杏「ぐでぐで」 (41)

杏ちゃんと怠惰な仲間たちが駄弁るだけです。
一応



杏「だらだら」
杏「だらだら」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367182552/)
杏「ぐうぐう」
杏「かちゃかちゃ」

の続きですが別に読まなくても何も問題ないと思います。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1385439394



楓「…」グデー

杏「くそぉ…ちくしょおおおぉぉぉ………」

楓「…」ボー

杏「ぐっ…うう…ちく…しょう…」

楓「…」ダラー


凛「ただいまー」

楓「…あ、おかえりなさい凛ちゃん」

杏「てやんでい!!!」

凛「!?」

杏「くそぉ…」

凛「…え、えっと…どうしたの?」

杏「…」

凛「あ、杏?もしかして何か怒ってる?」

杏「…」

凛「…」

楓「…」ボー



凛「…」

杏「ちくしょう…」

凛「!?」

杏「呪ってやる…」

凛「杏!?杏ってば!アタシが何かしたんだったら言ってよ!」

杏「…」

凛「ぐ…」

楓「…」ボケー

凛「…」

凛「ちょ、楓さんも見てないで何とか言ってよ…」ヒソヒソ

楓「…あ、そうだ」

凛「?」

楓「日本酒…」フラフラ

凛「楓さん?話聞いてる?っていうかこの前事務所内禁酒になったばっかでしょ!?」

楓「…」

凛「…?」

楓「でも今プロデューサーさんいないし…」イジイジ

凛「そんな小学生みたいな事言ってないでさ…ってそうじゃなくて…杏の事…」

楓「…!」

凛「…?」

楓「杏露酒もあったはず…」フラフラ

凛「…?わ、わかんないけどそれもお酒だよね!?っていうか会話する気ないの!?」



杏「…りぃ~ん~…」

凛「ひっ!?」ビク!

杏「…」

凛「…あ、杏…さん?」

杏「かぁ…」

凛「何なのっ?言いたい事があったらもうはっきり言ってってば!」ユサユサ

杏「ぐっ、かっ…」

楓「…凛たん?杏ちゃん寝てるから起こしちゃ悪いんじゃない?」グビグビ

凛「えっ?寝てたの!?さっきまでの寝言!?…っていうか飲んでるし!」

楓「…これは…ほら…水だから」グビグビ

凛「…楓さんはわざわざお猪口で水を飲むの?」

楓「…高垣家家訓で…」

楓「…!高垣けきゃ訓って言い辛い!」パァ

凛「噛んでる!っていうか何でそんなに嬉しそうなの!?」

楓「…」

凛「…?」

楓「ふへぇ」ニヘラ

凛「楓さん面倒臭い!」

杏「りぃん…うるさいってぇ…」

凛「あ、ごめ…」

杏「どういう漢字かくのぉ…」

凛「まだ寝てるの!?もうそろそろ私限界だよ?」

楓「アプリコット!」

凛「そうだね、杏だね!だから何なのさ!」

楓「…杏ちゃんがコックをカプリ…」グビグビ

凛「最低だよ!」

杏「男の方も可哀そうだよ」

凛「にぇ!?」




杏「…?に…え?」

凛「そこはいいよ!起きてるんだったら言ってよ!」

杏「凛!」

凛「へっ?な、何…?」

杏「…杏は…起きてるよ…」

凛「う、うん…」

楓「凛たん!」

凛「…何?」

楓「楓も…起きてるよ…」

凛「知ってるよ!」

杏「凛、杏起きてるけどいつ帰ってきたの?」

凛「いやついさっきだけど…起きてるのはもうわかったから」

楓「凛たん、楓も起きてるけどお仕事はどうだった?」

凛「上手くいったよ…いや、起きてるのは分かったって…」

杏「杏起きてるけど今日の仕事ラジオだっけ?」

凛「なんかもう口癖みたいになっちゃってるじゃん!もういいから!」

楓「デレラジ?」

杏「ううん、確かゲスト」

楓「CDの告知だったっけ?」グビグビ

杏「たしか」

凛「ちょ、急に冷静に会話はじめないでよ…」




楓「凛たん出世したよねぇ…」シミジミ

杏「前に見た時は…きらりより小さかったのに…」シミジミ

凛「そんな時期は存在しない…っていうか楓さん…」

楓「ん?」

凛「いや…さっきから気になってはいたんだけど…その呼び方…」

楓「…」

楓「…?」ハテナ

凛「いやだからさ…その…たんって…何?」

杏「?」

楓「?」

楓「…牛?」

凛「いやそう言う事じゃなくて」

杏「…豚?」

凛「肉の種類とかでもなくて」

楓「…?」



凛「だからさっきから私の事凛たんって呼んでるじゃん!」

楓「え…?」

杏「…何…言ってるの?」

凛「へ?」

楓「前から凛たんは凛たんじゃない…」杏「そんな風に呼んでないじゃん…」

楓杏「…」

楓「呼んでないよ?」杏「昔っからそうじゃん…」

楓杏「…」

凛「…せめて合わせなよ」

楓杏「…」




凛「え、何なの?今日はどういうテンションで付き合えばいいの?凄い面倒臭いんだけど…」

杏「お、杏達に合わせてくれるの?」

楓「流石凛ちゃん、未央ちゃんと美嘉ちゃんに二股かけてただけはある!この淫乱!」

凛「淫乱!?っていうかかけてないよ!ニュージェネとデレラジの事なら私のせいじゃないからね!?」

杏「じゃあ…プロデューサー!凛わんのニュージェネをプリムスして欲しいお!ってテンションで」

凛「何だそのテンション!?」

楓「じゃあ、加蓮…?あんた…よくも私のプロデューサーを…この病弱気取りが!ってテンションで」

凛「出来るか!」

杏「り、凛…!?こ、これは違うの!」

楓「そんな恰好で何が違うって言うの…?ねえ、もう二度と入院しないで済むようにしてあげようか…?」

凛「聞いて?ね、聞いて?」

杏「…フフ、なんてね、バカな凛…もうプロデューサーは私無しでは生きていけない体なんだよ?」

楓「はぁ?何言ってるの…?プロデューサーがそんな…はっ!これは!」

凛(…もうほっといた方が楽かな…)

杏「そう!奈緒の眉毛!」

凛「!?」


楓「プロデューサー…まだ奈緒の事…あんなに私を愛してくれたのに…」

凛「ねえ奈緒の眉毛って見て分かるものなの?ねえ、ねえってば」

杏「もうプロデューサーは奈緒の眉毛を植毛されてるから…私の物なの!」

楓「あ、凛たんそういえばプロデューサーさんがケーキ買ってきてましたよ」

凛「え、あ、うん…そうなんだ…」

杏「うおぉ…いきなり裏切るなぁ…これだからクールは…」

楓「…」ジー

凛「…」

楓「じー」グビグビ

凛「せめて見ながら言おうよ…取ってくればいいんでしょ?」

楓「凛たん!結婚して!」ダキツキ!

杏「うわぁ別の女にプロポーズしながら抱きつかれた…ってうわ!ちょ、臭い!酒臭い!」ジタバタ

凛「…」スタスタ

楓「杏ちゃんはあれね、お日様と牛乳が混ざった匂いがするね」クンクン

杏「喧嘩売ってんのか!」




凛「楓さーん?これ、食べるなって書いてあるよー?」

楓「あ、大丈夫よー」ダキー

杏「ハーナーセー」グイー

凛「…何を根拠にー?」

楓「…大丈夫よー」グビグビ

杏「ちょ、この距離で酒、冷たっ!零れてる!零れてるから!」

凛「…知らないよ?」スタスタ

楓「大丈夫大丈夫、最悪こずえちゃんが食べたって言えばプロデューサーも文句は言い辛いから」

凛「大人げなさすぎだよ!こずえちゃん関係ないし!」

杏「ちょ、こら!楓さ…!何処に酒、そこはアカンて!ちょ、こらあ!高垣ぃ!」グイー

楓「あ、ごめんね素で意識向いてなかった」パッ

杏「あーあー…もうビチャビチャだよ…」

楓「…」

杏「これがホントの杏酒とか言ったらお酒飲んだ事チクるからね?」

楓「…」ショボン

凛「言おうとしてたの…?」

杏「うわぁ…体中酒臭い…」



楓「あ、温泉行こうか?お姉さん奢っちゃうぞー」ニコニコ

杏「行かないよ…今何時だと思ってるのさ…」

楓「一泊しちゃえば…」

杏「どこまで行く気なのさ」

楓「湯布院?」

杏「旅行じゃん…」

凛「っていうか楓さん明日仕事でしょ…」

楓「むぅ…」プクゥ

杏「え、何でこの人むくれてるの?怒っていいの杏のはずだよね?」

凛「いや、赤子と酔っぱらいは対処が面倒だから…楓さん両方兼ね揃えてるから…」

楓「ふぇぇぇ…凛たんと杏ちゃんがガッキーの事いじめるよぉ…」カチカチグビグビ

杏「うわぁ…今更だけど楓さんマジ面倒臭い…」

凛「ふぇぇて…楓さん私と十歳差ですよね?」ドンビキ

楓「あ、ごめん、やり過ぎたから、その眼やめてへこむからやめて」



杏「あー、ちょ、本気で匂いで酔いかねない…」

凛「早くシャワー浴びてきなよ」

楓「凛たんこなれてるのね…お姉さんビックリ」

凛「そういうのいいから…」

杏「何でさっきからお姉さんキャラになろうとしてるの?もう手遅れだよ?」

楓「…この日本酒に本州の味が出てるの」ドヤァ

杏「…いや、親父ギャグ言っても大人って見られるわけじゃないからね?」

楓「…」

楓「…そうなの?」

凛「知らないよ…少なくともミステリアスな雰囲気はぶち壊しになるんじゃないかな…」

楓「そっかぁ…さっかぁ…」

杏「言ってるそばからこの駄洒落おばさんは…」



杏「…」ヌギヌギ

凛「ってちょっと!杏何でここで脱いでるの!?」

杏「え…だって…シャワー室まで行くのめんどいし…」

凛「だからってプロデューサー帰ってきたらどうするの!?」

杏「…責任取ってもらう?」

凛「こら!」

楓「!」

凛「楓さんもその手があったかみたいな顔しな、ああ、ちょ、楓さんはホントに脱いじゃまずいって!大人だから!」

杏「お、なんか傷ついたぞー」

凛「そういう意味じゃない…っていいから杏は服着る!楓さんは脱がない!」


杏「お手てをとーしてー」

楓「パパパジャマジャマー」

杏「できたぁ」

凛「この人達アタシより年上だったよね…?」

杏「あ、そういや二人に言わなきゃいけない事があったんだ」

凛楓「?」

杏「プロデューサーの裸体はどうだった?」

凛「~!!!」

楓「?」

凛「ちょ、ちょちょ、なにいって…」

杏「え、マジで見たの?」

凛「へ?」

楓「うわぁ…凛たんのクソビッチ…」

凛「酷い!…っていうかどういうこと!?」

杏「いや、温泉組全員に聞いてるん」

杏「事実は知らないけど…間抜けは見つかったようだね」ドヤ

凛「いや…あれは…事故だから…」

楓「淫たん、プロデューサーさんの裸体はどうでした?」

凛「意外と逞し…いや待ってそんなしっかり見てないから」

杏「またまたー、この先無いであろうレベルでばっちり記憶した癖にー」

楓「やーい淫らーん」

凛「そろそろ泣くよ?」


凛「っていうかあれは事故だったんだって!そもそも悪いのはまゆなの!」

楓「淫乱ったら…お友達を売るなんて…」

杏「もう原型分かんないじゃん…って、まゆ?」

凛「そう!まゆがプロデューサーのとこに行っちゃって、焦って逃げたプロデューサーと鉢合わせになっただけ!」

杏「ふーん…あれ?」

楓「?」

杏「いや…まゆにも同じ質問したんだけど…全く動じてなかったから…」

凛「そりゃまゆだからでしょ?」

杏「んー?そんな感じじゃ…まあいっか」



楓「山手線ゲームー」

杏「いえーい」

凛「うわぁテンションの落差が気狂いのそれだよ…」

楓「お題ー、むっつりな子ー」

杏「いえーい」

凛「ええ…この流れ完全にアタシに矛先むくじゃん…」

楓「…」パンパン

楓「杏ちゃん!」

凛「違った!」

杏「杏はガッツリスケベだよ」

凛「うわぁ…なんで誇らしげなのさ…」

楓「でも杏ちゃんプロデューサーさんの前だとカマトトぶってるじゃない?」

杏「えー…それ言い出したら皆大なり小なりカマトトぶってるじゃん…」

楓「最近じゃ喜んで働くようになっちゃって…カエカエ悲しい…よよよ」

凛「良い事じゃん」

杏「…!確かに…杏は自分の本質を忘れてたよ…!」

凛「あー、折角治りかけてたのに…」

杏「杏はこの先何があろうと働かない!」

楓「おー」ゴクゴク

杏「働かなくても食べる飯は旨い!」

楓「旨いぞー」グビグビ

杏「でも誰かに養って貰いたいからプロデューサーに生涯養って貰うぞー!」

楓「それはダメ」

杏「えー」

凛「いや…断られると思うよ?」


杏「なんだとー凛はこの杏の可愛さが分からないってのかー?」

凛「いや…養ってくれって言われて許可しちゃう程の可愛さはないよ…多分」

杏「このいつまで経っても変わらない体のせいでこの前こずえとお散歩してたら」

杏「あらーおつかい?妹さん連れて偉いわねーって褒められたんだぞ!」

凛「こずえが?」

杏「こずえが」

凛「…」

杏「…」

杏「ふえええん楓さーん、淫乱凛が苛めるよー」

凛「語呂良く罵んな!」

楓「杏ちゃんはちんまいから仕方ないよー」ナデナデ

杏「くそう、このフォロー下手め…身長寄越せよ…」

楓「ほーら高い高垣ー」バッ

凛「何その自慢」

楓「低い双葉ー」グググ

杏「うおおぉぉ…頭を押さえつけるなぁ…縮むぅ…」

凛「…あー、ちょっとこっちから見ると楓さんが杏を股間に押し付けてるようにしか見えないから止めてくれない?」

楓「当ててんのよ」ドヤ

凛「尚止めなよ」



楓「ふう…」グググ…

杏「ふがふがふが」

凛「いやだから離しなって、杏も苦しそうだし」

杏「ふごごふがふご」

楓「でも杏ちゃんもこう言ってるし…」

凛「分かんないでしょ」

杏「ふがふが」

楓「…」

楓「んー?何々ー?楓おねーさんは美人で可愛くて知的美人だってー?」

凛「絶対言ってないし美人被ってるよ」

楓「あ、そういや凛ちゃん」

凛「何?…いいから杏離してあげなって…」

楓「私と凛ちゃんと杏ちゃんが合体したら渋柿杏になっちゃうね」

凛「うわあ死ぬほどどうでもいい…」

楓「という訳でこの前ユニットとして発案しておいたから」

凛「止めてよ…」


杏「ぶはぁ…この女杏を[ピーーー]気だった…殺意に満ちた股間だった…」

凛「なんだそれ…」

楓「ごめんね、杏ちゃんの足跡を残してあげたくて」

杏「凛の黒歴史は言うなよ…」

凛「うわあ明後日の方から殴られたよ」

杏「あれは何で言っちゃったの?」

凛「いや…テンション上がってただけだよ…海外だったし…」

楓「テンションに任せて言うと大概恥ずかしい結果が待ってるんですよ?」

凛「もうあの件については勘弁してよ…その場ですら奈緒とか加蓮に言われまくったし…」

杏「いや…そりゃあ言うよ…友達が突然訳わかんない事言い出してるんだから…」

楓「にょわー?」

杏「きらりは訳わかんない事しか言わないからまともな事喋ったら突っ込むよ」

凛「酷いな」

楓「しかし他の人が弄ると怒る杏ちゃん」

杏「どーくせーんよく」

楓「あら素直」

杏「たまにはねー」


凛「んーしかし誰も来ないねー」

杏「折角プロデューサー待ってたのにねー」

凛「べ、別にそんなんじゃないし」

楓「あら?じゃあ何で残ってたの?」

凛「うぐ…」

杏「…」

楓「?」

杏「楓さんはたまに天然で人をえぐるよね」

楓「どういうこと?」

杏「そのまんまの意味だよ…」

楓「よく分かんない…あ、二人ともお茶飲む?」

凛「いただくー」ダラー

杏「ココアー」


凛「うー、いいじゃんよー二人だってどうせそうでしょー」

杏「いや楓さんは知らんけど別に杏は違うよ…」

凛「あれ、そうなの?じゃあなんでいるの?」

杏「今日給料渡して貰う予定なんだよね、銀行まで行くのダルいから直接頂戴って言っておいたんだよ」

凛「あー、そいや杏は上京組か…ねえ、一人暮らしってどう?」

杏「んー?別にどうって事ないけど?」

杏「まあ家事をやらなきゃいけないって事位かな?」

凛「寂しくない?」

杏「意外と、まあ周りに良くして貰ってるからねー」

凛「あ、自覚あったんだ」

杏「いや…杏を何だと思ってるんだよ…」

凛「お子様」

杏「これでも年上なんですけど…」


杏「まあこの見た目のおかげってのもあるけどねー」

凛「?」

杏「いやほら、杏ってだらしなさそうだし三日位だったら食事もとらなそうじゃん?」

凛「実際だらしないじゃん」

杏「うっさい、まあそれに相まってこの庇護欲をそそる見た目だよ」

凛「皆がお世話してくれるって?」

杏「ありがたい事です、ちなみにきらりとかそのテンションで杏と仲良くなった可能性があるからね」

凛「え、嘘だ」

杏「…いやまあホントの所は分かんないけど…あの子も結構人に気を遣う子だよ?」

凛「あ、ごめんそういう意図はなかったんだけど」

杏「いいけどさ、最初の頃とか尋常じゃない位構って来たし」

凛「へー」

杏「もしかしたらプロデューサーの差し金って可能性もあるけどね」


楓「はい、杏ちゃんココア」コト

杏「あーさんきゅー」

楓「凛ちゃん花茶」コト

凛「ありが…いやまってなにこれ」

楓「何か置いてあったから…」

凛「多分これ誰かの物でしょ…勝手に飲んじゃ駄目じゃない?」

楓「まあ飲むのは凛ちゃんだし、楓さんは怒られません」

凛「いや怒られそうになったら楓さんが勝手に淹れたって言うよ?」

楓「裏切り者ー。はい、楓ちゃん熱燗」コト

杏「うわあナチュラルにひと手間かかる酒持ってきやがった」ゴクゴク

楓「おせちもいいけどお酒もね」チビチビ

凛「腹膨らまないでしょ」ズズ

楓「おせち、お酒、温泉」

楓「これが高垣家のお正月」ドヤ

凛「微妙に関係してるだけに突っ込み辛いね、比重が凄い偏ってそうだけど」

杏「双葉家は寝正月、座正月、眠正月だよ」

凛「そんな言葉はない…」


楓「今年もやるんですかね?大晦日ライブ」

杏「さあ?その前にはクリスマスもあるし…」

凛「あー…そういやここにいる三人誰も参加してないね」

楓「あー」

杏「あー…」

凛「…」

三人「…」

凛「なんかごめん」

楓「お酒飲めないイベントなんていーんですー」プクー

杏「師走は寝て過ごすのが慣例なんですー」プクー

凛「ごめんって…」


楓「いーなーいーなー、クリスマスデートー」グビグビ

凛「仕事だよ」

杏「たこ焼き甘酒わたあめー」

凛「食いしん坊か」

杏「まあ年末年始まで働くのはアレだけどねー」

楓「一理ある」

凛「…ちなみに去年はどうしてたの?」

杏「きらりん家で行く年来る年」

楓「皆で飲み会」

凛「うわぁ…いや、杏は実家帰ればよかったじゃん」

杏「年末年始ってチケット高いんだよ、少し期間開けてから帰ったから」

凛「あ、やっぱそういうのあるんだ」

杏「まあ払えない額じゃなかったけど、東京のぬるま湯に浸かった状態で一月とかに帰ると死にかねないから自重した」

楓「試される大地ですねー」ゴクゴク

凛「あれ?楓さんは帰らなかったの?」

楓「んー、まあ杏ちゃんと一緒でチケット代が勿体なかったってのとー」

楓「この歳だからねー、実家で過ごさないのも普通よ?」

凛「ふーん」

楓「まあ杏ちゃんは帰った方がいいと思うけど、顔見せてあげなさい」

杏「うわ、いきなりお姉さんぶってるー」

楓「おねーさんですから」ドヤァ

凛「あー、でも折角だったら一緒に過ごしたいよねー」

杏「プロデューサーと?」

凛「家族と!」

楓「!…じゃあ、プロデューサーさんと家族になれば全部解決ね」

杏凛「…」

楓「あれ?」


凛「楓さんは本当にぶっこむね…」

杏「この人は天然核弾頭だから」

楓「皆違うの?」チビチビ

凛「もう面倒だから否定はしないけどさ…口にしちゃダメでしょ」

楓「言わないと伝わらない事もあるのよー」チビチビ

杏「あー…なるほどねー」

楓凛「?」

杏「いや友紀が…んにゃ、なんでもない」

楓「?」

凛「?」

杏「楓さん読めねーって話だよ」

楓「木に風って書いてかえでですよ?」

杏「それは読めるよ…」


杏「実際どこまで本気なの?」

楓「何が?」

杏「プロデューサー」

楓「誘拐位までなら辞さない程度かな」

凛「犯罪だよ…」

楓「プロデューサーさんもやってたもん」チビチビ

杏「もんって言うなし…あーそう考えると不法侵入しても良いって理屈になるか」

凛「あの人何やってんの…」

杏「プロデュースするのに法を守っていられるか!って言ってたよ」

楓「意味がわかりません」

杏「俺は…法よりもアイドルを守る!とも」

楓「ひゅー、イッケメーン」

凛「いや別に法を破んなくてもアイドルは守れるし」

杏「っていうかあの人が法を破る時相手はまだアイドルじゃないよね」


杏「まあ他にも怪しそうな子結構いるけどさ…こずえとかこずえとかこずえとか」

凛「杏は今日こずえちゃんにご執心だね」

杏「何か似たものを感じるんだよね」

楓「ちんまり?」クピクピ

杏「それもあるけどさ、多分きちんと教育したら立派な杏みたいなニートアイドルに…」

凛「しなくていいよ…」

楓「こずえちゃんを悪い道に誘っちゃメッですよ?」

杏「酷い言われようだな…」

楓「あの子には駄洒落アイドルという道が」

凛「待ってないから」

楓「…」

凛「…」

杏「…いや、そもそも楓さんも別に駄洒落アイドルではないからね?」

楓「!」ガーン

杏「なんでショック受けてんのさ」


凛「っと…ごめんちょっと電話出てくる」

杏「ういー」

楓「電話にでんわー」

杏「諦めなって…」

楓「むう」ムスー

杏「…あのさー。話戻るけど楓さんって何処までマジなの?」

楓「?」

杏「…」

楓「プロデューサー?」

杏「いえす」

楓「マジマジ卍ですよ?」

杏「そういうのいいから」

楓「むー」プクー

杏「…」

楓「むむー」プククー

杏「…はあ、もういいや」

楓「あら?」


杏「いや、結構皆簡単にゲロるからいけるかなーって思ってたけど」

楓「あ…温泉行きたい」

杏「あん?…ああ、下呂ね…いや、それはいいんだけど」

楓「素直な子には素直に返しますよ?」

杏「杏が素直じゃないっての?」

楓「ふふ、どうでしょう?」

杏「ぬー」

楓「もうちょっと子供らしい態度取ってもいいと思いますよ?」

杏「むぅーりぃー…っていうかやぁーだぁー…」

杏「…あー、楓さんは読めんなー」

楓「おねーさんですから」ドヤ

杏「もうそれはいいよー…」

楓「今度一緒に温泉行ってくれたら言ってあげますよ?」

杏「…はぁ、暇だったらね」

楓「やったー」クピクピ


凛「んー、二人ともー」

杏「どしたん?」

凛「なんかちひろさんから今日は直帰するから全員帰らせてって」

杏「りょーか…ってあれ?杏の給料は?」

凛「あ、次来た時に渡すってさ」

杏「えええ…杏もう80円しかないのに…」

楓「ジュース買ってんじゃねーよ禿」

凛「!?」

杏「…いやなんで知ってるのさ楓さん…」

楓「おねーさんですから」

杏「関係ないよ…あー、今日の晩飯…いいか」

楓「ダメですよ、今日はうちに来ていいですから」

杏「別に一食位抜いたって死にはしないよー」

楓「それとお風呂にも一緒に入りましょうねー」ガシ

杏「聞いちゃいねえ…」

凛「ん、輝子も乃々も帰ってるっと」

杏「あー…でも持ち運ばれるの楽だわー…」

凛「ほら、行くよー。忘れ物ない?」

杏「うーい」

楓「忘れ物ないですか~♪」ブンブン

杏「振ーるーなー…」

凛「ん、戸締り確認っと。帰るよー」


杏「しっかし不用心な事務所だなーアイドルに鍵管理させるって…」

凛「まあ人数少ないし…今日は仕方ないっぽいよ」

楓「?」

凛「なんか事故かなんかで渋滞に嵌っちゃったらしくって」

杏「東京は直ぐに渋滞するんだから…」

凛「事故だから仕方ないって。んで、皆を家に帰すと結構遅くなっちゃうからそのまま直帰するんだってさ」

杏「なーるほーどねー」

楓「歩道で帰れば良かったのに…ふふ」

杏「ってなると残念だったねー?」ニヤニヤ

凛「もうその話はいいよ…」

凛「っと、それじゃあ駅向こうだから」

楓「凛ちゃんも来ていいのよ?」

凛「いいよ、晩御飯作ってると思うし何より…」

楓「?」

杏「?」

凛「朝まで私だけで二人を相手にするのが面倒」

二人「…」ムスー

凛「冗談だって、二割位」

杏「ほとんど本気じゃん…」

凛「まあまあ、それじゃそろそろ行くねー、また明日ー。」フリフリ

杏「んー、おつー」

楓「電車に乗っとれいんー」フリフリ


楓「さて、杏ちゃん今日は何が食べたい?」

杏「えーなんでもいいよー…っていうか寝たいよー」

楓「ご飯食べてお風呂入って私の晩酌に付き合って一緒に新しい駄洒落考えてくれたら寝ていいですよー」スタスタ

杏「後半から杏の事何も考えてないな…」

杏「楽なのでいいよー、惣菜とか弁当でもいいし」

楓「そんなのばっかり食べてちゃ不健康ですよーちゃんと作らないと」スタスタ

杏「えー…でも面倒だし…」

楓「じゃあ鍋とか…!」ピタ

杏「?」

楓「…すき焼きは好きだがジンギスカンは好かん…!」

杏「…」

楓「杏ちゃん、ジンギスカンは」

杏「好きだよ」

楓「…」

杏「…」

楓「しょぼん…」スタスタ

杏「…」

杏「読めんなー…」





おわり

以上です。お読みいただきありがとうございました。

キャラが誰だお前状態でございます。
あとクール勢は全体的にめんどくさ可愛いと思います。
思ってたより短くなってしまった…。

それでは

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