です」

ゲンドウ「……っ」

レイ「お願いします」

ゲンドウ「……分かった。訓練計画を練る」

レイ「ありがとうございます」

>レイ「碇司令は悪魔です」

これはカチナミですね…

格納庫

ミサト「えー、つい数十分前に碇司令からある訓練計画の予定が発表されたわ」

アスカ「訓練計画ぅ?」

ミサト「そう。まぁ、予定では一週間以上先の話になるっぽいけど」

アスカ「で、どんな訓練?」

ミサト「実際にエヴァに乗って、外で行うそうよ」

アスカ「すごいじゃない!!」

リツコ「お金がかかっているから、この訓練で何かを掴んで頂戴ね」

シンジ「ちなみにいくらぐらいですか?」

ミサト「国が買えちゃうぐらいよん」

アスカ「バッカじゃないの?」

リツコ「同意するわ。だけど、まぁ、いいデータはとれるかもしれないし、何より碇司令発案だからね」

レイ「……」

ミサト「とりあえず、そのつもりで」

アスカ「了解!!」

休憩所

アスカ「でも、どんな訓練なのかしらねー?訓練でエヴァに乗るなんて大胆というか、豪勢というか」

シンジ「綾波」

レイ「ええ」

アスカ「ん?」

シンジ「じゃあ、僕はここから……」

レイ「わかったわ。私はここでN2爆雷を持って……」

アスカ「ちょっと何してるの?」

シンジ「打ち合わせに決まってるじゃないか」

アスカ「なんの?」

レイ「訓練よ」

アスカ「え?概要もなにも分かってないのに?」

シンジ「あれ?アスカ、知らないの?大量破壊兵器を有した使徒との戦闘シミュレートだよ」

アスカ「へー。って、それならわたしも混ぜなさいよ!!」

レイ「どうぞ」

会議室

ミサト「訓練エリアはBエリアから……ここHエリア」

日向「少し広すぎませんか?」

青葉「大量破壊兵器の破壊力も想定しているらしい」

マヤ「なるほど。つまり、この訓練使用エリアが被害の想定範囲なんですね」

リツコ「そういうことになるわ」

ミサト「使徒は用意できないからダミーのロボットを使うことになっているわ」

リツコ「日本重化学工業共同体開発のJ.A.ね」

ミサト「向こうもエヴァと直接対決できるならって喜んで貸してくれたわ」

マヤ「でも、それって確か、かなり危険な機体じゃ」

ミサト「爆発したらことだけど、訓練だからその点は問題ない。まあ、気をつけないといけないけど」

日向「爆発するような武装はないですし、まあ、大丈夫でしょう」

リツコ「MAGIも賛成2条件付き賛成1としているわね」

青葉「なら、大事故になる可能性は極めて低いと」

ミサト「だけど、油断だけはしないように。訓練とは実機を使うわけだから、何が起きるかわからないわ」

支援

司令室

冬月「いいのか、碇?」

ゲンドウ「問題ない」

冬月「まぁ、いいがな」

ゲンドウ「……」

加持「失礼します。―――碇司令、分かりました」

ゲンドウ「聞こうか」

加持「ギアスです」

ゲンドウ「ギアス?」

冬月「なんだそれは?」

加持「綾波レイの瞳にあったVの字によく似た紋章……これはコードと呼ばれるものですね」

加持「コードを持つ者は対象者にギアスという特別な能力を付与できるという設定です」

ゲンドウ「つまり、レイはコードを持っているのか?」

加持「いえ。そうではありません。瞳に刻まれている場合はギアスを有してはいますが、コードは持っていない者ですね」

ゲンドウ「よくわからないな。図にしてくれ」

加持「―――とまあ、こうなります」

ゲンドウ「つまり、このV.V.が悪者なのか」

冬月「しかし、シャルル側にも正義はあるな」

ゲンドウ「……」

加持「問題は零号機パイロットがナイトオブゼロを名乗ったことでしょう」

ゲンドウ「枢木スザクに成りきっているということか」

加持「はい。まず間違いないかと」

冬月「まずいな、この枢木という男、色々やらかしている」

加持「原因はこのニーナではありますが、スザクにかけられたギアスが厄介ですね」

ゲンドウ「生きろ……」

加持「このギアスで彼はトウキョウ租界を壊滅させました」

冬月「むう……」

ゲンドウ「だが、待て。レイはナイトオブワンを名乗ってもいた」

加持「それは自分の目の前で撤回していました。今の彼女はナイトオブゼロ。シンジ・ヴィ・ブリタニアの騎士です」

ゲンドウ「そうか……。此度の訓練、何かが起こるかもしれない……」

数日後 葛城宅

アスカ「……」

レイ「記録にしてあげる」

シンジ「このジェレミア・ゴットバルトの名を刻め!!!」

レイ「私に記憶なんて……」

シンジ「まさか……君もギアスの……」

シンジ「忠義の嵐!!」

レイ「次はどこの場面を再現する?」

シンジ「そうだなぁ……」

アスカ「ねえ」

シンジ「なに?」

アスカ「うるさいんだけど」

シンジ「あ、ごめん。綾波、僕の部屋に行こうか」

レイ「ええ」

アスカ「ちょっと!!なんでそうなるわけぇ!?アンタ、バカぁ?!」

アスカワイイ

シンジ「僕の部屋ならいいだろ?」

アスカ「そ、それはそうだけど……」

レイ「行きましょう、碇くん。次は血染めのユフィを」

シンジ「いいの?」

レイ「虐殺ですっ!!」

アスカ「……っ」ビクッ

シンジ「すごいよ、綾波」

レイ「私、あの話が一番好きだから」

シンジ「そうなんだ。僕はやっぱりあそこかな、ナリタ攻防戦」

レイ「うんうん」

アスカ「……成田ってなによ」

シンジ「じゃあ、ギアスが暴走するところからはじめようか」

レイ「ええ」

アスカ「……」

アスカ(何やってんのよ……アイツ。実戦訓練だってあるっていうのに……!!)

支援

数日後 ネルフ本部 会議室

ミサト「えーでは、各員訓練概要の資料は行き届いたかしら?」

ミサト「各自、しっかりと読み込んでおいてね」

リツコ「今から、大まかな流れを説明するわ。マヤ、モニターを」

マヤ「はい」ピッ

ミサト「まず、使徒はこのエリアCからエリアFの範囲に出現。それから約10分後にエヴァが出撃」

シンジ「その10分のラグななんですか?」

ミサト「もっとも迅速に出撃できて10分だから。無論、これは実戦形式なので、もっと時間が掛かる可能性もあるわね」

リツコ「使徒もいつどこで出現するかわかないから」

アスカ「なるほどね」

レイ「……」

ミサト「使徒は日本重化学工業共同体開発のJ.A.を使用。くれぐれも壊さないように」

アスカ「じゃあ、どうやって倒すのよ?!」

ミサト「本番では特別な模擬弾を使うわ。殴るときは加減してね」

アスカ「難しいわね……」

数日後 葛城宅

レイ「行くのだな、修羅の道を」

シンジ「何を今更。ハドロン砲を使う」

アスカ「……」

レイ「もうすぐね、碇くん」

シンジ「うん」

アスカ「ねえ。資料読まなくていいわけ?」

シンジ「僕はもう大丈夫」

レイ「私も」

アスカ「……そう」

シンジ「ヴァリスを使う!!」

レイ「輻射波動なら!!」

アスカ「ちょっと!!うるさいわよ!!!」

シンジ「じゃあ、綾波。僕の部屋に―――」

アスカ「だから!!!なんでそうなるのよ!!!バカじゃないの!!!」

訓練前夜 アスカの部屋

アスカ「……」カタカタ

アスカ「あった」

<じぶんをーせかーいさーえーもかえーてしまーえそなー

アスカ「……」

アスカ(これね……)

アスカ「……」

<私はゼロ!!世界を壊し、創造する男だ!!!

アスカ「ふーん」

アスカ「ふわぁぁ……」

アスカ「とりあえず概要だけもみましょうか……」

<スザァァク!!!

アスカ「ネット配信とはいえ全話あるのね」

<虐殺です!!!

アスカ「無駄に話数多い……飛ばしちゃえ」

血染めのユフィを飛ばすなんて…

翌朝

アスカ「……」

シンジ「おはよう、アスカ」

ミサト「私は先に行くけど、遅刻なんてしないでねー」

シンジ「わかりました」

アスカ「シンジ」

シンジ「なに?」

アスカ「捕まえた!!」ガシッ!!

シンジ「なっ?!」

アスカ「これが輻射波動だぁぁ!!」ギリギリ

シンジ「いたたた!!!」

アスカ「前に言ってたの、こういうことね。アイアンクローならそういいなさいよ」

シンジ「アイアンクローじゃないけどね。そっか、アスカも見たんだ」

アスカ「ま、まあね」

シンジ「うれしいよ」

アスカ「まぁ、少しは面白かったわね」

シンジ「どこが?」

アスカ「えっと……ブラックリベリオンのとこ」

シンジ「うんうん。確かに。まさかのダールトンだったね」

アスカ「……そ、そうね。あの女が主人公の姉とは驚きよ」

シンジ「え?」

アスカ「え?」

シンジ「……アスカ、本当に見たの?」

アスカ「見たわよ!!―――陽昇流誠壱式旋風脚!!!」

シンジ「おお!!」

アスカ「ね?」

シンジ「それを知っているなら大丈夫だね」

アスカ「そ、そうでしょ?」ドキドキ

シンジ「じゃあ、今日の訓練、アスカも全力でやろう」

アスカ「もちろんよ。このアスカ様に任せておきなさい!!あんなファーストなんて目じゃないから!!」

姫様をあの女呼ばわりとは貴公、不敬であるぞ!

ネルフ本部

ミサト「さーて、どうなることやら」

リツコ「是非ともいいデータが取れることを祈るわ」

ミサト「そうね」

マヤ「どうなるんでしょうか」

日向「ちょっとワクワクするな」

青葉「ああ、こんな訓練。もう絶対にないだろうしな」

冬月「碇、まずいぞ」

ゲンドウ「どうした?」

冬月「N2爆雷が無くなっているらしい」

ゲンドウ「……あそこから持ち出せるのは関係者以外にありえない」

加持「自分が調べます」

ゲンドウ「頼む」

冬月「加持リョウジ。信頼に足る男かね」

ゲンドウ「少なくもと、今回は大丈夫だろう」

ウィーン!!ウィーン!!

ミサト「どうしたの!?」

マヤ「パターン青!!使徒です!!」

冬月「モニターにだせ」

JA『……』ズンズン

リツコ「来たか」

ゲンドウ「第一種戦闘は―――」

『ふははははは!!!!!』

ミサト「え?」

マヤ「回線に無理やり……!!モニター、出ます!!」

ゼロ『ネルフの諸君、私の名はゼロ!!』

ミサト「誰よ?!」

ゼロ『世界を壊し、創造する男だ!!』

マヤ「この通信は……初号機のエントリープラグ内からです!!」

リツコ「シンジくん?何をしているの?」

ゼロ『私は宣戦布告する!!』

ゲンドウ「ゼロ……!!」

冬月「これは……」

ゼロ『撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけだ!!』

ミサト「ちょっと!!何を言っているの!?」

マヤ「初号機!!出撃しました!!」

ゼロ『世界は変わる!!変えられる!!』

リツコ「どういうこと!?」

ゲンドウ「作戦を変更。J.A.及び他のエヴァを使い、初号機を止める」

ミサト「了解!!レイ!アスカ!聞こえる?!初号機を止めなさい!!」

レイ『はい』

アスカ『何やってんのよ……あの馬鹿……!!』

レイ『「第二次東京決戦」の再現をするわ。協力して。貴女も見たって碇くんが言ってた』

アスカ『え?』

レイ『お願い。これは……碇くんの願いだから』

ギアスは願い

キャスト
シンジ:ゼロ
レイ :スザク
アスカ:カレン
なのだろうか?

>>202
このジェレミア・ゴットバルトを差し置くとは…

訓練場

ゼロ「さて……まずは」

J.A.「……」ズンズンズン!!!

シンジ(来た……!!あれはナイトオブテン。通称『ブリタニアの吸血鬼』)

シンジ(僕はアイツと戦う運命にある!!)

ゼロ「来るか!!ブラッドリー卿!!」

J.A.「……」ガキィィン

ゼロ「くぅ……!!なんてパワーだ!!だが……!!」

ゼロ「くらえ!!相転移砲!!」ガシャン

マヤ『初号機!ポジトロンライフルを装備!!』

J.A.「……」ガシッ!!

ゼロ「しまった……!!砲身が!!おのれ……!!!」

ゲンドウ『初号機を活動停止にさせろ』

ゼロ「なに……?」

シンジ(アスカ……まだなの……)

みんな絶対守護領域はあるな

>>205
だってジェレミア卿に割く人員がいないじゃないですか…

>>208
ヒント:三石さん

アスカ「このぉぉ!!!」ズンズンズン!!

シンジ(来た!)

ゼロ「カレンか!!」

アスカ「おりゃぁぁ!!!」ガキィィン!!!

ゼロ「うわぁぁぁ!!!!」

アスカ「よし!!」

レイ『何をやっているの?』

アスカ「え?」

レイ『……』

アスカ「ここで私がゼロを倒すんじゃ……」

ゼロ「……」

アスカ「あの……」

ゼロ「……綾波!!」

レイ『分かったわ』ズンズン!!

アスカ「ちょっと……なによ……?」

レイ「カレン、もう許しは乞わないよ」

アスカ「な、なによ……」

レイ「ヴァリスなら」ガシャン

マヤ『零号機!ポジトロンライフルを装備!!』

ミサト『レイ!!何をやっているの?!やめなさい!!』

アスカ「あんた……この私とやろうっていうの?」

レイ「発射」ドォォン

アスカ「きゃぁ!?」

レイ「ふっ……」ズンズン!!

アスカ「こいつ!!!」

レイ「今ならまだ間に合う!!黒の騎士団を抜けるんだ!!」

アスカ「……!!」

アスカ(まさか……再現って。あのアニメの?!)

アスカ(ここまでするぅ?!)

シンジ(アスカ……僕は信じてるから)

ゲンドウ『J.A.で初号機を止めろ』

J.A.「……」ガキィィン!!

ゼロ「おのれ!!小ざかしい!!」ドォォン

レイ「スラッシュハーケンで」ジャキン

アスカ「おっもしろい!!やってやろうじゃないの……!!」

アスカ(アイツは私のことをカレンって呼んだわよね……えっと……カレンって……確か……)

レイ「いく……」ズンズン

アスカ「えーと……カレン……カレン……」

レイ「はぁ!!」

アスカ「だめ!思い出せない!!―――フィールド全開!!!」

ガキィィィン!!!

レイ「くっ……!!貴女……もしかして……」

アスカ「なによ」

レイ「見ていないの?」

アスカ「み、見たわよ!!夜通しで!!」

レイ「なら……碇くんのためにも」

アスカ(考えるのよ……アスカ……。カレン……えっと……一か八か……!!)

アスカ「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

レイ「!?」

アスカ「つかまえたぁ!!!」ガシッ

レイ「くっ……」

アスカ「これが輻射波動だ!!!」メリメリ

レイ「うぁぁ……!!!」

青葉『零号機!!右上腕部破損!!』

アスカ「くぅぅ……!!」メリメリ

レイ「神経回路……を遮断……!!」

レイ「はぁっ」ガキィィン

アスカ「なっ……やってくれるわね」

レイ「カレン、もうやめるんだ」

アスカ「今更命乞い?締まらないわよ」

ゼロ「ふん!!ふん!!」ドカ!!

J.A.「……」バキ!!

レイ「ダメージが大きい」

ミサト『レイ!!もうやめなさい!!』

リツコ『なにをしているか分かっているの?!貴方たちは莫大な血税を浪費しているのよ!?』

アスカ「アンタ、このままじゃ本当に死ぬわよ?」

レイ「……!!」

レイ「キュィィィン」

アスカ「え?」

レイ「―――私は、生きなければならない」

アスカ「ちょっと」

レイ「……」ズンズンズン

マヤ『零号機、エリア中央へ移動を開始しました!!』

アスカ「何をする気よ!!」

シンジ(きた……!!)

加持「碇司令、N2爆雷の所在が判明しました」

ゲンドウ「……」

加持「零号機パイロットが碇司令の指示で零号機に装備させろと」

冬月「碇……お前……」

ゲンドウ「私はそんな指示を出した覚えはない」

加持「でしょうね。綾波レイは半ば強行でN2爆雷を装備させたようですから」

冬月「だが、どうしてそんな情報が一切、上がってこなかった?」

加持「口止めしていたようです。「言えば、碇司令に頼んでクビにしてもらう」と」

冬月「なんてことだ……」

ゲンドウ「レイ……そこまでして……ギアスに陶酔していたのか……!!」ダンッ!!

冬月「となると……今、零号機が移動したわけは……」

加持「確実に使用するでしょう。擬似フレイヤを」

ゲンドウ「レイ……」

冬月「どうする、碇?ここで零レクイエムをさせるわけにはいかんぞ」

ゲンドウ「……」

レイ「生きる……私は……」ズンズン

アスカ「ちょっと!!何をする―――」

アスカ(あ、待って。これも全部アニメの再現なのよね……)

アスカ(こういう展開って……大概、自爆する感じのはず)

アスカ(でも、生きなければならないとか言っているから、死ぬつもりはない……はず)

レイ「……」

マヤ『零号機エリアFにて停止!!』

冬月『いかん!!』

ゲンドウ『レイ!!』

レイ「私は―――生きるっ!!キュィィィン」

アスカ「やっぱりそういう展開か……!!ここを吹き飛ばしてあんただけ生き残るのね!!」

レイ「いく……ていっ」ポーイ

マヤ『ああ!!零号機がN2爆雷と思われる兵器を投擲しました!!予測落下位置は―――エリアC!!』

ミサト『アスカのいるところじゃないの?!』

アスカ「ちょっと!!N2爆雷って……!!」

ゼロ「ナナリー!!!ナナリー!!!!」

ゲンドウ『J.A.で初号機を射程外へ移動させろ!!』

J.A.「……」ガガガガガッ

ゼロ「やめろ!!ギルフォード!!俺はコーネリアではない!!」

J.A.「……」ガガガッ

ゼロ「ナナリー!!ナナリィィィィ!!!!」

アスカ「この……!!!フィールド全開!!!」

アスカ「ざけんなぁぁぁ!!!」ズンズンズン!!!

マヤ『弐号機!!零号機に急速接近!!』

ミサト『アスカ!!何をするつもり!?』

レイ「え?」

アスカ「あんた一人生き残ったって……!!」

レイ「なっ……」

アスカ「たのしくないでしょうがぁぁぁ!!!!!」

レイ「なにを……?」

リツコ『まさか……!!』

アスカ「ミサト!!あれが爆発する条件は?!」

ミサト『弾の先端部分が接地したら爆発するわ。無論、強い衝撃を加えればそれでも大爆発ね』

リツコ『ただ、爆発までは0.4秒の猶予はある』

アスカ「なら……!!」

レイ「やめて……」

アスカ「こんなものぉぉ!!!どこか遠くにぃぃ!!!」ガシッ

レイ「違う……それはまだ……先のお話……」

アスカ「おぉぉぉりゃぁぁぁぁ!!!!!」ブンッ!!!

マヤ『弐号機が掴んだN2爆雷を投擲しました!!』

アスカ「フィールド!!全、開!!!」

レイ「そんな……!!」

ゼロ「アスカ……!!!」

J.A.「……」ガガガガッ


―――ドォォォォォン!!!!!

日向「衝撃波、来ます!!」

ゴゴゴゴ……!!

冬月「終わったな」

ゲンドウ「ああ……」

ミサト「エヴァのパイロットと連絡はつく?」

マヤ「音声のみならいけます」

ミサト「繋いで」

マヤ「はい」

ミサト「……アスカ?無事?」

『なんとかね。ちょっと吹き飛ばされ過ぎて、今どこにいるのか分からないけど』

ミサト「よくやったわ。ありがとう」

『別に』

ミサト「レイ。聞こえる?」

『はい』

ミサト「どうしてこんなことをしたの?」

『……ギアス』

ミサト「……」

『キュィィン』

ミサト「あとで覚悟しておいて」

『……はい』

ミサト「ゼロ、聞こえるわね?」

『はい。聞こえてますよ』

ミサト「この惨状……どうするの?」

『謝りますよ。ごめんなさい』

ミサト「……」

『キュィィン』

ミサト「ふざけないでぇ!!!!」バンッ

『ひっ』

ミサト「2時間後!!食堂に来なさい!!!一応、メディカルチェックは受けること!!!」

『はい……ごめんなさい……』

食堂

ミサト「……まず、言い訳を聞きましょうか」

シンジ「……」

レイ「碇くんが初めに……」

ミサト「シンジくん?」

シンジ「でも、綾波だってすごくノリ気だっただろ」

レイ「私は……碇くんの絶対遵守のギアスの力で操られていたから」

シンジ「そんなぁ!綾波、僕を裏切るの?!」

レイ「事実だから」

シンジ「シンジ・ヴィ・ブリタニアが命じる!!僕を庇え!!キュィィン」

レイ「あ……。―――ジェレミア三佐。全ては私が―――」

ミサト「キャァァァンセルゥゥゥ!!!!!」バンッ!!!!

シンジ「ひぐっ」ビクッ

レイ「ご、ごめんなさい……」ビクッ

ミサト「零号機ならびに初号機パイロットには無期限謹慎処分を言い渡します!!」

休憩所

アスカ「あー、散々な目にあったぁ」

加持「お疲れ様」

アスカ「加持さん」

加持「葛城、相当怒ってたなぁ」

アスカ「ミサトも悪いっちゃ悪いですけどね」

加持「そうだな。でも、アスカも危なかったな」

アスカ「な、なにがですか?」

加持「だって、展開を知っていたらアスカも協力してただろ?原作再現に」

アスカ「そ、そんなわけ……!!」

加持「そうか。ならいい」

アスカ「あの、シンジは?」

加持「無期限謹慎処分だそうだ。まあ、彼にしか初号機は乗りこなせないし、除名は流石にできなかったみたいだな」

アスカ「よかった……」

加持「それじゃあ、また。―――そうそう。ギアスは今見ておいたほうがいい。大人になってからもう一度見てみると、違った視点で見れて面白いぞ?」

葛城宅

シンジ「はぁ……」

アスカ「たっだいまー」

シンジ「おかえり」

アスカ「たっぷり絞られたらしいわね」

シンジ「うん。ミサトさんだけじゃなくて父さんにも……」

アスカ「まぁ、あれだけのことすればね」

シンジ「……アスカ、どうして協力してくれなかったの?」

アスカ「それは……」

シンジ「見てなかったんだ」

アスカ「……」

シンジ「僕を騙したな!!アスカは僕を裏切ったんだ!!」

アスカ「……」

シンジ「僕と綾波とアスカでなら!!原作を忠実に再現できるって思ったのに!!アスカは僕の期待を踏み躙ったんだぁ!!」

アスカ「うるさいわね!!仕方ないでしょ!!まさか50話もあるなんて思わないし!!しかもピクチャードラマまであるし!!一晩で見れないわよ!!」

シンジ「じゃあ、見たなんて言わないでよ!!!」

アスカ「なによ!勝手に勘違いしたのはアンタでしょ?!」

シンジ「アスカが変な見得を張るからだろぉ!!」

アスカ「……悪かったわよ!!今から見るわよ!!バカ!!」

シンジ「え……?」

アスカ「映像ディスク全巻買って来たの。これで文句ないでしょ」

シンジ「アスカ……」

アスカ「全く、なんでこんなにバカ高い値段なのかしら。値段分は楽しませてもらうからね」

シンジ「……」

アスカ「……ご飯ができたら呼んでね」

シンジ「う、うん」

アスカ「……ふんっ」スタスタ

シンジ「あの……アスカ……ごめん……」

アスカ「別に」

シンジ「……」

アスカの部屋

アスカ「……」

<ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。貴様たちは……死ね!

アスカ「ふわぁ……。これ、面白くなるんでしょうね」

トントン

シンジ「アスカー、ご飯できたよー」

アスカ「ちょっとまって、次回予告だけ見せてー」

シンジ「うん」

アスカ「……」

アスカ「―――よし、終わり」

シンジ「アスカ……どうだった?」

アスカ「まだ1話目だからなんとも」

シンジ「そう」

アスカ「面白くなるの?」

シンジ「なるよ!!」

数時間後

ミサト「たっだいまー」

ミサト「シンちゃーん?いるー?」トントン

ミサト「……シンちゃん?」

ガラッ

ミサト「あれ……いない」

ミサト「……ん?アスカの部屋?」

ミサト「……」ソーッ

アスカ『ていうか、このギアスがあれば数ヶ月で世界征服できちゃうんじゃないの?』

シンジ『無理だよ』

アスカ『なんで?』

シンジ『ギアスだけで戦うには大きな相手だってC.C.が言っていたじゃないか』

アスカ『でも、兵士に成りすまして総督のところまでいくのは簡単でしょ?なんでそうしないの?こいつバカぁ?』

シンジ『だから―――』

ミサト「……邪魔しちゃ悪いわね」

アスカの部屋

シンジ「これで半分だね」

アスカ「一期のでしょ?なんでR2とかあるわけ」

シンジ「どう?楽しくなってきた?」

アスカ「まぁ……まだ分からないけど」

シンジ「そう」

アスカ「今日は疲れたし、もう寝る」

シンジ「うん」

アスカ「明日も付き合いなさいよ」

シンジ「え?」

アスカ「どうせ暇でしょ?」

シンジ「……うん」

アスカ「ふんっ。こんなの一人で見てたら寝ちゃうし」

シンジ「もう、アスカは。ギアスアンチなの?」

アスカ「そーかもね」

数日後

アスカ「これで全部見終わったわね」

シンジ「どうだった?」

アスカ「まぁ、ナイトオブラウンズが在庫処理されていく展開とかないわーって感じね」

シンジ「全体のストーリーは?」

アスカ「可もなく不可もなくって感じ」

シンジ「アスカの肌にはあわなかったのか……残念」

アスカ「あー!!久々にこんなに時間かけてテレビ見ちゃったわ。体動かさないと」

シンジ「そうだね。なにする?」

アスカ「リビングに来なさい」

シンジ「え?」

アスカ「ナリタ攻防戦は作中、一番の戦いだけど、まだまだ甘いわね」

アスカ「私が考えた作戦ならコーネリアなんて一撃だったはずよ」

シンジ「本当に?」

アスカ「それを今から再現してあげるわ」

ミサト「ただいまー。シンジくーん、謹慎が明日でとけ―――」

シンジ「ここでランスロットが来るでしょ?」

アスカ「そのときには紅蓮もいるし、コーネリアは捕らえたあとだから」

シンジ「そっか」

アスカ「じゃあ、次はプラン54ね」

シンジ「すごいね、アスカ。まさかアニメを見ながら戦術を考えていたなんて」

アスカ「とーぜんでしょ。私は天才なんだから」

ミサト「なんか楽しそうねー」

シンジ「ミサトさん」

アスカ「別に。あのクソアニメの批判をしていたとこよ」

ミサト「ははーん。まさか、アスカもギアスにかかっちゃったの?」

アスカ「そんなわけないでしょ!!このバカと一緒にしないで!!」

シンジ「アスカ。早くプラン54を教えてよ」

アスカ「はいはい……えっとね」

ミサト「……お腹すいた」

シンジ「お待たせしました」

ミサト「まってましたー!!」

アスカ「いただきます」

シンジ「アスカ、プラン84だけど―――」

アスカ「シンジ」

シンジ「なに?」

アスカ「ちゃんと構ってあげるから、食事のときや外でそういう話題は一切振らないでよ?」

シンジ「そんな?!」

ミサト「シンジくん。それが原因で謹慎処分受けたんだから」

アスカ「またあんなことに巻き込まないでよ!いい!?」

シンジ「でも……」

アスカ「今度あんなことしたら、もう付き合ってあげないから」

シンジ「……わかったよ」

アスカ「ふんっ」

ミサト(アスカがいれば安心ね……)

数週間後

シンジ「ふんふーん」

ミサト「あれからシンちゃん、随分と落ち着いたわね」

アスカ「……」

ミサト「どうしたの?」

アスカ「外で発散しない分、そのつけは全部私に来るけどね……」

ミサト「なんか目の隈がすごいけど……なんかあったの?」

アスカ「ギアスに飽きて……次の作品に移ったのよ……アイツ」

ミサト「で、一緒に見てあげてるわけ?やっさしー」

アスカ「いや……まだ前のは戦術云々で語るだけでもよかったから……まだ……でも……今度は―――」

シンジ「アスカ!!!」

アスカ「きた……」

ミサト「ん?」

シンジ「いくよ!!」

アスカ「はいはい……」

シンジ「流派!!東方不敗は!!!」

ミサト「な、なに!?」

アスカ「これ言わないと気分が乗らないんだって。―――王者の風よ!!!」

シンジ「全新!!!」

アスカ「系裂!!!」

シンジ「天破侠乱!!!」

アスカ「見よ!!東方は、赤く燃えているー!!!」

アスカ「うっ……。ガクリっ」

シンジ「師匠……?師匠……師匠……っ」

シンジ「師ぃぃぃ匠ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

ミサト「おおー……」パチパチパチ

シンジ「あー、やっぱり気持ちいいね、アスカ」

アスカ「ごほっ……えほっ……そうね」

ミサト「アスカ……これからもよろしく」

アスカ「もういや……喉がおかしくなりそう……よ……」
                                    END

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