岡部「安価でDメール実験を行う」(179)

※時間軸的にはロト6のDメール実験を行った直後くらい

紅莉栖「ちょっと岡部、あんた本気?」

岡部「フ……本気も本気、大真面目だ」

ダル「うお、オカリンの目がマジな件」

紅莉栖「そんな危険なこと、許せるわけないじゃない」

岡部「ククク、そんなことを言っても……本当はしたくてたまらないのだろ? 実験大好きっ娘よ」

紅莉栖「ち、違うわ!…もう、どうなっても知らないわよ」

岡部「さてと…まずは何時(>>4)の誰(>>8)に送ろうか」

三時間前

岡部

岡部「3時間前の俺に……だと……?」

紅莉栖「あら、よかったじゃない。実験台になれて」

岡部「く、これも機関の陰謀か……」

紅莉栖「逃げようとしたって無駄よ? 安価は絶対なんだから」

岡部「え」

ダル「え」

紅莉栖「え」

岡部「……ま、まあいい。気を取り直して、次はメール内容だ(>>13)」

岡部「あ、ちなみに全角18字もしくは半角36字までなので気をつけるように」

桐生萌郁はSERNのスパイ

岡部「桐生萌郁はSERNのスパイ……?」

ダル「ちょ、日本語でおk」

紅莉栖「桐生さんがSERNのスパイだなんて……有り得ない……」

紅莉栖「こんな内容で過去が変わるとは思えないけど」

ダル「安価は絶対、だろ」キリッ

岡部「無理にかっこつけるでない!」

岡部「…さてと、ダルよ、実験の準備を頼む」

ダル「オーキードーキー」

紅莉栖「ちょ……本気でやるのね」

ダル「こっちのは準備は整ったお」

紅莉栖「後は岡部が送信ボタンを押すだけ」

岡部「よし……それでは行くぞ」

ポチッ

岡部「……ッ!?」

岡部(め、眩暈が……)

岡部(これは……過去が変わるのか?)

ギュゥゥゥゥゥゥゥン

岡部「……はっ」

岡部「ここは、どこだ……」

岡部(ラジ館の屋上……?)

紅莉栖「ねえ、岡部……本当のことを教えて」

岡部「じょ、助手…?」

紅莉栖「本当は分かってるんでしょ、あんたも」

紅莉栖「あんたがIBN5100でSERNにハッキングして、最初のDメールを消したら」

紅莉栖「私が消えるって、こと……」

岡部「な……!?」

紅莉栖「だって、そうじゃないと因果の説明が付かないもの……」

岡部「ま、待つのだ助手よ……いったい何の話をしている」

紅莉栖「何って……岡部、あんたねえ」

岡部(ぐ……助手からの視線が痛い)

岡部「本当に分からんのだ!……今、何がおきているのか」

岡部「さっきまで、俺はラボにいたんじゃないのか?」

紅莉栖「何? こんなときまで厨二病?」

岡部「ち、違うのだ助手よ」

岡部(く、いったい何がどう作用したというのだ!)

紅莉栖「もういい……あんたなんか知らない」

岡部「! ま、待つのだ助手よ!」

――ダキッ

紅莉栖「……ふぇ?///」

岡部「あ……///」

岡部(しまった……成り行きでつい後ろから抱きしめてしまった!)

紅莉栖「あ、あ、あ…………///」カァァ

岡部(や、やばい……助手の肩がワナワナと震えている……!)

紅莉栖「……こんの」

紅莉栖「HENTAAAAAAAAAAAAAAI!!!!」

岡部「!?」ビクッ

紅莉栖「離せこのHENTAI!!色情狂!!!触るなあああああ!!!」

岡部「ままま待ってくれ助手よ!!」

紅莉栖「死ね!氏ねじゃなくて死ね!!いやあああああああああ!!」


警備員「ちょっと君、何やってるんだい?」


岡部(!?)

紅莉栖「この人!この人HENTAIなんです!」

岡部「ち、ちが」

警備員「……ちょっと君、付いてきてくれるかな」

岡部「だ、だから俺は何も……」

警備員「……何時までそうやって、彼女に抱きついているつもりだい」

岡部「あ……」バッ

警備員「いいから君、ちょっと着なさい。話は事務室で聞くから」

岡部「い、いや、俺は違うんです、本当に何も」

紅莉栖「…………」

岡部「た、助けてくれ助手よ!頼むから!」

岡部「く……ぁぁあぁああぁあぁぁぁぁ」



岡部(どうして……こうなった……)

『安価でDメール実験を行ったらラボからラジ館に移動していた』

『気がつけば目の前には助手(仮称)がいて、逃げようとしたから後ろから抱き着いていた』

『そしたら大声で助手(仮称)が叫び、警備員に連行されていた』

ダル「……などと意味不明な供述をしており、オカリンは警察のお世話になっている模様」

まゆり「クリスちゃん、それがショックでアメリカに帰っちゃったもんねー……」

ダル「まゆ氏……ラボももう、終りじゃね? 主要なメンバーいなくなっちゃったし」

まゆり「うん、そだねー……まゆしぃは悲しいのです」

まゆり「結局、何の出番も与えられなかったのです」

ダル「え、そっち? ……まゆ氏にはやっぱり適わないでござる」

まゆり「ということで、ラボも今日でしまうことになったのです」


終われ

>>1
※別の世界線

岡部「さてと…まずは何時(>>35)の誰(>>38)に送ろうか」

10年前

助手

岡部「ほう、ターゲットは10年前の助手か……」

紅莉栖「ちょ、私!? なんでよりにもよって私なのよ」

ダル「それは牧瀬氏が一番反応が面白そうだからじゃね?」

紅莉栖「ちょ……はあ。まあ、いいわ。やればいいんでしょ、やれば」

岡部「ほう、助手にしては話がわかるではないか」

ねらー牧瀬「だって、安価は絶対……だもの」

岡部「え」

ダル「え」

紅莉栖「え」

岡部「……ま、まあいい。気を取り直して、次はメール内容だ(>>45)」

※文字数にとらわれず単に「こんな内容がいいなあ」でもおk

kskst

ダル「そういえば牧瀬氏、10年前の牧瀬氏はケータイを持ってるん?」

岡部「送るケータイがなければ送信できないわけだが……」

紅莉栖「え、ええ、一応持ってたわよ。うちのママが防犯に、って持たせてくれていたの」

岡部「さすがはセレセブ、といったところか」

紅莉栖「セレセブいうな。……って、ねえ、これ、本当に送るの?」

岡部「どうしたのだ助手よ……今頃になって怖気づいたのか」

紅莉栖「ま、まあね……」

岡部(?……助手にしては嫌に素直だな)

ダル「牧瀬氏から勉強を取ったらツンデレ美少女ねらー属性しか残らない件。そりゃ怖気づくでしょ」

紅莉栖「な……///」カァァ

紅莉栖「へ、HENTAIはだまっとれ!」///

ダル「さてと、こっちの準備は大丈夫だお」

岡部「助手よ……後はお前が送信ボタンを押せばDメールが送られるわけだが……心の準備はできているか」

紅莉栖「え、ええ……大丈夫、よ」

紅莉栖「ね、ねえ岡部……」

岡部「どうしたのだ?」

紅莉栖「もし、過去が大幅に変わって、私がラボメンじゃなくなっていたとしても……」

紅莉栖「岡部だけは絶対に、私のこと、忘れないでね」

岡部「……ああ、もちろんだ」

ダル「放電始まったお!」

紅莉栖「それじゃあね……岡部」

ポチッ

岡部(ぐ……め、眩暈が……)

岡部(し、しかもかなり大きい……!?)

岡部「く、紅莉栖……紅莉栖ぅぅううううう!!!」

岡部「くっ…………」

岡部「ここは……」

岡部(ラボ、か……?)

まゆり「オカリンオカリン、どうしたのー?」

岡部「!? ま、まゆりか……」

まゆり「ねえ、顔色悪いよー? 大丈夫ー?」

岡部「だ、大丈夫、だ……」

ダル「? オカリン、本当にどうしたん? 休んだ方がよくね」

岡部「あ、ああ……」

岡部(紅莉栖は……紅莉栖はどこにいる?)

岡部「な、なあお前たち……ラボメンナンバー004は、誰だ……?」

まゆり「んー? ラボメンナンバー004ー?」

ダル「おいおいオカリン、ラボメンのこと忘れちゃったん?」

岡部「なっ…と、ということはいるのだな、ラボメンナンバー004が?」

まゆり「もちろんだよー☆ ラボメンナンバー004は、ルカ君なのでーす」

岡部「な…んだ……と…!?」

ダル「ちょ、オカリン、何そんなに驚いてるん? 漆原氏に決まってるでしょjk」

岡部「嘘、だ……ろ」

岡部(……ああ、俺は……分かりきったこと、じゃないか…………)

岡部「ダルよ……一つ、いいか」

ダル「ちょ、本当に大丈夫かお、オカリン。フラフラだお?」

岡部「俺のことなんか、どうでもいい……それより、助手のことなんだが」

ダル「? 助手?」

岡部「ああ……牧瀬……牧瀬紅莉栖を、知っているか?」

まゆり「……?」

ダル「マキセ、クリス……?」

岡部「ああ、そうだ! 俺の助手で……ツンデレの……牧瀬紅莉栖だ!」

ダル「ちょ、オカリン、怒鳴るなよ……てか」

ダル「それ実在する人物?オカリンの妄想とかじゃなくて?」

まゆり「ダルくーん……オカリンをからかっちゃ駄目なのです」

岡部(……まさか、この世界の助手は、消え――)

ダル「マキセマキセ……マキセクリス、ねえ……」

岡部「……どうしたのだ、ダルよ」

ダル「いや、どっかできいたことあるなーって……」

まゆり「そういえば、まゆしぃも聞き覚えがあるのです」

岡部「な、本当か!?」

ダル「ちょ、声でかいって……でも、そんな苗字じゃなかった希ガス」

まゆり「んーとねー……あ、そうだ、思い出したー☆」

岡部「な、まゆり、思い出したのか!?」

まゆり「うん。たしかー名前はー」

岡部「は、はやく教えんか!」


「中鉢紅莉栖、だったかなー?」

岡部「なっ……!?」

岡部(中鉢……中鉢だと!?)

ダル「あ、そうそう思い出した」

ダル「苗字は違うけど、中鉢紅莉栖っていうおにゃのこがいた件」

岡部「な、ダル知っているのか!」

ダル「……いや、知ってるも何も、たしかテレビにでてるお?」

岡部「な、に……?」

ダル「てか、オカリンこの前ドクター中鉢の会見にいったジャマイカ」

ダル「その娘、ドクター中鉢の娘だお?」

岡部「な……!?」

まゆり「ちょっとテレビつけるねー?」

パチッ

岡部「! こ、これは……」

ダル「お、グッドタイミングすなぁ。親子揃って出てるお」

岡部「……クリ、ス」

――テレビには、確かに俺の見知った助手の姿があった。
どうやら、バラエティか何かの番組らしい
その隣には、見覚えのある男……ドクター中鉢がいた

中鉢『いやあ、私の娘は中々に優秀でしてね。私の跡を継げるのは、もうこの娘しかいませんよ』

紅莉栖『も、もう、お父さん、恥ずかしいから止めてってば』///

岡部「…………」

恥ずかしがりながらも、優しい笑みを浮かべた紅莉栖
俺は思わず画面に食い入ってしまう

後でわかったことだが、紅莉栖は二世代タレントとしてテレビに引っ張りだこらしい
あのドクター中鉢の娘なのにも関わらずしっかりもので、しかも『天才美少女』ということもあって人気に火が付いたようだ
ただ、『天才』とはいうものの、以前のような天才ぶりを発揮してるわけではないらしい
あくまでもそこそこ、ドクター中鉢に継ぐくらいだという

岡部「…………」

俺はそんな彼女の姿を、呆然と見つめていた
あったかもしれない、紅莉栖の姿――それをしっかりと、眼に焼き付けて

紅莉栖『私にとって、父は誇りです』

何かの番組でそう言った紅莉栖の姿は、とても輝いていて――

以前にもまして、女の子らしかった

――数週間後、ラボ

ガチャッ

ダル「ふぃー、今日も暑いすなぁ」

ダル「あれ、オカリンは?」

まゆり「うん……なんかねー、またフラフラと出て行ってしまったのです」

ダル「はあ……またすか」

ダル「あのときからずっとだけど……大丈夫なんかね、オカリンは」

まゆり「……うん」

まゆり「まゆしぃは、とっても心配なのです……」

岡部「…………」

俺は今日もまた、意味もなく秋葉の街を歩いている

まるで、あのときの面影を、雑踏に求めるかのように――

だが、わかっている、わかっているんだ……

こんなことしても、無意味だと

むしろ、彼女が消滅せずに、生きていてくれたことを、喜ぶべきなのだ

岡部「……ッ」

俺はケータイを取り出し、いつものように報告をする

だが、それはむなしく、雑踏の中に消えていくだけであった……          ――あれ?

ダル「…………」

まゆり「…………」

ダル「…………」

まゆり「…………」

ダル「…………」

まゆり「……オカリン、戻ってこないねー」

ダル「そうっすな……」

ダンダンダンッ

まゆり(……? 足音ー?)

ダル「お、オカリン戻ってきたんじゃね?」

ガチャッ



岡部「ダルにまゆりよ!! 今から円卓会議を始める!」



まゆり「あ、オカリンー☆ 戻ってきてくれたんだー」

ダル「て、てかオカリンそのテンションどうしたん? なんかまた元に戻ってる件」

岡部「ククク……何を言っている、ダルよ」

岡部「俺は狂気のマッドサイエンティスト……鳳凰院凶真!!」

岡部「俺が滅ぶことは、絶対にない……何度でも蘇ってみせる!」

ダル「うお、オカリンの厨二病が120%復活してるお」

まゆり「でもでもー、まゆしぃはこっちのオカリンのほうが好きなのです☆」

岡部「ば、まゆりよ、何をいっているのだ!」///

まゆり「でもでもー、本当のことだよー?」

ダル「ところでオカリン、さっき言ってた円卓会議についてkwsk」

岡部「ククク……まあ、そう慌てるでない」

岡部「今日は、新規ラボメンを連れてきたのだ」

ダル「うおっ、マジっすか」

まゆり「どんな子かなー? まゆしぃ、楽しみなのです」

ダル「僕的には金髪ツインテのロリ巨乳をキボンヌ」

岡部「……フ、それでははいるがいい! 新ラボメンよ!」

キィィィ   パタン



「――あ、あの、初めまして」



「――私は、中鉢、紅莉栖。いえ――――」



「牧瀬、紅莉栖です――」



END

えっ

ちょ、ちょっと待ってくれ……こんなこといっては何だが俺は今綺麗にまとめた…よな?
こ、これ以上何をお前らは求めてるんだ

1.>>1から本当にあともう一回だけやる

2.>>88から>>1の流れに持っていく

3.これ以上続けるのはスレ汚し。ここで潔くやめる

+10レスまでで多数決

おk、把握した
少し待ってくれ

少し書き溜めるから1時まで待っていてくれ

紅莉栖「ねえ、岡部さん。これって何ですか?」

紅莉栖「見たところ、電子レンジに携帯とかパソコンが付いてるみたいだけど……」

岡部「そ、それか? それは電話レンジ(仮)といってだな……」

岡部「――――という未来ガジェットなのだ」

紅莉栖「へえ、すごいですね!」ニコッ

岡部「お、おう…………」



ダル「うわあ……オカリンが牧瀬氏にデレデレな件」

まゆり「…………」ジーッ

ダル(……うお!? ま、まゆ氏、いつもの調子の顔立ちなのに目が全然笑ってないお!)

ダル「そ、そういえば、オカリンと牧瀬氏の出会いはどんなもんだったん?」

紅莉栖「ふぇ? でででで、出会い、ですか……?」

岡部「ば、ダル! 出会いなどというそんな大げさなものではない!」

紅莉栖「え……」シュン

岡部「あ、いや、違……」

岡部(く……なんだというのだ、この助手は!た、たしかにかわいいが、いや、その、あ、あれだが……く、な、なぜかは分からんが調子が外されてしまう!)

まゆり「オーカーリーンー……」

ダル「うはー、オカリン、マジ罪作りな男だお」

岡部「そ、そんなんではないわ!」

ダル「……てか、実際のところどうなん?」

岡部「どう、とは……?」

ダル「だって普通に考えておかしいお? 見ず知らずの芸能人をラボメンに引き入れるなんて」

ダル「いったいどんな手を使ったのか、気になるお」

紅莉栖「あ、そ、それはですね……」

ダル「?」

紅莉栖「岡部さんは私のこと、助けてくれたんです」

ダル「え、このオカリンが?」

岡部「…………」

紅莉栖「あの皆さんも知っているように、私タレントをやってて……普段はサングラスとかかけてるんです」

紅莉栖「でも、たまにばれちゃうことがあって……変な人に、絡まれることとか度々あるんですよね」

ダル「お、もしかして…そこをオカリンが助けた、と」

紅莉栖「そうなります、ね」

まゆり「オカリン優しいねー」

ダル「うひょー。さっすがオカリン、俺たちにできることを平然とやってのけるそこに痺れる憧れ――」

紅莉栖「――ますよね」

ダル「え」

岡部「え」

紅莉栖「? どうか、しました?」


紅莉栖「あ、そ、それはですね……」

ダル「?」

紅莉栖「岡部さんは私のこと、助けてくれたんです」

ダル「え、このオカリンが?」

岡部「…………」

紅莉栖「あの皆さんも知っているように、私タレントをやってて……普段はサングラスとかかけてるんです」

紅莉栖「でも、たまにばれちゃうことがあって……変な人に、絡まれることとか度々あるんですよね」

ダル「お、もしかして…そこをオカリンが助けた、と」

紅莉栖「そうなります、ね」

まゆり「オカリン優しいねー」

ダル「うひょー。さっすがオカリン、俺たちにできないことを平然とやってのけるそこに痺れる憧れ――」

紅莉栖「――ますよね」

ダル「え」

岡部「え」

紅莉栖「? どうか、しました?」

岡部「あ、いや、なんでもないのだ……」

紅莉栖「? そう、ですか」

ダル(ま、まさか牧瀬氏、僕と同じナチュラルなねらー!?)

紅莉栖「あ、ところで岡部さん……気になってたことがあるんですけど」

岡部「お、ど、どうしたのだ、助手よ……」

紅莉栖「さっきの電話レンジなんですけど……あれの実験、ちょっとやってみたいんです」

岡部「あ、いや、しかし、だなあ……」

岡部(というか、何で助手と呼ばれることを嫌がらないのだ!?)

紅莉栖「駄目、ですか……?」シュン

岡部「わかったいいだろうダルよ実験の準備だ」

紅莉栖「やった!」

ダル「……オーキードーキー」

ダル(牧瀬氏……恐ろしい子!!)

まゆり「…………」

紅莉栖「ところで岡部さん、一つ提案があるんです」

岡部「……なんだ?」

紅莉栖「ここは一つ、安価でDメールの送信実験をしてみませんか?」

岡部「な、に……?」

岡部(まさか、世界を変える前の記憶が戻ったの、か……?)

岡部(いや、まて。そんなはずはない……ただ単にこの助手は素でねらーなだけだ)

岡部(しかし……)

紅莉栖「? どうしたんです、岡部さん?」

岡部(この前はそれで大きく世界を変えてしまった……結局、紅莉栖はラボメンとして迎えられることになったが――)

岡部(本当にいいのか、それで――?)

1、はい

2、いや、駄目だろ

3、じゃあ、Dメールを送る過去に制限つければいいんじゃね?1年以内とか

>>140

岡部「わかった、よかろう」

紅莉栖「ほ、本当ですか?」

岡部「たーだーしだ……Dメールを送るのは一年以内ということで、いいな?」

紅莉栖「はい、大丈夫です!」

ダル(うおー、牧瀬氏やべー。てかオカリン牧瀬氏に甘すぎ)

まゆり「……まゆりは難しいこと分からないから、いいんじゃないかなー?」

ダル(そして何と言ってもまゆ氏もヤバイ)

ダル(オカリンのせいでラボがリトル修羅場だお……)

紅莉栖「それじゃあ早速、何時(>>144)の誰(>>148)に送りましょうか?」

まゆしぃの一人称が怖いのです

安価なら下

ダル

紅莉栖「1時間前の橋田さんに、ですね」

ダル「うお、僕にターゲットが定めたれた件」

まゆり「……いいんじゃない? ダル君なら」

岡部「しかし、1時間か……それで過去が変わるとは思えんが」

紅莉栖「メールの内容によりますよね……(>>153)」

電話レンジを壊せ

岡部「電話レンジを壊す…だと……?」

ダル「うお、どぎついすなあ……でもそんなメールで過去を変えられるのかね?」

まゆり「……別にいいんじゃないかなー?」

紅莉栖「……ふむん。仕方がないですね、安価は絶対ですし」

紅莉栖「それに、橋田さんがその通りに行動するとも限らないですしね」

岡部「よし……ではダルよ、準備を始めるのだ」

ダル「おk把握」


――数分後。


ダル「よし、それじゃあいくお……」

紅莉栖「! これが、放電現象……!」

岡部「ではダルよ、送信するのだ!」

ダル「アイアイサー!」

ダル「それ、ぽちっとな:

ポチッ

岡部「ぐっ……!?」

岡部(眩暈が……まさか、過去が変わるのか……!?)

岡部「ぐおぉぉぉおぉぉおおぉ――」



岡部(……ここ、は?)

岡部「ラボ……か?…!?」

岡部「ダ、ダル……?」

岡部(な、なぜダルはラボのど真ん中で正座をしているのだ……)

岡部(そして…なぜ俺も正座を……?)

「――橋田さん、あなたには失望しました」

岡部「!」

岡部「く、紅莉栖……?」

紅莉栖「せっかく作り上げたものを壊そうとするなんて……最低です」

「岡部、てめえもいい度胸こいてるじゃねえか」

岡部「!?」

岡部「ミ、ミスターブラウン……」

天王寺「ったく、ただでさえ下に響くっていうのに……暴れやがって」

岡部(な、なぜ、ミスターブラウンがここにいるのだ……)

岡部(そ、そうだ、電話レンジは……?)

岡部(……ん、どうやら無事、のようだな)

ダル「ま、牧瀬氏、誤解だお……僕はただ単にメールに従っただけで……」

紅莉栖「メールに書いてあるからってガジェットを壊そうとするんですか?ひどいですね」

岡部「…………」

岡部(な、なんなのだ……このツンツンとした紅莉栖は……)

岡部(これは……この紅莉栖は…………)

岡部(……いい)ゴクリッ

――どうやら状況を整理すると、ダルはメールに従って本当に壊そうとしたらしい
だがそこを、俺と紅莉栖によって邪魔された
この際、ダルは「安価は絶対だお(キリッ」などと意味不明な供述をしたらしい
そこに天王寺が現れ「うるせえぞおめえら!家賃上げるぞ!!」と怒鳴りつけてきて今の状況になったそうな

どうやら俺は、このラボの主として天王寺からのとばっちりをくらってるらしかった

ダル「牧瀬氏牧瀬氏。さっきの『最低ですね』をワンモアプリーズ」

ダル「できれば蔑んだ眼で言ってくれると私どもの業界としては――痛ッ!?」

天王寺「おいこら橋田。ふざけてんじゃねえぞ」

紅莉栖「本当ですよ、橋田さん。ふざけるのも大概にしてください」

まゆり「~~♪」アミアミ

岡部「な、なあ助手よ……」

紅莉栖「? どうしたんですか、岡部さん」

岡部「俺にも、最低だといってくれないか?」

紅莉栖「え」

まゆり「」ピクッ

紅莉栖「え、ちょ、ななななに言ってるんですか岡部さん」///

天王寺「おい岡部……てめえも殴られてえのか?」

岡部「いえ、ミスターブラウン……それは誤解です」

天王寺「あん?」

岡部「俺は純粋に心から反省するべく紅莉栖に言ってもらいたいのです」

まゆり「…………」

岡部「もし紅莉栖が俺に対して最低だと言ってくれたのなら……今回のような事態を二度と起こさないと、誓いましょう」

天王寺「……ま、まあ、てめえがそこまで言うなら止めねえけどよ」

天王寺「どうするよ、お嬢ちゃん」

紅莉栖「ふぇ? え、えっとですね……」///

紅莉栖(い、言えない……岡部さんに、最低だなんて)

紅莉栖(そんなこと言ったら、きっと私、岡部さんに嫌われちゃう……)

紅莉栖(で、でも、岡部さんが頼んでることだから大丈夫……なのかな?)

まゆり「…………ねえ、ちょっといいかなあ?」

ダル(!?……これは、殺気!!?)

天王寺「ん、どうしたんだい、お嬢ちゃん?」

まゆり「えへへ、ちょっとねー。天王寺さんに牧瀬ちゃん、まゆりにオカリンかしてくれるかなー」

紅莉栖「え、ええ。構わないけど……」

紅莉栖(…あれ? 私今苗字でよばれた?)

岡部「いったいどうしたというのだ、まゆりよ」

岡部「俺は今ミスターブラウンと紅莉栖からお叱りを受けるのだ」

岡部「邪魔をするでない」

まゆり「」ピクリ

ダル「オ、オカリン……」

ダル(それ、核爆弾並みの地雷だお……)

まゆり「……アハハ、そっかー。まゆりは邪魔なんだぁ……」

岡部「な、別にそこまではいっとらん!」

岡部「俺はただ単に紅莉栖から最低だと言われたいだけで……」

紅莉栖「え……」

ダル(…う、うわー。オカリンまじやべえ。牧瀬氏今度はドン引きだよ……)

ダル(それに――)

まゆり「えへへ、オカリンも素直になればいいのに★ まゆりはあ……オカリンの重荷にはなりたくないだけなんだよ?」

ダル(まゆ氏、まったく目が笑ってないし……)

ダル(天王寺氏に限っては、何を悟ったのか顔が引きつってるし……)

天王寺「ど、どうやら俺は邪魔者のようだな……」

天王寺「それじゃあな、岡部に橋田。次やったらただじゃすまさねえからな」

ダル(ああん、待って天王寺氏! 僕を置いて逃げないで!)

まゆり「……牧瀬ちゃんにダル君」

紅莉栖「は、はひ!」

ダル「な、なんでございましょうかまゆり様!」

まゆり「……ちょっとオカリンとまゆり、二人きりにしてくれるかなあ?」

紅莉栖「え。ええっと、大丈夫です……はい」

ダル「了解ですまゆり様!」ビシッ

ダル「……牧瀬氏、早く逃げるお!」グイッ

紅莉栖「え、ちょ、m」ズルズル

岡部「!? ど、どこへ行くのだ紅莉栖! 行くのなら俺に最低と言ってからにしてくれ!」

まゆり「……オカリン」

岡部「行ってしまった……くそ、せっかくツンツン紅莉栖を拝めるところだったというのに」

まゆり「オカリン」

岡部「ま、まゆり……?」

まゆり「ねえオカリン、オカリンはそんなに最低って言ってもらいたいのかなー?」

まゆり「それならね、まゆしぃが好きなだけ『最低だね☆』って言ってあげるのです」

まゆり「…本当に最低だね、オカリン……」

岡部「!?」ビクッ

岡部(こ、これは…殺気?)

岡部「ま、待つのだまゆりよ」

まゆり「……なにかなー?」

岡部「お、俺はまゆりからではなく紅莉栖に最低だと言って貰いたいのだ……それを勘違いしないでほしい」

まゆり「――オカリン」



「――言い残したことは、それだけか?」



……その日、ラボでは一日中悲鳴が絶え間なく続いていたらしいお
でもだからといって、天王寺氏が家賃をあげるなんてことはしなかったんだお……

終われ

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