春香「プロデューサーさんっ、デートですよ!デート!」冬馬「プロデューサー宅!だぜ!」 (56)

春香「おはようございます!」ガチャッ

美希「あふぅ・・・おはよー・・・」ムクッ

春香「美希がこんな早くから事務所に来てるなんて珍しいね」

美希「う~ん・・・うん・・・」ムニャムニャ

春香「寝起きってことは・・・まさか事務所で一晩寝てたの!?」

律子「違うわよ。早く来て寝てたの」

春香「あっ律子さん、おはようございます」

律子「おはよう、春香」

春香「早く来て・・・って用事でもあったんですか?」

律子「はぁ・・・それがね、用事は今からなのよ・・・」

春香「へ・・・?」

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律子「今日の仕事は早いから、絶対遅れないようにしなさいってキツく言ってたんだけど」

美希「起きれるかなんてわかんないし、それじゃあ予定よりももーっと早くきて寝とけばいいかなって」

律子「ということらしくて、この子ったらバカみたいに早くから事務所に来て寝てたみたいなのよ」

春香「あはは・・・そうなんですか・・・」

律子「ったく、こんなことしなくても遅刻しないようになって欲しいわ・・・」

美希「むぅ・・・ミキは頑張った方だって思うな。ハニーならきっと褒めてくれるの」

律子「はいはい、美希にしては努力が見えたわね」

春香「ははは・・・あれ、そういえばプロデューサーさんは?遅れてるんですか?」

美希「あ、寝てて気づかなかったけどそういえばいないの」

律子「ああ、プロデューサーなら今日は休みよ」

春香「えっ!?あの、プロデューサーさんがですか!?」

美希「それって・・・すっごく珍しいよね?」

春香「ど、どどどうしたんですか?何かあったんじゃ・・・!?」

律子「もう、そんな大げさなことじゃないわよ。まあ結構高い熱が出てるみたいだけど」

美希「熱?ハニー、風邪なの?」

律子「ええ。今朝、皆に風邪をうつすと駄目だから別室でデスクワークだけさせて欲しいって連絡があったんだけど」

律子「詳しく聞いたらなかなか高い熱が出てるらしいし、そんなややこしいことするならしっかり休んで、さっさと治してから仕事してくれって休ませたの」

春香「そうだったんですか・・・」

美希「ハニーが・・・高熱・・・」

春香(心配だな、1人暮らしだって言ってたし・・・ご飯ちゃんと食べてるのかな・・・)

春香「あ・・・私っ、お見舞」美希「じゃあ、ミキがお世話しに行く!」

律子「は・・・はぁっ!?」

春香「」

美希「ハニーが困ってるんだからミキがお世話してあげるのは当然って思うな。側にいられてミキも嬉しいしハニーも嬉しい、一石二鳥なの!あはっ」

律子「全っ然二鳥じゃありません!あなたが行ったところで症状を悪化させる展開しか浮かばないわ・・・それに何より今から仕事でしょ!」

美希「そっか、じゃあ今日のお仕事は全部お休みするね」

律子「は・・・す、するワケないでしょ~!?ほら、もう出る時間じゃない!行くわよ!」グイッ

美希「やーっ!ミキとハニーの邪魔をする律子は鬼なの!悪魔なの!ひどいの~!」ズルズル...

律子「あなたねぇ・・・いや、無茶苦茶すぎてもう怒る気も起きないわ・・・」

律子「春香、あなた今日の仕事は料理番組の纏め撮りだけよね?」

春香「あ、はいっ」

律子「美希をTV局に送ったらすぐ戻ってくるわ。打ち合わせは同行するから」

春香「わ、わかりました~」

律子「じゃあ行ってくるわね」パタンッ

律子「こらっ、美希!あなた何のために早く起きたのよー!」

バタバタバタ...

春香「・・・」

春香「はぁ・・・そうだよね。私がプロデューサーさんの家に行っても、迷惑だよね・・・」

小鳥「そんなことないわよ!」

春香「わひゃあっ!?こ、小鳥さん・・・」

小鳥「プロデューサーさんのこと気になってしかたないし、心配なのよね?」

春香「そ、そりゃあ・・・心配ですけど・・・」

小鳥「じゃあ行くべきだと思うわ!お見舞い!」

春香「いやぁ、でも・・・私が行ったところで大したことできないですし」

小鳥「春香ちゃん」ガシッ

春香「は、はいっ」

小鳥「独りはとっても寂しいのよ・・・」

春香「えっと・・・そう、ですね・・・?」

小鳥「体調を崩すとね、更に拍車が掛かって寂しいものなのよ」

春香「え・・・」

小鳥「春香ちゃんに会えないし、1人だし、寝込んでるし・・・プロデューサーさん、きっと今頃泣いてるんじゃないかしら」

春香「な、泣くはちょっと言い過ぎですよ~」

小鳥「一人暮らしで熱が出るとね、本当にこのまま独りで死んでいくんじゃないかと思うものなのよ」

春香「・・・そうなんですか?」

小鳥「そうなの!だから春香ちゃんはお見舞いに行くべきよ」

春香「そっか・・・そうですよね・・・」

春香(プロデューサーさん、今頃どうしてるんだろう・・・安静にしてるかな・・・)

春香(今日の収録が早く終わったら、お見舞い行ってもいいよね・・・?)

春香「・・・」

春香「よしっ!今日もお仕事頑張ろう!」

小鳥「春香ちゃんっ!ファイト!」コソッ


P(あー・・・本当に仕事を休んでしまったのか・・・)ボー

P(みんな大丈夫かな。しっかりやってるかな・・・いや、やってるか・・・)

P(薬・・・飲みたいけど何も食べてないし、食事を用意する気力もない・・・)

P(食事といえば昼飯食べてなかったな・・・熱も全く下がらんし、このまま死ぬのか・・・)

P(すまない、みんな・・・俺、みんなをトップアイドルにしてやれないかもしれ)ピピピピッピピピピッ

P(・・・?)

ピピピピッピピピピッ

P(春香から電話・・・?あれ、今日仕事じゃなかったか・・・?)ピッ

P「ん゙・・・ん゙ん゙っ・・・もしもし?」

春香『あっ、プロデューサーさん、起こしちゃいましたか?』

P「いや、久しぶりに寝過ぎてな、寝られなくなってたとこだよ。どうした?」

春香『あの・・・今からお見舞いに行けたらなぁと思いまして・・・』

P「え?お見舞って・・・俺のか?」

春香『プロデューサーさんに決まってるじゃないですかっ』

P「そんな、悪いよ・・・ただの風邪だから気にしないでくれ」

春香『気にするなって言われても気になっちゃいますよ!結構高い熱出てるって・・・』

P「あ、ああ・・・でも、春香にうつしたら大変だろ?」

春香『ちょっとでも会いたいんですけど・・・やっぱり、迷惑ですよね・・・?』

P「いや、嬉しいけど春香に手間かけさせるわけには・・・ケホッ」

春香『そうですか・・・じゃあ無駄足でしたね・・・』

P「え?無駄足って・・・春香、お前今どこに・・・?」

春香『プロデューサーさんの家の前です』

P「ええっ!?ゲホッゴホッ」

春香『だ、大丈夫ですか?』

P「あ、ああ・・・」

春香『ふふっ、この前のお返しですよ?』

P「えっ、ちょ・・・ちょっと待っててくれ!」ガバッ



ドタドタドタドタ...

ガチャッ

P「は、春香?」

春香「えへへ、来ちゃいました」ペロッ

P「ほ、本当に来てたのか・・・」

春香「はいっ!お仕事も張り切っていつもより早く終わらせちゃいました!」

P(いいことだけど、それはそれで俺の存在意義が・・・)

P「でも本当にそんな気を使わないでくれよ。お見舞いなんてする程のものじゃないし、手間かけさせて悪いな・・・」

春香「大丈夫です。プロデューサーさんこそ気にしないでくださいよ」

P「そうか・・・?」

春香「プロデューサーさんっ、デートですよ!デート!」

P「ええっ?これはデートになるのか・・・?」

春香「自宅デートですよ?素敵じゃないですか!えへへ・・・///」

P「な、なんでそこで照れるんだ」

春香「ふふっ、なんでもないですっ!」

春香「あっ、早く部屋に戻らないと冷えちゃいますよ!すぐ布団に戻ってください!」グイグイッ

春香「掛け布団これだけしかないんですか?」

P「あー。押し入れに毛布があるんだが、面倒くさくてな」

春香「駄目ですよ!暖かくするのが一番なんですから!」

春香「押し入れ開けていいですか?毛布出すんで」

P「ああ、悪いな・・・」

春香「いえ、いつもはプロデューサーさんが私達のために頑張ってくれてるんですから」ガラッ

春香「こういう時くらいお返ししたいです。よいしょっ・・・」

春香「っと、とと・・・きゃあっ!?」グラッ

P「危ないっ!」

ドンガラガッシャーン

P「だ、大丈夫か!?春香!」

春香「あ・・・はい、毛布があったので・・・それよりすみませんっ、本棚の本がバラバラに・・・!」

P「いいよいいよ、綺麗に並べてたワケじゃないし」

春香「すぐ直します!・・・ってこれ・・・全部アイドルの写真集ですか?」

P「ああ、研究のためにね。どんなアイドルが人気か、どんなカメラマンがどんな写真を撮るか、とか色々ね」

春香「へぇ~、すごい沢山・・・わ、私の写真集も・・・しかも同じのが何冊もあるじゃないですか!」

P「それかー。1冊はサンプルとして貰ったんだけど、本屋に並んでるのを見ると嬉しくてつい買っちゃってな・・・ははは」

春香「・・・」

P「は、春香?さすがに気持ち悪かったかな・・・?」

春香「プロデューサーさん・・・」

P「な、なんだ」

春香「私も、プロデューサーさんが写真集出したら沢山買いますね!」

P「・・・え?い、いやぁ・・・出す予定はないけど・・・ありがとう?」

春香「こちらこそ、ありがとうございます♪」ニコッ


春香「はい、毛布です。これで少しは暖かくなると思います」

P「ああ」

春香「あっ、そういえば」ゴソゴソ

P「ん?」

春香「これ、クッキーです。よかったら食べてください」

P「どうしたんだ?これ」

春香「今日、番組の中で作ったんです。沢山作ったんで、プロデューサーさんのお見舞いにと思って持って帰ってきたんですよ」

P「へぇなるほどな、じゃあいただくよ」ヒョイッ モグモグモグ...

P「うん、うまい!本当に色々とありがとうな春香」

春香「さっきも言いましたけど、プロデューサーさんはいつもこんなことより
   もーっと大変なことを私たちにしてくれてるんですから、少しでも恩返ししたいんです」

P「はは、嬉しいよ。でもそれは違うな、春香」

春香「へ?」

P「俺もみんなに支えてもらってるんだ。みんながいるから頑張って仕事も取ってくるし、みんなだからしっかりサポートしたいと思う」

P「俺が与えてるばかりじゃないよ。俺も事務所のみんなに素晴らしいものを貰ってる」

P「だから、恩返しなんて考えなくてもいいんだぞ?」

春香「プロデューサーさん・・・」ジーン

春香「あ、あのっ!」

P「ん?」

春香「わ、私は、その・・・それよりもっと特別なものをぷ、プロデューサーさんから貰ってるんです・・・よ?///」

P「え・・・特別?」

春香「は、はい。それはこの・・・キュンってなったりドキドキしたりする気持ちで・・・えっと・・・」ゴニョゴニョ...

P「は、春香・・・?なんて言ってるかよく・・・」

春香「つまり!私は・・・っ!」

ピンポーンピンポーンピンポーン

P「あれ、誰か来たみたいだ」

春香「」

ピンポーンピンポーンピンポーン ドンドンドンッ

美希「ハニー、ミキなの!」ドンドンドンッ

P「美希!?なんで・・・」

春香「え、えっと・・・とりあえず私出ますね!」

P「あ、ああ、頼む」


ガチャッ

美希「ハニーっ!!・・・じゃないの」

春香「あ、あははは・・・」

美希「むぅ・・・なんで春香がいるの!ここ、ハニーの家で合ってるよね?」

春香「合ってるよ。私はただプロデューサーさんのお見舞いに・・・」

美希「先を越されたってことだよね・・・でもミキ、負けないよ!」ズカズカ

春香「いや、ただお見舞いに・・・って聞いてないかぁ・・・」


美希「ハニーーーっ!!」ガバッ

P「うおっ!み、美希っ!?近いぞ!離れろ離れろ!」バタバタ

春香「わー!美希っ、駄目だよ!」

美希「ハニーのために来たんだから、もっと喜んでもいいって思うな!」ギュウウウ

P「あ、ありがとう・・・でもくっつきすぎだ!風邪がうつったらどうする!ゴホッ」

美希「ハニーがよくなるんならいいよ?ミキ・・・ハニーのなら、我慢するよ?」

P「駄目だ駄目だ、風邪はうつしても治らないんだよ!ほら、離れてくれ」

美希「へえ~、そうなんだ」

春香「ほ、ほら美希!こっち座って!」グイッグイッ

美希「む~っ」

春香「プロデューサーさんは今安静にしとかないと駄目なんだから」

美希「うーん・・・そうだね」

美希「あのね、ミキね、ハニーの看病しに来たんだよ」

P「美希が看病?あ、ははは・・・ありがとう気持ちだけ受け取っておくよ・・・」

美希「なんかそれ、嬉しくないみたいだよね」ジトー

P「そ、そんなことないぞ」

美希「ちゃんとコンビニでハニーの分もおにぎり買ってきたんだよ?ほらっ」ガサガサ

美希「あ・・・春香の分、いるって知らなかったから買ってないの・・・」

春香「わ、私はいいよ!お腹空いてないし、気にしないで」

P「あー・・・美希、せっかく買ってくれたのに悪いけど、俺も今おにぎりは食えないかな・・・」

美希「えっ、なんで?ハニー、おにぎり嫌いになっちゃったの・・・?」

P「そんなことないけど・・・今、胃が本調子じゃないからさ」

美希「そっか・・・じゃあどっちもミキが食べるね」ゴソゴソ モグモグ

春香(あれ?おにぎりが食べれないって・・・)

春香「それじゃあ、さっき食べたクッキーは・・・」チラッ

P「」シーッ

P「せっかく作ってくれたから1枚だけな。残りは治ってから食べるからさ」コソッ

春香「は、はい・・・!すみません、気が利かなくて・・・」コソコソッ

P「はは、そんなことないさ」

春香(っ~!プロデューサーさんは優しいなあ・・・)

美希「春香」

春香「ひゃっ、ひゃい!?」

美希「春香も食べる?」

春香「えっ!?あ、いっいいよいいよ!ありがとう」

美希「そう・・・?コンビニの塩おにぎりもまあまあ美味しいのに・・・」モグモグモグモグ

ピンポーン

P「ん?今日はお客が多いなあ・・・」

春香「見てきますね」

美希「あっ、ミキも行くの!」

今日はここで中断します
ミキミキおめでとう!

春香「はーい」ガチャッ

冬馬「え・・・」

春香「え・・・?」

美希「あ、ジュピターのロン毛君なの」

冬馬「だっ、誰がロン毛君だ!俺は天ヶ瀬冬馬だ!」

美希「まあ、なんでもいいの・・・あふ」

冬馬「っ!いきなりなんなんだコイツは・・・!」

春香「ま、まあまあ・・・冬馬君、今日はどうしたの?」

冬馬「ああ・・・あいつが寝込んでるって本当なのか?」

春香「プロデューサーさん?うん、高熱で今日のお仕事休んだんだ。だから私たちはそのお見舞いに・・・」

美希「冬馬もお見舞いに来たの?」

冬馬「ち、違っ!・・・いや、お前等のところの事務員がしつこいから仕方なくだな・・・」

春香「え、小鳥さんが?」

冬馬「あ、ああ・・・事務所の前を通りかかったときに、事務員が偶然帰るとこだったらしく出くわして・・・」

-----

小鳥「あら、冬馬君じゃない」

冬馬「うわ・・・あんたか」

小鳥「ふふふ、プロデューサーさんなら今日はいないわよ?」

冬馬「通りかかっただけで別に会いに来たワケじゃねえよ」

小鳥「はいはい、照れない照れない!そんなに会いたいならプロデューサーさんの家、教えちゃおうかしら」

冬馬「何でそうなるんだよ!」

小鳥「あら、お見舞い行かなくていいの?」

冬馬「見舞い・・・?なんで見舞いなんだよ」

小鳥「プロデューサーさん・・・今頃独りで泣いてるんじゃないかしら・・・」

冬馬「はぁ?」

小鳥「動けなくて飢えに耐えてるんじゃないかしら・・・」

冬馬「おい、あいつ寝込んでんのか・・・?」

小鳥「最近孤独死って多いのよね・・・ハァ・・・」

冬馬「聞けよ!っていうか、あんたが行けばいいだろ!」

小鳥「そんなっ、男の人の家に1人で行くなんて・・・///」

冬馬「」イラッ...

小鳥「冬馬君の助けを必要としているかもしれないわ・・・いえ、きっとそうよ!」

冬馬「わかったよ!行けばいいんだろ!」

小鳥「ふふふっ、はいコレ!プロデューサーさんの住所よ」

冬馬「クソッ、仕方ねえな・・・」

小鳥「うふふ、ふふふふふ」

小鳥(いいわよ、小鳥・・・なんて気が利く事務員なのかしら!)

-----

冬馬「・・・と、半ば強制にだ」

美希「冬馬って乗せられやすいんだね」

冬馬「なんだと!」

春香「あははは・・・とりあえず中に入ろっか」

春香(私もだいたい同じ経緯だなんて言えない・・・)



P「あれ?冬馬じゃないか」

春香「お見舞いに来てくれたんですよ」

冬馬「いや、だから、あんたんとこの事務員に強制的に・・・!」

美希「それはもういいの」

P「ん・・・?と、とにかく嬉しいよ、ありがとう」

冬馬「フンッ、結構元気そうじゃねえか。しかも女2人も連れ込んで・・・食うもんは食ったんだろ?」

P「いや、それが・・・朝軽く食べてから何も・・・」

冬馬「はあ!?・・・てことは薬は?」

P「あー・・・うん」

冬馬「ハァ・・・お前らも何しに来たんだよ・・・」チラッ

春香「う、うう・・・ごめん、なさい・・・」

美希「なんか偉そうなの!ロン毛男子が看病に来るより、ミキが来た方がハニーも嬉しいって思うな」ギュウ

P「ぐぅっ・・・美希、苦しい苦しい・・・ゲホッ」

冬馬「飯も食わせずベタベタして何が看病だよ・・・ったく」ガサゴソ

美希「・・・?なにそれ」

冬馬「米だよ」

美希「おにぎり?」

冬馬「ちげーよ!・・・容態はわからなかったが、粥くらいは食えるだろうと思ってさ」

春香「えっ、わざわざお米持ってきたの?」

冬馬「どうせろくに家事してないんだろうし、米があるかもわからなかったからな」

P「こ、米くらいあるぞ!・・・レンジでチンするパックのやつが・・・」

冬馬「はいはい、持ってきたんだからどっちでもいいよ・・・キッチン借りてもいいか?」

P「あ、ああ・・・悪いな、なんか」

冬馬「別に」

春香「あっ、私も手伝うよ」

冬馬「いいよ。粥作るだけだ、すぐできる」スタスタ

春香「そ、そう・・・?」

美希「冬馬ってホントに愛想がないの」

P「はは、不器用なだけだよ」

春香(そんな冬馬君に今のところ女として負けている気がする・・・)

春香「ぷ、プロデューサーさん!何か私にできることありませんか?」

P「え?・・・そ、そうだなぁ・・・」

美希「ミキもミキも!ハニーのために一肌脱いじゃうの♪」

P「じゃあ・・・ちょっと部屋を出てくれないか?」

春香「え」

美希「は、ハニー?ミキ、なにか悪いことした・・・?」

P「いやいや!そういう意味じゃなくて!」

P「ちょっと動いたら一気に汗かいたみたいでさ、汗も拭きたいし着替えたいんだ」

春香「あ、なるほど・・・じゃあちょっとあっち行ってますねっ」

美希「どうして?ハニー、女の子じゃないんだから、そんなに恥ずかしがることないと思うな」

P「性別関係なく着替えをまじまじと見られるのは恥ずかしいだろ・・・向こう向くだけでいいからさ、な?」

美希「ミキとハニーの仲なんだから気にしなくてもいいのに・・・なんなら、ミキが汗拭いてあげるよ?」

P「えっ」

美希「ほら、早く脱ぐの」グイッ

P「いやっ!ちょっ、待て待て!それはおかしい!」

春香「ちょちょちょ美希!?そんなこと駄目だよ~!///」チラッ

P「春香も見てないで止めてくれ!」

春香「ハッ・・・は、はい!美希っ!流石にそれは本当に駄目だよ!アイドルとして駄目だよ!」グイッグイッ

美希「う~っ・・・だって、ミキまだ何もできてないもん・・・」

春香「だ、大丈夫だよ!私もまだ何もできてないし、今からできることもあるよ!とりあえず向こう行こう?」

美希「うん・・・もうちょっと他のこと考えるね」

P「ははは・・・悪いな、美希。本当気持ちは嬉しいんだよ、気持ちはな・・・」



P「もういいぞー」

美希「ハニー!ミキ、わかったの!」クルッ

P「へ、何がわかったんだ?」

春香「さっき言ってた、プロデューサーさんの為にできること?」

美希「うんっ!ミキね、よ~く考えたんだ。冬馬は料理が得意で、それでお粥を作ってるでしょ?」

春香「まぁ、お粥は料理が得意じゃなくても・・・」

美希「細かいことはいいの!それでね、ミキも得意なことをすればいいんじゃないかって!」

P「美希の得意なこと?」

春香「ダンスとか・・・歌とか・・・?」

美希「全然違う!ミキの特技といえばお昼寝なの」

春香「なるほど」ポンッ

P「なるほどではないな・・・昼寝をどう活かすんだ・・・」

美希「もちろん、ミキが一緒に寝てあげるの」ゴソゴソ

P「ブッ!?ゴホッゲホッ」

春香「だからなんでそういう方向に行くの~!?」

美希「可愛い女の子に一緒に寝てもらったら暖かいし嬉しいし、ハニー、絶対幸せだよね!あはっ」モゾモゾ

P「み、美希お前な~・・・」

美希「~♪」モゾゾ...

春香「美希~っ、早く出てよ!」バサッ

美希「・・・スー・・・スー」

春香「って、もう寝てる!?」

P「早いな・・・」

春香「ど、どうします・・・?起こしてどかせますか?」

P「いや・・・もう、こっちの方が落ち着いてられるから、そっとしておこう・・・」

春香「・・・」ジー

P「どうした?春香」

春香「プロデューサーさん、お邪魔しますね」ゴソゴソ

P「えっ?は、春香まで!?どうしたんだよ一体!」

春香「だってだって・・・美希ばっかりズルいですよっ!」

P「ズルいって言われても・・・何がズルいんだ・・・」

春香「とにかくっ!右側は私が貰いますからね・・・っ///」ゴソッ

P「は、恥ずかしがるくらいなら止めろよな!」

春香「やめませんっ!」

P「2人にサイドを固められると俺が寝られないんだけど・・・ちょっと・・・」

春香「・・・スー」

P「えっ・・・なにこれ・・・」




冬馬「ほら、できたぞ。ったく・・・あんた本当に料理しないんだな。コンロどんだけ綺麗なんだ・・・」ピタッ

P「や、やあ・・・」

冬馬「・・・」

P「いや、そのこれは・・・」

冬馬「通報」

P「しないでくれ!不可抗力だ!」

冬馬「どんな不可抗力でそんことになるんだよ!このくらい起こして叩き出せよ・・・変態」

P「待て待て!冬馬はこの2人を起こせるのか!?」

冬馬「はぁ?」

P「2人とも今日の仕事はちょうど今頃終わる予定だったはずだ・・・きっと俺の見舞いにくるために相当走り回ったんだと思うんだ」

冬馬「それで疲れて寝てるこいつらを起こせないってか?」

P「ああ」

冬馬「結果、見舞い来て寝ててどーすんだよ・・・」

冬馬「・・・」

冬馬「ハァ・・・さっさと食えよ」コトッ

P「おっ、ありがとう冬馬!」

P「・・・あ」

冬馬「ん?なんだよ」

P「いや、その・・・両腕がさ、ガッチリ捕まれてしまってて・・・」

冬馬「・・・」

P「自分じゃ食えないんだよ。だから、その・・・よければ食わせて」冬馬「やっぱり起こせ」

P「すまん!わがまま言ってるのはわかってる」

冬馬「いやいや・・・いやいやいやいや!それはねえだろ!気持ち悪ぃっ」

P「でもほら、せっかく作ってくれたのに冷めちゃ悪いだろ?な?」

冬馬「好きなだけ冷ましてから食えよ!」

P「・・・そっか」

冬馬「・・・」

P「・・・」

冬馬「あーっ、もう!なんなんだよあんたは!」

冬馬「病人だからな仕方なくだぞ・・・治ってから覚悟しとけよ!・・・ほらっ」スッ

P「あはは、ありがとう」パクッ モグモグ

P「んー、やっぱり旨いなあ」

冬馬「そ、そうか?別にただの粥だぜ」スッ

P「そんなことないよ、旨い旨い」パクッ モグモグモグモグ

P「ははは、子供に戻ったみたいだな!」

冬馬「な、なんだよ・・・いきなり」

P「こんな歳になってさ、誰かとこんなにくっついたりとか、お粥食べさせてもらったりとかなかなかないよな」

P「なんか懐かしい気分になったよ」

冬馬「ハァ・・・俺はただただ恥ずかしいんだけど?」

P「あ、あはは・・・すまんな。でも本当にみんな優しいな・・・」

P「風邪引いたってだけで連絡が沢山来て、仕事を早く終わらせてまで見舞いに来てくれる奴までいる・・・俺って恵まれてるなあ」

冬馬「それはあんたの人徳に着いてきてるだけだよ」

P「えっ?今・・・何てぅむぐっ!?」

冬馬「いいからっ、さっさと食え!」

P「ま、まって・・・ゴホッ・・・熱っ!」

美希「ぅん・・・んん・・・?ハニー・・・?」

冬馬「お・・・やっと起きたか」

P「ケホッ・・・ああ、悪いな。起こしたか・・・?」

美希「ハニー、泣いてるの?」

P「いや、ちょっとお粥が熱かっただけで・・・」

美希「お粥?」キョロキョロ

美希「・・・冬馬、ハニーを虐めたの?」

冬馬「はあ?こいつが無駄口ばっかり叩いてさっさと食わねえからだろ」

美希「む~っ!冬馬は本当に酷い奴なの!」

P「違うよ美希。冬馬はわざわざお粥を食べさせてくれてたんだぞ」

美希「冬馬が・・・?ハニーに、あーんしてたの?」

冬馬「や、やめろよ・・・その言い方よけい気持ち悪いな・・・」

美希「うん。確かに、気持ち悪いの」

冬馬「おい!誰のせいでんなことする羽目になったと・・・!」

美希「でも、ハニーに優しいなら悪い奴じゃないの」

冬馬「は・・・?」

P「そうそう、悪い奴じゃないんだよ」

美希「でもでも、ミキには優しくないよね」

美希「つまり・・・冬馬はオカマなの?」

冬馬「なっ」

P「え?んん?そうなのか・・・?」

冬馬「なんでそうなるんだよ!そんなワケねえだろ!?」

美希「だって、ミキよりハニーに優しい男の人なんていないの。だから、冬馬はオカマじゃないかなって」

冬馬「病人でもなけりゃ、事務所も違うお前に何を優しくしろって言うんだよ!」

美希「うーん・・・よくわかんないけど、なんでもいいや」

P「あの、ところでお粥は・・・」

冬馬「自分で食え!」

P「ハイ」




春香「う~ん・・・ん・・・?」モゾッ

美希「はいっ、ハニー!お薬、あ~んっ」

P「あはは・・・美希、もう手は空いたから自分で飲めるよ」

美希「でも利き手じゃないよね?ほらっ、あ~ん」

春香「み、美希!?何してりゅの!」ガバッ

P「あ、春香。おはよう」

春香「ふぇ・・・?おは・・・え?」

美希「春香、ミキよりぐっすり寝てたの」

春香「・・・」キョロキョロ

春香「あ・・・わ、わーっ!すっ、すみません!わわわ私、その!」

春香「えっ?どのくらい寝て・・・いや、それよりプロデューサーさんにしがみついて・・・!あうあう・・・」

P「お、落ち着け。春香」

春香「ぷ、プロデューサーさん!私、あの、本当に寝る気は無かったんです・・・!」

P「わかったわかった、気にするな。春香も疲れてたんだろ?」

春香「ううう・・・すみません・・・」

冬馬「つーかそんなに疲れてるんなら、さっさと帰って休めよ・・・」

美希「そういえば春香、時間は大丈夫なの?」

春香「え?」

P「そうだな、もう結構暗くなってきたし・・・電車、大丈夫か?」

春香「あ・・・だっ、大丈夫じゃないかもです!」

美希「あふ・・・ミキも眠いし、春香と一緒に帰ろうかな」

春香「あ、あの・・・プロデューサーさん、今日はすみませんでした!」ペコッ

P「ええっ?いきなりどうしたんだよ」

春香「今日は何もできなかった上に、なんだか寝に来ただけみたいになっちゃって・・・」

P「なんだ、そんなことか。謝らないでくれよ」

春香「でも・・・」

P「じゃあ・・・明日の仕事、頑張ってくれよ」

春香「え?仕事、ですか?」

P「ああ。俺はな、アイドルとして活躍してる春香達に一番元気を貰えるんだ」

P「みんなのプロデューサーでよかったとか、みんなをもっと輝かせるために俺ももっと頑張ろう!とか・・・」

P「みんなが活躍してる姿が俺を元気にしてくれる」

春香「プロデューサーさん・・・」

美希「じゃあミキ、ハニーが元気になるためにもっともーっとキラキラするのっ!」

P「あはは、そうだぞ!キラキラしてくれることが俺の一番の薬だ」

春香「は・・・はいっ!明日のお仕事、今日よりもっと頑張ります!」

P「ま、まあ・・・無茶するのも駄目だぞ?」

春香「ふふ、わかってますよ!それじゃあ今日は失礼しますね」

春香「って・・・そういえば冬馬君は?」

P「冬馬なら台所の片付けをしくれてるみたいだけど・・・」

春香「ええっ?じゃ、じゃあ私も手伝わないと!」

冬馬「いいよ、後は食器洗うだけだし」ヒョコッ

春香「えっ・・・でも」

冬馬「お前、家遠いんだろ?明日も仕事あるらしいし、今日はもうさっさと帰れよ」

春香「う、うん。冬馬君、今日は色々とありがとう」

冬馬「なんでお前が礼を言うんだよ・・・」

美希「ハニーに良い事してくれたら、ミキ達もお礼を言うんだよ」

冬馬「ハァ・・・本当にお前等ってどこまでも仲良しこよしだな」

美希「羨ましいでしょ?冬馬は混ぜてあげないのっ」

春香「ふふ、じゃあ先に帰るね」

美希「バイバイ」

冬馬「ああ」


春香「わー本当に帰るの遅くなっちゃったね」

美希「ハニーと一緒にいたから時間が経つのがあっという間だったの」

春香「そうだね、今日は楽しかったな・・・寝てたんだけど」

美希「春香の言うとおり、冬馬も思ってたより悪い奴じゃなかったかなって」

春香「そうだよそうだよ」

美希「でもやっぱり愛想ないし、嫌な奴なの!」

春香「あ、あはは・・・」


数日後

春香「プロデューサーさん、全回復するの早かったですね」

P「ああ!春香が頑張ってるんだから早く治さないと、ってな!」

春香「えへへ・・・そんな・・・///とにかく、よかったです」

P「よーし、久しぶりの仕事だ!張り切っていくぞ!」

春香「はいっ!」

翔太「あれっ、春香さんとお兄さん?」

P「え?」

北斗「やあ春香ちゃん、今日の衣装もとっても似合ってるね」

春香「翔太君、北斗さん。おはようございます」

P「そうか、今日の番組はジュピターもいるんだったな・・・ん?冬馬はまだ来てないのか?」

翔太「それがねー、冬馬君、昨日から高熱出しちゃって休んでるんだ」

春香「えっ?」

P「ほ、本当か!?」

北斗「ええ。『大丈夫だ仕事はちゃんとやる!』って言って聞かないから止めるの大変だったんですよ」

翔太「ま、冬馬君がいなくても僕がしっかり活躍するから支障はないけどねっ♪」

北斗「弄りがいがなくて暇してるけどね」

翔太「あははっ言えてる!じゃあ春香さん、また後でね」

北斗「チャオ☆」

P・春香「・・・」

P「見舞い、行くか・・・」

春香「そ、そうですね」


おわり

お付き合いありがとうございました
デートの場所のレパートリー少なすぎてちょっと苦しくなってきました

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