P「ハム蔵になった……だと……?」(229)

響自宅

響「みんな!ただいまだぞ!」

ハム蔵「……」

響「どうしたんだハム蔵?さっきから元気ないけど……」

ハム蔵「いや、なんでもないんだ……」

響「ならいいんだけど……さ、みんなちょっと待っててよ。今ご飯つくってやるからな!」

ハム蔵「……」

ハム蔵(P)「どうしてこうなった……」

一時間ほど前、765プロ事務所

P「よし、戸締りOKだな。響、忘れ物ないな?」

響「うん。大丈夫だぞ」

P「よし、じゃあ帰ろうか……いやぁ、今日はしんどかった」

響「あんなハードスケジュール組むほうが悪いんだぞ。自分じゃなかったら多分途中でギブアップしてたさー」

P「仕方ないだろう。こうして765プロのみんなが売れっ子アイドルになったんだから」

響「うれしい悲鳴ってやつ?」

P「まぁ、そんなところだな。……ふわぁぁ……今にも寝落ちしそうだ」

響「途中で交通事故とかおこしそうだ……」

P「縁起でもないこと言うなよ。なぁ、ハム蔵」

ハム蔵「ジュイッ」

響「とにかく気をつけろってさ」

P「ハム蔵が?」

響「うん。そうだぞ」

P「その、さ。響って本当にハム蔵とか動物と会話出来てるの?」

響「むっ!自分うそなんかついてないぞ!」

ハム蔵「ジュジュイッ!」

P「いや、ごめんごめん。別にそういうつもりじゃないんだよ」

響「なんか納得できないけど……自分じゃなかったら謝っても許してもらえないぞ」

P「はいはい、くぁぁ…ほんとに眠たすぎてやばい……うおっ!」グラリ

響「プロデューサー!?」ガシッ

ハム蔵「ジュッ!」

ドンガラガッシャーン

P「いててて……」

響「うう……」

P「響……っ大丈夫か……」プニプニ

響「!!どこ触ってるんだこの変態プロデューサー!」

P「いや、ごめんごめん……って、あれ?」

P(どうして俺がもう一人いるんだ?)

P(っていうかあれ?響とかやけにでかくない?)

響「大丈夫かハム蔵?けがとかしてないか?」ヒョイ

P「うおっ!」

響「ハム蔵?」

P「え?」

響「ちょっと様子が変だぞ?ほんとに大丈夫か?」

P「ちょっとまて、俺はハム蔵なんかじゃ……。!!」

P(もしかして……この体は……)

人間P「ハム蔵なんて言ってるんだ?」

響「わかんないけど……ちょっと混乱してるみたい」

P「ジュイッ!?」

ハム蔵(P)(事務所の階段で転んだ拍子に、俺の意識がハム蔵の中に入ってしまった……らしい)

ハム蔵(P)(しかし、どういうことなんだ……?人間としての俺はちゃんと存在しているし、ハム蔵と入れ換わったわけではないらしい)

ハム蔵(P)「謎は深まるばかり……」

響「よし!みんな、ご飯できたぞ!」

響「みんなしっかり食べるんだぞ!なんてったって、自分のお手製のご飯なんだからな!」

ハム蔵(P)「……」

響「ハム蔵……?やっぱりどこか具合でもわるいのか!?」

ハム蔵(P)「いや!なんでもないなんでもない!……いただきます……」

ハム蔵(P)(響が動物としゃべれる設定って……本当だったんだな)

いぬ美「………」モグモグ

ハム蔵(P)(しかしよく考えてみたら、この部屋ってすごいよな)

ハム蔵(P)(いぬ美、うさ江、ねこ吉、オウ助と、ブタ太、シマ男、モモ次郎、へび香、そしてワニ子)

ハム蔵(P)「この部屋に食物連鎖という言葉はないのか……」

響「もちろんあるぞ」

ハム蔵(P)「!?」

響「でも、自分が頂点に立ってるからみんな仲良しなのさー。ねぇ、ワニ子」

ワニ子「うす、姉御」

ハム蔵(P)(ほかの動物ともしゃべれるんだな……)

P(響の能力にはびっくりだが、こりゃ幸いかもしれん)

P(言葉が話せるんだったら、なんとかして俺がプロデューサーだと伝えられるな……)

P「なぁ、響。ちょっと話があるんだが……」

響「ん?どうしたんだハム蔵?」

P「驚かないで聞いてほしい。実は俺……」

響「じらさないで言ってほしいぞ」

P「中身は765プロのプロデューサーなんだ!」

響「………ぷっ」

響「あはははは!ハム蔵、いくらなんでもそんな摩訶不思議なことありえないぞ!」

P(動物としゃべれるだけで摩訶不思議だろ!)

P「本当なんだよ!信じてくれ!」

響「……ハム蔵……もしかして……」

P「信じてくれるのか!?」

響「今日はやけに凝った設定なんだな、ハム蔵」

P「え?」

響「それじゃあ、いつものやりますか」

P「え?え?何の話だ?」

響「ほら、あれだぞ、あれ」

P「?」

響「ハム蔵がプロデューサー役で、自分といちゃいちゃごっこ」

P「!?」

P(俺と響がいちゃいちゃ!?響、普段こんなさみしいことを……)

P「……わかった。やろう」

響「今日は物わかりがいいな、ハム蔵。普段は『俺をあんなプロデューサーと一緒にするな』とか渋るのに」

P(ハム蔵め……俺を何だと思ってやがる……)

響「ねぇ、プロデューサー……」

P(もうはじまってるのか……。普段通りに接すればいいのか)

P「……どうしたんだ、響」

響「最近、ちょっと自分に対してそっけなさすぎるよね」

P「そんなことはないぞ?みんなには平等に接してるつもりだが……」

響「じゃあ!自分も美希みたいに抱きついたり、春香みたいに露骨に好意をアピールしたりしてもいいのか?」

P「!!」

P「いや、それはちょっと……」

P(美希のあれは恋に恋する感じだろうし、春香もそんなに露骨なアピールがあっただろうか?)

響「やっぱり自分に冷たいじゃないか!」

P「ちょっとまて響!別にそういうつもりじゃ……」

響「自分完璧だけど、さみしい時もあるんだぞ……」ウルッ

P「うわぁ!待て待て!泣くんじゃない!」

P「そっけない態度をとってたのは謝る!でもそれは響が嫌いだからじゃない!好きすぎて上手く向き合えないからなんだ!」

響「!!」ハッ

P(つい適当なことを言ってしまった……。響もそんなに期待のまなざしを向けないでくれ……)

響「明日も良い事あるといいね。ね?ハム蔵」

ハム蔵「へけっ」

P「響は、沖縄から一人で上京してきたんだよな。アイドルを目指して。そして」

P「亡くなった親父さんに代わって生活費を稼ぐために、一生懸命になって働いてるのも知ってる」

P「その小さい身体で全力で頑張ってる響を見てると、俺もそれを応援したいと思うようになったんだ」

P「そしてある時、一緒に仕事してる時や、事務所でまったりしている時も、ついつい響を目で追っていることに気が付いてしまった」

P「それからだよ。響とまっすぐ向き合えなくなってしまったのは……」

P「誤解させたのなら謝る。さみしい思いをさせてすまない」

P「アイドルとプロデューサー。その壁がどうしても響に思いを伝えることを阻んでいるんだ」

P「でも、信じてくれ!俺は、いつも響を一番に思っていることは確かなんだ」

P「……」

響「………」

P(気絶してやがる……)


響「……はっ!」

P「大丈夫か?」

響「なんか、プロデューサーから熱い愛の告白を受けてた気がする……」

P(いや、つい口から出てしまっただけなんだが……ごっこ遊びなんだろ?これ)

響「///」カァッ

P(だめだこりゃ。完全に自分の世界に入ってるよ……)

P(これじゃ、俺が本物のプロデューサーだなんて伝えることができないな)

いぬ美「………」

響「なんだか今日のハム蔵、普段より気合いが入ってたような気がする」

P「そ、そうか?たまには気合いを入れてみたんだけど……」

P(普段こそどんなやりとりしてるんだよ)

響「よし!がんばってくれたハム蔵にご褒美だ!」

P「?」

響「そぉれ!」ヒョイ

P「うお!」ポトン

響「ほらほら、自分のおっぱい枕だぞ!」フヨンフヨン

P「こ、これは……」

P(確かにサイズは大きいと思ってたが、これほどとは……たまらん)

P(いや、ハム蔵サイズだから余計強調されるのか?しかしハム蔵め……普段からこんなおいしい目にあっていたとは)

P「いやいや、そうじゃなくて!」

P「響!俺は本当はプロデュ」

響「さて、なんか身体も火照っちゃったし、お風呂にでも入ろうかな!ハム蔵も一緒だぞ!」

P「!?」

響「どうしたハム蔵。自分とお風呂、大好きだったろ?」

P「え?いや、そりゃまあ嫌いじゃないけど……」

P(いいのか!?いくらハム蔵の姿とはいえ、響と一緒にお風呂など……)

響「よし!それじゃお風呂お風呂!」ポイポーイ

P「うわぁ!ちょっと!ちょっとまって!」

響「ハム蔵もレッツゴー!」

P「俺に選択権はないのかー!」

風呂場

響「うわぁ……仕事終わりの風呂は身にしみるぞ……」ザブーン

P「……」

P(ハムスターなのに……立っちゃった……)

P「……///」

響「ハム蔵も疲れてたんだな?急に黙りこくっちゃった」

P「いや…その……」

響「あ、桶風呂のお湯、ぬるくなっちゃってるな。今取り替えてやるぞ」バシャッ

P「!!」

P(湯船から上半身を出した格好だと、おっぱいが湯船に押しつけられて……)

響「?」タプーン

P「乗っかってるよ!すげぇ!」

P(このサイズでみると、やっぱり迫力がすごいな……)

P(普段ポニーテールにまとめられた髪も、おろしてみたらすごい長いし……)

P(その髪がまとわりつく健康的で綺麗な褐色肌がまた素晴らしい。上気した顔もまた色っぽい)

P(もしかして響って、すごい逸材の美少女なんじゃないか?」

響「ん?ハム蔵、なんか言った?」

P「いや!なんでもないなんでもない!!」

P(あぶない、思わず口から漏れてたとは……)

響「あのな、ハム蔵……今日はプロデューサーがな……」

20分後

響「ふわー!さっぱりしたぞ!風呂上がりの牛乳も最高だな!」

P「なぁ響、せめて着替えてからでも……バスタオル一丁じゃ風邪ひくぞ」

響「なんくるないさー。いつものことだからな」

P「なら、いいんだけど……」

P(さっきの風呂場で、今日一日の報告をされた)

P(響の口からは、あのときはすごかったとか、次こそは頑張るだとか……)

P(そして、話のほとんどは俺に関することだった)

P(響。仕事が忙しい割に、俺のことよく見てるんだな……)

響「さて、明日も仕事だし、もうそろそろ寝るかな」

P「ん。俺はどこで寝れば……あのゲージか?」

響「え?いつもみたいに寝なくていいのか?」

P「?いつもは……どうしてたんだっけ?」

響「ここだぞ、ここ」チラリ

P(またおっぱいか!畜生ハム蔵め!)

響「ほら!早くくるんだぞ!」

P「それじゃ……失礼します」

響「そんなに改まらなくてもいいぞ。ハム蔵ならいつでも大歓迎だからな」

就寝後

響「ムニャムニャ……zzz」

P(小便行きたくなってきた……どうしよう)

P(とりあえずベットから出……)

響「ううん……zzz」ゴロン

P(寝返ったせいで乳圧で抜け出せん!これはどうしたらいいんだ!もれそうだ!)

P「ぐおぉぉおお!」スポン!

P「ふぅ……なんて恐ろしいんだ……響のおっぱいは……」

P「しかし、トイレはどこだ……」キョロキョロ

いぬ美「こっちよ」

P「!!」

ショワアアアア

P「ふぅ……助かったぞ、いぬ美」

いぬ美「いいわよ別に。あのままお漏らしでもされたら響がかわいそう」

P「それもそうだな……はは」

いぬ美「ちょっと話があるんだけど、いいかしら」

P「うん?話って一体……?」

いぬ美「あなた、ハム蔵じゃないのよね?」

P「!!」

P「いぬ美は……俺がわかるのか?」

いぬ美「ええ、帰ってきたときから直ぐに気付いたわ。あなたはハム蔵じゃない」

P(響より物わかりがよさそうだ…)

P「どうしてこうなったのか……俺にはさっぱりわからないんだが」

いぬ美「残念ながら、私にもそこまでは分からないわ…」

P「だよなぁ」

いぬ美「もう一個、訪ねていいかしら?」

P「うん?」

いぬ美「あなた、響の気持には気付いてるんでしょう?」

P「!?」

いぬ美「あの子は……響はあなたのこと、とても信頼しているみたいなの。いや、信頼というより、愛情を抱いているレベルね」

P「まぁ、今日の話を聞いていて、なんとなく気付いていましたけど」

いぬ美「それであなたは、いったいどうするつもりなの?」

P「どうするとは、一体……?」

いぬ美「あの子の気持に、答えてあげるの?」

P「………」

いぬ美「答えて。お願い」

P「……それは……アイドルとプロデューサーとしての立場もあるし……」

いぬ美「さっきもそれを言っていたわね。でも、そんなことは今は置いておいて」

いぬ美「あの子のあなたを想う気持ち、あなたはうれしくないの?」

P「……うれしくないと言えば、ウソになる」

いぬ美「なら、問題ないわね」

P「?」

いぬ美「私は、私たちは……あの子とあなたに、パートナーになってほしいと思ってるの」

P「!?」

P「それは一体……」

いぬ美「あの子は、響はね。一人でこんなところに飛び出してきたわ」

いぬ美「知ってる?あの子、さみしがり屋でね。たまに故郷のことを思い出して、一人泣いてるのよ」

P「……」

いぬ美「いつもはテレビやラジオなんかで、元気な姿を見せてくれるけど、私たちの前では一人の弱い女の子に戻るのよ」

いぬ美「私たちはあの子に寄り添ってあげるけど、それじゃ足りないの。私たちだけじゃ、あの子を癒してあげられない」

いぬ美「それがどんなに悔しいことか、あなたに分かる?人間であるあなたに」

P(響……そうか……)

いぬ美「寿命だってある。私たちはずっとあの子のそばにいてやれるわけじゃないの。だから」

いぬ美「あの子の大好きな人に、ずっとあの子のそばにいてあげてほしいと思っていたのよ」

P「……ちょっと、考えさせてくれ」

いぬ美さん安心してくれ
確かに任された

いぬ美「考えてる暇なんてない。あなたがいつまでその姿でいるのか、分からないんだもの」

いぬ美「こうしてあなたと言葉を交わせるなんて、絶好のチャンスだから」

いぬ美「もう一度言うわ。あの子の気持に、答えてあげるの?」

P「……俺は……」

いぬ美「良い答えが聞きたいわ。でないと、私たちはあなたをこのまま食べてしまうことだって出来るんだから」

ねこ吉「……」

へび香「……」

ワニ子「……」

P「……」ゾクッ

P(脅しか……確かにこのまま食べられるのは困るが……)

P「そんな脅しは…必要ない」

いぬ美「……」

P「もし、人間に戻ることが出来たのなら、俺は、響を大切にしよう。一生ね」

いぬ美「よかったわ……!その答えが聞けて。私たちもうれしい」

へび香「ちっ……」ジュルリ

P(おい、いま明らかに一匹残念がってるのがいるぞ……)

やめたげてよぉ!!

いぬ美「脅迫みたいな真似して、ごめんなさいね。私たちも必死だったから……」

P「いや、構わないよ。お前たちの気持は、人間の俺にも、わからないこともないから」

いぬ美「ありがとう……」

響「ううぅ…ハム…蔵……zzzz」

いぬ美「ほら、あの子のもとに行ってあげて。さみしがってるわ」

P「そうだな……そうするよ」

いぬ美「……」

P(響……なんか余計に意識してしまうと、谷間に入りずらい……)

響「自分……完璧だぞ……プロ、デューサー…zzz」

P(おやすみ、響。こんな姿だが、今は俺が付いてるからな)

翌日

ピピピピピピピピピピピピピ!!

P「ほら、響起きろ。もうそろそろ起きないと遅刻するぞ」ペチペチ

響「うぅん……あと5……5……5時間」

P「寝すぎだろ!!」

響「今起きるぞ……くあぁ」ムクリ

P「今日は特番の撮影で早く出ないといけないんだろ、ほらさっさと準備するんだ!!」

響「……あれ?ハム蔵にそのこと伝えてたっけ?」

P「気にするな。俺はお前のパートナーになるんだから、完璧だぞ!完璧」

響「パートナーか……えへへ、なんか気に入ったぞ!ハム蔵!」

P「よし!それじゃあさっさと準備するんだ」

響「あいあいさー!」

765プロ事務所前

響「よかった、間に合った……」

P「………」ゴクリ

P(よく考えたら、俺はいまこの体になってるわけだが……仕事はどうする?)

P(それによく考えたら、昨日ハム蔵の身体になった時点で、俺の体は何事もなく帰宅していったんだが、あれも気になる…)

響「どうしたハム蔵?そんなに考え込んで」

P「いや、なんでもない」

響「今日もがんばるさー!」

ガチャ

待てよ、って事は今ハム蔵は……!!

事務所内

響「……あれ?誰もいないぞ?鍵は確かに開いてたのに……」

P(そうだな。確かに昨日、俺は鍵をかけたはずだったけど……)

人間P「お、響!ちゃんとこれたな」

P(!!)

響「給湯室にいたのか……自分が遅刻する訳ないぞ!完璧だからな!」

人間P「それで、今日の撮影なんだが……」

P(今……俺の体に入っているのは、一体誰なんだ!?普通に仕事しているみたいだが……)

Pの体に入ったハム蔵が「いつものプロデューサーより有能」とか言われてたら立ち直れないな

撮影所

響「よろしくお願いします!!」

スタッフ「今日も響ちゃん、元気がいいねぇ!!」

人間P「よろしくお願いしますね!響もがんばれよ!」

響「うん!自分!全力でいくさー!」

P(……)

人間P「ハム蔵はここでお留守番か……」

P(……一体、一体誰なんだこいつは!?)

人間P「響は可愛いよなあ、ハム蔵」

P(!?)

ごめん神々の邪魔したな。

>>105
んなもんどうでもいいから書いてよwww

人間P「こうしてみてると、本当に可愛い。見てみろよハム蔵。あの姿」

人間P「あんなにちっちゃい身体を振り乱して、ほら、おっぱいなんか揺れまくりだろ?」

P(……!)

人間P「……俺が上手いこと言いくるめれば、ころっと落ちそうな気もするけどな……どうしようか、ハム蔵?」

P「やめろ!響には手を出すな!!」

人間P「そんなにジュイジュイ鳴いたって何言ってるか分かんないよ。もしかしたらあれかな?」

人間P「響をよろしくお願いします人間様とでも言っているのか?」

P「違う!俺はそんなこと言ってない!」ジュイジュイ

P「お前は一体誰なんだ!!」

人間P「ん?どうしたんだよ急に鳴き声を上げ出して。なんていってるのかさっぱりわからん」

P「畜生!!お前には俺の声が聞こえないのか!」

人間P「さて、今日の撮影が終わったら、食事にでも連れて行こう。日ごろの労いも兼ねてって言ったら、あっさりついてくるんだろうな」

人間P「それから……そうだ!俺の家に連れ込もうか。今夜が楽しみだなぁ」

P「頼む……!!やめてくれ……もうやめてくれよ!!」

P「俺の響に!!手を出さないでくれぇ!!!」

人間P「………ぷっ」

P「!?」

人間P「あはははははは!こりゃ最高傑作だぜ!!」

P「……なにがおかしい……?」

人間P「『俺の響に!!手を出さないでくれぇ!!!』だってさ!笑わずには居られるかよ」

P「一体何が……どうなって……」

人間P「その言葉が聞きたかった…ただそれだけだよ、プロデューサー」

P「!?」

ハム蔵「その言葉が聞きたかった」

P「ハム蔵さん…」

P「お前は一体……?」

人間P「俺だよ俺、ハム蔵だよ!」

P「!!」

ハム蔵「あんたが俺に乗り移っちまったとき、俺もあんたの体に乗り移ったんだよ。ただそれだけの話だ」

P「それじゃ……なんで……」

ハム蔵「きっと昨日あたりにいぬ美たちにもお願いされたんじゃないか?響をよろしく頼むってな」

P「……そうだよ」

ハム蔵「やっぱりな。俺たちは常々思っていたよ。あんたが響とくっついてくれりゃあ、響は幸せになれるだろうなぁって」

ハム蔵「だから、ちょっと発破かけてやったんだ。そしたら、このとおりだよ。くっくっく」

P「………お前らは」

ハム蔵「心配かけてすまない。俺はただ響のことを思ってやっただけだ。この体だって悪いようにはしないさ」

ハム蔵「まぁ、もうちょっとだけこの身体を貸してほしい。撮影が終了するまでの間、な」

P「どうするんだ……」

ハム蔵「なぁに、あんたがこれから、楽しく生きていくためにちょっとサプライズを仕掛けるだけさ」

P「……わかった」

スタッフ「あのプロデューサー、さっきからハムスターとしゃべってるぜ……」ヒソヒソ

スタッフ「おい、あんまりそっち見るな。相手にしてると大変だぞ」ヒソヒソ

撮影終了後

響「プロデューサー!今日の自分どうだった!?」

ハム蔵「おう!今日も完璧だったぞ!」

響「あ!完璧は自分のセリフだぞ!」プンスカ

ハム蔵「響は本当に可愛いなぁ。なぁ、ハム蔵?」

P「そうだな」

響「!?プロデューサー急に何言い出すんだよ!照れるぞ……」

ハム蔵「可愛い可愛い可愛い!」ギュッ

P「おいちょっと……!」

響「!!プ、プロデューサー?」

ハム蔵「ああ、このままずっと響を抱きしめていられたら幸せなんだろうなぁ……」

響「そ、そんな……///」

ハム蔵「俺は一生そばにいたい。響は俺が嫌いか?」

響「き、急にそんなこといわれても」カァッ

ハム蔵「嫌いか?」

響「……嫌いじゃ……ない」

ハム蔵「んん?そんな言い方じゃ伝わらないなぁ」

響「わかったよ!じ、自分プロデューサーのことが大好k……!!」

ハム蔵「………」チュッ

響「!!!」ジタバタ

P「!!!」

ハム蔵「……ふう……。キスってこんなものか。素晴らしいね」

P「おいハム蔵……」

ハム蔵「すまんな!だけどこんぐらいしておかないと、あんたたちはなかなか進展しそうになくてつい……」

P「いや、そうじゃなくて……響が……」

響「………」プシュー

P・ハム蔵「気絶してやがる……」

もしかしてハム蔵も響の事を…

ハム蔵貴様…

車内

響「ううん……」

P「おお、やっと目を覚ましたか」

響「あれ……自分、撮影が終わってから……。!!」カァッ

P「どうした響。熱でもあるのか?」

響「いぁ……あの、その……」モジモジ

P「どうしたんだよ?さっきから様子がおかしいぞ」

響「なんでもない……うん、そうだ!きっと夢みてたんだぞ!」

P「どんな夢?」

響「う…そ、それは……」

P(響が気絶している最中に、俺とハム蔵は無事もとに戻った)

P(しかし、おでこを合わせただけでこうもあっさりもとに戻れるとは……人生って不思議なもんだ)

P(しかしハム蔵……お前はちょっとおせっかいすぎる)

P(そんなことしなくても、俺は俺できちんと気持をつたえられるんだよ)

P「どんな夢だったんだ?教えてくれよ?」

響「う、うるさいこの変態プロデューサー!自分にだって秘密にしたいことぐらいあるんだぞ!!」

P「ははは、ごめんごめん。響はかわいいなぁ……」

響「っ!!……///」

P「あのな、響。これから飯食べに行かないか?」

響「!?」

P「とっておきの場所があるんだよ。お前と二人っきりで行きたいと思ってたところが」

響「うん……。でもどうして急に……」

P「響に、どうしても言っておきたいことがあるんだよ。それも大切な話が」

響「……どんな話…?」

P「俺と響が、一緒に幸せになれるように、どうするかって話だよ」

響「!!」

P(ハム蔵。ここからは俺なりのやり方で、響に気持を伝えるよ)

P(あの時のキスも、餞別としてくれてやる。あくまで俺は、俺としてきっちりけじめをつけてやるつもりだ)

P(ハム蔵、お前が響を想う気持ち。それを俺が越えて見せる。それが、恋のライバルのやりかたってもんだろう)

P(ありがとう、みんな)

ジュイッ!!

おわれ

マジかよ……神々もいってんのかよ……

神々「書け」

ちょっとまってて。今ネタを考える。

後日、765プロにて

貴音「響」

響「貴音?どうしたんだ?」

貴音「いえ、最近響が楽しそうにしておりましたので、少し気になったのですが」

響「えへへ。そう見えるか?」

貴音「ええ。見違えるように美しくなりました」

響「そうか!自分、完璧だからな!」

P「おい響!ちょっといいか?」

響「あ!今行くぞプロデューサー」

貴音(そうですか。やはりあの方が響の……)

響「どうしたんだプロデューサー」

P「喜べ…!俺もお前も、明後日から一週間休みを取れることになった」

響「!!ってことは……」

P「沖縄旅行決定だ!」

響「ほんとか!本当にいけるんだな!?」

P「ああ、頑張って予定を切り盛りした甲斐があったよ……」

響「楽しみだなぁ……!」

P(今思うと、あの日は本当に不思議な出来事だった)

P(ハム蔵との入れ換わり、響のペットたちとの交流に、告白まで)

P(あのときは本当にどうなる事かと思ったけど、結果オーライだ)

P(もちろん公には出来ないが、こうして響と付き合っている以上、何かしらの思い出がほしい)

P(だから、こうして響の故郷である沖縄へ旅行することに決めたのだった)

沖縄

響「帰ってきたぞー!」

P「響…。うれしいのは分かるが、あんまり騒ぐのはやめてくれ。目立ちすぎるだろ」

響「あ…ごめんプロデューサー……」ショボン

P(単純な響かわいい)

P「さて、これからどうしたい?響。俺は沖縄初上陸だから、あんまり観光地とか分からないんだけど」

響「うん。やっぱり一回実家に帰るよ。それからいろいろ見て回っても遅くないさー」

P(実家かぁ……って、実家!?)

響「どうしたんだプロデューサー?」

P「実家って……え?」

響「うん。もう実家には連絡してあるし、準備万端だぞ!」

P「いやいや!こっちはもうホテルも予約してあるし!」

響「え!?それ、きいてないぞ……」

P「それにいきなり実家って……まるで挨拶に行く見たいじゃ……」

響「違うのか?」

P「え?……」

響「……」

P「……」

バス車内

響「ふん!もう知らないぞプロデューサーなんか!」プンプン

P「悪かったよ響。頼むから機嫌なおしてくれ……」

響「自分、別に怒ってなんかないぞ!なあハム蔵」

ハム蔵「……」

P「ハム蔵からもなんとか言ってやってくれ。お願いだ!」

ハム蔵「ジュイッ」

響「……ハム蔵がそこまで言うなら……」

P「ありがとうハム蔵!」

ハム蔵「ジュジュイッ」ガブリ

P「いってぇ!!」

響実家

響「やっぱり実家は一番さー」

P「へぇ。響の実家って、なんか伝統的な感じだな」

響「そうさー。オジーの住んでた家だからなぁ」

P「すごいな。すぐ近くに海もあるし、下手にホテルなんかに泊まらなくてよかったよ」

響「だろ?せっかくだし海で泳ごうよ!」

P「え!?でも俺海パン持ってきてない……」

響「にぃにのがあるから平気だぞ!ほら早く!」





P「おぉ……めちゃくちゃ綺麗な海だな……」

響「そうさー。自慢のプライベートビーチだぞ!」

P「まぁプライベートっていうか、周りに民家がないだけなんだけどな」

P「ちゅら海っていうのか。こういうの……」

響「お!プロデューサーちょっとは方言知ってるんだな」

P「いや、ただ言ってみただけだよ。意味はよくわかんないし」

響「ちゅらは美しいって意味だぞ!美しい海で、ちゅら海」

P「へえ。じゃあ美しい人はなんて言うんだ……」

響「そのまんま、ちゅらさんさー」

P「ちゅらさん」

響「え?」

P「目の前に……ちゅらさんがいる……」

響「っ!!///」

響「もう!これだから変態プロデューサーは!」ブン

P「うぉ……って、なんだこれ」

響「なまこだぞ!くらえ!」

P「そんなもん投げるな気持ち悪い!!」

響「へへん!変態プロデューサーにはこれがお似合いさー!」

ハム蔵「……ジュイ」

P(結局、ナマコと海水浴で一日つぶしてしまった……)

P「なんであんなにナマコが落ちてるんだよ……」

響「でも、アンマーの作るナマコ料理、美味しかったでしょ?」

P「まぁ、そりゃあおいしかったけど……」

響「明日はどうしよっかなー。せっかくだし、首里城とかもみたいのか?」

P「ああ、そういえば観光の予定まだ立ててなかったなぁ」

響「いったん部屋に戻ってそれから考えればいいさー」

P「あ、そういや部屋はどうしたんだ?」

響「うん?そりゃあ準備万端だぞ。自分の部屋があるからな」

P(響の部屋かぁ……)

P「やっぱりこうなってるんだよな……」

響「……」プルプル

響「アンマー!これどういうことさー!」

P(布団は一つに枕は二つ……。これは流石に……)

響「なんだったら、今からでももう一個布団を……」

P「いや、これでいいよ」

響「ふぁっ!?」

P「響は、こういうの嫌か……?」

響「えっと…その……」

P「……」ジー

響「そうだ!お風呂がまだだったな!ささ、先にお風呂に入るぞー!」

P(逃げたな……)

P「ふぅ……風呂上がりは流石に熱いな……」

響「じゃあ、涼みに行くのはどうだ?」

P「え?」

響「せっかくだし、海に涼みに行くさー。この時間の海風は涼しいぞ!」

P「そうだな、せっかくだし、そうしようか」



P「うわぁ、すごい綺麗だな……」

P(月光に照らされる海っていうのも、すごくきれいだな。そして……)

響「♪~~~」

P(鼻歌を歌う響も、なんかエキゾチックですごく魅力的だ……)

P「ごめんな、響」

響「ん?なにが?」

P「今日は、親御さんにあいさつするつもりだったんだろ。結婚のさ」

響「!!」

響「いや、自分は……」

P「俺さ、すっごく迷ってたんだよ。こうして響と付き合いだしてから、ずっと」

響「……」

P「どうしても、アイドルとプロデューサーっていうのが気になって仕方がなかったんだ」

P「世間体っていうか、もし週刊誌にでも撮られたらと思うと、臆病になりがちでね」

響「そんなこと……」

P「響……」

響「そんなこと関係ないぞ!自分はプロデューサーが好き!」

P「!!」

響「だから、別に周りの目なんか気にしないでほしいぞ……」ウルッ

P「響!」ギュッ

P(ああ、もう。なんで…なんでこいつはこんなに可愛いんだよ!)

P「俺だってな、俺だってもう我慢出来ないんだよ!」

P「ほんとにいいのか?俺を選んで、後悔したりしないか?」

響「後悔なんか……するわけないさ……」

響「自分、プロデューサーとずっと一緒にいられたら、それだけで幸せだぞ……」

響「だから……このまま抱きしめてないと、自分泣いちゃいそうで……」

P「うん。大丈夫。絶対に離さないから」ギュッ

響「えへへ。ちょっと苦しいぞプロデューサー」

P「あ、ごめん……」

P「なぁ、響」

響「ん?」

P「ちょっと、目を瞑れ」

響「ん」

P「……」チュゥ

響「……!」ギュゥ

P「……」

響「……」

P「んっ……」パッ

響「……」トロン

響「えへへ。やっぱり、こういうのたまらないぞ……///」

響の部屋

P「結局ここに帰ってくるわけだが……」

響「///」

P「なぁ、響」

響「自分は……いいぞ」

P「!!」

響「プロデューサーなら、プロデューサーがそうしたいなら……」

P「響……そう言ってくれてうれしい……」ガバッ

響「あっ……。ちょっと待ってプロデューサー」

P「?」

響「自分、こういうの初めてだから……その……出来れば優しくしてほしいぞ…」

P「まかせろ!!」

響「うわぁ!!」

チュンチュン

P「……うわ」

響「…んん…zzz」

P(やっぱり、抜かずに3発はやりすぎたか。腰がいてぇ……)

響「……プロデューサー……zzz」

P(なんだ…俺の夢を見てるのか……?)

響「…早すぎるぞ……zzz」

P「!!」

響「まだ収録までは……時間が……」

P「ほっ……」

P(アレの話かと思った……)

P「しかし……ついにやっちまったなぁ。ハム蔵…」

ハム蔵「……ジュッ」

P「お前らと約束したもんな、響のそばにいるって。だから、責任もとらなきゃならん」

ハム蔵「……」

P「もうお前がなんて言ってるのか分からないけどな。よかったぞ、響は」

ハム蔵「!!ジュジュジュイッ!!」

P「そう怒るなよ。ちゃんと俺が責任とるっていっただろ」

響「うん……なんだかうるさいぞ……?」

P「お、起きたか。響」

響「おはよう…プロデューサー……」ムクリ

響「!!」

P「どうした……?」

響「……自分、どうだった?ちゃんと上手く出来てた?」

P「うん、響はすごかったよ。完璧だった」

響「そうか!!えへへ……」

P「響は可愛いなぁ。こいつめ」グリグリ

響「ちょっと!やめてよプロデューサー!」

P「やめない。俺が満足するまでやめない」

響「もう……自分じゃなかったらどうなってたか知らないぞ……」

P「うん。響以外は知らなくていい」

響「!!」



P「さて、着替えて準備しようか、響」

響「うん?どうするんだプロデューサー」

P「……響。もうプロデューサーって呼ぶの、やめにしないか?」

響「!!……それって……もしかして」

P「響。結婚しよう」

響「……はい。その……あなた……///」

P「」ズキューン

P「こいつめ!この可愛い奴め!」ガバッ

響「ちょ…やめ…くすぐったいぞ!!」

P(それからというもの、まず親御さんにきっちり挨拶をすることにした)

P(幸い、親御さんはとてもニュートラルな人で、特に反対されることもなくあっさりと受け入れられた)

P(そうして、響と二人。幸せな空気に包まれながら沖縄旅行を続けた)

P(その間、ハム蔵が少し不機嫌だったのが気になるが……ゆるせ、ハム蔵)

しばらく後のこと……披露宴会場にて

高木『こうして、二人のめでたい門出の日を迎えられたことを、心よりうれしく思います』

高木『私は、二人の馴れ初めが……』

律子「また始まったわ、社長の長い長い演説が……」

春香「響ちゃん、幸せそうだね」

千早「ええ。プロデューサーもね」

真「ほら、美希もそんなに落ち込まないで……」

美希「ぐすん……ハニーが響を選んだって言うなら仕方ないの…」

伊織「ふん。アイドルに手を出すなんて、とんだプロデューサーもいたものね」

やよい「うっうー!でも、プロデューサーも響さんも幸せならそれでいいんじゃない?伊織ちゃん」

伊織「まぁ、ふたりのことだから、私がとやかくいうことでもないのかもね」

あずさ「響ちゃんに先をこされちゃったわ……」

亜美「あずさお姉ちゃん元気だしなよー」

真美「まだまだいい人はいるはずだよ」

小鳥「………そうよね……まだまだいい人は……」

雪歩「音無さんも、そうおちこまないでください……」

小鳥「ありがとう雪歩ちゃん…そうよね、せっかく二人のめでたい日なんだものね」

高木『それではみなさん、二人の結婚を祝いまして乾杯と行きましょう』

律子「あ、やっと話が終わったわ」

P「なぁ、響」

響「?」

P「新婚初夜はド派手にいこうと思ってるんだが、どうだ?」

響「!?何言いだすのさプロデューサー」

P「ほら、プロデューサーじゃないだろ?」

響「あ…うん」

P「これからも、末長くよろしく……響」

響「こちらこそ……よろしくお願いします、あなた……」


こんどこそ終われ

最後のシーン、貴音忘れてたわwww

こんどこそ終わりです。もうおじさん疲れちゃった。支援ありがとうございました。

神々「大義であった」

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