吸血鬼「死神?」幼女「ええ、まあ」(195)

幼女「だからですね、感謝してるんですよ、おにーさんには」

吸血鬼「そうか」

幼女「道ばたに倒れたままだったら、誘拐されていたかもしれません」

吸血鬼「そうだな」

幼女「もしそうだったら、使い倒されて殺されていたでしょう」

吸血鬼「そうだな」

幼女「でも、おにーさんが家に運んでくれた」

吸血鬼「そうだな」

幼女「……」

吸血鬼「どうした?」

幼女「……さっきから生返事ばっかりじゃないですか」

吸血鬼「悪い、ぼーっとしてた」

幼女「……なるほど、未成熟な私の身体に見とれていたんですね」

吸血鬼「違うけど」

幼女「ロリコンなんですね」

吸血鬼「違う」

幼女「いいえ、欲情したんです! この変態!」

吸血鬼「……」

ばしんっ

幼女「いたっ! ……ふふ、女の子を叩くなんて最低ですね」

吸血鬼「今のはお前が悪い」

幼女「そうでしょうか?」

吸血鬼「どういうことだ」

幼女「ロリコンでもないのに、見ず知らずのガキを助けたりしますか?」

吸血鬼「する」

幼女「どうして?」

吸血鬼「面倒だから」

幼女「……はい?」

吸血鬼「家の前で全裸の幼女が倒れていたら、俺が警察に通報される」

幼女「……一つ間違っていますね」

吸血鬼「?」

幼女「幼女ではありません。美幼女です」

吸血鬼「……」

幼女「……まあとにかく、私はあなたに心を許したわけではないんです」

吸血鬼「だろうな」

幼女「納得してる場合じゃありません」

吸血鬼「はあ」

幼女「あなたが私に害を成すんじゃないかと疑っているんです」

吸血鬼「こっちだって、家にあげただけで懐かれたんじゃ困る」

幼女「それで、どうなんです?」

吸血鬼「……そうだな、今のところはないだろう」

幼女「というと?」

吸血鬼「お前が犯罪者などの反社会的存在でなければ、危害を加えるつもりはない」

幼女「信用できませんね」

吸血鬼「まあ、仕方ないだろうな」

幼女「単刀直入に聞きます」

吸血鬼「ああ」

幼女「おにーさんは……」

吸血鬼「俺は?」

幼女「……怪しい薬の売人ではないですか?」

吸血鬼「……どうしてそうなる」

幼女「だっておかしいんですよ」

吸血鬼「何がだ」

幼女「私の体力がこんなに回復してるんです」

吸血鬼「寝てたら回復するだろう、普通」

幼女「普通じゃないんです。回復しない体質なんです」

吸血鬼「体質って……」

幼女「私に変な薬を注射したんじゃないですか?」

吸血鬼「してない」

幼女「薬漬けにして奴隷にするつもりじゃ」

吸血鬼「絶対ない」

幼女「じゃあ、一体何をしたんですか」

吸血鬼「……言わないと駄目か?」

幼女「ダメです」

吸血鬼「……血を」

幼女「はい?」

吸血鬼「血を与えた」

幼女「……えっ」

吸血鬼「俺吸血鬼なんだ」

幼女「ちょっと待ってください、どうしてこんなところに」

吸血鬼「……一族を追い出された、らしい」

幼女「らしい?」

吸血鬼「捨てられてた俺を拾い育ててくれた人がそう言ってた」

幼女「なんでそんなことに?」

吸血鬼「吸血鬼の中でも特異な体質でな」

幼女「得意?」

吸血鬼「多分字が違う。まあ、変わり者ってことだ」

幼女「へえ、私と同じですね」

吸血鬼「……は?」

幼女「おにーさんはどんな吸血鬼なんですか?」

吸血鬼「えっ、お前も吸血鬼なのか」

幼女「はい、ハーフですけど」

吸血鬼「……分かった、あまり聞かないことにする」

幼女「別に気を使わなくていいですよ、迫害には慣れてますから」

吸血鬼「……そうか、悪いな」

幼女「謝るなら、おにーさんのことも教えてください。それでおあいこです」

吸血鬼「……俺は……同族殺しなんだ」

幼女「oh」

吸血鬼「いや、能動的に殺すわけじゃない。むしろ過剰防衛的な体質だ」

幼女「なら安心しました。私が殺されることはなさそうですね」

吸血鬼「その気もないしな」

幼女「それでそれで?」

吸血鬼「俺の血には、他の吸血鬼を殺す力があるらしい」

幼女「えっ、それを私に与えたんですか」

吸血鬼「だってハーフでもヴァンパイアだとは思わなかったし」

幼女「人間に与えてもいいものとは思えないんですが」

吸血鬼「人間と吸血鬼じゃ身体の構造が違うだろ」

幼女「まあそうですけど」

吸血鬼「俺の血は、他の吸血鬼にはエネルギーが大きすぎる」

幼女「だから殺してしまうと」

吸血鬼「それが人間は、余ったエネルギーを垂れ流してしまうらしい」

幼女「都合のいい解釈に聞こえますけど」

吸血鬼「吸血鬼は下手にキャパシティが大きいってことだろ」

幼女「なるほど、うっかり溜め込んでしまうんですね」

吸血鬼「お前も人間に近いってことか?」

幼女「いえ、私が死ななかったのは、別の理由だと思います」

吸血鬼「別の理由?」

幼女「私の体質です」

吸血鬼「さっきも言ってたな、体力が回復しないって」

幼女「はい、私は、自分の体内でエネルギーをつくれないんです」

吸血鬼「じゃあ全て他から摂取する必要があると」

幼女「ええ、具体的には『吸血』です」

吸血鬼「それは普通の吸血鬼でも同じだけどな」

幼女「呼び名こそ同じですが、行為は全く別のものです」

吸血鬼「噛み付くんじゃないのか?」

幼女「一応できますけど、もっと簡単な方法をとります」

吸血鬼「それは?」

幼女「触れることです」

吸血鬼「……! 触れるだけで?」

幼女「はい。それが、私が『死神』と呼ばれ、迫害された理由です」

吸血鬼「死神?」

幼女「ええ、まあ」

幼女「生まれつきこの体質のせいで、周りの吸血鬼を次々に殺してきたんです」

吸血鬼「それでコミュニティを追われた、と……」

幼女「何しろ両親まで殺してしまいましたから」

吸血鬼「なるほど……俺と同じだな」

幼女「へえ、おにーさんもですか」

吸血鬼「今こうして生きてるのも、奇跡みたいなもんだ」

幼女「そうですね」

吸血鬼「つまり……」

幼女「はい、エネルギーはいくらあっても足りないんです」

吸血鬼「結構やったのにか?」

幼女「いえ、今は割と安定してます」

吸血鬼「どれくらいの持ちそうなんだ?」

幼女「二、三日ですかね」

吸血鬼「そうか……ところで、さっきから気になってたんだが」

幼女「なんですか?」

吸血鬼「なんでお前未だに全裸なんだ」

幼女「暑いんです」

吸血鬼「今四月なんだが」

幼女「服とか邪魔なの」

吸血鬼「それはただの変態だ」

幼女「冗談です。お金ないんですよ」

吸血鬼「……お前、何歳なんだ?」

幼女「見た目のままです。おにーさんは?」

吸血鬼「俺もだ。……そうか、その年で……」

幼女「え? ロリババアが好みですか?」

吸血鬼「そういう話じゃない」

幼女「別に大してしんどくもなかったですよ」

吸血鬼「でも、ハーフヴァンパイアで、親もいないんじゃ……」

幼女「野犬狩ったり通行人から吸ったり」

吸血鬼「うわあ」

幼女「殺しはしませんよ。でも、私だって命がけですから」

吸血鬼「まあそうだけど」

幼女「これからもそうしていくつもりだったんですけどね」

吸血鬼「だった? そういえば、なんでこんなところで倒れてた?」

幼女「ハンターに襲撃されたんです」

吸血鬼「ハンター? 近くにいるのか?」

幼女「ええ、応戦したんですけど、力尽きて」

吸血鬼「……そういうことか。で、どうするんだ?」

幼女「え?」

吸血鬼「このままじっとしていたら、ハンターに殺されるだろ」

幼女「そうですね……」

吸血鬼「例えば、戦って勝ち目はあるのか?」

幼女「厳しそうです。『吸血』が効かなかったので」

吸血鬼「なんだと?」

幼女「魔法具か何かですかね。ハーフには効力が薄いだろうと思って、油断していました」

吸血鬼「なるほど……分かった」

幼女「?」

吸血鬼「お前、うちに住め」

幼女「いきなり何言ってるんですか?」

吸血鬼「俺の血はエネルギーが大きすぎるって話しただろう」

幼女「はい、だから他の吸血鬼は死んでしまうと」

吸血鬼「でも俺は死なない」

幼女「!」

吸血鬼「大量のエネルギーと、キャパシティがあるわけだ」

幼女「おお」

吸血鬼「というかむしろ死ねない」

幼女「そうなんですか」

吸血鬼「だから、俺が用心棒になれば、お前は安全というわけだ」

幼女「それはありがたいんですけど、なんでそこまでしてくれるんですか?」

吸血鬼「いや、全裸の幼女をほっぽり出すわけにもいかないだろう」

幼女「美幼女です」

吸血鬼「……まあ、境遇が似てるから……」

幼女「放っておけないと」

吸血鬼「ああ」

幼女「……同情するな、と言いたいところですが。まあ、ひとまずお言葉に甘えることにします」

吸血鬼「そうか」

幼女「ハンターをやり過ごしたら、その後のことはまた考えます」

吸血鬼「分かった、じゃあよろしく」

幼女「よろしくお願いしますね、ロリコンのおにーさん」

吸血鬼「違う」

幼女「いいえ、絶対ロリコンです」

ばしんっ

幼女「うっ……顔はやめてください」

吸血鬼「お前が悪口を言わなければ俺だって叩かなくて済む」

幼女「だからって顔じゃなくてもいいじゃないですか」

吸血鬼「尻ならいいのか?」

幼女「そうじゃなくて……ああもう鼻血出てきた」

吸血鬼「……」

幼女「……何してるんですか?」

吸血鬼「え、お前の鼻血舐めてるだけだが」

幼女「……やっぱり変態ですね、ちょっと本気で引きました」

翌朝

幼女「おなかすきました」

吸血鬼「昨日は二、三日もつって言ってたじゃねえか」

幼女「誰かさんのせいで鼻血出したから消耗したんです」

吸血鬼「それは悪かった、おわびに抱きしめてやる」

幼女「ちょ、やめてください!」

吸血鬼「そう嫌がるなよ」

幼女「やっぱり変態ですね!」

吸血鬼「ああ、もう変態のロリコンでよくなってきた」

幼女「はあ……はあ……」

吸血鬼「殴られた」

幼女「自分だって叩いてるでしょうが!」

吸血鬼「……で、回復したか?」

幼女「え? ……あ」

吸血鬼「触れるだけでいいんだろ?」

幼女「はい……ありがとうございます」

吸血鬼「それにしても、やけにあっさりと信じたな」

幼女「何がです?」

吸血鬼「俺が吸血鬼だって」

幼女「そりゃあ二度も回復してますから。それでおにーさんはピンピンしてますし」

吸血鬼「なるほど」

幼女「むしろおにーさんこそ私を
疑わないんですか?」

吸血鬼「別に。疑いも信じも」

幼女「え?」

吸血鬼「どっちだとしても俺に実害はないから」

幼女「なんかムカつきますね」

吸血鬼「証明もできないだろ」

幼女「噛んであげましょうか?」

吸血鬼「やめてくれ、冗談だから」

幼女「え、冗談なんですか」

吸血鬼「触れたときに吸われてるのは分かるから」

幼女「なるほど」

吸血鬼「飯はいらないのか」

幼女「エネルギーならもらいましたから」

吸血鬼「とはいえ自分一人で食べるのも心苦しいな」

幼女「遠慮しなくていいですよ、テレビ見てますから」

吸血鬼「そうか」

幼女「ところでおにーさん」

吸血鬼「なんだ?」

幼女「今午前10時ですけど」

吸血鬼「あー、ワイドショーはつまらないか?」

幼女「そうではなくて、出かけないのですか?」

吸血鬼「出かけないけど」

幼女「……もしかしておにーさん」

吸血鬼「なんだよ」

幼女「……NEETですか?」

吸血鬼「違う」

幼女「じゃあなんでふがもが」

吸血鬼「それ以上言ったら叩く」

幼女「ぷは! だって学校にも働きにも行かない人は……!」

吸血鬼「いくら死ななくても日中は出歩けない」

幼女「おっと……おにーさんは純血でしたね」

吸血鬼「ハーフなら日光耐性もあるのか?」

幼女「それなりには」

吸血鬼「第一、俺が出かけたらお前また一人だろうが」

幼女「そうでした」

吸血鬼「仕事は家の中でか、夜してる」

幼女「傍目には無職にしか見えないですね」

吸血鬼「ご近所でも評判だよ」

幼女「夜型だから朝も遅いんですね」

吸血鬼「そういうことだ」

幼女「ではその仕事のときにはいっしょについていくと」

吸血鬼「ああ、ハーフでも空間転移くらいできるよな?」

幼女「エネルギーと座標指定さえあれば」

吸血鬼「手をつないでれば問題ないだろう」

幼女「昼間の仕事は?」

吸血鬼「まずは家事だ」

幼女「……これは」

吸血鬼「一週間分の洗濯物だ」

幼女「なんでこんなに溜めたんですか」

吸血鬼「一人暮らしだから」

幼女「今日から三日ごとにします」

吸血鬼「えー」

幼女「これでも全然少ないです」

吸血鬼「量は変わらないのに」

幼女「洗い物が……」

吸血鬼「面倒だから放置してたらこうなった」

幼女「どこまで面倒くさがりなんですか!」

吸血鬼「ゴミ屋敷の主に比べればマシ」

幼女「比較対象がおかしい!」

吸血鬼「あいつらも昼間は家にこもるじゃん?」

幼女「それくらいしか共通点ないでしょうに……」

数時間後

吸血鬼「おー、きれいになった」

幼女「疲れました……」

吸血鬼「回復する?」

幼女「いや、抱きつかなくていいです、手で充分です」

吸血鬼「ちっ」

幼女「本格的に変態化してきた?!」

吸血鬼「冗談だ」

幼女「冗談に聞こえませんよ……」

吸血鬼「さて、手伝ってもらって家事も一通り済んだ」

幼女「半分以上私がやりましたけどね」

吸血鬼「というわけで俺は夜まで寝る」

幼女「寝すぎです」

幼女「だいたい今朝も昼前まで寝てたじゃないですか」

吸血鬼「誰かさんの世話で睡眠サイクルがだな」

幼女「むー……」

吸血鬼「怒るなって。いっしょに寝るか?」

幼女「…………はい」



吸血鬼「夜だ!」

幼女「いぇい!」

吸血鬼「吸血鬼の時間だ!」

幼女「きゃっほう!」

吸血鬼「バリバリ働くぜ!」

幼女「ぜー!」

吸血鬼「……」

幼女「……」

吸血鬼「なんでこんなハイテンションなんだ」

幼女「さあ」

吸血鬼「とりあえずなんか着ろ」

幼女「服無いんですってば」

吸血鬼「ほれ、俺の貸してやる」

幼女「裸ワイシャツ……マニアックですね」

吸血鬼「パーカーもあるけど」

幼女「いえ、これをお借りします」

吸血鬼「*******」

しゃらん……

吸血鬼「****」

きゅうん……ぽんっ

吸血鬼「できた」

幼女「簡易魔法陣ですか」

吸血鬼「それほど得意じゃないんだ」

幼女「そんなに強いのに?」

吸血鬼「戦ったことないだろ、お前とは」

幼女「おにーさんの話を聞く限りではかなりのスペックですけど」

吸血鬼「ああ、同族殺しとか言っても、普通の吸血鬼のような技の強さじゃないから」

幼女「その血の力ですか」

吸血鬼「そうそう、CPUでブン回す感じ」

幼女「このクアッドコアが!」

吸血鬼「罵倒が斬新すぎて意味分からん」

幼女「それで、行き先はどこです?」

吸血鬼「協力者がいてだな、そいつの家に。女だからそんなに心配すんな」

幼女「もしかして彼女とか?」

吸血鬼「そういうのじゃない」

幼女「ああ、ロリコンですもんね」

吸血鬼「また叩くぞ」

幼女「叩いてから言う台詞じゃありません」

吸血鬼「顔じゃないからいいだろ。馬鹿なこと言ってないで行くぞ」

幼女「はーい」

吸血鬼「ほら、手を握って」

ぎゅっ

吸血鬼「ーーーーーー」

きゅるるるるる……

ぱちんっ

吸血鬼「よし、着いた。こんばんはー」

研究者「いらっしゃい。じゃ、今夜もよろしく……あれ、その子は?」

吸血鬼「いろいろありまして。拾いました」

研究者「手出しちゃだめよ」

吸血鬼「出しませんよ」

幼女「おねーさん、この人やっぱりロリコンなんですか?」

研究者「うん。だって私に欲情しないし」

吸血鬼「あんたらまず挨拶しろ」

幼女「こんばんは、おねーさん」

研究者「こんばんは。それじゃ吸血鬼くん、早速仕事」

吸血鬼「採血からですか?」

研究者「うん、これに二三本」

吸血鬼「この注射器使っていいですか?」

研究者「いいよー」

幼女「何してるんですか?」

吸血鬼「見ての通り。加工して裏ルートに流すんだって」

研究者「海外の軍とかね。ぼろ儲けだよ」

幼女「嫌な仕事ですね……」

吸血鬼「そうか? 楽してお金が手に入る、この上なくいい仕事」

幼女「さいですか……」

研究者「子供がそんなに気にすることじゃないよ。これ食べる?」

幼女「キャンディーは好きです、いただきます」

幼女「でもまさか、仕事ってそれだけじゃないですよね」

吸血鬼「もちろん。この家の家事を」

研究者「私生活能力ないからねー」

幼女「ないにも程があるでしょう……」

吸血鬼「ひどいもんだよ、一晩かけてきれいにしても、一日でこの状態に元通りなんだ」

幼女「おにーさんが自分の家の家事がはかどらないのも分かる気がします」

吸血鬼「だろ?」

数時間後

幼女「やっと終わりましたね……」

吸血鬼「ああ。手伝ってくれてありがとうな」

幼女「いえ、養ってもらう身ですから。当然のことです」

研究者「お疲れー。もう帰って大丈夫だよー」

吸血鬼「了解。少しでいいから寝ておけよ」

研究者「気が向いたらねー」

ぱちんっ

幼女「ふう。絵に描いたような研究者さんでしたね」

吸血鬼「そうだな。出会ったときからあんな感じだよ」

幼女「どうやって知り合ったんですか? 二人とも引きこもりなのに」

吸血鬼「おい……まあ、育ての親の紹介だ」

幼女「一体どういう人物なのでしょうか……」

吸血鬼「うーん……まあ、普通だよ」

この前立ってた「大掃除してたら幼女が出てきた」ってスレを思いだした

吸血鬼「さて、寝るか」

幼女「またですか?」

吸血鬼「もう朝だろ、眠くて起きてられない」

幼女「根性ないですね……」

吸血鬼「お前が元気すぎるんだよ」

幼女「ハーフですから」

……

吸血鬼「……ふわあ…………」

幼女「起きましたか」

吸血鬼「ん、おはよう」

幼女「おはようございます。ご飯食べますか?」

吸血鬼「料理できたのか」

幼女「まあそれなりに」

吸血鬼「……」

幼女「どうしました?」

吸血鬼「……目玉焼き焦げてる」

幼女「すいません……ちょっと眠くて」

吸血鬼「……エネルギー、減ってきたのか?」

幼女「ええ、ちょっと……」

吸血鬼「早く言えよ、いつでも分けられるんだから」

幼女「それは……」

吸血鬼「何だよ」

幼女「……ちょっと、恥ずかしくて」

吸血鬼「……分かった」

幼女「え?」

吸血鬼「えい」

ぎゅー

幼女「あ……」

吸血鬼「今度から、俺がしたいときにこうする」

幼女「したいときって……」

吸血鬼「一日二回で充分だろ」

幼女「おにーさん……」

幼女「……やっぱり、ロリコンなんですか?」

ぱしんっ

幼女「……また顔を」

吸血鬼「軽くしただろ。それよりどうだ?」

幼女「抱かれ心地ですか? 手つきがいやらしいです」

吸血鬼「体力のことだ」

幼女「割と楽になりました。ありがとうございます」

吸血鬼「俺がやりたくてやることだからな。気にすんな」

幼女「……ふふ」

吸血鬼「ところでさ」

幼女「どうしました?」

吸血鬼「なんでまた裸なんだよ」

幼女「エプロンつけてるじゃないですか」

吸血鬼「ハグが恥ずかしくて裸が平気って……」

そんなこんなであっという間に一週間ほどたった
寝て起きて飯食ってハグして家事して採血して寝るの繰り返し
極めて平穏だった

吸血鬼「ハンターだっけ、何の動きもないな」

幼女「多分、おにーさんが怖くて近づけないんだと」

吸血鬼「……そんなに怖い?」

幼女「蝙蝠を使って、会話を聞かれてたんだと思います。おにーさんが同族殺しだって」

吸血鬼「ん? そのハンターって……吸血鬼?」

幼女「ええ、言わば奴も同族殺しです」

吸血鬼「吸血鬼がハンターって……」

幼女「いなくはないですよ」

吸血鬼「そうなのか」

幼女「このままあきらめて退散してくれるといいんですけど……」

吸血鬼「じゃあ、それまで気長に待とう」

幼女「そう、ですね」

まあそう簡単には行かなかった

「……××市内で血液を抜かれた死体が発見され……」

「……首元には噛み傷のようなものがあり……」

「……警察は吸血鬼を模した愉快犯と見て……」

ぴっ

吸血鬼「そんな……」

幼女「……」

その夜、脅迫状が届いた

『死神を引き渡せ、さもなくば二人目が出る』、と

幼女「……私のせいです」

吸血鬼「そんなことはない」

幼女「あります……私を殺せないから、奴は一般人を……」

吸血鬼「それはあくまであいつ自身の犯罪だ」

幼女「……動機の根本は私です」

吸血鬼「……」

幼女「……私が……出向きます」

吸血鬼「駄目だ」

幼女「そうすれば奴は街を去ります」

吸血鬼「お前はどうするんだ」

幼女「この街の全員を人質に取られた以上、私に勝ち目はありません」

吸血鬼「なら俺が……」

幼女「おにーさんが?」

吸血鬼「俺が奴を仕留める」

幼女「相手はハンターですよ? いくらおにーさんでも、対吸血鬼用武器を使われたら、無事ではないはずです」

吸血鬼「それを言ったら俺だってこの体質がある、最悪でも刺し違えられる」

幼女「馬鹿言わないでください、私なんかのために、おにーさんが傷つくなんて……」

吸血鬼「……お前を家に上げた時点で、もう他人事じゃねえよ」

幼女「それでも……」

吸血鬼「分かった、二日だけ待ってくれ……その間に方策を考える」

幼女「……」

吸血鬼「……駄目か?」

幼女「……分かり……ました…………」

吸血鬼「……とりあえず、今日は大人しくしてよう」

幼女「……はい」

ぷるるるる……

「……おかけになった電話は……」

吸血鬼「……繋がらない、か……」

敵は待ってくれなかった

「……先日と同様の手口で……」

幼女「……」

吸血鬼「…………済まない……」

『次は三人目だ』

……言われなくとも、分かっていた

幼女「……今日はもう、寝ましょう」

吸血鬼「そう、だな……」

幼女「……おやすみなさい」

吸血鬼「……おやすみ」

吸血鬼「…………すぅ」

幼女「……」

幼女「…………」

幼女「………………」

むくり

幼女「(ごめんなさい、おにーさん……さようなら)」

たったったっ……

幼女「(これ以上死ぬのは私一人でいい)」

幼女「(これ以上迷惑はかけられない)」

『……まあ、境遇が似てるから……』

『……で、回復したか?』

『今度から、俺がしたいときにこうする』

幼女「……」

幼女「(やっぱり)」

幼女「(同情なんか受け入れるんじゃなかった)」

幼女「(こんな気持ちになるなら……)」

幼女「(私のせいで二人も死んだのに)」

幼女「(それでもまだ頼りたくなってしまう……)」

幼女「(私は他人を不幸にする『死神』なのに……)」

「……」

「……馬鹿野郎」

幼女「……」

幼女「……さあ、来ましたよ」

ハンター「やあ、やっと会えたねえ」

幼女「卑怯な手を使ってくれましたね」

ハンター「それが僕の仕事だからなあ」

幼女「……なら、終わらせましょう」

幼女「私だってただ殺られる訳にはいきません」

ハンター「だろうねえ」

幼女「覚悟してください」

ハンター「殺す覚悟ならもう済ませてあるよ?」

幼女「なら死ぬのも簡単でしょう」

ひゅうん……

がっ……!

幼女「くっ」

ハンター「相変わらずいいパンチだねえ」

ハンター「まあ、吸えないなら意味がないけど……ねっ!」

どごぉっ!!

幼女「ぐあっ!」

ハンター「ん? 腹蹴っただけでKO?」

幼女「……舐めないでください」

ごごごごご……

「ぐるるるる」

「があああああああ」

「くしゃぁぁぁぁぁぁ」

ハンター「!」

ハンター「ふぅん……眷属かぁ……」

ハンター「それで勝てると思った?」

幼女「ええ」

ハンター「舐めてるのは君の方だね」

ばばばばばばんっ!!

ハンター「ん? 普通の獣より手がかからないよ、銀弾一発だもんねぇ」

ハンター「ほら、次は……」

幼女「あなたですよ」

ハンター「……?!」

「しゃああああああ!!」

ばああああああっ!

ハンター「っ、数で押してきたか……!」

幼女「ふんっ!」

ぱしんっ

ハンター「しまっ……」

かちっ

幼女「銃は私の手に。チェックメイトです」

幼女「あなたも吸血鬼、頭を撃ち抜かれれば無事では……」

ハンター「くくく……」

幼女「……なんですか」

ハンター「いやあ、甘いなあ」

ハンター「****」

ぐぐ……

ぐぐぐぐががが……

ハンター「はははははははははははははははははははは」

ハンター「はははははははははあああああああああああああああ」

ハンター「があああああああああああああああああああああああああ」

ハンター「フウ……」

ハンター「邪魔ダ」

どごおっっっっ!!

ずしゃああああああ

幼女「ぐううっ!!」

ハンター「殺ス」

ハンター「アア、オ前ノ次ハ街ニ降リテ人間ヲ殺ソウ」

ハンター「ソンナ気分ダ」

ハンター「体ガ軽イ」

幼女「させ……ません……」

ハンター「死ネ」

ぶうん……

幼女「(駄目か……)」

幼女「(おにーさん……)」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

だああああああんっ!

幼女「!?」

吸血鬼「おい!!」

幼女「は、はい」

吸血鬼「怪我は無いか?!」

幼女「け、結構あります」

吸血鬼「体力は?!」

幼女「まだ何とか!」

吸血鬼「なら下がってろ馬鹿!」

幼女「なっ……!」

吸血鬼「喰らえ……!」

ハンター「ウオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

ばばばばばばばばばばばばっ!!

幼女「おにーさんっ!」

吸血鬼「がああああああああっ」

吸血鬼「」

……

ずぶしゃあああああああっ

……

吸血鬼「……ん」

吸血鬼「朝か……」

幼女「あ、起きましたか、おにーさん」

吸血鬼「ああ、おはよう」

幼女「おはようございます。ご飯できてますよ」

吸血鬼「悪いな」

結論から言うと、俺たちは死ななかった

全身に銀弾を浴びた俺も倒れかけたが、何とか身体から押し出して……

しばらくすると体力が回復したので、ハンターが灰になったのを確認してから……

彼女を抱っこして帰ってきた

幼女「昨日はありがとうございました、おにーさん」

吸血鬼「……言っただろ、俺はやりたいことをやっただけだ」

幼女「ふふ……本当にロリコンなんですね……」

吸血鬼「あーもー殴っても言うのやめないから抱きしめちゃおうかなー」

幼女「え、ちょっ……」

ぎゅう

むにぃっ

吸血鬼「あ、やらけぇ……」

幼女「きゃああああああ!」

じたばた

どかっ!

吸血鬼「ぐはっ」

吸血鬼「おっと、鼻血出てきた」

幼女「……そ、それはおにーさんが悪いですよ?」

吸血鬼「そうだな、でも殴ったのはお前だ」

幼女「そうですけど……」

吸血鬼「というわけで、お前が舐めとってくれ」

幼女「はあ?! 絶対嫌です!」

吸血鬼「じゃあ俺がお前の鼻を舐める」

幼女「やめろ!」



終わり

電話が繋がらなかったってことは、研究者たんは死んじゃったの?

「吸血鬼」と「ハンター」でGANTZを連想したよ

研究者たんは死んじゃったの?

吸血鬼「ペロペロ」

幼女「鼻を舐めるのはやめてください」

吸血鬼「嫌なの?」

幼女「その...唾液がくさいんですけど」

吸血鬼「...え?」

幼女「...」

吸血鬼「...ごめん」

吸血鬼「お前が舐めてくれた時は、甘い香りがしたんだけどな」

幼女「わたしは"とくいたいしつ"なんです」

吸血鬼「よし、いいこと思いついた」

幼女「?」

吸血鬼「お前、俺の鼻をグーパンチしろ」

幼女「は?」

吸血鬼「そんで俺の鼻血を...」

幼女「そこまでして鼻を舐めてほしいんですか?」

吸血鬼「きっとお前の唾液には依存性があるぞ」

幼女「そんなバカな」

吸血鬼「そんなこと言うのはこの口か...んっ」

グググ
幼女「ちょっと...やだ、やめてくださいよ」

吸血鬼「全裸でお前家の前に転がってたくせに、変態はどっちなんだ?ん?」

グググ
幼女「(わたしの唾液にこんな力があったなんて...うぅ、力が...)」

幼女「キャッ!」ガバッ

翌日

吸血鬼「そうだ。お好み焼き食べに行かないか」

幼女「こんな時間にやってるんですか?」

吸血鬼「ああ、2時半くらいまでやってる店を見つけた」

幼女「行ってみましょうか」

吸血鬼「そういえば、二人で夜の町を歩くのは初めてだな」

幼女「いつも魔法陣で移動してましたからね」

幼女「研究者さんも誘いましょうよ」

吸血鬼「ああ、あいつ小麦粉アレルギーでお好み焼きは食べれないんだよ」

幼女「へえ」

お巡りさん「ん?」

お巡りさん「ちょっと、君!」

吸血鬼「え?」

幼女「?」

お巡りさん「こんな時間に子供連れ回したらダメだよ」

吸血鬼「プッ」

幼女「なに笑ってるんですか」

吸血鬼「ごめん...(子供...プークスクス)」

お巡りさん「見た感じ親子には見えないけど...兄妹かな?身分証明できるものある?」

吸血鬼「あー、すいません。お好み焼き食べにいく途中で。お金しか持ってきてないんです」

幼女「すいません」

お巡りさん「えぇ、困ったな...」

吸血鬼「(そうだ、お前、あの力を使ってなんとかできないか?)」

幼女「(え、あれ使うんですか)」

吸血鬼「(なんか面倒臭そうだし)」

幼女「(おにーさん的には問題ないんですか?)」

吸血鬼「(俺たち恋人でもなんでもないじゃん)」

幼女「...」

吸血鬼「(ほら、抱っこしてあげるから)」グイ

幼女「(なんなの、この気持ち)」

幼女「...あの、お巡りさん...」

お巡りさん「え?」



ぶちゅー

幼女「(うぅ...)」

お巡りさん「!?」

吸血鬼「...」

幼女「ふぅ」

お巡りさん「ハァハァ...」

幼女「これであなたは私の言いなりです...たぶん...」

吸血鬼「(さあ、どうなる)」

~お好み焼き屋~

吸血鬼「まさかキスした相手を言いなりにできる能力なんてな」

幼女「...」

吸血鬼「どうしたの?」

幼女「いえ、なんでも」

翌日

吸血鬼「かくかくしかじか」

研究者「へえ、幼女ちゃんの体液にそんな力がねえ」

幼女「ふぇぇ」

研究者「幼女ちゃん、お小遣い稼ぎたくない?」

幼女「おこづかい?」

研究者「幼女ちゃんの体液を...」

吸血鬼「おいちょっとまて」

研究者「べ、べつに変なことなんて考えてないわよ!」

吸血鬼「本当か~?」

研究者「とりあえず、サンプルだけでも採ってもいいかしら?」

幼女「いいですよ」

研究者「...えーと、どうやって採ろうかしら」

研究者「はい、あーん」

幼女「あーん」

研究者「はーい、いい子いい子。いただきました」

吸血鬼「幼女の体液、何に使う気だよ」

研究者「分析してみないことにはなんとも。あ、結果でたら連絡するわね、幼女ちゃん」

幼女「わかりました」

吸血鬼「さて、家に帰ってきたわけだが」

幼女「はい」

吸血鬼「体力は大丈夫?抱きしめなくて平気?」

幼女「明日までは大丈夫そうです」

吸血鬼「そうか。良かった」

幼女「いつもすみません」

吸血鬼「ところで...」

幼女「...」

吸血鬼「俺のほうはそろそろ限界なんだよなあ」

幼女「...」

吸血鬼「そろそろ幼女ちゃんの体液を摂取しないとなー(チラッ」

幼女「半強制的に鼻を舐めさせておいて、この仕打ち。ちょっと自分勝手すぎやしませんか」

吸血鬼「そんなこと言ったって、もう幼女ちゃん無しじゃ生きられない体になってしまった」

幼女「...」

吸血鬼「幼女ちゃんが僕を調教したと言っても過言ではないっ!」

幼女「ここまで変態だったとは」

吸血鬼「いいよね幼女ちゃん」

吸血鬼「僕がいなくなったら困るだろ。違うハンターが押し寄せてくるかもよ」

幼女「脅してるつもりですか」

吸血鬼「いいだろ、1ぺろだけ。なんなら幼女ちゃんのほうから攻めてきてもらっても構わないよ」

幼女「だんだん本性が現れ始めましたね...」

幼女「(...まぁ、わたしはべつに...かまいません...けど)」ボソボソ

吸血鬼「え?なんか言った?」

幼女「ふぇ!?いや!?」

吸血鬼「?」

幼女「このロリコン野郎!と...言ったんです」

吸血鬼「なんだとう」

吸血鬼「そんなこと言うのはこに口か...んっ」

ぶちゅー

幼女「ん...ん」

幼女「ぷはぁ...はぁはぁ」

吸血鬼「うーんデリシャス」

幼女「ふぇぇ」

幼女「ふぇぇ、体が火照ってきたよぉ...」

吸血鬼「...」

幼女「ねぇ、せきにんとってよぉ...」

吸血鬼「...ふぅ」

幼女「...?」

幼女「...賢者タイム!?」

幼女「しね!」

吸血鬼「はいはい...」

幼女「れでぃーをなんだと思ってるのよ...」

ジリリリン
幼女「もしもし」

研究者「もしもし、幼女ちゃん?」

研究者「分析の結果が出たんだけど、本格的にお小遣い稼ぎしてみない?」

幼女「わたしのたいえきがお金になるってことですか?」

研究者「一定のペースで一定の量が必要になるけどね」

幼女「ちょっと考えさせてください」

吸血鬼「幼女ー、だれから電話?」

幼女「研究者さんだった」

吸血鬼「ふーん、なんの要件?」

幼女「あたしの体液がお金になるかもしれません」

吸血鬼「ああ、この前の」

幼女「...」

幼女「そうすればこことはおさらばですね」

吸血鬼「そうだね......ん!?」

幼女「ちょっと研究者さんのところいってきますね」

吸血鬼「ちょ、ちょっと待った」

幼女「どうしたんですか?」

吸血鬼「俺も一緒に行く」

幼女「いや、いいですよ来なくて」

吸血鬼「歩いていくと危ないし、この前みたいになったら面倒じゃん」

幼女「(そういえば、おにーさんの焦ってる顔初めて見たな)」

~研究者さんの家~

研究者「幼女ちゃんいらっしゃい」

幼女「この度はどうも」

研究者「いえいえこちらこそ」

吸血鬼「おい、幼女の体液どうする気だよ」

研究者「改良すれば催眠剤として使えるかしれないのよ。依存性があるから、気化させて敵国にばら撒いてもいいし」

幼女「せかいせいふくも夢ではないと言うわけですな」

吸血鬼「幼女を兵器にするってのか」

研究者「まあ間接的には」

吸血鬼「そんなこと俺が許さんぞ。俺はこいつの保護者だからな」

幼女「おい」

吸血鬼「決めた。お前、俺と結婚しろ」

幼女「言ってる意味がよくわからないのですが」

吸血鬼「俺が養ってやる。だからずっと俺の家にいろ」

幼女「でもおにーさん、ニートじゃないですか」

吸血鬼「採血の量を増やす。これで文句ないだろ。いいよな研究者」

研究者「まあ多いにこしたこたぁないけど」

研究者「(ぶっちゃけ、今は幼女ちゃんの体液のうほうが興味あるんだけどな)」

吸血鬼「というわけだ。幼女、帰るぞ。帰って全身をペロペロしてやる」

幼女「えっ」

吸血鬼「さあ帰ってきたぞ。今日からお前は俺の嫁だ」

幼女「かってに決めないでください」

吸血鬼「よし、服を脱げ。汗という体液を残らず舐めまわしてやる」

幼女「なにこいつ、きもちわるい」

吸血鬼「さあ!初期のころはよく全裸になってたろ!」グイ

幼女「キャ!」バサ

吸血鬼「まずは脇だ」

幼女「ふぇぇ」

ペロペロ

吸血鬼「ハァハァ」

幼女「ふぇぇ...くすぐったいよぉ...」

吸血鬼「幼女たんの脇汗...ハァハァ」

幼女「ふぇぇ...」

吸血鬼「ペロペロ」

幼女「体が火照ってきたよぉ...」

吸血鬼「ふぅ...幼女の体液の摂取が完了したようだ」

幼女「えっ」

吸血鬼「ふう...風呂入ってくる」

幼女「えっ、おわり?」

吸血鬼「ご飯作っといて」スタスタ

ガチャ バタン

幼女「...」

幼女「ぜったいにこっから出てってやる...」

幼女「...」

幼女「ごはん...つくらなきゃ」

幼女「あれ、なんであたし、ここにいるんだっけ?」

風呂

吸血鬼「あいつの脇、唾液を同じで甘かったな」

吸血鬼「...思いだしたら勃ってきた」

吸血鬼「くそ、おれはロリコンじゃないぞ」

翌日

幼女「もう限界」

吸血鬼「え」

幼女「...」

吸血鬼「...」

幼女「抱いてよ」

吸血鬼「えっ」

吸血鬼「アグネスさんに捕まっちゃうよ」

幼女「だれ?」

吸血鬼「自称、小さい女の子を守ってるという中国人」

幼女「ここは日本だよ?」

吸血鬼「そういえばそうだね」

幼女「だから大丈夫だよ」

吸血鬼「うーん」

幼女「きたままするの?」

吸血鬼「なんか恥ずかしくない?」

幼女「おんなのこだけに恥かかせる気?」

吸血鬼「お前が全裸に抵抗なさすぎなんだよ」

幼女「おにーさん、けっこううぶなのね」

吸血鬼「...」

吸血鬼「そういえば、なんでウチの前で全裸で気絶してたの?」

幼女「エッ?ソンナコトアリマシタッケ?」

吸血鬼「ごまかすのヘタだなー」

幼女「うっさい、はやく抱いてよ」

翌日

吸血鬼「魔法陣書いてっと」

吸血鬼「じゃあ行くよ」

幼女「うん」

シュン

研究者「あ、いらっしゃい」

幼女「こんにちわ」

s

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