幼馴染「男くん……いっしょに寝ていい?」(280)

甘い誘惑。思春期の男への最大の攻撃!!

男「いやー、簡便してよーははは」

ざわ      ざわ

しかし、男スルー。なんとこの男、誘惑には乗らない。

男(ざけんなクソアマ、俺は今日妹と寝んだよ)

シスコン!!幼馴染など眼中になし!!


幼馴染「て、照れるなよー、一緒に寝てやるって」
幼馴染(叔父さん、叔母さんがいない日なんて、今日くらいしかないよー)

幼馴染諦めない!!数年に一度のチャンス、そう簡単には諦めない!!

ざわ       ざわ

男「照れてないって……」
男(なんで偶然、親が泊まりの日にこいつが来んだよ……)

むろん偶然などではない!!日々の努力、積み重ねによって知りえた事実!!
ざわ     ざわ

幼馴染(毎日、毎日叔母様にあいさつして得た情報……絶対に諦めない)

幼馴染「いやー、昔はよく一緒に寝てたじゃんか」
幼馴染(やばい、男のテンションが目に見えるように下がっている)

男「幼稚園の頃の話ですし……」
(くそ……くそ……妹……)

幼馴染、男の反応の悪さに作戦を変える!!
引っ張らない!!こういう時はスパッと変える!!

ざわ     ざわ

幼馴染「まぁ、そうだねー」

男「そうだよwww」
男(あきらめ……たか?)

ざわ     ざわ

幼馴染「まぁ子供の頃の話だしねww」

幼馴染「そうだ!!久しぶりにゲームでもやろっか」

男「!!」
男(ま、まさか)

幼馴染「ほら、桃鉄とかさ」

男(こいつ……ずっとこの部屋にいる気か……)

悪魔の所業!!居座り!!部屋を出ない!!
幼馴染、長期戦への布石!!
ざわ     ざわ

男「んーあるかなー」

男考える。ゲームを受け入れた場合に逃れるのは難しい!!
妹との添い寝の為に考える!!

男「見つかんないかもなー古いゲームだし」

見つけない!!ゲーム自体を始めさせない!!

しかし、幼馴染 男の考えの先を行く!!

幼馴染「大丈夫、大丈夫、持ってきたwwwww」
ざわ            ざわ

幼馴染「さぁ……はじめようか」(一晩中ね)

男「あぁ……」
悪夢!!地獄!!始まる闇のゲーム!!

ピコーン

幼馴染「じゃあ、私が1Pを……」

男「!!まてまて、俺がやるって」

奪い合う、ゲームマスターを決める為。

普段めんどくさがりやらない1Pでの初期設定。しかし、この場合においては違う!!
取り合う!!1Pのコントローラーを取り合う!!

何年やるかの選択をするために!!

ざわ    ざわ

男「www脇をwwwくすぐんなwwww」

幼馴染「うわwwwwやめろーwwwww」

傍目から見たらじゃれあう二人。しかしその実は勝負!!
男と女など関係ない!!真剣勝負!!

取れない、男の腕力を持っても取れない!!いや、腕力のみでいけば取れないことはない。
しかし、女相手に全力を出せない!!その為に長引く!!ゲーム前から消耗戦!!

しかし気づく。幼馴染、組み合ってから気づく。

幼馴染(あれ、これイチャイチャじゃね?)

ざわ     ざわ

上司に見つかる!!激昂!!

騒然とする俺!!伝わる言葉は謝罪のみ!!

ってことで落ちます

すまぬすまぬ

感謝!!保守にただ感謝!!

帰宅です、直ぐに風呂入って、飯食って書きますっす。

幼馴染「私のだーwwwww」
幼馴染(おっぱいを近づけるのだ。的確に!!しかし、じっくりと)

むにむに

男「www俺がwwwナンバー1wwwww」
男(ふざけんな、徹夜とかふざけんな)

静かに燃える!!並々ならぬ戦い!!

しかし、幼馴染は防衛のみ!!
取れるはずなどない!!
ざわ   ざわ


男、感じる!!違和感!!

男(なんだ、こいつ本気で奪いに……来てない?)

しかし、気付かない!!気づくはずかない!!
幼馴染の目的は、胸を押しつけるだけなのだから!!

むにむに

男「離せよwwww」
男(くっそ、さっきから胸が当たって集中りょ……おっぱいおっぱい)
ざわ     ざわ

陥落!!一度、意識したら気になる!!
男、おっぱいが気になる!!

幼馴染「私のwwwww桃鉄じゃwwwwww」
幼馴染(おーっぱい♪おーっぱい♪)

むにむに

男「俺のwwww据え置き機じゃwwww」
男(1、3おっぱい5、7、11おっぱい13おっぱい、17おっぱい、おっぱいおっぱい)

むにむに

男、集中できない!!既に男の頭にコントローラーはない!!
ざわ     ざわ









男「わかったwwwwわかったwwwwwwお前でいいからwwwwwwwwww」

幼馴染「えっ」

終結!!男のギブアップによる終結!!

幼馴染「あぁ……そっか、じゃあ私1Pね」
幼馴染(くっ……駄目だったか)

この勝負、確かに幼馴染の勝利!!
だが!!しかし、男にとってはこれ以上は無謀!!
童貞!!童貞に耐えられるはずがない未知の領域!!
ざわ……    ざわ……


男「さぁ、とっとと始めようじゃないか」
男(俺は……妹と寝るんだ)

幼馴染「そうだね、始めよう」
幼馴染(男と一夜を過ごす)

始まる!!本当の戦いが!!今!!

幼馴染「じゃあ私からだー」

静かに!!だが、はじまる!!
終わりのない戦い!!泥沼!!
ざわ……      ざわ……

男「おー」
男(くっそ、長い……このままだと妹が寝てしまう……)
男(普通に進めても、徹夜コース……どうする……)

男、勝負にはこだわらない!!狙うは、中止!!
途中棄権!!
ざわ……   ざわ……

男(てか、なぜ俺が……友が入れば嬉しがっただろうに……)

幼馴染「おーい、男だよー」

男「おう」

幼馴染、勝利を確信!!このままなら男と一夜を共にするのは確実!!
ほぼ失敗はない!!だから考えない!!
可能性を考えない!!

幼馴染(やったー♪男の部屋でお泊り~♪)

愚直!!滑稽!!
ざわ……   ざわ……

男、考える!!諦めず考える!!

男「はい、そっちの番」
男(友……ふむ……あっ)

閃き!!圧倒的閃き!!
ざわ……     ざわ……

男、気付かれないように、友に連絡!!
しかし、ワンギリ!!トゥル……

男「あぁー、次俺ねー」
男(頼むぞ、友)

折り返し!!折り返しによる長電話!!
長時間の電話によって、幼馴染を帰す作戦!!
ざわ……    ざわ……


幼馴染「はい、そっち~」

男祈る!!妹と寝るだけの為に祈る!!

ー5分後ー
幼馴染「うわー、ボンビー来たーwwww」

男「wwwwww」


ー10分後ー

幼馴染「ボンビーつけてやるーwwwww」

男「www……」

ー30分後ー

幼馴染「キングwwwww付けてるwwwwww」

男「w……」

来ない!!大事な時に来ない!!
ざわ……    ざわ……

男「駄目だ……」

幼馴染「えっ、何が♪」

男「いや、なんでもない、続けて続けて」
男(友は無理か……)

男、作戦を断念!!次の作戦を考える!!
完走ではない、抜け道を!!

男(幼馴染も帰らざる方法……)

帰らない方法探すのな

……ふぅ

>>106 素で間違えたったwwww

幼馴染「やったーゴール」

男「おー」
男(幼馴染よりも、優先するべき事……)

男(親……駄目だ、連絡が来るはずない……)

抜けられない!!抜け道がない!!
考えるが思いつかない!!
こうしている間にも時間は進む!!
ざわ……    ざわ……

男(幼馴染よりも、重要で大事……いない……)

幼馴染「やー特急券www」

男(うーむ、彼女……とか……)

男「ふむ……」

男(けどな、幼馴染になー彼女とかなー……)

悩む!!男、これまでの人生の内で3番目に入るほど悩む!!
そして決める!!
ざわ……   ざわ……

男(彼女に電話するって言って帰ってもらおう)

神!!シスコンにとって妹は神と同然!!
妹の為なら全てを捨てる!!


男「あのさー」

幼馴染「んー♪なになにー♪」

このはしゃぎ様!!言いづらい!!
帰ってくれとは言いづらい!!

しかし言う!!妹の為に良心さえ殺す!!
ざわ……   ざわ……

男「実は……」

女「ちょ、ちょっと待って」
女(こ、これはまさか……こ、告白)


勘違い!!ここでまさかの勘違い!!
ざわ……    ざわ……

男「俺さー」

幼馴染「うん」

男「付き合ってる奴がいるんだ」

幼馴染「うん……うん?はい?」

男「だから、そいつと電話したいし……今日はもう帰ってくれない……かな?」
男(言った……か……終わった……)

幼馴染「え……」

爆弾投下!!威力絶大!!
ざわ……   ざわ……







間違えワロチwwwww
女→幼馴染wwwでっすwwwww

幼馴染「……そ……」

男「えっ……」

幼馴染「……うそ」

男「えぇーっと……」

幼馴染「……絶対うそだもん」

男「ほ、ほんとだ……」

男「毎日、夜に電話してるんだ……」

嘘!!次から次へと嘘!!
一つついたら、止まらない!!
ざわ……    ざわ……

幼馴染「うぅ、嘘だもん……」

そう、いない!!毎日男を見ていた幼馴染が気付かないはずがない!!
しかし、自信が持てない!!弱気になる!!
ざわ……    ざわ……

幼馴染・男「……」


トルゥゥゥ
トルゥゥゥ

沈黙を破る鐘!!男の携帯が鳴る!!
鳴り響く!!
ざわ……    ざわ……

幼馴染「付き合ってる人?……でなよ?」

揺さぶる!!ここで揺さぶりを掛ける!!
ざわ……     ざわ……


男「おぉ、ちょうど来ちゃったよー……」

動揺!!揺さぶりに見事に引っかかる!!
ざわ……      ざわ……


ポチ
男「もしもし」

友「おー、男?さっき電話した?」

男「おー、ちょー待ってたよー」
男(くそ……くそ……何故今……)

最初の作戦の時に連した友!!今頃電話!!
KY!!現代の敵!!
ざわ……    ざわ……

友「で、用件は?」

幼馴染「じー」

男「いやー、いつも通り電話してくれてありがとう」

嘘!!嘘!!大嘘!!
無言のプレッシャーに負ける!!
ざわ……     ざわ……

友「は、何言ってんだwwww」

男「いやーマジマジ、すっげー楽しみに待ってたんだよ」

友「えっ……///」

幼馴染、ここで揺さぶり!!
男に携帯で指示!!

携帯(愛してるって言ってみて)

必死!!幼馴染も必死!!
ざわ……   ざわ……

男「……」

友「な、なんだよ /// いきなりどうしたんだよ ///」

男「……愛してる」

友「えっ……///」

男「い、いつも言ってんだろ……」

友「そ、そうだっけか……///」

追い詰まれた男!!堂々と嘘!!
怪しむ幼馴染!!
ざわ……   ざわ……


信じる友!!
ざわわ……   ざわわ……

友「あの、えっとな……」

さらに指示!!
追い込む!!幼馴染は追い込む!!
ざわ……   ざわ……


携帯(馴れ初めを語れ)

男「……お前と会って2年じゃん」

友「あぁ……そうだな」

男「偶然席が近くでな……」

友「そうだよな、お前がさ教科書忘れてさー」

男「そうそう、その時に気軽に貸してくれてなー」

幼馴染「じー」

またプレッシャー!!無言!!
無言だからこその威圧感!!
ざわ……    ざわ……

男「そ、そこからお前の事……好きだったんだ」

友「お、男……」

友「お、俺もさ」

友!!覚醒!!
あー……     あー……

友「話す前からさ、お前のこと良い奴だなーっと思って見てたんだよ……」

男「うんう……えっ?」

友「それから同じ部活だったじゃん」

男「あ……あぁ」

友「運命……感じたんだよね……」

男「……」

絶句!!予想外の出来ごとにフリーズ!!
どん引き!!
ざわ……    ざわ……

男「あの……」

友「その、俺もお前の」

男「待て、待って、待ってください」

友「ど、どうしたんだよ男……」

男「えっと、あの、あれ?」

友「は、恥ずかしがってるのか///」

男「お前、幼馴染の事が好きって言ってたじゃねーか」

本音!!問題が多すぎて処理できない!!
ざわ……  ざわ……

友「はっ!?幼馴染ちゃん?あ?いつだよ?」

男「えーっとこの前遊び行った時の……」

友「あぁ、2人で買い物行って2人でマック行って2人でカラオケ行った時の」

男「そうそう、その時幼馴染が好きだとか言ってたじゃん」

友「はぁーだからエイプリルフールって言ったじゃん」

男「うぇ!?」

男フリーズ!!幼馴染フリーズ!!
氷河期!!到来!!

友「だからー」

―エイプリルフール―

友「俺さー、幼馴染ちゃんの事すきなんだよねー」

男 ぶー
ビチャビチャ

友「おいおい、吹くなよwwwww」

男「あ、あぁちょっとびっくりして」

男(えっ何?なんだって?何がなんだって?なんでやねん?関西か?京都?)

男「えっ何?」

友「だからー、俺幼馴染ちゃんの事すきなんだよねー」ニヤニヤ

男 ぶー

男「あぁ」
男(なんだ、なんだ?どうして?あれか?俺が友と幼馴染の仲を作ったのか?恋のキューピット的な?いやいやいや、だってそんな話してなかったじゃん?つか幼馴染は友と話してると怒るし、友は幼馴染と話してると怒るし、嫌い同士じゃなかったのか?)

友「なーんてなww嘘だよwwwエイプリルフールwwwwww」
男「あぁ」
男(あぁ、けどなんかツンデレとか良く聞くな……それか?まじかよ!ガッテム!あぁーまじかよ幼馴染とかー、けど友は貧乳好きっていってたじゃん、髪だって短くないし……まぁ、けど手伝うべきなのか?そうだよな親友だもん、俺が手伝うしかないじゃん)

友「おい……嫉妬してんなよ///」

男「あぁ……ちょっとびっくりして」

廻り出す運命の悪戯!!
ざわ……    ざわ……

友「って感じだった」

男「あぁ……まじか……」

友「それでさ、さっきの続……」
プツン

理解が追いつかない!!追いつくはずがない!!
諦めていた思いが!!忘れたはずの思いが!!
湧き上がる!!

幼馴染「えっと……大丈夫」

男「いや……ちょっと大丈夫じゃないかも……」

幼馴染「ほんとに?大丈夫?もう寝た方がいいんじゃない?私かえった方がいい??」

男「いや、いいんだ」

そう、もういいんだ
もう逃げなくていいんだ。
妹に……ありえない愛に逃げなくて良いのだ。




障害はない!!もう問題などない!!
障害(友)はなくなった


幼馴染「ほんとに大丈夫?」

男「うん」

幼馴染「私ここに居ていい?」

男「違うんだ、幼馴染にいてほしいんだ」

幼馴染「そっか……」

男「ごめん、さっき嘘ついてたんだ」

幼馴染「知ってる」

男「そっか、知ってるんだ」

幼馴染「バレバレだよ」

男「けど、好きな人はいるんだ」

幼馴染「それも嘘……」

男「嘘じゃない」

幼馴染「嘘……じゃないのか」

男「うん」

幼馴染「誰?私の知ってる人?」

男「まぁ、知ってるんじゃないかな?」

幼馴染「私はよく会う?」

男「朝によく顔を見るかな」

幼馴染「えっ、もしかして妹ちゃん!?」

男「いや、違うって!!妹まだ7歳だし、実妹を好きになんて……」

幼馴染「嫌な所で止まるなぁ……」

男「……うむ」

幼馴染「ふーん、そっか」

男「だから俺が好きなのは」

幼馴染「なんだ、私か」

男「だから……ん?」

幼馴染「私も男の事大好きだよ」

男「えっ、なんだ気づいてたのか」

幼馴染「……あー、良かった当たってたんだ」

幼馴染「あーやばい涙が出るー」うぐうぐ

男「おいおい、泣くなよ」

幼馴染「うーうるさいなー」うぐうぐ


幼馴染「……い」

男「えっ何?」

幼馴染「男まだ私に好きっていってない」

男「はぁー、何をいきなり」

男「ふぅ、あー、あー……よしっ。俺は」

ガチャ

妹「おにいちゃん、眠い~」

男・幼馴染「……」

幼馴染「く……ぷふふ」

男「くく……ははは」

妹「!?……ははは?」


男「そっか、もうそんな時間か」

妹「うん」

男「じゃあもう寝ようか」

妹「うん」

幼馴染「じゃあ、私はそろそろ帰るかなー」

男「ん?」

幼馴染「えっ」

男「お前は今日は泊まりだろ」

幼馴染「……うん」

幼馴染「じゃー、私はここで待ってるよ」

男「おー、じゃあ部屋いくか」

妹「うん」

男「あっ、幼馴染」

幼馴染「うん?」

男「大好きだよ」

幼馴染「うん」



ざわ……    ざわ……    おわり

長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいま した!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです (正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、 これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じていま す。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸 れたのか、それは人それぞれだと思います。 少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちに なってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にあり がとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお 願いします! ではこれにて。

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