P「は、はるるん…」(196)

春香「え!?」

春香「い、いきなりどうしたんですかプロデューサーさん」

P「すまん、なんでもないんだ」

春香「そうですか…」

春香(今プロデューサーさん、はるるんって言ったよね?)

ガチャッ

千早「ただいまもどりました」

P「あ、おかえり千早」

春香「千早ちゃんおかえり!ちょっとこっち来て!」

千早「春香、どうかしたの?」

春香「あのね、何だか知らないけどプロデューサーさんに『はるるん』って言われちゃった!」ヒソヒソ

千早「まぁ、あの真面目なプロデューサーが…。驚きね」ヒソヒソ

春香「私も驚いちゃった!どうしちゃったんだろうね、プロデューサーさん」ヒソヒソ

千早「ふふ、なんにしても良かったわね春香」ヒソヒソ

春香「うん!」

春香「撮影行ってきまーす!」

P「ああ、行ってらっしゃい」

千早「行ってらっしゃい、春香」

P「うーむ……」

千早「プロデューサー?どうしたんですか難しい顔をして」

P「いやぁ、いまいち春香と仲良くなれてないなぁ…と」

千早「え?」

P「2人での移動の時とか、気まずそうにしてるし…」

P「前は普通に話せてたような気がするんだがな…」

千早「はぁ…そうだったんですか」

千早「もしかしてプロデューサー、それで春香のこと『はるるん』って…」

P「げっ!?聞いちゃったのか!」

P「あ、あだ名で呼べばもっと仲良くなれるかなと思って…」

P「まぁ俺には無理だったが…」

千早「そうだったんですか」

千早(プロデューサー、少しかわいい)

P「そういうわけで、仲良くなる方法を考えているんだ」

千早「ふふ、そういうことなら私も考えておきますね」

P「本当か?助かるよ千早」

千早「はい。それでは次の仕事に向いますね」

P「おう、行ってらっしゃい」

春香「はるるん、はるるん、はるるん…」

春香「えへへ……」

千早「春香」

春香「あ、千早ちゃん。どうしてここに?」

千早「私、隣のスタジオだから。今、大丈夫かしら?」

春香「うん、休憩時間だから大丈夫だよ」

千早「プロデューサーのことなのだけれど…」

千早「春香は自分と2人だけど気まずそうにしてる、って言っていたわよ」

千早「本当なの、春香?」

春香「え!?プロデューサーさんが!?」

春香「確かに2人きりの時はあまり話とかできてないかも…」

千早「どうして?」

春香「だ、だって…緊張しちゃって…話せないんだもん…」

千早「そういうことなのね」

>>14
訂正 2人だけど→2人だと

千早「春香はプロデューサーと両想いの関係になりたいのよね」

春香「りょ!?両想いだなんて…そんな…」

千早「違うの?」

春香「…違わないです…」

千早「なら早く実行に移した方がいいと思うわ」

千早「今の感じが長引くとその分仲良くなりずらくなると思う」

春香「そうかなぁ…そうだよね…」

春香「でも、どうしたらいいんだろう…」

春香「私いままで男の人と付き合ったりしたことないし…」

千早「初めては誰にでもくるものよ、春香」

千早「それにプロデューサー、最近になって急にモテ始めたそうよ」

春香「え!?そうなの!?」

千早「ええ。元々かっこいいし、今までは縁が無かっただけなんでしょうね」

千早「だから今のままだと他の人にとられちゃうわよ?」

千早(たとえば美希とか…)

春香「あわわわわ」

春香「どうしよう千早ちゃん!」

千早「落ち着いて春香。まずはちゃんと話せるようにしましょう」

春香「そ、そうだよね」

千早「あらかじめ話題を用意しておけばいいんじゃないかしら」

春香「あ、それよく聞く方法だね」

千早「それじゃあ私、スタジオに行くわね」

春香「あ、うん頑張ってね!」

千早「ありがとう、春香も仕事と恋、どっちも頑張ってね」

春香「うん!」

スタッフ「天海春香さんお願いしまーす!」

春香「はーい!」

春香(頑張らなくちゃ!急がばまっすぐ進んじゃお!)

----数日後の車中----

春香(つ、ついに二人きり…千早ちゃん、頑張るよ!)

春香(えーっと、まずは…どうすればいいんだっけ?)

P「…今日は道路混んでるなぁ…」

春香「え!?そそそそうですね!略して道混ですね!」

P「え?まぁ、そうだな」

春香「あはは…」

春香(何言ってるんだろう私…)

P「……」

春香「……」

春香(あああ、そうだ携帯のメモ欄から話題を!)

春香(えっとえっとえっと、よしこれ!)

春香「プロデューサーは好きな人とかいるんですか!?」

P「え?」

春香「」

P「いきなりなんだ?」

春香「いえ、なんでもないんです…忘れてください…」

P「好きな人ねぇ…」

>>33
訂正 プロデューサー→プロデューサーさん

P「いないな」

春香「ソウデスヨネイナイデスヨネ…え?」

P「最近は仕事が楽しくてそういうのは無いな」

春香「じゃあ付き合ってる人とかも?」

P「もちろんいない」

春香「そうなんですか」ホッ

P「春香の方はどうなんだ?」

春香「私ですか!?」

P「実際付き合ってるとか言われると困るけど」

P「年頃の女の子なんだし好きな子くらいいるんじゃないのか?」

春香「私は…」

春香「はい……います」

P「やっぱりいるんだな。相手はどんな奴なんだ?」

春香「えっとですね…とっても真面目で、優しい人なんです」

P「へぇ…格好いい奴なのか?」

春香「そうですね、かっこいいと思います。本人は気づいてないみたいですけど」

P「話を聞いただけだと、競争率高そうな奴だな」

春香「そうらしいです。私も最近気付いたんですけど」

P「何か好きになるきっかけとかあったのか?」

春香「きっかけ、ですか…」

__

____

______

----数ヶ月前・とあるスタジオ----

P「春香、迎えに来たぞ~」

春香「うっ、えぐっ……」

P「は、春香!?どうしたんだ!?」

スタッフ「あ、プロデューサーさんですね。春香ちゃん、今回の声のお仕事が上手くいかなくて」

スタッフ「監督に怒られちゃったんです。あの監督結構キツイ性格ですからね…」ヒソヒソ

春香「ひっ、ひぐっ…」

P「そうだったんですか……ご迷惑おけかして申し訳ありません」

スタッフ「いえいえ…こちらこそ」


             三 ̄ ̄ ̄\

            三  ⌒  ⌒ ヽ   ,rっっ
            三   ( ●)(●) |  .i゙)' 'ィ´
           三    (__人__) }  { ) 丿        うーっす
           三.   ` ⌒´   ヽ/'ニ7
          三"⌒         ヽ /

          三             /
         三  ィ二      ___|__ ___   _____
        三::.:::三::三ンィ⌒ ̄" ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ニ≡─‐ー-,!

       三::.::.三  三/             ≡''=三≡    ;;;;(( 三iiii_iiiiiii)))))i..-
       三::::.三 三        _____=≒=ー────;‐‐ ̄    ̄  ̄" ̄`'  >>監督
       ''三三  三、   ー ィ⌒/                 ;;;;;;:: :゛;.・:゛∴;.゛;.
                                      ヽ ̄ ̄ ̄;`∵: ;`;.: ;
                                    / \ ;;;;;;;:: :゛;.・:゛∴;.゛;.: ::゛;

                                   ヽ_|  ┌──┐ |丿
                                     |  ├──┤ |
                                     |  ├──┤ |

春香「うっ、ひっくっ…」

P「春香……」

P「しょうがないよ。声の仕事なんて滅多に来ない仕事だし…」

春香「えぐっ、でもっ…」

P「俺は知ってるぞ。たっくさん練習してたこと」

P「春香は頑張ったよ、頑張った」ヨシヨシ

春香「プロデューサーさん……」スンスン

( ´_ゝ`)つイメージ

http://i.imgur.com/wbI8J.jpg

----車中----

P「落ち着いたか?」

春香「はい…すいません、泣いちゃったりして…」

P「泣くのは悪いことじゃない。泣ける時に泣いた方がいい」

春香「ありがとうございます…」

P「仕事がうまくいかないことはこの先もあるだろう。俺も何度も泣いた」

春香「プロデューサーさんがですか?」

P「ああ。落ち込んで立ち直っての繰り返しだよ」

P「落ち込んでどうしようもなくなった時は、遠慮なく電話でもしてこい」

春香「いいんですか?」

P「おう、流石に仕事中は無理だろうがな」

P「時に春香、俺は仕事の鬱憤がたまった時はカラオケに行くことにしてるんだ」

春香「へ?」

P(あの監督……)

P「というわけで行くか」

春香「は、はぁ…」

----カラオケボックス----

春香「これぞっプロでしょっ~♪」

P「おおー」パチパチ

春香「えへへ、ありがとうございます」

春香「大声で歌うと気持ちいいですね」

P「そうだろうそうだろう」

春香「次はプロデューサーさんですよ」

P「ああ」

春香「プロデューサーさんの歌聞くの初めてですね、楽しみです」

P「全然上手くないぞ。それより今日はこの曲を春香に聞いて欲しくてな」

P「俺が落ち込んだ時にいつも聞いていた曲だ」

イントロ~♪

春香「あ、これ聞いたことあるかも…」

僕は知ってるよ~♪ ちゃんと見てるよ~♪

頑張ってる君のこと~♪ ずっと守ってあげるから~♪

君のために歌おう~♪

http://www.youtube.com/watch?v=lUZ-e2SkeMI

>>69
URLまちがえた

http://www.youtube.com/watch?v=1VW-8MofGhE

P「~♪ …よし」

春香「……」ジーン

P「ははは、やっぱり下手だよな」

春香「そんなことないです!私、プロデューサーさんの歌大好きですよ!」

P「そ、そうか、ありがとう」

春香「だから、もう1回今の曲、歌ってください!」

P「え?同じ曲をか?」

春香「はい、お願いします!」

P「わかった…じゃあもう1回」

______

____

__

春香(私がプロデューサーさんのことを好きになったのは、たぶんその頃から…)

春香(そのあたりから、プロデューサーさんとまともに喋れなくなっちゃったんだよね…)

P「春香?」

春香「あ…秘密です♪」

P「なんだよ気になるじゃないか」

春香「えへへ、私の恋が成就したら教えてあげます」

P「そうか」

P「応援はするけど、付き合う場合は絶対にバレないように頼むな」

春香「はい……あ」

春香(私、今プロデューサーさんと普通に話せてた…)

春香「ただいま帰りましたー!」

小鳥「あら、おかえり春香ちゃん」

千早「おかえりなさい春香」

春香「千早ちゃーん!」ガバッ

千早「は、春香!?一体どうしたの?」

春香「あのね、プロデューサーさんと普通に話せたの!」

千早「よかったわね、春香。何を話したの?」

春香「えっとね…」

千早「ふふふ、本当によかったわね、春香」

春香「えへへへ~結果オーライでよかったよ~」

小鳥「春香ちゃん、もうすぐで近くの店で取材でしょう?」

春香「あ、そうでした、行ってきます!」

P「ただいま~」ガチャッ

春香「きゃっ!」ドンッ

P「おおっとっ」ガシッ

春香「え…」

小鳥「まぁ…」

春香「あわわわ」カアァ

P「悪い春香、大丈夫か?」

春香「大丈夫です!それじゃあ行ってきます!」ダッ

P「あ……行ってしまった」

P(やはり少し嫌われて…)

千早「プロデューサー」

P「お、おう千早、ただいま」

千早「春香とはどうだったんですか?」

P「ああ、普通に話せたよ。ただ、今の感じを見るとあまり好かれてもいなさそうだな…」

千早(はぁ…)

千早「そういうわけでは無いと思いますけど」

P「そうかなぁ…」

千早「大丈夫ですよ。それより春香とプロデューサーの仲良し大作戦のことですけど」

P「まんまだな。それで?」

千早「どこか遊びに誘ってはどうでしょうか?」

P「遊びに、かぁ…来てくれるだろうか…」

千早「大丈夫です、さあどこへ誘うか決めましょうか」

P「はい」

このSSもそうだけど、アニメの千早はPに対して特別な感情を抱いてないのが明確で、少し俺は寂しかったのである。

>>91
これね
http://i.imgur.com/5iRUH.jpg

P「結局、映画に誘うことになった…」

P「待てよ、これよく考えなくてもデートでは…?」

P「……」

P「ええい、ままよ」ピッ

ピリリリリリリ♪

ボクーハシッテルヨー♪チャントミーテルヨー♪

春香「電話?…あっ!?」

ケータイ『プロデューサーさん』

春香「ぷぷぷプロデューサーさん!」

春香「仕事の連絡は普段メールだけなのに…」

春香「落ち着いて、落ち着いて…」スーハースーハー

春香「よし…」ピッ

春香「も、もしもし…」

P『こんばんは、今大丈夫か?』

春香「はい、大丈夫です!」

P「えっとだな……」

ピッ

春香「……」

春香「ぷ、プロデューサーさんと、…」

春香「っっっっ~~」ゴロゴロジタバタ

春香「わー!」

春香「……」

春香「千早ちゃんに報告しなくちゃ」ワキワキ

----当日・映画館前----

春香「はぁ……」

春香(緊張しちゃって今日まで事務所とかでもあまり喋れなかった…)

春香「でも、今日で挽回しなくっちゃ!」グッ

P「なにを挽回するんだ?」

春香「ヴぁい!プロデューサーさん!?」

P「悪い、待たせたか?」

春香「い、いえいえ!私も今来たところですから!」

P「そっか。じゃあ、早速行くか」

春香「はい!」

P「今やってるのは、アクション、ホラー、恋愛ものの3つか」

春香「プロデューサーさんはどれが見たいですか?」

P「俺はなんでも割と楽しめるから、春香が選んでくれて構わないぞ」

春香「いいんですか?じゃあ、やっぱり…これで」

P「恋愛ものだな、じゃあチケット勝手くるよ」

春香「あ、お金」

P「いいよ、今日は俺が誘ったんだし」タッタッタッ

春香「あ……」

春香(プロデューサーさん、どうして今日誘ってくれたのかな…?)


『春香はプロデューサーと両想いの関係になりたいのよね』


春香(両想い……)

春香「そんなわけ、ないよね…」

----上映終了後----

P「なかなかいい話だったな」

春香「はい、えぐっ、よがったです」

P「ははは、感動して泣いちゃったか」ヨシヨシ

春香「ぐすっ、すいません…」

P「そういえば、いつだったかこんな感じで春香が泣いた時があったな」ヨシヨシ

春香「はい、私も、思い出しました」

P「春香は意外と泣き虫なんだな~」ヨシヨシ

春香「そうなんでしょうか……それより、プロデューサーさん…」

P「ん?」ヨシヨシ

春香「ちょ、ちょっと恥ずかしいです…」モジモジ

P「あ、すまん」パッ

P「飯には少し早いな…春香、どこか行きたい所ないか?」

春香「あ、はいえっと、私…」

春香「あれに乗ってみたいです」

P「あれ?ああ、観覧車か。確か空調もついてるんだよな?」

春香「はい、私一度乗ってみたかったんです」

春香(ホントは千早ちゃんと乗ったことあるんですけどね)

P「よしきた、行こう」

春香「はい!」

----観覧車内----

P「ほーこれはすごいな」

春香「そ、そうですね」

P「都会の景色もなかなかいいもんだな」

春香「そうですね」

P「天気もいいし」

春香「そうですね」

P「……」

春香「……」

P(またこの感じか…)

春香(何か、何か話さなくちゃ!)

春香「プロデューサーさん!」

P「はい」

春香「えっとえっと…」

春香「今日は、どうして誘ってくれたんですか?」

P「あ~、それはだな…」

P「えーと…」

P「たまたま映画を見たい気分になったんだ」

P「一人で見に行くのも寂しいし」

春香「そう、だったんですか…」

P「あ、ああ…」

春香「……」

P「……」

P「すまん、嘘だ」

春香「え?」

P「この際だから言っておくよ」

P「春香ともっと仲良くなりたかったんだ」

春香「え…?」

P「いまいち春香と仲良くなれてないと思って」

P「むしろ嫌われてるんじゃないかって…」

春香「嫌ってるなんて!そんなことあるわけないです!」

P「ほ、本当か?」

春香「本当です!」

P「そっか…安心したよ」ホッ

春香「あ、あの!」

春香「この際だから私も言っちゃいます!」

P「はい」ビクッ

春香「私がプロデューサーさんと2人きりだと黙っちゃうのは」

春香(千早ちゃん、私もう言っちゃうね!)

春香「緊張しちゃうからなんです!」

P「緊張?」

春香「はい…」

P「えーと、それって…」

春香「はい…」

春香「私……」

春香「プロデューサーさんのことが」

春香「好き、なんです…」カアァ

春香「大好きなんです!」

P「そう、だったのか」

春香「……」

P「……」

P「俺は…」

P「恋愛とかは、正直よくわからん…」

春香「……」

P「だが…」

P「今、頑張って思いを打ち明けてくれた春香を見て」

P「春香のことを好きになりたい、って思ったよ」

P「もちろん今でも好きだけどな」

春香「プロデューサーさん…」

春香「…私、今はそれを聞けただけでも、すっごく嬉しいです」

P「そうか…」

P「いつか…ちゃんと返事をするな」

春香「はい。あ、いつのまにか下まで来ちゃいましたね」

P「さて、美味いもん食いに行くか」

春香「はい!」

----数年後の765プロにて----

P「ただいま帰りましたー!はるるーんただいま!」

春香「あ、おかえりなさい」

P「いやー最近めっきり暑くなったなー」

春香「ふふふ、そうですね。はい、おしぼりですよ」

P「おお、ありがとう春香」

春香「拭いてあげますね」フキフキ

P「ああ~気持ち~」

小鳥「はぁ…事務所ではああいうの遠慮して欲しいって言ってるのに」

千早「ふふふ、プロデューサー、春香と一緒になってからすっかり変わっちゃいましたね」

小鳥「社長が春香ちゃんを事務員として、雇い直しなんてするから…」

P「ありがとう春香。春香のおかげで仕事も前以上に楽しいよ…」

春香「えへへ、私もですよ、あなた」

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支援ありがとうございました
おやすみ

乙乙乙!

凄く良かった!
ところで春香はアイドルを辞めたってことでok?

>>185
( ´_ゝ`)b

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