王様「勇者、お前は地下行き決定じゃ」勇者「え!?」(366)

王様「また死んでしまったのか、勇者。情けない」

勇者「すんません……」

王様「お前を蘇生させるのもただじゃないのだぞ。分かっておるのか」

勇者「いやぁ、ははは……」

王様「高僧クラスの神官に、貴重な触媒。どれだけ高いか分かっておるのか」

勇者「いや、でもそれも魔王を倒すためで……」

王様「倒せておらんではないか」

勇者「次!次は倒しますんで、いや、ほんと」

王様「このままではお前、借金で首が回らなくなるぞ」

勇者「借……金?」


王様「勇者、お前今まで何回死んだ?」

勇者「えっと何回だっけ?」

王様「大臣」

大臣「50回でございます」

王様「蘇生は1回20万G。お前の借金は今1000万Gといったところじゃ」

勇者「ちょっ!聞いてませんよ、そんなこと!蘇生はただって言ってたじゃないですか」

王様「はじめの5回はの。契約書をよく読め。それ以降は有料とかいておる」

勇者「ちょっ、おまっ……で、でもそれなら45回分でいいんじゃ……」

大臣「もう引いてあります。実際は55回死んでます」

勇者「でもそんなお金ないし……」

王様「そうじゃな……まぁ今なら魔王を倒せばチャラにしてやらんこともない」

勇者「マジっすか!」

王様「お前には期待しておるのだ。これ以上落胆させるなよ。借金が増えるだけだぞ」

王様「では行ってまいれ!勇者よ!」

勇者「くっ……」スゴスゴ

王様「うおおおお!!勇者の困る顔かわいいよおおおお」シコシコ

大臣「王よ、落ち着いてください」

王様「落ち着いていられるかぁぁぁぁ!!儂はプラベートな空間に行くぞ!!」

―――魔王城

魔王「勇者よ!また来たのか、懲りないやつめ!相手をしやる、かかってくるがいい!」

勇者「あ、あのー魔王」

魔王「どうした、早くかかってこい!ふはははは」

勇者「いや、ちょっとお願いがあるんだけど……」

魔王「お願い?」

勇者「ああ、うん、物は相談なんだけど……ちょっと殺されると困るんで殺すのなしにしてくんないかな?」

魔王「は?」

勇者「いやぁ……ちょっと金銭的にアレなんで……」

魔王「……」ブルブル

勇者「なっ、負けたら歩いて帰るからさ、どうかな?」

魔王「見損なったぞ!貴様!」カッ

勇者「え!?」

魔王「何度やられても向かってくる根性のある漢と思っておったのに!堕ちたな!勇者!命乞いか!」

勇者「ちょっ、ちょっと待って!殺されると20万……」

魔王「はあああああ!」ゴゴゴゴゴゴ

勇者「ちょっ、それ前食らったことあるけど、すっごい痛いやつじゃね!?」

魔王「おおおおおおお!」ゴゴゴゴゴ

勇者「確か、体の内部から破壊する……」

魔王「消えうせろ!下種がああああああああああ!」

勇者「げぶぅ!」ドゴォ

勇者「……」ピクッピクッ

勇者「」

魔王「ふんっ、気分が悪い。側近、アレを捨てておけ」

側近「はっ!」

ポーイ

―――王城

王様「勇者、わしは言ったよな?これ以上死んで来るなと」

勇者「すんません」

王様「地下……行くか?」

勇者「すんません、マジ勘弁してください」

勇者「次!次は勝ちますんで」

王様「本当に次は勝ってくるのじゃな?」

勇者「勝てなくても死なないようにしてみますんで!」

王様「いいじゃろ……忘れるなよ、勇者。次負けたら……」

勇者「い、行ってきます!」ピューッ

王様「大臣」

大臣「はっ」

王様「勇者が逃げないよう見張りをつけておけ」

大臣「御意」

―――魔王城

勇者「魔王!勝負だ!」ジャキン

魔王「ん?正々堂々勝負する気になったか?」

勇者「ああ!これを見ろ!」サッ

魔王「なんだそれは?」

勇者「ここに5000Gある!これでなんとか……」

魔王「貴様……」ゴゴゴゴゴ

勇者「前は悪かった!ただでなんて虫が良すぎたよな?」

勇者「な、なんとかこれで勘弁してくれないか?殺すのだけは……」

カッ

―――王城

勇者「あ、あれ?ここは……」

大臣「お目覚めですか?」

勇者「ああ、今回も駄目だったよ」

大臣「そうですか。今回は特に酷い有様でした。あれほど惨たらしく殺せるとはやはり魔王は恐ろしいですね」

勇者「そんなに酷かったんだ」

大臣「今回の蘇生は特別料金になってしまいました」

勇者「うわぁ……」

大臣「これであなたは……」

勇者「次!次は勝つから!絶対!」

大臣「残念です」

勇者「……」

勇者「あー、そうかよ!だったら知るか!こんなところ抜け出して……」

黒服「動かないように」ガシッガシッ

勇者「大勢いるからって俺に勝てるとでも……」グッグッ

勇者「あれ?くそっ……力が出ない」ジタバタ

王様「おー、やっとるやっとる」スタスタ

勇者「王様!俺、まだやれますから!」

王様「勇者、お前は地下行き決定じゃ」

勇者「え!?」

王様「魔王を倒すことが出来ればお前に投資した金は十分元がとれるはずじゃったんじゃがなぁ」

勇者「な、何言ってんだ?」

王様「勇者、お前には失望したぞ」

勇者「なんだとこのぉ」グッ

黒服「動くな」ガシッ

勇者「なんで力がでねぇんだよ」

王様「ふぉっふぉ。お前のその首輪の力でな」

勇者「なんだ?この首輪か?こんなもんっ」ガシッ

ジュー

勇者「あっちいいいいいいいいいいい!」ジュージュー

勇者「手が焼ける……」

王様「魔石というものじゃ。闇の力で出来ておる。お前のような光の力を持つものがそれをしていては力がでまい」

勇者「な、なんでこんなことを」

王様「お前に暴れられては困るからのぅ。それに、借金は借金。返さねばな?」

勇者「でもそんな金……」

王様「地下でたっぷり稼いでくれよ、勇者。はっはっは」スタスタッ

勇者「ちょ、待て……チクショウ!」

―――地下

勇者「なんだここは……暗いな……」

ザワザワ

勇者「それにこの声……人のざわめき?多いな……」

勇者「くっそ!こんなところに閉じ込めやがってどうする気だ」

勇者「稼ぐってなんだよ。働かせるのか?」

勇者「それにこの首輪……触ることもできねぇ」

勇者「武器も持ったままでいいってのもおかしい」

勇者「どういうことだ?」

♪チャーチャチャチャチャチャラチャチャチャチャチャーチャチャチャチャーン

勇者「ファンファーレ!?」

司会「レーディースエンドジェントルメーン」

勇者「!?」

―――魔王城

魔王「つまらん……」

側近「はい?」

魔王「あれからまったく勇者が来ない」

側近「怒ってバラバラにしちゃったじゃないですか」

魔王「あいつはそんなことで諦めるような男じゃない」

側近「何か仲良しみたいですね」

魔王「な、仲良しじゃないわ!」

魔王「このままでは私の腕が鈍ってしまうと思ったまでだ」

側近「そうですか、素直じゃないですねー」

魔王「何か言ったか?」

側近「いえ、別に」

側近「ああ、そういえば勇者のことで変な噂を聞きましたよ?」

魔王「勇者の噂?」

側近「気になります?」

魔王「べ、別に」

側近「いえね、人間達の地下闘技場に勇者がでるとかなんとか」

魔王「地下闘技場?」

側近「よく知りませんけど、見世物として人を戦わせるところじゃないですか?」

魔王「なぜそんなところに勇者が……」

側近「行ってみます?」

魔王「な、なんで私が」

側近「ほんと素直じゃないですねー」

魔王「行かないぞ」

側近「はいはい」

魔王「……」

―――地下闘技場入り口

魔王「ここか……」

魔王「真剣勝負を見せものにするなど下等な人間の考えそうなことだな」

「お姉ちゃん、入るのかい?紹介状はもってるかい?」

魔王「なんだ、お前は」

「は?だから紹介状がないと入れ……」

魔王「失せろ!ゴミが。誰も私の前に立つことは許さん」グシャア

「ひっ、人殺し……」

魔王「はぁぁ……精神魔法!」パァァ

「イラッシャイマセ。オナマエハ」

魔王「魔お……オーマだ」

「オーマ様ドウゾコチラノカードヲ」

魔王「ふんっ」スタスタッ

「いけー!殺せー」

「見た見た、今の血しぶき。キャハハハハ」

魔王「なんだここのやつらは……みな腐った魚のような目をしおって……」

魔王「真ん中が闘技場か」

女の子A「ねぇーん、王様、今日すごい試合があるんですって」

王様「ああ、ふふふっ、わしもたのしみじゃ」

女の子B「だれだれ?誰がでるのー?」

王様「それは見てのお楽しみじゃ。はっはっは」

女の子B「えー、いじわるー」クリクリッ

王様「くははははは、もう始まるぞ」

司会「レーディースエンドジェントルメーン」

司会「本日の最終試合、まずは赤コーナから紹介」

司会「今まで20戦無敗の男が今日も登場だ」

司会「かつて勇者とともに旅をしたこともあるというこの男」

司会「戦士の登場だー!」

ワーワー

司会「そして青コーナ。こちらはルーキー、しかし誰もが知っている」

司会「かつての仲間に刃を向けることが出来るのか」

司会「多彩な術、技をご期待ください」

司会「ご紹介しよう!青コーナー!勇者!」

女の子A「勇者ってあの勇者?」

王様「ああ、そうじゃ。楽しみじゃろう」

女の子A「でもすっごいすっごい強いんでしょー。暴れたりしたらこわいー」

王様「大丈夫じゃよ。あやつには……」

ザワザワ

魔王「こんなところで何をしている……勇者」

男「準備はいいか?」

勇者「いいかって言われても何も聞かされてないんだけど」

男「あれ?言っとけっていったのになぁ」

勇者「どういうことだ?」

男「とにかくお前はこれから地下で働いてもらう、っつーか戦ってもらう」

勇者「戦う?」

男「ショーだよ。でも真剣勝負だから気をつけな」

勇者「真剣?」

男「ルールは死ぬか動けなくなったら負け」

男「勝てば賞金が出る、負ければ借金はそのまま。簡単だろ?」

勇者「死ぬか……って殺しとかいいのかよ!」

男「ここには限られたVIPしか観戦できない裏の闘技場だからな、なんでもありさ」

男「ほらっ、もう始まるぞ」スタスタ

勇者「ちょっ、ちょっと」

戦士「よお、勇者。ひさしぶりだな」

勇者「戦士……旅の途中でいなくなって以来だが……お前も借金か?」

戦士「なんだ、勇者も借金かよ」

勇者「ああ。蘇生の金でな……お前もなんだろ?」

戦士「蘇生?なんのことだ?」

勇者「違うのか?」

限られた屑VIPPER

戦士「いや、俺は途中のカジノで借金して遊んでて気づいたらここに……」

勇者「……」

戦士「あ、もしかして探した?いなくなって。わりぃわりぃ」

戦士「もしかしたら俺と二人ならお前も死んだりしなかったかもな。がはははは」

勇者「ふんぬぅ!」ズバッ

戦士「」

コロコロコロッ

「キャー!首が」

「すっごーい!きゃははははー」

「血よ!血、きれー」

ワーワー

―――宿舎

戦士「んっ……俺は……死んだのか……」

勇者「かっこつけてんじゃねー」パコッ

戦士「いてぇ」

戦士「あれ?死んでない?」

勇者「幻術だ。殺したりするわけねーだろ」

戦士「ん?いててっ首が結構切れてるんだが……」

勇者「幻術だけじゃ限界があるからな」

戦士「んーっ、まぁ礼を言っておくぜ。負けちまったけどな。がはははは」

戦士「ところで勇者。賞金は入ったのか?」

勇者「ああ、だけど俺がここから出るには今まで死んだ数と同じくらい勝たないと出られそうにないな……長くなりそうだ」

戦士「まぁ、気長に行こうぜ。兄弟」ガシッ

勇者「とりあえず賞金は全部返済に回すよ」

戦士「おい、まて」

勇者「なんだ?」

戦士「お前わかってねーなー。そんなことしたらここで生活していけねーぞ」

勇者「は?」

戦士「ちょっとこっち来い」

やはりチンチロか…

―――食堂

勇者「飯でも食うのか?」

戦士「ほれっ、値段見てみろ」

勇者「んっ?えっ?一、十、百、千、万……1万G?1食1万Gだと!?」

戦士「ここで生きてくには結構金がいるんだよ。全額返済なんてしたら生活できねーぞ?」

勇者「そ、そうか。じゃあ金がなくなったらどうするんだ?」

戦士「借金だよ。増えていくわけだ。死ぬか、全額返すか……ここじゃその二つだぜ」

勇者「なるほど……しかし1万Gは高いな」

戦士「がはは、そう思うだろ?まぁ、ちょっとこっちこい」

勇者「え?」

戦士「おーい」

ガシャ

料理長「なんだ、戦士か。何のようだ?」

戦士「また俺の顔でちょっと頼みたくてよ」

料理長「またか、仕方ねえな」ニヤリッ

戦士「おい、勇者、ちょっと金出せ」

勇者「お金を?なんで?」

戦士「誰にも言うなよ?」

勇者「あ、ああ」

戦士「実はここの食堂な。結構料理余るんだよ」

勇者「余る?」

戦士「だからこうやってここで袖の下渡しておけば、それを格安で譲ってくれるってわけだ」

勇者「そうなのか!」

戦士「お前だから紹介してやるんだぜ」

勇者「戦士……お前いいやつだな」ガシッ

戦士「5万渡しておけば1ヶ月は食事出してくれるからよ」

勇者「5万だな。わかった」スッ

料理長「へへっ、毎度。戦士、また頼むぜ」

―――次の日

勇者「腹減ったな……飯にするか」スタスタ

ワイワイ

勇者「牛丼特盛り、ネギだく、つゆ抜きで」

料理長「わりぃ、今日はお前らの分まで材料余りそうにねーんだ」

勇者「そ、そうなのか?」

料理長「食いたいんなら正規料金で頼むわ」

勇者「わ、分かった」スッ

料理長「毎度ー」

―――一週間後

戦士「ひーふーみー、やっぱ新入りは騙しやすいぜ」

ドドドドドドッ

バタンッ

勇者「おい!戦士!」

戦士「よお、兄弟。どうした?」

勇者「食堂の材料全然余らないじゃないか!どうなってるんだ」

戦士「そりゃそういうこともあるだろ。たまたまだよ。たまたま」

勇者「たまたまってもう1週間だぞ」

戦士「そういうこともあるだろ」

勇者「まさか戦士……俺を騙したんじゃ……」

戦士「ぷっ……がはははははは」

勇者「何がおかしい」

戦士「俺が騙したって?どうやって証明するんだよ」

勇者「なっ……」

戦士「食堂の材料は余ってるのかもしれない、それとも本当に足りないのかもしれない」

戦士「お前それ証明できんの?」

勇者「くっ……」

戦士「まぁそう睨むなよ、兄弟」ガシッ

勇者「うるさい、離せ」

戦士「ここはそういうところだって分かったんだ。いい勉強になっただろ?」

勇者「……」

戦士「それにお前もうすぐ試合あるらしいし、教えておいてやるよ」

勇者「試合のことで?」

戦士「俺と戦ったときは1対1だったが、試合はそれだけじゃねえ」

戦士「相手が女の場合はハンデってことで1対2で戦うことになる。女の方が腕力よええからよ」

戦士「1対2の時は気をつけろ。一人に集中しちまうと背中がら空きになっちまうぞ」

勇者「なんでそんなこと教えてくれんだよ」

戦士「そりゃお前はいい金づ……親友だからな」

勇者「金づるって言おうとしなよな?お前」

大臣「この間の戦士対勇者は儲かりましたね」

王様「ああ、大入りじゃったわい」

大臣「やっぱりかつての仲間同士とかそういうドロドロしたのみん好きですね」

王様「ああ、みなVIPじゃからな」

大臣「そろそろ次の勇者の試合ですけどどうします?」

王様「次もあいつの仲間にしてみようと思っておる」

大臣「え?まだいるんですか?地下に仲間が」

王様「どうやらあいつは仲間運がなかったようじゃな、最後は一人で戦っておったし」

大臣「それでその仲間とは?」

王様「はっはっは。次は二人組じゃ。盛り上がるぞ」

「いらっしゃいませオーマ様」

魔王「ふんっ、入るぞ」スタスタッ

ワイワイ

魔王「相変わらず下らん連中ばかりだな。ここは」

魔王「ちっ……勇者の試合を見るために来ている私もその一人というわけか」

「お客様」

魔王「なんだ、殺されたいのか?」

「い、いえ……あのBETはどちらになさいますか?」

魔王「BET?」

「賭けのことでございます。試合でどちらが勝つか賭けをしておりまして」

魔王「下らん……いや……そうだな」ドサドサッ

「えっ、えっ、こ、こんなに賭けるんですか?」

魔王「勇者に全部だ。持っていけ」

「は……はい!あ、こ、これVIPルームのカギです。お使いください」ササッ

魔王「勇者……無様な姿を見せるなよ」

古参しか知らないZIPパスとかあるからそんなもんだろ

ワーワー

魔法使い「やっほー。勇者、ひさしぶりねー」ヒラヒラ

僧侶「お久しぶりです、勇者様」

勇者「魔法使いに僧侶……お前たちまでこんなところに……」

魔法使い「それはあたしたちの台詞だって。真面目な勇者がこんなところに来るなんてねー」

勇者「俺は……」

魔法使い「あたしはねー、旅の途中でいい男がいたからついてったんだけど、これが酷いやつでねー」ペラペラ

―――十数分後

魔法使い「……ってわけでさ、その後……」

勇者「まだ続くのかよ!それにお前は相変わらず人の話きかないな。剣があったら叩ききってたかもしれんぞ」

魔法使い「あー、そういえば女の子相手だと男は武器禁止だっけ」

「ブーブー」

「はやくしろー」


魔法使い「あちゃー、お客さん怒ってるわ」

勇者「俺が客でも怒るかもな……僧侶はなんで?」

僧侶「わたしは……借金の保証人になっちゃって……それで……」モジモジ

勇者「そ、そうか……大変だな」

僧侶「あ、もう始めないと……よろしくおねがいします。握手を……」タタッ

ドテッ

僧侶「うううっ……」

勇者「おいおい、大丈夫か?」スッ

戦士「勇者!油断してんじゃねえ!試合始まってんだぞ!」

魔法使い「後ろががら空きよ!火炎魔法!」ゴゴゥ

勇者「ぐお!」

勇者「魔法使い……何を……」

魔法使い「何をって試合中になにいってるの?」

僧侶「ですね。でも勇者様のそういう優しいところ嫌いじゃないですよ」シュタッ

勇者「じゃあ転んだのも……」

僧侶「ええ、わざとです」ニコッ

勇者「くっ……」

魔法使い「ん?今のそんなに効いた?前の勇者ってもっと頑丈だったような」

勇者「くそっ!」

勇者(首輪で力が出ない……魔術のプロのこいつらに弱い幻術が効くとは思えないし……)

勇者(剣でも全力でもたかがしれてるのに、こっちは素手……どうする……)

僧侶「油断しないでください。魔法使いさん。勇者様の本気の攻撃が当たったらしんじゃいますよ」

魔法使い「分かってるわよ……はぁぁぁ」ゴゴゴゴッ

勇者「また魔法か!?」ザッ

僧侶「っと見せかけてこっちです!閃光魔法!」ピカッ

勇者「くっ……目が……目があああああああああああ」フラフラ

魔法使い「今ね!火炎魔法!」ゴゴゥ

勇者「おわっ!」サッ

僧侶「避けた!?ほとんど見えないのに!?」

勇者「熱を感じることくらいはできるからな……それに声も、こっちか!?」ザッ

僧侶「!?」

勇者「よし!捕まえた!」モニュモニュ

僧侶「ひゃっ///」

勇者「ん?なんだこれ?」

オオオオオオオオオ

「やれー!勇者!」

「犯せ!犯せ!」

「おっぱい見せろー」

「おっぱい!おっぱい!」

勇者「は?は?何?」

司会「おっと、ここでマウントをとった勇者におっぱいコールだー」

司会「しかし、肝心の勇者分かっていない」

司会「勇者ー!倒した相手には何をしてもいいんだぞー?会場のみんなは君に期待しているぞー」

パンツ奪われた

はよ

魔法使い「僧侶から離れなさい!」ブンッ

勇者「おわっ!」グイッ

僧侶「ちょ、ちょっと服が……」ビリビリッ

勇者「ふぅ……あぶねぇ……なんだ?手になんか……くそっ……よく見えねぇ」

僧侶「いやあああああああああああ!」ポロン

「ポロリきたああああああ!」

「隠すな見せろ!」

「勇者!揉め!揉むんだ!」

「その手のブラジャーくれー!」

勇者「は?ブラジャー?ポロリ?」

魔法使い「勇者……あんた……」ゴゴゴゴゴゴゴッ

勇者「まさか……僧侶がポロリ?」

魔法使い「そうよ!」

勇者「な、なんで俺は今、目が見えないんだあああああ」

ブラジャーこっちに投げてくれー

僧侶「魔法使いさーん///上着かしてください……」シクシク

魔法使い「こいつ倒したら行くから待ってて」

僧侶「で、でもそれまで見られちゃいます……」

魔法使い「熱がだめなら……氷結魔法!」ギィーン

勇者「おわっと」サッ

魔法使い「な、なんで避けられるのよ!」

勇者「いや、だって呪文放つとき一々言うから……」

魔法使い「だ、だってそういう決まりでしょ!」

勇者「そこか!」ダッ

魔法使い「ちょっ、ちょっと来ないで……きゃっ」ドテッ

勇者「捕まえたぜ……」ギュッ

支援過多な奴がいてきめえ

触れるなよ

魔法使い「や、やめて……勇者」フルフル

勇者「よくも不意ふちしてくてたな、魔法使い」ギュウッ

「いいぞ勇者!そっちの子も頼むぜ」

「貧乳見せろー」

「ちっぱい!ちっぱい!」

魔法使い「ひ、酷いことしないで……」

勇者「どうしようかなぁ……」

魔法使い「っといいつつ睡眠魔法!」ホワーン

勇者「なっ……」

魔法使い「き、効いた?」

勇者「くそ……いつもならこの程度耐性があるのに……ねみぃ……」

魔法使い「や、やった!」

勇者「こ、このやろ」ギュッ

魔法使い「ちょっ、ちょっと抱きつかないでよ」

勇者「はぁはぁ……」ギュウゥ

魔法使い「ど、どこ当ててんのよ……やめ……」

勇者「ふんぬぅ!」グググググッ

魔法使い「ちょっ……くるしい……」

魔法使い「」

勇者「勝った……ねみぃ」

「何やってんだ勇者ー!」

「さっさと犯せー」

「ちっぱい!ちっぱい!」

魔王「……」ホッ

魔王さまかわいい

―――王城

大臣「王様、最近の勇者のことなんですが……」

王様「勇者?誰だっけ?」

大臣「地下闘技場の……」

王様「あー、最初の頃、盛り上がったな。結構儲けさせてもらったわい」

大臣「今でも結構人気なんですが……」

王様「それはいいことではないか。はっはっは」

大臣「いえ、勇者のやつ連戦連勝で……」

王様「ほぅ、がんばっておるの。それがどうかしたか?」

大臣「それはいいのですが、毎回勇者に大金を賭ける輩がおりまして……いつも赤字になるくらいで……」

王様「は?なんじゃそいつは……どこの大富豪だ?」

大臣「調べてみたんですが……調査にいった者が帰らず……」

王様「ふむ……勇者が勝つと赤字か……」

IDNGで驚くほどすっきり

>>217
ニワカは黙ってろ。
下げ進行が基本だから

>>219
馬鹿じゃねーのwwwwwwwwwwwwwwwww

こないだ別の勇者SSスレでも似たようなのが沸いてたな……

触れるなよ…

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

NGするから別に今の調子でいいよ
スレが落ちないのは助かるし

勇者「なんで借金返せる分返すって言ってるのに受けとらないんだよ」

男「担当者がいませんので……」

勇者「この間からずっとそれじゃないか。いつ来るんだよ」

男「分かりません」

勇者「くそっ!」

戦士「なー、勇者。飯でも食いに行こうぜ」ガシッ

勇者「うるさい、近づくな」

戦士「いー話があるんだよ、マジで。俺を信じて損したことがあったか?」

勇者「10回以上は騙された記憶があるな、うん」

戦士「昔は昔だぜ。ほんっといい話だから」グリグリッ

勇者「黙れ」

魔法使い「あ、勇者じゃない、なにそのお金。おっかねもちー」タタタッ

僧侶「勇者様どうも」ペコッ

勇者「あっちいけ」

魔法使い「なによーつれないわね。あたしとあんたの仲でしょー。ねーねー、なんか奢ってよ」ツンツンッ

僧侶「神様が人に施しをするといいことがあると言っていますよ」ニコッ

勇者「お前らにも5回は騙された」

魔法使い「なによー、僧侶の胸揉みしだいたくせにー」

勇者「……」

僧侶「勇者様///」ポッ

魔法使い「それにあたしとあんなに抱き合った仲じゃない///」ポッ

勇者「帰る!」ダッ

魔法使い「あっ」

戦士「ちっ……」

僧侶「手ごわくなりましたね」

>>234
そんなこと言ったら調子に乗るだろ
保守間隔短すぎて完結前に1000まで行っちまう

埋まる前に書ききればいいだけだろ
多少危機感持って書いてもらわないと。

>>238
ageろっつってんだよ禿

保守してもsageたら意味なくね?w

>>239
あげるとお前みたいなキチが絡んでくるから

>>245
半年ROMって出直して来い
sageてたら意味ねーんだよ新参

長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!

晩飯でも食べに行ったんじゃね

勇者「なんで借金返済をさせないんだ……」

戦士「勇者!チンチロやろうぜ」

勇者「何かの時間稼ぎ……?」

戦士「なぁ勇者」

勇者「なんとか力が抑えられてても今は勝ててるけど……」

勇者「相手が男が二人とかになったらつらいかもな……」

戦士「ほらっ、こうやってサイコロ振ってな」チリンチリーン

勇者「まぁ、ルール上それは無いと思うけど……」

勇者「もう少し……もう少しでここから出られる……」

戦士「なぁチンチロやろうせー。なぁなぁ」ユサユサ

勇者「うるせえ!」ガシッ

戦士「あっ、サイコロを……」

勇者「ふんっ!」バキバキッ

パラパラッ……

勇者「見ろ、重しがはいってるじゃないか。イカサマサイコロだろ、これ」

戦士「あ、あれー?あっ、これは仲間内でネタとしてやろうとしてたやつだったぜ。がはは、間違えた」

黒服「勇者、試合だ。来い」

勇者「へいへい、今日はどんな相手?」

黒服「女の二人組だ」

勇者「了解。男一人より女二人の方が厄介なんだよなー。コンビネーションもあるし」

勇者「まぁ、行くか……」スタスタッ

ワーワー

勇者「なんだ、今日はやけに盛り上がってるな」

勇者「いつもと客層が違う気もするが……」スタスタ

勇者「ん?あれが今回の相手か?」

盗賊「うぃっす!勇者!」ジャキンッ

武闘家「やらないか」ムキンッ

勇者「てめぇら男じゃねーか!」

司会「オカマは女扱いという王様からの裁定がでましたので、今回は勇者対盗賊アンド武闘家になりました」

ワーワー

「やっちまえー」

「掘っちまえー」

「うほっ!」

「はぁはぁ……BL最高ー!」

司会「お客様にはその筋の方と腐女子の方が大勢詰め掛けております」

勇者「いや、でも男だろ!?」

司会「心は女です」

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

こういう荒らしが沸くからバイさるなんていうくそみたいな規制が出来るんだよ馬鹿

(´・ω・`)mWFk1mo4Oって頭おかしいんじゃない?

NTRしね

>>298
NTRって何なのかわかってレスしてる?^^

mWFk1mo4Oすいとんしてもいいんじゃないんかな

こないだのSSスレでもすいとん以来はされてたんだがな

しかし勇者物か
今まで書いた事なかったな

勇者ものって色々ですぎてネタが思いつかない

QB「予定は狂ったけど、ここからは僕が話すよ」

ほむら「まさかあのことを!?」

さやか「もう何がきてもへっちゃらだよ、覚悟はしてるし」

まどか「さやかちゃん・・・!」

マミ「そうね、何でも来なさい!先輩のわたしがしっかりしないとね!」

ほむら「だめよ、それはだめ。インキュベーターやめなさい!!」

QB「佐倉杏子のソウルジェムが・・・」

さやか「誰?」

QB「男の手によって割られたんだよ!!」

マミ「え・・・・?え?」

さやか「お、男って、あの男さん!?なんで?なんであの人が?」

あ、悪い誤爆した
気にせず続けてくれ

>>321

しね

>>322
生きる!!!

>>326
ギアスでも掛けられたのか?

>>327
コードギアス見たことないんだ・・・

誤爆は気の毒だが謝ったらそれ以降他のレスに反応すんなよ

長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!

すくつ……わざとか?

>>347
じゃあ、がいしゅつは分かるか?

>>351
この際お前のSSでもいいわ
どこの誤爆か教えろ

>>356
このスレのゴミども沸くのでお断りします

長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
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