エレン「マスター!」クワイガン「どうしたエレン?」(228)




キース教官「貴様はなんだ!」



教官A「やってるな、君の時にもあっただろう」



教官B「ええ、あれには一体なんの意味が?」



教官A「ああ、今までの自分を否定して、まっさらな状態から兵士に適した人材を育てるためには必要な過程だ」」



教官B「何も言われていない子もいるようですが…」



教官A「恐らくあの地獄を見てきたもの達だろう、顔つきが違う」



エレン「…」


ミカサ「…」


教官B「…では、あれは?」


教官A「ん?」


サシャ「それは、何故人が芋を食べるのかということでしょうか?」


キース「……」



キース「……」


サシャ「…ハッ!…」イモチギリ


サシャ「チッ…半分…どうぞ…」


キース「…半…分?」


教官A「…わからん…」


教官B「…」

コニー「…あの芋女、まだ走らされてるぞ」


マルコ「あれから5時間も…」


エレン「でも死ぬ寸前まで走れと言われた時より、飯抜きだと言われた方が悲壮な顔したよな」


コニー「ダウパー村って、確か山奥にある狩猟民の村だよな」


エレン「…ん?あれは?」


ミーナ「脱落者よ…開拓地への移動を願ったの…」


アルミン「そんな…まだ初日なのに」

エレン「仕方ない、居たとしても死ぬだけだ…」


マルコ「…そういや、君は出身とか聞かれなかったけど…」


エレン「こいつ[アルミン]と同じシガンシナ区だ」


「「「!?」」」


マルコ「そうだったのか…それは…」


コニー「ということはさ、その日もいたよな」

マルコ「お、おい!」


コニー「見たことあんのか!超大型巨人!!」


((そっちか…))


エレン「……ああ…」


コニー「!!話、聞かせてくれよ!!」


エレン「……いいぜ」

アルミン『エレン…ちょっと!!』


エレン『わかってる、へまはしない…』


アルミン『そうじゃなくて!』


コニー「じゃあ!!皆にいってくる!!」


エレン「え?皆?」


アルミン「ほら…こうなる」(大丈夫かな…)


エレン「……まあ…隠しても、いつかはわかる事だろ…」

エレン「だから、見たことあるって…」


「「「「おお!」」」」


訓練兵1「本当か!!」


訓練兵2「どれくらい大きいんだ!?」


エレン「壁から顔を出すくらいだ」


訓練兵3「俺は、壁をまたいだと聞いたぞ」


エレン「そんなにデカくはない…」

訓練兵4「じゃあさ…本当に居たのか……巨人殺しの魔法使い…」


黒髪の子「?!」


茶髪の子「…」


「「「「…」」」」シーン


訓練兵1「おいおい、それはただの噂だろ魔法使いなんてい「いたぜ…」」


エレン「いたぜ、魔法使い…」

訓練兵3「…おいおい、じゃあ光る剣や見えない力で巨人を倒したのを見たっていうのか…」


エレン「ああ、目の前でな」


「おいおい、ホラ吹いてんじゃねーよ」


エレン「ん?お前は…」


ジャン「いるわけないだろ、タダでさえ倒すことが困難な巨人を、そんな夢みたいなモンで倒すなんてよ」


エレン「だから、ウソだと…」

ジャン「ああ、大体そんな奴いたらウォールマリアが突破されるはず無いだろ」


訓練兵2「そ、そうだよな」


訓練兵4「確かに、お前の言うとおりだな」


ジャン「ほら、お前さ作り話するならもっとマシなもんにしろよ」


エレン「2割」


「「「「?」」」」

エレン「シガンシナ区の人口、多くの巨人の出現に加えて、鎧の巨人、女型の巨人が現れた…だが、死者、負傷者あわせて2割だった」


ジャン「それがどうしたよ…」


エレン「当時、調査兵団は壁外調査で不在、駐屯兵団は足並み揃わずバラバラだった、にもかかわらず2割だ」


ジャン「…た、タダの偶然だろ」


エレン「あの状況の下で2割なんて、ほとんど奇跡だな魔法使いでもいないと」


ジャン「…」

エレン「…まあ、信じるか信じないかはお前らの勝手だが、あの光景を見た俺から言ってみれば」


エレン「魔法使いに比べりゃ巨人なんてたいした事ねーよ」


エレン「俺達が立体機動と特殊体術を使いこなせるようになれば、たいしたことない」


ジャン「おいおい、お前、調査兵団にでも行くつもりか」


エレン「ああ、お前は憲兵団だったな…」


ジャン「正気かよ……俺は正直者なんでね…心底怯えながらもホラ吹いてる奴より、よっぽどさわやかだと思うが…」

エレン「そうか、憲兵団で死に急ぐのがさわやかなのか」


ジャン「ハッ、死に急ぎはお前の方だろ」


ーーーカンカンカン


ジャン「…はあ…悪かったよ、言いすぎた、これであいこにしようぜ」テダシ


エレン「いや、俺も確かに信じられがたい話をしたしな」パンッ!


エレン「ミカサ、行こうぜ!」


ミカサ「うん」

ジャン「あ…」(おお、なんて綺麗な…)


ジャン「な、なあ、アンタ!」


ミカサ「?」


ジャン「ああ…見慣れない顔立ちだと思ってな……その…とても綺麗な黒髪だ///」


ミカサ「どうも…」

――――――――

ミカサ「目立ちすぎじゃない…」


エレン「いつかはわかることだろ…アルミンには怒られるかもな…」


ミカサ『さすがにマスターの話はまずかったんじゃ』


エレン『いや、これで俺はほとんどからホラ吹き野朗って思われるだけだ』


ミカサ『エレンが嘘つきって思われるのはうれしくはない…』


エレン『俺は気にしない…』

エレン「そんなことより、髪切った方がいいんじゃないか?」


ミカサ「何故?…短い方が好き?」


エレン「…からかうな、立体起動の訓練の時、長いと邪魔にならないか」


ミカサ「…わかった切ろう」


エレン『後、訓練はどうする』


ミカサ『教官の人が、他の訓練生に見つからない場所を用意してくれるって、マスターが…でも、使えるのは明日のテストが終わってから』

エレン『そうか、じゃあ今日は瞑想だけか』


ミカサ『エレンもアルミンももう少し休むべき』


エレン『大丈夫だ、2~3時間は寝てる』


ミカサ「…」


エレン「そんな顔するなよ…じゃあまた明日」


ミカサ「…また明日」

ジャン「……」


コニー「♪~♪~」


ジャン「…」ヌグイサリ


コニー「!お、おい!!お前、なに人の服で手ぇ拭いてんだ!何拭ったんだお前!?」


ジャン「…人との…信頼だ…」

すいません注意事項忘れてました。

・進撃とスターウォーズのクロス
・本編のネタバレアリ
・ペース遅い
・大きく改変もアリ
・物語の都合上オリキャラもいます

遅れてすいません本日は終わります。

男子寮 エレン達の部屋の前


アルミン「やあエレン…」


エレン「……わかったよ、悪かった…」


アルミン「そうじゃなくて、エレンが悪く言われるのを心配してるんだよ、僕もミカサも」


エレン「だから、わかってるって」


アルミン「…本当に、わかってるならいいけど…なんであんな事?」

エレン「…わからない……ただ、言うべきだと感じたんだ…」


アルミン「…また、何か見えるの?」


エレン「いや、フォースは関係ない…と思う…ただ、皆の前は予想外だったな」


アルミン「茶化して……はあ…エレン!」


エレン「ああ…わかった、心配しすぎだ…もう就寝時間だ…俺は寝るよ」


アルミン「…」

ーーー

845年 シガンシナ区 超大型巨人出現


ミカサ「お母さん!早くでてきて!!」


エレン「全然、動かない…」


ミカサ母「お願いエレン、ミカサを連れて逃げて、足が潰れてるの、ここから出ても走れない」


ミカサ「いやだ!!そんなこといわないで!!」

ミカサ母「エレンお願い!」


エレン「逃げるよ!おばさんも俺がおぶって…」



シュッ スタッ



ハンネス「おい!無事か!!」


ミカサ母「ハンネス!!子供たちを連れて逃げて!!」


ハンネス(…このまま逃げれば確実に二人、巨人を倒せば3人…)

エレン「ハンネス!!手伝ってくれよ!!」


ミカサ「お母さんを助けて!!」


ミカサ母「ハンネス、ダメ戦わないで!!」


(俺は…)


ハンネス「巨人を倒してきっちり三人とも助ける!!」ダッ!!


ミカサ母「ダメ!!戦ってはダメ!!!」

ハンネス(今度こそ、きっちり守…)


巨人「……」


ハンネス(無理だ、勝てない…)


巨人「…」ズドンズドン!


ハンネス(しまった!!こっちに向かって)


「伏せろ!!」


ブオンッ ドサッ!!


巨人「」シュワシュワ

ハンネス「なっ!?」


エレン「首を一撃で!!」(それにあの光りは?)


「大丈夫か?」



これが俺、エレン・イェーガーと俺のマスター、クワイガン=ジンが初めて出会った時だった。



クワイガン「早く逃げろ!!ここはもうすぐ巨人だらけになる!!」


ハンネス「!!まだ瓦礫の下敷きになってる奴がいるんだ!!」


ミカサ「お母さんを助けて!!」

「瓦礫から離れろ…」テ、カザシ


「「「「!?」」」」


エレン「浮いた!?」


クワイガン「今のうちに引っ張り出せ」


ハンネス「よし、引くぞ」


ミカサ「お母さん!!」


エレン「おばさん!!」


ミカサ母「ミカサ、エレン!!」


エレン「!!また巨人が来る!!」


クワイガン「!!」


巨人たち「「「「……」」」」ズシン ズシン!!


クワイガン「…」ハッ


ドーーーン!!


「「「「!!」」」」


巨人たち「「「「……」」」」グシャ!!シュワシュワ

エレン (瓦礫を飛ばして潰した!?)


ハンネス(おいおい、一体何者だ?)


ミカサ「魔法使いさん、ありがとう!!」


「早く逃げろ、またすぐ次が来る」


ハンネス(このローブの奴もきになるが…今は…)


ハンネス「よし!!エレン、ミカサ行くぞ!!」


エレン(俺もこれが…)


ミカサ「エレン!!」


エレン「あ、ああ…」

ーーー

食堂


エレン「おはよう」


アルミン「おはよう」


ミカサ「おはよう」


「おい、来たぜほら吹き野朗だ」


「魔法使いにあったっていう、お花畑だろ」


「その上、調査兵団に入りたい、死に急ぎ野朗だろ」


ミカサ「…」ガタッ

エレン「やめろ…」ガシッ


ミカサ「でも!」


エレン「元はといえば、自分のまいた種だ…自分でどうにかする」


ミカサ「…」


アルミン「ミカサ…エレンなら大丈夫だよ、僕らの中で一番強いし、それに…」


エレン「とにかく、ミカサは気にするな…」


ミカサ「3日…」


「「え?」」

ミカサ「3日たって、エレンがまだ悪く言われてるなら容赦しない…」


「「…」」


エレン(容赦しないって、何するつもりだよ…)


アルミン『エレン、あの目本気だよ…手はあるの?』


エレン『お、おう…うまく行けば今日中にな…』


アルミン『…本当、口は災いの元だね…マスターの話は無視してれば良『ダメだ!』』


アルミン「!」

エレン『クワイガン…マスターの事を嘘呼ばわりされたくない、あれほど人を救ったのに…』


アルミン『…エレン』


ミカサ「二人とも何話してるの?」


「「!!」」


エレン「何がだ、ミカサ…」


アルミン「話って、何を…」


ミカサ(また二人で…)


立体起動適正テスト


キース「まずは貴様らの適正を見る!これができない奴はおとりにも使えん!開拓地に移ってもらう!」


「よっと」ブラッ


「くそっ、体が…」ブラブラッ


教官a「この段階は、初歩の初歩だがこの段階で立体起動の素質は見て取れる」


教官a「ん?見ろ」


ミカサ「…」プラーン

教官b「まったく、ブレが無い…!」


教官a「何をどうすればいいか全てわかるのだろう。素質とはそういうものだ」


ジャン「…」ブラッ


サシャ「…」プラーン


コニー「…」ブラッ


教官a「今年は優秀なものが多いようだ…」


教官b「…あの…彼は?」


エレン「…」ブラーンブラーン

キース「何をやっているエレン・イェーガー上体を起こせ!!」


ミカサ(おかしい…、姿勢制御でエレンが…)


アルミン(エレン、まさか…)


ジャン(なんだよ、やっぱ口だけじゃねぇか…)


「おい、あいつ昨日の…」


「ああ、ホラ吹き野朗だろ…」


「あんなんでよく調査兵団に…」



エレン(…なんかやりにくいな…)ブラーン

いったん、終わります。
今日中にまた、するとおもいます。
後、回想についてですが、LOSTの方式をとります。


どこかの訓練所(森) 846年

エレン「フォーム?」


クワイガン「そうだ…ライトセーバーには七つの型がある…一年間お前たちが修練したのはフォーム1だ…これから、新たに型を学んでもらう…」


クワイガン(少々早すぎるが…)


クワイガン「ただし…どれを学ぶのか決めるのはお前たちだ…」


ミカサ「自分で決める…」


クワイガン「では型の説明にはいる…」


フォーム1、シャイ=チョー
攻撃や防御の基本技、練習技を集約した型、これ自体がこの型の特徴である。


フォーム2、マカーシ/マカシ
対ライトセーバー戦を重点に置いた型、特徴はフェイントと最小限の力での立ち回り、ただし集団戦には弱い、現時点では、巨人には一番不要と考える者も多く習得者は一番少ない。


フォーム3、ソーレス/ソレス
防御に重点置いた型、特徴は飛び道具のガードと隙の少なさ、そして独特のフォーム、ただしフォーム2とはかなり相性が悪く、生存を目的ともしているため戦闘が長びくことも有る。フォーム5とは互いの長所を潰しあう。



フォーム4、アタール/アタロ
体術に重点を置いた型、特徴はアクロバットな動きとそのスピードでの全方位攻撃、ただし飛び道具には相性が悪く、長時間の戦闘には不向き、閉鎖空間では長所が潰される。現時点で空中での姿勢制御の仕方から立体機動と一番相性がいいと考えられている。



フォーム5、シエン/ドジェム・ソ
フォーム3では積極性に欠ける、しかしフォーム4ではパワーが足りない、それで作られたパワーに重点を置いた型、特徴はカウンターと力強い剣技そして飛び道具(ブラスター)の相手への偏光。フォーム3とは互いの長所を潰しあう。


      
フォーム6、ニマーン
1~5のフォームをバランスよく取り入れた型、その分、器用貧乏な面が目立つ、習得年数が最低10年以上はかかる、ただし、トレーニング自体は負担が軽い、他の型との連携には相性がいい。

クワイガン「以上だ…」


アルミン「七つ目の型は?」


クワイガン「その型は、お前たちが成長してから話す…」


エレン「同時に二つのフォームを学ぶのはダメですか?」


クワイガン「やめておけ…訓練兵になるまであと一年だ…今でさえ急ぎ足だ、一つを集中して学べ」


エレン「…」


アルミン「…」


ミカサ「…」


クワイガン「勿論、そのままフォーム1を修練するのも良い…」


アルミン「マスター…その一日だけ待ってもらえませんか?」


クワイガン「ああ…これからお前たちが一生使う型かもしれない…それもいいだろう…」


ミカサ「…私は今のままで行きます、マスター…」


クワイガン「そうか…わかった…」


エレン「俺は…フォーム4を修練します」

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847年 立体機動適正テスト


教官a「それこそ素質というものだろ、気合が十分でも人並み以上にできないものもいる、けどおそらく彼は…素質があるだろうね…」


教官b「え?、どうみても…」


教官a「まあ、見ていなさい…」


エレン(どうにも、普通のやり方じゃ無理だな…)ブラーン


キース「早く、上体起こせ!!」


「おい、もう無理だろ」


「あいつだけ開拓地か…」


「所詮、ただのほら吹きだな」


エレン(…悪評を払拭するには、力を示さないと…)


エレン(落ち着け…アタロの基本訓練を思い出せ…ただ姿勢を制御すればいいだけだ…)


エレン「…」クルッ、プラーン


「「「「「!!」」」」」


「「「「「おおーーー!!」」」」」


「あの体勢からもどりやがった!」


「これで、全員クリアか!」


「なんだよ、アイツできるじゃねーか」


エレン(…ムズイ…俺、才能ないのか…)ピクッ


ミカサ(まだ、おかしい…)


アルミン(あれ?…)


ジャン(口だけじゃなかったか)


キース「エレン・イェーガー適正問題なし…」


教官a「失礼、キース教官」


キース「どうした…」



教官a「彼のベルトを、この新品と交換してください…」


エレン(ん?!さっきより遥かに!!…)ピト


エレン「どういうことですか?」


キース「ベルトの金具が壊れていたようだ…こんな所が壊れるのは初めてだな、装備項目に加えておこう」


キース(よく、この装備であれほど…)


「あいつ壊れたベルトで体勢を維持?」


「すげーなあいつ」


「あれぐらい、俺だって…」


エレン(騎士になる前に兵士が危うかったな…、まあ…これで、ある程度は)


ミカサ(良かった…)


アルミン(はあ…)


ジャン(…)


キース(…グリシャ、今日、お前の息子が兵士になったぞ…)


教官b「よくわかりましたね、ベルトの金具なんて…」


教官a「教官たるもの生徒の観察は基本だよ…」


教官b「…はあ…」

終わります。

食堂


アルミン「一時は、どうなるかと思ったよ……」


ミカサ「エレンは、見ていて危なっかしい…」


エレン「…仕方ないだろ…ベルトの破損なんて…どうやって立て直すかって、あせってたんだぜ…」


アルミン『一番、感知力が高いのにそういうのには疎いんだね』


エレン「アルミン…てめえ…」


アルミン「ごめんごめん…」


ミカサ(また…二人だけで…)


エレン「だが…これのおかげで、俺の悪評は吹き飛んだろ…」


「やばいな、あの死に急ぎ」


「ただのバカじゃなかった…」


「まあ、まだ適正テストだろ…」


ミカサ「…」


エレン「…」

アルミン「…ほ、ほら嘘つき呼ばわりは消えたし」


エレン「そ、そうだな…この調子で行けばすぐに消えるだろ…」


ミカサ「…3日は撤回する、私は感情に流されすぎた…エレンを信じる…」


エレン「お、おう…」(そんなたいそうなことか…?)


アルミン(エレンが心配なんだね…)


エレン「ふう…そろそろ、教官室へ向かおう…」


アルミン「そうか、今日から…」


ミカサ「場所を貸してくれる…」


エレン「楽しみだな」

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---------


教官室 



「「「失礼します」」」


キース「…こんな、夜遅くに、いったいなんだ…」


エレン(確か…合言葉は…)


エレン「フォースと共に在れ…」


キース「!」


キース(そうか、お前達が…)

キース「オーラフ!パダワンが来たぞ…」


「おお!待ってたよ!」


エレン「あ…」(あのメガネは…)


アルミン(ベルトの…)


ミカサ(座学の教官…)


教官a「マスタークワイガンから、話は聞いてるよ…3人共とても優秀だって…」


教官a「それじゃあ、ついておいで」

--------
地下通路


エレン(訓練所にこんな所が…)


教官a「エレン君は、アタロを修練したんだね…」


アルミン「わかるんですか!」


教官a「これでもマスタークワイガンの最初のパダワンだからね…同期はミケだよ…知っているだろ3強の…」


「「「!!」」」


エレン「では、調査兵団に居たんですか?」


教官a「5年前まではね、ただ両目と左腕を悪くして、退役したけどね…」


教官a「ついたよ」


ガチャッ
-------------

-------------
パダワン訓練所(大部屋)


エレン「…かなり広い、そして高さもある…」


アルミン「本もたくさんある」キラキラッ


エレン(うれしそうだな…アルミン)


ミカサ(ここなら、フォースも十分に使える…)


教官a「ここでは、基本的にはフォースの修練を行う、無論ライトセーバを使ってもいいが、そのラインの外では使用は禁止だ…」


エレン(いろいろ道具もあるな…)


教官a「通常、ライトセーバートレーニングは雨天以外では、こちらの…」


ガチャッ

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パダワン訓練所(森)


教官a「外でやってもらう…」


ミカサ「室内よりずっと広い…」


エレン(ここなら十分だな…)


教官a「3年間ここで修練をしてもらう、訓練前の朝、訓練後の夜、休み時間、休日、通常訓練時間外なら、好きにつかってくれて構わない…」


教官a「週3日は私が直接指導する、フォースでの睡眠補助は大丈夫だね?」


「「「はい!!」」」


教官a「最後に、私の名前はオーラフ・ベイン、これから3年間君達を指導する、これからよろしく…」


「「「よろしくお願いします!!」」」


オーラフ〔教官a〕(いい子たちだ…)

今日は、これで終わります。
前に、オリキャラ出すって書きましたが、こんな感じに本編じゃまったくふれられない人をアレンジする感じです。
では。

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俺が生まれたと同時に母さんは死んでしまったらしい。


父さんは俺が5歳の時、突然いなくなってしまった。


一人になった、俺はミカサの両親に引き取られた、どうやら、いなくなる前に父さんが頼み込んでいたらしい…


そして、俺が引き取られて3年がたった…

843年シガンシナ区


いじめっこ1「どうした異端者!」


アルミン「うっ!」


いじめっこ1「悔しかったら、殴り返してみろよ」


アルミン「そんなことするもんか…それじゃお前らと同レベルだ!」


いじめっこ1「ーーっ!何だと!!」


アルミン「僕が言ったことを正しいと認めているから、言い返せなくて殴ることしかできないんだろ!」


いじめっこ1「なっ!…」


アルミン「それは…僕に降参したって事じゃないのか!!」


いじめっこ1「う、うるせえぞ!!この屁理屈野朗!!」


「おい!アルミンから離れろ!!」


いじめっこ達「「「ん?」」」


エレン「警告だ…、もう一度言うぞ…アルミンから離れろ!!」


いじめっこ2「げっ!…エレン!!」


いじめっこ3「や、やべーよ…また、ボコボコにされちまう…」


いじめっこ1「な、何ビビッてんだよ!今日こそ返り討ちにするんだろーが!!」


いじめっこ3「お、おうそうだった」


いじめっこ2「そ、そうだ…今回は木刀を持ってきてんだ!!」


いじめっこ達「「「エレン!!今日こそ返り討ちにしてやる!!!」」」


エレン「そうか、警告は無視するのか…」ギロッ


いじめっこ1「だ、だから何だよ…今日は武器があるんだぞ!!」


エレン「じゃあ、俺も容赦しないから…覚悟しろよ!」ゴゴゴゴゴ


いじめっこ達「「「!?」」」」


ミカサ「アルミンはこっちに来て」


アルミン「ミカサ?いつの間に…」


ミカサ「エレンに言われたの…傷を手当するから、じっとしてて…」


アルミン「い、いやそんなことより!エレンを止めないと!!」


ミカサ「自業自得、アルミンをいじめた」


アルミン「そんな、ミカサまで…」

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ミカサの家


ハンネス「その後、どうですかエレンは…」


ミカサ母「ええ、とてもいい子ですよ…けど…」


ハンネス「けど?……まさか!アイツが何か!!」


ミカサ母「いえ、そんな…あの子本当にとてもいい子ですよ、ミカサとずっと一緒に居てくれますし…家事の手伝いも、薪拾いだってたくさん薪を持って帰ってきて…」


ミカサ父「ただ…私たちには一歩引いた所があるみたいで……そのどこか遠慮した所があって…」


ミカサ母「それが、ちょっと心配で…何かほしいものはある?、何かしてほしい事はある?、って、聞いても何もいらないここに居るだけで良い、としか言わなくて…」


ミカサ父「私達、本当にあの子の親としていてやれてるのか不安で…」


ハンネス「…いや、安心しました…」


ミカサ母「え?」


ハンネス「エレンは、きっとわかってますよ…」


ミカサ夫「は、はあ…?」


ハンネス「…そろそろ、戻らなきゃならないんで…これで…」


ミカサ母「はい、今日はわざわざありがとうございました」


ハンネス「いえ、こちらこそ……後、これをエレンに…今日、あいつの誕生日ですから…」

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シガンシナ区,町

いじめっこ達「「「……」」」ボロボロ


アルミン「エレン、やりすぎだよ!!」


エレン「仕方ないだろ、警告はしたぜ」


ミカサ「毎回コテンパンにされてるのに、懲りないのも悪い」


アルミン「…」


アルミン(また、二人に助けられた…)


アルミン「…はあ…、そうだ、エレン…誕生日おめでとう、これプレゼントちょっと汚れちゃったけど…」


エレン「おお!?ありがとな」


アルミン「うん、今回はごめんね…誕生日会に参加できなくて…」


エレン「そんな、気にする事じゃねーよ、用事は仕方ないだろ…」


アルミン「それじゃあ、僕はこれで…また明日ね、エレン、ミカサ」スタッ


エレン「さて、俺はこいつら、運ぶから…ミカサは先に帰ってくれ…」


いじめっこ達「「「……」」」ボロボロ


ミカサ「私も一緒に行く」


エレン「いいって、先に帰れよ」


ミカサ「……お母さん達のプレゼント取りに行くの?」


エレン「ーーーっ!?何でそれを!」


ミカサ「ここ最近は私だけを、先に帰らせるので、昨日、エレンの後をつけた」


エレン「おい!!」


ミカサ「刃物のお店と装飾品のお店に入ったのが見えたので、何をしていたのか隠れて、じっくり観察した」


エレン「…」


エレン(あの時、感じた気配はミカサか…)


エレン「それ、見たんなら…俺に言わず知らないフリしろよ…」


ミカサ「お母さん達だけズルイ…」


エレン「//う…い、いいから先に帰っててくれ、じゃあな!」スタッ


ミカサ「エレン!!」

カッコ記号追加します{}これはひそひそ話で使います。


ミカサの家


ミカサ母「エレン、遅いわね…どうしたのかしら、ミカサ知ってる?」


ミカサ「…知らない…」


ミカサ父「…せっかく、鴨を狩って来たのにな…どうしたんだろうな…なあ、ミカサ」


ミカサ「だから、知らない…」


ミカサ夫婦「…」


ミカサ父{なんか、ミカサの機嫌が悪いな…}


ミカサ母{帰ってきてから、ずっとこうなの…}


ミカサ父{エレンと喧嘩でもしたのか?}


ミカサ母{ええ、たぶん…}


ガチャッ


エレン「ただいま」


ミカサ母「!おかえりなさい、エレン、いったいどこにいってたの、こんなに遅くまで?」


エレン「その…これ、おばさんに…」


ミカサ母「これは…はさみ?」


エレン「今使ってる奴が錆びてきたから、作ったんだ…」


ミカサ母「ありがとうエレン…大事にするわ」


ミカサ母(作った?はさみを?)


エレン「おじさんには、これ…」


ミカサ父「おお、砥石じゃないか、大切につかわせてもらうよ」


ミカサ父(そろそろ、新調しないといけなかったからね…それにしても良いものだ…)


ミカサ「…?」


エレン「…お前、何ふてくされてんだよ…」


ミカサ「…何か用?」


エレン「…ミカサの分がないわけないだろ、ほら、これ…」


ミカサ「…ペンダント?…綺麗な石…」


エレン「刃物の店は、はさみと砥石を作りに行って…装飾品の店はそれを作りにいってたんだよ…」


ミカサ「エレン…ありがとう」ギュッ


エレン「うわっ!!///ひっつくな!!///」


ミカサ母(余計な、心配はいらなかったみたいね…)


ミカサ父(エレンか…いい子なんだがな…ミカサが…)


ミカサ母「エレン、いらっしゃい、町へ出かけましょう」


エレン「え、どうして?」


ミカサ母「今日はあなたの誕生日、今日こそは何か買ってあげないと」


ミカサ父「そうだ、何か買ってもらいなさい」


エレン「…うん、ミカサ行こうぜ」


ミカサ「私は、ちょっと用事がある」


エレン「用事?」


ミカサ母「それじゃ、出かけるわよ」


エレン「うん…?ん?」


エレン(何か、今、変な感じが…)


ガチャッ


ミカサ父「エレンのプレゼント、まだ出来てないんだろ」


ミカサ「っ!?そんなことない!!」


数時間後 どこかの山小屋


「たっく、お前がちゃんと下見してればよ!」


「仕方ないだろ!!いつも、あの時間は4人いるんだよ!!」


「お前がちゃんと調べとけば、女も捕まえられたんだよ!」


「知らねーよ!今日に限って出かけるなんて!!」


「まあいい、依頼された物は手に入った…」



ミカサ「…」(お父さん…お母さん…エレン…)

今日は、これで終わります。

いまさら補足ですが、クワイガンがこの世界(進撃の巨人)に来たのはエレン達が生まれる前です。
このクワイガンですが、スターウォーズで霊体になってから、ルークがニュー・ジェダイオーダー作るまでの事を見ていた
という設定になっています(話の都合上)。


人攫い2「てか、女捕まえたとこで売れたのか、たしかに上物だったが」


人攫い1「そのガキの顔を見てみろ」


人攫い2「あ?」


ミカサ「…」


人攫い2「上等だが、まだガキだな…俺の趣味じゃねーな」


人攫い1「お前の趣味を聞いたんじゃねえよ、そいつは東洋人だ…昔は人間にも種類があってな、そいつは東洋って所から壁の中に逃げてきた最後の末裔だ…」


人攫い2「なるほど、女は地下街で、男とガキは依頼主にわたせば良かったって事か?」


人攫い1「ああ、そうだよ!そうすりゃ、もっと稼げたんだよ!!」


人攫い2「だから、仕方ないだろうが!」


人攫い1「ちっ…」


人攫い2「しかし、変わった趣味だな依頼主は、男は死体で、ガキは生け捕りって」


人攫い1「俺達が、気にする事じゃねーよ…」


人攫い2「おい、死体はどうした?」


人攫い1「もう一人が、今、倉庫に置いてる…ここに置かれちゃ臭くてたまらねぇ…」


ガチャッ


「「?!」」

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数時間前 ミカサの家


ミカサ母「でも、ナイフでいいの?」


エレン「うん!おじさんに狩りの仕方を教えてもらいたかったんだ」


ミカサ母「そう、それなら良かった…もうすぐ家よ」


ガチャッ



ミカサ母「ただい…」


エレン「おばさん?どうしたの…」


エレン(血…?)


エレン「ミカサも、おじさんもいない…」


ミカサ母「…エレン…私は憲兵団を呼んでくる…あなたはハンネスの元にいなさい…」


エレン「…」


ミカサ母「エレン聞いてるの…エレン…?」


エレン「…」


-------
-------


どこかの山小屋


エレン「ごめんください…」


人攫い2「おいガキ!!どうしてここがわかった!!」


エレン「…その僕は…森で迷って……小屋が見えたから……」ブルブル


人攫い2「あん?」


人攫い1「…」(あしらえ)


人攫い2「駄目だろ、子供が一人で森を歩いちゃ…森には怖ーい狼がいるんだぞ…でも、もう心配いらないよ、おじさん達と一緒に行け...っ?!」グサッ


エレン「ありがとう、おじさんもうわかったからさ…死んじゃえよ、くそ野朗!!」


人攫い2「…」ドサッ

人攫い1「あ?!嘘だろ!!」

エレン(ドアを閉めて…)


ガチャッ


人攫い1「ま、待ちやがれこのガキっ!!」


バタンッ


人攫い1(どこに隠れ…)ザクッ


エレン(後ろから心臓を刺す…)


人攫い1(このガ…)ドサッ


エレン(倒れたところで、とどめに首を…)


ザクッ


人攫い1「…」



エレン「よし…ミカサ!!」


ミカサ(…エレン?)


エレン「おい、しっかりしろ!今、縄を解いてやる…」


ミカサ(駄目…まだ一人…)


人攫い3「あ?」


エレン「?!」


エレン(ナイフを…)ゴフッ



エレン「な?!…ぐっ…」


人攫い3「てめえがやったのか…」ガシッ


エレン「…うっ……ぐっ…っ…」


エレン(声が……出せない…)


人攫い3「てめえがやったのか!!てめえが!!」


エレン(息が……)


人攫い3「殺してやる!殺してやるぞ!!」


ミカサ(…エレンが……エレンが…)ブルブル



エレン(このままじゃ…ミカサが…殺さないと…)


エレン(こいつを…殺さないと…)


人攫い3「悪魔めっ!!死…?!」グッ


エレン(殺すんだ…こいつを…)


ミカサ(手を……離し…た?!)


人攫い3「っ……うっ…がっ……!?」グイッ



人攫い3(首が……!!)グッ


エレン(死ね…死ね…)


人攫い3(締まっ…)


ミカサ(エレン…?)


エレン(死んじまえよ!!)




ゴキッ




恐らく、これが俺が初めて、自分の意思で力を使った時だろう。だが、この時は…

ーーーーー



兵士1「おいおい、なんだこりゃ…」


兵士2「一人は喉を切られて、もう一人は心臓を一突き…」


兵士1「こいつは、首が折れてるぜ」


兵士2「本当にこれを子供が…?」


兵士1「信じがたいな」


兵士2「恐ろしいガキもいるもんだ」



ーーーーー


ハンネス「エレン!!なんて、無茶なマネをしたんだ!!!」


エレン「…」


ハンネス「下手したら、お前まで死ぬかもしれなかったんだぞ!!」


エレン「…」


ハンネス「エレン聞いてるのか!」


ミカサ「ハンネスさん、エレンを怒らないで!」


ハンネス「ミカサ…」


ミカサ「エレンはわたしを助けてくれたの!だから…」


ミカサ母「ミカサを助けてくれてありがとう…けれど、あなたも大事な私の子供なの…」


エレン「…」


ミカサ母「だから、もうこんな無茶はしないで、わかった?」ギュッ


エレン「ごめんね、おばさん、おじさんは助けられなかった」


エレン「もっと、頑張れば助けれたかもしれないのに」


エレン「ごめんね、おばさん」


ミカサ母「エレン…?」


エレン「俺が、もっと早くここに着いてたら、おじさんも助かったかもしれないのに」


エレン「おれの力じゃ、ミカサだけしか助けられなかった」


エレン「だから、次は、死ぬ気で頑張るよ」


ハンネス「エレン、お前大丈夫なのか?」


エレン「え?何が?」


ミカサ母(気が動転してるのね…)


ハンネス「…エレン、最後に少し話がある」


エレン「?」


ミカサ「ハンネスさん!」


ハンネス「大丈夫だ、もう怒らないよ」


エレン「話って、何?」


ハンネス「お前、本当にあれをやったのか?」


エレン「あれ?…ああ...でも獣を殺しただけだよ…」


ハンネス「エレン、お前...」


エレン「それだけ?」


ハンネス「…どうやって、首の骨を折ったんだ?」


エレン「え?折る?」


ハンネス「三人のうち、一人は首の骨が折れてたんだ...本当に、お前がやったのか?」


エレン「3?俺は二匹しか、殺してないよ」

ーーーーーーーーー

848年 調査兵団 支部 



リヴァイ「クワイガン!今のは!」


クワイガン「ああ、私も感じた」


ミケ「侵入者だ、だが気配はすぐ消えた…匂いもまったくしない」


クワイガン「おそらくフォースクロークの一種だろう、かなりの使い手だな…」


ミケ「中からですか?」


クワイガン「いや、外からだ…内地からではない」

補足 
フォースクローク


フォースによって、光、音を直接操作し自らを視覚的、そしてフォースを通して見えなくすることが出来る。


巨人にも有効である。


また、周りの人間にフォースで働きかけることによって、姿を見られた人間から自分の痕跡の記憶だけを消すことでも可能である。


ただしこちらは、知性をもたない巨人には使えず、多くの敵には有効ではない。


かなりの難度で修得者自体、多くないフォーステクニック。


リヴァイ「部隊を出して探させる」


クワイガン「やめろ、憲兵団に感づかれる」


リヴァイ「また、奴らの勝手にさせる気か?」


クワイガン「いや、そのつもりはないし、おそらく、向こうもその気は無いだろう」


ミケ「何故ですか?」


クワイガン「これほどの使い手だ、本来なら私たちにも気取られないように侵入することは容易いだろう、だが、私たちに気付かせた…」


リヴァイ「俺たちを動かしたいのか?」


クワイガン「わからない…ただ、攻めてくるにも巨人を連れてこないのは妙だ」


ミケ「何か別の目的が?レイスの秘宝ですか?」


クワイガン「わからない…だが、このままにはしておけない...私が一人で出る」


リヴァイ「待て、お前が出るなら俺も出る、ジェダイは原則二人で行動するはずだ」


ミケ(それは、マスターとパダワンの時だけどな…)


ミケ「いや、私がついていこう探知能力なら私のほうが上だ」


クワイガン「二人とも必要ない私は顔をあまりしられていないが、二人は有名すぎる」


リヴァイ「……お前の実力を信じないわけじゃないが...」


クワイガン「問題ない一人はなれている、その方が動きやすい」


リヴァイ「チッ…」


クワイガン「万一だ、秘宝が目的だった場合、早くこの案件を調査しないと不味いことになる、私達は遺産がどんなものかまったくわかっていない...」


ミケ「それに、その秘宝を知っていた人達はもうこの世にはいませんからね...」



ミケの手元に握られていた資料には



レイス家火災調査書類 と書かれていた

今日は、終わります。
今回から、補足をつけていくと思います。
あと、セリフ回しだけでは難しい場面は地の文をつかうかもしれません。
いろいろ、つけたしてしまいました、すいません。
ここ、わかんないっていう質問があればできるだけ答えます。

補足
フォース

あらゆる生命体から発生するエネルギーの場であり、生命体から無機質までいろんなものをつつんでいる。


なかでも、フォース感知能力者は、このエネルギーの流れ感じとり、制御し操作することが出来る。


具体的には、テレキネシス、テレパシー、マインドトリック、身体能力の強化、などの能力があげられる。


また、フォースには、ライトサイドとダークサイドのふたつの面があると考えられており


ライトサイドの信奉者は主にジェダイとよばれ、ダークサイドの信奉者は主にシスとよばれる。


ただし、ジェダイでも、ダークサイドの能力を使っている者もいる。

補足
ジェダイ

ライトサイドを信奉する者たちの総称



シス

ダークサイドを信奉する者たちの総称

補足
ライトセーバー

外観は全長30センチ程の器具であり、起動すると先端から長さ1メートル程の光り輝く尖形状の刀身が生成される。


このプラズマの刃は何らかの物体に触れた時にのみ凄まじい熱エネルギーを放出し、殆どの物質を容易に貫通・切断する事


が出来る他、レーザーやビームの類に干渉し弾道を逸らす事も可能となっている。


ライトセーバーは、起動時の独特の回転効果や重量を持たないプラズマの刃などにより、フォースのサポートなしで使う者はほとん


どおらず、それ故、ジェダイ、シスなどのフォース感知能力者が、主に武器として使う。


製造の際は、それほど特別な材料は必要なく、原始的な環境の下でも製造可能である。


また、ライトセーバーの色は内臓されているアデガン・クリスタルによって決まる。

848年 訓練兵団 訓練所 格闘訓練

ライナー「ぬわっ!!」ドスッ


エレン「大丈夫か?」


ライナー「イテテっ、少しは手加減しろよ...木刀使ってんだから」


エレン「悪いな、手加減するのは得意じゃないんだ」


ライナー「はあ...それにしても」


エレン「ん?」


ライナー「元々、体術はすごかったが...木刀持っただけで手も足も出なくなるってのはな...」


エレン「俺のことか?」


ライナー「まあ、お前もそうだがミカサもな...」


ミカサ「……」スッ


クリスタ「イタッ」ステンッ


ミカサ「大丈夫?」


クリスタ「うん、ありがとうミカサ」


ユミル「おい、もうちょっと手加減しろよ、ミカサ」


クリスタ「もう、ユミルまた来たの」


ユミル「いいだろ、バレないようにサボってんだ、問題ない」


クリスタ「もう、もっと真面目にやればいいのに...ミカサ、もう一度お願い」


ミカサ「わかった」


ライナー(結婚しよ…)


エレン「ライナー?」


ライナー「ん!ああ、ミカサも木刀持ったらまた強いな...」


エレン「まあ、あいつは昔からいろいろ器用にこなせる奴だ」


ライナー「お前ら二人は、訓練が始まった日から凄かったが...ただ、アルミンは意外だな」


エレン「アルミン?」


ライナー「だってよ、ほらアレ見てみろよ」


アルミン「はあっ!!」ドスッ


ベルトルト「うわっ!!」ドンッ


アルミン(うわっ、やりすぎた)


アルミン「ベルトルト大丈夫?!」


ベルトルト「イテテっ、うん、大丈夫だよ」


アルミン「ごめん、つい癖で」


ベルトルト「いや、本当に大丈夫...それにしても剣道3倍段ってのは聞いたことあるけど、身をもって実感することになるとはね...」


アルミン「え?」


ベルトルト「いや、こっちの話」


コニー「よし、次は俺とやろうぜアルミン」


アルミン「あれ?コニー、サシャはどうしたの?」


コニー「教官につれてかれちまったんだよ」


アルミン「教官に?また、何かやらかしたの…」


コニー「いや、それがさ…」


ライナー「ベルトルトの巨体を吹っ飛ばすんだぞ、対人格闘じゃ、いつも吹っ飛ばされてたアルミンが...」


エレン「油断してたら、足元すくわれただけだろアルミンは強いぞ」


ライナー「まあ、悪くいうわけじゃないが...正直、お前ら3人のうち一番座学ができるだけのやつってイメージしかなかったからな、木刀一本であれほど強くなるなんてな」


エレン「なめられたもんだな...場合にもよるが1対1での剣術じゃ俺ら3人の中じゃ、一番強いからな」


ライナー「...にしても、剣術なんてどこで習ったんだ?」


エレン「ああ...その話はまた今度してやるよ...ほら十分休憩したろ来いよ」


ライナー「次は格闘でいこうぜ」


食堂

ライナー「イテテっ...」


エレン「大丈夫か、ライナー?」


ライナー「おう、おかげで、日に日に頑丈になってくよ」


アルミン「エレンは手加減ができないからね」


エレン「ベルトルトを気絶させた、お前には、言われたくないけどな...」


アルミン「ああ…ごめんねベルトルト」


ベルトルト「もう、気にしないでよ、あれは受身を取り損ねた僕が悪いんだ...」


ライナー「本当、お前の巨体を棒一本で吹っ飛ばすんだもんな」


ベルトルト「ああ、末恐ろしいよ...」


ミカサ「エレン…パンくずがついてる」


エレン「…お前は相変わらずだな...」


ミカサ「エレンがだらしないだけ..」


ジャン「エレン坊ちゃんは、ミカサの助けがないと飯も碌に食えないのか?」


エレン「お前は毎日毎日、何なんだ」


ミカサ「エレン」


エレン「ああ、わかってるよ」


ジャン「……クソッ!!うらやましいんだよテメェ!!」ガシッ


エレン「おい!服ひっぱるなよ破けちゃうだろうが!」



訓練兵全員(((今日も、また、始まった)))


ジャン「うるせえ!!いつもいつも見せ付けやがって!!!」


エレン「はあ!?何をだ?」


マルコ「ジャン、落ち着きなよ」


ジャン「マルコ!!、悪いが男には譲れない事があるんだ、今日こそはこの死に急ぎ野朗をミカサから…」


マルコ「いや、こんなとこで騒いだら、また教官が」



「おいおい、またかよ」
「毎日、あきねーなあの二人」
「案外、息あってんじゃないの?エレンとジャンって」



エレンジャン「「誰がこんな馬面 (死に急ぎ野朗)と!!」」



訓練兵(((息ぴったりじゃねーか)))


ガチャッ


オーラフ「随分賑やかな夕食だね、訓練兵の諸君」


訓練兵全員「「「!?」」」


ジャン(座学の…)


ライナー(眼鏡の…)


ベルトルト(教官…)


オーラフ「一応言っておくけど、訓練兵どうしでの個人間の格闘は禁止されているのは、初日に説明があったのだがね、二人とも...」


エレン「い、いえ!、じゃれあってただけです、なあジャン」ガシッ


ジャン「誰が...ええ、俺たちいつも仲良しなんで、なあエレン」ガシッ


訓練兵全員(((嘘つけ)))


オーラフ「そうか、まあそういうことにしておこう」


エレン「マ…オーラフ教官何か御用ですか?」


オーラフ「私は彼らの引率だよ」


サシャ「…」


トーマス「…」


ミーナ「…」


アルミン(今日はなんか静かだと思ったら、サシャがいなかったからか)


オーラフ「それと、緊急の連絡が一つ」


訓練兵全員(((?)))


オーラフ「今、街で誘拐事件が多発している、狙われてるのは十代の子供、憲兵団、駐屯兵団が犯人の捜索を行っているがまだ目星はついていない、だから犯人が逮捕されるまでの外出申請行う場合は必ず4人以上のグループで行うように、では、私はこれで」


ガチャッ


「誘拐事件?」
「マジかよ…」
「怖いわね」



エレン「いつまで肩くんでんだ?」


ジャン「!お前が離れねーんだろうが!!」


エレン「…」(にしても誘拐か...)チロッ


ミカサ「…」モグモグ


エレン(心配しすぎか、俺も変わらないな)


マルコ「トーマス、一体どうして呼び出されたんだい」


トーマス「ああ、健康診断をね…」


サムエル「健康診断?」


マルコ「具合でも悪いの?」


トーマス「いや、そうじゃないんだけど...」


サムエル「だったら、なんで?」


トーマス「いやあ、それが…」


クリスタ「サシャ、どうして呼び出されてたの?」


サシャ「ええ、教官に言われて健康診断を…」


ユミル「健康診断?食いすぎで腹でも壊したか?」ゲラゲラ


クリスタ「もう、ユミルったら、またそんなこと」


サシャ「…」


クリスタ「サシャ?やっぱり体調悪いの?」


サシャ「!いえ、大丈夫ですよ」


クリスタ「そう…ならいいんだけど...」


ユミル「…」


ライナー「めずらしいな、教官に呼び出されたなんて」


ミーナ「うん、健康診断がね」


アルミン「健康診断?三人とも、具合でも悪いの?」


ミーナ「いや…その…私たちの分のカルテを医療班の人が紛失したらしくてね...」


ライナー「それで、再検査ね、ずいぶん雑な管理だな...」


ミーナ「…ねえ、エレン?」


エレン「?」


ミーナ「…どうして、調査兵団を目指すの?」



サシャ「!」
トーマス「!」


エレン「急にどうした?」


ミーナ「エレンが、調査兵団に執着するのかわからないから、だって...巨人の恐怖をその眼で見たんでしょ」


エレン「見たからどうした?初日に、聞いたんじゃねえのか俺の志望動機...」


ミーナ「いや…それは…」


エレン(そういや、嘘だと思われてたな...)


ミカサ『エレン』


エレン『わかってるよ』

エレン「戦うためだ」


ミーナ「戦うため?」


エレン「巨人は脅威的だ、だが、このまま何もせずにいたらいつか食われて死ぬだけだ、壁だって壊されない可能性なんてもうゼロじゃない」


ミーナ「…」


エレン「だから、俺は戦うために調査兵団に行く、それがどれほど愚かだと思われようがな」


ミーナ「エレン…ありがとう...」


エレン「で、何で聞いたんだ?」


ミーナ「ああ、ええと…ほら、気になっただけよちょっと!!」


エレン(なんか隠してやがんな、まあ、俺も全部はしゃべってないから、あいこってとこか)


ライナー「…」


エレン「ん?ライナー、飯食う、手が止まってんぞ」


ライナー「あ!、ああ」


エレン「具合でも悪いのか?まさか、対人格闘の時に俺が何かやっちまったのが今頃...」


ライナー「いや、それはない大丈夫だ..」


エレン「そうか、ならいいが」


パダワン訓練所(森)


この訓練所は、凹地の中に建てられていた、周りは木が多く、そしてかなり広い、立体機動の訓練所と同じぐらい大きな木が自生している。


ここには、基本的にここの管理者である、キース教官やオーラフ教官やエレンらなどのパダワン見習い意外は、まったく近づかない。


そんな中の早朝、4人の人物が森の中に立っていたエレン達3人とオーラフだ、全員、それぞれ小型の器具、ライトセーバー、を持ってる。

オーラフ「では、これから、ライトセーバートレーニングを始める...ルールはいつも通り、私に一撃でも与えれたら君たちの勝ち、君たち全員に私が一撃を与える、また、気絶したら、その時点で終了、そして私はハンデとしてフォースを攻撃には使わない以上だ...」


彼の説明が終わると、全員がそれぞれライトセーバーを起動する、エレン達が青色、オーラフは緑色の刃。

オーラフ「では、いつでもいいよ」


その言葉で、まずエレンが飛び出した、次いでミカサ、アルミンとそれぞれオーラフに向かって駆け出した、


その中でもエレンは全身をフォースにより極限まで高め、二人が3歩ほど進んだ頃には、オーラフの眼前に辿り着いていた。


エレン「はあっ!!」


しかし、エレンはそのまま向かうのではなく、跳躍した、正面ではなく頭上から地に着くまでの連撃、


地に着いた瞬間また跳躍、そして攻撃また跳躍、全身の柔軟性、フォース、それらを使い、目まぐるしく地を飛び回る、


それは速くそして力強い、並みのジェダイ程度なら十分に戦える程の、しかし、所詮その程度でしかなく、


今、自分と相対しているマスターには通じない。それどころか


エレン「くっ!!」
オーラフ「どうした!先ほどの勢いは!!」


エレンは完全に押されていた

オーラフはエレンの連撃全てを完璧に防ぎ、さらにそこからの怒涛の連続攻撃、


それは一つ一つ、エレンのそれより圧倒的な剛の一撃、攻めに重点を置いた太刀筋、立ち回り、


それらはすべてフォーム5の特徴的な戦闘方だった、その中でもライトセーバー戦に重点を置いたドジェム・ソの。


エレン(マズイな...このまま押し切られたら...)



もはや、エレンは防御に徹するしかなかった、手の力を抜けばライトセーバーは弾かれる、


脚の力を抜けば身体のバランスが崩れ、確実に切り伏せられる、


今まで攻撃のために使っていたフォースも、それらを保つために使うしかない。


オーラフ「どうした?もう限界かい?」
エレン(このまま耐えても、切られるだけだ!!一か八か!!!)

オーラフ(?!私の力を利用して体ごと後退したか)


そう、体が崩れないほどに、絶妙に手と脚の周りのバランスをフォースで調整し、


相手の攻撃をセーバーで受けきりその力でその場から距離を取る。一歩間違えば確実にそこで終わっていただろう。


しかし、回避できただけでエレンの不利は変わらない、元々、エレンの使うフォーム4は威嚇・牽制の効果が高い、


だがそれが通じない者にはまったくもって隙が多すぎる業となる。特にこの教官には、威嚇も牽制も意味がない。


アルミン・ミカサ『『エレン、準備は出来た!!』』


それ故に、時間稼ぎに徹していた、いままで戦いに参加していなかった二人を守るため、それももう十分だ。


エレン『反撃開始だ!!いくぞ、ミカサ、アルミン』

オーラフ「ようやく、二人とも参戦かい、いつくるのかと待ちくたびれたよ」

先に攻撃をしたのはアルミンだった、ただし一人ではなくミカサと二人で、


アルミンは3人の中では一番非力だ、オーラフの一撃をまともにうければ確実にセーバーは弾かれる、


それはフォースで強化していても確実に、3人の中で一番力の強いエレンでも防ぎきるのは困難なほどに


オーラフのスラッシュが脅威的な威力を誇っているのだが、これを防げなければ


この教官とはまともに戦うことができない、だからこそ、対抗策を講じるのは当たり前だ


オーラフ(これは、また、やっかいだな...)
アルミン(力が最高点に達するまでに!!)
ミカサ(攻撃をして威力をおとす...!)
ミカサ・アルミン((溜める隙すらあたえさせない!!))


訓練兵になってから、何度かオーラフとのスパークリングをおこなって、アルミンなりに編み出した、


オーラフとの戦闘での対策の一つだ、まだ自分には彼の攻撃を直接、受けきることはできない、


だから、手数の多い連続攻撃で、防御に徹させることで威力のある大振りや溜めを封じる。


オーラフ(それにしても、どういう事だ、このコンビネーション、以前とは段違いだぞ...)


今、アルミンとミカサは以前の模擬試合より、遥かにレベルの高い連携を見せていた


アルミンが攻め、ミカサがそれをサポートする。


二人とも自分が何をすればいいか理解し、合図もすることもなくそれをする。


テレパシーを使っている気配は無い、ただ妙なフォースの流れをオーラフは感じていた...


だが、それについて、考える前に先ほどから姿を見せないもう一人についてのことが頭をよぎった。


オーラフ(待て!!エレンはどこにいった!!)


オーラフは、先ほどから姿を見せないエレンを探るために、アルミンとミカサから離れた


しかし、それが大きな隙を生んでしまった、周りを見渡そうとしたその瞬間、


どこからか、エレンが飛び出し上空から急降下、それと同時にミカサとアルミンが突っ込む、左右、上からの三方向の同時攻撃


オーラフ(なるほど、そういうことか...これは驚いた)


異様なほど息のあったコンビネーション、彼は理解したエレン達が何をしているのかを。


オーラフ(回避するには、間に合わない...攻撃が先に当たるのは、距離とスピードからしても、左右の二人!!ならば...)


三人の攻撃を、防御するためにライトセーバーを構え直そうとしたその一瞬


オーラフ「なっ!?」


アルミン(これでもう、動けない!!)


アルミンとミカサが急激に加速し、アルミンは上からミカサは下から、


二人のセーバーがオーラフの緑の刃をギロチンで挟み込むように捕らえた、


かなりの力でセーバーが押さえ込まれ、これではセーバーで防御をするどころか動くことも出来ない。


エレン(これで!!終わりだ!!!)


エレンは、この瞬間を狙うために常にオーラフの死角に張り付いていた、アルミンとミカサに、攻撃の目を向かせて、


一番のスピードをもつ自分が彼に隙がでた時に全力で特攻し、防御をしようとすればアルミンとミカサが妨害する、


このエレンの一撃が決まれば、彼らの念願の初勝利になるが...


オーラフ(中々だが、おしいな、最後の詰めが甘い...)

そこからのオーラフの行動は尋常ではないほどに正確無比だった、まず、ライトセーバーの電源をオフにする。


アルミン(しまった...!!)
ミカサ(バランスが!!)


間に挟まれていた彼の緑の刃が消えたことにより、二人の青い刃が衝突、突然の事態に二人は体勢をくずす、


そして、オーラフはすぐさまライトセーバーを再起動し



アルミン「うわっ!!」
ミカサ「くっ...!!」

二人を一瞬で切り捨て、そのまま振り返り、エレンの攻撃を強烈なスラッシュではじき飛ばす


エレンはライトセーバーを体ごとはじかれ突き飛ばされ、そのまま、受身も取れず、大木に激突し、そのまま力なく地に落ちた。


エレン「ぐはっ!!」


エレンの意識はここで途切れた...

今日は、ここで終わりです。
戦闘描写をセリフ回しだけで行う方法をどうしても思いつかなかったため、地の文を使いました。
また、戦闘描写をもっとわかりやすくできないか、いろいろ探るので、書き方がまた変わるかもしれません。
いろいろ変更がや補足があって、すみません。
ここ、わかんないっていう質問があればできるだけ答えます。

酒場 昨夜


モブリット「お久しぶりです、マスタージン」


クワイガン「久しぶりだな、モブリット……今は、ハンジのパダワンだったな……大変か?」


モブリット「……ええ……まあ……」


クワイガン「そうか……私の弟子の頃はもうすこしマシだったのだが…」


モブリット「いえ、でも、勉強にはなります」


クワイガン「それは良かった……で、緊急の案件とはなんだ?」


モブリット「それが……3日前内地で、5人の兵士が死体で見つかったのです」



クワイガン「……死んだのは調査兵か?……憲兵団に我々の事が感づかれたのか?」


モブリット「そう言う訳じゃないみたいで、というのも……死んだ兵士の内、一人は調査兵、もう一人は駐屯兵だったのですが……残りの3人は憲兵だったそうです……」


クワイガン「憲兵が?」


モブリット「内の隊からの死人だったので、分隊長が遺体の解剖に立ち会いまして」


クワイガン「全員、 一晩の内に死んだのか?」


モブリット「はい、それぞれの同僚が死ぬ前日に、元気な姿を見ていたそうなので、ですから、病死ではないみたいです」


クワイガン「では、それぞれの死因はなんだ?殺人か?」


モブリット「それが……よくわかってなくて、妙な事が……」


クワイガン「妙な事?」


モブリット「全員の遺体には外傷もみられず、毒殺の痕跡もなくて、でも……解剖すると頭が空っぽで……」


クワイガン「空っぽ?」


モブリット「じゃなくて、えっと……全員の死体の……脳が溶けていたそうです……」


クワイガン「脳が溶けていた?」


モブリット「はい……死体が発見された時には、液状の脳が……それが鼻や口から垂れ流しの状態で……シチューみたいだったそうです」


クワイガン「惨いな…」


モブリット「本当に恐ろしい……それで、ハンジさんは恐らくフォースによる外因的な影響を受けた、と考えているみたいですが……何か心当たりはありませんか、あなたの知識の中でこんな事が起せる様なものは?」


クワイガン「…残念ながらないな……私の師なら知っているかも知れないが……こちらには来ていない」


モブリット「そうですか……わかりませんか……」


クワイガン「悪いな、力になれなくて」


モブリット「あなたでわからなかったら、地道に探すしかありません」


クワイガン「まだ用件はあるのだろう……」


モブリット「はい……こんな事件が起きて、更に憲兵が3人も殺されたので……動くみたいです……中央の憲兵から何人か……」


クワイガン「面倒だな……その状況だとドールも何体か出てくるだろうな」


モブリット「はい、内地までが奴らの行動範囲ですし、ジェダイの事も露見はしていませんけど……昔みたいに内地の外でも、襲われる可能性があるので……」


クワイガン「侵入者の捜査で、内地には行くなと?」


モブリット「いやそうではなく、エルヴィン団長の言伝で……行くなら、二人以上で調査に当たってほしいと…」


クワイガン「エルヴィンの言伝か……断る」


モブリット「え!そんな困ります!!」


クワイガン「帰っていいぞ、モブリット、お前はそのためにも来たのだろ?」


モブリット「いえ、違いますよ……というか、断らないでくださいよ、もう来ていますよ」


クワイガン「来ている?誰だ?」


モブリット「はい、今呼び出しました……あ!こっちに来ましたよ」


ペトラ「お久しぶりです……ペトラ・ラルです」


クワイガン「……久しぶりだね、あの時以来か……?」


モブリット「え……知り合いですか……?」


クワイガン「昔、ちょっとね……」


ペトラ「はい、あの時は命を救っていただき、ありがとうございました」


クワイガン「いや、気にしなくていい……当然のことだ……お母さんは元気かい?」


ペトラ「……はい、元気にやっています、母は義足になってしまって退役したのを、悔やんでいました……」


クワイガン「そうか、相変わらずのようだな……わかった、応援の要請は受け入れる」


モブリット「ありがとうございます……では、私は本部に戻ります……」


クワイガン「今、兵団で師事してもらっているマスターは?」


ペトラ「それが……今はいません、訓練兵になる前は母が訓練してくれました」


クワイガン「その話は聞いているよ、君のお母さんがよく話してくれた……今は師がいないのか、なら、君はわたしのパダワンだな」


ペトラ「え?!もう3人も弟子をとられていると、聞いているのですが?」


クワイガン「問題ない、おそらく、そのつもりで向こうも君をよこしたのだろ……それに、私の弟子は今、全員が訓練兵だ」


ペトラ「……では、これからよろしくお願いします、マスター」


クワイガン「よろしくパダワン……」

訓練兵団 朝

エレン「はあ……結局、かすりもしなかったな……挙句、気絶って」


アルミン「まさか、ライトセーバーをしまわれるなんて思わなかったよ……」


ミカサ「でも、実戦でのフォースメルドはうまくいった…これは今回の戦いでの一番の収穫……」


アルミン「そうだよね、前は少しでも揺さぶられると、一気に崩されちゃったから」


エレン「とはいっても、3人同時ではまだ無理だからな」


アルミン「そこはまだ調整段階だよ、僕もあの強力な斬撃を受け止められないと、受け流しができないし」


エレン「まあ、兵団の訓練を続ければ、素の筋力が向上するだろ、そうすりゃライトセーバーも弾かれないようになるさ」


アルミン(簡単に言ってくれるよ……エレンらしいけどさ)


ミカサ「セーバー痕の治療が終わった……」


エレン「いつも悪い、ミカサ、俺たちが治癒能力を使えれば、お前の負担も減るんだが」


アルミン「僕らじゃ、使えないからね……」


ミカサ「フォースの力も個人によっては異なる、こればっかりはどうしようもない……」


エレン「わかっちゃいるが、お前一人に任せるのも……」


アルミン「……」


ミカサ「二人は気にしなくていい、私にはいい訓練にもなる」


エレン「そう言ってくれると、心強い」


アルミン「じゃあ、僕は倉庫の当番があるから、もう行くね」


エレン「おう、じゃあまた後でな、アルミン」

―――――――――――――
――――――――――――

アルミン(とはいっても、筋力が足りないのは本当の事だ)


アルミン(僕は身体強化が苦手だからな……元となる体力も、2年修行して同い年の男子より、ちょっと上ぐらいだし……)


アルミン(それに比べて、エレンは昔から体力あったな…そのせいで、喧嘩も強かったし)


アルミン(今になって思えば、あれも無意識にフォースを使っていたんだろうなあ……)


アルミン(ミカサもパダワンになってからは、男子顔負けの強さ、それに治癒の才能もあるし…)


アルミン(うーん……僕はある程度の、剣術の技量はある……でも、相手の攻撃を受け止めないと意味がないからな……)


アルミン(結局、自分の感覚でマカシを選んだ…対ライトセーバー戦の型だけど、僕の目的にはあっている……)


アルミン(でも、攻撃力が僕には不足しているからな……)


アルミン(やっぱり、型を変えた方が……)


アルミン(型を変えても、基礎体力がなければ同じか……)


アルミン(実際、エレンの言うとおり、元が上昇しないと意味がないからな)


アルミン(今更、型を変えても意味は無い)


アルミン(そうだ、クワイガンだって、自分の感覚を信じろ、って言っていた)


アルミン(先の事まで考えすぎか、今は、体力の向上を考えよう)



ドンッ!



アルミン「うわっ!!」


アルミン「イタタッ……」


教官「すまない、大丈夫か?」


アルミン「すいません……大丈夫です」


アルミン(考えすぎて、ちゃんと前を見て、歩いてなかった……)


教官「そうか…それはよかった」


アルミン(ん?)


教官「では、これで」


アルミン「はい、すいませんでした……」


アルミン(あれ?あんな教官いたかな……)


アルミン(……早く行かないと)

ーーーーーーーーーーーーーーーー

アルミン(フォースメルドは便利だけど、長時間使うのは危険だからな……)


クリスタ「あ!アルミンだ……」


アニ「そうだね……」


アルミン(巨人に幻覚って効くのかな……)


クリスタ「何か凄く考え込んでいるね……」


アニ「座学の事でも考えているんじゃないの、アイツ頭いいから」


アルミン(それについては、また本で調べるしかないか……)


クリスタ「倉庫に向かっている……今日の当番、男子からはアルミンが来るんだ……」


アニ「向こうはこっちに、全然気づいてないみたいだね……」


アルミン(後、実戦で使えそうな技術は…)


クリスタ「あのまま行ったら」


アニ「ああ、木に激突するだろうね……本人はまったくきづいてないみたいだし」


クリスタ「私、ちょっと呼びかけてくる」


アルミン(たしか前に、戦闘瞑想って言う技術が本に書いてあったな…)


クリスタ「アルミン?」


アルミン(かなり高等な技術って書いていたな)


クリスタ(全然、気づいてないの?……)


アルミン(士気を操作できる高等技術……)


クリスタ(こんな近くで名前呼んだのに、気づいてない?……)


アルミン(あれを、習得できればもっと……)


クリスタ「アルミン!!」


アルミン「うわっ!!」


クリスタ「きゃっ!!」


アルミン「何だ……クリスタに……アニか……驚かせてごめん」


アルミン(あれ?驚かされたのは僕じゃ……)


クリスタ「うん、大丈夫」


クリスタ(さっきから呼んでいたのに、やっぱり気づいてなかったんだ……)


アニ「クリスタに感謝しなよ……アンタ、木にぶつかりそうだったんだから」


アルミン「ああ…ありがとう、クリスタ」


アルミン(まさか、一日二回も何かにぶつかりそうになるなんて…)


クリスタ「考え込むのもいいけど、周りをみないと……ところで、アルミンは倉庫の当番なの?」


アルミン「うん、ということは女子からはクリスタとアニか……うーん、何か……」


クリスタ「?」


アニ「?」


アルミン「いや、なんでもない……」

食堂

エレン「……」


ミカサ「エレン?」


エレン「どうしたミカサ?」


ミカサ「さっきから、ずっと黙っていて具合でも悪いの?」



コニー「ライナー似合っているな、割烹着」


ライナー「そうか……そんなにスープの量を減らして欲しいのか、コニー」


コニー「な!!冗談だって……」


エレン「いや、ちょっと頭痛が……」


ミカサ「エレン……医務室に言った方が良い……」



ミーナ「あれ?ユミル、クリスタは一緒じゃないの?」


ユミル「あいつは、今日、倉庫当番だ」


ミーナ「あ、そういやアニも当番だった」


ユミル「何だ、アイツも当番なのか……」



エレン「心配しすぎだ……お前は」


ミカサ「でも……」


サシャ「もうひとつパンを恵んでくれませんか……」


トーマス「駄目だ……一人二つだろ、あまりはないぞ……」


サシャ「お願いします、お恵みを……」


ユミル「おい!!早くしろ芋女、後が閊えてんだ!!」


サシャ「そんな~~~!!」



エレン「気にするな、すぐ直る」


ミカサ「何かあったら言って……」


エレン「わかったよ」


エレン「……何だ、食事当番はライナーとトーマスか……」


ライナー「ん?アルミンはどうした?」


エレン「倉庫当番だ、アルミンの分もくれ」


ライナー「ほら、スープだ」


トーマス「はい、パン二人分」


エレン「おう、ありが……」



ガシャッ!!!



エレン「……」


ミカサ「エレン!!」


ライナー「おい、大丈夫かエレン?お前、顔が真っ青だ…」


トーマス「落ちた飯の片付けは俺たちがしとくから、医務室に行ったほうがいいんじゃないか?」


ユミル「サシャ……落ちたパンは……」


サシャ「わかっています、空気は読めます」


ユミル(お前がそれを言うか……)


エレン「アルミンが……」


ミカサ「?」



「「「「「?!」」」」」


ライナー「何だ?!今の音は!!!」


マルコ「爆発音?」


コニー「見ろ!!煙が上がっているぞ!!!」


トーマス「やばくないかアレ?」


ミーナ「火事?!」


ジャン「森の方か?!!」


サシャ「倉庫です!!!」



「「「「?!」」」」


サシャ「多分……食料庫の隣の……」


エレン「……」ダッ


トーマス「おい!!エレン!!!」


ミカサ「……」ダッ


ユミル「……」ダッ


ミーナ「ミカサにユミルまで!」


ライナー「おい!!誰か井戸の水を持っていくのを手伝え!!!」


コニー「わかった、任せろ!!」


フランツ「僕も行くよ!!」


マルコ「僕は教官室に行ってくる!!」

数分前 倉庫 

アルミン「たしか……倉庫番号は3番だよね」


アニ「そう、武器庫……」


クリスタ「今日使う、木刀の数を数えるんだよね」


アルミン「うん、そんなに時間のかかることじゃないけど」


アニ「もう、朝食の時間が始まっているだろうし」


クリスタ「じゃあ、早く終わらせよう」


アルミン「うん、そうだね」


クリスタ「それじゃ」


アルミン「――――っ!!」


クリスタが倉庫の扉をあけた時、僕は本当に自分がジェダイで良かったと思った。


フォース感知者の能力は個人によって、大きく変わることもある。


でも、ほとんどの感知者が持っている力の中に未来予知というものがある。


本当に、これが5秒前に発動してくれてよかった。



アルミン(倉庫が……爆発する……)



もっと早く予知ができれば良かったとは、後で、生と死の狭間で思ったことだけど……


今、僕の頭でそんなことを考えている、暇は無く。


そんなことより、先に自分の体が動いた。


僕はクリスタの服の襟を掴み、使えるだけの力を使ってアニの方に放り投げた。


そりゃ、もう精一杯の力を使って。


クリスタとアニの顔を見ていたら、二人ともすごく驚いていただろうね。


第三者から見れば、僕が奇怪な行動をとっているようにしか、見えないだろう。


クリスタをアニがキャッチする音が聞こえたと同時に、僕は二人をテレキネシスで遠くに飛ばした。


アニがクリスタを受け止めた反動で、飛ばされたように勘違いさせるために。



クリスタ「きゃっ!!!」


アニ「アンタ、何を!!?」


二人は、何が起こったのかは気づいていないと思う。


おそらく、僕の行動で混乱しているだろう。


そのほうがありがたい、もうすぐ爆発するし。


出来るだけ、二人を遠くに飛ばすに精一杯で……僕自身は逃げる暇はなかった。


もっと、うまい方法はあったと思う……エレンやミカサなら二人を抱えて逃げきれたんだろうな……


でも、この状態の僕に出来ることはこの程度だった。


いや、でも、後一つある。


盾があれば、きっと二人は無事だろう……多分……


そして、目の前が真っ白になった。

今日は、ここで終わりです。
やっぱり、戦闘描写以外でも描写が難しい部分は、地の文を使います。
いろいろ変更や補足があって、すみません。
ここわかんない、っていう質問があればできるだけ答えます。

教官室 朝

キース「何があった?」


クリスタ「……」


アニ「……」


キース「話せるようになったら……私の元へ来い」


クリスタ「待って…ください……もう…大丈夫です」


アニ「クリスタ無理しなくて良い……私が話す」


クリスタ「でも……」


アニ「どのみち、その状態じゃまともに話せないでしょ」


アニ「わたしにまかせて」


クリスタ「ごめんなさい……」


キース「二人とも、無理はしなくてもいい……」


キース「あんな事があったのだ、十分休んでからでも構わん」


アニ「いえ、大丈夫です…気持ちの整理はつきました……」


アニ「アイ……アルレルト訓練兵は、レンズ訓練兵が扉をあけた時」


アニ「何かに、気づいた様でした」


キース(フォースによる直感か……)


アニ「すると、彼はレンズ訓練兵をつかんで、私の方になげてきました」


アニ「でも、そのせいで彼は逃げられなくなって……」


アニ「爆発に巻き込まれてしまいました……」


アニ「何故、爆発が起きたのかはわかりません」


アニ「ただ、私たちが見たことはこれで終わりです……」


キース「そうか……二人とも行っていいぞ、昼食まで自室で待機していろ」


キース「後、二人とも服を着替えろ、その血では気持ち悪いだろう……」


クリスタ(この血は私たちのじゃない……)


アニ(アイツに応急手当をしたときについたもの……柄にも無いことして……)


クリスタ「あの!!」


キース「どうしたレンズ?」


クリスタ「アルレルト訓練兵は……」


キース「それは、お前が心配することではない」


クリスタ「そんな!!」


キース「今、お前が考えるべきことは、自分を落ち着かせることだ……」


キース「その状態では、次の訓練でケガをするぞ……」


キース「まずは、自分を休ませろ」


クリスタ「でも……そんなのあんまり……」


アニ「クリスタ」


クリスタ「……」


アニ「私たちに出来ることは、すべてやった……後は教官たちに任せることだ」


クリスタ「はい……」


アニ「自分の部屋へ行こう」


クリスタ「うん…」


アニ「失礼しました……」


クリスタ「失礼しました……」


医務室

キース「アルレルトの具合は?」


医務教官「ひどいですね」


医務教官「二人は爆破地点からかなり離れていたおかげで、擦り傷程度ですが」


医務教官「彼は、あまりに近すぎた……」


キース「ということは……」


医務教官「今日が峠でしょう……」


キース「……」


医務教官「ただ、それさえ越えれば、回復には向かっていくと思います」


医務教官「回復さえできれば訓練も、大丈夫でしょう」


キース「それは、良かった……」


医務教官「正直な話、この程度で済んだのは良かったほうですよ……」


医務教官「この子、爆破地点の近くにいたんでしょ……あの威力、普通なら即死ですよ」


医務教官「本当に運が良かった……まだ、助かる見込みはある」


キース(フォースでバリアを作って爆発を防いだのだろうな)


キース「まあ、それならば……」


キース(死ぬなよ、アルレルト)


教官c「キース教官!!緊急事態が!!」


キース「どうした?」


倉庫跡地


オーラフ「やはり、扉を開けると作動するタイプのブービートラップが、仕掛けられていたな……」


教官b「これかなり精巧に、作られていますよ」


オーラフ「素人がやった訳じゃなさそうだな」


教官b「プロの手口ですね……」


オーラフ「まったく……わざわざ、こんな倉庫に仕掛けるなんて」


教官b「おかげで、うちの訓練兵が大怪我……」


オーラフ「普通なら死んでいても、おかしくない……」


教官b「それにしても、すごい威力ですよね……」


教官b「爆弾の残骸から見たら、手投げサイズのものなのに」


オーラフ「まあ、倉庫を一発で吹っ飛ばすぐらいだからね」


教官b「こんな威力の爆弾、いったいどうやって……」


オーラフ「なんだ、知らないのか?」


教官b「?」


オーラフ「おそらくだが……調査兵団と駐屯兵団が共同で開発した、対巨人用の爆弾だろう」


オーラフ(まあ、クワイ=ガンの世界からもたらされた知識を、使って作ったやつだけどね)


オーラフ「最近、完成品ができたって、報告があったからね」


教官b「え?それじゃあ、これをしたのは内部の人間の仕業って事ですか?」


オーラフ「いや、工場で少ないが生産はし始めている……」


オーラフ「危険だから、厳重に保管されているんだけど、ただ……」


教官b「ただ?」


オーラフ「先ほど、工場に問い合わせたら……」


オーラフ「なんと、対巨人用の手投げ爆弾が、数個盗まれたらしい……」


教官b「それって!!」


オーラフ「そう……内部犯でも外部犯でもありえるよ……」


オーラフ「ただ、どうしてあの子達を狙ったのかはわからないが」


教官d「オーラフ教官!!緊急事態です!!」


オーラフ「どうしました?」


資料室


キース「これは……」


オーラフ「凄いことになっているね」


教官c「私たちがこの部屋に入った時には……」


教官d「もう、この状態でした……」


キース「部屋中、荒らされているな」


オーラフ「金庫までぶち破られているよ……」


キース「報告、感謝する、私達はこの部屋の整理をする」


キース「お前たちは別の教官のグループと合流しろ」


教官c、d「「はい!!」」


オーラフ「人払いかい?」


キース「そんなところだ……おそらく、倉庫を爆破したのは……」


オーラフ「ああ、この部屋にあった何かを、探すためだろうね」


キース「全員の注意を向こうにそらして、自分はこの騒ぎの中、目当てのものを探す」


オーラフ「してやられたね……盗まれた物の、見当はついているのかい?」


キース「対巨人用の爆弾と立体機動の設計図だろうな」


オーラフ「あれ?この部屋そんなものがあったのか、初耳だね」


キース「そのぶち破られた金庫の中に……」


オーラフ「それが盗まれたのは、かなり不味くないかい?」


キース「問題ない、ここに入れていたのはダミーだ……」


キース「本物はパダワン訓練所のほうにある、先ほど確認してきた」


オーラフ「成る程、あそこは人払いの陣が張ってあるからね……」


キース「隠し場所には、もってこいだな」


オーラフ「でも、これでは……」


キース「犯人を捕まえるのは、骨が折れるな……」


キース「憲兵には、連絡したか?」


オーラフ「ああ、したよ……」


オーラフ「それと、倉庫の爆破に使われた爆弾は、例の新型だったから……」


オーラフ「調査兵団と駐屯兵団から、応援が来ると思うよ……」


キース「応援か……まあ、そうだろうな、使われた爆弾が問題だからな」


オーラフ「いったい、誰が来るんだろうね……」


キース「フォースで予知をしてみたらどうだ」


オーラフ「それができたら、今回の事件は起きなかったよ……」


キース「それもそうか……」


オーラフ「でも、今回はどこが来るかわかるよ」


キース「自分で聞いた割にはなんだ……」


オーラフ「まあ、聞いてよ、技術系の隊がでてくるだろうね」


オーラフ「それでいて、爆弾の作成にかかわっていて、戦闘になっても動ける隊……」


キース「面倒なのが、思い当たる」


オーラフ「はは……そこの分隊長だからね、今は」


キース「調査兵団の三本柱の一人……ハン…」


「いやあ、めちゃくちゃだね…この部屋」


キース(噂をすれば……)


オーラフ(なんとやら……まあ、呼んだんだけど……)


「久しぶりキース団長に、オーラフ分隊長、覚えている?ハンジ・ゾエ」


キース「私は、今は教官だ、団長ではない…」


オーラフ「私も今は教官だよ、ハンジ」


ハンジ「私にとっては、いつまでも団長と分隊長だよ……」


ハンジ「懐かしいな……独断で巨人に特攻して、二人から大目玉くらったあの頃……」


キース「あれは、お前が早々に、陣形を崩すからだ」


オーラフ「あんな無茶な戦い方するのは、君だけだよ」


キース「さっそくだが、外の教官や兵士達と協力して、爆弾が残っているか調べてくれ」


ハンジ「あれ?そのために呼んだの、オーラフ分隊長?」


キース「何だ、オーラフ、お前が呼んでいたのか……」


オーラフ「私が呼んだのは、ハンジだけだよ、キース」


キース「何故わざわ…………成るほどそういう事か」


オーラフ「わかってくれた?」


ハンジ「?」


キース「ああ、私は先に医務室に行っているぞ」


オーラフ「説明したら、すぐに行くよ」


ハンジ「話が見えないんだけど、私は何をすればいいの?」


オーラフ「ハンジ、治療に手を貸して欲しい、一人の訓練兵…いや、パダワンが重傷でね……」


ハンジ「治療?私は、治癒能力は使えないよ」


オーラフ「でも、人体構造に関しての医学的知識を持っているジェダイだ」


オーラフ「今年に入った、パダワンの一人に治癒能力が使える子がいてね」


ハンジ「ああ、成るほどね、だが、治癒は出来るけど、知識は持っていない」


ハンジ「だから、私に手伝って欲しいってわけね」


オーラフ「その通り」


ハンジ「わかった、任せなよ…その子の名前は?」


オーラフ「ミカサ・アッカーマン、6人のパダワンのうちの一人だ」

今日は、ここで終わりです。
スレを立てる前に気づけばよかったんですが、これから、クワイガンはちゃんとクワイ=ガンと表記します。
いろいろ変更や補足があって、すみません。
ここわかんない、っていう質問があればできるだけ答えます。

???


アルミン「ここは……?」


僕が、目を開けると真っ白い空間に立っていた。


周囲には建物はなく、ただ白い霧が立ちこんでいた。


アルミン「何でこんなところに……」


自分が、ここに居る理由がわからない


記憶がぼんやりしている、数日間の事がまったく思い出せなかった。


アルミン「エレン達に連絡をとらないと……」


アルミン「……あれ、何で……?」


アルミン(フォースが感じられない……)


アルミン(これじゃテレパシーが使えない)


テレパシーで連絡を取ろうとしたが、それを仲介するフォースが感じられなかった。


そう、この空間ではフォースとの繋がりを感じられない。


アルミン(フォースの力は使えない……)


アルミン(とりあえず、歩き回るしかないか……)


アルミン(場所の特定をしないと……)


アルミン(ここは、一体どこなんだ……)


今、自分は訓練兵の服しかなく、連絡を取れる手段がない。


ここが、どこか、わからない。


その上、自分が何故こんなところにいるのも、わからない。


今は、歩くしかなかった。


どこまでいっても、先が見えない、この白い霧の中を。


自分が戻るべき、場所を探して。


訓練兵団 エレン達の部屋


トーマス「アルミン大丈夫かな……」


ライナー「実際、なんとも言えないだろ」


ベルトルト「まさか、訓練所でこんなことが起きるなんてね……」


トーマス「火薬の管理不行き届きが原因の事故か……」


ライナー「やるせないよな……」


エレン「お前らは、気楽だな……」


トーマス「え?」


ライナー「……どういう意味だ…?」


エレン「…本当にあの爆発が事故だと思っているのか」


ベルトルト「どういうこと?」


エレン「だから、あの工作を事故だと思えるのが、気楽だって、言ってんだよ」


トーマス「工作?事故って、教官たちは言っていたじゃないか」


エレン「そんなもん、俺たちが騒がないように、嘘の情報を流しているだけだ」


エレン「だいたい、どう考えても、おかしいだろ……」


エレン「武器庫の整備なんて、毎日、やっている事だ」


エレン「教官の目も、武器庫は特に厳しい」


エレン「実際、替え刃や銃の弾丸、一つないだけで見つけるまで探させられるんだぞ」


エレン「使い終わった道具を清掃する際は、汚れがあればやり直しだ」


エレン「それぐらい、武器庫の整備は徹底しているんだ」


エレン「だが、今回は、紛失はおろか、爆発だ……」


エレン「どう考えてもおかしいだろうが……」


ベルトルト「何処に行くの?」


エレン「決まってんだろ、あんな事した奴を、捕まえに行くんだよ」


トーマス「?!エレン、今はマズイ」


トーマス「訓練兵は、全員各部屋で待機なんだから」


エレン「……どけよ、ライナー……」


ライナー「駄目だ……」


エレン「どけ!!」


ライナー「確かに、お前の言っていることは、俺も考えていた……」


ライナー「事故では、説明がつかない点はたくさんある」


ライナー「だが、それを調査して、やった奴を捕まえるのは、俺たちがする事じゃない」


ライナー「俺たちは、兵士だ、だが、まだ訓練兵だ」


ライナー「これは、俺たちが手を出すべきじゃない」


ライナー「それに、今のお前は、冷静とは程遠い……」


エレン「俺は冷静だ」


ライナー「いや、冷静じゃない、アルミンを傷つけられて、冷静さを欠いている」


エレン「いいから退けよ……」


ライナー「エレン、頼む、落ち着いてくれ」


エレン「うるせえな!お前も殺してやろうか!!」


「「「?!」」」


ベルトルト「……エレン?……」


エレン「……?!いや……悪い……お前の言うとおりだ」


エレン「俺は、どうかしている……冷静じゃない……」


エレン「少し、頭を冷やす…一人にしてくれ」


ライナー「あ、ああ……」


ライナー(気のせいか……今、一瞬……)


ライナー(アイツの目の色が……緑色の目が……)


ライナー(……金色に見えたような……)


エレン(俺はどうかしている……)


エレン(今、本気で…ライナーを……)


エレン(殺そうとしたなんて……)


???


アルミン(どこまで進んでも、風景が変わるどころか……)


アルミン(この濃い霧も、消える気配がない……)


アルミン(もう、一時間以上は歩いているのに…どういうことだ?)


アルミン(少し休むか……)


歩みを止めて、腰を下ろした


周りを見渡すが、霧しかなく建物の影すら見えない。


太陽があるのかさえもわからない場所であった。


アルミン(それにしてもさっきから……)


アルミン(意識が、遠くなっていくような気がする)


アルミン(ただ、歩いただけなのに…この場所のせいか?)


アルミン(ここで、意識を失ったらどうなるんだろうな…)


アルミン(やめとこう、悪い考えしか浮かばない)


そして、また、歩き始めようと、立ち上がり周りを、確認した時だった。


アルミン(あれは…人影?)


そう、ぼんやりと人の形をしたものが、動いているのが見えた。


アルミン(とにかく、近くに行ってみよう)


アルミンは喜んでいた。


この場所にはもう自分しかいないのではと、あきらめかけていためである。


その人影に、近づいてみれば、やはり、人だ。


アルミン(教官の制服?)


アルミン(ッて、ことは、教官か……)


後ろ姿は、人間のそれだ、男の体格。


髪は黒髪だが、白髪交じり。


やっと、見つけた自分以外の人。


迷わず声をかけた。


アルミン「あの?すみません…」


教官「……」


返事は、かえってこなかった。


それどころか、アルミンに気づいていないのか、振り向くことも無く、歩いている。


アルミン「ちょっと、すみません」


今度は、強引に腕を掴んでみる、相手を振り向かせるために。


教官「……」


アルミン(あれ?この人どこかで……でも、こんな教官いたかな……)


アルミン「あの、すみません、ここって、どこですか?」


教官「……」


やはり、返事は、かえってこない。


アルミン(なんだ、この人……様子がおかしい)


アルミン(目が、虚ろだ……顔色も悪い……)


教官「お許…を……私……イ…家の…め……様」


アルミン「え?」


いままで、反応がなかった男が、ボソボソとつぶやき始めた。


アルミン「あの、もう一度、言ってくれません?」


教官「……しを……私…


アルミン「?!!!」


一瞬の事だった、目の前の男が、突然、砂となって消えたのだ。


アルミン(今、何が?!)


アルミン(何なんだ、これは……)


アルミン(もしかして、ここから抜け出さないと……僕も……)


アルミン(そうだと……まずい?……早く……なんだ?)


アルミン(急に……頭が……ぼんやり……)


アルミン「意識が……遠く……エレ…ン…ミカ……サ」


アルミン(あれ…は……じい…ちゃん…死ん…だ…はず…)


アルミン(父……さん…母…さん…も……どうし……)


「そっちに行っちゃ、駄目」


アルミン「!!」


アルミン(急に意識がはっきりと…)


アルミン「…一体?今の声!誰だ!!」


「そっちじゃないよ、わたしはこっち」


声をかけられた方を、振り向いた、そこにいたのは少女だった。


金色の髪、白い肌、だが、顔がはっきりと見えない。


なぜか、顔だけ、ぼやけて見える。


アルミン「君は誰?」


少女「……わからない」


アルミン「へ?……君の名前は?」


少女「だから、わからない」


アルミン「わからない?自分の名前だよ?」


少女「うん、わからない」


アルミン(なんだ、この子?)


少女「この場所のことが、知りたいんでしょ」


アルミン「え?わかるの?」


少女「うん、えっと……あなた達の言葉で、フォースの冥界」

今日は、これで終わります。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月06日 (木) 01:33:54   ID: -gfj_WJS

スターウォーズコラボ面白す
続き待っとるよ

2 :  SS好きの774さん   2014年07月12日 (土) 15:41:07   ID: slyeSGFg

まだなのか!!!???

3 :  SS好きの774さん   2014年10月01日 (水) 18:51:15   ID: 4arT4h9i

続き!続き!きーたーい!頑張れ頑張れえーすえす!

4 :  SS好きの774さん   2015年03月15日 (日) 23:19:27   ID: EkYJ629c

期待してるざますスターウォーズ小説おもろいっす

5 :  SS好きの774さん   2020年02月16日 (日) 01:43:31   ID: BUk8HaUn

エレン時々
暗黒面(ダークサイド)に堕ちかけてる…

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