その出逢いは、風の強いある日の、
ある事件で始まった。

なの「はかせ、はかせ～～！！」

はかせ「？どうしたのなn」

なの「阪本さんの、阪本さんのスカーフが無いんです！！」

はかせ「え゛ー！」

なの「はかせ、見てませんか？」

はかせ「ううん、さっきカラスにしてから見てない」

なの「またカラs……って！はかせ、もしかして……」

はかせ「あれ、でも阪本に返したな 」

なの「どっちなんですか！？
……もう、あれが無いと
阪本さん喋れないんですよ？」

阪本「……にゃー」

なの「(ああ、でもこっちはこっちで……)」

はかせ「(いいかもー！！！)」

なの「きゃー！さらさらしてるー！！」

はかせ「阪本はいつもさらさらしてるもん！
ね、阪本？」

阪本「(こ、こいつらあぁぁぁ！！)」

このほんのちょっと変わった家で
起きた事件から、この話は始まる。

阪本「にゃあ゛あ゛ぁ～～！！
(後で覚えてろおおおお！！)」

一方その頃。

[たぬき]「もう、のび太くんは！」

[たぬき]はどこでもドアを
しまいながら言った。

のび太「いいじゃないか、落とし物が見つかって」

[たぬき]「わざわざ取りに行かなくても専用の道具があったのに！」

のび太「だってぇ…………あれ？」

[たぬき]「？」

のび太「[たぬき]、ポケットは？」

[たぬき]「え？………ああぁ！！落としちゃったぁ！！」

のび太「えええ！？」

のび太「ポケットに発信機とか」

[たぬき]「あるか！そんなもん！」

のび太「じゃあ受信機」

[たぬき]「受信してどうする！！」

のび太「自動帰還ロケットとかさー」

[たぬき]「そこまで高性能じゃない！」

のび太「そ、そうだ、取り寄せバッグは？」

[たぬき]「修理なう」

のび太「もしもボックス！」

[たぬき]「何で？」

のび太「もしも四次元ポケットが
手元にあったらって言う」

[たぬき]「だが修理なう」

のび太「じゃあスペアポケットは……」

[たぬき]「未来に置いてきた」

のび太「もうだめだこいつ早くなんとかしないと」

[たぬき]「オマエモナー」

そこまでないだろ タイムマシンで無くす直前にいくか

>>10

のび太「タイムマシンは？」

[たぬき]「故障なう」

のび太「なんて都合の良い！！」

[たぬき]「とにかく拾いに行かなきゃ！誰かに取られてたら大変だ！」

のび太「(それはそれで面白いことになりそうだけど……)」

そして……

なの「はかせー！しっかり探してください！」

はかせ「だって変な白い布見つけたんだもん！」

なの「白より赤を探してください！」