赤沢「は?なにそれ。私がデレるわけないじゃない」(122)

綾野「そ、そうだよね。泉美だもんね」

赤沢「当たり前じゃない」

勅使河原「お、おう。変なこと聞いて悪かったな」

赤沢「話はそれだけ?それなら、私もう行くから」

赤沢「あっ、恒一君。一緒に帰りましょう♪」


綾野・勅使河原「デレるわけない……ねぇ……」


~ツンデレ?~
おわり

恒一「赤沢さんってピンク色が好きなの?」

赤沢「どうしてそう思うの?」

恒一「赤沢さんの私服って何度か見たけど、ピンク色が多いなって思って」

赤沢「……そうね。特に意識したことはなかったけど」

恒一「じゃあ、やっぱりピンク色が好き?」

赤沢「かもしれない。……恒一君はピンク色好き?」

恒一「う~ん。僕は男だし、あまり好きとはいえないかも」

赤沢「そう……」

恒一「けど、赤沢さんはピンク色、似合ってると思うよ」

赤沢「あ、ありがと……」カァア

――翌日――

赤沢「おはよう」ガラッ

綾野「おはー。……あれ、今日はリボンの色いつもと違うね」

赤沢「ええ。今日は変えてみたの」

綾野「ピンクかぁ~。カワイイじゃん」

赤沢「ありがとう。……あっ、恒一君おはよう」

恒一「赤沢さん、おはよう」

赤沢「……」ジー

恒一「…………えっと、なにかな?」

赤沢「……なんでも」プイッ

恒一「う、うん。じゃあ、席に戻るね……」

赤沢「……」

赤沢「……気付きなさいよ。ばか」ボソッ


~好きな色~
おわり

赤沢「恒一君、手つなぎ鬼って知ってる?」

恒一「あれのことだよね。つかまった人は鬼と手を繋いでいくっていう」

赤沢「そうよ」

恒一「子供の頃にやった記憶があるなぁ」

赤沢「ちょっと、やってみましょうか」

恒一「え、今?!二人だけで?!」

赤沢「ええ」

恒一「楽しくないと思うよ……」

赤沢「いいから。まず、恒一君が鬼ね」

恒一「うん……。じゃあ、逃げて」

赤沢「……」

恒一「あの、逃げないの?」

赤沢「つかまえていいわよ」

恒一「……はい。つかまえた」

赤沢「それじゃあ、手、つないで」

恒一「うん……」

ギュッ

恒一「……これから、どうするの?」

赤沢「このまま帰りましょう。もちろん、手は繋いだままだから」

恒一「わかったよ。けど、これゲームとして成立してないと思うんだけど」

赤沢「そうかもしれないわね。……ふふっ♪」


~手つなぎ鬼~
おわり

赤沢「恒一君。ごめんなさい」ペコ

恒一「ど、どうしたの、突然?」

赤沢「あなたのこと、いないものにしてしまって。改めて謝りたかったのよ」

恒一「いいよ。全然気にしてないから」

赤沢「そう言ってくれるとありがたいわ。……けど、やっぱり私はいまいち納得できない」

恒一「もう過ぎたことだからいいのに」

赤沢「……そうね。私も同じようにするっていうのはどうかしら?」

恒一「えっと、つまり……」

赤沢「私がいないものになるってことよ。この場でだけ、恒一君は私のこと無視してくれればいいの」

恒一「……それでいいなら、構わないけど」

赤沢「それなら、始めましょう。恒一君はそこに座ってて」

恒一「うん」

赤沢「……恒一君」

恒一「……」ツーン

赤沢(無視されるのってやっぱり辛いわね……)

恒一(ごっことはいえ少し罪悪感が……)

赤沢「ねぇ、こういちくん」

ギュウ

恒一「?!」ビクッ

恒一(あ、赤沢さん、なんで後ろから抱きついて来てんの?!)

赤沢「……私は今いないものなんだから。そのままよ」ボソッ

恒一(み、耳元で……)

赤沢「……ふぅ~」

恒一(うわぁ、耳に息が……)ビクン

赤沢「ふふっ、おもしろいわね」

赤沢「それじゃあ、次は……」

恒一(なにするんだろう?)

ナデナデ

赤沢「恒一君の髪、サラサラしてる」

恒一(うわぁ、これはくすぐったいよ)カア

赤沢「ずっと撫でていたいわね。……そうね、ここをこうして」

恒一(なにか髪をいじられてる気がする)

赤沢「出来た。……くすっ、似合ってるわよ。二つ結び」クスクス

恒一(あ~、もうどうしてこんなことに……)

―――――
―――


恒一「それで、赤沢さんの気は晴れた?」

赤沢「ええ。ありがとう」マンゾク

恒一(……結局、僕が遊ばれただけだったような)


~いないものごっこ~
おわり

赤沢「失礼します」ガラッ

恒一「あれ、赤沢さん。どうしたの?」

赤沢「恒一君の様子を見に来たのよ」

恒一「そうなんだ。わざわざ保健室までありがとう」

赤沢「お礼なんていいのよ。それより、大丈夫?」

恒一「うん。少し横になれば平気だから」

赤沢「そう、安心したわ」

恒一「ははは、心配かけてごめん」

赤沢「……そうね。そのせいかも。私もなんだか疲れたわ」

恒一「それなら少し休む?」

赤沢「ええ。そうさせてもらうわね」スッ

恒一「えっ、なんで僕のベッドに入ってきてるの?!」

赤沢「他のベッド、荷物が置いてあって寝れないのよ」

恒一「だからって……」

赤沢「ふう、あったかいわね」

恒一(赤沢さん、近い……)ドキドキ

赤沢「……恒一君、あまり端によると落ちるわよ」

恒一「いや、大丈夫だから」

赤沢「ふぅん。……だったら、私もそっちに」モゾモゾ

ガラッ

恒一「?!」

綾野「こういっちゃ~ん。いる~?」

小椋「こら!大声ださない。保健室だよ」

綾野「ごめんごめん」

恒一(綾野さんと小椋さん?!)

恒一「赤沢さん、隠れて!」ボソッ

赤沢「そうね」モグリ

恒一「……な、なにかな」

綾野「あっ、いた。大丈夫?」

小椋「もう平気?」

恒一「うん。もう大丈夫だから」

綾野「よかった~」

小椋「授業中だったからさ、ちょっと心配だったんだよね」

恒一「ありがとう。もう少ししたら戻るから」

綾野「ねぇ、こういっちゃん。看病してあげようか?」

恒一「えっ」

綾野「ほら、熱測ったり、汗ふいてあげたり」ニヤニヤ

恒一「風邪じゃないんだし。それはいいよ」アセアセ

小椋「あたしも興味あるなぁ」ニヤニヤ

恒一「そんなこ、とぉっ!」

綾野「どしたの?こういっちゃん」

恒一(赤沢さん、つねらないでよ。痛いって)

赤沢「……」ムー

恒一「なんでもないから」

小椋「なんか顔色も悪い気がするけど……」

恒一「大丈夫だから!ほら、もうすぐ授業はじまるからさ。行った方がいいよ」アセアセ

綾野「そっか。残念……」

小椋「榊原君がそう言うなら仕方ないね。それじゃあ、あたし達行くね」

恒一「うん。すぐ戻るから」

ガララッ

恒一「……」

恒一「……赤沢さん。もう行ったよ」

赤沢「そうみたいね」ヒョコ

恒一「もう、やめてよ。あんなこと」

赤沢「なんのこと。私も、もう行くから」スッ

恒一「えっ」

赤沢「それじゃあ、お・だ・い・じ・に」

ガララッ

恒一「……なんだったんだろう」


~お見舞い~
おわり

赤沢「恒一君、少しいい?」

恒一「どうしたの?」

赤沢「数学の課題でわからない所があるのよ。教えて欲しんだけど」

恒一「いいよ」

赤沢「ありがとう。ここなんだけど……」

―――――
―――


赤沢「へえ、こうなるのね」

恒一「うん。ここはこの公式を使って……」チラ

恒一(胸元のボタンがはずれてる……。って、見ちゃだめだよね)

赤沢「ねえ、ここって」ズイ

恒一「う、わ」

赤沢「なに?」ジト

恒一「なんでないよっ」カア

恒一(どうしよう……。少し見えた……)

赤沢「ふぅん。……ところで、さっきから落ち着きがないようにみえるんだけど」

恒一「そう、かな……。あはは」

赤沢「なにか気になることでもあるの?こっちも落ち着かないんだけど」

恒一「えっと……」

赤沢「はっきり言ったら」

恒一(こうなったら、覚悟決めるか……)

恒一「その、ボタンが……、はずれてるから。直したほうが……//」

赤沢「……そんなこと?」

恒一「え?」

赤沢「これはね、わざとはずしてたの」

赤沢「……恒一君のこと、誘惑しようと思って」ニヤリ

恒一「あ、あの……。それって……」


赤沢「……なんて、冗談よ」

恒一「え?!」

赤沢「ふふっ。恒一君、顔真っ赤よ」クスクス

恒一「か、からかわないでよ」

赤沢「ごめんなさい。……くすっ」

恒一「もう……。向こうむいてるから早く直してよ」

赤沢「ええ」

赤沢(……冗談じゃないって言ったら、あなたはどんな顔をするのかしら)


~ボタン~
おわり

赤沢「あれ?」

恒一「どうしたの?」

赤沢「消しゴムがないのよ。なくしちゃったみたい」

恒一「それは災難だね」

赤沢「ホント、嫌になっちゃう」ハァ

恒一「……あのさぁ、よかったらこの消しゴムあげるよ」

赤沢「そんな、悪いわよ」

恒一「いいから。普段から二つ持ってるし。それに高いものでもないからさ」

赤沢「でも……」

恒一「いつもお世話になってるし。そのお礼だと思って」

赤沢「……わかった。受け取るわ。ありがとう」

―――――
―――


――夜・赤沢自室――

赤沢「恒一君はやさしい。……けど、それって誰に対してもなのよね」ハア

赤沢「……恒一君がくれた消しゴム」マジマジ

赤沢「……」キョロキョロ

赤沢「」クンクン

赤沢(……恒一君の匂い、する気がする)ポワー

赤沢「……んっ」モゾモゾ

赤沢「はあ……こういちくん……あっ……」クンクン

赤沢「あっ、ん……はあ、んっ……」

赤沢「ふぁ……あっ、だ、だめ……ああ……っ」クチュ

赤沢「んんっ、こう、いちくん、あ、ひゃ……」

赤沢「ああ、んっ……こういちくぅん、あ、すきぃ……っ」クチュクチュ

赤沢「もっと……あっ、んん……あ、すき、すき……!」

赤沢「あっ……く、る……きちゃう、あっ、んっ……っ」

赤沢「こういち、くん……あっ、だめ、ん、あ、あ、あああぁぁぁあああっ!!」

赤沢「はあ、はあ……」

赤沢(……わたし、なにしてんだろう)グスッ


~消しゴム~
おわり

恒一「赤沢さん?」

赤沢「恒一君、奇遇ね。図書室になにか用なの?」

恒一「うん、ちょっとね。赤沢さんは?」

赤沢「私は千曳先生に聞きたいことがあってきたの」

恒一「その用事はもう終わったの?」

赤沢「ええ。けど、先生急用が入ったみたいで帰っちゃったの」

赤沢「それで、戸締りをお願いされちゃって」

恒一「そうなんだ」

赤沢「もともと予定もなかったし、用が済んだらここで少し勉強するつもりだったけど」

恒一「そっか……。千曳先生に聞きたいことがあったんだけどなぁ」

赤沢「それはお気の毒ね」

恒一「しょうがない。明日にするよ」

赤沢「そうね」

恒一「……あのさ、もう少しここにいていいかな?赤沢さんがよかったらだけど」

赤沢「かまわないわよ」

恒一「よかった。読みかけの本を読んじゃいたくてさ」

赤沢「へぇ、どんなものを読むの?」

―――――
―――


恒一(……もうこんな時間か。帰らなきゃな)

恒一「赤沢さん。そろそろ……」

赤沢「すぅー……すぅー……」

恒一「あれ、寝てる」

恒一(どうしようかな……。って、起こすしかないよね)

恒一「おーい。赤沢さん」ユサユサ

赤沢「……んっ」

恒一「あ、起きた?」

赤沢「こう、いちくん……?」トローン

恒一「うん。もう帰らないと」

赤沢「恒一君っ」ダキッ

恒一「え?!」

赤沢「」スリスリ

恒一「あ、あの寝ぼけてる?//」

赤沢「…………き」

恒一「え?」

赤沢「こういちくん、すきよ」

恒一「あ、あ……」ドキドキ

赤沢「」ハッ

赤沢「こ、恒一君……私……今……//」

恒一「その……えっと……//」

赤沢「……ば」

恒一「ば?」

赤沢「馬鹿じゃないの!変な勘違いしないでよ!」カァア

赤沢「あなたのことなんてなんとも思ってないわよ!」

恒一「あの」

赤沢「……私、帰るから。戸締りお願い」スタスタ

バタン

恒一「……」


赤沢(なんで、素直になれないのよ……)グスン


~告白?~
おわり

恒一「あの、赤沢さん」

赤沢「なに?」キッ

恒一「その、この間のことなんだけど」

赤沢「ごめんなさい。今いそがしいから、後にして」

恒一「ごめん……」

―――――
―――


――屋上・放課後――

赤沢(なんで、こうなるのよ……。私の馬鹿……)

赤沢(このまま恒一君と疎遠になるの……?そんなの嫌よ……)グスッ

ギィバタン

赤沢「こ、恒一君?!」

恒一「やあ」

赤沢「なんの用?」ゴシゴシ

恒一「この前の話、ね」

赤沢「……あれはただ、あなたをからかっただけよ。それだけ」

赤沢(違う……。違うのに……)

赤沢「それじゃあ、戻るから」スタスタ

恒一「待ってっ」ガシッ

赤沢「離してっ」

恒一「……いつまで逃げるの?」

赤沢「……っ」

恒一「まあ、僕はそういう所も赤沢さんらしいなって思うんだけどね」

赤沢「なにが言いたいの」

恒一「……僕は赤沢泉美さんが好きです」

赤沢「え……」

恒一「これは僕の嘘偽りのない気持ち。ふられてもかまわない。だから……」

恒一「赤沢さんの本当の気持ちを聞かせて欲しいんだ」

赤沢「私は……」

恒一「うん」

赤沢「…………私も好きよ。恒一君のこと大好き」ニコ

恒一「よかった。両想いだね」

赤沢「そう、ね……うぅ、ぐすっ……ごめん、なさぃ……」ポロポロ

恒一「大丈夫。気にしてないよ。僕こそもっと早く言えばよかったね」ナデナデ

赤沢「ありがとう……」グスン

恒一「僕の方こそありがとう」ギュッ

―――――
―――


恒一「落ち着いた?」

赤沢「もう、平気よ」

恒一「そっか。それじゃあ、帰ろうか。はい、手」

赤沢「ええ」ギュウ

恒一「……言いそびれてたんだけどさ、この前のピンクのリボン似合ってたよ」

赤沢「すっごく今更ね」

恒一「ごめん……」

赤沢「いいわよ、もう。……また、つけようかしら?」

恒一「うん。また見たいな」

赤沢「それは恒一君次第ね。私は簡単にはデレないんだから♪」


~告白~
おわり

以上です
お付き合い頂きありがとうございました
これで赤沢さんのところへ行けます

はあ、どうして赤沢さんメインのss書くと途中ですいとんされるのかな……

ドーシテ レーチャン

>>104
他にも赤沢さんメインで書いたのあるなら教えて欲しい

>>108
赤沢「ふふっ……恒一君、緊張してる?」
赤沢「握手禁止令?!」

赤沢さんメインだとこれ

わたしです(aa略

                。o≦ ̄ ̄ ≧o。¨|ー─‐ 、
          /⌒:.i^/: : : : : : : : : : : : \⌒Y:: :.      (⌒⌒)
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          |::.. >'/ i: : : : : : : : : 、: : : : :.  }:: :
          ヽ: |/ .::|: : : : : ::. :\ \: :ヽ : l |::  |  ._ /ーt_
         〈⌒Y⌒|::: ::::ハ. \ {::...  ぃ.ヽ::|::. l/::: :| < V  ノヽ |
        /⌒ヽ._  |:::. ::.! \_{\ \ーヽ≧〉イ^i::  :| 「¨ヾ__ 'ンー‐ァ   乙
       >--]  y\::..廴ィf竓ミ ̄ 〃ri:::) | /:: i⌒¨ く  ⌒シ二
      〔  /ヽ_ム 、 Tヽ `弋rjノ    とつ/´ .。*√>  ,へ| ト' /
       `T\/〃 」 |¨、 ∧とつ     /{ ´  / |\/、/! | ー′
.        \_/~⌒:: \}| `ー- ^ ≦ ヽ し/ :::| |    ′メ
          / ノ:: /、_ノ'∨/ マ/   |/!  .::゙| ヽ、
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