俺「うわぁ、月曜日かよ……」 (21)

時計「Good morning! Good morning!」

俺「あー高校行きたくねー。つか1限目数Ⅱかよー」

ピーンポーン

俺「俺宅配便頼んだかな……?」

はよ

時計がしゃべった

けいさ…

ガチャ

月曜日「……おはよう」

俺「」

バタン

俺(く、黒髪パッツンの美少女が宅配便!? 嘘だろ……?)

期待

ガチャ

俺「あの……どちらさんで?」

月曜日「……月曜日」

俺「えっ」

月曜日「……お邪魔」ドカドカ

俺「おおい! 勝手に人の家に上がるんじゃねぇよ」

月曜日「……汚い。豚小屋の如し」

俺「悪かったな! 部屋の整理は大嫌いなんだ!」

月曜日「……精神的向上心の無い者は、ばかだぞ」

俺「あーもう! わけわからん事グダグダ吐かしおって」

>>1
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俺「大体お前がいなけりゃこんな思いせずに済んだんだよ!」

月曜日「……私が消えた所で土日が平日になるだけ」

俺「えっあっそうなん?」

月曜日「……時間。遅刻するよ」

俺「おわっ!? やべぇ間に合わねぇ!どうしてくれんだ!」バタバタ

月曜日「……ふふっ」

高校にて

俺「ふぅ、何とか間に合った様だな」

友「よう俺ー! ギリギリだったな!」

月曜日「フヒヒwwwサーセンwww」

友「ん? お前何か言ったか?」

俺「い、いや何も! 幻聴じゃね?」

友「あーそれなら良いわ、うん」

月曜日「……クスクス」

俺「お前ふざけんな! 学校内でのカーストが下がるだろうが!」

月曜日「……カースト?」

俺「地位のことだよ。てかさりげなく付いて来てんじゃねぇよ」

月曜日「……大丈夫」

俺「何がだよ」

月曜日「……他人には見えないから大丈夫……にゃん」

俺「いい加減にしろ殴るぞコラ」

月曜日「ごめんなさい」

ガラガラ

教師「よーし、皆揃ったかー。授業始めるぞー」

俺「決して邪魔だけはすんなよ」

月曜日「……yeah」

結局俺は宿題を忘れたため、皆の前で教師から怒鳴られることになった。

放課後

月曜日「……プフッ」

俺「何がおかしい」

月曜日「……だって今日の貴方、悲壮感に満ち溢れてた」

俺「人の不幸は蜜の味ってか? 案外性格悪いなお前」

待てちゃんと説明しろ

月曜日「……水曜の方が性格悪い」

俺「知らんわ!」

月曜日「……ねぇ」

俺「あ? 今度は何だよ」

月曜日「……私のこと、好き?」

俺「何故そんな事を訊く」

月曜日「……みんな私を毛嫌いする。週の始めだからなのか」

月曜日「……近寄ったら躁鬱病になるってデマとか流されて」

俺「……」

月曜日「……たった1人でもいい。この世に私を好いてくれる人が欲しい」

月曜日「……金曜とか土日曜は好かれるのに。どうして私だけ」

俺「……なんかゴメンな」

月曜日「……え?」

お前のおかげで死ぬ。




月 日曜日

俺「俺さ、実を言うと月曜日、めっちゃ嫌いなんだ」

月曜日「……やっぱり」

俺「でもそんな事情があるなんて知らなかった。俺は馬鹿だった」

俺「申し訳ない! 許してくれ」

月曜日「……そう思ってくれるだけでもう十分。ありがとう///」

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