小鳥「プロデューサーさんっ、私と結婚してくだひゃい!」 (73)

代理;ID:BduG9A9u0

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 田 / | /|ヽー|‐ヽ |  |   __|__  / ―  / .l ヽ | ̄| |二|
 土 / 亅/ | 人乂」 ∨ ○ヽ ._/|\_ / 、_    |      ̄ ノ _|

>>1ありがとう!

小鳥「~♪」

P(鼻歌なんて歌って…音無さん、やけに機嫌がいいみたいだけど何か良いことでもあったんだろうか)

春香「小鳥さん、なんだかご機嫌じゃないですかぁ。なにかイイコトあったんですか?」

小鳥「あら、顔に出てた? そっかぁ、出ちゃってたか~、フフっ」

春香「はい、それはもう見事に出てましたよ。幸せ~って」ニコッ

小鳥「えへへ。じつはねー」

ヒソヒソヒソ

春香「えーっ!? それホントなんですか?!」

小鳥「フフ、これが本当なのよ」ニヘラッ

P(な、なんなんだ…すごく気になる)

千早「どうしたの、春香?」

春香「それがね――」

ヒソヒソヒソ

千早「えっ!? そんな…本当なんですか?」

小鳥「えへへ」

千早「こういう時は何て言ったらいいのかしら」

春香「んー、やっぱり『おめでとうございます』なんじゃないかな」

千早「そうね。おめでとうございます、音無さん」

小鳥「ありがとー」ニヘラッ

P(くそっ…おめでとうってなんなんだ! 気になって仕事も手につかない…)

小鳥「今聞いたことは、みんなにはまだ秘密よ?」

春香「はーい。きっとみんなも驚くだろうなぁ。ね、千早ちゃん?」

千早「ええ、大騒ぎになると思う」

小鳥「繰り返すけど内密にお願いね。それはそうと、二人とも時間大丈夫?」

春香「あっ、いけない。そろそろ帰らなきゃ」

千早「なら一緒に帰りましょう?」

春香「うんっ。それじゃあ、小鳥さん、プロデューサーさん、お疲れさ までしたー」

千早「お疲れさまでした」

小鳥「おつかれさまー。気をつけてね」

P「お、おう。お疲れさん」

バタン

P(訊くなら二人だけになった今だよな……でも、まだ秘密ってことは、いつかは話してくれるってことだろうから、ここは大人しく待つべきなんだろうか)

小鳥「 ~♪」

P(い、いやっ…しかし! このまま訊かず終いだと、とてもじゃないが今夜は眠れなそうにない。よし、ここは勇気を出して――)

P「お、音無さん」

小鳥「はい、なんでしょう?」 ニコッ

P「ちょっとお訊きしたいんですけど」

P「今日、なにか良いことでもあったんですか?」

小鳥「へ?」

P「い、いえ…なんだか、やけに機嫌がよさそうだったので」

小鳥「あっ、あはは……そうですか? いつも通りだと思うんですけど」

P「でも、鼻歌とか」

小鳥「や、やだっ……私、鼻歌なんて歌ってました? すみません、お仕事の邪魔でしたよね」

P「いえ、全然そんなことないです。ただ、何かあったのかなぁって、それだけが気になって」

小鳥「と、特になにもないですよ」

P(嘘だぁぁぁぁ春香達にも話してたじゃないですかぁぁ! あったんでしょぉぉ素敵イベントがぁぁ)

P(あいつらには言えて俺には言えないんですか……俺ってそんなに信用ありませんか?)

小鳥「プロデューサーさん?」

P「あ、えと…そうでしたか。なにもなかったんですね」

小鳥「はい」

P「……」(なんか凹むな。こういうの…音無さんにとって、俺って――)

小鳥「それじゃあ、私達もそろそろ帰りましょうか」

P「…はい」

―――――――

【小鳥宅前】

P「それじゃ俺はここで」

小鳥「えっ? プロデューサーさん、明日はお休みでしたよね?」

P「そうですけど」

小鳥「…泊まっていかないんですか?」

P「今日はなんだか疲れてしまって。少し一人で考えたいこともありますし。すみません…」

小鳥「そう……ですか」

P「それじゃあ、おやすみなさい」スッ

――ギュッ

P「…音無さん?」

小鳥「…ごめんなさい。なんだかプロデューサーさんがこのまま遠くに行っちゃいそうな気がして…」

P「……」

小鳥「…呼び方も付き合う前に戻ってますし」

P「……どこにも行きませんよ、俺は」

小鳥「そう、ですよね…。今日の私…おかしいですね。えへへ…どうしちゃったのかな…」ギュウゥ

P「……」

小鳥「あのっ、やっぱり今日は傍に――」

バッ

P「おやすみなさい」

P(…なにやってんだ。これじゃ、まるっきり子供じゃないか)

P(音無さんと付き合いだして、もうすぐ一年…)

P(お互い忙しくてすれ違うこともあったけど、これまで上手くいってると――隠し事なんてせず、なんでも言い合える仲になれたって思ってたんだけどな)

P(そう思ってたのは俺だけ、か?)

P(どうして、隠すんですか…音無さん)

P(あなたは一体なにを――)

P(…ダメだ。もうやめよう)

P(こんなんじゃ、イヴにプロポーズなんて…)

ガチャッ…バタン

P「はぁ…」トスッ

pirorin♪

P「メール…?」


12月18日 23:38
差出人:小鳥さん
件名:Re.
[本文]
 今日はごめんなさい。


P(…音無さん)

P(返事は……いいよな)

P(そのあとも彼女から何通かメールが届いたが、俺は返事を返さなかった)

次の日

prrrrrrrr

P(うるさいなぁ…)

P「せっかくの休みだってのに…」

ピッ

P「もしもし」

?『オフなのに朝早くからすみません』

P「その声は……」

P「律子か?」

律子『はい。プロデューサー、今一人ですか? そこに小鳥さんは…』

P「いや、一人だ。と言うか、なんで俺が音無さんと一緒に居るなんて発想――」

律子『隠さなくていいです。お二人が付き合ってるのは既に事務所のみんな知ってますから』

P「え?」

律子『知らないとでも思ってたんですか? はっきり言ってバレバレですよ』

P「なんだよ……それじゃあ今までの演技は全部無駄だったわけか」

律子『そうなりますね――って、それはいいんです! 小鳥さん、そこにはいないんですね?』

P「ああ、一緒じゃないのは本当だ。事務所に来てないのか?」

律子『はい。さっきから携帯にも連絡してるんですけど、全然繋がらないんです。小鳥さんが無断欠勤なんて、そんなの初めてだから心配で……やっぱり自宅に伺ったほうが――』

P「いや、お前はみんなを頼む。音無さんの方は俺に任せろ」

―――
――


P(音無さん、どうして……)タッタッ

P(いや、そんなの決まってる)

――…


律子『でも、悪いですよ…休みなのに』

P「俺のせいなんだ」

律子『えっ?』

P「だから、この件は俺に任せてくれ……頼む」

律子『…プロデューサー』

P「……」

律子『はぁ…わかりました。なにがあったかは聞きません。必ず、元気な小鳥さんを事務所につれて来て下さい』

P「ああ、約束する。必ず連れてくるよ」

律子『よろしい。心配せず、待ってますからね』

P「…ありがとな、律子」

………。
……。
…。

P「はぁ…はぁ…っ」

P(…着いた。ここに向かう途中、携帯にかけまくっても出なかったけど部屋に居るんだろうか)

ピンポーン

P(反応がないな…やっぱり留守か?)

ガチャリ

P(!! 鍵がかかってない!)

P「…音無さん?居るんですか?」

スタスタ

P「――ッ!! そんな…音無さん!?」ダッ

ダキッ

P(床に散らばった錠剤……なんだよ…これ…)

P「音無さん!! 目を開けて下さい!」

小鳥「……」

P「嫌だ…こんな……っ、音無さん!!」ユサユサ

P(俺のせいだ……俺が――)

P「…音無さん…っ」ギュゥゥ

小鳥「……ん」

P「!! 音無さん!? よかった……でも、どうして」

小鳥「はぁ……はぁ…っ」

P(呼吸が荒い…それに)ピト

P(すごい熱だ……!)

P(どうする…!?)

P「落ち着け。こういう時は、まず――」

―――
――


小鳥「…んっ」

小鳥(あれ…私…どうしたんだっけ)

小鳥(たしか、すごい悪寒で目が覚めて……風邪薬飲もうとしたら)

小鳥(……事務所に電話しなきゃ)

小鳥(みんな、心配して…)

小鳥(風邪薬飲もうとしたところまでは覚えてるのに…)

小鳥(ダメ…頭が回らない……さっきから考えてることめちゃくちゃ…)

小鳥(…体、ダルいなぁ……でも、朝よりずっと楽…)

小鳥(それにしても、どうして…ベットに――)

P「……」スースー

小鳥「プロデューサー…さん?」

P「…んん、うわ! 俺、いつのまにか寝て――」ガバッ

小鳥「おはようございます」ニコッ

P「……え?」

小鳥「プロデューサーさんがベットに運んでくださったんですね」

P「音無さん! よかった…気がついたんですね!」

小鳥「はい。ずっと看ててくれたんですか?」

P「…看てたなんて…そんな大したことしてませんよ。でも……本当によかった。床に薬が散らばってたから…てっきり――」

小鳥「睡眠薬で自殺……ですか? そんなことしませんよ」(泣きそうな顔……本当に心配してくれてたんだなぁ)

P「……よかった…本当に…」ギュゥ

小鳥「迷惑かけて…ごめんなさい」

P「謝らないといけないのは俺の方です…」

小鳥「え?」

P「ちょっとした事で臍曲げて、音無さんに冷たくして…メールの返事だって…」

小鳥「いいんです。私の自業自得ですから……あんな風に、あからさまにウソをつかれたら、誰だってお臍くらい曲げますよ」

P「……」

小鳥「プロデューサーさんが気になってたのは、昨日、どうして私が嬉しそうにしてたか…ですよね?」

P「はい。でも、もういいんです」

小鳥「?」

P「よくよく考えたら隠し事の一つもしないなんて、そんなの本当にその人を想ってるのかなって…」

P「相手のことを想うからこそ、知らないほうがいいことを自分の胸の内に留めておく――そういう思い遣りもあるんじゃないかって」

P「そう、思ったんです。だから――」

小鳥「……」ギュッ

P「おっ、音無さん…?」

小鳥「……えっち」

P「は?」

小鳥「えっち……したいです」ギュゥ

P「いやいやっ、今の話の流れでなんでそうなるんですか! いくらなんでも脈絡なさすぎですよ!!」

小鳥「だって…したくなっちゃったんだもん」

P「だもんって……大体、下がったとはいえ熱だってまだあるんですよ? 安静にしとかないと、また――」

小鳥「昨日も"おあずけ"されました」

P「……」

小鳥「あれでも勇気を出して誘ったんです」

P「……」

小鳥「なのに、プロデューサーさんに」

P「……」

小鳥「おあずけさr」

P「わっ、わかりました!! わかりましたから!!」

小鳥「やった♪」ニヘラッ

ギシッ

P「本当にどうなっても知りませんからね」

小鳥「あぅ……そのセリフ、もう一度…今度は耳許で少し強めに言って貰えませんか?」ゾクゾク

P「お断りします」

小鳥「むぅ…プロデューサーさんのケチ」

P「こっちは本気で心配してるんです。茶化さないで下さい」

小鳥「大丈夫ですっ。体力には自信あるので! それに、ほらっ…汗かいたら熱も下がるっていうじゃないですか」スリスリ

P「はいはい。じゃあ、やりますけど途中ツラくなったりしたら言って下さいね?」ナデナデ

小鳥「えへへ、はーい」

P(ホントにわかってるんだろうか…この人)

P(音無さんの肌……しっとり汗ばんでて、掌に吸い付いてくるみたいだ)サワ

小鳥「…っ、あ」

P(鎖骨……弱いんだよな)チュッ

小鳥「んんっ、やぁッ」ビクビクッ

P(鼻にかかった甘い声。これ聞く と、もっと聞きたくなって――)スッ

小鳥「っ、ダメ…!」グイッ

P「へ?」

小鳥「キスは…ダメです。風邪、伝染っちゃいますから」

P「こうやって一緒の部屋にいる時点で今更ですよ」

小鳥「でも…」

P「したくないんですか?」

小鳥「……」フルフル

P「じゃあ、いいじゃないですか。それに、風邪が伝染る伝染らない以前に――」

小鳥「?」

P「…俺がしたいんです」チュッ

小鳥「んっ…」

チュッ…チュ

P「ん…」

小鳥「ん、ぷろりゅーひゃー…ひゃん…っ、んむ…っ」

P(っ!! あんなこと言うから本当は乗り気じゃないのかと思ったけど…自分から舌を絡めてくるなんて)

小鳥「ぁ…ふあ…っ」

P「はぁ、はぁ…ノリノリじゃないですか」

小鳥「…らっへ、うれひくて…はぁ…ん」トロン

クチュッ…

小鳥「っ、ひあ」ビクンッ

P「もう濡れてるんですね。ほら」スッ

ヌチャ…

小鳥「やだぁ…プロデューサーさんの指の間で……糸…引いて…」カァァ

P(もう少し焦らした方がいいかな……素股じゃないけど、こんな風に俺ので入り口を)

ヌチッ…クチュッ

小鳥「あっ、ん…プロデューサー、さん…っ?」

P「なんです?」ヌチュッ

小鳥「い、挿れないん…ですか…?」ヒクヒク

P「ええ、まあ…」グチュッ

小鳥「でも、準備ならっ…はぁ、はぁ…んン、できてますよ…?」

P「んー、もう少し濡らしておかないと。音無さんの体調も万全ってわけじゃないですし」ヌチュッ

小鳥「わ、私なら…平気っ、ですから…」

P「そうは言っても――」

小鳥「っ、ほら…みてくださいっ。私のここ、もうこんなにトロトロなんです…っ、これって、はやくほしいって……言ってるみたいじゃないですかっ?」クパァ

P「たしかにすごく濡れてますけど…うーん」(もう一押しか……と言うか、俺もツラいんだよな、これ)ヌチャッ

小鳥「どうすればシてくれるんですか…? このままじゃ、私…っ」

P「やっぱり、今日はやめておきましょう」ピタッ

小鳥「……え?」

P「体によくないですよ。熱もあるのに…こんなの」

小鳥「え…でもっ、私……こんな状態でやめられたら…っ」

P「きちんと風邪を治して、また今度にしましょうよ」

小鳥「やぁっ…嫌ですっ、最後までシてくださいっ、なんでもしますからぁ」

P「ダメです」

小鳥「そん、な…」

P「……」

小鳥「…ぁ、あ…あ……」

――ズプッ

小鳥「ひあぁッ!?」ビクンッ

P「…っ」(音無さんのナカ……いつもより熱い)

小鳥「へ…? あ、れ…プロデューサーさんの……はい、って―――っ、あ」ブルルッ

P「イったみたいですね」

小鳥「はぁ…はぁっ」

P「でも、たくさん汗かいてもらうのはこれからですよ」

小鳥「っ、だめ……いま動かしたらっ、また、イッちゃ…う」ゾクッ

ズポッ ジュポッ

小鳥「ひぅッ」

P「っ、く」

小鳥「あっ、あ、んっ……奥に、当たって…ッ」

P(やばい。俺も焦らされてたようなもんだから、あんまり保たないかも)

小鳥「プロデューサーさんっ……だいすき…っ」ギュゥゥ

P(首に腕を回したってことは体勢を変えずに、このままシてほしいってことだよな)

小鳥「ひっ、あ…ッ、いやっ……また…私っ」

P(っ、何度もイってるせいでナカが痙攣してて、すごく締め付けられる…っ)

P「くっ――」ビクン

小鳥「プロデューサー、さん……イきそうなんですか…? いい、ですよ…っ、このまま、ナカに…ふあっ、だして…ください」

P「音無さん……っ、音無、さんッ」ギュゥ

小鳥「んっ、あっ…くださいっ。プロデューサーさんの赤ちゃんの素…私のナカに、びゅーって」

P「…ッ、あ」

ビュルルッ ビシューッ

小鳥「ひッ―――あぁ」ビクンッ

P「はぁ…はぁ…」

小鳥「ぁ、ん…」(まだ出てる…)

小鳥(赤ちゃん…できたらいいなぁ)

―――
――


P「すみません。俺、調子に乗って三回も…」

小鳥「い、いえっ……いっぱい可愛がってもらえて、その…うれしかったです」カァァ

P「体、大丈夫ですか?」

小鳥「はいっ、もうすっかり。えへへ、ありがとうございます。不謹慎ですけど、こうやって心配してもらえるなら、たまには風邪で倒れるのもいいかもしれませんね」

P「冗談でもやめて下さい。音無さんが倒れてるのを見て、俺がどれだけ心配したか」

小鳥「……」

P「音無さん…?」

小鳥「…小鳥って」

P「?」

小鳥「呼んでくれないんですね…」

P「……」

小鳥「昨日から、ずっと…」

P「……」

小鳥「やっぱり許せませんか…?」

P「そんなこと…っ」

小鳥「だったら、呼んでください…」

P「……っ」

小鳥「お願い……ですから」袖ギュッ

P「……」

小鳥「前みたいに、小鳥って…」

P「すみません……」

小鳥「…っ、謝まってほしいんじゃないんです……私は、ただ――」

P「音無さんのことは今でも好きです。情事の前に言ったことも嘘じゃありません。でも……心のどこかで、やっぱり引っかかってるんだと思います」

小鳥「……っ」

P「だから、少しだけ俺に時間をください」

小鳥「…それって……」

P「部屋暖かくして、今日はゆっくり休んだ方がいいです」スクッ

小鳥「プロデューサーさ――」

P「お邪魔しました…」

P(すみません、音無さん…)

P(結局、俺の器が小さいってことだよな)

P(こんな心境のまま一緒にいても、きっと彼女のこと傷付けるだけだろうし……少し距離――置いた方がいいのかもな)

prrrrrrrr

P「人が考え事してる時に…」スッ

P(……律子? あっ……そういえば音無さんが風邪で倒れてたってのを連絡した時、どうなったか後で報告しろって言われてたの忘れてた!)

P(怒ってるんだろうなぁ…)

ピッ

P「も、もしもし…?」

?『もしもしっ…小鳥さん、大丈夫そうですか?』

P(あれ? 怒ってない?)

P(と言うか、やけに声が若い気が……って、それは律子に失礼か)

?『あのー、もしもーし?』

P「おまえ、春香か…?」

春香『正解ですっ、えへへ』

P「そうか、律子に聞いたんだな。心配するな、音無さんなら大丈夫だ」

春香『よかったぁ』

P「心配してる他のみんなにも、そう伝えてくれ」

春香『はーい』

P「それにしても律子の番号だったから驚いたぞ。思わず身構えたじゃないか」

春香『……』

P「春香…?」

春香『……あの、プロデューサーさん』

P「ん?」

春香『小鳥さんと喧嘩しちゃったんですか…?』

P(あー…そう言えば音無さんと付き合ってるの、みんなには筒抜けだったんだっけ。上手くいってないってのも、おおかた電話口で察してたっぽい律子から、これまた聞き出したんだろうな…)

P(それにしても――)

P「喧嘩か…。そういうのとは少し違うかな」

春香『…?』

P「俺が変に意固地になってるだけなんだ」

春香『それって、小鳥さんが隠し事をしたからですか?』

P「!! なんで、それを…」

春香『私、昨日話の内容を聞いてますから。きっとプロデューサーさんには言わなかった、ううん……言えなかったんじゃないかなって』

P「……」

春香『でも…それ、小鳥さんは悪くないですよ』

P「そんなことは俺もわかってるさ。相手をおもんばかって隠すことだってある」

春香『だったら、どうして許してあげないんですか?』

P「っ、それは……」

春香『確信が持てないから…』

P「っ!」

春香『内容を知らないから…本当に自分を想ってのことなのか、それが引っかかってるんじゃないですか?』

P「……」

春香『小鳥さん……ごめんなさい』ボソッ

P「はる…か?」

春香『プロデューサーさん、近いうちに結婚を考えてませんでしたか?』

P「――っ!? どうしてそれを…っ、まだ音無さんにも話してないのに」

春香『小鳥さん、言ってました。偶然知ってしまったことだけど、付き合ってる人が近々プロポーズを考えてくれてるみたいって』

P「!!」

春香『それから、この事はみんなにはまだ秘密にしておいてって』

P「…どうして……それを俺には」

春香『小鳥さんは、せっかく計画まで立ててプロポーズしようとしてくれてるプロデューサーさんをガッカリさせたくなかったんだと思います』

P「……ッ」

春香『偶然知った事とはいえ、申し訳ないって。彼のためにも知らない振りをするんだって』

P「……」ギリッ

春香『隠したのも、そのための嘘も……全部、プロデューサーさんを想ってのことだったんですよ』

P「…相手を…想うからこそ……」

――やっぱり、許せませんか…?

P「っ! すまん、春香! 用事を思い出したっ、切るぞ!」

【事務所】


ツーッツーッ

春香「……」

千早「…春香……本当にこれでよかったの?」

春香「…うん」

千早「だけど、あの二人が別れたら――」

春香「なにも変わらないよ。プロデューサーさんにとって、やっぱり私ってアイドルなんだよ。導くべき存在。大切に想ってくれてるけど、恋人のそれとは違う。そして、この距離は絶対……埋まらないの」

春香「必死さっていうのかな。私達のときとは全然違うんだもん…」

春香「なんかね、さっきの電話でそれがわかっちゃった。頭、悪いのはずにね…こういうのはわかっちゃうんだぁ、私」ヘラッ

千早「諦めなかったら…いつかは――」

春香「ううん。それに小鳥さん、すごく嬉しそうに話してたよね…プロポーズのこと」

千早「ええ…」

春香「私、プロデューサーさんのことは好きだけど……小鳥さんのことも大好きだから。二人には幸せになってほしいなって」

千早「春香…」

春香「だけど、ね……今だけは…泣いてもいいかな?」

千早「……」

春香「これで…最後にするから…っ…」ポロポロ

千早「…ええ」ギュッ

 
P(俺がバカだった……どうして気付かなかったんだ…!)

――小鳥って、呼んでくれないんですね…。 

P(あの人が自分の為だけに隠し事なんてするわけないのに…!)

――だったら、呼んでください。

P(なんで……許してやれなかったんだ)

――お願いですから。

P(あんなに俺を想ってくれる人を……どうして…!)

――前みたいに、小鳥って…。

P(俺は、なんて…)

P(…バカだったんだ…)




ガチャッ

P「小鳥さんっ!!」

小鳥「…っ?」ポロポロ

P「…っ!」(戻って本当によかっ た…)ギュッ

小鳥「ふえっ…? プ、プロデューサーさん…?」グスッ

P(この人を一人きりで泣かせるところだった…)

小鳥「どうして…」

P「すみません、俺……何にもわかってなくて」

小鳥「え?」

P「プロポーズのこと、知ってたんですね」

小鳥「えっ? あのっ……えっと、それは…っ」アタフタ

P「隠さなくてもいいです。春香に聞きました。昨日ヒソヒソ話してたのはその事…ですよね?」

小鳥「…は、はい」シュン

P「でも、どうしてわかったんです?」

小鳥「それは、ですね…」

P「……」

小鳥「…書類をデスクに置いたときに偶然見ちゃったんです。プロデューサーさんのパソコンにプロポーズの計画が箇条書きされてるの…」

P「うわ……完全に俺のミスですね、それ」

P(昨日計画を書いてる途中で仕事の電話が入って席を外したけど…その時か)

P「すみませんでした…何て言ったらいいか。ほんと、俺抜けてて…」

小鳥「い、いえ、見ちゃったのはやっぱり私が悪いですし。計画までたててくれてるってわかって…うれしかったですから。そんな、謝らないでください」

P「でも、それで泣かせてたら意味ないですよ」

小鳥「そ、それは…」

P「カッコつけて、イヴの夜に夜景の見えるホテルで――なんて。そもそも俺の柄じゃなかったですね」

小鳥「そんなことないです! 女の子だったら誰でも一度は憧れますよ」

P「ははっ、そう言ってもらえて少し救われました」

P「…でも。段取りなんて、どうでもいいです。伝えたい気持ちは同じですから」

小鳥「プロデューサー…さん?」

P「音無小鳥さん――」

小鳥「はっ、はい」ピヨ

P「俺と、結婚してください」

小鳥「…っ、私なんかで…いいんですか?」

P「"なんか"なんて言わないで下さい。あなたしか考えられません」

小鳥「私……めんどくさい女ですよ…? 重いし…オバサンだし…」ウルッ

小鳥「プロデューサーさんより、先にお婆ちゃんになるんです……わかってるんですか…っ?」ポロポロ

P「はい、わかってます。大丈夫ですよ。小鳥さんなら、きっとお婆ちゃんになっても可愛いです」

小鳥「…プロデューサーさん…っ」ギュゥゥ

P「ずっと一緒にいましょう」スッ

小鳥「……っ」

小鳥「あ、あの…キスする前にそこの写真立て伏せてもらえますか…? なんだか見られてるみたいで恥ずかしくて」

P「――っと、これですね」

カタ…

―――
――


カタカタカタカタカタカタ…

小鳥「でへへ…なーんてことになっちゃったりして~キャーっ」カタカタ

小鳥「プロデューサーさんったら積極的すぎますよぅ」カタカタ

小鳥「フフっ、今度は私が逆プロポーズするパターンで書いてみようかしら」

P「なにを書くんですか?」ヒョコッ

小鳥「っ!?」ビクゥゥ

P「小鳥さん?」

小鳥「あっ、あの…ですから、その…っ」

P「?」

小鳥「プロデューサーさんっ、私と結婚してくだひゃい!」

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