恒一「始めまして、変態の榊原恒一です」(316)

・長め
・日付変更の可能性あり
・途中一時離脱の可能性あり



↓スタート

病院・・・ッ!


風見「僕達、夜見山北中学校3年3組の生徒です。僕は風見と」

恒一「両隣の女の子は?」

桜木「始めまして、桜木ゆかりです」

恒一「ゆかりちゃんか。清楚な感じでかわいいね」

桜木「あ、ありがとうございます」

赤沢「赤沢泉美」

恒一「いいね、そのつっけんどんな感じ。ゾクゾクするよ。ところで、何か?」

風見「今日はこの3人が、3組の代表としてお見舞いに来ました」

恒一「ありがとう、嬉しいよ」

桜木「えっと、急な病気って聞いたのでお見舞いに来たんです」

恒一「うん、泌尿器系じゃないから安心して」

桜木「あの、これどうぞ」

恒一「わぁ、綺麗な花。”花びら”っていい響きだよね」

つまらん なんでも書けばいいってもんじゃない
もっとまとめブログとかみて勉強してきた方がいいよ

早速打ち切り臭が

くっせーよ
センスないしやめたほうがいいよ

桜木「都内の私立校なんですよね。どうして引越しを?」

恒一「うん、ちょっとね」

風見「榊原くん、これを」

恒一「封筒?まさか・・・」

風見「1学期の授業の内容をコピーしたものだよ」

恒一「なんだ、この厚みだからちょっと期待しちゃった」

赤沢「恒一くんって呼んでもいい?」

恒一「もちろん。じゃあ僕も泉美ちゃんって呼ぶね」

赤沢「・・・よろしく」

恒一「うん。よろしく。握手握手」


2分後


赤沢「・・・離してもらっていいかしら」

恒一「なんで?」

煽りとかじゃなくて本当につまらないって自覚した方をいいよ

こういう奴らが臭いスレ乱立させてるんだろうな

エレベーター・・・ッ!

恒一「あ、ダディからの着信履歴」

鳴「・・・」

恒一「・・・わっ、制服姿の可愛い眼帯少女だ!」

鳴「・・・」

恒一「ごめんね。女人センサー働かせてなかった」

鳴「・・・」

恒一「君も夜見北の生徒?」

鳴「・・・うん」

恒一「可愛い娘多いんだね。登校が待ち遠しいよ。地下2階に用事?」

鳴「そう。待ってるの」

恒一(地下2階・・・ここって・・・)

鳴「・・・」 スタスタ


恒一(・・・ボイラー室・・・)

陽介『おお恒一、体調はどうだ?」

恒一「おはようダディ。うん、朝からビンビン元気だよ。どうしたの?」

陽介『今日から学校だろ?元気づけてやろうと思ってな』

恒一「うん、とても楽しみ。まだ5時半だけどもう学校行こうかな」

陽介『そうか。そりゃ良かった。暑いぞインドはぁ~』

恒一「僕も興奮して体が熱いよ」


レー「オハヨー ゲンキダシテ」

恒一「これ以上出しちゃったらマズいよ。立って歩けなくなっちゃう」


玲子「じゃあ最後、夜見北での心構えその5」

恒一「はい」

玲子「学校じゃ私をエッチな目でジロジロ見ないこと」

恒一「えぇっ!?そ、そんな・・・!」

ギャグ系なのにツカミが下手糞って致命的だと思う

これは
良スレの予感

恒一「始めまして。榊原恒一です。可愛い娘ばっかりのクラスに編入できて、とても幸せです」

久保寺「みんなで仲良くやっていきましょう」

恒一「あ、ゆかりちゃんだ。久しぶり」

桜木「あ、うん、お久しぶりです」

恒一「えーと、泉美ちゃんはいないのか。残念。この前二人でお見舞いに来てくれたんだよ」

風見(僕もいたんだけど・・・)


恒一(前後はともかく左まで男子・・・こんなのってないよ・・・)

和久井「僕は喘息もちなんだ。榊原君のつらさ、わかるよ」

恒一「そうなんだ。同士だね。よろしく、同士!」

望月「よろしく、榊原くん」

恒一(うわぁ、オカマっぽいや)

金木「よろしくね、恒一くん」

恒一「うん!よろしくね!杏子ちゃんか、素敵な名前だね!」

王子「よろしくね」

恒一「ん」

王子「病気の方はもういいの?」

恒一「ん」

猿田「東京とこっちではどうかのう?」

恒一「変わらないよ」

綾野「でもいいなー、東京。夜見山みたいな田舎ってぱっとしないしさ」

恒一「そんなことないよ。彩ちゃんみたいな明るい娘がいるだけで華やかだよ」

王子「お父さんが大学教授なんだってね」

恒一「ん」

勅使河原「どうせなら三神先生が担任だったらよかったのになぁ。美人だし」

恒一「うん、ほんとそう思う」

水野「俺の姉ちゃん、看護婦なんだぜ」

恒一「ああ、早苗ちゃんの弟さんなんだ。よろしくね」


恒一(勅使河原くんと水野くんは仲良くしておこう)

( ・_ゝ・)ツマンネ

そういえばGWだっけ
書き貯めあるみたいだし最後まで頑張れ

桜木「榊原くんはどういう人がタイプなの?」

恒一「かわいい女の子は分け隔てなく大好きだよ。だからゆかりちゃんも好き」

桜木「あ、あうぅ・・・」

王子「そういえば、お父さんってどこに行ってるの?」

恒一「インド」

勅使河原「インドかぁ。俺は暑いの苦手だから無理だなぁ」

猿田「テッシーは研究でインドなんか行けんぞな」

勅使河原「へいへい、行けませんよー」

恒一(あ、杏子ちゃんと亜紀ちゃんが・・・いいなぁ。神聖だなぁ)

風見「どうしたの?何か不安でも」

恒一「ううん、そういえば泉美ちゃんは休み?」

風見「うん、休みみたい」

恒一「そっか、あの汚いものを見るような冷たい目で出迎えられたかったのに」

桜木「榊原くん、高林くんは?」

恒一「あ、クラス委員で眼鏡っ娘の桜木ゆかりちゃん。保健室で休んでくるって」

桜木「そう・・・」

恒一「ゆかりちゃんも体育は見学?女の子は大変だね、月1で来るもんね」

桜木「いえ、このまえ足をくじいちゃって」

恒一「そっか。女の子は体を大事にしなきゃだめだよ」

桜木「う、うん・・・昼休み、勅使河原くんと風見くんに、何か聞きました?」

恒一「ううん、女子の名簿と座席表を貰ったぐらい」

桜木「そっか・・・ちゃんとしないと赤沢さんに叱られちゃう」

恒一「泉美ちゃんがゆかりちゃんを?・・・何かわからないけど、画になるね」

桜木「何か言いました?」

恒一「ううん、なんでも。ところで鳴ちゃんは?」

桜木「・・・え?」

恒一「ほら、黒髪ショートの無口系な。さっき名簿見て名前知ったんだ」

桜木「え・・・え?」

恒一「昼休みも教室にいなかったし」

桜木「っ・・・」

恒一「雨が降りそうだね。・・・あっ、鳴ちゃん見っけ」

桜木「あっ・・・榊原くん!」

恒一「まだ鳴ちゃんの情報仕入れてないんだ。ちょっと行ってくる」

桜木「ちょ、ちょっと!」



恒一「おーい鳴ちゃーん。体育見学だったんだね」

鳴「・・・」

恒一「あの日?」

鳴「・・・違う」

恒一「いいの?屋上にいても。風が吹いたら僕の目だったらパンツ見えちゃうよ」

鳴「そういうあなたは、大丈夫なの?」

恒一「僕のパンツ?誰かに見られたところで得はしても損はしないよ」

鳴「・・・違う」

恒一「絵、描いてたの?僕もたまに描くんだ」

鳴「・・・」

恒一「そういえば、病院のボイラー室になんの用事が?」

鳴「そういう質問攻め、嫌い」

恒一「ああ、ごめん。僕は好きだけどな」

鳴「・・・私には近寄らないほうがいい。話すのもやめたほうがいい」

恒一「えぇー、まだ好きな食べ物とか何も聞いてないのに」

鳴「じゃあね、さ・か・き・ば・ら・くん」

恒一「恒一くんでいいよ?」

恒一「半身?ああ、下半身のことかぁw」

翌日・・・ッ!

恒一「あ、鳴ちゃんだ。おはよう」

鳴「・・・大丈夫なの?これ」

恒一「わっ、突風だ!女人センサー発動!鳴ちゃん以外のスカート人物、有視界範囲に捕捉できず!」

鳴「・・・気をつけて、もう始まってるかもしれない」

恒一「あの日が?」

鳴「・・・違う」


恒一「君、美術部なんだ」

望月「うん、今年から活動再開なんだ」

恒一「やっぱりダビデ像とか好きなの?」

望月「うーん、彫刻よりも油絵のほうが好きかな」

恒一「油絵か。なかなかマニアックだね」

望月「そうかな?割とポピュラーだと思うよ?」

恒一「美術は奥が深いなぁ」

恒一「ムンクの叫びって、あれだけ大きく口を開けてたら色々な想像しちゃうよね」

望月「どういうこと?」

恒一「こう、全てを飲み込もうとしているというか」

望月「面白いとらえ方だね」

勅使河原「よっ、サーカキ!三神先生の話か?俺も混ぜろよ」

恒一「今日の下着は黒のはずだよ。朝チラッと見たんだ」

勅使河原「マジかよ!くぅ~!大人ー!」

望月「そ、そういう話はよくないよう」

恒一(そっか、望月くんは女性が苦手なんだな。だから道を逸れてしまって・・・)

勅使河原「三神先生が副担任なのが唯一の救いだぜ、呪われた3組なんだからそれくらいの役得は」

恒一「呪われた?」

勅使河原「あっ・・・」

望月「っ・・・」

恒一(女子が皆、呪いで裸Yシャツになっちゃうとか・・・?)

続けたまえ

恒一「あっ、鳴ちゃんだ。おーい」 ガラッ

勅使河原「お、おい!それは・・・!」

恒一「やあ、朝と寸分違わぬかわいさだね」

鳴「・・・いいの?止めなかった?あの二人」

恒一「僕達の間にあんな二人なんて関係ないよ」

鳴「・・・そう」

恒一「この絵は・・・裸?鳴ちゃんの裸?だとしたら僕は必死に脳裏に焼き付けるよ」

鳴「最後に大きな翼をつけるの」

恒一「天使だね。鳴ちゃんは天使だよ。ところで昨日、雨の中で何してたの?」

鳴「雨は嫌いじゃないから。特に真冬の、雪に変わる寸前の雨が」

恒一「僕は夏のにわか雨かな。そういった日は必ず夏服の女子の後を歩くんだ」

千曳「ん、見慣れない顔だね。さあ授業だ。行った行った」

恒一「はーい。天使の鳴ちゃん、また今度」

玲子「あぁ、千曳先生ね。女子には気味悪がられてたっけ。何か言われた?」

恒一「いいえ、特に」

玲子「そういえば、部活は入らないの?」

恒一「美術部に入らないかって誘いはありました」

玲子「絵、好きなの?」

恒一「うーん、必要に迫られて描くときはたまに。自給自足って呼んでるんですけど」

玲子「意外な特技ね」

恒一「ところで玲子さん、いいオヘソしてますね」

玲子「あらありがとう。スタイルには気を使ってるからね」

恒一「玲子さんをモデルに彫刻を彫りたいです。割と本気です」

玲子「そういうのは美術の学校を出てからにしなさい」

つまんねぇからやめろよ

恒一「早苗ちゃーん」

早苗「榊原くん。どうしたの?」

恒一「早苗ちゃんの笑顔を見ないと眠れなくって」

早苗「はいはい。年上なんだから水野さんって呼びなさいよ」

恒一「でも早苗ちゃんの笑顔を見たら興奮して眠れなくなるんです」

早苗「あら、そんな時はどうするの?」

恒一「そんなの決まってるじゃないですか」


恒一「無人の病院ってなんとも言えない背徳感があっていいですね」

早苗「で?最近は何読んでるの?」

恒一「最近ようやく菅野美穂の写真集を」

早苗「そっちじゃなーくーて」

恒一「早苗ちゃん、こういう事言っても全く動じないから面白くないです。でもそういう所も好きですよ」

早苗「はいはいありがとありがと」

恒一「いいなぁこの突き放される感。病院の雰囲気も相まって興奮してきた」

ほうほう

俺は面白いと思うが

久保寺「俳句というのは、5・7・5の17音で作られた定型詩で・・・」

恒一(ヒマだなぁ。杏子ちゃんのたてる物音に全神経を集中させよう)

久保寺「俳句を成立させる点で重要なのは・・・」

恒一(・・・鳴ちゃん、いないなぁ)

赤沢「・・・・・・」

恒一(泉美ちゃんの鋭い視線・・・滾るなぁ。あ、杏子ちゃんのシャープペンの芯が折れた)


桜木「榊原くん、お帰りですか?」

恒一「あ、ゆかりんいずみんだ。そのつもりだったけど」

赤沢「ちょっと、いい?」

恒一「もちろん、この後の予定全部すっぽかしてでも行くよ」

桜木「いや、そこまでお時間はかからないかと・・・」

恒一「ま、予定ないんだけどね」

これが面白いと思えるなんて幸せな人達だなぁ
あ、GWか

今は他に無いしね…

赤沢「どこかで、会った気がするのよ」

恒一「僕と?僕には記憶がないなぁ。人違いじゃ?」

赤沢「それも含めてね」

恒一「泉美ちゃんみたいなかわいい娘に会ってたら、恒久的な記憶としてこの灰色の脳細胞に刻まれてるはずだし」

赤沢「・・・イラつくのよ」

恒一「ありがとうございます」

赤沢「いや、あなたにじゃなくて、思い出せない自分の不甲斐なさにね」

桜木(ありがとう・・・?)

恒一「何かの事象によって記憶が改竄されてるとか?」

赤沢「まさか、マンガでもあるまいし。対策係としてもしっかりしないと」

恒一「対策係って何をするの?」

赤沢「簡単に言えば、クラスを守るために立案して、執行する係」

恒一「3組の女子だったら、僕一人でも守れるけどな」

GW臭すぎ
このスレが上に上がってくるだけで不快だからはよ落とせ

     O

      o                        と
       。 ,. -ー冖'⌒'ー-、            思
       ,ノ         \            う
       / ,r‐へへく⌒'¬、  ヽ          キ
       {ノ へ.._、 ,,/~`  〉  }    ,r=-、  モ
      /プ ̄`y'¨Y´ ̄ヽ―}j=く    /,ミ=/  オ
    ノ /レ'>-〈_ュ`ー‐'  リ,イ}    〃 /  タ
   / _勺 イ;;∵r;==、、∴'∵; シ    〃 /   で
  ,/ └' ノ \   こ¨`    ノ{ー--、〃__/    あ
  人__/ー┬ 个-、__,,.. ‐'´ 〃`ァーァー\  っ
. /   |/ |::::::|、       〃 /:::::/    ヽ  た
/   |   |::::::|\、_________/'   /:::::/〃

なんでこんなに叩かれてんの?

赤沢「恒一くんにはクラスのことを知ってもらわないと」

桜木「そ、それが・・・」

恒一(む、女人レーダーに鳴ちゃん捕捉。・・・8時方向にて目視確認完了)

赤沢「・・・なんですって!1日休んだだけでこのザマか・・・!」

桜木「ごめんなさい・・・」

恒一「二人のやりとりも耳が幸せなんだけど、用事思い出したから帰るね。二人とも、また明日」

赤沢「あ、ちょっと!」

望月(二人・・・僕入ってないんだろうなぁ・・・)



恒一(目標、レーダー捕捉を維持。尾行を続ける)

鳴「・・・」

恒一(・・・)

鳴「・・・」

恒一(・・・ロスト)


                        ヘ(^o^)ヘ ok.
                          |∧  
                      /  /

                  (^o^)/ If you are confident in
                 /(  )    what you can do everything you wish,
        (^o^) 三  / / >

  \     (\\ 三
  (/o^)  < \ 三 
  ( /

  / く  I would destroy
        your fuck'n fantasy.

恒一「えーと、たしかこの辺・・・ん?”黄泉のたそ がれのうつろな る蒼き瞳の”。 575だ。俳句かな」


ヴィイイイイ・・・ヴィイイイイ・・・


早苗『恒一くん?この前の件だけど』

恒一「何かわかったんですか?」

早苗『亡くなったの、中学生の女の子だって』

恒一「!・・・その子の・・・名前は?」

早苗『えーとね、”みさき”だか”まさき”だか』

恒一「・・・!」

早苗『また聞きなんだけど、どうやら一人っ子だったらしくて、親御さんが取り乱して大変だっ』 プツッ



恒一「まさか、鳴ちゃんが・・・冥ちゃんに・・・?・・・悪くない・・・」

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    ●         ●           ●  エーデルワーイス エーデルワーイス
      ●       ●         ●           _( "''''''::::.
        ●    ● ●      ●__ ____,,,... --‐'''^~   ヽ   ゛゛:ヽ
         ●  ●    ●  ●:::::::::....:""""  ・    ・  . \::.   丿
          ● ●    ● ●:::::::::::::::::::       ・  ....:::::::彡''ヘ::::/
           ●       ●:::::::::::::::::::::::::::::;;;;;,, ---‐'' "^~
            ●●●●●-‐‐ ''^~

天根「いらっしゃい。おや、若い男の子とは珍しい」

恒一「こんにちは、グランマ。ここはお店なんですよね?」

天根「中学生かい?」

恒一「美しいお声です。さぞかし昔はお綺麗だったんでしょうね」

天根「半額でいいよ」

恒一「ありがとうグランマ。わあ、高そうな女の子の人形だ。僕の知ってる人形とはわけが違うや」

チラッ

恒一「ちゃんと履いてるんだ」


↓こちらにもどうぞ

恒一「鳴ちゃんそっくりな人形だ。おっぱいタッチ!・・・硬い・・・」

鳴「・・・なぜ、あなたがここにいるの?」

恒一「わぁ、鳴ちゃんが喋った!おっぱいタッ」

鳴「させない」 パシッ

恒一「早い!?」

                         ,、ァ
                         ,、 '";ィ'
________              /::::::/l:l
─- 、::::;;;;;;;;;`゙゙''‐ 、    __,,,,......,,,,_/:::::::::/: !|
  . : : : : : : `゙'ヽ、:::゙ヾ´::::::::::::::::::::::`゙゙゙'''‐'、. l|   またまた ご冗談を

、、 . : : : : : : : : r'":::::::::::::::::::::::::,r':ぃ::::ヽ::::::::ヽ!                 ,、- 、

.ヽ:゙ヽ; : : : : : :ノ:::::::::::::::::::::;;、-、、゙:::     rー-:'、                /   }¬、
. \::゙、: : : :./::::::::::::::;、-''"::::::::::   ,...,:::,::., :::':、             _,,/,,  ,、.,/   }
   ヽ:ヽ、 /:::::::::::::::::::::::::     _  `゙''‐''"  __,,',,,,___       /~   ヾ::::ツ,、-/
     `ヽ、:::::::::;;;、、--‐‐'''''',,iニ-    _|  、-l、,},,   ̄""'''¬-, '  ''‐-、 .,ノ'゙,i';;;;ツ
   _,,,、-‐l'''"´:::::::'  ,、-'" ,.X,_,,、-v'"''゙''yr-ヽ / ゙゙'ヽ、,    ,.'      j゙,,, ´ 7
,、-''"    .l:::::::::::;、-''"  ,.-'  ゙、""ヾ'r-;;:l  冫、     ヽ、 /    __,,.ノ:::::ヽ. /
       l;、-'゙:   ,/      ゞ=‐'"~゙゙') ./. \    /  '''"/::::;:::;r-''‐ヽ
     ,、‐゙ ヽ:::::..,.r'゙         ,,. ,r/ ./    ヽ.   ,'     '、ノ''"   ノ
   ,、‐'゙     ン;"::::::.       "´ '゙ ´ /      ゙、 ,'            /
  '     //:::::::::            {.        V           /
        / ./:::::::::::::            ',       /         /
.    /  /:::::::::::::::::.            ',.      /   ,.、     /

鳴「この人形、私に似てるって思った?」

恒一「うん、とてもかわいいなって」

鳴「・・・似てるけど、半分だけ。もしくは半分以下」

恒一「おっぱいは同じくらいじゃないかな」

鳴「どうしてあなたがここにいるの?」

恒一「学校からつけてきたんだ」

鳴「何故?」

恒一「色々話したいから。で、ここが気になって」

鳴「そう、榊原くんはこの人形、気味が悪いって思わなかったんだ」

恒一「うん、世界は広いからね。様々な趣向があるって事はわかってる」

鳴「・・・見せてあげようか」

恒一「はい!!!」

鳴「・・・見せてあげようか。この眼帯の下」

恒一「・・・はぁい」

鳴「・・・」 スッ

恒一「オッドアイだ」

鳴「私の左目は人形の目なの。見えなくていいものが見えてしまうから普段は隠してる」

恒一「羨ましい能力だね」

鳴「気分が悪い?」

恒一「ううん、かわいい」

鳴「人形はね、うつろなの。心も体も」

恒一「うつろな穴の開いた人形ならよく知ってるけど」

鳴「ここにいると、何かが吸い取られるような感じがしない?内側から」

恒一「人形に吸い取られる・・・いい表現だね」

鳴「行きましょう。上のほうがここよりましだから」

恒一「オッドアイ、人形・・・語尾に『ですぅ』とか付けると似合いそうだね」

鳴「何の話?」

恒一「わからないけど、なんとなくそんな気がしたんだ」

>>37
1レス目がいかにも気持ち悪い書き手っぽいからじゃね

恒一「攻防Mっていうのは?」

鳴「工房mね。霧果って人の工房」

恒一「地下の人形も?」

鳴「多分。全部霧果の作品」

恒一「なんであの大きい人形は鳴ちゃんのリアルドールなの?」

鳴「知らない」

恒一「鳴ちゃんって、兄弟はいる?」

鳴「いない」

恒一「やっぱり・・・!」

鳴「他にも聞きたいこと、あるんでしょ?」

恒一「うーんと、誕生日、血液型、足のサイズ、お風呂で最初に洗う場所、それと・・・」

鳴「・・・」

恒一「どうしたの?冥ちゃん」

支援




鳴「・・・この話にはね、まだ続きがあるの」

恒一「・・・!」

ヴィイイイイ・・・ヴィイイイイ・・・

恒一「ごめんグランマ、ちょっと女の子とお話中だったんだ。もうすぐ帰るよ。じゃ」

鳴「嫌な機械。どこにいても繋がっちゃうのね」

恒一「僕は冥ちゃんとずっと繋がっていたいな」

鳴「・・・その名前の呼び方も嫌」

恒一「そうだよね。ごめんね鳴ちゃん」

鳴「変わってない」

恒一「変わったよ?」

天根「閉店の時間だよ。今日はもうお帰り」

恒一「はい。じゃあね鳴ちゃん。また明日!」

鳴「・・・はぁ・・・」

勅使河原「はーぁ、テストの後は進路指導かぁ」

風見「大丈夫、君にも行ける高校はあるよ」

勅使河原「励ましてんのかそれ。お前はどこ行くんだよ?」

風見「・・・西高」

勅使河原「お前そんな成績良かったっけ?」

恒一「西高か。ゆかりちゃんが行こうとしてる所だね」

風見「なっ!」

勅使河原「ははぁーん。なるほど。頑張れよ~」

風見「さ、榊原くん!なんでそれを・・・!」

恒一「この前女子の皆に聞いたんだ」

勅使河原「で、サカキはどうするんだ?東京に戻るのか?」

恒一「かわいい娘の多い所にしようかなって。ゆかりちゃんがいるなら西高もいいな」

風見「・・・!」

さるよけ

>>1さえなければ良いスレだった

恒一「雨か。男が濡れても画にならないよ」

桜木「榊原くん、傘ないんですか?」

恒一「うん、大丈夫かなって思ったんだけど」

桜木「よかったら、一緒に帰りませんか?私の家、榊原君の家の先だし」

恒一「はい!喜んで!でもいいの?」

桜木「ええ、構いませんよ?」

恒一「やった、ゆかりちゃんと相合傘だ」

桜木「そ、そういう意味じゃ・・・」

恒一「さあ帰ろうか。善は急げ、だよ」

桜木「はい・・・」


風見「・・・」 ギリギリギリ・・・


なかなかメンタル強いな
つまらんけど

桜木「さっきから俯いてばかりですけど・・・やっぱ私じゃ退屈ですか?」

恒一「水溜りってね、上を通った時にパンツが映っちゃうんだよ」

桜木「えっ?や、やめてくださいよぅ」

恒一「でも今日は天気が悪いから見えないや。残念」

桜木「もう・・・」

恒一「でもそのうち、絶対にパンチラゲットするからね」

桜木「えっ!そ、そんな、困ります・・・」

恒一「大丈夫、画像を灰色の脳細胞に刻み込み、映像を心のアルバムに保存するだけだから」

桜木「うぅ・・・榊原くんって、その・・・結構エッチなんですね」

恒一「そうだよ」

桜木「あはは、素直に認めちゃうんですか」

恒一「否定してバレるくらいなら、素直にひけらかした方がいいってダディが」


風見「・・・」 ギリギリギリ・・・

いつぞやの高田純次だかなんだかのスレ思い出した

支援

>>37
一人がID変えて粘着してるだけ
GWだから…

翌日・・・ッ!


恒一「あ!鳴ちゃんon the rooftop froor! おーい!」

風見「・・・ッ!」


恒一「おーい、鳴ちゃ・・・んもう、電話に邪魔された。もしもし」

勅使河原『サカキ!大丈夫かお前!』

恒一「なにさ、藪から棒に」

勅使河原『やばいんだよそれ!赤沢が今にも爆発しそうだし!』

恒一「それは願ったり叶ったりかな」

勅使河原『いいかサカキ、いないものの相手はよせ・・・』 プツッ


恒一「? まあいいや。鳴ちゃーん?いない・・・」

早苗『亡くなった子、藤岡未咲っていうそうよ』

恒一「なんだ、そうだったんですか」

早苗『なんでその子の事、知りたがってたの?』

恒一「もしかしたら僕の見ている鳴ちゃんは鳴ちゃんじゃなくて冥ちゃんなのかなって」

早苗『え?』

恒一「でも鳴ちゃんは冥ちゃんじゃなくて鳴ちゃんで安心しました」

早苗『どういう意味?』

恒一「そのうち説明します」

早苗『そういえば試験勉強中?』

恒一「はい、でも息ヌきばかりになっちゃって」

早苗『うちのバカ弟もそんな感じなのよねぇ』

恒一「男の子なら仕方ないですよ」

        ., -、,. -─- 、⌒〉
         {  }      ヽ_    r'⌒)
         ヽ、  ,,-‐‐  ‐‐-、  iヽ、 J
         {   、_(o)_,: _(o)_ヽ/ ヽ/∪
           !       >::  }  /    
          l    /( [三] )ヽノ‐''>  < うわぁぁぁああああ!
        i⊂}__   `二´‐'´__/__    蜂蜜だと思ったら精子だったぁあああっ!
        ヽ   ‐- 、二`ヽ/〉⊂ニニ⊃)
         |    // ̄ ̄)j~U^∪ヽ
         ノ ` ‐-L!--‐''(´      )
        `i''ー----‐ ''"´ ヽ、__/
         !           }  ` }
          !.  , -‐- 、.    ノ--─ '
          ヽ、_{.     `ヽi'⌒i
           `''‐- 、.. __,!

1限目 理科・・・ッ!


恒一「むにゃむにゃ・・・zzz」

勅使河原(開始5分で寝た・・・)

恒一「あはは、ゆかりちゃん、結構おっπR^2・・・」

桜木「っ」 ピクッ

恒一「地球の質量M、ゆかりちゃんのおっぱいの質量をm、万有引力指数をG、物体間距離をrとした際・・・」

勅使河原(なげぇ寝言だなおい)

風見(・・・続きを)

恒一「引力F=G(Mm/r^2)・・・」

風見(・・・くそ、勉強が足りないか・・・)

恒一「なお万有引力指数は6.67259*10^-11m^3・s^-2・kg^-1とする・・・zzz」

風見(帰ったら調べてみよう)

桜木(集中できないよぅ・・・)

2限目 国語・・・ッ!


恒一「むにゃむにゃ・・・zzz」

望月(今回は7分だ)

恒一「ゆかりちゃん、いいにくづきだね。でも皆の前ではかくしがまえ・・・」

勅使河原(ああ、部首か)

桜木(ひぃぃ、榊原くんの夢の中で私なにやってるの・・・)

綾野(ぷ・・・くく・・・!)

風見(くそ!消えろ煩悩!)

恒一「ゆかりちゃん、ちょっと、こんなところで・・・ハッ!」 ガバッ

和久井「っ」 ビクッ

恒一「なんだ、夢か・・・」 スタスタ

桜木(助かった・・・)

風見(気になる・・・!続きが気になる・・・!)

風見ェ

アニメ豚ヲタ大興奮

恒一「あ、やっぱり鳴ちゃんいた。早いんだね」

鳴「恒一くんも早いのね」

恒一「もう一回言って」

鳴「? 恒一くんも早いのね」

恒一「ありがとう。 ・・・あの日天使になった人って、藤岡未咲っていうんだね」

鳴「未咲は私の従姉妹なの。・・・昔はもっと繋がってた」

恒一「・・・ごめん」

鳴「何を謝ってるの?」

恒一「この前、”天使の鳴ちゃん”なんて言っちゃって・・・知らなかったから」

鳴「いい。気にしてないから」

恒一「でも、鳴ちゃんが冥ちゃんじゃなくてよかった」

鳴「どういうこと?」

恒一「そういえば、なんで鳴ちゃんはクラスの皆、まして先生にまで・・・」

鳴「・・・”いないもの”だから」

恒一「っ・・・”いないもの”・・・! ・・・って何だっけ」

鳴「この前話したじゃない」

恒一「あの時、鳴ちゃんの足しか見てなかったから・・・」

鳴「端的にかくかくしかじか」

恒一「そんな・・・見えてるのは僕だけ・・・?」

鳴「・・・だとしたら?」

恒一「・・・鳴ちゃんを独り占めだ・・・」

鳴「・・・」

恒一「あ、ゴリラみたいな先生が教室に・・・ゆかりちゃん出てきた」


桜木「は、はい、すぐ行きます!」

恒一「ゆかりちゃん、どうしたの?」

桜木「あっ、榊原く・・・っっ!」 クルッ

>>1さえなければよかったのに>>1が臭すぎた

男「次から口調が変わる」のコピペ思い出した

恒一「えー、何で逃げるのー?」 

桜木「逃げてるわけじゃありません!急いでるんです!って、何でついてくるんですか!?」

恒一「もしかして、この前の帰り道のこと怒ってる?ごめん」

桜木「べ、別に怒ってません!」

恒一「まさか・・・昨日のベッドでの話?ごめん!まさかバレるなんて・・・」

桜木「それ本当に何の話ですか!」

恒一「えーと、じゃあ先週のトイレで、いや、その前のお風呂での話・・・?」

桜木「ごめんなさい!話はまた今度にしてください!」

恒一「あっ!いちご柄だ!ナイスチョイス!」

桜木「えっ、嘘!見え・・・きゃっ!」 

恒一「危ないっ!」 ガシッ



恒一「廊下は走るな、だよ?クラス委員こそルールを守らなきゃ」

桜木「・・・た、助かった・・・!」

恒一「階段で転んだら丸出しになっちゃうよ。悪くはないけど風情が足りない」

桜木「・・・見たんですか?」

恒一「スーパースロー映像として、もう心のアルバムに永久保存済み」

桜木「は、恥ずかしい・・・」

恒一「ううん、ゆかりちゃんにピッタリ。かわいかったよ」

桜木「うぅ・・・誰にも言わないでくださいよ・・・」

恒一「何かわからないけど急いでるんでしょ?行かなきゃ」

桜木「あっ、そうだった!榊原くん、どうもありがとう!」

恒一「焦ったらダメだよ。慎重にね」

桜木「はいっ!」


鳴「・・・おー」 

恒一「記念すべき3年3組初パンチラがゆかりちゃんか。こりゃ幸先がいいや」

名前欄でレスするのも気持ち悪いし
「ッ・・・!」とか独特な書き方して特定されたがってる風なのがまた

早苗「恒一くん、胸の具合はどう?」

恒一「あ、早苗ちゃん。なんかドキドキしてきました」

早苗「あっそ。大丈夫そうね」

恒一「ああ、ゾクゾクします」

早苗「そういえば、生徒の危ないところを助けたんだって?」

恒一「なんで知ってるんですか?ああ、水野なんとかが同級生にいた気がします」

早苗「意外とかっこいいところもあるんじゃない」

恒一「もっと褒めてもいいんですよ?」

早苗「はいはいすごいすごい。これから診察?その後で会おっか」

恒一「そうですね。予約しときます。『休憩』でいいですか?」

早苗「ご飯よ、ごーはーん。まったく、マセガキなんだから」

恒一「大学教授であるダディ・榊原陽介の教えなんです」

>>69
だからその名前欄で支援thxとか言ったりするのをやめろと…
淡々と書いてきゃいいのよ

早苗「お待たせ、どうだった?」

恒一「早苗ちゃん、私服もかわいいですね。妄想やそれ以外も膨らみます」

早苗「で、どうだった?」

恒一「早苗ちゃんのお世話にはならなさそうです」

早苗「そう。残念」

恒一「なので今夜、個人的にお世話になりますね」

早苗「遅くなっちゃったけど、お昼食べに行こうか」

恒一「完全無視、たまらないですね。こりゃ溜まらないですよ」


早苗「さて、恒一くんのクラス、なんだかわけありみたいですねぇ」

恒一「呪いで、女子がみんな裸Yシャツ(男物)になるとかいう話ですね」

早苗「何それ?」

恒一「ああすいません、これ僕の予想でした」

恒一「わけありの”わけ”、ですか。何かあるのは確からしいですけど」

早苗「猛、おびえてるみたいなのよね」

恒一「おびえてる?」

早苗「こないだの階段での話、あれはただの事故未遂じゃないとか」

恒一「見崎鳴って名前、ご存じないですか?眼帯の女の子なんですけど」

早苗「ほほーぅ?榊原くんはその見崎鳴ちゃんの事が好きなんだ」

恒一「はい。でも彼女、クラスの中でも妙なんですよね」

早苗「どう妙なの?」

恒一「いじめられてるのかとも思ったけど、そうでもなくむしろ怖がられてる、みたいな」

早苗「ふむ」

恒一「”いないもの”とか言って、皆には自分のことが見えてないんだとか」

早苗「へぇ、変な話ね」

恒一「あと、20何年か前の話らしいんですけど、かくかくしかじか」

早苗「知らないわね。私南中だったから」

早苗「うーん、なんだかホラーめいて来たわね。猛に探りを入れてみようか」

恒一「目が輝く早苗ちゃんもかわいいですね。僕のいたる所を探ってもいいんですよ?」

早苗「明日、何かわかったら電話するわね。次の病院はいつ?」

恒一「土曜日です」

早苗「6月6日かぁ。この町にダミアンがいるとは思えないけど、お互い気をつけましょうね」

恒一「早苗ちゃんは僕が守ります」

早苗「あら、頼もしい」

恒一「僕の第七感は信用していいですよ」

早苗「七感?七感目って何?」

恒一「股間です」

早苗「聞いた私がバカだったかー」

恒一「僕の第七感は信用していいですよ」

恒一「あっ、泉美ちゃん、由美ちゃんと同じ演劇部所属の綾野彩ちゃんだ!」

綾野「やっほー!こういっちゃん、ばっくれ?」

恒一「病院の帰りなんだ。彩ちゃんの私服、とてもかわいいね」

綾野「あら、こういっちゃんったらお上手なんだから」

恒一「ううん、本音。その証拠に、僕の股間のこういっちゃんが元気になったよ」

綾野「あはははは!サイッテー!オヤジみたーい!」

恒一「素敵な笑顔だね。まるで太陽みたいに眩しい」

綾野「もー、本気にしちゃうぞー? うわ、すごい風っ」

恒一「彩ちゃんエマージェンシー!」 ガバッ

ガシャーン!


綾野「い、いや・・・死にたくない・・・!」

恒一「大丈夫。彩ちゃんの笑顔は、僕が絶対守る・・・いい匂いがするね」

綾野「・・・あの、当たってる・・・こういっちゃんの元気なこういっちゃんが当たってるんだけど・・・」

恒一「うん」

綾野「いや、うん、じゃなくて・・・でも、ありがと・・・」

恒一「鳴ちゃんに会いたくて”黄泉のたそ がれのうつろな る蒼き瞳の”にまた来ちゃった」

霧果「・・・」 スタスタ

恒一「あ、綺麗な人」


天根「いらっしゃい」

恒一「こんにちは、鳴ちゃんグランマ。また来ました」

天根「中学生かい?だったら半額でいいよ」

恒一「優しいなぁ。その美しさと優しさでさぞかしモテたんでしょうね」

天根「さらに半額でいいよ」

恒一「わあい。恒一鳴ちゃんグランマ大好き」


恒一「こんにちわ、鳴ちゃん2号。おっぱいタッチ! やっぱ硬いや」

鳴「あら、偶然ね」

恒一「あ、鳴ちゃん1号。おっぱいタ」

鳴「させない」 パシッ

恒一「早い!?」

鳴「今日はなんでここに?」

恒一「鳴ちゃんに会いたくなったんだ。鳴ちゃんは学校に行ってないの?」

鳴「ま、適当にね。具合は大丈夫なの?」

恒一「ま、適当にね。クラスの皆はどう?」

鳴「・・・皆、”始まった”と思って怯えてる」

恒一「あの日が?」

鳴「・・・違う」

恒一「じゃ精通?遅くない?」

鳴「恒一くんは今も知らないまま、か・・・」

恒一「そうだ、まだ鳴ちゃんの誕生日聞いてないよ」

鳴「いっそこのまま知らないほうがいいのかもしれない」

恒一「えー、教えてよ。あと鳴ちゃんだけなのに」

恒一「ふぅ・・・いいお風呂だった。あ、玲子さんが無防備な格好でお休み中だ」

レー「ドーシテ?ドーシテ?」

恒一「僕を家族だと思ってくれてるから油断しているんだよ。いいオヘソだなぁ」

玲子「うーん・・・恒一くん?」

恒一「具合悪そうですね。大丈夫ですか?」

玲子「ちょっと頭痛がね」

恒一「ホルモンバランスに気をつけてくださいね」

玲子「最近多いのよねぇ」

恒一「多い?子宮筋腫の疑いがないか検査してもらったほうがいいと思います」

玲子「え?ああ、そっちの話じゃないわよ。詳しいのね」

恒一「インドへ出張中の大学教授であるダディ・榊原陽介51歳の教えなんです」

玲子「陽介さん何を話してんのよ・・・」

恒一「まあ調べたのは僕なんですけど」

恒一「おはよう。何話してるの?」

猿田「お、桜木家の救世主が来たぞな」

恒一「何の話?」

望月「交通事故で重体だった桜木さんのお母さん、目を覚ましたんだって!」

恒一「本当に?よかった!」

綾野「適応する血液が無かったんだけど、ゆかりの輸血のおかげで快方に向かってるみたい」

恒一「そっか。本当によかったよ。でもゆかりちゃんはまだ来てないんだね」

王子「今は母親につきっきり。登校開始はもう少し先だって」

恒一「そうなんだ。早くゆかりちゃんの笑顔を見たいなぁ」

綾野「いよっ、ヒーロー!こういっちゃん、昨日は私の事も助けてくれたんだよ」

猿田「ほう、榊原は3組の救世主じゃのう」


中尾「うーむ・・・」

杉浦「この状況は・・・」

赤沢「どうするべきかしら・・・」

勅使河原「うへぇ、さらに下がっちまった」 ←学年128位

恒一「何これ、この前の試験結果?あれ、僕1位だ」

望月「榊原くんすごいや。どうやって勉強してるの?」 ←学年39位

恒一「特に何もしてないよ?あ、泉美ちゃん3位のゆかりちゃん7位だ。すごいなぁ」

勅使河原「生まれもっての天才タイプか、羨ましいなおい」

藤巻「ほんと羨ましい。私も今回は結構頑張ったつもりなのにこれだからなぁ」 ←学年112位

恒一「大丈夫、奈緒美ちゃんはやればできるって、僕は信じてるから」

藤巻「そ、そう?うん、次はもっと頑張ってみせる!」

江藤「おや、俄然やる気が出ましたなぁ?」 ←学年65位


多々良「榊原くん、頭もいいし優しいよね」 ←学年26位

中島「うん、自分の頭のよさを全然ひけらかさないところも素敵」 ←学年13位

有田「ちょっとエッチだけどね。あはは」 ←学年48位


風見「・・・」 ギリギリギリ・・・         ←学年52位

叩かれすぎワロタ

赤沢「恒一くん、今帰り?」

恒一「うん、一緒に帰ろっか?もしかして一緒に帰って噂とかされたら恥ずかしいし・・・ってタイプだったりする?」

赤沢「ちょっと、来てもらえる?」

恒一「行く行く。ガラスが降り注いできてでも行くよ」



勅使河原「よっ」

恒一「あ、学年128位の勅使河原くん」

勅使河原「その前置きはいらねえよ」

赤沢「そろそろあなたにも、3組のおかれた状況を知ってもらおうと思って」

恒一「ああ、”いないもの”の話?勅使河原くんが”いないものの相手はよせ”とか言ってたよね」

赤沢「なっ!勅使河原、どういうこと!」

勅使河原「あ、えーと、それは・・・」


恒一「・・・勅使河原くん、前から気になってたけど、鳴ちゃんが”いないもの”って、どういう意味かな?」

恒一「6月になったら説明するって、言ったよね?」

勅使河原「じょ、状況が変わったんだよ!」

赤沢「あんた、どこまで喋ったのよ!」

恒一「泉美ちゃん、静かにしてくれる?勅使河原くんは僕と会話中なんだ」 ニコッ

赤沢「ひっ・・・!」

恒一「勅使河原くん。教えてくれる?」

勅使河原「だ、だから状況が・・・」

恒一「そっか、状況が変わったんだ。じゃあ一月前の約束を反故にできるほどの状況変化って何かな?」

勅使河原「うあ・・・あ・・・!」

恒一「答えられないんだ。だったら最初の質問に戻るよ?”いないもの”って、何?」 ニコッ

ヴィイイイイ・・・ヴィイイイイ・・・

恒一「あ、もしもし早苗ちゃん?うん、今から会いに行くから待っててください」

勅使河原「っ・・・はぁ・・・はぁ・・・!」

恒一「用事ができちゃったから僕帰るよ。 泉美ちゃん、怒ったりしてごめんね」

早苗「あ、来た。相変わらず早いわね。電話でもよかったのに」

恒一「電話だったら相手がどんな格好で話してるのか想像しちゃって、会話に集中できないんですよ」

早苗「で、話の内容なんだけど・・・見崎鳴って子・・・本当にいるの?」

恒一「いますよ。今日は休みでしたけど昨日は会いました。とてもかわいい子です」

早苗「弟に聞いてみたんだけど、血相変えて”そんなヤツは知らない”って言うのよ」

恒一「・・・もしかしたら弟さん、性同一性障害じゃ」

早苗「猛が?まっさかぁ」

恒一「学校ではいつも男子といるし、女子に対しての拒否反応かもしれませんね」

早苗「・・・確かに、体育会系って意外とそういう人いるのかも・・・」

恒一「早苗ちゃんとほとんど会話がないのも、そのせいなのでは?」

早苗「・・・一度調べてもらおうかしら・・・精神科の先生に聞いてみるわね」

恒一「あ、エレベーター使わないほうがいいと思います」

早苗「なんで?」

恒一「さっき乗ってきた時、上のほうから変な音してました」

早苗「ほんと?院長先生に報告しとかないと」

久保寺「水野くんは病院に検査入院となりました。症状は明らかとなっていませんが、一刻も早い復帰を・・・」

恒一(早苗ちゃん、対応早いなぁ)

鳴「・・・」 ガラッ

恒一(あ、鳴ちゃん。おはよう)


―自習・デッサン―

望月「三神先生、体調悪いのかな・・・重病だったりしないよね?」

恒一「大丈夫。女性には色々あるんだよ」

望月「そう、ならいいんだけど・・・」

恒一「そんなに心配?」

望月「そ、そりゃ美術部の顧問だし・・・」

恒一(望月くんの嗜好がわからないなぁ)

久保寺「水野くんは病院に検査入院となりました。症状は明らかとなっていませんが、一刻も早い復帰を・・・」

恒一(早苗ちゃん、対応早いなぁ)

鳴「・・・」 ガラッ

恒一(あ、鳴ちゃん。おはよう)


―自習・デッサン―

望月「三神先生、体調悪いのかな・・・重病だったりしないよね?」

恒一「大丈夫。女性には色々あるんだよ」

望月「そう、ならいいんだけど・・・」

恒一「そんなに心配?」

望月「そ、そりゃ美術部の顧問だし・・・」

恒一(望月くんの嗜好がわからないなぁ)

なんか高田純次のやつとカブるなぁ

第二図書館・・・ッ!

恒一「あ、この子かわいいな。この子も磨けば光りそう・・・あ、ママンだ」

千曳「見つかったかね?」

恒一「ん?どなたですか?」

千曳「司書の千曳だ。この前会っただろう?」

恒一「男性と会った記憶ってすぐ消えちゃうんです」

千曳「お母さんは何組だったのかな」

恒一「3組です。ほら、かわいいですよね」

千曳「理津子くんか」

恒一「ママンのこと知ってるんですか?」

千曳「・・・まぁ・・・亡くなったと聞いたが、いつだい」

恒一「15年前、僕を生んですぐに」

千曳「15年前・・・そうなのか、そういうことなのか・・・」

恒一「若くして天使になれば、ずっと綺麗なままでいられる。僕はそう信じてます」

恒一「あれ、教室に誰もいない・・・ん?」


赤沢泉美 正正正正正
綾野 彩  T


恒一「ミス3組でも決めてたのかな。僕だったら・・・うーん、決められないな」

久保寺「榊原くん、今日はもう帰っても構いません」

恒一「いいんですか?」

久保寺「ホームルームで、新しいクラス委員が赤沢さんに決まりました」

恒一「ゆかりちゃんは?」

久保寺「桜木さんには家庭の事情もあって、あまり負担をかけたくないということです」


恒一「皆優しいなぁ」

久保寺「くれぐれも、クラスの決め事には従うようにしてください」

恒一「泉美ちゃんがクラス委員か・・・想像しただけでゾクゾクするね」

恒一「やぁ、望月くんと・・・高本くん。一緒に帰ろうか」

高林「高林だよ」

望月「・・・榊原くん、引っ越してきてから色々変に感じてるよね」

恒一(言われてみれば・・・3組ってかわいい子しかいない・・・)

望月「君のいない所で話し合いがしたいって赤沢さんが言い出して・・・」

恒一(昨日怒っちゃったこと、まだ気にしてるのかな。謝らないと)

望月「これから嫌なことがあっても我慢してほしいんだ」

恒一「そうだね。僕が悪いんだし仕方ないか」

高林「・・・こんなやり方、フェアじゃないよ」

恒一「高木くん・・・」

高林「榊原くんが聞きたいこと言ってみて。知ってる限り答えるよ」

恒一「”いないもの”って何?勅使河原くんに聞きそびれちゃった」

高林「それは・・・うっ!」

望月「高木・・・じゃない、高林くん!?」

高林「ぐ・・・がが・・・!」

望月「まさか心臓が・・・ど、どうしよう、榊原くん!」

恒一「えーと、えーと・・・あっ、そうだ!」 ゴソゴソ

高林「がはっ・・・が・・・!!」

恒一「高山くん!これ見て!今週の週刊プレイボーイ!」

高林「ぎ・・・が・・・!!」

恒一「巻頭グラビア、新婚の雛形あきこだよ!」

高林「が・・・!」

恒一「ほら!人妻になって初の雛ポーズ!」

高林「・・・!」

恒一「ひなだよ!」

高林「ひ、ひな・・・が・・・!」

望月「もしもし救急ですか?救急車をお願いします!」

恒一「ひなだよ!」

翌日・・・ッ!


恒一「おはよー」 ガラッ

風見「・・・では、もういいですね」

恒一「同士、何かあったの?」

和久井「・・・」

久保寺「・・・皆さん、クラスの決め事は必ず守るように。以上」

恒一「望月くん、何かあったの?」

望月「っ・・・」 ガタッ

恒一「杏子ちゃーん」

金木「・・・」

恒一(? ははーん、僕も”いないもの”になったんだな)

赤沢「・・・」

恒一(泉美ちゃん、そんなに怒らせちゃったのかな・・・女の子を怒らせるなんて、僕はダメだなぁ)


王子(僕には聞かないんだ・・・)

久保寺「”噂が一人歩きする”。これは人間でないものが、あたかも人間のように・・・」

恒一(擬人法か・・・擬人化のほうが好きだな。トイレ行ってこよ) ガタッ

赤沢(ごめんなさい恒一くん、こうするしかなかったの)



恒一「かえろかえーろおうちへかえろー まーんまーんまんぐ・・・ん?手紙が入ってる。なになに・・・」


黄泉のたそがれの(ry ・・・ッ!

恒一「こんにちは、鳴ちゃん2号。おっぱいタッチ!今日も硬いね」

鳴「いらっしゃい」

恒一「やぁ、おっぱ」

鳴「させない」 パシッ

恒一「早い!?」

鳴「どうしたの?急に電話してきて」

恒一「これ、どういうこと?鳴ちゃんに二重線ひかれてる」

鳴「名簿と・・・”事情は見崎さんから聞いて”か・・・」

恒一「僕も”いないもの”にされちゃったみたい」

鳴「なるほど、そうしたのか」

恒一「鳴ちゃんも、泉美ちゃんを怒らせるようなことしたの?」

鳴「・・・さあ、記憶にないけど?」

恒一「うーん・・・泉美ちゃんは気難しいな。そこがいい」

鳴「どう?”いないもの”になった感想は」

恒一「鳴ちゃんとも遊びたいし、今企画してるものも進めていこうかな」

鳴「そう。授業はいいの?」

恒一「聞いててもつまらないよ」

恒一「ここって、鳴ちゃんの家だよね?」

鳴「うん。とっくに知ってると思ってた」

恒一「知ってたよ。初日に女子の名簿もらったもん」

鳴「女子だけの名簿なんてあったの?」

恒一「原本をコピーして、人目を盗んで職員室のパソコンで作ったんだ」

鳴「私に学校の友達から電話なんて、びっくりしてた」

恒一「電話に出たの、お母さん?セクシーな声だった」

鳴「そう、いつも2階の工房に閉じこもってる変な人」

恒一「僕もよく部屋に閉じこもるよ」

鳴「上に行きましょ」

恒一「やっほい。お邪魔しまーす」

鳴「はい、缶ジュースしかなかったけど」

恒一「ありがとう。鳴ちゃん、両手で持って飲むんだね。かわいいな」

鳴「・・・で?何か聞きたいことあるんでしょ?」

恒一「質問攻めは嫌いなんじゃなかったの?」

鳴「嫌い。・・・でも今回は特別に認めます」

恒一「うわぁ。今のすごくいいよ。もはやけしからんレベル」

鳴「で、質問は」

恒一「えーと、誕生日、血液型、足のサイズ、お風呂で最初に洗う場所、それと・・・」


鳴「それはあとにして」

恒一「えぇー。じゃあ一応確認。鳴ちゃんは冥ちゃんじゃなくて鳴ちゃんだよね?」

鳴「・・・意味がわからないけど、私は見崎鳴。ここにいる」

恒一「よかった」




恒一「なるほど。そんな大事な決め事ならもっと早く知りたかったよ」

鳴「恒一くん、いきなり私に話しかけたから、切り出せなくなったんじゃないかな」

恒一「あの古い机、”死者は誰”って書いたの、鳴ちゃんでしょ?」

鳴「ええ。私は自分が死者じゃないってわかるもの」

恒一「かわいい字だったよ」

ガチャ

恒一「あ、この前見かけた綺麗な人だ」

霧果「お友達?」

鳴「クラスメイトの榊原恒一くん。下のギャラリーのお客さんでもあるの」

霧果「あら、男の子なのに珍しいわね。お人形が好きなの?」

恒一「アリだと思います。それにたった今、ここに来る理由がまた一つ増えました」

鳴「そろそろ帰らないと。その辺まで見送ってくる」

恒一「さようなら霧果ママン、また来ますね」

恒一「鳴ちゃんはいいの?”いないもの”のままで」

鳴「私じゃない誰かがなった所で、私もその人を”いないもの”扱いしなきゃならない」

恒一「鳴ちゃんの近くに座ってる眼鏡の男子なら問題ないんじゃないかな」

鳴「辻井くんのこと?」

恒一「名前わかんないや」

鳴「・・・まあ結局、今のままでいくのが一番なんじゃないかな」

恒一「そうだ、勅使河原くんに謝らないといけないな」

鳴「けんかでもしたの?」

恒一「皆で鳴ちゃんをいじめてるのかと勘違いして、言い争いになっちゃって」

鳴「恒一くんでも怒ることあるんだ。意外ね」

恒一「女の子が可哀想な目にあうのが許せなくて、つい我を忘れちゃうんだ」

鳴「この目、前にも見せたよね」 スッ

恒一「うん。きれいな目だね。隠さなくてもいいのに」

鳴「4歳の時に目に腫瘍ができてね、手術の時に死にかけたらしいの。なんとなく覚えてる」

恒一「臨死体験ってこと?」

鳴「死はね、優しくなんかない。暗くて、どこまでも一人っきりなの」

恒一「一人っきり・・・」

鳴「でもそれは生きていても同じこと。私も恒一くんも。・・・未咲だってそう」

恒一「鳴ちゃんは、一人じゃないよ」

鳴「どうして?」

恒一「天使の羽を生やした未咲ちゃんが、雲の上に寝転がって鳴ちゃんを優しく見守ってる」

鳴「ふふ、意外と乙女チックな事言うのね」

恒一「だから、未咲ちゃんも一人だなんて思ってない」

鳴「・・・そうだと、いいな」

桜木「都内の私立校なんですよね。どうして引越しを

無理して書かなくていいぞ>>1

4円

恒一「おはよう。って、僕いないものだったっけ」

桜木「あっ・・・!」

恒一(あ、ゆかりちゃん!もう学校に来れるようになったんだ。よかった) ニコッ

桜木「っ・・・」

勅使河原(うっ・・・)

恒一(勅使河原くん、この前はごめんね) ニコッ

勅使河原(!) ビクッ


桜木「わ、私・・・榊原くんを”いないもの”になんてしたくありません・・・」 メソメソ

杉浦「ゆかりからすれば自分と母親の命の恩人なわけだし、そんな人をいきなり無視しろ、なんてね・・・」

綾野「私だってそうだよ。・・・ちょっと、心が痛い」

赤沢「皆の意見ももっともだし・・・難しいわね・・・」


勅使河原(こえぇ・・・サカキこえぇよ・・・!)

恒一「zzz」

恒一(ゆかりちゃんと話したいけど・・・そうだ、手紙を書こう) カリカリ

桜木(わっ、何か飛んできた。手紙?誰から・・・)

”ゆかりちゃんへ
また会えてよかった。僕はいつでも、ゆかりちゃんを見守ってるから。
お母さん、はやく良くなるといいね。”

桜木(っ・・・!) クルッ

恒一(あ、いないものに反応したら駄目だよゆかりちゃん) ニコッ

桜木(さ、榊原くん・・・!) ブワッ


桜木「こ、こんな手紙もらったら・・・私は無理です!」 ブワッ

杉浦「あー・・・これはくるね」

中尾「うっ・・・俺こういうのダメなんだ」

桜木「私が”いないもの”になりますから・・・私が・・・なりますからぁ・・・」 ブワワッ

赤沢「どうしたらいいの・・・!と、とりあえず今日は我慢して!明日になったら考えるから!」


恒一「zzz」

いいぞ

恒一「かわいい子とのお昼ごはんターイム!」

鳴「おいしそうなお弁当」

恒一「鳴ちゃんはサンドイッチ?」

鳴「・・・あまりおいしくないの。霧果の作るものって」

恒一「そうなんだ。鳴ちゃんは作らないの?」

鳴「私は全然。レトルトを暖めるくらいしか」

恒一「そっか。はい、あーん」

鳴「あーん」

恒一「おいしい?僕の手作りなんだ」

鳴「うん。って・・・な、何させるのよ・・・」

恒一「鳴ちゃん真っ赤だよ。犯罪級のかわいさだなぁ」

鳴「・・・そういうの、やめて」

アカザーさん安定の無能っぷり

桜木「めそめそ・・・めそめそ・・・」

恒一(ゆかりちゃん元気ないなぁ。無力な自分が恨めしいよ)

赤沢(ごめん、ゆかり・・・)

恒一(なんとかして泉美ちゃんの許しを貰おう。簡潔なほうがいいかな) カリカリ


赤沢(ん?手紙?誰から)


”ごめんね。
         いないものより”


赤沢(っ・・・恒一くん・・・?) クルッ

恒一(心の底から申し訳なさそうな笑顔!こんな感じかな) ニコッ

赤沢(な、何よ、その悲しげな笑顔・・・ごめんって、どういうこと・・・)

恒一(~♪) カリカリ

赤沢(授業も聞かずにずっとノートを・・・)

恒一(・・・うーん、杏子ちゃんのたてる物音が気になって集中できない。場所を変えよう) ガタッ

赤沢(ノートとペンを持ってどこに・・・?まさか屋上なんてことは・・・)

久保寺「赤沢さん、どうされました?」

赤沢「あ、その・・・具合が悪いので保健室に行ってきます!」


恒一(~♪)

赤沢(”いつでも見守ってる”・・・それに”ごめんね”って・・・やめてよ・・・)

恒一(~♪)

赤沢(お昼も教室にいなかったし、休憩時間も元気がなかった・・・)

恒一(~♪) ガチャ

赤沢(ほ、本当に屋上に・・・あのノートには、きっと遺言が・・・)

恒一(~♪) スタスタ

赤沢(お願い神様・・・恒一くんを止めて・・・!) 

恒一「よっこいしょ」

赤沢(す、座った・・・今止めに行けば、でも・・・)

恒一(~♪やばい、ニヤニヤしちゃった。おさえておさえて) カリカリ

赤沢(また、あの笑顔・・・もう、もうやめて・・・私が悪かったから・・・!)

恒一「でーきたー!」

赤沢(っ!) ガバッ

恒一「3年3組 パンチラ観察図鑑!」

赤沢(えっ)

恒一「記念すべき一人目は、No.008、桜木ゆかりちゃん!いっちごーいっちごー」

赤沢(・・・) ヘナヘナヘナ・・・ペタン

恒一「教室の入り口前で寝そべっちゃおっかなー」



赤沢「恒一くん、”いないもの”を解除ずるわ」

恒一「えぇっ!?ふ、複雑・・・」

小椋「恒一くん、おはよー」

恒一「おはよう由美ちゃん、初夏を思わせる素敵なライムグリーンだね」

小椋「ちょっ!い、いつの間に見たのよ!」

恒一「さっき。上靴に履き替えてる時」

小椋「全然気づかなかった・・・」

恒一「30mくらい先にいたからね」

小椋「・・・目、いいのね。そうだ、”いないもの”解除おめでと」

恒一「うん、なんでか2日で解除された。こうやって由美ちゃんと会話できることが幸せだよ」

小椋「調子のいいヤツ」

千曳「恒一くん、ん、由美くんも一緒か。ちょっといいかな」

恒一「ビッキー先生?どうしたんですか?」

千曳「ビッキー?」

恒一「千曳だからビッキーです。チビ先生の方がいいですか?」

千曳「・・・いや、ビッキーでいい。とりあえず来てくれ」

支援

小椋「恒一くんって・・・やっぱ頭いいのね」

恒一「そうかな?由美ちゃんのかわいさには勝てないよ」

小椋「いや・・・何の勝負?」

恒一「久保寺先生のママンが・・・亡くなられたんですか」

千曳「長いこと重病を患っていてね、寝たきりの生活が長かったそうだよ」

小椋「久保寺先生はずっと介護を?」

千曳「そうらしい。長年の介護も空しく、昨日・・・」

恒一「昨日亡くなって・・・今日は?」

千曳「そこが問題なんだ。久保寺先生ね・・・出勤しているんだよ」

小椋「普通、お葬式の準備とかでお休みしますよね」

千曳「うむ。虚ろな表情で、何を聞いても受け答えが曖昧なんだ。辛うじてここまでの話を聞けた」

恒一「解離性障害・・・アパシーやガンザー症候群に近いですね。躁状態からパニック発作を起こしては厄介です」

千曳「何をしでかすかわからない。何かあったらすぐに報告してくれ」

恒一「わかりました。僕と演劇部の由美ちゃんでどうにかします」



小椋「恒一くんって・・・やっぱ頭いいのね」

恒一「そうかな?由美ちゃんのかわいさには勝てないよ」

小椋「いや・・・何の勝負?」

久保寺「・・・皆さん、おはようございます」

勅使河原「先生・・・なんか変じゃね?」

久保寺「私は・・・もう、限界です・・・3組の現象のことなど・・・もう、どうでもいい」 スッ

中島「ひっ、ほ、包丁・・・!」

久保寺「・・・どうして、どうしてここまで苦労したのに!人生を棒にまで振ったのに!」

恒一「先生」

久保寺「うるさい!私に話しかけるなぁ!!」

恒一「・・・お母様が、亡くなられたのですね」

久保寺「な・・・どうしてそれを・・・!」

恒一「その事はどうでもいいです。さあ、落ち着いてください」

久保寺「・・・うるさい、うるさいうるさいうるさいうるさい!君に何がわかるというんだ!」

恒一「確かにわかりません。僕の母は産後まもなく亡くなったので」

久保寺「っ・・・そうだ、そういえば君は・・・!」

恒一「ですが、わかる事が一つだけ。お母様は今、とても悲しい表情で雲の上からあなたを見つめていること」

久保寺「そ・・・そんな・・・」

恒一「先生が幼かった頃、お母様に学校や友人の事を話したとき、どのようなお顔をされていましたか?」

久保寺「・・・うんうん、と頷きながら、とても嬉しそうに聞いてくれました・・・」


恒一「毎日とは言いません、3日に一度でも、お母様の墓前でその日の出来事を報告なさってください」

久保寺「な・・・何故・・・?」

恒一「うんうん、と、雲の上で嬉しそうに聞いてくれていることでしょう」

久保寺「っ!あ・・・あああ・・・!」 

恒一「それが、今のあなたができる唯一の親孝行です」

久保寺「う、ううう・・・私は・・・っ!」 カランッ

恒一「君!包丁を拾って!」

前島「う、うん!」

久保寺「すまない・・・すまない、母さん・・・!」

恒一「死は悲しいものではありません。ですが、今は存分に泣いてください。風見くんの胸で」

風見「えっ、僕?」

小椋(きゅん・・・!)

小椋ちゃん可愛すぎる

三神「久保寺先生は療養ということで、しばらくの間お休みとなります」

千曳「恒一くんたち、久保寺先生を説得できたようだね。よくやってくれた」


小椋「恒一くん、さっきの演技すごかった」

恒一「ううん、由美ちゃんがいてくれたおかげだよ」

小椋「私、何もできなかったけど?」

恒一「由美ちゃんがいるっていう安心感が、僕に勇気をくれたんだ」

小椋「またうまいこと言って。演劇部に入ってみない?歓迎するよ」

恒一「ごめん、由美ちゃんたちと交わりたいけど、僕いろいろと忙しいんだ」

小椋「残念。生まれたときに母親が死ぬなんて、そんな発想浮かばないよ」

恒一「うん、そこは本当のことだからね」

小椋「えっ・・・ご、ごめん!知らなかったから・・・」

恒一「ううん、全然いいよ。ママンもいつだって空から僕を見守ってくれてるから」

小椋「そっか・・・」

恒一「見ないでほしい時は”ちょっとむこう向いてて”って言うけどね」

屋上・・・ッ!


恒一「勅使河原くん、この前はごめんね?」

勅使河原「お、おう、もう気にしてないからよ」

恒一「鳴ちゃんも”いないもの”解除か。よかったね」

鳴「まあ、よかったのかな」

恒一「僕は色々やりたいこともあったんだけどなぁ」


赤沢「ここか」 ガチャ

恒一「泉美ちゃーん」

赤沢「・・・」 ドスッ

勅使河原「おふっ!な、なんだよ?」

恒一「それ、僕にもやってほしいな」

恒一「そういえば昨日、なんで僕を急に”いないもの”解除したの?」

赤沢「・・・まあ、色々考えた結果よ。はぁ・・・」

恒一「溜息をついたら幸せが逃げちゃうよ」

赤沢「こんな優柔不断じゃ私、無能の謗りを受けても仕方なしね」

恒一「そんなことない。泉美ちゃんはいつも精一杯がんばってる」

赤沢「・・・まだ終わってない。災厄も。対策係の役目も」

恒一「それにクラス委員だもん。体には気をつけてね」 ニコッ

赤沢「う、うん・・・お気遣いどうも」

恒一「この先も、何も起きなければいいけどね」

鳴「毎年、夏休みに夜見山から逃げ出す人がいるみたい」

恒一「3組の女子達は僕が守るから、逃げ出そうなんて思わないでほしいな」

勅使河原「あのよ、できれば男子も守ってくれないか?」

恒一「なんで?」

勅使河原「いや、なんでって・・・聞くだけ無駄だったか」

恒一「ビッキーせんせーい」

赤沢「・・・お先」 スタスタ

恒一「あれ、泉美ちゃんだ」

千曳「恒一くんか。今日はお手柄だったよ」

恒一「泉美ちゃんも来てたんですね」

千曳「彼女は対策係だからね。強い子だし、本人もそれに自覚的だ」

恒一「そしてかわいいです」

千曳「さっきは三神先生も来られていたよ」

恒一「三神先生が?」

千曳「しばらくの間担任を務めるからね。あらたまって相談に、と」

恒一「ビッキー先生、ハーレムですね」

鳴「ビッキーって何?」

恒一「千曳だからビッキー。本人が”ビッキーでいい”って言うから」

千曳「たしかにそうは言ったが、そういう意味ではないよ」

>>82
江藤さんと多々良さんはこんなに頭悪くない
有田さんも低すぎる
風見も桜木のために頑張ってるところなら20番台でもいい
学年ランキングだろ?恒一を過大評価しすぎ

千曳「で、君たちは?」

恒一「15年前、災厄が途中で止まったって話を聞いて」

千曳「ああ・・・この名簿を見てくれ」

恒一「8月で災厄が止まってますね」

千曳「その年は、夏休みに合宿を行ってね」

恒一「が・・・合宿・・・? なんて不埒で淫靡な響き・・・」

千曳「夜見山神社へ皆でお参りにいったんだ」

恒一「・・・合宿は、男女一緒ですか・・・?」

千曳「うむ。全員ではないが多数の参加があったようだな」

恒一「そうですか・・・では今年も・・・」




三神「8月8~10日の間、クラス合宿を行います」

恒一「やっほい」

綾野「こういっちゃん、階段で何してんの?眉間に皺よせちゃって」

恒一「うん、ちょっと考え事をね・・・」

綾野「ふーん?じゃねー。・・・あっ!パンツ見ようとしてるだけでしょ!」

恒一「なんでわかっちゃったの?」

綾野「そうそう簡単に見せるほどガードは甘くないよーだ!へへへー」

恒一(彩ちゃん、意外と堅いな。小百合ちゃんや幸子ちゃんは思ったより簡単だったのに・・・)

杉浦「何してんの?こんな所で」

恒一「うん、ちょっと考え事をね・・・」

杉浦「教室で考えれば?」

恒一「ここだと考えがまとまりやすいんだ」

杉浦「ふーん?」

恒一(なんと、パーカーと同色・・・芸術点高いよ多佳子ちゃん)



綾野「こういっちゃん、さっき階段でパンツ見ようとしてたよね」

杉浦「なッ!?」

恒一「あれ、ゆかりちゃんどうしたの?一緒に帰ろっか」

桜木「あ、あの・・・ちょっと、来てもらってもいいですか?」

恒一「行く行く。階段から転がり落ちてでも行くよ」


桜木「あの、これ、先日のお礼といってはなんですけど・・・」

恒一「何これ?あ、クッキーだ。ゆかりちゃんの手作り?今食べちゃお」

桜木「お口に合うかわからないですけど・・・どうですか?」

恒一「うん、おいしいよ。とてもおいしい。ゆかりちゃん料理上手なんだね」

桜木「よかった・・・」

恒一「ゆかりちゃんの優しい気持ちが詰まってるよ。いい奥さんになれるね」 ニコッ

桜木「そ、そんな・・・じゃあ失礼しますっ!」


恒一「パンツも見れて感謝されて手作りお菓子ももらえる。僕は幸せ者だ」


風見「・・・」 ギリギリギリ・・・

桜木「榊原くん、わ、私・・・」

鳴「抜け駆けはなし」

綾野「そうだそうだー。こういっちゃんは私のものー!」

小椋「あっ、彩!待ちなさい!」

赤沢「ちょっと!クラス委員の私に優先権はあるのよ!」

鳴「私と恒一くんは家にあがった仲だし」

桜木「それを言うなら私だって、その、見られちゃいましたし・・・」

小椋「私だって見られた!おあいこ!」

綾野「私なんて押し倒されたもんねー!」

赤沢「わ、私だって握手したわよ!」

早苗「こらこらあなた達、ここは大人の出番よ」



恒一「・・・夢、か・・・。さてパンツを洗わなきゃ」

恒一「陰嚢屋?」

勅使河原『イノヤだイノヤ。とりあえず直に会って話したいんだよ』

恒一「勅使河原くんと会ってもテンションが上がらないしなぁ」

勅使河原『わかったわかった。なんとかすっから』



赤沢「恒一くん、こっちよ」

恒一「泉美ちゃんだ!来て良かったよ」

赤沢「勅使河原に呼ばれたんでしょ?座ったら?」

恒一「うん。私服かわいいね」

智香「いらっしゃい。泉美ちゃんのお友達?」

赤沢「ええ、クラスメイトの榊原恒一くんです」

智香「始めまして、望月優矢の姉の智香です」

恒一「こんにちわ智香さん。たった今常連になることを決めました」

>>82
実際恒一は授業出なくても一位取れるだろうな
高校の時センターの数学を式書かずに暗算で解いてた化け物がいたけど、開成とかだと普通なんだろうか

智香「お待たせしました」

恒一「・・・あ、苦いけど甘い。おいしいコーヒーだね。エクスタシーだっけ?」

赤沢「エクストラファンシーよ。恒一くんは東京に帰らなかったんだ」

恒一「そんな気はさらさら無かったよ?」

赤沢「・・・あなた、本当は生まれていないのかもしれない」

恒一「何が?」

赤沢「15年前にお母様が亡くなられ、15年後の現在、転校生として3組に復活・・・」

恒一「そ、そんな・・・ママンも変態だったなんて・・・!」

赤沢「・・・ふふふ、冗談よ。変態って自覚はあるのね」

恒一「もう、Sだなぁ」

赤沢「その可能性を考えたのは本当。でもね、握手して」

恒一「喜んで」

赤沢「・・・やっぱりあなたとはどこかで握手してる。記憶には無いけど、体が覚えてる」

恒一「か、体が覚えてる・・・だって・・・?」

赤沢「ええ・・・・・・そろそろ離してもらっていいかしら」

良いぞ続けろ

勅使河原「ごめんごめん、お待たせー」

赤沢「・・・」 スッ

勅使河原「なっ、何だよそれ。俺そんなに嫌われてる?」

赤沢「はっきり言われたい?」

勅使河原「いや、それも悪くねえが・・・今はいいや」

恒一「うん。悪くないね。ところで望月くん、コーヒーは飲める?」

望月「ううん、苦手」

恒一「ちょっとこのコーヒー飲んでみて?飲みやすいよ」

望月「そう?・・・んっ、に、苦い・・・やっぱり僕飲めないよぉ・・・」

恒一「よし」

勅使河原「なにが”よし”なんだ?」

恒一「こういう需要もあるのかなって。ね?泉美ちゃん」

赤沢「・・・何がよ」

というかpixivにあるじゃんこれ

かくかくしかじか・・・ッ!


勅使河原「・・・でよ、その松永って人に話を聞いてみようと思うんだ」

恒一「でもその人はどこに?」

智香「どこに住んでるかまでは・・・」

赤沢「恒一くん、松永さんの同級生が身近にいなかった?」

恒一「ああ、さすが泉美ちゃん。頭の回転がレブリミットだね」


黄泉のたそ(ry・・・ッ!

恒一「そっか、鳴ちゃんは一緒に行けないんだ」

鳴「1週間くらいで帰るから、合宿には行くつもり。なにかあったらここに電話して」

恒一「鳴ちゃんの携帯番号?やっほい! 嫌な機械なんて言ってたのに」

鳴「本当に嫌なの。四六時中電波で繋がってるなんて気持ち悪い」

恒一「四六時中僕と繋がるのはどう?」

鳴「・・・ノーコメント」

恒一「あーしたーはうーみだー、みーなぎーるぞー♪」


ヴィイイイイ・・・ヴィイイイイ・・・

綾野『もしもし、こういっちゃん?今大丈夫?』

恒一「僕の太陽こと彩ちゃん。更にみなぎっちゃった。どうしたの?」

綾野『うん・・・あのさ、相談があるんだ』

恒一「元気ないね。悩み事?」

綾野『どうしても一人じゃ決められなくて、男子の意見も聞いてみようかなって』

恒一「僕でよかったら。どこかで会おうか?」

綾野『えっ、いいよ。こんな時間に悪いし』

恒一「悩み事でしょ?電話よりも直接話すほうがいいに決まってる」

綾野『・・・そう?じゃあ公園で会おっか』

恒一「うん、わかった。すぐ行くよ。崖から転がり落ちてでも行く」

恒一「引っ越すかもしれない?」

綾野「親にさ、学校での災厄の話を打ち明けたんだ。そしたらさ、引越しも視野に入れるって」

恒一「あとは彩ちゃんの気持ち次第ってこと?」

綾野「・・・やっぱさ。死ぬのが怖いんだ。でも、皆とも離れたくないし・・・悩んでる」

恒一「そればかりは、自分で考えることだよ」

綾野「えっ・・・」

恒一「そんな大事なこと、人に決めてもらっちゃいけない。自分の意思で動かなきゃ」

綾野「・・・そっか・・・こういっちゃんなら、引き止めてくれると思ったんだけどな・・・」

恒一「でも僕は前にも言ったよ。彩ちゃんの笑顔は僕が守るって」

綾野「っ・・・」

恒一「ほら、いつもみたいに笑って。太陽が沈んじゃったら、暗くて外を歩けなくなっちゃうよ」 ニコッ

綾野「・・・うん、決めた。私の心は決まったよ」

恒一「それはちゃんとした自分の意思?」

綾野「うん、ありがと!こういっちゃんに相談できてよかった!」

恒一「あ、笑った。やっぱ彩ちゃんは笑顔が一番だね」

勅使河原「おはよーっす!」

望月「おはようございます」

恒一「何その荷物?」

勅使河原「いろいろ準備してきたからな」

赤沢「お待たせ」

恒一「全員そろったね。・・・中尾くん、大丈夫?」

中尾「うぅ・・・ど、どうってことねえ・・・ちょっと車酔いが・・・」

恒一「チアノーゼが出てる。ただの車酔いじゃないよ。何があったの?正直に話して」


中尾「じ、実は・・・」

恒一「・・・階段から落ちたって?それでこの症状・・・泉美ダディ、救急車を!」

中尾「い、いや、大丈夫だって・・・行か、なきゃ・・・」

恒一「心配しないで。ほら、1眼レフ用意したから。フィルムも5本ある」

中尾「・・・わかった、頼んだぞ・・・赤沢メインで・・・」

恒一「まかせろー」

内容は好き

どうしても、高田純次と被る...

勅使河原「さて、と。中尾が早速脱落したわけだが」

杉浦「大丈夫かな。相当具合悪そうだったけど」

恒一「視覚障害や失語も見られなかったし、まだ早期だから大丈夫だよ」

勅使河原「お前詳しいな。医者にでもなるのか?」

恒一「医学書の婦人科のページばかり読んでたんだけど、気づいたら1冊暗記しちゃった」


勅使河原「・・・お前、すげえわ」

赤沢「まあいいわ、行きましょ。メンバー分けはどうする?」

恒一「女子は玲子さんの車、男子は泉美ダディの車にしようか」

勅使河原「ちぇっ、まあいいか」


恒一「よし出発。現地でまた会おう」 ガチャ

勅使河原「ちょっと待てサカキ!なんでお前そっちに乗るんだよ!」

恒一「多佳子ちゃん、よろしくね」

杉浦「あ、うん、よろしく」

13247
7007
25492

「・・・」は「……」が基本だと思うの。

玲子「ったく、チンタラ右走んないでよね」

赤沢「人は見かけによらず、って感じね」

恒一「泉美ちゃんは見た目どおりだよね」

赤沢「ふーん、私ってどういう感じなの?」

恒一「気が強くて責任感もあるけど、時折弱い一面も見せる」

赤沢「何それ、そんな風に見られてる?」

恒一「多佳子ちゃんは、自分に自信がないけど、どこか大きく自分を変えたいと思ってる」

杉浦「え、別にそんなことないけど・・・」

玲子「恒一くんは見た目とは裏腹よね。普通の好青年だと思ったのに」

赤沢「ふふふ、確かに」

恒一「よく言われるよ」



望月「・・・静かな車だね・・・」

勅使河原「ああ・・・静かだ・・・」

恒一「うーん、リゾート地だね。テンションがフルブーストだよ」

勅使河原「あぢー」

玲子「松永くん、急な出迎えに出てるらしくて・・・」

望月「それまでどうしようか?」

勅使河原「ただ待っててもしょうがないよなぁー?」

恒一「よし、泳ごう!泳ごう!」

玲子「せっかく海に来たんだしね」

勅使河原「さすが話がわかる!うっし、行くぞー!」

杉浦「あ、ちょっと!私何も用意してないんだけど・・・」

恒一「水着ならホテルでも買えるよ。僕が買ってあげる」

杉浦「い、いいよそんな。悪いし・・・」

恒一「多佳子ちゃんに似合う水着をチョイスしてあげるよ。ほら、行こう」

望月「海だー!」

勅使河原「夏の海!俺の海!いやっほーう!」

恒一「はは、皆テンション高いなぁ。・・・ん?女人センサーに反応が・・・」


鳴「・・・」

カシャ

鳴「っ」

恒一「スクール水着とか、よくわかってるね。別荘ってこの近くなの?」

鳴「そう。・・・何そのカメラ」

恒一「ダディのを借りてきたんだ。撮るよー」

鳴「恥ずかしいんだけど」

恒一「大丈夫、数枚でいいから。いいよいいよ、その視線を落とした感じ」 

鳴「・・・」

恒一「似合ってるよ。麦わら帽子」 カシャ

恒一「泉美ちゃーん」 カシャ

赤沢「あら、立派なカメラね。お父様の?」

恒一「うん、拝借してきたんだ」 カシャ

赤沢「まったく、何を撮りにきたんだか」

恒一「何って、女の子をだよ?はいポーズ」 カシャ

赤沢「聞くまでもなかったわね・・・。こんな感じ?」

恒一「うーん、ナイスですねー。ナイスですねー」 カシャ

赤沢「言っとくけど、あまり変なポーズはとらないからね」

恒一「十分だよ。泉美ちゃんはそのままでも画になる」 カシャ


勅使河原「おっ、俺も撮ってくれよ!」

恒一「はい」 カシャ

勅使河原「せめてファインダーくらい覗けよ!」

恒一「あ、望月くんはちゃんと撮るよ」 カシャ

恒一「多佳子ちゃーん」 カシャ

杉浦「いや、私はいいって!」

恒一「その水着、よく似合ってるよ。さすが僕チョイス」 カシャ

杉浦「ちょっと派手じゃない?ビキニ系なんて初めて・・・」

恒一「ううん、多佳子ちゃんスタイルいいからよく似合ってる。かわいいよ」 カシャ

杉浦「そ、そんなことない・・・」

恒一「多佳子ちゃんはもっと自分に自信を持たなきゃ。僕のお墨付きなんだから」 ニコッ

杉浦「う・・・うん」

恒一「よし、じゃあちょっと前屈みになってみようか」

杉浦「えーと・・・こう?」

恒一「ナイスですねー。じゃ次はちょっと腕で胸を寄せる感じで」 カシャ
 
杉浦「そ、それはさすがに・・・ちょっと恥ずかしい」

恒一「大丈夫。その落ち着いたルックスとスタイルのギャップ、とっても滾るよ」 カシャ

恒一「玲子さーん、はいチーズ」 カシャ

玲子「いえーい。 そろそろお昼ね」

勅使河原「よっしゃ、現地調達勝負と行こうぜ!」

恒一「女子と僕のチーム、勅使河原・望月ペアでいいよね?」

赤沢「いいんじゃないかしら」

勅使河原「言うと思ったよ!対策係チームといないものチームだ!」



鳴「ひっ・・・!」

恒一「どうしたの?」

鳴「・・・とって・・・!」

恒一「ナイス表情!今撮るよ!」 カシャ カシャ カシャ カシャ

鳴「・・・取って・・・!」

支援

なんかvip初めてか?って思う奴が多いスレだな

望月「うっ・・・かなり引きが強い!大物かも!」

ぴち・・・ぴち・・・ッ!

恒一「大物?」

望月「一応魚・・・だよ」

鳴「かわいい」

恒一「鳴ちゃんのほうがかわいいよ?」



勅使河原「かかった!今度こそ大物・・・!」

ペチャ

赤沢「・・・ちょっと、あんた絶対狙ってるで・・・ひぃぃ!何これぇ!」

恒一「!」 カシャ

赤沢「この!ペテン師!役立たず!どうやったらナマコなんて釣れるのよ!」 ベシッ ベシッ

勅使河原「すいません!すいません!」

恒一「次、僕にもやってもらっていいかな?」

ウザイ

勅使河原「いやー、なんだかんだで楽しかったなぁ」

恒一「そうだね。明日はさっそく現像に行かないと」

赤沢「・・・本来の目的、覚えてる?」

恒一「松なんとかさんに話を聞く、でしょ?ちゃんと情報は仕入れたから大丈夫」

赤沢「そう。恒一くんはしっかりしてるわね。誰かと違って」

玲子「皆も疲れたでしょ。今日はもう解散にしましょ」

望月「そうですね。それじゃ、また」

勅使河原「じゃーなー!また連絡すっからー」

赤沢「また皆で会いましょう。それじゃごきげんよう」


杉浦「・・・」

赤沢「多佳子、どうしたの?恒一くんになんかされた?」

杉浦「えっ・・・いや、ただ疲れただけ」

綾野「こういっちゃん、チューしよチュー」

小椋「だめ!恒一くんのファーストキスは私がもらうの!私のもあげるんだから!」

桜木「そ、そんなのダメです!私だって、その・・・」

鳴「私を忘れたら困る」

赤沢「私は恒一くんの対策係よ!」

杉浦「私だって対策係だけど」

綾野「私なんてこういっちゃんの太陽だもんね!」

鳴「私は秘密を共有した仲だし」

桜木「でしたら、皆で一斉にというのはどうでしょうか?」

赤沢「名案ねゆかり。決まりよ」

一同「せーのっ!」



恒一「・・・夢、か・・・ノーパンで寝るのはまずかったかな」

イノヤ・・・ッ!


勅使河原「教室?」

恒一「うん、松なんとかさんが教室に何かを隠したって」

望月「旧校舎の3年3組だよね。何を隠したんだろう?」

恒一「そこまでは覚えてなかったみたい」

勅使河原「ま、そこまでわかりゃ上出来だな。早速赤沢に・・・」

恒一「待って、泉美ちゃんには教えたくないんだ」

望月「そうだね。まだ伝えるには早いと思う」

勅使河原「サカキとは思えない発言だな」

恒一「泉美ちゃん、周期的にそろそろあの日だと思うんだ」

勅使河原「なんでそこまで把握してるんだよお前・・・」


恒一「・・・もう、始まってるかもしれない・・・」

翌日、学校・・・ッ!

綾野「あれ、テッシー?帰宅部のエースが一人で何してんの?」

勅使河原「綾野と小椋か。まあ、サカキと望月と待ち合わせってところだな」

綾野「あ、こういっちゃんも来るんだ・・・」

勅使河原「人に会ってから来るから遅れるって言ってた。二人は部活か?」

小椋「うん、今帰るところ。あんたは何しに来たの?」

勅使河原「・・・実はな、災厄を止める手がかりを見つけたんだ」

小椋「うそ、マジ?」

勅使河原「サカキのやつ、”災厄は僕の力で止める”って奮起してるんだぜ」

綾野「こういっちゃんなら・・・できるって信じてる」

勅使河原「俺の力も信用しろって。 お、雨降りそうだな。さっさと帰れよー」

綾野「うん・・・こういっちゃんに会ったら伝えてほしいんだ」

勅使河原「なんだ?」

綾野「・・・私、夜見山にずっといる。逃げ出したりしないって」

小椋「そっか、恒一くんにそんなこと言ってもらったんだ」

綾野「うん。こういっちゃんのおかげで目が覚めたんだ。それじゃーねー」

小椋「じゃーね。電話するからー.。・・・いいなぁ」


小椋「・・・っ!!」

おっさん「や・・・やっちまった・・・!」

小椋「家に重機が・・・お兄ちゃん!?お兄ちゃん大丈夫!?お兄ちゃ・・・いない?」


恒一「はい敦志さん、海に行ったときの望月くんの写真」

敦志「サンキュー!これ、お礼な」

恒一「いやはや、ありがとうございます」

敦志「・・・いやぁ可愛いなぁ。由美もうちに連れてくればいいのに」

恒一「でもパソコンっていい機械ですよね。四六時中同士と繋がってる」

敦志「でも、お礼が由美の部屋の写真なんかでいいのか?もっと色々・・・」

恒一「妄想を膨らますには、これが一番うってつけなんですよ」

敦志「中々の変態だな、同士」

上級者だな
俺もうかうかしてられねえ

恒一「お待たせ」

勅使河原「おお来た。おせーぞ」

恒一「ごめんごめん。とりあえず中に・・・?」

勅使河原「どうした?」

恒一「・・・中に誰か・・・いる」

勅使河原「望月じゃねえの?」

恒一「ううん・・・望月くんじゃない。この感覚は・・・」

勅使河原「お、おい、なんだよ、脅かすなよ・・・」

恒一「いい?1、2の3で開けるよ? 1、2の・・・」


恒一「鳴ちゃん!」 ガラッ

鳴「っ」 ビクッ

恒一「やっぱり鳴ちゃんだ。何してるの?」

鳴「こっちのセリフなんだけど」

>>1粘着多いなwwwGWだもんなwww
どんどん続けてくれ

やっと追いついた④

望月「ごめん、遅れちゃった。って、見崎さん?」

恒一「・・・というわけなんだけど、鳴ちゃんも参加しようよ」

望月「うわぁ!早速バラしてる!」

鳴「・・・まあヒマだったし、いいよ」

恒一「やっほい。ようやくテンションが上がってきたよ」


勅使河原「立入禁止、か・・・」

恒一「この先に踏み入るなんて、とても不埒だね」

勅使河原「見崎、お前は怖くないのか?」

鳴「別に怖くない」 ヒョイ

勅使河原「やっぱお前、変わってんな」

恒一(・・・くっ、惜しい)

俺もあのシーン良いと思った

恒一「お邪魔します」 ガラッ

勅使河原「なんだこりゃ、物置かよ」

恒一「そういえば、この旧校舎には七不思議みたいなものはないの?」

望月「第二図書館から、夜な夜なうめき声が聞こえるとか」

恒一「夜な夜な?それはけしからんね。僕がその内見にいってくるよ」

鳴「空気悪いね。窓開けましょ」 ガタガタッ

恒一「鳴ちゃんエマージェンシー」 ヒョイ

パリーン!

恒一「ドジッ娘鳴ちゃん。大丈夫?」

鳴「大丈夫」

恒一「鳴ちゃん、いい匂いするね」

鳴「ありがとう」

望月「誰かに見られて新たな七不思議にもなりたくないから、窓はそのままにしとこうか」

勅使河原「目ぼしい物は何もねえなぁ」

望月「うーん、形も大きさもわからないしね」

鳴「・・・」

恒一(あ、鳴ちゃん見えそう。正面に回って下から・・・)


恒一(ここだ、ここを潜っていけば正面に辿り着く・・・)

勅使河原「サカキ、なんかあんのか?」

恒一「うん、今チラッっと何かが見えて・・・なんだ、黒板消しかぁ」

勅使河原「はっはっは、埃まみれだぞ。骨折り損だな」

恒一「もう、帰ったらシャワー浴びよう」


恒一(緊急時の為にカモフラージュも用意しておくのが、上級者だよ)

死者はどう対処すんだろ・・・

望月「うーん・・・無いね」

鳴「机の中みたいなわかりやすい場所じゃないと思う」

勅使河原「サカキ、お前なら見られたくないものを隠すの得意だろ?」

恒一「そりゃもう」

勅使河原『お前だったらよ、この教室のどこに隠す?」

恒一「そうだね。視線が集まりにくく、かつすぐに取り出せる場所・・・掃除用具入れの天井かな」

望月「用具入れの天井・・・あっ、何かある!」

勅使河原「サカキ、グッジョブ!」

恒一「お役に立てたみたいでよかったよ」

望月「これは・・・カセットテープだ」

勅使河原「放送室なら再生機あるかもしれないな、行こうぜ!」


鳴「人目につかないように隠しても、必ず誰かに見つけられてしまうものなのよね」 ボソッ

『やっとの思いで下山した直後、それがあったんだ・・・それっていうのは・・・つまり・・・ザザ・・・ザ・・・』

勅使河原「なんだ?不調か?」

ガチャッ

勅使河原「やべぇ!誰か来た!隠れろ!」

恒一「鳴ちゃん、伏せて!」

鳴「ちょっと、なんで、なんで覆いかぶさるの・・・」


先生「・・・」 ガチャ

勅使河原「・・・はぁ~、危ねぇ~」

望月「間一髪だったね」

恒一「冷や汗やその他諸々が出るところだったよ」

望月「あっ、テープが・・・」

勅使河原「え?あっ、やべ・・・しまった、切れた!」

鳴「ワカメ」

恒一「今ワカメ酒って言った?」

高林は死んだのか?

合宿・・・ッ!

勅使河原「テープは?」

望月「直ったよ」

勅使河原「聞いたのか?」

望月「ううん、一人じゃ怖くて」

恒一「~♪」

勅使河原「サカキ、ずいぶん楽しそうだな」

恒一「そりゃもう。でも全員参加じゃないのが残念だよ」

赤沢「夏休み中だから、家庭の事情もあるものね」

恒一「彩ちゃん、悠ちゃん、ゆかりちゃん、和江ちゃん、恵ちゃん、幸子ちゃんが不参加か・・・」

赤沢「男子は?」

恒一「それは別にどうでもいいや」

赤沢「言っとくけど、これは遊びじゃないからね」

恒一「わかってる。僕も尽力するよ。泉美ちゃん一人に重圧はかけたくないから」 ニコッ

赤沢「そう・・・頼りになるわ」

…ッ!←これやめてくれよ
キモい

望月「写真撮ろうよ。中学最後の夏休みなんだし」

恒一「あ、僕のカメラ使っていいよ。ダディの借り物だけど」

望月「わあ立派だね。じゃ、撮るよ」

恒一「鳴ちゃん、泉美ちゃん、肩組もうよ」

鳴「いいけど」
赤沢「わ、私もいいけど」



勅使河原「望月、お前も入れよ。撮ってやるよ」

恒一「由美ちゃん、多佳子ちゃん、ほら、僕と肩組んで」

小椋「あっ、うん・・・」
杉浦「わ、わかった」

勅使河原「よーし、撮るぞー」

小椋「・・・」 ドキドキドキドキドキドキ
杉浦「・・・」 ドキドキドキドキドキドキ


勅使河原(一人だけ満面の笑み浮かべやがって・・・)

三神「明日は神社へ行って、これからも皆が無事であるようにお祈りしましょう」

恒一「立派な合宿所ですね。全て2人部屋とか淫靡千万ですよ」

千曳「元は企業の保養所でね、学校に寄付してくださったんだ」

恒一「なるほど。企業様もわかっていらっしゃる」

峯子「ようこそいらっしゃいました。ごゆっくりしていってください」

三神「3日間、お世話になります」

峯子「こちらこそ、何か会ったらなんなりと申してくださいね」

謙作「・・・」 ペコリ


恒一「ねぇ、ここの管理人夫妻ってさ」

勅使河原「んー?」

恒一「3男8女の大家族っぽいよね」

勅使河原「あー、なんかわかる。女の方が多い感じだよな。なんでか孫も女の子ばっかで」

赤沢(ぷ・・・くくく・・・)

『死者を土に返せ・・・』 ガチャ


勅使河原「・・・死者の名前の部分、改竄されてるな」

恒一「やっぱそうだったんだ。てっきり”ドゥン”って名前の人かと思った」

望月「死者は他の人と見分けがつかないっていうし・・・」

恒一「・・・仮に、同級生が”死者”だったとしたら、君たちは殺せる?」

鳴「・・・」

望月「・・・」

勅使河原「・・・お前は、どうなんだよ」

恒一「殺めることができないからこそ、僕はこの手で皆を守るんだ」

勅使河原「・・・主に女子を、が抜けてるぞ。 なるほどな。お前らしい答えだわ」

恒一「皆も、危険な目に遭ってる人がいたら助けてあげてほしい」

望月「わかった。頑張るよ」

恒一「・・・でもその人が、”死者”だと確信した場合は・・・お願い」

恒一「鳴ちゃん、はい、あーん」

鳴「・・・忘れて。それは」

赤沢「皆さん、お食事中申し訳ありませんが、聞いてください」

恒一「はーい男子静かにしてー。泉美ちゃんがしゃべるからー」

赤沢「ありがと。 まずは、私が対策係として至らない点ばかりであったことを謝罪

恒一「泉美ちゃんは悪くないよ!」 ガタッ

赤沢「ひっ、ま、まだ話してる途中だったんだけど・・・」

恒一「泉美ちゃん、もっと皆を頼りにしてもいいんだよ?」

杉浦「そうよ泉美、私だって対策係なんだし、いくらでも協力するから」

勅使河原「そうだ!男手が必要な時は任せとけって!」

赤沢「み、みんな・・・」 ウルッ

恒一「泉美ちゃんがいるから僕達も頑張れる。僕達がいるから、泉美ちゃんも安心して、ね?」 ニコッ

泉美「・・・ありがとう・・・」

小椋(きゅん・・・!)

赤沢「幸い、3組では災厄による犠牲者は出ていません」

恒一「そうか、そういえばそんな話だったっけ」

赤沢「恒一くんのおかげで助けられた人がいるのも事実です」

恒一「僕が?ゆかりちゃんと彩ちゃんと・・・ああ、担任の先生もそうだっけ」

赤沢「中尾だって、間接的に助けたようなものでしょ?」

恒一「ああ、そんな人もいたね」

渡辺「恒一くん、かっこいー!」

有田「よっ、エッチなヒーロー!」

恒一「あはは、そんな注目されると興奮しちゃうな。だんだん前屈みになっていっちゃうよ」

赤沢「明日は神社へお参りです。今日は事故のないよう、注意してお休

和久井「うっ!」 ガターン

赤沢「ひっ、ま、まだ話してる途中だったのに・・・」

おぐりん可愛いよ

てか、>>1で注意書き書くのってそんな叩かれなきゃいけない事か?

恒一「同志!どうしたの同志!」

和久井「ひぃー・・・ひぃー・・・!」

恒一「まさか・・・食事中なのに相当えげつない妄想を!?さすが同志だよ!」

千曳「三神先生、この生徒に喘息の持病は?」

恒一「あ、喘息か。つらいよね」

三神「は、はい、あります」

千曳「くそ、薬もないし電話が繋がらないか・・・」

赤沢「こっちも駄目です!」

千曳「しょうがない。私の車で病院へ運ぼう」


和久井「はぁ・・・はぁ・・・」

千曳「三神先生、あとはよろしくお願いします」

赤沢「大丈夫かしら・・・」

恒一「乗車時には気道狭窄も緩和されていたし、命に関わることはないよ」

赤沢「そう・・・よかった・・・」

小椋「・・・」 バタバタ

渡辺「ちょっと、埃たつって。どうしたの?」

小椋「べーつにー」 バタバタ

渡辺「ははーん、患ってるね?相手は誰かなー」

小椋「なッ!別にそんなんじゃないって!・・・別に・・・」

コンコン

渡辺「はーい・・・あれ、恒一くん」

小椋「!!」 ガバッ

恒一「写真撮りに来たよ」

小椋「な、どうしたの!」

恒一「いや、写真取りに来たの。はい二人とも笑ってー。・・・よし。おやすみ、由美ちゃん、珊ちゃん」 ガチャ


小椋「・・・」 バタバタ

渡辺「ほーう」

>>178
過剰反応する馬鹿が多いだけだからほっとけ
むしろ保守ウマウマwww

良スレだな

コンコン

有田「はーい、あれ、恒一くん」

恒一「写真撮りに来・・・ぶはっ!」

有田「え、どうしたのいきなり!」

恒一「いや、松子ちゃんがそんな迎撃システムを備えていたとは思わなくて・・・」

有田「迎撃?ああ、この格好のこと?せっかくだから楽な格好になろうかなって」

恒一「ふぅ・・・写真撮るよ。小百合ちゃんも一緒にね」

有田「かわいく撮ってねー」

恒一「二人とも十分かわいいよ。・・・よし。あ、松子ちゃんの足も撮っちゃお」

有田「あー、エッチ」

恒一「ありがとう。本当にありがとう。それじゃおやすみ」


有田「まったく、恒一くんは筋の通ったエッチだなぁ」

柿沼(かわいいって言われた・・・かわいいって言われた・・・)

コンコン

杉浦「はーい、あっ・・・」

恒一「こんばんわ多佳子ちゃん。写真撮りに来たよ」

杉浦「しゃ、写真・・・」

恒一「いや、今回は普通に撮るだけ。泉美ちゃんも一緒に」

赤沢「なに歩き回ってんのよ。無用心ね」

恒一「皆の無事を確認して回ってるんだ。写真はついでだよ」

赤沢「男子のところには行かないんでしょ。まったく・・・ほら、早く撮って」

恒一「お、二人ともナイスですねー。・・・よし。おやすみ」


赤沢「やれやれ、あいつは・・・多佳子?」

杉浦「・・・」 モジモジ



恒一「杏子ちゃんと亜紀ちゃんの部屋・・・ここは入っちゃいけないな」


さる

春だなぁ

入れよ!!

そこは、入れよ‼

恒一「やっほい、お邪魔しまーす」

鳴「遅かったわね」

恒一「写真撮ってたんだ。あれ、一人?」

鳴「ええ。同室の子、いないから」

恒一「じゃあ僕もこっちに寝ていい?僕の部屋、望月くんが同室だからちょっと不安で」

鳴「だめ」

恒一「ちぇっ。 そうだ、写真持って来たよ」

鳴「どこにあったの?」

恒一「離れにあったみたい。グランマが見つけてくれたんだ」

鳴「・・・恒一くんは、どの子が夜見山岬くんかわかる?」

恒一「うーん・・・あ、この娘かわいいな。ってママンだった」

鳴「夜見山岬”くん”」

恒一「んーと・・・あ、こいつなんか変」

>>178
男「まずこのssにて注意していただきたいことが」

1、>>1はss初心者。「いくらなんでもこれはないわ」とか「キモ過ぎる」
とか思った人はブラウザの戻るを押してください。
2、メタ発言があります。ご容赦ください。
3、更新が遅くなります。

男「まあこんぐらいか。あとは…まぁキャラの設定としては>>1の知り合いなどが使われている。
  ちなみに主人公の設定はほとんど作者だ。」

男「次から口調かわる」

男「じゃぁ温かい目で見てやってください。はじまりはじまりー」



このコピペに通ずるキモさがあるから

VIP終わってた
あ、GWか

>>189
これは酷いなwww

鳴「他の写真もお母さんの?やっぱり似てたんだね。叔母さんに」

恒一「そうだね。玲子さんは画を描くのが本職のつもりなんだってさ」

鳴「そうなんだ」

恒一「鳴ちゃんも、天使の絵を描いてたよね。・・・あれって、未咲ちゃん?」

鳴「そうかもしれない」

恒一「あの絵さ、しっかりと描いてみようよ。未咲ちゃんも喜ぶよ」

鳴「・・・そうね。でもあのままじゃなく、新しく描き直すかな」

恒一「描こうよ。僕も手伝うからさ」

鳴「恒一くんも絵を描くんでしょ?なにか1枚仕上げてみれば?」

恒一「うーん・・・あまり知識は無いんだけど」

鳴「描きましょうよ。私も手伝うから」

恒一「考えておくよ。ところで未咲ちゃんのこと、聞いてもいい?」

鳴「・・・うん、恒一くんになら話す」

鳴「・・・なのに、未咲は3年生に上がってすぐ、急に・・・」

恒一「・・・そうか、だからあの時、もう始まってるって・・・」

鳴「そう。災厄は4月に始まっていた」

恒一「・・・そんな・・・」 

鳴「・・・何故恒一くんが泣くの?」

恒一「そんな・・・未咲ちゃんが・・・」

鳴「泣かないで。死ぬのは悲しいことではないんでしょ?」

恒一「悔しいんだ。僕が入院なんてしていなければ・・・」

鳴「そんなのは、ただの結果論」

恒一「もっと早く鳴ちゃんと知り合っていれば、・・・未咲ちゃんを助けられたのかもしれない」

鳴「・・・ううん、未咲が、あの時のエレベーターで恒一くんと会わせてくれたんだと思ってる」

恒一「僕はヒーローでもなんでもない・・・勝手に思い上がって・・・」

鳴「そんなことない。実際、何人もの命を救ってる。だから気に病んだりしないで・・・」


ガチャ!

勅使河原「二人とも!お、俺、やっちま・・・何で泣いてんだよ。話しづれぇよ・・・」

数分後

恒一「はい、どうぞ」

勅使河原「お二人さんに質問・・・風見智彦ってやつ、知ってるか・・・?風見のこと知ってるか!?」

恒一「風見・・・?風見、風見、風見・・・風見?」

勅使河原「お、おい・・・それ、マジか・・・?」

鳴「ほら、桜木さんと藤巻さんの間の」

恒一「ああ、あのメガネで勅使河原くんの友達の。そんな名前だったっけ」

鳴「名前で呼んだことあったじゃない」

勅使河原「期待した俺がバカだったか・・・やばいよ・・・俺、間違ったかも・・・」

恒一「まさか・・・風見くんとそっちの道を・・・?」

勅使河原「俺、てっきりあいつが死者だと思って・・・2階から・・・!」

恒一「2階なら死ぬとは限らないんじゃないかな」

勅使河原「く・・・くそぉ・・・!」

恒一「とりあえず、風見?くんが生きてるか確かめに行ってみよう」

一旦離脱。
2時間以内に帰ってくる。

出来るだけはよ帰ってこい

ほっしゅ

新参大杉
口調変わるのコピペも知らないとか

ほしゅ

恒一「あれ、食堂の扉が開いてる」 スタスタ

ガシッ!

恒一「ひゃぁ!・・・前田くん!?」

前島「ま・・・前島、だよ・・」

恒一「血が・・・まさか、後ろから挿されて?」

前島「食堂に行っちゃ駄目だ・・・管理人が・・・!」

謙作「た、助けてくれぇ!!」

恒一「うわぁ!どうしたんですかビッグダディ!」

謙作「にょ、女房が遂にキレた・・・あの娘とはほんの遊びだったんだよ!」

恒一「食堂に火を放つほどキレるなんて・・・よほど遊び人なんですねビッグダディ」

謙作「この少年も後ろから包丁で刺された。今も建物内をナタと金串を持ってウロウロしてるはずだ・・・!」

恒一「金串・・・前園くんも包丁で・・・」

前島「ま、前島・・・」

恒一「・・・カニバリズム・・・尋常じゃないね・・・」

赤沢「どうしたの?」

勅使河原「おい、誰だよそれ!」

恒一「前原くんだよ!管理人に刺されたんだ!」

前島「前・・・」

恒一「風見くんは?」

勅使河原「・・・いねぇんだよ・・・」

恒一「そんな・・・」

  『きゃぁああっ!!』

赤沢「っ! 今の・・・多佳子!?」

恒一「行こう泉美ちゃん!多佳子ちゃんが危ない!」

赤沢「わかったわ!勅使河原はそっちをよろしく!」

勅使河原「は、はい・・・。 おい、大丈夫か前島!」

前島「よかった・・・呼んでもらえた・・・」

>>203
>>189

赤沢「ベッドに血が・・・多佳子!どこなの!多佳子!」

恒一「・・・大丈夫。女人センサーに多佳子ちゃんの反応があった。場所はわからないけど生きてる」

赤沢「そ、そう・・・よかった・・・」

望月「榊原くん、どうしたの・・・?」

恒一「風見くんと多佳子ちゃんを見なかった?」

望月「風見君ならさっき、泥だらけで血相を変えて部屋に来て、それで・・・」

恒一「テープのことを話した?」

望月「・・・うん」


望月「あっ、ない!テープレコーダーがないよ!」

恒一「なんで鍵かけないの!」

勅使河原「おい!風見は?」

恒一「ううん、いない。ところで前山田くんは?」

勅使河原「悲鳴聞いて飛び出してきたやつに任せた」

ガチャ

王子「ん?」

恒一「食堂から家事だ!一応二人も逃げて!」

猿田「火事?」

恒一「一応逃げて!」



勅使河原「頼むよ・・・合宿で犠牲者なんて出さねえでくれよ・・・!」

望月「三神先生・・・三神先生?入りますよ?」

勅使河原「・・・いねえな」

望月「・・・ねぇ、隣の部屋の前・・・あれ、血だよね?」

勅使河原「ああ・・・血だな」

望月「・・・行ってみよう」

ガチャ

峯子「・・・男か・・・男かあああああああああ!!!!」

『うわああああ!』
『ひゃああああ!』


赤沢「今の・・・勅使河原」

鳴「と、望月くんね」

恒一「一応行ってみようか・・・ん?」

杉浦「・・・いた」

赤沢「多佳子!」

杉浦「よかった、生きてた。泉美が死んだら私、生きていけない」

恒一「多佳子ちゃん!」 ガバッ

杉浦「わっ・・・ちょ、ちょっと・・・」

恒一「泉美ちゃん、心配してたんだよ・・・僕だってとても心配だった・・・」

杉浦「ご、ごめん・・・二人とも」

恒一「可愛い顔が血まみれに・・・風見くんにやられたんだね?そうか、風見くんか・・・」

杉浦「あの・・・ちょっと離してもらっていい?段取りが・・・」

恒一「あ、ごめんね」

峯子「うがああああああ!!」 ブンッ

勅使河原「ひぃぃぃ!!」

峯子「があああああ!!ぐっ!」 ズサーッ

望月「大丈夫!?」

勅使河原「いてっ!あ、足切っちまった・・・!」

峯子「男なんてのはねぇ・・・男なんてのはねぇ・・・!」

望月「ほら、肩につかまって!逃げよう!」

峯子「若いうちにブッタ切っちまえばいいんだよおおおお!!」

望月「こ、怖い!」

勅使河原「なんだよ!管理人に何があったんだよ!?」

峯子「ほらぁ!二度とちょっかい出せないようにしてやるよおおお!!」

勅使河原「ひぃぃ!こんな貞操の危機、聞いたことねえよ!」

杉浦「死者を、死にぃ!!」

恒一「やっぱ離さない!」 ガバッ

杉浦「なっ、ちょ・・・邪魔しないで!」

恒一「・・・海での多佳子ちゃんの笑顔、とても素敵だった」

杉浦「っ・・・!」

恒一「怒った顔も捨てがたいけど、やっぱり僕は、笑ってる多佳子ちゃんが好きだよ」

杉浦「す・・・」 バッ

恒一「あっ、ハグから抜けられた!」

杉浦「・・・くっ!」 タッ

恒一「なんで多佳子ちゃんが・・・?」

赤沢「あの子、テープ聞いたから・・・3組で見つけたんでしょ?由美から聞いた」

恒一「なっ・・・他言したのか、あのおしゃべりオシャレさんめ・・・」

鳴「恒一くんも私に全部話したよね」

赤沢「・・・私、多佳子を探してくる!」

ピンポンパンポーン♪

杉浦『3組の皆さんへ、対策係から大事なお知らせです』

赤沢「・・・多佳子?」

杉浦『今から流すテープは、15年前に災厄を止めた方法が載ったテープです』

恒一「な・・・罪は重いよ、望月くん・・・!」


『いいか、死者を死に返せ・・・そうすれば災厄は止まる・・・』


杉浦『今年の死者は、見崎鳴です』

赤沢「そ、そんな・・・まさか、さっきの部屋での話・・・」

杉浦『なぜなら、小学生のとき、私は病気で左目を無くしていない見崎さんと会っているからです』

恒一「未咲ちゃん、多佳子ちゃんと同級生だったのかな?」

鳴「話の流れから察すると、多分そうなんでしょうね」

杉浦『今の見崎鳴はニセモノです・・・ですから・・・』


―――やっぱり僕は、笑ってる多佳子ちゃんが好きだよ―――

杉浦「・・・殺・・・つ、捕まえてえええええええ!!!」

有田「今の何?」

川堀「さぁ?」

辻井「見崎さんを捕まえればいいの?」

恒一「どうしよう、ゾロゾロ出てきちゃったけど」

鳴「逃げるべき、かな」

三神「やめなさい!」

恒一「三神先生、いつの間に?」

三神「クラスメイトを死者扱いして殺すなん・・・あっ」 グキッ

ゴツン!


三神「きゅう」

恒一「あーあもう、カーペットでヒールなんて履くから・・・そういうドジなところもいいですね」

辻井「えーと・・・じゃあ捕まえるよ?」

恒一「えーと・・・じゃあ逃げようか?」

小椋「あっ、恒一くん・・・!」

恒一「由美ちゃん、どけて!」

小椋「だ、だめ!それ以上こないで!私カミソリ持ってるんだから!」

恒一「由美ちゃんはキッチンで果物ナイフの方が似合うよ!」

小椋「ちょ、ちょっと止まってよ!ぶつかったら恒一くんケガしちゃう!」

恒一「それはそれで悪くない!」

小椋「じゃあ恒一くんは行っていいから、見崎はここに置いていって!」

恒一「意味ないよそれ!さすがに僕でもツッコむよ!」

渡辺「っていうか、廊下長くない!?」

小椋「だめっ!危ないっ・・・!」

恒一「くっ、こうなったら・・・由美ちゃん、ごめん!」


チュッ


小椋「!!!!」

鳴「わお」

出た!こういっちゃんのマジックコンボだ!

おぐりーんきゃわわ

渡辺「あっ!」

金木「わぁ」

松井「わぁ」

小椋「ちょっ、ひゃ、ひゃめ、こういひふ・・・んん・・・ん・・・!」

恒一「・・・・・・」

小椋「・・・ん・・・」

恒一「・・・ぷはっ」

小椋「・・・あ・・・あわわわ・・・」

恒一「・・・正夢にしちゃった。ごめんね」 タッ


渡辺「えーと・・・おめでとう?」

小椋「こ・・・こういちくんが・・・こういちくんと・・・」 ヘナヘナヘナ・・・ペタン

松井「いいもの見ちゃったね」

金木「うん、いいもの見ちゃった」

発狂した鳴ちゃんが小椋さん追っかける話になりそうだな

恒一「とりあえず203号室に逃げ込んだけど、どうしようか?」

鳴「ここに長居するのも得策じゃないよね」

恒一「窓から隣の部屋に移ろうか」

鳴「映画みたい」

恒一「鳴ちゃん先に行って。後ろは僕が守るから」


ガチャ

小椋「こ・・・こういちくん、どこ・・・」 フラフラ・・・

恒一「あ、カギしてなかった」

小椋「あ、いた・・・さっきの、さっきのあれ・・・どういうことかせつめいし・・・きゃっ!」 ズルッ

恒一「由美ちゃんエクストラエマージェンシー!」 ガシッ


ブラーン

小椋「い、いや・・・落ちる・・・助けて・・・!」

恒一「オフコース!ぬおおおお!不安定な足場で由美ちゃん片手一本釣りよいしょー!」

小椋「・・・こ、怖かった・・・死ぬかと思ったぁ・・・」

恒一「由美ちゃんのおバカさん!」 ペチン

小椋「あぅっ」

恒一「叩いてごめん・・・でもね、その痛みは、生きているからこそ感じられる痛みなんだよ」

小椋(きゅん・・・!)

恒一「由美ちゃんが死ぬところなんて絶対見たくない・・・だから、もうやめよう。ね?」 ギュッ

小椋「・・・ふえぇ・・・ごめんなさい・・・ごめんなさいこういちくん・・・」

恒一(あ、この感触はスポーツブラだ。いいね。実にいい)

小椋「ひっく・・・ありがとう・・・」

恒一「こちらこそ。そこの男子二人!火事だから由美ちゃんを連れて外に出て!」

川堀「お、おう!わかった!」

辻井「火事って!唐突に大ニュースだよ!」


恒一「ふう」

鳴「まだ?」 ガチャ

恒一「ああそうだった、逃げてたんだ」

王子「ほんとに見崎さんなのかなぁ」

猿田「怪しいけど・・・あの榊原が仲良くしてるんだし、多分違うぞな」

王子「うーん、榊原くんのセンサーだったらなにか感知するだろうし。やっぱ違うか」

猿田「・・・そういや、なんか焦げ臭いな」

王子「火事だって言ってたよね」

猿田「火は見えてねーけどな・・・」

王子「・・・食堂かな?開けてみようか」 スタスタ


ジュッ

王子「あっっっっつぅぅぅぅい!!」

猿田「あー、ドアノブが焼けとる。こりゃ中で火が出てるぞな」

王子「あー両手やけど・・・これじゃしばらくクラリネット吹けないよ・・・」

猿田「トライアングルに配置転換じゃのう」

王子「うぅ・・・もう素直に避難しよう・・・」 

鳴「なんか悲鳴聞こえた?」

恒一「男子だからいいよ」

鳴「でしょうね」

杉浦(見崎鳴・・・見つけた・・・!) ソローリ

恒一「・・・多佳子ちゃん、ケガは大丈夫かな。心配だよ・・・」

杉浦「えっ・・・あっ!」 グキッ グサッ

恒一「Oh! good one!」

鳴「っ・・・!」

杉浦「あ、あわわ、大丈夫?わざとじゃ、わざとじゃない!足元が暗くて・・・」

恒一「鳴ちゃん・・・今のうちに逃げて・・・!」

鳴「・・・うん」 タッ

杉浦「ほんとにごめん!やだ、すごい血出てる・・・!」

恒一「頑張れ榊原恒一15歳・・・この痛みが快感に変わるまであと少し・・・!」

杉浦「ど、どうしよう・・・どうしたらいいの私・・・」

恒一「大丈夫・・・ネクタイで止血・・・多佳子ちゃんの毎日使ってるそのネクタイで止血を・・・」

赤沢「あっ、恒一くんと・・・多佳子?よかった・・・」

恒一「泉美ちゃんも無事だったんだね」

赤沢「ええ、私は・・・って恒一くん、その腕どうしたの!?誰に・・・」

杉浦「っ・・・」

恒一「僕たちは大丈夫。逃げ遅れてる人がいないか探してもらえる?」

赤沢「・・・わかった。二人も危険を感じたらすぐに避難して」

恒一「オーキードーキー」


杉浦「・・・」

恒一「僕は全然気にしてないよ。新たな道が開けそうだし、むしろ感謝だよ」

杉浦「・・・私、最低」

恒一「多佳子ちゃん・・・」

杉浦「恒一くんのお陰で変われたつもりだったのに・・・感謝どころかケガまでさせて・・・」 ポタリ

恒一「・・・泣かないで」 パチ

杉浦「・・・なんでブラのホック外したの・・・?」

杉浦「そんな・・・見崎鳴が、双子・・・?」

恒一「うん、鳴ちゃんには言うなって言われてたけど・・・」

杉浦「じゃあ、今年の災厄は4月から・・・」

恒一「・・・うん。犠牲者は藤岡未咲。鳴ちゃんの双子の妹」

杉浦「うそ・・・私、さっき酷いこと言っちゃった・・・」

恒一「鳴ちゃんは強い子だから、気にはしてないと思うよ」

杉浦「最低・・・私って本当に最低・・・もう死にたい・・・」 ポタポタ

恒一「ダメ。多佳子ちゃんが死んだら僕と泉美ちゃんが悲しむから」

杉浦「ひっく・・・ひっく・・・」

恒一「あとで鳴ちゃんに謝ろうね。僕も謝らなきゃ。さ、行こうか」

杉浦「・・・うん・・・いたっ」

恒一「さっきので足くじいたの?ほら、肩につかまって」

杉浦「・・・ありがとう・・・ごめんなさい、恒一くん・・・」

恒一「ほら、玄関までちょっとだから、頑張ろう」 パチ

杉浦「・・・だから・・・なんでブラのホック外すの・・・?」

ポロリくるか!?

渡辺「あ、恒一くん!」

恒一「小百合ちゃん!珊ちゃん!こっちだよ!急いで!」

柿沼「榊原くん!有田さんが見当たらないんです!」

恒一「なにおう!」


有田「火事・・・だ・・・逃げなきゃ・・・」 フラフラ

恒一「いた!松子ちゃん!大丈夫?」

有田「あ、エッチな恒一くんだ・・・」 フラフラ

恒一「松子ちゃん!自分の名前は言える?」

有田「名前・・・?私の名前・・・」

恒一「意識レベル3・・・よいしょ!」 ガバッ

有田「わぁ、お姫様だっこ」

恒一「うおおおおみなぎるうううう!!」 ダッ

有田「すごーい」

有田「・・・あれ・・・?」

恒一「あ、回復した!」

有田「え、恒一くん?・・・って、何で抱っこされてるの!?」

恒一「さっきは酸欠で危なかったんだよ」

有田「そういえば記憶があまり・・・」

恒一「もうすぐ出口だから安心して」

有田「も、もう大丈夫。下ろしても大丈夫だって」

恒一「ダメ。大事をとってこのまま出口まで行くよ」

有田「だ、だって私、重いし・・・」

恒一「女の子の体重なんて羽1枚と大差ないよ。心配はいらないから」 ニコッ

有田「恒一くん・・・」

恒一「松子ちゃんの太ももの柔らかさを腕で感じられる限り、僕はいつまでも走り続けられる!」

有田「うわぁ!やっぱりただのエッチだった!」

恒一「よし、松子ちゃんも救出・・・あっ!」


峯子「があああああああ!!!」

望月「た、助けてぇぇ!」

峯子「なんだい女々しい男だね!だったら必要ないだろ!今すぐ切り落として・・・」

恒一「ストップ!峯子ママン!」

峯子「な、なんだい!離せ!」

恒一「ビッグダディだって、どんなに遊んだって必ずあなたの元へ帰ってくるじゃないですか!」

謙作「女房ーーーーっっ!!」

峯子「あ、あんた・・・」

謙作「すまねぇ・・・やっぱ俺にはお前しかいねえんだ・・・許せ、峯ちゃん・・・」

峯子「謙ちゃん・・・」 

勅使河原「助かった・・・!」


千曳「雨降って地固まる・・・か?」

恒一「お帰りなさいビッキー先生、彼らを安全なところまでお願いします」

やばい
最初10レスだけでギャグの寒さがマッハ
叩くよりも先に居た堪れなくなる

こういっちゃんハイスペックすぎるww
変態を侮っちゃいけないな

恒一「よし、あとは・・・」

小椋「杏子と亜紀がいない・・・!」

恒一「まかせろー!」


金木「亜紀、大丈夫?」

松井「熱い・・・」

恒一「・・・いた!どうりでここだけ空気が澄んでると思った!」

金木「恒一くん・・・助けに来てくれたんだ・・・!」

恒一「よかった、ケガは無さそうだね。行こう、外でみんなが待って・・・


ヒュッ

恒一「亜紀ちゃんアルティメットエマージェンシー!」 ガシッ

金木「え?な、何?」

恒一「・・・ナイフが・・・飛んできた」

松井「わ・・・わわ・・・」 ペタン

風見「残念、手元が狂った」

恒一「・・・風見くん、君がこれを?」

風見「君を狙ったつもりだったが・・・よく掴めたね。さすがだよ」

恒一「・・・杏子ちゃん、亜紀ちゃんを守って」

金木「亜紀、大丈夫?ちょっと血が出てるわ」

松井「わ、私は平気・・・」 ガタガタ


風見「恒一くん、僕は君が死者なんじゃないか

ヒュッ!

風見「わっ危なっ!喋ってる途中でナイフを投げるな!」

恒一「それはどの口が言うのかな?風見くん」

風見「な、なんだよ、さっきのお返しだって言いたいのか?」

恒一「当てる気は無いよ。死んだら亜紀ちゃんに謝罪できないもんね。さあ、謝って?」 ニコッ

風見「な、何で僕が・・・!」

恒一「さっき、ナイフを投げられて怖かったよね?同じ事を君はしたんだよ?」

風見「それは、君を狙ったのがズレて・・・」

恒一「しかも、女の子の顔に傷をつけた。多佳子ちゃんにもケガさせたよね?」 

風見「そ、それは・・・!」

恒一「二人が許しても、僕は許さないかな」 ニコッ

風見「っ・・・くっ!」 ダッ


恒一「亜紀ちゃん、大丈夫?」

金木「おでこにちっちゃい切り傷ができただけ。絆創膏で間に合った」

恒一「亜紀ちゃんごめん、僕がもう少し早くナイフに気づいていれば・・・」

松井「ううん、ありがとう。恒一くんがいなかったらって考えたら・・・」

金木「そうだよ。恒一くんのおかげでこれだけで済んだんだから」

恒一「・・・優しいんだね、二人とも。さあ行こう」


川堀「あっ、金木と松井が出てきた!」

恒一「あとは・・・」

杉浦「・・・泉美?泉美は!?まさか、まだ中で人を探して・・・!」

恒一「なんだって!?正義感強すぎるよ泉美ちゃん!探してくる!」

勅使河原「ちょっと待ってくれ!風見もいねぇ!」

恒一「・・・」 ピタッ

勅使河原「サカキ、頼む!風見を・・・風見を連れてきてくれ・・・!」

恒一「・・・そうだね。風見くんも必ず”見つけて”くるよ」 ニコッ

勅使河原(っ!今の笑顔、あの時の・・・!) 


ガチャッ カチッ

風見「はぁ・・・はぁ・・・何だったんだ、さっきの榊原くんの眼は・・・!」 ゾクッ

よけ

コンコン

風見「はっ! だ、誰だ!」

   『俺だ!勅使河原だ!』

風見「勅使河原?どうしてここに・・・?」

   『望月がケガしちまって動けないんだ!開けてくれ!』

   『うぅ・・・痛いよう・・・』

風見「なんだって?いや、でも・・・」

   『・・・さっきは、本当にすまなかった・・・』

風見「勅使河原・・・」

   『頼む!この際俺はいい!俺はいいからせめて望月だけでも中に入れてやってくれ・・・!」

   『た・・・助けて・・・!』

風見「・・・わかった!二人とも中に入っ・・・」 ガチャ


恒一「やあ。お久しぶり、風見くん」 ニコッ

風見…

風見「!?」

恒一「声真似、そんなに似てた?一発芸にしようかな」

風見「な・・・あれ?」

恒一「ああ、ドアノブ?開けた瞬間に叩き折ったよ。ほら」

風見「な・・・ななな・・・!」

恒一「よいしょっと」 グッ

風見「わっ!は、離せ・・・苦し・・・」

恒一「ほーら、高い高い」

風見「ゆ、許・・し・・・てくれ・・・」

恒一「大丈夫、この程度じゃ死なないよ。せいぜい気絶くらい」

風見「ぐ・・・ぎぎ・・・!」

恒一「でもね、ここで気絶してたら、どうなるだろうね」

風見「ご、ごめ・・・なさい・・・」

恒一「一酸化炭素中毒と焼死、どっちが風見くんは好みかな?」 ニコッ

赤沢「・・・恒一くん?」

恒一「あっ、泉美ちゃん!無事だったんだね!」 パッ

風見「がはっ・・・げほっ、げほっ・・・!」

赤沢「今、片手で風見を・・・?」

恒一「風見くん、早く逃げて!」

風見「ひ、ひぃぃ!」 ダッ

恒一「ありがとう泉美ちゃん」

赤沢「私?私が何かした?」

恒一「泉美ちゃんのおかげで正気に戻れたよ。また転校する羽目になるところだった」


勅使河原「か、風見ぃぃぃ!生きててよかったぁ・・・」 ガバッ

風見「・・・」 ガタガタガタ・・・

勅使河原「・・・風見?どうしたんだよ・・・?」

風見「・・・」 ガタガタガタ・・・

勅使河原「まさか・・・見たんだな?あの笑顔・・・」

風見「・・・」 ガタガタガタ・・・

赤沢「さっき、何をしてたの?風見を・・・」

恒一「亜紀ちゃんにナイフを投げつけたことと、多佳子ちゃんについて問いただしてたんだ」

赤沢「松井さんにナイフって・・・! 大丈夫だったの?」

恒一「うん、ギリギリ受け止められたから小さい切り傷で済んだよ」

赤沢「投げナイフを掴むってどういう反射神経よ・・・」

恒一「僕の部屋寄って行こう。ダディのカメラ回収しないと」

赤沢「ちゃっかりしてるわね。・・・でも、今回ばかりはその精神に感謝するわ」

恒一「そうだ、松子ちゃんの部屋に行って制服も拝借して・・・」

赤沢「調子に乗るな」 ドスッ

恒一「ありがとうございますっ」

赤沢「ところで・・・皆は無事?」

恒一「外に避難してる。ビッキー先生も同志を送って帰ってきたよ」

赤沢「そう、よかった。もう誰も残っていないのね?」

恒一「・・・うん。もう誰もいないと思う」

ば、化け物や!

恒一「ただいまー」

小椋「うえーん!二人とも心配してたんだからぁ!」

杉浦「よかった・・・これで全員ね」

恒一「痩せても枯れてもこの榊原恒一、おいそれとは死なないよ」

望月「・・・見崎さんは・・・?」

恒一「うそぉ!?」

勅使河原「いや、さっきまでそこにいたし、中には入っちゃいねえぞ?」

恒一「女人センサー・・・中庭のほうだ。・・・行ってくる」

赤沢「あのセンサー、どういう仕組みなのかしら・・・?」



鳴「・・・」

恒一「鳴ちゃん、見っけ」

鳴「もうすぐ全焼する」

恒一「・・・もう、誰も覚えてないみたいだよ」

鳴「・・・そう」

恒一「僕の女人センサーには反応なし。・・・いや、今まで一度も反応したことは無かった」

鳴「一度も?」

恒一「身内だからかとも思ってたけど・・・そっか、そういう意味だったんだね・・・」

鳴「・・・もう、死に還ったのね」

恒一「なんで、僕と鳴ちゃんだけが覚えているんだろう?」

鳴「それは、私達が”殺した”からだと思う」

恒一「・・・どういうこと?」

鳴「三神先生が転倒して頭部を打ち気絶。そして、食堂からの火災という2つの事象」

恒一「それが?」

鳴「三神先生が気絶した時、あの場で火災のことを知っていたのは誰?」

恒一「えーと、あの時いたのは・・・っ・・・!」

鳴「・・・そういうこと」

恒一「そうか・・・僕たちは・・・」



―――三神先生を”見殺し”にしたんだ―――

1週間後・・・ッ!

恒一「中野くーん」

中尾「お、榊原! ちなみに中尾な」

恒一「そうだっけ?しばらく会ってないから忘れてたよ。体調はどう?」

中尾「幸い軽度で、始業式には退院が間に合いそうだってよ」

恒一「そっか、投薬で済んでるんだ。良かったね」

中尾「・・・で、例のものは?」

恒一「はい、50枚。足りなかったら言って。まだ100枚近くあるから」

中尾「ひょー!ありがとうございます!」

恒一「泉美ちゃんはそれで全部なんだけど」

中尾「上等上等。ひゃっは、やっぱスタイルいいなぁー」

恒一「ね。この水着はもはや網膜への暴力だよ」

中尾「こっちは・・・見崎?見崎もいたのか」

恒一「偶然会ったんだ」

中尾「スクール水着か・・・やるな」

幾らだ

中尾「あとは・・・なんだ杉浦か。杉浦は別に・・・お?」

恒一「いつも制服の上にパーカー着てるけど、スタイルのよさは見抜いてたよ」

中尾「ほう・・・おお雛ポーズ・・・」

恒一「普段は隠してるつもりでも、僕の眼はごまかせない」

中尾「ふむ、意外と・・・ぶほっ!」

恒一「それ僕のお気に入り。頬染めキス顔」

中尾「よく撮らせてくれたな・・・」

恒一「ノーマル、半目、瞑り、それにメガネ有り無しの6種類を取り揃えたよ。ほら」

中尾「ちょ、ちょっと待てちょっと待てー。・・・うん、これはあとでじっくり見るわ。うん」

恒一「 多佳子ちゃん、かわいいでしょ?」

中尾「・・・そうだな。考えを改めよう」

恒一「ちなみにこの水着、僕のチョイスなんだよ」

中尾「尊敬だわ。マジで尊敬するわお前。師匠だわ」

師匠ーーー

中尾が報われてる、だと!

中尾「あとは・・・なんだこれ?」

恒一「変なのあった?」

中尾「これ、誰も写ってないじゃん。ほらこれも」

恒一「あっ・・・!」

中尾「ビニールシートと荷物だけ。試し撮りか?」

恒一「・・・そっか。そうだよね」

中尾「どうした?」

恒一「中尾くんには、見えないんだね」

中尾「は?」

恒一「その写真はね、白い水着を着たメガネ美人が笑顔でピースしてるんだよ」

中尾「なんだよそれおっかねぇ・・・」

恒一「きっと、世界中の男で僕にしか見えていない」

中尾「俺その域に達せねえよ・・・」

良い話だね

中尾「中学生活最後の夏休み、俺は病院で過ごさなきゃならないんだな・・・」

恒一「始業式には間に合うんだからいいじゃないか」

中尾「まあ、前島は間に合わないだろうな」

恒一「・・・始業式は、二人欠けてしまうんだね・・・」

中尾「そうだな・・・」

恒一「高柳くん・・・」

中尾「高林・・・・・・」






高林「・・・いるよ?ここに」

恒一「ああ、どういうわけか一命を取り留めたんだったね」

中尾「そうだ、先週から一般病棟だったか」



高林「中尾くんと同室なのにこの扱い。フェアじゃないね」

杉浦「あ、中尾いた。・・・恒一くんも来てたんだ」

恒一「あれ、多佳子ちゃん」

中尾「うっ・・・!」

杉浦「泉美と一緒に前島のお見舞いに来たんだけど、ついでに寄っただけ」

中尾「お前、なんか明るくなったな」

杉浦「まあちょっとね。あんたもう歩けるんでしょ?前島のところ行こうよ」

中尾「い、今はちょっと・・・あれで」

恒一「中尾くん、とある発作が起きちゃって、立って歩けないんだ。数分で収まるよ」

杉浦「発作?大丈夫なの?」 ジッ

中尾「あ、あまり近くで見つめないでもらえますでしょうか・・・」

恒一「じゃあ僕と行こうよ。じゃあね中尾くん。僕このあとまっすぐ帰るから」

中尾「・・・セーフ・・・配慮に感謝するぜ、榊原・・・!」



高林「僕のこと完全スルー。本当にフェアじゃないね」

普通に面白くないな

恒一「お待たせ。待った?」

鳴「ううん、そんなに」

恒一「そのワンピース似合うね。まるで清楚が形になったようだよ」

鳴「最近買ったの」

恒一「その麦わら帽子、海にいたときも被ってたね」

鳴「そう。お気に入りなの」

恒一「いいね。画になるよ。行こっか」

鳴「待って、もう一人来る」


千曳「二人とも、もう来ていたか」

恒一「ビッキー先生?」

鳴「私が呼んだの」

千曳「私も同席したくてね。車で行こう」

鳴「土曜日なのに、意外と空いてるね」

恒一「山の上の方だからかな」

千曳「私はもう覚えていないが・・・今年の死者は、三神先生だったんだね」

恒一「・・・はい。もう誰も覚えていないようです」

千曳「三神先生がどうして亡くなったかは、聞いているかい?」

恒一「グランマに聞きました。1年半前の秋、通り魔に・・・」

千曳「しかし、理津子くんに次いで三神先生までも・・・恒一くんの心中を察するよ」

恒一「クラスメイトを守れただけで、僕は十分です」

千曳「・・・強いんだな。さて、もう行こう。長居されては三神先生も落ち着かないだろう」

恒一「僕たちは歩いて帰ります。少し、景色を眺めていたいんで」

千曳「そうか、では私は失礼する。帰り道には気をつけるように」

恒一「はい、ありがとうございました、ビッキー先生」

千曳「・・・そのあだ名にも慣れてしまったよ」

「あそこの遊園地、そのうち行ってみようか」
歩みを進めるにつれ、大きな観覧車が木の陰から姿を現す。

「あの観覧車、とても眺めがいいと思うんだ。一緒に乗ろうよ」
「今歩いてるこの道と、高さはあまり変わらないと思う」
「それはそうだけど、観覧車の中から見る景色はまた格別だよ」
「中で何かしようと企んでるんでしょ?」

バレたか、とわざとらしく白い歯を見せる横顔に、ふと寂しさが宿った。

「・・・僕達もそのうち、全部忘れちゃうのかな」
「いつまでも、覚えていたい?」
「覚えていたいというよりも、忘れたくない。この4ヶ月間が記憶から消えるのが怖いんだ」
「・・・そう」


腹を向けながら弱々しく手足をばたつかせ、夭折の時を待たんとする蝉。

日射の降り注ぐ道路の中心に佇むそれをヒョイと掴み上げ、木の根元の木陰にそっと寝かせる。

ジジッ、と短い鳴き声を発すると、手足は静かに動きを止め、それっきり動かなくなった。


「かわいそう」
「死は、悲しいものではないよ」
「きっと、最後の力を振り絞って”ありがとう”って言ったのね」
「・・・安らかに、お眠りください」

急にどうした

「それにしても、暑い」
「東京はこんなもんじゃないよ。僕からしたら今日なんて涼しいくらい」
「・・・そんなの人の住むところじゃない・・・きゃっ」

いたずらに吹いた強風に、鳴はワンピースの裾をおさえる事を優先する。
引き止める者のいなかった麦わら帽子はふわりふわりと舞い上がり、やがてせり立つ林の向こうへと消えていった。

「あー、飛んでいっちゃった」
「・・・お気に入りだったのに・・・」

悲しげに林の向こうを見つめる鳴の肩を優しく叩く。

「未咲ちゃんも、暑かったんじゃないかな」

はっと目を丸くして恒一の顔を見上げると、ふふっ、と優しく微笑みを浮かべた。

「・・・そうね。私達よりも太陽に近い場所にいるんだもの」
「妹にプレゼントをあげるお姉さん、素敵だよ」
「その帽子、大事に使ってね。お気に入りなんだから」


―――鳴、ありがとう。大切にするね―――

そんな声が聞こえた気がして、僕は空を見上げ、大きな入道雲へ向かって心の中でひとりごちた。


玲子さんに会ったら伝えておいてくれる? 僕が部屋にいるときはあまりジロジロ見ないでね、って。


fin

おつ

おつっちゃん

ちんちん


一体急にどうした…

佐藤「・・・?」

恒一「zzz・・・」

佐藤「・・・」

恒一「zzz・・・四万十川おっぱいスクール・・・」

佐藤「・・・恒一くーん」 ツンツン

恒一「和江ちゃんの声!!」 カッ

佐藤「っ」 ビクッ

恒一「・・・ああ、おはよう。和江ちゃんに起こされるなんて幸先のいい2学期だよ」

佐藤「・・・なんで公園で寝てるの?」

恒一「今日が待ち遠しくてさ、学校に着いたのが7時前で、まだどこも開いてなかったんだ」

佐藤「元気だね」

恒一「そりゃ皆に会えるんだもの、否が応でもみなぎるよ。今何時?」

佐藤「8時20分くらい」

恒一「いい時間だ。一緒に行こうか」

佐藤「うん」

松井「恒一くん、おはよー」

恒一「おはよう亜紀ちゃん。ちょっといい?」

松井「何?」

恒一「・・・うん、傷跡は残らなかったね。よかった」

松井「うん、あの時はありがとう」 ニコッ

恒一「お礼なんていいよ。亜紀ちゃんの癒しスマイルが見られれば」

金木「2学期も朝から飛ばしてるねー」

恒一「あ、おはよう杏子ちゃん。登校時間まで亜紀ちゃんとほぼ一緒なんだね」

金木「そういえば7時すぎ、うちの前歩いてたでしょ?窓から見えたよ」

恒一「ああそうだ、あの辺だったね」

金木「あんな時間に何してたの?」

恒一「学校が開いてなかったから、仕方なく公園で寝てたんだ」

金木「2学期も朝からやたら飛ばしてるねー」

勅使河原「おーっす、ヒーロー、サカキー!」

望月「おはよう、榊原くん」

風見「っ・・・」

恒一「おはよう。 風見くん、ちょっといい?」

風見「なっ・・・なんだい?」 ビクッ

恒一「ちゃんと多佳子ちゃんと亜紀ちゃんに謝った?」

風見「・・・うん、合宿のあと、ちゃんと謝ったよ。君に免じて許してあげる、って」

恒一「そっか、じゃあ僕も君を許すよ」

風見「僕を許してくれるのかい?」

恒一「二人とも傷跡は残らなかったし、遺恨も残さないほうがいいでしょ?」

風見「・・・ありがとう」


王子「おはよう、榊原くん」

恒一「ん」

久保寺「おはようございます。そしてご無沙汰ですね。私も今日から復帰となります」


恒一「先生、少し丸くなったなぁ」

久保寺「今日から2学期です。夏休みが終わったからといって気を抜かないようにしましょう」


校長「えー、3年生の皆さんは、受験に向けてより一層勉学に勤しみ・・・」

恒一「zzz・・・なんだここ、和江ちゃんが17人もいる・・・」

佐藤「っ」 ピクッ

猿田「校長の真正面で爆睡とか大物すぎるぞな」


久保寺「明日からは通常通りの日程です。体調を整えて授業にのぞんでください。では」



恒一「さて、帰ろうかなっと」

パサッ

恒一「下駄箱に手紙?なんてベタな。なになに・・・」


”屋上で待ってます”

まだやってたの?
EDが7種類とか自分で書くか普通

桜木「あっ・・・来てくれたんですね」

恒一「手紙くれたの、ゆかりちゃん?」

桜木「・・・はい。榊原君が好きですって伝えたくて」

恒一「えっ」

桜木「・・・あぁっ!順番間違えた!何回も練習したのに・・・」

恒一「・・・ふふっ、ゆかりちゃんらしいや」

桜木「・・・あの、やっぱり私なんかじゃ迷惑ですよね。このことは忘れてください・・・ぐすっ」

恒一「僕、変態だけどいいの?」

桜木「・・・え?」

恒一「いきなり抱きついちゃったりするけど?」

桜木「・・・はい。榊原くんだったら・・・構いません」

恒一「じゃ、早速」 ギュッ

桜木「あぅっ・・・こ、これって、まさか・・・」

恒一「これが僕の返事だよ。よろしくね、ゆかりちゃん」

桜木「・・・ありがとうございます。嬉しいです・・・本当に、本当に嬉しいです・・・!」

恒一「ゆかりちゃんは西高受けるんだよね。僕もそこにする」

桜木「えっ・・・東京に帰るんじゃないんですか?」

恒一「ゆかりちゃんを置いていくなんてできないよ。また相合傘しようね」

桜木「・・・はい!喜んで!私ももっと勉強しないと」

恒一「じゃあゆかりちゃん家で勉強会しようか。いい?」

桜木「・・・じゃあ、お願いします。でもあまり部屋を詮索とかはしないでくださいね?」

恒一「よし決まり。行こうか。善は急げだよ」 パチ

桜木「はい・・・えっ?きゃっ!な、なんでブラジャーのホック外すんですかぁ!」

恒一「ほら、急がないと先に部屋の中漁っちゃうよ?」

桜木「わーん、待ってください!直させてくださいよぉ!」

恒一「あはは、油断するからだよ。気をつけないと」



だって、もう始まってるんだから。


- fin -

おう

綾野「おーっす、こういっちゃーん!」

恒一「うわっ、彩ちゃんか。太陽が落ちてきたのかと思ったよ」

綾野「はい出たさっそく褒め殺し。あのね、どうしても伝えたいことがあってさ」

恒一「伝えたいこと?」

綾野「うん・・・私ね、こういっちゃんのことが好き。・・・大好きっ!」

恒一「おっ・・・と」

綾野「引っ越さないで正解だった。また毎日こういっちゃんに会えるんだもん」

恒一「・・・」

綾野「最近こういっちゃんの事ばっか考えちゃってさ。”あ、私、好きなんだ”って気づいたんだ」

恒一「・・・彩ちゃん」

綾野「いいのいいの返事は。伝えたかっただけだから。また今まで通り仲良くしてね!じゃ!」 クルッ

恒一「待って!」 ギュッ

綾野「わっ・・・お、おぉ、予想外のご褒美が・・・って、当たってる、お尻に当たってる・・・」

恒一「うん」

恒一「彩ちゃんだけ想いを伝えて行っちゃうなんて、ずるいよ」

綾野「えっ・・・」

恒一「僕も、彩ちゃんという光を失わずに済んでよかったと思ってた」

綾野「・・・本気にしちゃうよ?」

恒一「彩ちゃんに対して嘘なんてついたことなんてないよ」

綾野「・・・えへへ、嬉しい。 ちょっと離してもらっていい?」

恒一「はい」

綾野「・・・こんなうるさくてアホでチビな私だけど、これからもよろしくね」

恒一「うん、よろしくね。元気で明るくて小柄でかわいい彩ちゃん」

綾野「あはは、ほんと上手!じゃ私、部活行かなきゃ!」 タッ

恒一「見えたッ!」

綾野「あっ、見たな?エッチー! じゃ、また明日ねー!」


恒一「・・・純白、か・・・さすが僕の太陽。そう思うだろ?小さいこういっちゃん」

- fin -

みんながハッピーになるENDを待ってるんだろ?そうなんだろ

小椋「・・・遅い・・・」

恒一「ごめん、ビッキー先生に捕まっちゃった」

小椋「・・・来てくれないのかと思った」

恒一「女の子を待たせるなんて僕はダメだね。必ずお詫びするよ」

小椋「・・・合宿以来、恒一くんのことが頭から離れないの・・・」

恒一「・・・あぁ・・・ごめんね。とっさにあんなことになっちゃって」

小椋「わ、私・・・すき・・・」 フラフラ

恒一「由美ちゃん?」

小椋「あれ、なにこれ・・・めまい・・・?な、なに・・・」 フラッ

恒一「危ない!」 ガバッ

小椋「・・・あたま・・・いたい・・・」

恒一「由美ちゃん!大丈夫?どうしたの?」

小椋「あつい・・・」

恒一「まさか・・・体が熱い」

おぐりん!

恒一「あ、気がついたね」

小椋「・・・ん・・・え?恒一くん・・・ここ、どこ?」

恒一「保健室。日射病には気をつけてね。ちゃんと日陰にいないと」

小椋「・・・ごめんなさい。動揺しちゃって・・・」

恒一「・・・あの時ってさ、由美ちゃん、ファーストキスだった?」

小椋「・・・うん。でも、恒一くんだったから・・・嫌じゃなかった」

恒一「いつだったか、夢の中で由美ちゃんが”ファーストキスを僕にあげる”って言ってたんだよ」

小椋「正夢になっちゃったんだ・・・ちょっと、嬉しいかも」

恒一「ファーストキスを奪っちゃったんだから、責任は僕がとらせてもらうよ」

小椋「・・・え?それってどういう・・・いたた・・・」

恒一「まだ動いちゃダメ。1時間くらい寝てないと。僕もついててあげるから」

小椋「うん・・・ありがと。・・・あのさ、お詫び代わりに、一ついい?」


あの日、彼女の命を繋いだ恒一の左手。
それを大事そうに両手で包み込み、それはそれは幸せそうな顔で寝息をたてる由美なのでした。


おしまい

普通に面白いのに可哀想な>>1

杉浦「あ、来た・・・」

恒一「多佳子ちゃん。傷のほうはもう治ったみたいだね」

杉浦「私はとっくに治ったけど・・・恒一くんのほうは?腕・・・」

恒一「もうほとんど痛みもないし、日常生活に支障はないよ」

杉浦「そう・・・ほんと、ごめんなさい」

恒一「いつまでも気にしちゃダメ。でも、そうやって相手を思いやるところが好きだよ」

杉浦「っ・・・」

恒一「どうしたの?」

杉浦「・・・あのね、・・・私も好き・・・って言ったら、どうする?」

恒一「・・・どうするかって?」

杉浦「あ、無理に答えなくてもいいから。全然断ってもいいし」

恒一「こうする」 ギュッ

杉浦「あっ・・・いいの?私、全然女の子っぽくないし、かわいくないよ・・・?」

恒一「多佳子ちゃんはかわいいよ。僕が保障する」

>>1が無ければ今頃どうなってたかね

恒一「・・・・・・あれ」

杉浦「・・・ふふ、そうくると思って、今日はフロントホックのブラを

恒一「ああ、こっちだったか」 パチ

杉浦「ひゃぁっ!な、なんで普通に外せるのよ!?」

恒一「だって、こっちだって教えてくれたし」

杉浦「・・・今、ちょっと触った・・・?」

恒一「ごめん、ちょっとだけ触れちゃった。幸せです」

杉浦「嘘でもいいから触ってないって言ってよ・・・うぅ・・・」

恒一「あ、赤くなっちゃった。かわいい」

杉浦「あ、あまり何回も言わないで・・・慣れてないから・・・」

恒一「ごめんね。かわいい多佳子ちゃん」

杉浦「や、やめてってばもう・・・恥ずかしいよ・・・」



中尾「・・・さすがです師匠。応援してるぜ・・・!」

- fin -

恒一「あれ、泉美ちゃんだったんだ。どうしたの?」

赤沢「用件は3つ。まずは対策係として、あなたのクラス内での働き及び功績、心から感謝するわ」

恒一「ううん、泉美ちゃんの役に立てたなら本望だよ」

赤沢「次は私個人の感謝。その・・・ありがとう。恒一くんにかなり助けられた」

恒一「合宿所内に泉美ちゃんが残ってるって聞いた時はゾッとしたよ。たまには人を頼っていいんだからね?」

赤沢「うん・・・今後は気をつける」

恒一「お礼といってはなんだけど、抱きしめさせてもらっていい?」

赤沢「・・多佳子から聞いてるわよ。ブラのホック外されるって」

恒一「泉美ちゃんが生きてるって事を、確かめたいんだ」

赤沢「・・・ちょっとだけだからね」

恒一「うん・・・」 ギュッ

赤沢「んっ・・・」

恒一「・・・」 パチ

赤沢「やっぱ外すんじゃないのよ!」 ドスッ

恒一「ありがとうございますっ!」

赤沢「最期に・・・恒一くん、卒業したら東京に帰るんでしょ?」

恒一「うん、ダディがインドから帰ってくるからね」

赤沢「・・・私も、東京の高校に行く」

恒一「そっか、決めたんだね」

赤沢「一人で上京だったら不安だけど・・・恒一くんがいるなら頼りにできるかも」

恒一「一緒に頑張ろうね。部屋は2LDKでいいかな」

赤沢「は?」

恒一「やっぱりお互いプライベートは必要でしょ?でもベッドは一つでいいよね」

赤沢「ちょ、ちょっと!なんで同棲するみたいな流れになってるのよ!」

恒一「将来は3LDK、いや待てよ、欲張って4LDKって手もあるか・・・」

赤沢「・・・い・い・加・減・に・・・しなさーい!!」 パシィンッ

恒一「ありがとうございまーすっ!!」


―――やがて二人はひとつ屋根の下で苦楽を共にし、新たに宿った命と共に3LDKへと居を移すことになる―――
―――でもそれは、もっともっと未来のお話―――

赤沢「ナレーションっぽく喋るな!」
- fin -

最期っておい

屋上のドアを開けると、先に来ていた彼女は微笑みながら小さく手を振った。
どうしたの?と問いかけると、彼女は恥ずかしげに俯く。

あなたのおかげで助かった。好きです。付き合ってください。

僕は、首を縦に振ることはできなかった。

そう・・・と表情が曇る。

僕にはまだやらなければいけないことがある。それを達成するまでは、人と付き合うことなんてできない。

そのことを告げると、彼女は笑った。榊原恒一らしいと、心から笑った。
これからも仲良くしてね、という問いには二つ返事で快諾し、彼女は去っていった。

あの日、僕が作った一冊のノート。

残り一つの空欄をうめる。
ここでの生活は残り7ヶ月。
たやすい事ではないが。僕ならできると信じてる。


” 3年3組 パンチラ観察図鑑 No.015  見崎 鳴 ”


恒一「僕の闘いは、まだまだこれからだ!」


終劇


なんか読みにくかった

頑張ったな

2月中旬の旧校舎、美術部の部室にて、2枚の絵画が完成した。

男は、美術部に誘ってくれたこと、そして幾多の指南をくれたことに感謝し、女を優しく抱きしめる。
女はそれを素直に受け入れた。


男が作品名を告げると、女は驚き、目を見開く。
女が作品名を告げると、男もまた同様に驚き、目を見開く。



手を取り合い、天へと舞い上がる長髪の2人の天使。
頬杖をつき、雲の上から下界を優しく見守る、麦わら帽子の少女の天使。



17時10分のチャイムが暫時の沈黙をかき消す。

複雑に絡み合った感情が、一筋の涙となって女の頬を伝う。
男がそれを指で優しくすくうと、”あれ、僕もだ”と目尻をぐしぐしと拭う。


そして二人は、笑った。



”一人じゃないよ”


- fin -

あいたたた

うわ寒


前作の方が面白かったような気がす

新しいコピペ誕生の瞬間に出会えた

恒一「始めまして、変態の榊原恒一です」投稿終了。
何をやっても叩かれるというのはなかなか貴重な体験だった。

ノシ


急に佐藤さんが出てきたから佐藤さんENDもあるのかなと思ったけど無いのか

面白かったよ

あー自分がVIP的に浮いてるのが分かってないのか…

そういえば黄泉のたそがれの~って五七五じゃなくね?

ネタだろ

黄泉じゃなくて夜見だしな

おもしろかったよ
ああいうバカはほっとけばいい
流石にあきたのか後半は静かだったな

特に変態でもなんでもなかったな
これならさっき立ってたスレのが変態だわ

>>1

前向きなシンジのSS書いてたのと同じ人?
イカリング

おつ

内容は面白かったよ
次は>>1を無くそう

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