京子「ひとりごらくぶ」(358)

~娯楽部~


結衣「……え?」

京子「だからー、私とちなつちゃん、付き合うことになったの!」

ちなつ「そ、そうなんです///」

綾乃「な、なに言ってるの、歳納京子……そ、そんな雰囲気、今まで無かったじゃない……」

京子「んー、実はこっそりデートとかしてたんだ、ちなつちゃんが恥ずかしがるから、みんなには黙ってたけど」

あかり「ち、ちなつちゃん、本当なの……?……というか、本気なの?」

ちなつ「う、うん……」

京子「という訳で、今からちなつちゃんとデートに行ってきます!」

結衣「……そっか」

綾乃「……」ポカン

結衣「綾乃、ほら、起きて」ユサユサ

綾乃「ふえ!?」

結衣「ほら、京子達、デートに行くんだって……ちゃんと、見送ってあげよう?」

綾乃「え、そ、そんな……そんなの、出来るわけ……」

結衣「あやの……」キッ

綾乃「あ……」

京子「ど、どったの、二人とも、シリアスになって……」

結衣「……なんでもないよ、京子」

結衣「ちょっと驚いて遅れちゃったけど……京子、ちなつちゃん」

結衣「おめでとう」ニコ

京子「うん!ありがと!」

ちなつ「……ありがとうございます」ペコ

結衣「デート、楽しんできてね?」

京子「おう!」

綾乃「……としのうきょうこ」

京子「ん?」

綾乃「おめでとう……楽しんできて……」

京子「う、うん……綾乃、大丈夫?」

綾乃「だいじょうぶ……せいとかいの仕事で、ちょっと疲れてるだけだから……」

京子「そ、そっか……あのさ、大変なのはわかるけど、ちゃんと休みも取ってね?」

綾乃「……」コクッ

あかり「ちなつちゃん、あの、おめでとう……」

ちなつ「あ、ありがと、あかりちゃん」

あかり「……」

ちなつ「……」モジモジ

あかり「あ、あの……」

ちなつ「きょ、京子先輩!いきましょ!」

京子「うん!じゃあ、みんな、いってきま―す!」


トテトテトテトテ

結衣「……あやの」

綾乃「……」

結衣「京子達を祝福してくれて、ありがと」

綾乃「……ええ」

結衣「……大丈夫?」

綾乃「……船見さん、わたし……わたしっ」ウルッ

結衣「綾乃……」

綾乃「わたし、歳納京子のこと、好きたったの……」グスッ

綾乃「好きだったの、よ……」ヒック

結衣「……うん、私もだ」

綾乃「う、うええっ……」

結衣「私も、だ……」ウルッ

綾乃「……」ゴシゴシ

結衣「綾乃、泣きやんだ?」

綾乃「べ、別に、泣いてないわよ……」

結衣「そっか……」

綾乃「……」

結衣「私達が泣いたままだとさ、きっと、京子は私達が気になってちなつちゃんとちゃんと付き合えないと思う」

綾乃「……そうね」

結衣「だから、私達は、前を向いていないとね……」

綾乃「……船見さんは、強いわね」

結衣「そう?」

綾乃「失恋して、すぐそんな事を言えるなんて、凄いわ……」

結衣「格好つけてるだけだよ、もう、中身は超ガタガタ」

綾乃「そう……」

結衣「……だからさ、綾乃」

綾乃「ん……?」

結衣「わたしたち、ちょっとの間だけ、支えあわない?」

綾乃「支えあう……?」

結衣「うん……」

綾乃「……それは、あの、付き合ってほしいとか、そういう事かしら」

結衣「そこまでは言ってないけど……人恋しさを慰めあう仲になってほしい……とは思ってる」

結衣「しょうじき、こんな……こんな、無様で情けないこと、同じ傷を持ってる、綾乃くらいにしか……」ウルッ

結衣「……あ、だめだ、泣けてきた……もう、本当に、自分で自分が情けない……」グス

結衣「あ、あやの、今の提案、忘れて……」ヒック

綾乃「……」フキフキ

結衣「あ、あやの……?」

綾乃「……私からも、お願いするわ、船見さん」

綾乃「だって、一人で泣くのは、辛いものね……」

結衣「……うん」

綾乃「二人でいれば、涙を拭って、肩を抱いてあげる事くらいは、出来るから……」

結衣「あ、あやのぉっ」ギュ

綾乃「船見さん……」ナデナデ

結衣「ありがとう、綾乃、支えになってくれて、ありがとう……」ヒック

~翌日~

~2-5~


京子「結衣~、綾乃、おっはよー!」

結衣「ん、おはよ、京子」

綾乃「歳納京子、おはよう」

京子「あれ、綾乃、今日は大分調子がいい?」

綾乃「……そうね、船見さんのおかげで、調子がいいかも」

京子「ほえ?結衣のおかげで?」

結衣「あ、あやの?」

綾乃「だって、本当の事だもの」

京子「まあ、何はともあれ、元気になって良かったよ!」

京子「それでさ、結衣、今日の部活だけど……」

結衣「あー……京子、あの、実は……」

綾乃「船見さんは、ちょっと生徒会の仕事を手伝ってもらうことになったのよ」

京子「え、なんで?」

結衣「……ほら、茶道部無断使用の件があるからさ、生徒会にちょっと借りがあるだろ?」

京子「あ、うん、まあそうだけど……」

結衣「京子はちなつちゃんとデートで部活休む事が増えるだろうから……これを機会に借りを返しておこうかなって」

京子「なるほど……」

京子「んー、けど、結衣ばかりにさせるのは申し訳ないなあ……私も生徒会に……」

結綾「「いらないから」」

京子「ふえ」

京子「え、ええー、私だけ仲間はずれ?」

結衣「い、いや、そういう訳じゃないけど……」

綾乃「歳納京子が来ちゃうと、その、凄く悲しくなるって言うか……泣きたくなるって言うか……」

京子「え?」

結衣「と、とにかく!生徒会の仕事は私に任せて!」

京子「はいっ!」

~放課後~

~娯楽部~


京子「……という訳で、結衣は当分部活に来ません!」

ちなつ「そ、そうですか……」

あかり「結衣ちゃん、大変だねえ……」

京子「それで、今日はどうしよっか?」

あかり「……あの、二人はデートとかしないの?」

京子「うん、昨日デートしたから、今日は部活に出ようってちなつちゃんが」

ちなつ「……」

あかり「ちなつちゃん?」

ちなつ「え、あ、なに、あかりちゃん」

あかり「……えっとね、ちなつちゃん達は今日はデート行かないのかなって」

ちなつ「あー……そうだね、デート、行ってもいいかも」

京子「え?今日は部活に出るんですーって言ってなかった?」

ちなつ「い、言ってましたけど……まあ、いいじゃないですかっ」

ちなつ「京子先輩、デートしたくないんですかっ」

京子「したいです!」

ちなつ「じゃあ、あの、あかりちゃん、私達はちょっとデート行って来るから……」

京子「あかり、戸締りよろしきゅ!」

あかり「あ、あかりも、もう帰るよぉ!」

京子「あ、そだね、ひとりで居てもしょうがないだろうし……途中まで一緒にいこっか?」

あかり「うん……ちなつちゃんも、いいよね?」

ちなつ「……うん」プイッ

あかり「ちなつちゃん……」

京子「いやあ、ちなつちゃんと毎日デート出来るなんて、私は幸せだなあ♪」

ちなつ「……もう、京子先輩、大げさすぎです」

京子「そんな事ないって!嬉しいんだって!」

ちなつ「……そんなに、嬉しいんですか?」

京子「うん!」ニパ

ちなつ「……そう、ですか」

京子「ちつなちゃんは、嬉しい?」

ちなつ「え、な、なにがです?」

京子「私とデートできて!」

ちなつ「……はい、勿論、嬉しいですよ」

ちなつ「だって、私達……私達、あの……」

京子「ん?」

ちなつ「こいびと、ですし……」

~数週間後~


ちなつ「……え?」

京子「だから、結衣と綾乃が付き合うことになったらしいんだよね」

京子「私もちょっとビックリしたんだけど……」

あかり「うわあ、みんな、進んでるなあ……娯楽部で恋人がいないのはあかりだけになっちゃった!」

京子「あかりなら、すぐに可愛い恋人が出来るって!」

あかり「え、あかりは別に、そういうのはそんなに興味が無いって言うか、あの……」チラッ

ちなつ「……」

あかり「ちなつちゃん?どうしたの?」

ちなつ「あ……な、なんでも、ないよ、あかりちゃん」

京子「けど、ちょっと寂しいよね……結衣は、私の一番の友達だと思ってたのに、何か最近は全然一緒に居ないし」

京子「お泊りも断られるし……」

あかり「京子ちゃん……」

京子「あ、勿論、ちなつちゃんが居るからその寂しさは埋めて貰ってるんだけどね!」

あかり「う、うん、よかったね、京子ちゃん!」

ちなつ「……」ボー

京子「ちなつちゃん?ほんとにどうかしたの?」

ちなつ「あ、す、すみません、ちょっと考え事を……」

京子「……ちなつちゃん、何か悩みがあるなら、私に言ってね?」

京子「わたし、ちなつちゃんの為なら、凄く頑張れると思うし」

ちなつ「あ、あはは……ありがとうございます、京子先輩……」

~数日後~

京子「え……?」

あかり「ご、ごめんね、京子ちゃん……ちなつちゃんが、別れたいって……」

京子「……な、なに言ってるの、あかり」

あかり「ほ、ほんとは、ちなつちゃんが直接京子ちゃんに言うつもりだったらしいんだけど……」

あかり「ちなつちゃん、凄く落ち込んでて……家から出て来れない状態で」

京子「え、ちょ、ちょっと待ってよ、どうして落ち込んでるの?私と別れるから?」

あかり「……結衣ちゃんが、杉浦先輩と恋人同時になったからだと思う」

京子「……え?」

あかり「あのね、あかり、まだ直接ちなつちゃんから聞いたわけじゃないけど……」

あかり「多分、ちなつちゃんが京子ちゃんと付き合い始めたのは……結衣ちゃんの為だと思うの」

京子「……ゆいの?」

あかり「きっと、京子ちゃんと付き合う事で、結衣ちゃんの気を引きたかったんだと思う……」

京子「ゆいの、気を……」

あかり「結衣ちゃんが嫉妬してくれるのを、期待してたのかなって……」

京子「……」

あかり「けど、けど、結衣ちゃんは、杉浦先輩を選んだから……だから……」

あかり「だから、京子ちゃんと付き合う理由が、なくなったのかなって……」

あかり「あの……京子ちゃん、大丈夫?」

京子「え……あ、うん、大丈夫」

京子「あ、あはは、そんな事じゃないかな―って予想はしてたんだ、あはは……」

あかり「そ、そっか……さすが、京子ちゃんだね」ホッ

あかり「あ、あのね……確かに、ちなつちゃんは、酷いことをしたと思う」

あかり「けど、いま、ちなつちゃん、その重圧に耐えられずに潰れそうになってるんだと思うの」

あかり「結衣ちゃんのこと、京子ちゃんのこと、自分がやったこと、それを全て1人で支えようとしてると思うの……」

京子「……うん」

あかり「だからね、あかり、友達として、ちなつちゃんの手助けをしてあげたいなって……」

京子「うん……」

あかり「いい、かな?京子ちゃん……」

京子「良いも悪いもないよ、あかり……、あかりは自分がやりたいことをすればいいんだから」

あかり「……そっか」

あかり「あのね、ちなつちゃんが立ちなおったら、絶対、京子ちゃんに謝って貰うから……」

京子「そんなの、気にしなくてもいいって」

あかり「京子ちゃん……」

京子「あー、もう、あかりは私を気にしすぎ!」

京子「私ではちなつちゃんの力にはなり無いと思うしさ、あかりが、私の代わりに頑張ってきてよ、ね?」

あかり「うん……ありがと、京子ちゃん」

あかり「じゃ、あかり、行くね」

京子「おう!」

~翌日~

~放課後~


京子「さー、部活だー!」

結衣「私達は生徒会に行くね」

京子「おう、頑張ってこーい!」

綾乃「……歳納京子は、いつも元気ねえ」

京子「元気なだけが取り柄ですから!」

結衣「あかり達にも宜しくね、京子」

京子「うん!」

京子「さーて、今日は何して遊ぶかなぁ~♪」


ドシーン

カランッ


京子「うわわっ」コテンッ

千鶴「……」

京子「おう、千鶴」

千鶴「……前を見て歩け」

京子「あははは!ごめんごめん!はい、眼鏡」

千鶴「……」スチャ

京子「私の荷物も散乱しちゃった~」ゴソゴソ

千鶴(こいつ、何持ってきてるんだ……粘土に、クレヨン……4セットずつ……)

千鶴(ああ、娯楽部で使う玩具か)

千鶴「お前は、気楽そうでいいな」ハァ

京子「えー、世の中気楽に行かないと肩がこるよ?」

千鶴「……まあ、好きにしてくれ」

京子「あれ、千鶴もう行っちゃうの?」

千鶴「私は帰宅部だ」

京子「そっか、ばいばーい」

別のSS書くので寝ます!

~娯楽部~

京子「遅れてごめーん!」

京子「さて、部活始めよっか!」

京子「今日は、粘土を用意したんだ~」

京子「みんなで色々作ろうぜ~」


コネコネコネ


京子「ちなつちゃん、完成!」

京子「んー、ちなつちゃん可愛いなあ……」

京子「けど、粘土無くなっちゃった、あかりの借りるね?」



コネコネコネ

~翌日~

~放課後~


結衣「京子、今日も部活?ちなつちゃんとはデートしないの?」

京子「うん!最近は部活の方が楽しいしね!」

結衣「そ、そっか……」

結衣(京子が楽しいのなら、それでいいかな……)

京子「昨日はね~、粘土でちなつちゃんを作った!」

京子「今日はクレヨンでお絵描きかなーって」

結衣「……ん、頑張って」

綾乃「船見さん、いこ?」

結衣「うん……」

~娯楽部~


京子「よーし、今日はお絵描きだ!みんな自由に好きな物を書いてね?」

京子「私は何書こうかな~、やっぱりちなつちゃんかなぁ~」

京子「あ、ミラクるんもかこうっと」

京子「~♪」


カキカキカキカキ


京子「よし、完成!なかなか恰好良くできたでしょ?」

京子「次は、結衣の絵かなあ?」

~翌日~

~廊下~


あかり「はぁ……ちなつちゃんはまた欠席かぁ……」

あかり「早く立ち直らないかなあ……」

あかり「あ、京子ちゃんだ」

京子「~♪」

あかり「京子ちゃーん!」

京子「おう、あかりじゃない、どしたの?」

あかり「あ、う、うん、あの、京子ちゃん元気にしてるかなーって」

京子「あはは、変なあかり、元気に決まってるじゃーん」

京子「今日もこれから部活に行くんだ~」

あかり「部活……え、やってるの?」

京子「うん!まあ、お絵描きとか、色々やることあるしね」

あかり「そ、そっか……」

あかり(やっぱり、京子ちゃんは強いなあ、あんな事があった後なのに、笑ってられるなんて)

京子「じゃ、あかりも頑張ってね~」

あかり「う、うん!」

~数日後~

~放課後~


結衣「あれ、あかり?」

あかり「あ、結衣ちゃん」

結衣「もう帰るの?部活は?」

あかり「う、うん、ちょっとちなつちゃんのお家に用事があるから、部活はお休みしてるの」

結衣「ちなつちゃんのお家に?」

あかり「うん、ほら、ちなつちゃん、しばらく休んでるから……」

結衣「……ちなつちゃん、風邪か何か?」

あかり「え……あ、うん、ちょっと精神的に弱っちゃってて……」

結衣「……え?」

結衣「ちなつちゃんが?精神的に?」

あかり「う、うん……」

結衣「けど、京子、そんな事一言も言ってなかった……というか、今日も普通に部活行ったよ?」

結衣「何やってるんだあいつ、自分の恋人が弱ってるのに……」

あかり「……え?」

結衣「ん……?」

あかり「結衣ちゃん、京子ちゃんから何も聞いてないの?」

結衣「え、な、なにを?」

あかり「京子ちゃん、ちなつちゃんととっくに別れちゃってるんだよ?」

結衣「……は?」

結衣「私、全然聞いてないよ……」

あかり「そ、そっか、じゃあ、京子ちゃん黙ってたんだ……」

あかり「あのね、二人はずっと前に別れちゃったんだけど、それ以来、ちなつちゃんは寝込んじゃってるの」

あかり「だからね、あかりはその看病に行ってるんだ」

結衣「……ずっと?」

あかり「うん」

結衣「……けど、京子、部活であかり達と遊んだって言ってたよ?」

あかり「え……」

結衣(京子とちなつちゃんがラブラブな所なんて見たくないと思ってずっと娯楽部に近づいてなかったけど……)

結衣(そんな事になってただなんて……)

あかり「ゆ、結衣ちゃん……あかり、ちょっと心配になってきた……」

結衣「う、うん、ちょっと娯楽部に行ってみようか……」

あかり「うん……」

~娯楽部~


あかり「きょ、京子ちゃん、いる?」

結衣「……真っ暗だね、電気もつかないし……」

あかり「あれ、雨戸も閉まってる……」

結衣「これじゃ、良く見えないな……」


グニャッ


あかり「ひゃっ」

結衣「あかり?」

あかり「な、なにか、踏んじゃった、何か柔らかい物踏んじゃったよぉっ」

結衣「え、な、なんだろ……あ、そうだ、携帯のライト機能を使って……」


パッ

結衣「あ……」

あかり「粘土?」

結衣「んー、これ、きっと京子が作った粘土細工だ」

あかり「あわわ、あかり、踏んじゃったよ……」

あかり「京子ちゃんに怒られちゃうかな……」

結衣「んー、この粘土細工……ちなつちゃん、かな?」

あかり「え?」

結衣「あかりに踏まれたから形が変わっちゃってるけど……ほら、もふもふがついてるし」

あかり「……けど、あの、凄い牙とか生えてるよ?」

結衣「うん……それに、これ、胸のところがヘラで裂かれてる」

あかり「そ、それはあかりが踏んだからじゃ……」

結衣「そ、そうかな、こんな形に綺麗に裂けるかな……」

あかり「……あ、結衣ちゃん、他にも床に落ちてるよ?」

結衣「あ、ほんとだ……」

あかり「……これは、あかりかな」

結衣「う、うん、あかりみたいだけど……」

    /\___/ヽ

   /    ::::::::::::::::\
  . |  ,,-‐‐   ‐‐-、 .:::|
  |  、_(o)_,:  _(o)_, :::| うわぁ……
.   |    ::<      .::|
   \  /( [三] )ヽ ::/
   /`ー‐--‐‐―´\



 _| ̄|_    //ヽ\

 |      '|/ / ノ  "´ ̄ ̄''''‐-...ノヽ
 |__|'' ̄!  !    /            丶 |
   ,‐´ .ノ''   /  ,ィ             \
   ヽ-''"   7_//         _/^ 、 `、
┌───┐  /          / 、_(o)_,;j ヽ|
|┌─,  .|  /.           -   =-{_(o)
└┘ ノ ノ   |/        ,r' / ̄''''‐-..,>
   //   {         i' i    _   `ヽ
          ̄フ       i' l  r' ,..二''ァ ,ノ
   n      / 彡       l  /''"´ 〈/ /
   ll     _ > .  彡    ;: |  !    i {
   l|       \ l 彡l     ;. l |     | !
   |l      トー-.   !.    ; |. | ,. -、,...、| :l
   ll     |彡     l    ; l i   i  | l
   ll     iヾ 彡     l   ;: l |  { j {
   |l     { 彡|.      ゝ  ;:i' `''''ー‐-' }
. n. n. n  l 彡   ::.   \ ヽ、__     ノ
  |!  |!  |!   l彡|    ::.     `ー-`ニ''ブ
  o  o  o   l      :.         |

どきどき

結衣「顔が、無いよ?えぐられてて……」

あかり「こ、こっちのは、杉浦先輩?」

結衣「あ、これは、私、かな……」

あかり「どっちも、なにかおばけみたい……」

結衣「……京子、なんでこんなの作ったのかな……」


『昨日はね~、粘土でちなつちゃんを作った!』


結衣「あんなに、楽しそうに笑ってたのに……」

結衣(そういえば、その後……)



『今日はクレヨンでお絵描きかなーって』


結衣(お絵描き……けど、ざっと見た限りは画用紙なんて無いみたいだし……)

あかり「……ゆ、ゆいちゃん」

結衣「ん?」

あかり「ま、まわり……」

結衣「え?」

結衣(まわり……?)

結衣「……うわ」

うわぁぁぁあああ!!!!!

なんか素でこわくなってきた
やめろいいぞもっとやれやめろ

はよ

ゆいちなつちゃんあかりゆいちなつちゃんあかりゆいちなつちゃんあかりゆいちなつちゃんあかり

楽しいな凄く楽しい皆一緒だし粘土遊びもしたから今度はお絵描きしようね楽しくお絵描きしようね

ちなつちゃん書くの楽しいなあちなつちゃん可愛いしけどミラクるんもいいかもね恰好いいし髪もピンク

あピンク無くなっちゃったや赤でいいかな真っ赤に塗ろうちなつちゃんを真っ赤で死ねばいいのに

結衣も書こう綾乃も一緒に書いてあげないとね死ねばいいのにだって二人は恋人だし引き裂かれろ

あかりも書くよ当然忘れてないからねあかりは私のことを忘れてるみたいだけどお前も死ね可愛いね

皆仲良くて楽しい部活だよね本当に楽しいから死ねずっと一緒だよ皆一緒だよ一緒に死ね死ね死ね

昨日ちなつちゃんの粘土にヘラを差し込んだら凄く楽しかったこの調子で皆も楽しくしてあげようかな

あかりの顔をえぐったらあかりっぽくなった不思議だねけど血は出なかった残念名前が赤座なのに

赤くないっておかしいよね良し今度あかりに教えてあげよう頭から血を流して死ねそうすれば可愛いし

そういえばちなつちゃんがずつと休んでるって櫻子ちゃんがいってたよしお見舞いにいってあげよう

喜んでくれるかなちなつちゃん大好きあかり大好き結衣大好きみんな大好きだから死ね死ね死ね

結衣「壁や、襖に……凄い量の字が……こ、これ、クレヨンで書いたのかな……」

あかり「ゆ、結衣ちゃん、京子ちゃん、怒ってるよ、凄く怒ってるよ……」

結衣「こ、これを書いた京子は何処に行ったんだろ……」

あかり「わ、わかんない、わかんないよ……」

結衣「京子は放課後ずっと部室に居たはず……なら、今ここに居るはずなんだ」

結衣「ど、何処に……」

あかり「ゆ、ゆいちゃん……」

結衣「なに……」

あかり「そ、そこ……」

結衣「え……?」

え…

~吉川宅~


ちなつ「はぁ……」

ちなつ(今日も、あかりちゃん来るのかな……)

ちなつ(もう、私のことなんて放っておいてくれればいいのに……)

ちなつ(凄く最低な事しちゃったんだし……学校になんていけないよ……)

ちなつ(けど、けど、京子先輩に謝らないといけない……)

ちなつ(あ、だめ……それ考えると……)

ちなつ「……うっ」


ウォエー


ちなつ「……はぁ……はぁ」

ちなつ「う、ううっ……」ウルッ

ちなつ(駄目だ、私はもう駄目だ……学校無理……)

ちなつ(あかりちゃんにも、今日は帰って貰おう……)

ちなつ(……そういえば、あかりちゃん、遅いな……)

ちなつ(何時もは、そろそろ来るのに……)


ピンポーン


ちなつ(あ、来た……)

ちなつ(えと、システムキーを解除して……)

ピッピッピッ


ちなつ「あ、あかりちゃん、鍵開けたから……入ってくれていいよ……」

ちなつ「入ったら、鍵閉めてね……」


『うん、まかせてー』


ちなつ「……あれ」

ちなつ(今の声って……)

(アカン)

ちなつ(今の声って……京子先輩……?)


ミシッ


ちなつ「……!」


ミシッ


ミシッ


ちなつ(だ、だれか、階段を上がってくる……誰だろ)

ミシッ

ミシッ

ちなつ「あ、あかりちゃん?」

ミシッ

ミシッ

ちなつ「あ、あかりちゃん、だよね?」

ミシッ

ミシッ

ミシッ

ちなつ(あ、あはは、私ったら、何言ってるんだろ)

ちなつ(さっきの声は、京子先輩だっんだから……)

ちなつ(登ってくるのも、京子先輩に、決まって……)



ミシッ


ちなつ(あ……私の部屋の前で止まった……)

ちなつ「……」

ちなつ「……」

ちなつ「……」

ちなつ「……あの」

ちなつ「きょうこ、せんぱい、ですか?」

~娯楽部~


あかり「そ、そこ……」

結衣「え……?」

結衣(あ、この部分の文章……まだクレヨンが新しい……?)



『そういえばちなつちゃんがずつと休んでるって櫻子ちゃんがいってたよしお見舞いにいってあげよう』



結衣「そ、そうか、京子、ちなつちゃんの家に……!」

あかり「ゆ、結衣ちゃん……」

結衣「い、急ごう!京子とちなつちゃんをあわせちゃ駄目だ!」

あかり「う、うんっ」

~吉川宅~

『あはは、ちなつちゃん、そんな事で怖がってたの?』

『もう怒ってないって』

『そ、そうですか、良かったです!』

『だって、私はちなつちゃんを大好きだしさ』

『利用されて捨てられたとしても恨んだりなんかしないよ』

『京子先輩……』

『それよりさ、ちなつちゃん、早く風邪を治して、学校行こう?』

『は、はい!』

『ん、素直でよろしい』

『それにしても、ちなつちゃん、余程酷い風邪だっんだね』

『そうなんです、自慢の牙も抜けちゃって……』

『あらら、可哀そうに』

『京子先輩にヘラでつけて貰った胸の裂け目も、無くなっちゃったんです』

『可哀そうだなあ、ちなつちゃん、可哀そうだよ』

『もう、しょんぼりです……』

『じゃあさ、私が新しい牙を差してあげる!』

『ほ、ほんとですか!?』

『うん、ほら、ボールペンがあるからさ、これを歯茎に差し込めば、元通りの牙になるって』

『わぁい!』

『それに、台所で包丁を拾ってきたから、また胸を引き裂いてあげられるよ!』

『えー、その裂け目はヘラでつけてほしいなあ……』

『もう、我儘言わないの』

『えへへ///』

『じゅあ、まずは牙からね』

『はい!』

『ちょっと痛いかもしれないけど、我慢してね?』

『どんとこい!』


結衣「京子!」

京子「……あれ、結衣?」

ちなつ「……京子先輩、もう、もう、許して……」グスン

結衣「……京子、ちなつちゃんを離して、ね?」

京子「え?」

結衣「ち、ちなつちゃん、怖がってるから……」

京子「何言ってるの、結衣、私とちなつちゃん、凄く仲良く話してたじゃん」

京子「ね、ちなつちゃん?」

ちなつ「ひっ……」

京子「ほらー『そうですよ結衣先輩』って……」

結衣「じゃあ、そのままでもいいから……せめて、包丁離そう?」

京子「え?これがないと、ちなつちゃんの胸裂けないよ?」

結衣「む、胸を、裂く……?」

京子「うん、前に部活でさ、ちなつちゃんの胸を裂いてあげたら、凄く格好よくなったんだ」

京子「けど、ちなつちゃん、風邪で胸の裂け目がふさがっちゃったみたいだから……」

京子「また、元通りにしてあげないと……」

結衣「そ、それは、それは粘土細工の話だろ?」

京子「え?」

結衣「京子が胸を裂いたのは、部室にある粘土細工の方だから……」

結衣「だ、だから、本物のちなつちゃんにそんなことしちゃ、駄目だよっ」

京子「……本物も偽物もないよ?」

京子「ちなつちゃんはちなつちゃんじゃん」

結衣「京子……」

京子「偽物とかそんな酷いこと言うな!」

京子「ち、ちなつちゃんは優しかったんだ部活でずっと私の相手してくれた私の愚痴も聞いてくれた」

京子「胸だって裂かせてくれた優しいちなつちゃんは偽物じゃない本物だよ何言ってるの結衣おかしいよ」

京子「そうだよあかりだって私に顔をえぐらせてくれたじゃん優しいんだよあかりはだから優しい方が本物」

京子「偽物がいるとしたらきっと優しくない方だと思うよ例えば私を裏切って騙して傷つける子とかね」

京子「ああ、そういえば思い出した私裏切られたんだちなつちゃんに偽物のちなつちゃんにだから」

京子「偽物の方は消さないと本物のちなつちゃんが可哀そうだよ部室で今も待っててくれてるしちなつちゃん」


京子「ちなつちゃん」ニコ

ちなつ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいあやまります本当にごめんなさい私最低の事しましたごめんなさい」





京子「死ね」




      ノ)
  ハ,,ハ_ / ノ
 ( ゚ω゚)' ./   セクシーにお断りします
 ( -、   ~⌒`つ
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




あかり「京子ちゃん!」


京子「あ、本物の、ちなつちゃんだ」

京子「ちなつちゃんが、飛んできた」

京子「受け止めてあげないと」

京子「落ちたら怪我しちゃうしね」

京子「ちなつちゃん、大好き」

京子「だいすき」

京子「だいすき」


ポンッ

ちなつ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

京子「ちなつちゃん、もう大丈夫だよ、怖かったね、ちなつちゃん……」ナデナデ

結衣「あ、あかり……今のは?」

あかり「お、思わず、ちなつちゃんに粘土細工投げちゃったんだけど……」

結衣「あ、あれ、持ってきてたんだ……」

京子「ちなつちゃん、痛くなかった?痛いの痛いの、とんでけしてあげるね、ちなつちゃん……」

結衣(粘土細工を、撫でてる……)

結衣(そっか……京子にとって……)

結衣(もう、あの粘土細工の方が、本物のちなつちゃんなんだ……)

あかり「お、思わず、ちなつちゃんに粘土細工投げちゃったんだけど……」

あかり「お、思わず、ちなつちゃんの粘土細工投げちゃったんだけど……」

結衣「……京子」

京子「ちなちゅ、可愛いよ、ちなちゅ、ちなつちゃんは絶対私を裏切らないよね、絶対……」

結衣「部室へ、帰ろう?」

京子「……部室」

結衣「……うん、結衣や、あかりが、待ってるから」

京子「あ……そうだ」

京子「部活、忘れてた……早く、戻ってあげいなと」

京子「みんな、寂しがるよね……」

結衣「うん……」

京子「そうだね……帰ろう……」


『そうですよ、京子先輩、早く娯楽部に帰りましょう?』

『うん、ちなつちゃん、一緒に帰ろうね』

『はい!』

~娯楽部~

『やーやー、みんな、元気にしとるかね』

『京子、遅いよ?』

『もー、京子ちゃん、何処に行ってたの?』

『あはは、ちょっとちなつちゃんとデートにね』

『も、もう、京子先輩、それは秘密ですって!』

『ごめんごめん!さ、みんな、今日の部活、はじめよっか』


『『『おーー!』』』

京子「ちなつちゃん、お茶入れてくれるかな……」

粘土「……」

京子「ありがと、ちなつちゃん……」

粘土「……」

京子「うん、あかり、今日はお歌をうたおうか……」

粘土「……」

京子「あはは、結衣、恥ずかしがらなくても大丈夫、みんなで歌うんだから……」

粘土「……」

京子「あれ、綾乃じゃん……またプリント取りに来てくれたの?ありがと」

京子「わたし、幸せだよ、娯楽部でみんなと一緒に居られて、幸せ……」

眠いので完!

さて寝るか…

投げてないこれで終わりだよこれ以上どうするの精神病院に入れるのかそれとも結衣ちゃん達の頑張りで京子ちゃんが正気に戻るのか

そんなの無いですよもうこれで終わりですよ京子ちゃん幸せになってるからねずっと娯楽部で幸せに過ごすんですよハッピーエンドです

結衣も綾乃もちなつちゃんもあかりも大好きだけどもう京子ちゃんの心の中には粘土細工が住んでるから介入しようがないんですよけど

きっとみんな泣いてるとは思う京子ちゃんが粘土に話しかけてる様子を見て嘆いてるとは思うけどそんなの描写する必要はないよね

だって京子ちゃん視点ではその情景は見えてないからだし幾ら声をかけてももう届かないんだしだからこの終わり方でいいじゃないですか

~数日後~

結衣「………………」

あかり「………………」

綾乃「船見さん?」

結衣「あぁ、綾乃 ……じゃ、生徒会行ってくるね」

あかり「………………」

~生徒会~

千歳「この前な~……そんでな~……」

綾乃「ふふっ 相変わらずね、千歳は」

結衣「………………」

千歳「船見さん?」

綾乃「……どうかしたの? 最近、そうやってボーっとすることが多いような気がするけど……」

結衣「……あっ いや、ごめんごめん、ちょっと寝不足で」

千歳「そうなん? 無理しちゃあかんよ~?」

結衣「うん、平気平気 でも今日は早く寝るようにするよ」

これでいいんだ……これで……


京子は娯楽部以外では今まで通り普通にしてるから、誰にも気付かれてないし……


ちなつちゃんは、もうすっかり不登校になったって認識が周りに定着したし…





あかりがこのまま部活やってる振りを続けて誰にも部室に入れさせなければ、問題ない




~~~

綾乃「娯楽部のほう、最近全然行ってないみたいだけど、いいの?」

結衣「うん、京子とあかりが楽しくやってるから……問題ないよ」

綾乃「そう……」

結衣「………………」

綾乃「吉川さん……早く、戻ってくるといいわね」

結衣「……そうだね」

綾乃「まさか、こんなことになるなんて……ふっ でも、歳納京子は相変わらずよね」

結衣「……そう、だね」

結衣「それがあいつの、良い所……だから」

綾乃「ふふっ そうね」

結衣「………………」

綾乃「………………」

綾乃「今日も、吉川さんのところに寄ってくの?」

結衣「あぁ、まぁね……」

私が会いに行くことで……少しはちなつちゃんの励みになってる……とは思う


でも、もう……今はただあの事がトラウマになってて……


私がどんなに言葉をかけても、正直立ち直れるかどうかは分からない


もう、私の気を惹きたかったとか、京子に悪いことしちゃったとか、そういう問題じゃなくなってる


でも私は……私ができることをするだけだ

~ちなつ家~

結衣「………………」

ピンポーン



ガチャ

ちなつ母「……結衣ちゃん、いつも本当にありがとね」

結衣「いえ……」

ちなつ母「でも……今日は、家に入れないでって、さっき言われたの」

結衣「あ、そうなんですか……」

ちなつ母「ごめんね、せっかく来てくれたのに……」

結衣「……いえ また、来ます」

ちなつ母「ありがとう……」

結衣「では……失礼しました」

~外~

結衣「……? あれは……」

あかり「………………」

結衣「やっぱ、あかりだ」



結衣「……あかり」

あかり「………………」

結衣「今帰りだったのか」

あかり「………………」

結衣「途中まで一緒に帰ろう」

あかり「………………」

結衣「………………」

あかり「………………」

結衣「………………」

あかり「………………」

結衣「………………」

あかり「………………」

結衣「………………」

あかり「………………」



一緒に帰ろうとは言ったけど……





やっぱり、無視すれば良かったかも




結衣「あかり……」

あかり「………………」

結衣「……今日も、部室に京子以外は誰も来なかったか?」

あかり「………………」コクッ

結衣「……そうか」

あかり「………………」


よし、この調子なら問題なさそうだ

元々、あの部室を訪ねてくるのは綾乃と千歳、それと大室さんと古谷さんくらいだったしね

卒業までいけるかな


あかり「………………」



あかりには、耐えてもらう


~翌日・2年教室~

京子「結衣~」

結衣「……何?」

京子「昨日さ~……」


京子は、もう元通りと言っていいくらい、教室では普通に私と話してる


京子「そしたらちなつちゃんが~……」


最初、こう言い出した時は焦った

京子がおかしいことがバレるんじゃないかって

でも、平気だった

案外、大きな声で話していても、周りはそこまで聞いてないことが分かった

それか、ちなつちゃんが居た頃の話でもしてるのかと思ってるんだろう

まぁ、とにかくそれでいい

なるべく、今まで通りを維持できれば

~1年教室~

櫻子「ねーねー 教科書貸して~」

向日葵「貸すわけないでしょう!! 同じ授業を受けるんですから」

櫻子「えぇーケチケチ! いいじゃん教科書の1冊くらいーおっぱい魔人のくせに!」

向日葵「はいはい……」

櫻子「ん? なんか向日葵元気ない?」

向日葵「櫻子が元気すぎるだけでしょう……ホント相変わらずね、歳納先輩のほうもそうですけど……」

櫻子「いやー照れちゃうな~」

向日葵「褒めてないですの」



あかり「………………」

~放課後~

結衣「じゃあ、生徒会行くから」

京子「おう! 頑張れよ~」

綾乃「……船見さん」

結衣「ん、何?」

綾乃「たまには、娯楽部に行ったらどうかしら?」

結衣「………!」

綾乃「もう十分手伝ってくれたし、今日から手伝ってくれなくてもいいくらいよ」

結衣「綾、乃……?」

綾乃「歳納京子も、そう思わない?」

京子「………………」

綾乃「歳納京子……?」

京子「……うん、そうだぞ! たまには娯楽部に来い、結衣!」

結衣「……………え?」

やだやだ行きたくない怖い行きたくない会いたくないおかしい京子に会いたくない変な京子に会いたくな
いやだやだやだ行きたくない京子おかしいし変会いたくない会いたくない狂った京子と会いたくないどう
して?行くの?何で?行かなきゃいけないの?やだやだ行きたくない怖い会いたくない怖いやだやだや
だ綾乃と居たい生徒会がいい生徒会のほうが楽しいだからやだ行きたくない怖い会いたくないやだ怖い





娯楽部に行きたくない




結衣「………………」

綾乃「船見さん……?」

京子「結衣ー、ほらほら行くぞ~」ガシッ

結衣「………!!!」



バッ



京子「……!? 結、衣……?」

結衣「………………」

綾乃「えっ……?」

結衣「………………」

綾乃「ふ、船見さん!!」

結衣「……ねぇ、綾乃……」

結衣「私達、付き合ってたんじゃないの…?」

綾乃「え!? え、ええ……そうだけど……」

結衣「じゃあ何で? どうして娯楽部に行けなんて言うの?」

綾乃「それはだって……今までは手伝いに来てもらってたけど……もういいかなって

結衣「いくない!!!」

綾乃「え……?」

結衣「もっと手伝うよ……それに綾乃ともっと一緒に居たいし」

綾乃「船見、さん……?」

結衣「それから何で苗字で呼ぶの? 付き合ってるんじゃないの? 何で名前で呼んでくれないの?」

綾乃「ふ……ゆ、結衣……さん」

綾乃「どうしちゃったのよ急に……?」

つい零れ出てしまった言葉

言ってて気づいた

私は、綾乃を好きになっていた



……いや、違う そうじゃない

綾乃は好きだ、多分好きになったのかもしれないけど



それ以上に……

京子を……いつの間に、好きじゃなくなっていた





――京子を、怖がっていた

綾乃「私達は付き合ってるわ……だから一緒に帰ったりしてるじゃない……休日出掛けたりもしたわ」

綾乃「でも、それは……元々、歳納京子のことがお互


ガシッ


結衣「行こう、綾乃」

綾乃「ふっ ゆ、結衣!?」


タッタッタッ……


京子「………………」

~生徒会室~

綾乃「結衣……さっきのはどういうこと?」

結衣「………………」

綾乃「……確かに、気持ちは解るけど……」

千歳「なになに、どうかしたん?」

櫻子「?」

向日葵「………」

りせ「      」

西垣「おっと、修羅場か?」

綾乃「結衣……」

千歳「あ、綾乃ちゃん、やっと名前で

結衣「……綾乃だけに話そう」

綾乃「えっ?」

結衣「ちょっと来て」

~空き教室~

綾乃「そ、それで 何?」

結衣「……京子のこと……もう、好きじゃなくなった」

綾乃「え……!?」

結衣「それには……理由がある 綾乃にだけは話そうと思う」

結衣「綾乃も……京子のことが、好きじゃなくなるかもしれないけど……いいかな?」

綾乃「……………え、ええ」

結衣「そう……じゃあ、言うよ」



これまでのこと……ちなつちゃんが京子と別れて、その後何があって、今どういう状況なのか



隠し通そうと思っていたことを……全て言った


綾乃「それは……本当なの?」

結衣「信用できない?」

綾乃「……そういうわけじゃないけど」

結衣「むしろ、こんなの嘘だったら良かったよ」

綾乃「………………」

綾乃「歳納京子は……大らかなところがあるから……吉川さんも、そんな気に病まなくても歳納京子は許してくれるのにって思ってたけれど……」

綾乃「そういうことだったのね……」

結衣「………………」

綾乃「ねぇ……それって……私のせいかしら……」

結衣「え?」

綾乃「そもそも……私が結衣と付きあわなければ……そんなことには……」

結衣「そ、そんなことない!!」

綾乃「っ!?」

結衣「そもそも、慰めあう仲になって欲しいとか、付き合って欲しいと言ったのも、私だ!!」

結衣「だから……綾乃は悪くない……私のせいだ……私の……」



………………私の?



私のせい……………?


ちなつちゃんは、私が好きだった

私の気を惹くために、京子と付き合った

京子が好きだった私は、元は慰め合うために、綾乃と付き合いだした

それにショックを受けて、そしてちなつちゃんは自分のしたことに自己嫌悪して、気に病んで学校に来なくなってしまった

それで京子は、あんなことになって……

娯楽部が………………





私の、せい?


全部


私が


悪い……?

結衣「……………あは」

綾乃「……?」

結衣「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」

綾乃「結衣!!?」

結衣「そうだ……そうだよ……そうだったんだ……」


今更になって気づいた

元凶が、全て私だと

そもそも、ちなつちゃんの気持ちに薄々気づいてたのにそれに応えず

さらに京子と付き合いだしたら慰め合うためとか言って綾乃と付き合って……

最初から、ちなつちゃんの気持ちに応えていたら……ちなつちゃんが病むことも、京子がおかしくなることも……



………………ん?

ちなつちゃんの気持ちに……応えていたら……?





なんで?





娯楽部をこうして崩壊させない為?

京子をおかしくさせない為?

ちなつちゃんを……?

私が気持ちに応えて……

私は京子が好きだった

ちなつちゃんが京子と付き合いだした、別れた、京子がおかしくなった

それは私がちなつちゃんの気持ちに私が応えなかったせい

………私が………





――何でちなつちゃんの気持ちに応えなきゃいけないんだ?




綾乃「結衣っ!!!」

結衣「………………っ!」

綾乃「結衣……」

結衣「……あ、綾乃……ごめん……」

綾乃「………………」

結衣「………………」

綾乃「……とりあえず、娯楽部に、行ってみたい」

結衣「え……?」



今、なんて……?


綾乃「今は……どうなってるか……一応」

綾乃「手伝うようになってから部室に行ってないんでしょう!? もしかしたら……歳納京子は、もう普通になってるかもしれないじゃない!」

結衣「綾乃、あかりを見たことないのか」

綾乃「え……?」

結衣「あかりを見れば、そんなの分かる 京子は、おかしいままだ」

綾乃「そ、それは……? 赤座さんを見たことはあるけれど、あんなことになってるのは吉川さんがずっと休んでるからじゃ

結衣「違う」

結衣「あかりは、それだけじゃああはならないよ 元気で強い子だ」

結衣「ああなってしまったのは……京子を見て……………いや、ちなつのせいだ」

綾乃「えっ?」

結衣「そうだよ……そもそも、あいつがいなかったら……!」

綾乃「ゆ、結衣! 落ち着いて!!」

結衣「落ち着いてられるかよ……!」

綾乃「結衣!!!」

結衣「……そんなに気になるなら、一人で見に行けばいいだろ」

結衣「おかしくなった京子を……見てくればいい」

結衣「あ、でも、あかりが入れさせてくれないか 私がそうするように言ったからな 私も行かないとな」

綾乃「えっ!?」

綾乃「ちょっと……そうするようにって……ゆ…貴方が歳納京子の奇行を隠すために赤座さんを娯楽部の見張りに?」

結衣「そうだよ」

綾乃「じゃあ……赤座さんがああなってしまったのは……」

結衣「私のせいかもね」

綾乃「せいかもねじゃないわよ!! どうしてあんなになってまで続けさせてるのよ!!!」

結衣「だって、仕方ないだろ 京子がおかしくなったって、周りに知られないように 隠し通したかったんだ」

綾乃「じゃあ貴方が代われば良かったじゃない!!!!!」

結衣「………………」

結衣「……はは」

綾乃「……っ」

結衣「綾乃も……私が悪いと思う? 全部私が悪いって」

綾乃「それは………………」





千歳&櫻子&向日葵「(とんでもないところを覗きに来てしまった!!!)」

櫻子「娯楽部ヤバいよー……船見先輩もなんかヤバいよー……」

向日葵「シッ! 声が大きいですわ!」

櫻子「その声のほうが大きいんじゃないの?」

向日葵「と!…とにかく黙るんですの」

千歳「(……最近船見さんの様子がおかしいなと思うてたら、そんなことになっとったとはなぁ)」



綾乃「………………」

結衣「どうなの?綾乃」

綾乃「――誰も、悪くないわ」

結衣「………………え?」

綾乃「貴方も……吉川さんも……歳納京子も……私だって」

綾乃「皆……今のような状態になって欲しいなんて、思っていなかったはずだもの」

綾乃「もう、誰が悪いだとかは止めましょう……今は、現状を良くするように考えるべきだわ」



千歳「(流石綾乃ちゃんや……!)」





結衣「は?」

結衣「考えたよ?散々 でもどうしようもなかったよ」

結衣「京子は元に戻せないし、京子がそうならあかりもあのままだし、ちなつだって……そもそもあいつ

綾乃「いい加減にして!!!」

結衣「……っ」

綾乃「誰かのせいにして、責任から逃れたいのは分かるわ……でも、それじゃあ、何も変わらないどころか、もっと……」

綾乃「貴方まで、おかしくなってるわ……!」

結衣「……っ!!!」

結衣「………………」

綾乃「………………」

結衣「ごめん、綾乃……」

綾乃「分かってくれたならいいのよ……」

結衣「………娯楽部、行こうか」

綾乃「……………いえ」

結衣「………?」



綾乃「吉川さんの家に……行きましょう」


~ちなつ家~

ちなつ母「あら…? 今日は、別のお友達も来てるのね」

綾乃「初めまして 杉浦綾乃です」

ちなつ母「あやのちゃん、ね……どうぞ、上がってって」

ちなつ母「家に誰も上げないでって言われたっきりだけど……そういうわけにもいかないわ」

結衣「……お邪魔します」



~ちなつ部屋前~

結衣「……ちなつちゃん」

ちなつ「結衣、先輩……また来てくれたんですね」

ちなつ「ごめんなさい……迷惑かけてばっかりで」

結衣「ホントだよ」

ちなつ「…えっ?」

綾乃「結衣!?」

ちなつ「あれ……その声……杉浦先輩、来てたんですね……」

綾乃「結衣!」

ちなつ「あはっ……名前、呼ぶようになったんですね……杉浦先輩 そうですよね、付き合ってるんですもんね」

結衣「そうだな」

ちなつ「………………」

綾乃「……吉川さん」

ちなつ「………………」

綾乃「貴方、学校来なさい!!!」

ちなつ「………っ!?」

綾乃「まず、貴方が立ち直って!! そうしないと、何も変えられないわ!」

ちなつ「………………」

綾乃「……貴方のせいで、結衣までおかしくなり始めてる!!!」

ちなつ「……!!?」

結衣「あぁ……どうにかなりそうだよ……お前のせいで」

ちなつ「っ!? ゆ、結衣、先輩……!!?」

綾乃「だから、貴方が立ち直って!! 学校に来て!!!」

綾乃「赤座さんと歳納京子を元に戻す為に!!!」

ちなつ「………言いたいことは分かりました」

綾乃「………………」

ちなつ「でも……どうやって、京子を元に戻すんですか? 何か方法があるんでしょうか」

ちなつ「それとも、あれ以来正気を取り戻したんでしょうか 反省してるんでしょうか」

綾乃「それは……」

ちなつ「あと、あかりちゃんを元に戻すって? うちに来なくなったのは結衣先輩に遠慮してかと思ってましたが……」

結衣「………………」

綾乃「学校には来てるけれど、いつも生気がない感じだわ……というか、意外と元気じゃない? 吉川さん」

ちなつ「……ええ、まぁ なんか、開き直っちゃいました」

一番反省しなきゃならないのはちなつだろ……

ちなつ「なんか、もう何もかもどうでもよくなっちゃいました 地球が滅ぶのを待ってます」

結衣「………………」

綾乃「………………」

結衣「綾乃……どうするの?」

綾乃「………………」

ちなつ「学校? 行く気ありませんよ」

ちなつ「しばらく行ってないとなんであんなくだらない所に行ってめんどくさい勉強をしなきゃいけないんだってなってきます」

ちなつ母「ちなつ!!!!!」

ちなつ母「せっかくお友達が来てくれてるのに!!! なんてこと言ってるの!!!」

ちなつ「………………っ」

ちなつ母「ごめんね……2人とも……」

ちなつ母「結衣ちゃんも……もう、こんな娘のこと、気にしなくていいのよ」

ちなつ「………………っ!」

ちなつ母「結衣ちゃんの学校生活を……この娘の為に犠牲にしちゃ、駄目」

ちなつ母「ちなつのことは忘れて、貴方は過ごしなさい」

綾乃「それじゃ駄目なんです!!!」

綾乃「それじゃ……娯楽部は……」

結衣「綾乃……行こう」

綾乃「結衣!!」

結衣「もう、いいよ……私も、何もかもどうでもよくなってきた」

綾乃「ちょっと! ねぇ、吉川さん!! 結衣がこんなことになってるけどいいの!!?」

ちなつ「………………」

綾乃「ねぇ!!!」

ちなつ「杉浦先輩が励ませばいいんじゃないですか?」

ちなつ「元々は、結衣先輩の気を惹こうとして荒手に出た私が元凶なんですから……」

ちなつ「……私なんて、居なきゃ良かったんです」

結衣「……ちなつ、ちゃん」

綾乃「だから……っ 誰が悪いだとかは…!」

ちなつ母「………………」

結衣「………………」

綾乃「今日は、帰りましょう」

~外~

結衣「………………」

綾乃「………………」

結衣「………………」

綾乃「………………」

結衣「………………」

綾乃「………一つだけ、言いたことがあるわ」

結衣「………?」


綾乃「私達………別れましょう」


櫻子「ありゃあ……」

向日葵「………………」

千歳「………………」

櫻子「中で何があったんだろー、気になるっ!」

ボカッ

~翌日 2年教室~

京子「ちなつちゃんってばさ~……」

結衣「……へぇ」


綾乃「………………」

千歳「………………」


~1年教室~

櫻子「あー体育だりぃー 代わりにおっぱい体操にしよう! 私は無いから無しね!!!」

向日葵「櫻子、無いことを気にしていたのに、いつの間に自虐に使うようになってたとは知りませんでしたわ」

櫻子「…あー!!! ぐぬぬ……自分がおっぱい魔人だからって……」

向日葵「はいはい……ホント、櫻子だけは元気ですわね」

あかり「………………」

~放課後~

結衣「……行くの?」

綾乃「ええ、もちろん」

結衣「………………」

綾乃「……結衣も、元気出して」

結衣「………………」



~ちなつ家~

ちなつ母「……こんにちは、上がってって」

結衣「………………」

綾乃「………………」

結衣「………………」

綾乃「……吉川さん」

結衣「………………」

綾乃「……吉川さん?」

結衣「………………」

綾乃「……居るんでしょう!? 返事をして!」

結衣「………………」

綾乃「………………」

さくひま出てきてるって事は巻き込まれて病む可能性あるってことだよね?
病みさくひまあんま見ないから楽しみにしてる

ちなつ母「……鍵、開けましょう」

綾乃「え…?」

ちなつ母「やっぱり、直接話したほうがいいわ」

結衣「………………」

綾乃「そ、そうね」


ズズ…カチャリ





キィィ――――




首つり臭がすごい

結衣「!!?」

綾乃「!!?」

ちなつ母「!!?」








ちなつ「――――――」







ちなつ母「ちなつ!!? ちなつ!!! ねぇ、ねぇ!!! ちなつ!!!!! ――――――……










綾乃「………………」





結衣「――――私のせいだ」

ちなつ「京子先輩が窓に立つんです、窓の外にいるんです、のぞいてるんです」

結衣「誰もいないよちなつちゃん、いないから……」

みたいな感じで錯乱して自殺してほしかった

綾乃「!!? だから、誰が悪いとかは

結衣「はは……ははは……あはははははははははははははははははははは

綾乃「結衣!!!」

結衣「ねぇ、綾乃……これ、もうどうしようもないよね」

結衣「だって、ちなつちゃん死んじゃったし……京子はもう……」

綾乃「………………」





ちなつ母「――――――……

. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    . . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

        Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄

京子先輩が窓の外にいるんです私をじっと見てるんですだって私が悪いからあんなことしちゃったから

ごめんなさいごめんなさいごめんなさい本当に悪いことしました京子先輩傷つけてごめんあやまります

だからからもう見ないで窓から覗くのやめてくださいやめてやめてやめてやめろやめろやめろ見るな

警察「――――――……」



ちなつ母「……あなた達は、もう帰りなさい」

結衣「………………」

綾乃「………はい」



~外~

綾乃「ねぇ、結衣……」

結衣「………………」

綾乃「死なないでよね……?」

そうだ目があるからいけないんだそうですよね京子先輩目があるから京子先輩が見えちゃうんだあはは

判った判りましたありがとうございます京子先輩教えてくれてこうすれば良かったんですよねそうです


みたいな感じで自虐してほしかった

綾乃「私にとって、支えになるから……結衣も居なくなるのは嫌よ」

結衣「別れたんじゃなかったの」

綾乃「……っ ……寄り戻しましょう?」

結衣「………………」

綾乃「………………」

結衣「ごめん、じゃあ」



タッタッタ……



綾乃「………………」

翌日、ちなつちゃんの死は、全校生徒に知らされた

これまで、娯楽部だけに抑えられいて―――

保っていた日常が――――――全て崩れた





なぁ、京子……どうしてそんなことになっちゃったんだ?

って、全部私のせいだったな……はは……いいよ、京子……お前にだったら……

ちなつちゃん

あかり

ゆい



楽しいな

凄く

楽しい

皆一緒だし

粘土遊びもしたから

今度はお絵描きしようね

楽しくお絵描きしようね

ちなつちゃん書くの楽しいな

ちなつちゃん可愛いしけどミラクるんもいいかもね

恰好いいし髪もピンク


結衣も書こう

綾乃も一緒に書いてあげないとね


あかりも書くよ

当然忘れてないからね


皆仲良くて楽しい部活だよね

本当に楽しいからずっと一緒だよ

皆一緒だよ

夢落ちじゃないなら何でもいいよ
完結させとくれ

ID:a+cZ85TFOの言ってることは最もだし
ID:yPCSLP490に書かせたほうがいいんじゃないかと思ったけど
もうちょっと頑張ってみる

櫻子「……ねぇ」

向日葵「なんですの?」

櫻子「……また、抱きしめて」

向日葵「っもう…… ホント、甘えん坊さんになりましたわね」

櫻子「………………」

向日葵「いいですわよ……」

櫻子「………………」

引き際間違えたな

やっぱ終わりでいーや…

遅筆&文才ない駄文で蛇足だったけど、保守してくれた人達はありがとう

待て待て待て待て待て
勝手に続き書いといてそんなところで終わらせるな

NGに突っ込めばおk

>>293
お前が言うな

豆腐メンタルなら鬱ものなんて書くなよ
そのキャラが好きな奴から叩かれるなんて目にみえてるじゃん

>>305
お前が言うな

ただいま。
状況は分かった。
とりあえず、>>1が作った流れから
何故ひまさくが抱き合ってるのかが分からん。

こんなことは言いたくないけど

乗っ取り→唐突にさくひまだす→いちゃいちゃ

ってされるとちょっとショック

>>155

ガラッ

あかり「京子ちゃん!!」

ちなつ「京子先輩…」

結衣「京子!!!」

京子「……」チラッ

京子「…はぁ。やれやれ、またニセモノちゃん達か」

京子「今度はナニ? ワタシタチの娯楽部を乗っ取りに来たノ?」

京子「大丈夫、怖くないよ、ちなちゅ。ちなつちゃんは私がマモルカラ」ナデナデ

ちなつ「……」フルフル

あかり「大丈夫だよ、ちなつちゃん」ギュッ

ちなつ「…うん」

死ね

結衣「…京子、いい加減その子達を解放してやれよ」

京子「はぁ? ナニ言ってんの?」

結衣「その子達はさ、偽物の京子に絡まれてうんざりしてるんだよ。ほら」

京子「? ? ?」

結衣「あかり」

あかり「うん。…えへへ、やっとみんなに会えるよぉ♪」ステテ

あかり「――『京子ちゃん』」コトッ

京子「えぇ!!?」






粘土「……」

眠いから切り上げた感があるとは言え、>>1本人が終わりと明言したものを勝手に続けるのがそもそもおかしい

ちなつ「『本物の京子先輩』は昨晩、私の家に迷い込んで来たんです」

ちなつ「娯楽部のみんなを『偽物』に取られたって泣いていました」

京子「? ? ? ? ? ?」

結衣「…京子、まだ分からないのか?」

結衣「お前も本物の娯楽部に憧れた偽物なんだよ」

京子「私も……偽物……?」

>>326
すんません
頑張れ④

あかり「『京子ちゃん』が可哀想だよぉ、みんなを解放してあげてよぉ――」

あかり「あかり達の京子ちゃん!!」

京子「……」

京子「…そっかー、私も偽物だったのかー」

京子「んじゃ、本物のみんなは本物の私に返さなきゃな!」

結衣「京子!!」

ちなつ「京子先輩!!」

あかり「京子ちゃん!!」

それホラーとかじゃなくてファンタシーだろ
それまでの流れ完全にぶち壊してハッピーエンドにするくらいなら、もう別スレ立ててSS書けよ

まぁまぁ、あまりやる気を削ぐようなことは言ってやるなよ
せっかく荒らしが消えたんだ、しっかり完結させてくれ

京子「それにしても、『この私』には随分と愛がこめられてるねぇ」

京子「誰が作ったのかなぁ~?」ニヤニヤ

ちなつ「えっと…」

結衣「その…」

あかり「\はーい/ あかりだよぉ♪」

京子「…えぇ~、この流れであかりなの?」

あかり「酷ぉい! あかり、京子ちゃんのこと考えて一生懸命作ったのにぃ!!」プンプン

京子「あっ、じゃあ、誰が粘土作ろうと提案したんだ!?」

あかり「それもあかりだよぉ♪」

京子「もう一度病もうか…」

あかり「なんでぇ!!?」ガーン

それまでの流れぶち壊すようなやる気なんていらないだろ
甘々で終わったSSの続きを勝手に書き始めて無理矢理バッドエンドに向かわせるのと大差ない

京子「あはは。冗談だよ、冗談」

京子「あんがとな、あかりぃ」ギュッ

あかり「えへへ、あかりも京子ちゃんが元気になってくれて嬉しいよぉ♪」ニコニコ


ちなつ「…こんなんで良かったんですかね?」

結衣「さぁ…。でも、京子を追い詰めた私達がでしゃばることじゃ無いと思う」

ちなつ「結衣先輩は? 杉浦先輩と…その……」

結衣「ごめんね、ちなつちゃん」

ちなつ「いえいえ、悪いのは全部私なんですから!!」


結衣「ふぅ。おいこら、いつまで2人でじゃれあってるの?」

結衣「部室掃除しないと、先生達に見つかったら大変だよ」

京子「おっ、そっか。ほんじゃま、綺麗にしましょうか――2人の愛の巣を///」ピトッ

あかり「えぇぇ!!? よく分かんないけど、なんだかとっても不安だよぉ~」


お わ り !

卓袱台ひっくり返すような続き書かれてるんだから黙ってられんわ
どうしても続き読みたいなら>>155から先は自分で書くよ
帰宅するまでに落ちてたら知らんけど

終わらせやがった


>>155からここまで明るく収拾されられるとは
まさかの京あかというのも、いいかもしれない……

んで、ID:yPCSLP490はやっと重い腰を上げたのか?
まぁ俺はもう眠いしもう時期寝るけど、まぁ頑張れ

気持ち悪いも糞もあるか
元々俺が書き始めたSSだわ

>>343
>>1みたいな文を書けるんだなと思ったら、ご本人だったか……
スレ汚し本当にすまなかった
このスレは汚れたから、落ちなかったらここで書いてもいいけど、また建て直して書いてくれ

出先からの接続だから忍法帳はレベル1で一度に300文字しか書き込めん
「帰宅するまで保守しろ」というのも気が引けた
>>346>>155以前の状態を保持して続き書いてくれてたから、まあいいやと思って応援してたんだがな

やっぱり、終わり方を考えて書き進めないと収拾が付かないね
せめて書き出す時にそれは決めとかないと駄目だというのを身を持って体感できたわ……
でも>>1が書くというなら、駄文を書き綴った甲斐もあったかもな
まぁ、落ちたらまた立ててやり直してくれ

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