京子「ままごとしようよ!」 結綾「はあ?」 (63)

結衣「何で今さらそんな子供みたいな遊びしなきゃなんないのさ」

綾乃「そうよ、歳納京子、幾らなんでもそれはないわ」

京子「えー、けど今日は1年の2人は休みで玩具も持ってきてないから下校時間までする事ないんだよ?」

京子「ままごとせずして、何をして過ごすのさ」

綾乃「宿題でもすればいいんじゃないかしら」

京子「やだ」

結衣「まったく、京子は我儘だなあ……ちなみに、役柄候補は何があるの?」

京子「んー、お父さんお母さん子供……かなあ?」

結衣「ほう」

綾乃「へえ」

綾乃(私が母親で歳納京子が父親……)

綾乃(ア、アナタとか言わなくちゃならないのかしら、は、恥ずかしいわ)

綾乃(けど、けどそういう役割なんだもの、仕方ないわよね)

綾乃(そうよね)


結衣(私が父親で京子が母親、そして綾乃が子供だとしたら)

結衣(だ、駄目だよ、結衣、子供が見てるから……)

結衣(いいじゃないか、私達の愛の結晶なんだし、見せつけてあげようよ……)

結衣(あんっ、やっ、だめ、ゆいぃっ!)

結衣(……とかのやり取りをする事になるのかな)

結衣(ちょっと恥ずかしいけど、京子との既成事実と綾乃の悔しがる顔を見れるというのは一挙両得じゃないか)

結衣(いいね)

結衣「もう、仕方ないなあ京子は、今回だけだよ?」

京子「ほんと!?」

綾乃「まったく、歳納京子ったら、子供なんだから」クスッ

京子「わあい♪」ピョン


京子「よーし、じゃあ、このクジボックスから役割を引いて?」

結衣「うん」

綾乃「いいわよ」



ガサゴソ

京子「2人とも引いた~?」

結衣「うん」

綾乃「引いたわ」

京子「ようし!じゃあ、紙を開いて役割を読んでみよう!」

結衣(父親、父親、100歩譲って母親!)ブツブツ

綾乃(母親、母親、100歩譲って父親!)ブツブツ

京子「2人とも何ブツブツ言ってんの?お、私は子供だって~」

結衣「……え?」

綾乃「え……?」

京子「じゃあ、2人のうちのどっちかが、お父さんかお母さんだねえ」

結衣「……ああ、そう」

綾乃「なんか、もうどうでもいいわ……」

京子「2人のヤル気が何か極限まで下がってる!?」

京子「ちょ、折角やるんだから、もう少し楽しくやろうよ?ね?」

結衣「はぁ……判ったよ、あ、わたし父親だ」

綾乃「仕方ないわね……母親だわ、私」

京子「よし、結衣がお父さん、綾乃がお母さん、私がこどもね?」

京子「本気で行くからね~!ではスタート!」

結衣「はいはい……」

綾乃「やればいいんでしょ、やれば」

結衣「綾乃、離婚しよう」

綾乃「望む所よ」

結衣「よし、決定だね、おーい、京子、何か書く物、なんでもいいから……って」

綾乃「あ、あら?歳納京子?」


シーーーーン



結衣「……あれ、さっきまでそこにいたのに」

綾乃「何処に行ったのかしら」

結衣「おかしいな、荷物は残ってるから帰って訳でも……あれ」

綾乃「どうしたの?船見さん」

結衣「……何か、京子が座ってた座布団の上に、落ちてるんだけど」

綾乃「え?何が?」

結衣「……えーと、制服?」サワッ

結衣「……まだ暖かい、という事は、これ、京子が着てた制服?」

綾乃「は?」

綾乃「ちょ、待って、じゃあ歳納京子は私達が目を放した瞬間に抜くを脱いで何処かに消えたって事?」

綾乃「幾らなんでもそれは……」


バブー


結衣「……!」

綾乃「……!」

綾乃「あ、赤ん坊!?赤ん坊がどうしてここに!?」

結衣「……こ、これって」

綾乃「どうしたの船見さん」

結衣「……何か、京子に似てない?」

綾乃「え」

バブー


綾乃「……確かに髪の色とか目の辺りとか愛くるしい所とか、歳納京子に似てるけど」

綾乃「けど、歳納京子は中学生よ?13歳(3/28生まれなのでこの世界では大半の時間が13歳)なのよ?」

京子「う、うん、けうなんだけど……あれ?赤ん坊の傍に何か紙袋が……」

綾乃「紙袋?」


≪幼くなる薬≫

・1錠飲めば赤ん坊まで若返る

・その後、徐々に成長していき、1日で元の年齢に戻る

・作成者:西垣


綾乃「こ、これは……」

結衣「そ、そうか、京子、この薬を飲んで赤ん坊に……いくら本気でやるって言ってもここまでやらなくても!」

綾乃「そ、そうよ!こんなの非常識よ!今すぐ、西垣先生に言って……」


バブー


おっぱいー


綾乃「……!」

結衣「……!」

結衣「……え、今なんてった?」


バブー


結衣「京子?今なんてった?」


オッパイ


綾乃「///」モジモジ

結衣「あ、綾乃、どうして胸を抱いて照れてるの!?」

綾乃「だ、だって///」モジモジ


オッパイ

綾乃「だって、私、お母さんですもの、お母さんだから、お、オッパイ、アカチャンガ、オ、オッパ///」

結衣「あ、綾乃!正気に戻って!綾乃!」

綾乃「……いいのよ、船見さん」

結衣「え?」

綾乃「判ってるの、こんなのは遊びだって……けど、けどね」


オッパイ


綾乃「……わたしは、嬉しいの、遊びでも、歳納京子が私を求めてきてくれてるのが、嬉しいのよ」

結衣「あ、綾乃……」


バブーバブー


綾乃「はいはい、ごめんなさいね、歳納京子、いま、おっぱいあげますからね……」ゴソゴソ

結衣「……」

綾乃「ちょっと待っててね、今制服はだけて……」


ガシッ


綾乃「……!?」

結衣「……」

綾乃「ふ、船見さん?手を放して、歳納京子におっぱいあげられないわ」


オッパイ


綾乃「ほら、歳納京子、お腹空いてるもの、このままじゃ泣きだしちゃうわよ?」

結衣「……駄目だ」

綾乃「ど、どうして?」

結衣「だって……だって綾乃は……」

綾乃「わ、わたしは?」

結衣「……綾乃は、母乳でないじゃないか……」

綾乃「あ……」

結衣「……」

綾乃「……出すわ」

結衣「は?」

綾乃「何とか、頑張って出すわ!」

結衣「い、いや、無理だろ」

綾乃「そ、そんな……そんな……歳納京子がこんなにおっぱいを欲しがってるのに……」


オッパイー


結衣「大丈夫だよ、綾乃、私が今から粉ミルクを買って来るからさ」

綾乃「ふ、船見さん」

綾乃「こなみるく……そんなものがあるのか!」

結衣「他にも、色々必要だろ、服とか哺乳瓶とかは多分、うちの実家に置いてあると思うし」

綾乃「そ、そうね」

結衣「私はちょっと行って来るから、綾乃は京子をあやしてあげてて?」

綾乃「……判ったわ」

結衣「ん、それじゃささっと行って来るね」

綾乃「……」コクン

結衣「……念の為に行っておくけど、変な事はしないでね?」

綾乃「し、しないわよ、当然でしょっ!」

結衣「ならいいけど……」

綾乃「……」


バブー


綾乃「……」


バブー


綾乃「……おしゃぶりという物があるのを知っているかしら

綾乃「そう、皆も一度は見た事があるでしょう?赤ん坊が口に咥えているゴム製のおもちゃの事よ」

綾乃「あれは、お母さんのおっぱいの形をしているけど、決して母乳が出るわけではないわ」

綾乃「あくまで、口寂しくて泣いちゃう赤ん坊を慰める為に作られた物なの」

綾乃「そう、例え母乳が出ないとしても、赤ん坊を慰めることはできるのよ」


バブー


綾乃「……」

綾乃「所で、船見さんは随分と遅いようね」


バブー


綾乃「仕方ないか、粉ミルクの他に色々と育児用品を実家に取れに行ったんだもの、遅くなるのは当然よね」


バブー


綾乃「ね?そうよね、歳納京子」


オッパイー


綾乃「……そう、歳納京子、口寂しいのよね、歳納京子ったら、もう……」


バブー


綾乃「///」ヌギヌギ

バブー


綾乃「も、もう、歳納京子、あんまり見ないで……」

綾乃「あ、あの、それと……わたし、こういうの初めてだから……その///」


バブー


綾乃「や、優しく、してほしいな……って///」


キュ


綾乃「ひゃっ///」

綾乃(と、歳納京子の小さな手が、わたしの、わたしの胸に///)

オッパイー


コリコリ


綾乃「んぁっ、と、歳納京子、だ、だめっ、そんな所で遊ばないでっ///」


バブー


綾乃「せ、切なくなってくるから、と、歳納京子っ///」


チュ


綾乃「あっ///」

綾乃「と、歳納京子が私の、胸の先端を、く、くちに……」

綾乃「あ、あの歳納京子が、歳納京子がっ///」


チュー


綾乃「……!」ビクッ

綾乃「そ、そんな、やだ、歳納京子吸わないでっ、吸わないでっ///」

綾乃「だ、駄目よ、私たちまだ中学生なのに、そ、そんなのっ///」


コリコリ


綾乃「ひゃっと、は、反対側の胸も、指でっ///」

綾乃「両方なんて、そんな、わたし、わたしっ///」ビクビクッ

バブバブ、チュッチュー


綾乃「だ、だめ、出ないの、歳納京子、ごめんなさい、出ないのっ///」


チューーッ


綾乃「ひぃ///」ビクッ

綾乃「そ、そんな強く吸われたら、だ、だめっ、だめぇっ///」


バブー


綾乃「ご、ごめんなさい、おっぱい出なくて、ごめんなさいっ、だめなママでごめんなさ……んんっ///」ビクビクビクー


バブバブ


コリコリ


チュッチュッ

~数分後~


結衣「はぁ……はあ……た、ただいま、綾乃っ!」

綾乃「……」ナデナデ


バブー


結衣「ごめんね、ちょっと時間かかっちゃって……けど、一通りは持ってきた」

結衣「ついでに京子の家にも連絡して、今日はうちに泊るって手筈に……」

綾乃「……」ナデナデ

結衣「……綾乃?」

綾乃「……ああ、ごめんなさい、ちょっとボーっとしてたわ……おかえりなさい、アナタ」

結衣「……!?」

結衣「あ、アナタって、綾乃どうしたの?」

綾乃「え?夫婦なんだし、別に不思議じゃないでしょう?」

結衣「え、あ、そっか……そんな設定だったか」

綾乃「もう、変なパパでちゅよねえ?」


バブー


結衣(うわあ、綾乃が役に超入り込んでる、何があったんだ)

綾乃「……アナタ、わたし、幸せよ」

結衣「え?」

綾乃「最初は、親が決めた許嫁の貴女と結婚しても幸せにはなれない即座に離婚してやるって考えてたけど」

綾乃「こうやって可愛らしい子供が出来たら、そんな考え吹き飛んじゃったわよ」

綾乃「アナタ、私達二人で、頑張ってこの子を育てて行きましょうね?」

結衣(綾乃の脳内設定がやばいレベルに達している件に着いて……)

バブー


結衣「ま、まあ、綾乃の事は置いといて、京子にミルクあげないとね」

綾乃「あ、それは私がやるわ、えっと説明書……薄めて人肌の温度まで温める……と」

結衣「うん、お願いできるかな、私はちょっと服を着せるから……って、あれ?」

綾乃「どうかしたの?」

結衣「う、うん……何か、京子、ちょっとおっきくなってない?」

綾乃「育ち盛りなのね」

結衣「そういう問題かな……」

結衣(あ、けど、そうか、1日で元に戻るんだから、少しずつ成長していくんだよね)

結衣(だとしたら、服ももう少し用意した方が……)


パパー


結衣「……!」

綾乃「……!」

結衣「あ、綾乃!み、見て!京子が!」

綾乃「た、立とうとしてるわ、頑張って立とうとしてるわっ!」


ヨタヨタ


綾乃「あ、危ないっ……」

結衣「だ、駄目だよ、今手を貸したら京子の為にならない……もう少し、様子を見て……」

綾乃「け、けど怪我でもしたら……」


ヨロヨロ


綾乃「あっ……あっ……」


トテトテ


ママー

綾乃「あ、歩いた、歩いたわ、み、見てアナタ、この子歩いたわっ、わたしのこと、ママって///」

結衣「う、うん、うん!」


ママー


綾乃「は、はい、ママでちゅよ、わたしがママでちゅよっ///」ダキッ

結衣「あ……」

綾乃「ふふふ、良くできたわね、ほんとにいい子、いい子いい子っ」ナデナデ

結衣(……何だろ、こうやって京子を抱っこしてる綾乃を見てると、何か凄く綺麗に見える)

結衣(綾乃って、こんなに綺麗だったかな……)

綾乃「アナタ?」

結衣「え、な、なに?」

綾乃「ご、ごめんなさい、ちょっとオムツを用意して貰えるかしら……」

結衣「あ、やっちゃった?」

綾乃「え、ええ」


ビェェェェェェェェンッ

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